JP4884169B2 - 処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、処理液貯留槽に貯留された処理液を往復動ポンプにより引き抜き、この引き抜かれた処理液を被処理体へ供給等するような処理システムに関する。
例えば半導体ウエハやLCD用ガラス基板等の被処理体に対して洗浄処理あるいは乾燥処理を行うために、例えばアンモニア水(NHOH)やフッ酸水(HF)等の薬液や、リンス液(純水)等の洗浄液を被処理体に供給するような処理システムが知られている。このような処理システムにおいては、薬液や洗浄液からなる処理液を貯留する処理液貯留槽が設置されており、当該処理液貯留槽から処理液を引き抜き、この引き抜かれた処理液を再び処理液貯留槽に戻すような処理液の循環を行うとともに、引き抜かれた処理液の一部を選択的に被処理体に供給するようになっている(例えば、特許文献1等参照)。
具体的には、処理システムは、処理液を貯留する処理液貯留槽と、この処理液貯留槽から送られた処理液を用いて被処理体としての例えば半導体ウエハ(以下、ウエハともいう。)の洗浄等を行う基板洗浄装置と、を備えている。この処理システムは、処理液貯留槽から処理液が送られるとともにこの処理液を処理液貯留槽に戻すような処理液循環ラインと、処理液循環ラインの途中部分から分岐して設けられた処理液供給ラインとを備えている。処理液供給ラインの先端には、ウエハに処理液を吐出させるための処理液吐出口が設けられている。処理液循環ラインには、処理液貯留槽から処理液を引き抜いて搬送する搬送ポンプが介設されている。
また、処理液貯留槽には複数、例えば2つのレベルセンサが設置されている。下側のレベルセンサは、処理液貯留槽に貯留された処理液の液面レベルが下限レベルに達したときにこのことを検出し、一方、上側のレベルセンサは、処理液貯留槽に貯留された処理液の液面レベルが上限レベルに達したときにこのことを検出するようになっている。ここで、下側のレベルセンサにより処理液貯留槽に貯留された処理液の液面レベルが下限レベルに達したことが検出されたときには、処理液貯留槽に処理液を新たに供給したり、あるいは図示しない警報機等により使用者に対して処理液貯留槽が空に近い状態であることを報知したりするようになっている。
特開平11−97403号公報
しかしながら、処理液に薬液が含まれている場合には、処理液貯留槽内において泡が発生するおそれがある。このような泡が処理液貯留槽内で大量に発生したときには、処理液の液面レベルが下限レベルに達しても下側のレベルセンサがこの泡を検出してしまい、当該レベルセンサにおいて処理液の液面レベルが下限レベルに達したことが検出されない場合がある。また、処理液貯留槽に設置された下側のレベルセンサに故障が発生する場合があり、このようなときにも処理液の液面レベルが下限レベルに達したことが検出されない。
処理液の液面レベルが下限レベルに達したことが検出されない場合には、処理液貯留槽内で処理液がほとんどなくなることにより処理液循環ラインに処理液が流れることはなく、例えば処理液循環ラインに介設されたヒータが空焚きを行ってしまったり、あるいは基板処理装置の処理液吐出口等から被処理体に吐出される処理液に不足が生じることによりロット不良が発生してしまったりするという問題が生じるおそれがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、処理液貯留槽において実際に処理液がなくなり、この処理液貯留槽から処理液を引き抜くためのラインに処理液が流れなくなった場合において、当該処理液貯留槽が空状態であることを自動的に判定することができ、このことにより、処理液貯留槽から引き抜かれた処理液を被処理体に供給するような処理工程において安全性や生産性の向上を図ることができる処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、処理液を貯留する処理液貯留槽と、前記処理液貯留槽から処理液が送られるとともにこの処理液を前記処理液貯留槽に戻す処理液循環ラインと、前記処理液循環ラインに介設されるとともに往復部材を内蔵し、前記処理液循環ラインにおける処理液の搬送を当該往復部材の往復動作により行う往復動ポンプと、前記処理液循環ラインの途中部分から分岐して設けられた処理液供給ラインと、前記処理液供給ラインの先端に配設され、前記処理液循環ラインから送られた処理液を被処理体に対して吐出する処理液吐出口と、前記往復動ポンプにおける前記往復部材について、この往復部材が往復動作を行う際の所定距離における移動時間を計測する移動時間計測手段と、前記移動時間計測手段により計測された移動時間が予め設定された設定時間よりも小さい場合には前記処理液貯留槽が空状態であると判定する判定手段と、を備え、前記設定時間は、前記往復動ポンプに前記処理液が供給されたときにおける前記往復部材が往復動作を行う際の前記所定距離における移動時間と、前記往復動ポンプにエアが供給されたときにおける前記往復部材が往復動作を行う際の前記所定距離における移動時間との間の時間となるよう予め設定されており、前記処理液循環ラインには、当該処理液循環ラインにおける処理液の流速を選択的に低減させることができる処理液流速調整機構が介設されていることを特徴とする処理システムである。
