JP4891295B2 - 液封入式防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液封入式防振装置に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に記載されているように、エンジン等の振動発生体側に取り付けられる上側取付具と、車体フレーム側に取り付けられる筒状の下側取付具と、これら取付具を連結するゴム状弾性材からなる防振基体と、前記下側取付具に取付けられて防振基体との間に液体封入室を形成するゴム膜からなるダイヤフラムと、前記液体封入室を防振基体側の第1液室とダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、これら液室を連通させるオリフィスとを備え、前記仕切り体を、弾性仕切り膜と、該弾性仕切り膜を収容する環状のオリフィス形成部材と、該弾性仕切り膜の変位量を膜面の両側から規制する第1格子部及び第2格子部とで構成した液封入式防振装置が知られている。
かかる液封入式防振装置では、大振幅の低周波数振動が生じると、液体がオリフィスを通って第1液室と第2液室間を流通し、その液体流動効果によって振動を減衰させる。また、微振幅の高周波数振動が生じると、弾性仕切り膜が往復動変形することで、第1液室の液圧を吸収して振動を低減させる。上記従来の構造によれば、弾性仕切り膜が第1格子部と第2格子部に衝突したときの衝撃が、剛体からなるオリフィス形成部材を介して下側取付具に伝わり、下側取付具から車体フレームに伝わって車室内に異音を生じさせるという問題がある。
これに対し、下記特許文献2には、上記防振特性を損なうことなく、衝撃による異音が車室内に伝わらないようにすることを目的として、第1液室と第2液室を仕切る仕切り体を次のように構成することが提案されている。すなわち、仕切り体は、環状のオリフィス形成部材と、その内周面間を塞ぐゴム壁と、該ゴム壁を貫通する連結部を介して互いに連結され前記ゴム壁を軸芯方向で挟み込む一対の仕切り板、とからなり、該一対の仕切り板の軸芯方向における変位量がゴム壁によって規制されるように構成されている。
このような構成であると、一対の仕切り板の変位量がゴム壁によって規制されるので、低周波数域での大振幅振動に対してオリフィスによる液体流動効果によって振動を減衰しながら、高周波数域での微振幅振動に対して仕切り板の往復動による動ばね定数の低減によって振動を低減することができる。しかも、該仕切り板がゴム壁で支持されていることから、車室内への異音の伝達を抑制することができる。
また一方、特許文献2記載の液封入式防振装置において、下側取付具は、防振基体が加硫成形される筒状金具と、該筒状金具の下端部に結合されるカップ状の底金具とを備えてなり、この底金具により車体フレームに固定されるよう構成されている。
特開2006−144806号公報 特開2006−207672号公報
上記特許文献2に開示の仕切り板構成によれば、低周波数域での減衰性能と高周波数域での低動ばね化を両立することができるが、最近、更にこの要求レベルが高くなっている。かかる要求に対し、例えば、ゴム壁を全体的に薄肉化したり、ゴム壁を構成する材料の弾性率を下げた場合、高周波数振動に対して仕切り板を往復動しやすくして動ばね定数を低減することができる。しかしながら、その反面、上記方策では低周波大振幅振動時におけるゴム壁による仕切り板の変位規制効果が損なわれてしまい、減衰性能が低下してしまう。
一方、特許文献2に開示の下側取付具構成では、筒状金具と底金具がエンジンの重量を支える部材として構成されているため、筒状金具と底金具を比較的厚肉で高強度の材料で形成する必要があり、その分、材料コストや製品重量が嵩むという問題がある。また、このエンジン重量を支える筒状金具と底金具が、車体フレームに取り付けた底金具に筒状金具を直列状に積み上げる構成であるため、車体フレーム上での液封入式防振装置全体としての全高が高くなる。その結果、横方向の変位に対して筒状金具及び底金具に大きな荷重が作用するため、この点からも筒状金具と底金具を比較的厚肉で高強度の材料を使用する必要が生じ、その分、材料コストや製品重量が嵩んでしまう。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、低周波大振幅振動に対する減衰性能の向上と、高周波微振幅振動に対する動ばね定数の低減を、従来にも増して高レベルで両立することができるとともに、材料コストの削減と軽量化を図ることができる液封入式防振装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液封入式防振装置は、振動発生体側に取り付けられる上側取付具と、車体フレーム側に取り付けられる筒状の下側取付具と、前記上側取付具と前記下側取付具を連結するゴム状弾性材からなる防振基体と、前記下側取付具に取り付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するゴム状弾性膜からなるダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィスとを備えたものである。前記下側取付具は、前記防振基体が取り付けられた中間部材と、前記ダイヤフラムが取り付けられるとともに前記中間部材の下方側に結合されることで前記防振基体と前記ダイヤフラムとの間で前記液体封入室を形成するダイヤフラム部材と、前記中間部材の上方側に結合されて前記上側取付具との間でストッパ作用を発揮するストッパ部材とからなる。また、前記ストッパ部材は、前記上側取付具を取り囲み当該上側取付具の変位を規制する筒状のストッパ規制部と、前記ストッパ規制部の下端から径方向外方へ張り出すストッパ固定部とを備えて、前記ストッパ固定部が前記車体フレームに固定されることで、少なくとも前記ダイヤフラム部材が前記車体フレームに埋め込まれる構成とされている。また、前記仕切り体は、前記下側取付具の内側に設けられて前記オリフィスを形成する環状のオリフィス形成部材と、前記オリフィス形成部材の内周面の間を塞ぐゴム状弾性材からなる弾性壁と、前記弾性壁の径方向中央部を貫通する連結部を介して互いに連結され、前記弾性壁を該弾性壁の軸芯方向で挟み込む一対の仕切り板とからなる。そして、前記弾性壁は、周方向に延びる境界線部と、前記境界線部の内周側において前記仕切り板の板面に対して離隔して対向配置された壁面を持つ薄肉壁部と、前記境界線部の外周側において当該境界線部を境に前記薄肉壁部に対して段差状に増厚された厚肉状をなしかつ前記仕切り板の板面との間で径方向外方側ほど漸次広くなる隙間を形成する壁面を持つ厚肉壁部とを備えてなる。
