JP4857069B2 - 画像処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は画像処理装置及び画像処理方法に関する。特に、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどに配設されているCCDまたはCMOS等の光学センサから出力され、圧縮以外の画像処理を施されること無く媒体に記録された画像情報を再生(現像)または画像処理するために用いて好適な技術に関する。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどで撮像して得られた画像情報として、光学センサから入力され圧縮処理以外の画像処理(画像加工処理という)がほとんど施されずに記録されたデジタル画像情報を利用する技術が知られている。以下、このようなほとんど画像加工処理が施されていないデジタル画像情報をRAW画像と称する。
このようなRAW画像を媒体に記録するようにすると、再生(現像)処理は、常にRAW画像に対して行われることになる。このため、例えば、外部の画像処理装置、あるいは撮像装置内等の画像処理装置によって、画質劣化や画像加工処理に依存しない再生(現像)画像データをユーザの好みに応じた処理を行って何回でも生成することができるようになる。
一般に、画像処理装置においてRAW画像を画像処理及び/または再生する場合がある。この場合、RAW画像に関連付けられて記録された属性情報や画像情報本体の特性に基づき、画素の補間処理、ホワイトバランス処理、輝度調整処理、色調整処理、シャープネス処理などの一連の画像処理を行い、再生する。
例えば、圧縮形式に応じて解凍処理を行い、画像情報本体の属性、すなわち、光電変換色フィルタ特性(以降、色フィルタ特性と記す)と撮像時の光源情報に応じて画素の補間処理とホワイトバランス処理を行う。そして、露出時間やシャッタースピードやズーム位置などに応じて、輝度調整処理、色調整処理、シャープネス処理などの画像処理を行って画像情報を再生する(例えば、特許文献1参照)。
また、再生した画像情報に対して、色調整などの画像処理を更に行う場合も、属性情報とユーザが設定した情報とに基づいて画像処理及び/又は再生が行われる。なお、前記色フィルタ特性とは、画素配列、色フィルタ配列、画素毎の感度特性(分光感度)の少なくとも1つを含む特性を意味している。
また、再生(現像)処理を高速化するために、一連の再生(現像)処理の一部である中間処理の結果を記憶して利用するようにした画像処理装置及び画像処理方法が、例えば、特許文献2において提案されている。前記特許文献2において提案された発明においては、撮像装置の画素数の増加に伴ったRAW画像データの現像処理の高速化を実現するとともに、画素数の増加に伴う画像処理の演算負荷の軽減するようにしている。
特開平3ー49483号公報 特開2005―341551号公報
RAW画像データの現像処理を行う場合、画質向上のために輝度系処理、エッジ強調系処理、色系処理は複雑化してきており、それぞれの処理における処理時間と演算負荷は増加する傾向にある。
また、特許文献2において提案された方法においては、ユーザが画像処理パラメータを変更する都度、処理時間と演算負荷が多くかかる輝度系処理もしくは色系処理を行わなければならなかった。このため、調整する都度にユーザは出力画像を得るまで長い時間を待たなくてはならず、時間が更に増加してしまうという問題があった。
本発明は前述の問題点に鑑み、ユーザが所望の調整(画像処理パラメータの変更)を行ってから出力画像を得るまでに必要な時間を短縮できるようにすることを目的としている。
本発明の画像処理装置は、ユーザの操作に応答して、現像処理の対象となる画像を選択し、前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち少なくとも1つにパラメータを設定し、前記設定されたパラメータを用いて前記選択された画像の中間処理を実行する画像処理装置であって、実行済みの中間処理の対象となった画像および前記中間処理で設定されたパラメータを含む操作履歴情報を記憶する記憶手段と、前記操作履歴情報に基づいて、中間処理の対象となる画像と前記中間処理のパラメータを予測する予測手段と、前記予測されたパラメータを用いて前記予測された画像の中間処理を実行し、中間処理結果を生成する第1の生成手段と、前記中間処理結果をキャッシュするキャッシュ手段と、前記ユーザの操作に応答して、選択された画像および設定されたパラメータと対応する中間処理結果がキャッシュされているか否か判定する判定手段と、前記判定の結果、前記中間処理結果がキャッシュされている時、前記キャッシュされている中間処理結果を用いて、前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち前記第1の生成手段により実行されていない中間処理を実行し、現像処理結果を生成する第2の生成手段と、前記現像処理結果をウィンドウに表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像処理装置の制御方法は、ユーザの操作に応答して、現像処理の対象となる画像を選択し、前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち少なくとも1つにパラメータを設定し、前記設定されたパラメータを用いて前記選択された画像の中間処理を実行する画像処理装置の制御方法であって、実行済みの中間処理の対象となった画像および前記中間処理で設定されたパラメータを含む操作履歴情報を記憶する記憶ステップと、前記操作履歴情報に基づいて、中間処理の対象となる画像と前記中間処理のパラメータを予測する予測ステップと、前記予測されたパラメータを用いて前記予測された画像の中間処理を実行し、中間処理結果を生成する第1の生成ステップと、前記中間処理結果をキャッシュするキャッシュステップと、前記ユーザの操作に応答して、選択された画像および設定されたパラメータと対応する中間処理結果がキャッシュされているか否か判定する判定ステップと、前記判定の結果、前記中間処理結果がキャッシュされている時、前記キャッシュされている中間処理結果を用いて、前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち前記第1の生成ステップにより実行されていない中間処理を実行し、現像処理結果を生成する第2の生成ステップと、前記現像処理結果をウィンドウに表示する表示ステップとを備えたことを特徴とする。
