JP4863606B2 - パーマネントウェーブ用毛髪処理剤を用いる施術方法 - Google Patents

パーマネントウェーブ用毛髪処理剤を用いる施術方法 Download PDF

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Description

本発明は、第1剤と第2剤からなる2剤型のパーマネントウェーブ剤の第2剤を用いる毛髪の施術方法に関する発明である。
2剤型のパーマネントウェーブ剤は、カールを巻き付けた状態の毛髪を、第1剤の還元作用によりS−S結合を切断した後、酸化作用を有する第2剤により、当該毛髪を所望のスタイルに固定する毛髪用剤である。
現在、日本ではヒトの頭髪に使用されているパーマネントウェーブ剤第2剤(以下、パーマ第2剤ともいう)の主成分である酸化剤として、臭素酸ナトリウムや過酸化水素が挙げられる。
これらのうち臭素酸ナトリウムは酸化電位が比較的低く、パーマ第1剤処理で生成された還元毛髪への作用がマイルドであり、過剰な酸化作用による毛髪損傷が少なく、弾力のあるウェーブを形成するという利点が挙げられる。
しかしながら、臭素酸ナトリウムは、下記の問題点が認められている。
(1)人体に対する安全性に懸念が認められる。
(2)無機塩であるため毛髪内部への拡散が遅く、パーマ第2剤の施術時間が一般に10〜15分と長くなってしまう。
(3)またパーマ第2剤施術後に、毛髪にパーマ臭(硫化水素やメチルメルカプタンなどの還元性イオウ成分)が残ることもあり、さらに、ロングヘアの場合には、パーマ後ウェーブがとれやすくなる傾向がある。
他方、過酸化水素は、人体に対し、臭素酸ナトリウムに比べると安全であり、パーマ第2剤の施術時間が5分以内と短時間であり、かつ、パーマ施術後のパーマ臭も認められず、ウェーブの保ちが良いなど、多くの利点が認められる。しかしながら、酸化電位が高いために、パーマ第1剤処理で生成された還元毛髪への過酸化水素の作用が強すぎて、システイン酸の生成、毛髪中のメラニン色素に対するブリーチ作用などにより毛髪が損傷されやすく、さらに、形成されたウェーブの弾力が少ない等の問題点が認められている。
独国特許発明第1043989A号明細書 米国特許第91694169A号明細書
本発明は、過酸化水素を用いたパーマ第2剤における、上記の問題点を解決する手段を提供することにあり、具体的には、下記の事項を目的とするものである。
(1)臭素酸ナトリウム系パーマ第2剤とほぼ同等のウェーブ弾力を毛髪に与える。
(2)毛髪損傷が少ない。
(3)過酸化水素系のパーマ第2剤における他の利点(施術時間が5分以内、パーマ施術後のパーマ臭もなくウェーブの保ちが良いなど)はそのまま維持する。
本発明者は、過酸化水素を用いたパーマ第2剤において、ポリビニルピロリドンを用いることにより、上記の課題を解決し得ることを見いだした。
すなわち、本発明は、パーマネントウェーブ第1剤により処理した毛髪に対して、過酸化水素とポリビニルピロリドンを接触させてパーマネントウェーブ処理を行う、パーマネントウェーブの方法を提供する発明であり、当該方法は、下記のパーマネントウェーブ第2剤、又は、パーマネントウェーブ第2剤プレセットを用いることにより行うことができる。
よって、本発明は、下記の条件(1)〜(6)に従うパーマネントウェーブ第2剤を、パーマネントウェーブ第1剤により処理した毛髪に接触させて、当該毛髪のパーマネント処理を行う、パーマネントウェーブ剤を用いた施術方法を提供する発明である。
(1)過酸化水素及びポリビニルピロリドンを含有する、
(2)当該過酸化水素の含有量は、剤の0.5〜3.0質量%である、
(3)当該ポリビニルピロリドンの分子量は、60000〜2000000である、
(4)当該ポリビニルピロリドンの含有量は、剤の0.05〜20質量%である、
(5)剤のpHは、2.0〜5.0の範囲である、
(6)ポリオキシエチレンコレステリルエーテルは含有しない。
本発明において、過酸化水素及びポリビニルピロリドンを含有するパーマネントウェーブ第2剤を、本パーマ第2剤ともいう。
