JP4866798B2 - 遠隔設定システム、回線管理方法、及び、コンピュータプログラム - Google Patents

遠隔設定システム、回線管理方法、及び、コンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電気通信回線設備である加入者網終端装置に対して遠隔地から設定を行う遠隔設定システムにおいて、加入者回線毎に回線固有情報および加入者網終端装置の設定情報を管理するための遠隔設定システム、回線管理方法、及び、コンピュータプログラムに関する。
図30は、従来の遠隔設定システムの概要構成を示す図である。
同図において、電気通信事業者(電気通信事業法で定義される電気通信事業者であり、主として第一種電気通信事業者)から電気通信役務を提供される加入者の宅内に、加入者網終端装置が設置されている。加入者網終端装置は、電気通信事業者の施設と加入者宅を結ぶ回線である加入者回線ごとに1つ、加入者宅に設置され、加入者が管理する網を終端して電気通信事業者の網と相互接続する電気通信回線設備である。このように、加入者網終端装置は、電気通信事業者が電気通信役務を提供するために敷設する電気通信回線設備であるが、加入者宅内に設置されるため、電気通信事業者が直接それらの設定を行うことは難しい。そこで、加入者網終端装置に関する情報は遠隔設定システムを用いて、遠隔設定によって行う。
図30に示すように、遠隔設定システムは、各加入者回線の回線固有の情報(ネットワークアドレスや当該回線の収容局のコードなど)や、加入者網終端装置に関する設定情報を管理するために、当該情報のレコードを追加、削除、検索、更新が可能なデータベースを備えている。さらに、遠隔設定システムは、加入者網終端装置との通信手段、任意回線の加入者網終端装置に関する設定情報の変更を行う設定値入力手段、サービスオーダを入力し任意回線の新設・廃止を行うサービスオーダ入力手段を備える。
遠隔設定は、図30に示すように、加入者網終端装置が送信する設定情報要求に対する応答として行われる。設定情報要求を送信する契機は、加入者網終端装置が定期的に当該システムに対し設定情報要求を送信する場合(定期要求)と、電気通信事業者が加入者網終端装置に対し、当該システムに即時に設定情報要求を送信するよう命令を送信する場合(即時要求)と、加入者網終端装置が工場出荷状態で初めて回線に接続されたときに初期設定を行うために起動シーケンスの中で初期設定情報要求を送信する場合(初期要求)の3パターンが存在する。
上述するような、加入者回線毎に存在する加入者網終端装置を遠隔設定するための遠隔設定システムにおいては、加入者回線に関する情報及び当該回線に接続される加入者網終端装置の設定情報は、図31に示すように、加入者識別子と回線識別子を主キーとしてデータベースに格納されて管理されている。そこで、電気通信事業者が任意の加入者回線に接続された加入者網終端装置の設定情報を変更する場合、目的のレコードを見つけるために上記の主キーを用いてデータベースの検索を行う。その後、加入者網終端装置から設定情報の要求を受信し、当該設定情報を当該装置に送信することで遠隔設定を行っている。
このような、遠隔設定システムのデータベース内の加入者回線のレコードの操作は、サービスオーダによって行われる。例えば、加入者が電気通信役務の提供を受けるために電気通信事業者と契約すると、遠隔設定システムには、新規に生成された加入者識別子と回線識別子を指定して「回線新設」のサービスオーダが入力され、前記識別子を主キーとして新しい回線のレコードが生成される。あるいは既にレコードは存在するが、回線の状態を表すフラグに「無効」を示す値が格納され論理削除されている場合は、当該レコードの状態フラグを「有効」を示す値にする。
逆に加入者と電気通信事業者との間の契約が解消された場合、対象となる回線の加入者識別子と回線識別子を指定して「回線廃止」のサービスオーダが入力され、当該識別子を持つレコードが削除される。あるいは、前述の状態フラグに「無効」を示す値が格納され、回線が論理削除される。
一方、元の加入者データを新加入者データとして引き継ぐ技術がある(例えば特許文献1参照)。この技術は、電子交換機において、システムプログラムの変更時に、オンライン、リアルタイムで電子交換機が保持する加入者データを引き継いでいる。
特願平06−296032号公報
前述した、従来のサービスオーダによる回線管理方法では、加入者の引越しなど何らかの理由で現在利用中の加入者回線を別回線に変更する場合に、変更前の回線で用いられていた加入者網終端装置の設定情報が、変更後の回線に接続される加入者網終端装置に引き継がれないという問題があった。しかし、特許文献1の技術は、プログラムの更新時に加入者データを引き継ぐものであり、加入者網終端装置の保持する設定情報に応用したとしても、前述の問題を解決することはできない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その発明の目的は、任意の加入者が加入者回線の変更を行った後も、新回線に接続される加入者宅内の加入者網終端装置に、変更前回線の加入者網終端装置に用いられていた設定情報を引き継ぐことを可能とする遠隔設定システム、回線管理方法、及び、コンピュータプログラムを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、加入者回線に接続される加入者網終端装置の設定を遠隔で行い、加入者回線移動前の加入者網終端装置の設定を加入者回線移動後の加入者網終端装置に引き継がせる遠隔設定システムであって、加入者を一意に識別する加入者識別子、加入者回線を一意に識別する回線識別子、加入者回線が有効かの状態を示す状態フラグ、回線識別子が変わらない回線変更中であるかを示す回線変更中フラグ、加入者回線に固有の情報を示す回線固有情報、移動後の加入者回線に設定されるべき回線固有情報を示す変更固有情報、及び、加入者網終端装置の設定情報を含むレコードからなる管理データを記憶する記憶手段と、加入者回線の移動を行う加入者の加入者識別子、移動先加入者回線の回線識別子、及び、移動先加入者回線の回線固有情報と、別回線の生成要求との入力を受ける回線生成要求入力手段と、前記回線生成要求入力手段が入力を受けた加入者識別子と、加入者回線が有効であることを示す値の状態フラグとにより前記管理データを検索し、特定されたレコードから回線識別子を取得する回線取得手段と、前記回線取得手段が取得した回線識別子と、前記回線生成要求入力手段が入力を受けた回線識別子とを比較し、同一であるか否かを判断する比較手段と、前記比較手段が同一であると判断した場合に、前記回線生成要求入力手段が入力を受けた加入者識別子及び回線識別子により前記管理データを検索し、特定されたレコードの回線変更中フラグに、現在使用中の加入者回線が有効であることを示す値を格納するとともに、当該レコードの変更固有情報に前記回線生成要求入力手段が入力を受けた回線固有情報を格納する更新手段と、移動先の加入者回線に加入者網終端装置が接続された旨の通知を受信した場合に、前記更新手段が更新したレコードの変更固有情報を、当該加入者網終端装置へ通知するとともに、当該変更固有情報を当該レコードの回線固有情報に格納して当該レコードの変更固有情報の値を削除し、さらに、当該レコードの回線変更フラグに移動先の加入者回線が有効であることを示す値を格納する引継手段と、を備えることを特徴とする遠隔設定システムである。
なお、記憶手段は、図1のデータベースサーバ14に対応し、回線生成要求入力手段、回線取得手段、比較手段、及び、更新手段は、図1のサービスオーダ入力インタフェースサーバ13に、引継手段は、図1の加入者網終端装置インタフェースサーバ12に対応する。
また、本発明は、上述する遠隔設定システムであって、移動前の加入者回線の加入者識別子及び回線識別子と、回線廃止要求との入力を受ける回線廃止要求入力手段と、前記回線廃止要求入力手段が入力を受けた加入者識別子及び回線識別情報により前記管理データを検索し、特定されるレコードの回線変更中フラグに、回線変更中ではないことを示す値を格納する回線廃止設定手段と、をさらに備えることを特徴とする。
なお、回線廃止要求入力手段、及び、回線廃止設定手段は、図1のサービスオーダ入力インタフェースサーバ13に対応する。
また、本発明は、上述する遠隔設定システムであって、前記比較手段が同一ではないと判断した場合に、前記回線生成要求入力手段が入力を受けた加入者識別子、回線識別子及び回線固有情報と、加入者回線が有効であることを示す値の状態フラグを設定したレコードを前記管理データに追加する追加手段をさらに備え、前記引継手段は、移動先の加入者回線に加入者網終端装置が接続された旨の通知を受信した場合に、前記回線取得手段が特定したレコード内の設定情報を、当該加入者網終端装置へ通知するとともに、前記追加手段により追加されたレコードの設定情報に格納する、ことを特徴とする。
なお、追加手段は、図1のサービスオーダ入力インタフェースサーバ13に対応する。
また、本発明は、上述する遠隔設定システムであって、変更前の加入者回線の加入者識別子及び回線識別子と、回線廃止要求との入力を受ける回線廃止要求入力手段と、前記回線廃止要求入力手段が入力を受けた加入者識別子及び回線識別情報により前記管理データを検索し、特定されるレコードの状態フラグに、無効を示す値を格納する回線廃止設定手段と、をさらに備えることを特徴とする。
なお、回線廃止要求入力手段、及び、回線廃止設定手段は、図1のサービスオーダ入力インタフェースサーバ13に対応する。
また、本発明は、加入者回線に接続される加入者網終端装置の設定を遠隔で行い、加入者回線移動前の加入者網終端装置の設定を加入者回線移動後の加入者網終端装置に引き継がせる遠隔設定システムに用いられる回線管理方法であって、遠隔設定システムは、加入者を一意に識別する加入者識別子、加入者回線を一意に識別する回線識別子、加入者回線が有効かの状態を示す状態フラグ、回線識別子が変わらない回線変更中であるかを示す回線変更中フラグ、加入者回線に固有の情報を示す回線固有情報、移動後の加入者回線に設定されるべき回線固有情報を示す変更固有情報、及び、加入者網終端装置の設定情報を含むレコードからなる管理データを記憶する記憶手段を備えており、加入者回線の移動を行う加入者の加入者識別子、移動先加入者回線の回線識別子、及び、移動先加入者回線の回線固有情報と、別回線の生成要求との入力を受ける回線生成要求入力過程と、前記回線生成要求入力過程において入力を受けた加入者識別子と、加入者回線が有効であることを示す値の状態フラグとにより前記管理データを検索し、特定されたレコードから回線識別子を取得する回線取得過程と、前記回線取得過程において取得した回線識別子と、前記回線生成要求入力過程において入力を受けた回線識別子とを比較し、同一であるか否かを判断する比較過程と、前記比較過程において同一であると判断された場合に、前記回線生成要求入力過程において入力を受けた加入者識別子及び回線識別子により前記管理データを検索し、特定されたレコードの回線変更中フラグに、現在使用中の加入者回線が有効であることを示す値を格納するとともに、当該レコードの変更固有情報に前記回線生成要求入力過程において入力を受けた回線固有情報を格納する更新過程と、移動先の加入者回線に加入者網終端装置が接続された旨の通知を受信した場合に、前記更新過程において更新したレコードの変更固有情報を、当該加入者網終端装置へ通知するとともに、当該変更固有情報を当該レコードの回線固有情報に格納して当該レコードの変更固有情報の値を削除し、さらに、当該レコードの回線変更フラグに移動先の加入者回線が有効であることを示す値を格納する引継過程と、を有することを特徴とする回線管理方法である。
また、本発明は、加入者網終端装置の設定を遠隔で行い、回線移動前の加入者網終端装置の設定を回線移動後の加入者網終端装置に引き継がせる遠隔設定システムとして用いられるコンピュータを、加入者を一意に識別する加入者識別子、加入者回線を一意に識別する回線識別子、加入者回線が有効かの状態を示す状態フラグ、回線識別子が変わらない回線変更中であるかを示す回線変更中フラグ、加入者回線に固有の情報を示す回線固有情報、移動後の加入者回線に設定されるべき回線固有情報を示す変更固有情報、及び、加入者網終端装置の設定情報を含むレコードからなる管理データを記憶する記憶手段、加入者回線の移動を行う加入者の加入者識別子、移動先加入者回線の回線識別子、及び、移動先加入者回線の回線固有情報と、別回線の生成要求との入力を受ける回線生成要求入力手段、前記回線生成要求入力手段が入力を受けた加入者識別子と、加入者回線が有効であることを示す値の状態フラグとにより前記管理データを検索し、特定されたレコードから回線識別子を取得する回線取得手段、前記回線取得手段が取得した回線識別子と、前記回線生成要求入力手段が入力を受けた回線識別子とを比較し、同一であるか否かを判断する比較手段、前記比較手段が同一であると判断した場合に、前記回線生成要求入力手段が入力を受けた加入者識別子及び回線識別子により前記管理データを検索し、特定されたレコードの回線変更中フラグに、現在使用中の加入者回線が有効であることを示す値を格納するとともに、当該レコードの変更固有情報に前記回線生成要求入力手段が入力を受けた回線固有情報を格納する更新手段、移動先の加入者回線に加入者網終端装置が接続された旨の通知を受信した場合に、前記更新手段が更新したレコードの変更固有情報を、当該加入者網終端装置へ通知するとともに、当該変更固有情報を当該レコードの回線固有情報に格納して当該レコードの変更固有情報の値を削除し、さらに、当該レコードの回線変更フラグに移動先の加入者回線が有効であることを示す値を格納する引継手段、として機能させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
本発明によれば任意の加入者に関して、加入者回線の変更が行われた場合に、変更前回線の加入者網終端装置に用いられていた設定情報を、変更後回線の加入者網終端装置に複製することができるため、加入者は回線変更後も回線変更前と同じネットワーク環境で加入者回線を利用することが可能となるという効果を得ることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による遠隔設定システム1および加入者網終端装置2の構成と、周辺装置の接続図とを表す。
同図に示す遠隔設定システム1は、設定値入力インタフェースサーバ11、加入者網終端装置インタフェースサーバ12、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13、及び、データベースサーバ14の4つのサーバで構成される。
データベースサーバ14は、各加入者回線の回線固有の情報(ネットワークアドレスや当該回線の収容局のコードなど)や、加入者網終端装置2に関する設定情報を管理するために、当該情報のレコードを追加、削除、検索、更新が可能なデータベースである。なお、以下「加入者回線」を単に「回線」とも記載する。
図2は、データベースサーバ14が管理する管理テーブルの設定例を示す。当該管理テーブルは加入者識別子、回線識別子、状態フラグ、回線変更中フラグ、回線固有情報、変更固有情報、加入者網終端装置設定情報のカラムから構成されるレコードからなり、加入者識別子、回線識別子を主キーとする。
加入者識別子は、加入者を一意に識別する識別子であり、回線識別子は、加入者回線を一意に識別する識別子である。状態フラグは、加入者識別子と回線識別子とで特定される加入者回線の状態を示す。回線変更中フラグは、加入者識別子と回線識別子とで特定される加入者回線に、回線識別子の変更を伴わない回線変更が行われているかの状態を示す。回線固有情報は、加入者回線に固有情報を示し、1以上設定されうる。変更固有情報は、回線変更後に有効となる加入者回線の固有情報を示す。加入者網終端装置設定情報は、加入者網終端装置2の設定情報を示し、1以上設定されうる。
同図において、加入者識別子は「user0101」、「user0102」、…のように加入者に一意に割り当てられている。また、回線識別子は、「line0101」、「line0102」、…のように加入者回線毎に一意に割り当てられる。状態フラグは、「0:(無効)」、「1:(有効)」、「2:(一時無効)」の値をとり、レコードが「0」または「2」の状態フラグを持つとき当該レコードの回線識別子を持つ回線は無効状態であり、後述する設定値入力インタフェースサーバ11によって設定値を入力することができず、また、同じく後述する加入者網終端装置インタフェースサーバ12によって当該装置に遠隔設定を行うことができない。回線変更中フラグは、「0:(通常状態)」、「1:(現在使用中回線有効)」、「2:(新回線有効)」の値をとる。回線固有情報は簡単のため1項目のみを扱うものとし、ここでは、加入者回線に割り当てられるIPv6プレフィックスを格納することとする。変更固有情報は、回線変更後に有効になる回線固有情報であり、回線変更後に適用されるIPv6プレフィックスが格納される。加入者網終端装置設定情報も簡単のために1項目のみを扱うこととし、同加入者網終端装置2のDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能の「1:(ON)」、「0:(OFF)」を設定情報として格納することとする。
設定値入力インタフェースサーバ11は、図1に示すように、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)サーバ機能を実現するHTTPサーバ機能部11aを備え、電気通信事業者の遠隔設定作業者の操作端末4に、設定値入力用のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供する。遠隔設定作業者は、設定を行う加入者網終端装置2を特定するため、図3に示すGUI、すなわち、操作端末4に表示される加入者網終端装置検索画面に、加入者識別子または回線識別子あるいはその両方を入力する。設定値入力インタフェースサーバ11は、操作端末4に入力された識別子を条件としてデータベースサーバ14内の管理テーブルを検索し、見つかったレコードの加入者網終端装置設定情報の現在値を表示し、新たな値を入力させるための入力用GUIである加入者網終端装置設定画面を、図4のように操作端末4へ表示させる。遠隔設定作業者は、設定情報を変更する必要がある場合は操作端末4に表示される入力用GUIの画面にて変更を行い、設定ボタンを押下して、設定値入力インタフェースサーバ11へ設定内容を送信する。設定値入力インタフェースサーバ11は、受信した設定情報をデータベースサーバ14内の管理テーブルの該当レコードに格納する。
加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、図1に示すように、HTTPサーバ機能を実現するHTTPサーバ機能部12aと、HTTPクライアント機能を実現するHTTPクライアント機能部12bを備える。同様に、加入者網終端装置2もHTTPサーバ機能を実現するHTTPサーバ機能部2bと、HTTPクライアント機能を実現するHTTPクライアント機能部2aを備える。加入者網終端装置インタフェースサーバ12と加入者網終端装置2の両者は、エッジルータ5を介して加入者回線によって接続され、TCP/IPv6/HTTPのプロトコルスタックを用いたインタフェースにより通信することとする。
加入者網終端装置2はHTTPクライアント機能部2aを用いて、加入者網終端装置インタフェースサーバ12のHTTPサーバ機能部12aに設定情報要求を送信する。設定情報要求を受信した加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、要求送信元のIPv6アドレスからIPv6プレフィックスを取得し、当該プレフィックスを条件にデータベースサーバ14内の管理テーブルの回線固有情報を検索して、見つかったレコードから設定情報を取得する。加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、HTTPクライアント機能部12bを用いて、加入者網終端装置2のHTTPサーバ機能部2bに取得した設定情報を送信する。加入者網終端装置2は受信した設定情報を、自身の不揮発メモリ2cに格納し、当該設定情報に応じた動作を実行する。すなわち、本実施の形態では、設定情報に従って、DHCPサーバ機能のON/OFFを行う。
なお、加入者網終端装置2が設定情報要求を送信する契機は、加入者網終端装置2のインターバルタイマにより定期的に送信する場合(定期要求)、加入者網終端装置2が加入者網終端装置インタフェースサーバ12のHTTPクライアント機能部12bから設定情報要求の即時送信要求を受信した場合(即時要求)、工場出荷状態の加入者網終端装置2を初めて加入者回線に接続した場合(初期要求)の3つである。
次に、図1に示すサービスオーダ入力インタフェースサーバ13について説明する。
電気通信事業者の窓口担当者は、加入者からの申込書により各種申込みを受け付けると、受け付けた申込書の内容をサービスオーダ生成システム3に投入する。サービスオーダ生成システム3は、投入された申込内容からサービスオーダを生成する。サービスオーダ種別を図5に示す。同図に示すように、サービスオーダ種別には、「1:(回線新設)」、「2:(回線廃止)」、「3:(回線複製)」、「4:(回線一時無効)」がある。
サービスオーダ生成システム3により生成されるサービスオーダは、図6に示すように、前述のサービスオーダ種別、加入者識別子、回線識別子、回線固有情報の順で記述されるCSVファイルである。回線固有情報は「回線廃止」、「回線一時無効」のサービスオーダでは省略可能である。なお、同図に示すように、改行で区切り、複数行に記述することにより、複数のサービスオーダを1ファイルに記入することができる。
サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、FTP(File Transfer Protocol)サーバ機能を実現するFTP機能部13aを具備しており、サービスオーダ生成システム3は、生成したサービスオーダCSVファイルをFTPによりアップロードする。サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、バッチスクリプトに従ったバッチ処理を定期的に行い、FTPでアップロードされたサービスオーダファイルを1行ずつ読み込んで処理を行い、サービスオーダ種別に従ってデータベースサーバ14に記憶されている管理テーブル内のレコードを操作する。
次に、遠隔設定システム1の動作について説明する。
まずに、遠隔設定システム1における回線新設時の動作について説明する。
加入者が電気通信事業者に回線の新設を申し込んだ場合、サービスオーダ生成システム3は、当該加入者の加入者識別子、新設する加入者回線の回線識別子を新たに生成し、当該回線に割り当てられる回線固有情報から、図7に示すような回線新設のサービスオーダを生成し、FTPでサービスオーダ入力インタフェースサーバ13にアップロードする。なお、本実施の形態では、加入者識別子を「user0001」、新設する加入者回線の回線識別子を「line0001」、回線固有情報を当該回線に割り当てられるIPv6プレフィックス「fd81:2001:0001::」とする。
サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、定期的にサービスオーダ処理プログラムを起動し、アップロードされたCSVファイルをタイムスタンプの古い順に処理する。ここでは、図7に示すサービスオーダのCSVファイルのみが存在するとして、当該ファイルの処理を説明する。まず、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、サービスオーダの1行目の1番目の要素であるサービスオーダ種別の値が「1」であるため、このサービスオーダは「回線新設」であると判断し、加入者識別子が「user0001」、回線識別子が「line0001」であり、状態フラグが「1:(有効)」または「2:(一時無効)」のレコードがデータベースサーバ14内の管理テーブルに存在するかを検索する。ここでは、回線新設であるため検索の結果、該当するレコードが存在しない。よって、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、データベースサーバ14内の管理テーブルに新設する回線のためのレコードを新たに追加する。追加したレコードには、図8に示すように、サービスオーダで指定された加入者識別子「user0001」、回線識別子「line0001」、回線固有情報「fd81:2001:0001::」を格納するとともに、状態フラグに回線が有効な状態を示す「1」を格納し、加入者網終端装置設定情報には初期値である「1:(DHCPサーバ機能ON)」を格納する。