本発明のプログラムは、ユーザの操作に応答して、現像処理の対象となる画像を選択し、前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち少なくとも1つにパラメータを設定し、前記設定されたパラメータを用いて前記選択された画像の中間処理を実行する画像処理装置を実現するコンピュータに、実行済みの中間処理の対象となった画像および前記中間処理で設定されたパラメータを含む操作履歴情報を記憶する記憶ステップと、前記操作履歴情報に基づいて、中間処理の対象となる画像と前記中間処理のパラメータを予測する予測ステップと、前記予測されたパラメータを用いて前記予測された画像の中間処理を実行し、中間処理結果を生成する第1の生成ステップと、前記中間処理結果をキャッシュするキャッシュステップと、前記ユーザの操作に応答して、選択された画像および設定されたパラメータと対応する中間処理結果がキャッシュされているか否か判定する判定ステップと、前記判定の結果、前記中間処理結果がキャッシュされている時、前記キャッシュされている中間処理結果を用いて、前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち前記第1の生成ステップにより実行されていない中間処理を実行し、現像処理結果を生成する第2の生成ステップと、前記現像処理結果をウィンドウに表示する表示ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが所望の調整の出力画像を得るまでに必要な時間を大幅に短縮することができる。
(第1の実施形態)
以下、添付の図面を参照して本発明の公的な実施形態を説明する。なお、以下の実施形態ではデジタルスチルカメラなどの電子カメラとPC(パーソナルコンピュータ)等で構成される画像処理装置を例に挙げて説明する。
[RAW画像生成]
図1は、本実施形態による画像入力装置としてのデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。図1において、101は撮影レンズ、102はシャッター・絞りである。以上の撮影レンズ101及びシャッター絞り102等により撮影光学系が形成されている。103は光電変換部(以下、CCDと記す)であり、撮影光学系(101、102)によって結像した被写体の光学的信号を電気信号に変換するためのものである。
104はアナログデジタル変換部であり、CCD103の出力(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。105はデジタルプロセッサであり、アナログデジタル変換部104でデジタル化された信号を処理する。
106はCPUであり、本実施形態におけるデジタルスチルカメラにおける各種カメラ制御と信号処理を実行する。107は読み出し専用メモリと読み書き可能なメモリを含み、読み出し専用メモリには制御プログラムが格納され、読み書き可能なメモリはCPU106での処理の際に一時記憶メモリとして利用される。
108は圧縮回路であり、記録すべきデジタル信号の圧縮処理を行う。109は着脱可能な記憶媒体と接続するためのインターフェイスであり、110はパーソナルコンピュータなどと接続するためのインターフェイスである。以上のアナログデジタル変換部104からインターフェイス110等によって、本実施形態のデジタルカメラにおける信号処理回路が形成される。111は本実施形態のデジタルスチルカメラに着脱可能な記憶媒体である。
図2は、本実施形態のデジタルスチルカメラにおいて行われる画像データ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本処理はCPU106が内部メモリ107に格納された制御プログラムを実行することにより実行される。
処理が開始されると、ステップS201では、画像データがメモリへ入力される。本実施形態では、CCD103において光学系を電気信号に変換された後、アナログデジタル変換部104においてデジタル変換されたデジタル信号を示す。
次に、ステップS202では、画像データに対して画像処理を施して汎用の画像データ形式(JPEG等)で記録するか否かの判定を行う。本実施形態では、撮影時に撮影者がCCD103からの出力データに処理を加えずに記録するモード(RAW画像出力モード)を選択しているか否かで判定を行う。ステップS202の判定の結果、RAW画像出力モードが選択されていればステップS204に進み、そうでなければステップS203に進む。
ステップS203においては、画像処理が行われる。本実施形態では、フィルタ処理やホワイトバランスやオートフォーカス等の情報に基づいた色調整などの処理を行うようにしている。
次に、ステップS204に進み、圧縮記録であるか否かの判定を行う。本実施形態では、撮影時に撮影者が圧縮記録モードを選択しているか否かで判定を行う。ステップS205では圧縮記録を行う場合のみデータ圧縮を行う。圧縮方法は、可逆圧縮もしくは不可逆圧縮である。
次に、ステップS206では属性情報が画像データに付加される。本実施形態では、属性情報とは撮影日時、撮影機種、フラッシュオン/オフ、記録形式などの撮影条件の情報を示す。ステップS207では着脱式の記憶媒体に記録する。本実施形態では、記憶媒体とはたとえばコンパクトフラッシュ(登録商標)などの着脱式の記憶媒体を用いている。
本実施形態では、ステップS202で画像処理をせずステップS204で非圧縮記録された画像情報か、もしくはステップS205で可逆圧縮され記録された画像情報を対象とする。すなわち、RAW画像を処理の対象にする。
図3は、本実施形態による画像記録方式により作成される画像ファイルの概略構成を説明する図である。
図3において、301は画像属性情報領域であり、画像データサイズ、撮影日時、撮影機種、圧縮方法、フラッシュオン/オフ、など撮影時の情報および画像の読み出しや再生、選択に必要な情報を記憶する領域である。
また、光学像を光電変換する際の撮像情報として、例えばCCD103における撮像領域の範囲、CCD103におけるオプティカルブラック部(光が入らない部分)の範囲、オプティカルブラック部の電荷量、露光時間、開口絞り等を含んでいる。また、被写体を証明している光源の色温度、光電変換素子、ISO感度、レンズ焦点距離等を含んでもよい。
302は縮小画像データ領域であり、一覧表示の際に表示する縮小画像データを記憶する領域である。303は画像データ領域であり、画像ファイルとして格納すべき全ての画像データを記憶する領域である。RAW画像出力モードが指定された場合、この画像データ領域303にはRAW画像データ或いはその可逆圧縮データが格納される。
