以下に本発明の実施の形態を説明する。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用したディジタルカメラ11の一実施の形態の外観構成例を示す平面図である。
なお、ディジタルカメラ11は、略直方体の形状をしており、図1は、ディジタルカメラ11の、被写体からの光が入射するレンズ(図示せず)が設けられた面を正面として、ディジタルカメラ11を背面側から見た背面図である。
図1において、ディジタルカメラ11には、電源ボタン12、再生ボタン13、シャッタボタン(レリーズボタン)14、液晶ディスプレイパネル15(以下、適宜、LCD(Liquid Crystal Display)パネル15という)、ズームボタン16、方向ボタン17、決定ボタン18が設けられている。
電源ボタン12は、ディジタルカメラ11の上面の中央に設けられており、ディジタルカメラ11の電源のオン/オフを切り換えるときに、ユーザにより操作される。ユーザが電源ボタン12を操作して、ディジタルカメラ11の電源がオンになると、ディジタルカメラ11は、被写体を撮像(撮影)することができる状態の動作モードである撮像モードとなる。
再生ボタン13は、ディジタルカメラ11の背面の右側に設けられており、ディジタルカメラ11の動作モードを、撮像モードまたは再生モード(画像を表示する状態の動作モード)のうちの一方から他方に切り換えるときに、ユーザにより操作される。ディジタルカメラ11が撮像モードであるときに、ユーザが再生ボタン13を操作すると、ディジタルカメラ11は再生モードとなり、逆に、ディジタルカメラ11が再生モードであるときに、ユーザが再生ボタン13を操作すると、ディジタルカメラ11は撮像モードとなる。
シャッタボタン14は、ディジタルカメラ11の上面の右側に設けられており、ディジタルカメラ11で被写体を撮像するときに(ディジタルカメラ11で被写体を撮像することにより得られる画像を記憶するときに)、ユーザにより操作される。撮像モード時に、ユーザがシャッタボタン14を操作すると、ディジタルカメラ11は被写体を撮像する。即ち、ユーザによるシャッタボタン14の操作をトリガとして、ディジタルカメラ11は、例えば、後述する図2の撮像素子21から出力される画像データを記憶する。
LCD(Liquid Crystal Display)パネル15は、ディジタルカメラ11の背面の左側に設けられており、画像を表示する。例えば、LCDパネル15は、撮像モード時には、被写体の構図を確認するための画像(図2の撮像素子21からリアルタイムで出力される画像データを再生した画像であるスルー画像)を表示する。また、LCDパネル15は、再生モード時には、撮像済みの画像(ディジタルカメラ11に既に記憶されている画像データを再生した画像である再生画像)を表示する。
ズームボタン16は、ディジタルカメラ11の背面の右側に設けられており、テレボタン161とワイドボタン162からなる。ズームボタン16は、撮像モード時には、撮像範囲の倍率(ズーム倍率)を調整するときにユーザにより操作される。例えば、ユーザがテレボタン161を操作すると、ズーム倍率が高くなって、撮像範囲が狭まり(ズームアップし)、ユーザがワイドボタン162を操作するとズーム倍率が低くなって、撮像範囲が広がる(ズームダウンする)。
また、ズームボタン16は、再生モード時には、ディジタルカメラ11の表示モードを切り換えるときにユーザにより操作される。例えば、ディジタルカメラ11の表示モードには、シングル表示モードとインデックス表示モードがあり、シングル表示モードでは、LCDパネル15の全画面に1枚の画像が表示され、インデックス表示モードでは、LCDパネル15に複数枚の画像(縮小画像)(サムネイル)が格子状に配置されて表示される。
方向ボタン17は、ディジタルカメラ11の背面の右側に設けられており、上ボタン171、左ボタン172、右ボタン173、および下ボタン174からなり、例えば、インデックス表示モード時に表示されるカーソルを移動させるとき等に、ユーザにより操作される。
決定ボタン18は、ディジタルカメラ11の背面の右側に設けられており、例えば、ユーザが画像の選択を決定するときに操作される。例えば、インデックス表示モード時に、ユーザが方向ボタン17を操作してカーソルを移動させ、ある画像を選択した後に、決定ボタン18を操作すると、ディジタルカメラ11の表示モードがシングル表示モードとなって、カーソルが選択(位置)していた画像が、LCDパネル15の全画面に表示される。
次に、図2は、図1のディジタルカメラ11の電気的な構成例を示すブロック図である。
