JP4853639B2 - 楽曲記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、楽曲記憶装置に関し、さらに詳しくは、放送局から放送された種々の音声の中から楽曲を自動的に抽出して録音することができる楽曲記憶装置に関する。
エアチェックは一般に、ラジオやテレビで放送された楽曲を記憶媒体に録音しておき、その録音した楽曲を後で再生して楽しむもので、無料で音楽を取得できることから視聴者の間で広く利用されている。
しかしながら、視聴者には所望の楽曲がいつ放送されるかはわからない。たとえばラジオのFM放送では、所望の楽曲がある番組中に放送されることがあらかじめわかる場合もあるが、番組中にはCMやDJが入るので、所望の楽曲が番組中のいつ放送されるかまではわからない。したがって、所望の楽曲を録音するためには、視聴者は番組を最初から注意深く聴き続けなければならない。
特開平11−177511号公報(特許文献1)は、デジタル放送の音楽番組において放送中あるいは放送済みの楽曲をその演奏開始点から再生するデジタル放送用受信再生装置を開示している。この装置は、番組データストリームに多重化され、各放送楽曲の演奏開始時点及び終了時点にそれぞれ送信される制御データを利用し、音声データを1曲毎の録音楽曲として録音するために録音開始点及び録音終了点を管理している。しかしながらこの装置は、制御データを多重化したデジタル放送にしか用いることができない。
特開平11−73730号公報(特許文献2)は、エアチェックを行う際に楽曲を簡単に録音でき、しかも録音した楽曲の中から所望の楽曲を簡単に再生できるようにした放送記録装置を開示している。この装置は、タイマで記録開始時刻を設定し、その設定された記録開始時刻になったら受信された音声データを記録するとともに、曲名及びその曲の放送開始時刻情報を含むオンエア情報を記憶し、エアチェック終了後において、放送開始時刻情報及び記録開始時刻から記録媒体上の再生開始位置を設定し、その再生開始位置からの再生動作を指示している。また、曲名の一覧表示から再生操作できるようになっている。しかしながらこの装置も、オンエア情報を多重化した文字多重放送にしか用いることができない。
なお、本出願人は、特願2005−285583号(特許文献4)及び特願2005−340069号(特許文献5)において、楽曲のタイトルや放送時間が記載されたキューシートを参照し、所望の楽曲を自動的に録音できるようにしたエアチェックシステムを開示している。しかしながらこのシステムは、キューシートがなければ、所望の楽曲を自動的に録音することはできない。
特開平11−177511号公報 特開平11−73730号公報 特開2001−76461号公報 特願2005−285583号(未公開先願) 特願2005−340069号(未公開先願)
本発明の目的は、上述した制御データ、オンエア情報、キューシートなどがなくても、放送局から放送された種々の音声の中から楽曲を自動的に抽出して録音することができる楽曲記憶装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明による楽曲記憶装置は、放送記憶手段と、楽曲探索手段と、楽曲選択手段と、楽曲記憶手段とを備える。放送記憶手段は、放送局から放送され、楽曲及び楽曲以外の内容を含む音声信号を記憶する。楽曲探索手段は、放送記憶手段により記憶された音声信号の中から音声信号が所定期間以上連続して相互に一致する複数の楽曲期間を探索する。楽曲選択手段は、楽曲探索手段により探索された複数の楽曲期間の中から1つを選択する。楽曲記憶手段は、楽曲選択手段により選択された楽曲期間の音声信号を記憶する
本発明によれば、音声信号が所定期間以上連続して相互に一致する複数の楽曲期間が探索され、そのうち1つの楽曲期間が選択され、その楽曲期間の音声信号が記憶される。
好ましくは、音声信号は左チャネル音声信号及び右チャネル音声信号を含む。楽曲探索手段は、反転手段と、合成手段と、パルス化手段と、パルスマッチング手段とを含む。反転手段は、左チャネル音声信号及び右チャネル音声信号の一方を反転する。合成手段は、反転手段により反転された信号と左チャネル音声信号及び右チャネル音声信号の他方とを合成して合成音声信号を生成する。パルス化手段は、合成手段により生成された合成音声信号のレベルを所定レベルと比較し、合成音声信号のレベルが所定レベルよりも大きいとき第1の論理レベルのパルス信号を出力し、合成音声信号のレベルが所定レベルよりも小さいとき第2の論理レベルのパルス信号を出力する。パルスマッチング手段は、パルス化手段により出力されたパルス信号のうち、論理レベルが所定期間以上連続して一致する期間を楽曲期間と特定する。