この状態で、加入者宅に敷設した新設回線に工場出荷状態の加入者網終端装置2を接続すると、当該加入者網終端装置2は、図9に示すように、加入者網終端装置インタフェースサーバ12の指定されたURI(Universal Resource Identifier)に対し、HTTPリクエストとして設定情報要求を送信する(ステップS11)。加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、受信したHTTPリクエストの送信元IPv6アドレスからIPv6プレフィックス「fd81:2001:0001::」を取得し、当該プレフィックスを回線固有情報に持ち、且つ、状態フラグが「1:(有効)」であるレコードをデータベースサーバ14内の管理テーブルから検索し(ステップS12)、見つかったレコードの加入者網終端装置設定情報を取得する(ステップS13、S14)。具体的には、図8及び図9より、取得する設定情報は「1:(DHCPサーバ機能ON)」である。加入者網終端装置インタフェースサーバ12はHTTPレスポンスのボディ部分に「DHCP=1」という文字列を入れて、HTTPリクエストを送信した加入者網終端装置2へ返送する(ステップS15)。HTTPレスポンスを受信した加入者網終端装置2は、ボディ部の「DHCP=1」という文字列から、DHCPサーバ機能をONにすると判断し、自身の不揮発メモリ2c内の設定を変更する。以上により加入者網終端装置2の設定が有効になり、加入者は加入者網終端装置2にパソコンやセットトップボックスなどを接続し、加入者回線を通じてインターネット接続などを行うことができる。
次に、遠隔設定システム1における加入者網終端装置2の設定変更手順について説明する。
上述するように、図9に示す回線新設を行って加入者網終端装置2を接続した後、加入者に提供するサービスの内容変更に伴い、加入者網終端装置2の設定を変更する(DHCPサーバ機能をOFFにする)必要が生じたとする。このとき、図10に示すように、電気通信事業者は、操作端末4を用い、設定値入力インタフェースサーバ11により提供される前述した図3、図4のGUIによって、変更する設定情報を入力する(ステップS21)。設定値入力インタフェースサーバ11は、データベースサーバ14が記憶する管理テーブル内の変更対象のレコードの加入者網終端装置設定情報を入力された値、すなわち、「0:(DHCPサーバ機能OFF)」に変更するとともに(ステップS22)、加入者網終端装置インタフェースサーバ12を介して設定変更対象の加入者網終端装置2へHTTPリクエストとして「設定情報要求即時送信要求」を送信させる(ステップS23)。設定情報要求即時送信要求を受信した加入者網終端装置2は、前述した図9と同様に加入者網終端装置インタフェースサーバ12へ設定情報要求を送信して(ステップS24)、設定情報(DHCP=0)を受信し、自身の設定を変更する(ステップS25)。
続いて、遠隔設定システム1における回線管理情報引き継ぎ手順について説明する。
図11及び図12は、遠隔設定システム1における回線管理情報引き継ぎ手順の処理フローである。
加入者が引越しに伴い、現在使用中の回線の使用をやめ、転居先の回線を用いることとする。従来の回線管理方法では、既存回線の設定情報を転居先の回線に引き継ぐことができないため、先述した電気通信事業者による加入者網終端装置2の設定情報は、転居先の加入者網終端装置2には反映されない。以下では、本発明の遠隔設定システム1を用いた、回線変更時の回線管理情報の引継手順について説明する。
引越しなどに伴い加入者回線の変更を行う場合、引越し前と引越し後の回線で回線識別子が変更になる場合と、ならない場合とがある。回線識別子が変更にならない場合とは、例えば、同一建物内の引越し(マンション内の101号室から、403号室への移動など)や、加入者回線が収容されているエッジルータ5のインタフェース故障などにより、収容インタフェースが変更となるなど、超近距離あるいは場所の移動の無い回線変更のケースである。このような場合、回線識別子は変更とならずに回線固有情報(本実施例ではIPv6プレフィックス)のみが変更となるケースが存在する。これらのケースは回線変更前後で管理テーブルの主キーである加入者識別子と回線識別子の変更はない。
今、加入者回線が収容されている電気通信事業者のエッジルータ5のインタフェースが故障したため、同一エッジルータ5の別のインタフェースへ回線をつなぎ変えるものとする。この場合、加入者回線の敷設位置は変わらないため、当該回線の回線識別子は変更とならないが、回線固有情報であるIPv6プレフィックスはエッジルータ5のインタフェースが変わったため変更となる。ここでは、変更前の回線は上述した図9の手順により新設を行った回線とし、現在データベースサーバ14の管理テーブルのレコードに格納されている値は、図13のとおりとする。すなわち、加入者識別子は「user0001」、回線識別子は「line0001」、状態フラグは「1:(有効)」、回線変更中フラグは「0:(通常状態)」、回線固有情報は「fd81:2001:0201::」、変更固有情報はNull値、加入者網終端装置設定情報は「1:(DHCPサーバ機能ON)」である。
加入者は電気通信事業者の窓口担当者に申込書を提出し、担当者は申込を行った加入者の加入者識別子と、申込内容をサービスオーダ生成システム3に入力し、必要なサービスオーダを遠隔設定システム1に送信するよう指示する。
具体的には、電気通信事業者は、サービスオーダ生成システム3に、回線変更の要求と当該回線の加入者識別子と変更後回線のIPv6プレフィックスを入力する。サービスオーダ生成システム3は、回線の敷設場所が変更とならないため、新たな回線識別子を生成しない。よって、図14に示すように、別回線の生成要求として、サービスオーダ種別「3:(回線複製)」、加入者識別子「user0001」、現在使用中回線と同じ回線識別子「line0001」、変更後IPv6プレフィックスの値の回線固有情報「fd81:2001:0201::」の順で記述された、回線複製サービスオーダー(SO)のCSVファイルが生成される。サービスオーダ生成システム3は、作成したファイルをFTPで遠隔設定システム1のサービスオーダ入力インタフェースサーバ13にアップロードする。
図11において、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13では、定期的にサービスオーダ処理プログラムを実行し、サービスオーダ生成システム3からアップロードされたサービスオーダファイルを処理する。すなわち、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13におけるサービスオーダ処理プログラムの実行部(図示せず)は、アップロードされたCSVファイルをオープンし、1行ずつサービスオーダを読み込むと、サービスオーダ種別に従って処理を行う。サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、CSVファイル(図14)から読み込んだ行の1番目の要素であるサービスオーダ種別が「3:(回線複製)」であるため、回線複製のサービスオーダと認識する(ステップS110:YES)。