上記構成によれば、弾性壁を、境界線部によってその内周側の薄肉壁部と外周側の厚肉壁部とに区画形成し、内周側の薄肉壁部では仕切り板との間に所定のクリアランスを確保するように仕切り板から離隔して形成している。そのため、高周波数域での微振幅振動に対し、前記薄肉壁部が低剛性部として仕切り板を軸芯方向に容易に往復動させることができ、動ばね定数を低減することができる。一方、低周波数域の大振幅振動に対しては、径方向外方側ほど漸次広くなる隙間を介して仕切り板に対向配置された上記外周側の厚肉壁部が、高剛性部として仕切り板の往復動変位を効果的に規制することができる。よって、低周波大振幅振動に対する減衰性能の向上と、高周波微振幅振動に対する動ばね定数の低減を、高レベルで両立することができる。
また、上記のように下側取付具を構成し、ストッパ部材に設けたストッパ固定部により車体フレームに固定するようにしたので、振動発生体の重量を支えるための剛性強度をストッパ部材に受け持たせることができ、中間部材及びダイヤフラム部材に必要な剛性強度を小さくすることができる。そのため、中間部材及びダイヤフラム部材の板厚の薄肉化と低強度材への材質変更を行うことができ、材料コストの削減と軽量化を図ることができる。また、車体フレームに対してストッパ部材で固定することで、少なくともダイヤフラム部材が車体フレームに埋め込まれるように構成したことにより、液封入式防振装置の車体フレーム取付け面からの取り付け高さを低くすることができる。そのため、車体フレームからの取り付け高さが高い従来構造に比べて、振動発生体支持構造全体としての剛性強度を確保しやすい。また、横方向の荷重を支えるために必要な剛性強度を小さくすることができる。これらにより、ストッパ部材を含む構成部材の板厚の薄肉化と低強度材への材質変更を行うことができるので、その結果、液封入式防振装置全体としての軽量化と材料コストの削減を図ることができる。
上記構成においては、前記境界線部が、前記弾性壁の表裏少なくとも一方の壁面に設けられた周方向に延びる凹溝により、前記薄肉壁部よりも薄肉に形成されてもよい。
このように薄肉壁部と厚肉壁部との境界線部を、薄肉壁部よりも更に薄肉状の低剛性部として形成することにより、高周波微振幅振動に対し、仕切り板を軸芯方向に一層往復動させやすくして、動ばね定数を低減することができる。
上記構成においては、前記薄肉壁部の壁面とこの壁面に対向する前記仕切り板の板面との間隔が、前記厚肉壁部の壁面とこの壁面に対向する前記仕切り板の板面との前記隙間の最大寸法よりも大きく設定されてもよい。
このように設定することで、仕切り板の往復動する範囲が外周側の厚肉壁部における上記隙間で定まり、内周側の薄肉壁部では大振幅振動時にも仕切り板に接触しないようにすることができる。そのため、大振幅振動時における内周側の薄肉壁部と仕切り板との衝突による異音を防止することができる。
上記構成においては、前記厚肉壁部が内周縁において前記仕切り板の板面に当接するとともに、この当接部の外周側において前記厚肉壁部の壁面が前記仕切り板の板面との間で径方向外方側ほど漸次広くなる前記隙間を形成してもよい。
このように厚肉壁部の内周縁を仕切り板に当接配置させておくことで、両者の衝突による異音の発生を防止することができる。また、内周縁のみが当接していることにより、高周波微振幅時における薄肉壁部による仕切り板の往復動変位を妨げることがない。また、この当接部の外周側に漸次広がる上記隙間を設けたことにより、大振幅振動時に内周側から外周側へと順次かつスムーズに厚肉壁部と仕切り板との接触面積が大きくなり、異音を生じることなく仕切り板の変位規制効果を高めることができる。
上記構成においては、前記厚肉壁部の壁面とこの壁面に対向する前記仕切り板の板面とが、それぞれ径方向外方側ほど前記弾性壁の軸芯方向外方側に位置する傾斜面状に形成されるとともに、前記薄肉壁部が径方向に一定の肉厚に形成されてもよい。
これにより、大振幅振動における仕切り板の上記変位規制効果と、高周波微振幅振動時における仕切り板の上記往復動変位効果を、より効果的に発揮することができる。
上記構成においては、前記オリフィス形成部材の内周面に接着固定された前記弾性壁の外周部に、前記厚肉壁部の前記傾斜面状の壁面に対して軸芯方向外方側に***して前記弾性壁の外周部の剛性を高める***部が設けられてもよい。
このような***部を設けることにより、弾性壁の外周部の剛性を上げて大振幅振動時における仕切り板の変位規制効果を更に高めることができる。
上記構成においては、前記弾性壁の外周部が接着固定された前記オリフィス形成部材の内周面に、径方向内方に突出して前記弾性壁の外周部の剛性を高める凸部が設けられてもよい。
このような凸部を設けることにより、弾性壁の外周部の剛性を上げて大振幅振動時における仕切り板の変位規制効果を更に高めることができる。
上記構成において、前記オリフィス形成部材の内周面に接着固定された前記弾性壁の外周部には、当該弾性壁の第1液室側の壁面において、前記厚肉壁部の前記傾斜面状の壁面に対して第1液室側に***する***部が設けられ、該***部の先端が前記オリフィス形成部材の第1液室側端よりも第1液室側に位置するよう設けられてもよい。また、前記弾性壁の外周部が接着固定された前記オリフィス形成部材の内周面には、前記弾性壁の第2液室側の付け根部分において、径方向内方に突出する凸部が設けられて、該凸部の第2液室側の側面が前記弾性壁の軸芯方向と直交するストレート面に形成されて、前記凸部の前記第2液室側の側面が前記弾性壁の成形時における成形型に対する前記軸芯方向の押し当て面とされてもよい。
このような***部と凸部を設けることで、弾性壁の外周部の剛性を上げて、大振幅振動時における仕切り板の変位規制効果を更に高めることができる。また、仕切り体の第1液室側では、剛性を上げるための手段として弾性壁に***部を設けており、この***部はゴム状弾性材からなるので、仮に防振基体が過大変位して***部に当たった場合でも、防振基体の損傷を防止することができる。また、仕切り体の第2液室側では、剛性を上げるための手段としてオリフィス形成部材の内周面に凸部を設けており、この凸部の第2液室側の側面を軸芯方向と直交するストレート面に形成している。そのため、弾性壁の成形時に、成形型をこのストレート面状の凸部側面に押し当てて、ゴム状弾性材をキャビティ内から洩れ出さないようにシールすることができ、バリの発生を抑制することができる。
