JP4867248B2 - スピーカ装置及び音声会議装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複数配列されたスピーカユニットを備えたスピーカアレイを用いたスピーカ装置及びこのスピーカ装置を適用した音声会議装置であって、特に特定の聴取者を対象にした音声を放音するものに関する。
従来より、遠隔地に居る相手方と電話会議等を通じて会議を行うための音声会議装置(スピーカ装置)は広く知られている。このような音声会議装置はスピーカ及びマイクロフォン(以下、「マイク」と記載する)を備えている。そして、この音声会議装置は、マイクで集音した会議出席者の話声を相手方の音声会議装置に対して送信する機能と、相手方の音声会議装置から受信した相手方の話声をスピーカから放音する機能を並列に備えている(例えば特許文献1を参照)。これによって、遠隔地に居る相手方との間で通話を行い、会議出席者は遠隔地に居る相手方との間で音声会議を行うことができる。
特開平5−158492号公報
従来の音声会議装置では、無指向性の(指向範囲の広い)スピーカを用いて水平方向に話声を放音する。このため、音声が水平に伝播するため到達範囲が広く、特定の聴取者のみを対象にして音声を放音することが困難であった。すなわち、特定の聴取者に向けて音声を放音しても、特定の聴取者を越えて周囲に音漏れが生じてしまう。このため、例えばオフィス等で音声会議装置を用いる場合に、特定の聴取者である会議出席者の他の職員にも話声が聞こえてしまい、他の職員の仕事の妨げとなる。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、特定の聴取者の周囲への音漏れを少なくして、特定の聴取者を対象として音声を放音することができるスピーカ装置及び音声会議装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明では以下の手段を採用している。
(1)本発明は、装置本体の長尺方向に沿って放音方向を下方に向けて配列された複数のスピーカユニットからなるスピーカアレイと、前記スピーカアレイの下方にある障害物で反射した音声ビームが、複数または単数の特定の聴取者に指向するように、この音声ビームの焦点を合わせる指向性制御部と、を備え、前記指向性制御部は、前記装置本体の長尺方向を挟んで対向する位置に存在する複数の聴取者のいずれか一方の位置に音声ビームの焦点を合わせることを特徴とするスピーカ装置である。
(2)本発明は、上述したスピーカ装置において、前記指向性制御部は、複数の聴取者が前記装置本体の長尺方向を挟んで対向しない位置に存在する場合に、当該複数の聴取者の位置を含む所定の領域に音声ビームが広がるように当該音声ビームの焦点を合わせる、または各聴取者の位置に複数の音声ビームの焦点をそれぞれ合わせることを特徴とする。
上記構成によれば、複数配列されたスピーカユニットを備えたスピーカアレイは、スピーカユニット列の放音側が下方に向くように設置される。これによって、スピーカユニット列からは、音声ビームが下方に向けて出力される。そして、スピーカアレイの下方にある障害物(例えば、机上に本装置がある場合には机や床面等)で反射した音声ビームが障害物の斜め上方向に向かって伝播する。
そして、指向性制御部によって、この障害物で反射したスピーカユニット列からの音声ビームが部屋内の複数乃至は単数の特定の聴取者に向かうように、この音声ビームの焦点合わせが行われる。これによって、特定の聴取者が居る位置とその近傍のみをカバーするような指向性(指向方向及び指向範囲)で音声ビームを出力することが可能となる。
上述したように、本発明では、障害物で反射して斜め上方に向かう音声ビームが特定の聴取者に指向するように制御される。これによって、特定の聴取者の後方(この聴取者が音声ビームの到来方向を向いているとする)に居る人に対する音漏れを防止することが可能となる。また、スピーカアレイでは音声ビームの指向性を制御できるといっても、放音方向に多少は音声が漏れるものである。本発明では、スピーカアレイから下方に音声ビームを出力するため、この音声漏れによって特定の聴取者以外の人に対して音声を聴取させてしまうことがない。
なお、スピーカユニットの配列は、ライン状、円状、マトリクス状及びハニカム状等の形態がある。
)本発明は、上述したスピーカ装置において、前記スピーカアレイの下方に、前記障害物としての反射板を備えることを特徴とする。これによって、スピーカアレイの下方に、音声ビームを好適に反射するような床面や机等の障害物がない場合でも、音声ビームを反射板によって好適に反射させることができる。また、音声ビームから反射板までの距離が反射した音声ビームを特定の聴取者に向かわせるに好適な距離となるように、反射板とスピーカアレイとの位置関係を固定することが可能である。これによって、反射した音声ビームを特定の聴取者に好適に指向させることができる。
)本発明は、上述したスピーカ装置と、マイクとを備え、前記スピーカ装置は、遠隔地にある相手方音声会議装置との間で音声会議のための音声信号を送受信する機能を備えたことを特徴とする音声会議装置である。
ここで、スピーカ装置が音声会議専用の会議室等ではなく通常のオフィスルームに設置されると、この部屋内には会議出席者の他の職員も居る。本発明の構成では、話声の音声ビームを会議出席者のみを対象として出力することが可能となる。また、会議出席者の周囲に対する音漏れを少なくすることが可能となる。これによって、オフィスルーム内の他の職員の仕事を話声によって妨げることなく、音声会議を行うことが可能となる。
本発明によれば、音声ビームは特定の聴取者が居る位置とその近傍のみをカバーするような指向方向及び指向範囲で出力することができる。また、障害物の斜め上方に向かうの音声ビームが特定の聴取者に指向するように制御することができる。これによって、特定の聴取者がスピーカアレイに向かっている場合に、その後方に居る人に対する音漏れを防止することが可能となる。
また、本発明では、スピーカアレイから下方に音声ビームを出力するため、放音面に直交する方向の音声漏れによって特定の聴取者以外の人に対して音声を聴取させてしまうことを効果的に防止することができる。
図1〜図6を参照して本発明のスピーカ装置を適用した実施形態である音声会議装置について詳細に説明する。図1は、音声会議装置1の断面図である。なお、同図において、音声会議装置1の正面側をY側、その反対側を−Y側、右側を−X側、左側をX側と記載する。
音声会議装置1は、長尺の略直方体状であり、かつ図中のY−Y方向の側面が開口したロ字形状である枠体1Aの上部に、長尺の略直方体状であるスピーカ装置2を備える。このスピーカ装置2には、接続線3aを介してマイク3が接続される。スピーカ装置2の下面には、下方に放音側が向くようにスピーカアレイ20が配設されている。
このスピーカアレイ20は、長尺方向に亘ってライン状に下向きに配列された8個のスピーカユニットSP(SP1〜SP8)から成る。このスピーカユニットSP1〜SP8に音声信号を入力すると、スピーカアレイ20から音声ビームが下方に向かうように出力される。
下方に出力された音声ビームは枠体1Aの下面10A(以下、反射板10Aとする)で反射して斜め上方に向かい、図中のY−Y方向における枠体1Aの側部から放出される。なお、反射板10Aは、例えば樹脂製で平板に形成されており、これによって好適に音声ビームを反射することができる。なお、音声ビームを好適に反射することができれば、反射板10Aの素材は樹脂に限定されず、金属材料等であってもよい。また、反射板10Aの形状も平板に限定されず、なだらかに湾曲する形状等であってもよい。
そして、スピーカユニットSP1〜SP8への音声信号の入力タイミングを制御することで、反射された音声ビームの指向性(指向地点でのビーム幅及び指向方向)をスピーカ装置2の長尺方向(図中のX−X方向)で制御することが可能となる。
この指向方向及び指向地点でのビーム幅が制御される原理を説明する。各スピーカユニットSPからは放射状(円形)に伝播するように音声が出力される。この各音声は同時に出力されると、互いに平行に向かって伝播する成分のみが位相が一致して強め合う。そして、この他の方向に伝播する成分は隣接するスピーカユニットSPからの音声同士で干渉し合って打ち消される。これによって、スピーカユニットSP1〜SP8からの合成音声は音声ビームとなる。
この音声ビームは真下に指向するとともに、指向地点でのビーム幅がスピーカユニットSP1−スピーカユニットSP8間の距離と略同幅になる。このため、反射板10Aで反射した音声ビームも、スピーカユニットSP1−スピーカユニットSP8間の距離と略同幅になるとともに、音声会議装置1の正面方向に向かう。
