JP2017163339A - 映像処理装置、映像処理方法、及びプログラム - Google Patents

映像処理装置、映像処理方法、及びプログラム Download PDF

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【課題】撮影中の映像を表示装置に表示させる場合に、ユーザにとって視認性の高い映像の表示を可能にすることを課題とする。【解決手段】ガンマ補正部(113)は、撮影中の映像信号による映像をディスプレイ(116)に表示させる際に、高輝度優先モード用のガンマ特性による補正処理が行われた後の映像信号に対して、高輝度優先モード用のガンマ特性に対応した第1のガンマ特性による第1の補正処理を行う。カメラマイコン(111)は、撮影中の映像信号による映像を表示装置に表示させる際に所定の撮影アシスト表示が行われる場合には、ガンマ補正部(113)に対し、第1のガンマ特性よりもディスプレイ(116)の表示輝度を上げる第2のガンマ特性によるガンマ補正を行わせる。【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号を処理する映像処理装置、映像処理方法、及びプログラムに関する。
従来、撮像装置で被写体等を撮影し、その撮影映像を表示装置に表示する映像処理システムでは、撮像装置と表示装置の双方でガンマ補正による輝度の階調補正処理が行われる。撮像装置は、撮像している映像信号の輝度を、撮像装置のガンマ特性に基づいて、出力コード値に変換するような階調補正処理(ガンマ補正処理)を行う。一方、表示装置は、映像信号の入力コード値を、表示装置のガンマ特性に基づいて、出力輝度値に変換するような階調補正処理(ガンマ補正処理)を行う。これにより、非常に広いダイナミックレンジを持つ実世界の被写体の明るさのうち、限られた明るさの範囲を切り出し、表示装置のモニタディスプレイが有する限定的な狭いダイナミックレンジの中に収めるような表示が可能となる。
また、撮像装置において実用的な入力ダイナミックレンジを確保するための階調補正処理の技術として、特許文献1には、ニー補正処理を含むガンマ補正処理を行うことで入力ダイナミックレンジを広げる技術が開示されている。
特開2002−223373号公報
ここで、ニー補正処理を含むガンマ補正処理は、実用的な入力ダイナミックレンジを確保しつつ、中輝度から高輝度の領域におけるコントラストを圧縮するような階調補正処理となっている。このように、中輝度から高輝度の領域のコントラストを圧縮した場合、撮像装置と表示装置からなる映像処理システムトータルとしての階調特性は、低輝度部に対して高輝度部のコントラストが圧縮された不自然な特性になってしまう。この場合、例えば、撮像装置のガンマ特性と表示装置のガンマ特性を合わせたシステムトータルでの階調特性がリニアになるようにすれば、表示装置では、低輝度部から高輝度部までの全域でリニアな階調の表示が可能になると考えられる。
しかしながら、この場合、表示装置に表示される映像は階調がリニアになってはいるが、人の目には例えば低〜中輝度(以下、低中輝度と表記する。)が暗い映像として見えてしまい、ユーザから見て視認性が低い映像になる。このように、低中輝度が暗く見える表示映像の場合、ユーザは、その表示映像を見ながら、例えば撮影時に正しい露出設定を行うことなどが難しくなる。
そこで、本発明は、撮影中の映像を表示装置に表示させる場合に、ユーザにとって視認性の高い映像の表示を可能にすることを目的とする。
本発明は、撮影中の映像信号による映像を表示装置に表示させる際に所定の撮影アシスト表示が行われる場合には、所定のガンマ特性による補正処理が行われた後の映像信号に対して、前記所定のガンマ特性に対応した第1のガンマ特性よりも前記表示装置の表示輝度を上げる第2のガンマ特性による補正処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、撮影中の映像を表示装置に表示させる場合に、ユーザにとって視認性の高い映像の表示が可能となる。
本実施形態のビデオカメラの概略構成例を示す図である。 ビデオカメラの概観斜視図である。 本実施形態におけるガンマ特性の説明図である。 撮影アシスト表示とガンマ特性変更の説明に用いる図である。 ビデオカメラの制御のフローチャートである。 カメラモード時の表示輝度設定処理を示すフローチャートである。 ガンマ特性を変更する際の画面表示例を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
<ビデオカメラの内部構成>
図1は、本実施形態の映像処理装置の一適用例であるビデオカメラ201の概略構成を示す図である。本実施形態のビデオカメラ201は、撮像装置と表示装置が一体となされた映像処理システムとなっている。
レンズ101は、被写体像をイメージセンサ105の撮像面に結像させる。絞り102は、レンズ101から入射した光の光量を調節する。イメージセンサ105は、レンズ101と絞り102を介して撮像面上に結像された被写体像等を映像信号に変換する。イメージセンサ105の後段には図示しないアナログデジタル(A/D)変換器等が設けられており、アナログ映像信号をA/D変換によりコード化したデジタル映像信号が、信号処理部112に送られる。なお、レンズ101は、手振れ補正用の光学系を光軸に対して直交する方向へシフトさせるようなレンズシフト方式の手振れ補正機能を有していてもよい。手振れ補正は、レンズ101の光軸に対してイメージセンサ105の位置を変化させるセンサシフト方式であってもよいし、イメージセンサ105からの読み出しを制御することにより手振れ補正を行う読み出し制御方式であってもよい。