図2において、ディジタルカメラ11は、LCDパネル15、撮像素子21、撮像画像処理部22、操作入力部23、CPU(Central Processing Unit)24,ROM(Read Only Memory)25,RAM(Random Access Memory)26、フラッシュメモリ(例えば、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory))27,I/O制御部28、メモリカード29、表示画像処理部30、およびバス31から構成される。
ディジタルカメラ11では、撮像画像処理部22、操作入力部23、CPU24、ROM25、RAM26、フラッシュメモリ27、I/O制御部28、表示画像処理部30が、バス31を介して互いに接続されている。また、ディジタルカメラ11では、撮像画像処理部22に撮像素子21が接続され、I/O制御部28にメモリカード29が接続され、表示画像処理部30にLCDパネル15が接続されている。
撮像素子21は、例えば、CCD(Charge Coupled Device),CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどで構成され、撮像を行い、その撮像によって得られる画像(撮像画像)を出力する。即ち、撮像素子21は、図示しない撮像レンズなどを介して被写体の光を受光して光電変換を行い、光の受光量に応じた電気信号を撮像画像処理部22に供給する。
撮像画像処理部22は、例えば、アナログ信号処理部、A/D(Analog/Digital)コンバータ、ディジタル信号処理部(いずれも図示せず)などで構成され、撮像素子21が出力する撮像画像に対して、各種の画像処理を施し、画像データを出力する。
例えば、撮像画像処理部22では、アナログ信号処理部が、撮像素子21から供給される電気信号に対してノイズ除去処理などを施す。また、A/Dコンバータが、アナログ信号処理部によって処理された電気信号に対して、A/D変換処理を施してディジタル信号を出力する。そして、ディジタル信号処理部が、A/D変換処理が出力するディジタル信号に対して、増幅、ガンマ補正、ホワイトバランス調整などの処理を施すことにより、撮像画像処理部22は、画像データを得て出力する。
撮像画像処理部22が出力する画像データは、バス31を介してRAM26に供給され、一時的に記憶される。
操作入力部23は、ディジタルカメラ11に設けられる各種のボタン(例えば、図1のズームボタン16や方向ボタン17など)に対するユーザの操作を検出し、ユーザの操作に対応する操作信号を、バス31を介して、CPU24に供給する。
CPU24は、ROM25やフラッシュメモリ27に記憶されているプログラムを読み出して実行し、例えば、操作入力部23から供給される操作信号に基づいて、ディジタルカメラ11を構成する各部を制御する。
ROM25は、CPU24が実行するプログラムや、ディジタルカメラ11に予め設定されている初期設定のデータなどを記憶している。
RAM26は、撮像画像処理部22が出力する画像データや、CPU24が処理を行う上で必要なデータを一時的に記憶する。
フラッシュメモリ27は、CPU24が実行するプログラムや、ユーザによりディジタルカメラ11に設定された各種のデータなどの、ディジタルカメラ11の電源がオフにされたときも保持しておく必要があるデータを記憶する。
I/O制御部28は、撮像モード時に、CPU24の制御に従い、バス31を介して、RAM26に一時的に記憶されている画像データを読み出し、メモリカード29に供給して記憶させる。また、I/O制御部28は、再生モード時に、CPU24の制御に従い、メモリカード29に記憶されている画像データを読み出し、バス31を介してRAM26に供給して一時的に記憶させる。
メモリカード29は、画像データ等を記録する記録媒体である。メモリカード29は、例えば、図示しないカードスロットに対して着脱可能になっており、カードスロットに装着されたときに、そのカードスロットを介してI/O制御部28に電気的に接続される。メモリカード29には、I/O制御部28から供給される画像データが記録され、また、メモリカード29に記録されている画像データは、I/O制御部28によって読み出される。
表示画像処理部30は、LCDパネル15に画像を表示させる。即ち、表示画像処理部30は、バス31を介して、RAM26に記憶されている画像データを読み出し、その画像データを、LCDパネル15が表示することができる電気信号に変換する処理を施し、その電気信号を出力する。
次に、図3は、図2のディジタルカメラ11の機能的な構成例を示すブロック図である。
図3において、ディジタルカメラ11は、LCDパネル15、撮像画像処理部22、操作入力部23、表示画像処理部30、操作信号受信部41、撮像制御部42、イベント情報生成部43、画像記憶部44、および表示制御部45から構成される。なお、操作信号受信部41、撮像制御部42、イベント情報生成部43、および表示制御部45は、プログラムを実行することにより各種の処理を行う図2のCPU24に対応し、画像記憶部44は、メモリカード29に確保された記憶領域である。
