JP4889090B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4889090B2
JP4889090B2 JP2005361965A JP2005361965A JP4889090B2 JP 4889090 B2 JP4889090 B2 JP 4889090B2 JP 2005361965 A JP2005361965 A JP 2005361965A JP 2005361965 A JP2005361965 A JP 2005361965A JP 4889090 B2 JP4889090 B2 JP 4889090B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer belt
intermediate transfer
blade
forming apparatus
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005361965A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006301577A (ja
Inventor
孝弘 田宮
勝博 越後
一 小山
尚志 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005361965A priority Critical patent/JP4889090B2/ja
Priority to US11/367,541 priority patent/US20060209151A1/en
Publication of JP2006301577A publication Critical patent/JP2006301577A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4889090B2 publication Critical patent/JP4889090B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/0057Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material where an intermediate transfer member receives the ink before transferring it on the printing material

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、像担持体上に形成されたトナー像を、該像担持体に接触しながら走行駆動される中間転写ベルトに一次転写し、該中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体に二次転写して記録画像を得る画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知である(例えば、特許文献1参照)。かかる画像形成装置においては、従来より、中間転写ベルトに転写されたトナー像のまわりに少量のトナーが散った状態で付着する転写チリが問題となっている。図15は、かかる転写チリの発生原因と、その転写チリに対する従来の対策例を示す説明図である。
図15において、ドラム状の感光体により構成された像担持体3Aは、矢印方向に回転駆動され、このとき像担持体3A上に、トナーTより成るトナー像が形成される。トナーTは正規の極性、ここではマイナス極性に帯電されている。かかる像担持体3Aに対向して、矢印A方向に走行駆動される中間転写ベルト4Aが配置されている。この中間転写ベルト4Aを介して一対のガイドローラ21A,22Aが像担持体3Aの表面に圧接し、これによって、中間転写ベルト4Aが像担持体3Aの表面に接触する。
像担持体3Aに接触する中間転写ベルト部分の最上流側位置XAと最下流側位置YAの間の範囲を接触領域NAと称することにすると、この接触領域NA内の中間転写ベルト4Aの裏面部分には、転写部材13Aが当接している。ここでは、この転写部材13Aがブレードにより構成されている。かかる転写部材13Aには、トナーTの正規の帯電極性と逆極性(この例ではプラス極性)の転写電圧が電源23Aによって印加されている。これにより、像担持体3Aと中間転写ベルト4Aとの間に電界が形成され、像担持体3A上のトナー像が中間転写ベルト4Aの表面に静電的に移行して、該トナー像が中間転写ベルト4Aに一次転写される。中間転写ベルト4A上に転写されたトナー像のトナーに対しては、符号T1を付してある。このようにして中間転写ベルト4A上に一次転写されたトナー像は、図15には示していない記録媒体に二次転写され、そのトナー像が定着されて最終画像が得られる。
中間転写ベルト4Aが像担持体3Aの表面に接触した接触領域NAよりも上流側の中間転写ベルト部分と像担持体3Aとの間には、楔状の入口側空間SIAが区画され、同様に接触領域NAよりも下流側の中間転写ベルト部分と像担持体3Aの間にも楔状の出口側空間SOAが形成されている。
前述のように、中間転写ベルト4Aの裏面には、プラス極性の転写電圧が印加された転写部材13Aが接触しているので、中間転写ベルト4Aの裏面にはプラス極性の電荷が付与され、その電荷が中間転写ベルト4Aの裏面に沿って、入口側空間SIAと出口側空間SOAの領域にまで移動する。しかも、中間転写ベルト4A内に電荷が保持され、その保持された電荷が中間転写ベルト4Aの移動に伴って、出口側空間SOAの領域に達する。このため、入口側空間SIAと出口側空間SOAにおいて、中間転写ベルト4Aと像担持体3Aとの間に放電が発生し、かかる放電によって像担持体3A上のトナー像の一部のトナーTと、中間転写ベルト4Aに転写されたトナー像の一部のトナーT1の極性がプラス極性に反転してしまう。このように極性の反転したトナーが、トナー像の近傍の表面に静電的に散って、転写チリが発生するのである。
上述した転写チリの発生を防止するため、図15に示した各ローラ21A,22Aにトナーの正規の帯電極性と同極性(図の例ではマイナス極性)の電圧を印加して中間転写ベルト4Aを除電する構成が提案されている。この構成は、中間転写ベルト4Aを除電することによって、入口側空間SIAと出口側空間SOAにおいて放電が発生することを阻止し、もってトナーの極性の反転を防止しようとするものである。ところが、この構成だけでは、中間転写ベルト4Aを除電しきれず、特に、出口側空間SOAに至った中間転写ベルト4Aに電荷が残ってしまい、その残留電荷によって、出口側空間SOAに、依然として放電が発生し、中間転写ベルト上に転写チリが発生するおそれを免れない。
特許第3346063号公報
本発明の目的は、従来よりも一層効果的に転写チリの発生を抑え、高品質な画像を形成できる画像形成装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、像担持体上に形成されたトナー像を、該像担持体に接触しながら走行駆動される中間転写ベルトに一次転写し、該中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体に二次転写して記録画像を得る画像形成装置であって、前記像担持体に接触する中間転写ベルト部分の中間転写ベルト移動方向最上流側位置と最下流側位置の間の範囲を接触領域としたとき、前記像担持体上のトナー像を前記中間転写ベルトに一次転写する一次転写装置として、前記接触領域内の中間転写ベルトの裏面部分に当接し、かつトナーの正規の帯電極性と逆極性の転写電圧が印加される転写部材を用いた画像形成装置において、前記転写部材が中間転写ベルトに当接した位置よりも中間転写ベルト移動方向下流側であって、前記最下流側位置よりも中間転写ベルト移動方向上流側の中間転写ベルトの裏面部分に当接し、かつトナーの正規の帯電極性と同極性の電圧が印加される下流側除電電極と、前記転写部材が中間転写ベルトに当接した位置よりも中間転写ベルト移動方向上流側であって、前記最上流側位置よりも中間転写ベルト移動方向下流側の中間転写ベルトの裏面部分に当接し、かつトナーの正規の帯電極性と同極性の電圧が印加される上流側除電電極を具備し、前記下流側除電電極と上流側除電電極が共にブレードより成り、前記上流側除電電極を構成するブレードと下流側除電電極を構成するブレードが一体に形成されていることを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
また、上記請求項1に記載の画像形成装置において、前記転写部材がブレードより成ると有利である(請求項2)。
さらに、上記請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記ブレードは、体積抵抗率が10乃至1012Ω・cmの弾性体より成ると有利である(請求項3)。
また、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記ブレードを支持する支持部材を有し、該支持部材は弾性体より成ると有利である(請求項4)。
さらに、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記ブレードを支持する支持部材と、前記ブレードの基端部を覆う粘着性を備えた導電性接着剤とを有し、前記ブレードは、前記導電性接着剤により覆われた基端部が前記支持部材に形成された溝に嵌合し、該ブレードの基端部が導電性接着剤を介して前記溝を区画する面に密着し、前記ブレードに電圧を印加する電源の端子が前記導電性接着剤に係合していると有利である(請求項5)。
