JP2009221815A - 建物の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 建物の下方の空間の湿気を取り除き、且つ、断熱性を向上させることが可能な建物の構造を提供すること。
【解決手段】 布基礎で区画された複数の区画領域のうちの屋外に面する区画領域に浴室が設けられている建物の構造であって、浴室を設ける区画領域を囲む布基礎の内壁に断熱材を設けるとともに、通気孔が設けられた基礎パッキン本体と通気孔を塞ぐ通気性を有する断熱材とを備える基礎パッキンを、浴室を設ける区画領域を囲む布基礎の上面とその上に配置される土台との間に介装したことを特徴とする建物の構造。
【選択図】 図1

Description

この発明は、建物の構造に関する。
近年、地球温暖化などの環境問題の対策の一環として、建物の構造においても気密性、断熱性を向上させることで一層の省エネを促進することが望まれている。このようなことから、建物の外周壁には、断熱材が充填されるとともに断熱効果を低下させる湿気の侵入を防ぐために透湿防水シートが貼られている。また、一般的に、建築領域の外周に面する位置に設けられる浴室においては、ユニットバスの下方空間内への通気を遮断して気密化するとともに、浴室を設けるための区画を形成する布基礎の内壁に断熱材を張りめぐらせるようにしている(例えば、特許文献1、及び、特許文献2参照)。
特開2000−96854号公報 特開2006−263016号公報
しかしながら、浴室の下方空間を完全に気密状態にすることは不可能である。以下にその理由を説明する。布基礎は、地面に平滑に形成されたベタ基礎上に型枠を組み、型枠内に生コンクリートを流し込み硬化して立設される。つまり、布基礎とベタ基礎とは別々に硬化されて形成されおり、布基礎とベタ基礎とは一体的に形成されておらず、隙間が生じてしまうこととなる。また、内側の型枠と外側の型枠とを一定の距離に位置決めするために、内側及び外側の型枠の下端を繋ぎとめる巾止金具が配置されることから、布基礎とベタ基礎との境目に隙間が生じてしまう。特に、巾止金具は、その強度を向上させるために、中央部分が上側に膨らむ構造となっているため、この隙間は、顕著なものとなってしまう。
浴室は建物の屋外に面した位置に作られることから、浴室の下方空間を形成する布基礎は建物の外側に面することとなり、上記隙間から雨水などの水分、湿気が浴室の下方空間に侵入する。
また、浴室の下方空間を形成する布基礎には、浴室下を点検するための基礎点検口を設けておく必要があるのであるが、点検時による開閉や、基礎点検口に生じた僅かな隙間により気密性が損なわれることとなる。さらには、地盤からの湿気もコンクリート製のベタ基礎を通って、浴室の下方空間に侵入してくる。
以上のようなことから、浴室の下方空間には湿気が生じることとなるといった問題があった。さらに、この湿気は、浴室の下方空間の気密性を高めたゆえ逃げ場を失い、かえって浴室の断熱性を低下させることとなるといった問題があった。
また、浴室の湿気は、隣接する脱衣室、洗面所等の他の居住空間に壁を介して侵入するおそれもあり、建物全体としての断熱性を低下させる危険性もある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、建物の下方の空間の湿気を取り除き、且つ、断熱性を向上させることが可能な建物の構造を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 布基礎で区画された複数の区画領域のうちの屋外に面する区画領域に浴室が設けられている建物の構造であって、
上記浴室を設ける区画領域を囲む布基礎の内壁に断熱材を設けるとともに、
通気孔が設けられた基礎パッキン本体と上記通気孔を塞ぐ通気性を有する断熱材とを備える基礎パッキンを、上記浴室を設ける区画領域を囲む上記布基礎の上面とその上に配置される土台との間に介装したことを特徴とする建物の構造。
(1)の発明によれば、浴室を設ける区画領域を囲む布基礎の内壁には、断熱材が設けられている。また、浴室を設ける区画領域を囲む上記布基礎の上面とその上に配置される土台との間には、通気孔が設けられた基礎パッキン本体と上記通気孔を塞ぐ通気性を有する断熱材とを備える基礎パッキンが介装されている。
基礎パッキン本体の通気孔を塞いでいる断熱材は、通気性を有するため、この通気孔を介して、浴室の下方空間の湿度を外部に排出することができる。また、通気孔を塞いでいるのは、断熱材であるため、通気孔を介した熱の移動を効果的に防止し、断熱性を向上させることができる。さらに、浴室を設ける区画領域を囲む布基礎の内壁には、断熱材が設けられているため、布基礎を介して、熱が内外に移動することを防止することができる。