この場合、楽曲期間に含まれるボーカル成分は反転手段及び合成手段により相殺され、合成音声信号はほぼゼロになる。このとき、パルス化手段により出力されるパルス信号は、合成音声信号がほぼゼロのとき第2の論理レベルになり、それ以外のとき第1の論理レベルになる。このようなパルス信号の論理レベルが所定期間以上連続して一致する期間が楽曲期間と特定されるので、楽曲期間の音声信号が簡単に抽出される。
好ましくは、楽曲探索手段は、サンプリング手段と、変化率算出手段と、レベルマッチング手段とを含む。サンプリング手段は、放送記憶手段により記憶された音声信号のレベルを所定期間ごとにサンプリングする。変化率算出手段は、サンプリング手段によりサンプリングされたレベルをそれよりも前にサンプリングされたレベルで除算してレベル変化率を算出する。レベルマッチング手段は、変化率算出手段により算出されたレベル変化率の中からレベル変化率が所定期間以上連続して一致する期間を楽曲期間と特定する。
この場合、音声信号のレベル変化率が所定期間以上連続して一致する期間が楽曲期間と特定されるので、楽曲期間の音声信号が正確に抽出される。
好ましくは、楽曲探索手段はさらに、放送記憶手段により記憶された音声信号の中から、第1の中音域成分と、第1の中音域成分よりも高い第2の中音域成分と、第2の中音域成分よりも高い第3の中音域成分とを抽出してサンプリング手段に提供する抽出手段を含む。
この場合、少なくとも3種類の周波数でレベル変化率が対比されるので、楽曲期間の音声信号がさらに正確に抽出される。
好ましくは、楽曲記憶装置はさらに、楽曲選択手段により選択された楽曲期間以外
の音声信号を記憶する非楽曲記憶手段を備える。
この場合、楽曲とは別に、その楽曲に関する情報が含まれるMCなども録音される。
好ましくは、音声信号は左チャネル音声信号及び右チャネル音声信号を含む。楽曲探索手段は、反転手段と、合成手段と、パルス化手段と、パルスマッチング手段と、同期化手段と、サンプリング手段と、変化率算出手段と、レベルマッチング手段とを含む。反転手段は、左チャネル音声信号及び右チャネル音声信号の一方を反転する。合成手段は、反転手段により反転された信号と左チャネル音声信号及び右チャネル音声信号の他方とを合成して合成音声信号を生成する。パルス化手段は、合成手段により生成された合成音声信号のレベルを所定レベルと比較し、合成音声信号のレベルが所定レベルよりも大きいとき第1の論理レベルのパルス信号を出力し、合成音声信号のレベルが所定レベルよりも小さいとき第2の論理レベルのパルス信号を出力する。パルスマッチング手段は、パルス化手段により出力されたパルス信号のうち論理レベルが所定期間以上連続して一致する期間をパルス一致期間と特定する。同期化手段は、パルスマッチング手段により特定されたパルス一致期間の最初が揃うように音声信号を同期化する。サンプリング手段は、放送記憶手段により記憶された音声信号のレベルを所定期間ごとにサンプリングする。変化率算出手段は、サンプリング手段によりサンプリングされたレベルをそれよりも前にサンプリングされたレベルで除算してレベル変化率を算出する。レベルマッチング手段は、同期化手段により同期化された音声信号のレベル変化率を互いに同じタイミングで対比することにより、変化率算出手段により算出されたレベル変化率の中からレベル変化率が所定期間以上連続して一致する期間を楽曲期間と特定する。
この場合、第一段階でパルス信号の論理レベルが所定期間以上連続して一致する期間が楽曲期間と大まかに特定され、第2段階で音声信号のレベル変化率が所定期間以上連続して一致する期間が楽曲期間と特定されるので、楽曲期間の音声信号が簡単かつ正確に抽出される。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態によるエアチェック装置は、FM(Frequency Modulation)チューナ10と、AD(Analog to Digital)コンバータ(ADC)11と、MP3(MPEG Audio Layer-3)エンコーダ12と、MP3データファイル13とを備える。