また、上記請求項1,2,4及び5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記ブレードは金属より成ると共に、該ブレードは、当該ブレードに被覆された中抵抗被覆材を介して前記中間転写ベルトに当接していると有利である(請求項6)。
さらに、上記請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記中間転写ベルトを介して、前記転写部材と下流側除電電極との間を流れるリーク電流を検知するリーク電流検知手段と、前記中間転写ベルトを介して、前記転写部材と上流側除電電極との間を流れるリーク電流を検知するリーク電流検知手段とを設けると有利である(請求項7)。
また、上記請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記中間転写ベルトは、該中間転写ベルトが電界中に置かれたときの体積抵抗率よりも、電界外に置かれたときの体積抵抗率の方が大きな値を示す電界依存性を備えた材料により構成されていると有利である(請求項8)。
さらに、上記請求項8に記載の画像形成装置において、JIS K 6911に準拠した測定法で測定した中間転写ベルトの体積抵抗率をR(Ω・cm)としたとき、電圧値が0.1乃至0.5kVの範囲において、logRの変化量/電圧値の変化量(kV)が4よりも大きな材料によって中間転写ベルトを構成すると有利である(請求項9)。
また、上記請求項9に記載の画像形成装置において、前記中間転写ベルトの縦弾性係数が3000MPa以上であると有利である(請求項10)。
さらに、上記請求項1乃至10のいずれかに記載の画像形成装置において、JIS K 6911に準拠した測定法で測定した転写部材が当接する側の中間転写ベルト面の表面抵抗率をR(Ω/□)としたとき、電圧値が0.1乃至0.5kVの範囲において、logRの変化量/電圧値の変化量(kV)が1よりも小さな材料によって中間転写ベルトを構成すると有利である(請求項11)。
本発明によれば、従来よりも転写チリの発生を効果的に抑え、高品質な画像を形成することができる。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
図1は、画像形成装置の一例を示す概略図であり、ここに示した画像形成装置は、4本のドラム状の感光体より成る像担持体3Y,3C,3M,3BKを有し、その各像担持体の周面には、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成される。かかる像担持体3Y乃至3BKに対向して無端ベルトより成る中間転写ベルト4が設けられている。この中間転写ベルト4は、支持ローラ5,6,7に巻き掛けられて、像担持体3Y乃至3BKの表面に接触しながら、矢印A方向に走行駆動され、各像担持体3Y乃至3BK上のトナー像が中間転写ベルト4上に重ねて一次転写される。
各像担持体3Y乃至3BKにトナー像を形成する構成と、そのトナー像を中間転写ベルト4に転写する構成は全て同一であるので、像担持体3Yにトナー像を形成し、これを中間転写ベルト4に転写する構成だけを説明する。この像担持体3Yは図1における反時計方向に回転駆動され、このとき帯電ローラ9によって像担持体3Yが所定の極性に帯電される。ここでは、この帯電極性がマイナス極性であるとする。次いで、像担持体3Yの帯電面に露光装置10から出射する光変調された書き込み光L(図の例ではレーザ光)が照射され、これによって像担持体に静電潜像が形成され、その静電潜像が反転現像方式の現像装置11によってイエロートナー像として可視像化される。図示した現像装置11は、現像バイアスの印加された現像ローラ8を有し、この現像ローラ8に担持されて搬送される乾式現像剤によって、静電潜像がトナー像として可視像化される。乾式現像剤としては、トナーとキャリアを有する二成分系現像剤、又はキャリアを有さない一成分系現像剤が用いられ、いずれの場合もそのトナーが正規の帯電極性(図の例ではマイナス極性)に帯電されており、かかるトナーが像担持体3Yに形成された静電潜像に静電的に移行して、その静電潜像が可視像化される。
一方、中間転写ベルト4を挟んで、像担持体3Yにほぼ対向する位置には、ブレードより成る転写部材13が配置され、この転写部材13に、像担持体3Y上のトナーの正規の帯電極性と逆極性(図の例ではプラス極性)の転写電圧が印加され、これによって像担持体3Yと中間転写ベルト4との間に電界が形成され、像担持体3Y上のトナー像が、矢印A方向に走行駆動される中間転写ベルト4上に転写される。このように転写部材13は像担持体上のトナー像を中間転写ベルトに一次転写する転写装置を構成するものである。かかる転写部材13は、トナー像が転写される中間転写ベルト4の面とは反対の裏面に当接している。トナー像転写後に像担持体3Y上に付着する転写残トナーはクリーニング装置14によって除去され、またトナー像転写後の像担持体は、図示していない除電ランプによって除電光を照射され、その表面電位が初期化され、次の作像工程に備える。
上述したところと全く同様にして、図1に示した他の像担持体3C,3M,3BK上にシアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像がイエロートナー像の転写された中間転写ベルト4上に順次重ねて転写される。このようにして、中間転写ベルト4上には4色の重ねトナー像が形成される。
また、中間転写ベルト4を挟んで、支持ローラ7に対向した位置には、トナー像の二次転写用の転写ローラ20が設けられ、その転写ローラ20の下方には給紙装置15が配置されている。給紙装置15から矢印B方向に送り出された転写紙又は樹脂フィルムなどから成る最終転写部材としての記録媒体Pは、レジストローラ対12の回転によって、所定のタイミングで、矢印Cで示すように中間転写ベルト4と転写ローラ20との間に送り込まれる。このようにして記録媒体Pが転写ローラ20を通過するとき、その転写ローラ20には、中間転写ベルト4上のトナー像のトナーの正規の帯電極性と逆極性(図の例ではプラス極性)の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト4と記録媒体Pとの間に電界が形成され、中間転写ベルト4上のトナー像が記録媒体Pに静電的に二次転写される。トナー像転写後の中間転写ベルト4上に付着する転写残トナーは、クリーニング装置16によって除去される。
トナー像を転写された記録媒体Pは、搬送装置18によって搬送されて定着装置2を通過し、このとき熱と圧力の作用によって、転写されたトナー像が記録媒体P上に定着される。定着装置2を通過した記録媒体Pは排紙部17に排出される。このようにして、フルカラー画像の形成された記録媒体Pが得られる。
以上のように、本例の画像形成装置は、像担持体上に形成されたトナー像を、該像担持体に接触しながら走行駆動される中間転写ベルトに一次転写し、その中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体に二次転写して記録画像を得るように構成されている。
次に、像担持体から中間転写ベルトに転写されたトナー像のまわりにトナーが散った状態で付着する転写チリの発生を阻止し、ないしは効果的に抑制するための構成について説明する。各像担持体3Y乃至3BKから中間転写ベルト4に転写されたトナー像の転写チリを防止するための構成は、全て、実質的に同一であるため、ここでも、像担持体3Yから中間転写ベルト4に転写されたトナー像の転写チリを防止するための構成だけを説明する。
図2は、像担持体3Yと中間転写ベルト4と転写部材13を拡大して示す説明図である。矢印A方向に走行駆動される中間転写ベルト4は、2つのガイドローラ21,22により案内されることによって、矢印方向に回転駆動される像担持体3Yの表面に直接又はトナーを介して接触し、その接触した部分において、像担持体3Yと中間転写ベルト4は同じ方向に移動する。ガイドローラ21,22は電気的にフロート状態にある。
ここでも、図15に示した従来例と同様に、像担持体3Yに接触する中間転写ベルト部分の中間転写ベルト移動方向最上流側位置Xと最下流側位置Yの間の範囲を接触領域Nと称することにすると、本例の画像形成装置においては、前述のように、像担持体3Y上のトナー像を中間転写ベルト4に一次転写する一次転写装置として、接触領域N内の中間転写ベルト4の裏面部分に当接する転写部材13が用いられ、しかもこの転写部材13には、トナーの正規の帯電極性と逆極性(図の例ではプラス極性)の転写電圧が電源23によって印加されている。この印加電圧は、例えば+2kV程度である。これにより、前述の如く、像担持体3Yと中間転写ベルト3との間に転写電界が形成され、像担持体3Y上のトナー像が中間転写ベルト4上に転写される。ここでも、転写される前の像担持体3Y上のトナーを符号Tで示し、中間転写ベルト4上に転写されたトナー像のトナーには符号T1を付してある。
図2に示した画像形成装置においても、上述の接触領域Nよりも上流側の中間転写ベルト部分と像担持体3Yとの間に楔状の入口側空間SIが区画され、接触領域Nよりも下流側の中間転写ベルト部分と像担持体3Yの間にも楔状の出口側空間SOが区画されている。