さらに、本発明において、過酸化水素を含有する剤(A)とポリビニルピロリドンを含有する剤(B)を含む、前記パーマネントウェーブ第2剤のプレセットを、本プレセットともいう。
ここで、「パーマネントウェーブ第2剤のプレセット」とは、当該プレセットの構成要素となっている別個の剤同士を混合することでパーマ第2剤を調製することができる、2種以上の剤を構成要素として含む、剤のセットのことを意味する。
本パーマ第2剤
上述したように、本パーマ第2剤は、過酸化水素とポリビニルピロリドンを必須含有成分とする、パーマネントウェーブ第2剤である。
本パーマ第2剤に含有させる過酸化水素の含有量は、剤の0.5〜3.0質量%が好適であり、特に好適には1.0〜2.5質量%である。この含有量が剤の0.5質量%未満であると、過酸化水素系のパーマネントウェーブ第2剤として効果を十分に発揮することが困難であり、3.0質量%を超えると、毛髪へのダメージが大きくなりすぎる。
本パーマ第2剤に含有させるポリビニルピロリドンの分子量は、5000〜2000000であることが好適である。この分子量が5000未満では、本パーマ第2剤においてポリビニルピロリドンを含有させることによる効果が十分に発揮されず、2000000を超えても、本パーマ第2剤においてポリビニルピロリドンを含有させることによる毛髪への弾性向上効果の増強が認められなくなり、かえって製剤の粘性が必要以上に大きくなる傾向が認められる。
ポリビニルピロリドンの本パーマ第2剤における含有量は、剤の0.05〜20質量%が好適である。さらに詳細には、本パーマ第2剤を、毛髪にウェーブを与えるために用いる場合には、剤の0.05〜5.0質量%であることが特に好適である。また、本パーマ第2剤を、剤に粘性が要求される縮毛矯正剤として用いる場合には、剤の0.1〜20質量%の範囲が特に好適である。
本パーマ第2剤のpHは、2.0〜5.0が好ましく、特に好ましくは2.5〜4.5である。剤のpHが2.0未満では、パーマネントウェーブ第2剤としての効果が弱くなり、5.0を超えると製剤が不安定化する傾向が認められる。pH調整剤は、特に限定されず、各種の緩衝液を用いることができるが、特に、リン酸、リン酸ナトリウム、カリウム塩等を組み合わせたリン酸緩衝液が好適である。
その他、本パーマ第2剤には、過酸化水素を含有するパーマネントウェーブ第2剤において、補助製剤として配合される成分を、本発明の効果を損なわない範囲内で、各々の成分の有効量配合することができる。
例えば、過酸化水素の安定剤として、微量の金属イオンを封鎖できる金属イオン封鎖剤(たとえばエデト酸やその塩、EDTA、スズ酸ナトリウム等)や、フェノキシエタノール、パラベン類等の防腐剤を配合することが好適である。
また、製剤の安定化、ウェーブ処理毛髪の感触やツヤ向上、さらに保湿性を向上させる等の目的から、ノニオン性活性剤、アニオン性活性剤、両性活性剤、カチオン性活性剤、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、両性高分子、カチオン性高分子、脂肪アルコール、ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、カルボキシ変性ポリシロキサン、グリコール変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、ボリオール類、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、炭化水素、エステル油、トリグリセリド、香料、色素等を、必要に応じて配合することができる。
本パーマ第2剤は、2液型のパーマネントウェーブ剤の第2剤として用いる剤であり、例えば、1)コールド二浴式パーマネントウェーブ方法の第2剤として、さらに、2)60℃以下で施術する加温二浴式パーマネントウェーブ方法の第2剤として使用される。また、3)施術する目的が髪にウェーブを持たせるウェーブ剤や、くせ毛を真直ぐにする縮毛矯正剤の第2剤として使用される。本パーマ第2剤の前提として用いられるパーマ第1剤の還元剤としては、例えば、チオグリコール酸やその塩、チオ乳酸やその塩、システインやその塩、N−アセチルシステイン、チオグリコール酸とグリセリンとのエステル、チオ乳酸とグリセリンとのエステル、システアミン塩および亜硫酸塩、亜硫酸水素塩等を用いることができる。