[RAW画像の現像処理と中間処理結果の生成]
次に、RAW画像の現像処理とその中間処理の結果の生成について、図4を用いて説明する。なお、ここでの中間処理とは、一連の現像(再生)処理の中の一部であるとする。図4は、本実施形態によるRAW画像の現像処理シーケンスの例を示すデータフローおよび処理手順を説明するブロック図である。このRAW画像の画像処理(現像処理シーケンス)を実行する画像処理手段は、パーソナルコンピュータ(以下、PCと記す)やデジタルカメラのCPU演算装置等である。
図4において、401はRAW画像データである。前述したステップS204において圧縮記録だと判定された場合には、圧縮されたデータであるが、本説明においては圧縮されていないものとして説明を進める。また、本実施形態の説明においては、R,G1,G2,Bのベイヤー配列のRAW画像を用いるものとする。
402は補間処理部であり、ベイヤー配列のRAWデータから各成分の欠損画素について補間処理を行いRAW画像と(ほぼ)同じ縦横サイズのR,G,Bの3プレーンデータを生成するものである。402においては、G1,G2の各プレーンの平均値をGプレーンとして出力するものとする。
403は、ホワイトバランス(以下、WBと記す)調整処理部であり、撮像時の条件を用いて図示されない処理手順より算出されるWB係数値、あるいはユーザが入力したホワイトバランス調整値404により算出済のWB係数値をR,G,Bデータに掛け算する。これにより、被写体中の白い部分のR,G,B値が同じ値(=白色)になるように白バランスを調整するものである。
ホワイトバランス調整値404は、画像処理パラメータ入力手段としてのユーザインターフェース(以下、UIと記す)を介してユーザにより入力されたRAW画像に対して画像処理を行うためのパラメータの1つである。例えば、太陽光、くもり等の光源色温度より設定する。
405は、WB調整されたRGBデータをYCrCbデータへと変換する変換処理部である。本処理シーケンスでは、輝度成分Yと色成分CrCbに変換し、色分離した状態で処理を行う。後に色分離された各成分は再度RGBデータに戻す処理を行う。なお、本実施形態では、YCrCbで説明したが、輝度と色に分離するデータ形式であれば、L*a*b*やYUV等の他のデータ形式であってもよい。
406は、輝度系キャッシュデータYCashであり、RGB→YCrCb変換処理部405の出力結果のうち、輝度成分Yをメモリ上にキャッシュとして保持するものである。
407は、色系キャッシュデータCrCbCashで、RGB→YCrCb変換処理部405の出力結果のうち、色成分CrCbをメモリ上にキャッシュとして保持するものである。
410は、エッジ強調系処理部であり、被写体エッジを強調にするとともに、ユーザが入力したシャープネス調整値409の値に従って、エッジの強弱を調整するための処理を行う。
シャープネス調整値409は、画像処理パラメータ入力手段としてのUIを介してユーザにより入力されたRAW画像に対して画像処理を行うためのパラメータの1つである。例えば、調整値のレベルは「1〜10」の10段階とし、「1」を最もエッジが弱く、「10」を最もエッジを強いパラメータとして扱うようにする。
414は、エッジ強調系処理部410のキャッシュデータYEdgeCashであり、エッジ強調系処理部410の出力結果として得られるエッジ成分YEdgeをメモリ上にキャッシュとして保持するものである。
411は輝度系処理部であり、ディスプレイで表示した際に好適となるようなガンマ補正処理、ノイズ除去を行うとともに、ユーザが入力した明度調整値408の値に従って、明度を調整するための処理を行う。
明度調整値408は、画像処理パラメータ入力手段としてのUIを介してユーザにより入力されたRAW画像に対して画像処理を行うためのパラメータの1つである。例えば、調整値のレベルは「1〜10」の10段階とし、「1」を最も明度が低く、「10」を最も明度が高いパラメータとして扱う。
415は、輝度系処理のキャッシュデータY2Cashであり、輝度系処理部411の出力結果として得られる輝度成分Y2(エッジ成分を除いた輝度成分)をメモリ上にキャッシュとして保持するものである。
412は色系処理部であり、色成分CrCbに対して画質が良好となるよう色処理するとともに、ユーザが任意に入力した画像処理パラメータである色の濃さ調整値413に従って、色の濃さを調整するための処理を行う。
色の濃さ調整値413は、画像処理パラメータ入力手段としてのUIを介してユーザにより入力されたRAW画像に対して画像処理を行うためのパラメータの1つである。例えば、調整値のレベルは「1〜10」の10段階とし、「1」を最も彩度が低く、「10」を最も彩度が高いパラメータとして扱う。
416は、色系キャッシュデータCrCb2Cashであり、色系処理部412の出力の色成分Cr2,Cb2をメモリ上にキャッシュとして保持するものである。
417は、YCrCb→RGB変換処理部であり、YCrCb成分の画像データを変換して、RGB成分の画像データを出力するものである。出力するRGB成分は、「色成分+輝度成分+エッジ成分」が合成されている成分である。
418は、データ変換処理部であり、YCrCb→RGB変換処理部417から得られるRGB成分の画像データに対して、現像処理シーケンスが稼動する環境において結果を表示するのに適したデータに変換するものである。このようにして処理した表示用データを表示手段419に表示する。
図5は、本実施形態の画像処理装置の基本構成を示すブロック図である。
501は、RAW画像を現像処理した結果の画像を表示したり、調整するためのUIを表示したりするディスプレイである。
502は、RAW画像データをファイルとして記憶したり、必要に応じてRAW現像結果を汎用データとして保存したりする画像ファイル記憶メモリである。
503は、図4に示した現像処理を実行する画像処理シーケンスを含んだ複数の画像処理ブロック(画像処理1〜N)から構成されるCPU等の演算装置である。
504は、図示されない画像処理装置の各制御手段が作業メモリとして使用したり、図4のRAW現像処理実行時にキャッシュデータを記憶したりするDRAM等の高速メモリである。
505は、ユーザが画像処理パラメータを入力するためのインターフェイスである。506は、ユーザの操作の履歴を記憶するためのメモリである。操作の履歴とは、どの画像に対してどのような調整(画像処理パラメータの変更)を行ったのか示す情報である。
