JP4881106B2 - 自動変速機のモード切り替え制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機の手動変速モードから自動変速モードへの自動復帰を好適に行わせるモード切り替え制御装置に関するものである。
自動変速機は、本来の自動変速モードのほかに手動変速モードを具えるものが多くなっており、これら2モードを有した自動変速機としては、従来、例えば特許文献1に記載されたようなものが知られている。
この文献に記載の自動変速機は、手動操作により自動変速機の変速形態を指令するための、車体フロアトンネルなどに設置したセレクトレバーと、ステアリングホイールに手を添えたままで指により操作可能な手動変速用のシフトパドルやシフトスイッチとを具え、
前者のセレクトレバーを、自動変速モードでの変速が行われる自動変速レンジ位置にしている状態であっても、後者のシフトパドルやシフトスイッチを操作するとき一時的に手動変速モードでの変速が行われるようにして、手動変速の利便性を追求した自動変速機である。
特許文献1には更に、上記のように一時的に自動変速モードから手動変速モードに切り替わった後において、自動変速機を手動変速モードから自動変速モードへ自動復帰させるに際し、
シフトパドルやシフトスイッチの操作で一時的に手動変速モードに切り替わった時からの経過時間を計測し、この経過時間が設定時間になった時に上記手動変速モードから自動変速モードへの自動復帰を行わせるようにした技術が示されている。
特開2000−283281号公報
ところで、特許文献1に記載された、手動変速モードから自動変速モードへの自動復帰技術では、一時的に手動変速モードとなった時から設定時間が経過した時をもって手動変速モードから自動変速モードへの自動復帰(モード切り替え)を行わせることから、以下の問題が懸念される。
つまり、上記設定時間の経過を判定して手動変速モードから自動変速モードへの自動復帰(モード切り替え)を行う地点が、高車速時と低車速時とで異なり、例えば10Km/hの低車速時であれば上記設定時間(例えば5秒)が経過した時の14m走行地点であるのに対し、例えば100Km/hの高車速時であれば同じ5秒の設定時間が経過した時の140m走行地点となる。
従って、低車速時は高車速時に比べて短い走行距離で手動変速モードから自動変速モードへの自動復帰(モード切り替え)が行われることとなり、運転者は低車速時に当該モード切り替えが早期に行われてしまうと感じる違和感を持つ。
例えば、自動変速レンジでの走行中、曲がり角の手前においてシフトパドルの操作により一時的な手動変速モードでダウンシフトを行わせる場合つき付言するに、手動変速モードから自動変速モードへの自動復帰(モード切り替え)地点が、上記の理由により車速に応じて様々に異なる。
つまり、低車速時は曲がり角を抜けて直ぐに自動変速モードへ復帰するのに対し、高車速時は曲がり角を抜けてかなり走行した後でないと自動変速モードへ復帰しない。
この曲がり角が、通勤路などいつも使う道路上の同じ曲がり角である場合、運転者は多くの場合習慣的に曲がり角の同じような手前位置でシフトパドルの操作により手動によるダウンシフトを行わせる。
ところで、道路状況や交通量に応じて曲がり角への進入速度は様々に異なり、そのため、曲がり角を抜けて直ぐに自動変速モードへ復帰したり、曲がり角を抜けてかなり走行した後でないと自動変速モードへ復帰しないということになり、運転者は違和感を持つ。
本発明は、上記の問題が、一時的に手動変速モードとなった時からの経過時間に応じて自動変速モードへの自動復帰(モード切り替え)を行わせることに起因するとの認識に基づき、
一時的に手動変速モードとなった時からの走行距離に基づいて自動変速モードへの自動復帰(モード切り替え)を行わせるようになし、これにより上記の問題を解消した自動変速機のモード切り替え制御装置を提案することを目的とする。
この目的のため、本発明による自動変速機のモード切り替え制御装置は、請求項1に記載のごとくに構成する。