操作信号受信部41には、ユーザの操作に対応する操作信号が、操作入力部23から供給される。操作信号受信部41は、操作入力部23からの操作信号を受信し、撮像モード時には、操作信号を撮像制御部42に供給し、再生モード時には、操作信号を表示制御部45に供給する。
撮像制御部42は、操作信号受信部41からの操作信号に基づいて、被写体を撮像するための制御を行う。例えば、撮像モード時に、ユーザがシャッタボタン14を操作すると、撮像制御部42には、その操作に対応する操作信号が操作信号受信部41から供給される。撮像制御部42は、シャッタボタン14が操作された操作信号をトリガとして、撮像画像処理部22から出力される画像データを画像記憶部44に記憶させる。
さらに、撮像制御部42は、画像データを画像記憶部44に記憶させる際に、画像データとともに、この画像データに対応して、画像が撮像された時刻である撮像時刻(時刻の他、年月日を含む)と、撮像時刻に基づく情報であるイベント情報とを関連付けた画像管理情報(データベース)を記録させる。例えば、画像管理情報には、各画像データのIDと、画像データを参照するための参照情報とが関連付けて記録されるとともに、各イベントIDと、各イベントに属する1または複数の画像データのIDとが関連付けて記録される。
即ち、撮像制御部42は、新しく画像が撮像されて、シャッタボタン14が操作された操作信号が操作信号受信部41から供給されると、ディジタルカメラ11に内蔵されている時計(図示せず)が計時する時刻を参照して、新しく撮像された画像の撮像時刻を取得する。そして、撮像制御部42は、その撮像時刻を、イベント情報生成部43に供給し、撮像時刻の供給に対してイベント情報生成部43から供給されるイベント情報を取得する。そして、撮像制御部42は、撮像時刻とイベント情報とを関連付けた画像管理情報を記録させる。
イベント情報生成部43は、新しく撮像された画像の撮像時刻が撮像制御部42から供給されると、画像記憶部44に記憶されている撮像済みの画像の撮像時刻を、画像管理情報を参照して取得し、これらの撮像時刻に基づいて、新しく撮像された画像のイベント情報を生成する。
ここで、イベント情報とは、ユーザが撮像を行ったイベント(旅行や運動会などの行事や催し)ごとに画像をグループ化するための、それぞれのイベントを特定するための情報である。例えば、イベント情報生成部43は、撮像時刻の分散(ばらつき)からイベントを特定し、イベントごとのID(IDentification)を生成して、このIDをイベント情報とする。
具体的には、イベント情報生成部43は、新しく撮像された画像の撮像時刻と、撮像済みの複数の画像の撮像時刻との時間間隔のばらつきが小さければ、新しく撮像された画像と、撮像済みの複数の画像とは、同一のイベントで撮像された画像であるとして、撮像済みの画像のイベント情報としてのIDと同一のIDをイベント情報として生成する。一方、イベント情報生成部43は、新しく撮像された画像の撮像時刻と、撮像済みの複数の画像の撮像時刻との時間間隔のばらつきが大きければ、新しく撮像された画像と、撮像済みの複数の画像とは、異なるイベントで撮像された画像であるとして、撮像済みの画像のイベント情報としてのIDとは異なるIDをイベント情報として生成する。
また、イベント情報生成部43は、イベント情報に、それぞれのイベントのタイトルを付加することができる。例えば、ユーザは、撮像時に行われていた行事などのイベントのタイトルをディジタルカメラ11に入力することができる。なお、ユーザによりイベントのタイトルが入力されていない場合、イベント情報生成部43は、イベントのIDを、そのイベントのタイトルとすることができる。
画像記憶部44は、撮像制御部42から供給される画像データを記憶する。
表示制御部45は、再生モード時に、操作信号受信部41からの操作信号に基づいて、LCDパネル15に画像を表示させるための制御を行う。例えば、ディジタルカメラ11の表示モードがインデックス表示モードである場合には、上述したように、LCDパネル15には複数枚の画像(サムネイル)が表示される。
そこで、表示制御部45は、表示の対象となる複数枚の画像に対応する画像データを画像記憶部44から読み出して、それらの画像をLCDパネル15に表示させるための表示画像(例えば、後述する図4の表示画像51乃至53)を生成する。そして、表示制御部45は、LCDパネル15に表示画像を表示させるように、表示画像処理部30を制御する。
以上のように構成されるディジタルカメラ11では、再生モード時に、ユーザの操作に応じた操作信号が操作信号受信部41から表示制御部45に供給され、その操作信号に基づいて、表示制御部45により画像記憶部44から読み出された画像が、LCDパネル15に表示される。
次に、図4は、ユーザの操作に従って、図3の表示制御部45がLCDパネル15に表示させる画像の表示例を示す図である。