上記構成においては、前記中間部材が、前記防振基体が連結された防振基体連結部と、前記防振基体連結部から径方向外方へフランジ状に張り出す中間張出部とを備えてもよい。また、前記ダイヤフラム部材が、前記ダイヤフラムによって塞がれた開口部を有する底部と、前記底部の外縁から立設された筒状部と、前記筒状部の上端から径方向外方へフランジ状に張り出し前記中間張出部の下面に重ねられたダイヤフラム側張出部と、前記ダイヤフラム側張出部の外縁から立設され前記筒状部を挟んで位置する一対の折曲片とを備えてもよい。また、前記ストッパ部材が、前記ストッパ規制部の下端から径方向外方へフランジ状に張り出し前記中間張出部の上面に重ねられたストッパ側張出部を備えて、前記ストッパ固定部が、前記ストッパ側張出部の外縁から径方向外方へ張り出し、かつ前記ストッパ規制部を挟んで位置する一対にて設けられてもよい。更に、前記ダイヤフラム側張出部と前記ストッパ側張出部の間に前記中間張出部を挟持して、前記ダイヤフラム部材の折曲片を前記ストッパ側張出部の上面に折り返すことで、前記ストッパ部材と前記中間部材と前記ダイヤフラム部材が結合されてもよい。
このようにダイヤフラム部材に設けた折曲片を利用して、ストッパ部材と中間部材とダイヤフラム部材を結合一体化するので、製造時の作業効率を向上することができる。すなわち、上記のようにストッパ部材を用いて車体フレームに固定する構成では、ストッパ部材の板厚が厚肉であるところ、かかるストッパ部材の板厚と比較してダイヤフラム部材は薄肉に形成できるので、ダイヤフラム部材に折曲片を形成し、該折曲片を折り曲げる構成とすることで、折曲げ作業を容易に行うことができる。
上記構成においては、前記ダイヤフラム部材の前記底部の上面と前記筒状部の内周面に、前記ダイヤフラムに連なるゴム状弾性材からなるダイヤフラム側緩衝層を覆設するとともに、前記中間部材の前記防振基体連結部の下端に、前記防振基体に連なるゴム状弾性材からなる中間部材側緩衝層を覆設し、前記仕切り体の前記オリフィス形成部材を、前記筒状部を覆う前記ダイヤフラム側緩衝層の内周面に嵌着させるとともに、前記中間部材側緩衝層と前記底部を覆う前記ダイヤフラム側緩衝層との間に挟持させてもよい。
これにより、前記仕切り体を前記下側取付具の内側にゴム状弾性材のみを介して支持させることができる。そのため、一対の仕切り板を弾性壁で支持するという上記仕切り体自体の構造とも相俟って、仕切り体から車室内への異音の伝達を抑制することができる。
上記のように本発明によれば、低周波大振幅振動に対する減衰性能の向上と、高周波微振幅振動に対する動ばね定数の低減を、高レベルで両立することができるとともに、材料コストの削減と軽量化を図ることができる。
以下、本発明の1実施形態に係る液封入式防振装置を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る液封入式防振装置10の縦断面図であり、図2はその平面図、図3は側面図である。この防振装置10は、振動発生体であるエンジンに取付けられる上側取付具12と、車体フレームに取付けられる筒状の下側取付具14と、これらを連結するゴム弾性材からなる防振基体16と、下側取付具14に取り付けられて防振基体16との間に液体封入室18を形成するゴム弾性膜からなるダイヤフラム20と、液体封入室18を防振基体16側の第1液室18Aとダイヤフラム20側の第2液室18Bに仕切る仕切り体22と、これら第1液室18Aと第2液室18Bを連通させるオリフィス23とを備えてなる液封入式の自動車用エンジンマウントである。
上側取付具12は、軸芯方向Xを上下方向に向けて配される下側取付具14の軸芯部上方に配された円柱状金具であり、下端部に径方向外方Koに突出するストッパフランジ24が形成されている。また、上面には取付ボルト25が突設されて、このボルト25を介してエンジン側に取り付けられるよう構成されている。
下側取付具14は、防振基体16が取り付けられた中間部材26と、ダイヤフラム20が取り付けられたダイヤフラム部材27と、上側取付具12との間でストッパ作用を発揮するストッパ部材28とからなる金属製部材である。
中間部材26は、防振基体16の下端外周部が埋設された状態に連結される筒状の防振基体連結部29と、防振基体連結部29から径方向外方Koへフランジ状に張り出す中間張出部30とからなる。中間張出部30は、防振基体連結部29の上端開口縁からその全周にわたって張り出し、外形が円形のリング板状に形成されている。
防振基体連結部29は、中間張出部30の内縁から下方に向けて径方向内方Kiに傾斜して延びるテーパ状の傾斜筒部29Aと、該傾斜筒部29Aの下端から下方にストレート状に延びる短円筒状のストレート筒部29Bとからなる。防振基体連結部29の内周及び下端には防振基体16から連なるゴム弾性材からなる中間部材側緩衝層31が覆設されている。この緩衝層31は、防振基体連結部29の外周面側にも回り込むように覆設されている。
ダイヤフラム部材27は、中間部材26の下方側に結合されることで、防振基体16とダイヤフラム20との間で液体封入室18を形成する部材である。ダイヤフラム部材27は、中央部に開口部32Aが開口形成された底部32と、底部32の外縁から上方に立設された筒状部33と、筒状部33の上端から径方向外方Koへフランジ状に張り出したダイヤフラム側張出部34と、ダイヤフラム側張出部34の外縁から上方に向けて立設された折曲片35とからなる。
上記底部32は、開口部32Aの内周縁にダイヤフラム20の外周縁が加硫接着されることで、開口部32Aがダイヤフラム20によって塞がれた状態に設けられている。ダイヤフラム20は撓み変形可能なように断面波形状に形成されている。
上記筒状部33は、底部32の外縁から上方にストレート状に延びる短円筒状のストレート筒部33Aと、該ストレート筒部33Aの上端から上方に向けて径方向外方Koに傾斜して延びる逆テーパ状の傾斜筒部33Bとからなる。
これら底部32の上面と筒状部33の内周面には、ダイヤフラム20から連なるゴム弾性材からなるダイヤフラム側緩衝層36が覆設されている。
上記ダイヤフラム側張出部34は、中間張出部30の下面に重ねられる部位であり、筒状部33の上端開口縁からその全周にわたって張り出し、外形が円形のリング板状に形成されている。
上記折曲片35は、図2,3に示すように、筒状部33を挟んで位置するように、ダイヤフラム側張出部34の周方向Cにおける相対向する2箇所の外縁部にそれぞれ設けられている。
ストッパ部材28は、中間部材26の上方側に結合される部材であり、上側取付具12を取り囲んでその変位を規制する筒状のストッパ規制部37と、該ストッパ規制部37の下端から径方向外方Koへフランジ状に張り出すストッパ張出部38と、ストッパ張出部38の外縁から径方向外方Koへ張り出しストッパ規制部37を挟んで位置する一対のストッパ固定部39とからなる。
