JP4889869B2 - 熱交換器 - Google Patents

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    • F28D9/0031Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other
    • F28D9/0037Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the conduits for the other heat-exchange medium also being formed by paired plates touching each other
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
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    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
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    • F28F2250/104Particular pattern of flow of the heat exchange media with parallel flow

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  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換換気装置、またはその他の空気調和装置に用いられ、多数の伝熱板を交互に積層して第一の風路及び第二の風路を交互に形成する熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の熱交換器は、特開平8−178577号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
以下、その熱交換器について図49及び50を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、板状のライナ(伝熱板)101は、第一の凸条リブ102と第二の凸条リブ103と縦断凹条リブ104と凸条スペーサ105と横断凹条リブ106とカバー107と延接部108が一体成型される。熱交換器は、前記ライナ(伝熱板)101を交互に90°ずつ向きをずらし積層されることにより形成されており、前記熱交換器は、前記ライナ(伝熱板)101を積層する際、前記第一の凸条リブ102の上面と、隣接する前記ライナ(伝熱板)101の下面が接着され、あるいは前期第一の凸条リブ102の上面、第二の凸条リブ103、横断凹条リブ106及び凸条スペーサ107の頂部に接着剤が塗布され、隣接する前記ライナ(伝熱板)101の下面および各要素が当接する部分との間が接着され、さらに前記縦断リブ104と前記第二の凸条リブ103とが接するように積層されることにより、隣接する前記ライナ(伝熱板)101との間に形成される風路の出入口部以外は密封されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の熱交換器では、ライナ(伝熱板)を積層する際、ライナ(伝熱板)の端面を接着剤により接着することにより密封性を向上させているが、熱交換器としては、ライナ(伝熱板)の材料及び接着剤の複数の材料が使用されているために、リサイクルを行う場合、材料を分別する必要があり、リサイクル化が困難であるという課題があり、熱交換器の単一材料化によるリサイクル性の向上が要求されている。
【0006】
また、隣接するライナ(伝熱板)同士が接着されていないとライナ(伝熱板)同士の密封性が低下するという課題があり、接着されなくとも隣接するライナ(伝熱板)間の密封性の高い構造が要求されている。
【0007】
また、多数のライナ(伝熱板)を積層する際、ライナ(伝熱板)一枚づつに接着剤を塗布しながら積層する必要があるため、接着剤を塗布すること無くライナ(伝熱板)を積層することにより工数を低減させ製造コストを安価にすることが要求されている。
【0008】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、熱交換器の単一材料化によるリサイクル性が高く、また、接着剤を用いなくとも密封性が高く、製造コストが安価な熱交換器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の熱交換器は上記目的を達成するために、第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、伝熱面と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の外周部に、第一の風路及び第二の風路の出入口部分を残すように前記伝熱面に対して凸条に中空に形成され、折り返すように形成された外側側面を有する第一の凸条部と、前記第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹条部と、前記第一の凹条部と重合する第二の凹条部と、前記第一の凸条部の外側側面を覆うように、前記第一の凸条部の外側側面と密接する、前記伝熱面に対して前記第一の凸条部の凸方向とは逆方向に折り返すように形成された折り返し部と、交互に積層されたそれぞれの伝熱板の間隔を保持する第二の凸条部とを備えるように一体成形され、第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、第一の風路及び第二の風路の出入口部分に、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際に上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の内側側面に密接し、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の積層後の位置ずれを抑制するための第一の突起部が少なくとも1つ以上形成され、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板および前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部は前記第二の伝熱板および前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部と重合する位置に設けられ、前記第一の凹条部と重合する第二の凹条部の断面形状は、前記第二の凹条部の最大幅が、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広く、前記第二の凹条部の開口部の幅が、前記第二の凹条部の最大幅よりも狭く、かつ、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも狭い形状であり、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層後、隣接する前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板同士が離れることを抑制するように、前記第一の伝熱板の一方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれ、前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板の他方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、伝熱板を構成するすべての要素を一体成形し、接着剤等を用いなくても、積層後、隣接する伝熱板同士が離れることを抑制し、隣接する伝熱板間の密封性が向上し、接着剤等の伝熱板材料以外の二次材料が用いられることなく伝熱板の材料のみで構成されるためにリサイクル可能であり、接着剤等を用いなくても、風路の密封性が高く、また、伝熱板を構成するすべての要素を一体成形し、かつ接着剤等の二次材料を用いることなく形成されるため、製造コストの安価な熱交換器が得られる。そして本発明によれば、下方に配置された伝熱板に形成された第一の突起部の側面が、上方に配置された伝熱板に形成された第一の凸条部の外側折り返し面の内面に密接するため、伝熱板の水平方向への位置ずれが抑制され、位置ずれに起因する、伝熱板間の外周縁部における密封性の低下を防止することができる熱交換器が得られる。また他の手段は、第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の内側側面に側面が密接し、かつ、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の上面の裏面に当接あるいは密接する第一の突起部が少なくとも1つ以上形成され、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板および前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部は前記第二の伝熱板および前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部と重合する位置に設けられ、前記第一の凹条部と重合する第二の凹条部の断面形状は、前記第二の凹条部の最大幅が、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広く、前記第二の凹条部の開口部の幅が、前記第二の凹条部の最大幅よりも狭く、かつ、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも狭い形状であり、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層後、隣接する前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板同士が離れることを抑制するように、前記第一の伝熱板の一方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれ、前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板の他方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれることを特徴とするものである。そして本発明によれば、積層後、隣接する伝熱板同士が離れることを抑制し、隣接する伝熱板間の密封性が向上し、下方に配置された伝熱板に形成された第一の突起部の側面が、上方に配置された伝熱板に形成された第一の凸条部の外側折り返し面の内面に密接するため、伝熱板の水平方向への位置ずれが抑制され、位置ずれに起因する、伝熱板間の外周縁部における密封性の低下を防止することができると同時に、第一の突起部の上面と第一の凸条部の上面の裏面とが密接するため、積層方向に押圧負荷がかかった場合、伝熱板のたわみを抑制し、伝熱板のたわみによる伝熱板間の密封性の低下を防止できる熱交換器が得られる。また他の手段は、第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の内側側面に側面が密接し、かつ、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の上面の裏面に当接あるいは密接し、さらに、前記第一の凸条部の内側側面に密接する側面と対向する側面が、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凹条部の側面とも当接する第一の突起部が少なくとも1つ以上形成され、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板および前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部は前記第二の伝熱板および前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部と重合する位置に設けられ、前記第一の凹条部と重合する第二の凹条部の断面形状は、前記第二の凹条部の最大幅が、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広く、前記第二の凹条部の開口部の幅が、前記第二の凹条部の最大幅よりも狭く、かつ、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも狭い形状であり、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層後、隣接する前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板同士が離れることを抑制するように、前記第一の伝熱板の一方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれ、前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板の他方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれることを特徴とするものである。そして本発明によれば、積層後、隣接する伝熱板同士が離れることを抑制し、隣接する伝熱板間の密封性が向上し、下方に配置された伝熱板に形成された第一の突起部の側面が、上方に配置された伝熱板に形成された第一の凸条部の外側折り返し面の内面及び、第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹入部の外側面と密接するため、伝熱板の水平方向への位置ずれの抑制効果が向上し、位置ずれに起因する、伝熱板間の外周縁部における密封性の低下の防止効果が向上すると同時に、第一の突起部の上面と第一の凸条部の上面の裏面とが密接するため、積層方向に押圧負荷がかかった場合、伝熱板のたわみを抑制し、伝熱板のたわみによる伝熱板間の密封性の低下を防止できる熱交換器が得られる。
【0011】
また他の手段は、第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹条部の断面形状は、前記第一の凹条部の最大幅が前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広い形状であり、前記第一の凹条部と重合する第二の凹条部の断面形状は、前記第二の凹条部の最大幅が、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広く、前記第二の凹条部の開口部の幅が、前記第二の凹条部の最大幅よりも狭く、かつ、前記第一の凹条部の開口部の幅よりもい形状であることを特徴とするものである。
【0012】
そして本発明によれば、第一の凹入部と第二の凹入部とが勘合することにより、積層後、隣接する伝熱板同士が離れることを抑制し、隣接する伝熱板間の密封性が向上するため、接着剤等を用いなくても、一方の風路の出入口部分における他の一方の風路の密封性が高い熱交換器が得られる。
【0013】
また他の手段は、第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹条部は、断続的に凹入されており、第二の凹条部は、第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層した際、断続する前記第一の凹条部と重合するように断続的に凹入されていることを特徴とするものである。
【0014】
そして本発明によれば、第一の凹入部及び第二の凹入部を断続的に形成する構成とすることにより、第一の凹入部及び第二の凹入部の成形時に過剰な薄肉化により伝熱板が破れることを防止し、伝熱板の破れによる密封性の低下を防止できる熱交換器を得ることができる。
【0015】
また他の手段は、第一の凹条部は、第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板に形成された第一の凸条部と、前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部が交差する位置まで凹入されており、前記第一の凹条部の頂部と前記第一の凸条部の上面が当接する高さに形成されていることを特徴とするものである。
【0016】
そして本発明によれば、積層方向に押圧負荷がかかった際、第一の風路と第二の風路とが隣り合う、第一の伝熱板に形成された第一の凸条部と第二の伝熱板に形成された第一の凸条部とが交差する部分の変形を抑制し、変形による密接性の低下を防止することのできる熱交換器が得られる。
【0017】
