JP4860148B2 - サイクリン依存性キナーゼの阻害剤及びそれらの使用 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)の新規阻害剤、それらの製造プロセス、医薬、特に、増殖性障害の治療用医薬における活性成分としてそれらの使用、及びそれらを含む医薬製剤に関する。
発明の背景
増殖シグナルに応答して真核細胞が増殖する能力は、細胞周期として集合的に知られている秩序立った生化学事象の複雑なネットワークによってしっかりと制御されている。***促進シグナルは、細胞を、細胞周期の一連の制御された段階に入らせる。DNAの合成(S相)と2個の娘細胞の分離(M相)は、細胞周期進行の主要性質である。G1相は、MとSの相を分離し、***促進シグナルを受容したとき、細胞にDNA複製の準備をさせる。SとM相との間の期間は、G2相として知られ、その間に、細胞は、DNA複製間に起こったエラーを修復する。
細胞周期の制御因子は、増殖性疾患において広く重要性が増している。サイクリン依存性キナーゼ(CDK)は、細胞周期の特定相で活性化されるようになる酵素ファミリーの1つである。CDKは、触媒サブユニット(実際のサイクリン依存性キナーゼ即ちCDK)と制御サブユニット(サイクリン)からなる。少なくとも9つのCDK(CDK1、CDK2、CDK3、CDK4、CDK5、CDK6、CDK7、CDK8、CDK9など)と15の異なる型のサイクリン(サイクリンA、B1、B2、D1、D2、D3、Eなど)がある。細胞周期の各段階は、このようなCDK複合体によって制御されると考えられている:G1/S移行(CDK2/サイクリンA、CDK4/サイクリンD1〜D3、CDK6/サイクリンD3)(Senderwicz A.M.及びSausville E.A.、J Natl. Cancer Inst. 2000、376−387)、S相(CDK2/サイクリンA)、G2相(CDK1/サイクリンA)、G2/M移行相(CDK1/サイクリンズB)。
CDKは、網膜芽腫遺伝子産物Rbなどの腫瘍抑制タンパク質を含む、細胞周期事象に関与する多数のタンパク質をリン酸化できる。Rbは、細胞周期のG1/S移行に関与し、CDKによるそのリン酸化によって、その不活化が起こり(US−A−5 723 313)、次いで、転写因子E2Fの放出と、S相への進行に必要なE2F応答性遺伝子の活性化を導く。
広範な種類の疾患が、細胞周期での制御経路でのいくらかの欠陥から生じる制御されない細胞増殖により特徴付けられる[例えば、サイクリンの過剰発現又はCKI(CDK阻害タンパク質)をコードする遺伝子の欠失]。サイクリンD1の過剰発現により、CDK4−D1キナーゼ活性の脱制御が導かれ、それによって、制御されない細胞増殖に寄与する。細胞周期制御でのCDKの役割の知識、及び全ての腫瘍形成の約90%が、Rb経路の不活化を導くCDK過剰活性化と関連するという認識により、CDKは、抗腫瘍薬剤の開発の魅力的な標的である。
有効なCDK阻害剤として開発された最初の強力な分子は、フラボン化合物、即ち、フラボピリドール[cis−{2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1−メチル−ピペリジン−4−イル)−クロメン−4−オン 塩酸塩}]であった。フラボピリドールは、種々のCDKを阻害することが知られ、広範なヒトガン細胞に対しインビトロで抗増殖性活性を示す。化合物の1つのクラスとしてのフラボンに関する更なる研究は、抗増殖療法への可能性あるアプローチを提供する。結果として、フラボピリドールのアナログは、他の刊行物の主題であった。US−A−5 733 920は、CDK/サイクリン複合体の阻害剤として新規クロモンアナログを記載する。US−A−5 849 733は、増殖性疾患の治療用のタンパク質キナーゼ阻害剤としてフラボピリドールの2−チオ及び2−オキソアナログを開示する。WO 01/83469は、サイクリン依存性キナーゼの阻害剤として、3−ヒドロキシクロメン−4−オン誘導体を開示する。US−A−5 116 954及びUS H1427は、抗癌活性と免疫調節活性を有するフラボノイド化合物を開示する。US−A−5 284 856は、腫瘍性疾患の制御のためのベンゾピラン−4−オン誘導体の使用を開示する。US−A−4 900 727は、ベンゾピラン−4−オン誘導体抗炎症剤を開示する。Dysoxylum binectariferum由来の抗炎症ベンゾピラン−4−オン誘導体が、Tetrahedron、1988、44(7)、2081−2086に、R.G.Naikらにより、記載されている。
細胞増殖と腫瘍でのそれらの脱制御の誘導におけるCDK/サイクリンキナーゼ複合体、特にCDK4/サイクリンDキナーゼ複合体の主要な役割は、非常に特異的な抗増殖剤の開発のための理想的な標的にそれらをする。
しかし、効率的、又はより特異的な様式で抗増殖剤として使用できるCDK阻害剤の明瞭な必要性が存在する。本発明者らによるCDK阻害剤に関する集中的な研究により、CDKの有効な阻害剤として従来技術で予期されない構造的特徴を有する新規フラボンアナログが発見された。更に、本発明の化合物は、臨床試験中の(Curr.Pharm.Biotechnol. 2000、July (1): 107−116)公知のCDK阻害剤よりも大きな選択性をもってCDKを有効に阻害し、また種々の異なる増殖性細胞株に対し比較的低い細胞毒性を示す。従って、本発明の化合物は、種々の細胞増殖性関連障害の治療用の薬剤候補である。
発明の要旨
本発明は、概して、一般式(Ia)の化合物、そのプロドラッグ、互変異性形態、立体異性体、光学異性体、医薬として許容できる塩、医薬として許容できる溶媒和物、又は多形に関する。
式中、
は、アリール、複素環、NR10、OR11又はSR11
は、水素、アルキル、アリール、複素環、OR11、ハロゲン、シアノ、ニトロ、NR10又はSR11
、R及びRは各々独立に、水素、アルキル、ハロゲン、OR11、アリールアルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、NR10、SR11、アリールアルキルチオ、−SO−アルキル、SO−アリール、SONR10、アリール及び複素環から選択される;
は、水素、アルキル、アシル、ヒドロキシル、NR10、アルキルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アリールオキシ、
SR12、又はS(O)12
は水素、アルキル、アルキルカルボニル又はアリールカルボニル;
は水素、アルキル、アリール、カルボキサミド、スルホンアミド、NR10又はOR11
及びR10は各々独立に、水素、アルキル、アリール、アシル、複素環、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、複素環カルボニル、カルボキサミド及びスルホンアミドから選択される;又は
及びR10は、それらが結合する窒素原子と共に、窒素、酸素、硫黄及びリンから選択される少なくとも1つの更なるヘテロ原子を有し得る複素環であって、飽和、部分不飽和又は芳香族である複素環を形成する;
11は、水素、アルキル、アシル、アリール又はアルコキシカルボニル;
12は、水素、ハロゲン、アルキル、アリール、NR10、OR又は複素環;
Zは、酸素原子、硫黄原子、又はNR;但し、Zが酸素原子であるとき、Rは、OR11又はSR11以外である;
nは1又は2の整数;
Aは5〜7員環;ここで、
(I) Aが5員環であるとき、それは、飽和又は不飽和であり、一般構造(i)〜(v)のいずれか1つによって表される:
式中、X及びXは各々独立に、炭素原子及び「酸素原子、硫黄原子、S(O)、窒素原子」から選択されるヘテロ原子から選択され(但し、X及びXの少なくとも1つは、ヘテロ原子である)、該窒素原子は、R13によって少なくとも一置換されており、R13は、水素、アルキル、低級アルケニル、アリール、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキルカルボニル、シアノ、−SO10及び−CO−(CH−R14から選択される;
は、少なくとも1つの炭素原子環メンバー上の、水素、又は上記定義の置換基;
14は、水素、アルキル、ヒドロキシル、NR10、ハロゲン、−SH、−S−アルキル、−S−アリール、複素環又はアリール;
、R及びR10は上記定義の通りである;
pは1又は2の整数;
mは0〜6の整数;
但し、
(a)一般構造(i)〜(iv)の場合、Zが酸素原子、XがNR13(ここで、R13は水素、アルキル、C−Cアルカノイル又はアリール)、そしてXが炭素原子であるとき、Rは、水素又は「ヒドロキシル、C−C−アルキルオキシ、C−C−アルキルオキシカルボニル、アリールオキシ及びNR10」から選択される位置5の環メンバー上の置換基以外である;
(b)一般構造(iv)で、Zが酸素原子、XがNR13(ここで、R13は水素、アルキル、C−Cアルカノイル又はアリール)、そしてXが炭素原子であるとき、Rは、水素又は「ヒドロキシル、C−C−アルキルオキシ、C−C−アルキルオキシカルボニル、アリールオキシ及びNR10」から選択される位置2の環メンバー上の置換基以外である;
(c)X又はXのいずれかがヘテロ原子あるいはX及びXの両方がヘテロ原子、Aが不飽和のとき、位置1と2又は1と5で環メンバー間に二重結合はない;又は
(d)一般構造(v)の場合、S(O)が位置5にあるとき、Rは水素以外である;
(II) Aが6員環のとき、それは、一般構造(vi)の飽和環である:
式中、Xは酸素原子、硫黄原子、S(O)、又は窒素原子、ここで、該窒素原子は、R13によって少なくとも一置換されており、R13は、水素、アルキル、低級アルケニル、アリール、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキルカルボニル、シアノ、−SO10及び−CO−(CH−R14から選択される;Rは、位置2、3、5又は6のいずれかにおける少なくとも1つの環メンバー上の、水素又は上記定義の置換基;
但し、Zが酸素原子及びXがNR13であるとき(ここで、R13は、水素、アルキル、C−Cアルカノイル又はアリール)、Rは、水素又は「ヒドロキシル、C−C−アルキルオキシ、C−C−アルキルオキシカルボニル、アリールオキシ及びNR10」から選択される、6員環Aの位置2又は6での置換基以外である;
、R、R10、R14、p及びmは上記定義の通りである;
及び
(III) Aが7員環のとき、それは、一般構造(vii)の飽和環である:
式中、Xは酸素原子、硫黄原子、S(O)、又は窒素原子、ここで、窒素原子は、R13によって少なくとも一置換されており、R13は、水素、アルキル、低級アルケニル、アリール、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキルカルボニル、シアノ −SO10及び−CO−(CH−R14から選択される;
は、Aの位置2、3、4、6又は7のいずれかにおける少なくとも1つの環メンバー上の、水素又は上記定義の置換基;但し、Zが酸素原子及びXがNR13であるとき(ここで、R13は、水素、アルキル、C−Cアルカノイル又はアリール)、Rは、水素又は「ヒドロキシル、C−C−アルキルオキシ、C−C−アルキルオキシカルボニル、アリールオキシ及びNR10」から選択される、7員環Aの位置7における置換基以外である;
、R、R10、R14、p及びmは上記定義の通りである。
本発明は更に、一般式(Ib)のサブグループの化合物、そのプロドラッグ、互変異性形態、立体異性体、光学異性体、医薬として許容できる塩、医薬として許容できる溶媒和物、又は多形に関する。
式中、
は、アリール、複素環、NR10、OR11又はSR11
は、水素、アルキル、アリール、複素環、OR11、ハロゲン、シアノ、ニトロ、NR10又はSR11
、R及びRは各々独立に、水素、アルキル、ハロゲン、OR11、アリールアルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、NR10、SR11、アリールアルキルチオ、−SO−アルキル、SO−アリール、SONR10、アリール及び複素環から選択される;
は、水素、アルキル、アシル、ヒドロキシル、NR10、アルキルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アリールオキシ、
SR12、又はS(O)12
は水素、アルキル、アルキルカルボニル又はアリールカルボニル;
は水素、アルキル、アリール、カルボキサミド、スルホンアミド、NR10又はOR11
及びR10は各々独立に、水素、アルキル、アリール、アシル、複素環、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、複素環カルボニル、カルボキサミド及びスルホンアミドから選択される;又は
及びR10は、それらが結合する窒素原子と共に、窒素、酸素及び硫黄から選択される少なくとも1つの更なるヘテロ原子を有し得る3、4、5又は6員複素環であって、飽和、部分不飽和又は芳香族である複素環を形成する;
11は、水素、アルキル、アシル、アリール又はアルコキシカルボニル;
12は、水素、ハロゲン、アルキル、アリール、NR10、OR又は複素環;
Zは、酸素原子、硫黄原子、又はNR
nは1又は2の整数;
Aは、一般構造(i)〜(v)のいずれか1つによって表される飽和5員環である:
式中、X及びXは各々独立に、炭素原子及びヘテロ原子から選択され、ここで該ヘテロ原子は、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子から選択され、但し、X及びXの少なくとも1つは、ヘテロ原子であり、窒素原子は、R13によって少なくとも一置換されており、R13は、水素、アルキル、低級アルケニル、アリール、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキルカルボニル、シアノ、−SO10及び−CO−(CH−R14から選択される;
は、少なくとも1つの炭素原子環メンバー上の、水素又は上記定義の置換基;
、R及びR10は上記定義の通りである;
14は、水素、アルキル、ヒドロキシル、NR10、ハロゲン、−SH、−S−アルキル、−S−アリール、複素環又はアリール;及びmは0〜6の整数。
1実施態様では、本化合物は、哺乳動物のCDK/サイクリン複合体の阻害剤、並びに昆虫のCDK、植物のCDK、真菌のCDK複合体の阻害剤である。別の実施態様で、本化合物は、CDK/サイクリン複合体、例えばCDK2/サイクリンE及びCDK4/サイクリンD1複合体のキナーゼ活性の阻害剤である。
下により詳細に述べるように、本発明は更に、式(Ia)又は(Ib)の化合物の製造プロセス、医薬中の活性成分としての本化合物の使用、及びそれらを含む医薬製剤に関する。医薬製剤は、真核細胞、例えば哺乳動物細胞、昆虫細胞、植物細胞及び/又は真菌細胞、の過剰増殖を阻害するために、及び/又はこのような細胞の脱分化を防止するために使用できる。従って、本化合物は、内因性組織の非所望の増殖が特徴の、哺乳動物、特にヒトでの増殖性障害の治療に使用できる。
発明の詳細な説明
本化合物は、CDK、特にCDK/サイクリン複合体の阻害剤であり、ガン、心臓血管異常、腎障害、乾癬、アルツハイマー病、白血球の非所望の増殖を含む免疫障害、再狭窄及び他の増殖性平滑筋障害、ウイルス感染、及び真菌感染などの過剰細胞増殖を特徴とする疾患の抗増殖性療法における使用が見出されている。
本発明の化合物を記載するために使用される種々の用語の定義を下に列挙する。用語が、個々に又はより大きな群の部分として明細書を通し使用されるとき(用語が、特定の場合に違うように限定されていなければ)、これらの定義が用語に適用される。それらは、文字通りの意味で解釈されるべきではない。それらは、一般的な定義ではなく、本出願のみに関連する。
用語「フラボン」、「クロモン」及び「ベンゾピラノン」、又はそれらのアナログは、以下の基本構造:
(式中、Zは、酸素原子、硫黄原子又はNR(ここで、Rは、前記のように定義される)を表し得る)
によって表すことができる化合物を意味する。
本明細書で使用するとき、用語「アルキル」は、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、シクロアルキル(脂環式)基、アルキル置換シクロアルキル基、及びシクロアルキル置換アルキル基を含む、飽和脂肪族基の基を指す。更に、違うように記載されていなければ、用語「アルキル」は、非置換アルキル基、並びに1つ以上の異なる置換基によって置換されているアルキル基を含む。好適実施態様で、直鎖又は分岐鎖アルキルは、その骨格で30個以下の炭素原子を有し(例えば、直鎖のC−C30、分岐鎖のC−C30)、より好ましくは20個以下を有する。同様に、好適シクロアルキルは、その環構造に3〜10個の炭素原子を有し、より好ましくは、環構造に5、6又は7個の炭素を有する。1〜20個の炭素原子を含むアルキル残基の例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル及びエイコシル、これらの全ての残基のn−異性体、イソプロピル、イソブチル、1−メチルブチル、イソペンチル、ネオペンチル、2,2−ジメチルブチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、イソヘキシル、2,3,4−トリメチルヘキシル、イソデシル、sec−ブチル、又はtert−ブチルである。
3、4、5、6又は7個の環炭素原子を含むシクロアルキル残基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチル(それらはまた、置換されてもよい)である。本明細書で使用する用語アルキルはまた、シクロアルキル置換アルキル基及びアルキル置換シクロアルキル基を含む。シクロアルキル置換アルキル基の例は、シクロプロピルメチル−、シクロブチルメチル−、シクロペンチルメチル−、シクロヘキシルメチル−、シクロヘプチルメチル−、1−シクロプロピルエチル−、1−シクロブチルエチル−、1−シクロペンチルエチル−、1−シクロヘキシルエチル−、1−シクロヘプチルエチル−、2−シクロプロピルエチル−、2−シクロブチルエチル−、2−シクロペンチルエチル−、2−シクロヘキシルエチル−、2−シクロヘプチルエチル−、3−シクロプロピルプロピル−、3−シクロブチルプロピル−、3−シクロペンチルプロピル−、3−シクロヘキシルプロピル−、3−シクロヘプチルプロピル−などであり、これらの基において、シクロアルキル基並びに非環式基は置換されていてもよい。
勿論、環式アルキル基は、少なくとも3個の炭素原子を含まなければならない。従って、(C−C)−アルキルのような基は、とりわけ、飽和非環式(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、アルキル−シクロアルキル基、又は(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル−のようなシクロアルキル−アルキル基(ここで、炭素原子の総数は、4〜8の範囲でありうる)を含むものとして理解されるべきである。同様に、(C−C)−アルキルのような基は、とりわけ、飽和非環式(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、シクロプロピル−メチル−又はメチル−シクロプロピル−を含むものとして理解されるべきである。
違うように記載されていなければ、用語“アルキル”は好ましくは、1〜6個の炭素原子を有し、直鎖又は分岐鎖でありうる非環式飽和炭化水素残基と、3〜8個の環炭素原子、特に3〜6個の環炭素原子を含む環式アルキル基を含む。飽和非環式アルキル残基の特定の基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチルのような(C−C)−アルキル残基によって形成される。
違うように記載されていなければ、そして式(Ia)又は(Ib)の化合物の定義に示されるアルキル基に結合したいずれの具体的な置換基にもかかわらず、アルキル基は一般的に、非置換であるか、又は1つ以上、例えば1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基で置換されうる。置換アルキル残基に存在する如何なる種類の置換基も、置換により不安定な分子が生じなければ、任意の所望の位置に存在しうる。置換アルキルは、1つ以上、例えば1、2、3、4又は5個の水素原子が、置換基、例えばハロゲン、ヒドロキシル、カルボニル、アルコキシル、エステル、エーテル、シアノ、アミノ、アミド、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、チオエステル、スルホニル、ニトロ、アジド、アシルオキシ、複素環、アラルキル、又はアリールもしくはヘテロアリール基によって置換されているアルキル残基を指す。アルキル基の炭素骨格は、酸素、硫黄又は窒素などのヘテロ原子によって中断されてもよい。置換非環式アルキルの例は、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、アミノエチル又はモルホリノエチルである。置換シクロアルキル基の例は、置換基として1つ以上、例えば1、2、3、4又は5個の同一又は異なる非環式アルキル基、例えば、メチル基などの非環式(C−C)−アルキル基をもつシクロアルキル基である。置換シクロアルキル基の例は、4−メチルシクロヘキシル、4−tert−ブチルシクロヘキシル又は2,3−ジメチルシクロペンチルである。
炭化水素鎖上に置換された部分はそれ自身、適宜置換され得ることを当業者は理解しよう。例えば、置換アルキルの置換基は、アミノ、イミノ、アミド、スルホニル(スルホネートとスルホンアミドを含む)、並びにエーテル、アルキルチオ、カルボニル(ケトン、アルデヒド、カルボキシレート、及びエステルを含む)、−CF、−CNなどの置換及び非置換の形態を含み得る。シクロアルキルは、アルキル、アルケニル、アルコキシル、アルキルチオ、アミノアルキル、カルボニル置換アルキル、−CF、シアノ(CN)などで更に置換されうる。
本明細書で使用する用語“アルコキシル”又は“アルコキシ”は、それに結合した酸素基を有する、上記定義のアルキル基を指す。代表的アルコキシル基として、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、tert−ブトキシなどが挙げられる。
本明細書で使用する用語“アラルキル”は、アリール又はヘテロアリール基(下記定義)で置換された、上記定義のアルキル基を指す。代表的アラルキル基として、ベンジル、−(CH)−ピリジルなどが挙げられる。
用語“アルケニル”と“アルキニル”は、上記のアルキルと長さ及び可能な置換で類似の不飽和脂肪族基であるが、それぞれ、少なくとも1つの二重又は三重結合、例えば1、2又は3個の二重結合及び/又は三重結合を含む(但し、芳香系が生じるようには、環式アルキル基内に二重結合は位置しない)不飽和脂肪族基を指す。アルケニル基の例として、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−1−プロペニル又は3−メチル−2−ブテニルが挙げられる。アルキニル基の例として、エチニル、2−プロピニル、2−ブチニル又は3−ブチニルが挙げられる。アルキル基が置換されているとき、アルキル基はまた不飽和でありうる。
更に、違うように記載されていなければ、用語“アルケニル”及び“アルキニル”は、非置換のアルケニル及びアルキニル基、並びにアルキルについて上記した、1つ以上、例えば1、2、3、4又は5個の同一又は異なる基、例えば、アミノアルケニル、アミノアルキニル、アミドアルケニル、アミドアルキニル、イミノアルケニル、イミノアルキニル、チオアルケニル、チオアルキニル、カルボニル置換アルケニルもしくはアルキニル、アルケノキシル又はアルキノキシルで置換されたアルケニル及びアルキニル基を含む。
炭素数が違うように特定されていなければ、本明細書で使用する用語“低級”は、それが記載する基は、その骨格構造に最大10個の炭素原子、より好ましくは最大6個の炭素原子を有することを意味する。例えば、“低級アルケニル”は、2〜10個、より好ましくは2〜6個の炭素原子を有する、上記定義のアルケニル基を意味する。
本明細書で使用する用語“アリール”は、その中に共役pi電子系を有する少なくとも1つの炭素環が存在する、最大14個の炭素原子を有する単環又は多環炭化水素基を指す。(C−C14)−アリール残基の例は、フェニル、ナフチル、ビフェニル、フルオレニル又はアントラセニルである。(C−C10)−アリール残基の例は、フェニル又はナフチルである。違うように記載されていなければ、そして式(Ia)又は(Ib)の化合物の定義で記載されているアリール基に結合したいずれの特定の置換基にもかかわらず、アリール残基、例えば、フェニル、ナフチル又はフルオレニルは一般的に、非置換であるか、又は1つ以上、例えば1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基で置換されうる。違うように記載されていなければ、置換アリール基に存在しうる置換基は、F、Cl、Br、I、アルキル、アルケニル、アルキニル、CF、ヒドロキシル、アリールオキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、チオール、イミン、アミド又はカルボニル(カルボキシル、ホルメート、カルバミド、エステル、ケトン又はアルデヒドなど)、スルフヒドリル、シリルエーテル、チオカルボニル(チオエステル、チオアセテート又はチオホルメートなど)、スルホニル、アミノ酸エステル、又は、飽和、部分不飽和又は芳香族である複素環基である。アリール残基は、任意の所望の位置を介し結合でき、置換アリール残基において、置換基は、任意の所望位置に位置できる。例えば、一置換フェニル残基において、置換基は、2位、3位、4位又は5位(2位が好適である)に位置できる。フェニル基が2個の置換基を有するならば、これらは、2,3−位、2,4−位、2,5−位、2,6−位、3,4−位又は3,5−位に位置しうる。
用語“複素環(heterocycle)”及び“複素環(heterocyclo)”は、その1、2、3又は4個が、窒素、酸素、硫黄及びリンからなるシリーズから選択される同一又は異なるヘテロ原子である、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14環原子を含む飽和、部分不飽和又は芳香族の単環又は多環複素環系を指す。複素環基は、例えば、環に1又は2個の酸素原子及び/又は1又は2個の硫黄原子、1〜4個の窒素原子及び/又は1又は2個のリン原子を有し得る。単環基で、複素環は、好ましくは、3員、4員、5員、6員又は7員環、特に好ましくは5員又は6員環である。このような複素環基の例は、ピペラジニルとピペリジニルである。多環基で、複素環は、2つ以上の炭素が2つの隣接環に共通である縮合環、又は環が非隣接原子を介し結合している架橋環を含み得る。多環基で、複素環は好ましくは、一方が5員又は6員複素環であり、他方が5員又は6員複素環である2個の縮合環(二環式)を含む。代表的二環式及び三環式複素環基として、ベンズオキサゾリル、キノリル、イソキノリル、カルバゾリル、インドリル、イソインドリル、フェノキサジニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズオキサジアゾリル及びベンゾフラザニルが挙げられる。
環ヘテロ原子は、生じる複素環系が当該分野で公知であり、薬剤物質のサブグループとして安定であり適切であるならば、任意の所望の数と、互いに関し任意の位置で存在できる。窒素、酸素及び硫黄からなる群から1又は2個の同一又は異なるヘテロ原子を有する複素環基が好適である。このような複素環基の例は、ピロリル、フリル、チオフェニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル チアゾリル、イソチアゾリル トリアゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、アゼピニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、ラクタム、ピロリジニル、アゼチジニルである。
複素環基は、任意の環炭素原子を介し結合されえ、窒素複素環の場合、任意の適切な環窒素原子を介し結合されうる。従って、例えば、ピロリル残基は、1−ピロリル、2−ピロリル又は3−ピロリルでありえ、ピロリジニル残基は、1−ピロリジニル(=ピロリジノ)、2−ピロリジニル又は3−ピロリジニルでありえ、イミダゾリルは、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル又は5−イミダゾリルでありうる。
基−NR10で、RとR10は、それらが結合する窒素原子と共に、1つ以上のヘテロ原子を有する複素環を形成しうる。それらが結合する窒素原子と共に、RとR10によって形成される複素環の適切な例は、ピペリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペラジニル又はイミダゾールであって、それらは、下記のように非置換又は置換されていてもよい。
複素環は、環内にいずれの二重結合も含まない飽和複素環系、並びに、生じる系が安定である限り、環内に1つ以上、例えば1、2、3、4又は5個の二重結合を含む単−不飽和及び多−不飽和複素環系を含む。不飽和環は、非芳香族性又は芳香族性でありうる。芳香族複素環基はまた、慣習的用語“ヘテロアリール”とも言われ得る。複素環に関する上と下の全ての定義と説明が“ヘテロアリール”に当てはまる。
違うように記載されていなければ、そして、式(Ia)又は(Ib)の化合物の定義に記載した複素環基に結合したいずれの置換基にもかかわらず、複素環基は、非置換、又は、1つ以上の、例えば、1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基によって、環炭素原子上で置換されてもよい。複素環基中の各々の適切な環窒素原子は、互いに独立に、非置換でありえ、即ち、水素原子を有し、又は置換されうる。環炭素及び環窒素原子の置換基の例は、(C−C)−アルキル、特に(C−C)−アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、ヒドロキシ−(C−C)−アルキル(例えば、ヒドロキシメチル又は1−ヒドロキシエチル又は2−ヒドロキシエチルなど)、アルケニル、アルキニル、CF、アリールオキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、チオール、イミン、アミドもしくはカルボニル(カルボキシル、ホルメート、カルバミド、エステル、ケトン又はアルデヒドなど)、シリルエーテル、チオカルボニル(チオエステル、チオアセテート又はチオホルメートなど)、スルホニル、アミノ酸エステル、複素環、アリールなどである。安定な分子が生じる限り、置換基は、1つ以上の位置に存在しうる。
本明細書で使用する用語“ヘテロ原子”は、炭素又は水素以外のいずれの元素の原子をも意味する。好適なヘテロ原子は、窒素、酸素、硫黄及びリンである。
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、好ましくはフッ素、塩素又は臭素である。
“置換”又は“で置換されている”は、このような置換は、置換された原子と置換基の許容される価数と一致し、再配置、環化、脱離などによって、変換を容易に受けない安定な化合物を表すという暗黙の条件を含むことが理解されよう。
非充足の価数をもったいずれのヘテロ原子も、価数を充足するために水素原子を有することが仮定されていることに注意すべきである。
“特異的阻害剤”又は“特異的阻害”は、特定のCDK−サイクリン複合体に対するその阻害効果のための薬剤の選択性を意味する。
本発明の特定の化合物は、特に、幾何異性形態又は立体異性形態として存在しうる。全て互いに無関係の、式(Ia)又は(Ib)の化合物に存在する不斉中心はS配置又はR配置を有する。本発明は、純粋形態又はほぼ純粋形態での全ての可能なエナンチオマーとジアステレオマー、全ての比での2つ以上の立体異性体の混合物、例えば、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーの混合物を含む。従って、エナンチオマーとして存在しうる本発明の化合物は、エナンチオマー的に純粋形態で(左旋性鏡像体として及び右旋性鏡像体としての両方で)、ラセミ体の形態で、そして、全ての比での2つのエナンチオマーの混合物の形態で、存在しうる。シス/トランス異性の場合、本発明は、シス形態とトランス形態の両方、及び全ての比でのこれらの形態の混合物を含む。個々の立体異性体の製造は、所望ならば、慣習的方法によって混合物を分離することによって行われうる。例えば、ラセミ形態は、分別結晶化又はキラルカラムクロマトグラフィーによる分離などの物理的方法によって分割できる。個々の光学異性体は、酵素の使用によって、又は不斉合成により、光学的純粋形態で合成できる。本発明の化合物の特定のエナンチオマーは、キラル助剤による誘導体化によって製造されえ、それによって、生じるジアステレオマー混合物は分離され、補助基は切断され、純粋な所望のエナンチオマーが得られる。あるいは、化合物が、アミノなどの塩基性官能基又はカルボキシルなどの酸性官能基を含む場合、それぞれ、適切な光学活性酸又は塩基と化合物を反応させることによりジアステレオマー塩が形成される。このように形成されたジアステレオマー塩は、当該分野で周知の分別結晶化又はクロマトグラフィー手段によって分離され、次いで、純粋なエナンチオマーが、ジアステレオマー塩から単離される。立体異性体の混合物の分離は、式(Ia)又は(Ib)の化合物の段階で、又は合成中の中間体の段階で行われうる。本発明はまた、式(Ia)又は(Ib)の化合物の全ての互変異性形態を含む。更なる不斉炭素原子がアルキル基などの置換基で存在しうる。全てのこのような異性体及びそれらの混合物は、本発明に包含されることが意図される。
式(Ia)又は(Ib)の化合物が1つ以上の酸性基又は塩基性基を含む場合、本発明はまた、それらの対応する医薬として又は毒性的に許容できる塩、特にそれらの医薬として利用可能な塩を含む。
1つ以上の塩基性基、即ちプロトン化されうる基、を含む式(Ia)又は(Ib)の化合物が存在しえ、非毒性の無機又は有機酸とのそれらの付加塩の形態で本発明に従って使用できる。適切な無機酸の例として、ホウ酸、過塩素酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸及び当業者公知の他の無機酸が挙げられる。適切な有機酸の例として、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸、ケトグルタール酸、ベンゼンスルホン酸、グリセロリン酸及び当業者公知の他の有機酸が挙げられる。酸性基を含む式(Ia)又は(Ib)の化合物は、本発明に従って、例えば、Li、Na、及びK塩のようなアルカリ金属塩として、Ca、Mg塩のようなアルカリ土類金属塩として、アルミニウム塩として、リジン、アルギニン、グアニジン、ジエタノールアミン、コリン、トロメタミンなどの有機塩基の塩として、又はアンモニアとの塩として使用できる。本発明の医薬として許容できる塩は、通常の化学方法によって塩基性又は酸性部分を含む対象化合物から合成できる。一般的に、遊離塩基又は酸を、適切な溶媒又は分散剤中で、所望の塩形成無機又は有機酸又は塩基の化学量論量又は過剰量と接触させることによって、又は他の塩とのアニオン交換又はカチオン交換によって、塩は製造される。適切な溶媒は、例えば、酢酸エチル、エーテル、アルコール、アセトン、THF、ジオキサン又はこれら溶媒の混合物である。
本発明は更に、式(Ia)又は(Ib)の化合物の全ての溶媒和物、例えば、水和物又はアルコールとの付加物、また、式(Ia)又は(Ib)の化合物の誘導体及び生理的に許容でき切断できる基、例えば、エステル及びアミドを含むプロドラッグを含む。
本発明の部分を形成する一般式(Ia)又は(Ib)の化合物の種々の多形は、異なる条件下、式(Ia)又は(Ib)の化合物の結晶化によって製造されうる。例えば、結晶化のための、異なる通常使用される溶媒又はそれらの混合物を用いること;異なる温度での結晶化;結晶化中の非常に速い〜非常に遅い範囲の冷却の様々なモード。多形は、化合物を加熱又は融解して、次いで徐々に又は急速に冷却することによっても得られ得る。多形の存在は、IR分光法、固体プローブNMR分光法、示差操作熱量計、粉末X線回折、又はこのような他の技術によって測定されうる。
好適化合物は、その中に含まれる1つ以上の基が下記の意味を有するものであり、好適置換基定義の全ての組合せは、本発明の対象である。式(Ia)又は(Ib)の全ての好適な化合物に関し、本発明はまた、全ての立体異性形態、及び全ての比でのそれらの混合物、並びにそれらの医薬として許容できる塩を包含する。更に、式(Ia)又は(Ib)の全ての好適な化合物はまた、それらのプロドラッグと他の誘導体の形態、例えば、それらのエステルやアミドの形態で、本発明の対象である。
第1の好適実施態様で、本発明は、一般式(Ic)の化合物、そのプロドラッグ、互変異性形態、立体異性体、光学異性体、医薬として許容できる塩、医薬として許容できる溶媒和物又は多形に関する。
(式中、
は、非置換のアリール、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアリール;「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個の同一又は異なるヘテロ原子を有する飽和、部分不飽和又は芳香族複素環(ここで、該複素環は、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されている);NR10;OR11;又はSR11
は、水素;C−C−アルキル;非置換のアリール、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアリール;「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個の同一又は異なるヘテロ原子を有する飽和、部分不飽和又は芳香族複素環、該複素環は、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されている;OR11;ハロゲン;シアノ;ニトロ;NR10;又はSR11