上述したように、ディジタルカメラ11の表示モードが、シングル表示モードであるときには、LCDパネル15に1枚の画像が表示され、インデックス表示モードであるときには、LCDパネル15に複数枚の画像(サムネイル)が格子状の配置で表示される。
ここで、ディジタルカメラ1では、インデックス表示モードとして、例えば、横×縦が2×2となる条件に従って4枚の画像が配列して表示される2×2表示モードと、横×縦が6×6となる条件に従って36枚の画像が配列して表示される6×6表示モードとがある。
図4の上側には、ディジタルカメラ11の表示モードがシングル表示モードであるときに、LCDパネル15に表示される表示画像51が示されている。図4においては、シングル表示モード時の表示画像51として、1枚の画像1Aが表示されている。
図4の中央には、ディジタルカメラ11の表示モードが2×2表示モードであるときに、LCDパネル15に表示される表示画像52が示されている。2×2表示モード時の表示画像52では、4枚の画像1A乃至1Dが、横×縦が2×2となる配置で表示されており、上側にイベントタイトル表示部541が表示され、左側にイベントスクロールバー551が表示されている。
2×2表示モード時の表示画像52において、画像1A乃至1Dは、シングル表示モード時に表示される画像1Aの約4分の1の大きさ(面積)で表示される。
イベントタイトル表示部541は、イベントのタイトルを表示する横方向に細長い矩形の領域であり、イベントタイトル表示部541には、画像1A乃至1Dのイベントのタイトル「イベント1」が表示されている。
イベントスクロールバー551は、イベントに応じて設けられる、縦方向に細長い矩形のGUI(Graphical User Interface)である。イベントスクロールバー551は、例えば、LCDパネル15の表示をイベントごとにスクロールさせるときに操作される。
また、2×2表示モード時の表示画像52には、画像1A乃至1Dまたはイベントスクロールバー551を選択するカーソル56が表示されており、表示画像52では、カーソル56は、画像1Aを選択している。
図4の下側には、ディジタルカメラ11の表示モードが6×6表示モードであるときにLCDパネル15に表示される表示画像53が示されている。6×6表示モード時の表示画像53では、上側にイベントタイトル表示部541が表示され、その下側に、12枚の画像1A乃至1Lが、横×縦が6×2となる配置で表示されている。さらに、表示画像53では、画像1A乃至1Lの下側に、イベントタイトル表示部542が表示され、その下側に、18枚の画像2A乃至2Rが、横×縦が6×3となる配置で表示されている。
また、6×6表示モード時の表示画像53では、左上側に、イベントタイトル表示部541および画像1A乃至1Lに対応するように、イベントスクロールバー551が表示され、イベントスクロールバー551の下側に、イベントタイトル表示部542および画像2A乃至2Rに対応するように、イベントスクロールバー552が表示されている。
なお、ここで、6×6表示モード時の表示画像53で表示されている画像1A乃至1Lおよび画像2A乃至2Rは、30枚(横×縦が6×5)であるが、これは、イベントタイトル表示部541および542が表示されているためである。例えば、ユーザが、方向ボタン17を操作して、イベントタイトル表示部541および542が表示されないように、LCDパネル15の表示をスクロールさせると、表示画像53には、36枚(横×縦が6×6)の画像が表示される。
6×6表示モード時の表示画像53において、画像1A乃至1Lおよび画像2A乃至2Rは、シングル表示モード時に表示される画像1Aの約36分の1の大きさで表示される。
イベントタイトル表示部541および542は、2×2表示モード時の表示画像52のイベントタイトル表示部541と同様に、イベントのタイトルを表示する。イベントタイトル表示部541には、画像1A乃至1Lのイベントのタイトル「イベント1」が表示されており、イベントタイトル表示部542には、画像2A乃至2Rのイベントのタイトル「イベント2」が表示されている。
イベントスクロールバー551および552は、2×2表示モード時の表示画像52のイベントスクロールバー551と同様に、LCDパネル15の表示をイベントごとにスクロールさせるときに操作される。
ここで、例えば、ディジタルカメラ11の動作モードが再生モードになったときの表示モードがシングル表示モードになるように、ディジタルカメラ11が設定されているとする。この場合、ユーザが、図1の再生ボタン13を操作して、ディジタルカメラ11の動作モードを再生モードにすると、LCDパネル15には、シングル表示モードで、例えば、表示画像51が表示される。