このような処理システムによれば、往復動ポンプが処理液貯留槽から処理液を引き抜く際に、この往復動ポンプの往復部材が往復動作を行う際の所定距離における移動時間を計測し、この移動時間が予め設定された設定時間よりも小さい場合には処理液貯留槽が空状態であると判定するようになっている。このことにより、処理液貯留槽において実際に処理液がなくなり、処理液引抜ラインや処理液循環ラインに処理液が流れなくなった場合において、当該処理液貯留槽が空状態であることを自動的に判定することができるようになる。このため、例えば処理液循環ラインに介設されたヒータが空焚きを行うことや、処理液吐出口等から被処理体に吐出される処理液に不足が生じることによりロット不良が発生することを防止することができるようになり、安全性や生産性の向上を図ることができるようになる。また、前記処理液循環ラインには、当該処理液循環ラインにおける処理液の流速を選択的に低減させることができる処理液流速調整機構が介設されているので、設定時間の設定を予め事前に行う際に、処理液流速調整機構により処理液の流速を例えば1/10に低減させながら移動時間計測手段により往復部材の移動時間を計測し、当該計測された移動時間を例えば10倍にして計算を行うことにより、往復動ポンプに処理液が供給されたときにおける往復部材が往復動作を行う際の所定距離における移動時間をより精度良く算出することができるようになる。
本発明の処理システムにおいては、前記処理液が薬液を含むことがある。処理液に薬液が含まれるときには、処理液貯留槽内において泡が発生するおそれがある。このような泡が処理液貯留槽内で大量に発生したときには、処理液の液面レベルが下限レベルに達してもこの泡が処理液貯留槽の底面近傍に設けられたレベルセンサ等により検出されてしまい、当該レベルセンサにおいて処理液の液面レベルが下限レベルに達したことが検出されない場合がある。しかしながら、この場合においても当該処理液貯留槽が空状態であることを自動的に判定することができる。
本発明の処理システムにおいては、前記往復動ポンプは、前記往復部材がベローズでありこのベローズに隣接してエア室が設けられるようなエア式のベローズポンプからなり、前記ベローズポンプにおけるエア室にエアを供給するエア供給ライン、およびこのエア供給ラインに介設された開閉弁を更に備え、前記ベローズポンプには、前記ベローズが伸縮を行う際に当該ベローズの先端が所定箇所に到達したときにこのことを検出するセンサが設置されており、前記移動時間計測手段は、前記開閉弁が開状態とされてから、前記ベローズが所定箇所に到達したことを前記センサが検出するまでの時間を計測してこの時間を前記移動時間とすることが好ましい。または、前記ベローズポンプには、前記ベローズが伸縮を行う際に当該ベローズの先端が第1の所定箇所に到達したときにこのことを検出する第1のセンサおよび第2の所定箇所に到達したときにこのことを検出する第2のセンサがそれぞれ設置されており、前記移動時間計測手段は、前記ベローズの先端が第1の所定箇所に到達したことを前記第1のセンサが検出してから、当該ベローズの先端が第2の所定箇所に到達したことを前記第2のセンサが検出するまでの時間を計測してこの時間を前記移動時間とすることが好ましい。
本発明の処理システムによれば、処理液貯留槽において実際に処理液がなくなり、この処理液貯留槽から処理液を引き抜くためのラインに処理液が流れなくなった場合において、当該処理液貯留槽が空状態であることを自動的に判定することができ、このことにより、処理液貯留槽から引き抜かれた処理液を被処理体に供給するような処理工程において安全性や生産性の向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図4は、本発明による処理システムの一の実施の形態を示す図である。
このうち、図1は、本発明の一の実施形態における処理システムの構成を示す概略図であり、図2は、図1の処理システムにおけるベローズポンプの構成の詳細を示す構成図であり、図3は、図2に示すベローズポンプにおいてベローズが往復動作を行ったときの態様を示す構成図である。また、図4は、図1の処理システムにおいて図2、図3に示すベローズポンプを用いたときのポンプ駆動、第1および第2のセンサ、ならびにソレノイドのON−OFF状態を示すタイミングチャートである。
まず、本実施の形態の処理システム1の全体構成について図1を用いて説明する。
図1に示すように、処理システム1は、処理液(洗浄液)を貯留する処理液貯留槽20と、この処理液貯留槽20から送られた処理液を用いて被処理体としての半導体ウエハ(以下、ウエハともいう。)Wの洗浄を行う基板洗浄装置60と、を備えている。この処理システム1は、処理液貯留槽20から処理液が送られるとともにこの処理液を処理液貯留槽20に戻す処理液循環ライン22と、処理液循環ライン22の途中部分から分岐して設けられた処理液供給ライン62とを備えている。以下、このような処理システム1の各構成要素について詳述する。
処理液貯留槽20には、薬液供給ライン14を介して薬液供給源10が接続されており、この薬液供給源10から所定濃度の薬液が処理液貯留槽20に供給されるようになっている。また、当該処理液貯留槽20には、純水供給ライン16を介して純水供給源12が接続されており、この純水供給源12から純水が処理液貯留槽20に供給されるようになっている。そして、処理液貯留槽20に供給された薬液および純水は処理液循環ライン22において循環されることにより混合させられるようになっている。
図1に示すように、処理液貯留槽20には複数、例えば2つのレベルセンサ20a、20bが設置されている。これらのレベルセンサ20a、20bはそれぞれ制御ユニット50に接続されている。下側のレベルセンサ20aは、処理液貯留槽20に貯留された処理液の液面レベルが下限レベルに達したときにこのことを検出し、一方、上側のレベルセンサ20bは、処理液貯留槽20に貯留された処理液の液面レベルが上限レベルに達したときにこのことを検出するようになっている。なお、処理液循環ライン22における処理液貯留槽20からの引抜口は、下側のレベルセンサ20aよりも下方に配置されている。
