JP4852510B2 - エアバッグ取付金具 - Google Patents

エアバッグ取付金具 Download PDF

Info

Publication number
JP4852510B2
JP4852510B2 JP2007260751A JP2007260751A JP4852510B2 JP 4852510 B2 JP4852510 B2 JP 4852510B2 JP 2007260751 A JP2007260751 A JP 2007260751A JP 2007260751 A JP2007260751 A JP 2007260751A JP 4852510 B2 JP4852510 B2 JP 4852510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
mounting bracket
vehicle body
vehicle
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007260751A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009090712A (ja
Inventor
浩平 沖本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007260751A priority Critical patent/JP4852510B2/ja
Publication of JP2009090712A publication Critical patent/JP2009090712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4852510B2 publication Critical patent/JP4852510B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Description

本発明は、車両のルーフの縁に折り畳み状態で設置されるエアバッグを車体側に取り付けるためのエアバッグ取付金具に関する。
従来、車両が側面衝突あるいはロールオーバした際に、車室内の側面にエアバッグをカーテン状に展開させて乗員の頭部を保護する所謂カーテンエアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。従来のカーテンエアバッグ装置のエアバッグは、特許文献1に開示されているように、エアバッグの上端の複数個所に取付片を設けて、その取付片をエアバッグ取付金具を介在して車体に固定されている。
図3は、一般に使用されている従来のエアバッグ取付金具を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
図3(a)、(b)に示すように、従来のエアバッグ取付金具100は、略三角形の金属製平板材からなる基板部110に、エアバッグの取付片200を挿通させて取り付けるためのスリット120と、車体取付部400にエアバッグ取付金具100を固定するボルト300を挿通するための挿通孔130と、回り止め用の係止片140とをプレス成形して形成されている。
図4は、一般に使用されている他の従来のエアバッグ取付金具を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
その他の従来のエアバッグ取付金具500としては、図4(a)、(b)に示すように、特許文献1と同様、基板部510に所謂クランク断面状の折曲部(連設部)550を形成したものがある。折曲部550は、基板部510の上側部位の中央部分を外側に屈曲して基板部510を段差状に形成している。
特開2005−104234号公報
しかしながら、図3(b)に図示したような従来のエアバッグ取付金具100では、ボルト300によってブラケット等の車体取付部400に取り付ける際に、エアバッグの取付片200が矢印aの裏面側の上方向に移動して、エアバッグ取付金具100と車体取付部400との間に挟まれて取り付けられたり、また、エアバッグの取付片200が矢印bの表面側の上方向に移動して、エアバッグ取付金具100とボルト300との間に挟まれて取り付けられたりすることがあった。
このように、取付片200は、エアバッグ取付金具100をボルト300で車体取付部400に固定する際に、エアバッグ取付金具100の裏面側または表面側に挟まれた状態で車体取付部400に取り付けられると、ボルト300の締付力(トルク)が低下するという問題点があった。この場合、エアバッグの取付位置が安定せず、エアバッグ展開時にエアバッグ取付金具100が外れる等の機能損失のおそれがあった。
また、特許文献1に開示されたカーテンエアバッグ装置、および図4(a)、(b)に示すようなエアバッグ取付金具500のように折曲部550を有する場合でも、ボルト300で車体取付部400に取り付ける際に、エアバッグの取付片200が矢印cの表面側の上方向に移動してエアバッグ取付金具500とボルト300との間に挟まれて取り付けられることがあった。このため、前記同様に、ボルト300で車体取付部400に固定されたエアバッグ取付金具100は、ボルト300の締付力や、エアバッグの取付位置が安定せず、エアバッグ展開時にエアバッグ取付金具100が外れる等の機能損失のおそれがあった。