これに対して、各スピーカユニットSPからの音声が指向地点に同時にかつ所定のビーム幅で到達するようにこの遅延時間D1〜D8を設定することで、指向地点に音声ビームが向かうように指向方向を制御するとともに、ビーム幅を所定のビーム幅に制御することができる。
図2は、図1で示す音声会議装置1の設置方法及び音声ビームの指向性制御を説明するための図である。部屋Rは、音声会議専用の会議室等ではなく通常のオフィスルームである。図2はこの部屋Rを横方向から見た図である。
部屋Rでは、会議机を挟んで向かい合うように2人の会議出席者h1,h2(特定の聴取者)が着席している。そして、会議机の上には、会議出席者h1,h2の向かい合う方向にY−Y方向(図1参照)がくるように音声会議装置1が配置されている。
これによって、上述したように、枠体1Aの孔部から出力された音声ビームが反射板10Aで反射して、会議出席者h1,h2の頭部に向かって斜め上方に出力されることになる。このため、会議出席者h1,h2に対して水平方向に音声ビームを出力するのに比較して、会議出席者h1,h2の後方に位置する人に音声を聴取させることを効果的に防止することができる。これとともに、図2におけるX−X方向で音声ビームの指向性を制御することができるため、このX−X方向への音漏れを効果的に防止することができる。
また、スピーカ装置2では音声ビームの指向性を制御できるといっても、放音面に直交する方向に多少は音声が漏れるものである。本実施形態では、スピーカアレイ20から下方に音声ビームを出力するため、この音声漏れによって特定の聴取者以外の人に対して音声を聴取させてしまうことを防止することができる。
なお、スピーカユニットSPの放音側が上方に向くように設置されたスピーカ装置によっても、天井で反射された音声ビームが会議出席者h1,h2に向かうように指向性を制御することで上記効果を奏する。しかしながら、この構成では、音声ビームが出力されてから天井で反射して会議出席者h1,h2に到達するまでの距離が長い。このため、会議出席者h1,h2に至るまでの音声の減衰度合いが大きく、音声ビームを減衰分だけ大音量で出力しなければならない。
このように大音量で出力されるため、上述したような放音面に直交する方向での音声ビームの音漏れを会議出席者h1,h2に聴取させてしまうことがある。これによって、会議出席者h1,h2はこの音漏れと天井で反射した音声の双方を聴いてしまうことになり、好適に音声を聴取することができない不具合が生じることになる。本実施形態では、この様な不具合を生じることなく、上述した効果を奏することができる。
図3は、図2で示す部屋Rを上方から見た図である。上述したように、反射板10Aで反射した音声ビームの指向方向及びビーム幅はX−X方向で制御することが可能である。本実施形態では、音声会議装置1は、図2に示すように、反射した音声ビームを会議出席者h1,h2に向かわせるように、すなわち指向地点が会議出席者h1、h2の頭部となるように指向性を制御する。具体的には、各スピーカユニットSPからの音声が同タイミングで会議出席者h1,h2に到達するような遅延時間(同図中の矢印で示す時間)をオーディオ信号に付与して各スピーカユニットSPに入力することで、音声ビームを会議出席者h1,h2に指向させることができる。
なお、図2及び図3では、会議出席者h1,h2が会議机を挟んで対向する位置に着座している。このため、どちらか一方の会議出席者に指向するように音声ビームの指向性を制御すれば、会議出席者h1,h2の双方に対してこれらの会議出席者h1,h2のみをカバーする狭い指向範囲で音声ビームを出力することができる。
しかしながら、会議出席者h1,h2が対向して着座しない場合もあり、この場合には、会議出席者h1,h2のどちらか一方に指向するように音声ビームの指向性を制御するだけでは、これらの双方に音声ビームを指向させることができない。この場合には、スピーカ装置2は、図4で示すように、会議出席者h1,h2の双方の領域をカバーする幅寸法Lで音声ビームが会議出席者h1,h2に到達するように、広がりを持って音声ビームを出力する。
