JP4923203B2 - 遊技機基板ケース - Google Patents

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Description

本発明は、遊技に応じて遊技者に特定の遊技価値を付与する遊技機の制御を行う遊技制御基板と、該遊技制御基板を収納する基板ベース及び基板カバーとを備えた遊技機の基板ケースに関するものである。
従来、パチンコ機等の遊技機では、中央処理装置(以下、CPUという)や記憶素子(以下、ROMという)等で構成される遊技内容を制御する遊技制御基板が設けられており、この遊技制御基板は、他の導電部品等との接触や衝撃等から保護するために基板ベースと基板カバーで構成される合成樹脂製の基板ケースに収納されて、遊技機の裏面に配設されている。この遊技制御基板は、ROMに記憶された遊技制御プログラムに基づいて、その遊技動作が制御されていて、遊技制御プログラムの内容(大当たりといわれる特別遊技状態となる確率等)により、出玉等の遊技者に対する利益が左右されている。このため、外部から遊技店の営業中以外に遊技制御基板の正規な遊技プログラムが記憶されたROMを、特別遊技状態となる確率を変更した不正な遊技プログラムが記憶されたROMと交換することにより、特別遊技状態を不正に発生させて出玉を得るという不正行為が行われる場合がある。
これを防止するために、遊技制御基板を収納する基板ケースには、所定の部位を破壊しない限り、基板カバーを取外し不可能にする封印手段が設けられており、所定の部位が破損していた場合には、基板ケースが開放されたとみなしていた。
特開平05−085228号公報 特開平09−192321号公報
しかしながら、基板ケースの封印手段が破損しているか否かを目視により確認する場合、見落とす可能性があるという問題があった。また、基板ケースに模した偽物を偽造し、正規の基板と異なる基板を収納した偽造基板ケースを取り付けることにより、不正行為の発見を妨げたり遅らせたりするという問題があった。
請求項1に記載の遊技機基板ケースは、遊技に関する制御を行う制御基板を収納する基板ベース及び基板カバーと、を備えた遊技機基板ケースにおいて、前記基板カバー及び前記基板ベースが重合位置で組み付けられた前記遊技機基板ケースの一側面には、前記遊技機基板ケースの開放を禁ずるための複数個からなる封止手段が突設され、該封止手段は、前記基板カバーの前記一側面に突設されて該基板カバーを前記基板ベースに取り外し不能とする封止部と、基板ベースの前記一側面に突設され且つ前記封止部のベースとなるベース側封止部と、伸縮自在で延長方向に復元する弾性部を一側に有すると共に該弾性部と連結して所定の断面形状で略柱状に形成されてなる本体部を他側に有したかしめ部材と、を備え、前記基板ベースは基板ケース爪部を備え、前記基板カバーは前記基板ケース爪部に対向する位置に設けられると共に基板ケース爪部が挿入されてスライドすることで、前記基板カバー及び前記基板ベースが前記スライドする方向で規制されると共に前記スライドする方向と直交する方向に離隔することなく、前記重合位置にて前記基板ベースとスライド嵌合可能な基板ケース爪合わせ部を備え、前記封止部は、前記かしめ部材の前記弾性部の一端部を収納する収納と、該収納部と封止部を連結する連結部と、を備え、前記ベース側封止部は、基板カバーを基板ベースに前記スライド嵌合するとき、前記収納部に前記弾性部が圧縮して収納された前記かしめ部材の前記本体部の一端部を、前記重合位置において延長方向への復元力により収納して前記基板カバー及び前記基板ベースがスライド不能とすることで封止するかしめ受け部を備え、前記封止手段のうち少なくとも一つにより前記遊技機基板ケースを封止した際に、封止に用いられた封止部の前記連結部を破壊することでのみ遊技機基板ケースの機能を損なわずに開放することが可能な構成とし、所定の呼出波を受信した際に固有の識別情報及び前記遊技制御基板に関する情報を出力するIC回路はアンテナ部とICチップ部から構成され、該アンテナ部は前記かしめ部材に配置され、該ICチップ部は前記かしめ受け部に配置され、前記本体部は、該本体部の一端部に前記所定の断面形状よりも小さい面積で凸状に延出して