先ず前提となる自動変速機を説明するに、これは、
手動操作により自動変速機の変速形態を指令するための変速形態選択手段と、自動変速機を手動変速させるための手動変速指令手段とを具え、
前記変速形態選択手段を自動変速モードでの変速が行われる自動変速レンジ位置にしている状態であっても、前記手動変速指令手段を操作すると一時的に手動変速モードでの変速が行われ、所定条件が整ったとき自動的に手動変速モードから自動変速モードへ復帰するようにしたものである。
本発明は、かかる自動変速機において、
前記手動変速指令手段の操作により一時的に手動変速モードとなった時からの車両走行距離を積算する走行距離積算手段と、
該手段により求めた車両走行距離が設定距離となった時をもって前記所定条件が整ったとし、前記手動変速モードから自動変速モードへの復帰を行わせる自動変速モード復帰手段とを具備し、
前記設定距離として、車速が高いほど長くなり、変速段がハイ側変速段であるほど長くなる設定距離と、所定の最短設定距離とのいずれか大きい方を用いることを特徴とするものである。
かかる本発明のモード切り替え制御装置によれば、
手動変速指令手段の操作により一時的に手動変速モードとなった時からの車両走行距離の積算値が設定距離となった時に、手動変速モードから自動変速モードへの復帰を行わせることとなり、
一時的に手動変速モードとなった地点が同じであれば、車速の如何にかかわらず、手動変速モードから自動変速モードへの復帰(モード切り替え)地点が同じであり、高車速時に比べて低車速時に手動変速モードから自動変速モードへの復帰が早いと感じさせる違和感の問題を解消することができる。
以下、本発明の実施例を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例になるモード切り替え制御装置を具えた自動変速機の制御系を示す。
自動変速機1は有段式自動変速機であっても、無段変速機であってもよいが、いずれにしても自動変速モードのほかに手動変速モードを具え、後者のモードで運転者が手動操作による変速をも行い得るものとする。
これがため自動変速機1は、変速形態選択手段としてのセレクトレバー2、および、手動変速指令手段としてのシフトパドル3a,3bを具える。
前者のセレクトレバー2は、自動変速機1の変速形態を手動操作により指令するためのもので、車体フロアトンネル(図示せず)に貫通させて運転席の近傍に位置させ、操作パターン4に沿って手動操作するものとする。
また後者のシフトパドル3a,3bは、ステアリングホイール5に手を添えたままで指により操作し得るよう、そして、この操作力を解除すると元の位置に自己復帰するようステアリングホイール5に取り付け、指によりシフトパドル3aを手前に操作する度に手動アップシフト指令Pad+を発し、シフトパドル3bを手前に操作する度に手動ダウンシフト指令Pad-を発するものとする。
セレクトレバー2の操作パターン4には、
自動変速機1を駐車(P)レンジにするPレンジ位置と、
自動変速機1を後退走行(R)レンジにするRレンジ位置と、
自動変速機1を中立(N)レンジにするNレンジ位置と、
自動変速機1を前進自動変速(D)レンジにするDレンジ位置と、
自動変速機1をスポーティ(DS)走行兼手動変速(M)レンジにするDS/Mレンジ位置と、
手動アップシフト(M+)位置と、
手動ダウンシフト(M-)位置とを設定する。
Pレンジ位置、Rレンジ位置、Nレンジ位置、およびDレンジ位置をこの順にして一直線に配置し、Dレンジ位置に横並びしてDS/Mレンジ位置を配置し、
このDS/Mレンジ位置を挟んで、Pレンジ位置、Rレンジ位置、Nレンジ位置、およびDレンジ位置の配列方向に平行な両方向へそれぞれ、手動アップシフト(M+)位置および手動ダウンシフト(M-)位置を配置する。
なおセレクトレバー2は、手動アップシフト(M+)位置や手動ダウンシフト(M-)位置に操作した後、操作力を解除するときDS/Mレンジ位置に自己復帰するものとする。