ここで、レベルセンサ20aにより処理液貯留槽20に貯留された処理液の液面レベルが下限レベルに達したことが検出されたときには、制御ユニット50に検出信号を送信する。そして、薬液供給源10や純水供給源12から薬液や純水を処理液貯留槽20に追加的に供給したり、あるいは図示しない警報機等により使用者に対して処理液貯留槽20が空に近い状態であることを報知したりするようになっている。
処理液循環ライン22には、当該処理液循環ライン22における処理液の搬送を行うベローズポンプ30、ベローズポンプ30による処理液の脈動を抑えるためのダンパ26、および処理液に対して加熱を行うヒータ24が順に介設されている。ベローズポンプ30は往復動ポンプ(往復動作により流体を送出するポンプ)の一種であり、処理液循環ライン22において処理液の流れを生じさせる動力源となるものである。このベローズポンプ30の動作は後述する制御ユニット50により制御されるようになっている。なお、ベローズポンプ30の構成の詳細については後述する。また、ヒータ24よりも下流側の位置において処理液循環ライン22は分岐し、一方の分岐路は再び処理液循環ライン22に処理液を戻すようになっており、他方の分岐路は処理液供給ライン62として基板洗浄装置60に処理液を送るようになっている。この分岐箇所における処理液の流れの切り換えは、処理液循環ライン22に介設された開閉弁22aおよび処理液供給ライン62に介設された開閉弁62aの開閉動作により行われるようになっている。
また、前述のような分岐箇所の下流側において処理液循環ライン22には処理液流速調整機構28が介設されている。具体的には、処理液流速調整機構28は、並列に設けられる2本のラインを有し、一方のラインには開閉弁28aが介設され、他方のラインには抵抗部28bが介設されている。この抵抗部28bは、例えば配管の径を処理液循環ライン22の配管の径よりも大幅に小さくしたものである。ここで、開閉弁28aを開状態としたときには処理液は処理液流速調整機構28において減速されることはなく、処理液循環ライン22を循環する処理液の流速は通常の速度となる。一方、開閉弁28aを閉状態としたときには処理液は抵抗部28bを通過することとなり、この抵抗部28bにおける配管の径が大幅に小さくなっていることにより、処理液は処理液流速調整機構28において大幅に減速され、処理液循環ライン22を循環する処理液の流速が例えば1/10となる。
基板洗浄装置60のチャンバー内には、略円板形のウエハWを略水平に保持するスピンチャック64が設けられている。また、処理液循環ライン22から分岐した処理液供給ライン62は基板洗浄装置60のチャンバー内まで延びており、その先端には、スピンチャック64に保持されたウエハWに対して洗浄液を吐出するための処理液吐出口(例えば洗浄ノズル)66が設けられている。
次に、このような処理システム1におけるベローズポンプ30および当該ベローズポンプ30を制御する制御ユニット50の構成の詳細について図2乃至図4を用いて説明する。
図2等に示すように、ベローズポンプ30はシリンダ32を有しており、このシリンダ32内にはベローズ34が配置されている。シリンダ32の内部空間はエア室33となっており、このエア室33にはエア供給源44から一定圧力のエアが供給されるようになっている。以下、このようなベローズポンプ30および当該ベローズポンプ30の制御を行う制御ユニット50の各構成要素について詳述する。
図2等に示すように、処理液循環ライン22におけるシリンダ32への入口部分には逆止弁36が設けられており、また当該処理液循環ライン22におけるシリンダ32からの出口部分にも逆止弁38が設けられている。このことにより、ベローズポンプ30のシリンダ32の前後において処理液循環ライン22を流れる処理液が逆流することを防止するようになっている。
ベローズ34は、図2の左右方向に伸縮するようになっている。具体的には、図2はベローズ34が伸長した状態を示し、図3はベローズ34が収縮した状態を示している。このベローズ34の伸縮動作は、当該ベローズ34に隣接するエア室33におけるエアの圧力を変更することにより行われるようになっている。
エア室33にはエア供給源44から一定圧力のエアが供給されるようになっている。このエア供給ライン43には開閉弁46が介設されており、当該開閉弁46はソレノイド47によりその開閉が駆動されるようになっている。一方、エア供給ライン43は途中で分岐しており、この分岐ラインはエアの排出のために用いられるようになっている。この分岐ラインにも開閉弁48が介設されており、当該開閉弁48はソレノイド49によりその開閉が駆動されるようになっている。ここで、開閉弁46とソレノイド47とにより、また開閉弁48とソレノイド49とにより、それぞれ電磁弁が構成されている。ソレノイド47、49はそれぞれ後述する制御ユニット50の制御器52に接続されており、この制御器52により制御されるようになっている。
また、シリンダ32には、ベローズ34が伸長した状態、および収縮した状態をそれぞれ検出するためのエンドセンサ40、42が設けられている。これらのエンドセンサ40、42は例えば静電容量センサや光センサから構成されており、第1のエンドセンサ40は、ベローズ34が伸長する際に当該ベローズ34の先端を検出したときにONとなり、この状態からベローズ34の先端を検出しなくなるとOFFとなるようになっている。一方、第2のエンドセンサ42は、ベローズ34が収縮する際に当該ベローズ34の先端を検出したときにONとなり、この状態からベローズ34の先端を検出しなくなるとOFFとなるようになっている。
制御ユニット50は、各エンドセンサ40、42から送られた信号に基づいてソレノイド47、49の駆動を制御する制御器52と、ベローズ34が往復動作を行う際の所定距離における移動時間を計測する移動時間計測器53と、移動時間計測器53により計測された移動時間に基づいて処理液貯留槽20が空状態であるか否かを判定する判定器54と、を有している。
