JP4865043B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、制御基板を基板収容ケースに収容して備えた遊技機に関する。
従来、この種の遊技機としてのパチンコ遊技機は、後面に基板収容ケースを備え、その内部に収容された制御基板にROM等の電子部品が実装されていた。また、基板収容ケースは、ケース本体とケース蓋体とを分離可能であった(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−276385号公報([0032]、第5図)
しかしながら、上記した従来のパチンコ遊技機では、ケース蓋体をケース本体から分離すると、制御基板がケース本体に保持された状態でその制御基板におけるROM等の実装面が露出する構成になっていたので、例えば、遊技場の営業時間中に、人目を盗んで短時間で一旦ケース本体からケース蓋体を取り外してROM等の電子部品を交換し、遊技を頻繁に大当たり状態にする等の不正行為が可能であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、不正などの目的で基板収容ケース内における電子部品を交換する等の行為を抑制可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、遊技に関する制御を行う制御基板を収納可能な、1対のケース構成体を合体してなる基板収容ケースを備えた遊技機において、制御基板には、表側に遊技の制御用データを記憶した電子部品が実装された電子実装面が設けられる一方、裏側に遊技の制御用データを記憶した電子部品が実装されていない非電子実装面が設けられ、1対のケース構成体のうち一方のケース構成体には、他方のケース構成体との合体前に、制御基板を載置可能でかつ制御基板の非電子実装面と対向する基板載置部が設けられ、他方のケース構成体には、制御基板の電子実装面と対向する基板保護壁と制御基板を係止可能な基板係止部とが設けられ、1対のケース構成体合体すると同時に、基板保護壁により制御基板の電子実装面を覆うと共に基板載置部に載置された制御基板が基板係止部に係止される一方、一旦合体した1対のケース構成体を分離した際に、制御基板は基板係止部の係止により他方のケース構成体に保持された状態で基板載置部から離脱するところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、1対のケース構成体のうち一方のケース構成体には、他方のケース構成体に係止して1対のケース構成体同士を合体状態に保持するケース係止部が形成され、ケース係止部の係止と基板係止部の係止とが、1対のケース構成体の合体と同時に行われるようにしたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の遊技機において、基板係止部は、両ケース構成体の合体方向と略直交する方向に弾性変形可能な可撓梁部材に係止突起を形成してなり、係止突起には、両ケース構成体を合体する過程で、制御基板の縁部に摺接可能な摺接斜面と、両ケース構成体の合体完了時に制御基板の縁部に係止する係止面とが備えられ、ケース係止部は、両ケース構成体の合体方向と略直交する方向に弾性変形可能な片持梁片に係止突部を形成してなり、係止突部には、両ケース構成体を合体する過程で、他方のケース構成体の縁部に摺接可能な摺接斜面と、両ケース構成体の合体完了時に他方のケース構成体の縁部に係止する係止面とが備えられたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の遊技機に備えた基板収容ケースは、1対のケース構成体を合体してなる。そして、基板収容ケースに制御基板を収納するには、分離された状態にある1対のケース構成体のうち一方のケース構成体に備えた基板載置部に制御基板を載置する。このとき、制御基板のうち遊技の制御用データを記憶した電子部品が実装されていない非電子実装面を基板載置部に対向配置する。そして、他方のケース構成体を一方のケース構成体に合体させる。すると、他方のケース構成体に備えた基板保護壁制御基板の電子実装面に対向配置されると共に、他方のケース構成体に備えた基板係止部に制御基板が係止する。これにより、両ケース構成体を分離した際には、制御基板は基板係止部の係止により他方のケース構成体に保持されかつ基板保護壁にて制御基板の電子実装面が覆われた状態が維持される。従って、電子実装面上の電子部品を交換するためには、両ケース構成体を分離した後で、さらに、制御基板と基板係止部との係止を解除する必要があり、電子実装面上の電子部品の交換に手間等を要する。これにより、不正などの目的で基板収容ケース内における制御基板に実装された電子部品を交換する等の行為を抑制することができる。
[請求項2の発明]
請求項2の構成では、1対のケース構成体同士を合体と、それらケース構成体同士を合体状態に保持するケース係止部の係止と、制御基板をケース構成体に係止する基板係止部の係止とが同時に行われるので、作業性に優れる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成では、基板係止部が、両ケース構成体の合体方向と略直交する方向に弾性変形可能な可撓梁部材に係止突起を形成してなる。そして、両ケース構成体を合体する過程で、係止突起に備えた摺接斜面が制御基板の縁部に摺接して可撓梁部材が撓み、両ケース構成体の合体完了時に係止突起が制御基板の縁部を乗り越えて可撓梁部材が復元し、係止突起の係止面が制御基板の縁部に係止する。この基板係止部と同様に、ケース係止部は、両ケース構成体の合体方向と略直交する方向に弾性変形可能な片持梁片に係止突部を形成してなる。そして、両ケース構成体を合体する過程で、係止突部に備えた摺接斜面が他方のケース構成体の縁部に摺接して片持梁片が撓み、両ケース構成体の合体完了時に係止突部が他方のケース構成体の縁部を乗り越えて片持梁片が復元し、係止突部の係止面が他方のケース構成体の縁部に係止する。