ストッパ規制部37は、上側取付具12のストッパフランジ24の外周を所定の間隔をおいて取り囲み、上側取付具12の水平方向における相対変位を制限する円筒状の第1ストッパ部37Aと、第1ストッパ部37Aの上端から内向きのフランジ状に延設されて前記ストッパフランジ24の上方に所定の間隔をおいて位置し、上側取付具12の上方への相対変位を制限する第2ストッパ部37Bと、を備えてなる。より詳細には、この例では、ストレート筒状の第1ストッパ部37Aの下端から、下方に向けて径方向外方Koに傾斜して延びる逆テーパ状の傾斜筒部37Cが設けられ、第1ストッパ部37Aは該傾斜筒部37Cを介してストッパ張出部38に連結されている。
なお、ストッパフランジ24の外周面及び上面には、防振基体16から連なるゴム弾性材からなるストッパ緩衝層40が覆設されている。従って、ストッパ規制部37は、このストッパ緩衝層40との間で所定の間隔(ストッパクリアランス)が確保されるよう構成されている。
ここで、図1はエンジンの荷重が負荷されていない状態を示している。エンジンの荷重が負荷されると、図11に示すように、上側取付具12は下方に相対変位し、第2ストッパ部37Bとの間に所定のストッパクリアランスが確保される。また、図11に示すように、このエンジン荷重が負荷された状態でも、第1ストッパ部37Aがストッパフランジ24の外周面(詳細には、これを被覆するストッパ緩衝層40の外周面)と上下方向の全体にわたって面同士で対向するように、第1ストッパ部37Aの軸方向における長さが設定されている。これにより、水平方向の過大変位があったときに、第1ストッパ部37Aがストッパフランジ24の外周面と上下方向の全体にわたって面同士で当接して、良好なストッパ作用が発揮させるように構成されている。
上記ストッパ張出部38は、中間張出部30の上面に重ねられる部位であり、ストッパ規制部37の下端開口縁からその全周にわたって張り出し、外形が円形のリング板状に形成されている。
上記ストッパ固定部39は、ストッパ張出部38の外周縁において180°対向する2箇所から径方向外方Koに張り出し形成されており、図2に示すように平面視で台形状に形成されている。詳細には、ストッパ固定部39は、ダイヤフラム部材27の一対の折曲片35の対向方向に直交する直径方向において、相対向して設けられている。
一対のストッパ固定部39には、それぞれ取付ボルト41が下方に向けて突設されており、図11に示すように、この取付ボルト41により車体フレーム102の上面に締結固定されるように構成されている。これにより、少なくともダイヤフラム部材27(ここではダイヤフラム部材27と中間部材26)が車体フレーム102に埋め込まれた状態に取り付けられるように構成されている。
以上説明した3部材からなる下側取付具14は、ダイヤフラム側張出部34とストッパ側張出部38の間に中間張出部30を挟持して、ダイヤフラム部材27の一対の折曲片35をそれぞれストッパ側張出部38の上面に折り返してかしめ固定することで、ストッパ部材28と中間部材26とダイヤフラム部材27が一体に結合された状態に組み立てられる。
なお、符号42は、ストッパ部材28のストッパ規制部37の上面に配された円板状のストッパゴム部材を示している。ストッパゴム部材42は、ストッパ規制部36の第2ストッパ部37Bの上面とエンジン100側のブラケット104との間に配されて(図11参照)、両者の衝突による衝撃を緩和するものであり、ストッパゴム部材42の上面には放射状に延びる放射状溝43が設けられ(図2参照)、ブラケット104との間の衝突による打撃音を低減するように構成されている。
防振基体16は略傘状に形成され、その上端部が上側取付具12に、下端部が下側取付具14の中間部材26にそれぞれ加硫接着されている。そして、この防振基体16の下面に対して軸芯方向Xに対向配置されて上記ダイヤフラム20が設けられ、両者の間に上記液体封入室18が形成されている。
液体封入室18は、上記の通り仕切り体22により、防振基体16が室壁の一部をなす主液室としての第1液室18Aと、ダイヤフラム20が室壁の一部をなす副液室としての第2液室18Bとに仕切られており、両液室18A,18Bが絞り流路としてのオリフィス23を介して互いに連通されている。
仕切り体22は、図1,4に示されるように、下側取付具14の内側に設けられた円環状のオリフィス形成部材44と、オリフィス形成部材44の内周面44Aに外周部46Aが加硫接着されて内周面44Aの間を塞ぐゴム弾性体からなる弾性壁46と、弾性壁46をその軸芯方向Xで挟み込む上下一対の仕切り板48,50とからなる。
そして、上記オリフィス形成部材44が、ダイヤフラム部材27の筒状部33を覆うダイヤフラム側緩衝層36の内周面に嵌着されるとともに、ダイヤフラム部材27の底部32を覆うダイヤフラム側緩衝層36の上面と中間部材側緩衝層31の下面との間に挟持されることで、仕切り体22は、下側取付具14の内側にゴム状弾性材のみを介して支持されている。
オリフィス形成部材44は、ダイヤフラム部材27の筒状部33との間に、周方向C(図7参照)に延びるオリフィス23を形成する剛体からなる部材である。より詳細には、オリフィス形成部材44は、下側取付具14に同軸に配された円筒状部44Bと、該円筒状部44Bの外周側において断面コの字状に外向きに開かれた凹溝部44Cとを備えてなる。円筒状部44Bの内周面が上記内周面44Aになっている。また、凹溝部44Cによりダイヤフラム部材27の筒状部33との間で上記オリフィス23が形成されている。
なお、図7において、符号52は、オリフィス23と第1液室18Aを連通させる第1開口であり、符号54は、オリフィス23と第2液室18Bを連通させる第2開口であり、ともにオリフィス形成部材44に設けられている。
上記弾性壁46は、平面視円形状をなしており、図6に示すように、その外周部46Aが、オリフィス形成部材44の円筒状部44Bの内周面44Aに加硫接着されている。弾性壁46は、径方向中央部に軸芯方向Xに貫通する円形の貫通穴56を備え、貫通穴56の周りの表裏両側には、軸芯方向Xに突出する環状の凸条58が設けられている。
一対の仕切り板48,50は、図4に示すように貫通穴56を貫通する円柱状の連結部60を介して互いに連結されており、樹脂材等の剛体により一体に成形されている。そのうちの一方(上側)の仕切り板48が第1液室18Aの室壁の一部を構成しており、即ち、第1液室18Aに面して配されている。また、他方(下側)の仕切り板50が第2液室18Bの室壁の一部を構成しており、即ち、第2液室18Bに面して配されている。そして、これら一対の仕切り板48,50の軸芯方向Xにおける変位量が弾性壁46によって規制されている。
連結部60は、上下の仕切り板48,50の中央部にそれぞれ設けられた円柱状の連結用凸部60Aの先端面同士を、超音波溶着などで固着することにより構成されている。連結部60の周りには、それぞれ、弾性壁46の上下の凸条58が嵌合する環状溝62が設けられている。また、環状溝62の周りには軸芯方向Xに突出して、弾性壁46を表裏両側から挟圧保持する円形状の挟圧用凸条63が設けられている。