そして、セレクトレバー2がPレンジ位置にあるときPレンジ信号を発するPレンジスイッチ4pと、
セレクトレバー2がRレンジ位置にあるときRレンジ信号を発するRレンジスイッチ4rと、
セレクトレバー2がNレンジ位置にあるときNレンジ信号を発するNレンジスイッチ4nと、
セレクトレバー2がDレンジ位置にあるときDレンジ信号を発するDレンジスイッチ4dと、
セレクトレバー2がDS/Mレンジ位置にあるときDS/Mレンジ信号を発するDS/Mレンジスイッチ4dsmと、
セレクトレバー2が手動アップシフト(M+)位置になったとき手動アップシフト(M+)信号を発する手動アップシフトスイッチ4muと、
セレクトレバー2が手動ダウンシフト(M-)位置になったとき手動ダウンシフト(M-)信号を発する手動ダウンシフトスイッチ4mdとをセレクトレバー操作パターン4に設ける。
セレクトレバー操作パターン4からの上記セレクトレバー位置信号は、シフトパドル3a,3bからの手動アップシフト指令Pad+および手動ダウンシフト指令Pad-とともに変速機コントローラ6に入力される。
変速機コントローラ6は、これら信号のほかに、スピードメータ7からの車速VSPに関する信号と、アクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)APOを検出するアクセル開度センサ8からの信号と、車両の横加速度Gyを検出する横加速度センサ9からの信号と、車両の前後加速度Gxを検出する前後加速度センサ10からの信号とを入力される。
変速機コントローラ6は、これら入力情報をもとにコントロールバルブボディー1aを介して自動変速機1を変速制御する。
セレクトレバー2がPレンジ位置にあるときはスイッチ4pからのPレンジ信号を受けて、
セレクトレバー2がRレンジ位置にあるときはスイッチ4rからのRレンジ信号を受けて、
セレクトレバー2がNレンジ位置にあるときはスイッチ4nからのNレンジ信号を受けて、
セレクトレバー2がDレンジ位置にあるときはスイッチ4dからのDレンジ信号を受けて、
自動変速機1を各レンジに対応した変速形態で変速制御させる。
セレクトレバー2が前進自動変速(D)レンジ位置にある場合の変速形態が、本発明に関与することから、これにつき代表的に説明する。
このDレンジで変速機コントローラ6は、スピードメータ7で検出した車速VSP、および、センサ8で検出したアクセル開度APOから、予定の変速線をもとに目標変速段(無段変速機の場合は目標変速比)を求め、これが達成されるようコントロールバルブボディー1aを介して自動変速機1を変速制御する。(自動変速モード)
この自動変速(D)モードにおいては更に、センサ9,10で検出した車両の横加速度Gyおよび前後加速度Gxが設定値以上となる頻度が高く、且つ、これら横加速度Gyおよび前後加速度Gxの時間変化割合が設定値以上となる頻度が高い時をもって運転者がスポーティ走行を行っていると判断し、
上記した予定の変速線をスポーティ走行用の変速線に切り替え、当該スポーティ走行用の変速線をもとに目標変速段(目標変速比)を求めて上記の変速制御に資することにより、ロー側変速比傾向としてスポーティ走行を可能ならしめる。
もちろん自動変速(D)モードにおいては、スポーティ走行と判断しなくなった時に予定の変速線に基づく通常の自動変速へ自動的に復帰するのは言うまでもない。
セレクトレバー2がDS/Mレンジ位置にあるとき変速機コントローラ6は、DS/Mレンジスイッチ4dsmからのDS/Mレンジ信号を受けて、自動変速機1を以下のごとくに変速制御する。
上記自動変速(D)モードでの変速制御状態からセレクトレバー2をDS/Mレンジ位置に切り替えただけの場合、つまり、セレクトレバー2を手動アップシフト(M+)位置にしたり、手動ダウンシフト(M-)位置にしなければ、従って、スイッチ4mu,4mdから手動アップシフト(M+)信号および手動ダウンシフト(M-)信号が出なければ、また、シフトパドル3aの操作により手動アップシフト指令Pad+を発したり、シフトパドル3bの操作により手動ダウンシフト指令Pad-を発したりしなければ、
