JP4902283B2 - シートヒータ - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートの暖房を行うシートヒータに関するものである。
従来、この種のシートヒータとしては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このシートヒータは、暖房に係る車両用シートでの人の存在の有無を判別するとともに、人の存在が判定された場合には該シートを暖房するように発熱体(ヒータ)を作動させ、一方、人の不在が判定された場合には発熱体を作動させない。これにより、車両用シートに人が不在であるにも関わらず該シートが無駄に暖房されることの回避がられている。
特許第2809922号公報
ところで、特許文献1のシートヒータは、暖房に係る車両用シートに実際に人が存在(着座)した時点で発熱体を作動させ、該シートの暖房を開始する。従って、当該シートが暖まってこれに着座する人が暖を得られるまでに時間を要することになっていた。
本発明の目的は、車両用シートの無駄な暖房を回避しつつ、該シートに着座する人がより短時間で暖を得ることができるシートヒータを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、イグニッションスイッチのオフ状態からオン状態への切り替わりを検出する始動検出手段と、車両用シート上の人の存在を検出する着座検出手段と、前記車両用シートに設置された発熱体と、前記始動検出手段により前記イグニッションスイッチのオフ状態からオン状態への切り替わりが検出されたときに前記発熱体を作動させる作動手段と、前記作動手段により前記発熱体の作動が開始されてから所定時間内で、前記着座検出手段により前記車両用シート上の人の存在が検出されなかったときに、前記発熱体の作動を停止させる停止手段とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、例えば運転者が手動でエンジン始動を行う場合において、前記発熱体の設置された運転席以外の車両用シートは、エンジン始動に伴う前記イグニッションスイッチのオフ状態からオン状態への切り替わりが前記始動検出手段により検出されることで、少なくとも運転者よりも遅れた該車両用シートへの人の着座に先立って前記作動手段により前記発熱体の作動が開始されて暖房が開始される。これにより、当該車両用シートに着座する人は、より短時間で暖が得られる。
さらに、上述の態様で前記作動手段により前記発熱体の作動が開始されても、該発熱体の作動が開始されてから所定時間内で、前記着座検出手段により前記車両用シート上の人の存在が検出されなかったときに、前記停止手段により前記発熱体の作動が停止される。従って、前記車両用シート上に人が存在しないにも関わらず徒に該シートの暖房が継続されることが回避される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシートヒータにおいて、前記着座検出手段により前記車両用シート上の人の存在が検出されてから第1所定時間内で、該車両用シート上の人の不在が検出されなかったときに、前記発熱体の作動を停止させる第1作動停止手段を備えたことを要旨とする。
一般に、前記車両用シート上に人が存在する状態では、該シートがある程度のレベル(時間)まで暖房されることでそれ以上の暖房、即ち前記発熱体の作動が不要とされる。同構成によれば、前記着座検出手段により前記車両用シート上の人の存在が検出されてから第1所定時間内で、該車両用シート上の人の不在が検出されなかったとき、即ち前記車両用シート上の人の存在が第1所定時間継続して検出されたときに、前記第1作動停止手段により前記発熱体の作動が停止される。これにより、上述したレベルを超えた無駄な前記車両用シートの暖房が回避される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のシートヒータにおいて、前記着座検出手段により前記車両用シート上の人の存在が検出されてから前記第1所定時間内で、該車両用シート上の人の不在が検出されたとき、該不在が検出されてから第2所定時間内で、前記着座検出手段により前記車両用シート上の人の存在が検出されなかったときに、前記発熱体の作動を停止させる第2作動停止手段を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記着座検出手段により前記車両用シート上の人の存在が検出されてから第1所定時間内で、該車両用シート上の人の不在が検出されたとき、該不在が検出されてから第2所定時間内で、前記着座検出手段により前記車両用シート上の人の存在が検出されなかったときに、前記第2作動停止手段により前記発熱体の作動が停止される。従って、前記車両用シート上に人が存在しないにも関わらず徒に該シートの暖房が継続されることが回避される。