形成されると共に前記アンテナ部と導通してなるアンテナ接合部を備え、前記基板カバー及び前記基板ベースが前記スライド嵌合により重合位置で組み付けられていないときは前記アンテナ接合部と前記ICチップ部が離隔して前記IC回路が開いて機能しない開回路状態となり、前記スライド嵌合により重合位置で組み付けられているときは前記弾性部の延長方向への復元力により前記アンテナ接合部と前記ICチップ部が当接して前記IC回路が閉じて機能する閉回路状態に前記開回路状態から変化し、凸状に延出して形成された前記アンテナ接合部は、前記閉回路状態において前記封止部の連結部を破壊して圧縮された前記弾性部が復元力により復元したとき前記かしめ部材を起立状態から傾倒状態に変化させることを特徴とする。
ICチップ部は基板ベースまたは基板カバーいずれかに備わっている複数ある各封止部に設置され、かしめ部材を収納部に封入して基板ケースを封止したときに、かしめ部材に備えられたアンテナ部と封止部のICチップがコネクタ部を介して接合され、該ICチップは所定の呼出波を受信することが可能となり、ICチップに記憶された情報を読取装置により確認することができる。
基板ケースは封止部を破壊することでのみ開放できるので、封止手段は保守点検時など基板ケース内の基板に積載されているCPU等のチェック作業に備えて基板ケースの複数回の開放を可能とするために複数個設けられている。
遊技に関する制御を行う制御基板とは、遊技に応じて遊技者に特定の遊技価値を付与する遊技機の制御を行う遊技制御基板や、遊技球の払出に関する制御を行う払出制御基板といった遊技に関する制御を行う基板をいう。
基板ケースを構成する基板ベース、基板カバー、封止部材は内部を透視できるように透過性の合成樹脂で形成されており、かしめ部材は非透過性の素材により形成される。
請求項2に記載の発明は、前記ICチップ部が複数個からなる封止手段のすべてに配置され、該封止手段の封止部の位置が特定可能となる情報を備えていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機基板ケースである。
複数ある封止部の封止する順番はあらかじめ決められており、個々の封止部に設置されたICチップ内の情報には当該封止部の優先順位に対応する位置情報が記憶されている。またICチップ内の情報には前記位置情報の他に、製造メーカー、遊技機の機種を示すID、製造年月を含んだ情報が認識できる信号が記憶されているが、この信号はひとつの基板ケースに備わっているICチップすべてに共通の情報である。
請求項1の発明によれば、基板ケースの封止手段にかしめ部材を封入することによって基板ケースが封止され、かしめ部材に設置されたアンテナ部と封止部に設置されたICチップ部が接合されてIC回路が機能する状態となることで、IC回路の情報をIC読取装置で読み取ることができる。これにより封止部が確実にかしめられている状態でのみ読取装置でIC回路の情報を読み取ることができ、すばやくかつ確実に基板ケースの開封状況を確認できる。封止部が破壊されたままの状態、いわゆる基板ケースが正常な状態でない場合はIC回路の情報を読み取ることができず、基板ケース、または遊技制御基板も含め異常状態であると判断でき、早期に異常を発見することができる。
請求項2の発明によれば、ICチップは複数ある封止手段の封止部の位置情報を記憶していることによって、どの位置の封止部が封止されているのか読取装置を使用することで迅速に確認できる。また封止箇所の位置情報はあらかじめ定められた封止する順番の優先順位によって決定されており、どの位置の封止部によりかしめられているかによって基板ケースの開封回数も把握できる。
また、製造時に基板ケースのかしめが正常に行われているかを確認する際、作業員の目視による検査と並行して読取装置を用いることで、より確実かつ迅速に検査作業を行うことが可能となる。
(第1実施形態)
以下に、本発明における好適な第1実施形態について図1〜図8を参照して説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
