JP4878878B2 - 車両シート、車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両シートに係り、詳しくは、事故発生の際に車両シート着座状態の車両乗員の車両前方への移動に抗してエアバッグがシートクッション下方から上方へと展開膨張する構成のエアバッグモジュールを搭載した車両シートの構築技術に関するものである。
従来、車両シートに着座している車両乗員に対しシートベルトが装着されたシートベルト装着状態において、事故発生の際の当該車両乗員の腰部の前方移動に伴って当該車両乗員が座面に沿ってシートベルトを潜ろうとする現象、いわゆる「サブマリン現象」と称呼される現象の発生を阻止しようとする種々の技術が提案されている。例えば、下記特許文献1には、事故発生の際に車両乗員の車両前方への移動を阻止するべく、膨張したエアバッグがシートクッションを下方から圧縮する構成の車両シートが開示されているが、この種の車両シートの設計に際しては、車両シート本体側にエアバッグモジュールを組み付ける組み付け作業の作業性向上を図る技術に対する要請がある。
特開平5−229378号公報
そこで本発明では、事故発生の際に車両シート着座状態の車両乗員の車両前方への移動に抗してエアバッグがシートクッション下方から上方へと展開膨張する構成のエアバッグモジュールを搭載した車両シートにおいて、車両シート本体側にエアバッグモジュールを組み付ける組み付け作業の作業性向上を図るのに有効な技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明が構成される。なお、本発明は、自動車車両をはじめ、トラック、バス、電車、船舶等の各種の車両に搭載される車両シートの構築技術に適用され得る。
本発明にかかる車両シートは、車両に装着される車両シートであって、左側サイドフレーム、右側サイドフレーム、ブラケット、シートパン、エアバッグモジュール、作動信号伝送部、開口部を少なくとも備える構成とされる。
本発明の左側サイドフレームは、シート骨格を形成するシートフレームのうち、シートクッション下方の左側を前後方向に延在するシートフレーム構成部材とされる。本発明の右側サイドフレームは、シート骨格を形成するシートフレームのうち、シートクッション下方の右側を前後方向に延在するシートフレーム構成部材とされる。本発明のブラケットは、シート骨格を形成するシートフレームのうち、シートクッション下方にて左側サイドフレームと右側サイドフレームを接続するシートフレーム構成部材とされる。このブラケットと左側サイドフレーム及び右側サイドフレームは、典型的には溶接、若しくはボルトナットによる締結などによって接続される。このシートフレームによって、車両シートの本体部分が構成される。
本発明のシートパンは、シートクッション下方であって、左側サイドフレームと右側サイドフレームとの間にてブラケットの上方または後方に近接状に配設されるとともに、エアバッグモジュール収容部を有する構成とされる。本発明でいう「シートパン(seat pan)」は、車両シートの座席底面を構成する部材であって、特にはシートクッションを受けるシートクッションパネル、シートクッションフレームないしシートクッションボードとしても定義され得る。このシートパンの配設態様に関しては、当該シートパンの全部または一部が左側サイドフレームと右側サイドフレームとの間にて配設されればよく、このシートパンが左側サイドフレーム及び右側サイドフレームに溶接、若しくはボルトナットによる締結などによって架設状に固定される構成や、左側サイドフレームと右側サイドフレームとの間に位置する部材に溶接、若しくはボルトナットによる締結などによって固定される構成を採り得る。また、本発明では、シートパンがブラケットの上方または後方に近接状に配設される部位を少なくとも有していれば足りる。
本発明のエアバッグモジュールは、エアバッグ及びガス発生器を有し、エアバッグモジュール収容部に収容されるとともに、ガス発生器の作動により発生したエアバッグ膨張用ガスの供給によってエアバッグがシートクッション下方から上方へと展開膨張して、事故発生の際に車両シート着座状態の車両乗員の車両前方への移動に抗するように設定された構成とされる。このエアバッグモジュールは、「エアバッグ装置」或いは「乗員拘束装置」を称呼することもできる。