本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 パチンコ遊技機の後面図 主制御装置の斜視図 主制御装置の分解斜視図 主制御装置の一部の分解斜視図 主制御装置の平面図 主制御装置の側面図 主制御装置の側断面図 主制御装置の側断面図 第2実施形態の主制御装置の斜視図 主制御装置の分解斜視図 主制御装置の一部の分解斜視図 主制御装置の平面図 主制御装置の側面図 主制御装置の側断面図 主制御装置の側断面図 主制御装置の側断面図
[第1実施形態]
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る第1実施形態を、図1〜図9に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10の遊技盤11には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域R1が形成され、その遊技領域R1の中央部に表示装置13が備えられている。遊技領域R1のうち表示装置13より下方には、始動入賞口14、大入賞口15及び外れ球受け入れ口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、遊技領域R1のうち表示装置13の両側には、ランプ風車17、始動ゲート18、特定入賞口18T、風車19、一般入賞口20,21がそれぞれ設けられ、遊技領域R1全体に亘って、図示しない複数の障害釘が起立している。さらに、ガイドレール12に沿った両側端部には、サイドランプ22,22が設けられている。
また、遊技盤11の前面側は前面枠10Zにて覆われ、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して上記遊技領域R1が前方に臨んでいる。ガラス窓10Wの上方には、装飾ランプ35が設けられ、ガラス窓10Wより下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、上皿27Aに備えたボタン29を押すと上皿27Aに収容されている遊技球が下皿27Bへと移動する。また、上皿27Aの両側には、スピーカ56Sが備えられ、下皿27Bの右端部には操作ノブ28が設けられている。そして、操作ノブ28を回動操作すると、上皿27Aに収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。
次に所要の各部位についてさらに詳説する。始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は、その始動ゲート18に内蔵したゲートスイッチによって検出される。そして、その検出信号に基づいて、後述する普通図柄表示領域24の図柄が変動表示される。
特定入賞口18Tも始動ゲート18と同様に、遊技球が通過可能な門形構造をなしており、特定入賞口18Tを通過した遊技球は、特定入賞口18Tに内蔵した特定入賞口スイッチによって検出され、検出信号に基づいて、所定数(例えば4個)の賞球が上皿27Aに払い出される。
一般入賞口20,21は、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで上方に開口している。そして、各一般入賞口20,21に入った遊技球は、遊技板11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技板11の裏側に回収される。また、これら各一般入賞口20,21の内部には、遊技球の入賞を検出するための一般入賞口スイッチが備えられ、それら各一般入賞口スイッチSW4が遊技球の1球の入賞を検出する度に、所定数(例えば4個)の賞球が上皿27Aに払い出される。
始動入賞口14は、所謂、ポケット構造をなして上方に向かって開口しており、その開口の両側部には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた始動入賞口14の開口幅は、遊技球が約1つ入る大きさになっている。そして、前記ゲートスイッチへの遊技球の通過を起因に遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動されると、可動翼片14C,14Cが横に倒され、遊技球が可動翼片14Cに案内されて始動入賞口14に入り得る状態になる。
始動入賞口14に遊技球が入賞すると、始動入賞口14内に設けた始動口センサが遊技球を検出し、その検出信号に基づいて表示装置13が後述するように図柄を変動表示する。なお、表示装置13が図柄を変動表示している間に、始動入賞口14に入賞した入賞球は、4個まで保留記憶される。
大入賞口15は、横長に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、後述する所定条件の成立によって、パチンコ遊技機10が「大当たり状態」になると、遊技盤11の裏に設けた駆動装置(例えば、ソレノイド)が駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか、の何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。