図1は、遊技機の代表例であるパチンコ機10の正面図であり、いわゆるカード式パチンコ機と呼ばれるものである。前記パチンコ機10は、遊技店の遊技機設置島に設置固定するための外枠11にヒンジ機構12、12を上下に設け、前面枠13を開閉可能に軸着している。また、前面枠13の前面からは遊技盤14の遊技領域を透視するためのガラスを装備したガラス枠15が開閉可能に螺着されている。
前面枠13の下方には、遊技球を整列流下させながら発射装置に誘導するための上皿16が配設されている。また、上皿16には、球貸ユニットを操作するための球貸ボタン17a、カード返却ボタン17b、カード残金表示部17cが設けられている。
上皿16の下方には、下皿18が配設されており、前記下皿18には、上皿16からオーバーフローしてきた賞球、あるいは貸球が流出する流出口18aおよび貯留された遊技球を球箱等に排出するための下皿球抜きレバー18bを有している。そして、下皿18の右端部には、発射レバー19を有した発射ハンドル20が装着されており、前記発射レバー19を遊技者が回転操作することで遊技球を遊技盤14の任意の位置に発射することができる。
遊技盤14は、周囲をガイドレール21により円形状に外囲され、前記ガイドレール21に囲まれた領域が遊技領域22となる。なお、遊技領域22には、無数の誘導釘(図示は省略)がほぼ全域にわたって設けられており、前記誘導釘によって遊技領域22に発射された遊技球を任意の位置に誘導する。遊技領域22の略中央部にはセンター役物23が装着されている。前記センター役物23の中央部には、液晶表示装置24が装着されている。また、センター役物23の周囲には風車26、26、普通図柄始動用ゲート27、サイドランプ28、28、開閉羽根を備えた電動チューリップ式入賞口の普通電動役物29が配設されている。そして、ガイドレール21の最下部にはアウト口30が配設されている。
また、普通電動役物29は特定始動口を兼ねており、該特定始動口に入球すると遊技制御基板44内にある主制御部のCPUが当否抽選を行う。当否抽選の結果に基き、特別図柄表示部33へ変動時間や表示形態の指示が送信される。特別図柄表示部33は主制御部からの指示に従って図柄が作動し、あらかじめ定められた表示形態を表示する。この特別図柄表示部33の変動時間や表示形態に連動して、遊技機に備わっている複数の装置によるさまざまな演出効果を行う。液晶表示装置24では、複数の図柄やキャラクタを表示し、演出効果を高める。同様に盤面電飾表示部76や本体電飾表示部77ではLEDやランプの点滅によって、スピーカー部32からは演出状況に応じた音を出力することによって演出効果を高める。
パチンコ機10の左一側には球貸ユニット36が縦長状に取付けられている。前記球貸ユニット36は、カード挿入口37と表示ランプ38とを有し、カード挿入口37にカードを挿入すれば、表示ランプ38が点灯すると共に、上皿16に配設されている球貸ユニット操作パネル17のカード残金表示部17cに残金が表示される。そして、残金が表示されていれば、球貸ボタン17aを押すことにより上皿16にある流出口から所定数の貸球が排出される。また、カード返却ボタン17bを押すことにより残金を記録済みのカードがカード挿入口37から返却されるようになっている。
次に、図2にしたがって、パチンコ機10の裏面の構成について説明する。図2は、パチンコ機10の裏面図である。図に示すように、パチンコ機10の裏面には、機構盤40が装着されており、該機構盤40には、遊技盤14が着脱自在に装着される。前記機構板40の上部には、賞球あるいは貸球として排出するための遊技球を貯留する球タンク41が設けられ、パチンコ機10が遊技機設置島に設置された状態でその上方から遊技球が球タンク41に供給される。そして、球タンク41の下方には、賞球用樋と貸球用樋が形成され、それらの樋に遊技球を分流しながら流下させるタンクレール43が設けられており、タンクレール43の下流端はカーブ樋を介して払出機構部42内にある賞球払出装置71、貸球払出装置72により上皿16に排出することができる。