信号処理部112は、ホワイトバランス補正部107、エッジ強調部108、ガンマ(γ)補正部109及び113、輝度/色情報検出部110を有して構成されている。以下の説明ではホワイトバランスを「WB」と表記する。WB補正部107は、イメージセンサ105からの映像信号に対して、ホワイトバランス補正処理を施す。エッジ強調部108は、WB補正処理後の映像信号に対して、エッジ強調処理を施す。
ガンマ補正部109は、エッジ強調部108から供給された映像信号の輝度について、撮像装置のガンマ特性に基づくガンマ補正処理を行う、撮影映像用のガンマ補正手段である。撮像装置のガンマ特性は、カメラガンマとも呼ばれている。一方、ガンマ補正部113は、ガンマ補正部109によるガンマ補正処理後の映像信号に対して、表示装置(ディスプレイ116)のガンマ特性に基づくガンマ補正処理を行う、表示映像用のガンマ補正手段である。表示装置(ディスプレイ116)のガンマ特性は、ディスプレイガンマとも呼ばれている。ガンマ補正部109と113にて行われるガンマ補正処理の詳細については後述する。
輝度/色情報検出部110は、ガンマ補正部109にてガンマ補正処理された映像信号の画像を、水平方向と垂直方向に分割して複数の輝度/色情報検出枠(以下、検出枠と表記する。)を設定する。そして、輝度/色情報検出部110は、検出枠内の各画素値を積分するなどの処理を行うことにより、検出枠毎の輝度情報及び色情報を検出する。輝度/色情報検出部110により検出された検出枠毎の輝度情報及び色情報は、カメラマイコン111に送られる。なお、マイコンはマイクロコンピュータの略であり、以下の説明でも同様にマイコンと表記する。
信号処理部112は、ホワイトバランス補正処理、エッジ強調処理、ガンマ補正処理、輝度/色情報検出処理以外にも様々な信号処理を行うが、それらの説明は省略する。信号処理部112による各種信号処理後の映像信号は、ディスプレイ116や外部I/F部119を介して外部ディスプレイ120に出力されて表示されたり、磁気テープ115やDVDディスク117、メモリカード118等の記録媒体に記録されたりする。
カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部110にて検出された検出枠毎の輝度情報及び色情報に基づいて、WB補正処理のWB補正値、エッジ強調処理のエッジ強調補正値を算出する。カメラマイコン111は、WB補正値をWB補正部107に送り、エッジ強調補正値をエッジ強調部108に送る。これにより、WB補正部107ではWB補正値に基づくWB補正処理が行われ、エッジ強調部108ではエッジ強調補正値に基づくエッジ強調処理が行われる。
また、カメラマイコン111は、ビデオカメラ201の撮影モードや表示モードに基づいて、カメラガンマのガンマ補正カーブをガンマ補正部109に設定し、ディスプレイガンマのガンマ補正カーブをガンマ補正部113に設定する。これにより、ガンマ補正部109ではカメラガンマのガンマ補正カーブによるガンマ補正処理が行われ、ガンマ補正部113ではディスプレイガンマのガンマ補正カーブによるガンマ補正処理が行われる。ビデオカメラ201の撮影モードや表示モード、それらモードに基づいて設定されるガンマ補正カーブとガンマ補正処理については後に詳述する。
その他にも、カメラマイコン111は、イメージセンサ駆動部106を介してイメージセンサ105における電荷の蓄積、読み出しなどの制御を行う。カメラマイコン111は、レンズ駆動部103を介してレンズ101のフォーカス、ズームなどの制御を行う。なお、レンズ101は、オートフォーカスだけでなく、マニュアルフォーカスも可能となされている。カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部110による検出枠毎の輝度情報及び色情報を基に、絞り駆動部104を介した絞り102の制御やイメージセンサ駆動部106を介したイメージセンサ105のシャッタースピード制御を行って露出を制御する。カメラマイコン111は、ビデオカメラ201がレンズシフト方式やセンサシフト方式、読み出し制御方式の何れかの手振れ補正機能を有する場合には、それら方式に応じた手振れ補正の制御をも行う。カメラマイコン111は、ディスプレイ116の明るさ(輝度)についても制御する。ディスプレイ116の明るさ制御の詳細は後述する。
ディスプレイ116は、液晶ディスプレイ等からなり、撮影中の映像や記録媒体から再生された映像等が表示される。ディスプレイ116の画面上には、図示しないタッチパネルも併設されており、ユーザは、画面上をタッチすることにより各種のユーザ指示等を入力することができる。図1では図示を省略しているが、ビデオカメラ201は、ユーザが操作可能な各種キーやスイッチ、ダイヤル等からなる操作部も備えている。外部I/F部119は、外部機器とのインターフェイス部であり、例えば外部ディスプレイ120等の接続が可能となされている。
<ビデオカメラの外観構成>
図2は、本実施形態のビデオカメラ201の概観を示す斜視図である。
レンズ部202は、図1のレンズ101や絞り102を有する。マイク203は、撮影時の音声を集音するために備えられている。スピーカ210は、映像等の再生の際に、映像と共に記録された音声を出力するために設けられている。バッテリ211は、ビデオカメラ201に対して電力を供給する二次電池であり、本体に対して着脱可能となされている。ビデオカメラ201の内部には、DVDディスク117、磁気テープ115、メモリカード118などの記録媒体が収納され、映像信号や静止画像を記録再生できるようになっている。
