JP4893187B2 - 蓋材 - Google Patents

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本発明は、複数の層を積層して構成される蓋材であって、当該積層構造中にアルミニウム層を含まないアルミレス蓋材に関する。本発明の蓋材は、代表的には、カップ麺その他の、インスタント食品を収容したカップ状容器の蓋材として使用する。
カップ状の容器に収容されたインスタントラーメンは、シート状の蓋材10を半分程度開けてお湯を注ぎ(図1参照)、再度蓋材を閉じて所定時間蒸らした後で、喫食される。
お湯を注ぐ際、蓋材は、図1中に示した開口状態を維持する必要がある。そのため、従来は、蓋材の積層構造中にアルミニウム層を含めることで、蓋材に保形性を付与していた。すなわち、蓋材中のアルミニウム層の塑性によって、蓋材は、図1に示したように湾曲した開口状態を維持できる。
しかしながら、蓋材がアルミニウム層を含んでいると、次のような問題が生じる。
(1)アルミニウム層が金属探知器に反応するので、金属探知器を用いた異物混入検査をすることができない。
(2)蓋材を焼却処理する場合に、アルミニウム成分が焼却炉を傷めてしまう。
この問題を解決するためには、蓋材の積層構造中にアルミニウム層を含まず、かつ、別の積層体により保形性を実現することが必要となる。
そのために、特許文献1では、アルミニウム層に代えて、プラスチック基材層を設け、このプラスチック基材層にハーフカット罫を形成して易湾曲帯状領域としている。そして、この易湾曲帯状領域によって、蓋材に保形性を付与している。
しかしながら、特許文献1の蓋材では、プラスチック基材層にハーフカット罫を入れる必要があることから、製造工程の増加によりコストアップを招き、また、ハーフカット罫の位置決め精度が要求されるという問題がある。
特開2002−104513号公報
したがって、本発明の目的は、アルミニウム層を使用することなく保形性を付与された蓋材を、簡単かつ低コストで提供することである。
本発明の蓋材は、容器の開口部を封止するのに使用する、積層構造を有するシートの状蓋材である。そして、当該積層構造中に、保形性を付与するための層として、アルミニウム層に代えて、塑性変形性のポリエチレン層を含むことを特徴としている。
上記塑性変形性のポリエチレン層の好ましい例として、例えば、極限粘度が3.5dl/g未満の汎用ポリエチレンを0.10mm以上の厚みを有するよう延伸して塑性変形性が付与されたものを使用できる。当該ポリエチレン層は、それ単体では、180度折り曲げてから10分経過後の戻り角度が20度以下で、90度折り曲げてから10分経過後の戻り角度が15度以下の塑性変形性を有する。
本発明によれば、蓋材の積層構成中にアルミニウム層が含まれていないので、金属探知器を用いて容器内の異物混入検査を行うことが可能となり、また、この蓋材の焼却に際して、アルミニウム材の存在が原因となって焼却炉を傷めることもない。しかも、アルミニウム層を含む蓋材と同等の保形性も実現できる。
そして、保形性を実現するための塑性変形性ポリエチレン層には、ハーフカット罫を入れる工程も必要ないので、単にこれを積層構造中に含めるだけでよい。したがって、製造工程が簡単で低コストを実現できる。
本発明では、塑性変形性ポリエチレン材料を用いて、カップ状容器の蓋材10(図1参照)に保形性を付与している。
すなわち、本発明の蓋材10は、複数の層を積層して構成されるがアルミニウム層を含んでいない。そして、アルミニウム層に代えて、塑性変形性のポリエチレン層を含み、この層により蓋材に保形性を付与している。
≪積層構造の例≫
次に、蓋材の積層構造の具体例を幾つか、例示的に説明する。以下の積層構造は、いずれも、蓋の外面側から内面側に向かう積層順である。
(1)印/紙/PE/塑性変形層/PE/PR
(2)印/紙/PE/塑性変形層/PR
