JP4901734B2 - ソーラーパネルオーバレイおよびソーラーパネルオーバレイ組立体 - Google Patents

Description

関連出願
本出願は、"Modular Solar Panel Overlay and Overlay Assembly"という名称の発明に関して２００４年７月２７日に出願された米国仮特許出願第６０／５９１６６６号の利益を主張する。
発明の分野
本発明は、概してソーラーパネルに関し、具体的にはソーラーパネルオーバレイおよびソーラーパネルオーバレイ組立体に関する。

発明の背景
ソーラーパワーは、環境に対する影響が少ないため、代替エネルギーとして普及が進んでいる。また、多くの南部の気候では、ソーラーパワーは非常に実用的なエネルギー源である。その結果、頻繁に日光にさらされる建物の屋根に配置される太陽エネルギー収集構造を含む、ソーラーコレクタの多数の変形例が提案されている。

たとえば、Bressler等の米国特許第５５９０４９５号および第５８３０７７９号は、構造の外部に配置される他の建築材料のシングルタイルとして役立つ光起電力モジュールを開示している。この光起電力モジュールは、光にさらされたときに電圧を生成するため、光起電力モジュールが配置される建物の電力源として役立たせることができる。

Mori等の米国特許第６４９８２８９号は、光起電力モジュールと、それを組み込んだ屋根材料とを開示している。光起電力モジュールは、補強シートに固定された光起電力部材を含む。光起電力部材から電力を引き出す複数の接続箱が、補強シートの受光側の反対側に設けられる。接続箱より高い高さを有する第１のスペーサ部材が補強シートの互いに向かい合う２つの側面に沿って配置され、第２のスペーサ部材が接続箱同士の間に配置される。光起電力モジュールを屋根に取り付けると、第１のスペーサ部材は、屋根表面と補強シートとの間に空間を形成する。

Jester等の米国特許第４４３３２００号は、注封材料または封入材料の層同士の間に積層された太陽電池ストリングと、透明な上部基板と、スチール基板とを有するソーラーモジュールを開示している。

Nath等の米国特許第５０９２９３９号は、光起電力屋根とそれを製造する方法とを開示している。屋根は、各々が、屋根組立体を形成するように相互に連結された側面支持フランジを有する亜鉛めっきスチール支持層を有する、パネルを含む。各パネルの中央部は、保護プラスチック透明ポリマーコーティングを有する亜鉛めっきスチール支持層上に積層された非晶質半導体材料で形成された光起電力面を有する。

Nath等の米国特許第５２３２５１８号は、各々が光起電力装置を有し、各々が隣接する屋根パネル上のコネクタに連結することのできる電気コネクタを含む、複数の屋根パネルを含む光起電力屋根システムを開示している。

Nath等の米国特許第５９６８２８７号は、光起電力発生装置を上部に支持した多数の連結可能な建物パネルを含む光起電力建築構造を開示している。光起電力発生装置を真空積層プロセスによって建物パネルに取り付けることができる。

Nath等の米国特許第６５５３７２９号は、粘着光起電力建築材料を開示している。光起電力建築材料は、１つまたは２つ以上の光起電力発生装置が封入された基板を含む。基板は、光起電力建築材料を屋根、壁、または他の建築構造上に容易に設置できるようにする接触接着材料の本体を含む。

Younan等の米国特許第５４３７７３５号および第５５７５８６１号は、重なり部と、重なり部から延びる複数のタブ部とを有する屋根材料のストリップを含む光起電力ルーフシングルを開示している。各タブ部には、光起電力発生装置が固定される。光起電力発生装置は互いに連結される。ルーフシングルは、１列のルーフシングルのタブ部が隣接する１列のルーフシングルの重なり部を覆うように屋根に固定される。

Guhaの米国特許第６８７５９１４号は、設置時に直線状に揃えられる電気端子を構成する光起電力発生屋根用シングルを含む光起電力屋根用システムを開示している。

Dorr等の米国特許出願第２００２／０１１２４１９号は、２枚のカバーシートと断熱材料の中間層とを有するシート金属パネルを開示している。平面光起電力部材がカバーシートの一方に取り付けられる。

