JP4894414B2 - 照明装置の製造方法及び電気光学装置の製造方法 - Google Patents

照明装置の製造方法及び電気光学装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、照明装置の製造方法、及び電気光学装置の製造方法に関する。特に、光源回路基板における光源からの光の遮光性に優れるとともに、光源回路基板の後付け性に優れた照明装置の製造方法、及び電気光学装置の製造方法に関する。
従来、電気光学装置の一態様として、電極の対向領域から構成される画素領域を複数形成し、それぞれの画素領域に印加する電圧を選択的にオン、オフさせることによって、当該画素領域の液晶材料を通過する光を変調させ、表示領域全体として絵や文字等の像を表示させる液晶装置が多用されている。
かかる液晶装置は、通常、小型化及び軽量化を目的として、表面に導電パターンや電子部品が備えられたフレキシブル回路基板(FPC)を、異方性導電膜(ACF)を介して基板に圧着することにより接続して用いている。また、液晶装置は、それぞれの画素領域に印加する電圧の駆動を制御するための半導体素子を備えており、例えば、COG(Chip on Glass)方式と称される、液晶パネルを構成するガラス基板上に、ACFを介して半導体素子を実装したり、上述のFPC上にACFを介して半導体素子を実装したりしている。
ここで、半導体素子は、複数の端子が基板上の電気配線と電気的に接続されており、所望の電気配線に信号を送ることによって各画素領域の点灯状態を制御するものであるが、半導体素子の端子が存在する能動面側に強度の高い光が進入すると、光起電力によって誤って信号が送信され、液晶パネルの誤動作につながる場合がある。
そこで、遮光両面テープを用いて、半導体素子の能動面への光を遮断して誤動作を防止することができる透過型液晶表示装置が提案されている。
より具体的には、図12に示すように、背面光源303と、当該背面光源303からの光の透過を制御して表示を行う透過型液晶表示パネル301と、の間に配置され、背面光源303および透過型液晶表示パネル301を固定する粘着シート302であって、当該粘着シート302を背面光源303からの不要な光を遮光するための遮光部材とした透過型液晶表示装置が開示されている(特許文献1参照)。
また、このようなFPCを備えた液晶装置において、特定の遮光両面粘着テープを用い、光源からの光漏れを防止するための遮光テープの貼り付け工程と、バックライトおよび液晶パネルを接着するための両面接着テープの貼り付け工程と、を同時に行い、組立性を向上させた液晶装置の製造方法が提案されている(特許文献2参照)。
より具体的には、図13に示すように、遮光両面粘着テープ401は、基材としてのPETフィルム405と、このPETフィルム405の一方の面に形成された遮光層404と、これらPETフィルム405及び遮光層404を挟むように配置された第1の接着層403及び第2の接着層406と、から構成されている。
また、かかる遮光両面粘着テープ401を挟むように、第1の離型シート402及び第2の離型シート407が配置されている。そして、かかる遮光両面粘着テープ401は、液晶装置における液晶パネルと、バックライトと、を貼り合わせる製造工程中に用いられている。
特開2001−154216号 (特許請求の範囲、図1) 特開2002−98945号 (特許請求の範囲、図1)
しかしながら、特許文献1に開示された透過型液晶表示装置では、粘着シートを背面光源からの不要な光を遮光するための遮光部材としても使用しているだけであって、粘着シートの形態を何ら考慮していないことから、光源からの光漏れが生じやすいばかりか、ライトガイドユニットに対して、光源回路基板の後付け処理ができないという問題が見られた。
また、特許文献2に開示された遮光両面粘着テープを用いて液晶パネルを構成した場合においても、遮光両面粘着テープの形態を何ら考慮していないことから、光源からの光漏れが生じやすいばかりか、ライトガイドユニットに対して、光源回路基板の後付け処理ができないという問題が見られた。
すなわち、特許文献1の透過型液晶表示装置および特許文献2の液晶パネルでは、図14に示すように、光源回路基板17における基板を透過してくる光源13からの不要な光を遮光することができず、液晶装置の駆動用半導体素子が近接配置された場合に、その誤動作を有効に防止することができなかった。
また、光源回路基板17における光源13と、導光板(図示せず)との間の距離(図面上、記号lで表してある箇所)が離れてしまい、かかる箇所からの光漏れも大きいという問題が見られた。
さらに、遮光部材100を所定位置に配置した後に、光源回路基板17を後付け処理した場合、一つの遮光部材100によって、光源回路基板17の基板側について遮光することはできずに、別の遮光部材を準備する必要があり、光源回路基板17の後付け処理は不可能であった。
そこで、本発明の発明者らは鋭意努力し、ライトガイドユニットの筐体の内側周囲に沿って、光源からの光漏れを防止する遮光部材を設けるとともに、遮光部材に所定の接着層および剥離部材を設けることにより、従来の問題を解決できることを見出し、本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明は、一つの遮光部材を用いた場合であっても、光源からの光の遮光性に優れるとともに、光源回路基板の後付け処理が可能で、組み立て性に優れた照明装置の製造方法、及び電気光学装置の製造方法をそれぞれ提供することを目的とする。