機構板40の略中央部には、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板44を収納した基板ケース45が配設されている。また、基板ケース45の下方には、賞球払出装置71、貸球払出装置72を制御して、賞球あるいは貸球の排出を行う払出制御基板46が配設されている。前記基板ケース45の左方には、スピーカー部32からの音声発生を制御するための音制御基板73、遊技盤14面に設けられる遊技効果を高めるためのランプ等の点灯方法を制御するランプ制御基板74が備わっている演出制御基板47が設けられている。また、遊技制御基板44の上部には、画像制御基板48が設けられている。
機構板40の下部右側には、外部から供給される電力から複数の直流電圧を生成する電源回路が搭載された電源基板49が設けられ、電源基板49の左方には、遊技球を発射するための発射装置を制御する発射制御基板50が払出制御基板46と隣接した位置に設けられている。また、機構盤40の右上隅部には、遊技に関する各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えた外部接続端子板51が設置されている。
続いて、前述したパチンコ機10の電気的構成について、図3のブロック図を用いて説明する。パチンコ機10の電気回路は、図示するように、遊技制御基板44、中継基板70、払出制御基板46、発射制御基板50、音制御基板73、ランプ制御基板74及び画像制御基板48から構成されている。
遊技制御基板44は、遊技の進行に関する遊技制御を行い遊技制御回路が設けられており、各種基板への命令を司っている。また、図示しない各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。また、大当りか否かを遊技者に告知するための特別図柄を表示する特別図柄表示部33の制御も行う。
払出制御基板46は、遊技球の払い出しに関する払出制御を行う払出制御回路が設けられており、賞球払出装置71や貸球払出装置72を駆動制御するためのものである。賞球払出装置71は、遊技機10の内部に備えられた球切モータを駆動して、入賞があった場合に賞球としての遊技球を上皿16に払い出す装置である。貸球払出装置72は、上皿16に設けられた前述の球貸ボタン17aが遊技者に操作された場合に、内部に備えられた球切モータを駆動して遊技者に球貸としての遊技球を払い出す装置である。
中継基板70は、遊技制御基板44から送信されてきたコマンドを、関連情報表示制御基板64、音制御基板73、ランプ制御基板74および画像制御基板48へ送信する。仕様によっては、より統一性のある演出とするために、遊技制御基板44から送信されてきたコマンドを中継基板70で一旦保持し、演出をとりまとめ、各制御基板へより具体的な演出となるように詳細なコマンドを送信する場合もある。
画像制御基板48は、画像制御プログラムを記憶したROM、演算等の作業領域として働くRAM及び中央演算装置CPUを中心とした論理演算回路(画像制御回路)を有するように構成されており、演出表示部75に各種演出画像を表示制御するためのものである。
音制御基板73は、音源IC及びアンプ等から構成されており、中継基板70を介して遊技制御基板44からの指令を受けて、スピーカー部32を駆動制御するためのものである。
ランプ制御基板74は、主としてトランジスタ等の駆動素子から構成されており、中継基板70を介して遊技制御基板44からの指令を受けて、本体電飾表示部77や、盤面電飾表示部76に存在する各種ランプ類及びLED類を点灯表示させるためのものである。
次に、図4にしたがって、基板ケース45の構成について分解斜視図を用いて説明する。基板ケース45は、遊技制御基板の裏面側を覆う基板ベース56と、遊技制御基板を積載し保護するための基板カバー55と、基板ケース45の一側面に突設する基板カバーを取り外し不可能にするための封止部66により構成される。
基板ベース56には、遊技機側の機構盤40に固定するための係止爪58と、基板カバー55とスライド嵌合するための基板ケース爪部57と、スライド方向に対して垂直方向への移動を防止する係合部67と、封止部66のベースとなるベース側封止部59が備わっている。