大入賞口15の内部には、継続入賞口と計数入賞口とが設けられており、これら継続入賞口及び計数入賞口が開放される。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、継続入賞口は開放しており、継続入賞口に入賞後、ソレノイドが駆動されて、継続入賞口が閉鎖される一方、計数入賞口は開放されたままとなる。そして、継続入賞口内に設けた特定領域センサが遊技球の入賞を検出すると継続権利が発生して、前述した終了条件(可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか)を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。また、計数入賞口内に設けたカウントセンサが遊技球の入賞を検出すると、前記継続入賞口への入賞球と合わせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。
表示装置13は、全体として枠形構造をなした表示枠体23の後端面に、図示しない液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)を組み付けてなる。液晶モジュールのうち表示枠体23によって取り囲まれた前面部分は、液晶表示部34となっており、遊技者は、表示枠体23を通して液晶表示部34に表示された画像を見ることができる。
液晶表示部34には、図1に示すように、通常は、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが、液晶表示部34に確定表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに当否判定し、各特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロールして変動表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。このとき、例えば、当否判定の結果が当たりで全ての特別図柄13A,13B,13Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になり、可動扉15Tが開かれる。
液晶表示部34のうち、特別図柄13A,13B,13Cの表示領域の左下隅には、普通図柄表示領域24が設けられている。この普通図柄表示領域24は、始動ゲート18内に設けたゲートスイッチが遊技球の通過を検出したときに当否判定して、例えば、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が、例えば、奇数の場合に、始動入賞口14に設けた可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒)に亘って横に倒される。なお、普通図柄表示領域24で表示する図柄は、数字に限るものではなく、アルファベットや記号等でもよい。
図2に示すように、パチンコ遊技機10の後面には、主制御装置50、ランプ制御装置51、音声制御装置52、表示制御装置57、発射制御装置55、払出制御装置59が設けられている。そして、主制御装置50が、遊技の当否判定を行うと共に、パチンコ遊技機10全体を統括的に制御し、その主制御装置50から制御信号を受けて、ランプ制御装置51が、サイドランプ22,22や装飾ランプ35、LED等の発光を制御し、音声制御装置52が、スピーカ56Sから出力するBGMや演出時の音声データを制御し、表示制御装置57が、液晶表示部34に表示する遊技画像を制御している。また、払出制御装置59は、各入賞口14,15,18T,20,21への遊技球の入賞に基づいた主制御装置50からの信号や、プリペイドカードユニット150からの信号に基づいて、賞球払出装置及び球貸し装置を駆動して遊技球を上皿27Aに払い出し、発射制御装置55は、操作ノブ28の操作量に応じて図示しない発射モータを駆動制御している。
また、上記した各御装置50〜52,55,57,59は、制御基板を透明な樹脂製の基板収容ケースに収容したユニット構造をなしている。そして、パチンコ遊技機10の後面中央にランプ制御装置51及び音声制御装置52が横並びに配置されている。それらランプ制御装置51及び音声制御装置52より下方には、払出制御装置59が電源装置58と横並びにして配置され、その電源装置58の下方の発射制御装置55が配置されている。また、ランプ制御装置51及び音声制御装置52より上方に、表示制御装置57が配置され、その表示制御装置57を遊技盤11との間で挟むように主制御装置50が取り付けられている。そして、パチンコ遊技機10の後面に、前面開放の箱形カバー10Cを取り付けられ、その内部にランプ制御装置51、音声制御装置52、表示制御装置57、主制御装置50が収容されている。なお、箱形カバー10Cも、各御装置50〜52,55,57,59の基板収容ケースと同様に透明な樹脂で構成されており、パチンコ遊技機10の後面側から各御装置50〜52,55,57,59の内部を視認することができる。
各御装置50〜52,55,57,59のうち主制御装置50に備えた基板収容ケース62に本発明に係る「基板収容ケース」の構造が適用されている。図3には、主制御装置50の全体が示され、図4には、主制御装置50を構成部品に分解した状態が示されている。