また他の手段は、第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板に形成された第一の凸条部と前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部が交差する位置における密封性を向上させる交差部密閉部を有することを特徴とするものである。
【0018】
そして本発明によれば、上方に配置される伝熱板に形成された交差部密閉部が下方に配置される伝熱板に形成された第一の凸条部の端面を覆うように密接することにより、第一の風路と第二の風路とが隣り合う、第一の伝熱板に形成された第一の凸条部と第二の伝熱板に形成された第一の凸条部とが交差する部分における一方の風路と他のもう一方の風路との密封性が高い熱交換器が得られる。
【0025】
また他の手段は、第一の伝熱板は、第二の伝熱板の第一の風路及び第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺に形成された第一の凸条部の内側側面及び前記第一の凸条部の上面の裏面及び第一の凹条部の側面に密接、あるいは当接する前記第一の凸条部よりも狭い幅の第三の凸条部が、前記第一の凸条部と連続して前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺に中空凸条に、凸方向とは反対方向に折り返された外側側面を有するように形成されたことを特徴とするものである。
【0026】
そして本発明によれば、第一の風路及び第二の風路のそれぞれの出入口が形成されることのない外周部において、第二の伝熱板に形成された第三の凸条部の折り返し部の内面及び第三の凸条部の上面に凹入された第一の凹入部の側面と、第一の伝熱板に形成された第二の凸条部の側面が密接するように重合することにより、伝熱板の第二の凸条部及び第三の凸条部の対向する方向への位置ずれが抑制され、位置ずれに起因する第二の凸条部と第三の凸条部の折り返し部の重なりによる密封性の低下が防止できる熱交換器が得られる。
【0027】
また他の手段は、第二の伝熱板は、前記第二の伝熱板の外周部の第一の風路及び第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺に形成された第一の凸条部の上面に、第一の凹条部が凹入形成されていない形状であり、前記第一の伝熱板は、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、外側側面が前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の内側側面に密接し、上面が前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の上面の裏面に密接するように、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口が形成されることのない辺に、第三の凸条部が中空凸条に、凸方向とは反対方向に折り返された外側側面を有するように形成されたことを特徴とするものである。
【0028】
そして本発明によれば、第一の風路及び第二の風路のそれぞれの出入口が形成されることのない外周部において、第一の伝熱板に形成された第三の凸条部の内側側面と第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の外側側面が密接し、さらに第二の伝熱板の風路出入口が形成されることのない外周部に形成された第一の凸条部の上面には、第一の凹条部が凹入成形されていないために、第一の凸条部の上面と第一の伝熱板の伝熱面の裏面との接触面積が増大し、風路の出入口部分が形成されることのない外周部での密封性が高い熱交換器が得られる。
【0029】
また他の手段は、第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層した際、上面が前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の上面の裏面と当接し、また側面が前記第一の凸条部の内側側面と密接する第二の突起部が、少なくとも一つ以上、前記第一の伝熱板に形成された第三の凸条部と一体に形成されていることを特徴とするものである。
【0030】
そして本発明によれば、第二の突起部の上面が、隣接する第一の凸条部の上面の裏面に当接、あるいは密接することにより、積層方向に押圧負荷がかかった場合、あるいは、熱交換器の外周側から内側へ向かって負荷がかかった場合、風路の出入口部分が形成されることのない外周部での第一の凸条部及び第三の凸条部の変形を抑制し、変形に起因する密封性の低下を防止すると同時に、第三の凸条部の側面及び第二の突起部の側面が第一の凸条部の内側側面と密接することにより、伝熱板の積層後の位置ずれを抑制し、位置ずれに起因する密封性の低下を防止することができる熱交換器が得られる。
【0031】
また他の手段は、第一の伝熱板及び第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の外側側面、折り返し部、交差部密閉部及び第三の凸条部の外側側面からなる伝熱板の縁部が伝熱面に対して垂直をなすように折り返し状に形成され、また、前記伝熱面に対して、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の水平方向の寸法が等しい形状に形成されていることを特徴とするものである。
【0032】
そして本発明によれば、伝熱板の外周側面において、それぞれ外側へ押し広げられて積層された部分は、積層後、内側へ押圧されて密接することとなり、外周側面部の密封性の高い熱交換器が得られる。
【0033】
また他の手段は、第一の伝熱板及び、第二の伝熱板は、第一の凸条部、第二の凸条部、第三の凸条部、第一の凹条部、第二の凹条部、第一の突起部、第二の突起部、折り返し部及び交差部密閉部のうちの少なくとも一つの要素の肉厚が、伝熱面の肉厚よりも厚く形成されていることを特徴とするものである。
【0034】
そして本発明によれば、伝熱板の外周部に形成された風路の出入口部分以外を密封する部位の肉厚を厚くし、強度を向上させることにより、熱交換器に外力が加わった際に、伝熱板の外周部に形成された風路の出入口部分以外を密封する部位が変形することを抑制し、変形に起因する密封性の低下を防止することができる熱交換器が得られる。
【0035】
また他の手段は、熱交換器の外周側面を溶着したことを特徴とするものである。
【0036】
そして本発明によれば、熱交換器の外周部におけるそれぞれの伝熱板の密接面を溶着することにより、外周側面部の密封性が向上され、風路の出入口部分以外での密封性の高い熱交換器が得られる。
【0037】
また他の手段は、第一の伝熱板及び第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の外側側面、折り返し部、交差部密閉部及び第三の凸条部の外側側面からなる伝熱板の縁部の先端を、外側へすそ広がりの形状を有するように形成し、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した後、前記熱交換器の外周側面を溶着したことを特徴とするものである。
【0038】
そして本発明によれば、伝熱板の縁部先端が外側へすそ広がり状をなしているため、重なり合う伝熱板の外側に位置する伝熱板の縁部の先端を、内側に位置する伝熱板の外周側面に押しつけながら溶着することができ、外周側面の溶着性が向上し、外周側面部の密封性が高い熱交換器が得られる。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明は、伝熱性及び透湿性を有する、または、伝熱性のみを有する材質からなる第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層して第一の風路及び第二の風路を交互に形成する熱交換器において、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板は、前記第一の風路を流れる流体と前記第二の風路を流れる流体との間の熱交換を行う伝熱面と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の外周部に、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分を残すように前記伝熱面に対して中空凸条に形成され、凸方向とは反対方向に折り返すように形成された外側側面を有する前記第一の風路及び前記第二の風路画定用の第一の凸条部と、前記第一の凸条部の強度を向上させると同時に前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口以外での前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板との間を密封するために前記第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹条部と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の凹条部と重合することにより前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分以外を密封すると同時に、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の出入口部分の強度を向上させる前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分の伝熱面に凹入された第二の凹条部と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の外周縁部に、前記第一の凸条部の外側側面を覆うように、前記第一の凸条部の外側側面と密接することにより、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分以外を密封する、前記伝熱面に対して前記第一の凸条部の凸方向とは逆方向に折り返すように形成された折り返し部と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層する際、交互に積層されたそれぞれの伝熱板の間隔を保持する第二の凸条部とを備えるように一体成形され、第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、第一の風路及び第二の風路の出入口部分に、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際に上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の内側側面に密接し、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の積層後の位置ずれを抑制するための第一の突起部が少なくとも1つ以上形成され、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板および前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部は前記第二の伝熱板および前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部と重合する位置に設けられ、前記第一の凹条部と重合する第二の凹条部の断面形状は、前記第二の凹条部の最大幅が、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広く、前記第二の凹条部の開口部の幅が、前記第二の凹条部の最大幅よりも狭く、かつ、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも狭い形状であり、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層後、隣接する前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板同士が離れることを抑制するように、前記第一の伝熱板の一方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれ、前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板の他方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれるものであり、積層後、隣接する伝熱板同士が離れることを抑制し、隣接する伝熱板間の密封性が向上し、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、隣接する前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の上面に凹入形成された前記第一の凹条部と、前記第二の凹条部とが、前記第二の凹状部の外寸を前記第一の凹状部の内寸と等しい寸法、あるいは、締まり嵌めとなる程度の大きい寸法とすることにより、密接するように重合すること、また前記第一の凸条部の上面の前記第一の凹条部が凹入形成されていない面が隣接する前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の前記伝熱面の下面と密接すること、また、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の外周部に形成された折り返し部の内面が、隣接する前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の外側側面を覆うように、前記第一の凸条部の外側側面と密接することにより前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板とにより形成される前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分以外を密封するという作用を有し、また前記第一の突起部と前記第一の凸条部の内側側面が密接することにより、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の積層後の位置ずれを抑制し、位置ずれに起因する密封性の低下を防止止するという作用を有する。また、第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の内側側面に側面が密接し、かつ、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の上面の裏面に当接あるいは密接することにより、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の積層時の位置ずれを抑制すると同時に、積層方向に押圧された場合に、第一の風路及び第二の風路の出入口部の開口高さを保持し、前記第一の凸条部の上面と前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の出入口部分の伝熱面の下面との密封性を向上させるための第一の突起部が少なくとも1つ以上形成され、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板および前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部は前記第二の伝熱板および前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部と重合する位置に設けられ、前記第一の凹条部と重合する第二の凹条部の断面形状は、前記第二の凹条部の最大幅が、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広く、前記第二の凹条部の開口部の幅が、前記第二の凹条部の最大幅よりも狭く、かつ、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも狭い形状であり、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層後、隣接する前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板同士が離れることを抑制するように、前記第一の伝熱板の一方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれ、前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板の他方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれるものであり、積層後、隣接する伝熱板同士が離れることを抑制し、隣接する伝熱板間の密封性が向上し、前記第一の突起部と前記第一の凸条部の内側側面が密接することにより、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の積層後の位置ずれを抑制し、位置ずれに起因する密封性の低下を防止し、また、積層方向に押圧された場合に、前記第一の突起部の上面が前記第一の凸条部の上面の裏面に当接、あるいは密接しているため、前記第一の凸条部の上面と前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の出入口部分の伝熱面の下面との密封性を保持し、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の押圧負荷による変形に起因する密封性の低下を防止するという作用を有する。