このように、(1)の発明によれば、浴室の布基礎に断熱材を設けるとともに、布基礎と土台との間には、上記基礎パッキンを介装したため、浴室の下方空間の湿度を取り除くとともに、断熱性をより向上させることが可能となる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 布基礎で区画された複数の区画領域に浴室を含む複数の居住部が設けられるとともに、上記浴室が屋外に面する区画領域に設けられており、
上記浴室の区画領域において、下方空間が形成されるようにユニットバスが配置され、
上記浴室の周囲には、浴室壁が設けられ、
上記浴室の上記下方空間を囲む布基礎の内壁には、断熱材が設けられ、
上記複数の居住部全体を囲むように設けられた外周壁に気密材及び断熱材が配置された高気密高断熱性を有する建物の構造であって、
上記浴室壁、及び、上記浴室以外の居住部の床に気密材を配置して、上記浴室以外の居住部と、上記浴室、上記下方空間及び上記浴室以外の床下との間に、空気の移動を遮断するための気密ライン(気密境界)を形成するとともに、
通気孔が設けられた基礎パッキン本体及び上記通気孔を塞ぐ通気性を有する断熱材を備える基礎パッキンを、浴室を区画する布基礎とその上に配置される土台との間に介装し、
上記浴室の上記下方空間の湿気を上記浴室に隣接する居住部の床下及び屋外の方へ移動することができるようにしたことを特徴とする建物の構造。
(2)の発明によれば、浴室壁、及び、浴室以外の居住部の床に気密材を配置して、浴室以外の居住部と、浴室、浴室の下方空間及び浴室以外の床下との間に、空気の移動を遮断するための気密ラインが形成されている。従って、浴室、浴室の下方空間、浴室以外の床下で発生した湿気が、浴室以外の居住部に移動することを防止することかでき、建物全体、特に、浴室以外の居住部の断熱性を向上させることができる。また、基礎パッキン本体の通気孔を塞いでいる断熱材は、通気性を有するため、この通気孔を介して、浴室の下方空間の湿度を隣接する居住部の床下及び屋外の方へ排出することができる。また、通気孔を塞いでいるのは、断熱材であるため、通気孔を介した熱の移動を効果的に防止し、断熱性を向上させることができる。
このように、(2)の発明によれば、浴室の断熱性を向上させるとともに、浴室以外の居住部の断熱性をも向上させ、建物全体として高気密高断熱性を高めることが可能となる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) (1)又は(2)の建物の構造であって、
枠体と、断熱性を有する蓋体とを有し、上記枠体、及び、上記蓋体には、上記蓋体を上記枠体の前面側から嵌め込むと、上記蓋体と上記枠体とが上記蓋体及び上記枠体の全周にわたって互いに当接する当接面が夫々設けられており、上記枠体が有する当接面、及び、上記蓋体が有する当接面の少なくとも一方にパッキンが取り付けられた基礎点検口を、上記浴室と上記浴室に隣接する居住部とを区画する布基礎に設けた。
(3)発明によれば、断熱性を有する蓋体を枠体に嵌合した際に蓋体と枠体とが互いに当接する当接面(蓋体側の当接面及び枠体側の当接面)のうち、少なくとも一方にパッキンを取り付ける。
パッキンにより、枠体と蓋体との間に隙間が生じることを防止することができるため、蓋体を枠体に嵌合した状態での気密性を高めることができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1の建物の構造であって、
建物の屋外に面した布基礎とベタ基礎との境界を覆うように止水シートが貼付されている。
(4)の発明によれば、建物の屋外に面した布基礎とベタ基礎との境界を覆うように止水シートが貼付されている。従って、布基礎とベタ基礎との境界に隙間が生じたとしても、この隙間から建物の下方空間に水が侵入することを著しく防止することができる。その結果、建物の下方空間の湿度が上昇してしまうことを防止することができ、断熱性を向上させることが可能となる。また、布基礎とベタ基礎との境界に隙間が生じたとしても、この隙間から建物の下方空間に白アリ防止が侵入することを防止することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれか1の建物の構造であって、
上記浴室の下方に位置するベタ基礎に、その上に溜まる水を地中に排水するための密閉蓋付き水抜き栓を設けた。
(5)の発明によれば、水抜き栓を設けたため、建物の建築中にベタ基礎上に溜まった水を効率よく排出することができる。また、建物が完成した後には、水抜き栓に密閉蓋をすることにより、建物の下方の空間の気密性を高めることができる。さらに、密閉蓋により、地中からの湿気や白アリの侵入を防止することができる。
本発明によれば、建物の下方の空間の湿気を取り除き、且つ、断熱性を向上させることが可能な建物の構造を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
勿論、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る建物の構造の一例を示す断面透視図である。