その後、ユーザが、図1のワイドボタン162を操作すると、ディジタルカメラ11の表示モードはインデックス表示モードの2×2表示モードとなって、LCDパネル15には、表示画像52が表示される。そして、ディジタルカメラ11の表示モードが2×2表示モードであるときに、ユーザが、テレボタン161を操作すると、ディジタルカメラ11の表示モードはシングル表示モードとなり、LCDパネル15には、表示画像51が表示される。
一方、ディジタルカメラ11の表示モードが2×2表示モードであるときに、ユーザが、ワイドボタン162を操作すると、ディジタルカメラ11の表示モードは6×6表示モードとなって、LCDパネル15には、表示画像53が表示される。そして、ディジタルカメラ11の表示モードが6×6表示モードであるときに、ユーザが、テレボタン161を操作すると、ディジタルカメラ11の表示モードは2×2表示モードとなり、LCDパネル15には、表示画像52が表示される。
なお、表示画像52および53では、カーソル56は画像1Aを選択しており、例えば、カーソル56が画像1Aを選択しているときに、ユーザが図1の決定ボタン18を操作すると、ディジタルカメラ11の表示モードは、インデックス表示モードからシングル表示モードとなり、LCDパネル15には、表示画像51として示したように、カーソル56が選択していた画像1Aが、LCDパネル15の全画面に表示される。
次に、図5を参照して、2×2表示モードの表示を例に、LCDパネル15の表示のスクロールについて説明する。
例えば、ディジタルカメラ11の表示モードがシングル表示モードであって、LCDパネル15の全画面に画像2Aが表示されているときに、ユーザが、図1のワイドボタン162を操作すると、ディジタルカメラ11の表示モードは2×2表示モードとなる。そして、LCDパネル15には、図5の略中央に図示されている2×2表示モード時の表示画像52Aが表示される。
表示画像52Aでは、4枚の画像2A乃至2Dが、横×縦が2×2となる配置で表示されており、上側にイベントタイトル表示部542が表示され、左側にイベントスクロールバー552が表示されている。また、表示画像52Aでは、カーソル56は、直前のシングル表示モードで全画面表示されていた画像2Aを選択している。
表示画像52Aのように、カーソル56が画像2Aを選択しているときに、ユーザが右ボタン173を操作すると、カーソル56は、画像2Aから右方向の画像2Bに移動して画像2Bを選択する。即ち、LCDパネル15の表示は、表示画像52Aの右方に図示されている表示画像52Bのようになる。
また、表示画像52Aのように、カーソル56が画像2Aを選択しているときに、ユーザが下ボタン174を操作すると、カーソル56は、画像2Aから下方向の画像2Cに移動してカーソル56は画像2Cを選択する。即ち、LCDパネル15の表示は、表示画像52Aの下方に図示されている表示画像52Cのようになる。
さらに、ユーザが下ボタン174を操作すると、LCDパネル15の表示が、1行だけ(1枚の画像単位で)上方向にスクロールする。即ち、LCDパネル15の表示は、表示画像52Cの下方に図示されている表示画像52Dのようになる。表示画像52Dには、画像2C乃至2Fが表示され、カーソル56は画像2Eを選択している。なお、イベントタイトル表示部542も上方向にスクロールするため、表示画像52Dには、イベントタイトル表示部542は表示されない。
一方、表示画像52Aのように、カーソル56が画像2Aを選択しているときに、ユーザが上ボタン171を操作すると、LCDパネル15の表示が、1行だけ下方向にスクロールする。即ち、LCDパネル15の表示は、表示画像52Aの上方に図示されている表示画像52Eのようになる。表示画像52Eには、画像1E、2A、および2Bが表示され、カーソル56は画像1Eを選択している。
また、ユーザの操作に応じて、イベントタイトル表示部542も下方向にスクロールするため、表示画像52Eでは、画像1Eと画像2Aおよび2Bとの間にイベントタイトル表示部542が表示される。さらに、イベントスクロールバー552が縦方向に短くなり、イベントスクロールバー552の上方の位置にイベントスクロールバー551が表示される。
なお、ここでは、イベント1にグループ分けされている画像は、画像1A乃至1Eの5枚の画像であり、画像1Eがイベント1の最後の画像である。従って、図5に示すように、横×縦が2×2となる配置で各画像が表示されていると、表示画像52Eにおいて、画像1Eの右側には、画像が表示されない。
一方、表示画像52Aのように、カーソル56が画像2Aを選択しているときに、ユーザが左ボタン172を操作すると、カーソル56は画像2Aから左方向のイベントスクロールバー552に移動してイベントスクロールバー552を選択する。即ち、LCDパネル15の表示は、表示画像52Aの左方に図示されている表示画像52Fのようになる。