本発明の作動信号伝送部は、長尺状のハーネスと、ガス発生器側においてハーネスが接続される被接続部を含み、事故発生の際にガス発生器に作動信号を伝送する機能を有する。従って、事故発生が検知された場合に出力された車両側からの信号が、長尺状のハーネス、及びガス発生器側の被接続部に伝送されることによって、ガス発生器が作動することとなる。なお、長尺状のハーネスとガス発生器側の被接続部との接続は、車両シート本体側にエアバッグモジュールを組み付ける組み付け作業よりも前に予め行われてもよいし、或いは組み付け作業時或いは組み付け作業後に行われてもよい。このとき、ハーネスと被接続部との接続に関しては、着脱が可能な構成であってもよいし、或いは着脱が不能な構成であってもよい。また、本発明において、典型的にはこの作動信号伝送部の全部または一部がエアバッグモジュールに包含される。
本発明の開口部は、シートパンの各部位のうちエアバッグモジュール収容部に開口状に設けられて、作動信号伝送部が前記ブラケットに近接してシートパン外へと延在するのを許容する部位として構成される。この開口部に挿設される対象には、作動信号伝送部の各部位が包含され、典型的には長尺状のハーネスや、ガス発生器側の被接続部が、この開口部に挿設される対象とされる。この開口部の具体的な構成に関しては、エアバッグモジュール収容部の壁面に対し貫通状に設けられた貫通穴や、切欠き状に設けられた切欠き開口、スリット、溝などの構成を適宜採用することができる。
このような構成によれば、エアバッグモジュールが収容されるエアバッグモジュール収容部自体に開口部を設けることによって、車両シート本体側にエアバッグモジュールを組み付ける作業に際し、エアバッグモジュールをエアバッグモジュール収容部に収容する作業に伴って、作動信号伝送部を開口部に容易に挿設することができ、作動信号伝送部、特には長尺状のハーネスがその後の組み付け作業の邪魔になりにくい(阻害しない)。また、長尺状のハーネスを開口部に挿設する場合には、エアバッグモジュール収容部に収容された状態のガス発生器と車両側接続部との間に長尺状に延在するハーネスを、エアバッグモジュール収容部から収容部外へと取り回す必要がなく合理的である。また、ガス発生器側の被接続部を開口部に挿設する場合には、この被接続部に収容部外から長尺状のハーネスを容易に接続することが可能となる。
従って車両シート本体側にエアバッグモジュールを組み付ける組み付け作業の作業性向上を図ることが可能な車両シートが提供される。
なお、本発明において、開口部の開口面積に関しては、作動信号伝送部の円滑な挿設作業を妨げない範囲で、極力抑えた設計とされるのが好ましい。このような構成によれば、ガス発生器の作動により発生したエアバッグ膨張用ガスが、エアバッグモジュール収容部収容部とこの収容部を被覆するエアバッグカバーとによって区画される空間から空間外へと漏れるのを極力抑えることが可能となる。
本発明にかかる車両シートでは開口部は、エアバッグモジュールがエアバッグモジュール収容部に収容された収容状態において被着される当該エアバッグモジュール収容部の被着壁面に貫通状に設けられた貫通穴として構成されている。
このような構成によれば、エアバッグモジュールの収容状態において、当該エアバッグモジュールと貫通穴との間の距離を抑えることができ、エアバッグモジュール収容部における作動信号伝送部の合理的な配設を行うことが可能となる。
本発明にかかる車両シートはエアバッグモジュールにてガス発生器を収容するリテーナー、シートパン及びブラケットを互いに共締め固定する共締め固定部材を備える。典型的には、ボルトナットによる締結、リベットによる加締めなどの共締め固定部材を用いることによって共締め固定が可能とされる。そして、この共締め固定部材によって互いに密着するリテーナー、シートパン及びブラケットの壁面に開口部が設けられている。互いに密着する部位の板厚が抑えられるため、貫通穴の貫通方向(板厚方向に合致する)に関する長さを抑えることができ、この貫通穴に挿設する作動信号伝送部の挿設作業を容易に行うことが可能となる。
本発明にかかる車両は、前記の車両シートと、車両シートに着座した車両乗員を拘束するシートベルトを少なくとも備える。そして、車両シートに着座している車両乗員に対しシートベルトが装着されたシートベルト装着状態において、事故発生の際の当該車両乗員の腰部の前方移動に伴って当該車両乗員が座面に沿ってシートベルトを潜ろうとする動作、いわゆる「サブマリン現象」と称呼される現象の発生を、車両シートに搭載されたエアバッグモジュールによって阻止する構成とされる。
従って車両シート本体側にエアバッグモジュールを組み付ける組み付け作業の作業性向上を図ることが可能な車両が提供される。
以上のように、本発明によれば、事故発生の際に車両シート着座状態の車両乗員の車両前方への移動に抗してエアバッグがシートクッション下方から上方へと展開膨張する構成のエアバッグモジュールを搭載した車両シートにおいて、特にエアバッグモジュールを収容するエアバッグモジュール収容部に、事故発生の際にガス発生器に作動信号を伝送する作動信号伝送部が挿設される開口部を設けることによって、車両シート本体側にエアバッグモジュールを組み付ける組み付け作業の作業性向上を図ることが可能となった。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1〜図3を参照しながら、本発明の「車両シート」の一実施の形態である車両シート100の構成を説明する。ここで、図1は、本実施の形態の車両シート100の内部構造を示す図であって、車両斜め後方からみた斜視図である。また、図2は、図1中のA−A線における断面図であり、図3は、図1中のB−B線における断面図である。