また、第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の内側側面に側面が密接し、かつ、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の上面の裏面に当接あるいは密接し、さらに、前記第一の凸条部の内側側面に密接する側面と対向する側面が、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凹条部の側面とも当接することにより、前記第一の伝熱板及び第二の伝熱板の積層時の位置ずれを抑制すると同時に、積層方向に押圧された場合に、第一の風路及び第二の風路の出入口部の開口高さを保持し、前記第一の凸条部の上面と前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の出入口部分の伝熱面の下面との密封性を向上させるための第一の突起部が少なくとも1つ以上形成され、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板および前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部は前記第二の伝熱板および前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部と重合する位置に設けられ、前記第一の凹条部と重合する第二の凹条部の断面形状は、前記第二の凹条部の最大幅が、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広く、前記第二の凹条部の開口部の幅が、前記第二の凹条部の最大幅よりも狭く、かつ、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも狭い形状であり、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層後、隣接する前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板同士が離れることを抑制するように、前記第一の伝熱板の一方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれ、前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板の他方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれるものであり、伝熱板を構成するすべての要素を一体成形し、接着剤等を用いなくても、積層後、隣接する伝熱板同士が離れることを抑制し、隣接する伝熱板間の密封性が向上し、前記第一の突起部の側面が、前記第一の凸条部の内側側面が密接し、かつ、前記第一の凸条部の内側側面に密接する側面と対向する側面が隣接する前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凹条部の側面とも当接することにより、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の積層後の位置ずれの抑制が向上し、位置ずれに起因する密封性の低下の防止効果が向上し、また、積層方向に押圧された場合に、前記第一の突起部の上面が前記第一の凸条部の上面の裏面に当接、あるいは密接しているため、前記第一の凸条部の上面と前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の出入口部分の伝熱面の下面との密封性を保持し、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の押圧負荷による変形に起因する密封性の低下を防止するという作用を有する。
【0040】
また、第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹条部の断面形状は、前記第一の凹条部の最大幅が前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広い形状であり、前記第一の凹条部と重合する第二の凹条部の断面形状は、前記第二の凹条部の最大幅が、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広く、前記第二の凹条部の開口部の幅が、前記第二の凹条部の最大幅よりも狭く、かつ、前記第一の凹条部の開口部の幅よりもい形状としたものであり、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層する際、隣接する前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凹条部の上側に前記第二の凹条部が勘合し、前記第一の凹条部の開口部の幅に対し、前記第二の凹条部の開口部の幅が広いために、前記第一の凹条部の開口部内側と前記第二の凹条部の開口部の外側とが密接することとなり、また、前記第二の凹条部の最大幅は、開口部よりも広い形状を有しているために、前記第一の凹条部と前記第二の凹条部との密封性が向上するという作用を有する。
【0041】
また、第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹条部は、断続的に凹入されており、第二の凹条部は、第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層した際、断続する前記第一の凹条部と重合するように断続的に凹入されたものであり、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に前記第一の凹条部及び前記第二の凹条部を一体成形する際に、前記第一の凹条部及び前記第二の凹条部の肉厚が薄肉化する場合、前記第一の凹条部及び前記第二の凹条部を断続的に形成することにより、前記第一の凹条部及び前記第二の凹条部の成形時の薄肉化を低減させ、過剰な薄肉化により伝熱板が破けることを防止し、前記第一の凹条部及び前記第二の凹条部の密封性が向上するという作用を有する。
【0042】
また、第一の凹条部は、第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板に形成された前記第一の凸条部と、前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部が交差する位置まで凹入されており、前記第一の凹条部の頂部と前記第一の凸条部の上面が当接する高さに形成されたものであり、前記第一の凹条部の頂面と前記第一の凸条部の上面が当接することにより、前記第一伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層し、前記第一の伝熱板に形成された前記第一の凸条部と、前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部が交差する位置に、積層方向に押圧負荷がかかった場合、前記第一の伝熱板に形成された前記第一の凸条部と、前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部が交差する位置での各伝熱板の押圧負荷方向への変形を抑制し、変形による密封性の低下を防止するという作用を有する。
【0043】
また、第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板に形成された第一の凸条部と前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部が交差する位置において、隣接する前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に設けられた前記第一の凸条部の端面と密接することにより前記第一の伝熱板に形成された前記第一の凸条部と前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部が交差する位置における密封性を向上させる交差部密閉部が、前記第一の凸条部の外側側面と同一面上に前記第一の凸条部と連続して、かつ、伝熱面に対して前記第一の凸条部の凸方向とは逆方向に折り返すように成形された折り返し部と連続して形成されたものであり、前記第一の凸条部が交差する位置において、隣接する前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の端面と前記交差部密閉部の内面とが密接することより、前記第一の凸条部が交差する位置での密封性を向上させるという作用を有する。
【0047】
また、第一の伝熱板及び第二の伝熱板の平面形状が、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、いずれの伝熱板においても第一の風路及び第二の風路の出入口が形成されることのない辺を有する形状である伝熱板により構成される熱交換器において、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第二の伝熱板の前記第一の風路及び第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺に形成された前記第一の凸条部の内側側面及び前記第一の凸条部の上面の裏面及び前記第一の凹条部の側面に密接、あるいは当接することにより、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺を密封する前記第一の凸条部よりも狭い幅の第三の凸条部が、前記第一の凸条部と連続して前記第一の伝熱板の外周部で前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺に中空凸条に、凸方向とは反対方向に折り返された外側側面を有するように形成されたものであり、前記第三の凸条部は、前記第二の伝熱板の外周部で前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺に形成された前記第一の凸条部の内側側面及び前記第一の凸条部の上面の裏側及び前記第一の凹条部の側面に密接、あるいは当接することにより、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分が形成されることのない外周部を密封すると同時に、積層方向に押圧負荷がかかった場合、前記第一の伝熱板に形成された前記第三の凸条部の上面と前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の上面の裏面とが当接、あるいは密接していることにより、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分が形成されることのない外周部の伝熱板の変形を抑制し、伝熱板の変形に起因する密封性の低下を防止するという作用を有する。
【0048】
また、第一の伝熱板及び第二の伝熱板の平面形状が、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、いずれの伝熱板においても第一の風路及び第二の風路の出入口が形成されることのない辺を有する形状である伝熱板により構成される熱交換器において、前記第二の伝熱板は、前記第二の伝熱板の外周部の第一の風路及び第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺に形成された第一の凸条部の上面に、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺での密封性を向上させるために、第一の凹条部が凹入形成されていない形状であり、前記第一の伝熱板は、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、外側側面が前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の内側側面に密接し、上面が前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の上面の裏面に密接するように、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口が形成されることのない辺に、第三の凸条部が中空凸条に、凸方向とは反対方向に折り返された外側側面を有するように形成されたものであり、前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の外側側面と前記第一の伝熱板に形成された前記第三の凸条部の内側側面と密接し、前記第一の凸条部の上面に前記第一の凹条部が凹入成形されていないために、前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の上面と前記第一の伝熱板の伝熱面の下面との接触面積は増大し、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分が形成されることのない外周部での密封性を向上させるという作用を有する。
【0049】
また、第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層した際、上面が前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の上面の裏面と当接し、また側面が前記第一の凸条部の内側側面と密接することにより、第一の風路及び第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺の強度を向上させるための第二の突起部が、少なくとも一つ以上、前記第一の伝熱板に形成された第三の凸条部と一体に形成されているものであり、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を積層した際、前記第二の突起部の上面が、隣接する前記第一の凸条部の上面の裏面に当接、あるいは密接することにより、積層方向に押圧負荷がかかった場合、あるいは、熱交換器の外周側から内側へ向かって負荷がかかった場合、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺での伝熱板の変形を抑制し、伝熱板の変形に起因する密封性の低下を防止すると同時に、前記第三の凸条部の側面及び前記第二の突起部の側面が前記第一の凸条部の側内面と密接することにより、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の積層後の位置ずれを抑制し、位置ずれに起因する密封性の低下を防止するという作用を有する。
【0050】
また、第一の伝熱板及び第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の外側側面、折り返し部、交差部密閉部及び第三の凸条部の外側側面からなる伝熱板の縁部が伝熱面に対して垂直をなすように折り返し状に形成され、また、前記伝熱面に対して、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の水平方向の寸法が等しい形状に形成されているものであり、任意の前記第一及び第二の伝熱板の片側の縁部の内面は、隣接する伝熱板の縁部の外側面と密接するが、伝熱板に対して水平寸法が等しいために、縁部の内面が密接することになる伝熱板の縁部は、押し広げられるながら隣接する伝熱板の縁部の外側面に密接するように積層されることになり、前記第一及び第二の風路の出入口以外の熱交換器の外周面を密封するという作用を有する。
【0051】
また、第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層することにより構成される熱交換器の外周部の強度を向上させるために、前記第一の伝熱板及び、前記第二の伝熱板は、第一の凸条部、第二の凸条部、第三の凸条部、第一の凹条部、第二の凹条部、第一の突起部、第二の突起部、折り返し部及び交差部密閉部のうちの少なくとも一つの要素の肉厚が伝熱面の肉厚よりも厚く形成されているものであり、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板により形成される第一の風路及び第二の風路の出入口部分以外を密封するための、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の外周部を構成する部位の肉厚を厚くし、強度を向上させることにより、熱交換器に外力が加わった際に、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板により形成される前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分以外を密封するための、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の外周部を構成する部位が変形することを抑制し、変形に起因する密封性の低下を防止するという作用を有する。