上述した問題を解決するために、光源回路基板を搭載したライトガイドユニットを含む照明装置の製造方法であって、ライトガイドユニットの筐体の内部に、少なくとも光源回路基板を配置する領域と、導光板と、当該導光板の上側であって、かつ、ライトガイドユニットの筐体の内側周囲に沿って、光源からの光漏れを防止する遮光部材と、を有し、遮光部材は、少なくとも導光板側の面に接着層を有するとともに、当該接着層の光源回路基板を配置する領域に対向した領域に剥離部材が設けてあり、光源回路基板を、剥離部材を設けた遮光部材の下側の光源回路基板を配置する領域に挿入する工程と、遮光部材から剥離部材を除去して、遮光部材を光源回路基板に貼り付けることにより光源回路基板を遮光する工程と、を含む照明装置の製造方法、が提供される。
このような照明装置の製造方法は、光源からの不要な光の遮光性に優れるとともに、組み立て性に優れたライトガイドユニットの所定の製造方法を含んでおり、照明効率が高く、かつ、製造コストが安い照明装置を効率的に得ることができる。
また、本発明に係る照明装置の製造方法では、遮光部材が、遮光両面粘着テープであることが好ましい。
このような照明装置の製造方法により、遮光両面粘着テープである遮光部材を利用して、所定場所への液晶パネル等の固定や配置を正確かつ容易に実施することができる。また、遮光部材が、遮光部材と、接着剤との両方の機能を備えることから、部品点数を減らすことができる。
また、本発明に係る照明装置の製造方法では、剥離部材に、スリットまたは取手が設けてあることが好ましい。
このような照明装置の製造方法により、遮光部材を折り曲げた状態で所定方向、例えば、鉛直方向に保持することが可能になって、光源回路基板の挿入が容易になる。そればかりか、剥離部材のスリットまたは取手を利用して、剥離部材を除去することができるため、光源回路基板を挿入した後の剥離部材の取り扱いについても容易になる。
また、本発明に係る照明装置の製造方法では、剥離部材の面積を、遮光部材の面積よりも大きくしてあることが好ましい。
このような照明装置の製造方法により、遮光部材を折り曲げた状態で所定方向に保持することがさらに容易になるばかりか、光源回路基板を挿入した後の剥離部材の除去や、遮光部材の復元等を容易に実施することもできる。
また、本発明に係る照明装置の製造方法では、剥離部材の色と、遮光部材の色とを、異ならせることが好ましい。
このような照明装置の製造方法により、剥離部材と、遮光部材との間の識別性が向上し、暗所等における剥離部材の取り扱いや除去をさらに容易にすることができる。
また、本発明に係る照明装置の製造方法では、遮光部材を、ライトガイドユニットの筐体の周囲に枠状に配置するとともに、当該枠状の遮光部材の一辺に、水平方向に延設した突出部が設けてあり、当該突出部に、剥離部材が設けてあることが好ましい。
このような照明装置の製造方法により、遮光部材の配置性が向上し、光源からの光の遮光性をさらに向上させることができる。
また、本発明に係る照明装置の製造方法では、ライトガイドユニットの筐体の周囲に位置する縁部に切り欠けが設けてあり、当該切り欠けと、遮光部材の突出部と、が係合することが好ましい。
このような照明装置の製造方法により、遮光部材の配置性や固定性が向上し、光源からの不要な光の遮光性をさらに向上させることができる。
また、本発明のさらに別の態様は、ライトガイドユニットを含む照明装置と、液晶パネルと、を備えた電気光学装置の製造方法であって、ライトガイドユニットの筐体の内部に、少なくとも液晶パネルを配置する領域と、照明装置の光源回路基板を配置する領域と、導光板と、当該導光板の上側であって、かつ、ライトガイドユニットの筐体の内側周囲に沿って、光源からの光漏れを防止する遮光部材と、を有しており、遮光部材は、少なくとも導光板側の面に接着層を有するとともに、当該接着層の光源回路基板を配置する領域に対向した領域に剥離部材が設けてあり、光源回路基板を、剥離部材を設けた遮光部材の下側の光源回路基板を配置する領域に挿入する工程と、遮光部材から剥離部材を除去して、遮光部材を光源回路基板に貼り付けることにより光源回路基板を遮光して、照明装置とする工程と、照明装置を、液晶パネルとともに、筐体に組み込む工程と、を含む電気光学装置の製造方法である。
すなわち、このように光源からの不要な光の遮光性に優れるとともに、組み立て性に優れた照明装置の所定の製造方法を含んで電気光学装置を製造することにより、照明効率が高く、誤動作が少なく、かつ、製造コストが安い電気光学装置を効率的に得ることができる。
以下、適宜図面を参照して、本発明のライトガイドユニット、照明装置、照明装置の製造方法、及び電気光学装置の製造方法に関する実施形態について具体的に説明する。ただし、かかる実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更することが可能である。
[第1実施形態]
第1実施形態は、図1に例示するように、光源回路基板17を搭載するためのライトガイドユニット101であって、ライトガイドユニット101の筐体102の内部に、少なくとも導光板(図示せず)を配置するとともに、当該導光板の上側であって、かつ、ライトガイドユニット101の筐体102の内側周囲に沿って、光源13からの光漏れを防止するための遮光部材100(100a、100b)を配置し、当該遮光部材100の端部に剥離部材(図示せず)が設けてあるとともに、遮光部材100を、剥離部材とともに折り曲げた状態で所定方向に保持しながら、光源回路基板17を搭載可能としたライトガイドユニット101である。
すなわち、このようにライトガイドユニットを構成することにより、図2(a)〜(c)および図3(a)〜(c)に示すように、光源回路基板17の後付け処理を可能とし、優れた組み立て性を得ることができる。
