JP4891198B2 - 建具 - Google Patents

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本発明は、浴室の内部と外部(脱衣室)とを仕切る建具に関し、枠体と可動面材と固定面材とを備えた建具に関する。
浴室出入り口用の建具として、建具枠と障子とを備え、障子が片引き形式に開閉可能に支持された片引き戸が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された片引き戸における建具枠では、その左右略中央位置において上枠と下枠とに渡って上下に延びる縦骨が架設され、この縦骨と一方の縦枠との間に開口部が形成されるとともに、縦骨と他方の縦枠との間に戸袋(障子収納部)を構成するパネル材が取り付けられている。そして、縦骨の脱衣室側に障子の召合せ框が重なって開口部を覆う閉鎖状態と、縦骨およびパネル材の脱衣室側に沿って位置する開放状態との間を障子が開閉移動可能に構成されている。このような片引き戸では、閉鎖状態の障子に対して浴室側から当接または摺接する止水材が下枠、一方の縦枠および縦骨の脱衣室側側面にそれぞれ設けられており、浴室内の水が脱衣室側に漏れ出ないようになっている。
特許第3554688号公報
ところで、近年、下枠の下レールと浴室床面との段差を小さくして出入りの利便性を向上させたバリアフリータイプの建具枠が多用されている。このような建具枠では、下枠位置に浴室床面上の水が流れてくることから、下枠位置における水密性が重要となってくる。また、下枠の高さ寸法が比較的小さくなることから、下枠と縦骨との接合部の高さ寸法も制約を受け、この接合部が位置する召合せ下部が水密性能上の弱点となりやすく、召合せの下部位置を超えた水が下レールに沿って戸袋側に流れ込む可能性がある。特に、特許文献1の片引き戸における建具枠のように、下枠の止水材保持部の立上りに対し、縦骨が浴室側から接合される接合構造の場合には、下枠の横止水材が縦骨位置までしか配置されないため、この横止水材の端部を超えた水を阻止することが困難となる。
本発明の目的は、バリアフリータイプの下枠においても止水性能の向上を図ることができる建具を提供することにある。
本発明の建具は、上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みした内部に当該上枠と下枠とに渡って上下に延びる縦骨を架設して形成される枠体と、この枠体内部に開閉可能に支持されて前記左右の縦枠のうちの一方と前記縦骨とに渡って閉鎖可能な可動面材と、前記枠体内部における前記左右の縦枠のうちの他方と前記縦骨とに渡って支持される固定面材とを備え、浴室の内部と外部とを仕切る建具であって、前記下枠は、前記固定面材よりも浴室外部側において当該下枠の長手方向略全長に渡って形成されて前記可動面材を案内する下レールと、この下レールよりも浴室内部側に立設される止水材保持部と、この止水材保持部に保持されて前記一方の縦枠と前記縦骨とに渡って設けられるとともに前記可動面材に摺接可能な横止水材と、を少なくとも備えて構成され、前記縦骨は、その長手方向に沿い浴室外部側に向かって設けられるとともに前記可動面材に摺接可能な縦止水材を備えて構成され、この縦止水材の下端部と前記横止水材の側端部とが互いに当接され、前記縦骨の下端部における浴室外部側には、前記下枠における止水材保持部の基端部から下レールに向かって延びる下枠平坦面に当接可能で、かつ前記可動面材の浴室側側面に摺接可能な召合せ止水材が設けられ、前記召合せ止水材は、ブロック状の本体部と、この本体部の左右両側端部から浴室外部側にそれぞれ突出し上下に延びる板状の2個のヒレ部とを有して形成され、前記本体部の底面が前記下枠平坦面に当接し、前記2個のヒレ部の先端が前記可動面材の浴室側側面に摺接可能に構成され、前記2個のヒレ部のうち一方のヒレ部が前記縦止水材の下端部側面に当接可能に設けられ、他方のヒレ部側の前記本体部側面が、前記召合せ止水材よりも前記固定面材側に設けられた前記止水材保持部の端面を覆って設けられていることを特徴とする。