、R及びRは各々独立に、水素;C−C−アルキル;ハロゲン;OR11;アリール C−C−アルコキシ;C−C−アルキルカルボニルオキシ;C−C−アルコキシカルボニルオキシ;アリールカルボニルオキシ;カルボキシ;シアノ;ニトロ;NR10;SR11;アリール−C−C−アルキルチオ;SO−C−C−アルキル;SO−アリール;SONR10;アリール;及び、「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個の同一又は異なるヘテロ原子を有する飽和、部分不飽和又は芳香族複素環;から選択される;
は−C−C−アルキレンOR11
は水素;C−C−アルキル;アリール;カルボキサミド;スルホンアミド;NR10;又はOR11
及びR10は各々独立に、水素;C−C−アルキル;アリール;C−C−アルカノイル;複素環(該複素環は、「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む);C−C−アルコキシカルボニル;C−C−アルキルカルボニル;アリールカルボニル;複素環カルボニル(ここで、該複素環−は、「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む);カルボキサミド;及びスルホンアミド;ここで、該アリール及び複素環又は複素環−は、非置換、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されている;又は、
及びR10は、それらが結合する窒素原子と共に、「窒素、酸素及び硫黄」から選択される少なくとも1つの更なるヘテロ原子を有し得、飽和、部分不飽和又は芳香族である複素環を形成し、該複素環は、非置換、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されている;
11は、水素;C−C−アルキル;C−C−アルカノイル;非置換のアリール、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアリール;又は、C−C−アルコキシカルボニル;
Zは、酸素原子;硫黄原子;又はNR
Aは5、6又は7員環;ここで、
(I) 該5員環は飽和又は不飽和であり、一般構造(i)〜(v)のいずれか1つによって表される:
式中、X及びXは各々独立に、炭素原子及び「酸素原子、硫黄原子、S(O)、及び窒素原子」から選択されるヘテロ原子から選択され(但し、構造(i)、(iii)及び(iv)において、及びXの少なくとも1つは、ヘテロ原子である)、該窒素原子は、R13によって少なくとも一置換されており、R13は、水素;非置換のC−C−アルキル、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボキシル、C−C−アルコキシ、アミノ、ニトロ、C−C−アルキルチオ、スルフヒドリル及びスルホニルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されているC−C−アルキル;非置換のC−C−アルケニル、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボキシル、C−C−アルコキシ、アミノ、ニトロ、C−C−アルキルチオ、スルフヒドリル及びスルホニルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されているC−C−アルケニル;非置換のアリール、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアリール;ヒドロキシル;C−C−アルコキシ;C−C−アルキルカルボニル;シアノ;−SO10;及び−CO−(CH−R14;から選択される;
は、少なくとも1つの炭素原子環メンバー上の、上記定義の置換基;
は水素;C−C−アルキル;C−C−アルキルカルボニル;又はアリールカルボニル;
14は、水素;C−C−アルキル;ヒドロキシル;NR10;ハロゲン;−SH;−S−C−C−アルキル;−S−アリール;アリール;ここで、該アリールは、非置換、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基によって置換されている;窒素、酸素、硫黄及びリンから選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む複素環(該複素環は、非置換、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されている);
pは、1又は2の整数;及び
mは、0〜6の整数;
式中、Xは、酸素原子、硫黄原子、S(O)、又は窒素原子であり、該窒素原子は、R13で少なくとも一置換されており、R13は上記定義の通りである;
は、位置2、3、5又は6のいずれかにおける少なくとも1つの環メンバー上の、上記定義の置換基である;Rは水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル又はアリールカルボニル;及び
(III) 該7員環は、一般構造(vii)の飽和環である:
式中、Xは、酸素原子、硫黄原子、S(O)、又は窒素原子であり、該窒素原子は、R13で少なくとも一置換されており、R13は上記定義の通りである;
は、位置2、3、4、6又は7のいずれかにおける少なくとも1つの環メンバー上の、上記定義の置換基である;及び、Rは、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル又はアリールカルボニル。
上記式(Ic)の化合物の第2の好適実施態様で、各々から独立した基R〜R、R〜R11、R13、R14、Z及びAは、下記の好適意味を有する。
が、非置換のフェニル、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基で置換されているフェニル;又は、5又は6個の環原子を含む飽和、部分不飽和又は芳香族環である複素環であり、環原子のうち1、2又は3個が、「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される同一又は異なるヘテロ原子であり、該複素環は、非置換、又は、「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基で置換されている;
が、水素;C−C−アルキル;非置換のフェニル、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基で置換されているフェニル;OR11;ハロゲン;シアノ;ニトロ;NR10;又はSR11
、R及びRが各々独立に、水素、C−C−アルキル、ハロゲン、OR11、C−C−アルキルカルボニルオキシ、NR10、SONR10、カルボキシル、シアノ及びニトロから選択される;
Zが酸素又は硫黄原子;
Aが5又は6員環;ここで、
−一般構造(i)〜(v)のいずれか1つによって表される5員飽和又は不飽和の環において、X及びXが各々独立に、炭素原子及び「酸素、硫黄、及び窒素」から選択されるヘテロ原子から選択され(但し、構造(i)、(iii)及び(iv)において、及びXの少なくとも1つが、ヘテロ原子である)、該窒素原子は、R13によって少なくとも一置換されており、R13が、水素;非置換のC−C−アルキル;又はハロゲン、ヒドロキシルもしくはカルボキシルによって置換されたC−C−アルキル;C−C−アルケニル;ヒドロキシル;C−C−アルコキシ;C−C−アルキルカルボニル;トルエンスルホニル;シアノ;SO10;−CO(CH14;及びフェニル(該フェニルは、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されている)から選択される;及び、Rが水素;
−一般構造(vi)の6員飽和環において、Xが、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子であり、該窒素原子は、R13によって少なくとも一置換されており、R13が、水素;非置換のC−C−アルキル;又はハロゲン、ヒドロキシル又はカルボキシルによって置換されたC−C−アルキル;C−C−アルケニル;ヒドロキシル;C−C−アルコキシ;C−C−アルキルカルボニル;トルエンスルホニル;シアノ;SO10;−CO(CH14;及びフェニル(該フェニルは、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されている)から選択される;及び、Rが水素;
及びR10が各々独立に、水素、C−C−アルキル、C−C−アルカノイル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルカルボニル、カルボキサミド及びスルホンアミドから選択される;又は
及びR10が、それらが結合する窒素原子と共に、窒素、酸素及び硫黄から選択される少なくとも1つの更なるヘテロ原子を有し得る3、4、5又は6員複素環を形成し、該環は、飽和、部分不飽和又は芳香族であり、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基によって置換されている;
11が水素、C−C−アルキル、C−C−アルカノイル、又はC−C−アルコキシカルボニル;及び、
14が、水素、C−C−アルキル、ヒドロキシル、−NR10、ハロゲン、−SH、又は−S−C−C−アルキル。
一般式(Ic)の化合物の第3の好適実施態様で、Aは、一般構造(i)〜(iv):
(式中、構造(iv)において、Xが、炭素原子又は窒素原子であることを除いて、Xは、炭素原子、又は「酸素、硫黄及び窒素」から選択されるヘテロ原子;及び、R及びR13は定義した通りである)のいずれか1つによって表される5員飽和又は不飽和の環であるか、又は、一般構造(vi):
(式中、R及びR13は定義した通り)
によって表される6員飽和環である。
一般式(Ic)の化合物の第4の好適実施態様で、Rが、非置換のフェニル、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基によって置換されているフェニル;又は6個の環原子を含む飽和、部分不飽和又は芳香族の環である複素環であり、環原子のうち1、2又は3個は、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一又は異なるヘテロ原子であり、ここで、該複素環は、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基によって置換されている;
及びRが水素;及び
及びRが各々独立に、「ヒドロキシル、C−C−アルコキシル及びC−C−アルキルカルボニルオキシ」から選択される。
第1の別の実施態様で、本発明は、一般式(Ig)の化合物 プロドラッグ、その互変異性形態、立体異性体、光学異性体、医薬として許容できる塩、医薬として許容できる溶媒和物又は多形に関する。
(式中、
は、非置換のアリール、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアリール;「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個の同一又は異なるヘテロ原子を有する飽和、部分不飽和又は芳香族複素環(ここで、該複素環は、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されている);NR10;OR11;又はSR11
は、水素;C−C−アルキル;非置換のアリール、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアリール;「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個の同一又は異なるヘテロ原子を有する飽和、部分不飽和又は芳香族複素環、該複素環は、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されている;OR11;ハロゲン;シアノ;ニトロ;NR10;又はSR11
、R及びRは各々独立に、水素;C−C−アルキル;ハロゲン;OR11;アリール C−C−アルコキシ;C−C−アルキルカルボニルオキシ;C−C−アルコキシカルボニルオキシ;アリールカルボニルオキシ;カルボキシ;シアノ;ニトロ;NR10;SR11;アリール−C−C−アルキルチオ;SO−C−C−アルキル;SO−アリール;SONR10;アリール;及び、「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個の同一又は異なるヘテロ原子を有する飽和、部分不飽和又は芳香族複素環;から選択される;
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルカノイル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシル、−C−C−アルコキシカルボニル、−C−C−アルキレンOR11、−C−C−アルキレンハロ、−C−C−アルキレンNR10、−C−C−アルキレンC(O)OR、フェノキシ、−NR10、SR12、S(O)12、−C(O)R12又は−C(S)R12
は水素;C−C−アルキル、アリール、C−C−アルコキシカルボニル、カルボキサミド、スルホンアミド、NR10、又はOR11
及びR10は各々独立に、水素;C−C−アルキル;アリール;C−C−アルカノイル;複素環(該複素環は、「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む);C−C−アルコキシカルボニル;C−C−アルキルカルボニル;アリールカルボニル;複素環カルボニル(ここで、該複素環−は、「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を有する);カルボキサミド、及びスルホンアミド;ここで、該アリール及び複素環又は複素環−は、非置換、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されている;又は、R及びR10は、それらが結合する窒素原子と共に、「窒素、酸素及び硫黄」から選択される少なくとも1つの更なるヘテロ原子を有し得、飽和、部分不飽和又は芳香族である複素環を形成し、該複素環は、非置換、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されている;
11は、水素;C−C−アルキル;C−C−アルカノイル;非置換のアリール、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアリール;又は、C−C−アルコキシカルボニル;
12は、水素;ハロゲン;C−C−アルキル;非置換のアリール、又は、「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基によって置換されているアリール;NR10;OR;又は、非置換の複素環、又は、「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基によって置換されている複素環;
Zは、酸素原子;硫黄原子;又はNR
Aは、一般構造(i)〜(v)のいずれか1つによって表される5員飽和又は不飽和環:
式中、X及びXは各々独立に、炭素原子及び「酸素原子、硫黄原子、S(O)、及び窒素原子」から選択されるヘテロ原子から選択され(但し、X及びXの少なくとも1つは、ヘテロ原子である)、該窒素原子は、R13によって少なくとも一置換されており、R13は、水素;非置換のC−C−アルキル、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボキシル、C−C−アルコキシ、アミノ、ニトロ、C−C−アルキルチオ、スルフヒドリル及びスルホニルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されているC−C−アルキル;非置換のC−C−アルケニル、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボキシル、C−C−アルコキシ、アミノ、ニトロ、C−C−アルキルチオ、スルフヒドリル及びスルホニルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されているC−C−アルケニル;非置換のアリール、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアリール;ヒドロキシル;C−C−アルコキシ;C−C−アルキルカルボニル;シアノ;−SO10;及び−CO−(CH−R14;から選択される;
は、少なくとも1つの炭素原子環メンバー上の、上記定義の置換基;
14は、水素、C−C−アルキル、ヒドロキシル、NR10、ハロゲン、−SH、及び−S−C−C−アルキル;
pは、1又は2の整数;
mは、0〜6の整数;及び
nは、1又は2の整数)
一般式(Ig)の化合物の第2の実施態様で、Rが、非置換のフェニル、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基で置換されているフェニル;又は、5又は6個の環原子を含む飽和、部分不飽和又は芳香族環である複素環であり、環原子のうち1、2又は3個が、「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される同一又は異なるヘテロ原子であり、ここで、該複素環は、非置換、又は、「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基で置換されている;
が、水素;C−C−アルキル;非置換のフェニル、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されているフェニル;OR11;ハロゲン;シアノ;ニトロ;NR10又はSR11
、R及びRが各々独立に、水素、C−C−アルキル、ハロゲン、OR11、C−C−アルキルカルボニルオキシ、NR10、SONR10、カルボキシル、シアノ及びニトロから選択される;
Aが、一般構造(i)〜(v)のいずれか1つによって表される5員飽和環:
式中、X及びXが各々独立に、炭素原子及び「酸素、硫黄、及び窒素」から選択されるヘテロ原子から選択され(但し、X及びXの少なくとも1つは、ヘテロ原子である)、該窒素原子は、R13によって少なくとも一置換されており、R13は、水素;非置換のC−C−アルキル;又は、ハロゲン、ヒドロキシル又はカルボキシルによって置換されたC−C−アルキル;C−C−アルケニル;ヒドロキシル;C−C−アルコキシ;C−C−アルキルカルボニル;トルエンスルホニル;シアノ;SO10;−CO(CH14;及び非置換のフェニル、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基で置換されているフェニル;から選択される;
及びR10が各々独立に、水素、C−C−アルキル、C−C−アルカノイル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルカルボニル、カルボキサミド及びスルホンアミドから選択される;又は
及びR10が、それらが結合する窒素原子と共に、窒素、酸素及び硫黄から選択される少なくとも1つの更なるヘテロ原子を有し得る3、4、5又は6員複素環を形成し、該環は、飽和、部分不飽和又は芳香族であり、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基によって置換されている;
11が水素、C−C−アルキル、C−C−アルカノイル、又はC−C−アルコキシカルボニル;
12が水素、ハロゲン、C−C−アルキル、−NR10、又はOR
14が、水素、C−C−アルキル、ヒドロキシル、−NR10、ハロゲン、−SH、又は−S−C−C−アルキル;及び
Zが、酸素原子又は硫黄原子である。
式(Ig)の化合物の第3の実施態様で、Rが、非置換のフェニル、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一または異なる置換基で置換されているフェニルでありうるか;又は、6個の環原子を含む飽和、部分不飽和又は芳香族環である複素環でありえ(環原子のうち1、2又は3個が、「窒素、酸素,及び硫黄」から選択される同一又は異なるヘテロ原子である)、該複素環は、非置換、又は、「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基で置換されている;
及びRが水素でありうる;及び
及びRが各々独立に、ヒドロキシル、C−C−アルコキシル及びC−C−アルキルカルボニルオキシから選択されうる。
式(Ig)の化合物の第4の実施態様で、Aが、一般構造(i)〜(iv)のいずれか1つによって表されうる:
式中、構造(ii)と(iv)において、Xが、炭素原子又は窒素原子であることを除いて、Xは、炭素原子、又は「酸素、硫黄及び窒素」から選択されるヘテロ原子;R13は、水素;非置換のC−C−アルキル;又は「ハロゲン、ヒドロキシル、又はカルボキシル」によって置換されたC−C−アルキル;C−C−アルケニル;ヒドロキシル;C−C−アルコキシ;C−C−アルキルカルボニル;トルエンスルホニル;シアノ;SO10;−CO(CH14;及び、非置換のフェニル、又は、「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基で置換されているフェニルから選択される。
更なる実施態様で、本発明は、一般式(Ic)又は(Ig)の化合物に関する。ここで、Rが、ハロゲン及びニトロから選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基によって置換された、フェニル又はピリジニル;R及びRが水素;R及びRがヒドロキシル;Aは、一般構造(i)〜(v)のいずれか1項によって表される飽和5員環であり、ここで、X、X、R及びR13が、定義した通りである、より詳細には、Xが炭素、Xが窒素、Rが−C−C−アルキレンヒドロキシル、R13がC−C−アルキル及びZが酸素原子である。
式(Ia)又は(Ib)の別の化合物で、各々から独立に、置換基R〜R、A及びZ並びに基アリール及び複素環(heterocyclo)又は複素環(heterocycle)は以下の意味を有する。従って、置換基R〜Rの1つ以上及びAとZは、下記の好適な又は特に好適な意味を有しうる。
は、アリール及び複素環から選択されうる。その各々は、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、カルボキシル、COO−アルキル、CONH、CONHOH、CONH−アルキル、CON(アルキル)、ニトロ、トリフルオロメチル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−Cアルキルアミノ、又はフェニル」によって一置換又は多置換されうる。一実施態様で、該複素環は、上記のように、非置換、一置換又は多置換の、1又は2個の窒素原子を含む不飽和5又は6員環でありうる。別の実施態様で、Rは、非置換のフェニル;「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、カルボキシル、COO−アルキル、CONH、CONH−アルキル、CON(アルキル)、ニトロ、トリフルオロメチル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−C−アルキルアミノ又はフェニル」により一置換又は多置換されているフェニル;及び、フェニルに関し上記した置換基によって一置換又は多置換されているピリジル;から選択されうる。さらに別の実施態様では、Rは、フェニル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、クロロフルオロフェニル、ジクロロフルオロフェニル、クロロヒドロキシルフェニル、クロロカルボキシフェニル、クロロニトロフェニル、アミノクロロフェニル、N−ヒドロキシカルボキシクロロフェニル、シアノクロロフェニル、ブロモフェニル、ジブロモフェニル、ブロモフルオロフェニル、ブロモヒドロキシルフェニル、ブロモカルボキシフェニル、ブロモニトロフェニル、アミノブロモフェニル、N−ヒドロキシカルボキシブロモフェニル、ブロモシアノフェニル フルオロフェニル、ジフルオロフェニル、フルオロヒドロキシルフェニル、ピリジル、クロロピリジル、ジクロロピリジル、クロロフルオロピリジル、クロロヒドロキシルピリジル、ブロモピリジル、ジブロモピリジル、ブロモフルオロピリジル、ブロモヒドロキシルピリジル、フルオロピリジル、ジフルオロピリジル、フルオロヒドロキシルピリジル、及びビス−トリフルオロメチルフェニルから選択されうる。
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシル、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ及びハロゲンから選択されうる。
、R及びRは、水素;非置換のC−C−アルキル、又は「ハロゲン、ヒドロキシル、又はカルボキシル」によって置換されたC−C−アルキル;C−C−アルコキシル;ヒドロキシル;カルボキシル;ニトロ;アミノ;及び−O−アシル;から選択されうる。1実施態様では、R及びRは、ヒドロキシル又はC−C アルキルカルボニルオキシであり、Rは水素である。
は水素;ヒドロキシル;非置換のC−C−アルキル;「ハロゲン、ヒドロキシル又はカルボキシ」によって置換されたC−C−アルキル;C−C−アルコキシル;C−C−アルコキシカルボニル;アリールオキシ;アミノ;C−C−アルキルアミノ;ジ C−C−アルキルアミノ;及び−C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル;から選択されうる。Rは−C−C−アルキレン−OHでありえ、好ましくは−CHOHである。
は水素原子でありうる。
Zは酸素原子でありうる。
式(Ia)又は(Ic)において、Aは、「窒素、酸素及び硫黄」から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む飽和又は不飽和5員環又は飽和6員環でありえ、環は非置換、又はRによって少なくとも一置換されている。不飽和5員環は、その環構造に1又は2個の二重結合を有し得る。式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)で、Aは、特に、1又は2個の窒素原子を含む飽和5員環でありえ、式(Ia)又は(Ic)で、1個の窒素原子を含む飽和6員環でありえ、両方の場合において、環は非置換、又はRによって少なくとも一置換されている。
Aが、一般構造(i)〜(v)の5員環であり、XとXの両方が、窒素、酸素及び硫黄から選択されるヘテロ原子を独立に表すとき、以下の条件が当てはまる:
(a)Aは、価として不飽和でありえ、安定性が容認しうる、
(b)Xは、一般構造(ii)及び(v)においてヘテロ原子窒素のみでありえ、Xは、上記ヘテロ原子のいずれか1つでありうる、
(c)Aが一般構造(i)を有するとき、Rは、位置4又は5で炭素環メンバーに結合されうる、
(d)Aが一般構造(ii)を有するとき、Rは、位置2、4又は5で炭素環メンバーに結合されうる、
(e)Aが一般構造(iii)を有するとき、Rは、位置2又は4で炭素環メンバーに結合されうる、
(f)Aが一般構造(iv)を有するとき、Rは、位置2又は5で炭素環メンバーに結合されうる、及び
(g)Aが一般構造(v)を有するとき、Rは、位置2、3又は4で炭素環メンバーに結合されうる。
別の実施態様で、式(Ia)、(Ib)又は(Ig)の化合物は、Aが飽和5員環、XがNR13(ここで、R13は、水素、C−C−アルキル又はアシル)、Xが炭素原子、Rが、水素、非置換のC−C−アルキル、「ハロゲン、ヒドロキシル又はカルボキシル」によって置換されたC−C−アルキルから選択され、Rが水素である化合物である。
更に別の実施態様で、式(Ia)の化合物は、Aが6員環、XがNR13(ここで、R13は、水素、C−C−アルキル又はアシル)、Rが、水素、非置換のC−C−アルキル、「ハロゲン、ヒドロキシル又はカルボキシル」によって置換されたC−C−アルキルから選択され、Rが水素である化合物である。
更なる実施態様で、式(Ia)の化合物は、Aが7員環、XがNR13(ここで、R13は、水素、C−C−アルキル又はアシル)、Rが、水素、非置換のC−C−アルキル、「ハロゲン、ヒドロキシル又はカルボキシル」によって置換されたC−C−アルキルから選択され、Rが水素である化合物である。
は−C−C−アルキレン−OHでありうる。
13は−CHでありうる。
更に更なる実施態様では、式(Ia)又は(Ib)の化合物は、Rが、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、NR10(ここで、RとR10は上記定義のとおりである)、又はOR11(ここで、R11は水素又はアルキル);R及びRが、各々独立に、水素及びOR11(ここで、R11は、水素、アルキル、アシル又はアリール)から選択される;Rが水素;Zが、酸素原子、硫黄原子、又はNR(ここで、Rは、水素、アルキル、アリール、カルボキサミド、NR10又はOR11(ここで、R及びR10は、各々独立に「水素、アルキル、アシル、複素環、アルコキシカルボニル、カルボキサミド及びスルホンアミド」から選択され、R11は、「水素、アルキル及びアシル」から選択される)である化合物である。
なお更なる実施態様で、式(Ia)又は(Ib)の化合物は、Rがアリール、又は複素環;Rが水素;R及びRの少なくとも1つが、OR11(ここで、R11は水素又はアルキル);Rが水素;Rがヒドロキシメチル、アルコキシメチル又はアルキルカルボニルオキシメチル;Rが水素;Zが酸素原子である化合物である。
本発明の好適化合物の例を下に列挙する。
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(4−ブロモ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(4−ブロモ−フェニル)−5−ヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−7−メトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(4−ブロモ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(3−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(3−クロロ−フェニル)−5−ヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−7−メトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(3−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−ヨード−フェニル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−ヨード−フェニル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(3−フルオロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(3−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−4−[8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル;
(+/−)−trans−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル;
(+)−trans−4−{8−[−2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル]−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル}−ベンゾニトリル;
(+)−trans−4−{5,7−ジヒドロキシ−8−[2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル}−ベンゾニトリル;
(+/−)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン;
(−)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン;
(−)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−フェニル−クロメン−4−オン;
(+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−フェニル−クロメン−4−オン;
(+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−チオフェン−2−イル−クロメン−4−オン;
(+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−[2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル]−2−チオフェン−2−イル−クロメン−4−オン;
(+)−trans−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−3−メチル−ベンゾニトリル;
(+)−trans−4−[8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−3−メチル−ベンゾニトリル;
(+/−)−trans−2−[2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−[2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル]−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−ブロモ−5−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)−フェニル]−8−[−2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル]−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)−フェニル]−5,7−ジヒドロキシ−8−[2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル]−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−[2−ブロモ−5−ニトロ−フェニル]−8−[−2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−−3−イル]−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−[2−ブロモ−5−ニトロ−フェニル]−8−[2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル]−5,7−ジヒドロキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(−2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−[2−ブロモ−5−ニトロフェニル]−8−[2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル]−5,7−ジヒドロキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル −クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(4−ニトロフェニル)−4H−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(−2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(−4−ニトロフェニル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(4−アミノフェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(−2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(2−メトキシ−フェニル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−ヒドロキシ−フェニル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−3−クロロ−4−[8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル;
(+)−trans−3−クロロ−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル;
(+)−trans−2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−ジメチルアミノ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−メチルアミノ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−[2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル]−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−メトキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−8−(2−アジドメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−8−(2−アミノメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−8−(2−アミノメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−3−{2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−メチル−ピロリジン−2−イル}−アセトニトリル;