Andersonの米国特許第６４６３７０８号は、平面中央部を有する第１および第２の複数のシングルを含む屋根システムを開示している。それぞれの複数のシングルは、そのそれぞれの中央の平面部がほぼ同一平面を形成するように配置される。第１の複数のシングルのそれぞれは、第２の複数のシングルのうちの少なくとも１つのシングルに隣接し、その中央平面部が、第２の複数のシングルのうちの隣接するシングルの中央平面部に対してずらされる。これらのシングルは、換気屋根システムに使用することができる。

上記文献は、光起電力装置を組み込んだ屋根構造およびシングルを開示しているが、現在のところこのような構造はたいてい、見た目の良さが欠けている。屋根構造の表面がはっきり見える住宅地では、このような見た目の悪さは望ましくなく、問題になることもある。

したがって、本発明の目的は、新規のソーラーパネルオーバレイおよびソーラーパネルオーバレイ組立体を提供することである。

発明の概要
一態様によれば、下部構造上に取り付けられるソーラーパネルオーバレイであって、
基板と、
基板上に位置し、下部構造と同様な外観をソーラーパネルオーバレイに与える、基板上の少なくとも１列の太陽電池と、を有するソーラーパネルオーバレイが提供される。

一実施態様では、ソーラーパネルオーバレイは複数列の太陽電池を有する。太陽電池の各列間に段が設けられ、各列間に垂直レリーフが形成されている。各段はライザを形成している。各ライザの下面は、取付け構造を保持し、下部構造上の少なくとも１つの取付け構造に連結される。取付け構造は、下部構造上のレール係合クリップである。隣接するソーラーパネルオーバレイに連結されるコネクタが取付け構造の一側面に沿って設けられている。さらに、電気コネクタが、一側面上に互いに間隔をあけて設けられている。電気コネクタは、直列の第１の太陽電池および最後の太陽電池に結合され、給電部材を受け入れるように構成されている。

一実施態様では、下部構造はルーフデッキである。この場合、ソーラーパネルオーバレイは、複合シングル、スレートまたは擬似スレートルーフデッキ、あるいはスペイン風ルーフデッキまたは擬似スペイン風ルーフデッキに似た外観を有してよい。

他の態様によれば、下部ルーフデッキ上に取り付けられるソーラーパネルオーバレイであって、
基板と、
太陽電池が、下部ルーフデッキの外観に似た外観を有する太陽エネルギー収集面を形成する、基板上の少なくとも１列の太陽電池とを有するソーラーパネルオーバレイが提供される。

他の態様によれば、下部構造上に取り付けられるソーラーパネルオーバレイ組立体であって、
各ソーラーパネルオーバレイが、基板および基板上の少なくとも１列の太陽電池を有し、少なくとも１列の太陽電池が、基板上に設けられ、下部構造の外観と調和する視覚的外観をソーラーパネルオーバレイ組立体に与える、複数の相互に連結されたソーラーパネルオーバレイを有するソーラーパネルオーバレイ組立体が提供される。

一実施態様では、ソーラーパネルオーバレイ組立体は、ソーラーパネルオーバレイ上に嵌め合わせ構造をさらに有する。相互に連結されたソーラーパネルオーバレイはアレイ状に配置され、アレイの各列のソーラーパネルオーバレイは電気的に直列接続される。

ソーラーパネルオーバレイは、ソーラーパネルオーバレイが取り付けられた下部構造の外観と調和するかまたは下部構造の外観を模しているという利点をもたらす。その結果、ソーラーパネルオーバレイは下部構造の美的外観を保つ。太陽電池列は、複合シングルで覆われたルーフデッキ上に使用されるとき、重なり合うシングルテクスチャを有するようにオーバレイの断面形状に段を設け、および／または各太陽電池列に沿って高さをわずかに変化させるようにオーバレイをエンボス加工することによって、その太陽エネルギー収集面が無作為に位置する（すなわち、太陽エネルギー収集面が繰返しに見えるパターンを形成しない）ように配置されている。このモジュール式ソーラーパネルは、複数のソーラーパネルオーバレイを相互に連結して長い連続した太陽電池列を有する組立体を形成することができ、組立体内の連続した太陽電池列が、まとまった外観を保つという利点ももたらす。さらに、ソーラーパネルオーバレイは軽量で邪魔にならない。その結果、ソーラーパネルオーバレイを設置しても下部構造の邪魔にはならず、したがって、その火災／安全の区分に影響を与えない。