図1に示すように、建物500では、コンクリート製のベタ基礎201に立設された布基礎(布基礎202及び布基礎203)に、基礎パッキン40を介して土台204が載置され、その上に、床510や壁(外周壁508や浴室壁(ドア)505)等が所定の位置に配置されている。これにより、建物500には、ユニットバス504が配設された浴室502と、例えば、洗面脱衣室などの浴室以外の居住部501とが形成される。
なお、布基礎202は、屋外に面した布基礎であり、布基礎203は、浴室502の下方空間503と浴室以外の居住部501の床下511とを区画するための布基礎である。
建物500は、浴室502の下方空間503を気密構造にして省エネ化を図っている。建物500では、下方空間503を囲む布基礎202及び布基礎203の内壁に断熱材507が設けられている。これにより、下方空間503の断熱性が高められている。
また、下方空間503を囲む布基礎202及び布基礎203の上に載置されている基礎パッキン40は、通気孔が設けられた基礎パッキン本体、及び、通気孔を塞ぐ通気性を有する断熱材から構成された基礎パッキンである。通気孔を塞いでいる断熱材は、通気性を有するため、この通気孔を介して、湿度を外部に排出することができる。また、通気孔を塞いでいるのは、断熱材であるため、通気孔から、熱(例えば、下方空間503において温められた空気の熱)が外部に排出されることを著しく防止し、断熱性を向上させることができる。
なお、基礎パッキン40については、後で、図6、図7を用いて詳述することとする。
浴室502の下方空間503を形成する布基礎203には、浴室502の下を点検するための基礎点検口1が設けられている。基礎点検口1は、枠体20と断熱性を有する蓋体10とから構成されており、蓋体10を枠体20から取り外すことにより、浴室502の下を点検することができる。枠体20と蓋体10との当接面には、パッキンが設けられており、枠体20と蓋体10との間に隙間が生じることを防止することができるため、蓋体10を枠体20に嵌合した状態での気密性を高めることができる。
なお、基礎点検口1については、後で、図3〜図5を用いて詳述することとする。
下方空間503の下側に位置するベタ基礎201には、密閉栓付き水抜き栓300が設けられている。水抜き栓300は、建物500の建築中にベタ基礎201に溜まる雨水を抜くためのものであり、建物500が完成した後は、原則不要である。しかしながら、水抜き栓500が開口したままであると、下方空間503の気密性が損なわれるため、密閉蓋で蓋をし、気密性を高めている。さらに、密閉蓋により、地中からの湿気や白アリの侵入を防止することを可能としている。
なお、水抜き栓300については、後で、図9、図10を用いて詳述することとする。
また、建物500の屋外に面した布基礎202とベタ基礎201との境界205には、この境界205を覆うように止水シート101が建物500の屋外側から貼付されている。これにより、布基礎202とベタ基礎201との境界205に隙間が生じたとしても、この隙間から建物500の下方空間503に水が侵入することを著しく防止することができる。その結果、建物500の下方空間503の湿度が上昇してしまうことを防止することができ、断熱性を向上させることが可能となる。
なお、止水シート101については、後で、図8を用いて詳述することとする。
外周壁508は、建物500の外周全体を覆うように設けられている壁であり、外周壁508には、断熱材509と気密シート(図示せず)とが設けられている。これにより、屋外からの空気が居住部へ入り込むことを防止することができ、断熱性、気密性を確保することが可能である。
また、浴室以外の居住部501の床510や、浴室壁505には、図示しない気密シートが設けられており、浴室の湿気が居住部501(浴室以外の居住部)に入り込むことを防止している。
次に、気密ライン(気密境界)、断熱ライン(断熱境界)について説明する。
気密ラインとは、そのラインを挟んでの空気の流れ又は移動がない、或いは、ほとんどないラインをいう。また、断熱ラインとは、そのラインを挟んでの熱の出入り又は移動を制限、或いは、抑制したラインをいう。
図2は、図1に示した建物の気密ライン、及び、断熱ラインを説明するための図である。
図1に示すにように、建物500において、居住部501の床510、浴室502の天井を含む浴室壁505、及び、外周壁508(2階部分の外周壁508)には、気密防湿シートが連続して設けられている。すなわち、図2に示すにように、居住部501の床510、浴室壁505、及び、外周壁508に沿って、空気の移動を遮断する気密ライン550が形成されている。これにより、浴室502、下方空間503、浴室以外の床下511で発生した湿気が、浴室以外の居住部501に移動することを防止することかでき、建物500全体、特に、浴室以外の居住部501の断熱性を向上させることができる。