(+/−)−trans−{3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−メチル−ピロリジン−2−イル}−アセトニトリル;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−イミダゾール−1−イルメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−イミダゾール−1−イルメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−[2−クロロ−フェニル−8−(2−メルカプトメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)]−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−メルカプトメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロフェニル)−8−[3−ヒドロキシ−1−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−イル]−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−酢酸3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−(4−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−2−イルメチルエステル;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−[2−ヒドロキシメチル−1−(4−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−イル]−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−[2−ヒドロキシメチル−1−(4−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−イル]−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−酢酸−3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−プロピル−ピロリジン−2−イルメチルエステル;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−[2−ヒドロキシメチル−1−プロピル−ピロリジン−3−イル]−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−プロピル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−ニトロ−フェニル−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−3−クロロ−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−安息香酸;
(+/−)−trans−3−ブロモ−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−安息香酸;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(4−アミノ−2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(4−アミノ−2−ブロモ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−4−クロロ−3−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−安息香酸;
(+/−)−trans−4−ブロモ−3−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−安息香酸;
(+/−)−trans−4−ブロモ−3−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−N−ヒドロキシ−ベンズアミド;
(+/−)−trans−4−クロロ−3−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−N−ヒドロキシ−ベンズアミド;
(+/−)−trans−3−クロロ−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−N−ヒドロキシ−ベンズアミド;
(+/−)−trans−3−ブロモ−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−N−ヒドロキシ−ベンズアミド;
(+/−)−trans−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−クロロ−5−ヨード−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−クロロ−5−ヨード−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−1−オキシ−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチルピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(4−アミノ−2−ブロモ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(4−アミノ−2−ブロモ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−4−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−4−メトキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−2−(2−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
(+)−trans−酢酸8−(2−アセトキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5−ヒドロキシ−2−(4−ニトロ−フェニル)−4−オキソ−4H−クロメン−7−イルエステル;
(+)−trans−2−(2,4−ジクロロ−5−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;及び
(+)−trans−2−(2,4−ジクロロ−5−フルオロ−フェニル−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
上記列挙した化合物の医薬として許容できる塩を含む。
本発明はまた、式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物、又は医薬として許容できるその塩の製造プロセスに関する。1つのこのようなプロセスは、
式(II)
(式中、R、R、R、R、R及びZは、上記定義の意味を有し、Pは官能基である)
のベンゾピラノンを、式(III)
(式中、Aは、RとRで置換されており、A、R及びRは、上記定義の意味をもつが、但し、Aは、上記一般構造(ii)及び(v)の5員環(Xが窒素原子)以外である;Qは、A環中の飽和又は不飽和炭素原子に結合した官能基であり、PとQが結合しているそれぞれの炭素原子間に炭素−炭素結合を形成できる)の化合物と反応させること、及び
i)Qが、不飽和炭素原子に結合している場合、金属触媒、有機又は無機塩基、及び有機又は無機溶媒の存在下、反応を行い、次いで、還元剤で処理して、5員環Aの位置1と2又は1と5のメンバー間、6員環Aの位置1と6又は1と2のメンバー間、7員環Aの位置1と2又は1と7のメンバー間の任意の二重結合を単結合に還元すること、及び
ii)Qが、飽和炭素原子に結合している場合、適切なリガンド又は触媒及び脱離基の存在下、反応を行うこと、
及び、適宜、生じる式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物を医薬として許容できる塩に変換することを含む。
式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物又は医薬として許容できるその塩の製造の別のプロセスでは、式(II)
(式中、R、R、R、R、R及びZは、上記定義の意味を有し、Pは官能基である)
のベンゾピラノンを、金属触媒、有機又は無機塩基、及び有機又は無機溶媒の存在下、式(IIIA)
(式中、X及びRは、上記定義の意味を有する)
の化合物と反応させ、Pが結合している式(II)の化合物の炭素と式(IIIA)の化合物の窒素との間に窒素−炭素結合を形成させ、そして、適宜、生じる式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物を医薬として許容できる塩に変換する。
あるいは、式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物又は医薬として許容できるその塩は、式(XA):
の化合物、又は式(XIIA):
の化合物
(式中、各々の場合において、R、R、R、R、R、R、R及びAは上記定義の通りである)
、無機塩基と反応させること、次いで、環化を生じさせることができる該反応混合物に酸を加えること、次いで、有機又は無機塩基を加えること、及び、適宜、生じる式(Ic)の化合物を医薬として許容できる塩に変換することによって製造できる。

式(XIIA)の化合物は、式(XIA)
の化合物から、DMF、THF又は1,4−ジオキサンなどの溶媒中、NaHなどの塩基の存在下、RCOOMe、RCOOEtなどの適当なカルボン酸エステル、又はRCOX(ここで、Xはハロゲン)のような酸クロリド、又は無水物などの活性化エステルによる処理によって得られる。
プロセスで、Aは、
から選択されうる。
11は水素でありえ、及び/又はR13はメチルでありうる。
式(XIIIA)
(式中、R、R、R、R、R、R13及びZは、上記定義の通りである)
の化合物又は医薬として許容できるその塩の製造プロセスであって、
式(VIIA)
(式中、R、R、R、R、R、R13及びZは、上記定義の通りである)
の化合物を、有機又は無機塩基の存在下、良好な脱離基によるピペリジノ環上の−OH基の置換を生じさせるのに適切な試薬と反応させること、次いで、適切な有機溶媒存在下、適切な有機塩基を加え、ピペリジノ環の縮小を生じさせること、そして、適宜、生じた式(XIII)の化合物を医薬として許容できる塩に変換すること
を含むプロセス。
式(XXXIA)
(式中、R、R、R、R、R及びZは、上記定義の通りである)
の化合物又は医薬として許容できるその塩の製造プロセスであって、
式(XXXA):
(式中、R、R、R、R、R及びZは、上記定義の通りである)のベンゾピラノンを、アルキルボランの存在下、N−アリル N−クロロトシルアミドと反応させること、そして、適宜、生じた式(XXXIA)の化合物を医薬として許容できる塩に変換すること
を含むプロセス。
式(XXXVII)
(式中、R、R、R、R、R及びZは、上記定義の通りである)
の化合物の製造プロセスであって、
式(XXXVI):
(式中、R、R、R、R、R及びZは、上記定義の通りである)
の化合物を、イミダゾリル環上のエステル基−C(O)OEtを基−CHOHに変換できる適当な還元剤と反応させること、そして、適宜、生じた式(XXXVII)の化合物を医薬として許容できる塩に変換すること
を含むプロセス。上記式(XXXVI)の化合物は、式(XXXV):
(式中、R、R、R、R、R及びZは、定義した通りである)
の化合物を、有機溶媒中、無機塩基の存在下、イソシアニドと反応させることによって製造される。
本発明はまた、一般式(VIII A)
(式中、R、R、R、R及びAは、上記の通りである)
の化合物又は医薬として許容できるその塩の分割プロセスであって、
式(VIIIA)のラセミ化合物を、溶媒の存在下、キラル助剤と反応させること、必要なジアステレオマー塩を晶出すること、次いで、塩基で処理して、式(VIII A)の化合物の所望のエナンチオマーを得ることを含むプロセスに関する。
一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物及びその中間体は、下に概説し、そして図1〜6に示した一般的スキームのいずれによっても製造できる。違うように記載されていなければ、基A、Z、R、R、R、R、R、R11及びR13は、上記一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)に関し定義した通りである。
スキーム1(図1)
本発明の化合物は、当該分野で周知の金属触媒C−C結合カップリング反応によってスキーム1で形成される。式(II)の化合物で、Pは官能基、例えば、Li、「Cl、Br又はI」などのハロゲン、トリフレート又はp−フルオロベンゼンスルホネートである。式(I)と(III)の化合物で、Aは、上記定義のように、置換されていてもよい5、6又は7員環でありうる。一般構造(i)、(iii)及び(iv)の5員環、一般構造(vi)の6員環、及び一般構造(vii)の7員環の場合、Qは、環Aの位置Cの不飽和結合に結合し、ハロゲンであるか、又は有機金属触媒を用いて、式(II)の化合物との結合に適した官能基である。Qがトリフレートならば、Pは、Cl、Br又はIから選択されるし、逆もそうである。パラジウム錯体、例えば、Pd(OAc)、PdCl(PhCN)及びPd(PhP)などの有機金属触媒が、結合のために使用されうる。結合は、DMFなどの溶媒を用いて、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ピペリジン、及びピロリジンのような塩基の存在下行う。位置Cの二重結合は、パラジウム又は白金などの触媒を用いて、ハイドロボレーションや接触水素化のような標準的方法を用いて、クロスカップリング後、還元されうる。
Qが単結合を有する炭素−1に結合している場合、PとQの結合は、適切なオルガノスタンナン(Qは、スタンナン部分を表し得る)、「1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、パラジウムジアセテート、塩化リチウム及びジフェニルメチルホスフィン」などのリガンド/触媒、及びアリール p−フルオロベンゼンスルホネートなどの脱離基を用いて生じさせうる(Ref Badone、Cecchi et al、Journal of Organic Chemistry、1992、Vol 57、6321−6323)。
Aが一般構造(ii)又は(v)を有する5員環(XはN)である場合、Pd(OAc)、PdCl(PhCN)、Pd(PhP)及びCuIなどの適切な触媒を用いて、5員複素環は、式(II)の化合物と直接結合されうる。結合は、DMFなどの溶媒を用い、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ピペリジン、及びピロリジンのような塩基の存在下行う。
スキーム2(図2)
あるいは、一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物(式(XIII)の化合物として示される)(ここで、ZはO、Aは一般構造(i)、(iii)又は(iv)に対応する5員環、ここで、XはC、XはNR13、Rヒドロキシアルキル及びRは水素(ここで、RとRの両方は、本明細書上記で定義されたAでの置換である))の製造は、図2のスキームで示される工程に基づき行うことができる。
式(VI)〜(XIII)の化合物で、スキーム2で示される基R13は好ましくはアルキルである。スキーム2に概説するように、一般式(IV)の化合物から出発して式(VII)の化合物までの製造工程は、US−A−4 900 727に記載されており、これは引用により本明細書に含まれるものである。スキーム2で、式(VII)の化合物の、式(VIII)の化合物への変換で、ピペリジン環上のヒドロキシル官能基は、トリエチルアミン、ピリジン、KCO又はNaCOのような適当な有機又は無機塩基存在下、p−トルエンスルホニルクロリド、メタンスルホニルクロリド、トリフリック無水物(triflic anhydride)又はPClのような適切な試薬での処理、次いで、イソプロパノールなどの溶媒中、酢酸ナトリウムなどの塩基を用いる環縮小によって、トシル、メシル、トリフレート、又はハライドなどの良好な脱離基に変換されうる。この工程に含まれる環縮小は、スキーム2に示されるように、フラボン形成前に行ってもよいし、又はそれは、所望の置換によって、フラボン形成後に行ってもよい。一般式(VIII)の化合物は、メタノール、イソプロパノール、ジイソプロピルエーテル、酢酸エチル又はクロロホルムなどの溶媒の存在下、(+)−ジブチル酒石酸、(+)−ケトピン酸、(+)−カンファー−10−スルホン酸、又は(+)−ショウノウ酸などのキラル助剤とそれを反応させ、必要なジアステレオマー塩を晶出し、次いで、NaHCO、NaCO又はKCOなどの塩基で処理し、式(VIII)の化合物の所望のエナンチオマーを得ることによって分割されうる。式(VIII)の化合物は、次いで、BF、EtO、ZnCl、AlCl又はTiClなどのルイス酸触媒の存在下、カルボン酸、酸クロリド、酸無水物、又は酸の任意の活性化型などのアシル化剤で処理して、式(IX)の対応するアシル化化合物が得られうる。次いで、式(IX)の化合物は、RCOCl型の酸クロリド、(RCO)O型の無水物、RCOOCH型のエステル、又は任意の同様の試薬(ここで、Rは本明細書中上記で定義した通りである)のような試薬でそれを処理することによって、式(X)の化合物に変換できる。該変換はまた、式(IX)の化合物を、ピリジンなどの酸スカベンジャーの存在下、RCOOH型の酸とオキシ塩化リンによって処理し、中性条件下、in situで酸クロリドを得ることによってももたらすことができる。式(IX)の化合物の、式(X)の化合物への変換はまた、RCOOHとポリリン酸の組合せによってももたらすことができる。式(IX)の化合物は、水性エタノール又はメタノール中、KOH又はNaOHのような塩基を用いた標準的エステル加水分解によって、式(XI)の化合物に変換されうる。生じる式(XI)のアルコールは、DMF、THF又は1,4−ジオキサンなどの溶媒中、NaHなどの塩基の存在下、RCOOMe、RCOOEtなどの適切なカルボン酸エステルを用いるか、RCOX(Xはハロゲン)のような酸クロリドを用いるか、無水物などの活性化エステルを用いる処理によって、式(XII)のβ−ジケトンに変換されうる。式(XII)のβ−ジケトンは、NaHなどの塩基による処理、次いで、濃HClなどの強酸を用いる環化、次いで、NaCO、NaHCO又はKCOなどの緩和な塩基による処理によって、最終的に式(XIII)の必要なフラボンに変換されうる。あるいは、式(X)の中間体は、NaHなどの塩基による処理、次いで濃HClのような強酸を用いる環化、次いでNaCO、NaHCO又はKCOのような緩和な塩基による処理によって、式(XIII)のフラボンに変換されうる。
一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物の製造の鍵となる中間体である式(VIII)の化合物の別の製造方法は、図6に示される(式(XXXXIII)の化合物)。
スキーム3(図3)
スキーム3は、式(XVIII)によって示される中間体化合物の製造を概説し、この化合物は、式(XIII)の化合物への式(VIII)の化合物の変換についてスキーム2で記載したものと同様な以下のプロセス工程によって、式(XXII)の化合物へ次いで変換される。ここで製造する式(XXII)の化合物は、上記一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物(ここで、ZはO、Aは、一般構造(i)、(iii)又は(iv)に対応する5員環(XはC、XはNR13、A上の置換RとRは、それぞれ−CH−OR11とH))である。
スキーム3に概説するように、式(XVIII)の化合物は、式(XIV)のアルデヒドから出発する3工程で製造される。式(XIV)の化合物は、Knoevenagel反応を用いて、式(XIV)の化合物と適切なケトンとの縮合、次いで、塩基存在下、生じる式(XV)の中間体とニトロメタンとのMichael反応によって式(XVII)の化合物を得ることを含む2工程で、式(XVII)の化合物に最初に変換される。プロリンなどのキラル塩基の存在下でのMichael反応により、式(XVII)のキラル化合物が得られる。あるいは、式(XVII)の化合物は、アルデヒド(XIV)を、式(XVI)のニトロスチレン誘導体に最初に変換し、次に、上記の塩基を用いて、Michael反応によって、それを適切なケトンと反応させることによって得られうる。
生じた式(XVII)の化合物は、次いで、スズ/HCl又は鉄/HClによる処理などの公知方法によるニトロ基の選択的還元、次いで、環化と次なる還元によって、式(XVIII)の化合物を得ることを含む一連の反応に供す。あるいは、Raneyニッケルのような触媒を用いた式(XVII)の化合物の還元的環化により、直接的に、式(XVIII)の化合物が得られる。次いで、この中心的中間体は、スキーム3に記載されるように、式(XXII)の化合物に変換される。式(XVIII)の化合物から式(XXII)の化合物へのプロセス工程は、スキーム2の、式(VIII)の化合物から式(XIII)の化合物への変換について記載されている通りである。
スキーム4(図4)
一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物(式XXXIとして示される)(ZはO,Aは、一般構造(i)、(iii)又は(iv)によって表される5員環(X=C及びX=NR13、R13はp−トルエンスルホニル(Ts)を示し、Rはハロアルキル基、ハロ原子は好ましくはCl、RはH))の別の獲得方法がスキーム4で記載される。
スキーム4に概説するように、式(XXXI)の化合物は、式(XXIII)のアルデヒドから出発して製造される。式(XXIII)の化合物は、Wittig反応を用いて、式(XXIV)の対応するスチレン化合物に変換され、次いで、それは、トリエチルボラン(EtB)などのアルキルボランの存在下、N−アリル N−クロロトシルアミドによる[3+2]シクロ付加によって式(XXV)の化合物へ変換される(Oshima et.al. Org. Lett.、2001、3、2709−2711)。次いで、式(XXV)の化合物は、スキーム2に記載するように、式(XXVI)、(XXVII)及び(XXVIII)の化合物を介して、式(XXXI)の化合物に変換される。式(XXIX)の別の中間体の使用によりまた、上記シクロ付加経路を踏襲することによって、式(XXXI)の化合物が得られる。
スキーム5(図5)
一般式(Ia)又は(Ic)の好適化合物(式(XXXVII)の化合物として示される)(ここで、Aは、一般構造(ii)に対応する5員環(X=N、X=N、Aは不飽和環、A上の置換Rは−CHOH))の製造がスキーム5で記載される。
スキーム5で概説するように、式(XXXVI)の化合物は、式(XXXII)の化合物から出発して製造される。ニトロ化で式(XXXII)の化合物は、式(XXXIII)の化合物を与え、それは、還元で対応する式(XXXIV)のアミノ化合物を与える(Larget et al、Bioorganic Med. Chem. Lett.、2000、10、835)。式(XXXIV)のアミノフラボンの、式(XXXV)の化合物への変換は、メタノール中、エチルグリオキシレートによる処理によってもたらされうる。式(XXXV)の中間体の、式(XXXVI)の中間体への更なる変換は、エタノール又はメタノールなどの溶媒中、NaCO又はKCOなどの塩基の存在下、トシルメチルイソシアニド(TosMIC)を用いて、α−アニリノ−α−アルコキシアセテートの、イミダゾールへの変換について文献に記載の方法(Tet. Lett.、2000、41、5453)を用いることによってもたらされうる。次いで、式(XXXVI)の化合物は、リチウムアルミニウムハイドライドのような試薬を用いる還元によって、必要な最終の式(XXXVII)の化合物へ変換されうる。
スキーム6(図6)
スキーム2に関し本明細書上記のように、図6の式(XXXXIII)の化合物に対応する式(VIII)の鍵となる中間体は、スキーム6で示す別のプロセス工程によって製造されうる。式(XXXXIII)の化合物は、式(XXXVIII)のキラル化合物から出発して製造されえ、該キラル化合物は、順に、Syn. Commun.、1993、23(20)、2839−2844に記載の手順に基づき製造される。Friedel−Crafts条件下のトリメトキシベンゼン(式(XXXIX))との反応で式(XXXVIII)の化合物は、生じる式(XXXX)のケトンを与え、それは、Wittig条件を用いてPhP=CHCHClによる処理で式(XXXXI)の化合物が得られる。緩和な水性塩基を用いる開環、次いで、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下での環化により、式(XXXXII)の化合物が得られる。通常の還元剤による5員環中の二重結合の次なる水素付加により、式(XXXXIII)の対応する化合物(スキーム2で式(VIII)の化合物に対応)が得られ、それは、式(VIII)の化合物の、式XIIIの化合物への変換に関しスキーム2で記載したのと同じプロセス工程を踏襲することによって、式(XIII)の化合物(一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物に対応)に更に変換されうる。
本発明の中間体は、従来技術で開示のプロセスによって、又はUS−A 4 900 727(本明細書に参考文献として含まれる)に記載の手順の改変によっても製造されうる。
一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物は、種々のサイクリン依存性キナーゼの活性を阻害するために使用でき、種々の疾患の治療用の有用な医薬化合物である。本発明の状況で、治療は、それぞれの疾患の治療並びに予防を包含する。
1実施態様で、本発明の化合物は、細胞増殖を制御するのに使用される。本発明の化合物は、細胞増殖を阻害でき、従って、過剰又は異常な細胞増殖に起因する疾患の治療に有用である。
本発明の化合物が作用して、治療利益を与え得る過剰又は異常な細胞増殖をもつ多種多様の病的状態がある。このような病的状態の例として、以下のものが挙げられる。
a.以下を含む(がそれらに限定されない)種々のガン及び白血病:
i.膀胱、乳、結腸、腎臓、肝臓、肺、卵巣、膵臓、胃、頸部、甲状腺、前立腺、皮膚の悪性腫瘍を含む悪性腫瘍;
ii.急性リンパ性白血病、B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫(Burkett’s lymphoma)を含むリンパ系の造血性腫瘍;
iii.急性及び慢性骨髄性白血病及び前骨髄球性白血病を含む骨髄系の造血性腫瘍;
iv.線維肉腫及び横紋筋肉腫を含む間葉起源の腫瘍;及び
v.メラノーマ、セミノーマ、奇形腫、骨肉腫、神経芽腫、グリオーマを含む他の腫瘍。
b.化学療法及び/又は放射線療法によって誘導される、脱毛症などの上皮細胞毒性副作用;
c.皮膚科学(乾癬);
d.骨疾患;
e.炎症及び関節炎;
f.結合組織を含む線維増殖性障害、アテローム性動脈硬化及び他の平滑筋増殖性障害、並びに慢性炎症などの線維増殖性障害;
g.心血管異常(再狭窄、腫瘍性血管形成、アテローム性動脈硬化);
h.腎臓学(糸球体腎炎);
i.寄生虫学(Plasmodium、Trypanosoma、Toxoplasmaなどの単細胞寄生虫);
j.神経学(アルツハイマー病、発作);
k.ウイルス感染(サイトメガロウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、ヘルペス);及び
l.真菌感染。
増殖性障害に加えて、本発明化合物は、例えば、場合によっては有糸***への不完全再入(abortive reentry)を伴う組織の脱分化(de−differentiation)から生じる分化性障害の治療に使用できる。このような変性障害には、tauタンパク質のリン酸化にCDK5が関与するという知見(J. BioChem. 1995、117、741−749)によって示唆されるアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症(amylotrophic lateral sclerosis)などを含む神経系の慢性神経変性疾患、並びに脊髄小脳変性症が挙げられる。他の分化性障害として、例えば、軟骨細胞又は骨細胞の脱分化によって起こり得るものなどの結合組織と関連する障害、並びに内皮組織と平滑筋細胞の脱分化を含む血管障害、腺細胞での変性変化を特徴とする胃潰瘍、及び、分化することができないことが顕著な腎臓状態(例えばウィルムス腫瘍)が挙げられる。
治療適用(例えば、ヒト用途及び獣医学用途の両方への)に加えて、本発明の化合物は、インビトロの細胞の増殖及び/又は分化状態の制御のための細胞培養添加物として使用でき、また、例えば、US−A−5 733 920(引用により本明細書に含まれる)に記載のように移植用人工組織デバイスの産生を増すために、ex vivoの組織産生のために使用できる。
当該分野で公知のディファレンシャルスクリーニングアッセイを用いて、非ヒトCDK酵素に対する特異性をもった本発明の化合物を選択できる。従って、真核病原体に特異的に作用する化合物、例えば、抗真菌剤、又は抗寄生虫剤は、一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の対象化合物から選択できる。このような阻害剤は、白血病やリンパ腫、糖尿病、AIDSの患者、又は免疫抑制療法を受けている人々におけるような、真菌感染が格別の問題である患者に有用である。
抗真菌用途のために選択されるとき、阻害剤の処方は、ヒトサイクリン依存性キナーゼ複合体のための阻害のIC50より少なくとも1桁少ない(より好ましくは、少なくとも2又は3桁少ない)IC50でヒト病原体のサイクリン依存性キナーゼ複合体を阻害する阻害剤を含むよう提供されうる。
同様に、特定の本化合物は、ディファレンシャルスクリーニングで哺乳動物酵素に対し昆虫又は植物CDKに対する阻害特異性を基に選択できる。本発明のこのような昆虫又は植物CDK阻害剤は、それぞれ殺虫剤や農業適用に用途が見出される。
従って、本発明はまた、医薬(又は薬物)としての使用のための、式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物及び/又はそれらの医薬として許容できる塩及び/又はそれらのプロドラッグに関し、細胞増殖の阻害用医薬の製造のための、あるいは、上記疾患の治療又は予防用医薬の製造のための、例えば、ガン、炎症や関節炎、乾癬、骨疾患、真菌又はウイルス感染、心血管障害、アルツハイマー病などの治療及び予防用医薬の製造のための、式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物及び/又はそれらの生理的に許容できる塩及び/又はそれらのプロドラッグの使用に関し、上記治療と予防のための方法を含むこのような目的を目的とする治療方法に関する。本発明は更に、慣習の医薬として許容できる担体に加えて、式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の少なくとも1つの化合物及び/又はその生理的に許容できる塩及び/又はそのプロドラッグの有効量を含む医薬組成物に関し、医薬として適切な及び生理的に許容できる賦形剤、及び、適宜、更なる適切な活性化合物、添加剤、又は助剤を用いて、式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の少なくとも1つの化合物を適切な投与形態にすることを含む医薬の製造プロセスに関する。医薬製剤は、哺乳動物細胞、Candida albicans、Aspergillus fumigatus、Rhizopus arrhizus、Mucor pusillusなどのヒト病原体、昆虫細胞又は植物細胞でありうる真核細胞の増殖を阻害するのに十分な量で、式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物を含有する。
本発明はまた、過剰な細胞増殖と関連した障害の治療又は予防用薬物の製造方法であって、一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の少なくとも1つの化合物を医薬活性物質として使用することを特徴とする方法に関する。
医薬は、例えば、ピル、錠剤、被覆錠剤、カプセル、顆粒、又はエリキシルの形態で経口投与できる。しかし、投与はまた、例えば、座薬の形態で直腸に行うことができ、又は、例えば、注射用滅菌溶液もしくは懸濁液の形態で静脈内、筋肉内、又は皮下に、非経口的に行うことができ、又は、例えば、溶液もしくは経皮パッチの形態で局所的に行うことができ、又は、例えば、エアロゾルもしくは鼻噴霧の形態で、他の方法で行うことができる。
本発明の医薬製剤は、自体公知のそして当業者に知られた様式で製造される。医薬として許容できる不活性な無機及び/又は有機担体及び/又は添加剤が、式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物(単数又は複数)及び/又はその(それらの)生理的に許容できる塩及び/又はその(それらの)プロドラッグに加えて使用できる。ピル、錠剤、被覆錠剤、及び硬ゼラチンカプセルの製造のために、例えば、ラクトース、コーンスターチもしくはその誘導体、アラビアゴム、酸化マグネシウム(magnesia)又はグルコースなどを使用できる。軟ゼラチンカプセルや座薬の担体は、例えば、脂肪、ワックス、天然油もしくは硬化油などである。溶液(例えば、注射溶液)の、又はエマルションもしくはシロップの製造のための担体は、例えば、水、生理的塩化ナトリウム溶液、又はアルコール(例えば、エタノール、プロパノール、もしくはグリセロール)、糖溶液(例えば、グルコース溶液又はマンニトール溶液)、又は記載した種々の溶媒の混合物である。
医薬製剤は通常、式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物及び/又はそれらの生理的に許容できる塩及び/又はそれらのプロドラッグを、約1〜99重量%、好ましくは約5〜70重量%、最も好ましくは約10〜約30重量%を含む。医薬製剤での式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)及び/又はその生理的に許容できる塩及び/又はそのプロドラッグの活性成分の量は通常約5〜500mgである。投与されるべき本発明の化合物の投与量は、広範囲に及びうる。1日当り投与されるべき投与量は、所望の効果に合うように選択される。患者一人当り、1日当り、約20〜1,000mgが、好ましくは投与される。必要であれば、より高い又はより低い一日投与量もまた投与できる。本発明の医薬組成物中の活性成分の実際の投与量レベルは、特定の患者、組成物、及び患者に毒性の無い投与方法のための所望の治療応答を達成するのに有効な活性成分の量を得るように、変動しうる。
選択される投与量レベルは、使用する本発明の特定の化合物、又はそのエステル、塩又はアミドの活性、投与経路、投与時間、使用する特定の化合物の排出速度、治療継続期間、使用する特定の化合物と組み合わせて使用される他の薬剤、化合物及び/又は材料、年齢、性別、体重、状態、全般的健康及び治療する患者の既往歴、医学分野で周知の同様の因子を含む種々の因子に依存しよう。
式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)及び/又はそれらの生理的に許容できる塩及び/又はプロドラッグの活性成分、並びに担体物質に加えて、医薬製剤は、例えば、充填剤、抗酸化剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、フレーバーコリガント(flavor corrigant)、保存剤、可溶化剤又は着色剤などの添加剤を含み得る。これらはまた、2つ以上の、式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物及び/又はそれらの生理的に許容できる塩及び/又はそれらのプロドラッグを含み得る。更に、少なくとも1つの、式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物及び/又はその生理的に許容できる塩及び/又はそのプロドラッグに加えて、医薬製剤はまた、1つ以上の他の治療的又は予防的に活性な成分を含み得る。
本発明の化合物は、単独で、又は併用療法の一部として、増殖性障害の治療で薬剤として使用されうる。例えば、本発明の化合物は、公知の抗ガン剤、細胞増殖抑制剤、及び細胞毒性剤と組み合わせて使用されうる。固定投与量として処方されるならば、このような組合せ製品は、上記の投与量範囲内の本発明の化合物と、承認された投与量範囲内の他の医薬活性薬剤を使用する。例えば、CDK阻害剤オロモウシン(olomoucine)は、アポトーシスを誘導することにおいて、公知の細胞毒性剤と相乗的に作用することが見出されている(J. Cell Sci.、1995、108、2897)。一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Ig)の化合物は、組合せ処方が不適当であるとき、抗ガン剤又は細胞毒性剤などの公知の薬物と逐次的に使用されうる。
本発明の種々の実施態様の活性に実質的に影響しない改変は、本明細書開示の本発明に包含されることが理解される。従って、以下の実施例は本発明を説明するものであり、本発明を限定するものではないことが意図される。
注:
1)元素分析:括弧内の値は理論値を示す。
実施例1:
1−メチル−4−(2,4,6−トリメトキシ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン.