パーマ第1剤の毛髪ケラチンに対する還元作用は、以下の式(1)で説明される。
K-S-S-K + 2R-SH ←→ 2K-SH + R-S-S-R (1)
[K-S-S-K :毛髪ケラチン中のシスチン結合
R-SH :パーマ剤第1剤中の還元剤(チオグリコール酸、チオ乳酸やシステインなど)
K-SH :パーマ第1剤で還元処理された毛髪ケラチン中のシステイン残基
R−S−S−R :還元剤が毛髪ケラチンに作用した後に、自分自身が酸化されて生成されたジスルフィド化合物]
この還元処理された毛髪ケラチンに対する、パーマ第2剤の作用は次式(2)で説明される。
2K-SH + H2O2 → K-S-S-K + 2H2O (2)
[K-S-S-K :パーマ第2剤の酸化剤(過酸化水素)で再生された毛髪ケラチン]
しかしながら、過酸化水素は強い酸化剤であるために、次式(3)のような反応も起きやすい。
K-SH + 3HO → K-SOH + 3H2O (3)
[K-SOH:パーマ剤2液の酸化剤で過剰に酸化された毛髪ケラチン中のシステイン酸残基]
毛髪損傷が少なく弾力のあるウェーブが形成されるためには、反応(2)のみ進むことが理想的であるが、現実的には、過酸化水素を用いた場合、副反応である反応(3)が起こることが知られており、毛髪ケラチン中にシステイン酸残基が増え、毛髪強度が弱くなるなど毛髪は損傷され、またパーマ剤が目的とするウェーブ効果(特にウェーブの弾力)も弱いものとなる。
本発明においては、過酸化水素水溶液中にポリビニルピロリドンが存在するとピロリドン中のカルボニル基と、隣接するピロリドン中の三級アミンとの間に過酸化水素分子が入りこみ、強い水素結合が形成され過酸化水素分子の動きが制約されることが考えられる。
そのために、反応(3)が抑えられ、反応(2)が優先して起こるために、毛髪の損傷が抑えられ弾力のあるウェーブが形成されるものと考えられる。
このようにして本パーマ第2剤を用いることにより、過酸化水素のみを主成分としたパーマ第2剤を用いる場合よりも、毛髪損傷が少なく、弾力のあるウェーブの形成を行うことができる。
本プレセット
本プレセットは、過酸化水素を含有する剤(A)とポリビニルピロリドンを含有する剤(B)を含む、パーマネントウェーブ第2剤としての使用を目的とする剤のセットである。
通常、本プレセットは、剤(A)と(B)の組により構成される剤のセットである。
剤(A)は、過酸化水素を含有する剤であり、剤(A)における過酸化水素の含有量は、上述した本パーマ第2剤に準じて、剤(A)と(B)の質量和の0.5〜3.0質量%であることが好適であり、特に好適には1.0〜2.5質量%である。
剤(A)中には、通常の過酸化水素を配合した通常のパーマ第2剤に含有させることが可能な他の成分を配合させることができる。すなわち、上述した本パーマ第2剤と同様に、例えば、過酸化水素の安定剤として、微量の金属イオンを封鎖できる金属イオン封鎖剤や、フェノキシエタノール、パラベン類等の防腐剤を配合することが好適である。さらに、製剤の安定化、ウェーブ処理毛髪の感触やツヤ向上、さらに保湿性を向上させる等の目的から、ノニオン性活性剤、アニオン性活性剤、両性活性剤、カチオン性活性剤、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、両性高分子、カチオン性高分子、脂肪アルコール、ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、カルボキシ変性ポリシロキサン、グリコール変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、ボリオール類、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、炭化水素、エステル油、トリグリセリド、香料、色素等を、必要に応じて配合することができる。