ここで、本例の画像形成装置には、図1及び図2に示した下流側除電電極24が設けられている。ここでも、この下流側除電電極24はブレードにより構成されており、かかる下流側除電電極24は、転写部材13が中間転写ベルト4に当接した位置よりも中間転写ベルト移動方向下流側であって、上述の最下流側位置Yよりも中間転写ベルト移動方向上流側の中間転写ベルト4の裏面部分に当接している。しかも、この下流側除電電極24には、トナーの正規の帯電極性と同極性(図の例ではマイナス極性)の電圧が電源25によって印加されている。その印加電圧は、例えば−0.1〜−1kV程度であり、特に−200〜−600Vが適当である。中間転写ベルト4が、直接又はトナーを介して像担持体3Yの表面に接触した接触領域Nの最下流側位置Yと、下流側除電電極24が中間転写ベルト4の裏面に当接した位置との間に、或る距離DOがあけられているのである。
中間転写ベルト4の裏面には、プラス極性の転写電圧が印加された転写部材13が当接しているので、中間転写ベルト4の裏面にはプラス極性の電荷が付与され、その電荷が中間転写ベルト4の裏面に沿って出口側空間SOに向けて移動し、しかも、その中間転写ベルト4に保持された電荷が中間転写ベルト4の移動に伴って出口側空間SOへ向けて移動する。ところが、接触領域Nの最下流側位置Yよりも中間転写ベルト移動方向上流側の位置に、マイナス極性の電圧が印加された下流側除電電極24が当接しているので、上述のように移動する電荷が中和されて中間転写ベルト4が除電される。ところが、中間転写ベルト部分がこの下流側除電電極24を通過した時点で、中間転写ベルトが完全に除電されることはなく、下流側除電電極24を通過した中間転写ベルト4にはプラス極性の電荷が多少残っている。図15に示した従来の画像形成装置においては、この残留電荷によって、出口側空間SOAに放電が発生していたのである。
これに対し、図2に示した画像形成装置においては、接触領域Nの最下流側位置Yよりも上流側の中間転写ベルト部分に下流側除電電極24が位置しているので、下流側除電電極24を通過した中間転写ベルト部分は、すぐには像担持体3Yから離れずに、しばらくの間、像担持体3Yの表面に接触している。このように下流側除電電極24を通過した中間転写ベルト4の部分が像担持体3Yに接触している間に、残されたプラス極性の電荷が下流側除電電極24の作用によって除去される。従って、その中間転写ベルト部分が像担持体3Yの表面から離間したとき、その中間転写ベルト部分には、実質的に電荷は存在せず、出口側空間SOにおいて放電が発生することはない。このため、この出口側空間SOにおいて、中間転写ベルト上のトナー像に転写チリが発生することを防止できる。中間転写ベルト4が像担持体3Yの表面から離れたときには、既にその中間転写ベルト4の除電が完了しており、従って出口側空間SOにおいて放電が発生することはない。
また、本例の画像形成装置においては、転写部材13が中間転写ベルト4に接触した位置よりも中間転写ベルト移動方向上流側であって、最上流側位置Xよりも中間転写ベルト移動方向下流側の中間転写ベルト4の裏面部分にも、上流側除電電極26が当接している。この上流側除電電極26もブレードにより構成され、かかる上流側除電電極26にトナーの正規の帯電極性と同極性(図の例ではマイナス極性)の電圧が電源27によって印加されている。中間転写ベルト4が像担持体3Yに接触した接触領域Nの最上流側位置Xと、上流側除電電極26が中間転写ベルト4の裏面に当接した位置との間に或る距離DIがあけられているのである。このため、転写部材13から中間転写ベルト4の裏面に付与されて、その裏面に沿って入口側空間SIに向けて移動するプラス極性の電荷は、マイナス極性の電圧が印加された上流側除電電極26の作用で中和される。このとき、全ての電荷が消去されずとも、上流側除電電極26と接触領域Nの最上流側位置Xとの間には、或る距離DIが存在するので、ここで残されたプラス極性の電荷が除去される。従って入口側空間SIにおいて放電が生じることはなく、像担持体3Y上のトナー像の転写チリが発生することはない。上流側除電電極26に印加する電圧は、例えば−1kV程度である。
図2に示すように、転写部材13と下流側除電電極24と上流側除電電極26は、絶縁材料より成る共通の支持部材28によって保持され、この支持部材28が図示していない加圧ばねによって中間転写ベルト4に向けて加圧され、これによって、転写部材13、下流側除電電極24及び上流側除電電極26の先端エッジ部が中間転写ベルト4の裏面に押圧される。
以上のように、本例の画像形成装置には、下流側除電電極24と、上流側除電電極26の両除電電極が設けられているが、いずれか一方の除電電極を設けるだけであっても、転写チリの発生を抑制する効果を奏することができる。
また、図1及び図2に示した画像形成装置においては、転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26が、共にブレードによって構成されているが、後述するように、これらの部材をローラによって構成することもできる。或いは転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26のうちの一部をブレードにより構成し、他の一部をローラによって構成することもできる。要は、転写部材13と下流側除電電極24を有する画像形成装置においては、これらのうちの少なくとも一方がブレードより成り、転写部材13と上流側除電電極26を有する画像形成装置においては、これらのうちの少なくとも一方がブレードより成リ、図示した例のように、転写部材13と下流側除電電極24と上流側除電電極26を有する画像形成装置においては、これらのうちの少なくとも1つがブレードにより構成されるのである。
なお、転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26がブレードよりなる画像形成装置を説明するに際しては、必要に応じて、転写部材13を転写ブレード13と称し、下流側除電電極24を下流側除電ブレード24と称し、上流側除電電極26を上流側除電ブレード26と称することにする。
図2に示した接触領域Nの中間転写ベルト移動方向における幅は小さなものであるが、本例の画像形成装置のように、転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26をブレードにより構成すると、小幅な接触領域N内にこれらのブレードを支障なく配置することができる。具体的には、下流側除電ブレード24と上流側除電ブレード26の間の間隔を例えば4mm程度の小さなものとすることが可能であり、転写ブレード13と下流側除電ブレード24と上流側除電ブレード26を極めて接近させて配置することができる。
また、転写ブレード13と下流側除電ブレード24との間の隙間と、転写ブレード13と上流側除電ブレード26との間の隙間が狭いと、隣り合うブレード間で放電が発生するおそれがある。かかる放電が発生すれば、像担持体3Yから中間転写ベルト4へのトナー像の転写効率が低下する。そこで、図2に示すように、各ブレードの間に絶縁性シート57,58を配置し、その各絶縁性シート57,58の基端部を支持部材28に固定すると、隣り合うブレード間の放電の発生を防止することができる。各絶縁性シート57,58の先端部は中間転写ベルト4の裏面に当接していることが好ましいが、若干の隙間があってもよい。絶縁性シート57,58を中間転写ベルト4に当接させる場合には、その絶縁性シートを曲げ剛性の小なる部材により構成し、中間転写ベルト4に傷が付けられる不具合を防止することが好ましい。かかる絶縁性シート57,58の材料としては、例えばPETが挙げられる。
また、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26は、体積抵抗率が10乃至1012Ω・cmの弾性体によって構成されていることが好ましい。このように比較的体積抵抗率の高いブレードを用い、これらに電圧をそれぞれ印加すると、その各ブレードと中間転写ベルト4との間に発生する放電によって、中間転写ベルトに電荷を付与することができる。
転写ブレード13、下流側除電ブレード24及び上流側除電ブレード26として、導電性のブレードを用いることもできるが、この場合には、電圧を印加された各ブレードから中間転写ベルト4に電荷が注入されることになる。このように電荷注入によって中間転写ベルト4に電荷を付与すると、微小な凹凸のある中間転写ベルトの裏面に各ブレードが接触することになるので、中間転写ベルト4に電荷を安定して与えにくくなる。
これに対し、各ブレードと中間転写ベルト4との間に生じる放電によって中間転写ベルトに電荷を付与するように構成すると、中間転写ベルト4の裏面に微小な凹凸があっても、その裏面をより均一に帯電させやすい。また、各ブレードが上述の如き高い体積抵抗率を有していると、互いに近接したブレード間に放電が発生しても、各ブレードに大電流が流れて電源とブレードを傷めるような不具合は生じない。
転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26の具体的な材質としては、例えばウレタン樹脂、シリコン樹脂、或いはフッ素樹脂などの高分子材料にカーボンを練り込んだものや、CR、EPDM或いはヒドリンゴムなどのゴム素材にカーボンを練り込んだものなどが挙げられる。かかる材料を成形することによって、例えば0.5mm乃至1.5mm程の厚さのブレードを形成することができる。