(化合物番号1)
反応混合物の温度を40℃未満に維持しながら、1−メチル−4−ピペリドン(340g,3×10mmol)を、氷酢酸(600mL)中の1,3,5−トリメトキシベンゼン(500g,2.976×10mmol)の溶液にゆっくりと加えた。濃HCl(450mL)を20分かけて加えた。温度を85〜90℃に上げ、反応混合物を3.5時間撹拌した。それを40℃に冷却させ、砕氷(4kg)に注ぎ、20分撹拌した。沈殿した未反応の1,3,5−トリメトキシベンゼンを濾別した。50%NaOH水溶液を用いて、濾液を10℃未満でpH11〜12に塩基性化した。得られたオフホワイト固体(1)を濾過し、水で洗浄し、乾燥した。
収量: 580g(80%).
mp: 117−119℃.
IR cm−1: 1600,2800.
HNMR(CDCl): δ 6.15(s,2H),5.55(s,1H),3.75(s,6H),3.85(s,3H),3.1(d,2H),2.55(t,2H),2.4(s,3H),2.35(s,1H),2.0(s,1H).
MS: m/e 263(M).
実施例2:
(+/−)−trans−1−メチル−4−(2,4,6−トリメトキシ−フェニル)−ピペリジン−3−オール.
(化合物番号2)
ボロントリフルオリドエテレート(300mL,)を、乾燥THF(2.25L)中の化合物(1)(300g,1.14×10mmol)とNaBH(75gm,1.97×10mmol)の溶液に、0℃で窒素雰囲気下、撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物の温度を、55℃にゆっくりと上げ、それを1.5時間撹拌した。それを30℃に冷却した。氷冷水(100mL)をゆっくりと加え、次いで、濃HCl(375mL)で酸性化した。反応混合物を、50〜55℃で1時間撹拌した。それを30℃に冷却し、50%NaOH水溶液を用いてpH11〜12に塩基性化した。過酸化水素(30%,225mL)を0.5時間かけて加えた。反応混合物を、1.5時間55〜60℃で撹拌した。それを30℃に冷却し、十分な水を加え、沈殿塩を溶解した。有機層を分離し、水性部をEtOAc(2×1L)で抽出した。有機抽出物を乾燥(無水NaSO)し、濃縮した。得られた粗の粘性の茶色油を、4N HCl(1.2L)で処理し、EtOAc(2×500mL)で抽出した。水性部を冷却し、50%NaOH水溶液で塩基性化し、EtOAc(2×1L)を用いて抽出した。有機抽出物を乾燥(無水NaSO)し、濃縮し、生成物(2)を得た。
収量: 210g(65.6%).
mp: 89−91℃.
IR cm−1: 3500.
HNMR(CDCl): δ 6.15(s,2H),4.4(m,1H),3.7(two singlets,9H),2.4(s,3H),3.3(m,1H),2.55(t,2H),2.35(s,1H),2.0(s,1H).
MS: m/e 281(M),263(M−HO).
実施例3:
(+/−)−trans−酢酸1−メチル−3−(2,4,6−トリメトキシ−フェニル)−ピロリジン−2−イルメチルエステル(化合物番号3)
蒸留トリエチルアミン(344mL,2.49×10mmol)を、乾燥CHCl(2.5L)中の化合物(2)(350g,1.25×10mmol)の溶液にゆっくりと加えた。反応混合物に、メタンスルホニルクロリド(122mL,171.1g,1.49×10mmol)を、N雰囲気下、0℃で撹拌しながら20分かけて加えた。反応混合物を、0℃で1時間更に撹拌した。それを飽和NaHCO水溶液(1.5L)に注いだ。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥(無水NaSO)し、濃縮し、O−メシル化誘導体を得た。それを蒸留イソプロピルアルコール(1.5L)に溶解し、無水酢酸ナトリウム(408g,4.97mmol)を加え、反応混合物を1時間還流した。それを室温に冷却した。酢酸ナトリウムを濾別し、CHClで洗浄した。濾液を濃縮し、表題化合物(3)を得、それを、シリカゲルカラムと、溶出液として60%EtOAc/石油エーテル60〜80Cを用いて精製した。
収量: 241g(60%).
HNMR(CDCl): δ 6.15,(s,2H),3.92(m,1H),3.8(two singlets,9H),3.6(dd,1H),3.45(dd,1H),3.2(m,1H),2.78(m,1H),2.6(m,1H),2.42(s,3H),2.2(s,3H),2.0(m,2H).
MS: m/e 323(M).
実施例4:
(+/−)−trans−[1−メチル−3−(2,4,6−トリメトキシ−フェニル)−ピロリジン−2−イル]−メタノール
(化合物番号4)
10%NaOH水溶液(596mL,149mmol)を、メタノール(596mL)中の生成物(3)(241g,746mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、45分間50℃で撹拌した。それを、その体積の約半分に濃縮し、次いで、氷水(2L)に注いだ。次いで、それを、酢酸エチル(2×1L)を用いて抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥(無水NaSO)し、表題化合物(4)を淡黄色シロップとして得た。
収量: 198g(94%).
HNMR(CDCl): δ 6.15(s,2H),3.92(m,1H),3.8(two singlets,9H),3.6(dd,1H),3.45(dd,1H),3.2(m,1H),2.78(m,1H),2.6(m,1H),2.42(s,3H),2.0(m,2H).
MS: m/e 281(M),249(M−31).
実施例5:
(−)−trans−[1−メチル−3−(2,4,6−トリメトキシ−フェニル)−ピロリジン−2−イル]−メタノール
(化合物番号5)
(+/−)−trans−[1−メチル−3−(2,4,6−トリメトキシ−フェニル)−ピロリジン−2−イル]−メタノール(化合物番号4)(27.3g,97.1mmol)を、メタノール(100mL)中に溶解し、70℃に加熱した。このホット溶液に(+)DBTA(36.51g,101.9mmol)を加え、加熱を、10分続けた。それを濃縮し、固体(63.81g)を得、それを、メタノール(45mL)とイソプロパノール(319mL)を用いて結晶化した。濾過、イソプロパノール洗浄、次の乾燥により、結晶性酒石酸塩(13.14g),[α] 25=+55.34°(c=1.14,メタノール)を得た。次いで、この生成物を、メタノール(10mL)とイソプロパノール(40mL)を用いて再結晶した。それを、上記のように単離した。収量:9.04g,[α] 25=+49.67°(c=1.248,メタノール)。この生成物から、以下のように遊離塩基を得た。塩(9g)を、酢酸エチル(100mL)に懸濁した。この懸濁液に、5%NaHCO水溶液(100mL)を加え、混合物を30分撹拌した。有機部を分離し、水性部を、酢酸エチル(2×50mL)を用いて更に抽出した。有機部を一緒にし、濃縮し、表題化合物(5)を得た。
収量: 3.6g(26.3%).
[α] 25=−17.6°(c=1.1,メタノール).
HNMR(CDCl): δ 6.15(s,2H),3.92(m,1H),3.8(two singlets,9H),3.6(dd,1H),3.45(dd,1H),3.2(m,1H),2.78(m,1H),2.6(m,1H),2.42(s,3H),2.0(m,2H).
MS: m/e 281(M),249(M−31).
実施例6:
(−)−trans−酢酸3−(3−アセチル−2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−ピロリジン−2−イルメチルエステル(化合物番号6)
BF−エテレート(32.5mL,250mmol)を、無水酢酸(26mL,250mmol)中の生成物(5)(14.4g,51mmol)の溶液に、N雰囲気下、0℃で撹拌しながら滴下した。反応混合物を、2時間室温で撹拌した。それを、砕氷(1kg)に注ぎ、飽和NaCO水溶液を用いて塩基性化した。それを、EtOAc(3×200mL)を用いて抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(無水NaSO)し、濃縮し、表題化合物(6)を得た。
収量: 11.5g(64%).
HNMR(CDCl): δ 14.2(s,1H),5.95(s,1H),4.1(d,2H),3.92−3.75(m,7H),3.25(m,1H),2.82(m,2H),2.65(s,3H),2.5(s,3H),2.1(m,5H)
α] 25=−7.02°(c=0.7,メタノール).
実施例7:
(+/−)−trans−1−[2−ヒドロキシ−3−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4,6−ジメトキシ−フェニル]−エタノン(化合物番号7)
メタノール(25ml)中の化合物()(11g,31mmol)の溶液に、室温で撹拌しながら10%NaOH(25mL,62mmol)水溶液を加えた。反応混合物の温度を、45分間50℃に上げた。それを、室温に冷却し、濃HClを用いて酸性化し、濃縮し、メタノールを除去した。それを、飽和NaCO水溶液を用いて塩基性化した。沈殿した表題化合物(7)を濾過し、水で洗浄し、乾燥した。
収量: 8.5g.(87%).
HNMR(CDCl): δ 5.9(s,1H),3.98(m,1H),3.9(two singlets,9H),3.6(dd,1H),3.38(d,1H),3.15(m,1H),2.8(m,1H),2.6(s,3H),2.58(m,1H),2.4(s,3H),2.0(m,2H).
MS: m/e 309(M),278(M−31).
実施例8:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号8)
水素化ナトリウム(50%,2.17g,45.3mmol)を、乾燥DMF(30mL)中の化合物(7)(2.8g,9mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、0℃で撹拌しながら、分けて加えた。10分後、メチル2−クロロベンゾエート(5.09g,29.9mmol)を加えた。反応混合物を、2時間室温で撹拌した。メタノールを、20℃未満で注意深く加え、次いで、濃HCl(25mL)の添加及び2時間のHClガスの強流の通過を行った。反応混合物を、砕氷(300g)に注ぎ、飽和NaCO水溶液を用いて塩基性にした。混合物を、CHCl(3×200mL)を用いて抽出した。有機抽出物を、水で洗浄し、乾燥(無水NaSO)し、濃縮し、表題化合物(8)を得、それを、シリカゲルカラム及び溶出液としてCHCl中の2%メタノール+1%液体アンモニアの混合物を用いて精製した。
収量: 2.5g(64.6%).
mp: 95−97℃.
IR cm−1: 3400,1660.
HNMR(CDCl): δ 7.7(dd,1H),7.55(m,1H),7.45(m,2H),6.45(s,1H),6.55(s,1H),4,17(m,1H),4.05(s,3H),3.95(s,3H),4.05(s,3H),3.65(dd,1H),3.37(dd,1H),3.15(m,1H),2.77(d,1H),2.5(m,1H),2.3(s,3H),2.05(m,2H).
MS: m/e 430(M),398(M−31).
分析:C2324ClON.2HO,C,59.67(59.29);H,5.37(6.05);N,3.24(3.0);Cl,7.56(7.6).
実施例9:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号9)
化合物(8)(0.25g,0.5mmol)と乾燥ピリジン塩酸塩(2.5g,21mmol)の混合物を、1.5時間、180℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で処理し、飽和NaCO水溶液を用いて塩基性化した。それを、CHCl(3×100mL)を用いて抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥(無水NaSO)し、濃縮した。微量のピリジンを、高真空を用いて除去した。精製は、シリカゲルカラム及び溶出液としてCHCl中の5%メタノール+1%液体アンモニアの混合物を用いて行い、表題化合物(9)を得た。
収量: 0.133g(56%).
mp: 228−230℃.
HNMR(CDCl): δ 12.6(s,1H),7.5(m,4H),6.45(s,1H),6.3(s,1H),4.15(m,1H),3.9(m,2H),3.29(m,2H),2.92(m,1H),2.78(s,3H),2.48(m,1H),1.98(m,1H).
MS: m/e 402(M+1),384(M−18),370(M−31).
IR cm−1: 3350,3180,1680.
分析:C2120ClNO.HO C,59.45(60.00);H,5.17(5.28);N,3.68(3.33);Cl,8.84(8.44).
実施例10:
(+)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号11)
化合物(5)を、実施例6及び7に記載した手順を用いて、(−)−trans−1−[2−ヒドロキシ−3−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4,6−ジメトキシフェニル]−1−エタノン(化合物(10))に変換した。化合物(10)(0.75g,2.4mmol)を、実施例8に記載した手順を用いて、NaH(50%,0.582g,12.9mmol)存在下、乾燥DMF(15mL)中のメチル2−クロロベンゾエート(1.36g,7.9mmol)と反応させ、表題化合物(11)を得た。
収量: 0.67g(64%).
mp: 95−97℃.
IR cm−1: 3400,1660.
HNMR(CDCl): δ 7.7(dd,1H),7.55(m,1H),7.45(m,2H),6.45(s,1H),6.55(s,1H),4,17(m,1H),4.05(s,3H),3.95(s,3H),3.65(dd,1H),3.37(dd,1H),3.15(m,1H),2.77(d,1H),2.5(m,1H),2.3(s,3H),2.05(m,2H).
MS: m/e 430(M),398(M−31).
分析:C2324ClON.2HO C,59.67(59.29);H,5.37(6.05);N,3.24(3.0);Cl,7.56(7.6).
実施例11:
(+)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号12)
実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(4.1g,35.4mmol)を用いて脱メチル化を行った化合物(11)(0.4g,0.9mmol)は、表題化合物(12)を与えた。
収量: 0.2g,(56%).
mp: 228−230℃.
HNMR(CDCl): δ 12.6(s,1H),7.5(m,4H),6.45(s,1H),6.3(s,1H),4.15(m,1H),3.9(m,2H),3.29(m,2H),2.92(m,1H),2.78(s,3H),2.48(m,1H),1.98(m,1H).
MS: m/e 402(M+1),384(M−18),370(M−31).
IR cm−1: 3350,3180,1680.
分析:C2120ClNO.HO C,59.45(60.00);H,5.17(5.28);N,3.68(3.33);Cl,8.84(8.44).
[α] 25=+12.12°(c=0.132,メタノール:CHCl,40:60).
実施例12:
(−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号14)
(+)−trans−1−[2−ヒドロキシ−3−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4,6−ジメトキシフェニル]−1−エタノン(化合物13)を、実施例6及び7に記載された手順を用いて、(+)−trans−[1−メチル−3−(2,4,6−トリメトキシ−フェニル)−ピロリジン−2−イル]−メタノールから製造した。化合物13,(0.7g,2.2mmol)を、実施例8に記載された手順を用いて、NaH(50%,0.54g,11.25mmol)存在下、乾燥DMF(15mL)中のメチル2−クロロベンゾエート(1.15g,6.75mmol)と反応させ、表題化合物(14)を得た。
収量: 0.25g(26%).
mp: 95−97℃.
IR cm−1: 3400,1660.
HNMR(CDCl): δ 7.7(dd,1H),7.55(m,1H),7.45(m,2H),6.45(s,1H),6.55(s,1H),4,17(m,1H),4.05(s,3H),3.95(s,3H),3.65(dd,1H),3.37(dd,1H),3.15(m,1H),2.77(d,1H),2.5(m,1H),2.3(s,3H),2.05(m,2H).
MS: m/e 430(M),398(M−31).
実施例13:
(−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号15)
実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(2g,17.3mmol)を用いて脱メチル化を行った化合物(14)(0.2g,0.46mmol)は、表題化合物(15)を与えた。
収量: 0.1g(56%).
mp: 228−230℃.
HNMR(CDCl): δ 12.6(s,1H),7.5(m,4H),6.45(s,1H),6.3(s,1H),4.15(m,1H),3.9(m,2H),3.29(m,2H),2.92(m,1H),2.78(s,3H),2.48(m,1H),1.98(m,1H).
MS: m/e 402(M+1),384(M−18),370(M−31).
IR cm−1: 3350,3180,1680.
分析:C2120ClNO.HO C,59.45(60);H,5.17(5.28);N,3.68(3.33);Cl,8.84(8.44).
[α] 25=−12.28°(c=0.114,メタノール:CHCl,40:60).
実施例14:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号16)
乾燥DMF(10mL)中の化合物(10)(0.7g,2.26mmol)を、実施例8で詳記のように、NaH(50%,0.54g,11.3mmol)存在下、メチル2−ブロモベンゾエート(1.6g,)と反応させ、表題化合物(16)を得た。
収量: 0.4g.
HNMR(CDCl): δ 7.7(d,1H),7.65(t,1H),7.4(m,2H),6.45(s,1H),6.4(s,1H),4.15(m,1H),3.9(two singlets,6H),3.65(dd,1H),3.38(d,1H),3.08(m,1H),2.68(d,1H),2.45(m,1H),2.27(s,3H),2.05(m,2H).
MS: m/e 474(M),442(M−31).
実施例15:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号17)
実施例9に記載のように、ピリジン塩酸塩(3.6g,31.6mmol)を用いて脱メチル化を行った化合物(16)(0.36g,0.76mmol)は、表題化合物(17)を与えた。
収量: 0.182g(58%).
mp: 235−237℃.
HNMR(CDCl): δ 12.75(s,1H),7.86(d,1H),7.74(d,1H),7.56(m,2H),6.44(s,1H),6.12(s,1H),3.78(m,1H),3.6−3.12(m,3H),2.9(m,1H),2.85(m,1H),2.4(s,3H),2.15(m,1H),1.8(m,1H).
IR cm−1: 3450,1660.
MS: m/e 447(M),428(M−32).
分析:C2120BrNO,C,56.53(56.52);H,4.65(4.52);N,4.17(3.14);Br,17.75(17.90).
実施例16:
(+)−trans−2−(4−ブロモ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号18)
乾燥DMF(10mL)中の化合物(10)(0.83g,2.6mmol)を、実施例8に記載されたように、NaH(50%,0.63g,13.18mmol)存在下、メチル 4−ブロモベンゾエート(1.87g,11mmol)と反応させ、表題化合物(18)を得た。
収量: 0.97g(78%).
HNMR(CDCl): δ 7.9(d,2H),7.6(d,2H),6.65(s,1H),6.45(s,1H),4.35(m,1H),4.05(two singlets,6H),3.75(dd,1H),3.35(m,2H),2.75(m,2H),2.45(s,3H),2.15(m,2H).
MS: m/e 474(M),442(M−32).
実施例17:
(+)−trans−2−(4−ブロモ−フェニル)−5−ヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−7−メトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号19)
及び
(+)−trans−2−(4−ブロモ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号20)
実施例9に記載のようにピリジン塩酸塩(6.1g,52.81mmol)によって脱メチル化を行った化合物(18)(0.61g,1.29mmol)は、2つの表題化合物(19)及び(20)を与え、それらを、カラムクロマトグラフィーを用いて分離した。
化合物19:
収量: 0.2g(36%).
mp.: 163−165℃.
IR cm−1: 3420,2970,1680.
HNMR(DMSO d): δ 13.1(s,1H),8.1(d,2H),7.8(d,2H),7.1(s,1H),6.65(s,1H),3.99(m,4H),3.55(m,2H),3.3(m,1H),2.75(m,1H),2.45(s,3H),2.05(m,2H).
MS: m/e 461(M),428(M−32).
分析:C2222BrNO.HO C,54.95(55.24);H,4.66(5.05);N,3.39(2.93);Br,16.68(1670).
化合物20:
収量: 0.21g(38%).
mp: 193−195℃.
IR cm−1: 3410,1710.
HNMR(DMSO d): δ 12.85(s,1H),8.09(d,2H),7.8(d,2H),6.95(s,1H),6.15(s,1H),4.0(m,1H),3.5−3.25(m,2H),3.2(s,1H),2.95(m,2H),2.5(s,3H),2.25(m,1H),1.97(m,1H).
MS: m/e 446(M+),428(M−18),414(M−32).
分析:C2120BrNO.HO C,54.00(54.23);H,4.59(4.76);N,3.10(3.01);Br,17.37(17.17).
実施例18:
(+)−trans−2−(3−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号21)
実施例8に記載のように、NaH(0.776g,16.16mmol)存在下、メチル3−クロロベンゾエート(2.66g,15.6mmol)と反応したDMF(15mL)中の化合物(10)(1g,3.24mmol)は、表題化合物(21)を与えた。
収量: 0.35g(25%).
HNMR(CDCl): δ 8.08(d,1H),7.9(d,1H),7.45(m,2H),6.65(s,1H),6.45(s,1H),4.4(m,1H),4.0(two doublets,6H),3.75(dd,1H),3.35(m,2H),2.75(m,2H),2.45(s,3H),2.1(m,2H).
MS: m/e 430(M+1),398(M−32).
実施例19:
(+)−trans−2−(3−クロロ−フェニル)−5−ヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−7−メトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号22)
及び
(+)−trans−2−(3−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号23)
実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(2.5g,21.64mmol)を用いて脱メチル化を行った化合物(21)(0.25g,0.58mmol)は、表題化合物(22)及び(23)を与えた。
化合物(22):
収量: 0.035g(17%).
mp: 146−147℃.
IR cm−1: 3300,1650.
HNMR(DMSO d): δ 13.1(s,1H),8.27(s,1H),8.1(d,1H),7.65(m,2H),7.15(s,1H),6.65(s,1H),4.4(bs,1H),3.95(s,3H),3.6−3.3(m,2H),3.12(m,1H),2.9−2.6(m,2H),2.45(s,3H),2.05(m,2H).
MS: m/e 416(M),384(M−32).
分析:C2222ClNO.2HO C,58.76(58.47);H,5.19(5.70);N,3.34(3.1);Cl,7.43(7.84).
化合物(23):
収量: 0.085g(41%).
mp: 215−217℃.
IR cm−1: 3400,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.8(s,1H),8.2(s,1H),8.08(d,1H),7.65(m,2H),7.0(s,1H),6.18(s,1H),4.0(m,1H),3.6−3.1(m,2H),3.0(m,3H),2.45(s,3H),2.25(m,1H),1.98(m,1H).
MS: m/e 402(M),384(M−18),370(M−32).
分析:C2120ClNO.1/2HO C,61.18(61.39);H,5.03(5.15);N,3.46(3.4);Cl,8.97(8.62).
実施例20:
(+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−ヨード−フェニル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号24)
実施例8に記載したように、NaH(0.35g,50%,7.29mmol)存在下、メチル 2−ヨードベンゾエート(2.5g,9.54mmol)と反応した乾燥DMF(10mL)中の化合物(10)(0.45g,1.46mmol)は、表題化合物(24)を与えた。
収量: 0.29g(40%).
HNMR(CDCl): δ 7.98(d,1H),7.5(m,2H),7.3(s,1H),6.45(s,1H),6.35(s,1H),4,15(m,1H),4.0(two singlets,6H),3.7(dd,1H),3.55(d,1H),3.25(m,1H),3.05(m,1H),2.57(m,1H),2.4(s,3H),2.15(m,2H).
MS: m/e 522(M+1),490(M−32).
実施例21:
(+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−ヨード−フェニル)−クロメン−4−オン(化合物番号25)
実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(3g,25.97mmol)を用いて脱メチル化を行った化合物(24)(0.29g,0.588mmol)は、表題化合物(25)を与えた。
収量: 0.145g(58.7%).
mp: 233−235℃.
IR cm−1: 3400,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.8(s,1H),8.2(s,1H),8.08(d,1H),7.65(m,2H),7.0(s,1H),6.18(s,1H),4.0(m,1H),3.6−3.1(m,2H),3.0(m,3H),2.45(s,3H),2.25(m,1H),1.98(m,1H).
MS: m/e 494(M),368(M−127).
分析:C2120INO.HO C,49.5(49.33);H,4.05(4.33);N,=2.84(2.73);I,24.48(24.81).
[α] 25=+1.92°(c=0.208,1:1MeOH:CHCl).
実施例22:
(+)−trans−2−(2−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号26)
実施例8に記載したように、NaH(0.62g,50%,12.9mmol)存在下、メチル 2−フルオロベンゾエート(1.76g,11.42mmol)で処理した乾燥DMF(10mL)中の化合物(10)(0.8g,2.5mmol)は、表題化合物(26)を与えた。
収量: 0.68g(65%).
HNMR(CDCl): δ 7.98(d,1H),7.5(m,2H),7.3(s,1H),6.45(s,1H),6.35(s,1H),4,15(m,1H),4.0(two singlets,6H),3.7(dd,1H),3.55(d,1H),3.25(m,1H),3.05(m,1H),2.57(m,1H),2.4(s,3H),2.15(m,2H).
MS: m/e 414(M+1),382(M−32).
実施例23:
(+)−trans−2−(2−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号27)
実施例9で記載したように、ピリジン塩酸塩(1g,8.65mmol)で脱メチル化を行った化合物(26)(0.07g,0.169mmol)は、表題化合物(27)を与えた。
収量: 0.017g(26%).
mp: 206−208℃.
IR cm−1: 3400,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.8(s,1H),8.08(m,1H),7.65(m,1H),7.4(m,2H),6.68(s,1H),6.18(s,1H),4.2(m,1H),3.85(dd,1H),3.7(m,1H),3.58(m,1H),3.48(m,1H),3.3(m,1H),2.85(s,3H),2.35(m,2H).
MS: m/e 386(M+1).
分析:C2120FNO.HO C,63.09(62.53);H,5.5(4.99);N,3.4(3.4)
実施例24:
(+)−trans−2−(3−フルオロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号28)
実施例8に記載したように、NaH(0.64g,50%,13.33mmol)存在下、メチル3−フルオロベンゾエート(1.82g,11.82mmol)と反応した乾燥DMF(10mL)中の化合物(10)(0.83g,2.69mmol)は、表題化合物(28)を与えた。
収量: 0.73g(68%).
HNMR(CDCl): δ 8.05(t,2H),7.65(dd,1H),7.45(m,1H),7.12(s,1H),6.6(s,1H),4.35(m,1H),3.95(two doublets,6H),3.6−3.25(m,4H),3.05(m,1H),2.65(m,1H),2.35(s,3H),1.97(m,2H).
MS: m/e 414(M+1),382(M−32).
実施例25:
(+)−trans−2−(3−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号29)
実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(5.1g,44.15mmol)を用いて脱メチル化した化合物(28)(0.51g,1.23mmol)は、表題化合物(29)を与えた。
収量: 0.25g(42%).
mp: 218−220℃.
IR cm−1: 3390,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.85(s,1H),8.0(m,2H),7.65(m,1H),7.45(m,1H),7.05(s,1H),6.18(s,1H),4.05(m,1H),3.7−3.2(m,2H),2.95(m,3H),2.5(s,3H),2.25(m,1H),1.98(m,1H).
MS: m/e 386(M+1),368(M−18),354(M−32).
分析:C2120FNO.1/2HO C,63.25(63.96);H,5.09(5.36);N,3.57(3.55).
実施例26:
(+)−trans−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号30)
実施例(8)に記載したように、乾燥DMF(20mL)中の化合物(10)(1.5g,4.85mmol)を、NaH(1.02g,50%,21.25mmol)存在下、0〜5℃で、2,6−ジフルオロ−1−ベンゾイルクロリド(0.8mL,1.13g,6.4mmol)と反応させた。
反応混合物を、氷水で希釈し、EtOAc(3×100mL)を用いて抽出した。有機部を、水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮した。このように得られた半固体残渣を濃HCl(50mL)で処理し、2時間室温で撹拌した。実施例8に記載したように行われた更なる精製は、表題化合物(30)を与えた。
収量: 0.09g(5%).
HNMR(CDCl): δ 7.5(m,1H),7.1(t,2H),6.42(two singlets,2H),4.11(m,1H),3.97(two singlets,6H),3.66(dd,1H),3.52(d,1H),3.25(m,1H),2.95(m,1H),2.65(m,1H),2.45(s,3H),2.0(m,2H).
MS: m/e 432(M+1),400(M−32).
実施例27:
(+)−trans−2−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号31)
実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(1g,8.66mmol)を用いて脱メチル化を行った化合物(30)(0.09g,0.208mmol)は、表題化合物(31)を与えた。
収量: 0.032g(38%).
mp: 242−244℃.
IR cm−1: 3300,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.65(s,1H),7.75(m,1H),7.4(t,2H),6.6(s,1H),6.15(s,1H),3.7(m,1H),3.6−3.1(m,2H),3.88(m,3H),2.45(s,3H),2.15(m,1H),1.85(m,1H).
MS: m/e 404(M+1),386(M−18),372(M−32).
分析:C2119NO.HO C,60.43(59.85);H,4.96(5.02);N,3.96(3.32).
実施例28:
(+/−)−trans−4−[8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル.(化合物番号32)
実施例8に記載したように、NaH(1.2g,50%,25mmol)存在下、メチル4−シアノベンゾエート(2.57g,15.96mmol)と反応した乾燥DMF(15mL)中の化合物(7)(1.5g,4.85mmol)は、表題化合物(32)を与えた。
収量: 0.65g(48%).
mp: 214−216℃.
IR cm−1: 3400,2210,1640.
HNMR(CDCl): δ 8.15(d,2H),7.78(d,2H),6.75(s,1H),6.48(s,1H),4.45(m,1H),4.02(two singlets,6H),3.7(dd,1H),3.3(m,3H),2.78(m,1H),2.6(d,1H),2.42(s,3H),2.08(m,2H),
MS: m/e 421(M+1),378(M−42).
分析:C2424.1/2HO C,67.05(67.12);H,5.78(5.63);N,6.1(6.5).
実施例29:
(+/−)−trans−4−[5−ヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−7−メトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル(化合物番号33)
及び
(+/−)−trans−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル(化合物番号34)
化合物(32)(0.30g,0.71mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(3g,)と反応させた。これにより、表題化合物(33)及び(34)を得た。
化合物(33):
収量: 0.033g(10%).
mp:分解>250℃.
IR cm−1: 3320,2210,1640.
HNMR(CDCl): δ 12.98(s,1H),8.35(d,2H),8.08(d,2H),7.2(s,1H),6.65(s,1H),3.38(m,1H),3.95(s,3H),3.5−3.2(m,2H),3.1(m,2H),2.65(m,1H),2.4(s,3H),2.0(m,2H).
MS: m/e: 407(M+1).
分析:C2322.1/2HO C,63.96(63.73);H,5.46(5.81);N,5.63(5.46).
化合物(34):
収量: 0.1g(36%).
mp: 273−275℃.