また、図1に示すように、建物500において、断熱材507、断熱材509、断熱材512が、外周壁508、浴室502下の布基礎202、布基礎203、及び、床510に、連続して設けられている。すなわち、図2に示すように、外周壁508、布基礎202、ベタ基礎201、布基礎203、及び、床510に沿って、断熱ライン560が形成されている。これにより、浴室502、及び、浴室以外の居住部501を含む居住部全体が高断熱性を有することととなる。
なお、本発明において、気密ラインは、上述した実施形態に限定されず、浴室と浴室以外の居住部との間に形成されていればよい。
また、本発明において、断熱ラインは、上述した実施形態に限定されず、居住部全体(浴室と浴室以外の居住部との全体)を囲んでいればよい。
次に、基礎点検口1について、図3〜図5を用いて説明する。
図3(a)は、図1に示した基礎点検口の平面図であり、図3(b)は、その正面図であり、(c)は、その横断面図であり、(d)は、その側面図である。
基礎点検口1は、蓋体10と枠体20とを有し、枠体20の開口部29に蓋体10を着脱自在に嵌め込むことが可能な構造である。本実施形態では、蓋体10は断熱性を有する発泡合成樹脂製であり、枠体20は合成樹脂製である。
枠体20には、開口部29の後方を塞ぐように、打抜き板21が肉薄部22を介して枠体20に一体的に形成されている。
また、枠体20の左右側面下部には、仮止釘用リブ28が設けられている。図3(b)に示すように、仮止釘用リブ28を介して布基礎形成下地面に釘32を打ち込むことにより、基礎点検口1を布基礎形成下地面に固定(仮止め)することができる。
枠体20に蓋体10を嵌合した際に枠体20と蓋体10とが当接する蓋体側当接面16(図4参照)には、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)製の気密テープ15が取り付けられている。気密テープ15により、枠体20と蓋体10との間に隙間が生じるのを防止することができる。
蓋体10には、スライド式ロック13が設けられており、蓋体10を枠体20に嵌合した後、スライド式ロック13を枠体20の正面に向かって左方向にスライドさせることにより、蓋体10を枠体20に押止することができる。
また、基礎点検口1の前面及び後縁面には、養生テープ31が貼り付けられている。後縁面とは、基礎点検口1(枠体20)の最後面のうち、打抜き板21と肉薄部22とを除く面である。図3では、理解しやすいように、養生テープ31を、基礎点検口1から離れた位置に図示している。
布基礎形成後に、養生テープ31を剥がすことにより、布基礎の型枠に塗布される離型剤が基礎点検口1に付着するのを防止することができる。
図4(a)は、図3に示した蓋体の平面図であり、図4(b)は、その右側面図であり、図4(c)は、その正面図であり、図4(d)は、その左側面図であり、図4(e)は、その底面図であり、図4(f)は、その背面図である。
上述したように、本実施形態に係る蓋体10は断熱性を有する発泡合成樹脂製であるが、本発明において、蓋体の材質は、断熱性を有するものであれば特に限定されない。
蓋体10は、全周に、枠体20に嵌合した際に枠体20に当接する蓋体側当接面16を有する。そして、蓋体側当接面16には、EPDM製の気密テープ15が取り付けられている。気密テープ15は、本発明におけるパッキンに相当する。
蓋体10には、凸部11及び凸部12が設けられている。蓋体10を枠体20に嵌合する際には、凸部11及び凸部12を、夫々枠体20の凹部24及び凹部23(図5参照)に嵌め込む。
蓋体10の左端部には、スライド式ロック13がロック押さえ板14によって、左右方向にスライド可能に保持されている。蓋体10を枠体20に嵌合した後、スライド式ロック13を蓋体10の正面に向かって左方向にスライドさせることにより、蓋体10を枠体20に押止することができる。スライド式ロック13は、本発明におけるロック機構に相当する。
なお、本発明におけるロック機構は、スライド式ロックに限定されるものではない。例えば、レバー式ロックであってもよい。
図5(a)は、図3に示した枠体の平面図であり、図5(b)は、その正面図であり、図5(c)は、その背面図であり、図5(d)は、その横断面図である。
上述したように、本実施形態に係る枠体20は合成樹脂製であるが、本発明において、枠体の材質は特に限定されず、例えば、金属製であってもよい。
枠体20には、開口部29の後方を塞ぐように、打抜き板21が形成されている。打抜き板21は、肉薄部22を介して枠体20に一体的に形成されており、布基礎形成後には、肉薄部22において切り離す(打ち抜く)ことができる。
また、枠体20は、開口部29の全周に、枠体側当接面30を有している。枠体側当接面30は、枠体20に蓋体10を嵌合した際に、気密テープ15を介して蓋体側当接面16と接することとなる。
また、枠体20には、凹部23、凹部24及び凹部26が設けられている。凹部23及び凹部24には、蓋体10を嵌合する際に夫々蓋体10の凸部12及び凸部11が嵌め込まれる。凹部26には、蓋体10が備えるスライド式ロック13をスライドさせた場合に、スライド式ロック13の左端部が挿入される。