そして、表示画像52Fのように、カーソル56がイベントスクロールバー552を選択しているときに、ユーザが下ボタン174を操作すると、LCDパネル15の表示が、イベントごとに(イベント単位で)スクロールする。即ち、LCDパネル15の表示は、表示画像52Fの下方に図示されている表示画像52Gのようになる。
表示画像52Gには、画像3A乃至3D、イベントタイトル表示部543、イベントスクロールバー553が表示されており、カーソル56はイベントスクロールバー553を選択している。
このように、カーソル56がイベントスクロールバー552を選択しているときに、ユーザが下ボタン174を操作すると、LCDパネル15の表示が、イベントごとに上方向にスクロールし、イベント2の次のイベントであるイベント3の先頭の4枚の画像3A乃至3Dが表示される。
なお、表示画像52Fのように、カーソル56によりイベントスクロールバー552が選択されているときに、ユーザが上ボタン171を操作すると、LCDパネル15の表示が、イベントごとに下方向にスクロールし、イベント2の前のイベントであるイベント1の先頭の4枚の画像1A乃至1DがLCDパネル15に表示される。
次に、図6は、インデックス表示モードにおいて、図3の表示制御部45がLCDパネル15に画像を表示させる処理を説明するフローチャートである。ここで、以下、図5の画像2Aや2Bなどを、それぞれ区別する必要がなければ、適宜、画像といい、イベントスクロールバー551や552などを、それぞれ区別する必要がなければ、適宜、イベントスクロールバーという。
ユーザが、図1の再生ボタン13やズームボタン16を操作して、ディジタルカメラ11の表示モードがインデックス表示モードになると、ステップS11において、図3の表示制御部45は、画像記憶部44から画像データを読み出して、表示の対象となる複数枚の画像(サムネイル)をLCDパネル15に表示させる。
また、表示制御部45は、イベントスクロールバーを表示させるためのデータを生成して、LCDパネル15にイベントスクロールバーを表示させる。さらに、表示制御部45は、カーソル56が所定の画像またはイベントスクロールバーを選択するように、LCDパネル15にカーソル56を表示させる。
ステップS11の処理後、ステップS12に進み、表示制御部45は、ユーザの操作に応じた操作信号が操作信号受信部41から供給されるまで待機する。そして、例えば、ユーザが方向ボタン17を操作することにより方向を指示すると、表示制御部45には、操作信号受信部41から操作信号が供給される。
表示制御部45は、操作信号受信部41から操作信号が供給されると、その操作信号を受信し、ステップS13に進む。なお、操作信号では、ユーザにより指示された方向である指示方向が示される。
ステップS13において、表示制御部45は、カーソル56が画像またはイベントスクロールバーのうちのいずれを選択しているかを判定する。
ステップS13において、表示制御部45が、カーソル56が画像を選択していると判定した場合、ステップS14に進み、表示制御部45は、ステップS12で受信した操作信号が示す方向に基づいて、表示をスクロールさせる処理、または、カーソルを移動させる処理のうちのいずれの処理を行うかを判定する。
例えば、図5の表示画像52AがLCDパネル15に表示されているときに、ユーザが上ボタン171を操作したとする。この場合、操作信号が示す方向は上方向であり、カーソル56が選択している画像2Aの上方向には、画像もイベントスクロールバーも表示されていないので、表示制御部45は、表示をスクロールさせる処理を行うと判定する。
また、例えば、表示画像52AがLCDパネル15に表示されているときに、ユーザが右ボタン173を操作したとする。この場合、操作信号が示す方向は右方向であり、カーソル56が選択している画像2Aの右方向には、画像2Bが表示されているので、表示制御部45は、カーソルを移動させる処理を行うと判定する。
ステップS14において、表示制御部45が、表示をスクロールさせる処理を行うと判定した場合、ステップS15進み、表示制御部45は、LCDパネル15の表示を操作信号が示す指示方向の反対の方向に、1行だけ(1枚の画像単位で)スクロールさせる。
例えば、表示画像52AがLCDパネル15に表示されているときに、ユーザが上ボタン171を操作した場合、表示制御部45は、LCDパネル15の表示を下方向に1行だけスクロールさせる。これにより、LCDパネル15の表示は、表示画像52Eのようになる。
また、例えば、表示画像52CがLCDパネル15に表示されているときに、ユーザが下ボタン174を操作した場合、表示制御部45は、LCDパネル15の表示を上方向に1行だけスクロールさせる。これにより、LCDパネル15の表示は、表示画像52Dのようになる。
一方、ステップS14において、表示制御部45が、カーソルを移動させる処理を行うと判定した場合、ステップS16進み、表示制御部45は、操作信号が示す指示方向に、カーソル56を移動させる。