507は、操作履歴メモリ506を参照し予測してキャッシュを生成したり、出力画像を生成するためにどのキャッシュを用いるかを選択したりするコントローラである。508は内部バスであり、本実施形態の画像処理装置における各手段の間でのデータ送受信行うためのバスである。
図6は、本実施形態によるUIの一例を説明する図である。
図6において、601は画像編集プログラムが表示するメインウィンドウであり、ウィンドウ内には、RAW画像の現像処理結果602を表示している。621が終了ボタンである。終了ボタン621をマウスなどのポインティングデバイスでクリックすることにより、画像編集プログラムを終了する。
603は、画像処理パラメータを入力するための、画像処理パラメータ入力ダイアログである。ホワイトバランス調整値はホワイトバランスリストボックス604、色の濃さ調整値は色の濃さスライダーバー605、シャープネス調整値はシャープネススライダーバー606、明度調整値は明度スライダーバー607、を操作することにより入力する。
図6の状態では、ホワイトバランスが「太陽光」、色の濃さが「7」、シャープネスが「3」、明度が「2」、であり、これらの画像処理パラメータを反映して現像処理を行った結果が602に表示されている。
そして、各調整値を変更すると直ぐにRAW現像が行われ、調整値の変更結果が602の画像に反映されるものとする。620は、画像を一覧し、画像処理の対象となる選択するためのダイアログである。609、612、615、617はそれぞれRAW画像の一覧用の縮小画像302を表示している。612、613、616、619は画像を識別する情報である。識別する情報として、本実施形態においてはファイル名が表示されているものとする。
608、611、614、617は一覧用の縮小画像302を載せるコマである。例えば、画像処理の対象として、IMG_1からIMG_4の4枚の画像の中から、IMG_1を選択する場合マウスで608のコマをクリックする。すると、602にIMG_1の画像が大きく表示され、コマ608が太い枠となる。
[中間処理結果の準備]
図7は、本実施形態により行われるキャッシュデータ準備処理の手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS718では、画像処理の対象の候補となる画像を画像選択ダイアログ620に一覧表示する。
次に、ステップS719では、画像選択ダイアログ620の先頭画像を画像処理対象の画像として選択する。選択された画像のコマ608は、図6の通り太い枠になるものとする。
ステップS720では、RAW画像データをメモリへ読込む。この際に、そのRAW画像に関連付けられた属性情報も一緒に読込む。属性情報とは画像属性情報領域301内に含まれる情報である。
ステップS721では、ステップS720において読込まれたRAW画像に対して画像処理パラメータに応じた現像処理を行う。ここで行う現像処理とは、補間処理402からデータ変換418までの一連の画像処理である。画像を選択した際の画像処理パラメータの初期値は画像パラメータ入力ダイアログ603の状態として説明する。
なお、前述したように、ステップS721において現像処理をしているので、以下の(イ)〜(ニ)に示す各データは既に生成されていることとなる。
(イ)ホワイトバランス「太陽光」に対応するYCashとCrCbCash。
(ロ)色の濃さ「7」に対応するCrCb2Cash。
(ハ)シャープネス「3」に対応するYedgeCash。
(ニ)明度「2」に対応するY2Cash。
ステップS722では、ウィンドウ内602に現像処理結果を表示する。
ステップS717では、本実施形態における画像処理装置を終了するか否かの判定を行う。ここで行う終了するか否かの判定は、ユーザが終了ボタン621をマウスなどのポインティングデバイスでクリックしたかによって行う。この判定の結果、終了の場合には画像処理装置を終了し、終了でない場合にはステップS723へ進む。
ステップS723では、ユーザがUIを介してステップS722において表示した画像とは異なる画像に選択を切り替えたか否かの判定を行う。言い換えれば、画像処理の対象となる画像が変わったか否かを判定する。この判定の結果、選択が切り替えられていればステップS724に進み、選択が切り替えられていなければステップS701に進む。ステップS724では、ステップS723の操作を操作履歴に追加して更新を行う。
図9は、本実施形態における操作履歴の一例を示す図である。
操作は、ユーザが図6に示したUIを介して行う操作の識別情報である。本実施形態では、調整(画像処理パラメータの変更)と選択切替え(画像処理対象となる画像の変更)の2つの操作を例に挙げて説明する。
対象画像は、調整(画像パラメータの変更)の対象となる画像を識別する情報である。本実施形態では、ファイル名とする。画像処理パラメータ種類は、変更した画像パラメータの種類である。設定値は、ユーザが設定した画像処理パラメータの値である。また、操作時刻は、画像パラメータが設定された時刻である。
本実施形態では、操作履歴を記憶装置に記憶しているものとする。
例えば、ステップS723においてユーザがIMG_1の画像からIMG_2の画像へと、「2005年4月1日08:30:12」に選択を切り替えた場合、図9の符号901の行を追加する。図9では、後述の説明のため901以降の行も図示しているが、符号901の行を追加した時点では、符号901以降の行はまだないものとする。
ステップS725では、操作履歴更新フラグを「TRUE」にする。操作履歴更新フラグとは操作履歴が更新されているかどうかを判定するためのフラグである。ステップS725の後ステップS720へと戻る。
ステップS701では、ユーザからUIを介して画像処理パラメータの変更されたか否かの判定を行う。変更されていれば、ステップS704へ、変更されていなければステップS708へ進む。
ステップS704では、ステップS701で設定された画像処理パラメータに対応するキャッシュデータがあるかどうかの判定を行う。例えば、ステップS701でシャープネスを「4」に設定した場合、シャープネス「4」に対応するキャッシュデータYEdgeCashがあるかどうかの判定を行う。
ステップS704の判定の結果、ステップS701で設定された画像処理パラメータに対応するキャッシュデータがない場合には、ステップS705へ進む。また、キャッシュデータがある場合にはステップS706へ進む。
ステップS705では、ステップS701で設定された画像処理パラメータに対応するキャッシュデータを生成する。例えば、シャープネス「4」に対応するキャッシュデータYEdgeCashがなければ、YCashに対してシャープネス「4」のエッジ強調系処理を行いシャープネス「4」に対応するキャッシュデータYEdgeCashを生成する。ホワイトバランス、色濃さ、明度についても、設定されているパラメータに対応するキャッシュデータがなければ、それぞれ生成する。