図1に示すように、本実施の形態の車両シート100は、車両に装着される車両シートであって、シートフレーム10、シートパン20、エアバッグモジュール30を主体に構成されている。この車両シート100は、運転者が着座する運転席シートや、助手席シートとして構成される。また、この車両シート100が搭載された車両には、更に、車両シート100に着座した乗員に対し装着されるシートベルト(本発明における「シートベルト」に相当する)が搭載されている。なお、図1中の「FR」の方向が車両前方であり、「UP」の方向が車両上方である。
シートフレーム10は、車両シート100の骨格部分を形成するフレームとして構成され、ベースフレーム12及びバックフレーム14を少なくとも備える。このシートフレーム10が、本発明における「シートフレーム」に相当する。ベースフレーム12には、ウレタン材料等の柔軟性を有する素材によって形成されたシートクッション(図示省略)が装着され、このシートクッションが車両シート100の座面を構成する。また、バックフレーム14には、ウレタン材料等の柔軟性を有する素材によって形成されたシートバック(図示省略)が装着され、このシートバックが車両シート100の背面を構成する。更に、シートクッション及びシートバックの外表面は、革や布等からなる表皮(図示省略)によって覆われている。
ベースフレーム12は、シートクッション下方に配設されるフレームであり、車両シート100の前後方向(車両の前後方向に合致する)に延在する左右一対のサイドフレーム12a,12b(左側サイドフレーム12a及び右側サイドフレーム12b)を有する。ここでいう左側サイドフレーム12aが、本発明における「左側サイドフレーム」に相当し、右側サイドフレーム12bが、本発明における「右側サイドフレーム」に相当する。
また、ベースフレーム12の上部側には、サイドフレーム12a,12b間に補強用のブラケット13が架設される。このブラケット13は、所定の板厚を有する板状(図1では湾曲板状)に構成され、サイドフレーム12a,12bに対し溶接、若しくはボルトナットによる締結などによって接続される。このブラケット13は、シートパン20を支持する支持部材であり、且つサイドフレーム12a,12bを連結保持する保持部材として構成される。また、このブラケット13は、サイドフレーム12a,12bを連結する際の位置決めを兼ねており組み付け性がよい。このブラケット13が、本発明における「ブラケット」に相当する。
バックフレーム14は、ベースフレーム12に対し、支軸15及びリクライニングデバイス(図示省略)を介して回動可能に連結されたフレームである。このバックフレーム14の上部には、車両乗員の頭部に対応した位置にヘッドレスト16が取り付けられる。
シートパン(seat pan)20は、ブラケット13の上方であって且つシートクッション下方にて、左右一対のサイドフレーム12a,12bを上方から覆うように、且つブラケット13の上方及び後方に近接状に架設される。このシートパン20は、車両シート100の座席底面を構成する部材であって、特にはシートクッションを受けるシートクッションパネル、シートクッションフレームないしシートクッションボードとしても定義され得る。詳細については後述するが、このシートパン20は、ボルトナットによる2箇所の締結によってブラケット13に取り付けられている。このシートパン20を、サイドフレーム12a,12bに対し溶接、若しくはボルトナットによる締結などによって接合することもできる。このシートパン20は、シートクッションからの荷重を受ける機能を有する。このシートパン20が、本発明における「シートパン」に相当する。本発明において、このシートパン20は、ブラケット13の上方または後方に近接状に配設される部位を少なくとも有していれば足りる。
また、このシートパン20には、エアバッグモジュール30を収容する収容部21が設けられている。この収容部21が、本発明における「エアバッグモジュール収容部」に相当する。本実施の形態では、この収容部21は、下方へと窪んだ窪み部23(「凹み部」、「凹部」或いは「凹み領域」ともいう)を有する構成とされる。この窪み部23は、当該窪み部23にエアバッグモジュール30を保持することが可能な部位とされる。