FMチューナ10は、FM放送局から放送されたアナログ音声信号を受信する。アナログ音声信号はステレオ方式で、右チャネル音声信号及び左チャネル音声信号を含む。ADコンバータ11は、FMチューナ10で受信されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。MP3エンコーダ12は、ADコンバータ11から出力されるデジタル音声信号をMP3データにエンコードする。MP3データファイル13は、MP3エンコーダ12から出力されるMP3データを記憶する。
FMチューナ10、ADコンバータ11及びMP3エンコーダ12は、原則として常に動作し、FM放送局からの全ての放送内容をMP3データファイル13に録音する。したがって、MP3データファイル13には、楽曲だけでなく、DJ等のMC(Master of Ceremony)も一緒に録音されている。MP3データは、たとえば番組ごとに1つのファイルにされ、保存される。このようにMP3データファイル13にはFMステレオ放送の全番組がMP3データで保存されるので、この中には同じ楽曲が複数回繰り返し録音されている可能性がある。本発明の実施の形態は、MCは毎回異なるのに対し、楽曲は毎回同じである点に着目し、MP3データファイル13の中から同じデータを探すことにより、楽曲だけを自動的に見つけ出すものである。
エアチェック装置はさらに、MP3デコーダ14と、DA(Digital to Analog)コンバータ(DAC)15とを備える。MP3デコーダ14は、MP3データファイル13に記憶されたMP3データをデジタル音声信号にデコードする。DAコンバータ15は、MP3デコーダ14から出力されるデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換する。
エアチェック装置はさらに、パルスマッチング手法を実現するために、バンドパスフィルタ(BPF)16及び17と、反転器18と、合成器19と、パルス化器20と、パルスデータ生成モジュール21と、パルスデータファイル22とを備える。
バンドパスフィルタ16は、DAコンバータ15から出力される左チャネル音声信号の中から中音域(たとえば800〜3kHz)を抽出する。バンドパスフィルタ17は、DAコンバータ15から出力される右チャネル音声信号の中から中音域(たとえば800〜3kHz)を抽出する。反転器18は、バンドパスフィルタ16から出力される中音域の左チャネル音声信号を反転する。合成器19は、反転器18により反転された中音域の左チャネル音声信号と、バンドパスフィルタ17から出力される中音域の右チャネル音声信号とを合成(加算)して合成音声信号を生成する。
合成音声信号の例を図2に示す。ここに示された合成音声信号C1〜C4はそれぞれ異なる番組の音声信号から生成されたものである。楽曲中にはボーカル成分VOしか含まれていない期間が存在するが、このような期間では両チャネルの音声信号が相殺され、合成音声信号C1〜C4はゼロになる。MC成分MCのタイミングはランダムであるのに対し、ボーカル成分VOのタイミングは番組が違っても同じである。図2に示した例では、合成音声信号C1〜C4のいずれにおいても、500ミリ秒のボーカル成分VOが1秒の間隔をおいて2回現れている。したがって、この期間には同じ楽曲が録音されている可能性が高い。
パルス化器20は、合成器19により生成された合成音声信号C1〜C4のレベルを所定レベルと比較し、合成音声信号C1〜C4のレベルが所定レベルよりも大きいときH(論理ハイ)レベルのパルス信号P1〜P4を出力し、合成音声信号C1〜C4のレベルが所定レベルよりも小さいときL(論理ロウ)レベルのパルス信号P1〜P4を出力する。図2に示した例では、パルス信号P1〜P4はボーカル成分VOが含まれる期間ではLレベルになり、それ以外の期間ではHレベルになる。所定レベルは、左右のボーカル成分VOが完全に相殺される理想的な場合は0Vに設定されるが、実際にはマージンを考慮して、たとえば500mVに設定される。
パルスデータ生成モジュール21はコンピュータプログラムであり、パルス化器20から出力されるパルス信号P1〜P4に基づいて次の表1に示されるようなパルスデータPD1〜PD4を生成する。