動画用トリガースイッチ205は、例えばプッシュボタンであり、動画撮影開始及び終了のユーザ指示を機器に伝達する際にユーザにより操作されるスイッチである。静止画用トリガースイッチ206は、例えばプッシュボタンであり、静止画撮影開始及び終了のユーザ指示を機器に伝達する際にユーザにより操作されるスイッチである。モードダイヤル207は、回転式のスイッチからなる。ユーザは、モードダイヤル207の操作により、本実施形態のビデオカメラ201を、再生モードに設定する「再生」、カメラモードに設定する「カメラ」、それらの何れでもない「OFF」の何れかに切り替えることができる。操作スイッチ群208は、ユーザがビデオカメラ201を操作するためのスイッチや、画質フィルタモードを入力するためのキー、その他のメニュー操作や再生系の操作などのためのキー等からなる。
電子式ビューファインダ(EVF)204は、ユーザが覗き込むことにより、撮影時に狙った被写体が映っているか等を確認等するために設けられている。液晶パネル209は、ビデオカメラ201の本体側面に対して開閉自在となされ、さらに水平方向にも回転可能に取り付けられており、EVF204と同様に撮影中の被写体等の確認のため、また、再生画像の表示等にも使用される。図2の例では、液晶パネル209は、ビデオカメラ201の本体に対して開いている状態となされている。なお、液晶パネル209は、図1のディスプレイ116であり、例えばタッチパネルも併設されており、画面表示とタッチパネルに対するタッチ操作とによるユーザインターフェイス(UI)も可能となされている。
<高輝度優先モードと通常撮影モード、ガンマ特性の説明>
本実施形態のビデオカメラ201には、映像を撮影する際の撮影モードとして、少なくとも通常撮影モード及び高輝度優先モードと、その他各種の撮影モードが用意されている。通常撮影モードは、ガンマ補正部109に対して設定されるカメラガンマが、通常撮影モード用のガンマ特性に設定されるモードである。高輝度優先モードは、ガンマ補正部109に対して設定されるカメラガンマが、高輝度優先モード用のガンマ特性に設定されるとともに、ディスプレイ116の明るさ(輝度)が最高輝度に設定されるモードである。本実施形態のビデオカメラ201は、カメラモードの場合、ユーザからの選択入力に応じて、通常撮影モードと高輝度優先モードの何れかに切り替え可能となされている。
以下、本実施形態における通常撮影モード用のガンマ特性と高輝度優先モードでのガンマ特性について、図3(a)〜図3(d)を用いて説明する。図3(a)と図3(b)は、撮像装置のガンマ特性(カメラガンマ)を表している。図3(c)は、表示装置(本実施形態ではディスプレイ116)のガンマ特性(ディスプレイガンマ)を表している。図3(d)は、撮像装置のガンマ特性と表示装置のガンマ特性を合わせた映像処理システムトータルとしてみた場合の階調特性を表している。
先ず、通常撮影モード用のガンマ特性(ガンマ補正カーブ)について図3(a)を参照して説明する。通常撮影モードは、実用的な入力ダイナミックレンジを確保しつつ、中輝度から高輝度の領域におけるコントラストを圧縮するようなニー補正処理を含むガンマ補正処理による階調補正が行われるモードである。なお、コントラストの圧縮とは、ダイナミックレンジと輝度とで表される特性曲線の傾きを小さくすることに相当する。ここで図3(a)のガンマ特性301は、入力ダイナミックレンジがx1の場合に対応したガンマ特性であり、ITU−R BT.709等で規格化されている基準のガンマ特性である。通常撮影モード用のガンマ特性303は、入力ダイナミックレンジがx2の場合に対応するガンマ特性であり、基準のガンマ特性301に対し、入力ダイナミックレンジを実用的な範囲まで広げた特性となされている。ただし、通常撮影モード用のガンマ特性303は、基準のガンマ特性301と比較した場合、中輝度から高輝度の領域のコントラストを圧縮する特性となっている。このように、通常撮影モード用のガンマ特性303は、基準のガンマ特性301よりも、入力ダイナミックレンジを広げつつ、人間の視覚感度が高い低輝度から中輝度までの領域に対する出力(明るさ)を確保する特性となされている。本実施形態のビデオカメラ201が通常撮影モードの場合、ガンマ補正部109は、映像信号の輝度の入力値(入力コード値)を、通常撮影モード用のガンマ特性303に応じた出力値(出力コード値)に変換するようなガンマ補正処理を行う。
次に、高輝度優先モード用のガンマ特性(ガンマ補正カーブ)について、図3(a)〜図3(d)を用いて説明する。図3(a)に示した高輝度優先モード用のガンマ特性302は、入力ダイナミックレンジがx2の場合に対応するガンマ特性であり、基準のガンマ特性301に対し、入力ダイナミックレンジを実用的な範囲まで広げた特性となされている。例えば、入力ダイナミックレンジがx1である基準のガンマ特性301をy=f(x)の関数で表し、入力ダイナミックレンジをt倍に広げる場合を例に挙げると、高輝度優先モード用のガンマ特性302は、y=f(x/t)の関数で表すことができる。このように、高輝度優先モード用のガンマ特性302は、基準のガンマ特性301に合わせて、入力コードに対する出力コードの関係が一定に保たれ、低輝度から高輝度まで、コード値に対するビットの割り振りの割合が変更されず固定された特性となっている。なお、入力ダイナミックレンジは、撮像装置の製品ごとに適正な値として設定されていてもよいし、同一製品内での撮影モードごとに適正な値として設定されていてもよい。また、入力ダイナミックレンジは、同一撮影モード内では例えば撮影シーンごとに適応的に設定されてもよい。
そして、本実施形態のビデオカメラ201が高輝度優先モードの場合、ガンマ補正部109は、映像信号の輝度の入力コード値を、高輝度優先モード用のガンマ特性302に応じた出力コード値に変換するようなガンマ補正処理を行う。すなわち、高輝度優先モードでは、入力ダイナミックレンジを広げつつ、低輝度から高輝度の全輝度領域について、入出力コード値の関係を、基準のガンマ特性301の入出力コード値の関係に合わせたガンマ特性302を用いたガンマ補正処理が行われる。このように、高輝度優先モードでは、基準のガンマ特性301の入出力コード値の関係に合わせたガンマ特性302を用いたガンマ補正処理が行われ、通常撮影モード用のガンマ特性303のように高輝度領域のコントラスト圧縮は行われない。