また、図2に示した画像形成装置においては、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26は、その各基端部が絶縁性の支持部材28に形成された溝34,35,36に嵌合して、絶縁性の支持部材28に支持されているが、この支持部材28がゴムなどの弾性体より成ると有利である。このように、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26を支持する支持部材28をゴムなどの弾性材料によって構成すると、像担持体3Yと中間転写ベルト4との間に存するトナーに加えられる圧力を低く抑えることができ、そのトナーが凝集するおそれをなくすことができる。
支持部材28を剛体により構成し、その支持部材28によって転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26を強固に保持して、当該転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26を大きな圧力で中間転写ベルト4に圧接させたとすると、像担持体3Yと中間転写ベルト4との間のトナーに大きな圧力が加えられ、そのトナーが凝集する。その結果、そのトナーが中間転写ベルト4に転写されず、最終画像に虫喰いないしは中抜けと称せられるトナーの欠除した部分ができ、その画質が劣化するおそれがある。これに対し、支持部材28を弾性材料により構成することによって、かかる不具合を回避することが可能である。
ところで、図4の(a)に示すように、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26の各基端部を、支持部材28に形成された各溝34、35、36に直に嵌合し、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26の基端部に電源23,25,27の各端子37,38,39を接触させることもできる。この場合、各端子37,38,39を、図4の(b)に示すように、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26の長手方向全長に亘って接触させ、中間転写ベルト4の全幅に亘って均一に電圧を印加できるように構成する必要がある。
ところが、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26は、矢印A方向に走行駆動される中間転写ベルト4の裏面に当接しているので、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26は中間転写ベルト4から大きな外力を受け、これらのブレードが図4の(c)に示すように傾いてしまうことがある。このようになると、図4の(d)に示すように、転写ブレード13、下流側除電ブレード24及び上流側除電ブレード26と、各端子37,38,39との接触不良が発生し、これによって中間転写ベルト4の全幅に亘って均一に電圧が印加されなくなり、トナー像の転写むらや、転写チリが発生するおそれがある。
そこで、図2に示した画像形成装置においては、図3にも示すように、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26の基端部が、その長手方向全長に亘って、粘着性を備えた導電性接着剤40,41,42によって覆われており、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26は、導電性接着剤40,41,42により覆われた基端部が絶縁性の支持部材28に形成された溝34,35,36に嵌合し、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26の基端部が導電性接着剤40,41,42を介して溝34,35,36を区画する面に密着している。かかる転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26に電圧を印加する電源23,25,27の端子37,38,39が導電性接着剤40,41,42に係合している。各端子37,38,39は、各導電性接着剤40,41,42に単に接触し、或いは一体的に結合するなどして、各導電性接着剤40,41,42に係合しているのである。
上述した構成により、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26は、各導電性接着剤40,41,42にその長手方向全長に亘って密着し、しかも各導電性接着剤40,41,42も各溝34,35,36の面に弾性的に密着するので、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26が図4の(c)に示したように、各溝34,35,36に対して大きくずれ動くことはない。しかも、各端子37,38,39も、粘着性を有する導電性接着剤40,41,42に係合しているので、両者はその粘着性により密着する。このため、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26は、中間転写ベルト4に対して、その全幅に亘って均一に電圧を印加することができ、トナー像の転写むらや、転写チリの発生を防止することができる。
また、図2に示すように、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26が、中間転写ベルト4の移動方向に対してトレーリング向きに中間転写ベルト4に当接している。これにより、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26のめくれや振動の発生を防止でき有利であるが、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26をカウンタ向きに中間転写ベルト4に当接させることも可能である。
転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26は、通常、前述の如き体積抵抗率を備えた中抵抗の弾性体により構成される。ところが、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26として、このような弾性体を用いると、その剛性が低いため、各ブレードがその長手方向に波打った状態に変形し、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26が、中間転写ベルト4にその長手方向全長に亘って均一に当接しなくなるおそれがある。このようになると、トナー像の転写むらが発生するおそれを免れない。
そこで、図5に示した画像形成装置においては、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26が、弾性体より剛性の大なる金属により構成されている。このように剛性の大なる転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26を用いることにより、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26が、その長手方向全長に亘って均一に中間転写ベルト4に当接するので、トナー像の転写むらの発生を防止することができる。
ところが、金属より成るブレードは、一般に電気的に導体であるため、かかる転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26が直に中間転写ベルト4に当接すると、先にも説明したように、電圧を印加された転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26から中間転写ベルト4に電荷が注入されることになるので、中間転写ベルト4に電荷を安定して与えにくくなる。
そこで、図5に示した画像形成装置においては、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26の先端部側は、例えば体積抵抗率が10乃至1012Ω・cmの中抵抗被覆材43,44,45によって覆われていて、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26は、各中抵抗被覆材43,44,45を介して中間転写ベルト4の裏面に当接している。このようにすれば、転写ブレード13、下流側除電ブレード24及び上流側除電ブレード26と、中間転写ベルト4との間に生じる放電によって、中間転写ベルト4に電荷を与えることができるので、中間転写ベルト4の裏面に微小な凹凸があっても、その裏面に均一に電荷を付与することができる。
また、互いに隣り合う転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26が向き合った面に中抵抗被覆材43,44,45が位置しているので、隣り合う転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26の間に放電が発生することを防止することができる。