Figure 0004853639
パルスデータPD1〜PD4は、パルス信号P1〜P4がHレベルのとき、Hレベルを示す「1」と、パルス信号P1〜P4がHレベルにある期間(ミリ秒)とが対応づけられ、パルス信号P1〜P4がLレベルのとき、Lレベルを示す「0」と、パルス信号P1〜P4がLレベルにある期間とが対応づけられる。パルスデータファイル22は、パルスデータ生成モジュール21で生成されたパルスデータPD1〜PD4を記憶する。
パルスデータPD1〜PD4を相互にマッチングしていくことにより、同じ楽曲が録音されている期間を特定することは可能である。しかしながら、このようなパルスマッチング手法だけでは楽曲とMCとを正確に切り分けることできないという問題がある。以下、この問題を説明する。
たとえばMCの途中から楽曲がフェードインされる場合、図3(a)に示されるように、音声信号A1にはMC成分MCと楽曲成分BGMとが同じ期間に含まれる。MC成分MCは相殺されるので合成音声信号C1には現れないが、楽曲成分BGMがあるので合成音声信号C1はゼロにはならない。また、MCの終了後に楽曲が開始される場合、図3(b)に示されるように、音声信号A2にはMC成分MCのみが含まれる期間があり、その次に楽曲成分BGMのみが含まれる期間がある。MC成分しか含まれない期間ではMC成分MCは相殺されるので合成音声信号C2はゼロになる。また、楽曲の途中でMCが入る場合、図3(c)に示されるように、音声信号A3にはMC成分MCと楽曲成分BGMとが同じ期間に含まれる。MC成分MCは相殺されるので合成音声信号C3には現れないが、楽曲成分BGMがあるので合成音声信号C3はゼロにはならない。
これらの合成音声信号C1〜C3をパルス化器20でパルス化すると、パルス信号P1〜P3を得ることができる。この例の場合、パルス信号P1〜P3が互いに一致する期間は少なくとも3秒間ある。したがって、この期間に相当するMP3データを抽出すれば楽曲のみを切り出すことは可能であるが、最初の1秒間に図3(b)のように楽曲成分BGMしか含まれていないものもあれば、図3(a),(c)のように楽曲成分BGMだけでなくMC成分MCも含まれているものもある。このようにパルスマッチング手法だけでは楽曲とMCとを正確に切り分けることできないため、後述するレベルマッチング手法を併用するのが好ましい。
レベルマッチング手法を実現するために、エアチェック装置はさらに、バンドパスフィルタ(BPF)23〜25と、ADコンバータ26〜28と、レベル変化率算出モジュール29〜31と、レベルデータ生成モジュール32〜34と、レベルデータファイル35とを備える。バンドパスフィルタ23は、DAコンバータ15から出力される音声信号の中から500Hzの中音域成分を抽出する。バンドパスフィルタ24は、DAコンバータ15から出力される音声信号の中から1kHzの中音域成分を抽出する。バンドパスフィルタ25は、DAコンバータ15から出力される音声信号の中から2kHzの中音域成分を抽出する。
ADコンバータ26は、バンドパスフィルタ23から出力される500Hzの音声信号のレベルを所定期間(たとえば1秒)ごとにサンプリングしてレベルデータにAD変換する。ADコンバータ27は、バンドパスフィルタ24から出力される1kHzの音声信号のレベルを所定期間(たとえば1秒)ごとにサンプリングしてレベルデータにAD変換する。ADコンバータ28は、バンドパスフィルタ25から出力される2kHzの音声信号のレベルを所定期間(たとえば1秒)ごとにサンプリングしてレベルデータにAD変換する。
レベル変化率算出モジュール29は、ADコンバータ26でサンプリングされたレベルデータをそれよりも所定期間前にサンプリングされたレベルデータで除算して所定期間ごとのレベル変化率を算出する。レベル変化率算出モジュール30は、ADコンバータ27でサンプリングされたレベルデータをそれよりも所定期間前にサンプリングされたレベルデータで除算して所定期間ごとのレベル変化率を算出する。レベル変化率算出モジュール31は、ADコンバータ28でサンプリングされたレベルデータをそれよりも所定期間前にサンプリングされたレベルデータで除算して所定期間ごとのレベル変化率を算出する。