一方、本実施形態のビデオカメラ201の場合、撮影モードが通常撮影モードと高輝度優先モードの何れであっても、初期設定のガンマ補正部113では、図3(c)に示すような表示装置のガンマ特性304によるガンマ補正処理が行われる。図3(c)のガンマ特性304は、例えば図3(a)に示した高輝度優先モード用のガンマ特性302に対応した逆特性のガンマ特性となされている。そして、ガンマ補正部113は、供給された映像信号の輝度の入力コード値を、図3(c)のガンマ特性304のガンマ補正カーブに基づいて輝度値に変換するようなガンマ補正処理を行う。
このため、撮影モードが例えば高輝度優先モードである場合、ガンマ補正部109では、図3(a)に示したガンマ特性302によるガンマ補正処理が行われ、ガンマ補正部113では図3(c)のガンマ特性304によるガンマ補正処理が行われることになる。図3(b)は、撮影モードが高輝度優先モードの場合にガンマ補正部109で用いられるガンマ特性302を示している。したがって、撮影モードが高輝度優先モードである場合、図3(b)のガンマ特性302と図3(c)のガンマ特性304によるガンマ補正処理が行われるため、映像処理システムトータルとしての階調特性は、図3(d)のような階調特性305となる。すなわち、図3(d)の階調特性305は、低輝度部から高輝度部までの全輝度領域でリニアな特性となる。この場合、ディスプレイ116に表示される映像は、実被写体の自然な階調や色、鮮鋭感が再現された自然なものとなり、例えば金属の輝き、水の透明感、青空や雲の立体感、スキントーン等の階調性、色再現性、鮮鋭感が格段に向上したものとなる。
<ビューアシストモード、波形モニタ表示モードの設定>
さらに、本実施形態のビデオカメラ201は、撮影モードが通常撮影モードの場合と高輝度優先モードの場合とで、ディスプレイ116の明るさ(輝度)の設定を変更するようになされている。具体的には、カメラマイコン111が、通常撮影モードの場合と高輝度優先モードの場合とで、ディスプレイ116の明るさを変更するように制御する。また、本実施形態のビデオカメラ201は、通常撮影モードと高輝度優先モードの何れの場合でも、ユーザ入力に応じて、後述するようなビューアシストモードや波形モニタ表示モードのような各種撮影アシスト表示モードの設定が可能となされている。本実施形態のビデオカメラ201は、例えばディスプレイ116に設けられたタッチパネルへのユーザによるタッチ入力操作に応じて、ビューアシストモードの設定や波形モニタ表示モードの設定等を行う。
本実施形態では、ビューアシストモードや波形モニタ表示モードは、一例として、映像撮影時に撮影映像の明るさなどが適正であるかどうかを確認して露出設定を行うような場合の、撮影アシスト表示に利用可能なモードとして用意されている。通常撮影モードにおいてビューアシストモードの設定がオン(ON)である場合には、ディスプレイ116の表示輝度が最高輝度に設定される。一方、高輝度優先モードでは、前述したようにディスプレイ116の表示輝度は最高輝度に設定されている。このため、高輝度優先モードにおいてビューアシストモードの設定がオンの場合には、前述の図3(c)のガンマ特性304に設定されているディスプレイガンマが、低〜中輝度(低中輝度)領域の表示輝度を上げるようなガンマ特性に変更される。波形モニタ表示モードの設定がオンの場合、撮影映像に含まれる信号成分(例えば輝度成分や色成分)を表す波形情報が生成され、その波形が撮影映像と共に画面内に設定されている所定のエリア上に重畳表示される。また、通常撮影モードにおいて波形モニタ表示モードの設定がオンの場合には、ディスプレイ116の表示輝度が最高輝度に設定される。一方、高輝度優先モードにおいて波形モニタ表示モードの設定がオンの場合には、ビューアシストモードの場合と同様に、前述の図3(c)のガンマ特性304に設定されているディスプレイガンマが、低中輝度領域の表示輝度を上げるようなガンマ特性に変更される。
このように、本実施形態のビデオカメラ201は、高輝度優先モードにおいてビューアシストモードと波形モニタ表示モードの何れか一方又は両方の設定がオンである場合には、ディスプレイガンマを、低中輝度領域の表示輝度を上げるガンマ特性に変更する。この場合のディスプレイガンマの変更は、カメラマイコン111がガンマ補正部113のガンマ特性を変更制御することにより行われる。なお、カメラマイコン111によるディスプレイガンマの変更は、ビューアシストモードと波形モニタ表示モードの何れか一方又は両方の設定がオンになされたときに自動的に行われてもよいし、ユーザからの変更指示が入力された場合に行われてもよい。
また、本実施形態のビデオカメラ201は、ビューアシストモード及び波形モニタ表示モードの設定が共にオフ(OFF)である場合には、撮影モードが通常撮影モードと高輝度優先モードの何れであっても省電力モードを「有効」に設定可能となされている。一方、ビデオカメラ201は、ビューアシストモードと波形モニタ表示モードの何れか一方又は両方の設定がオン(ON)である場合には、撮影モードが通常撮影モードと高輝度優先モードの何れであっても省電力モードを「無効」に設定する。
図4(a)と図4(b)は、撮影モードが通常撮影モードの場合と高輝度優先モードの場合とにおける、ディスプレイ116の明るさ(輝度)と、ガンマ補正部113に設定されるガンマ特性(ディスプレイガンマ)とを示している。また、図4(a)と図4(b)には、省電力モードの設定(有効又は無効の設定)と、ビデオカメラ201の消費電力についても示している。図4(a)は、ビューアシストモードと波形モニタ表示モードの設定が共にオフ(OFF)になされている場合の例を示している。図4(b)は、ビューアシストモードと波形モニタ表示モードの何れか一方又は両方の設定がオン(ON)になされている場合の例を示している。なお、図4(a)と図4(b)の輝度や消費電力、ガンマ補正値の各数値は一例である。
図4(a)に示すように、ビューアシストモードと波形モニタ表示モードの設定が共にオフの場合、通常撮影モードと高輝度優先モードの両方とも省電力モードは有効に設定可能となされている。ただし、高輝度優先モードでは、ディスプレイ116の明るさは、前述したように最高輝度の値に設定される。またこのときのガンマ補正部113のガンマ特性(ディスプレイガンマ)は、通常撮影モードと高輝度優先モードとで同じ値であり、図3(c)で説明したガンマ特性304となされている。
これに対し、図4(b)に示すように、ビューアシストモードと波形モニタ表示モードの何れか一方又は両方の設定がオンの場合、カメラマイコン111は、通常撮影モードと高輝度優先モードの何れにおいても省電力モードを「無効」に設定する。そして、ビューアシストモードと波形モニタ表示モードの何れか一方又は両方の設定がオンになされた場合、図4(b)に示すように、通常撮影モードでは、ディスプレイ116の明るさが例えば最高輝度の値に設定される。一方、高輝度優先モードの場合、図4(a)の設定状態で既にディスプレイ116の明るさが最高輝度に設定されているため、図4(b)の例においてもディスプレイ116の明るさは最高輝度の値である。
ここで、高輝度優先モードの場合、映像処理システムトータルの階調特性は、前述の図3(b)〜図3(d)で説明したようにリニアな特性となるが、このときディスプレイ116に表示される映像は、ユーザから見て低中輝度域が暗い映像になる。すなわち、人の目は低中輝度域に対して感度が高いため、リニアな階調特性の映像が表示された場合、低中輝度が暗い映像として見えてしまい、ユーザにとって視認性が低い映像になる。
このようなことから、高輝度優先モードにおいて、ビューアシストモードと波形モニタ表示モードの何れか一方又は両方の設定がオンの場合、カメラマイコン111は、ディスプレイガンマを、低中輝度領域の表示輝度を上げるガンマ特性に変更する。具体的には、カメラマイコン111は、ガンマ補正部113のディスプレイガンマを、前述の図3(c)に示した初期設定のガンマ特性304から、図4(c)に示すような低中輝度領域の表示輝度を上げるガンマ特性306に変更する。なお、図4(c)には、低中輝度領域の表示輝度を上げるガンマ特性306との比較のために、初期設定のガンマ特性304も示されている。
このように、ディスプレイガンマが、低中輝度領域の表示輝度を上げるガンマ特性306に変更された場合、ディスプレイ116に表示される映像は、低中輝度領域の表示輝度が上がった、ユーザから見て視認性が高い映像となる。したがってこの場合、ユーザは、その映像を見ながら、撮影時の露出等が適正かどうかを判断でき、正しい露出設定等を行うことができるようになる。
図4(a)〜図4(c)の説明では、高輝度優先モードの際のビューアシストモード、波形モニタ表示モードを例に挙げたが、その他にも、以下のような各種撮影アシスト表示モードの場合に前述したガンマ特性306への変更制御が行われてもよい。ガンマ特性306への変更制御が行われる場合の撮影アシスト表示モードとしては、例えばピーキング表示モード、ゼブラパターン表示モード、ヒストグラム表示モード、露出設定表示モードなどが考えられる。ピーキング表示モードは、ディスプレイ116の表示を見ながらフォーカス合わせ(例えばマニュアルフォーカスでフォーカスを合わせる)を行う際に、フォーカスが合った領域の輪郭等に所定の特徴付け表示(例えば色付け表示)を行う機能である。ピーキング表示モードにおいてディスプレイ116の表示輝度を上げることができれば、ユーザは、フォーカスが合っているかどうかを容易に確認可能となる。ゼブラパターン表示モードは、例えば任意に設定した輝度の領域に所定のパターン画像(例えばゼブラパターン)を表示するモードである。ゼブラパターン表示モードにおいてディスプレイ116の表示輝度を上げることができれば、ユーザは、撮影映像内の所望の領域が設定輝度になっているかどうかを容易に確認可能となる。ヒストグラム表示モードは、撮影映像の輝度や色の信号成分をヒストグラム表示するモードである。ヒストグラム表示モードにおいてディスプレイ116の表示輝度を上げることができれば、ユーザは、撮影映像内の輝度や色が所望の輝度や色になっているかどうかを容易に確認可能となる。なお、ヒストグラム表示は、前述の波形モニタ表示と同様に、撮影映像と共に画面内に設定されている所定のエリア上に重畳表示させてもよい。露出設定表示モードは、例えば露出を変更するような設定を行ったときにその設定された露出の撮影映像をディスプレイ表示するモードである。露出設定表示モードにおいてディスプレイ116の表示輝度を上げることができれば、ユーザは、撮影映像が所望の露出になっているかどうかを容易に確認可能となる。
<ビデオカメラによる映像撮影時の輝度階調補正処理の流れ>
図5は、本実施形態のビデオカメラ201において、映像撮影時の入力ダイナミックレンジの決定からガンマ補正カーブの決定、メタデータの生成、ガンマ補正処理まで階調補正処理を、カメラマイコン111が制御する際の流れを示すフローチャートである。図5のフローチャートの各処理は、本実施形態に係る映像処理プログラムをカメラマイコン111が実行して各部を制御することにより実現される。本実施形態に係る映像処理プログラムは、ビデオカメラ201の不図示のROM等に予め用意されていてもよく、また不図示の外部記憶媒体から読み出されて不図示のRAM等にロードされてもよい。その他にも、映像処理プログラムは、インターネット等のネットワークからビデオカメラ201にダウンロードされてもよい。また、信号処理部112の各処理は、CPU等が映像処理プログラムを実行することで実現されてもよく、この場合、CPUは、図5のフローチャートに示す流れに沿って各処理を実行する。以下の説明では、図5の各処理のステップS401〜ステップS408を、S401〜S408と略記する。
図5のフローチャートに示す映像撮影時の階調補正処理は、例えば、動画用トリガースイッチ205や静止画用トリガースイッチ206などがユーザにより操作されて撮影が開始されることでスタートする。ビデオカメラ201の階調補正処理がスタートすると、カメラマイコン111は、S401において、入力ダイナミックレンジを決定する。このとき決定される入力ダイナミックレンジは、撮影モードに応じて予め設定された所定値か、又は、輝度/色情報検出部110により検出枠毎に検出された輝度情報及び色情報を基に算出した値となされる。S401の後、カメラマイコン111は、S402に処理を進める。
S402では、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部110にて検出枠毎に検出された輝度情報及び色情報に基づいた、前述した絞り102の制御とイメージセンサ105のシャッタースピード制御により、露出制御を行う。S402の後、カメラマイコン111は、S403に処理を進める。
S403では、カメラマイコン111は、撮影モードが高輝度優先モードに設定されているかどうかを判断する。具体的には、カメラマイコン111は、前述したモードダイヤル207がユーザにより操作されて、高輝度優先モードと通常撮影モードの何れに設定されているかを見ることにより、撮影モードが高輝度優先モードに設定されているかどうかを判断する。カメラマイコン111は、S403において、撮影モードが高輝度優先モードに設定されていると判断した場合にはS404に処理を進め、高輝度優先モードに設定されていない(通常撮影モードである)と判断した場合にはS406に処理を進める。
S403からS404の処理に進んだ場合、カメラマイコン111は、S404において、ガンマ補正部109のガンマ補正処理に用いられるガンマ特性を、前述した高輝度優先モード用のガンマ特性302のガンマ補正カーブに決定する。S404の後、カメラマイコン111は、S405に処理を進める。
S405では、カメラマイコン111は、高輝度優先モードに対応した後述するメタデータを生成して映像信号に付加する。メタデータの付加は、例えばガンマ補正部109の後段で行われるが、映像信号にメタデータを付加する構成の図示は省略する。これにより、高輝度優先モードに対応したメタデータは、その後、映像信号と共に磁気テープ115やDVDディスク117、メモリカード118等に記録されることになる。S405の後、カメラマイコン111は、S408に処理を進める。
ここで、メタデータは、本実施形態のビデオカメラ201で撮影された映像が外部表示装置(外部ディスプレイ120等)に表示される際や、記録媒体等を介して外部表示装置に表示される際に、外部の表示装置で適正な表示を行うために使用される情報である。具体的には、高輝度優先モードに対応したメタデータには、高輝度優先モードを示すフラグ、入力ダイナミックレンジ、予め設定された表示輝度の基準値に対する倍率及びピーク輝度値、カメラガンマのガンマ形状情報、ベースガンマ等の情報が含まれる。入力ダイナミックレンジを示す情報は、例えば外部表示装置で適正な明るさ(ピーク輝度値)を算出する際に用いられる情報である。表示輝度の基準値に対する倍率は、高輝度優先モードにおいて、前述した関数y=f(x/t)のガンマ特性302を設定する際の「t」(基準となる入力ダイナミックレンジx1をt倍に広げたときの「t倍」)に相当する情報である。高輝度優先モードにおいて基準となる入力ダイナミックレンジx1をt倍に広げた場合、外部表示装置における表示輝度をt倍にするのが適正であるため、メタデータの一つとして、この倍率の情報が用意される。また、ピーク輝度値は、ITU−R BT.709において表示装置側の規格として決められているピーク輝度値を基準として、カメラマイコン111が算出する値である。カメラマイコン111は、入力ダイナミックレンジに応じて、表示装置に対する適正なピーク輝度値を算出し、そのピーク輝度値をメタデータの一つとして含める。ガンマ形状情報は、ガンマ補正カーブの形状を表すための数式やガンマ値を示す情報であり、高輝度優先モード用のガンマ特性302の形状を表す情報である。ベースガンマは、ITU−R BT.709で規格化されている前述のガンマ特性301を示す情報である。
S403からS406の処理に進んだ場合、カメラマイコン111は、S406において、ガンマ補正部109のガンマ補正処理に用いられるガンマ特性を、前述した通常撮影モード用のガンマ特性303のガンマ補正カーブに決定する。S406の後、カメラマイコン111は、S407に処理を進める。
S407では、カメラマイコン111は、通常撮影モードに対応したメタデータを映像信号に付加する。通常撮影モードに対応したメタデータは、通常撮影モードを示すフラグ、入力ダイナミックレンジ、予め設定された表示輝度の基準値に対する倍率とピーク輝度値、カメラガンマのガンマ形状情報、ベースガンマ等の情報となる。入力ダイナミックレンジ、予め設定された表示輝度の基準値に対する倍率とピーク輝度値、ベースガンマ等は、高輝度優先モードの場合と同様のデータである。ガンマ形状情報は、通常撮影モード用のガンマ特性303の形状を表す情報である。通常撮影モードに対応したメタデータの付加は、前述のS406の場合と同様に、ガンマ補正部109の後段で行われる(図示は省略する)。これにより、通常撮影モードに対応したメタデータは、その後、映像信号と共に磁気テープ115やDVDディスク117、メモリカード118等に記録されることになる。S407の後、カメラマイコン111は、S408に処理を進める。