さらに、中抵抗被覆材43,44,45は、中間転写ベルト4の裏面よりも軟質な材料によって構成することが好ましい。中抵抗被覆材43,44,45の硬度が高いと、中間転写ベルト4にすじや削れ跡ができるおそれがあるからである。中間転写ベルト4のユニバーサル硬度は、通常20〜50N/mmであるので、中抵抗被覆材の硬度を、この中間転写ベルト4の硬度よりも低くすることが好ましい。
また、図6に示すように、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26を、容易に弾性変形するように薄い金属板により構成し、その各ブレードの先端部を湾曲させ、湾曲した各ブレードの先端部を、これらに被覆された中抵抗被覆材43,44,45を介して中間転写ベルト4に当接させることもできる。
また、図7に示すように、上流側除電電極を構成する上流側除電ブレード26と下流側除電電極を構成する下流側除電ブレード24を一体に形成し、これらのブレードを1つのブレード部材29として構成することもできる。このブレード部材29には、電源30によってマイナス極性の電圧が印加される。かかるブレード部材29が絶縁性の樹脂よりなるホルダ31に保持されている。ブレード部材29の符号32,32を付した部分はダイアフラム状となっていて、この部分32,32が変形することによって、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26が適切な圧力で中間転写ベルト4の裏面に当接することができる。
上述のように、下流側除電ブレード24と上流側除電ブレード26を一体のブレード部材29として構成すると、その製造が容易となるだけでなく、その組付性を高めることができ、しかもその組立前の運搬性も良好となる。しかも下流側除電ブレード24と上流側除電ブレード26に電圧を印加する電源30も1つで済む。
また、転写ブレード13は、四角形の横断面形状を有するバー状に形成され、かかる転写ブレード13は、ブレード部材29に保持された絶縁性支持部材33によって支持されている。この支持部材33もゴムなどの弾性材料により構成することによって、最終画像に虫喰いや中抜けなどの異常が発生することを防止できる。
図5乃至図7に示した画像形成装置の他の構成は、図1乃至図3に示したところと実質的に変りはなく、同一の部分には、図2に付した符号と同じ符号を付してある。
ここで、先にも説明したように、転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26として、ブレードではなく、ローラを用いることもできる。すなわち、転写部材と下流側除電電極を有する画像形成装置においては、これらのうちの少なくとも一方をローラにより構成し、転写部材と上流側除電電極を有する画像形成装置においては、これらのうちの少なくとも一方をローラにより構成し、転写部材と下流側除電電極と上流側除電電極を有する画像形成装置においては、これらのうちの少なくとも1つをローラにより構成することができるのである。
図8は、転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26が共にローラにより構成された画像形成装置を示す。ここでも、以下の説明では、必要に応じて、転写部材13を転写ローラ13と称し、下流側除電電極24を下流側除電ローラ24と称し、上流側除電電極26を上流側除電ローラ26と称することにする。
転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26は、例えば直径7mmの金属製の軸46,47,48の外周面にウレタンなどの樹脂を一体に成形した後、その樹脂を切削加工して、表層49,50,51を形成したものより成り、転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26の外径は例えば8mmである。互いに隣り合う転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26の中心線間距離は、例えば10mm程度に設定される。
転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26は、図9にも示すように、半円筒状のすべり軸受52,53,54に回転自在に支持され、その各すべり軸受52,53,54が絶縁性の支持部材28に不動に支持されている。電源23,25,27の各端子は、転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26の各軸46,47,48に係合し、これによって転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26にそれぞれプラス極性とマイナス極性の電圧が印加される。
転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26の表層49,50,51は中抵抗体より成り、その体積抵抗率は、10乃至1012Ω・cm、好ましくは10乃至1010Ω・cmである。支持体28は、圧縮ばね55,56によって中間転写ベルト4の裏面に向けて押圧され、これによって転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26が中間転写ベルト4の裏面に当接する。この場合も、中間転写ベルト4に転写されたトナー像に異常画像が発生しないように、圧縮ばね55,56のばね力を小さく設定し、かつ支持部材28を弾性体により構成することが好ましい。
転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26の配置状態は、図2に示した画像形成装置の転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26と変りはない。すなわち、転写ローラ13は、像担持体3Yに接触する中間転写ベルト4部分の中間転写ベルト移動方向最上流側位置Xと最下流側位置Yの間の接触領域N内の中間転写ベルト4の裏面部分に当接し、電源23によってその転写ローラ13にトナーの正規の帯電極性と逆極性の転写電圧が印加される。また下流側除電ローラ24は、転写ローラ13が中間転写ベルト4に当接した位置よりも中間転写ベルト移動方向下流側であって、最下流側位置Yよりも中間転写ベルト移動方向上流側の中間転写ベルト4の裏面部分に当接する。上流側除電ローラ26は、転写ローラ13が中間転写ベルト4に当接した位置よりも中間転写ベルト移動方向上流側であって、最上流側位置Xよりも中間転写ベルト移動方向下流側の中間転写ベルト4の裏面部分に当接している。そして、その下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26には、電源25,27によって、トナーの正規の帯電極性と同極性の電圧が印加される。転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26は、中間転写ベルト4の移動に従動して回転するか、又は図示していない駆動装置によって図8における時計方向に回転駆動される。
上述した構成により、像担持体3Y上に形成されたトナー像を中間転写ベルト4に転写できると共に、転写チリの発生を効果的に防止することができる。
また、図9に示したように、転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26は、その表層49,50,51が、ほぼ全長に亘って、半円筒状のすべり軸受52,53,54に回転自在に支持されている。このため、転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26の長手方向中央部が下方に向けて突出する向きに大きく撓むことを防止でき、転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26をその全長に亘って中間転写ベルト4の裏面に均一に当接させることができる。これにより、トナー像の転写むらの発生を効果的に防止することができる。
図8に示した画像形成装置の他の構成は、図1及び図2に示した画像形成装置と実質的に変りはない。各ローラの間の絶縁性シート57,58が設けられることも同様である。
図2に示した画像形成装置のように、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26を用いると、その各ブレードの先端エッジ部が中間転写ベルト4との摩擦によって経時的に削れるが、その削れ状態が一様でないと、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26が中間転写ベルト4に均一に当接できなくなり、これによってトナー像の転写むらや、転写チリが発生するおそれがある。
これに対し、転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26を用いると、中間転写ベルト4が矢印A方向に移動するとき、転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26は図8における時計方向に回転するので、転写ブレード13と、下流側除電ブレード24と、上流側除電ブレード26を用いた場合よりも摩耗を少なく抑えることができ、転写ローラ13と、下流側除電ローラ24と、上流側除電ローラ26を中間転写ベルト4に均一に当接させることができる。これにより、トナー像の転写むらの発生や転写チリの発生を効果的に防止でき、しかも中間転写ベルト4に傷を付ける不具合も防止することができる。