レベルデータ生成モジュール32は、ADコンバータ26から所定時間ごとに出力されるレベルデータを順に並べるとともに、レベル変化率算出モジュール29で算出されたレベル変化率をレベルデータに対応付けて順に並べる。レベルデータ生成モジュール33は、ADコンバータ27から所定時間ごとに出力されるレベルデータを順に並べるとともに、レベル変化率算出モジュール30で算出されたレベル変化率をレベルデータに対応付けて順に並べる。レベルデータ生成モジュール34は、ADコンバータ28から所定時間ごとに出力されるレベルデータを順に並べるとともに、レベル変化率算出モジュール31で算出されたレベル変化率をレベルデータに対応付けて順に並べる。レベルデータファイル35は、レベルデータ生成モジュール32〜34で生成されたレベルデータを記憶する。レベルデータの一例を次の表2に示す。
Figure 0004853639
上段にはADコンバータ26から所定時間ごとに出力された500Hzのレベルデータが順に並べられ、中段にはADコンバータ27から所定時間ごとに出力された1kHzのレベルデータが順に並べられ、下段にはADコンバータ28から所定時間ごとに出力された2kHzのレベルデータが順に並べられている。
また、500Hzのレベルデータの下にはレベル変化率算出モジュール29で算出されたレベル変化率が順に並べられ、1kHzのレベルデータの下にはレベル変化率算出モジュール30で算出されたレベル変化率が順に並べられ、2kHzのレベルデータの下にはレベル変化率算出モジュール31で算出されたレベル変化率が順に並べられる。たとえば500Hzのレベルデータのうち、200mVのレベルデータとその1秒後の150mVのレベルデータとの間には75%(=150/200×100)の変化率が記録されている。
図3(a)に示した音声信号A1からレベルデータLD1が得られ、図3(b)に示した音声信号A2からレベルデータLD2が得られ、図3(c)に示した音声信号A3からレベルデータLD3が得られる。レベルデータLD1〜LD3のレベル変化率を相互に比較すると、表2中に太枠で囲ったレベル変化率が概ね一致している。したがって、図3(a)に示したように楽曲開始直後にMCが含まれる場合、その期間はレベル変化率が一致しないので楽曲の抽出対象外となる。また、図3(c)に示したように楽曲の途中でMCが含まれる場合、その期間はレベル変化率が一致しないので楽曲の抽出対象外となる。
このようなレベルマッチング手法によれば、上述したパルスマッチング手法よりも正確に楽曲とMCとを切り分けることができる。また、レベルマッチング手法だけを用いても楽曲とMCとを切り分けることは可能であるが、レベルマッチング手法だけでは演算量が非常に多くなってしまう。したがって、これらの手法を併用し、最初にパルスマッチング手法で大まかに楽曲を特定し、その次にレベルマッチング手法で詳細に楽曲を特定するのが好ましい。
エアチェック装置はさらに、分離モジュール36と、楽曲データファイル37と、MC(Master of Ceremony)データファイル38とを備える。分離モジュール36はコンピュータプログラムであり、パルスデータファイル22に記憶されたパルスデータに基づいてパルスマッチング処理を行い、かつ、レベルデータファイル35に記憶されたレベルデータに基づいてレベルマッチング処理を行うことにより、MP3データファイル13に記憶されたMP3データを楽曲データとそれ以外のMCデータ(非楽曲データ)とに分離する。楽曲データファイル37は、分離モジュール36から出力される楽曲データを記憶する。MCデータファイル38は、分離モジュール36から出力されるMCデータを記憶する。
分離モジュール36の処理内容を図4に示す。分離モジュール36は、パルスデータを相互に対比することにより、パルスが所定時間(たとえば2秒)以上連続して一致している期間(以下「パルス一致期間」という。)を探し出す(S1)。図2及び表1に示した例では、4つのパルスデータPD1〜PD4の間で、500ミリ秒間のLレベル、1秒間のHレベル及び500ミリ秒間のLレベルが連続して一致し、かつ、その合計期間が2秒であるから、この期間がパルス一致期間PMとして特定される。楽曲データはパルス一致期間PM辺りから始まっている。楽曲データの開始時期さえ見つけ出せればよいので、これ以降どこまでパルスが一致しているかまで特定する必要はない。
パルス一致期間PMの時期はパルスデータごとに異なっているので、分離モジュール36は、その特定したパルス一致期間PMに基づいてMP3データを同期化する(S2)。具体的には図5に示すように、パルス一致期間PMが揃うようにパルス信号P1〜P4及び合成音声信号C1〜C4の位相をシフトし、パルス一致期間PMに相当するMP3データを特定する。これにより、番組ごとのMP3データの中で楽曲データの開始位置を概ね特定することができる。
次に、分離モジュール36は、レベル変化率を相互に対比することにより、レベル変化率が所定時間(たとえば10秒)以上連続して一致している期間(以下「レベル変化率一致期間」という。)を探し出す(S3)。ただし、レベル変化率が完全に一致している必要はなく、マージンとして±10%の範囲内で一致していればよい。表2に示した例では、レベルデータLD1及びLD2の間で、左から3つ目以降のレベル変化率がほぼ一致しているため、この期間がレベル変化率一致期間LM1として特定される。また、レベルデータLD2及びLD3の間で、左から4つ目以降のレベル変化率がほぼ一致しているため、この期間がレベル変化率一致期間LM2として特定される。また、レベルデータLD3及びLD1の間で、左から4つ目以降のレベル変化率がほぼ一致しているため、この期間がレベル変化率一致期間LM3として特定される。
このレベルマッチング処理でも前のパルスマッチング処理と同様にレベル変化率を相互に対比しているが、パルスマッチング処理で既に楽曲データの開始位置を概ね特定しているので、レベル変化率を総当たりで対比する必要はない。レベルマッチング処理それ自体はパルスマッチング処理それ自体よりも演算量が多いが、既に特定されている楽曲データの開始位置から順番にレベル変化率を対比していけばよいので、レベルマッチング処理の演算量はそれほど多くならない。
次に、分離モジュール36は、レベル変化率一致期間LM1〜LM3の中から最も長いものを選択し、その期間に対応するMP3データを選択する(S4)。次に、分離モジュール36は、選択したMP3データを、対応するレベル変化率一致期間に基づいて楽曲データとMCデータとに分割する(S5)。すなわち、MP3データのうちレベル変化率一致期間に対応する部分は楽曲データと判定され、それ以外の部分はMCデータと判定される。そして、分離モジュール36は、楽曲データを楽曲データファイル37に保存し、MCデータをMCデータファイル38に保存する(S6)。
以上のように本発明の実施の形態によれば、MP3データが所定期間以上連続して相互に一致する複数の楽曲期間が探し出され、そのうち最長の楽曲期間が選択され、その楽曲期間のMP3データが楽曲データとして保存されるので、従来のように制御データ、オンエア情報、キューシートなどがなくても、放送局から放送された種々の音声の中から楽曲を自動的に抽出して録音することができる。
上記実施の形態は第1段階のパルスマッチング処理で大まかに楽曲期間の始まりを特定し、第2段階のレベルマッチング処理で詳細に楽曲期間を特定するようにしているが、パルスマッチング処理だけで楽曲期間を特定することも可能である。この場合、レベルマッチング処理を行わないので、同期化処理(S2)の他、レベルデータを生成するための処理(23〜34)は必要ない。
一方、レベルマッチング処理だけで楽曲期間を特定することも可能である。この場合、パルスマッチング処理を行わないので、同期化処理(S2)の他、パルスデータを生成するための処理(16〜21)は必要ない。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
本発明の実施の形態によるエアチェック装置の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示したエアチェック装置における合成器から出力される合成音声信号と、パルス化器から出力されるパルス信号とを示すタイミング図である。 図1に示したエアチェック装置におけるバンドパスフィルタから出力される音声信号と、合成器から出力される合成音声信号と、パルス化器から出力されるパルス信号とを示すタイミング図である。 図1に示したエアチェック装置における分離モジュールの処理を示すフロー図である。 図4に示した分離モジュールの同期化処理を示すタイミング図である。
符号の説明
10 FMチューナ
13 MP3データファイル
16,17,23〜25 バンドパスフィルタ
18 反転器
19 合成器