図2に示すように、この収容部21は、窪み部23の底面を構成する第1延在部20aと、その第1延在部20aよりも後方(図2中の右側)にて延在する第2延在部20bを備え、これら第1延在部20a及び第2延在部20bとの間における上下方向の高低差によって段差部(段差形状)が付与されている。具体的には、第1延在部20aが第2延在部20bよりも低所に延在するように構成されている。また、この収容部21は、後ろ側斜め上方に向けて開口されている。従って、エアバッグモジュール30のエアバッグ(後述するエアバッグ31)の展開方向(「突出方向」ともいう)は、図2中の矢印40方向で示すような後ろ側斜め上方とされる。詳細については後述するが、本構成によれば、下方へと窪んだ窪み部23によるエアバッグモジュール30の保持機能(或いは位置決め機能)によって、エアバッグモジュール30を収容部21に収容する作業、及びエアバッグモジュール30をシートパン20側に取り付け固定する作業の円滑化が図られる。
また、本構成によれば、窪み部23の適正な位置にエアバッグモジュール30が保持されたとき、この保持状態のエアバッグモジュール30は、第1延在部20a及び第2延在部20bとの間の段差部よりも前側に位置するようになっている。従って、窪み部23に保持されたエアバッグモジュール30が段差部を被覆する第1の状態と、当該被覆が解除された第2の状態との視認結果に基づいて、当該エアバッグモジュール30の第2延在部20b側へのはみ出しが判別可能である。すなわち、段差部の全部或いは一部が視認できない場合には、エアバッグモジュール30が段差部を被覆した第1の状態であり、エアバッグモジュール30の後端面が段差部を越えて第2延在部20b側にはみ出していると判別される。このとき、エアバッグモジュール30が適正な位置にないと判定することができる。一方、段差部の全部が視認できる場合には、エアバッグモジュール30が段差部を被覆していない第2の状態であり、エアバッグモジュール30の後端面が段差部を越えず第2延在部20b側にはみ出していないと判別される。このとき、エアバッグモジュール30が適正な位置にあると判定することができる。エアバッグモジュール30の第2延在部20b側へのはみ出しを判別することによって、収容部21を被覆するエアバッグカバー(図示省略)によって当該エアバッグモジュール30が挟み込まれるのを防止することが可能となる。段差部の視認性に関しては、当該段差部に着色ラインを施すことによって、段差部の更なる視認性向上を図ることが可能となる。
なお、本実施の形態のシートパン20の収容部21は、下方へと窪んだ窪み部23を有する構成ゆえ、収容状態(非作動時)のエアバッグモジュール30の保護が図られる。また、このシートパン20には、エアバッグモジュール30を収容した状態の収容部21を被覆するエアバッグカバー(図示省略)が装着されるようになっており、このエアバッグカバーによって収容状態のエアバッグモジュール30の更なる保護向上が図られる。
図2及び図3に示すように、エアバッグモジュール30は、エアバッグ31、ガス発生器(「インフレータ」ともいう)32、リテーナー33、ハーネス37を少なくとも備える。このエアバッグモジュール30が、本発明における「エアバッグモジュール」に相当する。
エアバッグ31は、所定の折り畳み態様にて折り畳まれて収容されるとともに、事故発生の際にガス発生器32の作動により発生したエアバッグ膨張用ガスが供給されることによって展開膨張するエアバッグ体として構成される。具体的には、エアバッグ31は、事故発生の際に車両シート着座状態の車両乗員の車両前方への移動に抗してシートクッション下方から上方へと展開膨張する。これによって、車両シート100に着座している車両乗員に対しシートベルトが装着されたシートベルト装着状態において、事故発生の際の当該車両乗員の腰部の前方移動に伴って当該車両乗員が座面に沿ってシートベルトを潜ろうとする現象、いわゆる「サブマリン現象」が阻止され、或いは抑制される。ここでいうエアバッグ31が、本発明における「エアバッグ」に相当し、ガス発生器32が、本発明における「ガス発生器」に相当する。
リテーナー33は、ガス発生器32を収容する部材として構成される。このリテーナー33が、本発明における「リテーナー」に相当する。このリテーナー33には、エアバッグモジュール30をベースフレーム12側に取り付け固定するための固定用ボルト34が設けられている。この固定用ボルト34によって、エアバッグモジュール30がベースフレーム12側に取り付け固定されている。具体的には、シートパン20の収容部21にエアバッグモジュール30を収容した状態において、シートパン20、ブラケット13及びエアバッグ31を貫通する貫通孔22に固定用ボルト34が挿設可能とされている。従って、貫通孔22に挿設された固定用ボルト34とナット36とを互いに締結(螺合)させることによって、リテーナー33、シートパン20及びブラケット13の三つの部材が互いに共締めによって固定(「共締め固定」ともいう)されて一体化されることとなる。この場合、ナット36はブラケット13とは別体の構成であってもよいし、或いはブラケット13に一体状に接合された構成であってもよい。また、貫通孔22としては、丸孔、長孔、スリット等の形状を適宜選択することができる。ここでいう固定用ボルト34やナット36によって、本発明における「共締め固定部材」が構成される。