このような本発明によれば、下枠の止水材保持部に設けた横止水材と縦骨に設けた縦止水材とによって一次止水構造が構成され、召合せ止水材によって二次止水構造が構成されるので、浴室内部で使用する水が一次止水構造を超えたとしても、この水が召合せ止水材で阻止されるため、下レールに沿って浴室外部(例えば、脱衣室)における固定面材側(戸袋側)に水が流れていくことが防止できる。従って、下枠の高さ寸法が小さくされ、縦骨との接合部の高さに制約を受けるバリアフリータイプの建具であっても、召合せ下部位置における二次止水構造によって止水性能が確保でき、利便性と止水性の両立が実現できるとともに、下枠と縦骨との接合構造として特殊な構造を用いる必要がないことから、製造手間やコストの増大を防止することもできる。
また、ブロック状の本体部を下枠平坦面に当接させ、板状のヒレ部の先端を可動面材の浴室側側面に摺接させることで、下枠平坦面上の水が固定面材側に流れるのを防止するとともに、可動面材との隙間から漏れ出ようとする水をも阻止することができる。そして、ヒレ部を板状に形成したことで、その左右方向の剛性が小さくして可動面材が摺接する際にヒレ部を撓ませることができ、可動面材との摺動抵抗を小さくして開閉操作性を向上させることができる。
さらに、本発明の建具では、前記召合せ止水材のヒレ部の上端は、前記横止水材の上端縁位置よりも上方に延びて形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、縦止水材の下端部と当接する位置で横止水材が切断されていても、それに隣接する位置に設けた召合せ止水材のヒレ部が横止水材よりも上方まで延びていることで、縦および横の止水材を超えた水をヒレ部で確実に阻止することができる。
また、本発明の建具では、前記召合せ止水材は、前記縦骨の浴室外部側側面に沿って上方に延びる固定片部と、この固定片部から当該縦骨に向かって突出する嵌合突部とを有して形成され、この嵌合突部を前記縦骨の浴室外部側側面に形成された嵌合孔に挿入して当該縦骨に固定されていることが好ましい。
このような構成によれば、召合せ止水材の固定片部に形成した嵌合突部を縦骨の嵌合孔に挿入することで、召合せ止水材を簡単かつ確実に固定することができる。
さらに、本発明の建具では、前記嵌合孔は、前記横止水材の上端縁位置よりも上方に形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、横止水材の上端縁位置よりも上方に嵌合孔を形成したことで、横止水材を超えた水が嵌合孔に入り込むことが防止でき、止水性能をさらに向上させることができる。
また、本発明の建具では、前記縦骨は、前記下枠の止水材保持部に対して浴室内部側から当接されるとともに、浴室内部側から当該縦骨および止水材保持部を貫通する固着具により当該下枠に固定され、前記召合せ止水材は、前記止水材保持部を貫通した固着具の先端を覆って設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、浴室内部側から縦骨および止水材保持部を貫通する固着具によって縦骨を下枠に固定することで、下枠の高さ寸法が小さく、縦骨との接合部の高さ寸法が大きくできない場合であっても、下枠と縦骨とを確実に接合することができる。そして、固着具が貫通する貫通孔が止水材保持部に形成されても、固着具の先端を召合せ止水材で覆うことで、貫通孔位置への水が阻止でき、止水性能を向上させることができる。さらに、固着具の先端を召合せ止水材で覆うことで、浴室外部側から固着具の先端が見えず、意匠性が良好にできる。
また、本発明の建具では、前記固定面材は、前記下枠の上側に沿って設けられる下枠取付部材と、この下枠取付部材に下端縁が支持されるパネル材とを少なくとも有して構成され、前記下枠取付部材は、前記止水材保持部の上端縁および浴室外部側側面に沿って延びる折曲片部を有して形成され、前記召合せ止水材は、前記他方のヒレ部側の前記本体部側面が、前記下枠取付部材の長手方向における前記縦骨側の前記折曲片部の端面を覆って設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、下枠取付部材を介してパネル材を支持することで、固定面材の組立性が向上できるとともに、下枠取付部材の折曲片部で下枠の止水材保持部を覆うことで、固定面材側の止水材保持部が浴室外部側から見えないようにでき、意匠性を向上させることができる。そして、止水材保持部よりも折曲片部が見込み方向に突出することとなるが、この折曲片部の端面を召合せ止水材で覆うことで、意匠性がさらに良好にできるとともに、折曲片部の端面に物が引っかかることなども防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る建具である浴室出入り口用の片引き戸1を示す横断面図である。図2および図3は、片引き戸1を示す縦断面図であり、図2は、図1に矢視II−II線で示す断面図であり、図3は、図1に矢視III−III線で示す断面図である。