【0052】
また、第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層することにより構成される熱交換器の第一の風路及び第二の風路出入口以外の外周側面の密封性を向上させるために、前記熱交換器の外周側面を溶着したものであり、前記熱交換器の外周部における、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の密接面を溶着することにより、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板とにより形成される前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分以外での密封性を向上するという作用を有する。
【0053】
また、第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層することにより構成される熱交換器の前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の外側側面、折り返し部、交差部密閉部及び第三の凸条部の外側側面からなる伝熱板の縁部の先端を、外側へすそ広がりの形状を有するように形成し、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した後、前記熱交換器の外周側面を溶着したものであり、前記熱交換器の外周側面を熱溶着する際、積層された各伝熱板の縁部先端が外側へすそ広がり状をなしているため、重なり合う伝熱板の外側に位置する伝熱板の縁部の先端を、内側に位置する伝熱板の外周側面に押しつけながら溶着することができ、外周側面の溶着性が向上し、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板とにより形成される前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分以外での密封性が向上するという作用を有する。
【0054】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0055】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の実施例1について、図1、2、3、4、5及び図6を参照しながら説明する。
【0056】
図1は本実施例に用いる熱交換器の概略分解斜視図、図2はその風路出入口部の概略断面図、図3はその側面部の概略断面図、図4は伝熱板の積層時の概略斜視図、図5は、その風路出入口部分の概略断面図であり、図6はその側面部の概略断面図である。
【0057】
図1及び図6において、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を交互に積層することにより構成される熱交換器は、それぞれの伝熱板の上下に第一の風路3と第二の風路4とが構成され、第一の風路3と第二の風路4を流れる流体は、それぞれの伝熱板を介して熱交換を行い、それぞれの風路の出入口付近ではお互いが交差する方向に流れ、中央部分ではお互いが対向する方向に流れる対向流型である。実際は、多数の第一の伝熱板1と第二の伝熱板2が交互に積層されているが、簡略のため3つの伝熱板を示している。
【0058】
図1、2及び3において、平面形状が六角形をなす第一の伝熱板1は、薄厚、たとえば0.2mmのポリスチレンフィルムからなり、その上面及び下面を流れる流体の熱交換が行われる伝熱面5と、第一の伝熱板の対向する一対の辺の外周部に、第一の伝熱板1の上面方向に、第一の伝熱板1に対して外側側面を有する中空凸状に形成された第一の凸条部としての第一の遮蔽リブ6aと、第一の遮蔽リブ6aが形成された以外の、第一の伝熱板の対向する一対の辺の外周部に、第一の遮蔽リブ6aと連続し、第一の遮蔽リブ6aと同様、第一の伝熱板1の上面方向に、第一の伝熱板1に対して外側側面を有する中空凸状に、第一の遮蔽リブ6aよりも幅が狭く、第一の遮蔽リブ6aよりも高い形状をなすように形成されたの第三の凸条部としての第二の遮蔽リブ6bと、第一の遮蔽リブ6aの上面に、第一の伝熱板1の下面方向に凹入形成された頂部が円弧状の第一の凹条部としての連続する第一の溝7と、第一の風路3の出入口となる、第一の遮蔽リブ6a及び第二の遮蔽リブ6bが形成された以外の、第一の伝熱板の対向する一対の辺の外周部から所定の距離だけ内側に、第一の伝熱板1の下面方向に凹入形成された第二の凹条部としての連続する第二の溝8と、第一の風路3の出入口となる第一の伝熱板1の対向する一対の辺の外周部の縁部分に、第一の伝熱板1の下面方向に折り返し状に形成された折り返し部としてのカバー107と、第一の遮蔽リブ6a及び第二の遮蔽リブ6bと平行に所定の間隔を置いて、第一の伝熱板1の上面方向に凸状に形成された第二の凸条部としての凸状スペーサ105とが、ポリスチレンフィルムの真空成形により一体成形されたものであり、第二の伝熱板2は、第一の伝熱板1における第二の遮蔽リブ6bの形状が、幅、高さが第一の遮蔽リブ6aと同寸法である第三の遮蔽リブ6cが形成されている以外は第一の伝熱板1と同形状である。
【0059】
第一の遮蔽リブ6a、第三の遮蔽リブ6c及び凸状スペーサ105は、第一の風路3及び第二の風路4の風路高さと等しい高さ、たとえば2mmの高さに設計されており、第二の遮蔽リブ6bは第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を交互に積層した際、上面が第二の伝熱板2に形成された第三の遮蔽リブ6cの裏面に当接するような高さ、たとえば4mmに設計されており、幅は第三の遮蔽リブ6cの半分の幅に設計されており、第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの外側側面は、先端が伝熱面5に対して裏側に位置するまで、たとえば伝熱面5の裏面に対して1.7mmの位置まで折り返されており、3本の凸状スペーサ105が、第一の遮蔽リブ6a及び第二の遮蔽リブ6bと平行に所定の間隔を置いて形成されており、風路出入口の縁部分に形成されたカバー107は、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を交互に積層した際、隣接する伝熱板の第一の遮蔽リブ6aの外側側面を覆うことができるように、先端が第二の遮蔽リブ6b、第三の遮蔽リブ6cの外側側面と同位置である、伝熱面5に対して1.7mmの位置まで折り返されており、第一の遮蔽リブ6aの上面に凹入された第一の溝7は、風路出入口側から所定の距離を置いて、第二の遮蔽リブ6b、あるいは第三の遮蔽リブ6cに接する位置まで、また、第一の溝7の頂部が凹入されて第一の溝7の位置の風路高さが設計風路高さ未満とならないように、第一の遮蔽リブ6aと等しい、たとえば第一の遮蔽リブ6aの上面に対して2.2mm(風路高さ2mm + 厚さ0.2mm相当分)の位置まで、溝幅内寸がたとえば3.0mmに設計され、凹入されており、第二の溝8は、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を交互に積層した際、第一の溝7と重合する位置に、端部が第一の遮蔽リブ6aと第二の遮蔽リブ6b、あるいは第三の遮蔽リブ6cと接するように、溝幅外寸が第一の溝7の溝幅内寸よりも大きくなるように、たとえば3.2mmに設計され、伝熱板の下面方向に凹入されている。
【0060】
第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を交互に積層した際、図5に示すように、第一の風路3の出入口部分では、第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの上面と第一の伝熱板1の伝熱面5の下面が密接し、第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの外側側面と第一の伝熱板1に形成されたカバー107の内側側面が密接し、第二の伝熱板2の形成された第一の遮蔽リブ6aの上面に凹入された第一の溝7の内側に、第一の伝熱板1の伝熱面5に凹入形成された第二の溝8が密接するように押し込まれ、第一の溝7と第二の溝8とは締まり嵌めの関係となり、第一の風路3の出入口部分での第二の風路4の密封が行われる。第二の風路4の出入口部分においても同様の構造により密封が行われる。
【0061】
また、図6に示すように、第二の伝熱板2に形成された第三の遮蔽リブ6cの上面の半分に第一の伝熱板1の伝熱面5の一部が当接し、第三の遮蔽リブ6cの外側側面と第二の遮蔽リブ6bの外側側面の伝熱面よりも下側に位置するように折り返されている面の内側面が密接し、第二の遮蔽リブ6bの上面と第三の遮蔽リブ6cの上面の裏面とが密接し、第二の遮蔽リブ6bの外側側面と第三の遮蔽リブ6cの外側の折り返し部の内側面とが密接することにより、第一の風路3と第二の風路4の第二の遮蔽リブ6bと第三の遮蔽リブ6cの重合部での密封が行われる。また、一方の風路出入口部分において、他の一方の風路を密封する第一の遮蔽リブ6aは、上面に第一の溝7が形成されているために強度が向上しており、また風路出入口部分の伝熱面5についても、第二の溝8が形成されているため強度が向上し、第一の遮蔽リブ6a及び風路出入口部分の伝熱板の変形等による密封性の低下を抑制することができる。また、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2は、積層時、第一の遮蔽リブ6a、第二の遮蔽リブ6b、第三の遮蔽リブ6c及び凸状スペーサ105により、風路高さを確保するように保持される。
【0062】
上記構成により、熱交換器は、接着剤等の伝熱板材料以外の二次材料が用いられることなく伝熱板の材料となるポリスチレン、単一材料のみで構成されるためにリサイクル可能であり、接着剤等を用いなくても、第一の風路3及び第二の風路4において、それぞれの風路の出入口部分以外での密封性が高く、また、伝熱板を構成するすべての要素を一体成形し、かつ接着剤等の二次材料を用いることなく形成されるため、製造コストの安価な熱交換器を得ることができる。
【0063】
なお、本実施例では、伝熱板の材料としてポリスチレンフィルムを用い、真空成形による一体成形としたが、材料として、ポリエチレン等のその他の樹脂フィルム、アルミニウム等の薄圧金属板、あるいは伝熱性と透湿性を有する紙材、微多孔性樹脂フィルム、樹脂が混入された紙材などを用いてもよく、また成形方法についても、ブロー成形、プレス成形等の他の工法により伝熱板を一体成形しても、同様の作用効果を得ることができる。また、各部の寸法値及び個数は一例であり、特にその値に限定されることなく設計された場合でも、同様の作用効果を得ることができる。また、第二の溝8の溝幅外寸を第一の溝7の溝幅内寸よりも大きい寸法とし、第一の溝7と第二の溝8とが閉まり嵌めとなるように形成することが好ましいが、第一の溝7の溝幅内寸と等しい寸法とし、第一の溝7と第二の溝8が密接するように形成してもよい。
【0064】
(実施例2)
次に本発明の実施例2について、図7、8、9及び図10を参照しながら説明する。
【0065】
図7及び図9は本実施例に用いる熱交換器を構成する伝熱板の積層前の風路出入口部の概略断面図、図8は図7に対する積層時の風路入口部の概略断面図であり、図10は図9に対する積層時の風路出入口部分の概略断面図である。
【0066】
なお、実施例1と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0067】
本実施例の基本構成は、実施例1とほぼ同一であり、第一の溝7と第二の溝8のそれぞれの断面形状が異なるものである。
【0068】
図7において、第一の溝7と第二の溝8は、その断面形状が、開口部の幅が狭まった略円形の断面形状となるように凹入成形されており、第一の溝7の開口部の内寸法は、第二の溝8の開口部の外寸法よりも狭くなるように設計されており、また、第一の溝7の内面に第二の溝8の外面が密接するように設計されている。図8に示すように、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2が積層された場合、第二の溝8の開口部の外寸法は、第一の溝7の開口部の内寸法よりも広いため、第一の溝7の開口部の縁が、第二の溝8の開口部を狭めるように密接し、第一の溝7の内面全体も第二の溝8の外面に密接することになる。第一の溝7と第二の溝8は開口部が狭まった形状なため、第一の溝7と第二の溝8とが勘合することとなり、積層後、隣接する伝熱板同士が離れることを抑制し、第一の遮蔽リブ6aの上面と第一の遮蔽リブ6aの上面と密接する伝熱板の伝熱面の下面との間の密封性が向上することになる。
【0069】
また、図9は第一の溝7と第二の溝8の形状を、開口部の幅が狭まった略台形の断面形状となるように凹入成形したものであり、第一の溝7の開口部の内寸法は、第二の溝8の開口部の外寸法よりも狭くなるように設計されており、また、第一の溝7の内面に第二の溝8の外面が密接するように設計されている。図10に示すように、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2が積層された場合、第二の溝8の開口部の外寸法は、第一の溝7の開口部の内寸法よりも広いため、第一の溝7の開口部の縁が、第二の溝8の開口部を狭めるように密接し、第一の溝7の側面及び下面も第二の溝8の側面及び下面とそれぞれ密接することになる。第一の溝7と第二の溝8は開口部が狭まった形状なため、第一の溝7と第二の溝8とが勘合することとなり、積層後、隣接する伝熱板同士が離れることを抑制し、第一の遮蔽リブ6aの上面と第一の遮蔽リブ6aの上面と密接する伝熱板の伝熱面の下面との間の密封性が向上することになる。
【0070】
上記構成により、熱交換器は、接着剤等を用いなくても、第一の風路3及び第二の風路4において、一方の風路の出入口部分における他の一方の風路の密封性が高い熱交換器を得ることができる。
【0071】
なお、本実施例に用いた第一の溝7及び第二の溝8の断面形状に限らず、略ひし形形状等、第一の溝7及び第二の溝8はぞれぞれ開口部が狭まった形状であり、第一の溝7と第二の溝8が勘合し、第一の溝7の内面と第二の溝8の外面が密接し、開口部が締まり嵌めとなる形状であれば、同様の作用効果を得ることができる。
【0072】
(実施例3)
次に本発明の実施例3について、図11及び図12を参照しながら説明する。
【0073】
図11は本実施例に用いる熱交換器を構成する伝熱板の積層前の概略分解斜視図、図12は伝熱板の積層時の概略斜視図である。
【0074】
なお、実施例1及び2と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0075】
図11において、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの上面には、複数のたとえば4つの第一の溝7a〜dが、風路出入口側から所定の距離を置いて、第二の遮蔽リブ6b、または第三の遮蔽リブ6cとの間に、伝熱面5の下面方向に断続的に凹入形成されており、風路出入口部分の伝熱面5にも、第一の溝7a〜dと同数の第二の溝8a〜dが、伝熱面の下面方向に凹入形成されており、図12に示すように、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を交互に積層した際、第一の溝7a〜dの内面と第二の溝8a〜dの外面がそれぞれ密接するように重合し、また、第一の遮蔽リブ6aの上面と第一の遮蔽リブ6aの上面と密接する第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2の伝熱面の下面が密接することにより、一方の風路の出入口部分での他方の風路を密封することになる。
【0076】
第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2をポリスチレンフィルムの真空成形により一体形成する場合、第一の溝7a〜d及び第二の溝8a〜dを一連の溝として凹入成形する際、設計寸法及び成形条件によっては、溝部分のフィルムの肉厚が薄肉化することにより破れが発生し、穴があいた状態で成形され、積層後の密封性が低下することがあるが、上記のように第一の溝7a〜d及び第二の溝8a〜dを断続的に形成する構成とすることにより、第一の溝7a〜d及び第二の溝8a〜dの成形時の伝熱板の薄肉化を低減することができ、第一の風路3及び第二の風路4において、一方の風路の出入口部分における他の一方の風路の密封性が高い熱交換器を得ることができる。