制御器52は、ソレノイド47、49に対して、ソレノイド47により開閉弁46を閉状態とさせるとともにソレノイド49により開閉弁48を開状態とさせるような第1の動作、およびソレノイド47により開閉弁46を開状態とさせるとともにソレノイド49により開閉弁48を閉状態とさせるような第2の動作を交互に行わせる。制御器52による第1の動作により、エア室33内へのエアの供給が開閉弁46により阻止されるとともにエア室33内のエアは開閉弁48を経て排気されるので、当該エア室33におけるエアの圧力は低くなり、図2に示すようにベローズ34は伸長した状態となる。一方、制御器52による第2の動作により、エア供給源44から開閉弁46を経てエア室33にエアが供給されるとともに開閉弁48が閉じられることによりエア室33内のエアが排気されることはなくなるので、当該エア室33におけるエアの圧力は高くなり、図3に示すようにベローズ34は収縮した状態となる。
制御ユニット50の移動時間計測器53は、前述のようにベローズ34が往復動作を行う際の所定距離における移動時間を計測するようになっている。具体的には、移動時間計測器53は、図2に示すようなベローズ34が伸長した状態にあるときにおいて制御器52によりソレノイド47が開閉弁46を開状態とした時刻から、ベローズ34が収縮してエンドセンサ42がOFF状態からON状態に切り替わる時刻までの時間を計測するようになっている。
判定器54は、前述のように移動時間計測器53により計測された移動時間が、予め設定された設定時間よりも小さいか否かの判断を行う。ここで、計測された移動時間が設定時間よりも大きい場合には、判定器54は、ベローズポンプ30が処理液循環ライン22における処理液の搬送を問題なく行っていると判定する。一方、計測された移動時間が設定時間よりも小さい場合には、判定器54は、処理液貯留槽20が空状態であると判定する。ここで、設定時間は例えば0.4秒とされる。
なお、判定器54は、移動時間計測器53による1回の計測により導き出された移動時間を用いる代わりに、移動時間計測器53による複数回の計測による移動時間の平均値を用いるようになっていてもよい。
判定器54において用いられる設定時間の設定方法は以下の通りである。すなわち、処理システム1の実際の稼動の前に、設定時間の設定を行うためのテスト運転を予め行う。具体的には、まず、ベローズポンプ30に処理液が確実に供給されるような状態にして当該ベローズポンプ30を駆動させ、この際に移動時間計測器53により計測されたベローズ34の移動時間を第1の時間とする。この第1の時間は例えば0.6秒となる。次に、ベローズポンプ30に液体を何も供給しないような状態にして、すなわちベローズポンプ30にエアが供給されるような状態にして当該ベローズポンプ30を稼動させ、この際に移動時間計測器53により計測されたベローズ34の移動時間を第2の時間とする。この第2の時間は例えば0.3秒となる。そして、判定器54で用いられる設定時間を、前述の第1の時間と第2の時間との間の時間となるよう、当該設定時間の設定を行う。このようにして、設定時間が例えば0.4秒に設定される。
なお、上述のような設定時間の設定動作において、処理液流速調整機構28の開閉弁28aを閉状態にして処理システム1のテスト運転を行うことが好ましい。なぜならば、各エンドセンサ40、42の検出精度は各々例えば1/10秒単位であるが、開閉弁28aを閉状態にすることにより処理液循環ライン22における処理液の流速を例えば1/10とし、この状態で移動時間計測器53によりベローズ34の移動時間を計測し、当該計測された移動時間を10倍にして前述の第1の時間とすることにより、各エンドセンサ40、42の検出精度を相対的により細かくすることができるようになるので、この第1の時間をより精度良く算出することができるようになる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の処理システム1の動作について説明する。
まず、薬液供給源10から薬液を、純水供給源12から純水をそれぞれ処理液貯留槽20に供給することにより、この処理液貯留槽20に薬液と純水との混合液(処理液)を貯留させる。
次に、開閉弁22aを開状態とするとともに開閉弁62aを閉状態とし、制御ユニット50によりベローズポンプ30を駆動させ、処理液循環ライン22において処理液を循環させる。このことにより、処理液貯留槽20内の薬液と純水との混合が促進される。この際に、処理液流速調整機構28の開閉弁28aは開状態となっている。また、処理液循環ライン22において循環させられる処理液はヒータ24により加熱されることとなる。
一方、基板洗浄装置60においてウエハWの洗浄処理を行う際には、ベローズポンプ30を駆動させた状態で開閉弁22aを閉状態とするとともに開閉弁62aを開状態とし、処理液供給ライン62に処理液を供給する。このことにより、処理液供給ライン62の先端にある処理液吐出口66から、基板洗浄装置60のスピンチャック64により保持されたウエハWの表面に処理液が吐出される。
ここで、ベローズポンプ30の駆動方法について詳述すると、図3に示すようなベローズ34が収縮状態にあるときにおいて、制御ユニット50の制御器52は、ソレノイド47により開閉弁46を閉状態とさせるとともにソレノイド49により開閉弁48を開状態とさせるような制御をソレノイド47、49に対してそれぞれ行う。このことにより、エア室33からエアが開閉弁48を経て排気され、ベローズ34が図3に示すような収縮状態から伸長し、図2に示すような状態となる。このことにより、シリンダ32の上流側の処理液循環ライン22から当該シリンダ32内に処理液が流入する。