次に、添付の図面を参照して各実施形態をより詳しく説明する。
実施形態の詳細な説明
以下の説明では、モジュール式ソーラーパネルオーバレイおよびソーラーパネルオーバレイ組立体の実施形態について論じる。モジュール式ソーラーパネルオーバレイおよびソーラーパネルオーバレイ組立体は、モジュール式ソーラーパネルオーバレイおよびソーラーパネルオーバレイ組立体が取り付けられる下部構造のパターンに似た構成されている。屋根構造の場合、モジュール式ソーラーパネルオーバレイおよびソーラーパネルオーバレイ組立体は、複合シングルで覆われたルーフデッキ、スレートルーフデッキまたは擬似スレートルーフデッキ、すなわち、スレートルーフデッキに見えるように構成された金属、コンクリート、合成材などのルーフデッキ、スペイン風ルーフデッキまたは擬似スペイン風ルーフデッキあるいは似せることのできる他のルーフデッキ構成に似せて構成することができる。その結果、モジュール式ソーラーパネルオーバレイおよびソーラーパネルオーバレイ組立体は下部構造と調和し、下部構造の美的外観を維持する。モジュール式ソーラーパネルオーバレイおよびソーラーパネルオーバレイ組立体の特定の実施形態について図１〜１６を参照して説明する。

次に図１〜６を参照すると、モジュール式ソーラーパネルオーバレイが示されており、全体的に参照番号１１０で識別されている。モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０は、複合シングルおよび他の同様の構造で覆われたルーフデッキに重なるように構成され、複合シングル状の美的外観を維持する上部太陽エネルギー収集面１１２を有している。

図を見ると分かるように、モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０は、複数列１２０、この例では４列の太陽電池１２２を含んでいる。太陽電池列１２０は、互いに隣接する列の端部の所で太陽電池１２２同士の間を延びている電気接続部１２４（図３参照）によって直列に接続されている。この実施形態では、各太陽電池列１２０は、概ね平面状であり、同じ数の太陽電池１２２を含んでおり、各種の列の太陽電池は互いにずれている。モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０に、垂直レリーフ、すなわち、複合シングルの重なり合い特性を似た段状の外観を与えるライザ１３２を形成する逆曲げ部１３０が各列の太陽電池１２２間に形成されている。細長い取付けレール１３４が、ライザ１３２の下側に、間隔をあけて固定具１３６を介して固定されている。各列の太陽電池１２２に交互にエンボスを設けることで、太陽電池列に沿ってわずかな上下テクスチャを構成することができる。

モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０の頂部に沿って上部フランジ１４０が延びている。フランジ１４０上に接続箱１４２および１４４が設けられている。各接続箱は、フランジ１４０の向かい合う端部に隣接して位置しており、細長い電気コネクタ１４６が延びている。バスバー１４８が、接続箱１４４から、太陽電池１２２の１番上の列１２０における左端の太陽電池１２２まで延びており、バスバー１５０が、接続箱１４２から、太陽電池１２２の最後の列１２０における左端の太陽電池１２２まで延びている。電気接続部１２４ならびにバスバー１４８および１５０は、テドラーまたは塗料で覆われ、モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０を見たときに見えないかまたは容易には見えないように隠されている。取付けブラケット１６０もフランジ１４０に間隔をあけて固定されている。各取付けブラケット１６０は概ねｈ字形である。各取付けブラケット１６０の首部１６２は、固定具（不図示）に対応するように構成された細長い挿通部１６４を有している。各取付けブラケット１６０の一方の脚部１６６が、一対の固定具１６８によってフランジ１４０の下側に固定されている。各取付けブラケット１６０の他方の脚部１７０は、フランジ１４０の平面の上を延びて流路を形成している。

モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０は、積層材の形状をしており、下部基板１８０と、基板１８０上のたとえばエチレン酢酸ビニル（ＥＶＡ）などの下部封入層１８２とを含んでいる。太陽電池１２２の各列、バスバー１４８および１５０、ならびに電気接続部１２４は、下部封入層１８２上に設けられている。上部封入層１８４が太陽電池１２２、バスバー１４８および１５０、ならびに電気接続部１２４に重なり、たとえばエチレンテトラフルオロエチレン（ＥＴＦＥ）などの透明カバー層１８６が上部封入層１８４上に設けられている。基板１８０は、たとえばスチール、アルミニウム、ポリマー、複合材のような様々な材料で形成することができる。基板１８０を導電材料で形成する場合、基板１８０と下部封入層１８２との間に誘電絶縁層１８８が設けられる。

本実施形態の太陽電池１２２は、本願の譲受人であるSpheral Solar Power Inc.に譲渡され、内容を引用することで本明細書に組み込まれたHammerbacher等の米国特許第６８９７０８５号に開示されたタイプのものである。したがって、各太陽電池１２２は、各半導体部材がコアとドーピングされたシリコンの外面とを有し、それによってｐ−ｎ接合を形成する、概ね球形の半導体部材１９０のアレイを含んでいる。半導体部材１９０は、多孔アルミニウム箔トレイに接着され、半導体部材の外面と箔トレイとの間にオーム接触を生じさせる。半導体部材のコアを露出させる開口部が半導体部材に形成されている。半導体部材１９０のコアは、導電支持体に接着され、半導体部材のコアと導電支持体との間にオーム接触を生じさせる。

モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０の製造時には、太陽エネルギー収集面の所望の外観が得られるように太陽電池１２２の各列を基板１８０に対して位置させる。次に、積層材の残りの層を太陽電池１２２上に配置し、モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０を形成する材料のスタックを真空貼り合せ機内で加工し、これにより太陽電池１２２を積層材内に密封することで太陽電池１２２を環境から分離する。次に、モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０をプレスブレーキ内で加工して逆曲げ部１３０を形成することで太陽電池１２２の各列１２０間に垂直レリーフを形成する。太陽電池１２２にエンボス加工を施す場合、圧力ローラを使用してエンボスを形成し、それによって太陽電池１２２の各列１２０に沿って高さを変化させる。

次に、図７〜９を参照して、複合シングルで覆われたルーフデッキ上への単一のモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０の設置について説明する。雌取付けチップ２００を使用してモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０をルーフデッキに固定する。取付けクリップ２００のうちの１つが図７ａ〜７ｃにより明確に示されている。図を見ると分かるように、各取付けクリップ２００は、概ねＣ字形であり、バイト２０６によって接合された一対のアーム２０２および２０４を有している。アーム２０２および２０４は、デッキねじ２０８が通って取付けクリップ２００をルーフデッキに固定するための互いに揃えられた挿通部２０６を有している。

設置時には、図８ａに示されているように、横方向に間隔をあけて配置された取付けクリップ２００の列をデッキねじ２０８を介してルーフデッキＲＤに固定する。ルーフデッキＲＤと各取付けクリップ２００との間にシーラント２１０を設け（図７ｂ参照）、取付けクリップ２００のアーム２０２および２０４が下を向くように、取付けクリップ２００の向きを定める。次に、モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０を、図８ｂに示されているように取付けクリップ２００上に位置させ、かつ図８ｃおよび図９に示されているように、取付けレール１３４が取付けクリップ２００の開口部に受け入れられ、各取付けクリップの上部アーム２０４が一方の取付けレール１３４とモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０の下側との間に拘束されるように、モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０を上向きに滑らせる。取付けレール１３４とモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０とが分離していることによって摩擦ばめ部が確保されている。また、設置後に、ルーフデッキＲＤのリッジキャップＲＣの下方にフランジ１４０が延びるように、取付けクリップ２００を位置させる。挿通部１６４を通過する固定具を介してブラケット１６０の首部１６２をルーフデッキＲＤに固定する。次に、リッジキャップＲＣによって収容される給電部材を電気コネクタ１４６に接続し、リッジキャップＲＣを設置する。したがって、この場合、リッジキャップＲＣは電気配線を延ばすための導管とモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０の下方を延びる高温の空気用の排気口との両方として働く。モジュール式ソーラーパネルオーバレイをこのように取り付けると、ルーフデッキＲＤとモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０との間に空隙が形成され、空気の流れが可能になり、熱が散逸する。これによって、効率が向上する。