ところで、以上説明した各実施形態例において、中間転写ベルト4の裏面に経時的に紙粉などがこびり付くと、その裏面の電気抵抗値が低下する。その抵抗値が極端に低下すると、プラス極性の電圧を印加された転写部材13から、中間転写ベルト4の裏面を介して、下流側除電電極24と上流側除電電極26に多量の電流がリークする。このようになると、中間転写ベルト4に転写されたトナー像に、トナーの欠けた部分ができる転写抜けが発生し、その画質が劣化する。このように、中間転写ベルト4の抵抗値が異常に低下したときは、その事実をユーザに報せ、中間転写ベルト4を新たな中間転写ベルト4に交換することを促す必要がある。
そこで、中間転写ベルト4を介して、転写部材13と下流側除電電極24との間を流れるリーク電流を検知するリーク電流検知手段と、中間転写ベルト4を介して、転写部材13と上流側除電電極26との間を流れるリーク電流を検知するリーク電流検知手段とを設けることが望ましい。図10にその一例を示す。
図10において、下流側除電電極24と、電源25との間には、第1の電流計59が介設され、上流側除電電極26と電源27との間には、第2の電流計60が介設され、各電流計59,60はI/Oユニット61を介してCPU62に接続されている。
ここで、図11に示すように、画像形成動作時以外の適時tに、先ず、電源25から下流側除電電極24に電流を供給する。この時、第1の電流計59により検知された電流値をIとする。この時点では、電源23と27から転写部材13と上流側除電電極26に電流は供給されていない。次に、図11に示したtの時点で、電源23から転写部材13へ電流を供給し始める。このとき第1の電流計59により検知された電流値をIとすると、CPU62においてI−I=ΔIが算出され、そのΔIが閾値Ith以上であるか否かが判定される。ここで、ΔI>0であるときは、転写部材13から中間転写ベルト4を通して下流側除電電極24に電流がリークしたことを意味する。そこで、そのリーク電流ΔIが予め決められた閾値Ith以上であるときは、中間転写ベルト4の抵抗値が低くなりすぎていると判断して、図示していない表示部に異常表示をなすと共に、画像形成装置の作動を停止させる。これにより、ユーザ又はサービスマンが中間転写ベルト4を交換する。このようにして、中間転写ベルト4の劣化によるトナー像の転写不良を未然に防ぐことができる。
全く同様にして、画像形成動作時以外の適時tに、電源23と25から転写部材13と下流側除電電極24に給電することなく、電源27から下流側除電電極26に対して電流を供給し、このとき第2の電流計60により検知される電流値Iと、次に電源23から転写部材13に電流を供給したときに第2の電流計60により検知される電流値Iとの差I−I=ΔIが閾値Ith以上であるか否かが判定され、ΔI≧Ithのときは、異常表示がなされると共に、画像形成装置の動作が停止される。
上述した例においては、第1の電流計59とCPU62によって、中間転写ベルト4を介して、転写部材13と下流側除電電極24との間を流れるリーク電流を検知するリーク電流検知手段が構成され、第2の電流計60とCPU62とによって、中間転写ベルト4を介して、転写部材13と上流側除電電極26との間を流れるリーク電流を検知するリーク電流検知手段が構成されている。電圧を検知することにより、リーク電流を検知するように構成することもできる。
下流側除電電極が設けられているが、上流側除電電極26は設けられていない画像形成装置の場合には、中間転写ベルト4を介して、転写部材13と下流側除電電極24との間を流れるリーク電流を検知するリーク電流検知手段だけが設けられる。逆に上流側除電電極は設けられているが、、下流側除電電極24は設けられていない画像形成装置においては、中間転写ベルト4を介して、転写部材13と上流側除電電極26との間を流れるリーク電流を検知するリーク電流検知手段だけが設けられる。転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26がローラより成るときも、上述したところと同様にしてリーク電流検知手段を構成することができる。
ところで、転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26が互いに近接して配置されているので、プラス極性の電圧が印加された転写部材13から、中間転写ベルト4を通して、下流側除電電極24と上流側除電電極26に多量の電流が流れると、トナー像の転写に支障をきたすおそれのあることは、前述のとおりである。
そこで、中間転写ベルト4として、その中間転写ベルトが電界中に置かれたときの体積抵抗率よりも、これが電界外に置かれたときの体積抵抗率の方が大きな値を示す電界依存性を備えた材料より成るベルトを用いることが好ましい。かかる材料よりなる中間転写ベルトを電界中に置いたとき、その電界の強度が高くなればなるほど、中間転写ベルトの体積抵抗率が低くなり、この中間転写ベルトを非電界下に置いたとき、その体積抵抗率が最大となる。
図12は、このように電界依存性を備えた中間転写ベルト4と、像担持体3Yと、転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26の関係を示す説明図である。転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26には、電源23,25,27によって、それぞれ電圧が印加されているので、転写部材13、下流側除電電極24及び上流側除電電極26と、像担持体3Yとの間の中間転写ベルト4の部分Q1,Q2,Q3には高い強度の電界が形成され、従ってこれらの部分Q1,Q2,Q3における体積抵抗率は低く保たれる。このため、転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26に印加した電圧を効率よく中間転写ベルト4の表面に伝えることができる。しかも、部分Q1とQ3の間の中間転写ベルト4の部分P1と、部分Q1とQ2の間の中間転写ベルト4の部分P2には、高強度の電界が形成されることはないので、この部分P1,P2における体積抵抗率は高く保たれる。このため、この部分P1,P2を通って、転写部材13から下流側除電電極24と上流側除電電極26に大電流が流れることを阻止できる。これによって、転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26が互いに接近した位置で中間転写ベルト4に接してはいるが、支障なく像担持体3Y上のトナー像を中間転写ベルト4に転写することが可能となる。
図13は中間転写ベルト4の体積抵抗率の電界依存性を説明するグラフである。JIS K 6911に準拠した測定法、具体的にはダイヤインスツルメンツ(旧三菱化学)製の抵抗率計ハイレスタUP(MCP−HT450)を使用して測定した各種試験片の体積抵抗率をR(Ω・cm)としたとき、図13は、縦軸にlogRをとり、横軸に印加電圧V(kV)をとったものである。このグラフの傾き、すなわちlogRの変化量/電圧値の変化量(kV)が体積抵抗率の電界依存性の大きさを表わしている。図13においては、電圧値が0.1乃至0.5kVの範囲における傾きが明らかであるが、この範囲において、logRの変化量/電圧値の変化量(kV)が4よりも大きくなる材料によって中間転写ベルト4を構成することが好ましい。図13に示した例では、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン)、PC(ポリカーボネート)、PI(ポリイミド)、PAI(ポリアミドイミド)の体積抵抗率の電界依存性が大きく、これらの材料によって中間転写ベルトを構成することが好ましい。
ところで、上述の体積抵抗率の電界依存性は、中間転写ベルト4の厚さが薄いほど、大きくなる。従って中間転写ベルト4の厚さは薄いことが好ましい。ところが、中間転写ベルト4の厚さが薄くなると、中間転写ベルト4が変形しやすくなり、その搬送性と耐久性が悪化する。そこで、体積抵抗率の電界依存性の高い材料によって中間転写ベルトを構成すると共に、中間転写ベルト4の縦弾性係数を3000MPa以上に設定することが望ましい。この構成により、中間転写ベルト4の曲げ剛性を高めることができるので、中間転写ベルトの厚さを薄くしても、その搬送性と耐久性が著しく低下することを防止できる。具体的には、縦弾性係数を3000MPa以上に設定することによって、厚さ60μm以下のポリイミド製の中間転写ベルトを使用することが可能である。
一方、転写部材13が当接する側の中間転写ベルト4の裏面の表面抵抗率の電界依存性が高いと、転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26に電圧を印加したとき、中間転写ベルト4の裏面を通して電流がリークしやすくなる。従って、中間転写ベルト4の裏面の表面抵抗率の電界依存性は低い方が有利である。