20 パルス化器
21 パルスデータ生成モジュール
22 パルスデータファイル
29〜31 レベル変化率算出モジュール
32〜34 レベルデータ生成モジュール
35 レベルデータファイル
36 分離モジュール
37 楽曲データファイル
38 データファイル

Claims (4)

  1. 放送局から放送され、楽曲及び楽曲以外の内容を含む複数の音声信号を記憶する放送記憶手段と、
    前記放送記憶手段により記憶された複数の音声信号を互いに対比することにより、音声信号が所定期間以上連続して相互に一致する期間を特定し、特定された当該期間を楽曲期間として特定する楽曲探索手段と、
    前記楽曲探索手段により特定された複数の楽曲期間の中から1つを選択する楽曲選択手段と、
    前記楽曲選択手段により選択された楽曲期間の音声信号を記憶する楽曲記憶手段とを備えたことを特徴とする楽曲記憶装置。
  2. 請求項1に記載の楽曲記憶装置であって、
    前記音声信号は左チャネル音声信号及び右チャネル音声信号を含み、
    前記楽曲探索手段は、
    左チャネル音声信号及び右チャネル音声信号の一方を反転する反転手段と、
    前記反転手段により反転された信号と左チャネル音声信号及び右チャネル音声信号の他方とを合成して合成音声信号を生成する合成手段と、
    前記合成手段により生成された合成音声信号のレベルを所定レベルと比較し、合成音声信号のレベルが所定レベルよりも大きいとき第1の論理レベルのパルス信号を出力し、合成音声信号のレベルが所定レベルよりも小さいとき第2の論理レベルのパルス信号を出力するパルス化手段と、
    前記パルス化手段により出力されたパルス信号のうち論理レベルが所定期間以上連続して一致する期間を前記楽曲期間と特定するパルスマッチング手段とを含むことを特徴とする楽曲記憶装置。
  3. 請求項1に記載の楽曲記憶装置であって、
    前記楽曲探索手段は、
    前記放送記憶手段により記憶された音声信号のレベルを所定期間ごとにサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段によりサンプリングされたレベルをそれよりも前にサンプリングされたレベルで除算してレベル変化率を算出する変化率算出手段と、
    前記変化率算出手段により算出されたレベル変化率の中からレベル変化率が所定期間以上連続して一致する期間を前記楽曲期間と特定するレベルマッチング手段とを含むことを特徴とする楽曲記憶装置。
  4. 請求項1に記載の楽曲記憶装置であって、
    前記音声信号は左チャネル音声信号及び右チャネル音声信号を含み、
    前記楽曲探索手段は、
    左チャネル音声信号及び右チャネル音声信号の一方を反転する反転手段と、
    前記反転手段により反転された信号と左チャネル音声信号及び右チャネル音声信号の他方とを合成して合成音声信号を生成する合成手段と、
    前記合成手段により生成された合成音声信号のレベルを所定レベルと比較し、合成音声信号のレベルが所定レベルよりも大きいとき第1の論理レベルのパルス信号を出力し、合成音声信号のレベルが所定レベルよりも小さいとき第2の論理レベルのパルス信号を出力するパルス化手段と、
    前記パルス化手段により出力されたパルス信号のうち論理レベルが所定期間以上連続して一致する期間をパルス一致期間と特定するパルスマッチング手段と、
    前記パルスマッチング手段により特定されたパルス一致期間の最初が揃うように前記音声信号を同期化する同期化手段と、
    前記放送記憶手段により記憶された音声信号のレベルを所定期間ごとにサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段によりサンプリングされたレベルをそれよりも前にサンプリングされたレベルで除算してレベル変化率を算出する変化率算出手段と、
    前記同期化手段により同期化された音声信号のレベル変化率を互いに同じタイミングで対比することにより、前記変化率算出手段により算出されたレベル変化率の中からレベル変化率が所定期間以上連続して一致する期間を前記楽曲期間と特定するレベルマッチング手段とを含むことを特徴とする楽曲記憶装置。
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