図4に示すように、主制御装置50が有する制御基板60(以下、「主制御基板60」という)は、例えば横長の長方形状になし、その四隅には円形の基板貫通孔60Aが貫通形成されている。また、図4において上方を向いた主制御基板60の表面は本発明に係る電子実装面60Jになっており、その電子実装面60Jには、CPUとRAM及びROMを合わせてパッケージしてなるワンチップマイコン61A、その他のICチップ61B、コンデンサ61C等の電子部品が実装されると共に、他の制御基板との間でハーネスを接続するためのケーブルコネクタ61Dも実装されている。なお、主制御基板60のうち図4における下方を向いた主制御基板60の裏面は本発明に係る非電子実装面60Hになっており、その非電子実装面60Hには、電子部品は実装されていない。
ワンチップマイコン61Aは、ソケット61Sを介して電子実装面60Jに実装されている。即ち、ソケット61Sが電子実装面60Jに半田付けされ、そのソケット61Sにワンチップマイコン61Aが着脱可能に取り付けられている。これにより、複数種類のパチンコ遊技機10の間で主制御基板60の部品を共通化してワンチップマイコン61Aのみを変更することができると共に、不具合発生時やバージョンアップ時にワンチップマイコン61Aを容易に交換することができるようになっている。
また、パチンコ遊技機10の電源を投入すると、ワンチップマイコン61AのCPUは、ROMに記憶された所定の制御プログラムを実行して遊技の当否判定を行っている。具体的には、パチンコ遊技機10の電源を投入すると、CPUが、常時、乱数を生成しており、始動入賞口14に遊技球が入球したタイミングで生成された乱数が、予めROMに記憶された複数個の「当たり数値」の何れかと一致した場合に遊技を大当たり状態にする。従って、ワンチップマイコン61Aを交換し、そのワンチップマイコン61AのROMに記憶された「当たり数値」の個数を不正に増やせば、大当たり状態を頻発することになる。そこで、本実施形態では、前述の如く主制御装置50の基板収容ケース62に本発明に係る「基板収容ケース」の構造が適用されている。
基板収容ケース62は、本発明に係る「1対のケース構成体」に相当するケース体66とカバー体80とからなる。ケース体66は、略長方形の底壁67の外縁全体から側壁68を起立した構造になっている。
図4に示すように、ケース体66のうち縦方向(ケース体66の平面形状における短手方向)で対向した1対の側壁68,68の両端部には、係止爪70(本発明に係る「ケース係止部」に相当する)がそれぞれ形成されている。各係止爪70は、図5に示すように、側壁68に互いに平行な1対のスリット70S,70Sを形成し、それらスリット70S,70Sの間に設けられた片持梁片70Hの先端寄り位置の内面に、係止突部70Aを突出形成してなる。なお、片持梁片70Hは、側壁68の全体より図5の上方に突出している。係止突部70Aは、片持梁片70Hの先端側に傾斜面を備えた矢尻形状になっている。
ケース体66のうち側壁68に囲まれた部分は、本発明に係る基板載置部66Sになっている。基板載置部66Sのうち対角関係に位置した1対の角部には、1対の位置決支柱69,69が設けられている。位置決支柱69は、図5に示すように、底壁67から起立した円柱体を先端寄り位置で段付き状に縮径し、先端に段差面69Bと小径部69Aを備えた構造になっている。また、側壁68の縁部には、図示しない複数の基板支持支柱が設けられ、それら基板支持支柱の先端面は、位置決支柱69の段差面69Bと面一になっている。そして、複数の基板支持支柱を主制御基板60の縁部に突き当て、位置決支柱69の小径部69Aを主制御基板60の基板貫通孔60Aに凹凸嵌合して主制御基板60が基板載置部66Sに載置される。
主制御基板60を側壁68に載置した状態で、ケース体66おける横方向(ケース体66の平面形状における長手方向)で対向した1対の側壁68,68の内面と主制御基板60の外縁部との間に挟まれた部分には、封止壁66F,66Fがそれぞれ設けられている。各封止壁66Fは、底壁67から起立して互いに隣接した1対の対向起立壁71,72とからなる。一方の対向起立壁71は、底壁67の縦方向における中央部に配置されて縦方向に延び、側壁68の内面の一部に対向している。また、その対向起立壁71全体は、側壁68より高くなっており、対向起立壁71の両端部に側壁68より低い封止補助壁71H,71Hが一体形成されている。そして、対向起立壁71の基端寄り位置には、複数(例えば、4つ)の封止ピン貫通孔71Aが横並びに形成されている。他方の対向起立壁72(以下、適宜、「後側の対向起立壁72」という)は、一方の対向起立壁71(以下、適宜、「前側の対向起立壁71」という)より僅か短い長さをなして底壁67の縦方向に延びかつ前側の封止補助壁71Hと略同一の高さになっている。また、後側の対向起立壁72には、前側の対向起立壁71の各封止ピン貫通孔71Aと同軸上にそれぞれ封止ピン貫通孔72Aが貫通形成されている(図4における右側の封止壁66F参照)。