より大規模な施設では、複数の相互に連結されたモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０を有するソーラーパネルオーバレイ組立体を使用することができる。たとえば、図１０は、互いに並んで当接する一対のモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０を有するソーラーパネルオーバレイ組立体２５０を示している。この場合のモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０は直列接続される。一方のモジュール式ソーラーパネルオーバレイの接続箱１４２を他方のモジュール式ソーラーパネルオーバレイの接続箱１４６に結合する電気接続部はモジュール式ソーラーパネルオーバレイの下に隠されている。

図１１および図１２は、互いに当接するモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０の２×２アレイを有するソーラーパネルオーバレイ組立体２６０を示している。下側のモジュール式ソーラーパネルオーバレイ上の取付けブラケット１６０の脚部１７０によって形成される溝は、上側のモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０の底部に隣接する取付けレール１３４を受け入れる。このように、下側のモジュール式ソーラーパネルオーバレイの接続箱および細長いコネクタは、上側のモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０の下に隠れたままである。この場合、各列のモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０は直列に接続される。この場合も、各列のモジュール式ソーラーパネルオーバレイを結合し、下側のモジュール式ソーラーパネルオーバレイ列をリッジキャップ給電部材に結合する電気コネクタは、モジュール式ソーラーパネルオーバレイの下に隠される。

必要に応じて、モジュール式ソーラーパネルオーバレイの露出された端部に端板（不図示）を取り付けることで、ソーラーパネルオーバレイ組立体に矩形の外観を与えると共に電気接続部を隠すのを容易にすることができる。端板は、視覚的な連続性を保ちつつソーラーパネルオーバレイの各端部を方形にするように形作られる。端板は、不活性太陽電池を有する着色されたアルミニウムで作るか、あるいは単に太陽電池または複合ルーフシングルに似たパターンを印刷することができる。

上述の実施形態では、様々な列の太陽電池１２２は、その太陽エネルギー収集面が、複合シングルで覆われたルーフデッキの外観と同様の外観を有するように配置され、すなわちずらされる。太陽電池１２２の配置はもちろん、必要な視覚的効果が得られるように、必要に応じて製造時に調整することができる。たとえば、図１３に示されているように、各列の太陽電池１２２は、太陽エネルギー収集面が、複合シングルを使用するときに形成される無作為のシングルパターンと同様の無作為の配置を形成するように配置することができる。あるいは、図１４に示されているように、太陽エネルギー収集面が共通の二分列パターンを形成するように、各列の太陽電池を配置することができる。

必要に応じて、モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０に追加的な装飾部材を組み込むことができる。たとえば、青、茶、灰色、赤れんが色のような様々な色を示すように、太陽電池１２２の反射防止コーティングを調整することができる。テドラーのような印刷フィルムを積層材に組み込んで複合顆粒または黒いアスファルト縁部、影などの外観を与えることができる。複数の色の球形半導体部材１９０を使用して、複合シングルに典型的なまだら状の外観を与えることができる。あるいは、複数の色の球形半導体部材１９０を使用して色の階調度を与えることができる。

必要に応じてさらにモジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０の換気を向上させるために、積層材に孔を設けて、モジュール式ソーラーパネルオーバレイにさらに空気が進入できるようにすることができる。

モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０は太陽電池１２２の４つの列を含むように示されているが、当業者には、モジュール式ソーラーパネルオーバレイ１１０に含まれる太陽電池列がこれより多くても少なくてもよいことが理解されよう。さらに、それぞれの異なる外観を有する太陽電池１２２を使用してよい。たとえば、図１５は、スレートルーフデッキまたは擬似スレートルーフデッキに重なるように構成されたモジュール式ソーラーパネルオーバレイ３１０を示している。この場合のモジュール式ソーラーパネルオーバレイ３１０は、１列の太陽電池３２２のみを含んでいる。図示を容易にするために、フランジ、取付けブラケット、および電気コネクタは省略されている。図１６は、アレイ状に配置された複数のモジュール式ソーラーパネルオーバレイ３１０を含むモジュール式ソーラーパネルオーバレイ組立体３５０を示している。前述の実施形態と同様に、各列のモジュール式ソーラーパネルオーバレイ３１０は直列に接続されている。