図14は中間転写ベルト4の表面抵抗率の電界依存性を説明するグラフである。JIS K 6911に準拠した測定法で測定した各種試験片の表面抵抗率をR(Ω/□)としたとき、図14は、縦軸にlogRをとり、横軸に印加電圧V(kV)をとったものである。このグラフの傾き、すなわちlogRの変化量/電圧値の変化量(kV)が表面抵抗率の電界依存性の大きさを表わしている。図13においては、電圧値が0.1乃至0.5kVの範囲における傾きが明らかであるが、この範囲において、logRの変化量/電圧値の変化量(kV)が1よりも小さな材料により中間転写ベルト4を構成することが好ましい。JIS K 6911に準拠した測定法で測定した、転写部材13が当接する側の面の表面抵抗率をR(Ω/□)としたとき、電圧値が0.1乃至0.5kVの範囲において、logRの変化量/電圧値の変化量(kV)が1よりも小さくなる材料によって、中間転写ベルトを構成するのである。図14に示した例では、PIとPAIが好ましい材料であり、これらの材料は、体積抵抗率の電界依存性が高いので、PIとPAIより成る中間転写ベルトを特に有利に採用することができる。
以上説明した具体例においては、転写部材13と、下流側除電電極24と、上流側除電電極26を中間転写ベルト4の裏面に当接させたが、これらの部材を中間転写ベルト4の裏面に対して離間して配置することも可能である。
図1に示した他の像担持体3C,3M,3BK上のトナー像を中間転写ベルト4に転写する構成と、その際に転写チリが発生することを防止するための構成も、図2乃至図14に示したところと変りはない。
以上、複数の像担持体上に互いに異なった色のトナー像を形成し、その各トナー像を中間転写ベルト上に重ねて転写する形式の画像形成装置に本発明に係る構成を採用した例を示したが、本発明は、1つの像担持体上に順次異なった色のトナー像を形成し、その各トナー像を中間転写ベルト上に重ねて転写する形式の画像形成装置にも支障なく適用できるものである。
画像形成装置の一例を示す概略図である。 図1に示した像担持体に形成されたトナー像を中間転写ベルトに転写するための構成と、これに関連する構成を示した説明図である。 転写ブレード、下流側除電ブレード及び上流側除電ブレードと、これらの基端部を覆う導電性接着剤と、電源の端子の関係を示す説明図である。 転写ブレード、下流側除電ブレード及び上流側除電ブレードを支持部材に形成した溝に直に嵌合した例を示す説明図である。 転写ブレード、下流側除電ブレード及び上流側除電ブレードを金属により構成した例を示す、図2と同様な説明図である。 転写ブレード、下流側除電ブレード及び上流側除電ブレードを金属により構成した例を示す、図2と同様な説明図である。 画像形成装置の他の例を示す、図2と同様な断面図である。 転写部材と、下流側除電電極と、上流側除電電極が共にローラより成る画像形成装置を示す、図2と同様な説明図である。 転写ローラと、下流側除電ローラと、上流側除電ローラと、これらのローラを支持するすべり軸受を示す斜視図である。 リーク電流検知手段を有する画像形成装置を示す概略説明図である。 リーク電流検知手段によってリーク電流を検知するときの一態様を示すタイミングチャートである。 中間転写ベルトの体積抵抗率の電界依存性を説明する図である。 中間転写ベルトの体積抵抗率の電界依存性を説明する図である。 中間転写ベルトの表面抵抗率の電界依存性を説明する図である。 転写チリの発生原因と従来の対策例を示した説明図である。
符号の説明
3Y,3C,3M,3BK 像担持体
4 中間転写ベルト
13 転写部材
24 下流側除電電極
26 上流側除電電極
28,33 支持部材
34,35,36 溝
37,38,39 端子
40,41,42 導電性接着剤
43,44,45 中抵抗被覆材
N 接触領域
X 最上流側位置
Y 最下流側位置

Claims (11)

  1. 像担持体上に形成されたトナー像を、該像担持体に接触しながら走行駆動される中間転写ベルトに一次転写し、該中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体に二次転写して記録画像を得る画像形成装置であって、前記像担持体に接触する中間転写ベルト部分の中間転写ベルト移動方向最上流側位置と最下流側位置の間の範囲を接触領域としたとき、前記像担持体上のトナー像を前記中間転写ベルトに一次転写する一次転写装置として、前記接触領域内の中間転写ベルトの裏面部分に当接し、かつトナーの正規の帯電極性と逆極性の転写電圧が印加される転写部材を用いた画像形成装置において、
    前記転写部材が中間転写ベルトに当接した位置よりも中間転写ベルト移動方向下流側であって、前記最下流側位置よりも中間転写ベルト移動方向上流側の中間転写ベルトの裏面部分に当接し、かつトナーの正規の帯電極性と同極性の電圧が印加される下流側除電電極と、前記転写部材が中間転写ベルトに当接した位置よりも中間転写ベルト移動方向上流側であって、前記最上流側位置よりも中間転写ベルト移動方向下流側の中間転写ベルトの裏面部分に当接し、かつトナーの正規の帯電極性と同極性の電圧が印加される上流側除電電極を具備し、前記下流側除電電極と上流側除電電極が共にブレードより成り、前記上流側除電電極を構成するブレードと下流側除電電極を構成するブレードが一体に形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写部材がブレードより成る請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ブレードは、体積抵抗率が10乃至1012Ω・cmの弾性体より成る請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ブレードを支持する支持部材を有し、該支持部材は弾性体より成る請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記ブレードを支持する支持部材と、前記ブレードの基端部を覆う粘着性を備えた導電性接着剤とを有し、前記ブレードは、前記導電性接着剤により覆われた基端部が前記支持部材に形成された溝に嵌合し、該ブレードの基端部が導電性接着剤を介して前記溝を区画する面に密着し、前記ブレードに電圧を印加する電源の端子が前記導電性接着剤に係合している請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記ブレードは金属より成ると共に、該ブレードは、当該ブレードに被覆された中抵抗被覆材を介して前記中間転写ベルトに当接している請求項1,2,4及び5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記中間転写ベルトを介して、前記転写部材と下流側除電電極との間を流れるリーク電流を検知するリーク電流検知手段と、前記中間転写ベルトを介して、前記転写部材と上流側除電電極との間を流れるリーク電流を検知するリーク電流検知手段とを設けた請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記中間転写ベルトは、該中間転写ベルトが電界中に置かれたときの体積抵抗率よりも、電界外に置かれたときの体積抵抗率の方が大きな値を示す電界依存性を備えた材料により構成されている請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. JIS K 6911に準拠した測定法で測定した中間転写ベルトの体積抵抗率をR(Ω・cm)としたとき、電圧値が0.1乃至0.5kVの範囲において、logRの変化量/電圧値の変化量(kV)が4よりも大きな材料によって中間転写ベルトを構成した請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記中間転写ベルトの縦弾性係数が3000MPa以上である請求項9に記載の画像形成装置。
  11. JIS K 6911に準拠した測定法で測定した、転写部材が当接する側の中間転写ベルト面の表面抵抗率をR(Ω/□)としたとき、電圧値が0.1乃至0.5kVの範囲において、logRの変化量/電圧値の変化量(kV)が1よりも小さな材料によって中間転写ベルトを構成した請求項1乃至10のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2005361965A 2005-03-18 2005-12-15 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4889090B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005361965A JP4889090B2 (ja) 2005-03-18 2005-12-15 画像形成装置
US11/367,541 US20060209151A1 (en) 2005-03-18 2006-03-06 Image forming apparatus

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005078985 2005-03-18
JP2005078985 2005-03-18
JP2005080813 2005-03-22
JP2005080813 2005-03-22
JP2005361965A JP4889090B2 (ja) 2005-03-18 2005-12-15 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006301577A JP2006301577A (ja) 2006-11-02