【0077】
なお、本実施例では、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を、ポリスチレンフィルムの真空成形による一体成形品としたが、実施例1と同様、材料として、ポリエチレン等のその他の樹脂フィルム、アルミニウム等の薄圧金属板、あるいは伝熱性と透湿性を有する紙材、微多孔性フィルム、樹脂が混入された紙材などを用いた場合でもよく、また成形方法についても、ブロー成形、プレス成形等の他の工法により伝熱板を一体成形した場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0078】
(実施例4)
次に本発明の実施例4について、図13、14、15、16、17、18及び図19を参照しながら説明する。
【0079】
図13は本実施例に用いる熱交換器を構成する伝熱板の積層前の概略分解斜視図、図14はその第一の風路3の出入口面と第二の風路4の出入口面とが隣り合うコーナー部分の伝熱板の概略正面透視図、図15はそのコーナー部分の概略正面図、図16は伝熱板の積層時の概略斜視図、図17はその第一の風路3の出入口面と第二の風路4の出入口面とが隣り合うコーナー部分の概略上方透視図、図18はそのコーナー部分の概略正面透視図、図19はそのコーナー部分の概略正面図である。
【0080】
なお、実施例1、2及び3と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0081】
図13、図14、図17及び図18に示すように、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの上面には、第一の溝7が、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を積層した際に、それぞれの伝熱板に形成された第一の遮蔽リブ6aが交差するコーナー部分にまで延びるように凹入形成され、図13、図15及び図19に示すように、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの外側の折り返し面の風路出入口側には、伝熱板積層時に、下方に配置される伝熱板に形成された第一の遮蔽リブ6aの端面9を覆うように密接する交差部密閉部としてのコーナーカバー10aが形成されており、一方の第二の遮蔽リブ6b、または第三の遮蔽リブ6c側にも同様に、積層時に下方に配置される伝熱板に形成された第二の遮蔽リブ6bの端面11、あるいは第三の遮蔽リブ6cの端面12を覆うように密接する交差部密閉部としてのコーナーカバー10bが形成されている。
【0082】
第一の遮蔽リブ6aの上面に形成された第一の溝7は、図18に示すように、コーナー部において、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を交互に積層した際、第一の溝7の頂部が、下方に配置される伝熱板に形成された第一の遮蔽リブ6aの上面に当接するように、第一の遮蔽リブ6aの上面に対し、伝熱面5の裏面と同高さまで凹入されており、長手方向については、コーナー部において下方に配置される伝熱板に形成された第一の遮蔽リブ6aの半分の長さが当接する位置から、第一の伝熱板1においては第二の遮蔽リブ6bに接する位置まで、また、第二の伝熱板2においては、積層時に先端が第一の伝熱板1に形成された第二の遮蔽リブ6bの外面に当接する位置まで凹入されており、コーナーカバー10aは、積層時に下方に配置される伝熱板に形成された第一の遮蔽リブ6aの端面9を覆い、コーナーカバー10bは、積層時に下方に配置される伝熱板に形成された第二の遮蔽リブ6bの端面11、または第三の遮蔽リブ6cの端面12を覆うように、隣り合うカバー107及び第二の遮蔽リブ6b、あるいは第三の遮蔽リブ6cと連続し、先端が、伝熱面5に対して、隣り合うカバー107及び第二の遮蔽リブ6b、あるいは第三の遮蔽リブ6cの先端と同位置まで折り返し状に成形されている。
【0083】
上記のように形成された第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を、図16に示すように交互に積層した場合、第一の風路3と第二の風路4が隣り合うコーナー部分の内部では、図17に示すように、第一の伝熱板1に形成された第一の遮蔽リブ6aの上面に凹入形成された第一の溝7の頂部は、その下方に配置される第二の伝熱板2に成形された第一の遮蔽リブ6aの上面に当接し、同様に、第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの上面に凹入された第一の溝7の頂部は、その下方に配置される第一の伝熱板1に形成された第一の遮蔽リブ6aの上面に当接することとなり、そのコーナー部分の外面は、図19に示すように、第一の伝熱板1に形成された第一の遮蔽リブ6aの端面9を、第二の伝熱板に形成された第一の遮蔽リブ6aの外側側面に形成されたカバーと連続するコーナーカバー10aが覆うように密接し、第一の伝熱板1に形成された第一の遮蔽リブ6aの側面は、その上方に配置される第二の伝熱板2に成形された第一の遮蔽リブ6aの側面及びカバー107に密接するように覆われており、同様に、第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの端面9を、第一の伝熱板1に形成された第一の遮蔽リブ6aの外側側面に形成されたカバー107と連続するコーナーカバー10aが覆うように密接し、第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの側面は、その上方に配置される第一の伝熱板1に成形された第一の遮蔽リブ6aの側面及びカバー107に密接するように覆われることになる。
【0084】
上記構成により、第一の風路3と第二の風路4とが隣り合うコーナー部分において、上方に配置される伝熱板に形成されたコーナーカバー10が下方に配置される伝熱板に形成された第一の遮蔽リブ6aの端面9を覆うように密接することにより、コーナー部分での一方の風路と他のもう一方の風路との密封を行い、積層方向に押圧負荷がかかった際、上方に配置される伝熱板に形成された第一の遮蔽リブ6aの上面に凹入された第一の溝7の頂部が、下方に配置される伝熱板に形成された第一の遮蔽リブ6aの上面に当接しているため、コーナー部の変形を抑制することとなり、コーナーカバー10と第一の遮蔽リブ6aの端面9との密接性及び第一の遮蔽リブ6aとカバー107との密接性が低下することによるコーナー部分での一方の風路と他のもう一方の風路との密封性の低下を防止できる熱交換器を得ることができる。
【0085】
(実施例5)
次に本発明の実施例5について、図20、21、22及び23を参照しながら説明する。
【0086】
図20は本実施例に用いる熱交換器を構成する伝熱板の積層前の概略分解斜視図、図21はその風路出入口の概略断面図、図22は伝熱板の積層時の概略斜視図、図23は、その風路出入口部分の概略断面図である。
【0087】
なお、実施例1、2、3及び4と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0088】
図20及び図21に示すように、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2は、風路出入口部分に、凸状スペーサ105の延長線上に、第二の溝8よりも外側に第一の突起部として、凸状スペーサ105と同数の突起13a〜cが伝熱面5に対して中空凸状に、その他の部分と同様に、ポリスチレンフィルムの真空成形により、一体成形されている。図22及び図23に示すように、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を交互に積層した際、突起13a〜cは、その風路出入口側の側面が、上方に配置される伝熱板に形成された第一の遮蔽リブ6aの外側折り返し面の内側に密接する高さ、たとえば3.0mmに設計されている。
【0089】
上記構成により、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を交互に積層した際、第一の伝熱板1に形成された突起13の風路側の側面は、その第一の伝熱板1の上方に配置された第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの外側折り返し面の内面に密接し、同様に、第二の伝熱板2に形成された突起13の風路側の側面は、その第二の伝熱板2の上方に配置された第一の伝熱板1に形成された第一の遮蔽リブ6aの外側折り返し面の内面に密接するため、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2の伝熱面に対して水平方向への位置ずれが抑制され、位置ずれに起因する、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2の外周縁部における密封性の低下、すなわち、第一の遮蔽リブ6aの側面とカバー107との密封性、第一の遮蔽リブ6aの端面9とコーナーカバー10aとの密封性、第二の遮蔽リブ6bの側面と第三の遮蔽リブ6cの側面との密封性、コーナーカバー10bと第二の遮蔽リブ6bの端面11、あるいは第三の遮蔽リブ6cの端面12との密封性の低下を防止することができ、第一の風路3及び第二の風路4の密封性の高い熱交換器を得ることができる。
【0090】
なお、本実施例では、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を、ポリスチレンフィルムの真空成形による一体成形品としたが、実施例1及び3と同様、材料として、ポリエチレン等のその他の樹脂フィルム、アルミニウム等の薄圧金属板、あるいは伝熱性と透湿性を有する紙材、微多孔性フィルム、樹脂が混入された紙材などを用いた場合でもよく、また成形方法についても、ブロー成形、プレス成形等の他の工法により伝熱板を一体成形した場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0091】
(実施例6)
次に本発明の実施例6について、図24及び図25を参照しながら説明する。
【0092】
図24は本実施例に用いる熱交換器を構成する伝熱板の積層前の風路出入口の概略断面図、図25は伝熱板の積層時の風路出入口部分の概略断面図である。
【0093】
なお、実施例1、2、3、4及び5と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0094】
図24に示すように、第一の伝熱板1の風路出入口には、第二の溝8よりも外側に突起13が伝熱面5に対して中空凸状に、その他の部分と同様に、ポリスチレンフィルムの真空成形により、一体成形されている。図25に示すように、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を交互に積層した際、突起13は、その風路出入口側の側面が、上方に配置される第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの外側折り返し面の内側に密接し、かつ、その上面が第一の遮蔽リブ6aの上面の裏面に密接するように、たとえば4.0mmに設計されており、第二の伝熱板2の風路出入口部分も同一形状に形成されている。
【0095】
上記構成により、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を交互に積層した際、第一の伝熱板1に形成された突起13の風路側の側面は、その第一の伝熱板1の上方に配置された第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの外側折り返し面の内面に密接するため、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2の伝熱面に対して水平方向への位置ずれが抑制され、位置ずれに起因する、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2の外周縁部における密封性の低下、すなわち、第一の遮蔽リブ6aの側面とカバー107との密封性、第一の遮蔽リブ6aの端面9とコーナーカバー10aとの密封性、第二の遮蔽リブ6bの側面と第三の遮蔽リブ6cの側面との密封性、コーナーカバー10bと第二の遮蔽リブ6bの端面11、あるいは第三の遮蔽リブ6cの端面12との密封性の低下を防止することができ、かつ、突起13の上面と第一の遮蔽リブ6aの上面の裏面とが密接するため、積層方向に押圧負荷がかかった場合、風路高さを確保すると同時に、伝熱板のたわみを抑制し、伝熱板のたわみによる第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの第一の溝7よりも風路出入口側の上面と第一の伝熱板1の伝熱面5の第二の溝8よりも風路出入口側の下面との密封性の低下を防止することができ、また、第二の伝熱板2に形成された突起13も同様の効果作用を有するため、第一の風路3及び第二の風路4の密封性の高い熱交換器を得ることができる。
【0096】
なお、本実施例では、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を、ポリスチレンフィルムの真空成形による一体成形品としたが、実施例1、3及び5と同様、材料として、ポリエチレン等のその他の樹脂フィルム、アルミニウム等の薄圧金属板、あるいは伝熱性と透湿性を有する紙材、微多孔性フィルム、樹脂が混入された紙材などを用いた場合でもよく、また成形方法についても、ブロー成形、プレス成形等の他の工法により伝熱板を一体成形した場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0097】
(実施例7)
次に本発明の実施例7について、図26及び図27を参照しながら説明する。
【0098】
図26は本実施例に用いる熱交換器を構成する伝熱板の積層前の風路出入口の概略断面図、図27は伝熱板の積層時の風路出入口部分の概略断面図である。
【0099】
なお、実施例1、2、3、4、5及び6と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0100】
図26に示すように、第一の伝熱板1の風路出入口には、第二の溝8よりも外側に突起13が伝熱面5に対して中空凸状に、その他の部分と同様に、ポリスチレンフィルムの真空成形により、一体成形されている。図25に示すように、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を交互に積層した際、突起13は、その風路出入口側の側面が、上方に配置される第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの外側折り返し面の内側に密接し、また、その対向する側面は、第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの上面に凹入された第一の溝7の側面と密接し、さらに、その上面が第一の遮蔽リブ6aの上面の裏面に密接するように設計されており、第二の伝熱板2の風路出入口部分も同一形状に形成されている。
【0101】
上記構成により、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を交互に積層した際、第一の伝熱板1に形成された突起13の風路側の側面は、その第一の伝熱板1の上方に配置された第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの外側折り返し面の内面に密接し、対向する側面は、第一の遮蔽リブ6aの上面に凹入された第一の溝7の側面と密接するため、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2の伝熱面に対して水平方向への位置ずれの抑制度が向上され、位置ずれに起因する、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2の外周縁部における密封性の低下、すなわち、第一の遮蔽リブ6aの側面とカバー107との密封性、第一の遮蔽リブ6aの端面9とコーナーカバー10aとの密封性、第二の遮蔽リブ6bの側面と第三の遮蔽リブ6cの側面との密封性、コーナーカバー10bと第二の遮蔽リブ6bの端面11、あるいは第三の遮蔽リブ6cの端面12との密封性の低下の防止効果が向上し、さらに、突起13の上面と第一の遮蔽リブ6aの上面の裏面とが密接するため、積層方向に押圧負荷がかかった場合、風路高さを確保すると同時に、伝熱板のたわみを抑制し、伝熱板のたわみによる第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの第一の溝7よりも風路出入口側の上面と第一の伝熱板1の伝熱面5の第二の溝8よりも風路出入口側の下面との密封性の低下を防止することができ、また、第二の伝熱板2に形成された突起13も同様の効果作用を有するため、第一の風路3及び第二の風路4の密封性の高い熱交換器を得ることができる。