S408では、カメラマイコン111は、ガンマ補正部109に対して、S404で決定された高輝度優先モード用のガンマ補正カーブ、又は、S406で決定された通常撮影用のガンマ補正カーブに基づいたガンマ補正処理を行わせる。S408のガンマ補正処理の後、カメラマイコン111は、ビデオカメラ201による映像撮影が終了するまで、図5のフローチャートの処理を繰り返す。
図6は、カメラモードにおいて、高輝度優先モード、ビューアシストモード、波形モニタ表示モードの各設定に応じて、カメラマイコン111がディスプレイ116の輝度とディスプレイガンマの設定を制御する際の流れを示すフローチャートである。図6のフローチャートの各処理は、本実施形態に係る映像処理プログラムをカメラマイコン111が実行して各部を制御することにより実現される。この場合も映像処理プログラムは、ビデオカメラ201の不図示のROMや外部記憶媒体から読み出されてRAM等にロードされてもよく、インターネット等のネットワークからビデオカメラ201にダウンロードされてもよい。また、信号処理部112の各処理がCPU等による映像処理プログラムの実行により実現される場合、CPUは、図6のフローチャートに示す流れに沿って各処理を実行する。以下の説明では、図6の各処理のステップS501〜ステップS506を、S501〜S506と略記する。
図6のフローチャートに示す処理は、図2のモードダイヤル207によりカメラモードに設定されて、撮影中の撮影映像をディスプレイ116に表示するライブビュー表示が行われる時にスタートする。図6のフローチャートの処理がスタートすると、カメラマイコン111は、S501において、ビデオカメラ201の撮影モードが高輝度優先モードに設定されている否かを判定する。具体的には、カメラマイコン111は、内部のRAMに撮影モードの設定情報を保持可能となされており、その撮影モードの設定情報により、高輝度優先モードに設定されているか否かを判定する。カメラマイコン111は、S501において高輝度優先モードに設定されていると判定した場合にはS502に処理を進め、高輝度優先モードに設定されていないと判定した場合にはS506に処理を進める。
S501からS502の処理に進んだ場合、カメラマイコン111は、前述したビューアシストモードの設定がオンか否かを判定する。具体的には、カメラマイコン111は、内部のRAMにカメラモードの設定情報を保持しており、そのカメラモードの設定情報により、ビューアシストモードの設定がオンか否かを判定する。カメラマイコン111は、S502においてビューアシストモードの設定がオンであると判定した場合にはS504に処理を進め、ビューアシストモードの設定がオフであると判定した場合にはS503に処理を進める。
S503の処理に進んだ場合、カメラマイコン111は、前述した波形モニタ表示モードの設定がオンか否かを判定する。具体的には、カメラマイコン111は、内部のRAMに保持しているカメラモードの設定情報により、波形モニタ表示モードの設定がオンか否かを判定する。カメラマイコン111は、S503において波形モニタ表示モードの設定がオンであると判定した場合にはS504に処理を進め、波形モニタ表示モードの設定がオフであると判定した場合にはS506に処理を進める。
S502又はS503からS504の処理に進んだ場合、つまりビューアシストモードと波形モニタ表示モードの何れか一方又は両方の設定がオンである場合、カメラマイコン111は、ディスプレイ116の画面上に図7に示すUI画面600を表示させる。図7に示すUI画面600は、ユーザに対してメッセージ等を表示し、またディスプレイ116の画面上に配されたタッチパネルを介したユーザ入力操作を受け付け可能にするユーザインターフェイス(UI)画面の一例である。UI画面600には、ユーザに対してディスプレイ116の輝度を上げるか否かを問うメッセージ601と、ディスプレイ116の輝度を上げるか否かをユーザが指示する際のタッチ入力操作を受け付けるボタン602及び603とが表示される。なお、メッセージ601内に記述された「ビューアシストモード」は、本実施形態のカメラモードにおけるビューアシストモードとは若干意味合いが異なり、ディスプレイ116の輝度を上げるか否かをユーザに確認するための表現として用いられている。ボタン602は、ディスプレイ116の輝度を上げる際にユーザによりタッチ入力操作がなされるボタンアイコンであり、ボタン603は、ディスプレイ116の輝度を上げない場合にユーザによりタッチ入力操作がなされるボタンアイコンである。そして、カメラマイコン111は、S504において、UI画面600に対しユーザからボタン602又はボタン603の何れに対するタッチ入力操作が行われたかを判定する。カメラマイコン111は、S504において、ボタン602へのタッチ入力操作が行われたと判定した場合、つまりディスプレイ116の輝度を上げるユーザ指示の入力操作がなされた場合には、S505に処理を進める。一方、カメラマイコン111は、S504において、ボタン603へのタッチ入力操作が行われたと判定した場合、ディスプレイ116の輝度を上げないユーザ指示の入力操作がなされた場合には、S506に処理を進める。
S505の処理に進んだ場合、カメラマイコン111は、ガンマ補正部113のガンマ特性(ディスプレイガンマ)を、前述の図4(c)で説明したような低中輝度領域の表示輝度を上げるガンマ特性306に変更する。S505の処理後、カメラマイコン111は、図6のフローチャートの処理を終了する。
S506の処理に進んだ場合、つまり撮影モードが通常撮影モード、又は、高輝度優先モードでビューアシストモードと波形モニタ表示モードの両方の設定がオフである場合、カメラマイコン111は、ディスプレイ116の輝度を通常の設定輝度にする。通常の設定輝度とは、前述の図4(a)で説明したような設定の輝度、又は、図4(b)の通常撮影モードの場合の輝度である。