剤(B)は、ポリビニルピロリドンを含有する剤であり、このポリビニルピロリドンは、本パーマ第2剤に準じ、分子量が5000〜2000000であることが好適である。また、剤(B)におけるポリビニルピロリドンの含有量は、上述した本パーマ第2剤に準じて、剤(A)と(B)の質量和の0.05〜20質量%が好適である。すなわち、毛髪にウェーブを与える態様の場合には、剤(A)と(B)の質量和の0.05〜5.0質量%であることが特に好適であり、剤に粘性が要求される縮毛矯正剤としての態様の場合には、0.1〜20質量%の範囲が特に好適である。
本プレセットは、具体的には、下記(1)又は(2)のように用いることにより、上述した本パーマ第2剤を用いた場合と実質的に同一の効果、すなわち、過酸化水素のみを主成分としたパーマ第2剤を用いる場合よりも、毛髪損傷が少なく、弾力のあるウェーブの形成を行うことが可能である。
(1)用時混合した本プレセットの剤(A)と(B)の混合液を、パーマ第1剤により処理した毛髪に接触させて、当該毛髪のパーマネント処理を行う方法。
(2)パーマ第1剤により処理した毛髪に対して、本プレセットの剤(B)を付着させた後で、同剤(A)を当該毛髪に接触させて、当該毛髪のパーマネント処理を行う方法。
方法(1)と(2)において、「パーマ第1剤により処理した毛髪」は、本パーマ第2剤の説明において開示した、当該処理毛髪と同一である。
また、方法(1)において「用時混合」とは、主に毛髪のパーマネント処理を行う美容院等において行われる行為であり、施術対象となる顧客等に対して、パーマ第1剤処理後、第2剤処理を行うタイミングと同時以前(パーマ第2剤使用時より24時間以内、好適には3時間以内、さらに好適には1時間以内)に、剤(A)と(B)を混合し、パーマ第2剤として用いることを意味する。
本発明により、過酸化水素を用いたパーマ第2剤において、毛髪損傷が少なく、弾力のあるウェーブの形成を行うことができる手段が提供される。
以下、本発明の実施例を記載し、本発明をさらに具体的に説明するが、本実施例により本発明の範囲が限定されるものではない。なお、配合量を示す数値は、特に断らない限り、配合対象に対する質量%である。
[試験例1]ポリビニルピロリドン配合の効果
表1に示す組成のパーマ第1剤、表2に示す組成のパーマ第2剤を調製し、ウェーブ効果と毛髪損傷を評価した(表3)。評価は次の方法によった。なお、手続補正により、実施例1(HO−2)は比較例扱いとなった。
毛髪試料
ヒトの毛髪(パーマ、カラー未処理毛)を、ソデイウムラウリルエーテルサルフェート1%水溶液で洗浄後、水で充分にリンスし、室温下で風乾させた。
TSM
毛髪2gを長さ18cm、幅3cmになるように毛髪束を作製し、パーマ用ロッドを用い第1剤と第2剤でウェーブを形成させ、ウェーブの弾力を4名で官能評価し、この平均値を記録した。
・評点は以下の通りとした。
5点:非常に弾力がある。
4点:やや弾力がある。
3点:弾力がある。
2点:弾力がややない。
1点:弾力がない。
ウェーブ効果測定(TTTC)
毛髪12本を、根元と毛先の方向をそろえて結び、結び口から根元の方向に1cmを残しカットした。さらに、結び目から毛先の方向に12cmを残しカットして毛髪束を作成した。
この毛髪束を、直径7.0mmガラス製ロッドに均一に巻きつけ、30℃の第1剤20ml中で10分間浸漬処理し、直ちに流水で30秒リンスし、第2剤20ml中に30℃、10分間処理した。その後、水洗し、ガラス製ロッドから毛髪束を外し、水中に30分間静置した。
毛髪束はウェーブのかかったヘアコイルとなり、ヘアコイルの直径dW〔mm〕を、ノギスを用いて測定する。次に、このヘアコイルの過剰な水分をふき取リ、吊るして、ヘアコイルの長さlw(mm)を、ノギスを用いて測定した。
さらにこのヘアコイルの下端に錘(0.0224g)を付けて、再びヘアコイルの長さlwp(mm)を、ノギスを用いて測定した。
同一パーマ剤について、6毛髪束を用い、dw,lwおよびlwpは6個のデータの平均値を記録した。
ヘアコイル径dwは7.Omm以上の数値であり、dw値が小さいほど強いウェーブ効果とした。