JP4889090B2 true JP4889090B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=37009871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005361965A Expired - Fee Related JP4889090B2 (ja) 2005-03-18 2005-12-15 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20060209151A1 (ja)
JP (1) JP4889090B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057777A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2007248931A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2008203669A (ja) 2007-02-21 2008-09-04 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009069736A (ja) 2007-09-18 2009-04-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010008968A (ja) 2008-06-30 2010-01-14 Ricoh Co Ltd 転写装置およびそれを備えた画像形成装置
JP5517585B2 (ja) * 2009-12-08 2014-06-11 キヤノン株式会社 搬送機構およびそれを有する記録装置
JP5557099B2 (ja) 2010-07-12 2014-07-23 株式会社リコー クリーニング装置および画像形成装置
US8731448B2 (en) 2011-01-26 2014-05-20 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including a secondary transfer nip formed with a movable roller
JP2016173503A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6733371B2 (ja) * 2016-07-01 2020-07-29 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3364614B2 (ja) * 1992-01-22 2003-01-08 株式会社リコー 画像形成装置の転写装置
US6184910B1 (en) * 1994-04-08 2001-02-06 Ricoh Company, Ltd. Color image forming apparatus with polygonal mirror rotation phase control
DE69523362T2 (de) * 1994-04-15 2002-07-11 Canon Kk Bilderzeugungsverfahren und Prozesskassette
JP3423475B2 (ja) * 1994-05-12 2003-07-07 株式会社リコー 転写方法
JP3463286B2 (ja) * 1994-11-29 2003-11-05 株式会社リコー ベルト転写装置
JP3346063B2 (ja) * 1994-12-14 2002-11-18 富士ゼロックス株式会社 画像転写装置
US5740492A (en) * 1995-05-26 1998-04-14 Ricoh Company, Ltd. Color image forming apparatus
JP3864168B2 (ja) * 1996-07-01 2006-12-27 株式会社リコー 画像形成装置、中間転写体、及び、画像形成方法
US6226486B1 (en) * 1997-06-04 2001-05-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with electrically grounded roller
JPH11258927A (ja) * 1998-01-08 1999-09-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP3772505B2 (ja) * 1998-01-19 2006-05-10 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP3889891B2 (ja) * 1999-01-21 2007-03-07 北辰工業株式会社 ブレード
JP2001100538A (ja) * 1999-09-29 2001-04-13 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JP3820840B2 (ja) * 2000-03-14 2006-09-13 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP2001272868A (ja) * 2000-03-27 2001-10-05 Canon Inc 画像形成装置および転写装置
US6611672B2 (en) * 2000-09-26 2003-08-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus, monocolor image forming apparatus, toner recycling apparatus and intermediate transfer member
US6701100B2 (en) * 2001-01-23 2004-03-02 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including an image carrier and a polarization uniforming structure
WO2002099536A1 (fr) * 2001-05-31 2002-12-12 Fuji Xerox Co., Ltd. Procede et dispositif de formation d'images couleur
US6741821B2 (en) * 2001-06-26 2004-05-25 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus, and process cartridge for use in image forming apparatus
JP4004020B2 (ja) * 2001-07-23 2007-11-07 株式会社リコー バイアス印加方法、バイアス印加装置、画像形成装置
JP2003122082A (ja) * 2001-10-09 2003-04-25 Canon Inc 画像形成装置
JP2005003936A (ja) * 2003-06-12 2005-01-06 Canon Inc 画像形成装置
JP4298467B2 (ja) * 2003-10-31 2009-07-22 株式会社リコー 画像形成方法及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006301577A (ja) 2006-11-02
US20060209151A1 (en) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4889090B2 (ja) 画像形成装置
JP4898232B2 (ja) 画像形成装置
JP5043805B2 (ja) 画像形成装置
JP2010008641A (ja) 画像形成装置
JP2006349967A (ja) 画像形成装置
US9417563B2 (en) Image forming apparatus
JP2008203669A (ja) 画像形成装置
KR101172782B1 (ko) 클리닝 장치, 화상 형성 장치 및 상유지체 유닛
JP5113477B2 (ja) 転写ベルト装置及び画像形成装置
CN108693747B (zh) 成像设备
JP2010101968A (ja) 画像形成装置
US10289056B2 (en) Image forming apparatus
JP5311767B2 (ja) 画像形成装置
JP5311768B2 (ja) 画像形成装置
JP5377722B2 (ja) 画像形成装置
JP5615093B2 (ja) 転写搬送装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2005107554A (ja) 画像形成装置
JP6390246B2 (ja) 画像形成装置
JP5312653B2 (ja) 画像形成装置
JP3695134B2 (ja) 画像形成装置
JP3666009B2 (ja) 画像形成装置
JP5236102B2 (ja) 画像形成装置
JP4957744B2 (ja) 画像形成装置
JP5047647B2 (ja) 導電性部材の製造方法
JP3695133B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4889090

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees