JP4870588B2 - コントロールケーブル用のワンタッチキャップ - Google Patents

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Description

本発明はコントロールケーブルをブラケットに固定するためのワンタッチキャップに関する。
特開2004−3561号公報 特開2002−122271号公報
特許文献1には図9に示すような、ケーブルCをブラケット101に固定する端末固定装置(ワンタッチキャップ)100が開示されている。この端末固定装置100は、ブラケット101のスロット102に挿入される小径部103とブラケット101の一面に当接する段部104を備えた大径部105とを有する筒状の本体(ソケット)106と、前記小径部103に形成される雄ネジ107に螺合されるナット部材108と、そのナット部材108を本体106の大径部105側に螺進させる捻りコイルバネ109とを備えている。
さらのこの端末固定装置100は、ナット部材108の螺進を規制するストッパ110が、大径部105の側面に形成されたガイド部111に着脱自在に、かつ、ケーブルCの軸心と直角の面内で上下にスライドするように設けられている。このストッパ110は、端末固定装置100をブラケット101に取り付けるまではナット部材108と係合してその螺進を規制し、ブラケット101に取り付けるときにブラケット101の上端と係合して上昇し、前記規制を解除する。そのため、ナット部材108が自動的に螺進し、ナット部材108と本体106の段部104との間にブラケット101の両面を狭着してケーブルCをブラケット101に固定する。
この端末固定装置100は、ブラケット101に固定した後、ストッパ110を下降させることにより、再度ナット部材108と係合させ、ナット部材の戻り方向の回転を規制することができる。それにより捻りコイルバネ109の付勢力が弱くなってもナット部材108が緩まない。
特許文献2には、特許文献1とほぼ同様のストッパを本体の半径方向にスライドさせる端末固定装置が開示されている。
特許文献1の端末固定装置100では、ブラケット101に取り付けるとき、ストッパ110を上向きに移動させてナット部材108との当接を解除する。このとき、ストッパ110とナット部材108との摩擦力に抗してスライドさせるだけでなく、ストッパ110と本体106のガイド部111との間の摩擦力に抗しながらスライドさせていく必要がある。そのため、端末固定装置100をブラケット101に強く押し込んでいく必要がある。さらに本体106にガイド部111を設けるので、本体106の長さが長くなり、本体106の内部構造も複雑になる。
本発明はブラケットへの装着時にそれほど強い力で押し込んでいく必要がなく、装着作業が容易で、しかも本体の内部構造をシンプルにすることができるコントロールケーブル用のワンタッチキャップを提供することを技術課題としている。
本発明のワンタッチキャップ(請求項1)は、U字状のスロットを備えた板状のブラケットにコントロールケーブルのアウターケーシングを着脱自在に固定するためのワンタッチキャップであって、アウターケーシングを固定する固定部と前記ブラケットの一面と当接する当接面を有する本体と、その本体に対して軸方向移動自在に設けられ、前記ブラケットの他面と当接する端面を備えている締結部材と、その締結部材を本体の当接面に向かって付勢する付勢手段と、前記本体または締結部材のいずれか一方の部材の外周部から突出する支持部に、先端が他方の部材と係合するロック位置と係合しないロック解除位置との間で回動するように支持されるロック部材とを備え、前記ロック部材に、前記ブラケットと係合してロック部材をロック解除側に回動させる係合部が設けられていることを特徴としている。
このようなワンタッチキャップにおいては、前記本体に第1ネジが形成され、前記締結部材がその第1ネジと螺合する第2ネジを備えており、前記付勢手段が締結手段を本体の当接面に向かって螺進させるように回転付勢する手段であるものが好ましい(請求項2)。さらに前記ロック部材が、先端プレートと、その先端プレートの後方に突出するレバー片とを備えており、そのレバー片の端部が前記支持部に回動自在に支持されているものが好ましい(請求項3)。
また、前記ロック部材の前記先端プレートの中心部下方に、ロック部材のロック位置において前記他方の部材と軸方向に当接する当接片が設けられ、先端プレートの左右端に前記ブラケットの上端と係合する係合部が設けられているものが好ましい(請求項4)。さらに前記ロック部材の先端プレートの裏面側に、ロック部材をロック位置にあるときに前記一方の部材と当接する当接部が設けられており、前記レバー片の端部から横向きにピンが突出すると共に、前記支持部にピンと係合し、ピンの回動および前後の移動を許す長穴が形成されているものが好ましい(請求項5)。さらに前記ロック部材の先端が係合する他方の部材に、ブラケットへの装着時後、締結部材が戻り方向に回転するときにロック部材と係合して回転を規制する係合段部が形成されているものが好ましい(請求項6)。
本発明のワンタッチキャップ(請求項1)は、ロック部材で締結部材の移動を規制した状態でブラケットに装着するとき、ロック部材の係合部がブラケットの上端と係合してロックを解除する。それにより自動的に締結部材が進行してブラケットを狭着する。さらに本発明のワンタッチキャップでは、ロック部材の基端が本体またはナット部材の外周面から突出した支持部に回動自在に支持されているので、支持部で付勢手段の反力を受ける場合でも、ロック部材の解除のときの摩擦力が小さい。また、支持部以外で付勢手段の反力を受ける場合も、その部分でロック部材を支持する必要がないため、摩擦力を小さくすることができる。そのため、楽にブラケットに装着することができる。さらに支持部は本体から突出しているので、本体はその内部構造に影響を与えずにシンプルにすることができる。
このようなワンタッチキャップにおいて、前記本体に第1ネジが形成され、前記締結部材がその第1ネジと螺合する第2ネジを備えており、前記付勢手段が締結手段を本体の当接面に向かって螺進させるように回転付勢する手段である場合(請求項2)は、ネジの作用で締結部材によるブラケットの狭着力が強い。そのため、ケーブルをしっかりとブラケットに固定することができる。
さらに前記ロック部材が、先端プレートと、その先端プレートの後方に突出するレバー片とを備えており、そのレバー片の端部が前記支持部に回動自在に支持されている場合(請求項3)は、先端プレートの回動軌跡の円弧は、ロック位置近辺でワンタッチキャップの軸心に対してほぼ直角にある。そのため先端プレートと相手部材の係合を外し易い。
また、前記ロック部材の前記先端プレートの中心部下方に、ロック部材のロック位置において前記他方の部材と軸方向に当接する当接片が設けられ、先端プレートの左右端に前記ブラケットの上端と係合する係合部が設けられている場合(請求項4)は、ロック部材の当接片が他方の部材と深く係合するので、締結部材の進行を一層確実に規制することができる。
前記ロック部材の先端プレートの裏面側に、ロック部材をロック位置にあるときに前記一方の部材と当接する当接部が設けられており、前記レバー片の端部から横向きにピンが突出すると共に、前記支持部にピンと係合し、ピンの回動および前後の移動を許す長穴が形成されている場合(請求項5)は、他方の部材から受ける押圧力は先端プレートを介して一方の部材によって支持される。そのため、レバー片やピンには大きい力が加わらない。そしてピンは長穴に係合しているので、ロック部材がロック位置から起立方向に回動するとき、後退する余裕があるため、他方の部材との干渉が少なく比較的楽に回動させることができる。
さらに締結部材が螺進する場合において、前記ロック部材の先端が係合する他方の部材に、ブラケットへの装着時後、締結部材が戻り方向に回転するときにロック部材と係合して回転を規制する係合段部が形成されている場合(請求項6)は、万一、付勢部材の付勢力がなくなったときでも、締結部材の緩み方向の回転が規制され、ブラケットから外れにくい。
つぎに図面を参照しながら本発明のワンタッチキャップの実施の形態を説明する。図1は本発明のワンタッチキャップの一実施形態を装着前のブラケットと共に示す斜視図、図2および図3はそれぞれ図1のワンタッチキャップの平面図および一部断面側面図、図4aは図1のワンタッチキャップの背面図、図4bは図3のIV-IV線断面図、図5は図1におけるロック部材の下から見た斜視図、図6は図3の一部断面要部拡大図、図7aは図1のワンタッチキャップの装着途中の状態を示す要部側面図、図7bは図7aのVII-VII線断面図、図8aはワンタッチキャップの装着状態を示す要部側面図、図8bは図8aのVIII-VIII線断面図である。
図1に示すワンタッチキャップ10は、キャップ本体11と、そのキャップ本体に対して螺合されるナット部材(締結部材)12と、そのナット部材の移動を拘束するロック部材13と、ナット部材12を回転付勢するバネ14とから構成されている。このワンタッチキャップ10は、コントロールケーブル15をキャップ本体11の下方のブラケット16に対し、軸方向に動かないように、かつ、着脱自在に取り付けるためのものである。
ブラケット16は略U字状のスロット17を有する板状のものである。この実施形態では、スロット17は中心部の円形の孔18と、その孔からブラケット16の上端19まで達する孔18の径より幅が狭い挿入スロット20とからなる。ブラケット16の上端19は平坦で、左右が同一の高さにされている。
コントロールケーブル15は、アウターケーシング15aと、そのアウターケーシングによって摺動自在にガイドされるインナーケーブル15bとからなる。アウターケーシング15aは金属線を螺旋状に密に巻いた螺旋管(鎧層)と、その螺旋管の周囲に設けた合成樹脂製の被覆層とからなる。インナーケーブル15bは金属線を撚り合わせたものであり、外征樹脂製のライナーを被覆することもある。インナーケーブル15bは、押し引き両方向の力を伝達することができ、アウターケーシング15aはその力の反力を受けて湾曲した経路に沿ってインナーケーブルをガイドする。
前記キャップ本体11は、コントロールケーブル15およびその付属部品を通して保持するための内部空洞(図3の符号21)を有する筒状の部材であり、大径部22と、その大径部の前方に設けられる小径部23とを備え、その境界部に第1当接面となる段部24が形成されている。大径部22の内部には、図3に示すように、コントロールケーブル15のアウターケーシング15aの端部に固定される筒状のケーシングキャップ25と、そのケーシングキャップの鍔部26の周囲に配置されるゴム製のダンパ27と、そのダンパの端部を止めるリテーナ28とが収容されている。そして大径部22の端部には、リテーナ28の抜け止めとなるリング状のカバー29が取り付けられている。
前記内部空洞21は小径部23まで伸びており、その部分にガイドパイプ30の球面状の基部31を首振り自在に保持するソケット32が収容されている。小径部23の外周にはナット部材12と螺合する雄ネジ33が形成されている。この実施形態では雄ネジ33は右ネジである。ただし左ネジでもよい。ガイドパイプ30には、インナーケーブル15bと、そのインナーケーブルの端部に固着されるロッドとが摺動自在に収容される。ロッドの自由端には、たとえば自動車のシフトレバーなどが連結される。
この実施形態では、図1に示すように、段部24に、ブラケット16の円形の孔18と嵌合する円板状の第1突出部34が形成されている。さらに第1突出部34の前面に、下面がブラケット16の孔18と嵌合し、側面35が挿入スロット17と摺動する略小判状の第2突出部36が設けられている。第2突出部36の円弧状の下端は第1突出部34と滑らかに連続している(図4b参照)。第2突出部36の上端36aは大径部22の外周近辺まで延びている。
さらにこのワンタッチキャップ10では、大径部22の上面から、ロック部材13を揺動自在に支持するための一対の支持片37が立ち上がっている。支持片37の後部上端近辺には係止孔38が形成されている。係止孔38は前後にいくらか長い長穴となっている(図6参照)。支持片37の前面は第2突出部36の前面と面一になっている。左右の支持片37の外面間の距離はブラケット16の挿入スロット17の内幅より小さい。
ナット部材12は筒状で、その先端面39はキャップ本体11の段部(当接面)24と対向してブラケット16を挟む当接面である。先端側にはキャップ本体11の雄ネジ33と螺合する雌ネジ40が形成され、他端側にはバネ14を収容する空所41が形成されている。バネ14は、ナット部材12を大径部22側に螺進させるように、ナット部材12を右回りに回転付勢するものであり、この実施形態ではねじりコイルスプリングを採用している。バネ14の一端はキャップ本体11の小径部23の端部の係止溝43に係止され、他端はナット部材12の係止溝44に係止される。
ロック部材13は、三日月形の先端プレート45と、その先端プレートから後方に延びる一対のレバー片46とを備えている。それぞれのレバー片46の後部から外向きに、キャップ本体11の支持片37の係止孔38と嵌合するピン47が突出している。レバー片46は弾性変形可能であり、内向きに弾性変形させて、支持片37の係止孔38にピン47を挿入することができる。それにより図2および図3に示すように、一対の支持片37の間にロック部材13を取り付けることができる。
ロック部材13の左右のレバー片46の前端側の上面には、指押し部48が設けられている。指押し部48の上面は、滑り止めのために凹凸面としている。指押し部48の下面側には、図5に示すように、箱状の補強部材49が設けられており、その補強部材49には、下面側に開口する空所50が設けられている。そして先端プレート45に裏面側には、空所50内に位置する当接リブ51が一体に設けられている。この当接リブ51は、ロック部材13がロック位置にあるとき、キャップ本体11の第2突出部36の上端36aと当接して、ナット部材12から受ける力を支えるためのものである(図6参照)。当接リブ51とピン47の間隔は、ロック部材13をキャップ本体11の前側に倒したとき、図6に示すように、当接リブ51がキャップ本体11の第2突出部36の上端と当接し、ピン47が係合片37の係止孔38の前端に位置するように定めている。空所50は、軽量化や材料の節減のため、および厚肉部の偏在を少なくして成形後の歪みを少なくするために設けている。
先端プレート45は三日月状を呈しており、中央から下に向けて、ナット部材12の先端面39と係合する突片52が突出している。前記当接リブ51は突片52まで延びている。先端プレート45の左右両端は、ブラケット16の上端19によって上向きに押される係合部53である。さらに突片52の端部(図1では右端、図5では左端)に、下方に突出する小突片54が形成されている。また、レバー片46の付け根近辺の外面には、支持片37の内面と当接する押圧突起55が形成されている。それによりロック部材13を前向きに倒して支持片37の間に挿入したとき、押圧突起55が支持片37の内面を弾力的に押圧するので、ロック部材13の倒れた状態が安定する。
他方、前記ナット部材12の先端側には、図6bに示す円弧状ないし扇状の切り欠き段部56が形成されている。切り欠き段部56の右端(図6bにおける右側)は、ロック部材13の突片52の右端と係合する係合端57である。突片52の右端の小突片54は、その係合端57との係合を確実にするためのものである。
前記ロック部材13をキャップ本体11の支持片37に組み付け、ナット部材13をバネ14と共にキャップ本体11の小径部23に取り付けることにより、図2、図3および図4aに示すワンタッチキャップ10が得られる。なお、図4aは図3の左側から見た背面図である。組み立てるとき、ナット部材13をバネ14の付勢力に抗して左回りに回転させ、キャップ本体11の段部24とナット部材12の先端面39との間に隙間をあけ、ロック部材13の先端を下降させてナット部材12を離す。それによりナット部材12がバネ14の付勢力で螺進し、ロック部材13の突片52に当接して停止する。なお、ロック部材13の先端を下降させた状態では、ナット部材12とバネ14を小径部23に組み込み、最後にバネ14の端部をナット部材12の係止溝44に係止させてもよい。
上記の手順において、ロック部材13をキャップ本体11の前側に倒したとき、図6に示すように、当接リブ51がキャップ本体11の第2突出部36の上端36aと当接し、ピン47が係合片37の係止孔38の前端に位置する。そのため、係止孔38が長穴Dであるにも関わらず、ロック部材13はほとんど前後に移動できない。そしてこの状態で、前述のようにナット部材12が突片52に当接する。そのとき突片52の裏面の当接リブ51が第2突出部の上端36aと当接しているため、ナット部材12の押圧力は突片52および当接リブ51を介して第2突出部の上端36aによって支えられている。
つぎに上記のワンタッチキャップ10を用いてコントロールケーブル15をブラケット16に取り付ける手順を説明する。コントロールケーブル15のアウターケーシング15aはあらかじめケーシングキャップ25にカシメて固着しておき、インナーケーブル15bは、ガイドパイプ30の先端から引き出して、ロッドの端部に固着しておく。それによりワンタッチキャップ10側の準備が完了する。ついで得られたワンタッチキャップ10とコントロールケーブル15の組み立て体は、ブラケット16の中心線に合わせ、ワンタッチキャップ10の段部24とナット部材12の先端面39の隙間が、厳密には第1突出部34と先端面39の隙間にブラケット16が入り込むように前後の位置を合わせ、スロット17内に挿入する。このとき、第2突出部36の側面35がブラケット16の挿入スロット20内に入り込む。
ワンタッチキャップ10の下方への移動に伴い、ロック部材13の左右の係合部53がブラケット16の上端面19、19と当接し、上向きに押される。それにより図6に想像線で示すように、ロック部材13がピン47を中心として上向きに回動し、図7aおよび図7bに示すように、係止片52とナット部材12の前端面49との係合が外れる。それにより、ナット部材12がバネ14の付勢力により螺進する。このとき、係止片37の係止孔38が長穴であるので、図6の想像線のように、ロック部材13の上向きの回動に伴ってロック部材13が後退する。そのため、突片52の下端は円弧状の軌跡ではなく、ほぼ真上に移動する。それにより突片52とナット部材12の前端面49とがほとんど干渉しない。それによりワンタッチキャップ10をブラケット16に装着する力が抑制され、楽に装着することができる。