回線複製サービスオーダの処理として、まず、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、現在使用中回線のレコードを取得するため、データベースサーバ14内の管理テーブルを、サービスオーダの2番目の要素で示される加入者識別子「user0001」と、状態フラグ「1:(有効)」とを条件としてレコードを検索し、見つかったレコードから回線識別子を取得する(ステップS120)。検索の結果見つかったレコード(図13)の回線識別子「line0001」は、サービスオーダに記述されている回線識別子と同じであり(ステップS130:=)、主キーが重複するため、後述するような(図12)変更後の回線用のレコードの複製を行うことはできない。そこで、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、回線識別子の変わらない回線変更中であることを示すために、ステップS120で見つかった使用中回線のレコード、すなわち、ステップS110において入力された加入者識別子及び回線識別子を持つ管理テーブル内のレコードの回線変更中フラグに、「1:(現在使用中回線有効)」を格納する(ステップS140)。さらに、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、当該使用中回線のレコードの変更固有情報に、サービスオーダ内に記述されているIPv6プレフィックス「fd81:2001:0201::」を格納する(ステップS150)。以上から、データベースサーバ14内の管理テーブルの当該レコードは、図15に示すようになる。
その後、エッジルータ5の収容インタフェースが変更となり、加入者宅で加入者網終端装置2の初期化が行われ、工場出荷状態で変更後回線(IPv6プレフィックス「fd81:2001:0201::」)に接続された時、当該加入者網終端装置2から初期設定のための設定情報要求が送信される。加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、当該設定情報要求を受信すると(ステップS160:YES)、データベースサーバ14内の管理テーブルから設定情報を取得するため、要求送信元のIPv6プレフィックス「fd81:2001:0201::」により回線固有情報の検索を行うが、当該プレフィックスを持つレコードは存在しない。そこで、再度同じプレフィックスを用いて変更固有情報を検索すると、図15に示すレコードが見つかる。加入者網終端装置インタフェースサーバ12はこのことから、エッジルータ5のインタフェース変更が完了したと判断し、見つかったレコードの変更固有情報に格納されているIPv6プレフィックス「fd81:2001:0201::」を、同レコードの回線固有情報に格納するとともに、変更固有情報にNull値(あるいは、空欄を示す値)を格納する。さらに、当該レコードの回線変更中フラグに、「2:(新回線有効)」を格納する(ステップS170)。その結果、データベースサーバ14の管理テーブルの当該レコードは、図16に示すようになる。
加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、ステップS170において変更を行った管理テーブルのレコードから加入者網終端装置設定情報「1:(DHCPサーバ機能ON)」を取得し、ステップS160において受信した設定情報要求の送信元である加入者網終端装置2へ送信する(ステップS180)。すなわち、図9に示す処理と同様の処理によって、加入者網終端装置2に、エッジルータ5とのインタフェースのつなぎ変え前と同じ設定情報「1:(DHCPサーバ機能ON)」が設定され、加入者はつなぎ変え前と同じ設定で加入者網終端装置2を利用することができる。
さらにその後、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13には、サービスオーダ生成システム3から、変更前回線を無効化するためのサービスオーダがアップロードされる(ステップS190:YES)。当該サービスオーダのCSVファイルには、図17に示すように、サービスオーダ種別「2:(回線廃止)」、加入者識別子「user0001」、回線識別子「line0001」の順に記述されている。なお、変更回線無効化のサービスオーダには、無効化する回線固有情報が設定される場合もある。
サービスオーダ入力インタフェースサーバ13のサービスオーダ処理プログラムは、サービスオーダ種別が「2:(回線廃止)」であるサービスオーダが入力されたので、CSVファイルで指定されている、加入者識別子「user0001」、回線識別子「line0001」をキーにして検索した結果見つかった管理テーブルのレコードの状態フラグを「0:(無効)」にしようとするが、当該レコードの回線変更中フラグが「2:(新回線有効)」であるため、状態フラグの値は変更せず、回線変更中フラグに「0:(通常状態)」を格納する。図18に、回線廃止サービスオーダ処理後の管理テーブルを示す。
なお、変更回線無効化のサービスオーダに無効化する回線固有情報が含まれている場合、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13のサービスオーダ処理プログラムは、CSVファイルで指定されている加入者識別子、回線識別子、及び、無効化する回線固有情報が設定されている管理テーブルのレコードを検出し、回線変更中フラグが「2:(新回線有効)」であった場合、状態フラグの値を変更せず、回線変更中フラグに「0:(通常状態)」を格納するとともに、無効化する回線固有情報が設定されている回線固有情報のカラムにNull値、あるいは、空欄を示す値を格納する(ステップS200)。
上記により、回線識別子が変更とならない回線変更の場合に、変更後の回線の加入者終端装置に変更前回線の設定情報を引き継ぐことが可能になる。
次に、加入者が引越しに伴い、現在使用中の回線の使用をやめ、転居先に回線を新設してそれを用いる場合について説明する。従来の回線管理方法では、回線識別子が変更にならない場合と同様、既存回線の設定情報は、転居先の新設回線には引き継がれず、よって、電気通信事業者による加入者網終端装置2の設定情報は、転居先の加入者網終端装置2には反映されない。以下では、遠隔設定システム1による、新設した回線への設定情報への引き継ぎについて説明する。なお、使用する回線は、上述した図9及び図10に手順により新設、変更を行った回線とし、現在データベースサーバ14の管理テーブルのレコードに格納されている値は、図10のとおりであるものとする。すなわち、加入者識別子は「user0001」、回線識別子は「line0001」、状態フラグは「1:(有効)」、回線変更中フラグは「0:(通常状態)」、回線固有情報は「fd81:2001:0001::」、変更固有情報はNull値、加入者網終端装置設定情報は「0:(DHCPサーバ機能OFF)」である。
加入者は電気通信事業者の窓口担当者に申込書を提出し、担当者は申込を行った加入者の加入者識別子と、申込内容をサービスオーダ生成システム3に入力し、必要なサービスオーダを遠隔設定システム1に送信するよう要求する。
サービスオーダ生成システム3は、入力された内容が引越しに伴う回線の変更であるため、引越し先の回線を新設し、現在使用中回線の設定情報を引越し先回線に複製するための回線複製サービスオーダを作成する。そこで、まず、引越し先回線の回線識別子を生成する。ここでは、引越し先回線の回線識別子を「line0102」とする。また、サービスオーダ生成システム3は、エッジルータ5を管理するシステムから、新設する回線に割り当てられたIPv6プレフィックスを取得する。サービスオーダ生成システム3は、取得した情報から、図19のように、サービスオーダ種別「3:(回線複製)」、加入者識別子「user0001」、回線識別子「line0102」、割り当てられたIPv6プレフィックスを示す回線固有情報「fd81:2001:0102::」の順で記述された、CSV形式の回線複製サービスオーダのファイルを作成する。サービスオーダ生成システム3は、作成したファイルをFTPで遠隔設定システム1のサービスオーダ入力インタフェースサーバ13にアップロードする。