すなわち、点Pから音声ビームが広がりをもって出力され、この音声ビームが反射板10Aで反射されて会議出席者h1,h2の位置に幅寸法Lで到達するとする。ここではこの音声ビームと同じ音声ビームを出力するように指向性及びビーム幅が制御されるため、遅延時間D1〜D8は同図中の実線矢印で示すような値に設定される。なお、この様に、広がりを持って音声ビームを出力することで、会議出席者が多数の場合でも、この多数の出席者及びこの近傍をカバーする指向範囲で音声ビームを出力することができる。
図5は、図1で示す音声会議装置1の構成を概略的に示すブロック図である。音声会議装置1は、相手方の音声会議装置1(以下、自機と区別して「音声会議装置1´」とする)と、例えば話声等の音声信号を送受信する機能を備える。これによって、音声会議装置1は、自機のユーザである会議出席者h1,h2と音声会議装置1´のユーザである相手方との間で音声会議を行わせる。
スピーカ装置2には、スピーカアレイ20の他に、入出力インタフェース21、エコーキャンセラ22、D/A(digital/analog)コンバータ23、遅延部24及びアンプ25及びコントロール部26を備える。
入出力インタフェース21は、接続端子27に接続された通信ケーブル(図略)等を介して、この通信ケーブルに接続された音声会議装置1´との間でデジタル音声信号の送受信を行う。エコーキャンセラ22は、音声会議装置1´から入出力インタフェース21を介して受信した音声信号(受信音声信号)が入力される。エコーキャンセラ22は、この入力信号を用いて、スピーカアレイ20から出力されてマイク3に帰還されるエコー成分を擬似した擬似信号を生成する。そして、エコーキャンセラ22は、マイク3から入力した音声信号(後述)から擬似信号を除去することでエコー成分を除去する。
遅延部24は、本願発明の指向性制御部に対応し、スピーカユニットSP1〜SP8の個数分だけ(8個)設けられている。以下、それぞれの遅延部24を区別する場合には、スピーカユニットSP1〜SP8のうち対応するものと同様の数字を添え字として付す。例えば、スピーカユニットSP1に対応する遅延部24は、遅延部24−1と記載する。
遅延部24−1〜24−8は、それぞれエコーキャンセラ22から受信音声信号を入力する。遅延部24−1〜24−8には、それぞれ遅延時間D1〜D8が設定されている。遅延部24−1〜24−8は、本願発明の指向性制御部に対応し、入力した受信音声信号を遅延時間D1〜D8だけ遅延させて、D/Aコンバータ23を介して対応するアンプ25に入力することで、音声ビームの焦点合わせを行う。すなわち、入力した受信音声信号に付与する遅延時間D1〜D8の値によって、遅延部24−1〜24−8は、上述したように音声ビームのX−X方向(図1参照)での指向性すなわち指向方向及び指向範囲(指向地点でのビーム幅)を制御する。
D/Aコンバータ23は、遅延部24の個数だけ設けられている。これらのD/Aコンバータ23(23−1〜23−8)は、それぞれ対応する遅延部24から遅延時間の付与された受信音声信号が入力される。D/Aコンバータ23−1〜23−8は入力された受信音声信号をデジタル信号からアナログ信号に変換して対応するアンプ25に入力する。
アンプ25は、入力した音声信号の信号レベルを増幅する。アンプ25は、スピーカユニットSP1〜SP8に対応する個数だけ設けられている。以下、それぞれのアンプ25を区別する場合には、スピーカユニットSP1〜SP8のうち対応するものと同様の数字を添え字として付す。
アンプ25−1〜アンプ25−8は、遅延部24−1〜24−8からD/Aコンバータ23(23−1〜23−8)を介して受信音声信号が入力される。アンプ25−1〜アンプ25−8は、入力された受信音声信号の信号レベルを増幅して対応するスピーカユニットSP1〜SP8に入力する。これによって、スピーカユニットSP1〜SP8から受信音声信号の音声が放音され、音声会議装置1´からの相手方の話声が放音される。
コントロール部26は、例えばCPU(Central Processing Unit)やメモリ等の記憶部、操作部等のユーザインタフェース等を備える。メモリに記憶されたプログラムを実行することで、コントロール部26は例えば音声会議装置1´との間の通話等、スピーカ装置2の各部の動作を制御する。コントロール部26は、遅延時間D1〜D8を算出して遅延部24−1〜24−8に設定する。