図1〜図3において、本実施形態の片引き戸1は、繊維強化プラスチック製の浴槽(不図示)や浴室床F1(防水パン)、浴室壁W等からなる浴室ユニットで構成された浴室(浴室内部)と、この浴室に隣接する脱衣室(浴室外部)との出入り口に用いられる建具である。この片引き戸1は、上枠2、下枠3および左右の縦枠4,5を枠組みした枠体である建具枠6と、この建具枠6内部に片引き形式に開閉可能に支持された1枚の可動面材である障子10と、建具枠6内部に固定される固定面材20とを備えて構成されている。建具枠6の上枠2、下枠3および縦枠4,5は、脱衣室の床材F2や額縁材等に固定されており、建具枠6の内部には、上枠2と下枠3とに渡って上下に延びる縦骨7が架設されている。
そして、建具枠6の内部における図1の左側略半分の領域には、左右の縦枠のうち左側(図1の左側)の縦枠4(一方の縦枠)と縦骨7との間に出入り用の開口部6Aが形成され、建具枠6の内部における図1の右側略半分の領域に固定面材20が支持されている。
障子10は、上框11、下框12および左右の縦框13,14を四周框組みした障子枠15に、通気開口を有した通気面材16(換気ガラリ)と、半透明板材からなる樹脂パネル17とを嵌めこんで構成されている。そして、一方(図1の左側)の縦框13(戸先框)には、障子10を開閉操作するためのハンドル18が固定されている。このような障子10は、上枠2に設けられた上レール2Aと下枠3に設けられた下レール3Aとに、それぞれ上框11と下框12の戸車とが案内されて左右にスライド開閉できるようになっている。そして、障子10は、縦框13が縦枠4に当接し、かつ縦框14が縦骨7の脱衣室側に重なって開口部6Aを覆う閉鎖位置と、当該障子10の略全体が固定面材20の脱衣室側に重なり、かつ縦框13が縦骨7に重なる開放位置と、の間を開閉移動可能に構成されている。
固定面材20は、図1および図3に示すように、それぞれ上枠2、下枠3、縦骨7および縦枠5に固定される上下左右のアタッチメント(上枠アタッチメント21、下枠取付部材である下枠アタッチメント22、縦骨アタッチメント23および縦枠アタッチメント24)と、これらのアタッチメントに上下左右の端縁が保持されるパネル材である固定パネル25とを有して構成されている。上枠アタッチメント21は、上枠2の浴室側に係合固定されるとともに、その下部にて下方に開口したパネル材保持部21Aを有して構成さている。下枠アタッチメント22は、その上部にて上方に開口したパネル材保持部22Aと、下部から下方に延びる固定片部22Bと、後述する下枠3の止水材保持部33を覆う折曲片部22Cとを有して形成され、下枠3の上側かつ浴室側に支持されるとともに、固定片部22Bが浴室側からのビス22Dで下枠3に固定されている。縦骨アタッチメント23および縦枠アタッチメント24は、それぞれ縦骨7および縦枠5に脱衣室側から係止され、これらの縦骨アタッチメント23および縦枠アタッチメント24と縦骨7および縦枠5とで固定パネル25の側端縁を挟持する押し縁材として機能するようになっている。
次に、建具枠6における下枠3の構造について、図4および図5も参照して詳しく説明する。ここで、図4は、開口部6A位置における下枠3を拡大して示す縦断面図であり、図5は、固定面材20位置における下枠3を拡大して示す縦断面図である。
下枠3は、障子10下側に位置し中空状に形成された下枠本体部31と、この下枠本体部31の脱衣室側端部から立ち上がるとともに折れ曲がって略水平に延びる固定片部32と、下枠本体部31の浴室側端部から立ち上がる止水材保持部33と、止水材保持部33の下側に位置して縦枠4,5とビス止め固定されるビスホール部34とを有して構成されている。そして、下枠本体部31の上側には、下レール3Aを有したレール部材35が載置され、このレール部材35の下枠平坦面としての底面部351および下レール3Aと、固定片部32とによって脱衣室側における下枠3の上面が構成されている。また、固定片部32の浴室側端部には、上方に突出して障子10の脱衣室側側面に摺接可能な脱衣室側止水材32Aが取り付けられている。