基板カバー55には、遊技機側の機構盤40に固定するためのロックピン65と、基板ベース56とスライド嵌合するための基板ケース爪合わせ部62と、基板ベース56の係合部67と係合するための係合孔64と、基板カバーを封止するための封止部66が備わっている。また遊技制御基板44の四隅には止め孔61が設けられ、止め孔61にビス60を挿入して基板カバー55の裏面側に突起している4箇所のネジ孔63にねじ込むことで遊技制御基板44は基板カバー55に固定される。
基板ベース56の基板ケース爪部57と、基板カバー55の基板ケース爪合わせ部62は対向する位置に備わっている。基板ベース56に基板カバー55を取り付ける場合、該基板ケース爪部57を該基板ケース爪合わせ部62に挿入したあとスライドすることで嵌合する構造になっている。このときベース側封止部59の係合部67が基板カバー側の封止部66に備わっている係合孔64に係合することで、封止部66とベース側封止部59との間に隙間ができないようにしている。
また、基板ケース45を構成する基板ベース56、基板カバー55、封止部66は内部を透視できるように透過性の合成樹脂で形成されており、かしめ部材80は非透過性の素材により形成される。これにより基板ケース45の目視によるかしめ状況の確認がよりスムーズに行うことが可能となる。
続いて図5〜図7にしたがって封止部66について詳細に説明する。尚、封止部66の封止箇所は円筒部81〜84、かしめ受け部85〜88とそれぞれに4箇所存在するが、構造や封止方法は同じなので代表して工場出荷時にかしめられる最右の封止箇所である円筒部81、かしめ受け部85を例に説明する。
封止部66は、基板カバー55と基板ベース56の一側面に突出する位置に設けられ、基板カバー55は図5(a)に示すように、かしめ部材80を封入する円筒部81と、該円筒部81と封止部66とをつなぐ連結部81a、81bとから構成される。ベース側封止部59は図5(b)に示すように、かしめ部材80を封入して基板ケース45を閉塞したときに該かしめ部材80の本体部80aの一部が収納されるかしめ受け部85を備えている。かしめ受け部85にはICチップ85bと、かしめ部80に備えつけられているアンテナ部80cとを連結させるためのコネクタ部85aが配設されている。
円筒部81にかしめ部材80を封入した状態で基板カバー55を基板ベース56にスライドすると、図6(a)に示すようにかしめ部材80のバネ部80bが圧縮された状態となる。そのままスライドし続けることにより図6(b)で示すように、かしめ部材80の本体部80aの一部がバネ部80bの延長方向への復元力によりかしめ受け部85に嵌る。本体部80aが円筒部81とかしめ受け部85との間に横断的に収納されることにより基板カバー55はスライドできなくなり、よって基板ケースは開放不能となる。基板ケース45を開放するには、かしめ部材80が封入されている円筒部81と連結している連結部81a、81bをニッパーなどで切断する必要がある。再度基板ケース45をかしめる場合は、切断していない残りの円筒部(円筒部81の次は円筒部82となる)にかしめ部材80を封入して、基板カバー55を基板ベース56にスライド嵌合すればよい。未切断の円筒部が残っている限り、基板ケースは再度かしめることが可能である。
次にかしめ部材80について説明する。図7(a)はかしめ部材80の側面図、図7(b)は断面図である。かしめ部材80は図7に示すように、かしめ部材80の本体部80aの略中央にアンテナ部80cを内蔵している。アンテナ部80cの下方にはアンテナ接合部80dが備わっており、アンテナ接合部80dは本体部80aより下方方向へ延出している。これはICチップ85bに繋がるコネクタ部85aとアンテナ接合部80dとを確実に接触させるためである。ただし、コネクタ部85aとアンテナ接合部80dが確実に接触する形状であれば、コネクタ部85aを延出させてアンテナ接合部80dが凹んでいる形状でも何ら問題はない。
この構成はバネ部の復元力によるはたらきでアンテナ接合部80dとコネクタ部85aが確実に接触し、剥離を防ぐことができるので、ICチップ85bの情報送信を安定して行うことが可能となる。