なお、本実施の形態では、固定用ボルト34のボルト軸の延在方向と、図2中の矢印40方向に沿ったエアバッグ31の展開方向とが概ね合致する構成とされる。このような構成によれば、固定用ボルト34の締結力をエアバッグ展開膨張時におけるエアバッグ荷重に抗する力として効率的に使用することが可能となる。
ハーネス37は、事故発生の際にガス発生器32に作動信号(「制御信号」ともいう)を伝送するためのハーネスとして構成される。具体的には、図3に示すように、ハーネス37は、ガス発生器32のガス発生器側コネクタ部32aから貫通穴25を通って車両側コネクタ部38まで長尺状に延在し、この車両側コネクタ部38が車両側接続部39に接続されることによって、ガス発生器32と車両側接続部39との間に延在する。このハーネス37が、本発明における「長尺状のハーネス」に相当する。また、ガス発生器側コネクタ部32aは、ガス発生器32側においてハーネスが接続される被接続部であり、本発明における「被接続部」に相当する。また、これらハーネス37及びガス発生器側コネクタ部32aによって、本発明における「作動信号伝送部」が構成される。
貫通穴25は、リテーナー33、エアバッグ31、シートパン20及びブラケット13を貫通する開口部分であり、車両シート本体に対するエアバッグモジュール30の組み付け作業時にハーネス37が挿設されるように構成される。また、この貫通穴25は、ハーネス37がブラケット13に近接してシートパン20外へと延在するのを許容する部位として構成される。この貫通穴25が、本発明における「開口部」に相当する。また、この貫通穴25は、シートパン20の各部位のうち収容部21に、具体的にはエアバッグ31が被着される被着壁面に開口状に設けられている。このような構成によれば、エアバッグ31と貫通穴25との間の距離を抑えることができ、収容部21におけるハーネス37の合理的な配設を行うことが可能となる。
また、本実施の形態では、前述のように、固定用ボルト34及びナット36による共締め固定によって互いに密着するリテーナー33、シートパン20及びブラケット13の壁面に貫通穴25が設けられている。このような構成によれば、互いに密着する部位の板厚が抑えられるため、貫通穴25の貫通方向(板厚方向に合致する)に関する長さを抑えることができ、この貫通穴25挿設するハーネス37の挿設作業を容易に行うことが可能となる。
なお、本実施の形態において、この貫通穴25は、車両側コネクタ部38及びハーネス37の円滑な挿設作業を妨げない範囲で、その開口面積を極力抑える設計であるのが好ましい。このような構成によれば、ガス発生器32の作動により発生したエアバッグ膨張用ガスが、収容部21とこの収容部21を被覆するエアバッグカバー(図示省略)とによって区画される空間から空間外へと漏れるのを極力抑えることが可能となる。
また、本実施の形態において、この貫通穴25と、この貫通穴25に挿設されたハーネス37との間に、ゴム材料や樹脂材料によって形成されたシール部材(「ハーネス用グロメット」ともいう)を密着状に介在させる設計であるのが好ましい。このような構成によれば、貫通穴25においてハーネス37を安定的に保持することができるうえに、貫通穴25やその他の部位を通じて収容部21に浸入する水に関し防水効果を発揮することができ、収容部21に収容されたエアバッグモジュール30、特にはエアバッグ31が湿気や水によってぬれるのを防止するのに効果的である。
ここで、本実施の形態のエアバッグモジュール30の組み付け作業、具体的にはエアバッグモジュール30をシートパン20の収容部21に収容する作業、及び当該エアバッグモジュール30をシートパン20側に取り付け固定する作業につき、図4〜図7を参照しつつ説明する。
図4は、エアバッグモジュール30をシートパン20の収容部21に収容する作業の概要を示す斜視図である。図4に示すように、エアバッグモジュール30の収容作業においては、まず、エアバッグモジュール30側の固定用ボルト34が、シートパン20の収容部21に向かうようにして、当該エアバッグモジュール30を収容部21へと移動させる。また、ハーネス37を先端の車両側コネクタ部38側から収容部21の貫通穴25に挿入する。本実施の形態では、収容部21に貫通穴25を備える構成であるため、エアバッグモジュール30を収容部21に収容する操作に伴って、ハーネス37を貫通穴25に挿入することができ、長尺状のハーネス37がその後の組み付け作業の邪魔になりにくい(阻害しない)。従って、エアバッグモジュール30の組み付け作業の円滑化を図ることが可能となる。