【0102】
なお、本実施例では、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を、ポリスチレンフィルムの真空成形による一体成形品としたが、実施例1、3及び5と同様、材料として、ポリエチレン等のその他の樹脂フィルム、アルミニウム等の薄圧金属板、あるいは伝熱性と透湿性を有する紙材、微多孔性フィルム、樹脂が混入された紙材などを用いた場合でもよく、また成形方法についても、ブロー成形、プレス成形等の他の工法により伝熱板を一体成形した場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0103】
(実施例8)
次に本発明の実施例8について、図28、29及び30を参照しながら説明する。
【0104】
図28は本実施例に用いる熱交換器を構成する伝熱板の積層前の概略分解斜視図、図29は伝熱板の積層時の概略斜視図、図30は、その風路出入口部分以外の遮蔽リブの概略断面図である。
【0105】
なお、実施例1、2、3、4、5、6及び7と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0106】
図28及び29に示すように、第二の伝熱板2は、その第二の伝熱板2の風路出入口以外の外周部に形成された第一の遮蔽リブ6a及び第三の遮蔽リブ6cの上面に、第一の溝7が連続して凹入形成されており、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を交互に積層した際、第一の風路3及び第二の風路4のそれぞれの出入口部分において、第一の溝7の上面に第二の溝8が重合し、かつ、第一の溝7の側面及び、第一の遮蔽リブ6aの折り返し部の内面とその下方に配置される伝熱板に形成された突起13a〜cの側面が密接し、風路出入口が形成されることのない外周部においては、図30に示すように、第二の伝熱板2に形成された第三の遮蔽リブ6cの折り返し部の内面及び第三の遮蔽リブ6cの上面に凹入された第一の溝7の側面と、第一の伝熱板1に形成された第二の遮蔽リブ6bの側面が密接するように、第一の溝7は形成されている。
【0107】
上記構成において、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を交互に積層した際、第一の伝熱板1に形成された第二の遮蔽リブ6bと第二の伝熱板2に形成された第三の遮蔽リブ6cとが重合する第一の風路3及び第二の風路4のそれぞれの出入口が形成されることのない外周部において、第二の伝熱板2に形成された第三の遮蔽リブ6cの折り返し部の内面及び第三の遮蔽リブ6cの上面に凹入された第一の溝7の側面と、第一の伝熱板1に形成された第二の遮蔽リブ6bの側面が密接するように重合するため、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2の、第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの対向する方向への位置ずれが抑制され、位置ずれに起因する第二の遮蔽リブ6bと第三の遮蔽リブ6cの折り返し部の重なりによる密封性の低下が防止され、第一の風路3及び第二の風路4の密封性の高い熱交換器を得ることができる。
【0108】
(実施例9)
次に本発明の実施例9について、図31、32及び33を参照しながら説明する。
【0109】
図31は本実施例に用いる熱交換器を構成する伝熱板の積層前の概略分解斜視図、図32は伝熱板の積層時の概略斜視図、図33は、その風路出入口部分以外の概略断面図である。
【0110】
なお、実施例1、2、3、4、5、6、7及び8と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0111】
図31及び32に示すように、第一の伝熱板1は、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を交互に積層した際、第二の伝熱板2に形成された第三の遮蔽リブ6cの上面の裏面と密接するように形成された第一の伝熱板1に形成された第二の遮蔽リブ6bと等しい高さの第二の突起部としての補助リブ14a〜cが、図33に示すように、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を交互に積層した際、補助リブ14a〜cの側面15a〜cが、第二の伝熱板2に形成された第三の遮蔽リブ6cの内面に密接するように、第二の遮蔽リブ6bが対向する方向に突出するように、第二の遮蔽リブ6bと一体に成形されている。
【0112】
上記構成において、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2を交互に積層した際、第三の遮蔽リブ6cの下方には、第二の遮蔽リブ6b及び補助リブ14a〜cが配置されているため、積層方向に押圧負荷がかかった場合、第二の遮蔽リブ6bのみが配置されている場合よりも、強度が向上しているため、第二の遮蔽リブ6b及び、第三の遮蔽リブ6cの変形を抑制し、変形に起因する密封性の低下、すなわち、積層方向に押圧負荷がかかり、第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの折り返し部の重なり部分が外側へ開くように変形し、密封性が低下することが防止され、または、第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの外側から内側へ向かって負荷がかかった場合、第二の遮蔽リブ6bの上面と第三の遮蔽リブ6cの上面の裏面及び第一の伝熱板1の伝熱面5の下面と第三の遮蔽リブ6cの上面との密接面が、積層方向に開く変形により密封性が低下することが防止され、また、第三の遮蔽リブ6cの内側側面と遮蔽リブbの側面及び補助リブ14a〜cの側面15が密接しているため、伝熱板の第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの対向する方向への位置ずれを抑制され、位置ずれに起因する第二の遮蔽リブ6bと第三の遮蔽リブ6cの折り返し部の重なりによる密封性の低下が防止され、第一の風路3及び第二の風路4の密封性の高い熱交換器を得ることができる。
【0113】
なお、本実施例では補助リブ14を3個としたが、その個数は一例であり、その個数変化させても同様の作用効果を得ることができる。
【0114】
また、補助リブ14の形状を伝熱面に対して水平形状を略台形状としたが、その形状を略三角形状、あるいは四辺形状などとしても、同様の作用効果を得ることができる。
【0115】
(実施例10)
次に本発明の実施例10について、図34、35、36、37、38及び39を参照しながら説明する。
【0116】
図34は本実施例に用いる熱交換器を構成する伝熱板の積層前の概略分解斜視図、図35はその風路出入口部分の概略断面図、図36はその風路出入口部分以外の概略断面図、図37は伝熱板積層時の概略斜視図、図38はその風路出入口部分の概略断面図、図39はその風路出入口部分以外の概略断面図である。
【0117】
なお、実施例1、2、3、4、5、6、7、8及び9と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0118】
図34、35及び36に示すように、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの外側折り返し部、カバー107、コーナーカバー10、第一の伝熱板1に形成された第二の遮蔽リブ6bの外側折り返し部及び第二の伝熱板2に形成された第三の遮蔽リブ6cの外側折り返し部は、伝熱面5に対して垂直方向に折り返されていると同時に、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2の伝熱面5に対して水平方向の寸法が等しく設計されている。
【0119】
上記構成において、図37に示すように第一の伝熱板1と第二の伝熱板2とを交互に積層する際、第一の風路3の風路出入口部分では、図38に示すように、第一の伝熱板1は、第一の伝熱板1に形成されたカバー107が、第二の伝熱板2に形成された第一の遮蔽リブ6aの折り返し部の外面に密接するように、カバー107の先端が外側に押し広げられるように積層され、また、第二の伝熱板2は、第二の伝熱板2に形成されたコーナーカバー10a及びコーナーカバー10bがそれぞれ第一の伝熱板1に形成された第一の遮蔽リブ6aの端面9及び第二の遮蔽リブ6bの端面の外面に密接するように、コーナーカバー10a及びコーナーカバー10bの先端が押し広げられながら積層され、同様に、第二の風路出入口部分も同様に積層される。また、第一の風路3及び第二の風路4の出入口部分が形成されることのない、第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの積層状態は、図39に示すように、第一の伝熱板1は、第一の伝熱板1に形成された第二の遮蔽リブ6bの折り返し部の内面が、第二の伝熱板2に形成された第三の遮蔽リブ6cの折り返し部の外面に密接するように、第二の遮蔽リブ6bの折り返し部の先端が外側へ押し広げられるように積層され、第二の伝熱板は、第二の伝熱板2に形成された第三の遮蔽リブ6cの折り返し部の内面が、第一の伝熱板に形成された第二の遮蔽リブ6bの折り返し部の外面に密接するように、第三の遮蔽リブ6cの折り返し部の先端が外側へ押し広げられるように積層され、それぞれ外側へ押し広げられて積層された部分は、積層後、内側へ押圧して密接することとなり、カバー107と第一の遮蔽リブ6a、コーナーカバー10aと第一の遮蔽リブ6aの端面9、コーナーカバー10bと第二の遮蔽リブ6b、または第三の遮蔽リブ6c及び、第二の遮蔽リブ6bと第三の遮蔽リブ6cとの密封性が向上し、第一の風路3及び第二の風路4の密封性の高い熱交換器を得ることができる。
【0120】
(実施例11)
次に本発明の実施例11について、図40、41及び42を参照しながら説明する。
【0121】
図40は本実施例に用いる熱交換器を構成する伝熱板の積層時の概略斜視図、図41はその風路出入口部分の概略断面図、図42はその風路出入口部分以外の概略断面図である。
【0122】
なお、実施例1、2、3、4、5、6、7、8、9及び10と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0123】
図41に示すように、第一の風路3の風路出入口部分において、第一の伝熱板1は、カバー107、突起13及び第二の溝8が、また第二の伝熱板2は、第一の遮蔽リブ6a、第一の溝7及びコーナーカバー10が伝熱面5よりも肉厚が厚くなり、第二の風路4の出入口部分も同様であり、また、第一の風路3及び第二の風路4の出入口部分が形成されることのない第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの重合部分では、図42に示すように、第二の遮蔽リブ6b及び、第三の遮蔽リブ6cの肉厚が、伝熱面5の肉厚よりも厚くなるように、ポリスチレンフィルムの真空成形により一体成形されている。
【0124】
上記構成において、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を交互に積層した際、第一の風路3及び第二の風路4の出入口部分を構成する第一の遮蔽リブ6a、第一の溝7、第二の溝8、突起13、カバー107及びコーナーカバー10が、伝熱面5よりも肉厚が厚くなるように設計されているため、出入口部分の強度が向上し、出入口部分の変形を抑制し、出入口部分の変形に起因する密封性の低下を防止することができ、また、第一の風路3及び第二の風路4の出入口部分が形成されることのない第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの重合部分では、同様に、第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの肉厚が、伝熱面5の肉厚よりも厚くなるように設計されているため、第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの強度が向上し、第二の遮蔽リブ6b及び、第三の遮蔽リブ6cの変形に起因する密封性の低下を防止することができ、第一の風路3及び第二の風路4の密封性の高い熱交換器を得ることができる。
【0125】
なお、本実施例では、凸状スペーサ105は中空凸状に形成されているため、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を交互に積層し、第一の風路3及び第二の風路4を形成した際、凸状スペーサ105の内部も風路として作用し伝熱効果が得られるため、凸状スペーサ105の肉厚は、伝熱面5とほぼ等しい肉厚に設計したが、第一の伝熱板1と第二の伝熱板2の積層時の強度を向上するために、凸状スペーサ105の肉厚を、伝熱面5の肉厚よりも厚くなるように設計してもよい。また、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を、ポリスチレンフィルムの真空成形による一体成形品としたが、実施例1、3、5及び7と同様、材料として、ポリエチレン等のその他の樹脂フィルム、アルミニウム等の薄圧金属板、あるいは伝熱性と透湿性を有する紙材、微多孔性樹脂フィルム、樹脂が混入された紙材などを用いた場合でもよく、また成形方法についても、ブロー成形、プレス成形等の他の工法により伝熱板を一体成形した場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0126】
(実施例12)
次に本発明の実施例12について、図43、44、45、46、47及び、48を参照しながら説明する。
【0127】
図43は本実施例に用いる熱交換器を構成する伝熱板の積層時の概略分解斜視図、図44はその風路出入口部分の概略断面図、図45はその風路出入口部分以外の概略断面図、図46は外周側面部を熱溶着後の熱交換器の概略斜視図、図47はその風路出入口部分の概略断面図、図48はその風路出入口部分以外の概略断面図である。
【0128】
なお、実施例1、2、3、4、5、6、7、8、9、10及び11と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0129】
図43に示すように、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2が交互に積層されており、第一の風路3の出入口部分は、図44に示すように、第一の遮蔽リブ6aの折り返し部の先端及びカバー107の先端が外向きに開くようにカール状に形成されており、第二の風路4の出入口部分も同様に形成されており、また、第一の風路3及び第二の風路4の出入口部分が形成されることのない第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの重合部分でも、図45に示すように、第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの外側折り返し部の先端が外向きに開くようにカール状にポリスチレンフィルムの真空成形により成形されている。
【0130】
上記構成において、図46に示すように、熱交換器の外周側面を、ヒータブロックによりヒーターブロックを熱交換器に押しつけるように熱溶着する際、第一の風路3及び第二の風路4の出入口部分では、第一の遮蔽リブ6aの折り返し部の先端及びカバー107の先端がヒーターブロックに当接し、第一の遮蔽リブ6aの折り返し部の先端は突起13に、カバー107の先端は第一の遮蔽リブ6aの側面に確実に押し当てられ熱溶着されることになり、また、第一の風路3及び第二の風路4の出入口部分が形成されることのない第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの重合部分では、第二の遮蔽リブ6b及び第三の遮蔽リブ6cの折り返し部の先端がヒーターブロックに当接し、第二の遮蔽リブ6bの折り返し部の先端が第三の遮蔽リブ6cの側面に、第三の遮蔽リブ6cの折り返し部の先端が第二の遮蔽リブ6bの側面に確実に押し当てられ熱溶着されることになり、熱交換器の外周側面の熱溶着が確実に行われ、同時に、熱溶着時に熱収縮により収縮しても、外側にカール状としているため、先端をカール状に形成していない場合よりも、熱溶着面を広く取ることができ、第一の風路3及び第二の風路4の密封性の高い熱交換器を得ることができる。
【0131】
なお、本実施例では熱交換器の外周側面の熱溶着方法として、ヒーターブロックを用いた熱溶着方法としたが、その他、ヒーターローラーを用いるなど熱交換器の外周側面を押し付けながら熱溶着を行う方法であれば、同様の作用効果を得ることができる。また、第一の伝熱板1及び第二の伝熱板2を、ポリスチレンフィルムの真空成形による一体成形品としたが、実施例1、3、5、7及び11と同様、材料として、ポリエチレン等のその他の樹脂フィルム、あるいは伝熱性と透湿性を有する紙材、微多孔性樹脂フィルム、樹脂が混入された紙材などを用い、成形方法としてブロー成形、プレス成形等の他の工法により伝熱板を一体成形した場合でも、同様の作用効果を得ることができ、また、材料としてアルミニウム等の薄圧金属板などを用い、成形方法をプレス成形等により伝熱板を一体成形し、側面部を押し付けずに溶接等により溶着する場合、伝熱板側面の先端を外側にカール状としているため、先端をカール状に形成していない場合よりも、熱溶着面を広く取ることができ、熱交換器の外周側面の密封が確実に行われ、第一の風路3及び第二の風路4の密封性の高い熱交換器を得ることができる。