各ICチップに記憶されている情報には、共通の情報と、固有の情報とに分かれる。共通の情報には、製造メーカー、遊技機の機種を示すID、製造年月などが認識できる信号が含まれる。固有情報としては、各封止部材の位置情報が記憶されている。位置情報とは、4箇所ある封止部材のうちどの位置の封止部に該当するかを示す情報であり、工場出荷時は封止部66にかしめ部材80が封入されている。円筒部81、82、83、84の上部には図5(a)で示すようにかしめる優先順位を示す数字が刻印されており、そのため封止部66の優先順位は目視でも確認できるため、基板ケースの再かしめ時にかしめ部材80を封入する円筒部を間違えることなく設置することができる。
ICチップ内の情報を読み取るには、図示しない読取装置を用いて行われる。読取装置から発信される電波がアンテナ部80cに到達することではじめてICチップ内の回路が機能し、アンテナ部80cを介して読取装置へ送信される。つまりアンテナ部80cの備わっているかしめ部材80が、どこの円筒部に封入されているか、つまりどの位置でかしめられているかを知らせることができる。かしめの位置は、工場出荷時の位置、開封後の再封印時の位置など決められているので、封止部材の位置情報によって基板ケースの開封回数がわかるしくみとなっている。
また、読取装置で信号が受信できない場合は、基板ケース45が正常でない状態と判断できるので、基板ケース45の早急な確認を行う必要がある。
複数の封印部材にICチップはひとつずつ配置されているが、各コネクタと接続されているICチップの回路がそれぞれ独立していれば、1枚の基板にまとめても良い。この方法の利点としては、製造時における工数の減少や、ICチップに記憶された位置情報と異なる位置にICチップを配置してしまうといった間違いを防止することが可能である。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について図8の部分分解斜面図を参照して説明する。尚、本実施形態も基本的には第1実施形態に記載の遊技機と同様の構成であるので、主として第1実施形態と相違する部分について説明する。また、封止部66の封止箇所は4箇所存在するが、第1実施形態と同様の理由により最右の封止箇所を例に説明する。
基板カバー55の封印部66に備わっている各円筒部90には、内側空間部にICチップ90bと、かしめ部材91に備えられたアンテナ部91cと接合されるコネクタ部90aと、コネクタ部90aとICチップ90bとをつなぐ送信部90cが設けられている。コネクタ部90aは内側空間部の上面に、ICチップ90bは内側空間部の側面側に備えられている。各円筒部内部のICチップには、製造メーカー、遊技機の機種を示すID、製造年月などが認識できる共通の情報と、封印部の位置を示す固有の情報が記憶されている。
かしめ部材91の頭部91eには、アンテナ接合部91dと、一対のアンテナ部91cが備えられている。アンテナ接合部91dと円筒部内部のコネクタ部90aが接合することによって、円筒部内部のICチップ90bが機能する。
このような構成にすると基板カバー55にICチップが装着されることとなるため、基板カバー55を容易に偽造品と交換するという不正行為を防止することができる。また、円筒部内部の上部にはコネクタ部90aを設けてはいるものの、かしめ部材91の封入状況を確認できる十分な視認性を確保できるので、目視による確認の妨げにならない。
パチンコ機の正面図。 パチンコ機の裏面図。 遊技機の構成を示すブロック図。 基板ケースの実施形態を示す基板ケースの分解斜視図。 基板ベースと基板カバーの封印部における部分正面図。 実施例の封印部における側面の部分断面図。 かしめ部材の側面図。 基板ケースの第2実施形態を示す封止部の部分分解斜視図。
符号の説明
10…パチンコ機 11…外枠
12…ヒンジ機構 13…前面枠
14…遊技盤 15…ガラス枠
16…上皿 17…球貸ユニット操作パネル
18…下皿 19…発射レバー
20…発射ハンドル 21…ガイドレール
22…遊技領域 23…センター役物
24…液晶表示装置 26…風車
27…普通図柄始動用ゲート 28…サイドランプ
29…普通電動役物(特定始動口)30…アウト口
31…大入賞口 32…スピーカー部
33…特別図柄表示部 34…普通図柄表示部
36…球貸ユニット 37…カード挿入口
38…表示ランプ 40…機構盤
41…球タンク 42…払出機構部
43…タンクレール 44…遊技制御基板