IR cm−1: 3500,2220,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.8(s,1H),8.26(d,2H),8.08(d,2H),7.1(s,1H),6.15(s,1H),4.05(m,1H),3.7−3.4(m,2H),2.95(m,3H),2.55(s,3H),2.25(m,1H),2.0(m,1H).
MS: m/e 393(M+1),376(M−18).
分析:C2220.1/4HO C,66.59(66.57);H,5.26(5.2);N,6.63(7.05).
実施例30:
(+)−trans−4−[8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル.(化合物番号35)
実施例8に記載したように、NaH(50%,0.762g,15.86mmol)存在下、メチル4−シアノベンゾエート(1.02g,6.34mmol)と反応した乾燥DMF(15mL)中の化合物(10)(0.98g,3.17mmol)は、表題化合物(35)を与えた。
収量: 0.56g(43%).
IR cm−1: 3400,2210,1640.
HNMR(DMSO d): δ 8.28(d,2H),8.05(d,2H),6.98(s,1H),6.7(s,1H),4.3(m,1H),4.0(s,3H),3.95(s,3H),3.55−3.4(m,2H),3.25−3.15(m,2H),2.65(m,1H),2.4(s,3H),2.0(m,2H).
MS: m/e 421(M+1),378(M−42).
実施例31:
(+)−trans−4−[5−ヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−7−メトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル(化合物番号36)
及び
(+)−trans−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル.(化合物番号37)
実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(5g,43.29mmol)と反応した化合物(35)(0.50g,1.19mmol)は、表題化合物(36)及び(37)を与えた。
化合物(36):
収量: 0.1g(20%).
mp: 117−119℃.
IR cm−1: 3420,2250,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.98(s,1H),8.35(d,2H),8.08(d,2H),7.2(s,1H),6.65(s,1H),4.3(m,1H),3.95(s,3H),3.5−3.2(m,3H),3.08(m,1H),2.6(m,1H),2.35(s,3H),1.98(m,2H).
MS: m/e 407(M+1),375(M−32).
分析:C2322.1/2HO C,64.44(64.39);H,5.11(5.6);N,6.31(6.53).
化合物(37):
収量: 0.19g(40%).
mp: 245−246℃.
IR cm−1: 3400,2240,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.8(s,1H),8.28(d,2H),8.05(d,2H),7.1(s,1H),6.15(s,1H),4.0(m,1H),3.6−3.4(m,2H),3.0(m,3H),2.5(s,3H),2.25(m,1H),1.98(m,1H).
MS: m/e 393(M+1),376(M−18).
分析:C2220.1/2HO C,63.38(63.0);H,5.22(5.52);N,6.64(6.67).
実施例32:
(+/−)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン.(化合物番号38)
乾燥DMF(15mL)中の化合物(7)(1.5g,4.84mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(1.2g,50%,25mmol)存在下、メチル4−トリフルオロメチルベンゾエート(3.27g,16.02mmol)と反応させ、表題化合物(38)を得た。
収量: 0.7g(31.8%).
mp: 114−115℃
IR cm−1: 3450,1640.
HNMR(CDCl): δ 8.17(d,2H),7.78(d,2H),6.75(s,1H),6.48(s,1H),4.38(m,1H),4.0(two singlets,6H),3.7(dd,1H),3.38(d,1H),3.28(t,1H),2.75(q,1H),2.65(d,1H),2.44(s,3H),2.08(m,2H).
MS: m/e 464(M+1),421(M−42).
分析:C2424NO.HO C,59.13(59.8);H,5.51(5.44);N,2.34(2.9).
実施例33:
(+/−)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン.(化合物番号39)
実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(4.5g,38.96mmol)を用いて、化合物(38)(0.5g,1.08mmol)を脱メチル化し、表題化合物(39)を得た。
収量: 0.28g,(59%).
mp: 238℃.
IR cm−1: 3350,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.7(s,1H),8.33(d,2H),7.98(d,1H),7.08(s,1H),6.18(s,1H),4.05(m,1H),3.6−3.4(m,2H),3.0(m,3H),2.55(s,3H),2.25(m,1H),1.98(m,1H).
MS: m/e 434(M−1),404(M−31).
分析:C2220NO C,60.34(60.69);H,4.48(4.63);N,2.89(3.42).
実施例34:
(+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン.(化合物番号40)
乾燥DMF(15mL)中の化合物(10)(0.8g,2.6mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(0.63g,50%,13.13mmol)存在下、メチル4−トリフルオロメチルベンゾエート(1.74g,8.53mmol)と反応させ、表題化合物(40)を得た。
収量: 1.0g(87%).
mp: 114−115℃
HNMR(CDCl): δ 8.15(d,2H),7.78(d,2H),6.75(s,1H),6.48(s,1H),4.48(m,1H),4.0(two singlets,6H),3.8(d,1H),3.46(m,2H),2.88(m,2H),2.55(s,3H),2.18(m,2H).
MS: m/e 464(M+1),432(M−31).
実施例35:
(+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン.(化合物番号41)
実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(7g,60.60mmol)を用いて化合物(40)(0.7g,1.51mmol)を脱メチル化し、表題化合物(41)を得た。
収量: 0.28g(42%).
mp: 235−237℃
IR cm−1: 3400,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.82(s,1H),8.35(d,2H),7.95(d,2H),7.08(s,1H),6.17(s,1H),4.05(m,1H),3.56(m,2H),2.98(m,3H),2.5(s,3H),2.25(m,1H),1.98(m,1H).
MS: m/e 436(M+1),404(M−32).
分析:C2220NO.2HO C,55.79(56.04);H,4.53(5.1);N,2.91(2.97).
実施例36:
(−)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン.(化合物番号42)
乾燥DMF(35mL)中の化合物(13)(1g,3.24mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(0.776g,50%,16.16mmol)存在下、メチル4−トリフルオロメチルベンゾエート(2.1g,10.29mmol)と反応させ、表題化合物(42)を得た。
収量: 0.6g(40%).
HNMR(CDCl): δ 8.15(d,2H),7.78(d,2H),6.72(s,1H),6.45(s,1H),4.42(m,1H),4.05(two singlets,6H),3.75(dd,1H),3.35(m,2H),2.78(m,2H),2.45(s,3H),2.1(m,2H).
MS: m/e 464(M+1),432(M−31).
実施例37:
(−)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン.(化合物番号43)
化合物(42)(0.5,1.08mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(5g,43.29mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(43)を得た。
収量: 0.195g(42%).
mp: 234−236℃
IR cm−1: 3380,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.8(s,1H),8.32(d,2H),7.95(d,2H),7.1(s,1H),6.15(s,1H),4.05(m,1H),3.58(m,2H),3.0(m,3H),2.5(s,3H),2.22(s,1H),1.95(s,1H).
MS: m/e 436(M+1),404(M−32).
分析:C2220NO.1/2HO C,57.08(57.15);H,4.51(5.05);N,3.0(3.02).
実施例38:
(+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−フェニル−クロメン−4−オン(化合物番号44)
乾燥DMF(15mL)中の化合物(10)(1g,3.23mmol)を、実施例(8)に記載したように、NaH(50%,0.77g,16.04mmol)存在下、メチルベンゾエート(2.29g,16.84mmol)と反応させ、表題化合物(44)を得た。
収量: 0.49g(38.3%).
HNMR(CDCl): δ 8.00(m,2H),7.5(m,3H),6.68(s,1H),6.45(s,1H),4.4(m,1H),4.0(two singlets,6H),3.72(dd,1H),3.45(d,1H),3.35(m,1H),2.82(m,2H),2.48(s,3H),2.1(m,2H).
MS: m/e 395(M).
実施例39:
(+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−フェニル−クロメン−4−オン.(化合物番号45)
化合物(44)(0.5g,1.27mmol)を、実施例9に記載したように、乾燥ピリジン塩酸塩(5g,43.29mmol)で処理し、表題化合物(45)を得た。
収量: 0.3g(64%).
mp: 212−215℃.
IR cm−1: 3420,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.9(s,1H),8.1(d,2H),7.62(m,3H),6.95(s,1H),6.18(s,1H),4.05(m,1H),3.55(m,2H),3.0(m,3H),2.52(s,3H),2.25(m,1H),1.95(m,1H).
MS: m/e 368(M+1),363(M−32).
分析:C2121NO.1/2HO C,66.95(67.0);H,5.81(5.89);N,3.67(3.72).
実施例40:
(+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−チオフェン−2−イル−クロメン−4−オン.(化合物番号46)
乾燥DMF(15mL)中の化合物(10)(0.95g,3.07mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(0.741g,50%,15.43mmol)存在下、チオフェン−2−カルボン酸エチルエステル(2.25g,14.42mmol)で処理し、表題化合物(46)を得た。
収量: 0.5g(40%).
HNMR(CDCl): δ 7.88(d,1H),7.55(d,1H),7.18(t,1H),6.55(s,1H),6.45(s,1H),4.38(m,1H),4.0(two singlets,6H),3.75(dd,1H),3.45(m,2H),2.92(m,2H),2.58(s,3H),2.2(m,2H).
MS: m/e 402(M+1),369(M−31).
実施例41:
(+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−チオフェン−2−イル−クロメン−4−オン(化合物番号47)
の化合物(46)(0.29g,0.72mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(2.9g,25.11mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(47)を得た。
収量: 0.149g(55%).
mp: 218−220℃.
IR cm−1: 3340,1650.
HNMR(DMSO d): δ 12.9(s,1H),8.08(d,1H),8.0(d,1H),7.32(t,1H),6.85(s,1H),6.2(s,1H),3.95(m,1H),3.58(m,2H),2.52(m,3H),2.65(s,3H),2.25(m,1H),2.15(m,1H).
MS: m/e 374(M+1),342(M−31).
分析:C1919NOS.1.5HO C,57.11(56.96);H,5.03(5.5);N,3.44(3.49).
実施例42:
(+)−trans−4−[8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−3−メチル−ベンゾニトリル.(化合物番号48)
乾燥DMF(15mL)中の化合物(10)(1.0g,3.24mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,0.776g,16.16mmol)存在下、エチル 2−メチル−4−シアノベンゾエート(1.34g,7.09mmol)と反応させ、表題化合物(48)を得た。
収量: 0.8g(57%).
HNMR(CDCl): δ 7.76(d,1H),7.65(bs,2H),6.48(s,1H),6.35(s,1H),4.2(m,1H),4.0(two singlets,6H),3.74(d,1H),3.4(d,1H),3.35(m,1H),2.86(d,1H),2.75(m,1H),2.5(two singlets,6H),2.08(m,2H).
MS: m/e 435(M+1),403(M−32).
実施例43:
(+)−trans−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−3−メチル−ベンゾニトリル.(化合物番号49)
化合物(48)(0.6g,1.38mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(6g,51.95mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(49)を得た。
収量: 0.35g(62%).
mp: 145−147℃.
IR cm−1: 3400,2250,1670.
HNMR(DMSO d): δ 12.52(s,1H),7.55(m,3H),6.25(two singlets,2H),4.05(m,1H),3.7(d,2H),3.34(m,1H),3.2(m,2H),3.05(m,1H),2.65(s,3H),2.55(m,1H),2.48(s,3H),2.32(m,1H),2.02(m,1H).
MS: m/e 407(M+1),375(M−32).
分析:C2322.2HO C,62.35(62.43);H,5.06(5.0);N,6.1(6.63).
実施例44:
(+/−)−trans−2−(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号50)
乾燥DMF(25mL)中の化合物(7)(1.5g,4.85mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,1.16g,24.17mmol)存在下、メチル2−ブロモ−5−メトキシベンゾエート(3.11g,12.69mmol)と反応させ、表題化合物(50)を得た。
収量: 1.8g(73.6%).
HNMR(CDCl): δ 7.55(d,1H),7.12(d,1H),6.9(dd,1H),6.4(two singlets,2H),4.15(m,1H),4.0(two singlets,6H),3.85(s,3H),3.65(dd,1H),3.4(d,1H),3.15(m,1H),2.75(d,1H),2.5(m,1H),2.34(s,3H),2.05(m,2H).
MS: m/e 504(M),472(M−31),394(M−111).
実施例45:
(+/−)−trans−2−(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号51)
及び
(+/−)−trans−2−(2−ブロモ−5−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号52)
化合物(50)(0.97g,1.92mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(15g,129.87mmol)を用いて、脱メチル化し、表題化合物(51)及び(52)をそれぞれ得た。
化合物(51):
収量: 0.2g(21.8%).
mp: 233−235℃
HNMR(DMSO d): δ 12.8(s,1H),7.75(d,1H),7.35(d,1H),7.15(dd,1H),6.5(s,1H),6.15(s,1H),3.85(s,4H),3.65−3.2(m,2H),2.95(m,3H),2.5(s,3H),2.22(m,1H),1.85(m,1H).
MS: m/e 476(M),458(M−18),444(M−32).
化合物(52):
収量: 0.14g(15.7%).
mp.: 256−258℃
HNMR(DMSO d): δ 12.8(s,1H),7.6(d,1H),7.1(d,1H),6.94(dd,1H),6.4(s,1H),6.15(s,1H),3.8(m,1H),3.65−3.2(m,2H),3.0−2.8(m,3H),2.5(s,3H),2.2(m,1H),1.85(m,1H).
MS: m/e 463(M+1),430(M−32).
実施例46:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号53)
乾燥DMF(25mL)中の化合物(10)(1.9g,6.12mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,1.92g,40mmol)存在下、メチル2−ブロモ−5−メトキシベンゾエート(4.3g,17.55mmol)と反応させ、表題化合物(53)を得た。
収量: 2.0g(66%).
HNMR(CDCl): δ 7.58(d,1H),7.33(d,1H),6.92(dd,1H),6.38(s,1H),6.48(s,1H),4.15(m,1H),4.0(s,3H),3.98(s,3H),3.85(s,3H),3.62(dd,1H),3.35(bd,1H),3.1(t,1H),2.70(d,1H),2.5(m,1H),2.28(s,3H),1.9(m,2H).
MS: m/e 504(M).
実施例47:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号54)
及び
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−ヒドロキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル ピロリジン−3−イル)−5,7−ジヒドロキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号55)
化合物(53)(1.7g,3.37mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(24g,236mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(54)及び(55)をそれぞれ得た。
化合物(54):
収量: 0.4g(25%).
mp: 233−235℃
HNMR(DMSO d): δ 12.8(s,1H),7.8(d,1H),7.35(d,1H),7.1(m,1H),6.4(s,1H),6.2(s,1H),3.8(s,3H),3.8−3.2(m,3H),2.85(m,3H),2.5(s,3H),2.2(m,1H),1.85(m,1H).
MS: m/e 476(M+1)
化合物(55):
収量: 0.23g(15%).
mp.: 256−258℃
HNMR(DMSO d): δ 12.8(s,1H),7.75(d,1H),7.1(d,1H),6.9(m,1H),6.5(s,1H),6.2(s,1H),3.8(s,1H),3.6−3.2(m,2H),3.1(m,2H),2.8(m,1H),2.48(s,3H),2.22(m,1H),1.9(m,1H).
MS: m/e 460(M−1).
実施例48:
(+/−)−trans−2−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)−フェニル]−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチルピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号56)
乾燥DMF(20mL)中の化合物(7)(1.26g,3.59mmol)を、実施例26に記載したように、NaH(50%,0.72g,15mmol)存在下、3,5−ビス−(トリフルオロメチル)−1−ベンゾイルクロリド(1g,3.62mmol)と縮合させ、表題化合物(56)を得た。
収量: 0.85
HNMR(CDCl): δ 8.52(s,2H),8.0(s,1H),7.75(s,1H),6.5(s,1H),4.42(m,1H),4.05(two singlets,6H),3.75(dd,1H),3.3(m,2H),2.9−2.6(m,2H),2.45(s,3H),2.1(m,2H).
MS: m/e 532(M+1).
実施例49:
(+/−)−trans−2−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)−フェニル]−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチルピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号57)
化合物(56)(0.71g,1.34mmol)を、実施例(9)に記載したように、ピリジン塩酸塩(7.1g,61.47mmol)と反応させ、表題化合物(57)を得た。
収量: 0.4g(59%).
mp: 228−230℃.
IR cm−1: 3400,1650.
HNMR(DMSO d): δ 12.8(s,1H),8.72(s,2H),8.4(s,1H),7.32(s,1H),6.2(s,1H),4.0(m,1H),3.55(m,2H),3.2−2.9(m,3H),2.5(s,3H),2.1(m,2H).
MS: m/e 504(M+1),486(M−18).
分析:C2319NO,C,54.1(54.8);H,4.13(3.8);N,2.82(2.78).
実施例50:
(+)−trans−2−(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号58)
乾燥DMF(30mL)中の化合物(10)(1g,3.2mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,0.776g,16.2mmol))存在下、メチル2−クロロ−5−メチルベンゾエート(3.97g,21.5mmol)と反応させ、表題化合物(58)を得た。
収量: 0.537g(37.4%).
HNMR(CDCl): δ 7.58(s,1H),7.4(d,1H),7.2(d,2H),6.55(s,1H),6.45(s,1H),4.2(m,1H),4.0(two singlets,6H),3.65(dd,1H),3.4(d,1H),3.18(m,1H),2.75(d,1H),2.55(m,1H),2.4(two singlets,6H),2.05(m,2H).
MS: m/e 444.5(M
実施例51:
(+)−trans−2−(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号59)
化合物(58),(0.48g,1.1mmol)を、実施例(9)に記載したように、ピリジン塩酸塩(5g,43.3mmol)と反応させ、表題化合物(59)を得た。
収量: 0.31g(68%).
mp: 206−208℃.
HNMR(CDCl): δ 12.59(s,1H),7.35(t,2H),7.18(d,1H),6.35(s,1H),6.2(s,1H),4.05(d,1H),3.72(m,2H),3.15(m,2H),2.9(q,1H),2.6(s,3H),2.35(s,4H),1.9(m,1H).
IR cm−1: 3200,1735
MS: m/e 415(M+1),384(M−31)
実施例52:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−ニトロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号61)
2−ブロモ−5−ニトロ安息香酸(2.85g,12.5mmol)を、0℃、N雰囲気下、撹拌しながら、乾燥ピリジン(25mL)中の化合物(6)(2.2g,6.27mmol)の溶液に加えた。POCl(5.2mL,8.73g,57.32mmol)を滴下し、反応混合物を0〜5℃で、1.5時間、撹拌した。次いで、それを、砕氷に注ぎ、飽和NaCO水溶液で処理し、クロロホルム(3×200mL)で抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮した。微量のピリジンを、高真空下除去し、(+)−trans−2−ブロモ−5−ニトロ−安息香酸2−(2−アセトキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−6−アセチル−3,5−ジメトキシ−フェニルエステル(化合物番号60)(3.62g,6.25mmol)(粘性油)を得、それを、実施例26に記載したように、乾燥1,4−ジオキサン(50mL)中のNaH(50%,1.5g)を用いてin situで表題化合物(61)に変換した。
収量: 0.13g(4%).
HNMR(CDCl): δ 8.5(d,1H),8.22(dd,1H),7.9(d,1H),6.45(two singlets,2H),4.18(m,1H),4(two singlets,6H),3.65(dd,1H),3.35(d,1H),3.15(m,1H),2.72(m,1H),2.5(m,1H),2.32(s,3H),2.02(m,2H).
MS: m/e 519(M).
実施例53:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−ニトロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル ピロリジン−3−イル)−5,7−ジヒドロキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号62)
化合物(61)(0.12g,0.23mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(1.2g,10.39mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(62)を得た。
収量: 0.07g(61%)
IR cm−1: 3350,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.4(s,1H),8.45(d,1H),8.2(dd,1H),7.62(d,1H),6.48(s,1H),6.2(s,1H),4.02(m,1H),3.7(m,2H),3.4−2.9(m,2H),2.6(s,3H),2.32(m,1H),1.9(m,2H).
MS: m/e 491
実施例54:
(+)−trans−2−(2−クロロ−3−ピリジン−3−イル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号64)
化合物(6)(4.2g,11.97mmol)を、実施例50に記載した条件を用いて、乾燥ピリジン(25mL)及びPOCl(4.4mL,7.35g,47.88mmol)存在下、2−クロロ−3−ピリジンカルボン酸(3.78g,24mmol)と反応させた。in situで得られたtrans−2−クロロ−ニコチン酸2−(2−アセトキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−6−アセチル−3,5−ジメトキシ−フェニルエステル(63)を、実施例26に記載したように、1,4−ジオキサン(50mL)中のNaH(50%,2.44g,50.83mmol)を用いて、表題化合物(64)に変換した。
収量: 0.63g(12%).
HNMR(CDCl)): δ 8.52(d,1H),8.25(d,1H),7.42(m,1H),6.45(s,1H),6.12(s,1H),6.18(s,1H),4.05(two singlets,6H),3.65(d,1H),3.35(d,1H),3.18(t,1H),2.8−2.5(m,2H),2.3(s,3H),2.08(m,2H).
MS: m/e 431(M+1),399(M−32).
実施例55:
(+)−trans−2−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号65)
化合物(64)(0.58g,1.35mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(5.8g,50.22mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(65)を得た。
収量: 0.1g(18%).
mp: 125−127℃.
IR cm−1: 3380,1660.
HNMR(CDCl+DMSO d): δ 12.5(s,1H),8.5(dd,1H),8.0(d,1H),7.4(dd,1H),6.45(s,1H),6.28(s,1H),4.1(m,1H),3.7(m,2H),3.25(m,3H),2.65(s,3H),2.35(m,1H),2.0(m,1H).
MS: m/e 403(M+1).
分析:C2019ClN.HO C,57.29(57.17);H,5.1(5.01);N,6.36(6.66);Cl,8.94(8.44).
実施例56:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号66)
(+/−)−trans−酢酸3−(3−アセチル−2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−ピロリジン−2−イルメチルエステル(1.65g,4.7mmol)を、実施例50に記載した条件を用いて、乾燥ピリジン(25mL)及びPOCl(2.1mL,23.43mmol)存在下、2−クロロ−3−ピリジンカルボン酸(2.44g,15.49mmol)と反応させ、trans−2−クロロ−ニコチン酸2−(2−アセトキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−6−アセチル−3,5−ジメトキシ−フェニルエステルを得た。これを、実施例26に記載したように、1,4−ジオキサン(25mL)中のNaH(1.29g,26.86mmol)を用いて、表題化合物(66)にin situで変換した。
収量: 0.38g(19%).
HNMR(CDCl)): δ 8.55(d,1H),8.22(d,1H),7.45(m,1H),6.7(s,1H),6.48(s,1H),4.25(m,1H),4.02(two singlets,6H),3.7(dd,1H),3.4(d,1H),3.24(s,1H),2.9−2.6(m,2H),2.45(s,3H),2.15(m,2H).
MS: m/e 431(M+1),399(M−32).
実施例57:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号67)
化合物(66)(0.3g,0.69mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(3g,25.97mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(67)を得た。
収量: 0.072g(25%).
HNMR(DMSO d): δ 12.7(s,1H),8.68(d,1H),8.25(m,1H),7.65(m,1H),6.65(s,1H),6.15(s,1H),3.95−3.2(m,3H),3.0−2.7(m,3H),2.5(s,3H),2.2(m,1H),1.85(m,1H).
MS: m/e 403(M+1),385(M−18),371(M−32).
分析:C2019ClN.HO C,57.29(57.17);H,5.1(5.01);N,6.36(6.66);Cl,8.94(8.44).
実施例58:
(+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(4−ニトロ−フェニル)−クロメン−4−オン.(化合物番号69)
化合物(6)(5.19g,14.79mmol)を、実施例50に記載した条件を用いて、乾燥ピリジン(35mL)及びPOCl(5.5mL,23.43mmol)存在下、4−ニトロ安息香酸(5.01g,30mmol)と反応させ、trans−4−ニトロ−安息香酸2−(2−アセトキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−6−アセチル−3,5−ジメトキシ−フェニルエステル(化合物番号68)を得た。これを、実施例26に記載したように、1,4−ジオキサン(90mL)中のNaH(50%,3.41g,71.04mmol)を用いて、表題化合物(69)にin situで変換した。
収量: 1.9g(30%).
HNMR(CDCl+DMSO d): δ 8.3(d,2H),8.18(d,2H),6.7(s,1H),6.4(s,1H),4.32(m,1H),3.98(two singlets,6H),3.68(dd,1H),3.3(m,2H),2.85−2.5(m,2H),2.45(s,3H),2.08(m,2H).
MS: m/e 441(M+1),423(M−18),411(M−31).
実施例59:
(+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン 3−イル)−2−(4−ニトロ−フェニル)−クロメン−4−オン.(化合物番号70)
化合物(69)(1.9g,4.32mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(19g,164.5mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(70)を得た。
収量: 1.2g(75%).
mp: 275−277℃.
IR cm−1: 3500,1660,1540.
HNMR(DMSO d): δ 12.7(s,1H),8.35(s,4H),7.1(s,1H),6.15(s,1H),4.15(m,1H),3.6(m,2H),3.05(m,3H),2.55(s,3H),2.25(m,1H),2.0(m,1H).
MS: m/e 413(M+1),381(M−31),365(M−46).
分析:C2120,C,61.48(61.16);H,4.68(4.89);N,6.81(6.79).
実施例60:
(+)−trans−2−(4−アミノ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号71)
化合物(70)(1g,2.43mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、触媒としてPd−C(10%,0.05g)を用いて35psiで水素化を2時間行った。次いで、Pd−Cを濾過した。濾液を濃縮し、得られた固体生成物を、シリカゲルカラム及び溶出液としてCHCl中の5%メタノール+1%液体アンモニアを用いて精製し、表題化合物(71)を得た。
収量: 0.72g(77%).
mp: 172−174℃.
IR cm−1: 3340,1660.
HNMR(DMSO d): δ 13.2(s,1H),7.8(d,2H),6.7(d,2H),6.6(s,2H,exch)),6.1(two singlets,2H),4.0(m,1H),3.6−3.3(m,2H),3.1−2.85(m,3H),2.5(s,3H),2.2(m,1H),1.98(m,1H).
MS: m/e 383(M+1),365(M−17),351(M−32).
分析:C2122.1/2HO,C,63.88(64.4);H,5.92(5.92);N,7.12(7.15).
実施例61:
2−ブロモ−5−ニトロ安息香酸(化合物番号72)
混合物の温度を5℃未満に維持しながら、2−ブロモ安息香酸(10g,49.75mmol)を、撹拌しながら氷冷ニトロ化混合物(98%HSO,25mL及び69%HNO,12mL)に分けて加えた。反応混合物を、5℃未満で1時間撹拌した。それを氷水(200mL)に注いだ。得られた白色結晶性生成物(72)を濾過し、水で洗浄し、乾燥した。
収量: 7.5g(66%).
HNMR(CDCl): δ 8.68(d,1H),8.15(dd,1H),7.85(d,1H).
MS: m/e 246(M).
実施例62:
5−アミノ−2−ブロモ−安息香酸メチルエステル(化合物番号73)
氷酢酸(75mL)を、撹拌しながら、40〜50℃で、水(120mL)中の化合物(72)(15g,57.62mmol)及び鉄粉(15g,0.267mol)の混合物に滴下した。反応混合物を、室温で1時間激しく撹拌した。それを、水(200mL)に注ぎ、飽和NaCO水溶液を用いて塩基性化し、EtOAc(3×250mL)で抽出した。有機抽出物を洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮し、表題化合物(73)を得た。
収量: 12g(90%).
NMR(CDCl): δ 7.38(d,1H),7.14(d,1H),6.65(m,1H),3.99(s,3H)
MS: m/e 231(M),199(M−32),150(M−80).
実施例63:
2−ブロモ−5−ヒドロキシ−安息香酸メチルエステル(化合物番号74)
化合物(73)(12g,52.1mmol)を、0℃で10%水性硫酸(110mL)に加えた。NaNO(4.3g,62.32mmol)の水溶液(40ml)を、0〜5℃で撹拌しながら滴下した。反応混合物を10分撹拌し、次いで、それを、CuO(6.8g,47.55mmol)含有の硫酸銅(156g,1L,625mmol)の氷冷水溶液に加えた。生じた混合物を、0℃で10分撹拌した。それを、水で希釈し、EtOAc(3×500mL)を用いて抽出した。有機抽出物を乾燥(無水NaSO)した水で洗浄し、濃縮し、シリカゲルカラム及び溶出液として石油エーテル(60〜80℃)中2%EtOAcを用いて精製し、表題化合物(74)を得た。
収量: 6.5g(53%).
NMR(CDCl): δ 7.5(d,1H),7.35(d,1H),6.85(m,1H),5.35(bs,−O),3.95(s,3H).
MS: m/e: 231(M),198(M−32).
実施例64:
2−ブロモ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステル(化合物番号75)
化合物(74)(6.5g,28.1mmol)を、乾燥N雰囲気下、乾燥1,4−ジオキサン(50mL)に溶解した。この溶液に、NaH(50%,3.37g,70.20mmol)を、室温で分けて加えた。反応混合物を、室温で10分撹拌した。硫酸ジメチル(4mL,5.31g,40.48mmol)を加え、反応混合物を、50℃で1時間撹拌した。それを氷水に注ぎ、6N HClを用いて酸性化し、EtOAc(3×100mL)を用いて抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮し、シリカゲルカラム及び溶出液として石油エーテル(pet ether)(60〜80℃)中5%EtOAcを用いて精製し、表題化合物(75)を得た。
収量: 3.9g(57%).
NMR(CDCl): δ 7.55(d,1H),7.32(d,1H),6.9(m 1H),3.95(s,3H),3.8(s,3H).
MS: m/e 246(M+1),215(M−31).