一方、図2に示すようにベローズ34が伸長状態にあり、シリンダ32内に処理液が流入しているときにおいて、制御ユニット50の制御器52は、ソレノイド47により開閉弁46を開状態とさせるとともにソレノイド49により開閉弁48を閉状態とさせるような制御をソレノイド47、49に対してそれぞれ行う。このことにより、エア供給源44からエアが開閉弁46を経てエア室33に供給され、ベローズ34が図2に示すような伸長状態から収縮し、図3に示すような状態となる。このことにより、シリンダ32内に流入していた処理液は下流側の処理液循環ライン22に排出されることとなる。
このように、制御器52は、ソレノイド47、49に対して、ソレノイド47により開閉弁46を閉状態とさせるとともにソレノイド49により開閉弁48を開状態とさせるような第1の動作、およびソレノイド47により開閉弁46を開状態とさせるとともにソレノイド49により開閉弁48を閉状態とさせるような第2の動作を交互に行わせる。このことにより、ベローズポンプ30による処理液の搬送が行われる。
ベローズポンプ30の駆動が行われる際に、移動時間計測器53は、図2に示すようなベローズ34が伸長した状態にあるときにおいて制御器52によりソレノイド47が開閉弁46を開状態とした時刻から、またはソレノイド47に対して開閉弁46を開状態とする指令が出された時刻から、ベローズ34が収縮して第2のエンドセンサ42がOFF状態からON状態に切り替わる時刻までの時間を計測する。図4のタイミングチャートを用いてこの時間について具体的に説明する。なお、図4は、図1の処理システム1において図2、図3に示すベローズポンプ30を用いたときのポンプ駆動、第1および第2のエンドセンサ40、42、ならびにソレノイド47のON−OFF状態を示すタイミングチャートである。移動時間計測器53により計測される時間は、ソレノイド47がON状態となり開閉弁46を開状態とした時刻から、またはソレノイド47に対して開閉弁46を開状態とする指令が出された時刻から、第2のエンドセンサ42がOFF状態からON状態に切り替わるまでの時間aである。
処理液貯留槽20に十分な量の処理液が貯留されており処理液循環ライン22で十分な量の処理液が循環されるときには、このベローズ34の移動時間は例えば0.6秒となる。
判定器54は、移動時間計測器53により計測された時間と、予め設定された設定時間との大小を比較する。ここで、判定器54において予め設定された設定時間は前述のように0.4秒であるので、判定器54は、移動時間計測器53により計測された時間が設定時間よりも大きいと判断する。このことにより、判定器54は、ベローズポンプ30が処理液循環ライン22における処理液の搬送を問題なく行っていると判定する。
これに対して、処理液供給ライン62により大量の処理液を基板洗浄装置60に送ることにより処理液貯留槽20における処理液の貯留量が大きく減少する場合がある。この場合に、通常はレベルセンサ20aによって処理液貯留槽20に貯留された処理液の液面レベルが下限レベルに達したことが検出され、処理液貯留槽20に処理液が新たに供給される。しかしながら、処理液には薬液が含まれており、処理液貯留槽20内において泡が発生するおそれがある。このような泡が処理液貯留槽20内で大量に発生したときには、処理液の液面レベルが下限レベルに達してもレベルセンサ20aがこの泡を検出してしまうことにより、当該レベルセンサ20aにおいて処理液の液面レベルが下限レベルに達したことが検出されない場合がある。あるいは、レベルセンサ20aに故障が発生した際にも同様の問題が発生する。このような場合には、処理液貯留槽20内で処理液がほとんどなくなることにより処理液循環ライン22に処理液が流れることはなく、ベローズポンプ30にはエアが流入することとなる。このようにベローズポンプ30にエアが流入した場合は、処理液のような液体が流入した場合と比較してベローズ34の往復移動速度が速くなり、移動時間計測器53により計測されるベローズ34の移動時間は短くなる。具体的には、処理液循環ライン22に十分な量の処理液が流れないときには、移動時間計測器53により計測されるベローズ34の移動時間は例えば0.3秒となる。
この場合、判定器54は、移動時間計測器53により計測された時間が設定時間(0.4秒)よりも小さいと判断し、処理液貯留槽20が空状態であると判定する。判定器54により処理液貯留槽20が空状態であると判定された場合には、制御器52はソレノイド47、49の駆動を緊急停止させ、図示しない警報機やモニタ等により使用者に対して処理液貯留槽20が空状態であることを報知する。
以上のように本実施の形態の処理システム1および処理方法によれば、ベローズポンプ30が処理液貯留槽20から処理液を引き抜く際に、このベローズポンプ30のベローズ34が往復動作を行う際の所定距離における移動時間を計測し、この移動時間が予め設定された設定時間よりも小さい場合には処理液貯留槽20が空状態であると判定するようになっている。このことにより、処理液貯留槽20において実際に処理液がなくなり、処理液循環ライン22に処理液が循環しなくなった場合において、当該処理液貯留槽20が空状態であることを自動的に判定することができるようになる。このため、処理液循環ライン22に介設されたヒータ24が空焚きを行うことや、処理液吐出口66からウエハWに吐出される処理液に不足が生じることによりロット不良が発生することを防止することができるようになり、処理システム1における安全性や生産性の向上を図ることができるようになる。
また、処理液に薬液が含まれるときには、処理液貯留槽20内において泡が発生するおそれがある。このような泡が処理液貯留槽20内で大量に発生したときには、処理液の液面レベルが下限レベルに達してもレベルセンサ20aがこの泡を検出してしまうことにより、当該レベルセンサ20aにおいて処理液の液面レベルが下限レベルに達したことが検出されない場合がある。しかしながら、この場合においても当該処理液貯留槽20が空状態であることを自動的に判定することができる。