ヘアコイル長lw,lwpは、12cm以下の数値であり、値が小さいほどウェーブの弾力があるとした。
毛髪膨潤度の測定
パーマ処理された毛髪束の結び目の下をカットし、長さ12cmの部分を、25℃、50%RH下に1日以上放置させ、その後、精密天秤を用い質量を測定した(Wd)。その後、この毛髪を、精製水20ml中に30分浸漬した後、遠心分離機(5000rpm、5分)で毛髪外の水分を取り除き、直ちに精密天秤を用い質量を測定した(Ww)。
膨潤度Sw(%)は以下の式で計算した。
Sw%=(Ww-Wd)/Wd×100%
膨潤度が小さいほど毛髪損傷は少ないとした。
ヘアコイルの弾力に関連するパラメータ(毛髪繊維の捩り剛性率G、曲げヤング率E)の計算
上記方法で測定した値、dw,lw,lwp、WdおよびWwを用い、毛髪繊維の捩り剛性率G、曲げヤング率Eを計算した。計算の基礎となるものは以下のコイルバネ式である。
l=2PR2L(cosα/2IG+sinα/IE)
[l:コイルバネの長さ、P:コイルバネに掛かる加重、R:コイルバネの半径、L:コイルバネを形成する繊維の全長、α:コイルバネの繊維の水平面に対する角度、I=πd/32:慣性モーメント、d:繊維の直径]
Figure 0004863606
Figure 0004863606
Figure 0004863606
本パーマ第2剤である、実施例1〜3は、参考例(HO−1)と比較し、過酸化水素にポリビニルピロリドン(PVP)を加えた効果が、明らかに認められた。すなわち、PVP配合によりlw、lwpは小さくなり、ヘアコイルの物性値GやEも大きくなるなどウェーブの弾力が向上したことが分かる。またSwが僅かに減少し毛髪損傷が抑制されていた。TSMにおいてもウェーブの弾力が向上していることが明らかになった。
参考例H0-1は、参考例BR-1よりもウェーブの弾力が少ないものであったが、PVP配合により実施例1〜3はたとえ5分処理でもBR-1(10分処理)と同等レベルの効果が得られた。
[試験例2] 各種高分子配合の効果
PVP、PVP誘導体およびその他の高分子を選び、パーマ第2剤中に配合して、ウェーブの弾力に対する効果を調べた。表4に、パーマ第2剤中に配合した主な高分子とその効果をまとめて示した。
Figure 0004863606
試験例1で認められた、PVP配合による毛髪の弾力向上効果を評価するために、毛髪に吸着し易いカチオン性高分子〔マーコート100、マーコート550、HCポリマー、カチナールHC-200〕、PVPと同様なポリペプチド構造を持つポリリジンおよびPVP誘導体(PVP/VA S630、HCポリマー)を配合したことによる毛髪の弾力向上効果を調べたが、いずれもPVPの効果に及ばなかった。
このことから、PVP配合による毛髪弾力の向上効果は際だって優れたものであることが判明した。PVPと過酸化水素分子の強い相互作用が主な原因と推測されるが、詳細は明らかではない。
[試験例3] パーマ第1剤中の還元剤が異なったときの第2剤における効果についての検討
試験例1,2においては第1剤中の還元剤がチオグリコール酸アンモニウムであったが、本試験例では、他の還元剤として、チオ乳酸アンモニウム及び塩酸DL−システインを配合した第1剤に対する第2剤の効果を検討した。
表5に、チオ乳酸やシステインを配合したパーマ第1剤の処方を示した。
Figure 0004863606
表6に、第1剤(TL-1,CYS-1)と、試験例1の第2剤[HO-1(参考例)、HO−3(実施例2)]との組合せによる効果を示した。
Figure 0004863606
パーマ第1剤として強いウェーブ力が認められるTL-1(チオ乳酸)、弱いウェーブ力が認められるCYS-1(システイン)のいずれの場合においても、HO-3(過酸化水素+PVP K-30)の方が、HO-1(過酸化水素)よりも、毛髪におけるウェーブの弾力が認められ(lw,lwpが小さい)、ヘアコイルの物性としてG,Eの値も高く、かつ毛髪の膨潤度が小さく毛髪損傷が少ないことが判明した。
この試験例3により、パーマ第1剤の還元剤(チオグリコール酸、チオ乳酸、システイン)の違いにかかわらず、本パーマ第2剤は、ウェーブの弾力を向上させ、また毛髪損傷を少なくさせることが明らかになった。