実施例65:
2−クロロ−5−ニトロ−安息香酸(化合物番号76)
2−クロロ安息香酸(2g,12.7mmol)を、1:1 HNO(70%)及びHSO(98%)から調製したニトロ化混合物(20mL)に、室温で撹拌しながら加えた。それを1時間撹拌し、氷水に注いだ。得られた表題化合物(76)を濾過し、乾燥した。
収量: 2.0g(95%).
NMR(CDCl): δ 8.6(s,1H),8.2(d,1H),7.6(d,1H).
MS: m/e 200.9(M−1).
実施例66:
2−クロロ−5−ニトロ−安息香酸メチルエステル(化合物番号77)
2−クロロ−5−ニトロ安息香酸(76)(11g,54.5mmol)を、メタノール(100mL)に溶解した。濃HSO(2mL)をゆっくりと加え、反応混合物を4時間加熱還流した。混合物を濃縮し、残渣を室温に冷却させた。それを砕氷に注いだ。有機生成物を、ジエチルエーテル(2×200mL)を用いて抽出した。有機抽出物を水、10%水性NaHCOで洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮し、表題化合物(77)を得た。
収量: 12g(100%).
NMR(CDCl): δ 8.6(s,1H),8.2(d,1H),7.6(d,1H),3.9(s,3H).
MS: m/e 214.9(M−1).
実施例67:
5−アミノ−2−クロロ−安息香酸メチルエステル(化合物番号78)
化合物(77)(12g,55.6mmol)を、CHCl:MeOH(4:1)(50mL)の混合物に溶解し、触媒としてPd−C(10%,0.2g)を用いて水素化を行い、表題化合物(78)を得た。
収量: 10.1g(95%).
NMR(CDCl): δ 7.1(d,1H),7.05(d,1H),6.8(dd,1H),3.8(s,3H).
MS: m/e 185.03(M).
実施例68:
2−クロロ−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル(化合物番号79)
NaNOの溶液(50mL水中、3.69g,53.4mmol)を、0〜5℃の間の温度を保ちながら、HCl(10%,90mL)中のメチル5−アミノ−2−クロロベンゾエート(78)(9g,48.5mmol)の撹拌懸濁液に滴下した。反応混合物を10分撹拌し、フルオロホウ酸溶液(70%,過剰)を混合物に加えた。ジアゾニウムフルオロボレート塩の沈殿が分離した。それを濾過し、水で洗浄し、乾燥した。次いで、この塩の熱分解を、140℃で15〜20分行った。残渣を、シリカゲルカラム及び溶出液として石油エーテル(60〜80℃)中10%CHClを用いて精製し、表題化合物(79)を得た。
収量: 2.8g(30%).
NMR(CDCl): δ 3.95(s,3H),7.15(m,1H),7.4(m,1H),7.55(dd,1H).
MS: m/e 189.99(M+1).
実施例69:
2−クロロ−5−ヒドロキシ−安息香酸メチルエステル(化合物番号80)
化合物(78)(9g,48.5mmol)に、実施例(61)に記載したように、水(50mL)及びHSO(10%,100mL)中のNaNO(4.5g 48.5mmol)を用いてジアゾ化を行った。過剰亜硝酸を尿素で中和した。反応混合物を、0℃で水(900mL)中のCuSO.5HO(144g,577mmol)及びCuO(5.22g,41.4mmol)の懸濁液に注いだ。反応混合物を、0〜5℃で15分撹拌し、次いで、ジエチルエーテル(200mL×3)を用いて抽出した。有機抽出物を洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮し、シリカゲルカラム及び溶出液として石油エーテル(60〜80℃)中10%EtOAcを用い精製し、表題化合物(80)を得た。
収量: 4g(44%).
NMR(CDCl): δ 3.9(s,3H),6.9(dd 1H),7.25(d,1H),7.3(t,1H).
MS: m/e 187.93(M+1).
実施例70:
2−クロロ−5−メトキシ−安息香酸メチルエステル(化合物番号81)
実施例64に記載したように、化合物(80)(4g,21.4mmol)に、NaH(50%,1g)、溶媒として乾燥1,4−ジオキサン(20mL)、及び硫酸ジメチル(5.4g,42.8mmol)を用いてメチル化を行った。シリカゲルカラム及び溶出液として石油エーテル(60〜80℃)中20%EtOAcを用いる精製により、表題化合物(81)を得た。
収量: 4.1g,(96%).
HNMR(CDCl): δ 3.7(s,3H),3.9(s,3H),6.9(dd,1H),7.25(d,1H),7.3(t,1H)
実施例71:
2−クロロ−5−ジメチルアミノ−安息香酸メチルエステル(化合物番号82)
実施例65からの化合物(76)(4g,19.8mmol)に、4時間、水性HCHO(40%,8mL)及びHCOOH(100%,8mL)を用いるメチル化条件下、水素化(40psi,Pd−C(10%,50mg)を行った。触媒を濾別し、濾液を濃縮し、表題化合物(82)を得た。
収量: 4g(95%).
HNMR(CDCl): δ 3.0(s,6H),3.9(s,3H),6.9(d,1H),7.3(t,1H),7.35(d,1H).
MS: m/e 213(M).
実施例72:
2−クロロ−4−ニトロ−安息香酸メチルエステル(化合物番号83)
2−クロロ−4−ニトロ安息香酸(50g,248mmol)に、実施例66に記載した手順に従ってメタノール(500mL)及びHSO(98%,15mL)を用いてメチル化を行い、表題化合物(83)を得た。
実施例73:
4−アミノ−2−クロロ−安息香酸メチルエステル(化合物番号84)
化合物(83)(50g,232mmol)に、実施例67で記載したように、還元を行い、表題化合物(84)を得た。
収量: 40g(93%).
HNMR(CDCl): δ 3.7(s,3H),6.5(dd,1H),6.7(s,1H),7.8(d,1H).
MS: m/e 186.06(M).
実施例74:
2−クロロ−4−ヒドロキシ−安息香酸メチルエステル(化合物番号85)
10%水性HSO(80mL)中に懸濁した化合物(84)(7.9g,42.5mmol)を、実施例69に記載したように、NaNO(3.5g,35mL水中52.1mmol)と反応させた。それを、同一手順で記載したように、水(800mL)中のCuSO.5HO(128g,513mmol)及びCuO(5.5g,38.4mmol)の溶液で処理し、表題化合物(85)を得た。
収量: 2.5g(31%).
HNMR(CDCl): δ 3.9(s,3H),6.75(d,1H),6.95(s,1H),7.89(d,1H)
実施例75:
2−クロロ−4−メトキシ−安息香酸メチルエステル(化合物番号86)
乾燥ジオキサン(50mL)中の化合物(85)(2.8g,15mmol)の溶液に、NaH(50%,1.44g,30mmol)及びDMS(3.78g,30mmol)を加えた。それを、1時間、60〜65℃で撹拌した。それを氷水に注ぎ、EtOAc(100mL×2)で抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮し、表題化合物(86)を得た。
収量: 2.5g(83%)
NMR(CDCl): δ 7.85(d,1H),6.95(s,1H),6.75(d,1H),3.9(s,3H),3.85(s,3H).
MS: m/e 202.95(M+1).
実施例76:
2−クロロ−4−シアノ−安息香酸メチルエステル(化合物番号87)
4−アミノ−2−クロロ−安息香酸メチルエステル(25g,72.7mmol)を10%水性HSO(150mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。水(50mL)中のNaNO(11.15g,16.88mmol)の溶液を、0〜5℃の間の温度を維持しながら滴下した。混合物を10分撹拌し、過剰の亜硝酸を、飽和NaHCO水溶液を用いて中和した。次いで、生じた混合物を、水(200mL)中のCuCN(13.87g,155mmol)及びKCN(10.07g,155mmol)のあらかじめ冷却した(0〜5℃)懸濁液に加えた。それを10分撹拌し、次いで室温に到達させた。それを、0.5時間撹拌し、最終的に0.5時間スチームバスで加熱した。次いで、過剰の飽和FeCl溶液を反応混合物に加えた。それをEtOAc(200mL×3)を用いて抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮し、シリカゲルカラム及び溶出液としてCHCl:石油エーテル(60〜80℃)(1:1)を用いて精製し、表題化合物(87)を得た。
収量: 12g(84%).
HNMR(CDCl): δ 4.0(s,3H),7.6(d,1H),7.75(s,1H),7.9(d,1H).
MS: m/e: 196.88(M+1).
実施例77:
4−ブロモ−2−クロロ−安息香酸メチルエステル(化合物番号88)
化合物(84)(10g,54mmol)に、実施例74に記載したように、HBr(48%,16mL,水150mL)及びNaNO(4.1g,20mL水中の59.4mmol)を用いてジアゾ化を行った。形成されたジアゾニウム塩を、HBr(48%,5mL,水100mL)中のCuBr(4.25g,29.6mmol)のホット(70〜80℃)溶液に注いだ。反応混合物を、室温で15分撹拌した。それを、ジエチルエーテル(3×100mL)を用いて抽出し、処理し、実施例74に記載したように精製し、表題化合物(88)を得た。
収量: 8.0g(59%).
HNMR(CDCl): δ 3.95(s,3H),7.45(d,1H),7.65(s,1H),7.75(d,1H).
MS: m/e 249.8(M−1).
実施例78:
4−ブロモ−2−クロロ−安息香酸メチルエステル(化合物番号89)
化合物(78)(10g,54mmol)を、実施例76に記載した手順と試薬の量を用いジアゾ化し、表題化合物(89)を得た。
収量: 8.0g(59%).
HNMR(CDCl): δ 3.95(s,3H),7.35(m,1H),7.7(d,1H),7.95(d,1H).
MS: m/e 249.88(M−1).
実施例79:
(+/−)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(2−メトキシ−フェニル)−クロメン−4−オン.(化合物番号90)
乾燥DMF(10mL)中の化合物(7)(0.7g,2.2mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,0.272g)存在下、2−メトキシ−安息香酸メチルエステル(1.13g,6.8mmol)と反応させて、表題化合物(90)を得た。
収量: 0.4g(41%).
HNMR(CDCl): δ 2.1(m,2H),2.65(s,3H),2.85(m,2H),3.4(m,1H),3.64(d,1H),3.67(d,1H),3.95(two singlets,9H),4.25(m,1H),5.95(s,1H),6.45(s,1H),7.0(d,1H),7.1(t,1H),7.45(t,1H),8.0(d,1H).
MS: m/e 426.06(M+1).
実施例80:
(+/−)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−ヒドロキシ−フェニル)−クロメン−4−オン.(化合物番号91)
化合物(90)(0.4g 0.9mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(6g,52.0mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(91)を得た。
収量: 0.1g(22%).
mp: 212−213℃.
IR cm−1: 3400,1650
S: m/e 384.15(M−1).
分析:C,59.32(58.87);H,5.35(5.88);N,3.74(3.26).
実施例81:
(+)−trans−3−クロロ−4−[8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル.(化合物番号92)
乾燥DMF(15mL)中の化合物(10)(0.7g,2.2mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,0.272g)存在下、メチル2−クロロ−4−シアノベンゾエート(0.885g,4.5mmol)と反応させ、表題化合物(92)を得た。
収量: 0.31g(31%).
HNMR(CDCl): δ 2.1(m,2H),2.65(s,3H),2.85(m,2H),3.4(m,1H),3.64(d 1H),3.67(d,1H),3.95(two singlets,6H),4.25(m,1H),6.45(s,1H),7.05(s,1H),7.25(s,1H),7.4(d 1H),8.3(d,1H).
MS: m/e 455.12(M+1).
実施例82:
(+)−trans−3−クロロ−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]ベンゾニトリル(化合物番号93)
化合物(92)(0.3g,0.6mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(3g,26.0mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(93)を得た。
収量: 0.12g(46%).
mp: 237−239℃.
IR cm−1: 3450,2210,1650
HNMR(DMSO d): δ 13.0(s,1H),8.05(d,1H),7.25(m,2H),7.2(s,1H),6.2(s 1H),4.04(m,1H),2.65(s,3H),2.1(m,2H).
MS: m/e 426.86(M−1)
分析:C2219ClN.1/2HO,C,60.47(60.60);H,5.07(4.62);N,7.36(6.42);Cl,8.88(8.13)
実施例83:
(+)−trans−2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号94)
乾燥DMF(15mL)中の化合物(10)(0.7g,2.2mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,0.271g,11.3mmol)存在下、メチル4−ブロモ−2−クロロベンゾエート(88)(1.13g,4.5mmol)と反応させ、表題化合物(94)を得た。
収量: 0.3g(27%).
HNMR(CDCl): δ 7.95(d,1H),7.68(d,1H),7.55(d,1H),6.55(s,1H),6.45(s 1H),4.15(m,1H),4.05(two singlets,6H),3.7(m,1H),3.4(t 1H),3.25(m,1H),2.7(m,2H),2.4(s,3H),2.1(m,2H).
MS: m/e 509.95(M+1).
実施例84:
(+)−trans−2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号95)
化合物(94)(0.3g,0.59mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(3g,26.0mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(95)を得た。
収量: 0.1g(35%).
mp: 155−156℃.
IR cm−1: 3400,1660.
HNMR(DMSO−d): δ 12.7(s,1H),8.32(s,1H),8.02(s,1H),7.8(s,1H),6.55(s,1H),6.12(s,1H),3.8(m,1H),3.5(m,3H),2.3(m,2H),2.5(s,3H),2.2(m,1H),1.9(m,1H).
MS: m/e 482.9(M+1).
分析:C2119BrClNO.HO:C,50.81(50.69);H,4.27(4.25);N,(2.98(2.81);ハロゲン(Cl+Br),23.97(23.18).
実施例85:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−ジメチルアミノ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号96)
乾燥DMF(15mL)中の化合物(7)(0.8g,2.58mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,0.31g,12.9mmol)存在下、エステル(82)と反応させ、表題化合物(96)を得た。
収量: 0.150g(12%).
HNMR(CDCl): δ 7.68(d,1H),6.75(d,1H),6.66(m,1H),6.4(s,1H),6.0(s,1H),3.7(m,2H),3.0(s,6H),2.9(m,2H),2.65(s,3H),2.2(m,2H).
MS: m/e 471.08(M−1).
実施例86:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−メチルアミノ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号97)
化合物(96)(0.25g,0.53mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(2.5g,21.6mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(97)を得た。
収量: 0.04g,(17%).
MP: 208−210℃.
HNMR(DMSO d): δ 12.75(s,1H),7.4(d,1H),6.6(d,1H),6.5(d,1H),6.38(s,1H),6.2(s,1H),3.8(m,2H),3.3(m,2H),3.0(m,2H),2.8(d,3H),2.6(s,3H),2.35(m,1H),2.0(m,1H).
MS: m/e 431.42(M+1).
分析:C2223ClN.3HO C,54.83(54.49);H,5.58(6.02);N,5.33(5.77).
実施例87:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号98)
乾燥DMF(25mL)中の化合物(7)(1.0g,3.2mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,0.388g,16mmol)存在下、メチル2−クロロ−4−メトキシベンゾエート(86)(1.29g,6.4mmol)と反応させ、表題化合物(98)を得た。
収量: 0.28g(19%).
HNMR(CDCl): δ 7.7(d,1H),7.02(s,1H),6.9(d,1H),6.55(s,1H),6.45(s,1H),4.2(m,1H),4.05(two singlets,6H),3.86(s,3H),3.7(dd,1H),3.45(d,1H),3.2(m,1H),2.8(d,1H),2.7(d,1H),2.4(s,3H),2.1(m,2H).
MS: m/e 460.23(M+1).
実施例88:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号99)
化合物(98)(0.25g,0.54mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(4.0g,34.6mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(99)を得た。
収量: 0.1g(44%).
mp:>300℃
IR cm−1: 3400,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.7(s,1H),7.4(d,1H),6.9(s 1H),6.8(d,1H),6.35(s,1H),6.25(s,1H),4.1(m,1H),3.8(d,1H),3.6(m,1H),3.4(m,2H),3.2(m,1H),2.7(s,3H),2.2(m,2H).
MS: m/e 416.22(M−1).
実施例89:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号100)
乾燥DMF(25mL)中の化合物(7)(1.0g,3.2mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,0.388g,16mmol)存在下、化合物(79)(1.22g,6.4mmol)と反応させ、表題化合物(100)を得た。
収量: 0.9g(63%).
HNMR(CDCl): δ 7.55(m,1H),7.46(m,1H),7.15(m,1H),6.6(s,1H),6.45(s 1H),4.25(m,1H),4.05(two singlets 6H),3.7(d,1H),3.4(d,1H),3.3(m,1H),2.8(d,1H),2.6(m,1H),2.5(s,3H),2.1(m,2H).
MS: m/e 448.21(M+1).
実施例89:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号100)
乾燥DMF(25mL)中の化合物(7)(1.0g,3.2mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,0.388g,16mmol)存在下、化合物(79)(1.22g,6.4mmol)と反応させ、表題化合物(100)を得た。
収量: 0.9g(63%).
HNMR(CDCl): δ 7.55(m,1H),7.46(m,1H),7.15(m,1H),6.6(s,1H),6.45(s 1H),4.25(m,1H),4.05(two singlets 6H),3.7(d,1H),3.4(d,1H),3.3(m,1H),2.8(d,1H),2.6(m,1H),2.5(s,3H),2.1(m,2H).
MS: m/e 448.21(M+1).
実施例90:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号101)
化合物(100)(0.8g,1.78mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(8.0g,69.0mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(101)を得た。
収量: 0.45g(60%).
mp: 253−254℃
IR cm−1: 3450,1665.
HNMR(DMSO d): δ 12.7(s,1H),7.8(m,2H),7.55(m,1H),6.55(s,1H),6.15(s,1H),3.9(m,1H),3.6(m,3H),2.9(m,2H),2.5(s,3H),2.2(m,1H),1.9(m,1H).
MS: m/e 420.31(M+1).
分析:C2119ClFNO C,60.2(60.08);H,4.53(4.56);N,3.86(3.34);Cl,8.17(8.44).
実施例91:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号102)
乾燥DMF(25mL)中の化合物(7)(1.0g,3.2mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,0.776g,16.0mmol)存在下、化合物(81)(1.3g,6.4mmol)と反応させ、表題化合物(102)を得た。
収量: 0.8g(54%).
HNMR(CDCl): δ 7.4(d,1H),7.18(s,1H),6.95(m,1H),6.46(s,1H),6.42(s,1H),4.2(m,1H),4.05(two singlets 6H),3.85(s,3H),3.6(d,1H),3.45(d,1H),3.2(m,1H),3.0(s,1H),2.8(d,1H),2.6(m,3H),2.1(m,2H).
MS: m/e 460.36(M+1).
実施例92:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号103)
及び
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−メトキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号104)
化合物(102)(0.75g,1.63mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(8.0g,69.0mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(103)及び(104)を得た。
化合物(103)
収量: 0.05g(7%)
mp: 220−221℃
IR cm−1: 3450,1655.
HNMR(CDCl): δ 12.6(s,1H),7.4(d,1H),7.1(d,1H),7.0(m,1H),6.45(s,1H),6.3(s,1H),4.2(m,1H),3.85(s,3H),3.4(m,1H),3.3(m,1H),3.2(m,1H),2.7(s,3H),2.65(m,1H),2.4(m,1H),2.1(m,1H).
MS: m/e 430.19(M−1).
分析:C2222ClNO.2HO,C,56.6(56.47);H,4.76(5.60);N,2.45(2.99).
化合物(104):
収量: 0.3g(44%).
mp: 266−267℃
IR cm−1: 3500,1660.
HNMR(DMSO d): δ 12.7(s,1H),7.47(d,1H),7.12(s,1H),7.0(m,1H),6.45(s,1H),6.25(s,1H),3.35(m,1H),3.5(m,3H),3.0(m,2H),2.5(s,3H),2.2(m,1H),1.9(m,1H).
MS: m/e 416(M−1).
分析:C2120ClNO.1/2HO,C,59.48(59.09);H,4.88(4.95);N,3.53(3.28);Cl,8.0(8.3).
実施例93:
(+/−)−trans−1−[2−ヒドロキシ−3−(3−ヒドロキシ−1−メチル−ピペリジン−4−イル)−4,6−ジメトキシ−フェニル]−エタノン(化合物番号105)
化合物(2)(15g,53.4mmol)を、室温で一晩、BF.EtO(37.9g,267mmol)の存在下、無水酢酸(27.2g,269mmol)と反応させた。反応混合物を砕氷に注ぎ、飽和NaCO溶液を用いて塩基性にした。それを、CHCl(200mL×3)を用いて抽出した。有機抽出物を、水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮した。得られた固体を、55〜60℃で1時間、5%水性NaOH(85mL)で処理した。それを、氷水(100mL),酢酸(pH5)で処理し、次いで、生成物の沈殿が完了するまで、水性NaCOを用いて塩基性にした。濾過により表題化合物(105)を得、それを、水で洗浄し、乾燥した。
収量: 9g(54.5%).
HNMR(CDCl): δ 5.98(s,1H),4.45(m,1H),3.90(d,6H),3.25(dd,1H),3.1(t,1H),2.95(d,1H),2.6(s,3H),2.35(s,3H),2.1(t,1H),1.95(t,1H),1.58(m,2H).
MS: m/e 310(M+1).
実施例94:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(3−ヒドロキシ−1−メチル−ピペリジン−4−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号106)
乾燥DMF(50mL)中の化合物(105)(9g,29mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,6.99g,161.6mmol)存在下、メチル2−クロロベンゾエート(16.5g,96.7mmol)と反応させ、表題化合物(106)を得た。
収量: 7.5g(60%)
HNMR(CDCl): δ 7.65(d,1H),7.55−7.4(m,3H),6.4(d,2H),4.55(m,1H),3.95(s,6H),3.45(t,1H),3.35−3.2(m,2H),2.95(d,1H),2.4(s,3H),2.0(m,1H),1.6(d,2H).
MS: m/e 429.05(M−1).
実施例95:
(+/−)−trans−8−(2−アジドメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号107)
EtN(0.705g,7mmol)を、(0〜5℃)で撹拌しながら、乾燥CHCl(25mL)中の化合物(106)(1.5g,3.5mmol)の溶液に加え、次いで、メタンスルホニルクロリド(0.479g,4.1mmol)を滴下した。次いで、反応混合物を、氷浴中で30分撹拌し、氷水に注ぎ、EtOAc(2×100mL)で抽出し、ブライン、次いで飽和NaHCO水溶液で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮し、シロップを得た。それを、NaN(0.57g,8.7mmol)で処理したDMF(25mL)に溶解し、60〜70℃で2時間撹拌した。反応混合物を砕氷に注ぎ、CHCl(100mL×3)を用いて抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮し、表題化合物(107)を得、それを、シリカゲル及び溶出液としてEtOAc:石油エーテル(pet ether)(1:1)を用いるカラムクロマトグラフィーで精製した。
収量: 0.6g(37%).
IR cm−1: 2160,1640.
HNMR(CDCl): δ 7.6(d,1H),7.36−7.5(m,3H),6.46(d,2H),4.05(hump,1H),4.05(d,6H),3.45(two doublets,1H),3.3−3.1(hump,2H),2.7(m,1H),2.43(m,1H),2.35(s,3H),2.2(m,1H),2.0(m,1H).
MS: m/e 455.09(M−1).
実施例96
(+/−)−trans−8−(2−アミノメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号108)
化合物(107)(0.6g,1.6mmol)及びPhP(0.414g,1.58mmol)を、水(0.1mL)含有のTHF(10mL)に溶解した。生じた溶液を、12時間撹拌した。それを濃縮し、得られた残渣に、シリカゲル及び溶出液としてCHCl中の5%IPA+1%液体アンモニアを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーを行い、表題化合物(108)を得た。
収量: 0.45g(81%)
H NMR(CDCl): δ 7.6−7.45(m,4H),6.45(s,2H),4.0(d,6H),3.95(m,1H),3.08(t,1H),2.75(dd,1H),2.58(d,1H),2.5(m,1H),2.35(m,1H),2.25(s,3H),2.0(m,2H).
MS: m/e 429.03(M−1).
実施例97:
(+/−)−trans−8−(2−アミノメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号109)
化合物(108)(0.45g,1.0mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(5.0g,43.0mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(109)を得た。
収量: 0.25g(62%)
mp: 218−219℃
IR cm−1: 3450,1660
HNMR(DMSO d): δ 12.7(s,1H),7.7−7.5(m,4H),6.2(s,1H),5.8(s,1H),3.55(m,1H),2.85−2.65(m,3H),2.38(m,1H),2.2(s,3H),2.05(m,1H),1.9(m,2H).
MS: m/e 400.95(M−1).
分析:C2121ClN,C,62.52(62.92);H,5.28(5.28);N,7.24(6.99);Cl,8.51(8.84).
実施例98:
(+/−)−trans−{3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−メチル−ピロリジン−2−イル}−アセトニトリル.(化合物番号110)
EtN(0.352g,3.5mmol)を、(0〜5℃)で撹拌しながら、乾燥CHCl(20mL)中の化合物(106)(1.0g,2.3mmol)の溶液に加え、次いで、メタンスルホニルクロリド(0.319g,2.8mmol)を滴下した。次いで、反応混合物を、(0〜5℃)で30分撹拌し、CHCl(100mL)で希釈し、水、飽和NaHCO水溶液で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮した。残渣をイソプロパノール(20mL)に溶解し、KCN(0.925g,14.2mmol)で処理した。次いで、反応混合物を80℃で1時間、撹拌した。水性FeClを加え、過剰のKCNを破壊した。それを、水性NaCOで塩基性化し、EtOAc(100mL×3)で抽出し、水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮した。得られた粗物質を、シリカゲルカラム及び溶出液としてCHCl中の30%EtOAc+1%液体アンモニアを用いて精製し、表題化合物(110)を得た。
収量: 0.5g(49.5%)
HNMR(CDCl3): δ 7.6(d,1H),7.55−7.35(m,3H),6.45(d,2H),4.05(d,6H),3.9(m,1H),3.1(t,1H),2.78(m,1H),2.4(m,2H),2.35(s,3H),2.18(m,1H),2.0(m,1H),1.8(m,1H).
MS: m/e 437.9(M−1).
実施例99:
(+/−)−trans−{3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−メチル−ピロリジン−2−イル}−アセトニトリル.(化合物番号111)
化合物(110)(0.45g,1.0mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(4.5g,39.0mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(111)を得た。
収量: 0.35g(85%)
mp: 107−108℃
IR cm−1: 3400,2300,1650
HNMR(DMSO d): δ 12.7(s,1H),7.75(d,1H),7.6−7.4(m,3H),6.5(s,1H),6.3(s,1H),4.15(d,1H),3.55(t,1H),3.35(t,1H),2.8−2.4(m,4H),2.6(s,3H),2.0(m,1H)
MS: m/e 411(M+1)
分析:C2221ClN,C,64.22(64.00);H,4.74(5.13);N,6.54(6.79);Cl,8.93(8.59).
実施例100:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−イミダゾール−1−イルメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号112)
CHCl(20mL)中の化合物(106)(0.7g,1.6mmol)を、実施例98に記載したように、トリエチルアミン(0.3g,2.8mmol)で、次いでメタンスルホニルクロリド(0.28g 2.4mmol)で処理した。得られたスルホニルエステルをイミダゾール(0.44g,6.5mmol)と反応させ、表題化合物(112)を得た。
収量: 0.35g(46%)
HNMR(CDCl3): δ 7.54−7.3(m,5H),6.77(s,1H),6.67(s,1H),6.4(d,2H),4.0 two singlets 6H,3.9(m,1H),3.8(m,1H),3.1(m,2H),2.4(m,1H),2.25(s,3H),2.1(m,1H),1.9(m,2H).
MS: m/e 480.04(M+1).
実施例101:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−イミダゾール−1−イルメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号113)
化合物(112)(0.3g,0.625mmol)及びピリジン塩酸塩(3.0g,26.0mmol)の混合物を、実施例9に記載したように加熱し、表題化合物(113)を得た。
収量: 0.15g(53%)
mp: 249−250℃
IR cm−1: 3500,1670
HNMR(DMSO d): δ 12.7(s,1H),7.67(s,1H),7.6−7.4(m,4H),6.97(s,1H),6.87(s,1H),6.45−6.3(d,2H),4.25(m,1H),4.05(m,1H),3.88(m,1H),3,45(m,1H),2.95(m,2H),2.5(s,3H),2.28(m,1H),2.0(m,1H).
MS: m/e 451.96
分析:C2422ClN,C,63.97(63.79);H,5.10(4.91);N,8.96(9.30);Cl,7.99(7.85).
実施例102:
(+/−)−trans−2−[2−クロロ−フェニル−8−(2−メルカプトメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)]−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号114).
CHCl(20mL)中の化合物(106)(1.0g,2.3mmol)を、実施例98に記載したように、トリエチルアミン(0.3g,2.8mmol)で、次いでメタンスルホニルクロリド(0.319g,2.8mmol)で処理した。得られたスルホニルエステルをチオウレア(0.7g,9.2mmol)と反応させ、表題化合物(114)を得た。
収量: 0.6g,(58.5%)
HNMR(CDCl): δ 7.6−7.4(m,4H),6.4(d,2H),4.6−4.3(m,4H),4.0(two singlets 6H),3.3(m,1H),3.1(m,1H),2.8−2.6(m,3H),2.3(s,3H),2.0(m,2H).
MS: m/e 444(M−1).
実施例103:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−メルカプトメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号115).
化合物(114)(0.6g,1.3mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(6.0g,52.0mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(115)を得た。
収量: 0.15g(28%)
mp: 205−206℃
IR cm−1: 3400,1650.
HNMR(CDCl): δ 12.7(s,1H),7.6(m,1H),7.5(m,2H),7.35(m,1H),6.6(s,1H),6.5(s,1H),4.2(m,2H),3.7(t,1H),3.6(t,1H),3.4(d,1H),3.3(m,1H),3.1(m,1H),2.9(m,1H),2.5(s,3H),2.3(m,2H).