ステップS706では、表示用の画像処理を行う。表示用の画像処理は、YCrCb→RGB処理部417とデータ変換処理部418で行う。
次のステップS707では、ウィンドウ内602に現像処理結果を表示する。
次のステップS702では、ステップS701の操作を操作履歴に追加して、更新を行う。例えば、ステップS702において、ユーザがIMG_2という画像のシャープネスを「4」に、「2005年4月1日8:53:12」に設定した場合、図9の902の行を追加する。
次のステップS703では、ステップS725と同様に、操作履歴更新フラグを「TRUE」にする。そして、ステップS703の処理を終了した後で、ステップS717へと戻る。
一方、ステップS708では、操作履歴更新フラグが「TRUE」か否かの判定を行う。「TRUE」であればステップS709へ進み、「TRUE」でなければステップS712へ進む。
ステップS709では、操作履歴に基づき画像処理パラメータと対象画像を予測して、予測リストを生成する。予測リストとは、優先順位と対象となる画像と画像処理パラメータの種類と設定値が関連付けられた情報である。
図12は、本実施形態において作成する予測リストの一例を示す図である。図12において、優先順位1〜4は、準備処理の順番を決定するための情報である。対象画像は、調整(画像パラメータの変更)の対象となる画像を識別する情報である。本実施形態では、ファイル名とする。画像処理パラメータ種類は、ユーザが変更するであろうと予測した画像パラメータの種類である。設定値は、ユーザが設定するであろうと予測した画像処理パラメータの値である。予測方法に関する説明は後述する。
ステップS710では、ステップS709にて予測リストにリストされている処理の個数でカウンタ「i」を初期化する。
ステップS711では、操作履歴更新フラグをFALSEにする。操作履歴更新フラグがFALSEであれば予測リストは生成済みなので、ステップS709からステップS711までの処理を行わない。
ステップS712では、カウンタ「i」が「0」より大きい値か否かの判定を行う。この判定の結果、「0」より大きい場合にはステップS713へ進み、「0」の場合にはステップS717へ戻る。
ステップS713では、準備するキャッシュデータを生成するための処理を決定する。この決定方法について、図10を用いて以下に説明する。
図10は、本実施形態における予測した画像処理パラメータと準備するキャッシュデータの関係を示した図である。
図10において、「画像処理パラメータ種類」は、予測した画像パラメータの種類である。「準備するキャッシュデータ」は、画像処理パラメータの種類に応じて準備する必要が出るキャッシュデータである。「再利用するキャッシュデータ」は、画像処理パラメータの種類に応じて、再利用可能なキャッシュデータである。「準備処理」は、準備するキャッシュデータを生成するために必要な画像処理である。「表示用の画像処理」とは、YCrCb→RGB変換処理部417で行われる変換処理と、データ変換処理部418で行われる変換処理である。言い換えれば、ステップS706にて行う画像処理である。
例えば、図12に示す予測リストの優先順位「1」の行を参照して、対象画像「IMG_2」、画像処理パラメータ種類「シャープネス」の設定値「8」とある場合、IMG_2のシャープネス8に対応するYEdgeCashが準備するキャッシュデータである。また、準備するために必要な画像処理は、IMG_2のシャープネス8に応じたエッジ強調処理であり、エッジ強調処理部410で行う。
ステップS714では、ステップS713で決まった画像処理を行い、準備するキャッシュデータを生成する。
ステップS715では、ステップS714で生成した準備処理に対応する予測リストの行を削除する。例えば、図12に示す予測リストの優先順位「1」に対応する準備処理が完了した場合、優先順位「1」の行を削除して、予測リストを更新する。次のステップS716では、カウンタ「i」を1減らし、その後、ステップS717に戻る。
以上、図7のフローチャートを参照しながら説明した処理を行えば、選択や画像処理パラメータの変更など操作がない間、予測した操作に対応するキャッシュデータ(中間処理結果)を生成しつづけることになる。更に、画像処理パラメータが変更された際に準備処理で対応するキャッシュデータが生成されている場合、高速に現像結果を表示することが可能になる。
[現像結果を高速に表示することが可能になる理由]
次に、現像結果を高速に表示することが可能になる理由について、図11を用いて説明する。
図11は、本実施形態における現像処理を構成する画像処理と処理時間との関係を示した図である。画質向上のため、輝度系処理、エッジ強調系処理、色処理は複雑化し、それぞれの処理における処理時間が増加しているため、他の処理よりも処理時間が多くかかっている。
特許文献2で開示されている処理方法では、ユーザが画像処理パラメータを変更する都度、パラメータに応じた輝度系処理(エッジ強調系処理を含む)、色系処理のいずれかを行って画像を生成するようにしていた。
例えば、色の濃さを調整した場合、色系処理、YCrCb→RGB、データ変換を行うため、式1に示す通り、合計で4.3秒ユーザを待たせることとなる。
4.0+0.1+0.2=4.3(秒) ・・・(式1)
それに対して、本実施形態では予測して中間処理結果を準備するため、予測した画像処理パラメータとユーザが指定した画像処理パラメータとが一致した場合、「YCrCb→RGB」のデータ変換のみを行えばよい。すなわち、下記の式2に示すとおり、合計で0.3秒しかユーザを待たせないで済む。
0.1+0.2=0.3(秒) ・・・(式2)
一方、予測した画像処理パラメータとユーザが指定した画像処理パラメータが一致しなかった場合も、パラメータに応じた輝度系処理(エッジ強調系処理を含む)、色系処理のいずれかを行って画像を生成するようにする。このため、特許文献2での開示方法より処理時間が多くかかる問題点は発生することはない。
[予測リスト生成方法]
次に、ステップS709における画像処理パラメータと画像を予測して予測リストを生成する処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。図13は、本実施形態における予測リストを更新する処理手順の一例を示すフローチャートである。