請求項1乃至3に記載の発明では、車両用シートの無駄な暖房を回避しつつ、該シートに着座する人がより短時間で暖を得ることができるシートヒータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面に従って説明する。
図1に模式的に示したように、例えば自動車などの車両には、人1の着座可能な複数の車両用シート2が搭載されている(図1では、1つの車両用シート2を代表して図示)。この車両用シート2の着座部を形成するシートクッション3には、平板状のヒータ本体10が着座部に沿って拡がる態様で埋設されている。図2に併せ示したように、上記ヒータ本体10は、シートクッション3の形状を作るポリウレタン材からなるクッション体4と、シートクッション3の表面を被覆する布材又は革材からなる表皮5との間に設置され、該クッション体4に対して位置ずれしないように適宜の粘着部材(例えば、両面テープ、接着剤等)によりクッション体4の上面の所定位置に固定されている。このヒータ本体10は、シートクッション3(車両用シート2)を暖房するヒータ機能に加えて、シートクッション3に着座する人1を検出する着座検知機能を一体的に備えている。
次に、ヒータ本体10について、図3に基づき詳述する。なお、図3における上下方向は、車両用シート2の前後方向に対応している。同図に示されるように、このヒータ本体10は幅方向(左右方向)で略対称な構造を呈している。上記ヒータ本体10の外形をなすはしご形状の本体部11は、複数の樹脂フィルムを積層したフレキシブルなフィルム部材からなり、車両用シート2の前方に配置される第1加熱部12、車両用シート2の後方で幅方向両側にそれぞれ配置される第2加熱部13、同じく後方で幅方向中央部に配置される着座検知部14に大まかに区画されている。
第1加熱部12は、本体部11の幅方向両側で前後方向に延びる一対の枠部15,16から前後方向に所定の間隔をおいてそれぞれ幅方向内側に延出する複数(幅方向一側及び他側にそれぞれ7個)の延出部12a,12bと、幅方向に隣り合う延出部12a,12b同士を連結する略U字形状の可撓部12cと、可撓部12cの位置で前後方向に隣り合う延出部12a同士を連結する略U字形状の可撓部12dと、同じく可撓部12cの位置で前後方向に隣り合う延出部12b同士を連結する略U字形状の可撓部12eとを備えている。そして、各延出部12a,12bには、その長手方向に沿って発熱体21が形成されている。
詳述すると、一方の枠部15の長手方向に沿って形成された第1電極22には、延出部12a、可撓部12c及び延出部12bに沿って延びる電極部23が連続している。また、他方の枠部16の長手方向に沿って形成された第2電極24には、延出部12b、可撓部12c及び延出部12aに沿って延びる電極部25が連続している。図4に拡大して示したように、これら電極部23,25は、互いに重なり合うことがないように前後方向に所定の間隔をおいて平行配置されている。そして、これら電極部23,25は、各延出部12a,12bにおいて、例えばカーボンをベースとした発熱体21により電気的に接続されている。この発熱体21は、低温時には電気抵抗が低くなり、高温時には電気抵抗が高くなる、いわゆるポジティブサーマルコントロール機能を有する発熱材(以下、PTC材という)からなる。各発熱体21は、前記第1及び第2電極22,24間(電極部23,25間)に電圧が供給されることで発熱する。
ここで、発熱体21の発熱温度特性について、図5のグラフに基づき説明する。なお、図5における横軸は、発熱体21への通電を開始してからの経過時間を示し、横軸は発熱体21の温度及び消費電力を示す。同図から明らかなように、PTC材からなる発熱体21は、通電の開始に伴い急激に温度上昇した後にその変化が徐々に緩やかになって、概ね一定の温度に収束することが確認される。また、発熱体21は、その温度上昇に伴う電気抵抗の増加により、消費電力が急減した後にその変化が徐々に緩やかになる特性を示すことが確認される。従って、この発熱体21は、通電制御(スイッチング制御)を特に行わなくても、自身の温度特性によって一定の温度への制御が可能である。
なお、上記第1加熱部12は、第2加熱部13及び着座検知部14との境界位置で、前記枠部15,16を幅方向に連結する連結部12fを備えるとともに、該連結部12fの両端部には同様の発熱体26が形成されている。第1加熱部12に配置されるこれらの発熱体21,26は、車両用シート2に着座する人1の主として大腿部を暖めるためのものである。
第2加熱部13は、前記一対の枠部15,16から前後方向に所定の間隔をおいてそれぞれ幅方向内側に延出するとともに、前記着座検知部14を包囲する態様で矩形状に形成された内枠部17に連結される複数(幅方向一側及び他側にそれぞれ6個)の延出部13a,13bを備える。そして、各延出部13a,13bには同様の発熱体27が形成されている。第2加熱部13に配置されるこれらの発熱体27は、車両用シート2に着座する人1の主として臀部の横面を暖めるためのものである。なお、前記内枠部17の幅方向中央部には、その前端から後方に延出する延出部17aが形成されるとともに、該延出部17aには幅方向に所定の間隔をおく態様で対をなす同様の発熱体30が形成されている。両発熱体30は、車両用シート2に着座する人1の主として臀部の中央を暖めるためのものである。