また、枠体20には、凹部24を覆うように押さえ板25が設けられるとともに、凹部26を覆うように押さえ板27が設けられている。押さえ板25は、凹部24に嵌め込まれた凸部11を保持し、押さえ板27は、凹部26に挿入されたスライド式ロック13の左端部を保持する。
また、枠体20の左右側面下部には、仮止釘用リブ28が設けられている。仮止釘用リブ28は、枠体20を布基礎形成下地面に釘で固定(仮止め)するために用いられる。仮止釘用リブ28は、本発明における仮止用リブに相当する。
なお、本実施形態では、枠体20を釘によって布基礎形成下地面に固定する場合について説明するが、本発明においては、この例に限定されない。例えば、枠体20をボルトによって布基礎形成下地面に固定してもよい。
なお、本実施形態では、気密テープ15を蓋体10の当接面(蓋体側当接面16)にのみ取り付ける場合について説明したが、本発明においては、パッキンを枠体側の当接面に取り付けてもよく、蓋体側及び枠体側の両方の当接面に取り付けてもよい。
また、本実施形態では、気密性を高めるために、気密テープ15とスライド式ロック13とを用いる場合について説明したが、本発明においては、パッキンを設けずに、蓋体を枠体に押止するロック機構のみを設けることとしてもよい。ロック機構により蓋体を枠体に押止するため、蓋体と枠体との間に生じる隙間を小さくすることができ、蓋体を枠体に嵌合した状態での気密性を高めることができるからである。
次に、基礎パッキン40について、図6、図7を用いて説明する。
図6は、図1に示した基礎パッキンを模式的に示す斜視図である。図7は、図6に示した基礎パッキン本体を示す斜視図である。なお、基礎パッキンは、布基礎と土台との間に介装される部材である。
図6に示すように、第1実施形態に係る基礎パッキン40は、基礎パッキン本体41と断熱材50とから構成されている。
まず、基礎パッキン本体41について説明する。
図7に示すように、基礎パッキン本体41は、所定の厚さを有する略矩形の板形状をしており、短手方向に抜ける複数の通気孔42が長手方向に連続して形成されている。通気孔42は、断面形状が矩形であり、上下いずれかの壁面に開放部43が形成されている。すなわち、通気孔42は、左右の側壁44と、上下いずれか一方の壁45とで形成された3方囲繞形態を有しており、開放された残りの一方により通気が可能である。これにより、通気面積を増加させて換気性能を高めることができ、かつ、上下に接する布基礎や土台の接触面を乾燥させることができる。またこの開放部43は、パッキンの長手方向及び短手方向に沿って、上下交互に形成されている。これにより、開放部43の形成に伴うパッキンの撓み強度の低下を抑制できる。
また、基礎パッキン本体41には、その平面中央部に矩形孔47が、長手方向に互って所定の間隔をおいて連続的に形成されている。また、矩形孔47の短辺中央には、釘止め用の孔を有する釘止め部46が設けられている。
また、基礎パッキン本体41の両端には、連結用の凸部48及び凹部49が形成されていて、直列状に連結して使用できるようになっている。なお、基礎パッキン本体41は、場合に応じて適当に切断して使用することができる。
基礎パッキン本体41の寸法は、特に限定されないが、例えば、厚さが10〜30mm、幅70〜200mm、長さ500〜2000mmである。なお、幅は、土台の幅に合わせて定められる。
基礎パッキン本体の材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、樹脂材料、金属材料等を挙げることができる。樹脂材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリ塩化ビニル、ナイロン等を挙げることができる。また、樹脂材料として、例えば、天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)等のゴム材料を挙げることができる。これらの材料は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。金属材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス、鋳鉄等を挙げることができる。セラミックを用いることとしてもよい。
次に、断熱材50について説明する。
なお、断熱材50は、通気性を有するものであり、基礎パッキン本体41に設けられている矩形孔47に略隙間なく嵌合させるものである。
断熱材50は、所定の厚さを有する略矩形の板形状をした断熱材本体51と、断熱材本体51に所定の間隔ごとに設けられた凸部52とから構成されている。
断熱材本体51の短辺中央部には、V字形状を有する切欠部54が設けられており、基礎パッキン本体41の釘止め部46が引っかからないようになっている。また、断熱材本体51には、短辺方向に平行となるように、所定の間隔をおいてスリット55が設けられている。