一方、ワンタッチキャップ10をブラケット16のスロット17に押し込む操作により、キャップ本体11の第1突出部34が円形の孔18に入り込み、段部24とナット部材12の先端面39とでブラケット16の前後の面を狭着する。その状態では、ナット部材12はキャップ本体11の雄ネジ33と螺合しているので、コントロールケーブル15に軸方向の力が加わっても、ナット部材12を軸方向に移動させることができず、コントロールケーブル15はブラケット16に軸方向に移動しないように保持される。また、キャップ本体11の第1突出部34が円形の孔18に入り込んでいるので、ワンタッチキャップ10をスロット17から抜き出す方向の力が加わっても抜けない。
上記のようにワンタッチキャップ10をブラケット16に装着した後、図8aおよび図8bに示すように、再度ロック部材13をピン47を中心として下向きに回動させる。この状態ではロック部材12の突片52はナット部材12の先端面39より前方に来るので、もはや前端面39とは係合できない。しかしナット部材12の前端面39に形成されている扇状の切り欠き段部56に入り込む。この状態では押圧突起55が支持片37の内面を押圧しているので、ロック部材13が安定して保持される。
上記のように突片52が切り欠き段部56内に入っているので、コントロールケーブル15をブラケット16に装着した後、万一、バネ14が破損してナット部材12が自由に回転できる状態になったとしても、ナット部材12は切り欠き段部56の右端の係合端57がロック部材13の突片52と当接する角度までしか回転できない。そのため、コントロールケーブル15はブラケット16から外れることがない。なお、突片52の端部の小突片54は、係合端57との係合を確実にする。
ワンタッチキャップ10をブラケット16に装着した状態におけるナット部材12の係合端57とロック部材13の突片52との間の角度は、30〜90度程度とするのが好ましい。角度が小さい場合は、製造時の誤差で突片52が切り欠き段部56内に入らない可能性があり、大きすぎるとナット部材12のゆるみでワンタッチキャップ10がブラケット16から外れるおそれがあるためである。なお、前記実施形態では、キャップ本体11の第1突出部34がブラケット16の円形の孔18内に入っているので、ナット部材12の移動量が第1突出部34の厚さより小さい場合は、ワンタッチキャップ10はブラケット16から抜け出ることがない。
メンテナンスなどのために、一旦ブラケット16に装着したワンタッチキャップ10を外す場合は、ロック部材16を図7aのように起こし、ナット部材12を左回転させて後退させ、第1突出部34を円形の孔18から軸方向にずらせる。その状態ではワンタッチキャップ10はブラケット16のスロット17から自由に抜き出すことができる。
上記のワンタッチキャップ10では、キャップ本体11の係止片37の係止孔38を長穴にしているが、円形の孔にすることもできる。また、ブラケット16に装着する前の状態、すなわちロック部材13の突片52でナット部材12の螺進を阻止している状態では、ロック部材13がナット部材12から受ける押圧力を当接リブ51を介して第2突出部36の上端36aによって支えるようにしている。しかしロック部材13のピン47とキャップ本体11の係合片37との係合によって支えるようにしてもよい。その場合は、ピン47に支持片37の係止孔38の反力が加わり、突片52にナット部材12の加圧力が加わる。そのため、ロック部材13を起立方向に回動させるには、ピン47の係止孔38内での摩擦力と、突片52とナット部材12の先端面39との摩擦力だけに抗して上向きに回動させるだけでよい。この場合も半径方向にスライドさせる従来のワンタッチキャップに比して、楽にブラケット16に装着することができる。
また、上記のワンタッチキャップ10では、ピン47と突片52とが半径方向に関して近い位置にある。そのため、ピン47でロック部材13が受ける押圧力を支える場合、ナット部材12の押圧力は、ロック部材13のレバー片46に加わる長手方向の圧縮力で確実に保持することができる。さらに突片52の半径方向の位置は、ピン47の半径方向の位置よりも下側にある。そのため、ロック部材13はナット部材12により、いくらか下向きに付勢されていることになる。したがってロック部材13は一層外れにくい。