【0132】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば、伝熱板を構成するすべての要素を一体成形し、接着剤等を用いなくても、積層後、隣接する伝熱板同士が離れることを抑制し、隣接する伝熱板間の密封性が向上し、接着剤等の伝熱板材料以外の二次材料が用いられることなく伝熱板の材料のみで構成されるためにリサイクル可能であり、接着剤等を用いなくても、風路の密封性が高く、また、伝熱板を構成するすべての要素を一体成形し、かつ接着剤等の二次材料を用いることなく形成されるため、製造コストの安価な熱交換器を得ることができる。また、下方に配置された伝熱板に形成された第一の突起部の側面が、上方に配置された伝熱板に形成された第一の凸条部の外側折り返し面の内面に密接するため、伝熱板の水平方向への位置ずれが抑制され、位置ずれに起因する、伝熱板間の外周縁部における密封性の低下を防止することができる熱交換器を得ることができる。また、下方に配置された伝熱板に形成された第一の突起部の側面が、上方に配置された伝熱板に形成された第一の凸条部の外側折り返し面の内面に密接するため、伝熱板の水平方向への位置ずれが抑制され、位置ずれに起因する、伝熱板間の外周縁部における密封性の低下を防止することができると同時に、第一の突起部の上面と第一の凸条部の上面の裏面とが密接するため、積層方向に押圧負荷がかかった場合、伝熱板のたわみを抑制し、伝熱板のたわみによる伝熱板間の密封性の低下を防止できる熱交換器を得ることができる。また、下方に配置された伝熱板に形成された第一の突起部の側面が、上方に配置された伝熱板に形成された第一の凸条部の外側折り返し面の内面及び、第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹入部の外側面と密接するため、伝熱板の水平方向への位置ずれの抑制効果が向上し、位置ずれに起因する、伝熱板間の外周縁部における密封性の低下の防止効果が向上すると同時に、第一の突起部の上面と第一の凸条部の上面の裏面とが密接するため、積層方向に押圧負荷がかかった場合、伝熱板のたわみを抑制し、伝熱板のたわみによる伝熱板間の密封性の低下を防止できる熱交換器を得ることができる。
【0133】
また、第一の凹入部と第二の凹入部とが勘合することにより、積層後、隣接する伝熱板同士が離れることを抑制し、隣接する伝熱板間の密封性が向上するため、接着剤等を用いなくても、一方の風路の出入口部分における他の一方の風路の密封性が高い熱交換器を得ることができる。
【0134】
また、第一の凹入部及び第二の凹入部を断続的に形成する構成とすることにより、第一の凹入部及び第二の凹入部の成形時に過剰な薄肉化により伝熱板が破れることを防止し、伝熱板の破れによる密封性の低下を防止できる熱交換器を得ることができる。
【0135】
また、積層方向に押圧負荷がかかった際、第一の風路と第二の風路とが隣り合う、第一の伝熱板に形成された第一の凸条部と第二の伝熱板に形成された第一の凸条部とが交差する部分の変形を抑制し、変形による密接性の低下を防止することのできる熱交換器を得ることができる。
【0136】
また、上方に配置される伝熱板に形成された交差部密閉部が下方に配置される伝熱板に形成された第一の凸条部の端面を覆うように密接することにより、第一の風路と第二の風路とが隣り合う、第一の伝熱板に形成された第一の凸条部と第二の伝熱板に形成された第一の凸条部とが交差する部分における一方の風路と他のもう一方の風路との密封性が高い熱交換器を得ることができる。
【0140】
また、第一の風路及び第二の風路のそれぞれの出入口が形成されることのない外周部において、第二の伝熱板に形成された第三の凸条部の折り返し部の内面及び第三の凸条部の上面に凹入された第一の凹入部の側面と、第一の伝熱板に形成された第二の凸条部の側面が密接するように重合することにより、伝熱板の第二の凸条部及び第三の凸条部の対向する方向への位置ずれが抑制され、位置ずれに起因する第二の凸条部と第三の凸条部の折り返し部の重なりによる密封性の低下が防止できる熱交換器を得ることができる。
【0141】
また、第一の風路及び第二の風路のそれぞれの出入口が形成されることのない外周部において、第一の伝熱板に形成された第三の凸条部の内側側面と第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の外側側面が密接し、さらに第二の伝熱板の風路出入口が形成されることのない外周部に形成された第一の凸条部の上面には、第一の凹条部が凹入成形されていないために、第一の凸条部の上面と第一の伝熱板の伝熱面の裏面との接触面積が増大し、風路の出入口部分が形成されることのない外周部での密封性が高い熱交換器を得ることができる。
【0142】
また、第二の突起部の上面が、隣接する第一の凸条部の上面の裏面に当接、あるいは密接することにより、積層方向に押圧負荷がかかった場合、あるいは、熱交換器の外周側から内側へ向かって負荷がかかった場合、風路の出入口部分が形成されることのない外周部での第一の凸条部及び第三の凸条部の変形を抑制し、変形に起因する密封性の低下を防止すると同時に、第三の凸条部の側面及び第二の突起部の側面が第一の凸条部の内側側面と密接することにより、伝熱板の積層後の位置ずれを抑制し、位置ずれに起因する密封性の低下を防止することができる熱交換器を得ることができる。
【0143】
また、伝熱板の外周側面において、それぞれ外側へ押し広げられて積層された部分は、積層後、内側へ押圧されて密接することとなり、外周側面部の密封性の高い熱交換器を得ることができる。
【0144】
また、伝熱板の外周部に形成された風路の出入口部分以外を密封する部位の肉厚を厚くし、強度を向上させることにより、熱交換器に外力が加わった際に、伝熱板の外周部に形成された風路の出入口部分以外を密封する部位が変形することを抑制し、変形に起因する密封性の低下を防止することができる熱交換器を得ることができる。
【0145】
また、熱交換器の外周部におけるそれぞれの伝熱板の密接面を溶着することにより、外周側面部の密封性が向上され、風路の出入口部分以外での密封性の高い熱交換器を得ることができる。
【0146】
また、伝熱板の縁部先端が外側へすそ広がり状をなしているため、重なり合う伝熱板の外側に位置する伝熱板の縁部の先端を、内側に位置する伝熱板の外周側面に押しつけながら溶着することができ、外周側面の溶着性が向上し、外周側面部の密封性が高い熱交換器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の熱交換器の伝熱板積層前の概略分解斜視図
【図2】同伝熱板積層前の風路出入口部の概略断面図
【図3】同伝熱板積層前の側面部の概略断面図
【図4】同伝熱板の積層時の概略斜視図
【図5】同伝熱板積層時の風路出入口部分の概略断面図
【図6】同伝熱板積層時の側面部の概略断面図
【図7】本発明の実施例2の熱交換器の伝熱板積層前の風路出入口部の概略断面図
【図8】同伝熱板積層時の風路入口部の概略断面図
【図9】本発明の実施例2の熱交換器の伝熱板積層前の風路出入口部の概略断面図
【図10】同伝熱板積層時の風路入口部の概略断面図
【図11】本発明の実施例3の熱交換器の伝熱板積層前の概略分解斜視図
【図12】同伝熱板積層時の概略斜視図
【図13】本発明の実施例4の熱交換器の伝熱板積層前の概略分解斜視図
【図14】同伝熱板積層前のコーナー部分の伝熱板の概略正面透視図
【図15】同伝熱板積層前のコーナー部分の概略正面図
【図16】同伝熱板の積層時の概略斜視図
【図17】同伝熱板積層時のコーナー部分の概略上方透視図
【図18】同伝熱板積層時のコーナー部分の概略正面透視図
【図19】同伝熱板積層時のコーナー部分の概略正面図
【図20】本発明の実施例5の熱交換器の伝熱板積層前の概略分解斜視図
【図21】同伝熱板積層前の風路出入口の概略断面図
【図22】同伝熱板積層時の概略斜視図
【図23】同伝熱板積層時の風路出入口部分の概略断面図
【図24】本発明の実施例6の熱交換器の伝熱板積層前の風路出入口の概略断面図
【図25】同伝熱板積層時の風路出入口部分の概略断面図
【図26】本発明の実施例7の熱交換器の伝熱板積層前の風路出入口の概略断面図
【図27】同伝熱板積層時の風路出入口部分の概略断面図
【図28】本発明の実施例8の熱交換器の伝熱板積層前の概略分解斜視図
【図29】同伝熱板積層時の概略斜視図
【図30】同伝熱板積層時の風路出入口部分以外の遮蔽リブの概略断面図
【図31】本発明の実施例9の熱交換器の伝熱板積層前の概略分解斜視図
【図32】同伝熱板積層時の概略斜視図
【図33】同伝熱板積層時の風路出入口部分以外の概略断面図
【図34】本発明の実施例10の熱交換器の伝熱板積層前の概略分解斜視図
【図35】同伝熱板積層前の風路出入口部分の概略断面図
【図36】同伝熱板積層前の風路出入口部分以外の概略断面図
【図37】同伝熱板積層時の概略斜視図
【図38】同伝熱板積層時の風路出入口部分の概略断面図
【図39】同伝熱板積層時の風路出入口部分以外の概略断面図
【図40】本発明の実施例11の熱交換器の伝熱板積層時の概略斜視図
【図41】同伝熱板積層時の風路出入口部分の概略断面図
【図42】同伝熱板積層時の風路出入口部分以外の概略断面図
【図43】本発明の実施例12の熱交換器の伝熱板積層時の概略分解斜視図
【図44】同伝熱板積層時の風路出入口部分の概略断面図
【図45】同伝熱板積層時の風路出入口部分以外の概略断面図
【図46】同外周側面部を熱溶着後の概略斜視図
【図47】同外周側面部を熱溶着後の風路出入口部分の概略断面図
【図48】同外周側面部を熱溶着後の風路出入口部分以外の概略断面図
【図49】従来の熱交換器の伝熱板の分解状態を示す図
【図50】同伝熱板積層時の風路出入口の断面拡大図
【符号の説明】
1 第一の伝熱板
2 第二の伝熱板
3 第一の風路
4 第二の風路
5 伝熱面
6 遮蔽リブ
6a 第一の遮蔽リブ
6b 第二の遮蔽リブ
6c 第三の遮蔽リブ
7 第一の溝
7a〜d 第一の溝
8 第二の溝
8a〜d 第二の溝
9 第一の遮蔽リブの端面
10 コーナーカバー
10a、10bコーナーカバー
11 第二の遮蔽リブの端面
12 第三の遮蔽リブの端面
13 突起
13a〜c 突起
14 補助リブ
14a〜c 補助リブ
15 補助リブの側面
15a〜c 補助リブの側面
105 凸条スペーサ
107 カバー

Claims (14)

  1. 伝熱性及び透湿性を有する、または、伝熱性のみを有する材質からなる第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層して第一の風路及び第二の風路を交互に形成する熱交換器において、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板は、前記第一の風路を流れる流体と前記第二の風路を流れる流体との間の熱交換を行う伝熱面と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の外周部に、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分を残すように前記伝熱面に対して中空凸条に形成され、凸方向とは反対方向に折り返すように形成された外側側面を有する前記第一の風路及び前記第二の風路画定用の第一の凸条部と、前記第一の凸条部の強度を向上させると同時に前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口以外での前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板との間を密封するために前記第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹条部と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の凹条部と重合することにより前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分以外を密封すると同時に、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の出入口部分の強度を向上させる前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分の伝熱面に凹入された第二の凹条部と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の外周縁部に、前記第一の凸条部の外側側面を覆うように、前記第一の凸条部の外側側面と密接することにより、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分以外を密封する、前記伝熱面に対して前記第一の凸条部の凸方向とは逆方向に折り返すように形成された折り返し部と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層する際、交互に積層されたそれぞれの伝熱板の間隔を保持する第二の凸条部とを備えるように一体成形され、第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、第一の風路及び第二の風路の出入口部分に、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際に上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の内側側面に密接し、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の積層後の位置ずれを抑制するための第一の突起部が少なくとも1つ以上形成され、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板および前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部は前記第二の伝熱板および前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部と重合する位置に設けられ、前記第一の凹条部と重合する第二の凹条部の断面形状は、前記第二の凹条部の最大幅が、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広く、前記第二の凹条部の開口部の幅が、前記第二の凹条部の最大幅よりも狭く、かつ、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも狭い形状であり、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層後、隣接する前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板同士が離れることを抑制するように、前記第一の伝熱板の一方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれ、前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板の他方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれることを特徴とする熱交換器。