また、判定器54における設定時間の事前の設定において、ベローズポンプ30に処理液が供給されたときにおけるベローズ34が往復動作を行う際の所定距離における移動時間(第1の時間)と、ベローズポンプ30にエアが供給されたときにおけるベローズ34が往復動作を行う際の所定距離における移動時間(第2の時間)との間の時間となるよう設定時間が設定されるようになっている。このため、判定器54において実際の移動時間との比較の対象となる設定時間を適切な値とすることができる。
なお、本実施の形態による処理システム1は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。例えば、制御ユニット50の移動時間計測器53は、図2に示すようなベローズ34が伸長した状態にあるときにおいて、エア供給源44からエア室33にエアを供給することによりベローズ34が収縮して第1のエンドセンサ40がON状態からOFF状態に切り替わる時刻から、第2のエンドセンサ42がOFF状態からON状態に切り替わる時刻までの時間を計測し、この時間を所定距離における移動時間とするようになっていてもよい。すなわち、図4に示すようなタイミングチャートにおいて、矢印bで示されるような時間をベローズ34の所定距離における移動時間としてもよい。この場合、判定器54において予め設定される設定時間も適宜変更されることになる。
処理システム1の他の態様においては、制御ユニット50の移動時間計測器53は、ソレノイド47がOFF状態となり開閉弁46を閉状態とするとともにソレノイド49がON状態となり開閉弁48を開状態としてから、第1のエンドセンサ40がOFF状態からON状態に切り替わる時刻までの時間を計測し、この時間を所定距離における移動時間とするようになっていてもよい。すなわち、図4に示すようなタイミングチャートにおいて、矢印b´で示されるような時間をベローズ34の所定距離における移動時間としてもよい。この場合も、判定器54において予め設定される設定時間も適宜変更されることになる。
また、図1に示す処理システム1においては往復動ポンプとしてベローズポンプ30を用いたが、往復動作により流体を送出するポンプであればベローズポンプ30に限定されることはなく、空気圧シリンダ等の空気圧アクチュエータを用いたポンプやダイヤフラムを用いたポンプ等の他の種類のポンプを使用してもよい。また、本実施の形態による処理システム1は処理液貯留槽20のレベルセンサ20aの故障時、検出ミスの際に使用されることとしたが、本発明によれば、処理液貯留槽20内の処理液の液面レベルが下限レベルに達することを検出するためのセンサを、処理液貯留槽20に設けることを省略することも可能となる。
処理システムの更に他の構成について図5および図6を用いて説明する。図5および図6に示す処理システムは、ベローズポンプにおいて一対のシリンダが対向して配置されており、各シリンダ内にベローズがそれぞれ配置されている点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至図4に示す処理システム1と同様の構成を有している。なお、図5は、ベローズポンプ等の他の構成の詳細を示す図であり、図6は、図5に示すベローズポンプを用いたときのポンプ駆動、第1および第2のセンサ、ならびにソレノイドのON−OFF状態を示すタイミングチャートである。
このような変形例に係る処理システムにおいて、図1乃至図4に示す処理システム1と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、ベローズポンプ30aは一対のシリンダ32a、32bを有しており、各シリンダ32a、32b内にはベローズ34a、34bがそれぞれ配置されている。各シリンダ32a、32bの内部空間はそれぞれエア室33a、33bとなっており、これらのエア室33a、33bにはエア供給源44aからエアが供給されるようになっている。以下、このようなベローズポンプ30aおよび当該ベローズポンプ30aの制御を行う制御ユニット50aの各構成要素について詳述する。
各ベローズ34a、34bは、各々、図5の左右方向に伸縮するようになっている。ここで、各ベローズ34a、34bは連結部材(図示せず)により連結されており、一方のベローズ(例えばベローズ34a)の伸長と他方のベローズ(例えばベローズ34b)の収縮とが同期するようになっている。これらのベローズ34a、34bの伸縮動作は、当該ベローズ34a、34bに隣接するエア室33a、33bにおけるエアの圧力を変更することにより行われるようになっている。
各エア室33a、33bにはエア供給源44aから一定圧力のエアが供給されるようになっている。エア供給源44aと各エア室33a、33bとを結ぶエア供給ライン43aにおいて、エア供給源44aの近傍には切換機構45が設けられており、この切換機構45からエア供給ライン43aが分岐してそれぞれ各エア室33a、33bに到達するようになっている。具体的には、切換機構45が図5に示す白抜きの矢印方向(図5における左右方向)に往復移動することにより、エア室33a、33bのいずれか一方へのエアの供給ならびに他方のエア室33a、33bからのエアの排気が切り換えられるようになっている。更に詳細に説明すると、切換機構45は例えば4ボード・2ポジション型の電磁弁からなり、シリンダ32a内のエア室33aのエアを排気するとともにシリンダ32b内のエア室33bにエアを供給する第1位置(図5に示す位置)と、シリンダ32内のエア室32aにエアを供給するとともにシリンダ32b内のエア室33bからエアを排気する第2位置との間で往復移動するようになっている。この切換機構45における切換動作は制御ユニット50aの制御器52aにより制御されるようになっている。また、各エア室33a、33bにそれぞれ到達するような各エア供給ライン43aにおける切換機構45の下流側において開閉弁46a、48aが各々介設されている。これらの開閉弁46a、48aはそれぞれソレノイド47a、49aによりその開閉が駆動されるようになっている。ここで、各開閉弁46a、48aとそれに対応する各ソレノイド47a、49aとにより、それぞれ電磁弁が構成されている。ソレノイド47a、49aはそれぞれ制御ユニット50aの制御器52aに接続されており、この制御器52aにより制御されるようになっている。