図2に矢Aで示すようにDレンジスポーティ(DS)モードとし、自動変速(D)モードででスポーティ走行と判断している時と同じような前記スポーティ走行用の変速線に基づく変速制御を行う。
このDレンジスポーティ(DS)モードにおいては、自動変速(D)モードでのスポーティ走行用変速制御のように、スポーティ走行でなくなった時に通常の変速制御に自動的復帰することはなく、
図2に矢Bで示すように、セレクトレバー2をDS/Mレンジ位置からDレンジ位置に切り替える手動操作によってのみ、スポーティ走行用変速制御から通常の変速制御に復帰可能で、この手動操作があるまではスポーティ走行用の変速制御を継続する。
上記Dレンジスポーティ(DS)モードでセレクトレバー2を、DS/Mレンジ位置から手動アップシフト(M+)位置にしたり、手動ダウンシフト(M-)位置にすると、変速機コントローラ6はスイッチ4mu,4mdから出力される手動アップシフト(M+)信号や手動ダウンシフト(M-)信号を受けて、図2に矢Cで示すごとく手動変速(M)モードとする。
この手動変速(M)モードで変速機コントローラ6は、セレクトレバー2が手動アップシフト(M+)位置や、手動ダウンシフト(M-)位置にされることにより、スイッチ4mu,4mdから手動アップシフト(M+)信号や手動ダウンシフト(M-)信号が出力される度に、自動変速機1を1変速段ずつアップシフトまたはダウンシフトさせる。
図2に矢Cで示す手動変速(M)モードへの移行は、セレクトレバー2をDS/Mレンジ位置から、手動アップシフト(M+)位置にしたり、手動ダウンシフト(M-)位置にする代わりに、シフトパドル3aを手前に操作して手動アップシフト指令Pad+を発生させたり、シフトパドル3bを手前に操作して手動ダウンシフト指令Pad-を発生させることによっても実行させ得る。
このようにして移行された手動変速(M)モードで変速機コントローラ6は、シフトパドル3aの操作の度に発生する手動アップシフト指令Pad+や、シフトパドル3bの操作の度に発生する手動ダウンシフト指令Pad-の回数分に相当する変速段数だけ自動変速機1をアップシフトまたはダウンシフトさせる。
セレクトレバー2をDS/Mレンジ位置からDレンジ位置に操作すると、変速機コントローラ6は、対応するレンジ位置信号の変化を受けて、図2に矢Eで示すごとく手動変速(M)モードから自動変速(D)モードに切り替え、この自動変速(D)モードでの前記した自動変速機1の変速制御を行う。
セレクトレバー2をDレンジ位置にした自動変速(D)モード選択状態でシフトパドル3aの操作により手動アップシフト指令Pad+を発生させたり、シフトパドル3bの操作により手動ダウンシフト指令Pad-を発生させると、セレクトレバー2がDレンジ位置のままであっても、変速機コントローラ6は図2に矢Fで示すごとく自動変速機1を、自動変速(D)モードからDモード自己復帰式手動変速(DM)モードにして、手動変速可能となす。
つまり、シフトパドル3aの操作により手動アップシフト指令Pad+を発生させたり、シフトパドル3bの操作により手動ダウンシフト指令Pad-を発生させる度に、自動変速機1を1変速段ずつアップシフトまたはダウンシフトさせることができる。
ただし、ここにおけるDモード自己復帰式手動変速(DM)モードは、前記した手動変速(M)モードと異なり、詳しくは後述する所定条件が満たされるとき図2に矢Gで示すごとく自動変速(D)モードへ自動的に戻されものとする。
ここで上記の所定条件とは、シフトパドル3aまたは3bを手前に操作して手動アップシフト指令Pad+または手動ダウンシフト指令Pad-が発生する状態を設定時間以上に亘って持続する時とか、車速VSPが0になる停車時とか、本発明の後述する走行距離条件が満足された時とし、これら条件の1つでも達成される時、Dモード自己復帰式手動変速(DM)モードから自動変速(D)モードへの自己復帰が行われるものとする。