  2. 伝熱性及び透湿性を有する、または、伝熱性のみを有する材質からなる第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層して第一の風路及び第二の風路を交互に形成する熱交換器において、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板は、前記第一の風路を流れる流体と前記第二の風路を流れる流体との間の熱交換を行う伝熱面と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の外周部に、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分を残すように前記伝熱面に対して中空凸条に形成され、凸方向とは反対方向に折り返すように形成された外側側面を有する前記第一の風路及び前記第二の風路画定用の第一の凸条部と、前記第一の凸条部の強度を向上させると同時に前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口以外での前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板との間を密封するために前記第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹条部と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の凹条部と重合することにより前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分以外を密封すると同時に、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の出入口部分の強度を向上させる前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分の伝熱面に凹入された第二の凹条部と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の外周縁部に、前記第一の凸条部の外側側面を覆うように、前記第一の凸条部の外側側面と密接することにより、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分以外を密封する、前記伝熱面に対して前記第一の凸条部の凸方向とは逆方向に折り返すように形成された折り返し部と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層する際、交互に積層されたそれぞれの伝熱板の間隔を保持する第二の凸条部とを備えるように一体成形され、第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の内側側面に側面が密接し、かつ、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の上面の裏面に当接あるいは密接することにより、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の積層時の位置ずれを抑制すると同時に、積層方向に押圧された場合に、第一の風路及び第二の風路の出入口部の開口高さを保持し、前記第一の凸条部の上面と前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の出入口部分の伝熱面の下面との密封性を向上させるための第一の突起部が少なくとも1つ以上形成され、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板および前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部は前記第二の伝熱板および前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部と重合する位置に設けられ、前記第一の凹条部と重合する第二の凹条部の断面形状は、前記第二の凹条部の最大幅が、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広く、前記第二の凹条部の開口部の幅が、前記第二の凹条部の最大幅よりも狭く、かつ、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも狭い形状であり、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層後、隣接する前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板同士が離れることを抑制するように、前記第一の伝熱板の一方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれ、前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板の他方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれることを特徴とする熱交換器。
  3. 伝熱性及び透湿性を有する、または、伝熱性のみを有する材質からなる第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層して第一の風路及び第二の風路を交互に形成する熱交換器において、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板は、前記第一の風路を流れる流体と前記第二の風路を流れる流体との間の熱交換を行う伝熱面と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の外周部に、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分を残すように前記伝熱面に対して中空凸条に形成され、凸方向とは反対方向に折り返すように形成された外側側面を有する前記第一の風路及び前記第二の風路画定用の第一の凸条部と、前記第一の凸条部の強度を向上させると同時に前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口以外での前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板との間を密封するために前記第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹条部と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の凹条部と重合することにより前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分以外を密封すると同時に、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の出入口部分の強度を向上させる前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分の伝熱面に凹入された第二の凹条部と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の外周縁部に、前記第一の凸条部の外側側面を覆うように、前記第一の凸条部の外側側面と密接することにより、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分以外を密封する、前記伝熱面に対して前記第一の凸条部の凸方向とは逆方向に折り返すように形成された折り返し部と、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層する際、交互に積層されたそれぞれの伝熱板の間隔を保持する第二の凸条部とを備えるように一体成形され、第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の内側側面に側面が密接し、かつ、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の上面の裏面に当接あるいは密接し、さらに、前記第一の凸条部の内側側面に密接する側面と対向する側面が、上方に配置される前記第一の伝熱板、または前記第二の伝熱板に形成された第一の凹条部の側面とも当接することにより、前記第一の伝熱板及び第二の伝熱板の積層時の位置ずれを抑制すると同時に、積層方向に押圧された場合に、第一の風路及び第二の風路の出入口部の開口高さを保持し、前記第一の凸条部の上面と前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の出入口部分の伝熱面の下面との密封性を向上させるための第一の突起部が少なくとも1つ以上形成され、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板および前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部は前記第二の伝熱板および前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部と重合する位置に設けられ、前記第一の凹条部と重合する第二の凹条部の断面形状は、前記第二の凹条部の最大幅が、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広く、前記第二の凹条部の開口部の幅が、前記第二の凹条部の最大幅よりも狭く、かつ、前記第一の凹条部の開口部の幅よりも狭い形状であり、前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板を交互に積層後、隣接する前記第一の伝熱板と前記第二の伝熱板同士が離れることを抑制するように、前記第一の伝熱板の一方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれ、前記第一の伝熱板に設けられた前記第一の凹条部の内側に前記第一の伝熱板の他方側に隣接する前記第二の伝熱板に設けられた前記第二の凹条部が密接するように押し込まれる熱交換器。
  4. 第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹条部の断面形状は、前記第一の凹条部の最大幅が前記第一の凹条部の開口部の幅よりも広い形状であることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の熱交換器。
  5. 第一の凸条部の上面に凹入された第一の凹条部は、断続的に凹入されており、第二の凹条部は、第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層した際、断続する前記第一の凹条部と重合するように断続的に凹入されていることを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の熱交換器。
  6. 第一の凹条部は、第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板に形成された前記第一の凸条部と、前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部が交差する位置まで凹入されており、前記第一の凹条部の頂部と前記第一の凸条部の上面が当接する高さに形成されていることを特徴とする請求項1から5いずれかに記載の熱交換器。
  7. 第一の伝熱板及び第二の伝熱板は、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第一の伝熱板に形成された第一の凸条部と前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部が交差する位置において、隣接する前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に設けられた前記第一の凸条部の端面と密接することにより前記第一の伝熱板に形成された前記第一の凸条部と前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部が交差する位置における密封性を向上させる交差部密閉部が、前記第一の凸条部の外側側面と同一面上に前記第一の凸条部と連続して、かつ、伝熱面に対して前記第一の凸条部の凸方向とは逆方向に折り返すように成形された折り返し部と連続して形成されていることを特徴とする請求項1から6いずれかに記載の熱交換器。
  8. 第一の伝熱板及び第二の伝熱板の平面形状が、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、いずれの伝熱板においても第一の風路及び第二の風路の出入口が形成されることのない辺を有する形状である伝熱板により構成される熱交換器において、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、前記第二の伝熱板の前記第一の風路及び第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺に形成された前記第一の凸条部の内側側面及び前記第一の凸条部の上面の裏面及び前記第一の凹条部の側面に密接、あるいは当接することにより、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺を密封する前記第一の凸条部よりも狭い幅の第三の凸条部が、前記第一の凸条部と連続して前記第一の伝熱板の外周部で前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺に中空凸条に、凸方向とは反対方向に折り返された外側側面を有するように形成されたことを特徴とする請求項1から7いずれかに記載の熱交換器。
  9. 第一の伝熱板及び第二の伝熱板の平面形状が、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、いずれの伝熱板においても第一の風路及び第二の風路の出入口が形成されることのない辺を有する形状である伝熱板により構成される熱交換器において、前記第二の伝熱板は、前記第二の伝熱板の外周部の第一の風路及び第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺に形成された第一の凸条部の上面に、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺での密封性を向上させるために、第一の凹条部が凹入形成されていない形状であり、前記第一の伝熱板は、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した際、外側側面が前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の内側側面に密接し、上面が前記第二の伝熱板に形成された前記第一の凸条部の上面の裏面に密接するように、前記第一の風路及び前記第二の風路の出入口が形成されることのない辺に、第三の凸条部が中空凸条に、凸方向とは反対方向に折り返された外側側面を有するように形成されたことを特徴とする請求項1から8いずれかに記載の熱交換器。
  10. 第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層した際、上面が前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の上面の裏面と当接し、また側面が前記第一の凸条部の内側側面と密接することにより、第一の風路及び第二の風路の出入口部分が形成されることのない辺の強度を向上させるための第二の突起部が、少なくとも一つ以上、前記第一の伝熱板に形成された第三の凸条部と一体に形成されていることを特徴とする請求項9記載の熱交換器。
  11. 第一の伝熱板及び第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の外側側面、折り返し部、交差部密閉部及び第三の凸条部の外側側面からなる伝熱板の縁部が伝熱面に対して垂直をなすように折り返し状に形成され、また、前記伝熱面に対して、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板の水平方向の寸法が等しい形状に形成されていることを特徴とする請求項1から10いずれかに記載の熱交換器。
  12. 第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層することにより構成される熱交換器の外周部の強度を向上させるために、前記第一の伝熱板及び、前記第二の伝熱板は、第一の凸条部、第二の凸条部、第三の凸条部、第一の凹条部、第二の凹条部、第一の突起部、第二の突起部、折り返し部及び交差部密閉部のうちの少なくとも一つの要素の肉厚が伝熱面の肉厚よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項1から11いずれかに記載の熱交換器。
  13. 第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層することにより構成される熱交換器の第一の風路及び第二の風路出入口以外の外周側面の密封性を向上させるために、前記熱交換器の外周側面を溶着したことを特徴とする請求項1から12いずれかに記載の熱交換器。
  14. 第一の伝熱板及び第二の伝熱板を交互に積層することにより構成される熱交換器の前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に形成された第一の凸条部の外側側面、折り返し部、交差部密閉部及び第三の凸条部の外側側面からなる伝熱板の縁部の先端を、外側へすそ広がりの形状を有するように形成し、前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板を交互に積層した後、前記熱交換器の外周側面を溶着したことを特徴とする請求項1から13いずれかに記載の熱交換器。
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