また、光源回路基板17についても基板側を遮光部材100で覆って、基板を透過してくる光源13からの不要な光や、光源回路基板17と、導光板(図示せず)との間の隙間から漏れてくる不要な光を十分に遮光することができる。したがって、図4(a)〜(b)に示すように、半導体素子91が光源回路基板17に近接配置されたとしても、半導体素子91の誤動作を有効に防止することができる。
なお、光源回路基板17を搭載した状態のライトガイドユニット101は、通常、第2実施形態で後述する照明装置11と呼ばれるものの、本発明においては、ライトガイドユニット101と、光源回路基板17と、の関係が特徴であるため、第1実施形態において、光源回路基板17の態様についても説明するものとする。
1.ライトガイドユニット
(1)筐体
ライトガイドユニットの筐体としては、光源回路基板や、導光板、あるいは光拡散板等を収容して、これらを保護できる構成であれば特に制限されるものではないが、例えば、図1に示すように、外枠を有する矩形状の構造体であることが好ましい。
また、図1に示すように、ライトガイドユニット101の筐体102の周囲に位置する縁部に切り欠け102bが設けてあり、当該切り欠け102bと、遮光部材の突出部100cと、を係合させることが好ましい。
この理由は、このようにライトガイドユニット101を構成することにより、遮光部材100の配置性や固定性が向上し、光源13からの不要な光の遮光性をさらに向上させることができるためである。また、このような切り欠け102bを利用することにより、ライトガイドユニット101に対して、光源回路基板17の水平方向からの実質的な挿入も可能になって、光源回路基板17の後付け処理がさらに容易になるためである。
(2)光源回路基板
また、ライトガイドユニットに搭載する光源回路基板としては、図1に示すように、光源13を搭載したフレキシブル回路基板17が典型例である。
かかる光源回路基板は、ポリイミド樹脂等の可撓性のフレキシブル基板を基体とした回路基板であって、一方側の端部付近に光源13が実装され、他方側の端部にパネル接続用端子(図示せず)を備え、これらの光源13及び接続用端子は電気配線を介して電気的に接続されている。
また、図示しないものの、フレキシブル回路基板17の表面は、光源13の実装領域やパネル接続用端子部分、検査用端子部分等を除いて、絶縁膜により被覆されていることが好ましい。
また、図1や図5(b)に示すように、光源回路基板17の形態としては、光源13を搭載する実装部17´と、実装部17´からの配線の取り出しのための延長部17a、17bと、から構成してあることが好ましい。
すなわち、光源回路基板17における実装部17´を概ね長方形とするとともに、延長部17a、17bは、実装部17´の片端部から、L字を構成するように帯状に形成してあることが好ましい。そして、延長部17a、17bは、途中に設けた折り曲げ線17dによって、山折、あるいは谷折できるように構成してあることが好ましい。
この理由は、このような形態の光源回路基板であれば、ライトガイドユニットに対する光源回路基板の搭載や、ライトガイドユニットの筐体内における導光板との位置合わせが容易かつ、正確になるためである。
また、このような形態の光源回路基板であれば、搭載した後は、延長部17a、17bを折り曲げることによって、液晶パネル10の位置合わせや固定が極めて容易になるためである。
なお、図5(a)に示すように、導光板15と、光源回路基板17の光源13とを、相互に正確な位置に配置することができるために、光源13からの光を効率的に使用することができる。
2.遮光部材
(1)貼付け位置
また、光源からの光漏れを防止するための遮光部材100の貼付け位置については、例えば、図1、図2(a)〜(c)、および図3(a)〜(c)に示すような平面位置であることが好ましい。
すなわち、図4(b)にその断面状態を示すように、遮光部材100の貼付け位置としては、基本的に、導光板15や光拡散板16の上側であって、かつ、ライトガイドユニット101の内側周囲に沿った貼付け位置である。
そして、図2(b)に示すように、遮光部材100の端部に剥離部材100´が設けてあるとともに、遮光部材100を、剥離部材100´とともに、矢印Aで示す方向に、折り曲げ、所定方向において保持しながら、光源回路基板17を搭載可能となるように、貼付け位置を調整することが好ましい。
(2)形態
また、図1等に示す遮光部材100は、ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレン等を主成分とした樹脂製シートとすることが好ましい。
この理由は、このような樹脂製のシートであれば、厚さが比較的薄い場合であっても強度を確保することができ、フレキシブル回路基板と素子基板とを一体的に保持しやすくできるためである。具体的には、遮光部材の弾性強度が、フレキシブル回路基板の基体である可撓性基板と同等以上の弾性強度を有していることが好ましい。
そして、所定の遮光性を得るために、樹脂製シートの内部あるいは表面に、カーボンブラック、酸化チタン、その他、着色剤や隠蔽剤が積層してあったり、練りこんであったりすることが好ましい。
(3)電気絶縁性
また、図1等に示す遮光部材100は、電気絶縁性を有していることが好ましく、それにより、フレキシブル回路基板あるいは素子基板上の電気配線や電子部品等におけるショート発生を防止できることが好ましい。
そのため、遮光部材の体積抵抗を1×106〜1×1015Ω・cmの範囲内の値とすることが好ましく、1×107〜1×1013Ω・cmの範囲内の値とすることがより好ましく、1×108〜1×1011Ω・cmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
(4)厚さ
また、図1等に示す遮光部材100において、その厚さを10〜300μmの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、このような厚さの遮光部材であれば、遮光部材の強度と遮光率とをバランスよく得ることができるためである。