基礎パッキン40は、基礎パッキン本体41に断熱材50を嵌合させたものである。
基礎パッキン本体41に断熱材50を嵌合させるとき、断熱材50の凸部52は、基礎パッキン本体41の上側の壁が形成されていない通気孔42をふさぐように配置される。一方、凸部52同士の間に形成された凹部53は、下側の壁が形成されていない通気孔42をふさぐように配置される。基礎パッキン40では、通気孔53が設けられているため、この通気孔から湿度を外部に逃がすことができる。また、通気孔53が断熱材50で塞がれており、熱が通気孔53から逃げることを極力防止することができるため、断熱性を向上させることができる。
断熱材50の材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、プラスチック系断熱材、自然系断熱材、鉱物系断熱材を挙げることができる。プラスチック系断熱材としては、特に限定されるものでないが、例えば、硬質ウレタンフォーム、押し出し法ポリスチレンフォーム、ビーズ法ポリスチレン、高発泡ポリエチレン、発泡炭化カルシウム、フェノールフォーム、発泡ガラスを挙げることができる。自然系断熱材としては、特に限定されるものでないが、例えば、セルロースファイバー、軽量軟質木質繊維ボード、炭化発泡コルク、セルロースウール、ココヤシ繊維、綿状木質繊維、フラックス繊維、ハンフ繊維、コットン、ウールを挙げることができる。鉱物系断熱材としては、特に限定されるものでないが、例えば、グラスウール、ロックウールを挙げることができる。これらの材料は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。上記材料の中では、高発泡ポリエチレンが好適である。
上述した実施形態では、基礎パッキン本体41の内部に断熱材50を嵌合させる場合について説明したが、本発明ではこの例に限定されず、基礎パッキン本体の側面に断熱材を配置することにより、基礎パッキン本体に設けられた通気孔を塞ぐこととしてもよい。
上述した実施形態では、基礎パッキン本体41に、3方囲繞形態を有する通気孔42を設ける場合について説明したが、本発明において、基礎パッキン本体に設けられる通気孔の形状や数は、特に限定されず、組み合わせる断熱材により通気孔を塞ぐことができればよい。
次に、止水シート101について、図8を用いて説明する。
図8(a)は、図1に示した止水シートを模式的に示す正面図であり、図8(b)は、その右側面図である。
止水シート101は、止水材102と、両面テープ103aと、両面テープ103bとから構成されている。図8(a)、図8(b)に示すように、止水材102は、底面部102aと底面部102aの端から上方に延びる立ち上がり部102bとを有しており、正面視が横長の矩形、側面視がL字型である。底面部102aには、両面テープ103aが貼付されている。また、立ち上がり部102bの外側には、両面テープ103bが貼付されている。
なお、図示しないが、両面テープ103a、及び、両面テープ103bの他方の面には、剥離テープが設けられており、使用時に剥離して、粘着面を露出させることができる。
止水シートの材質としては、水(湿気)の透過量が著しく少ないものであれば、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)や各種ポリオレフィン系合成樹脂等を用いることができる。
また、両面テープの材質としては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系、ブチル系のものを用いることができる。なかでも、ブチル系、アクリル系の防水性を有するものが望ましい。
次に、水抜き栓300について、図9、図10を用いて説明する。
図9(a)は、図1に示した水抜き栓の一例を模式的に示す平面図であり、図9(b)は、その使用状態を示す縦断面図である。
図9(a)、図9(b)に示すように、水抜き栓300は、枠部材320、枠部材320の内部に載置された封止部材330、枠部材320と封止部材330とに挟持された水抜き用シート340、封止部材330を上側から固定する固定部材350、及び、封止部材330と固定部材350とに挟持された金網360から構成されている。水抜き栓300は、ベタ基礎201に設けられた筒状体380に上側から嵌合されている。なお、筒状体380は、ベタ基礎の施工工程において、生コンクリートを流し込む前に所定位置に配置されることにより、ベタ基礎201に設けられたものである。
本実施形態において、枠部材320、封止部材330、及び、固定部材350は、樹脂からなるものであるが、本発明において、枠部材、封止部材、及び、固定部材の材質は、特に限定されるものではなく、樹脂製のものであってもよく、金属製のものであってもよい。