後側の対向起立壁72のうち前側の対向起立壁71との対向した前面は、封止補助壁71Hの後面と面一になっており、前側の対向起立壁71は、封止補助壁71H,71Hに対して後側の対向起立壁72から離れる側に僅かにずれている(図4における右側の封止壁66F参照)。また、図示しないが、後側の対向起立壁72の前面には、封止ピン貫通孔72Aの開口縁を含んだ部分に上下に延びた前面溝が陥没形成されている。さらに、封止補助壁71Hの後面には、係止凹部71Bが陥没形成されている。そして、両対向起立壁71,72の間に板金製の封止プレート63が挟持されている。封止プレート63は、封止補助壁71H,71Hの一端から他端に亘った長さの帯板状をなしている。封止プレート63のうち前側の対向起立壁71に対応した中間部の両側縁は、その対向起立壁71に向けて直角曲げされて1対の補強リブ63B,63Bになっている。封止プレート63の両端部には、板金の一部を突片状に切り離して位置決係止片63A,63Aが形成されて、それらを封止プレート63の幅方向に位置決係止片63A,63Aを斜めに突出させて封止補助壁71Hの係止凹部71Bに係止することで、封止プレート63が対向起立壁71,72の間に封止壁66Fに抜け止めされると共に、封止プレート63が対向起立壁71,72に位置決めされている。そして、封止プレート63が対向起立壁71,72の間に位置決めされた状態で封止ピン貫通孔71A及び封止ピン貫通孔72Aと対向した位置には、ピン係止孔63Cが形成されている。ピン係止孔63Cは、封止プレート63を構成する板金に略十字形の貫通孔を形成することで、その略十字形の貫通孔の周りに4つの係止突片を設けた構造になっている。そして、それら4つの係止突片は、後側の対向起立壁72の前面に備えた前記前面溝に収まっている。
なお、側壁68のうち対向起立壁71,72に対向した部分は、部分的に外側にオフセットしている。そして、対向起立壁71の各封止ピン貫通孔71Aに対応した部分を、U字形に切除してピン組付孔68Uが形成されている。
一方、カバー体80は、図4に示すように、底壁67に対向した基板保護壁81の外縁全体から側壁82が底壁67に向かって起立してなり、カバー体80全体がケース体66側に開放したケース構造になっている。
基板保護壁81は、平面形状が底壁67に対応した略長方形をなし(図6参照)、縦方向の両端部に向かって段付き状に徐々に底壁67に接近するように屈曲している。そして、基板保護壁81には、縦方向の両端縁に沿って複数のハーネス接続孔82Aが形成され、これらハーネス接続孔82Aを通して図示しないハーネスの端末に備えたコネクタが、主制御基板60のケーブルコネクタ61Dに接続される。また、基板保護壁81の外面には、ラベルシールを貼るための凹部81M及びL字形突条81Lが形成されている。
カバー体80は、その側壁82をケース体66における側壁68の内側に嵌合して合体される。そして、カバー体80の側壁82のうち合体状態でケース体66の封止壁66Fと対向する部分が封止壁80Fになっている。図5に示すように、封止壁80Fは、側壁82の先端縁に沿って複数(例えば、4つ)に分離されている。詳細には、側壁82の先端縁のうち封止壁66Fの対向起立壁71と対向した部分の外面には、四角形の角形突部85を複数(例えば、4つ)、横並びに形成されている。そして、各角形突部85の両側に1対のスリット85S,85Sを形成して角形突部85の両側部を側壁82及び隣の角形突部85から切り離すと共に、それらスリット85S,85Sを、図5において各角形突部85の上方部分で互いに接近させることで、側壁82の一部を破断可能なくびれ形状にして切断部85Tが形成されている。そして、この角形突部85と切断部85Tとから封止壁80Fが構成され、その封止壁80Fが上記したスリット85Sによって複数に分離されている。なお、各スリット85Sのうち上端部を除いた部分は隣り合った角形突部85,85の間で兼用されている。
上記した複数の角形突部85は、それぞれ対向起立壁71の封止ピン貫通孔71Aに対応して配置されており、その角形突部85には封止ピン貫通孔71Aと同軸上に封止ピン貫通孔85Aが貫通成形されている。その封止ピン貫通孔85Aの内径は、図8に示すように、軸方向の途中部分で段付き状に縮径されて、対向起立壁71側の内径が小さくなっている。また、封止ピン貫通孔85Aには、封止栓64又は封止ピン65が挿入可能となっている。
封止ピン65は、基端部にヘッド部65Hを備え、先端寄り位置に係止溝65Mを有した構造になっている。そして、封止ピン65は先端側から封止ピン貫通孔85Aに挿入され、ヘッド部65Hが封止ピン貫通孔85A内の段差面に係止する。封止栓64は、封止ピン65のヘッド部65Hと略同一径の円板の中心から突起を突出した構造になっている。そして、封止栓64は、封止ピン貫通孔85Aに封止ピン65の代わりに封止ピン貫通孔85A内に装着されて封止ピン貫通孔85Aを塞ぐ。
なお、封止壁80F全体の両側には、側壁82の外面から保護壁84,84が突出形成されている。保護壁84は、角形突部85と略同一の突出量で側壁82から突出している。
さて、カバー体80には、本発明に係る基板係止部83が基板保護壁81の内面に複数備えられている。詳細には、図6に示すように、基板係止部83は、基板保護壁81の内面のうち横方向の両端部において、各封止壁80Fを間に挟んだ2位置にそれぞれ配置され、カバー体80全体で計4つ設けられている。各基板係止部83は、図8に示すように、基板保護壁81の内面から底壁67に向かって延びた可撓梁部材83Kの先端部分に係止突起83Cと補助係止突起83Dを備えている。係止突起83Cは補助係止突起83Dよりも可撓梁部材83Kの先端に位置して、基板係止部83のうちケース体66の底壁67を向いた側には、その底壁67と基板保護壁81との対向方向に対して傾斜した摺接斜面83Aが備えられ、底壁67と反対側を向いた側には、基板保護壁81と底壁67との対向方向に対して直交した係止面83Bが備えられている。一方、補助係止突起83Dは、可撓梁部材83Kにおいて係止面83Bから主制御基板60と略同一の間隔を開けた位置に設けられており、係止突起83Cの係止面83Bと対向する補助係止面83Eを有している。
また、図7に示すように、カバー体80の縦方向(図7の左右方向)に並んだ1対の基板係止部83,83の間では基板保護壁81のうち両基板係止部83,83を配置した部位の高低差によって可撓梁部材83K,83Kの長さが異なっているが、それら基板係止部83,83の可撓梁部材83K,83Kの先端位置は同じになっている。