なお、共通の第1及び第2電極22,24により電圧供給されるこれらの発熱体21,26,27,30は、電気的に並列接続されている。
着座検知部14は、前記延出部17aに区画される態様で前方で幅方向にU字状に2分されて分岐部14a,14bを形成するとともに、各分岐部14a,14bには、前後方向に所定の間隔をおいて複数(3個)のセンサ28が形成されている。着座検知部14に配置されるこれらのセンサ28は、車両用シート2(シートクッション3)に正規着座する人1の荷重、即ち体重が最もかかる部位に配置されており、例えばシート上に作用する荷重に応じてオン・オフするスイッチを構成する。なお、これらのセンサ28は、共通の電極31,32により電気的に並列接続されている。
次に、ヒータ本体10及びその周辺構造の電気的構成について図6のブロック図に基づき説明する。同図に示されるように、電気的に並列接続された発熱体21,26,27,30と、同じく電気的に並列接続されたセンサ28とを備えるヒータ本体10は、コントローラ40と電気的に接続されている。車載バッテリにより給電されるコントローラ40は、前記第1及び第2電極22,24(図3参照)間に電圧供給することで全ての発熱体21,26,27,30を作動(発熱)させる。また、コントローラ40は、前記電極31,32(図3参照)間の回路の短絡・開放を監視することでいずれかのセンサ28のオン状態又は全てのセンサ28のオフ状態(以下、着座検知のオン状態又はオフ状態という)を検出する。なお、着座検知のオン・オフ状態は、車両用シート2上の人1の存在・不在の状態に相当する。つまり、人1の存在・不在の検出に供されるセンサ28は、着座検出手段を構成する。
上記コントローラ40は、イグニッションスイッチ41と電気的に接続されており、そのオフ状態からオン状態への切り替わりを検出してエンジンの始動を検出する。また、コントローラ40は、操作スイッチ42と電気的に接続されており、手動操作に基づく該操作スイッチ42のオン・オフ状態に応じて前記発熱体21,26,27,30を作動・停止する(マニュアルモード)。さらに、コントローラ40は、オートスイッチ43と電気的に接続されており、該オートスイッチ43のオン状態において前記発熱体21,26,27,30を自動的に作動・停止する(オートモード)。
ここで、オートモードにおけるコントローラ40によるヒータ本体10(発熱体21,26,27,30)の制御態様について、図7〜図9のタイムチャートに基づき説明する。なお、各図において(a)(b)(c)は、それぞれイグニッションスイッチ41のオン・オフ状態、発熱体21,26,27,30の作動・非作動状態、着座検知のオン・オフ状態を示している。
図7に示したように、時刻t0において、コントローラ40によりイグニッションスイッチ41のオフ状態からオン状態への切り替わりが検出されたとする(図7(a))。このとき、コントローラ40は、エンジンの始動が検出されたものとして、同時に発熱体21,26,27,30の作動を開始するとともに、その内蔵するタイマにて時刻t0を起点に所定時間Tを上限とするタイムカウントAを開始する(図7(b))。この所定時間Tは、それ以上の経過時間では車両用シート2への人1の着座の可能性が少ないと判断しうる好適な時間に設定されている。そして、上記所定時間T内(A<T)となる任意の時刻t1で着座検知のオン状態が検出されると、コントローラ40は、車両用シート2上の人1の存在が検出されたものとして、時刻t1を起点に第1所定時間T1を上限とする別のタイムカウントBを開始する(図7(c))。そして、コントローラ40は、第1所定時間T1内(B<T)で、着座検知のオフ状態が検出されないと、車両用シート2上の人1の不在が検出されなかったものとして、上述のタイムカウントBが第1所定時間T1に達した時刻t2において発熱体21,26,27,30の作動を停止する(図7(b))。この第1所定時間T1は、車両用シート2上に人1が存在する状態において、発熱体21,26,27,30の作動により該車両用シート2の暖房が不要になるレベルまでこれが暖められる好適な時間に設定されている。つまり、車両用シート2上に人1が存在する状態において、第1所定時間T1を超えた発熱体21,26,27,30の作動が停止されていることで、上記レベル(時間)を超えた無駄な車両用シート2の暖房が回避されている。