本実施形態のビデオカメラ201では、例えば高輝度優先モードによる撮影映像をビューアシストモードや波形モニタ表示モード等の撮影アシスト表示モードでディスプレイ116に表示する際に、低中輝度が上がるように表示される。したがって、本実施形態のビデオカメラ201によれば、撮影映像を表示させる場合に、ユーザにとって視認性の高い映像の表示が可能になり、ユーザは低中輝度領域の階調性を容易に確認可能となる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
105 イメージセンサ、109,116 ガンマ補正部、110 輝度/色情報検出部、111 カメラマイコン、112 信号処理部、116 ディスプレイ

Claims (13)

  1. 撮影中の映像信号による映像を表示装置に表示させる際に、所定のガンマ特性による補正処理が行われた後の映像信号に対して、前記所定のガンマ特性に対応した第1のガンマ特性による補正処理を行う補正手段と、
    撮影中の映像信号による映像を表示装置に表示させる際に所定の撮影アシスト表示が行われる場合には、前記補正手段に対し、前記第1のガンマ特性よりも前記表示装置の表示輝度を上げる第2のガンマ特性によるガンマ補正を行わせる制御手段と、
    を有することを特徴とする映像処理装置。
  2. 前記補正手段は、前記表示装置に表示する映像信号に対して補正処理を行う表示映像用の補正手段であり、
    前記所定のガンマ特性と、前記所定のガンマ特性とは異なるガンマ特性との切り替えが可能となされ、前記切り替えられたガンマ特性により、前記撮影中の映像信号に対する補正処理を行う、撮影映像用の補正手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記撮影映像用の補正手段により前記撮影中の映像信号に対して前記所定のガンマ特性による補正処理が行われていて、前記撮影中の映像信号による映像を表示装置に表示させる際に前記所定の撮影アシスト表示が行われる場合に、前記表示映像用の前記補正手段に対して前記第2のガンマ特性によるガンマ補正を行わせることを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 前記所定のガンマ特性は、映像信号の低輝度から高輝度までの全輝度領域における入力値と出力値の関係を、前記映像信号の入力ダイナミックレンジによらずに、規格で定められた基準のガンマ特性における入力値と出力値の関係に合わせたガンマ特性であり、
    前記第1のガンマ特性は、前記所定のガンマ特性に対する逆特性のガンマ特性であることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像処理装置。
  4. 前記第2のガンマ特性は、前記第1のガンマ特性よりも低輝度から中輝度の領域の表示輝度を上げるガンマ特性であることを特徴とする請求項3に記載の映像処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記撮影中の映像信号による映像を表示装置に表示させる際には、前記所定の撮影アシスト表示が行われるか否かによらず、前記表示装置の表示輝度を最高輝度に設定することを特徴とする請求項4に記載の映像処理装置。
  6. 前記所定の撮影アシスト表示は、前記表示装置の表示を明るくするユーザ指示の入力に応じて行われることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の映像処理装置。
  7. 前記所定の撮影アシスト表示は、前記撮影中の映像信号の信号成分を表す波形情報を表示する波形モニタ表示を含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の映像処理装置。
  8. 前記所定の撮影アシスト表示は、前記撮影の映像信号による映像の中で、フォーカスが合った領域に対して、所定の特徴付け表示を行うピーキング表示を含むことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の映像処理装置。
  9. 前記所定の撮影アシスト表示は、前記撮影中の映像信号による映像の中で、予め設定した輝度の領域に対して、所定のパターン画像を表示するパターン表示を含むことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の映像処理装置。
  10. 前記所定の撮影アシスト表示は、前記撮影中の映像信号の信号成分のヒストグラムを表示するヒストグラム表示を含むことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の映像処理装置。
  11. 前記所定の撮影アシスト表示は、前記撮影中に露出を変更する設定がなされた場合に、前記設定された露出で撮影された映像信号による映像を表示する露出設定表示を含むことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の映像処理装置。
  12. 映像信号を処理する映像処理装置が実行する映像処理方法であって、
    撮影中の映像信号による映像を表示装置に表示させる際に所定の撮影アシスト表示が行われる場合には、所定のガンマ特性による補正処理が行われた後の映像信号に対して、前記所定のガンマ特性に対応した第1のガンマ特性よりも前記表示装置の表示輝度を上げる第2のガンマ特性による補正処理を行う
    ことを特徴とする映像処理方法。
  13. コンピュータを、請求項1乃至11の何れか1項に記載の映像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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