Dモード自己復帰式手動変速(DM)モードにおいて、セレクトレバー2をDレンジ位置からDS/Mレンジ位置にすると、変速機コントローラ6は対応する入力信号に応答して図2に矢Hで示すごとく、自動変速機1をDモード自己復帰式手動変速(DM)モードから手動変速(M)モードに切り替え、Dモードへ自己復帰することのない前記した手動変速(M)モードでの手動変速を可能にする。
以下、変速機コントローラ6が走行距離条件に応じて、自動変速機1をDモード自己復帰式手動変速(DM)モードから自動変速(D)モードへ自己復帰させる制御プログラムを、図3に基づき説明する。
先ずステップS1においては、セレクトレバー2をDレンジ位置にした自動変速(D)モード選択状態でシフトパドル3aの操作により手動アップシフト指令Pad+を発生させたり、シフトパドル3bの操作により手動ダウンシフト指令Pad-を発生させたか否かを、つまり、セレクトレバー2がDレンジ位置のままであっても図2に矢Fで示すごとく自動変速機1を自動変速(D)モードからDモード自己復帰式手動変速(DM)モードにして手動変速を行うことを運転者が希望しているか否かをチェックする。
運転者が自動変速(D)モードからDモード自己復帰式手動変速(DM)モードへ切り替えて手動変速することを希望していなければ、制御を元に戻して現状の変速制御形態を継続する。
運転者が自動変速(D)モードからDモード自己復帰式手動変速(DM)モードへ切り替えて手動変速することを希望するとき、制御をステップS1からステップS2に進めて、自動変速(D)モードからDモード自己復帰式手動変速(DM)モードへの切り替えを行い、自己復帰式手動変速(DM)モードの選択により当該モードでの手動変速制御を行う。
つまり、シフトパドル3aの操作により手動アップシフト指令Pad+を発生させたり、シフトパドル3bの操作により手動ダウンシフト指令Pad-を発生させる度に、これら指令に応答して自動変速機1を1変速段ずつアップシフトまたはダウンシフトさせる。
このDモード自己復帰式手動変速(DM)モードから、走行距離に応じた、図2に矢Gで示す自動変速(D)モードへの自己復帰は、ステップS3〜ステップS12によりこれを行う。
ステップS3においては、アクセル開度APO=0のエンジンブレーキ要求時であるか否かをチェックし、
ステップS4においては、センサ9で検出した横加速度Gyが所定時間以上に亘って設定値以上であるか否かにより、コーナリング走行中か否かをチェックし、
ステップS5においては、センサ9,10で検出した車両の横加速度Gyおよび前後加速度Gxが設定値以上となる頻度が高く、且つ、これら横加速度Gyおよび前後加速度Gxの時間変化割合が設定値以上となる頻度が高いか否かにより、前記したスポーティ走行用の変速線を用いるべきスポーティ走行を行っているか否かをチェックし、
ステップS6においては、ステップS1で判定したパドル3a,3bの操作後におけるパドル操作が有ったか否かをチェックする。
ステップS3でアクセル開度APO>0(エンジンブレーキを要求していない)と判定し、且つ、ステップS4でコーナリング走行中でないと判定し、且つ、ステップS5でスポーティ走行中でないと判定し、且つ、ステップS6でパドル3a,3bの再操作がないと判定する場合、つまり、Dモード自己復帰式手動変速(DM)モードから自動変速(D)モードへの復帰を許可する条件が整っていれば、ステップS7において、この復帰許可から1回目(復帰許可直後)か否かを判定する。
ステップS7で、Dモード自己復帰式手動変速(DM)モードから自動変速(D)モードへの復帰許可の直後であると判定する時、ステップS8において、当該モード復帰を行わせるべきか否かを判定する時に用いるDモード自己復帰判定用設定距離Lsを演算する。
この演算に当たっては、図4に例示するように車速VSPおよび変速段補正係数Kgpに応じて決まる設定距離Lsvspgpと、最短設定距離Lsminとの大きい方MAX(Lsvspgp, Lsmin)を設定距離Lsと定める。