すなわち、遮光部材の厚さが10μm未満の値になると、遮光率が低下したり、機械的強度が低下したりしやすくなる場合がある。一方、遮光部材の厚さが300μmを超えると、貼付面の凹凸に対する追従性が低下したり、薄型化が困難になったりする場合がある。
したがって、このような特性のバランスがさらに良好になることから、遮光部材の厚さを50〜250μmの範囲内の値とすることがより好ましく、100〜200μmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
(5)遮光率
また、図1等に示す遮光部材100の遮光部材の可視光域、例えば、波長550nmにおける遮光率(厚さを100μmと規定)を90%以上の値とすることが好ましい。すなわち、波長550nmの入射光の光量を100%としたときに、90%以上の光を遮断し、透過できる光量を10%以下の値とすることが好ましい。
この理由は、このように構成することにより、ガラス基板を透過した光が、ドライバーICのような半導体素子の能動面に至る光量を定量的に防止することができるとともに、光起電力による誤動作を有効に防止することができるためである。
逆に言えば、遮光部材の可視光域、例えば、波長550nmにおける遮光率が90%未満の値となると、ガラス基板を透過した光が、半導体素子の能動面に至って誤動作を生じさせ、良好な画像表示が得られない場合があるためである。
したがって、半導体素子の誤動作がさらに少なくなることから、波長550nmにおける遮光率を95%以上の値とすることがより好ましい。
なお、かかる遮光部材の遮光率は、光透過率計や色差計を用いて測定することができる。
(6)遮光両面粘着テープ
また、図1等に示す遮光部材100は、遮光両面粘着テープであることが好ましい。
この理由は、遮光両面粘着テープであることにより、所定場所への液晶パネルの固定や配置を正確かつ容易に実施することができるためである。また、遮光部材が、遮光性と、接着性の両方の機能を備えることから、部品点数を減らすことができるためである。
なお、粘着性の目安としての接着力としては、例えば、JIS Z0237に準拠したテープ状態での剥離接着力(モード:180°剥離、被着体:フェノール樹脂板、剥離速度:300mm/min)を300〜2000cN/12mmの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる剥離接着力が300cN/12mm未満の値になると、ライトガイドユニットの筐体から容易に剥離する場合があるためである。一方、かかる剥離接着力が2000cN/12mmを超えると、使用可能な粘着剤組成が過度に制限されたり、誤って貼った際に、除去したりすることが困難となる場合があるためである。
但し、図6(b)に示すように、液晶パネル10の裏側に電気接続されたFPC基板93を、反転させて折り返すと、遮光両面粘着テープ100の接着性が不十分な場合、液晶パネル10が上方に持ち上がりやすいという問題が見られた。すなわち、液晶パネル10から遮光両面粘着テープ100が剥がれてしまい、それに引っ張られるように、光源用回路基板17が浮きやすいやすいという問題が見られた。
したがって、光源13と、導光板15とが、位置ずれして、光源13から導光板15に進入する光量が低下したり、光強度が部分的に不均一になったりするおそれがあった。
そこで、遮光部材100が、遮光両面粘着テープであって、接着性が乏しい場合、図6(a)〜(b)に示すように、遮光両面粘着テープ100と、光源13との間に、接着防止部材14を設けるか、あるいは接着防止処理を施すことが好ましい。
なお、図6(a)は、図6(b)に示す断面図における液晶パネル10の分解斜視図であるが、FPC基板93については、反転させて折り返す前の状態を示している。
なお、このような接着防止部材14の好適例としては、図7(a)に示すように、接着防止部材14の表面に凹凸14a、14bを設けて、遮光両面粘着テープ100と、光源13との間の接触面積を低下させる例が挙げられる。
また、図7(b)に示すように、接着防止部材14の位置がずれないように、光源回路基板17の表面に設けた突起17aと係合する凹部14cを備えた接着防止部材14の例が挙げられる。
さらに、接着防止部材14の表面に剥離処理層14dを設けて、遮光両面粘着テープ100と、光源13との間の接触面積を低下させる例が挙げられる。
(7)剥離部材
また、図2(b)に示すように、遮光部材100の端部に剥離部材100´が設けてあることを特徴とする。
すなわち、矢印Aで示す方向に、遮光部材100を、剥離部材100´とともに折り曲げた状態で、所定方向に保持しながら、ライトガイドユニット1の筐体102に対して、光源回路基板17を搭載可能とするためである。
ここで、剥離部材100´の形態については特に制限されるものではないが、その平面形状を、概ね長方形、正方形、長円、楕円、円形、多角形、異形、あるいはこれらの組み合わせとすることが好ましい。
また、図2(b)に示すように、中程に空所を有するフレーム状の剥離部材100´であることも好ましい。この理由は、遮光部材100の折り曲げが容易になる一方、剥離部材100´の除去も容易となるためである。
なお、剥離部材の材質としては、例えば、厚さ10〜100μmのポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリサルフォンフィルム等が挙げられる。
また、剥離部材に、スリットまたは取手が設けてあることが好ましい。