図11において、回線識別子が変更にならない上述の場合と同様に、生成されたCSVファイルは、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13のサービスオーダ処理プログラムの実行部によって処理される。つまり、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、定期的にサービスオーダ処理プログラムを実行し、アップロードされたサービスオーダファイルを処理する。サービスオーダ入力インタフェースサーバ13におけるサービスオーダ処理プログラムの実行部(図示せず)は、アップロードされたCSVファイルをオープンし、1行ずつサービスオーダを読み込むと、サービスオーダ種別に従って処理を行う。サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、CSVファイル(図19)から読み込んだ行の1番目の要素であるサービスオーダ種別が「3:(回線複製)」であるため、回線複製のサービスオーダと認識する(ステップS110:YES)。
回線複製サービスオーダの処理として、まず、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、現在使用中回線のレコードを取得するため、データベースサーバ14内の管理テーブルを、サービスオーダの2番目の要素で示される加入者識別子「user0001」と、状態フラグ「1:(有効)」とを条件としてレコードを検索する。この条件では、図10に示すような、現在使用中回線のレコードが見つかるので、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、当該レコードの回線識別子「line0001」を主記憶装置に保存する(ステップS120)。
サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、検索の結果見つかったレコード(図10)の回線識別子が、受信したサービスオーダに記述されている回線識別子と同じか否かを判断する(ステップS130)。同じではないと判断すると(ステップS130:≠)、次に、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、図12のフローに示すように、サービスオーダの2番目の要素の加入者識別子「user0001」と、3番目の要素の回線識別子「line0102」を主キーとしてデータベースサーバ14内の管理テーブルに新しいレコードを作製し、状態フラグに「1:(有効)」を、回線変更中フラグに「0:(通常状態)」を、回線固有情報にサービスオーダの4番目の要素である「fd81:2001:0102::」(IPv6プレフィックス)を格納する(ステップS310)。ただし、加入者網終端装置設定情報はNull値である。その結果、データベースサーバ14の管理テーブルの当該レコードは、図20に示すようになる。
その後、引越し先回線に工場出荷状態の加入者網終端装置2が接続された際に、加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、加入者網終端装置2から、初期設定を行うための設定情報要求を受信する(ステップS320:YES)。加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、データベースサーバ14内の管理テーブルから設定情報を取得するため、回線固有情報が当該設定情報要求の送信元回線のIPv6プレフィックス「fd81:2001:0102::」であり、且つ、状態フラグが「1:(有効)」の管理テーブルのレコードを検索する。しかし、見つかった引越し先回線のレコード(図20、2行目)の設定情報はNull値であるため、設定情報を取得できない。そこで、加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、この検索で見つかったレコードの加入者識別子「user0001」、且つ、状態フラグ「1:(有効)」の条件で、再度データベースサーバ14内の管理テーブルを検索する。この検索により、引越し先回線と、現在使用中回線の両方のレコード(図20、1行目、2行目)が見つかる。
加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、見つかった使用中回線のレコード内の加入者網終端装置設定情報から設定情報を取得する(ステップS330)。加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、図9に示す処理と同様の処理によって、設定情報要求送信元の加入者網終端装置2へ、ステップS330で取得した設定情報を送信する(ステップS340)。これにより、加入者網終端装置2に、転居前と同じ設定情報「0:(DHCPサーバ機能OFF)」が設定され、加入者は新回線で転居前と同じ設定により加入者網終端装置2を利用することができる。また、加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、ステップS330で取得した加入者網終端装置設定情報を、引越し先回線のレコード内の加入者網終端装置設定情報に格納する(ステップS350)。この処理によってデータベースのテーブルは図21のようになる。
サービスオーダ生成システム3は、引越し先回線の使用開始後に、引越し前に利用していた回線を無効化するためのサービスオーダを生成する。サービスオーダ生成システム3は、図22に示すように、サービスオーダ種別「2:(回線廃止)」、引越しした加入者の加入者識別子「user0001」、引越し前の旧回線の回線識別子「line0001」の順で記述された、回線無効化サービスオーダのCSVファイルを生成し、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13にアップロードする(ステップS360:YES)。
サービスオーダ入力インタフェースサーバ13のサービスオーダ処理プログラムは、サービスオーダ種別が「2:(回線廃止)」であるサービスオーダが入力されたので、CSVファイルで指定されている、加入者識別子「user0001」、回線識別子「line0001」と、状態フラグ「1:(有効)」とを条件にしてデータベースサーバ14内の管理テーブルを検索し、検索した結果見つかったレコードの状態フラグを「0:(無効)」に変更する(ステップS370)。
以上から、データベースサーバ14内の管理テーブルは、図23に示すようになり、引越し前に利用していた回線は論理削除される。これ以降、電気通信事業者は引越し前の回線の加入者網終端装置2の設定変更を行うことができず、引越し前回線に接続される加入者網終端装置2が設定情報要求を要求しても、設定情報を送信することは無い。
このように、「回線複製」サービスオーダが入力されてから、引越し先回線に加入者網終端装置2が接続されるまでの間に、引越し前の回線の加入者網終端装置2の設定が変更された場合も、その設定内容が引っ越し先回線に接続された加入者網終端装置2へ引き継がれることになる。
なお、図12のフローにおいては、現在使用中回線の加入者網終端装置設定情報を引越し先回線に複製するタイミングを、引越し先回線に加入者網終端装置2が接続されたタイミングとしていたが、「回線複製」サービスオーダが流通したタイミングとしてもよい。この場合、図12のステップS320、ステップS340の処理は実行せず、ステップS330において、主記憶装置に保存していた現在使用中回線の回線識別子、サービスオーダの2番目の要素である加入者識別子、及び、有効を示す状態フラグにより管理テーブルを検索して特定されるレコードから加入者網終端装置設定情報を取得し、ステップS350において、新規作成したレコードに格納する。この場合、管理テーブルには、図24に示すように、同じ加入者識別子に関して状態フラグが「1:(有効)」のレコードが2つ存在し、それぞれ異なる回線識別子と回線固有情報が格納され、同じ加入者網終端装置設定情報が格納されることになる。この状態の時、現在使用中回線、引越し先回線のどちらの加入者網終端装置2から設定情報要求が送信されても、同じ設定情報を送信することができる。そして、加入者が引越しを行い、新居に新しい回線が敷設され、当該回線に工場出荷状態の加入者網終端装置2が接続されると、図9に示す処理と同様の処理により、引越し先回線の加入者網終端装置2に、引越し前回線と同じ設定情報が送信される。