一対の仕切り板48,50は、平面視において弾性壁46よりも外形が小さく形成されている(図4,7参照)。すなわち、仕切り板48,50の外周縁48A,50Aは、弾性壁46の外周縁が位置するオリフィス形成部材44の内周面44Aよりも径方向内方Ki側で終端している。
図6,8に示すように、弾性壁46は、周方向Cに延びる境界線部64と、境界線部64の内周側に設けられた薄肉壁部66と、境界線部64の外周側に設けられた厚肉壁部68とを備える。
境界線部64は、薄肉壁部66と厚肉壁部68とを区画するリング状の境界部分であり、この例では、連結部60とオリフィス形成部材44との間においてその径方向Kの略中心位置に設定されている(図4参照)。また、境界線部64は、弾性壁46の表裏両側の壁面(即ち、第1液室18A側の壁面と第2液室18B側の壁面)にそれぞれ設けられた周方向Cに延びる凹溝70により、その内周側の薄肉壁部66よりも薄肉の低剛性部として形成されている。上記凹溝70は、周方向Cの全周にわたって連続して延びる平面視円形状に形成されている。
薄肉壁部66は、図8に示すように境界線部64の内周側に隣接するリング状の弾性壁部分であり、図4に示すように一対の仕切り板48,50の間において、両者の板面から軸芯方向Xに離間して設けられている。すなわち、薄肉壁部66の表裏の壁面66Aが、仕切り板48,50の板面48B,50Bに対して離隔して対向配置されており(図5参照)、これにより、薄肉壁部66の表裏両側には仕切り板48,50との間に液体で満たされた所定のスペース72が確保されている。
薄肉壁部66は、図6に示すように、径方向Kに一定の肉厚を持つ平らな板状に形成されている。そして、図5に示すように、薄肉壁部66の内周縁部分が、上記一対の仕切り板48,50の挟圧用凸条63,63により軸芯方向Xに圧縮した状態に挟持されている。従って、この挟持された内周縁部分の径方向外方Ko側において、薄肉壁部66と仕切り板48,50との間に上記所定のスペース72が確保されている。また、この部分では薄肉壁部66に対向する仕切り板48,50の第1板面48B,50Bは軸芯方向Xと直交するストレート面状に形成されているため、上記スペース72は径方向Kに一定の間隔で形成されている。
一方、厚肉壁部68は、図6に示すように、境界線部64の外周側において、当該境界線部64を境に薄肉壁部66に対して段差状に増厚された厚肉状に形成されている。すなわち、厚肉壁部68は、境界線部64から急激に肉厚が変化するように不連続的に増厚されることで該不連続部の外側に厚肉状に形成されている。図8に示すように、厚肉壁部68は、境界線部64の外周側に隣接するリング状の弾性壁部分である。
厚肉壁部68は、図5に示すように、仕切り板48,50の第2板面48C,50Cとの間で径方向外方Ko側ほど漸次広くなる隙間74を形成する壁面68Aを、表裏それぞれに有して形成されている。詳細には、厚肉壁部68は、その内周縁において上下の仕切り板48,50の第2板面48C,50Cにそれぞれ当接しており、この当接部76の外周側において、厚肉壁部68の壁面68Aがこれに対向する仕切り板48,50の第2板面48C,50Cとの間で径方向外方Ko側ほど漸次広くなる上記隙間74を形成している。上記当接部76は、厚肉壁部68を軸芯方向Xに押圧することなく接触するよう構成されていることが好ましく、周方向Cの全周にわたって線接触状態に設けられている。
また、厚肉壁部68の壁面68Aとこれに対向する仕切り板48,50の第2板面48C,50Cは、それぞれ径方向外方Ko側ほど弾性壁46の軸芯方向外方Xo側に位置する傾斜面状に形成されている。そのため、厚肉壁部68は、径方向外方Ko側ほど漸次厚肉に形成されている。また、厚肉壁部68の壁面68Aの傾斜面よりも、仕切り板48,50の第2板面48C,50Cの傾斜面の方が勾配がやや大に設定されており、これにより径方向外方Ko側ほど漸次広くなる上記隙間74が形成されている。
図5に示すように、薄肉壁部66の壁面66Aとこれに対向する仕切り板48,50の第1板面48B,50Bとの軸芯方向Xでの間隔は、厚肉壁部68の壁面68Aとこれに対向する仕切り板48,50の第2板面48C,50Cとの上記隙間74の最大寸法(径方向外方端での上記隙間74の軸芯方向Xでの間隔)よりも大きく設定されている。これにより、大振幅振動が入力したときでも、薄肉壁部66が仕切り板48,50に接触せず、仕切り板48,50の動く範囲が外周側の厚肉壁部68での上記隙間74のみで規定されるように構成されている。
また、オリフィス形成部材44に対する弾性壁46の付け根部の剛性を上げて、低周波大振幅時における一対の仕切り板48,50の変位規制効果を高めるために、次のような構成が採用されている。
すなわち、第1に、オリフィス形成部材44の内周面44Aに接着固定された弾性壁46の外周部46Aには、その第1液室18A側の壁面において、厚肉壁部68の傾斜面状の壁面68Aに対して軸芯方向外方Xo側、即ち第1液室18A側に***する***部78が設けられている。***部78は、図8に示すように、周方向Cの全体にわたって延びる環状をなしている。また、***部78は、図5に示すように、その先端(即ち、軸芯方向Xの外方端)78Aが、オリフィス形成部材44の第1液室側端44Dよりも第1液室18A側に位置している。更に、***部78は、第1液室18A側の仕切り板48の上面よりも軸芯方向外方Xo側にはみ出すように突出形成されている。
第2に、弾性壁46の外周部46Aが接着固定されたオリフィス形成部材44の内周面44Aには、弾性壁46の第2液室18B側の付け根部分において、径方向内方Kiに突出する凸部80が設けられている。凸部80は、図5に示すように、弾性壁46の軸芯方向X中央側の側面80Aが軸芯方向外方Xo側ほど径方向内方Ki側に位置する傾斜面状に形成されるとともに、第2液室18B側の側面80Bが弾性壁46の軸芯方向Xと直交するストレート面に形成されている。このストレート面状の第2液室側の側面80Bは、後述する弾性壁46の成型時において成形型の軸芯方向Xでの押し当て面として利用される部分である。そのため、弾性壁46の第2液室18Bの付け根部分は、この側面80Bを除く頂面80C及び中央側の側面80Aを覆うように凸部80を埋設した状態に成形されている。
なお、符号82は、仕切り板48,50に設けられた軸芯方向Xに貫通する空気抜き孔であり、図7に示すように、仕切り板48,50の周方向Cに複数(ここでは4個)が分散させて設けられている。空気抜き孔82は、薄肉壁部66と仕切り板48,50との間の上記スペース72を、第1液室18A又は第2液室18Bに対して連通するように設けられており、液封入式防振装置10の製造時に上記スペース72の空気を抜いて、該スペース72を液体で満たすために用いられる。