また、収容部21に収容された状態のガス発生器32と車両側接続部39との間に長尺状に延在するハーネス37を、収容部21から収容部外へと取り回す必要がないため合理的である。
引き続きエアバッグモジュール30をシートパン20側に取り付け固定するまでの作業に関しては、例えば図5〜図7に示す3つのステップを少なくとも用いて行うことが可能である。ここで、図5〜図7は、いずれもエアバッグモジュール30をシートパン20の収容部21に取り付け固定する過程を示す断面図である。
図5に示すように、第1のステップでは、エアバッグモジュール30をガス発生器32側が下側になるように向けた状態で、シートパン20の上方から窪み部23(第1延在部20a)に向けて挿設する。このとき、エアバッグモジュール30は窪み部23の窪み形状にしたがって容易に当該窪み部23内へと誘導されて、図6に示すようなエアバッグモジュール30の仮保持状態が形成される。このとき、固定用ボルト34のボルト軸は概ね左右方向へと延在する。
次に、図6に示すように、第2のステップでは、仮保持状態のエアバッグモジュール30のモジュール下部35を、第1延在部20a及び第2延在部20bとの間の段差部に当接させた状態で、当該段差部を回動支点としてエアバッグモジュール30を図6中の矢印41方向へと回転させる。そして、この回転によって固定用ボルト34を貫通孔22に近接させる。これにより、図7に示すように固定用ボルト34が貫通孔22に挿設された挿設状態が形成される。固定用ボルト34の挿入し易さを考慮した場合、貫通孔22としては上下方向に延在する長孔を用いるのが好ましい。
最後に、図7に示すように、第3のステップでは、固定用ボルト34とナット36を互いに締結することによって、リテーナー33、シートパン20及びブラケット13が互いに共締め固定され一体化された状態(図2に示す状態)が形成される。このとき、固定用ボルト34によりエアバッグモジュール30、シートパン20及びブラケット13が共締め固定されることで、事故発生の際のエアバッグ展開膨張時の圧力、すなわちエアバッグモジュール作動時の荷重を、共締め固定によって一体化されたシートパン20及びブラケット13が受けることとなる。
このとき、シートパン20の板厚に当該シートパン20と共締め固定されたブラケット13の板厚が加わることによって当該シートパンの強度を高めることができるため、その分、シートパン20の板厚を抑えたうえで、車両シート100に必要とされる強度を確保することが可能となる。すなわち、リテーナー33、シートパン20及びブラケット13の協働によって、車両シート100の軽量化を図りつつ強度を確保することが可能となる。なお、シートパン20の板厚を抑える仕様を考慮した場合、シートパン20の板厚d1とブラケット13の板厚d2に関しては、d1≦d2との関係に基づいて設定されるのが好ましい。
また、共締め固定によってシートパン20とブラケット13との接触などによる異音の発生を防止することができ、またシートパン20の強度を高めることによって、車両シート100の座り心地を向上させることが可能となる。
また、共締め固定によってシートパン20をブラケット13に固定する構成であり、シートパン20を溶接等によって左側サイドフレーム12a及び右側サイドフレーム12bに固定しなくても済むため、車両シート100の製造工程を簡素化することが可能となる。
上記第1〜第3のステップを順次遂行することによって、エアバッグモジュール30をシートパン20側に取り付け固定する作業が円滑化される。特に、第2及び第3のステップにおいて、エアバッグモジュール30を固定用ボルト34によってシートパン側に締結するまでの間、窪み部23に保持されたエアバッグモジュール30のモジュール下部35を、第1延在部20a及び第2延在部20bとの間の段差部に終始当接させることによって、エアバッグモジュール30の位置決めがなされるため、当該エアバッグモジュール30の組み付け性向上を図ることが可能となる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態のシートパン20及びエアバッグモジュール30の構成は、必要に応じて適宜変更可能であり、例えば、図8〜図12に示す各実施の形態を採用することもできる。
図8は、別の実施の形態のシートパン120及びエアバッグモジュール130の構成を示す斜視図であり、図9は、図8中のC−C線における断面図であり、図10は、図8中のD−D線における断面図である。