ベタ基礎201上に水が溜まると、この水は、水抜き栓300に進入する。このとき、水と共に径の大きい石等の異物が進入してきた場合には、この異物が固定部材350の孔部により塞き止められる。
水は、さらに流下すると、枠部材320と封止部材330とに挟持された水抜き用シート340上に溜まる。そうすると、水抜き用シート340における水との境界面部が水の重みにより下側に押し下げられ、水抜き用シート340が下側に撓む。
水は、水抜き用シート340が撓んだことによって生じた空間を通り、水抜き用シート340の下方に流下する。その後、境界面部上の水がなくなり、下側に押し下げる力が加わらなくなると、水抜き用シート340は、その弾性力により元に戻り、再び閉鎖される。
このように、水抜き栓300では、枠部材320、封止部材330、及び、枠部材320と封止部材330とに挟持された水抜き用シート340により、弁が形成されている。そして、ベタ基礎201の上面に溜まった水が流入することにより、水抜きシート340が撓んで下部にこの水を流下させ、ベタ基礎201上に溜まった水を排出することができる。
図10は、水抜き栓に着脱可能な蓋を示す斜視図である。
密閉栓370は、枠部材320の外周に相当する大きさの凹部371を有する皿形状をしており、外周には、取手372が形成されている。密閉栓370は、枠部材320の上側から着脱することが可能であり、本実施形態の建物500では、建物500が完成した後に装着される。
なお、本発明において、密閉栓は、ヒンジ等により枠部材に接続されていてもよい。このような構成とした場合、密閉栓をなくしてしまうおそれを回避することができる。
図11は、他の実施形態に係る建物の構造の一例を示す断面透視図である。
図11に示す建物600は、図1に示した建物500と比して、浴室602の上側には、2階部分がなく、屋根が設けられている点で異なり、他の点で略同様の構成を有している。以下、建物600を説明する。
図11に示すように、建物600では、コンクリート製のベタ基礎701に立設された布基礎(布基礎702及び布基礎703)に、基礎パッキン40を介して土台704が載置され、その上に、床610、壁(外周壁608や浴室壁605)、屋根614等が所定の位置に配置されている。これにより、建物600には、ユニットバス604が配設された浴室602と、例えば、洗面脱衣室などの浴室以外の居住部601とが形成される。
なお、布基礎702は、屋外に面した布基礎であり、布基礎703は、浴室602の下方空間603と浴室以外の居住部601の床下611とを区画するための布基礎である。
下方空間603を囲む布基礎702及び布基礎703の内壁には、断熱材607が設けられている。
また、下方空間603を囲む布基礎702及び布基礎703の上に載置されている基礎パッキン40は、通気孔が設けられた基礎パッキン本体、及び、通気孔を塞ぐ通気性を有する断熱材から構成された基礎パッキンである。
浴室602の下方空間603を形成する布基礎703には、浴室602の下を点検するための基礎点検口1が設けられている。基礎点検口1は、枠体20と断熱性を有する蓋体10とから構成されている。
下方空間603の下側に位置するベタ基礎701には、密閉栓付き水抜き栓300が設けられている。
また、建物600の屋外に面した布基礎702とベタ基礎701との境界705には、この境界705を覆うように止水シート101が建物600の屋外側から貼付されている。
外周壁608は、建物600の外周全体を覆うように設けられている壁であり、外周壁608には、断熱材609と気密シート(図示せず)とが設けられている。これにより、屋外からの空気が居住部へ入り込むことを防止することができ、断熱性、気密性を確保することが可能である。
また、浴室以外の居住部601の床610や、浴室壁605には、図示しない気密シートが設けられており、浴室の湿気が居住部601(浴室以外の居住部)に入り込むことを防止している。
図12は、図11に示した建物の気密ライン、及び、断熱ラインを説明するための図である。
図12に示すにように、建物600において、居住部601の床610、居住部601と浴室602とを区画する浴室壁605、及び、その上方に設けられた外周壁608(2階部分の外周壁608)には、気密防湿シートが連続して設けられている。すなわち、図12に示すにように、居住部601の床610、居住部601と浴室602とを区画する浴室壁605、及び、外周壁608に沿って、空気の移動を遮断する気密ライン650が形成されている。これにより、浴室602、下方空間603、浴室以外の床下611で発生した湿気が、浴室以外の居住部601に移動することを防止することかでき、建物600全体、特に、浴室以外の居住部601の断熱性を向上させることができる。
また、図11に示すように、建物600において、断熱材607、断熱材609、断熱材612、断熱材613が、外周壁608(1階部分及び2階部分の外周壁608)、布基礎702、布基礎703、屋根614、及び、床610に連続して設けられている。すなわち、図12に示すように、外周壁608、屋根614、布基礎702、ベタ基礎701、布基礎703、及び、床610に沿って、断熱ライン660が形成されている。これにより、浴室602、及び、浴室以外の居住部601を含む居住部全体が高断熱性を有することとなる。