上記液封入式防振装置10は、次のようにして製造することができる。
まず、仕切り体40を製造するに際し、オリフィス形成部材44に弾性壁46を加硫成形する。加硫成形に際しては、図9に示すように、弾性壁46の第1液室18A側の壁面を成形する第1型92と、弾性壁46の第2液室18Bの壁面を形成する第2型94とからなる成形型90を用い、第1型92と第2型94との間で形成されるキャビティ96内にゴム材料を注入して弾性壁46を加硫形成する。
その際、弾性壁46のオリフィス形成部材44への付け根部分においてゴムバリが発生しないように、弾性壁46の第1液室18A側の付け根部分では、第1型92を、オリフィス形成部材44の第1液室側端44Dに対して軸芯方向Xに押し当てることで、キャビティ96からのゴム材料の洩れが防止される。
一方、弾性壁46の第2液室18B側の付け根部分では、第2型94の段面94Aを、オリフィス形成部材44に設けた凸部80のストレート面状の側面80Bに対して軸芯方向Xに押し当てる。これにより、この部分からのゴム材料の洩れが防止されて、ゴムバリの発生を抑制することができる。ここで、仮に、上記特許文献2のように、かかる凸部を設けることなく、オリフィス形成部材の平らな内周面にそのまま弾性壁を接着固定する場合、オリフィス形成部材44の内周面に第2型94の外周面を密着させることで、ゴム材料をシールする必要がある。しかしながら、オリフィス形成部材44の寸法公差の関係上、第2型94を隙間なく当接させてシールすることは難しく、ゴムバリが発生しやすい。これに対し、本実施形態のように、凸部80の側面80Bを軸芯方向Xの押し当て面とすることで、このような問題なく、ゴムバリを防止することができ、有利である。
このようにして弾性壁46を加硫成形した後、図6に示すように、弾性壁46の表裏両側から仕切り板48,50を挟み込み、超音波溶接などで連結部60を固着することで、図4に示す仕切り体40が得られる。
次いで、この仕切り体40と、別に加硫成形することで得られた下側取付具12と中間部材26と防振基体16との加硫成形部品、ダイヤフラム部材27とダイヤフラム20との加硫成形部品とを用いて、液体中でダイヤフラム部材27の内側に仕切り体40を挿入し、更に中間部材26を組み付けて、液体封入室18を形成する。その際、仕切り板48,50に空気抜き孔82が設けられているので、薄肉壁部66と仕切り板48,50との間のスペース72から空気を抜いて、該スペース72を液体で満たすことができ、仕切り体40の性能を確保することができる。
このようにして仕切り体40を組み込んで液体封入室18を形成した後、液中から取り出して、ストッパ部材28を被せ、ダイヤフラム部材27の折曲片35を折り曲げることで、下側取付具14を一体に結合させる。これにより、液封入式防振装置10を製造することができる。
このようにして得られた液封入式防振装置10は、図10,11に示すように、エンジン100側のブラケット104と車体フレーム102との間に介設される。詳細には、エンジン100に連結されたブラケット104の下端部に、上側取付具12が取付ボルト25を介して締結固定される。また、車体フレーム102に対し、下側取付具14が取付ボルト41を介して締結固定される。
図11に示すように、車体フレーム102には、円形の開口部106が設けられており、この開口部106内に下側取付具14の上記ストッパ固定部39よりも下側の部分が埋設された状態に、一対の取付ボルト41を用いて、ストッパ固定部39が車体フレーム102の上面に固定される。
その際、本実施形態では、図10に示すように、ストッパ固定部39に配設された一対の取付ボルト41の対向方向Lが、車両の左右方向Mに平行になるように配されている。そのため、車両の左右方向Mに対して下側取付具14の剛性強度を効率的に確保することができる。よって、車両の左右方向Mにおけるストッパ部材28によるストッパ作用を確実に発揮させることができるとともに、ストッパ部材28の耐久性を向上することができる。なお、これとは逆に、上記一対の取付ボルト41の対向方向Lが、車両の前後方向Nに平行になるように配することもでき、その場合、車両の前後方向Nに対して下側取付具14の剛性強度を効率的に確保して、車両の前後方向Nにおけるストッパ作用を確実に発揮させることができるとともに、ストッパ部材28の耐久性を向上することができる。
本実施形態の液封入式防振装置10であると、高周波数域の微振幅振動が生じたとき、一対の仕切り板48,50が一体となって往復動することで、第1液室18Aの液圧を吸収して振動を低減することができる。特に、本実施形態であると、弾性壁46を、境界線部64によってその内周側の薄肉壁部66と外周側の厚肉壁部68とに区画形成し、内周側の薄肉壁部66では仕切り板48,50との間に所定のスペース72を確保するように仕切り板48,50から離隔して形成している。そのため、高周波微振幅振動に対し、薄肉壁部66が低剛性部として仕切り板48,50を軸芯方向Xに容易に往復動させることができ、動ばね定数を効果的に低減することができる。
また、上記境界線部64が、弾性壁46の表裏両面に設けられた周方向に延びる凹溝70により、薄肉壁部66よりも薄肉に形成されているので、高周波微振幅振動に対し、仕切り板48,50を軸芯方向Xに一層往復動させやすくして、動ばね定数を更に効果的に低減することができる。なお、かかる凹溝70は、弾性壁46の表裏いずれか一方の壁面のみに設けてもよいが、両側に設けた方がより好ましい。
一方、低周波数域の大振幅振動が生じたときには、一対の仕切り板48,50の変位量が弾性壁46によって規制されるので、液体をオリフィス42を通って第1液室18Aと第2液室18B間で流通させることができ、その液体流動効果によって振動を減衰することができる。特に、本実施形態であると、径方向外方Ko側ほど漸次広くなる隙間74を介して仕切り板48,50に対向配置された上記外周側の厚肉壁部68により、仕切り板48,50の往復動変位を効果的に規制することができる。
また、上記厚肉壁部68が内周縁において仕切り板48,50に当接し、この当接部76の外周側において厚肉壁部68と仕切り板48,50との間に上記隙間74を形成したので、厚肉壁部68と仕切り板48,50との衝突による異音の発生を防止することができる。また、大振幅振動時に内周側から外周側へと順次かつスムーズに厚肉壁部68と仕切り板48,50との接触面積が大きくなり、異音を生じることなく仕切り板48,50の変位規制効果を高めることができる。更に、当接部76は、厚肉壁部68の内周縁のみなので、高周波微振幅時における薄肉壁部66による仕切り板48,50の往復動変位を妨げることがない。