前記実施形態では、ロック部材13はピン47によってキャップ本体11の支持片37に回動自在に設けているが、捻りコイルスプリングなどによってロック部材13を倒れる方向に付勢してもよい。また、ロック部材13はナット部材12の側に回動自在に設けることもできる。さらに前記実施形態では、キャップ本体11に雄ネジ33を設け、その雄ネジにナット部材12を螺合し、バネ14としてナット部材を回転付勢する捻りコイルスプリングを採用しているが、ナット部材12に代えて軸方向にスライドする締結部材を採用し、バネ14として圧縮コイルスプリングを採用することもできる。また、キャップ本体11に雌ネジを設け、締結部材に雄ネジを設けることもできる。
さらに前記実施形態ではキャップ本体11やナット部材12、ロック部材13は合成樹脂の成型品であるが、エンジンルームなど、周囲が高温である場合は、金属製のものを使用することもできる。またブラケットは通常は金属で製造するが、合成樹脂で製造することも可能である。
本発明のワンタッチキャップの一実施形態を装着前のブラケットと共に示す斜視図である。 図1のワンタッチキャップの平面図である。 図1のワンタッチキャップの一部断面側面図である。 図4aは図1のワンタッチキャップの背面図、図4bは図3のIV-IV線断面図である。 図1におけるロック部材の下から見た斜視図である。 図3の一部断面要部拡大図 図7aは図1のワンタッチキャップの装着途中の状態を示す要部側面図、図7bは図7aのVII-VII線断面図である。 図8aはワンタッチキャップの装着状態を示す要部側面図、図8bは図8aのVIII-VIII線断面図である。 従来のワンタッチキャップの一例をブラケットと共に示す斜視図である。
符号の説明
10 ワンタッチキャップ
11 キャップ本体
12 ナット部材
13 ロック部材
14 バネ
15 コントロールケーブル
15a アウターケーシング
15b インナーケーブル
16 ブラケット
17 スロット
18 孔
19 上端面
20 挿入スロット
21 内部空間
22 大径部
23 小径部
24 段部
25 ケーシングキャップ
26 鍔部
27 ダンパ
28 リテーナ
29 カバー
30 ガイドパイプ
31 基部
32 ソケット
33 雄ネジ
34 第1突出部
35 側面
36 第2突出部
36a 上端
37 支持片
38 係止孔
39 先端面
40 雌ネジ
41 空所
43 係止溝
44 係止溝
45 先端プレート
46 レバー片
47 ピン
48 指押し部
49 補強部材
50 空所
51 当接リブ
52 突片
53 係合部
54 小突片
55 押圧突起
56 切り欠き段部
57 係合端

Claims (6)

  1. U字状のスロットを備えた板状のブラケットにコントロールケーブルのアウターケーシングを着脱自在に固定するためのワンタッチキャップであって、
    アウターケーシングを固定する固定部と前記ブラケットの一面と当接する当接面を有する本体と、
    その本体に対して軸方向移動自在に設けられ、前記ブラケットの他面と当接する端面を備えている締結部材と、
    その締結部材を本体の当接面に向かって付勢する付勢手段と、
    前記本体または締結部材のいずれか一方の部材の外周部から突出する支持部に、先端が他方の部材と係合するロック位置と係合しないロック解除位置との間で回動するように支持されるロック部材とを備え、
    前記ロック部材に、前記ブラケットと係合してロック部材をロック解除側に回動させる係合部が設けられているワンタッチキャップ。
  2. 前記本体に第1ネジが形成され、前記締結部材がその第1ネジと螺合する第2ネジを備えており、前記付勢手段が締結手段を本体の当接面に向かって螺進させるように回転付勢する手段である請求項1記載のワンタッチキャップ。
  3. 前記ロック部材が、先端プレートと、その先端プレートの後方に突出するレバー片とを備えており、そのレバー片の端部が前記支持部に回動自在に支持されている請求項1記載のワンタッチキャップ。
  4. 前記ロック部材の先端プレートの中心部下方に、ロック部材のロック位置において前記他方の部材と軸方向に当接する当接片が設けられ、先端プレートの左右端に前記ブラケットの上端と係合する係合部が設けられている請求項1記載のワンタッチキャップ。
  5. 前記ロック部材の先端プレートの裏面側に、ロック部材をロック位置にあるときに前記一方の部材と当接する当接部が設けられており、
    前記レバー片の端部から横向きにピンが突出すると共に、
    前記支持部にピンと係合し、ピンの回動および前後の移動を許す長穴が形成されている請求項3記載のワンタッチキャップ。
  6. 前記ロック部材の先端が係合する他方の部材に、ブラケットへの装着時後、締結部材が戻り方向に回転するときにロック部材と係合して回転を規制する係合段部が形成されている請求項2記載のワンタッチキャップ。
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