この理由は、このようにライトガイドユニットを構成することにより、遮光部材を折り曲げた状態で所定方向、例えば、鉛直方向に保持することが容易になるばかりか、光源回路基板を挿入した後の剥離部材の取り扱いについても容易になるためである。
ここで、スリットや取手の形状については特に制限されるものではないが、例えば、横方向のスリットや、斜め方向スリット、丸型取手、長方形取手、三角形取手が挙げられる。さらに、これらのスリットや取手の数について、単数であっても、二つ以上の複数であっても良い。
また、剥離部材の面積を、遮光部材の面積よりも大きくしてあることが好ましい。
この理由は、このようにライトガイドユニットを構成することにより、遮光部材を折り曲げた状態で所定方向に保持することがさらに容易になるばかりか、光源回路基板を挿入した後の剥離部材の除去や、遮光部材の復元等を容易に実施することもできるためである。
したがって、より具体的には、遮光部材の面積を100としたときに、剥離部材の面積を105〜200の範囲内の値とすることが好ましい。
また、剥離部材の色と、遮光部材の色とを、異ならせることが好ましい。
この理由は、このようにライトガイドユニットを構成することにより、剥離部材と、遮光部材との間の識別性が向上し、剥離部材の取り扱いや剥離をさらに容易にすることができるためである。
したがって、より具体的には、例えば、遮光部材の色を黒色としたときに、剥離部材の色を白色、黄色、赤色、緑色、青色等の一色または二色以上の組み合わせとすることが好ましい。
さらに、遮光部材の色を非蛍光色とする一方、剥離部材の色を蛍光色とすることにより、暗所等であっても、剥離部材の識別性が向上し、さらに使い勝手や取り扱い性を向上させることができる。
また、遮光部材を、ライトガイドユニットの筐体の周囲に枠状に配置するとともに、当該枠状の遮光部材の一辺に、水平方向に延設した突出部が設けてあり、当該突出部に、剥離部材が設けてあることが好ましい。
この理由は、このようにライトガイドユニットを構成することにより、遮光部材の配置性が向上し、光源からの光の遮光性をさらに向上させることができるためである。
3.照明装置
また、図1等に示すライトガイドユニット101の応用例としては、照明装置が典型であり、かかる照明装置を用いた応用例としては、図8や図9に示すような液晶装置10が挙げられる。
(1)基本構成
照明装置11は、図1に示すように、液晶パネル(図示せず)に対して電気的に接続されたフレキシブル回路基板17上に実装された光源13と、液晶パネルの背面側に位置し、光源13から出射された光を、液晶パネルに対して、均一に導くための導光板15と、を備えている。
ここで、照明装置11に使用される光源13としては、発光ダイオード(LED)が一般的であるが、それ以外にも蛍光管や白熱電球等を用いることもできる。
また、導光板15は、透光性のアクリル樹脂等からなる平板状の部材であり、液晶パネルと面する面の背面側には、光反射板又は光反射膜(図示せず)を備えている。
さらに、図示しないものの、導光板を含まず、液晶パネルの背面側に複数の蛍光管を配置する構成の照明装置とすることもできる。
いずれにしても、これらの照明装置の構成や、光源及び導光板については、公知のものを用いることができる。
なお、このような照明装置において、遮光部材が、光源回路基板の表面全体を覆っていることが好ましい。
この理由は、このように構成することにより、光源からの不要な光の遮光性にさらに優れるとともに、遮光部材の大きさに対する制約を少なくすることができるためである。
(2)作用効果
このような照明装置11であれば、光源13からの不要な光の遮光性に優れるとともに、組み立て性に優れたライトガイドユニット101を含むことにより、照明効率が高く、使い勝手に優れた照明装置11とすることができる。
すなわち、かかる照明装置11であれば、所定のライトガイドユニット101と、光源回路基板17と、を含んで構成されていることにより、実質的に一つの遮光部材100で、不要な光漏れを防ぐことにより、照明効率が高く、かつ、光源回路基板17の後付け処理が可能であって、使い勝手に優れた照明装置11とすることができる。
(3)製造方法
次いで、図10に工程フロー(S1〜S8)を示すように、以下の工程(1)〜(4)を含む光源回路基板を搭載したライトガイドユニットを含む照明装置の製造方法を説明する。
1)ライトガイドユニットの筐体の内部に、少なくとも導光板を配置する工程(S1〜S2)
2)当該導光板の上側であって、かつ、ライトガイドユニットの筐体の内側周囲に沿って、光源からの光漏れを防止するための遮光部材を配置するとともに、遮光部材を、剥離部材とともに折り曲げた状態で所定方向に保持する工程(S3〜S4)
3)ライトガイドユニットに、光源回路基板を挿入し、当該光源回路基板を、導光板に対して、所定位置に配置する工程(S5)
4)遮光部材から、剥離部材を除去するとともに、折り曲げた状態を復元することにより、光源回路基板を遮光する工程(S6〜S8)
以下、第3実施形態の照明装置の製造方法に関して、第1実施形態および第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
1)導光板の配置工程(S1〜S2)
導光板の配置工程は、ライトガイドユニットの筐体を準備し、その内部に、少なくとも導光板を配置する工程である。
すなわち、かかる導光板を配置することにより、光源回路基板に搭載された光源からの光を、所望位置に導入することができ、平板状の照明装置の基礎要素とすることができる。
なお、導光板の構成としては、従来公知の構成を任意にとることができる。また、導光板の表面側に、光拡散板等を配置することにより、さらに、均一な光として、利用することができる。
2)遮光部材の配置工程(S3〜S4)