また、本実施形態であると、弾性壁46の外周部46Aに***部78を設け、また該外周部46Aが接着固定されるオリフィス形成部材44の内周面44Aに凸部80を設けたので、弾性壁46の外周部46Aの剛性を上げて、大振幅振動時における仕切り板48,50の変位規制効果を更に高めることができる。また、第1液室36A側に設けた***部78は、ゴム製であるため、仮に防振基体16が下方に過大変位して***部78に当たった場合でも、防振基体16の損傷を防止することができる。
また、本実施形態であると、上記薄肉壁部66の壁面66Aとこれに対向する仕切り板48,50の第1板面48B,50Bとの間隔が、厚肉壁部68の壁面68Aとこれに対向する仕切り板48,50の第2板面48C,50Cとの隙間74の最大寸法よりも大きく設定されている。そのため、仕切り板48,50の往復動する範囲が外周側の厚肉壁部68における上記隙間74のみで定まり、内周側の薄肉壁部66では微振幅振動時にはもちろんのこと、大振幅振動時にも仕切り板48,50に接触しない。よって、大振幅振動時における薄肉壁部66と仕切り板48,50との衝突による異音を防止することができる。
図12〜14は、上記実施形態に係る液封入式防振装置10と、特許文献2に示す仕切り体を持つ従来例に係る液封入式防振装置とについて、軸芯方向Xにおける振動に対する動特性を示したグラフである。図12,13では、低周波数域での大振幅振動(振幅=±1.0mm)に対する特性を、図14では、高周波数域での微振幅振動(振幅=±0.05mm)に対する特性を、それぞれ示している。
図12,13に示すように、実施形態のものでは、従来例に比べて、低周波大振幅振動時における動ばね定数及び減衰係数が高く、大振幅振動に対する減衰性能に優れたものであった。また、図14に示すように、実施形態のものでは、従来例に比べて、高周波微振幅振動時における動ばね定数が低く、防振効果に優れるものであった。
このように、本実施形態であると、低周波大振幅振動に対する減衰性能の向上と、高周波微振幅振動に対する動ばね定数の低減を、従来にも増して高レベルで両立することができる。
なお、上記実施形態では、高周波数域での動ばね定数の低減効果を高めるために、凹溝70を弾性壁46の全周にわたって連続して設けていたが、必ずしも全周にわたって連続していなくてもよく、例えば、周方向に断続して設けてもよい。断続している場合、凹溝70の途切れた部分が境界線部64の内周側の薄肉壁部66と外周側の厚肉壁部68を結ぶ橋渡し部となるため、弾性壁46を射出成形する際に、薄肉壁部66と厚肉壁部68との間でのゴムの流れを確保し、成形性を向上することができる。
本実施形態の液封入式防振装置10であると、また、ストッパ部材28に設けたストッパ固定部39により車体フレーム102に固定するようにしたので、エンジン100の重量を支えるための剛性強度をストッパ部材28に受け持たせることができ、中間部材26及びダイヤフラム部材27に必要な剛性強度を小さくすることができる。そのため、中間部材26及びダイヤフラム部材27の板厚の薄肉化と低強度材への材質変更を行うことができ、材料コストの削減と軽量化を図ることができる。
また、車体フレーム102に対してストッパ部材28で固定することで、液封入式防振装置10の下部側が車体フレーム102に埋め込まれるように構成したので、液封入式防振装置10の車体フレーム102の上面からの取り付け高さを低くすることができる。そのため、車体フレーム102からの取り付け高さが高い従来構造に比べて、エンジン支持構造全体としての剛性強度を確保しやすい。また、特に水平方向の荷重を支えるために必要な剛性強度を小さくすることができる。そのため、ストッパ部材28についても、板厚の薄肉化と低強度材への材質変更を行うことができるので、液封入式防振装置10全体としての軽量化と材料コストの削減を図ることができる。
また、本実施形態では、ダイヤフラム部材27に設けた折曲片35を利用して、下側取付具14を一体に組み立てる。すなわち、折曲片35によるかしめ固定によりストッパ部材28と中間部材26とダイヤフラム部材27を一体に結合するようにしたので、液封入式防振装置10自体の高さも従来構造に比べて低くすることができ、この点からも剛性強度を確保しやすい。
また、本実施形態であると、車体フレーム102に対して固定するストッパ部材28はその板厚が厚肉であるところ、これに比較してダイヤフラム部材27は薄肉である。そのため、ダイヤフラム部材27に折曲片35を形成し、該折曲片35を折り曲げる構成とすることで、折曲げ作業を容易に行うことができる。
更に、本実施形態であると、上記中間部材側緩衝層31とダイヤフラム側緩衝層36とにより、仕切り体22を下側取付具14の内側にゴム状弾性材のみを介して支持したので、一対の仕切り板48,50を弾性壁46で支持するという上記仕切り体22自体の構造とも相俟って、仕切り体22から車室内への異音の伝達を更に抑制することができる。
本発明は、自動車のエンジンマウントを始め、振動発生体と車体フレームとを防振的に結合する自動車の各種防振装置として用いることができ、また、自動車以外の各種車両に用いることもできる。
実施形態に係る液封入式防振装置の縦断面図(図2のI−I線断面図) 同防振装置の平面図 同防振装置の側面図 同防振装置の仕切り体の縦断面図 同仕切り体の要部拡大断面図 同仕切り体の分解縦断面図 同仕切り体の平面図 同仕切り体を構成するオリフィス形成部材及び弾性壁の加硫成形体の平面図 同加硫成形体の成形時における要部拡大断面図 同防振装置の車両への組み付け状態を示す平面図 同防振装置の車両への組み付け状態を示す縦断面図 低周波大振幅振動時における周波数と動ばね定数の関係を示すグラフ 低周波大振幅振動時における周波数と減衰係数の関係を示すグラフ 高周波微振幅振動時における周波数と動ばね定数の関係を示すグラフ
符号の説明
10…液封入式防振装置
12…上側取付具
14…下側取付具
16…防振基体
18…液体封入室、18A…第1液室、18B…第2液室
20…ダイヤフラム
22…仕切り体
23…オリフィス
26…中間部材
27…ダイヤフラム部材
28…ストッパ部材
29…防振基体連結部
30…中間張出部
31…中間部材側緩衝層
32…底部、32A…開口部
33…筒状部
34…ダイヤフラム側張出部
35…折曲片
36…ダイヤフラム側緩衝層
37…ストッパ規制部
38…ストッパ張出部
39…ストッパ固定部
44…オリフィス形成部材、44A…内周面、44D…第1液室側端
46…弾性壁、46A…外周部
48…上側の仕切り板、48B…第1板面、48C…第2板面
50…下側の仕切り板、50B…第1板面、50C…第2板面
60…連結部