ここで、車速VSPおよび変速段補正係数Kgpに応じて決まる設定距離Lsvspgpは、車速VSPが高いほど長くなり、変速段がハイ側変速段であるほど長くなるような設定距離とする。
また最短設定距離Lsminは、Dモード自己復帰式手動変速(DM)モードから自動変速(D)モードへの復帰地点が、運転者に当該モード復帰を早すぎると感じさせない範囲で最も早くするようなモード復帰地点となる車両の走行距離に対応させる。
ステップS8での演算は、ステップS7でDモード自己復帰式手動変速(DM)モードから自動変速(D)モードへの復帰許可の直後であると判定する時、1回だけ実行され、その後は制御がステップS7からステップS9へと継続的に進み、ここで走行距離Lを継続的に積算する。
この積算により得られた走行距離Lは、ステップS2でD→DMモード切り替えが行われた時からの(ステップS3〜ステップS6でDM→Dモード復帰の許可判定がなされていることが条件)車両走行距離に相当する。
ステップS10においては、この走行距離Lが、ステップS8で求めたDモード自己復帰判定用設定距離Lsに達したか否かをチェックし、L≧Lsになるまでは制御をステップS3に戻して待機し、L≧Lsになるとき制御をステップS11に進めて、自己復帰式手動変速(DM)モードから自動変速(D)モードへの自動復帰を行わせ、以後Dモードでの変速制御を実行する。
よって、自動変速(D)モードでパドル3a,3bの操作により一時的にDモード自己復帰式手動変速(DM)モードになった時からの車両走行距離Lが設定距離Lsとなった時に、Dモード自己復帰式手動変速(DM)モードから自動変速(D)モードへの復帰を行わせることとなり、
一時的にDモード自己復帰式手動変速(DM)モードとなった地点が同じであれば、車速VSPの如何にかかわらず、Dモード自己復帰式手動変速(DM)モードから自動変速(D)モードへの復帰地点が同じであることから、高車速時に比べて低車速時にDモード自己復帰式手動変速(DM)モードから自動変速(D)モードへの復帰が早いと感じさせる違和感の問題を解消することができる。
しかも、設定距離Lsを図4に示すごとく、車速VSPが高いほど長くし、変速段がハイ側変速段であるほど長くするから、
高車速状態やハイ側変速段でDMモードに切り替わった時は運転操作上、時間的な余裕を持ってDモードへの復帰を行わせるのが良いという要求に良く符合させることができる。
また、設定距離Lsを最短設定距離Lsmin未満にならないようにしたから、DMモードからDモードへの復帰が早すぎると感じるような事態を如何なる運転状態のもとでも生ずることがない。
一方、図3のステップS3でアクセル開度APO=0のエンジンブレーキ要求時であると判定したり、または、ステップS4でコーナリング走行中であると判定したり、或いは、ステップS5でスポーティ走行中であると判定したり、或いは、ステップS6でパドル3a,3bの再操作が有ったと判定する時は、
DMモードによる手動変速が好ましい走行状態であることから、制御をステップS12に進め、ここにおいて、ステップS9で積算した走行距離Lを0にリセットした後、制御をステップS3に戻し、Dモードへの復帰を許可および行わせる前記諸々の条件(ステップS3〜ステップS10の条件)が整うまでステップS11を実行しないことにより、DMモードによる手動変速を継続させる。
この状態から、ステップS3でアクセル開度APO>0のエンジンブレーキ非要求時であると判定し、且つ、ステップS4でコーナリング走行中でないと判定し、且つ、ステップS5でスポーティ走行中でないと判定し、且つ、ステップS6でパドル3a,3bの再操作がないと判定する、DM→Dモード復帰許可時以後は、
ステップS7〜ステップS10において、このモード復帰許可時からの車両走行距離LがDモード自己復帰判定用設定距離Lsに達したと判定する時、ステップS11においてDMモードからDモードへの自己復帰を実行する。