また、上述した実施形態とは別のパターンの回線変更として、加入者が引っ越しに伴って回線を変更するが、旧居の引き払いと新居への入居の間隔が長いため、現在利用中の回線を一旦無効状態にし、引越し先回線の利用開始日が決定した後に回線の新設を行うというものがある。この場合、回線廃止サービスオーダによって回線を無効状態にしてしまうと、本当に必要が無くなって無効状態になっているのか、引越しに伴って一時的に無効にしているのかが区別できないため、回線一時無効サービスオーダによって、回線を「一時無効」状態にする。ここでは、初期状態の管理テーブルに格納されている値を、図10に示す通りとして、上述した実施形態との差分を説明する。
加入者が引っ越しに伴って回線の変更を電気通信事業者に申込むことを想定する。サービスオーダ生成システム3は、回線の変更を行うサービスオーダを生成するが、加入者の希望する現在使用中回線の利用停止日と、引越し先回線の利用開始日が所定の日数以上離れていると判断すると、現在使用中回線を一時的に無効状態にするために、回線一時無効のサービスオーダを生成する。すなわち、サービスオーダ生成システム3が生成するCSVファイルは、図25の通り、サービスオーダ種別として「4:(回線一時無効)」が記述される。
サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、アップロードされたCSVファイルを処理するが、CSVファイルで示されるサービスオーダ種別が「4:(回線一時無効)」であるので、データベースサーバ14内の管理テーブルにおいて、当該サービスオーダにより指定された加入者識別子、回線識別子を持つレコードの状態フラグに「2:(一時無効)」を格納し、図26のように更新する。これにより、現在使用中回線は一時無効となり、電気通信事業者による設定変更、加入者網終端装置2の設定情報要求による設定情報送信が行えなくなるが、状態フラグ「0:(無効)」とは明確に区別されている。
その後、加入者が新居に入居する日が近づくと、図11のステップS110から130、及び、図12に示すフローと同様に、サービスオーダ生成システム3は、引越し先回線に一時無効中回線の情報を複製するため、図27に示すような回線複製サービスオーダを生成する。CSVファイルには、「3:(回線複製)」を設定したサービスオーダ種別、加入者識別子、新規生成した回線識別子、引越し先回線に割り当てられるIPv6プレフィックスが順に記述される。サービスオーダ入力インタフェースサーバ13は、図11のステップS120において、サービスオーダで指定された加入者識別子と、状態フラグ「2:(一時無効)」とで管理テーブルを検索し、見つかったレコードの回線識別子を主記憶装置に保存する。
図12のステップS310〜S320は同様の処理である。すなわち、サービスオーダ内の加入者識別子及び回線識別子を主キーとしてデータベースサーバ14内の管理テーブルに新しいレコードを作製し、状態フラグに「1:(有効)」を、回線変更中フラグに「0:(通常状態)」を、回線固有情報にサービスオーダ内のIPv6プレフィックスを格納し、加入者網終端装置設定情報はNull値とする。これにより、図28に示すように管理テーブルが更新され、そして、引越し先回線に工場出荷状態の加入者網終端装置2が接続された際に、設定情報要求を受信する。ステップS330では、回線固有情報が設定情報要求の送信元回線のIPv6プレフィックスであり、且つ、状態フラグが「1:(有効)」の管理テーブルのレコードを検索し、設定情報がNull値である場合に、検索で見つかったレコードの加入者識別子、且つ、状態フラグ「2:(一時無効)」の条件で、再度データベースサーバ14内の管理テーブルを検索する。加入者網終端装置インタフェースサーバ12は、この検索により見つかった使用中回線のレコード内の加入者網終端装置設定情報で示される設定情報を加入者網終端装置2へ送信するとともに、当該加入者網終端装置設定情報を、引越し先回線のレコード内の加入者網終端装置設定情報に格納する。これにより、引越し先回線の加入者網終端装置2を、引越し前と同じ環境で利用することができる。
その後、図12のステップS370では、回線廃止のサービスオーダを受けた設定値入力インタフェースサーバ11が、CSVファイルのサービスオーダで指定されている、加入者識別子、回線識別子と、状態フラグ「2:(一時無効)」を条件にして検索した結果見つかった管理テーブルのレコードの状態フラグを「0:(無効)」に変更し、図29に示すように管理テーブルが更新される。
なお、上述の遠隔設定システム1の設定値入力インタフェースサーバ11、加入者網終端装置インタフェースサーバ12、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13及びデータベースサーバ14、加入者網終端装置2、サービスオーダ生成システム3、ならびに、操作端末4は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、遠隔設定システム1の設定値入力インタフェースサーバ11、加入者網終端装置インタフェースサーバ12、サービスオーダ入力インタフェースサーバ13及びデータベースサーバ14、加入者網終端装置2、サービスオーダ生成システム3、ならびに、操作端末4の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
本発明の一実施の形態による遠隔設定システム及び加入者網終端装置の構成と周辺装置の接続図である。 同実施の形態による管理テーブルの設定例である。 同実施の形態による加入者網終端装置検索画面の例である。 同実施の形態による加入者網終端装置設定画面の例である。 同実施の形態によるサービスオーダ種別とシステム上の値の対応を示す図である。 同実施の形態によるサービスオーダの記述例である。 同実施の形態による回線新設サービスオーダの例である。 図7のサービスオーダ処理後の管理テーブルの内容である。 同実施の形態による回線新設時の動作手順を示す図である。 同実施の形態による設定変更時の動作手順を示す図である。 同実施の形態による回線管理情報引き継ぎのフローチャートである。 同実施の形態による回線管理情報引き継ぎのフローチャートである。 同実施の形態による管理テーブルの初期状態である。 同実施の形態による回線複製サービスオーダの例である。 図14のサービスオーダ処理後の管理テーブルの内容である。 図15において加入者網終端装置が接続された後の管理テーブルの内容である。 同実施の形態による回線廃止サービスオーダの例である。 図17のサービスオーダ処理後の管理テーブルの内容である。 同実施の形態による回線複製サービスオーダの例である。 図19のサービスオーダ処理後の管理テーブルの内容である。 図20において加入者網終端装置が接続された後の管理テーブルの内容である。 同実施の形態による回線廃止サービスオーダの例である。 図22のサービスオーダ処理後の管理テーブルの内容である。 図19のサービスオーダ処理後の管理テーブルの内容である。 同実施の形態による回線一時無効サービスオーダの例である。 図25のサービスオーダ処理後の管理テーブルの内容である。 同実施の形態による回線複製サービスオーダの例である。 図27のサービスオーダ処理後の管理テーブルの内容である。 図28において加入者網終端装置が接続された後の管理テーブルの内容である。 従来の遠隔設定システムの概略図である。 従来の加入者網終端装置における管理テーブルの例である。
符号の説明
1…遠隔設定システム
11…設定値入力インタフェースサーバ
12…加入者網終端装置インタフェースサーバ
13…サービスオーダ入力インタフェースサーバ
14…データベースサーバ
2…加入者網終端装置
3…サービスオーダ生成システム
4…操作端末

Claims (6)

  1. 加入者回線に接続される加入者網終端装置の設定を遠隔で行い、加入者回線移動前の加入者網終端装置の設定を加入者回線移動後の加入者網終端装置に引き継がせる遠隔設定システムであって、