図8に示す実施の形態のシートパン120は、シートパン20と同様の収容部21を備えるが、更に左右一対の収容部24,24を備える構成とされる。一方、図9に示すように、この収容部21に収容されるエアバッグモジュール130では、リテーナー33に左右一対のボルト用ブラケット33a,33aが設けられており、各ボルト用ブラケット33aは各収容部24に収容された状態で、固定用ボルト34及びナット36によってシートパン120及びブラケット13に共締め固定されている。このエアバッグモジュール130では、事故発生の際に展開膨張するエアバッグ31の展開方向は、エアバッグモジュール30の場合と同様に、図9中の矢印40方向で示すような後ろ側斜め上方とされる。
ここで、図11は、別の実施の形態のエアバッグモジュール130をシートパン120の収容部21に収容する作業の概要を示す斜視図である。図11に示すように、エアバッグモジュール130の収容作業においては、まず、エアバッグモジュール130側の固定用ボルト34が、シートパン120の収容部24に向かうようにして、当該エアバッグモジュール130を収容部21へと移動させる。また、ハーネス37を先端の車両側コネクタ部38側から収容部21の貫通穴25に挿入する。本実施の形態では、収容部21に貫通穴25を備える構成であるため、エアバッグモジュール130を収容部21に収容する操作に伴って、ハーネス37を貫通穴25に挿入することができ、長尺状のハーネス37がその後の組み付け作業の邪魔になりにくい。従って、エアバッグモジュール130の組み付け作業の円滑化を図ることが可能となる。そして、シートパン120及びブラケット13を貫通する貫通孔22に固定用ボルト34を挿入したのち、固定用ボルト34とナット36を互いに締結することによって、リテーナー33、シートパン120及びブラケット13が互いに共締め固定された状態が形成される。
また、上記実施の形態では、ハーネス37を挿設する貫通穴25を、シートパンの収容部に設ける場合について記載したが、本発明では、シートパンの収容部にハーネス37以外を挿設する開口を設ける構成を採用することもできる。この構成に関し、図12を参照しつつ説明する。図12は、別の実施の形態のエアバッグモジュール230をシートパン220の収容部21に収容する作業の概要を示す斜視図である。
図12に示すエアバッグモジュール230は、エアバッグモジュール30と同様の構成に加え、ガス発生器32のガス発生器側コネクタ部32aが、エアバッグ31の貫通部分を通ってエアバッグモジュール230の外表面に露出する構成とされる。一方、この実施の形態では、シートパン220の収容部21の隅部に、シートパン220及びブラケット13を貫通する開口部分としての貫通穴26(「切欠き穴」ともいう)が設けられており、車両シート本体に対するエアバッグモジュール230の組み付け作業時にこの貫通穴26にガス発生器側コネクタ部32aが挿設されるように構成される。また、この貫通穴26は、ガス発生器側コネクタ部32aがブラケット13に近接してシートパン220外へと延在するのを許容する部位として構成される。この貫通穴26が、本発明における「開口部」に相当する。
このような構成においては、シートパン220の収容部21にエアバッグモジュール230が収容されると、ガス発生器側コネクタ部32aは、貫通穴26を通じて、収容部21の収容壁面と反対側の壁面(裏面)に露出することとなる。従って、このガス発生器側コネクタ部32aに、シートパン220の外方からハーネス37のコネクタ37aを容易に接続することが可能となる。特に図示しないものの、必要に応じては、このハーネス37をサイドフレーム12a,12bに保持する保持部材(例えばクリップなど)を設けることもできる。
なお、本実施の形態において、この貫通穴26は、車両側コネクタ部38及びハーネス37の円滑な挿設作業を妨げない範囲で、その開口面積を極力抑える設計であるのが好ましい。このような構成によれば、ガス発生器32の作動により発生したエアバッグ膨張用ガスが、収容部21とこの収容部21を被覆するエアバッグカバー(図示省略)とによって区画される空間から空間外へと漏れるのを極力抑えることが可能となる。
また、上記実施の形態では、シートパンの収容部21の壁面に対し貫通状に設けられた貫通穴25,26を開口部として用いる場合について記載したが、本発明では、開口部の構造は通穴の形態に限定されるものではなく、例えば切欠き状に設けられた切欠き開口、スリット、溝などのような他の開口形態を採り得る。
また、上記実施の形態では、運転者が着座する運転席シートや、助手席シートとして構成される車両シート100の構成について説明したが、運転席シートや助手席シートを含む種々の車両シート、例えば後部席シートの構成に本発明の特徴部分を適用することもできる。この場合の車両には、自動車、飛行機、船舶、電車、バス、トラック等、車両乗員を乗せて移動する各種の車両が包含される。