図4に示すように、開口部6A側における下枠3は、下枠本体部31から浴室側に延びる下枠底面部36と、この下枠底面部36の浴室側先端に設けられて浴室床F1に載置される中空状の浴室載置部37とを有して形成されている。すなわち、下枠3は、下枠本体部31や下枠底面部36および浴室載置部37を有して一体成形されたアルミ押出形材から、固定面材20側における下枠底面部36および浴室載置部37を切断して形成されている。そして、開口部6A側における下枠底面部36および浴室載置部37の上側には、止水材保持部33の上端位置から浴室床F1に向かって下がり勾配を有したスロープ部材38が載置されている。このスロープ部材38の長手方向両端部、つまり縦枠4側と縦骨7側の端部には、図1に示すように、端部キャップ39が取り付けられている。
また、固定面材20側における下枠3の止水材保持部33には、脱衣室側に突出して障子10の浴室側側面に摺接可能な横止水材33Aが取り付けられている。
次に、建具枠6における召合せ部の構造について、図6および図7も参照して詳しく説明する。ここで、図6は、建具枠6における召合せ部の下部を拡大して示す斜視図であり、図7は、召合せ部の下部を拡大して示す縦断面図である。
建具枠6において召合せ部を構成する縦骨7は、図6に示すように、建具枠6の見込み方向(浴室内外方向)に延びる見込み面部71と、この見込み面部71の浴室側端部に設けられる中空状の縦骨中空部72と、見込み面部71の脱衣室側端部から見付け方向に折れ曲がる見付け面部73と、この見付け面部73の先端に折曲状に形成されて固定面材20の固定パネル25を保持するパネル材保持部74とを有して形成されている。パネル材保持部74には、縦骨アタッチメント23と対向して固定パネル25を挟持する保持片74Aが形成されている。また、見込み面部71と見付け面部73との交差部には、止水材保持部75および煙返し片76が形成され、止水材保持部75には、脱衣室側に突出して障子10の浴室側側面に摺接可能な縦止水材75Aが取り付けられている。この縦止水材75Aの下端部は、下枠3の横止水材33Aの側端部に当接され、これにより縦横の止水材33A,75A同士が連続するようになっている。
以上のような召合せ部の下部において、下枠3と縦骨7との交差位置における脱衣室側には、召合せ止水材50が設けられている。この召合せ止水材50について、図8〜図10も参照して詳しく説明する。ここで、図8は、召合せ止水材50を示す斜視図であり、図9は、召合せ止水材50の取付状態を示す斜視図である。図10は、召合せ止水材50を取り外した状態の召合せ部を示す斜視図である。
召合せ止水材50は、シリコン樹脂製の一体成形品であって、ブロック状の止水材本体部51と、この止水材本体部51の両側端部から脱衣室側(浴室外部側)に突出する一対のヒレ部52と、止水材本体部51から縦骨7の見付け面部73(浴室外部側側面)に沿って上方に延びる止水材固定片部53と、この止水材固定片部53から縦骨7に向かって突出する嵌合突部54とを有して形成されている。
止水材本体部51は、図7に示すように、レール部材35の底面部351に当接する止水材底面部55を有して形成され、レール部材35の底面部351を流れる水が止水材本体部51によって阻止されるようになっている。また、ヒレ部52は、それぞれ上下に延びる板状に形成され、適宜な弾性を有して左右に撓む軟質な突片として形成されている。そして、ヒレ部52の先端は、図7に示すように、障子10における下框12や縦框14の浴室側側面に摺接可能な位置まで脱衣室側に延びて形成されている。さらに、ヒレ部52の上端は、図9に示すように、下枠3の横止水材33Aの上端縁位置よりも上方に延びて形成され、一方のヒレ部52は、縦骨7の縦止水材75A下端部側面に当接可能に設けられている。止水材固定片部53は、縦骨7の見付け面部73に密接して設けられるとともに、嵌合突部54は、縦骨7の見付け面部73に形成された嵌合孔73Aに圧入されるようになっており、これにより召合せ止水材50が縦骨7に固定されるようになっている。嵌合孔73Aは、図10に示すように、下枠3の横止水材33Aの上端縁位置よりも上方に形成されている。