また、図5に示すように、各シリンダ32a、32bには、ベローズ34aが伸長した状態、およびベローズ34bが伸長した状態を各々検出するためのエンドセンサ40a、42aがそれぞれ設けられている。これらのエンドセンサ40a、42aは例えば静電容量センサや光センサから構成されており、第1のエンドセンサ40aは、ベローズ34aが伸長する際に当該ベローズ34aの先端を検出したときにONとなり、この状態からベローズ34aの先端を検出しなくなるとOFFとなるようになっている。一方、第2のエンドセンサ42aは、ベローズ34bが伸長する際に当該ベローズ34bの先端を検出したときにONとなり、この状態からベローズ34bの先端を検出しなくなるとOFFとなるようになっている。
制御ユニット50aは、エンドセンサ40a、42aから送られた信号に基づいて切換機構45およびソレノイド47a、49aの駆動を制御する制御器52aと、ベローズ34a、34bが往復動作を行う際の所定距離における移動時間を計測する移動時間計測器53aと、移動時間計測器53aにより計測された移動時間に基づいて処理液貯留槽20が空状態であるか否かを判定する判定器54aと、を有している。
制御器52aは、切換機構45およびソレノイド47a、49aに対して、エア供給源44aからエアをエア室33aに直接的に供給させるとともにエア室33bからエアを排気するような第1の動作、エア供給源44aからエアをエア室33bに直接的に供給させるとともにエア室33aからエアを排気するような第2の動作を交互に行わせる。制御器52aによる第1の動作(切換機構45を、図5に示すような位置から更に左方に移動させる動作)により、エア室33a内へのエアの供給が開閉弁46aを経て行われるとともにエア室33b内のエアは開閉弁48aを経て排気されるので、エア室33aにおけるエアの圧力が高くなり、ベローズ34bが伸長するとともにベローズ34aが収縮した状態となる。一方、制御器52aによる第2の動作(切換機構45を、図5に示すような位置に配置させる動作)により、エア供給源44aから開閉弁48aを経てエア室33bにエアが供給されるとともにエア室33a内のエアは開閉弁46aを経て排気されるので、エア室33bにおけるエアの圧力は高くなり、ベローズ34aが伸長するとともにベローズ34bが収縮した状態となる。
制御ユニット50aの移動時間計測器53aは、ベローズ34a、34bが同期して往復動作を行う際の所定距離における移動時間を計測するようになっている。具体的には、移動時間計測器53aは、図5に示すようなベローズ34aが伸長した状態にあるときにおいて、エア供給源44aからエアがエア室33aに供給されるよう制御器52aにより切換機構45および各ソレノイド47a、49aの駆動を行った時刻から、ベローズ34aが収縮するとともにベローズ34bが伸長してエンドセンサ42aがOFF状態からON状態に切り替わる時刻までの時間を計測するようになっている。すなわち、図6に示すようなタイミングチャートにおいて、矢印cで示されるような時間がベローズ34a、34bの所定距離における移動時間として計測される。
判定器54aは、前述のように移動時間計測器53aにより計測された移動時間が、予め設定された設定時間よりも小さいか否かの判断を行う。ここで、計測された移動時間が設定時間よりも大きい場合には、判定器54aは、ベローズポンプ30aが処理液循環ライン22における処理液の搬送を問題なく行っていると判定する。一方、計測された移動時間が設定時間よりも小さい場合には、判定器54aは、処理液貯留槽20が空状態であると判定する。このような設定時間の設定方法は上述の図2に示すような判定器54における場合と同様に行われる。
このようなベローズポンプ30aおよび制御ユニット50aを備えた処理システムによれば、図2に示すようなベローズポンプ30および制御ユニット50を備えた処理システム1と同様の作用効果を得ることができるとともに、更に、ベローズ34a、34bが交互に伸縮することにより、ベローズポンプ30aはほぼ連続的に処理液を搬送することができるようになる。
処理システムの更に他の構成としては、処理液貯留槽20から処理液を引き抜きこの引き抜かれた処理液を再び処理液貯留槽20に戻すような処理液循環ライン22を用いる代わりに、図7に示すように処理液貯留槽20に処理液引抜ライン23の一端を接続させ、この処理液引抜ライン23の他端を直接、基板洗浄装置60の処理液吐出口66に接続させてもよい。この場合、図7に示すように、処理液引抜ライン23において上流側から順にベローズポンプ30およびダンパ26がそれぞれ介設されることとなる。ここで、ベローズポンプ30および制御ユニット50の構成は図2乃至図4に示すものと略同一となっている。また、図7に示すような処理システムにおいて、図1乃至図4に示す処理システム1と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すような処理システムにおいても、ベローズポンプ30が処理液貯留槽20から処理液を引き抜く際に、このベローズポンプ30のベローズ34が往復動作を行う際の所定距離における移動時間を計測し、この移動時間が予め設定された設定時間よりも小さい場合には処理液貯留槽20が空状態であると判定するようになっている。このことにより、処理液貯留槽20において実際に処理液がなくなり、処理液引抜ライン23に処理液が流れなくなった場合において、当該処理液貯留槽20が空状態であることを自動的に判定することができるようになる。このため、処理液吐出口66からウエハWに吐出される処理液に不足が生じることによりロット不良が発生することを防止することができるようになり、処理システムにおける生産性の向上を図ることができるようになる。