図13に示したように、処理が開始されると最初のステップS1301では、操作履歴から一番新しい操作情報を読込む処理を行う。本実施形態においては、二番目に新しい操作情報も同じ画像パラメータの種類である場合には、二番目に新しい操作情報も読込むようにしている。例えば、図9で説明した操作履歴の中で、一番新しい操作情報903を読込む。また、操作履歴の中で次に新しい操作情報902と903とを比較し、画像処理パラメータの種類が一致している場合には、操作情報902も読込むようにする。この場合、ユーザがIMG_2の画像に対して、シャープネスを「6」に調整(画像処理パラメータを変更)したという操作情報と、その前にIMG_2の画像に対して、シャープネスを「4」に調整したという操作情報が読込まれることとなる。
以下、ステップS1302からステップS1310までの処理で使う変数は以下の値を保持する。
SetParam :ユーザが設定した最新の画像処理パラメータの設定値。
PrepareParam :予測する画像処理パラメータの設定値。
Step :予測する画像処理パラメータの設定値を変更する間隔の値。
MIN :画像処理パラメータの最小値。本実施形態においては、「0」とする。
MAX :画像処理パラメータの最大値。本実施形態においては、「10」とする。
Min_Step :画像処理パラメータを変更できる最小の間隔。本実施形態においては、「1」とする。
ステップS1302では、SetParamにユーザが設定した最新の画像処理パラメータの設定値を代入する。例えば、操作情報903から、シャープネスを「6」に設定しているため、SetParamは「6」である。
ステップS1303では、「変更間隔Step」にユーザが調整した画像処理パラメータの設定値の間隔を代入する。ユーザがシャープネスを「4」から「6」に調整した場合、同じ設定値の間隔でシャープネスを強める可能性が高いと予測できるため、「変更間隔Step」を予測リスト生成処理に用いる。ステップS1303において、「変更間隔Step」は常に正の値である。もし、操作情報がひとつしか読込まれていなかった場合には、「変更間隔Step」に画像処理パラメータを変更できる最小の間隔Min_Stepを代入する。例えば、操作情報902と903から、ユーザはシャープネスを「4」から「6」に変更しているため、間隔(Step)は「2」である。
次に、ステップS1311では、カウンタ「i」を「0」で初期化する。カウンタ「i」は優先順位の番号として用いる。
次に、ステップS1304では、+方向の調整か否かを判定する。ユーザがシャープネスを「4」から「6」に調整した場合、更にシャープネスを強める可能性が高いと予測できるため、+方向の調整か−方向の調整かの判定を行う。この判定の結果、+方向の調整の場合には、ステップS1306へ進む。また、+方向の調整ではない場合には、ステップS1305へ進む。例えば、操作情報902と903の情報から、ユーザはシャープネスを「4」から「6」に変更しているため、+方向の調整と判定できる。
次に、ステップS1305では、ステップS1304の判定の結果で+方向の調整でない場合、言い換えれば、−方向の調整である場合には、「変更間隔Step」の値を負の値にする。
次に、ステップS1306では、PrepareParamにSetParamと「変更間隔Step」の和を代入する。例えば、SetParamが「6」、SetParamが「+2」の場合には、PrepareParamは「8」である。
次に、ステップS1307では、PrepareParamが画像処理パラメータ設定値の最大値より大きい値かもしくは最小値より小さい値か、否かを判定する。この判定の結果、PrepareParamが最大値よりも大きいか最小値よりも小さい場合はステップS1313へ進む。また、PrepareParamが最大値以下で且つ最小値以上の場合、ステップS1308へ進む。
ステップS1308では、最新の操作情報の画像処理パラメータの種類で、設定値の値がPrepareParamに対応するキャッシュデータが生成済みか否かを判定する。この判定の結果、前記キャッシュデータが生成されていなければステップS1312へ進み、生成済みであればステップS1310へ進む。例えば、最新の操作情報903にてユーザがシャープネスを「6」に設定している場合、更に、PrepareParamが「8」の場合、シャープネス「8」に対応するキャッシュデータが生成済みか否かを判定する。この判定を行うことによりキャッシュデータを重複して生成することを防止する。
ステップS1312では、カウンタ「i」をインクリメントする。
次に、ステップS1309では、予測リストに追加を行う。優先順位には「i」の値、対象画像には一番新しい操作情報の対象画像、画像処理パラメータ種類には新しい操作情報の画像処理パラメータ種類、設定値にはPrepareParamの値を用いる。
次のステップS1310では、PrepareParamの値にStepの値を加算する。ステップS1310の処理を終了した後、ステップS1307へ戻る。
ステップS1313では、「変更間隔Step」が画像処理パラメータを変更できる最小の間隔Min_Stepより大きいか否かの判定を行う。ステップS1313において、「変更間隔Step」がMin_Stepよりも大きい場合、ステップS1314に進み、Min_Stepよりも大きくない場合処理を終了する。
ステップS1314では、「変更間隔Step」がMin_Stepよりも大きい場合、「変更間隔Step」にMin_Stepの値を代入する。例えば、ステップS1313において、「変更間隔Step」が「2」、Min_Stepが「1」であれば、ステップS1314において、「変更間隔Step」を「1」にする。ステップS1314の処理を終了した後、ステップS1304へ戻る。
以上、図13の予測リストを更新する処理を用いて、図12に示す予測リストを生成する。なお、ステップS1301において、最新の操作情報の画像パラメータの種類を用いたが、最新の操作情報から所定の時間が経ってしまっていた場合には、操作履歴からユーザが調整した頻度の多い画像処理パラメータの種類を用いてもよい。言い換えれば、操作される部材によって予測リストを生成することとなる。ユーザがシャープネスを頻繁に調整している場合には、前記予測リスト生成方法においてシャープネスのキャッシュデータを生成する。
その際には、ステップS1302にてユーザが設定した最新の設定値の代わりに画像処理装置が初期設定の値として保持する設定値を用いてもよい。画像処理装置が初期設定の値として保持する設定値は記憶装置に記憶しているものとする。もしくは、属性情報301に対応する設定値があれば、その設定値を用いてもよい。たとえば、本実施形態における画像入力装置において、シャープネスや明度や色の濃さが撮像時に設定できる場合には、その情報を用いる。もしくは、操作履歴から各画像に対して、ユーザが最後に設定した値の平均に最も近い設定値を用いてもよい。