また、建具枠6における召合せ部は、図11に示すような構造で組み立てられる。
すなわち、下枠3における下枠底面部36および浴室載置部37を切り欠いた部分の止水材保持部33およびビスホール部34に対し、浴室側から縦骨7の見付け面部73が固定される。この際、縦骨7の見込み面部71と下枠3における下枠底面部36および浴室載置部37の切断端面との間、見付け面部73と止水材保持部33およびビスホール部34の浴室側側面との間、および縦骨7のパネル材保持部74と縦骨アタッチメント23の端面との間には、平面視で断面略コ字形のシール材77が介挿される。また、下枠3の止水材保持部33の脱衣室側には、横止水材33Aを保持するための保持片が切り欠かれて直板状とされた切欠き部33Bが形成されている。この切欠き部33Bに召合せ止水材50の止水材本体部51が圧入されるようになっている。
以上のような下枠3に対して縦骨7は、見付け面部73を浴室側から貫通するとともに止水材保持部33およびビスホール部34に螺合する固着具としての2本のビス78で固定される。さらに、図示を省略するが、見込み面部71を貫通し、下枠底面部36および浴室載置部37のビスホールに螺合するビスによっても下枠3と縦骨7とが固定されている。止水材保持部33およびビスホール部34に螺合する2本のビス78のうち、上側のビス78は、図10に示すように、止水材保持部33の切欠き部33B位置に先端が突出することとなるが、このビス78の先端は、召合せ止水材50の止水材本体部51によって覆われるようになっている。
また、固定面材20の下枠アタッチメント22は、図5にも示すように、折曲片部22Cで止水材保持部33の上端部および脱衣室側側面を覆うとともに、折曲片部22C内のシール材22Eを止水材保持部33の上端部に密接させた状態で設置され、固定片部22Bを浴室側から貫通するビス22Dをビスホール部34に螺合させることで、下枠3に固定される。この下枠アタッチメント22における折曲片部22Cは、止水材保持部33よりも脱衣室側に位置することとなるが、折曲片部22Cの端面は、図9に示すように、召合せ止水材50の他方のヒレ部52側の止水材本体部51側面によって覆われるようになっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、下枠3の横止水材33Aと縦骨7の縦止水材75Aとが障子10の浴室側側面に当接することによって召合せ部の一次止水構造が構成されているものの、この一次止水構造を超えて固定面材20側に水が漏れ出そうとした場合でも、この水を召合せ止水材50によって阻止することができる。また、開口部6Aから下枠3のレール部材35上に水が浸入し、この水がレール部材35の底面部351上を固定面材20側に流れたとしても、召合せ止水材50の止水材本体部51が底面部351に当接していることで阻止され、水が固定面材20側に流れていくことが防止できる。従って、レール部材35上の水走りを防止して片引き戸1の止水性能を向上させることができる。
(2)また、浴室床F1と脱衣室の床材F2との段差が小さく設定されたバリアフリータイプの建具において、下枠3の高さ寸法が小さくされて縦骨7との接合部の高さに制約を受け、縦骨7を固定するビス78が下枠3の止水材保持部33を貫通するような接合構造を採用した場合であっても、前述のように召合せ止水材50によって止水性能が確保できるので、利便性と止水性の両立が実現できる。さらに、脱衣室側に突出したビス78の先端が召合せ止水材50で覆われることにより、片引き戸1の意匠性を良好にすることができる。また、下枠3と縦骨7との接合構造として特殊な構造を用いる必要がないことから、製造手間やコストの増大を防止することもできる。