また、図8に示したように、時刻t0において、コントローラ40によりイグニッションスイッチ41のオフ状態からオン状態への切り替わりが検出され(図8(a))、同様に発熱体21,26,27,30の作動、所定時間Tを上限とするタイムカウントAが開始されたとする(図8(b))。そして、上記所定時間T内で、着座検知のオン状態が検出されないと、コントローラ40は、車両用シート2上の人1の存在が検出されなかったものとして、所定時間Tに達した時刻t3において発熱体21,26,27,30の作動を停止する(図8(b))。従って、人1の着座の可能性が少ない経過時間を超えて徒に発熱体21,26,27,30の作動、即ち車両用シート2の暖房が継続されることが回避されている。
さらに、図9に示したように、時刻t0において、コントローラ40によりイグニッションスイッチ41のオフ状態からオン状態への切り替わりが検出され(図9(a))、同様に発熱体21,26,27,30の作動、所定時間Tを上限とするタイムカウントAが開始されたとする(図9(b))。そして、上記所定時間T内となる任意の時刻t4で着座検知のオン状態が検出され、同様に第1所定時間T1を上限とする別のタイムカウントBが開始され、更に上記第1所定時間T1内となる任意の時刻t5で着座検知のオフ状態が検出されると(図9(c))、コントローラ40は、車両用シート2上の人1の不在が検出されたものとして、時刻t5を起点に第2所定時間T2を上限とする更に別のタイムカウントCを開始する。この第2所定時間T2は、それ以上の経過時間では人1の着座(再着座)の可能性が少ないと判断しうる好適な時間であって、本実施形態では前記所定時間Tと同一の時間に設定されている。そして、コントローラ40は、第2所定時間T2内(C<T)で、着座検知のオン状態が検出されないと、車両用シート2上の人1の存在が検出されなかったものとして、第2所定時間T2に達した時刻t6において発熱体21,26,27,30の作動を停止する(図9(b))。従って、人1の着座(再着座)の可能性が少ない経過時間を超えて徒に発熱体21,26,27,30の作動、即ち車両用シート2の暖房が継続されることが回避されている。
なお、図7において、発熱体21,26,27,30の作動が停止される時刻t2でのコントローラ40による処理が第1作動停止手段の一部を構成する。また、図8において、発熱体21,26,27,30の作動が停止される時刻t3でのコントローラ40による処理が停止手段の一部を構成する。さらに、図9において、発熱体21,26,27,30の作動が停止される時刻t6でのコントローラ40による処理が第2作動停止手段の一部を構成する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、例えばリモコンでエンジン始動を行う装置、いわゆるリモコンエンジンスタータを搭載する車両にあっては、発熱体21,26,27,30の設置された車両用シート2は、エンジン始動に伴う前記イグニッションスイッチ41のオフ状態からオン状態への切り替わりがコントローラ40により検出されることで、該車両用シート2への人1の着座に先立ってコントローラ40により発熱体21,26,27,30の作動が開始されて暖房が開始される。これにより、当該車両用シート2に着座する人1は、より短時間で暖が得られる。また、運転者が手動でエンジン始動を行う場合であっても、前記発熱体21,26,27,30の設置された運転席以外(助手席等)の車両用シート2は、エンジン始動に伴う前記イグニッションスイッチ41のオフ状態からオン状態への切り替わりがコントローラ40により検出されることで、少なくとも運転者よりも遅れた該車両用シート2への人1(同乗者)の着座に先立ってコントローラ40により発熱体21,26,27,30の作動が開始されて暖房が開始される。これにより、当該車両用シート2に着座する人1は、より短時間で暖が得られる。
さらに、上述の態様でコントローラ40により発熱体21,26,27,30の作動が開始されても、該発熱体21,26,27,30の作動が開始されてから所定時間T内で、センサ28により車両用シート2上の人1の存在が検出されなかったときに、コントローラ40により発熱体21,26,27,30の作動が停止される。従って、車両用シート2上に人1が存在しないにも関わらず徒に該シートの暖房が継続されることを回避でき、節電を図ることができる。
(2)本実施形態では、センサ28により車両用シート2上の人1の存在が検出されてから第1所定時間T1内で、該車両用シート2上の人1の不在が検出されなかったとき、即ち前記車両用シート2上の人1の存在が第1所定時間T1継続して検出されたときに、コントローラ40により発熱体21,26,27,30の作動が停止される。これにより、発熱体21,26,27,30の作動が不要とされるレベル(時間)を超えた無駄な車両用シート2の暖房を回避でき、節電を図ることができる。