例えば、表示画像52AがLCDパネル15に表示されているときに、ユーザが右ボタン173を操作した場合、表示制御部45は、カーソル56を右方向に移動させる。これにより、LCDパネル15の表示は、表示画像52Bのようになる。また、例えば、表示画像52AがLCDパネル15に表示されているときに、ユーザが左ボタン172を操作した場合、表示制御部45は、カーソル56を左方向に移動させる。これにより、LCDパネル15の表示は、表示画像52Fのようになる。
ステップS15またはS16の処理後、ステップS12に戻り、表示制御部45は、操作信号が操作信号受信部41から供給されるまで待機する。
一方、ステップS13において、表示制御部45が、カーソル56がイベントスクロールバーを選択していると判定した場合、ステップS17に進み、表示制御部45は、ステップS12で受信した操作信号が示す方向に基づいて、表示をイベントごとにスクロールさせる処理、または、カーソルを移動させる処理のうちのいずれの処理を行うかを判定する。
例えば、表示画像52FがLCDパネル15に表示されているときに、ユーザが上ボタン171または下ボタン174を操作し、操作信号が示す方向が上方向または下方向である場合、表示制御部45は、表示をイベントごとにスクロールさせる処理を行うと判定する。また、例えば、表示画像52FがLCDパネル15に表示されているときに、ユーザが右ボタン173を操作し、操作信号が示す方向が右方向である場合、表示制御部45は、カーソルを移動させる処理を行うと判定する。
ステップS17において、表示制御部45が、表示をイベントごとにスクロールさせる処理を行うと判定した場合、ステップS18に進み、表示制御部45は、LCDパネル15の表示を操作信号が示す指示方向の反対の方向に、イベントごとに(イベント単位で)スクロールさせる。
例えば、表示画像52FがLCDパネル15に表示されているときに、ユーザが下ボタン174を操作した場合、表示制御部45は、LCDパネル15の表示を上方向にイベントごとにスクロールさせる。即ち、表示制御部45は、イベント2の次のイベントであるイベント3の画像が表示されるように、表示をスクロールさせる。これにより、LCDパネル15の表示は、表示画像52Gのようになる。
一方、ステップS17において、表示制御部45が、カーソルを移動させる処理を行うと判定した場合、ステップS19に進み、表示制御部45は、操作信号が示す指示方向にカーソル56を移動させる。
例えば、表示画像52FがLCDパネル15に表示されているときに、ユーザが右ボタン173を操作した場合、表示制御部45は、カーソル56を右方向に移動させる。これにより、LCDパネル15の表示は、表示画像52Aのようになる。
なお、例えば、表示画像52Eのようにイベントスクロールバー551および552が表示されていて、イベントスクロールバー551がカーソル56により選択されているときに、ユーザが下ボタン174を操作した場合、表示制御部45は、カーソルを移動させる処理を行うと判定し、イベントスクロールバー552を選択するように、カーソル56をイベントスクロールバー551からイベントスクロールバー552に移動させる。即ち、イベントスクロールバーが複数表示されている場合、LCDパネル15の表示をスクロールさせることなくカーソル56を移動させて、カーソル56により現在選択されているイベントスクロールバーの上または下に表示されているイベントスクロールバーにカーソル56を移動させる。
ステップS18またはS19の処理後、ステップS12に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
以上のように、ディジタルカメラ11は、カーソル56が画像を選択していればLCDパネル15の表示を画像ごとにスクロールさせ、カーソル56がイベントスクロールバーを選択していればLCDパネル15の表示をイベントごとにスクロールさせる。これにより、ユーザは、方向ボタン17を操作するだけのシンプルな操作で、画像ごとのスクロールと、イベントごとのスクロールを選択し、LCDパネル15の表示をスクロールさせることができる。このように、ディジタルカメラ11の操作性を向上させることができる。
なお、例えば、ディジタルカメラ11と同様に、イベントごとに表示をスクロールさせる方法としては、イベントごとに表示をスクロールさせる指示を入力するためのメニュー画面を表示させる機能や、ハードウエア的なボタンなどを設け、メニュー画面やボタンに対して操作する方法が考えられる。これに対し、ディジタルカメラ11では、メニュー画面を表示させたり、ハードウエア的なボタンなどを設けたりする必要がない。
また、画像が撮像されたイベントごとに表示をスクロールさせるようにしたので、例えば、ユーザが、あるイベントで撮像した画像を閲覧しようとするとき、画像ごとに表示をスクロールさせる場合よりも、少ない操作の回数で所望の画像を表示させることができる。