以下に、パーマ第1剤と、これと組となる本パーマ第2剤の処方例を実施例として記載する。
[実施例4]
以下のパーマ第1、2剤を、常法により調製した。
(チオグリコール酸系パーマ第1剤)
配合成分 配合量(質量%)
チオグリコール酸アンモニウム液(50%) 13.5
ジチオジグリコール酸ジアンモニウム液(40%) 2.5
モノエタノールアミン 1.0
アンモニア水試薬特級(28%) バランス
炭酸水素アンモニウム 2.0
EDTA・3Na 0.1
塩化セチルトリメチルアンモニウム(40%) 0.5
トーレシリコーン SM8704C *1 2.0
ポリオキシエチレン(20EO)オレイルエーテル 0.5
香料 0.15
精製水 バランス
合計 100.00
pH/25℃(アンモニア水で調整) 8.8
*1 アモジメチコーンエマルジョン (株)トーレ・ダウコーニング社製
(本パーマ第2剤)
配合成分 配合量(質量%)
過酸化水素水試薬特級(31%) 6.15
リン酸水素2ナトリウム・12水 0.03
リン酸(85%) バランス
メチルパラベン 0.05
フェノキシエタノール 0.5
EDTA・3Na 0.1
ポリビニルピロリドン K-30 *1 1.0
塩化セチルトリメチルアンモニウム(40%) 0.5
精製水 バランス
合計 100.00
pH/25℃(リン酸で調整) 3.5
*1 BASF社製
パネル(女性 カラー毛、ミディアム)に、実施例4のパーマ第1,2剤を用いてパーマ施術を行った。第1剤塗布後、頭部にキャップを被せ、10分経過後、約40℃のぬるま湯でリンスし、タオルドライ後、第2剤を塗布して5分放置させた。ロッドアウト後に水洗し、仕上げた髪には、しなやかで弾力のあるウェーブが形成された。
〔実施例5〕
以下のパーマ第1、2剤を、常法により調製した。
チオ乳酸系パーマ第1剤
配合成分 配合量(質量%)
チオ乳酸アンモニウム液(60%) 13.0
塩酸DL−システイン・1水和物 2.0
モノエタノールアミン 1.0
アンモニア水試薬特級(28%) バランス
炭酸水素アンモニウム 2.0
EDTA・3Na 0.1
塩化セチルトリメチルアンモニウム(40%) 0.5
トーレシリコーン SM8704C *1 2.0
ポリオキシエチレン(20EO)オレイルエーテル 0.5
香料 0.15
精製水 バランス
合計 100.00
pH/25℃(アンモニア水で調整) 9.0
*1 アモジメチコーンエマルジョン (株)トーレ・ダウコーニング社製
過酸化水素系パーマ第2剤
配合成分 配合量(質量%)
過酸化水素水試薬特級(31%) 6.00
リン酸水素2ナトリウム・12水 0.03
リン酸(85%) バランス
メチルパラベン 0.05
フェノキシエタノール 0.5
EDTA・3Na 0.1
ポリビニルピロリドン K-30 1.0
塩化ジセチルジメチルアンモニウム液(70%) 1.5
セトステアリルアルコール 0.3
精製水 バランス
合計 100.00
pH/25℃(リン酸で調整) 3.5
毛髪束(ブリーチ処理毛3g)に、第1剤と第2剤を、それぞれ1O分、5分処理した。根元からウェーブがしっかりとかかりしなやかウェーブが形成された。
[実施例6]
以下のパーマ第1、2剤を、常法により調製した。
システイン系パーマ第1剤
配合成分 配合量(質量%)
塩酸DL−システイン・1水和物 6.5
チオグリコール酸アンモニウム液(50%) 2.0
モノエタノールアミン 3.0
アンモニア水試薬特級(28%) バランス
EDTA・3Na 0.1
セトステアリルアルコール 0.5
塩化セチルトリメチルアンモニウム(40%) 0.5
ポリオキシエチレン(20EO)セチルエーテル 0.1
香料 0.15
精製水 バランス
合計 100.00
pHはアンモニア水で調整し9.1とした。
過酸化水素系パーマ第2剤
配合成分 配合量(質量%)
過酸化水素水試薬特級(31%) 6.50
リン酸水素2ナトリウム・12水 0.03
リン酸(85%) バランス
メチルパラベン 0.05