MS: m/e 418.05(M+1)
分析:C2120ClNS.1/2HO,C,59.43(59.08);H,5.58(4.95);N,3.7(3.28).
実施例104:
1−ベンジル−1−メチル−4−オキソ−ピペリジニウムブロミド(化合物番号116)
乾燥アセトン(100mL)中の1−メチル−4−ピペリジノン(15g)の溶液に、1−ブロモメチルベンゼン(24.9g)を滴下した。それを、3時間撹拌した。分離した表題化合物(116)を濾過し、乾燥アセトンで洗浄し、乾燥した。
収量: 35g(93%)
実施例105:
1−(4−メトキシフェニル)−4−ピペリドン(化合物番号117)
無水KCOを、エタノール(10mL)中の4−メトキシアニリン(1.0g,8.1mmol)の溶液に加え、次いで水(3.0mL)中の化合物(116)(2.77g,9.8mmol)の溶液に滴下した。反応混合物を100℃で1時間加熱した。それを室温に冷却し、氷水(100mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)を用いて抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)し、濃縮し、表題化合物(117)を得た。
収量: 1.58g(79%)
HNMR(CDCl): δ 6.95(d,2H),6.85(d,2H),3.8(s,3H),3.45(t,4H),2.6(t,4H).
MS: m/e 205(M).
実施例106:
1−(4−メトキシ−フェニル)−4−(2,4,6−トリメトキシ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン(化合物番号118)
化合物(117)(19.0g,9.2mmol)を、室温で氷酢酸(50mL)中の1,3,5−トリメトキシベンゼン(21.8g,13.0mmol)の溶液に加えた。温度を90℃までゆっくりと上げながら、HClガスを、1時間反応混合物にバブリングした。酢酸を減圧下除去し、半固体残渣を、砕氷(300g)に注いだ。生じた溶液を、50%NaOH水溶液を用いて塩基性にした。沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥した。固体を、沸騰メタノールにゆっくりと加え、15分撹拌し、濾過して微量のトリメトキシベンゼンを除去し、濾液を濃縮し、表題化合物(118)を得た。
収量: 30g(91%)
HNMR:(DMSO d): δ 6.97(d,2H),6.87(d,2H),6.15(s,2H),5.6(s,1H),3.85(s,3H),3.80(s,9H),3.4(t,2H),2.45(bs,2H).
MS: m/e 355(M−1).
実施例107:
1−(4−メトキシ−フェニル)−4−(2,4,6−トリメトキシ−フェニル)−ピペリジン−3−オール.
(化合物番号119)
化合物(118)(15g,4.2mmol)に、THF(50mL)中のNaBH(2.7g,7.1mmol)及びBF.EtO(12.6g,8.87mmol)を用いてハイドロボレーションを行った。過剰のジボランを、水の添加によって破壊した。濃HCl(15mL)を加え、反応混合物を、50〜55℃で1時間撹拌した。それを室温に冷却した。生じた混合物を、50%NaOH水溶液を用いて塩基性(pH12〜14)にした。30%H(9mL)を加え、反応混合物を50〜55℃で1時間撹拌した。反応混合物を、実施例2に記載したように処理し、表題化合物(119)を得た。
収量: 9.5g(60.2%)
HNMR(CDCl): δ 7.0(d,2H),6.9(d,2H),6.2(s,2H),4.5(m,1H),3.85(3s,9H),3.8(s,3H),3.65(d,1H),3.2(m,1H),2.7(m,1H),2.6(m 2H),1.6(m,2H).
MS: m/e 374(M+1).
実施例108:
(+/−)−trans−酢酸4−(3−アセチル−2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシ−フェニル)−1−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−3−イルエステル(化合物番号120)
化合物(119)(0.5g,1.3mmol)に、実施例6に記載した手順に従って、BF.EtO(0.82mL,0.95g,6.7mmol)及び無水酢酸(0.68g,6.7mmol)を用いアシル化を行い、表題化合物(120)を得た。
収量: 0.15g(25%).
HNMR(CDCl): δ 7.1(d,2H),6.9(d,2H),5.95(s,1H),5.8(m,1H),3.95(two singlets,6H),3.8(m,2H),3.0−2.8(m,2H),2.7(s,3H),1.75(m,2H),1.9(s,3H).
MS: m/e 443(M−1).
実施例109:
(+/−)−trans−1−{2−ヒドロキシ−3−[3−ヒドロキシ−1−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−4,6−ジメトキシ−フェニル}−エタノン.(化合物番号121)
化合物(120)(0.25g,0.5mmol)に、実施例7に記載したように、水性NaOH(2.5%,2.0mL)を用い30分加水分解を行い、表題化合物(121)を得た。
収量: 0.2g(88%).
HNMR(CDCl): δ 6.95(d,2H),6.8(d,2H),6.0(1H),4.5(m,1H),3.95(two singlets,6H),3.85(m,1H),3.8(s,3H),3.55(d,1H),3.2(m,1H),2.7(m,1H),2.65(s,3H),2.55(m,1H),1.7(m,2H).
MS: m/e 401(M−1).
実施例110:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−[2−ヒドロキシメチル−1−(4−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−イル]−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号122)
乾燥DMF(25mL)中の化合物(121)(2.0g,5.0mmol)を、実施例8に記載したように、NaH(50%,1.19g,25mmol)存在下、メチル2−クロロベンゾエート(2.55g,15mmol)と反応させ、表題化合物(122)を得た。
収量: 1.8g(69%).
HNMR(CDCl): δ 7.8(m,4H),7.6(d,1H),7.45(m,1H),6.9(m,1H),6.8(d,1H),6.46(s 1H),6.4(s,1H),4.6(m,1H),4.0(s,6H),3.85(m,1H),3.75(s,3H),3.55(m,1H),3.4(m,1H),2.75(m,1H),2.55(m,1H),1.75(m,2H).
MS: m/e 521(M−1).
実施例111:
(+/−)−trans−酢酸3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−(4−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−2−イルメチルエステル(化合物番号123)
化合物(122)(1.7g,3.2mmol)に、メタンスルホニルクロリド(0.448g,0.3mL,3.9mmol),EtN(0.66g,0.95mL,6.5mmol)及び無水酢酸ナトリウム(1.06g,13mmol)を用いて、実施例3に記載したように、環縮小を行い、表題化合物(123)を得た。
収量: 1.2g(66%).
HNMR(CDCl): δ 7.5(d,1H),7.4(d,1H),7.3(t,1H),7.1(t,1H),6.8(d,2H),6.65(d,2H),6.55(s,1H),6.35(s,1H),4.35(m,1H),4.28(m,1H),4.2(m,1H),4.12(s,3H),3.95(m,1H),3.78(s,3H),3.7(s,3H),3.5(m,1H),3.35(m,1H),2.25(m,2H),1.75(s,3H)
実施例112:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−[2−ヒドロキシメチル−1−(4−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−イル]−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号124)
化合物(123)(1.1g,1.94mmol)を、50℃で2%メタノール性NaOH(10mL)を用い、1時間加水分解し、表題化合物(124)を得た。ワークアッププロセスは、実施例4に記載した通りである。
収量: 0.7g(69%).
HNMR(CDCl): δ 7.6(m,1H),7.4(d,1H),7.3(m,1H),7.05(m,1H),6.8(d,2H),6.65(m,2H),6.6(s,1H),6.4(s,1H),4.4(m,1H),4.0(s,6H),4.15(m,1H),3.85(m,1H),3.75(s,3H),3.65(m,1H),3.5(m,1H),3.4(t,1H),2.4−2.1(m,2H).
MS: m/e 522.53(M+1).
実施例113:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−[2−ヒドロキシメチル−1−(4−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−イル]−クロメン−4−オン(化合物番号125)
化合物(124)(0.7g,1.3mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(10.5g,9.0mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(125)を得た。
収量: 0.03g(5%).
mp: 212−213℃
HNMR(CDCl): δ 7.6(m,1H),7.45−7.25(m,3H),6.77(d,2H),6.7(d,2H),6.42(s,1H),6.35(s,1H),4.6(m,1H),3.65(d,1H),3.45(d,1H),3.2(m,1H),2.6−2.3(m,2H),1.65(d,1H),0.8(m,1H).
MS: m/e 480.17(M+1).
実施例114:
(+/−)−trans−酢酸4−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−メチル−ピペリジン−3−イルエステル(化合物番号126)
乾燥CHCl(25mL)中の化合物(106)(3.35g,7.79mmol)の溶液に、室温で撹拌しながら無水酢酸(1.76g,17.43mmol)を加え、次いで、ジメチルアミノピリジン(0.033g 1%w/w)を加えた。混合物を0.5時間撹拌した。それを氷水(50mL)に注ぎ、飽和NaCO水溶液を用い塩基性化し、CHCl(100mL×3)を用い抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮した。得られた油を、シリカゲルカラム及び溶出液としてCHCl中の0.1%MeOH+1%アンモニアを用い精製し、表題化合物(126)を得た。
収量: 3.33g(89.7%)
HNMR(CDCl): δ 7.68(dd,1H),7.6(dd,1H),7.42(t,2H),6.5(s,1H),6.38(s,1H),5.5(m,1H),4.0(s,6H),3.5(m,1H),3.22(d,1H),2.95(m,1H),2.55(m,1H),2.4(s,3H),2.08(m,2H),1.7(s,3H).
MS: m/e 472(M+1),412(M−60).
実施例115:
(+/−)−trans−酢酸4−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−シアノ−ピペリジン−3−イルエステル(化合物番号127)
0℃で、乾燥CHCl(40mL)中の化合物(126)(2.9g,0.615mmol)へ、臭化シアン(2.1g,1.979mmol)を加えた。反応混合物を室温で8時間撹拌した。それを水(100mL)に注ぎ、CHCl(100mL×3)で抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮した。得られた固体残渣を、シリカゲルカラム及び溶出液としてCHCl中の2%IPA+1%液体アンモニアを用いて精製し、表題化合物(127)を得た。
収量: 2.218g(75%)
IR cm−1: 3400,2220,1740,1640
HNMR(CDCl): δ 7.52(m,4H),6.45(two doublets,2H),5.68(m,1H),4.02(s,7H),3.6(m,3H),3.1(t,1H),2.9(t,1H),2.58(m,1H),1.7(s,3H).
MS: m/e 483.3(M+1),423(M−60).
実施例116:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号128)
化合物(127)(2g,0.414mmol)を、100℃で1.5時間、HPO(6N,50mL)と撹拌した。溶液を室温に冷却し、氷(約100g)に注いだ。それを、飽和NaCO水溶液を用いて塩基性にし、EtOAc(3×150mL)で抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮した。得られた粗物質を、シリカゲルカラム及び溶出液としてCHCl中の10%メタノール+1%アンモニアを用いて精製し、表題化合物(128)を得た。
収量: 0.87g(50.5%)
HNMR(CDCl+DMSO d): δ 7.5(dd,1H),7.25(m,3H),6.28(two singlets,2H),4.15(s,1H),3.8(two singlets,6H),3.2(m,3H),2.9(m,1H),2.35(m,2H),2.05(m,1H).
MS: m/e 416(M+1),397(M−18),380(M−36).
実施例117:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(3−ヒドロキシ−1−プロピル−ピペリジン−4−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号129).
乾燥DMF(20mL)中の化合物(128)(0.871g,0.209mmol)、n−プロピルブロミド(0.335g,0.272mmol)及び無水KCO(1.15g,0.833mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で処理し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮した。得られた粗物質を、シリカゲルカラム及び溶出液としてCHCl中の1%MeOH+1%アンモニアの混合物を用いて精製し、表題化合物(129)を得た。
収量: 0.53g(57.4%)
HNMR(CDCl): δ 7.62(d,1H),7.45(m,3H),6.42(two doublets 2H),4.65(m,1H),3.98(two singlets,6H),3.35(m,2H),3.05(s,1H),2.5(s,3H),2.1(m,3H),1.62(d,2H),0.92(t,3H).
MS: m/e 458.4(M+1),440(M−18),428(M−29).
実施例118:
(+/−)−trans−酢酸3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−プロピル−ピロリジン−2−イルメチルエステル(化合物番号131)
メタンスルホニルクロリド(0.178g)を、0℃で撹拌しながら、CHCl(10mL)中の化合物(129)(0.55g)及びトリエチルアミン(1mL)の混合物に加えた。反応混合物を1時間撹拌した。それを、NaCOの冷飽和水溶液に注意深く注いだ。有機層を分離し、水層を、CHCl(2×50mL)を用いて抽出した。一緒にした有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮し、化合物(+/−)−trans−メタンスルホン酸4−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−プロピル−ピペリジン−3−イルエステル(130)を得た。それを、80〜90℃で乾燥IPAに溶解し、無水NaOAc(0.49g)を加えた。それを、80〜90℃で2.5時間撹拌した。混合物を室温に到達させ、氷水(100mL)に注いだ。それを、飽和NaCO水溶液を用いて塩基性化した。それを、EtOAc(2×100mL)を用いて抽出した。有機抽出物を、水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮した。油状残渣を、シリカゲルカラム及び溶出液としてCHCl中の1%IPA+1%アンモニアを用いて精製し、表題化合物(131)を得た。
収量: 0.2g(33.8%)
HNMR(CDCl): δ 7.5(m,4H),6.45(s,2H),4.02(two singlets,8H),3.1(m,2H),2.25(m,4H),1.65(m,7H),0.9(t,3H).
MS: m/e 500.4(M+1),440.0(M−60).
実施例119:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−プロピル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン.(化合物番号132)
化合物(131)(0.2g,0.04mmol)に、実施例4の手順に従い1%メタノール性NaOH溶液(10mL)を用いて加水分解を行い、表題化合物(132)を得た。
収量: 0.17g(92.8%)
HNMR(CDCl): δ 7.7(dd,1H),7.48(m,3H),6.48(two singlets,2H),4.2(m,1H),4.0(two singlets,6H),3.66(dd,1H),3.4(m,2H),3.1(bs,1H),2.8(m,1H),2.62(m,1H),2.15(m,3H),1.6(m,2H),0.9(t,3H).
MS: m/e 458.4(M+1),426.4(M−32).
実施例120:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−プロピル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン.(化合物番号133)
実施例9の手順に従い、化合物(132)(0.155g,0.033mmol)をピリジン塩酸塩(2.0g)を用いて脱メチル化し、表題化合物(133)を得た。
収量: 0.046g(31.6%)
mp: 94−96℃
IR cm−1: 3000,1650
HNMR(CDCl): δ 7.61(dd,1H),7.45(m,3H),6.45(s,3H),6.3(s,1H),4.15(m,1H),3.85(m,2H),3.4(m,2H),2.9(m,3H),2.45(m,1H),2.08(m,1H),1.68(m,2H),0.95(t,3H).
MS: m/e 430.5(M+1),412.4(M−18).
実施例121:
(+)−trans−2−(2−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号134)
乾燥DMF(10mL)中の化合物(6)(0.9g,2.9mmol)を、実施例8に詳記のように、50%NaH(0.696g,14.5mmol)存在下、メチル2−クロロ−3−フルオロベンゾエート(0.656g,3.48mmol)と反応させ、表題化合物(134)を得た。
収量: 29%.
HNMR(CDCl): δ 7.58(d,1H),7.35(m,2H),6.55(s,1H),6.45(s,1H),4.2(m,1H),4.08(s,3H),3.98(s,3H),3.68(dd,1H),3.4(m,1H),3.2(bt,1H),2.75(bd,1H),2.6(m,1H),2.35(s,3H),2.05(m,2H).
MS: m/e 448(M+1),416(M−32).
実施例122:
(+)−trans−2−(2−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号135)
化合物(134)(0.31g,0.74mmol)に、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(3.1g,26.84mmol)を用いて脱メチル化を行い、表題化合物(135)を得た。
収量: 41.8%
mp: 221−223℃
IR cm−1: 3400,1650,1200
HNMR(DMSO d): δ 12.3(s,1H,exchangeable),7.18(m,3H),6.18(s,1H),5.98(s,1H),3.8(m,1H),3.5(m,2H),2.96(m,2H),2.75(m,1H),2.42(s,3H),2.1(m,1H),1.7(m,1H).
MS: m/e 420(M+1),387(M−32).
分析:C2119ClFNO,C,58.77(58.87);H,4.61(4.67);N,3.27(3.27),Cl,7.86(7.8).
実施例123:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号136)
乾燥DMF(10mL)中の化合物(6)(1.1g,3.6mmol)を、実施例8に詳記のように、50%NaH(0.854g,17.79mmol)存在下、メチル2−ブロモ−3−フルオロベンゾエート(2g,8.58mmol)と反応させ、表題化合物(136)を得た。
収量: 28.5%.
HNMR(CDCl): δ 7.75(m,1H),7.4(m,2H),6.46(s,1H),6.42(s,1H),4.15(m,1H),4.02(s,3H),3.98(s,3H),3.65(m,1H),3.35(m,1H),3.1(m,1H),2.7(m,1H),2.45(m,1H),2.28(s,3H),2.02(m,2H).
MS: m/e 491.8(M+1),462(M−32).
実施例124:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号137)
化合物(136)(0.45g,0.914mmol)に、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(4.5g,38.96mmol)を用いて脱メチル化を行い、表題化合物(137)を得た。
収量: 49.5%.
mp: 237−239℃
IR cm−1: 3400,1650
HNMR(CDCl+TFA): δ 12.5(s,1H,exchangeable),7.6(m,1H),7.4(m,2H),6.85(s,1H),6.65(s,1H),4.06(m,5H),3.5(m,1H),3.1(s,3H),2.5(m,1H),2.4(m,1H).
MS: m/e 465(M+1),433(M−31).
分析:C2119BrFNO,C,53.47(53.29);H,3.53(4.2);N,2.51(2.95),Br,16.45(16.88)
実施例125:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号138)
乾燥DMF(60mL)中の化合物(6)(6g,19.42mmol)を、実施例8に詳記のように、50%NaH(3.88g,80.8mmol)存在下、メチル2−ブロモ−5−フルオロベンゾエート(6.7g,28.75mmol)と反応させ、表題化合物(138)を得た。
収量: 47.1%.
HNMR(CDCl): δ 7.68(m,1H),7.45(m,1H),7.1(m,1H),6.48(s,1H),6.4(s,1H),4.15(m,1H),4.02(s,3H),3.92(s,3H),3.64(m,1H),3.35(d,1H),3.1(m,1H),2.65(m,1H),2.45(m,1H),2.3(s,3H),2.0(m,2H).
MS: m/e 493(M+1),461(M−32)
実施例126:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号139)
化合物(138)(3.9g,7.92mmol)に、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(39g,337.6mmol)を用いて脱メチル化を行い、表題化合物(139)を得た。
収量: 48.9%
mp: 145−147℃
IR cm−1: 3450,1740,640
HNMR(CDCl+TFA): δ 12.4(s,1H,exchangeable),7.55(m,1H),7.28(m,1H),7.0(m,1H),6.31(s,1H),6.28(s,1H),3.98(m,1H),3.68(m,2H),3.5(m,2H),3.15(m,1H),2.8(s,3H),2.3(m,1H),2.08(m,1H).
MS: m/e 465(M+1).
分析:メタンスルホン酸塩C2223BrFSO.HO,C,46.08(45.68);H,4.61(4.35);N,2.63(2.42),Br,14.73(13.81);S,4.99(5.54).
実施例127:
(+)−trans−2−(2−クロロ−5−ヨード−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号140)
乾燥DMF(10mL)中の化合物(6)(0.6g,1.94mmol)を、実施例8に詳記のように、50%NaH(0.466g,9.7mmol)存在下、メチル2−クロロ−5−ヨードベンゾエート(1.26g,4.24mmol)と反応させ、表題化合物(140)を得た。
収量: 27.8%.
HNMR(CDCl): δ 8.08(d,1H),7.75(m,2H),6.58(s,1H),6.42(s,1H),4.2(m,1H),4.02(s,3H),3.98(s,3H),3.7(m,1H),3.38(m,1H),3.2(m,1H),2.7(m,1H),2.55(m,1H),2.32(s,3H),2.05(m,1H).
MS: m/e 556(M+1),524(M−32)
実施例128:
(+)−trans−2−(2−クロロ−5−ヨード−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号141)
化合物(140)(0.1g,0.18mmol)に、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(1g,8.65mmol)を用いて脱メチル化を行い、表題化合物(141)を得た。
収量: 52.6%
IR cm−1: 3450,1720,640
HNMR(CDCl): δ 12.4(s,1H,exchangeable),7.9(s,1H),7.8(d,1H),7.1(d,1H),6.2(s,1H),6.1(s,1H),3.98(m,1H),3.8(m,2H),3.1(m,2H),2.7(m,1H),2.5(s,3H),2.2(m,1H),1.9(m,1H).
MS: m/e 528(M+1).
実施例129:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号142)
乾燥DMF(10mL)中の化合物(6)(1g,3.23mmol)を、実施例8に詳記のように、50%NaH(0.768g,16mmol)存在下、メチル2−ブロモ−5−クロロベンゾエート(1.59g,6.25mmol)と反応させ、表題化合物(142)を得た。
収量: 8%
HNMR(CDCl): δ 7.7(m,1H),7.4(m,1H),6.96(d,1H),6.48(s,2H),4.2(m,1H),3.98(s,3H),3.95(s,3H),3.7(m,1H),3.4(m,1H),3.2(m,1H),2.75(m,2H),2.35(s,3H),2.02(m,2H).
MS: m/e 510(M+1),478(M−32).
実施例130:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−5−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号143)
化合物(142)(0.11g,0.216mmol)に、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(1.1g,9.9mmol)を用いて脱メチル化を行い、表題化合物(143)を得た。
収量: 48%
mp: 233−235℃
IR cm−1: 3400,1640
HNMR(CDCl DMSO): δ 12.4(s,1H,exchangeable),7.48(d,1H),7.3(s,1H),7.12(d,1H),6.12(s,1H),5.98(s,1H),3.85(m,1H),3.5(m,2H),2.98(m,1H),2.75(m,1H),2.45(s,3H),2.31(m,1H),2.15(m,1H),1.7(m,1H).
MS: m/e 481(M+1),449(M−31).
分析:C2119BrClNO,C,51.27(51.53);H,4.26(4.11);N,3.07(2.86).
実施例131:
(+/−)−trans−3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−メチル−ピロリジン−2−カルバルデヒド(化合物番号144)
メチレンクロリド(20ml)中のジメチルスルホキシド(1.8ml,25.3mmol)を、−50℃で乾燥メチレンクロリド(120ml)中のオキサリルクロリド(840μl,9.84mmol)の撹拌溶液に滴下した。反応混合物を0.5時間撹拌した。メチレンクロリド(20ml)中の化合物(8)(2.0g,4.65mmol)を、反応混合物に滴下した。生じた混合物を、1.5時間更に撹拌した。次いで、トリエチルアミンを−50℃で滴下した。次いで、反応混合物を室温に温め、NaHCO溶液(10ml)で塩基性化した。反応混合物をメチレンクロリドで抽出し、有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、表題化合物(144)を得た。
収量: 0.950g(47.7%)
HNMR(CDCl): δ 7.4−7.6(m,4H),6.5(s,1H),6.4(s.1H),4.2(m,1H),3.95(s,3H),3.85(s,3H),3.18(m,1H),3.1(m,1H),2.45(m,1H),2.3(s,3H),2.05(m,2H)
MS: m/e(M+1)428,(M−30)398.
実施例132:
(+/−)−trans−3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−メチル−1−オキシ−ピロリジン−2−カルボン酸(化合物番号145)
テトラヒドロフラン(20ml)中の55%m−クロロ過安息香酸(2.193g,0.7mmol)を、THF(50ml)中の化合物(144)(1g,2.33mmol)のあらかじめ冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を2時間で室温にし、濃縮し、固体を得た。飽和NaHCO溶液を、該固体に加え、5分撹拌し、濾過し、水で洗浄し、真空乾燥し、表題化合物(145)を得た。
収量: 0.7g(65.3%)
HNMR(CDCl+DMSO): δ 7.32(dd,1H),7.05−7.17(m,3H),6.15(s,1H),6.05(s,1H),4.2(m,1H),3.9(d,IH),3.65(s,3H),3.6(s,3H),3.3(m,2H),3.05(br s,3H),2.2(m,2H)
実施例133:
(+/−)−trans−3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸(化合物番号146)
10%Pd/C(30mg)を、50mlメタノール中の化合物(145)(400mg,0.869mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、10psiで2時間水素化した。次いで、反応塊を濾過し(セライト)、HP−20カラム及び溶出液として比75:25の水とメタノールを用いて精製し、表題化合物(146)を得た。
収量: 0.230g(59.6%)
mp: 165−167℃
HNMR(DO): δ 7.75(dd,1H),7.4−7.6(m,3H),6.25(s,1H),6.5(s,1H),4.12(m,1H),3.82(s,3H),3.9(s,3H),3.52(m,2H),3.15(m,1H),2.78(s,3H),2.1(m,1H)
MS: m/e 444(M+1),410(M−35)
実施例134:
(+/−)−trans−3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸(化合物番号147)
化合物(146)(0.25g,0.563mmol)を、180℃でピリジン塩酸塩(2.5g)で処理した。反応混合物を、180℃で2時間更に加熱した。反応完了後、1ml水を加え、反応混合物を、溶出液として水、次いで比70:30のメタノールと水を用いて、HP−20カラムで精製し、表題化合物(147)を得た。
収量: 0.102g(43.6%)
mp: 295−297℃
HNMR(CDCl3+DMSO+TFA): δ 7.52(dd,1H),7.0−7.4(m,3H),6.05(s,1H),6.1(s,1H),4.1(m,1H),3.9(m,1H),3.46(m,1H),3.1(m,1H),2.65(s,3H),2.05(m,2H)
MS: m/e 416(M+1),382(M−35).
分析:C2118ClNO.1/2HO.C,59.22(59.37);H,4.20(4.50);N,2.85(3.29);Cl,8.14(8.34)
実施例135:
(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−1−オキシ−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号148)
メチレンクロリド中の化合物(147)(0.1g,0.249mmol)を、m−クロロ過安息香酸(0.078g,0.250mmol)に加えた。メタノール(30ml)を加え、反応混合物を溶解し、それを30分撹拌した。それを濃縮し、固体混合物を得、飽和NaHCO溶液で塩基性化し、5分更に撹拌した。次いで、混合物を濾過し、水で洗浄し、真空乾燥し、表題化合物(148)を得た。
収量: 0.035g(33.4%)
HNMR(CDCl3+TFA+DMSO): δ 7.4−7.55(m,4H),6.4(s,1H),6.47(s,1H),4.2(m,2H),3.96(m,2H,1H),3.65(s,3H),3.58(m,1H),2.21(m,1H),2.52(m,1H).
MS: m/e(M+1)416
実施例136:
2−ブロモ−4−ニトロ−アニリン(化合物番号149)
N−ブロモスクシンイミド(26gm,146mmol)を、撹拌下、温度25〜30℃で、75ml乾燥DMF中の4−ニトロアニリン(20gm,145mmol)の撹拌溶液に分けて加えた。反応混合物を30分撹拌した。それを、激しい撹拌下、ゆっくりと砕氷に注ぎ、濾過し、乾燥し、表題化合物(149)を得た。
収量:30gm(95%)
HNMR(CDCl): δ 8.4(s,1H),8.1(d,1H),6.75(d,1H),4.85(bs,2H).
MS: m/e 218(M+1).
実施例137:
2−ブロモ−4−ニトロ−ベンゾニトリル(化合物番号150)
化合物(149)(20g,92.2mmol)を、10%水性HSO(100mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。水(20mL)中のNaNO(7.64g,110mmol)の溶液を、0〜5℃の間の温度を維持しながら、滴下した。混合物を10分撹拌し、過剰の亜硝酸を、飽和NaHCO水溶液を用いて中和した。次いで、生じた混合物を、水(200mL)中のCuCN(9.46g,105mmol)及びNaCN(5.20g,106mmol)のあらかじめ冷却した(0〜5℃)懸濁液に加えた。それを10分撹拌し、次いで室温に到達させた。それを0.5時間撹拌し、最終的に、0.5時間スチームバスで加熱した。次いで、過剰の飽和FeCl溶液を反応混合物に加えた。それを、EtOAc(200mL×3)を用いて抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、濃縮し、シリカゲルカラム及び溶出液としてCHCl:石油エーテル(60〜80℃)(1:1)を用いて精製し、表題化合物(150)を得た。
収量:3.6gm(17%)
HNMR(CDCl): δ 8.58(s,1H),8.3(d,1H),7.9(d,1H).
MS: m/e 228(M+1).
IR cm−1: 3100,2233,1600,1350.
実施例138:
2−ブロモ−4−ニトロ−安息香酸(化合物番号151)
2−ブロモ−4−ニトロ−ベンゾニトリル(0.5gm,2.34mmol)を、80℃で8時間、2.7ml水中のHSO(2.2ml)を用いて加水分解した。反応完了後、溶液を砕氷に注ぎ、炭酸ナトリウムで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。水層を分離し、1:1HClで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。次いで、一緒にした有機層を、得られた化合物(151)まで濃縮した。
収量:300mg(55.0%)
mp: 164−166℃
HNMR(DMSO): δ 8.4(s,1H),8.1(d,1H),7.85(d,1H),5.95(s,1H).
MS: m/e 248(M+1).
IR cm−: 3100,1700,1534,1350.