上述の実施形態では、太陽電池列は、概ね平坦または平面状に示されている。しかし、当業者には、この構成が必要とされないことが理解されよう。たとえば、モジュール式ソーラーパネルオーバレイまたはソーラーパネルオーバレイをスペイン風ルーフデッキまたは擬似スペイン風ルーフデッキ上で使用する場合、太陽電池列は、ルーフデッキに合うように波形に形作られる。

理解されるように、モジュール式ソーラーパネルオーバレイは軽量であり、それが取り付けられる下部構造の外観に整合する視覚的外観を維持する。これによって、下部構造の美的外観を維持しつつモジュール式ソーラーパネルオーバレイを使用することができる。

好ましい実施形態について説明したが、当業者には、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の要旨および範囲から逸脱せずに変形および修正を施せることが理解されよう。

モジュール式ソーラーパネルオーバレイの上側面側から見た斜視図である。 モジュール式ソーラーパネルオーバレイの下側面側から見た斜視図である。 モジュール式ソーラーパネルオーバレイの上平面図である。 モジュール式ソーラーパネルオーバレイの側面図である。 線５−５に沿った図３のモジュール式ソーラーパネルオーバレイの断面図である。 線６−６に沿った図３のモジュール式ソーラーパネルオーバレイの断面図である。 取付けクリップの斜視図である。 取付けクリップの側面図である。 取付けクリップの上平面図である。 取付けクリップを示す、モジュール式ソーラーパネルオーバレイの設置時のルーフデッキの上側面側から見た斜視図である。 モジュール式ソーラーパネルオーバレイが取付けクリップに重なったルーフデッキの上側面側から見た斜視図である。 モジュール式ソーラーパネルオーバレイと１つの取付けクリップとの相互作用を示すルーフデッキの側面図である。 一対の相互に連結されたモジュール式ソーラーパネルオーバレイを有するソーラーパネルオーバレイ組立体を有するルーフデッキの上平面図である。 相互に連結されたモジュール式ソーラーパネルオーバレイのアレイを有するソーラーパネルオーバレイ組立体を有するルーフデッキの上平面図である。 図１１のルーフデッキおよびソーラーパネルオーバレイ組立体の斜視図である。 他の太陽電池の構成の上平面図である。 他の太陽電池の構成の上平面図である。 他のモジュール式ソーラーパネルオーバレイの上側面側から見た斜視図である。 図１５に示されている種類の複数の相互に連結されたモジュール式ソーラーパネルオーバレイを備えたソーラーパネルオーバレイ組立体を有するルーフデッキの上側面側から見た斜視図である。

Claims (5)

1. シングルルーフデッキに固定されるソーラーパネルオーバレイであって、
   基板と、
   前記基板上の複数列の太陽電池と、を有し、
   前記太陽電池の列の間に垂直レリーフが設けられるように、前記太陽電池の各列の間に段が形成され、
   前記シングルルーフデッキのシングルに似た外観を有する上面を形成するように構成され、
   前記シングルルーフデッキ上の取り付け構造にスライド係合する、前記基板の下面上の複数の取り付け構造をさらに有し、
   前記シングルルーフデッキ上に取り付けられたときに、前記基板上の取り付け構造および前記シングルルーフデッキ上の取り付け構造が前記基板によって覆われる、ソーラーパネルオーバレイ。
2. 前記各段はライザを形成し、前記ライザのうちの少なくとも一部の前記ライザの下面は、前記基板上の前記取り付け構造の少なくとも１つを保持する、請求項１に記載のソーラーパネルオーバレイ。
3. 前記各取り付け構造は、前記シングルルーフデッキに固定されているクリップにスライド係合するレールである、請求項２に記載のソーラーパネルオーバレイ。
4. 前記上面は、無作為に配置された複合シングル、スレートシングル、疑似スレートシングル、スペイン風シングルまたは疑似スペイン風シングルのいずれか１つに似た外観を有する、請求項１に記載のソーラーパネルオーバレイ。
5. ソーラーパネルオーバレイ組立体であって、
   請求項１に記載のソーラーパネルオーバレイを複数有し、それらソーラーパネルオーバレイが相互に連結されている、ソーラーパネルオーバレイ組立体。

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