なお、先の予測リスト作成方法の説明において、操作情報が「シャープネス調整」という一種類の調整である場合を例に説明したが、実際ユーザはUIで画像パラメータの種類をいくつも選択可能である。この場合、その選択された画像パラメータの種類で予測リストを作成することになるが、選択される画像パラメータの種類が事前に判断できれば、より早い対応が可能になる。
このように、ユーザがUIで画像パラメータの種類を常に一つだけ選択可能とするには、UIを、例えば図14に示すようにすると実現される。
図14において、1401は画像処理パラメータを入力するための、画像処理パラメータ入力ダイアログである。1402、1403、1404、1405は画像処理パラメータの種類を選択するボタンである。
例えば、色の濃さのボタン1403をマウスなどのポインティングデバイスでクリックすると、画像処理パラメータ入力ダイアログ1401は、入力中のダイアログ1406の状態となる。すなわち、色の濃さの設定値を変更するためのスライダーバーのみが大きく表示される。またこの状態で、他の種類、例えばシャープネスのボタン1409をポインティングデバイスでクリックすると、色の濃さのスライダーバーが消え、シャープネスの設定値を変更するためのスライダーバーのみが表示される。
この図14のようなUIであれば、ユーザは調整前に必ず画像パラメータの種類を選択するボタンをクリックする必要があるため、一つの画像パラメータの種類が確実に判断でき、より早く精度の高い予測を行うことが可能になる。
また、予測リスト作成方法の説明において、操作履歴が処理対象画像の履歴である場合を例に説明してきたが、「選択切替え」で処理対象として選択された画像と類似した画像の操作履歴によって、予測リストを作成してもよい。
以下、この処理対象として選択された画像をIMG_2、IMG_2と類似した画像をIMG_3として説明する。
操作履歴の中に、ユーザがIMG_3に対してシャープネスを頻繁に調整したという操作情報があった場合、類似したIMG_2もシャープネスを調整する可能性が高い。よって、IMG_2が選択された場合、操作履歴にIMG_2に対する操作情報がなかったとしても、IMG_3と同じ調整が行われると予測してIMG_3が選択された場合と同様に予測リストを生成することができる。ここで、画像が類似しているかの判定は、色分布の特性や輝度の合計値などの画像の特徴量、あるいは画像の属性情報301に含まれる撮影時の情報、画像の読み出しや再生および選択に必要な情報のいずれかを用いてもよい。
なお、ステップS1304にて、+方向と判定した場合、+方向の設定値のみで予測リストを作成するが、+方向の設定値が終わった後、-方向の設定値を予測リストに加えていってもよい。−方向の設定値を予測リストに加えることにより、ユーザが画像パラメータの設定と画像処理結果の確認を繰り返し、+−双方向に微調整する場合において、高速に表示することが可能となる。
また、ステップS1304にて、もし、操作情報がひとつしか読込まれていなかった場合や操作情報がない場合には、+方向のみ調整してもよいし、方向に関わりなく近傍の設定値から予測リストに加えていってもよい。
本実施形態においては、色系処理に影響を及ぼす画像処理パラメータとして色の濃さとし、色の濃さが調整できる処理として説明したが、同様の方法で、コントラスト調整、色ノイズ除去の調整の予測および中間処理結果準備も可能である。
図8は、本実施形態の情報処理装置のハード構成の一例を説明するブロック図であり、所定の制御プログラムを実行することにより以下に説明する画像処理を実現し、画像処理装置として機能する。
図8において、801は本装置全体の制御を司るCPUである。802はCPU801の動作処理手順(例えば、コンピュータの立ち上げ処理や基本入出力処理等のプログラム)を記憶しているROMである。803はRAMであり、CPU801のメインメモリとして機能する。RAM803には後述の画像処理を実現するための制御プログラムを含む各種プログラムがハードディスクドライブ804等からロードされCPU801によって実行される。また、RAM803はCPU801が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。
804はハードディスクドライブ(以下、HDD)、805はフレキシブルディスクドライプ(以下、FDD)をそれぞれ示し、それぞれのディスクはアプリケーションプログラムやデータ、ライプラリなどの保存及び読み込み用に用いられる。また、FDDの替わりに、あるいは追加してCD−ROM、MO、DVD等の光(磁気)ディスクドライブや、テープストリーマ、DDSなどの磁気テープドライブ等を設けてもよい。
806はキーボードやポインティングデバイス等の入力装置である。807はディスプレイでありCPU801の制御下で各種表示を行う。808はインターフェイスであり、図1に示したスチルデジタルカメラのインターフェイス110より画像データを受信可能である。インターフェイス808、110としてはUSBが一般的である。809は記憶媒体装着ユニット(メディアドライブ)であり、図1に示したスチルデジタルカメラから抜き取られた記憶媒体111を装着し、記憶されたデータを読み出すことを可能とする。810は上述した各ユニット間を接続するシステムバス(アドレスバス、データバスおよび制御バスからなる)である。
本発明の目的は前述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけではない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含む。
本発明の実施形態を示し、画像入力装置として用いられるデジタルスチルカメラの構成例を示すブロック図である。 本実施形態のデジタルスチルカメラにおいて行われる画像データ処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態による画像記録方式により作成される画像ファイルの概略構成を説明する図である。 本実施形態によるRAW画像の現像処理シーケンスの例を示すデータフローおよび処理手順を説明するブロック図である。 本実施形態の画像処理装置の基本構成を示すブロック図である。 本実施形態によるUIの一例を説明する図である。 本実施形態により行われるキャッシュデータ準備処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の情報処理装置のハード構成の一例を説明するブロック図である。 本実施形態における操作履歴の一例を示す図である。 予測した画像処理パラメータと準備するキャッシュデータとの関係を示した図である。 本実施形態における現像処理を構成する画像処理と処理時間との関係を示した図である。 本実施形態において作成する予測リストの一例を示す図である。 本実施形態における予測リストを更新する処理手順の一例を示すフローチャートである。 画像処理プロパティ入力インターフェイスのUIの一例を示す図である。