(3)本実施形態では、センサ28により車両用シート2上の人1の存在が検出されてから第1所定時間T1内で、該車両用シート2上の人1の不在が検出されたとき、該不在が検出されてから第2所定時間T2内で、センサ28により車両用シート2上の人1の存在が検出されなかったときに、コントローラ40により前記発熱体21,26,27,30の作動が停止される。従って、前記車両用シート2上に人1が存在しないにも関わらず徒に該シートの暖房が継続されることを回避でき、節電を図ることができる。
(4)運転席、助手席及び後席のいずれか2箇所以上に個別にヒータ本体10を備える構成であっても、オートスイッチ43が1つあれば、オートモードの設定により全席の暖房・停止を同時に行うことができる。
(5)本実施形態では、フィルム部材からなる本体部11に一体的に発熱体21,26,27,30及びセンサ28を形成したことで、例えばこれら発熱体及びセンサを別体で設ける場合に比べて配線構造の簡易化及び組み付け工数の低減を図ることができる。また、発熱体21,26,27,30が形成される領域(第1及び第2加熱部12,13)と、センサ28が形成される領域(着座検知部14)とを区分したことで、例えば発熱体21,26,27,30の作動(熱)によるセンサ28の着座検知機能への影響を抑制することができる。
(6)本実施形態では、本体部11において、発熱体21の形成される領域(延出部12a,12b)と、ヒータ本体10の変形を吸収するための領域(可撓部12c,12d,12e)とを区分したことで、発熱体21の変形を抑制しその断線不具合の低減することができる。
(7)本実施形態では、発熱体21,26,27,30をPTC材で形成したことで、その温度制御のための電気的構成を簡易化することができる。
(8)本実施形態では、オートモードにおいて、発熱体21,26,27,30が自動的に作動されることで、着座者(人1)は着座の都度に暖房のための操作(操作スイッチ42の操作)を行う煩わしさから解放される。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、センサ28は、シート上に作用する荷重に応じて変化する可変抵抗を構成していてもよい。
・前記実施形態において、発熱体21,26,27,30の個数、形状、材質及び配置は一例である。同様に、センサ28の個数、形状及び配置は一例である。
・前記実施形態において、発熱体21,26,27,30及びセンサ28をヒータ本体10に一体的に設ける必要はなく、これらを個別に設けてもよい。この場合、例えば発熱体を汎用の電熱線で構成してもよい。
・前記実施形態において、オートモードでの発熱体21,26,27,30の作動は、冬季等、車室内温度が一定値以下になることを前提に行うことが好ましい。
本発明の一実施形態が適用される車両用シートを示す概略図。 同実施形態の設置態様を概略的に示す斜視図。 同実施形態を示す平面図。 図3の一部を示す拡大図。 発熱体の発熱温度特性を示すグラフ。 同実施形態の電気的構成を示すブロック図。 (a)(b)(c)は、同実施形態の制御態様を示すタイムチャート。 (a)(b)(c)は、同実施形態の制御態様を示すタイムチャート。 (a)(b)(c)は、同実施形態の制御態様を示すタイムチャート。
符号の説明
2…車両用シート、3…シートクッション、10…ヒータ本体、11…本体部、21,26,27,30…発熱体、28…着座検出手段を構成するセンサ、40…始動検出手段、作動手段、停止手段、第1及び第2作動停止手段を構成するコントローラ、41…イグニッションスイッチ、42…操作スイッチ、43…オートスイッチ。

Claims (3)

  1. イグニッションスイッチのオフ状態からオン状態への切り替わりを検出する始動検出手段と、
    車両用シート上の人の存在を検出する着座検出手段と、
    前記車両用シートに設置された発熱体と、
    前記始動検出手段により前記イグニッションスイッチのオフ状態からオン状態への切り替わりが検出されたときに前記発熱体を作動させる作動手段と、
    前記作動手段により前記発熱体の作動が開始されてから所定時間内で、前記着座検出手段により前記車両用シート上の人の存在が検出されなかったときに、前記発熱体の作動を停止させる停止手段とを備えたことを特徴とするシートヒータ。
  2. 請求項1に記載のシートヒータにおいて、
    前記着座検出手段により前記車両用シート上の人の存在が検出されてから第1所定時間内で、該車両用シート上の人の不在が検出されなかったときに、前記発熱体の作動を停止させる第1作動停止手段を備えたことを特徴とするシートヒータ。
  3. 請求項2に記載のシートヒータにおいて、
    前記着座検出手段により前記車両用シート上の人の存在が検出されてから前記第1所定時間内で、該車両用シート上の人の不在が検出されたとき、該不在が検出されてから第2所定時間内で、前記着座検出手段により前記車両用シート上の人の存在が検出されなかったときに、前記発熱体の作動を停止させる第2作動停止手段を備えたことを特徴とするシートヒータ。
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