    加入者を一意に識別する加入者識別子、加入者回線を一意に識別する回線識別子、加入者回線が有効かの状態を示す状態フラグ、回線識別子が変わらない回線変更中であるかを示す回線変更中フラグ、加入者回線に固有の情報を示す回線固有情報、移動後の加入者回線に設定されるべき回線固有情報を示す変更固有情報、及び、加入者網終端装置の設定情報を含むレコードからなる管理データを記憶する記憶手段と、
    加入者回線の移動を行う加入者の加入者識別子、移動先加入者回線の回線識別子、及び、移動先加入者回線の回線固有情報と、別回線の生成要求との入力を受ける回線生成要求入力手段と、
    前記回線生成要求入力手段が入力を受けた加入者識別子と、加入者回線が有効であることを示す値の状態フラグとにより前記管理データを検索し、特定されたレコードから回線識別子を取得する回線取得手段と、
    前記回線取得手段が取得した回線識別子と、前記回線生成要求入力手段が入力を受けた回線識別子とを比較し、同一であるか否かを判断する比較手段と、
    前記比較手段が同一であると判断した場合に、前記回線生成要求入力手段が入力を受けた加入者識別子及び回線識別子により前記管理データを検索し、特定されたレコードの回線変更中フラグに、現在使用中の加入者回線が有効であることを示す値を格納するとともに、当該レコードの変更固有情報に前記回線生成要求入力手段が入力を受けた回線固有情報を格納する更新手段と、
    移動先の加入者回線に加入者網終端装置が接続された旨の通知を受信した場合に、前記更新手段が更新したレコードの変更固有情報を、当該加入者網終端装置へ通知するとともに、当該変更固有情報を当該レコードの回線固有情報に格納して当該レコードの変更固有情報の値を削除し、さらに、当該レコードの回線変更フラグに移動先の加入者回線が有効であることを示す値を格納する引継手段と、
    を備えることを特徴とする遠隔設定システム。
  2. 移動前の加入者回線の加入者識別子及び回線識別子と、回線廃止要求との入力を受ける回線廃止要求入力手段と、
    前記回線廃止要求入力手段が入力を受けた加入者識別子及び回線識別情報により前記管理データを検索し、特定されるレコードの回線変更中フラグに、回線変更中ではないことを示す値を格納する回線廃止設定手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の遠隔設定システム。
  3. 前記比較手段が同一ではないと判断した場合に、前記回線生成要求入力手段が入力を受けた加入者識別子、回線識別子及び回線固有情報と、加入者回線が有効であることを示す値の状態フラグを設定したレコードを前記管理データに追加する追加手段をさらに備え、
    前記引継手段は、移動先の加入者回線に加入者網終端装置が接続された旨の通知を受信した場合に、前記回線取得手段が特定したレコード内の設定情報を、当該加入者網終端装置へ通知するとともに、前記追加手段により追加されたレコードの設定情報に格納する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔設定システム。
  4. 変更前の加入者回線の加入者識別子及び回線識別子と、回線廃止要求との入力を受ける回線廃止要求入力手段と、
    前記回線廃止要求入力手段が入力を受けた加入者識別子及び回線識別情報により前記管理データを検索し、特定されるレコードの状態フラグに、無効を示す値を格納する回線廃止設定手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の遠隔設定システム。
  5. 加入者回線に接続される加入者網終端装置の設定を遠隔で行い、加入者回線移動前の加入者網終端装置の設定を加入者回線移動後の加入者網終端装置に引き継がせる遠隔設定システムに用いられる回線管理方法であって、
    遠隔設定システムは、加入者を一意に識別する加入者識別子、加入者回線を一意に識別する回線識別子、加入者回線が有効かの状態を示す状態フラグ、回線識別子が変わらない回線変更中であるかを示す回線変更中フラグ、加入者回線に固有の情報を示す回線固有情報、移動後の加入者回線に設定されるべき回線固有情報を示す変更固有情報、及び、加入者網終端装置の設定情報を含むレコードからなる管理データを記憶する記憶手段を備えており、
    加入者回線の移動を行う加入者の加入者識別子、移動先加入者回線の回線識別子、及び、移動先加入者回線の回線固有情報と、別回線の生成要求との入力を受ける回線生成要求入力過程と、
    前記回線生成要求入力過程において入力を受けた加入者識別子と、加入者回線が有効であることを示す値の状態フラグとにより前記管理データを検索し、特定されたレコードから回線識別子を取得する回線取得過程と、
    前記回線取得過程において取得した回線識別子と、前記回線生成要求入力過程において入力を受けた回線識別子とを比較し、同一であるか否かを判断する比較過程と、
    前記比較過程において同一であると判断された場合に、前記回線生成要求入力過程において入力を受けた加入者識別子及び回線識別子により前記管理データを検索し、特定されたレコードの回線変更中フラグに、現在使用中の加入者回線が有効であることを示す値を格納するとともに、当該レコードの変更固有情報に前記回線生成要求入力過程において入力を受けた回線固有情報を格納する更新過程と、
    移動先の加入者回線に加入者網終端装置が接続された旨の通知を受信した場合に、前記更新過程において更新したレコードの変更固有情報を、当該加入者網終端装置へ通知するとともに、当該変更固有情報を当該レコードの回線固有情報に格納して当該レコードの変更固有情報の値を削除し、さらに、当該レコードの回線変更フラグに移動先の加入者回線が有効であることを示す値を格納する引継過程と、
    を有することを特徴とする回線管理方法。
  6. 加入者網終端装置の設定を遠隔で行い、回線移動前の加入者網終端装置の設定を回線移動後の加入者網終端装置に引き継がせる遠隔設定システムとして用いられるコンピュータを、
    加入者を一意に識別する加入者識別子、加入者回線を一意に識別する回線識別子、加入者回線が有効かの状態を示す状態フラグ、回線識別子が変わらない回線変更中であるかを示す回線変更中フラグ、加入者回線に固有の情報を示す回線固有情報、移動後の加入者回線に設定されるべき回線固有情報を示す変更固有情報、及び、加入者網終端装置の設定情報を含むレコードからなる管理データを記憶する記憶手段、
    加入者回線の移動を行う加入者の加入者識別子、移動先加入者回線の回線識別子、及び、移動先加入者回線の回線固有情報と、別回線の生成要求との入力を受ける回線生成要求入力手段、
    前記回線生成要求入力手段が入力を受けた加入者識別子と、加入者回線が有効であることを示す値の状態フラグとにより前記管理データを検索し、特定されたレコードから回線識別子を取得する回線取得手段、
    前記回線取得手段が取得した回線識別子と、前記回線生成要求入力手段が入力を受けた回線識別子とを比較し、同一であるか否かを判断する比較手段、
    前記比較手段が同一であると判断した場合に、前記回線生成要求入力手段が入力を受けた加入者識別子及び回線識別子により前記管理データを検索し、特定されたレコードの回線変更中フラグに、現在使用中の加入者回線が有効であることを示す値を格納するとともに、当該レコードの変更固有情報に前記回線生成要求入力手段が入力を受けた回線固有情報を格納する更新手段、
    移動先の加入者回線に加入者網終端装置が接続された旨の通知を受信した場合に、前記更新手段が更新したレコードの変更固有情報を、当該加入者網終端装置へ通知するとともに、当該変更固有情報を当該レコードの回線固有情報に格納して当該レコードの変更固有情報の値を削除し、さらに、当該レコードの回線変更フラグに移動先の加入者回線が有効であることを示す値を格納する引継手段、
    として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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