(3)PET/印/紙/PE/塑性変形層/PE/PR
(4)PET/印/紙/PE/塑性変形層/PR
(5)印/塑性変形層/PE/PR
(6)印/塑性変形層/PR
(7)印/VMPET/紙/PE/塑性変形層/PR
(8)印/VMPET/PE/紙/PE/塑性変形層/PR
(9)印/紙/DL/塑性変形層/PE/PR
(10)印/紙/DL/塑性変形層/PR
上記各積層構造中における「塑性変形層」が、蓋材に保形性を与える塑性変形性ポリエチレン材料からなる層である。
この「塑性変形層」は、必ずしも蓋材10の全面に渡って延在している必要はない。ストライプ状、あるいは格子状にしたり、一部の領域にこれを限定的に配置したりして、結果として、お湯を注ぐのに不便とならないような、適度の保形性を付与できるのであれば足りる。
また、「印」は印刷層を、「紙」は紙層を、「PE」はポリエチレンからなる接着剤層を、「PR」は易剥離性シーラント層を、「PET」はポリエチレンテレフタレートからなる保護層を、それぞれ示している。なお、PETに代えて、OPP(延伸ポリプロピレン)を採用することも可能である。
いずれの蓋材も、PR層(易剥離性シーラント層)において、カップ状の容器の開口周辺のフランジ部11(図1参照)に固定される。
「VMPET」はシリカ蒸着されたPET示しており、ガスバリア性および防湿性を与えるものである。「DL」は、ドライラミネートフィルムからなる接着層である。
≪塑性変形性のポリエチレン材料≫
塑性変形性ポリエチレン材料の製造方法について説明する。原料として使用するポリエチレンは、高密度ポリエチレンのような、極限粘度が3.5dl/g未満(好ましくは、1dl/g以上、3.5dl/g未満)のものである。極限粘度が3.5dl/g以上のポリエチレンは、押出機による生産性が低下するので、あまり好ましくない。
3.5dl/g未満のポリエチレンは、単独で使用してもよいし、ポリプピレン等の他のポリオレフィンと混合して使用してもよい。
また、樹脂用として通常使用されている各種無機充填剤を添加して使用してもよい。特に、充填剤を添加した場合は、ポリエチレンの剪断破壊を誘発し、塑性変形を容易にすることができる。
上記ポリエチレン(または、ポリエチレンと他のポリオレフィンとの混合物)を、押出成形機を用いて、最大厚み部の厚さが1mm以上となるように押出成形する。
次に、この原反を、必要ならば冷却後、60℃以上ポリエチレンの融点未満の温度、好ましくは60〜120℃に保持した延伸槽中で所望の塑性変形性が生じるまで延伸する。延伸後のポリエチレンの厚みは、強い腰を得るという観点から0.10mm以上とすることが好ましい。
以上には、塑性変形性を有するポリエチレン層の好ましい物性を数値を挙げて例示したが、本発明においては、蓋材10が図1に示したような適度な湾曲状態を維持できる保形性を有する限り、各物性は特定の値に限られない。
塑性変形性ポリエチレン層と上記(1)〜(10)に説明した各層は、通常の方法で積層されて、最終的に蓋材11が製造される。
カップ状容器に使用される蓋材を説明する斜視図。
符号の説明
10 蓋材
11 フランジ部

Claims (1)

  1. 容器の開口部を封止するのに使用する、積層構造を有するシート状蓋材(10)であって、
    当該積層構造中に、塑性変形性のポリエチレン層を含み、これにより蓋材(10)に保形性を付与しており、
    上記塑性変形性のポリエチレン層は、極限粘度が3.5dl/g未満の汎用ポリエチレンを0.10mm以上の厚みを有するよう延伸して塑性変形性が付与されていて、
    当該ポリエチレン層は、それ単体では、180度折り曲げてから10分経過後の戻り角度が20度以下で、90度折り曲げてから10分経過後の戻り角度が15度以下の塑性変形性を有することを特徴とする、蓋材。
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