本実施形態のパチンコ遊技機10に係る構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態のパチンコ遊技機10の作用効果について説明する。パチンコ遊技機10の製造工程において、主制御基板60を基板収容ケース62に収容して主制御装置50を完成させるためには、以下のようにすればよい。即ち、ケース体66とカバー体80とを分離し、ケース体66を基板載置部66Sを上方に向けた状態にする。
そして、図8に示すように、ワンチップマイコン61A等の電子部品を実装した主制御基板60を、その電子実装面60Jを上に向けた状態にして基板載置部66Sに載置する。すると、主制御基板60における1対の基板貫通孔60A,60Aに位置決支柱69の小径部69Aが凹凸係合し、主制御基板60が、底壁67と平行な面内で2次元的に位置決めされる。このとき、位置決支柱69の段差面69Bが主制御基板60における基板貫通孔60Aの開口縁に当接し、図示しない基板支持支柱の上端面が主制御基板60の非電子実装面60Hにおける外縁部に当接して、主制御基板60が底壁67から浮いた状態に保持される。なお、この時点で、例えば、量産時に電子実装面60Jに電子部品を実装することが可能である。
この状態でカバー体80をケース体66に合体させる。すると、その合体の過程で、基板係止部83の係止突起83Cにおける摺接斜面83Aが主制御基板60の縁部に摺接して基板係止部83の可撓梁部材83Kが撓む。また、このとき、カバー体80における側壁82の下縁部とケース体66における係止爪70の係止突部70Aも同様に摺接し、係止爪70の片持梁片70Hが外側に撓む。
そして、カバー体80をケース体66側に更に押し付け、合体が完了すると、図9(A)に示すように、係止突起83Cが主制御基板60の縁部を乗り越えて可撓梁部材83Kが復元し、係止突起83Cの係止面83Bと補助係止突起83Dの係止面83Eとで主制御基板60の縁部が挟まれる。これにより、カバー体80側に主制御基板60が保持された状態になると共に、主制御基板60の電子実装面60Jがカバー体80の基板保護壁81によって覆われる。また、このとき、係止爪70の係止突部70Aもカバー体80の側壁82を乗り越えて片持梁片70Hが復元し、係止突部70Aがカバー体80の外縁部に係止する。これにより、ケース体66とカバー体80とが合体した状態に保持される。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10によれば、ケース体66及びカバー体80を合体させる作業と同時に基板係止部83に主制御基板60を係止することができ、作業性に優れる。なお、補助係止突起83Dを可撓梁部材83Kに設けているため、例えば、基板保護壁81を下側などに配置した場合においても、主制御基板60が基板保護壁81側に向けて落ちる等の虞を低減することができる。
また、ケース体66とカバー体80とが合体すると、ケース体66の封止壁66Fとカバー体80の封止壁80Fとが重なり合い、封止壁80Fの各封止ピン貫通孔85A、封止壁66Fの各封止ピン貫通孔71A,72A、封止プレート63の各ピン係止孔63Cが同一軸線上に並ぶ。この状態で、主制御基板60の左右の両端部において、複数の封止ピン貫通孔85Aのなかから1つずつの封止ピン貫通孔85Aを選び、それに封止ピン65を押し込む。すると、封止ピン65が封止プレート63におけるピン係止孔63C周りの複数の係止突片(図示せず)を押し広げて貫通し、それら係止突片が封止ピン65の係止溝65Mに係止する。これにより、封止ピン65がケース体66の封止壁66Fとカバー体80の封止壁80Fとを共に貫通した状態に保持される。また、封止ピン65を挿入しない他の封止ピン貫通孔85Aには、封止栓64(図5参照)を装着しておくことが好ましい。以上により、主制御装置50が完成する。そして、この主制御装置50は、上述の如く、パチンコ遊技機10の後面に組み付けられる。そして、パチンコ遊技機10の電源を投入した際には、ワンチップマイコン61Aによってパチンコ遊技機10の遊技が統括的に制御される。
さて、パチンコ遊技機10が完成すると、パチンコ遊技機10の製造メーカー及びユーザー以外の外部機関によってパチンコ遊技機10が所定の基準を満たしているか否かのサンプル検査が行われる。このとき、主制御装置50のワンチップマイコン61Aも検査される。そこで、ワンチップマイコン61Aを取り出すには、図9(B)に示すように、封止壁80Fのうち封止ピン65が挿入された封止ピン貫通孔85Aに対応した切断部85Tを破断する。そのためには、例えば、マイナスドライバー等を突き当て、その切断部85Tを押圧すればよい。そして、複数の係止爪70を片持梁片70Hを外側に撓ませて、係止爪70とカバー体80との係止を解除し、カバー体80をケース体66から分離する。すると、主制御基板60はが基板係止部83との係止によりカバー体80に保持され、かつ主制御基板60においてケース体66の基板載置部66Sに載置される力よりも基板係止部83により係止されて保持される力の方が大きいためケース体66の基板載置部66Sから離脱し、主制御基板60の電子実装面60Jがカバー体80の基板保護壁81によって覆われた状態が維持される。また、主制御基板60はカバー体80の側壁82によって全側方を覆われているので、主制御基板60を側方にずらしてカバー体80から分離することもできない。