遮光部材の配置工程は、図2(a)に示すように、ライトガイドユニット101の筐体102の周囲に、光源13からの光漏れを防止するための遮光部材100であって、端部に剥離部材100´が設けてある遮光部材100を所定位置に配置する工程である。
次いで、図2(b)に示すように、端部の剥離部材100´の箇所をもって、矢印Aで示す方向に、遮光部材100を折り曲げる工程である。
さらに、図2(c)に示すように、遮光部材100を、剥離部材100´とともに折り曲げた状態で、所定方向に保持する工程である。この場合は、遮光部材100を鉛直方向に保持してある。
すなわち、かかる遮光部材を所定配置し、所定状態に保持した後、後述する遮光処理をすることにより、光源回路基板に搭載された光源からの不要な光を有効に遮光できる状態となる。
3)光源回路基板の配置工程(S5)
光源回路基板の配置工程は、図3(a)〜(b)に示すように、遮光部材100を、剥離部材100´とともに折り曲げた状態で所定方向に保持しながら、ライトガイドユニットの筐体102に、光源回路基板17を挿入し、当該光源回路基板17を、導光板(図示せず)に対して、所定位置に配置する工程である。
すなわち、遮光部材を先に所定配置した後、光源回路基板を後付け処理することができる。よって、ライトガイドユニットを一旦構成した後であっても、照明装置を組み立てることができ、照明装置の製造における自由度を向上させることができる。
4)光源回路基板の遮光工程(S6〜S8)
光源回路基板の遮光工程は、図3(c)に示すように、遮光部材100から、剥離部材100´を除去するとともに、折り曲げた状態を復元することにより、光源回路基板17を遮光する工程である。
すなわち、遮光部材を利用して、光源回路基板を基板側から全体的または部分的に遮光することにより、光源回路基板に搭載された光源からの不要な光を有効に遮光可能な照明装置とすることができる。したがって、このような照明装置を含んで液晶装置等を構成した場合に、光源からの光を有効利用することができるとともに、液晶装置等の駆動用半導体素子の誤動作についても有効に防止することができる。
以上のとおり、本発明の照明装置の製造方法の態様によれば、光源からの不要な光の遮光性に優れるとともに、組み立て性に優れたライトガイドユニット101の所定の製造工程を含んで、特定の照明装置11を製造することにより、照明効率が高く、製造コストが低く、かつ使い勝手に優れた照明装置11を効率的に得ることができる。
また、かかる照明装置11の製造方法によれば、所定のライトガイドユニット101の製造方法を含んで実施されていることにより、実質的に一つの遮光部材100で、不要な光漏れを防ぐことにより、照明効率が高く、かつ、光源回路基板17の後付け処理が可能であって、製造コストが低く、かつ使い勝手に優れた照明装置11を効率的に得ることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、図11に工程フロー(S1〜S8およびS1´〜S4´)を示すように、以下の工程(1)〜(5)を含むことを特徴とするライトガイドユニットを用いた照明装置と、液晶パネルと、を備えた電気光学装置としての液晶装置の製造方法である。
(1)ライトガイドユニットの筐体の内部に、少なくとも導光板を配置する工程(S1〜S2)
(2)当該導光板の上側であって、かつ、ライトガイドユニットの筐体の内側周囲に沿って、光源からの光漏れを防止するための遮光部材を配置するとともに、遮光部材を、剥離部材とともに折り曲げた状態で所定方向に保持する工程(S3〜S4)
(3)ライトガイドユニットに、光源回路基板を挿入するとともに、当該光源回路基板を、導光板に対して、所定位置に配置する工程(S5)
(4)遮光部材から、剥離部材を除去するとともに、折り曲げた状態を復元することにより、光源回路基板を遮光して、照明装置とする工程(S6〜S7)
(5)照明装置を、液晶パネルとともに、筐体に組み込む工程(S8およびS1´〜S4´)
以下、液晶装置を例に採って説明するが、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
なお、以下の説明中、液晶パネルとは、シール材で貼り合わせられた一対の基板の間に液晶材料が注入された状態を意味し、液晶装置とは、液晶パネルに、フレキシブル回路基板や電子部品、光源等が取り付けられた状態を意味するものとする。
1.基本工程
(1)導光板の配置工程(S1〜S2)
ライトガイドユニットの筐体の内部に、少なくとも導光板を配置する工程である。但し、第1実施形態で説明したのと同様の内容であることから、詳細な説明を省略する。
(2)遮光部材の配置工程(S3〜S4)
ライトガイドユニットの筐体の周囲に、光源からの光漏れを防止するための遮光部材であって、端部に剥離部材が設けてある遮光部材を配置する工程である。但し、第1実施形態で説明したのと同様の内容であることから、詳細な説明を省略する。
(3)光源回路基板の配置工程(S5)
ライトガイドユニットに、光源回路基板を挿入し、当該光源回路基板を、導光板に対して、所定位置に配置する工程である。但し、第1実施形態で説明したのと同様の内容であることから、詳細な説明を省略する。
(4)光源回路基板の遮光工程(S6〜S7)
遮光部材から、剥離部材を除去するとともに、折り曲げた状態を復元することにより、光源回路基板を遮光する工程である。但し、第1実施形態で説明したのと同様の内容であることから、詳細な説明を省略する。
(5)組み込み工程(S8、S1´〜S4´)
S1〜S7の工程で製造した照明装置を、S1´〜S4´の工程で製造した液晶パネルとともに、所定の筐体に組み込む工程である。すなわち、かかる組み込み工程を実施することにより、図4(a)〜(b)に示すような、液晶パネル10を含む液晶装置1を効率的に得ることができる。