次に、図7は、LCDパネル15に表示される表示画像の他の表示例を示す図である。
ディジタルカメラ11では、インデックス表示モードとして、LCDパネル15に表示される全ての画像(サムネイル)をカーソル56が選択し、カーソル56により選択されている画像群を1つのページとするページ表示モードがある。
図7に示されている表示画像60Aおよび60Bでは、56枚の画像が、横×縦が8×7となる配置で表示されており、カーソル56に囲われている複数の小さな長方形が画像を表している。
例えば、図4の6×6表示モード時の表示画像53が表示されているときに、ユーザが、ワイドボタン162を操作すると、LCDパネル15には、表示画像60Aが表示される。また、表示画像60Aおよび60Bの右上には、ページ数が表示されている。例えば、このページ数により、ディジタルカメラ11には、10ページ分の画像が記録されており、表示画像60Aは1ページ目であり、表示画像60Bは2ページ目であることが示されている。
そして、ディジタルカメラ11の表示モードがページ表示モードである場合、LCDパネル15の表示は、ユーザの操作に応じて、ページごとにスクロールする。例えば、LCDパネル15に表示画像60Aが表示されているときに、ユーザが下ボタン174を操作すると、LCDパネル15の表示がページごとにスクロールし、LCDパネル15には表示画像60Bが表示される。
このように、ページごとに表示をスクロールさせることによって、ユーザは、多数の画像を容易に、順次、確認することができる。
例えば、ユーザは、表示モードをページ表示モードにして、多数の画像をページごとに確認し、LCDパネル15の全画面に表示させたい画像があれば、方向ボタン17を操作して、その画像にカーソルを合わせ、決定ボタン18を操作することで、表示モードをシングル表示モードにして、その画像をLCDパネル15の全画面に表示させることができる。
なお、本実施の形態において、イベント情報生成部43は、撮像時刻に基づいてイベント情報を生成するとしたが、イベント情報生成部43は、撮像時刻以外の情報に基づいてイベント情報を生成してもよい。例えば、ディジタルカメラ11がGPS(Global Positioning System)受信部を備え、画像が撮像された位置に関する情報を取得することができれば、イベント情報生成部43は、撮像時刻と位置に関する情報とに基づいて、イベント情報を生成することができる。この場合、撮像された位置ごとにイベントが分類されることになる。
また、撮像時刻に基づいてイベント情報を生成する場合であっても、例えば、撮像された日付ごと、もしくは、月ごとにイベントを分類するようにしても良い。さらには、撮像された画像に含まれる人物の顔の数を検出して記憶させ、記憶されている顔の数に応じてイベントを分類するようにしても良い。
また、例えば、ユーザの操作をズームボタン16や方向ボタン17により入力する他、例えば、LCDパネル15にタッチパネルを設け、ユーザの操作をタッチパネルにより入力するようにしてもよい。
さらに、画像を記録する記録媒体としては、メモリカード29以外に、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスクなどを用いてもよい。
また、例えば、ディジタルカメラ11は、プログラムが記憶されているメモリカード29がカードスロットに装着されたとき、そのプログラムを必要に応じて、フラッシュメモリ27に記憶させることができる。
なお、ディジタルカメラ11に記録される画像は、静止画像でも動画像でもよく、例えば、動画像が記録されている場合、動画像の最初の画像がLCDパネル15に表示される。
また、本発明は、ディジタルカメラの他、例えば、携帯電話機、ハードディスクプレーヤ、ハードディスクレコーダ、ビューワなどの画像を表示する装置、ディジタルカメラで撮像された画像を管理するアプリケーションプログラムに適用することができる。
なお、上述のフローチャートを参照して説明した各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 ディジタルカメラ, 12 電源ボタン, 13 再生ボタン, 14 シャッタボタン, 15 LCDパネル, 16 ズームボタン, 17 方向ボタン, 18 決定ボタン, 21 撮像素子, 22 撮像画像処理部, 23 操作入力部, 24 CPU, 25 ROM, 26 RAM, 27 フラッシュメモリ, 28 I/O制御部, 29 メモリカード, 30 表示画像処理部, 31 バス, 41 操作信号受信部, 42 撮像制御部, 43 イベント情報生成部, 44 画像記憶部, 45 表示制御部, 51乃至53 表示画像, 541乃至543 イベントタイトル表示部, 551乃至553 イベントスクロールバー, 56 カーソル