64…境界線部
66…薄肉壁部、66A…壁面
68…厚肉壁部、68A…壁面
70…凹溝
74…隙間
76…当接部
78…***部、78A…先端
80…凸部、80B…第2液室側の側面
90…成形型
C…周方向
Ko…径方向外方、Ki…径方向内方
X…軸芯方向

Claims (10)

  1. 振動発生体側に取り付けられる上側取付具と、車体フレーム側に取り付けられる筒状の下側取付具と、前記上側取付具と前記下側取付具を連結するゴム状弾性材からなる防振基体と、前記下側取付具に取り付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するゴム状弾性膜からなるダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィスとを備えた液封入式防振装置であって、
    前記下側取付具は、前記防振基体が取り付けられた中間部材と、前記ダイヤフラムが取り付けられるとともに前記中間部材の下方側に結合されることで前記防振基体と前記ダイヤフラムとの間で前記液体封入室を形成するダイヤフラム部材と、前記中間部材の上方側に結合されて前記上側取付具との間でストッパ作用を発揮するストッパ部材とからなり、
    前記ストッパ部材は、前記上側取付具を取り囲み当該上側取付具の変位を規制する筒状のストッパ規制部と、前記ストッパ規制部の下端から径方向外方へ張り出すストッパ固定部とを備えて、前記ストッパ固定部が前記車体フレームに固定されることで、少なくとも前記ダイヤフラム部材が前記車体フレームに埋め込まれる構成とされ、
    前記仕切り体は、前記下側取付具の内側に設けられて前記オリフィスを形成する環状のオリフィス形成部材と、前記オリフィス形成部材の内周面の間を塞ぐゴム状弾性材からなる弾性壁と、前記弾性壁の径方向中央部を貫通する連結部を介して互いに連結され、前記弾性壁を該弾性壁の軸芯方向で挟み込む一対の仕切り板とからなり、
    前記弾性壁は、周方向に延びる境界線部と、前記境界線部の内周側において前記仕切り板の板面に対して離隔して対向配置された壁面を持つ薄肉壁部と、前記境界線部の外周側において当該境界線部を境に前記薄肉壁部に対して段差状に増厚された厚肉状をなしかつ前記仕切り板の板面との間で径方向外方側ほど漸次広くなる隙間を形成する壁面を持つ厚肉壁部とを備えてなる、
    ことを特徴とする液封入式防振装置。
  2. 前記境界線部は、前記弾性壁の表裏少なくとも一方の壁面に設けられた周方向に延びる凹溝により、前記薄肉壁部よりも薄肉に形成された、請求項1記載の液封入式防振装置。
  3. 前記薄肉壁部の壁面とこの壁面に対向する前記仕切り板の板面との間隔が、前記厚肉壁部の壁面とこの壁面に対向する前記仕切り板の板面との前記隙間の最大寸法よりも大きく設定された、請求項1又は2に記載の液封入式防振装置。
  4. 前記厚肉壁部が内周縁において前記仕切り板の板面に当接するとともに、この当接部の外周側において前記厚肉壁部の壁面が前記仕切り板の板面との間で径方向外方側ほど漸次広くなる前記隙間を形成している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液封入式防振装置。
  5. 前記厚肉壁部の壁面とこの壁面に対向する前記仕切り板の板面とが、それぞれ径方向外方側ほど前記弾性壁の軸芯方向外方側に位置する傾斜面状に形成されるとともに、前記薄肉壁部が径方向に一定の肉厚に形成された、請求項1〜4のいずれか1項に記載の液封入式防振装置。
  6. 前記オリフィス形成部材の内周面に接着固定された前記弾性壁の外周部に、前記厚肉壁部の前記傾斜面状の壁面に対して軸芯方向外方側に***して前記弾性壁の外周部の剛性を高める***部が設けられた、請求項5に記載の液封入式防振装置。
  7. 前記弾性壁の外周部が接着固定された前記オリフィス形成部材の内周面に、径方向内方に突出して前記弾性壁の外周部の剛性を高める凸部が設けられた、請求項5に記載の液封入式防振装置。
  8. 前記オリフィス形成部材の内周面に接着固定された前記弾性壁の外周部には、当該弾性壁の第1液室側の壁面において、前記厚肉壁部の前記傾斜面状の壁面に対して第1液室側に***する***部が設けられ、該***部の先端が前記オリフィス形成部材の第1液室側端よりも第1液室側に位置しており、
    前記弾性壁の外周部が接着固定された前記オリフィス形成部材の内周面には、前記弾性壁の第2液室側の付け根部分において、径方向内方に突出する凸部が設けられて、該凸部の第2液室側の側面が前記弾性壁の軸芯方向と直交するストレート面に形成されて、前記凸部の前記第2液室側の側面が前記弾性壁の成形時における成形型に対する前記軸芯方向の押し当て面とされた、請求項5に記載の液封入式防振装置。
  9. 前記中間部材は、前記防振基体が連結された防振基体連結部と、前記防振基体連結部から径方向外方へフランジ状に張り出す中間張出部とを備え、
    前記ダイヤフラム部材は、前記ダイヤフラムによって塞がれた開口部を有する底部と、前記底部の外縁から立設された筒状部と、前記筒状部の上端から径方向外方へフランジ状に張り出し前記中間張出部の下面に重ねられたダイヤフラム側張出部と、前記ダイヤフラム側張出部の外縁から立設され前記筒状部を挟んで位置する一対の折曲片とを備え、
    前記ストッパ部材は、前記ストッパ規制部の下端から径方向外方へフランジ状に張り出し前記中間張出部の上面に重ねられたストッパ側張出部を備えて、前記ストッパ固定部が、前記ストッパ側張出部の外縁から径方向外方へ張り出し、かつ前記ストッパ規制部を挟んで位置する一対にて設けられ、
    前記ダイヤフラム側張出部と前記ストッパ側張出部の間に前記中間張出部を挟持して、前記ダイヤフラム部材の折曲片を前記ストッパ側張出部の上面に折り返すことで、前記ストッパ部材と前記中間部材と前記ダイヤフラム部材が結合された、請求項1〜8のいずれか1項に記載の液封入式防振装置。
  10. 前記ダイヤフラム部材の前記底部の上面と前記筒状部の内周面には、前記ダイヤフラムに連なるゴム状弾性材からなるダイヤフラム側緩衝層が覆設され、
    前記中間部材の前記防振基体連結部の下端には、前記防振基体に連なるゴム状弾性材からなる中間部材側緩衝層が覆設され、
    前記仕切り体の前記オリフィス形成部材が、前記筒状部を覆う前記ダイヤフラム側緩衝層の内周面に嵌着されるとともに、前記中間部材側緩衝層と前記底部を覆う前記ダイヤフラム側緩衝層との間に挟持されることで、前記仕切り体が前記下側取付具の内側にゴム状弾性材のみを介して支持された、請求項9記載の液封入式防振装置。
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