そこで、主制御基板60をカバー体80から分離するためには、基板係止部83の可撓梁部材83Kを撓ませて係止突起83Cと主制御基板60との係止を解除するしかない。そして、基板係止部83の可撓梁部材83Kを撓ませて主制御基板60をカバー体80から分離する。そして、ワンチップマイコン61Aをソケット61Sから取り外し、所定の検査を終了したら、上記した組み付け手順と同様の手順でもとに戻す。また、封止ピン65を押し込む際には、主制御基板60の左右の両端部に残された複数の封止ピン貫通孔85Aのなかから1つずつの封止ピン貫通孔85Aを選び、それらから封止栓64を外して、封止ピン65を押し込めばよい。
上述したように、本実施形態のパチンコ遊技機10によれば、ケース体66及びカバー体80を分離した際には、主制御基板60は基板係止部83の係止によりカバー体80に保持されかつ基板保護壁81にて主制御基板60の電子実装面60Jが覆われた状態が維持される。従って、電子実装面60J上のワンチップマイコン61Aを交換するためには、ケース体66及びカバー体80を分離した後で、さらに、主制御基板60と基板係止部83との係止を解除する必要があり、電子実装面60J上のワンチップマイコン61Aの交換に手間と時間を要する。従って、ワンチップマイコン61Aを不正なデータを書き込んだものに交換する所謂ゴト行為にも手間と時間を要することになり、そのような不正行為を抑制することができる。また、本実施形態では、ケース体66及びカバー体80が分離した状態で露出する主制御基板60における電子実装面60Jの裏面は、電子部品が実装されていない非電子実装面60Hになっているので、不正な電子部品の交換を確実に防ぐことができる。
[第2実施形態]
本実施形態は図10〜図17に示されている。本実施形態は、前記第1実施形態の構成に対し、ケース体66における封止壁66Fの構成と、カバー体80における基板係止部83の構成が主として異なる。以下、第1実施形態の同一の構成に関しては第1実施形態と同一符号を付して重複した説明は両略し、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。
図11に示すように、ケース体66には、横方向で対向した1対の側壁68の中間部を切除して、側部開口68Kが形成され、それら側部開口68Kの内部に封止壁66Fがそれぞれ形成されている。図12に示すように、封止壁66Fは、四角形の封止板部材90の下端部を優先破断部90Tにて底壁67に連絡してなり、側部開口68Kの縁部に沿って複数設けられている。その優先破断部90Tは、カバー体80の切断部85Tより強度が弱くなっている。また、各封止板部材90には、封止ピン貫通孔90Aが貫通形成されている。その封止ピン貫通孔90Aは、図15に示すように、前記第1実施形態の封止ピン貫通孔85Aと同様に、軸方向の途中から段付き状に縮径している。
これに対して、本実施形態では、封止壁80Fにおける封止ピン貫通孔85Aが均一な内径になっている。また、各角形突部85の厚さ方向における中間部分には、下面開放のスリット85Nが形成され、その内部に板金製の封止プレート86が装着されている。その封止プレート86には、前記第1実施形態の封止プレート63に備えたピン係止孔63Cと同様のピン係止孔86Aが形成されている。また、各角形突部85のうち側方を向いた端面からは、庇壁85Hが形成されている。図12に示すように、庇壁85Hは、各角形突部85の側方領域の上方と両側方を覆った構造なっている。また、図15に示すように、各庇壁85Hの先端縁からは、ケース体66側に向かって土手部85Dが突出している。そして、ケース体66とカバー体80とを合体させたときには、図16に示すように、ケース体66の封止板部材90が土手部85Dの内側に収まって、各封止板部材90の封止ピン貫通孔90Aと角形突部85の封止ピン貫通孔85A及び封止プレート86のピン係止孔86Aが同軸上に配置並ぶようになっている。
図10に示すように、本実施形態では、基板係止部83が各角形突部85に1つずつ対応するように設けられている。そして、各基板係止部83の先端部が角形突部85の封止ピン貫通孔85A(図15参照)と対向している。
なお、本実施形態のケース体66における位置決支柱69は、円柱体の先端寄り位置から支持フランジ69Rを張り出した構造になっており、その支持フランジ69Rに主制御基板60における基板貫通孔60Aの開口縁を当接する(図15参照)。
上述した本実施形態の構成によれば、図16(A)に示すように、ケース体66及びカバー体80を合体させて封止壁66F,80Fが重なり合った状態とし、図16(B)に示すように、封止ピン貫通孔85Aに封止ピン65を装着すると、その封止ピン65の先端が基板係止部83の先端部に突き合わされ、基板係止部83の可撓梁部材83Kが主制御基板60から離れる側に撓むことを禁止する。これにより、基板係止部83と主制御基板60との係止力が向上する。
また、ケース体66及びカバー体80を分離するときには、図17(A)に示すように、ケース体66の封止壁66Fのうち封止ピン65が装着した封止ピン貫通孔90Aを有する封止板部材90を優先破断部90Tを破断することによりケース体66から切り離す。すると、封止ピン65がカバー体80に残され、その封止ピン65の先端が可撓梁部材83Kに側方から突き合わせた状態が維持される。従って、この状態では、封止ピン65が突き合わされた基板係止部83と主制御基板60との係止を解除することができない。そこで、封止ピン65が突き合わされた基板係止部83と主制御基板60との係止を解除するには、図17(B)に示すように、封止ピン65が装着された角形突部85の切断部85Tを切断する必要がある。その切断部85Tを切断すると、可撓梁部材83Kの弾性変形が可能になり、主制御基板60をカバー体80から離脱することが可能になる。以上の構成から、不正などを目的として切断部85Tを切断して、主制御基板60をカバー体80から取り外し、主制御基板60に実装された電子部品を交換するなどの行為を行ったとしても、切断部85Tが切断されていることを発見することが可能であり、結果、不正されたか否かを確認することが可能である。