なお、図4(a)は、図4(b)に示す断面図における液晶パネル10の分解斜視図であるが、FPC基板93については、反転させて折り返す前の状態を示している。
2.作用効果
このように製造した液晶装置1によれば、反射表示の際には、太陽光や室内照明光などの外光が、対向基板30側から液晶パネル10に入射するとともに、カラーフィルタ37や液晶材料21aなどを通過して光反射膜79に至り、そこで反射されて再度液晶材料21やカラーフィルタ37などを通過して、液晶パネル10から外部へ透過してくることにより、所定の画像表示として、反射表示が行われる。
一方、透過表示の際には照明装置11が点灯され、照明装置11から出射された光が液晶パネル10に入射するとともに、透光性の透明電極63b部分を通過し、カラーフィルタ37、液晶材料21aなどを通過して液晶パネル10の外部へ透過してくることにより、透過表示が行われ、所定の画像表示として、認識することができる。
そして、かかる液晶装置1の製造方法であれば、所定のライトガイドユニット101の製造方法や照明装置11の製造方法を含んでいることにより、実質的に一つの遮光部材100で、不要な光漏れを有効に防ぐことが可能な液晶装置1を得ることができる。したがって、照明効率が高く、製造コストが低く、かつ使い勝手に優れた液晶装置1を効率的に得ることができる。
3.応用例
また、図1等に示すライトガイドユニットの応用例としては、後述する第2実施形態の照明装置が典型である。そして、かかる照明装置を用いた応用例としては、液晶装置を代表とする電気光学装置が挙げられる。
そこで、電気光学装置として、TFT素子(Thin Film Transistor)を備えたアクティブマトリクス型の液晶装置であって、液晶パネルを構成する基板上に半導体素子が実装された液晶装置を例に採って説明する。
なお、以下の説明中、液晶パネルとは、シール材で貼り合わせられた一対の基板の間に液晶材料が注入された状態の構成部品を意味し、液晶装置とは、かかる液晶パネルに、フレキシブル回路基板や電子部品、光源等が取り付けられた状態の構成部品を意味するものとする。
そこで、図8および図9を参照して、液晶装置の基本的構成について説明する。ここで、図8は、液晶装置1の斜視図であり、図9は、液晶装置1に含まれる液晶パネル10の断面図(部分拡大図)である。
これら図8および図9に示すように、液晶装置1は、素子基板60と対向基板30とをシール材(図示せず)によって貼り合わせるとともに、セル領域内に液晶材料(図示せず)が封入された液晶パネル10を備えている。
また、液晶パネル10における素子基板60は、対向基板30の外形よりも外側に張り出してなる基板張出部60Tを有しており、この基板張出部60Tにおける液晶材料を保持する面側には、外部接続用端子(図示せず)が形成されているとともに、当該外部接続用端子に対して半導体素子91及びフレキシブル回路基板17が接続されている。
そして、フレキシブル回路基板17には光源13が実装され、この光源13と、当該光源13から出射された光を液晶パネル10に導く導光板15とからなる照明装置11が、液晶パネル10の背面側に備えられている。
また、図5に示すように、液晶パネル10は、スイッチング素子としてのTFT素子を備えた素子基板60と、当該素子基板60に対向し、カラーフィルタ37を備えた対向基板30とを備えている。また、対向基板30の外側(図2の上側)表面には、位相差板47が配置され、さらにその上に偏光板49が配置されている。
同様に、素子基板60の外側(図2の下側)表面には、位相差板87が配置され、さらにその下に偏光板89が配置されている。そして、素子基板60の下方に、上述した照明装置(図示せず)が配置される。
このような液晶パネル10において、対向基板30は、ガラスやプラスチック等の基板31を基体として、色相が異なる複数の加法混色系の着色層37a、37b、37cからなるカラーフィルタ37と、そのカラーフィルタ37の上に形成された対向電極33と、その対向電極33の上に形成された配向膜45と、を備えている。
また、カラーフィルタ37と対向電極33との間には、反射領域及び透過領域それぞれのリタデーションを最適化するための樹脂層41を備えている。
また、対向基板30に対向する素子基板60は、ガラスやプラスチック等の基板61を基体として、スイッチング素子として機能するアクティブ素子としてのTFT素子69と、透明な絶縁膜81を挟んでTFT素子69の上層に形成された画素電極63と、その画素電極63の上に形成された配向膜85とを備えている。
そして、このような画素電極63は、反射領域Rにおいては反射表示を行うための光反射膜79(63a)を兼ねて形成されるとともに、透過領域Tにおいては、ITOなどにより透明電極63bとして形成されている。また、このような画素電極63aとしての光反射膜79は、例えばAl(アルミニウム)、Ag(銀)等といった光反射性材料によって形成される。ただし、画素電極や光反射膜の構成は図2に示すような構成に限られるものではなく、画素電極全体を、ITO等を用いて形成するとともに、別の部材として、アルミニウム等を用いた反射膜を設けた構成とすることもできる。
そして、表面に設けられたポリイミド系の高分子樹脂からなる配向膜85には、配向処理としてのラビング処理が施されている。
本発明によれば、光源からの不要な光の遮光性に優れるとともに、組み立て性に優れたライトガイドユニット、それを用いた照明装置の製造方法、及び電気光学装置の製造方法が提供できるようになった。