以上、本発明に係る建物の構造の実施形態について説明したが、本発明の建物の構造は、上述した例に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
本発明の一実施形態に係る建物の構造の一例を示す断面透視図である。 図1に示した建物の気密ライン、及び、断熱ラインを説明するための図である。 (a)は、図1に示した基礎点検口の平面図であり、(b)は、その正面図であり、(c)は、その横断面図であり、(d)は、その側面図である。 (a)は、図3に示した蓋体の平面図であり、(b)は、その右側面図であり、(c)は、その正面図であり、(d)は、その左側面図であり、(e)は、その底面図であり、(f)は、その背面図である。 (a)は、図3に示した枠体の平面図であり、(b)は、その正面図であり、(c)は、その背面図であり、(d)は、その横断面図である。 図1に示した基礎パッキンを模式的に示す斜視図である。 図6に示した基礎パッキン本体を示す斜視図である。 (a)は、図1に示した止水シートを模式的に示す正面図であり、(b)は、その右側面図である。 (a)は、図1に示した水抜き栓の一例を模式的に示す平面図であり、(b)は、その使用状態を示す縦断面図である。 水抜き栓に着脱可能な蓋を示す斜視図である。 他の実施形態に係る建物の構造の一例を示す断面透視図である。 図11に示した建物の気密ライン、及び、断熱ラインを説明するための図である。
符号の説明
1 基礎点検口
10 蓋体
13 スライド式ロック
15 気密テープ
16 蓋体側当接面
20 枠体
21 打抜き板
22 肉薄部
28 仮止釘用リブ
29 開口部
30 枠体側当接面
31 養生テープ
40 基礎パッキン
41 基礎パッキン本体
42 通気孔
50 断熱材
101 止水シート
102 止水材
102a 底面部
102b 立ち上がり部
103(103a、103b) 両面テープ
201、701 ベタ基礎
202、203、702、703 布基礎
204、704 土台
205 境界
500、600 建物
502、602 浴室

Claims (5)

  1. 布基礎で区画された複数の区画領域のうちの屋外に面する区画領域に浴室が設けられている建物の構造であって、
    前記浴室を設ける区画領域を囲む布基礎の内壁に断熱材を設けるとともに、
    通気孔が設けられた基礎パッキン本体と上記通気孔を塞ぐ通気性を有する断熱材とを備える基礎パッキンを、前記浴室を設ける区画領域を囲む前記布基礎の上面とその上に配置される土台との間に介装したことを特徴とする建物の構造。
  2. 布基礎で区画された複数の区画領域に浴室を含む複数の居住部が設けられるとともに、前記浴室が屋外に面する区画領域に設けられており、
    前記浴室の区画領域において、下方空間が形成されるようにユニットバスが配置され、
    前記浴室の周囲には、浴室壁が設けられ、
    前記浴室の前記下方空間を囲む布基礎の内壁には、断熱材が設けられ、
    前記複数の居住部全体を囲むように設けられた外周壁に気密材及び断熱材が配置された高気密高断熱性を有する建物の構造であって、
    前記浴室壁、及び、前記浴室以外の居住部の床に気密材を配置して、前記浴室以外の居住部と、前記浴室、前記下方空間及び前記浴室以外の床下との間に、空気の移動を遮断するための気密ライン(気密境界)を形成するとともに、
    通気孔が設けられた基礎パッキン本体及び前記通気孔を塞ぐ通気性を有する断熱材を備える基礎パッキンを、浴室を区画する布基礎とその上に配置される土台との間に介装し、
    前記浴室の前記下方空間の湿気を前記浴室に隣接する居住部の床下及び屋外の方へ移動することができるようにしたことを特徴とする建物の構造。
  3. 枠体と、断熱性を有する蓋体とを有し、前記枠体、及び、前記蓋体には、前記蓋体を前記枠体の前面側から嵌め込むと、前記蓋体と前記枠体とが前記蓋体及び前記枠体の全周にわたって互いに当接する当接面が夫々設けられており、前記枠体が有する当接面、及び、前記蓋体が有する当接面の少なくとも一方にパッキンが取り付けられた基礎点検口を、前記浴室と前記浴室に隣接する居住部とを区画する布基礎に設けた請求項1又は2に記載の建物の構造。
  4. 建物の屋外に面した布基礎とベタ基礎との境界を覆うように止水シートが貼付されている請求項1〜3のいずれか1に記載の建物の構造。
  5. 前記浴室の下方に位置するベタ基礎に、その上に溜まる水を地中に排水するための密閉蓋付き水抜き栓を設けた請求項1〜4のいずれか1に記載の建物の構造。
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