(3)また、召合せ止水材50において、レール部材35の底面部351に当接するブロック状の止水材本体部51と、障子10の浴室側側面に摺接する板状のヒレ部52とが設けられているので、底面部351上を流れる水を止水材本体部51で阻止するだけでなく、障子10の側面に沿って流れる水をヒレ部52で阻止することができ、止水性能を向上させることができる。さらに、ヒレ部52が弾性を有して撓む軟質な突片として形成されていることで、障子10が摺接する際にヒレ部を撓ませることができ、障子10との摺動抵抗を小さくして開閉操作性を向上させることができる。また、ヒレ部52の上端が横止水材33Aの上端縁位置よりも上方に延びて形成されているので、横止水材33Aと縦止水材75Aの隙間から漏れ出た水をヒレ部52で確実に阻止することができる。
(4)また、召合せ止水材50において、止水材固定片部53および嵌合突部54が設けられているので、嵌合突部54を縦骨7の嵌合孔73Aに圧入するだけで召合せ止水材50を簡単かつ確実に固定することができる。さらに、縦骨7の嵌合孔73Aが横止水材33Aの上端縁位置よりも上方に形成されているので、横止水材33Aを超えた水が嵌合孔73Aに入り込むことが防止でき、止水性能をさらに向上させることができる。
(5)さらに、固定面材20における下枠アタッチメント22の折曲片部22Cで下枠3の止水材保持部33が覆われるので、止水材保持部33が脱衣室側から見えないようにでき、意匠性を向上させることができる。そして、止水材保持部33よりも脱衣室側に折曲片部22Cが突出することとなるが、この折曲片部22Cの端面を召合せ止水材50で覆うことで、意匠性がさらに良好にできるとともに、折曲片部22Cの端面に物が引っかかることなども防止できる。
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、浴室出入り口用の建具として、片引き戸1を例示して説明したが、本発明の建具は、1枚の可動面材(障子)を有したものに限らず、2枚以上の可動面材が同一方向に開閉自在に支持されたものでもよく、2枚の面材が各々逆方向に片引き形式(引き分け形式)に支持されて左右両側に固定面材が設けられた形態のものでもよい。
また、前記実施形態では、固定面材20の脱衣室側に沿って障子10が開放される建具について説明したが、固定面材20のさらに脱衣室側に他の固定面材が設けられ、これらの面材で戸袋が形成された建具であってもよい。このような戸袋を有した建具の場合には、戸袋内部の清掃が困難であることから、戸袋内部側への水の浸入が防止できる本発明が一層有効である。
また、前記実施形態では、浴室床F1と脱衣室の床材F2との段差が小さく設定されたバリアフリータイプの建具について説明したが、本発明の建具は、バリアフリータイプのものに限らず、浴室床面が脱衣室の床面よりも低い位置(数センチ〜十数センチ程度)に設けられたタイプのものであってもよい。
また、前記実施形態では、下枠における止水材保持部の基端部から下レールに向かって延びる下枠平坦面を、レール部材35の底面部351で構成したが、下枠および下枠平坦面としては、このような構成に限られない。すなわち、下枠本体部と一体に下レールが形成された下枠を用いてもよく、この場合には、下枠本体部において下レールと止水材保持部との間に位置する下枠本体部の所定面によって下枠平坦面を構成することができる。さらに、下レールとしては、前記実施形態のようにレール部材35から上方に突出して形成されたもの、あるいは下枠本体部から上方に突出して形成されたレールに限らず、下方に凹んだ溝状のレールであってもよく、この場合には、溝状のレールが形成される下枠の上面部(下枠上面部)で下枠平坦面が構成されていてもよい。なお、以上において、下枠平坦面としては、略水平に形成された面に限らず、若干の傾斜や凹凸を有した面であってもよく、その場合には、召合せ止水材の底面部が下枠平坦面の傾斜や凹凸に合致する形態を有して形成されていればよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含
まれるものである。
本発明の実施形態に係る建具を示す横断面図である。 前記建具を示す縦断面図であり、図1に矢視II−II線で示す断面図である。 前記建具を示す縦断面図であり、図1に矢視III−III線で示す断面図である。 前記建具における開口部位置の下枠を拡大して示す縦断面図である。 前記建具における固定面材位置の下枠を拡大して示す縦断面図である。 前記建具の召合せ部の下部を拡大して示す斜視図である。 前記建具の召合せ部の下部を拡大して示す縦断面図である。 前記建具の召合せ部に設けられる召合せ止水材を示す斜視図である。 前記召合せ止水材の取付状態を示す斜視図である。 前記召合せ止水材を取り外した状態の召合せ部を示す斜視図である。 前記建具における召合せ部の構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