したがって、本発明のライトガイドユニット等は、TFT素子やTFD素子等のスイッチング素子を備えた液晶装置やそれを用いた電子機器、例えば、携帯電話機やパーソナルコンピュータ等をはじめとして、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電気泳動装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた電子機器、電子放出素子を備えた装置(FED:Field Emission DisplayやSCEED:Surface-Conduction Electron-Emitter Display)などに幅広く適用することができる。
本発明のライトガイドユニットを用いた照明装置を説明するために供する図である。 本発明のライトガイドユニットを用いた照明装置の組み立て方法を説明するために供する図である(その1)。 本発明のライトガイドユニットを用いた照明装置の組み立て方法を説明するために供する図である(その2)。 (a)〜(b)は、本発明のライトガイドユニットを用いた照明装置を用いた液晶装置の分解斜視図およびその断面図である。 (a)〜(b)は、ライトガイドユニットにおける光源回路基板の搭載状態および光源回路基板の一例を説明するために供する図である。液晶装置の断面図である。 (a)〜(b)は、本発明のライトガイドユニットを用いた照明装置を用いた別の液晶装置の分解斜視図および断面図である。 (a)〜(c)は、遮光両面粘着テープと、光源との間の接着防止部材を説明するために供する図である。 液晶装置の斜視図である。 液晶装置の断面図である。 照明装置の製造方法を説明するための工程フローである。 電気光学装置の製造方法を説明するための工程フローである。 従来の遮光部材を説明するための分解斜視図である。 従来の別の遮光部材を説明するための分解斜視図である。 従来の遮光部材を用いた場合の遮光状態を説明するために供する図である。
符号の説明
1:液晶装置、10:液晶パネル、11:照明装置、13:光源、14:接着防止部材、14a、14b:凹凸、14c:凹部、14d:剥離処理層、15:導光板、16:光拡散板、17:光源回路基盤、17':実装部、17a:突起、17a、17b:延長部、 17d:折り曲げ線、21:透明電極、21a:液晶材料、30:対向基板、31:基板、33:対向電極、37:カラーフィルタ、37a、37b、37c:着色層、41:樹脂層、45:配向膜、47:位相差板、49:偏光板、60:素子基板、60T:基板張出部、61:基板、63:画素電極、63a:画素電極、69:TFT素子、79:光反射膜、79(63a):光反射膜、81:絶縁膜、85:配向膜、87:位相差板、89:偏光板、91:半導体素子、93:FPC基盤、100:遮光部材、100':剥離部材、100c:突出部、101:ライトガイドユニット、102:筐体、102b:切り欠け

Claims (8)

  1. 光源回路基板を搭載したライトガイドユニットを含む照明装置の製造方法であって、
    前記ライトガイドユニットの筐体の内部に、少なくとも前記光源回路基板を配置する領域と、導光板と、当該導光板の上側であって、かつ、前記ライトガイドユニットの筐体の内側周囲に沿って、光源からの光漏れを防止する遮光部材と、を有し、
    前記遮光部材は、少なくとも前記導光板側の面に接着層を有するとともに、当該接着層の前記光源回路基板を配置する領域に対向した領域に剥離部材が設けてあり、
    前記光源回路基板を、前記剥離部材を設けた前記遮光部材の下側の前記光源回路基板を配置する領域に挿入する工程と、
    前記遮光部材から前記剥離部材を除去して、前記遮光部材を前記光源回路基板に貼り付けることにより前記光源回路基板を遮光する工程と、
    を含む照明装置の製造方法。
  2. 前記遮光部材が、遮光両面粘着テープである請求項1に記載の照明装置の製造方法
  3. 前記剥離部材に、スリットまたは取手を設ける請求項1または2に記載の照明装置の製造方法
  4. 前記剥離部材の面積を、前記遮光部材の面積よりも大きくする請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明装置の製造方法
  5. 前記剥離部材の色と、前記遮光部材の色とを、異ならせる請求項1〜4のいずれか一項に記載の照明装置の製造方法
  6. 前記遮光部材を、前記ライトガイドユニットの筐体の周囲に枠状に配置するとともに、当該枠状の遮光部材の一辺に、水平方向に延設した突出部が設けてあり、当該突出部に、前記剥離部材が設けてある請求項1〜5のいずれか一項に記載の照明装置の製造方法
  7. 前記ライトガイドユニットの筐体の周囲に位置する縁部に切り欠けが設けてあり、当該切り欠けと、前記遮光部材の突出部と、が係合する請求項6に記載の照明装置の製造方法
  8. ライトガイドユニットを含む照明装置と、液晶パネルと、を備えた電気光学装置の製造方法であって、
    前記ライトガイドユニットの筐体の内部に、少なくとも前記液晶パネルを配置する領域と、前記照明装置の光源回路基板を配置する領域と、導光板と、当該導光板の上側であって、かつ、前記ライトガイドユニットの筐体の内側周囲に沿って、光源からの光漏れを防止する遮光部材と、を有し、
    前記遮光部材は、少なくとも前記導光板側の面に接着層を有し、当該接着層の前記光源回路基板を配置する領域に対向した領域に剥離部材が設けてあり、
    前記光源回路基板を、前記剥離部材を設けた前記遮光部材の下側の前記光源回路基板を配置する領域に挿入する工程と、
    前記遮光部材から前記剥離部材を除去して、前記遮光部材を前記光源回路基板に貼り付けることにより前記光源回路基板を遮光して、前記照明装置とする工程と、
    前記照明装置を、液晶パネルとともに、筐体に組み込む工程と、
    を含む電気光学装置の製造方法。
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