実施例139:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチルピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号153)
2 ブロモ−4−ニトロ安息香酸(3.70gm,15mmol)を、実施例52に記載したように、POCl(7gm,45.8mmol)を用いて、乾燥ピリジン(25mL)中の化合物(6)(2.12g,6mmol)と反応させ、(+)−trans−2−ブロモ−4 ニトロ−安息香酸2−(2−アセトキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−6−アセチル−3,5−ジメトキシ−フェニルエステル(化合物番号152)(3.4gm,5.9mmol)(粘性油)を得、それを、実施例26に記載したように、乾燥1,4−ジオキサン(100mL)中のNaH(50%,2.8g,50mmol)を用いてin situで表題化合物(153)に変換した。
収量: 11%
IR cm−1: 3400,1660,1525,1350
HNMR(CDCl): δ 8.6(s,1H),8.32(d,1H),7.95(d,1H),6.6(s,1H),6.44(s,1H),4.2(m,1H),4.02(s,3H),3.98(s,3H),3.65(dd,1H),3.2(m,1H),2.75(d,1H),2.6(d,1H),2.45(s,3H),2.1(m,2H).
MS: m/e 521(M+1),489(M−32).
実施例140:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号154)
化合物(153)(0.3g,0.6mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(3g,26mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(154)を得た。
収量: 54%
mp: 186℃
IR cm−1: 3400,1650,1525,.1350
HNMR(CDCl3+DMSO d): δ 12.2(s,1H,exchangeable),8.5(s,1H,8.25(d,1H),7.75(d,1H),6.35(s,1H),6.15(s,1H),3.95(m,1H),3.65(m,1H),3.25(m,2H),3.1(m,2H),2.6(s,3H),2.25(m,1H),2.02(m,1H).
MS: m/e 493(M+1)
実施例141:
(+)−trans−2−(4−アミノ−2−ブロモ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号155)
化合物(153)(300mg,0.6mmol)を、実施例62に記載したように、水(1.2mL)及び氷酢酸(1.2mL)中の鉄粉(300mg)で処理し、表題化合物(155)を得た。
収量: 88%
HNMR(CDCl): δ 7.45(d,1H),6.95(s,1H),6.7(d,1H),6.48(s,1H),6.24(s,1H),4.15(m,1H),4.05(s,3H),3.95(s,3H),3.6(dd,1H),3.5(m,1H),3.15(m,1H),2.64(m,1H),2.58(m,1H),2.35(s,3H),2.01(m,2H).
MS: m/e 491(M+1),459(M−32).
実施例142:
(+)−trans−2−(4−アミノ−2−ブロモ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号156)
化合物(155)(150mg,0.3mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(1.5g,13mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(156)を得た。
収量: 70mg(50%)
mp: 208℃
IR cm−1: 3400,1650,1575,.1380
HNMR(CDCl3+DMSO d): δ 12.28(s,1H,exchangeable),6.85(d,1H),6.5(s,1H),6.2(d,1H),5.8(s,1H),5.65(s,1H),3.54(m,1H),3.2(d,2H),2.64(m,3H),2.15(s,3H),1.8(m,1H),1.4(m,1H).
MS: m/e 462(M+1)
実施例143:
2−ブロモ−4−メトキシ−安息香酸(化合物番号157)
2−ブロモ−4−ニトロ安息香酸(3gm,12.2mmol)を、80℃で、乾燥DMSO(250ml)中のナトリウムメトキシド(6gm,111mmol)と反応させた。反応完了後、混合物を砕氷に注ぎ、1:1HClで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。次いで、有機層を濃縮し、表題化合物(157)を得た。
収量: 81%
HNMR(DMSO): δ 13.2(s,1H),8.2(d,1H),8.02(d,1H),7.85(d,1H),3.85(s,3H).
MS: m/e 232(M+1).
実施例144:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−4−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号159)
化合物(157)(2.8gm,12.1mmol)を、実施例52に記載したように、POCl(7gm,45.8mmol)を用いて乾燥ピリジン(25mL)中の化合物(6)(2.2gm,6.3mmol)と反応させ、(+)−trans−2−ブロモ−4−メトキシ安息香酸2−(2−アセトキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−6−アセチル−3,5−ジメトキシ−フェニルエステル(化合物番号158)(3.2gm,5.7mmol)(粘性油)を得、それを、実施例26に記載したように、乾燥1,4−ジオキサン(100mL)中のNaH(50%,2.8gm,50mmol)を用いてin situで表題化合物(159)に変換した。
収量: 19%
HNMR(CDCl): δ 7.6(d,1H),7.2(s,1H),7.02(d,1H),6.8(s,1H),6.45(s,1H),4.2(m,1H),4.08(s,3H),4.01(s,3H),3.8(s,3H),3.65(m,1H),3.4(m,1H),3.5(m,1H),2.8(m,1H),2.6(m,1H),2.45(s,3H),2.12(m,2H)
MS: m/e 504(M+1),473(M−32).
実施例145:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−4−メトキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号160)
化合物(159)(155mg,0.3mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(1.6g,13.9mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(160)を得た。
収量: 70mg(49%)
HNMR(CDCl+DMSO): δ 12.6(s,1H exchange),7.4(d,1H),7.1(s,1H),6.8(d,1H),6.25(s,1H),6.15(s,1H),4.01(m,1H),3.75(s,3H),3.25(m,2H),3.05(m,3H),2.65(s,3H),2.2(m,1H),1.98(m,1H)
実施例146:
(+)−trans−2−(2−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号161)
化合物(160)(150mg,0.25mmol)を、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(1.5gm,13mmol)を用いて脱メチル化し、表題化合物(161)を得た。
収量: 42%
HNMR(CDCl+DMSO): δ 12.85(s,1H exchange),7.4(d,1H),7.1(s,1H),6.85(d,1H),6.32(s,1H),6.25(s,1H),4.1(m,1H),3.62(m,1H),3.45(m,2H),3.15(m,1H),2.95(m,1H),2.7(s,3H),2.45(m,1H) 2.2(m,1H).
MS: m/e 462(M+1).
実施例147:
(+)−trans−酢酸8−(2−アセトキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5−ヒドロキシ−2−(4−ニトロ−フェニル)−4−オキソ−4H−クロメン−7−イルエステル(化合物番号162)
ジクロロメタン(10mL)中の化合物(70)(50mg,0.12mmol)の溶液に、無水酢酸(30mg,0.3mmol)及びジメチルアミノピリジン(3mg)を加えた。混合物を室温で45分撹拌した。次いで、反応混合物を0.5gmのシリカに吸着させ、濃縮し、溶出液としてクロロホルム中2%MeOH+1%液体アンモニアを用いるシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(162)を得た。
収量: 20mg(33%)
HNMR(CDCl): δ 12.5(s,1H exchange),8.4(d,2H),8.05(d,2H),6.75(s,1H),6.32(s,1H),4.55(m,1H),4.2(m,2H),3.4(m,2H),2.9(m,1H),2.7(s,3H),2.45(m,2H),2.15(s,3H),2.05(s,3H).
MS: m/e 494.93(M−1),454.5(M−42)
実施例148:
(+)−trans−2−(2,4−ジクロロ−5−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン(化合物番号163)
乾燥DMF(10mL)中の化合物(6)(0.8g,2.58mmol)を、0℃で10分NaH(0.62g,12.5mmol)と反応させた。次いで、それを、実施例8に詳記のように、2,4−ジクロロ−5−フルオロ−ベンゾイルクロリド(0.887g,3.9mmol)と反応させ、表題化合物(163)を得た。
収量: 0.54gm(40%)
HNMR(CDCl): δ 7.75(d,1H),7.6(d,1H),6.6(s,1H),6.45(s,1H),4.2(m,1H),4.0(d,6H),3.7(m,1H),3.35(d,1H),3.2(m,1H),2.65(m,2H),2.35(s,3H),2.1(m,2H),
MS: m/e 481.91(M+1)
実施例149:
(+)−trans−2−(2,4−ジクロロ−5−フルオロ−フェニル−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン(化合物番号164)
化合物(163)(0.53g,1.1mmol)に、実施例9に記載したように、ピリジン塩酸塩(5.5g,47.6mmol)を用いて脱メチル化を行い、表題化合物(164)を得た。
収量: 0.29(55%)
HNMR(CDCl+DMSO): δ 7.4(m,2H),6.3(s,1H),6.05(s,1H),3.9(d,1H),3.6(m,2H),3.0(m,2H),2.8(q,1H),2.5(s,3H),2.45(s,1H),2.25(m,1H).
MS: m/e 454(M+1)
サイクリン依存性キナーゼの活性の阻害における本化合物の効能は、以下に、又は、例えば、Losiewics,M.D.,et al. Biochem. Biophys. Res. Commun.、1994、201、589に記載の当該分野で周知の多数の薬理学的アッセイで決定できる。インビトロキナーゼアッセイで使用するキナーゼ、サイクリン、及び基質は、哺乳動物から単離されるタンパク質でありうるか、又はそれらは組換えで産生されるタンパク質でありうる。本明細書以下に続く代表的薬理学的アッセイは、本発明の化合物及びそれらの塩を用いて行った。
CDK4/サイクリンD1キナーゼアッセイ及びCDK2/サイクリンEキナーゼアッセイ
アッセイは、96ウェルフィルタープレートアッセイでのγ32P−ATP由来の(γ32P)−リン酸の移動を介して、それぞれサイクリンD1又はサイクリンEによる活性化の際のCDK4又はCDK2による網膜芽腫タンパク質(Rb)のリン酸化を測定する。
材料:
CDK4又はCDK2は、昆虫細胞中、バキュロウイルス発現系によって、それぞれサイクリンD1又はサイクリンEと共発現させた。このために、ヒトCDK−4又は2及びサイクリンD1又はE遺伝子を含むバキュロウイルスで1×10個のSf9細胞を共感染させ、72時間後、溶解緩衝液(50mM HEPES(pH7.5),10mM MgCl,1mM DTT,アプロチニン5μg/ml,ロイペプチン5μg/ml,0.1mM NaF,0.2mMフェニルメチルスルホニルフルオリド(PMSF)、及びオルトバナジウム酸ナトリウム)500μlに細胞を溶解した。遠心した溶解物をGST−セファロースカラムで精製した。タンパク質の純度は、SDS−PAGE、次いで、CDK4又はCDK2の特異的抗体(Santacruz Biotec,USA)を用いるウエスタンブロットによってチェックした。
GST−網膜芽腫(Rb)(aa 776−928)融合タンパク質は、細菌E.coliで発現し、GSH−セファロースアフィニティクロマトグラフィーで精製する。これらのビーズに結合したGST−Rbは、アッセイで基質の役目をした。
読み出し
定量は、Top Countシンチレーション96ウェルカウンター(Packard,USA)を用いる96ウェルフィルタープレートでの(32P)−GST−Rbのシンチレーション検出によってであった。
手順:
CDK4又はCDK2酵素アッセイは、Millipore Multiscreenフィルトレーションプレートを用いる96ウェルフォーマットで行った。全てのアッセイ工程は、単一のフィルタープレート(Unifilter plates,Packard,USA)で行われた。フィルトレーションウェルを、キナーゼ緩衝液(100μl/ウェル)で予め湿らし、次いで真空適用によって溶液を除去した(フィルタープレートをバキュームマニホールドに、そして真空をオン)。キナーゼ緩衝液中のGSH−セファロースビーズに結合したGST−Rb(0.5μgGST−Rb/50μl)の50μlを、各ウェルに加え、真空を適用し、緩衝液を除去した。キナーゼ緩衝液で希釈したATP(コールド+ホット)及びホスファターゼ阻害剤を含有する反応混合物の更なる25μlを各ウェルに加え、次いで、更なる25μl容積中の試験化合物(キナーゼ緩衝液中で4×最終濃度)又はキナーゼ緩衝液(対照)を添加した。最後に、キナーゼ緩衝液中のヒトCDK−4/D1又はCDK−2/E酵素の50μl(100ng)を各ウェルに加え、反応を開始した。反応系を30℃で30分インキュベートした。反応完了後、真空を適用し、プレートを洗浄緩衝液(TNEN緩衝液)で3回洗浄した。フィルタープレートを、空気乾燥し、Multiscreenアダプタープレートに置いた。各ウェルに30μlのPackard Microscint−Oカクテルを加え、プレートをTop−Seal Aフィルムでカバーした。プレートを、10分間、Packard Top Count Scintillation Counterでカウントした。フラボピリドールを、全ての実験で標準阻害剤として使用した。
CDK4−サイクリンD1及びCDK2−サイクリンEのホスホキナーゼ活性の50%が阻害される化合物の濃度(IC50)を、実施例で記載した代表的化合物につき計算した。結果を表1に示す。
本発明の化合物は、CDK4−D1に対しより大きな選択性を持って、CDK4/サイクリンD1及びCDK2/サイクリンEに対し有意な阻害効果を有することを結果は示している。
インビトロ細胞増殖及び細胞毒性アッセイ:
NCCS,Pune,インドから得た10種のヒトガン性細胞株(HL−60前骨髄球性白血病、PC−3前立腺、H−460肺、MDA−MB−231乳、MCF−7乳、HeLa頸、Colo−205結腸、H9リンパ腫(T細胞)、U−937細網肉腫(単球)及びCaCO−2結腸)の指数増殖培養物を用いた。インビトロ細胞増殖(NCI,USAプロトコル)及び細胞毒性のアッセイは、標準的手順、すなわち、それぞれH−チミジン取り込みとMTSアッセイを用いて行った(H−チミジン取り込みに関しては:Cell Biology,A Laboratory Handbook,1998,Vol 1 Ed Julio E.Celis、及びMTSアッセイに関しては:Promega Protocol,USA,2000)。H−チミジン取り込みアッセイでは、Packard Filtermate Universalハーベスターを用いて、GF/Bユニフルタープレート(Packard,USA)上への72時間後に、細胞を収集し、プレートを、Packard TopCount 96ウェル液体シンチレーションカウンターでカウントした。増殖活性の50%が阻害される化合物の濃度(IC50)及び化合物の毒性の程度を、実施例に記載の代表的化合物について計算した。結果を下記の表2に示す。
NA: ≦10μM活性ではない
NT: ≦30%毒性ではない
+: 30〜50%毒性
++: 50〜70%毒性
+++:70%超毒性
図1〜図6は本発明の例示化合物の製造の好適プロセスのスキームを示す。 図1〜図6は本発明の例示化合物の製造の好適プロセスのスキームを示す。 図1〜図6は本発明の例示化合物の製造の好適プロセスのスキームを示す。 図1〜図6は本発明の例示化合物の製造の好適プロセスのスキームを示す。 図1〜図6は本発明の例示化合物の製造の好適プロセスのスキームを示す。 図1〜図6は本発明の例示化合物の製造の好適プロセスのスキームを示す。

Claims (15)

  1. 一般式(Ic)
    (式中、
    は、非置換のアリール、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアリール;「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個の同一又は異なるヘテロ原子を有する飽和、部分不飽和又は芳香族複素環(ここで、該複素環は、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されている);又はNR10
    は、水素;C−C−アルキル;非置換のアリール、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアリール;「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個の同一又は異なるヘテロ原子を有する飽和、部分不飽和又は芳香族複素環、該複素環は、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されている;OR11;ハロゲン;シアノ;ニトロ;NR10;又はSR11
    、R及びRは各々独立に、水素;C−C−アルキル;ハロゲン;OR11;アリールC−C−アルコキシ;C−C−アルキルカルボニルオキシ;C−C−アルコキシカルボニルオキシ;アリールカルボニルオキシ;カルボキシ;シアノ;ニトロ;NR10;SR11;アリール−C−C−アルキルチオ;SO−C−C−アルキル;SO−アリール;SONR10;アリール;及び、「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個の同一又は異なるヘテロ原子を有する飽和、部分不飽和又は芳香族複素環;から選択される;
    は水素;C−C−アルキル;アリール;カルボキサミド;スルホンアミド;NR10;又はOR11
    及びR10は各々独立に、水素;C−C−アルキル;アリール;C−C−アルカノイル;複素環(該複素環は、「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む);C−C−アルコキシカルボニル;C−C−アルキルカルボニル;アリールカルボニル;複素環カルボニル(ここで、該複素環−は、「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む);カルボキサミド;及びスルホンアミド;ここで、該アリール及び複素環又は複素環−は、非置換、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されている;又は、
    及びR10は、それらが結合する窒素原子と共に、「窒素、酸素及び硫黄」から選択される少なくとも1つの更なるヘテロ原子を有し得、飽和、部分不飽和又は芳香族である複素環を形成し、該複素環は、非置換、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、−C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されている;
    11は、水素;C−C−アルキル;C−C−アルカノイル;非置換のアリール、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアリール;又は、C−C−アルコキシカルボニル;
    Zは、酸素原子;硫黄原子;又はNR
    Aは5員環;ここで、
    該5員環は飽和であり、一般構造(i)〜(v)のいずれか1つによって表される:
    式中、X及びXは各々独立に、炭素原子及び「酸素原子、硫黄原子、S(O)、及び窒素原子」から選択されるヘテロ原子から選択され(但し、構造(i)、(iii)及び(iv)において、X及びXの少なくとも1つは、ヘテロ原子である)、該窒素原子は、R13によって少なくとも一置換されており、R13は、水素;非置換のC−C−アルキル、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボキシル、C−C−アルコキシ、アミノ、ニトロ、C−C−アルキルチオ、スルフヒドリル及びスルホニルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されているC−C−アルキル;非置換のC−C−アルケニル、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボキシル、C−C−アルコキシ、アミノ、ニトロ、C−C−アルキルチオ、スルフヒドリル及びスルホニルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されているC−C−アルケニル;非置換のアリール、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されているアリール;ヒドロキシル;C−C−アルコキシ;C−C−アルキルカルボニル;シアノ;−SO10;及び−CO−(CH−R14;から選択される;
    は、Aの少なくとも1つの炭素原子環メンバー上に存在する−C−C−アルキレンOR11
    は水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル又はアリールカルボニル;
    14は、水素;C−C−アルキル;ヒドロキシル;NR10;ハロゲン;−SH;−S−C−C−アルキル;−S−アリール;アリール;ここで、該アリールは、非置換、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基によって置換されている;窒素、酸素、硫黄及びリンから選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む複素環(該複素環は、非置換、又は、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基で置換されている);
    pは、1又は2の整数;及び
    mは、0〜6の整数)
    の化合物、その立体異性体、光学異性体、医薬として許容できる塩又は医薬として許容できる溶媒和物。
  2. が、非置換のフェニル、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基で置換されているフェニル;又は、5又は6個の環原子を含む飽和、部分不飽和又は芳香族環である複素環であり、環原子のうち1、2又は3個が、「窒素、酸素、硫黄及びリン」から選択される同一又は異なるヘテロ原子であり、該複素環は、非置換、又は、「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基で置換されている;
    が、水素;C−C−アルキル;非置換のフェニル、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基で置換されているフェニル;OR11;ハロゲン;シアノ;ニトロ;NR10又はSR11
    、R及びRが各々独立に、水素、C−C−アルキル、ハロゲン、OR11、C−C−アルキルカルボニルオキシ、NR10、SONR10、カルボキシル、シアノ及びニトロから選択される;
    Zが酸素又は硫黄原子;
    Aが5員環;ここで、
    −請求項1に記載の一般構造(i)〜(v)のいずれか1つによって表される5員飽和環において、X及びXが各々独立に、炭素原子及び「酸素、硫黄、及び窒素」から選択されるヘテロ原子から選択され(但し、構造(i)、(iii)及び(iv)において、X及びXの少なくとも1つが、ヘテロ原子である)、該窒素原子は、R13によって少なくとも一置換されており、R13が、水素;非置換のC−C−アルキル;又はハロゲン、ヒドロキシルもしくはカルボキシルによって置換されたC−C−アルキル;C−C−アルケニル;ヒドロキシル;C−C−アルコキシ;C−C−アルキルカルボニル;トルエンスルホニル;シアノ;SO10;−CO(CH14;及びフェニル(該フェニルは、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される少なくとも1つの置換基で置換されている)から選択される;及び、Rが水素;
    及びR10が各々独立に、水素、C−C−アルキル、C−C−アルカノイル、−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルカルボニル、カルボキサミド及びスルホンアミドから選択される;又は
    及びR10が、それらが結合する窒素原子と共に、窒素、酸素及び硫黄から選択される少なくとも1つの更なるヘテロ原子を有し得る3、4、5又は6員複素環を形成し、該環は、飽和、部分不飽和又は芳香族であり、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルカノイル、ニトロ、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシルから選択される少なくとも1つの置換基によって置換されている;
    11が水素、C−C−アルキル、C−C−アルカノイル、又はC−C−アルコキシカルボニル;及び、
    14が、水素、C−C−アルキル、ヒドロキシル、−NR10、ハロゲン、−SH、又は−S−C−C−アルキル;
    である、請求項1に記載の式(Ic)の化合物。
  3. Aが、一般構造(i)〜(iv):
    (式中、構造(iv)において、Xが、炭素原子又は窒素原子であることを除いて、Xは、炭素原子、又は「酸素、硫黄及び窒素」から選択されるヘテロ原子;及び、R及びR13は請求項1で定義した通りである)のいずれか1つによって表される5員飽和環である、請求項1又は請求項2に記載の式(Ic)の化合物。
  4. が、非置換のフェニル、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基によって置換されているフェニル;又は6個の環原子を含む飽和、部分不飽和又は芳香族の環である複素環であり、環原子のうち1、2又は3個は、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一又は異なるヘテロ原子であり、ここで、該複素環は、非置換、又は「ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ニトロ、NR10、SR11、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル及び−C−C−アルキレンヒドロキシル」から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基によって置換されている;
    及びRが水素;及び
    及びRが各々独立に、「ヒドロキシル、C−C−アルコキシル及びC−C−アルキルカルボニルオキシ」から選択される、
    請求項1に記載の式(Ic)の化合物。
  5. が、ハロゲン及びニトロから選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基によって置換された、フェニル又はピリジニル;R及びRが水素;R及びRがヒドロキシル;Aが、一般構造(i)〜(v)のいずれか1項によって表される飽和5員環であり、ここで、X、X、R及びR13が、請求項1で定義した通りである、
    請求項1に記載の式(Ic)の化合物。
  6. が炭素、Xが窒素、Rが−C−C−アルキレンヒドロキシル、R13がC−C−アルキル及びZが酸素原子である、請求項5に記載の化合物。
  7. (+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(4−ブロモ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(4−ブロモ−フェニル)−5−ヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−7−メトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(4−ブロモ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(3−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(3−クロロ−フェニル)−5−ヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−7−メトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(3−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−ヨード−フェニル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−ヨード−フェニル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(3−フルオロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(3−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−4−[8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル;
    (+/−)−trans−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル;
    (+)−trans−4−[8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル;
    (+)−trans−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル;
    (+/−)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン;
    (−)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン;
    (−)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−フェニル−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−フェニル−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−チオフェン−2−イル−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−チオフェン−2−イル−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−3−メチル−ベンゾニトリル;
    (+)−trans−4−[8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−3−メチル−ベンゾニトリル;
    (+/−)−trans−2−(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−ブロモ−5−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−5−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)−フェニル]−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)−フェニル]−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−5−ニトロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−ブロモ−5−ニトロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジヒドロキシ−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−ブロモ−5−ニトロフェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジヒドロキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(4−ニトロフェニル)−4H−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(4−ニトロフェニル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(4−アミノフェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−2−(2−メトキシ−フェニル)−クロメン−4−オン;(+/−)−trans−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−2−(2−ヒドロキシ−フェニル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−3−クロロ−4−[8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル;
    (+)−trans−3−クロロ−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−ベンゾニトリル;
    (+)−trans−2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−ジメチルアミノ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−メチルアミノ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−5−メトキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−酢酸3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−(4−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−2−イルメチルエステル;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−[2−ヒドロキシメチル−1−(4−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−イル]−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−[2−ヒドロキシメチル−1−(4−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−イル]−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−酢酸−3−[2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル]−1−プロピル−ピロリジン−2−イルメチルエステル;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−プロピル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;(+/−)−trans−2−(2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−プロピル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−ニトロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−3−クロロ−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−安息香酸;
    (+/−)−trans−3−ブロモ−4−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−安息香酸;
    (+/−)−trans−2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(4−アミノ−2−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−2−(4−アミノ−2−ブロモ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+/−)−trans−4−クロロ−3−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−安息香酸;
    (+/−)−trans−4−ブロモ−3−[5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4H−クロメン−2−イル]−安息香酸;
    (+/−)−trans−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−5−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−5−フルオロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−クロロ−5−ヨード−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−クロロ−5−ヨード−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−5−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−5−クロロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチルピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(4−アミノ−2−ブロモ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(4−アミノ−2−ブロモ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−4−メトキシ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−4−メトキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−2−(2−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    (+)−trans−酢酸8−(2−アセトキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5−ヒドロキシ−2−(4−ニトロ−フェニル)−4−オキソ−4H−クロメン−7−イルエステル;
    (+)−trans−2−(2,4−ジクロロ−5−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−5,7−ジメトキシ−クロメン−4−オン;又は
    (+)−trans−2−(2,4−ジクロロ−5−フルオロ−フェニル−5,7−ジヒドロキシ−8−(2−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピロリジン−3−イル)−クロメン−4−オン;
    である、請求項1に記載の一般式(Ic)の化合物。
  8. サイクリン依存性キナーゼの阻害用医薬の製造のための、請求項1〜7のいずれか1項に記載の一般式(Ic)の化合物、又は医薬として許容できるその塩の使用。
  9. 増殖性障害の治療又は予防用医薬の製造のための、請求項1〜7のいずれか1項に記載の一般式(Ic)の化合物、又は医薬として許容できるその塩の使用。
  10. ガンの治療又は予防用医薬の製造のための、請求項1〜7のいずれか1項に記載の一般式(Ic)の化合物、又は医薬として許容できるその塩の使用。
  11. 治療有効量の、請求項1〜7のいずれか1項に記載の一般式(Ic)の少なくとも1つの化合物、又は医薬として許容できるその塩、及び医薬として許容できる担体を含む医薬組成物。
  12. 治療有効量の、請求項1〜7のいずれか1項に記載の一般式(Ic)の少なくとも1つの化合物、又は医薬として許容できるその塩、及び少なくとも1つの更なる医薬活性化合物を、医薬として許容できる担体とともに含む医薬組成物。
  13. 一般式(XIII)
    (式中、
    、R、R、R、R及びR13は、請求項1で定義した通りである)
    の化合物の製造方法であって、
    式(VIII):
    (式中、R、R、R及びR13は、請求項1で定義した通りである)
    のラセミ化合物を、メタノール、イソプロパノール、ジイソプロピルエーテル、酢酸エチル、及びクロロホルムから選ばれる溶媒の存在下、(+)−ジブチル酒石酸、(+)−ケトピン酸、(+)−カンファー−10−スルホン酸、及び(+)−ショウノウ酸から選ばれるキラル助剤と反応させ、式(VIII)の(+)−trans−及び(−)−trans−化合物のジアステレオマー塩を形成し、式(VIII)の(−)−trans−化合物のジアステレオマー塩を晶出し、次いで塩基で処理して、式(VIII)の化合物の(−)−trans−エナンチオマーを得ること、式(VIII)の化合物を、ルイス酸触媒の存在下、アシル化剤又は酸の活性型で処理し、式(IX):
    (式中、R、R、R、R及びR13は、請求項1で定義した通りである)
    のアシル化化合物を得ること、式(IX)の化合物を、
    (a)RCOCl型の酸クロリド、(RCO)O型の無水物、又はRCOOCH型のエステル(式中、Rは請求項1で定義した通りである)、
    (b)中性条件下in situで酸クロリドを得るための酸スカベンジャーの存在下、RCOOH型の酸(ここで、Rは請求項1で定義した通りである)及びオキシ塩化リン、又は
    (c)RCOOH(ここで、Rは請求項1で定義した通りである)とポリリン酸の組合せ
    のいずれかで処理し、式(X)
    (式中、R、R、R、R、R及びR13は、請求項1で定義した通りである)
    の化合物を形成すること、
    式(X)の化合物を塩基で処理し、次いで、強酸、次に緩和な塩基で処理することによって環化を生じさせ、式(XIII)の対象化合物を形成すること
    を含む方法。
  14. 一般式(XIII)
    (式中、
    、R、R、R、R及びR13は、請求項1で定義した通りである)
    の化合物の製造方法であって、
    式(VIII):
    (式中、R、R、R及びR13は、請求項1で定義した通りである)
    のラセミ化合物を、メタノール、イソプロパノール、ジイソプロピルエーテル、酢酸エチル、及びクロロホルムから選ばれる溶媒の存在下、(+)−ジブチル酒石酸、(+)−ケトピン酸、(+)−カンファー−10−スルホン酸、及び(+)−ショウノウ酸から選ばれるキラル助剤と反応させ、式(VIII)の(+)−trans−及び(−)−trans−化合物のジアステレオマー塩を形成し、式(VIII)の(−)−trans−化合物のジアステレオマー塩を晶出し、次いで塩基で処理して、式(VIII)の化合物の(−)−trans−エナンチオマーを得ること、式(VIII)の化合物を、ルイス酸触媒の存在下、アシル化剤又は酸の活性型で処理し、式(IX):
    (式中、R、R、R、R及びR13は、請求項1で定義した通りである)
    のアシル化化合物を得ること、式(IX)の化合物を、水性エタノール又はメタノール中、塩基で処理することによって、エステル加水分解に供し、式(XI)
    (式中、R、R、R、R及びR13は、請求項1で定義した通りである)
    の化合物を形成し、式(XI)の化合物を、溶媒中、塩基の存在下、カルボン酸エステル、酸クロリド、又は活性化エステルで処理して、式(XII)
    (式中、R、R、R、R、R及びR13は、請求項1で定義した通りである)
    の化合物を形成し、式(XII)の化合物を塩基で処理し、次いで、強酸で処理し、次に緩和な塩基で処理することによって環化を生じさせること、次いで、緩和な塩基で処理して式(XIII)の対象化合物を形成すること
    を含む方法。
  15. さらに、式(XIII)の化合物を医薬として許容できる塩に変換することを含む、請求項13または14に記載の方法。
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