ところで本実施例においては、エンジンブレーキ要求時(ステップS3)や、コーナリング走行中(ステップS4)や、スポーティ走行中(ステップS5)や、パドル3a,3bの再操作時(ステップS6)であれば、ステップS12で走行距離積算値Lを0にして制御をステップS3に戻すことにより、DMモードによる手動変速を継続させることから、
このようなDMモードによる手動変速が好ましい走行状態である時にDモードへの自己復帰が行われて、DMモードによる手動変速を継続させることができなくなるという愚を避けることができる。
本発明の一実施例になるモード切り替え制御装置を具えた自動変速機の制御システムを示す概略系統図である。 図1における自動変速機のセレクトレバー操作およびシフトパドル操作と、これにより選択可能な変速モードとの相関関係を示す、変速モード変化パターン図である。 図1の制御システムにおける変速機コントローラが実行する、手動変速モードから自動変速モードへの自己復帰制御プログラムを示すフローチャートである。 手動変速モードから自動変速モードへ復帰させるべきか否かを判定するための車両走行距離に関する設定距離の変化特性図である。
符号の説明
1 自動変速機
1a コントロールバルブボディー
2 セレクトレバー(変速形態選択手段)
3a,3b シフトパドル(手動変速指令手段)
4 セレクトレバー操作パターン
5 ステアリングホイール
6 変速機コントローラ
7 スピードメータ
8 アクセル開度センサ
9 横加速度センサ
10 前後加速度センサ

Claims (5)

  1. 手動操作により自動変速機の変速形態を指令するための変速形態選択手段と、自動変速機を手動変速させるための手動変速指令手段とを具え、
    前記変速形態選択手段を自動変速モードでの変速が行われる自動変速レンジ位置にしている状態であっても、前記手動変速指令手段を操作すると一時的に手動変速モードでの変速が行われ、所定条件が整ったとき自動的に手動変速モードから自動変速モードへ復帰するようにした自動変速機において、
    前記手動変速指令手段の操作により一時的に手動変速モードとなった時からの車両走行距離を積算する走行距離積算手段と、
    該手段により求めた車両走行距離が設定距離となった時をもって前記所定条件が整ったとし、前記手動変速モードから自動変速モードへの復帰を行わせる自動変速モード復帰手段とを具備し、
    前記設定距離として、車速が高いほど長くなり、変速段がハイ側変速段であるほど長くなる設定距離と、所定の最短設定距離とのいずれか大きい方を用いることを特徴とする自動変速機のモード切り替え制御装置。
  2. 請求項1に記載のモード切り替え制御装置において、
    前記走行距離積算手段は、車載動力源の負荷が無負荷にされているとき、前記車両走行距離の積算値を0にリセットするものである自動変速機のモード切り替え制御装置。
  3. 請求項1または2に記載のモード切り替え制御装置において、
    前記走行距離積算手段は、車両が設定以上の急なコーナリングを走行しているとき、前記車両走行距離の積算値を0にリセットするものである自動変速機のモード切り替え制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモード切り替え制御装置において、
    前記走行距離積算手段は、運転者が車両をスポーティ走行させる傾向になるとき、前記車両走行距離の積算値を0にリセットするものである自動変速機のモード切り替え制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモード切り替え制御装置において、
    前記走行距離積算手段は、前記手動変速指令手段の操作による手動変速操作があるとき、前記車両走行距離の積算値を0にリセットするものである自動変速機のモード切り替え制御装置。
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