このように本実施形態の構成によれば、第1実施形態の構成より更に、電子実装面60J上の電子部品を交換するために手間と時間を要し、主制御基板60に実装された電子部品の不正な交換を抑制することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1及び第2実施形態では、パチンコ遊技機に本発明を適用していたが、遊技機であれば、コイン遊技機やスロットマシン、アレンジボール等に備えてもよい。
(2)前記第1及び第2実施形態においては、主制御基板60の裏面側を電子部品が備えられていない非電子実装面60Hとしたが、遊技の制御に重要な影響を与えないもの(例えば、コンデンサ等)であれば裏面側に配設してもよい。
(3)前記第1実施形態においては、複数の基板係止部83が全て弾性変形可能であったが、一部の基板係止部83が弾性変形しない構成にしてもよい。
(4)前記第2実施例においては、優先切断部90T、切断部85Tを切断して、封止ピン65が装着された封止板部材90及び角形突部85の切断部85Tを切り外すため隙間が生じる。この隙間から不正目的でピアノ線などの異物を挿入されるのを阻止するために防護壁を設けてもよい。
(5)封止ピン65や封止壁66F,80Fなどの封止手段は、本実施例に限るものではなく、本願発明を満たすものであればどのような構成でもよく、例えば、ワンウェイネジの使用などでもよい。
(6)前記第1及び第2実施形態では主制御基板60は基板最恥部66Sに位置決支柱69により位置決めして載置しているだけの構成であるが、例えば、基板載置部66Sに主制御基板60を載置した際に、主制御基板60を一旦仮固定して、ケース体66から外れないようにする仮固定部を設けても良い。その際、ケース体66とカバー体80を組み付けて、再度取り外す際には、仮固定部により主制御基板60を仮固定する力よりも基板係止部83により係止して保持される力が大きい方が、本願発明の作用を満たすため、好ましい。
10 パチンコ遊技機
50 主制御装置
60 主制御基板
60H 非電子実装面
60J 電子実装面
61A ワンチップマイコン(電子部品)
62 基板収容ケース
65 封止ピ
66 ケース体(ケース構成体)
66F,80F 封止壁
66S 基板載置部
67 底壁
68U ピン組付孔
70 係止爪(ケース係止部)
80 カバー体(ケース構成体)
81 基板保護壁
83 基板係止部
83A 摺接斜面
83B 係止面
83C 係止突起
83K 可撓梁部材
85T 切断部
90T 優先破断部

Claims (3)

  1. 遊技に関する制御を行う制御基板を収納可能な、1対のケース構成体を合体してなる基板収容ケースを備えた遊技機において、
    前記制御基板には、表側に遊技の制御用データを記憶した電子部品が実装された電子実装面が設けられる一方、裏側に遊技の制御用データを記憶した電子部品が実装されていない非電子実装面が設けられ
    前記1対のケース構成体のうち一方の前記ケース構成体には、他方の前記ケース構成体との合体前に、前記制御基板を載置可能でかつ前記制御基板の前記非電子実装面と対向する基板載置部が設けられ、
    前記他方の前記ケース構成体には、前記制御基板の前記電子実装面と対向する基板保護壁と前記制御基板を係止可能な基板係止部とが設けられ、
    前記1対のケース構成体合体すると同時に、前記基板保護壁により前記制御基板の前記電子実装面を覆うと共に前記基板載置部に載置された前記制御基板が前記基板係止部に係止される一方、
    一旦合体した前記1対のケース構成体を分離した際に、前記制御基板は前記基板係止部の係止により前記他方のケース構成体に保持された状態で前記基板載置部から離脱することを特徴とする遊技機。
  2. 前記1対のケース構成体のうち一方の前記ケース構成体には、他方の前記ケース構成体に係止して前記1対のケース構成体同士を合体状態に保持するケース係止部が形成され、
    前記ケース係止部の係止と前記基板係止部の係止とが、前記1対のケース構成体の合体と同時に行われるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記基板係止部は、前記両ケース構成体の合体方向と略直交する方向に弾性変形可能な可撓梁部材に係止突起を形成してなり、
    前記係止突起には、前記両ケース構成体を合体する過程で、前記制御基板の縁部に摺接可能な摺接斜面と、前記両ケース構成体の合体完了時に前記制御基板の縁部に係止する係止面とが備えられ、
    前記ケース係止部は、前記両ケース構成体の合体方向と略直交する方向に弾性変形可能な片持梁片に係止突部を形成してなり、
    前記係止突部には、前記両ケース構成体を合体する過程で、前記他方のケース構成体の縁部に摺接可能な摺接斜面と、前記両ケース構成体の合体完了時に前記他方のケース構成体の縁部に係止する係止面とが備えられたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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