45…基板ケース 46…払出制御基板
47…演出制御基板 48…画像制御基板
49…電源基板 50…発射制御基板
51…外部接続端子板 55…基板カバー
56…基板ベース 57…基板ケース爪部
58…係止爪 59…ベース側封止部
60…ビス 61…止め孔
62…基板ケース爪合わせ部 63…ネジ孔
64…係合孔 65…ロックピン
66…封止部 67…係合部
70…中継基板 71…賞球払出装置
72…貸球払出装置 73…音制御基板
74…ランプ制御基板 75…演出表示部
76…盤面電飾表示部 77…本体電飾表示部
80…かしめ部材 81〜84…円筒部
85〜88…かしめ受け部 90…円筒部
91…かしめ部材 92…かしめ受け部

Claims (2)

  1. 遊技に関する制御を行う制御基板を収納する基板ベース及び基板カバーと、を備えた遊技機基板ケースにおいて、
    前記基板カバー及び前記基板ベースが重合位置で組み付けられた前記遊技機基板ケースの一側面には、前記遊技機基板ケースの開放を禁ずるための複数個からなる封止手段が突設され、
    該封止手段は、前記基板カバーの前記一側面に突設されて該基板カバーを前記基板ベースに取り外し不能とする封止部と、基板ベースの前記一側面に突設され且つ前記封止部のベースとなるベース側封止部と、伸縮自在で延長方向に復元する弾性部を一側に有すると共に該弾性部と連結して所定の断面形状で略柱状に形成されてなる本体部を他側に有したかしめ部材と、を備え、
    前記基板ベースは基板ケース爪部を備え、
    前記基板カバーは前記基板ケース爪部に対向する位置に設けられると共に基板ケース爪部が挿入されてスライドすることで、前記基板カバー及び前記基板ベースが前記スライドする方向で規制されると共に前記スライドする方向と直交する方向に離隔することなく、前記重合位置にて前記基板ベースとスライド嵌合可能な基板ケース爪合わせ部を備え、
    前記封止部は、前記かしめ部材の前記弾性部の一端部を収納する収納と、該収納部と封止部を連結する連結部と、を備え、
    前記ベース側封止部は、基板カバーを基板ベースに前記スライド嵌合するとき、前記収納部に前記弾性部が圧縮して収納された前記かしめ部材の前記本体部の一端部を、前記重合位置において延長方向への復元力により収納して前記基板カバー及び前記基板ベースがスライド不能とすることで封止するかしめ受け部を備え、
    前記封止手段のうち少なくとも一つにより前記遊技機基板ケースを封止した際に、封止に用いられた封止部の前記連結部を破壊することでのみ遊技機基板ケースの機能を損なわずに開放することが可能な構成とし、
    所定の呼出波を受信した際に固有の識別情報及び前記遊技制御基板に関する情報を出力するIC回路はアンテナ部とICチップ部から構成され、該アンテナ部は前記かしめ部材に配置され、該ICチップ部は前記かしめ受け部に配置され、
    前記本体部は、該本体部の一端部に前記所定の断面形状よりも小さい面積で凸状に延出して形成されると共に前記アンテナ部と導通してなるアンテナ接合部を備え、
    前記基板カバー及び前記基板ベースが前記スライド嵌合により重合位置で組み付けられていないときは前記アンテナ接合部と前記ICチップ部が離隔して前記IC回路が開いて機能しない開回路状態となり、前記スライド嵌合により重合位置で組み付けられているときは前記弾性部の延長方向への復元力により前記アンテナ接合部と前記ICチップ部が当接して前記IC回路が閉じて機能する閉回路状態に前記開回路状態から変化し、
    凸状に延出して形成された前記アンテナ接合部は、前記閉回路状態において前記封止部の連結部を破壊して圧縮された前記弾性部が復元力により復元したとき前記かしめ部材を起立状態から傾倒状態に変化させることを特徴とする遊技機基板ケース。
  2. 前記ICチップ部は、複数個からなる前記封止手段のすべてに配置され、該封止手段の前封止部の位置が特定可能となる情報を各ICチップ内に備えていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機基板ケース。
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