この遅延時間D1〜D8は、例えば以下のように算出される。会議机の幅寸法(図2のY−Y方向の寸法)が会議出席者h1,h2等のユーザから操作部(図略)を用いて入力される。そして、会議出席者が、スピーカ装置2のX−X側におけるいずれの位置(正面、右位置、左位置のいずれの位置)に着座しているかの着座情報が、ユーザから操作部を用いて入力される。なお、図3では、正面側がY側なので、左位置に着座するとの着座情報が入力される。
通常、会議出席者は会議机の周辺に着席するものである。このため、これらの入力情報を用いて、コントロール部26は会議出席者の頭部のおおよその位置を算出することができる。遅延時間D1〜D8は、算出した頭部の位置を音声ビームの指向方向とするとともに、指向地点でこの頭部をカバーするビーム幅とすることができるように算出される。
なお、ユーザが、会議机の幅寸法に代えて、スピーカ装置2の底面から会議出席者h1の頭部までの距離を入力してもよい。この場合には、この距離と着座情報とを用いて、遅延時間D1〜D8が算出される。
また、スピーカ装置2は、上記構成に加えて、マイクアンプ28及びA/Dコンバータ29を備える。マイクアンプ28は、接続端子30に接続されたマイク3からの音声信号(送信音声信号)を入力する。マイクアンプ28は、入力した送信音声信号を増幅してA/Dコンバータ29に入力する。A/Dコンバータ29は入力したアナログの送信音声信号をデジタルに変換してエコーキャンセラ22に入力する。このエコーキャンセラ22では、上述したように入力した送信音声信号から擬似信号を除くことで、エコー成分を除去する。そして、エコーキャンセラ22―入出力インタフェース21―通信ケーブル(図略)を介して、送信音声信号は音声会議装置1´に送信される。
上述したように、本実施形態では、スピーカユニットSP1〜SP8の放音側が下方に位置するようにスピーカアレイ20が配設されている。これとともに、スピーカアレイ20の下方に反射板10Aが配置されている。これによって、スピーカアレイ20から下方に向かって出力され、反射板10Aで反射された音声ビームが斜め上方向かう。また、この反射された音声ビームが枠体1Aの孔部から出力される。そして、この孔部から出力された音声ビームが会議出席者h1,h2をカバーするビーム幅でかつ会議机及び会議出席者h1,h2の領域に指向するように、遅延時間D1〜D8が設定されている。
これによって、図3で示すように、音声ビームは会議出席者h1,h2、又は会議出席者h1,h2及びこの近傍のみに伝播する。このため、会議出席者h1,h2のみを対象として話声を出力することができる。
また、会議出席者h1,h2に水平方向の音声ビームが出力されると、この音声ビームの出力方向に居る人に対する音漏れが生じやすい。本実施形態では、会議出席者h1,h2に対して下方から斜め上方に向かうように音声ビームが出力される。このため、会議出席者h1,h2の周囲に対するこのような音漏れを効果的に防止することができる。
また、スピーカアレイ20では音声ビームの指向性を制御できるといっても、放音方向に多少は音声が漏れるものである。本実施形態では、スピーカアレイ20から下方に音声ビームを出力するため、この音声漏れによって特定の聴取者以外の人に対して音声を聴取させてしまうことを防止することができる。
本実施形態は、以下の変形例を採用することができる。
(1)本実施形態では、図4で示したように、会議出席者h1,h2が対応する位置に着座しない場合には、指向地点でのビーム幅がこの会議出席者h1,h2をカバーするような幅寸法Lとなるように遅延時間D1〜D8が設定される。これに対して、図6で示すように、会議出席者個人のみをカバーするような狭いビーム幅を持つ複数の音声ビームを、会議出席者h1,h2それぞれに対して出力してもよい。この場合には、スピーカユニットSP1〜SP8を複数のグループに分けて、それぞれのグループから別の場所に指向する複数音声ビームを出力してもよい。また、各音声ビームに対して全てのスピーカユニットSP1〜SP8を共用してもよい。
(2)なお、本実施形態では、音声会議装置1は反射板10Aを備えるがこれに限定されない。例えば、枠体1Aが反射板10A(下面を)を備えずに、音声会議装置1を設置した会議机や床面に音声ビームを反射させる構成等であってもよい。