符号の説明
501 ディスプレイ
502 画像ファイル記憶メモリ
503 演算装置
504 高速メモリ
505 インターフェイス
506 操作履歴メモリ
507 コントローラ
508 内部バス

Claims (7)

  1. ユーザの操作に応答して、現像処理の対象となる画像を選択し、前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち少なくとも1つにパラメータを設定し、前記設定されたパラメータを用いて前記選択された画像の中間処理を実行する画像処理装置であって、
    実行済みの中間処理の対象となった画像および前記中間処理で設定されたパラメータを含む操作履歴情報を記憶する記憶手段と、
    前記操作履歴情報に基づいて、中間処理の対象となる画像と前記中間処理のパラメータを予測する予測手段と、
    前記予測されたパラメータを用いて前記予測された画像の中間処理を実行し、中間処理結果を生成する第1の生成手段と、
    前記中間処理結果をキャッシュするキャッシュ手段と、
    前記ユーザの操作に応答して、選択された画像および設定されたパラメータと対応する中間処理結果がキャッシュされているか否か判定する判定手段と、
    前記判定の結果、前記中間処理結果がキャッシュされている時、前記キャッシュされている中間処理結果を用いて、前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち前記第1の生成手段により実行されていない中間処理を実行し、現像処理結果を生成する第2の生成手段と、
    前記現像処理結果をウィンドウに表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記予測手段は、前記記憶手段に記憶された操作履歴情報が更新された時に前記予測を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記予測手段は、類似した画像の操作履歴情報に基づいて前記予測を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記中間処理は、補間処理、ホワイトバランス調整、シャープネス調整、ガンマ補正、ノイズ除去、明度調整、彩度調整およびYCrCb成分の画像をRGB成分の画像へ変換する処理のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち前記第1の生成手段により実行されていない中間処理は、YCrCb成分の画像をRGB成分の画像へ変換する処理であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. ユーザの操作に応答して、現像処理の対象となる画像を選択し、前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち少なくとも1つにパラメータを設定し、前記設定されたパラメータを用いて前記選択された画像の中間処理を実行する画像処理装置の制御方法であって、
    実行済みの中間処理の対象となった画像および前記中間処理で設定されたパラメータを含む操作履歴情報を記憶する記憶ステップと、
    前記操作履歴情報に基づいて、中間処理の対象となる画像と前記中間処理のパラメータを予測する予測ステップと、
    前記予測されたパラメータを用いて前記予測された画像の中間処理を実行し、中間処理結果を生成する第1の生成ステップと、
    前記中間処理結果をキャッシュするキャッシュステップと、
    前記ユーザの操作に応答して、選択された画像および設定されたパラメータと対応する中間処理結果がキャッシュされているか否か判定する判定ステップと、
    前記判定の結果、前記中間処理結果がキャッシュされている時、前記キャッシュされている中間処理結果を用いて、前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち前記第1の生成ステップにより実行されていない中間処理を実行し、現像処理結果を生成する第2の生成ステップと、
    前記現像処理結果をウィンドウに表示する表示ステップとを
    備えたことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  7. ユーザの操作に応答して、現像処理の対象となる画像を選択し、前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち少なくとも1つにパラメータを設定し、前記設定されたパラメータを用いて前記選択された画像の中間処理を実行する画像処理装置を実現するコンピュータに、
    実行済みの中間処理の対象となった画像および前記中間処理で設定されたパラメータを含む操作履歴情報を記憶する記憶ステップと、
    前記操作履歴情報に基づいて、中間処理の対象となる画像と前記中間処理のパラメータを予測する予測ステップと、
    前記予測されたパラメータを用いて前記予測された画像の中間処理を実行し、中間処理結果を生成する第1の生成ステップと、
    前記中間処理結果をキャッシュするキャッシュステップと、
    前記ユーザの操作に応答して、選択された画像および設定されたパラメータと対応する中間処理結果がキャッシュされているか否か判定する判定ステップと、
    前記判定の結果、前記中間処理結果がキャッシュされている時、前記キャッシュされている中間処理結果を用いて、前記現像処理に含まれる複数の中間処理のうち前記第1の生成ステップにより実行されていない中間処理を実行し、現像処理結果を生成する第2の生成ステップと、
    前記現像処理結果をウィンドウに表示する表示ステップとを
    実行させることを特徴とするプログラム。
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