本実施の形態の車両シート100の内部構造を示す図であって、車両斜め後方からみた斜視図である。 図1中のA−A線における断面図である。 図1中のB−B線における断面図である。 エアバッグモジュール30をシートパン20の収容部21に収容する作業の概要を示す斜視図である。 エアバッグモジュール30をシートパン20の収容部21に取り付け固定する過程を示す断面図である。 エアバッグモジュール30をシートパン20の収容部21に取り付け固定する過程を示す断面図である。 エアバッグモジュール30をシートパン20の収容部21に取り付け固定する過程を示す断面図である。 別の実施の形態のシートパン120及びエアバッグモジュール130の構成を示す斜視図である。 図8中のC−C線における断面図である。 図8中のD−D線における断面図である。 別の実施の形態のエアバッグモジュール130をシートパン120の収容部21に収容する作業の概要を示す斜視図である。 別の実施の形態のエアバッグモジュール230をシートパン220の収容部21に収容する作業の概要を示す斜視図である。
10 シートフレーム
12 ベースフレーム
12a 左側サイドフレーム
12b 右側サイドフレーム
13 ブラケット
14 バックフレーム
15 支軸
16 ヘッドレスト
20,120,220 シートパン
20a 第1延在部
20b 第2延在部
21 収容部
22 貫通孔
23 窪み部
24 収容部
25,26 貫通穴
30,130,230 エアバッグモジュール
31 エアバッグ
32 ガス発生器
32a ガス発生器側コネクタ部
33 リテーナー
33a ボルト用ブラケット
34 固定用ボルト
35 モジュール下部
36 ナット
37 ハーネス
38 車両側コネクタ部
39 車両側接続部
100 車両シート

Claims (3)

  1. 車両に装着される車両シートであって、
    シート骨格を形成するシートフレームのうち、シートクッション下方の左側を前後方向に延在する左側サイドフレームと、シートクッション下方の右側を前後方向に延在する右側サイドフレームと、シートクッション下方にて前記左側サイドフレームと前記右側サイドフレームを接続するブラケットと、
    前記シートクッション下方であって、前記左側サイドフレームと前記右側サイドフレームとの間にて前記ブラケットの上方または後方に近接状に配設されるとともに、エアバッグモジュール収容部を有するシートパンと、
    エアバッグ及びガス発生器を有し、前記エアバッグモジュール収容部に収容されるとともに、前記ガス発生器の作動により発生したエアバッグ膨張用ガスの供給によって前記エアバッグがシートクッション下方から上方へと展開膨張して、事故発生の際に車両シート着座状態の車両乗員の車両前方への移動に抗するように設定されたエアバッグモジュールと、
    長尺状のハーネスと、前記ガス発生器側において前記ハーネスが接続される被接続部を含み、事故発生の際に前記ガス発生器に作動信号を伝送する作動信号伝送部と、
    前記シートパンの各部位のうち前記エアバッグモジュール収容部に開口状に設けられて、前記作動信号伝送部が挿設されるとともに、当該作動信号伝送部が前記ブラケットに近接してシートパン外へと延在するのを許容する開口部と、
    前記エアバッグモジュールにて前記ガス発生器を収容するリテーナー、前記シートパン及び前記ブラケットを共締め固定する共締め固定部材と、
    を備え
    前記共締め固定部材によって互いに密着する前記リテーナー、前記シートパン及び前記ブラケットの壁面に前記開口部が設けられていることを特徴とする車両シート。
  2. 請求項1に記載の車両シートであって、
    前記開口部は、前記エアバッグモジュールが前記エアバッグモジュール収容部に収容された収容状態において被着される当該エアバッグモジュール収容部の被着壁面に貫通状に設けられた貫通穴として構成されていることを特徴とする車両シート。
  3. 請求項1又は2に記載の車両シートと、
    前記車両シートに着座した車両乗員を拘束するシートベルトと、
    を備え、
    前記車両シートに着座している車両乗員に対し前記シートベルトが装着されたシートベルト装着状態において、事故発生の際の当該車両乗員の腰部の前方移動に伴って当該車両乗員が座面に沿って前記シートベルトを潜ろうとする動作を、前記車両シートに搭載された前記エアバッグモジュールによって阻止する構成であることを特徴とする車両。
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