フェノキシエタノール 0.5
EDTA・3Na 0.1
ポリビニルピロリドン K-90 *1 3.0
塩化ジセチルジメチルアンモニウム液(70%) 1.2
セトステアリルアルコール 1.0
カチナールHC−200 *2 0.1
ジメチルポリシロキサン(20CS) 1.0
精製水 バランス
合計 100.00
pH/25℃(リン酸で調整) 3.5
*1 BASF社製
*2 カチオン化セルロース (株)東邦化学社製
毛髪束(ブリーチ処理毛、3g)に、第1剤と第2剤を、それぞれ15分、5分処理を行なった。その結果、弾力があり、つややかでしなやかなウェーブが形成された。
[実施例7]
以下の縮毛矯正剤の第1、2剤を、常法により調製した。
縮毛矯正剤の第1剤
配合成分 配合量(質量%)
チオ乳酸モノエタノールアミン液(35%) 15.0
チオグリコール酸アンモニウム液(50%) 5.0
モノエタノールアミン 3.0
アンモニア水試薬特級(28%) バランス
EDTA・3Na 0.1
グリセリン 10.0
セトステアリルアルコール 2.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(80%) 0.5
ポリオキシエチレン(20EO)セチルエーテル 0.1
ジメチルポリシロキサン(6CS) 1.0
香料 0.15
精製水 バランス
合計 100.00
pHはアンモニア水で調整し9.0とした。
過酸化水素系縮毛矯正剤第2剤
配合成分 配合量(質量%)
過酸化水素水試薬特級(31%) 6.50
リン酸水素2ナトリウム・12水 0.03
リン酸(85%) バランス
メチルパラベン 0.1
フェノキシエタノール 0.5
EDTA・3Na 0.1
ポリビニルピロリドン K-90 *1 3.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(80%) 1.0
セトステアリルアルコール 3.5
ベヘニルアルコール 1.0
ジメチルポリシロキサン(20CS) 1.0
精製水 バランス
合計 100.00
pH/25℃(リン酸で調整) 3.5
*1 BASF社製
僅かにくせのある毛髪に、酸化染毛剤処理(市販品赤色系、30℃、30分染色)を行なった毛髪束(5g)を水でぬらし、タオルドライ後第1剤5mlを均一に塗布後、約40℃下で10分放置し、流水で30秒間リンス、タオルドライ後、ヘアドライヤーで乾燥しストレート用アイロンを用いて、毛髪束をはさみながら均一に伸ばした。次に、この毛髪束に第2剤5mlを均一に塗布し、室温下5分間放置後、流水でよくリンスしてから、室内で自然に乾燥させた。
毛髪束は殆ど色落ちや変色がなく、くせ毛は完全に真直ぐになり、サラサラとしたつやのある毛髪に仕上がった。
[実施例8]
ポリビニルピロリドンK‐30の5%水溶液を調製した。実施例5の第1剤で毛髪束(ブリーチ毛3g)にパーマ処理を10分行ない、水洗後に、このポリビニルピロリドン水溶液を当該毛髪束に塗布し5分放置した。次に、参考例のパーマ第2剤(HO-1:過酸化水素のみ)で、当該毛髪束を5分処理したところ、弾力のあるウェーブが形成された。

Claims (2)

  1. 下記の条件(1)〜(6)に従うパーマネントウェーブ第2剤を、パーマネントウェーブ第1剤により処理した毛髪に接触させて、当該毛髪のパーマネント処理を行う、パーマネントウェーブ剤を用いた施術方法。
    (1)過酸化水素及びポリビニルピロリドンを含有する、
    (2)当該過酸化水素の含有量は、剤の0.5〜3.0質量%である、
    (3)当該ポリビニルピロリドンの分子量は、60000〜2000000である、
    (4)当該ポリビニルピロリドンの含有量は、剤の0.05〜20質量%である、
    (5)剤のpHは、2.0〜5.0の範囲である、
    (6)ポリオキシエチレンコレステリルエーテルは含有しない。
  2. 前記パーマネントウェーブ第2剤による毛髪の処理時間が5分以内である、請求項1に記載の施術方法。
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