1…片引き戸(建具)、2…上枠、3…下枠、3A…下レール、4,5…縦枠、6…建具枠(枠体)、7…縦骨、10…障子(可動面材)、20…固定面材、22…下枠アタッチメント(下枠取付部材)、22C…折曲片部、25…固定パネル(パネル材)、33…止水材保持部、33A…横止水材、50…召合せ止水材、51…止水材本体部、52…ヒレ部、53…止水材固定片部、54…嵌合突部、73A…嵌合孔、75A…縦止水材、78…ビス(固着具)、351…底面部。

Claims (6)

  1. 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みした内部に当該上枠と下枠とに渡って上下に延びる縦骨を架設して形成される枠体と、この枠体内部に開閉可能に支持されて前記左右の縦枠のうちの一方と前記縦骨とに渡って閉鎖可能な可動面材と、前記枠体内部における前記左右の縦枠のうちの他方と前記縦骨とに渡って支持される固定面材とを備え、浴室の内部と外部とを仕切る建具であって、
    前記下枠は、前記固定面材よりも浴室外部側において当該下枠の長手方向略全長に渡って形成されて前記可動面材を案内する下レールと、この下レールよりも浴室内部側に立設される止水材保持部と、この止水材保持部に保持されて前記一方の縦枠と前記縦骨とに渡って設けられるとともに前記可動面材に摺接可能な横止水材と、を少なくとも備えて構成され、
    前記縦骨は、その長手方向に沿い浴室外部側に向かって設けられるとともに前記可動面材に摺接可能な縦止水材を備えて構成され、この縦止水材の下端部と前記横止水材の側端部とが互いに当接され、
    前記縦骨の下端部における浴室外部側には、前記下枠における止水材保持部の基端部から下レールに向かって延びる下枠平坦面に当接可能で、かつ前記可動面材の浴室側側面に摺接可能な召合せ止水材が設けられ
    前記召合せ止水材は、ブロック状の本体部と、この本体部の左右両側端部から浴室外部側にそれぞれ突出し上下に延びる板状の2個のヒレ部とを有して形成され、
    前記本体部の底面が前記下枠平坦面に当接し、
    前記2個のヒレ部の先端が前記可動面材の浴室側側面に摺接可能に構成され、
    前記2個のヒレ部のうち一方のヒレ部が前記縦止水材の下端部側面に当接可能に設けられ、
    他方のヒレ部側の前記本体部側面が、前記召合せ止水材よりも前記固定面材側に設けられた前記止水材保持部の端面を覆って設けられている建具。
  2. 前記召合せ止水材のヒレ部の上端は、前記横止水材の上端縁位置よりも上方に延びて形成されている請求項に記載の建具。
  3. 前記召合せ止水材は、前記縦骨の浴室外部側側面に沿って上方に延びる固定片部と、この固定片部から当該縦骨に向かって突出する嵌合突部とを有して形成され、この嵌合突部を前記縦骨の浴室外部側側面に形成された嵌合孔に挿入して当該縦骨に固定されている請求項1または請求項に記載の建具。
  4. 前記嵌合孔は、前記横止水材の上端縁位置よりも上方に形成されている請求項に記載の建具。
  5. 前記縦骨は、前記下枠の止水材保持部に対して浴室内部側から当接されるとともに、浴室内部側から当該縦骨および止水材保持部を貫通する固着具により当該下枠に固定され、
    前記召合せ止水材は、前記止水材保持部を貫通した固着具の先端を覆って設けられている請求項1から請求項のいずれかに記載の建具。
  6. 前記固定面材は、前記下枠の上側に沿って設けられる下枠取付部材と、この下枠取付部材に下端縁が支持されるパネル材とを少なくとも有して構成され、前記下枠取付部材は、前記止水材保持部の上端縁および浴室外部側側面に沿って延びる折曲片部を有して形成され、
    前記召合せ止水材は、前記他方のヒレ部側の前記本体部側面が、前記下枠取付部材の長手方向における前記縦骨側の前記折曲片部の端面を覆って設けられている請求項1から請求項のいずれかに記載の建具。
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