(3)なお、本実施形態では、スピーカユニットSPの個数は8個であるが、この個数に限定されず、音声ビームの指向性及びビーム幅を制御できるだけの個数が少なくとも配設されていればよい。
(4)また、本実施形態では、スピーカユニットSPをライン状に配列したスピーカアレイ20を用いている。このため、配列方向と交差する方向(図1及び図5のY−Y方向)の指向方向や幅寸法を制御することができない。本発明はこのスピーカアレイ20の構成に限定されない。
例えば、図7(a)で示すようなマトリクス状に配列されたスピーカユニットSPを備えたスピーカアレイ20Aを用いて、Y−Y方向の指向方向や幅寸法を制御する構成としてもよい。また、図7(b)で示すようなハニカム状に配列されたスピーカユニットSPを備えたスピーカアレイ20Bを用いて同様に構成してもよい。更に、図8で示すような円状に配列されたスピーカユニットSPを備えたスピーカアレイ20Cを用いて同様に構成してもよい。
この場合には、Y−Y方向に配列されたスピーカユニットSPへの出力タイミングを調整することで、この方向でも指向方向やビーム幅を調整することができる。また、スピーカアレイ20Cでは円状にスピーカユニットSPが配列されているため、音声ビームをいずれの場所に指向させても同じビーム形状とすることができる。このため、会議出席者の座る場所の違いに影響されず、安定した音声を提供することができる。
(5)本実施形態では、本発明のスピーカ装置を音声会議装置に適用した場合について説明したが、これに限定されない。本発明は、特定の聴取者に対して音声を出力するための装置に適用すればよく、例えば特定の聴取者に対して音楽や歌唱音声等を出力するオーディオ装置やAV(Audio-Video)機器等に適用してもよい。
音声会議装置の装置本体の断面図である。 図1で示す音声会議装置の設置方法及び音声ビームの指向性制御を説明するための図である。 図2で示す部屋を上方から見た図である。 会議出席者h1,h2が対向して着座しない場合での、音声ビームの指向性制御を説明するための図である。 図1で示す音声会議装置1の構成を概略的に示すブロック図である。 変形例での音声ビームの指向性制御を説明するための図である。 (a)は変形例にかかるスピーカアレイ20Aを示す平面図であり、(b)は変形例にかかるスピーカアレイ20Bを示す平面図である。 変形例にかかるスピーカアレイ20Cを示す平面図である。
符号の説明
1−音声会議装置 20,20A,20B−スピーカアレイ 24(24−1〜24−8)−遅延部(指向性制御部) h1,h2−会議出席者 R−部屋

Claims (4)

  1. 装置本体の長尺方向に沿って放音方向を下方に向けて配列された複数のスピーカユニットからなるスピーカアレイと
    前記スピーカアレイの下方にある障害物で反射した音声ビームが、複数または単数の特定の聴取者に指向するように、この音声ビームの焦点を合わせる指向性制御部と、
    を備え
    前記指向性制御部は、前記装置本体の長尺方向を挟んで対向する位置に存在する複数の聴取者のいずれか一方の位置に音声ビームの焦点を合わせることを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記指向性制御部は、複数の聴取者が前記装置本体の長尺方向を挟んで対向しない位置に存在する場合に、当該複数の聴取者の位置を含む所定の領域に音声ビームが広がるように当該音声ビームの焦点を合わせる、または各聴取者の位置に複数の音声ビームの焦点をそれぞれ合わせる請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記スピーカアレイの下方に、前記障害物としての反射板を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のスピーカ装置と、
    マイクとを備え、
    前記スピーカ装置は、遠隔地にある相手方音声会議装置との間で音声会議のための音声信号を送受信する機能を備えた、
    ことを特徴とする音声会議装置。
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