本発明の一の実施形態における処理システムの構成を示す概略図である。 図1の処理システムにおけるベローズポンプの構成の詳細を示す構成図である。 図2に示すベローズポンプにおいてベローズが往復動作を行ったときの態様を示す構成図である。 図1の処理システムにおいて図2、図3に示すベローズポンプを用いたときのポンプ駆動、第1および第2のセンサ、ならびにソレノイドのON−OFF状態を示すタイミングチャートである。 図1の処理システムにおけるベローズポンプ等の他の構成の詳細を示す構成図である。 図1の処理システムにおいて図5に示すベローズポンプを用いたときのポンプ駆動、第1および第2のセンサ、ならびにソレノイドのON−OFF状態を示すタイミングチャートである。 本発明における他の処理システムの構成を示す概略図である。
符号の説明
10 薬液供給源
12 純水供給源
14 薬液供給ライン
16 純水供給ライン
20 処理液貯留槽
20a、20b レベルセンサ
22 処理液循環ライン
22a 開閉弁
23 処理液引抜ライン
24 ヒータ
26 ダンパ
28 処理液流速調整機構
28a 開閉弁
28b 抵抗部
30、30a ベローズポンプ
32、32a、32b シリンダ
33、33a、33b エア室
34、34a、34b ベローズ
36、36a、36b 逆止弁
38、38a、38b 逆止弁
40、40a 第1のエンドセンサ
42、42a 第2のエンドセンサ
43、43a エア供給ライン
44、44a エア供給源
45 切換機構
46、46a 開閉弁
47、47a ソレノイド
48、48a 開閉弁
49、49a ソレノイド
50、50a 制御ユニット
52、52a 制御器
53、53a 移動時間計測器
54、54a 判定器
60 基板洗浄装置
62 処理液供給ライン
62a 開閉弁
64 スピンチャック
66 処理液吐出口

Claims (4)

  1. 処理液を貯留する処理液貯留槽と、
    前記処理液貯留槽から処理液が送られるとともにこの処理液を前記処理液貯留槽に戻す処理液循環ラインと、
    前記処理液循環ラインに介設されるとともに往復部材を内蔵し、前記処理液循環ラインにおける処理液の搬送を当該往復部材の往復動作により行う往復動ポンプと、
    前記処理液循環ラインの途中部分から分岐して設けられた処理液供給ラインと、
    前記処理液供給ラインの先端に配設され、前記処理液循環ラインから送られた処理液を被処理体に対して吐出する処理液吐出口と、
    前記往復動ポンプにおける前記往復部材について、この往復部材が往復動作を行う際の所定距離における移動時間を計測する移動時間計測手段と、
    前記移動時間計測手段により計測された移動時間が予め設定された設定時間よりも小さい場合には前記処理液貯留槽が空状態であると判定する判定手段と、
    を備え
    前記設定時間は、前記往復動ポンプに前記処理液が供給されたときにおける前記往復部材が往復動作を行う際の前記所定距離における移動時間と、前記往復動ポンプにエアが供給されたときにおける前記往復部材が往復動作を行う際の前記所定距離における移動時間との間の時間となるよう予め設定されており、
    前記処理液循環ラインには、当該処理液循環ラインにおける処理液の流速を選択的に低減させることができる処理液流速調整機構が介設されていることを特徴とする処理システム。
  2. 前記処理液は薬液を含むことを特徴とする請求項1記載の処理システム。
  3. 前記往復動ポンプは、前記往復部材がベローズでありこのベローズに隣接してエア室が設けられるようなエア式のベローズポンプからなり、
    前記ベローズポンプにおけるエア室にエアを供給するエア供給ライン、およびこのエア供給ラインに介設された開閉弁を更に備え、
    前記ベローズポンプには、前記ベローズが伸縮を行う際に当該ベローズの先端が所定箇所に到達したときにこのことを検出するセンサが設置されており、
    前記移動時間計測手段は、前記開閉弁が開状態とされてから、前記ベローズの先端が所定箇所に到達したことを前記センサが検出するまでの時間を計測してこの時間を前記移動時間とすることを特徴とする請求項1または2に記載の処理システム。
  4. 前記往復動ポンプは、前記往復部材がベローズでありこのベローズに隣接してエア室が設けられるようなエア式のベローズポンプからなり、
    前記ベローズポンプにおけるエア室にエアを供給するエア供給ライン、およびこのエア供給ラインに介設された開閉弁を更に備え、
    前記ベローズポンプには、前記ベローズが伸縮を行う際に当該ベローズの先端が第1の所定箇所に到達したときにこのことを検出する第1のセンサおよび第2の所定箇所に到達したときにこのことを検出する第2のセンサがそれぞれ設置されており、
    前記移動時間計測手段は、前記ベローズの先端が第1の所定箇所に到達したことを前記第1のセンサが検出してから、当該ベローズの先端が第2の所定箇所に到達したことを前記第2のセンサが検出するまでの時間を計測してこの時間を前記移動時間とすることを特徴とする請求項1または2に記載の処理システム。
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