そこで、本発明は、エアバッグ取付金具を車体側に締結する際に、エアバッグ取付金具と車体との間にエアバッグの取付片が挟み込まれるのを防止したエアバッグ取付金具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のエアバッグ取付金具は、車両のルーフの縁に折り畳み状態で設置されるエアバッグを車体に取り付けるためのエアバッグ取付金具であって、前記エアバッグに形成した取付片を挿通するためのスリットと、前記スリットを挿通した前記取付片を支持する支持部と、前記車体に対する締結部材を挿通する挿通孔と、を備え、前記スリットと前記挿通孔との間には、前記取付片が前記挿通孔側へ移動するのを規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、エアバッグ取付金具は、スリットと挿通孔との間に、取付片の挿通孔側への移動を規制する規制部が設けられていることによって、エアバッグ取付金具を車体に締結する際に、エアバッグ取付金具と車体との間、または、エアバッグ取付金具と締結部材との間にエアバッグの取付片が挟み込まれるのを防止することができる。
請求項2に記載のエアバッグ取付金具は、請求項1に記載のエアバッグ取付金具であって、前記挿通孔が形成された基部に対し、前記支持部をクランク状に車内側に屈曲形成すると共に、前記規制部は、前記基部から前記支持部の方向へ突出形成されて、前記規制部の高さが前記基部と前記支持部との間の距離と同等以上になるように形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、エアバッグ取付金具は、挿通孔が形成された基部に対し、支持部をクランク状に車内側に屈曲形成されていることによって、エアバッグの取付片がクランク状の屈曲部位に当接することで取付片の移動を阻止することができる。また、規制部は、基部から支持部の方向へ突出形成して、規制部の高さが基部と支持部との間の距離と同等以上になるように形成されていることによって、その規制部でエアバッグの取付片の移動を防止することができる。
請求項3に記載のエアバッグ取付金具は、請求項1または請求項2に記載のエアバッグ取付金具であって、前記規制部は、前記スリットの縁から車内側に突出するように折曲形成された突片からなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、エアバッグ取付金具は、規制部が、スリットの縁から車内側に突出するように折曲形成された突片からなることによって、そのエアバッグ取付金具にスリットをプレス成型する際に、スリットと共に規制部を容易に形成することができる。
本発明に係るエアバッグ取付金具によれば、エアバッグ取付金具を締結部材で車体側に締結する際に、エアバッグ取付金具と車体との間、または、エアバッグ取付金具と締結部材との間にエアバッグの取付片が挟み込まれるのを防止すことができ、取付片を車体側に安定した状態に取り付けることができる。
次に、図1および図2を参照して本発明の実施形態に係るエアバッグ取付金具の一例を説明する。
以下、車両の進行方向を「前」、後退方向を「後」、車幅方向を「左」、「右」として説明する。まず、エアバッグ取付金具を説明する前に、このエアバッグ取付金具が設けられる車両、車体、およびエアバッグ装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るエアバッグ取付金具を備えたエアバッグ装置を示す概略側面図である。図2は、本発明の実施形態に係るエアバッグ取付金具を示す図であり、(a)は図1のA部拡大斜視図、(b)はエアバッグ取付金具を車体固定ブラケットに取り付けるときの状態を示す概略正面図である。
≪車両の構成≫
図1に示すように、車両1は、車体11の左右側方に窓を有し、その左右の窓を覆うように展開するエアバッグ3をそれぞれ有するエアバッグ装置2を備えている。
なお、車両1は、窓を有する自動車であればよく、車両1の型式等は特に限定されない。以下、乗用車を例に挙げてエアバッグ装置2を説明する。
また、そのエアバッグ装置2が搭載される車両1は、例えば、前列席のみの1列の座席を備えた車、または前列席と中列席と後列席とからなる3列等の2列以上の座席を備えた車にも同じように利用することができるが、以下、前列席と後列席の2列の座席(図示せず)を備えた車両1を例にして本発明の実施形態を説明する。
<車体の構成>
図1に示すように、車体11は、例えば、前列席(図示せず)の前側に設けたフロントピラー13と、前列席(図示せず)と後列席との間の中央付近に設けたセンタピラー14と、後列席の後側に設けたクォータピラー15およびリヤピラー16との上端をルーフサイドレール17で連結させると共に、フロア(図示せず)とルーフ12とを連結させた構造となっている。車体11のフロントピラー13とセンタピラー14の間には、ドア開口部11aがあり、そのドア開口部11aに前列席側の側部ドアが配設されている。車両1のセンタピラー14とクォータピラー15との間には、ドア開口部11bがあり、後列席の側部ドアが配設されている。
<ルーフサイドレールの構成>
図1に示すように、ルーフサイドレール17は、ドア開口部11a,11bの上部11cの周縁を形成するフレーム部材であり、上方がルーフ12(図1参照)に接合され、下方が、センタピラー14、クォータピラー15等のピラーに接合されている。ルーフサイドレール17は、それぞれ不図示のインナ部材と、センタ部材と、アウタ部材とから構成されている。ルーフサイドレール17には、例えば、車体固定ブラケット10(図2(b)参照)を介在してエアバッグ取付金具9が取り付けられる。
<ルーフの構成>
ルーフ12は、車両1の天井部分を形成する部材であり、それぞれ不図示の内装材と、インナ部材と、センタ部材と、アウタ部材とから構成されている。ルーフ12の下端部とルーフサイドレール17の上端部は、溶接等によって接合されている。ルーフ12の側方には、エアバッグ3の上端3a(図2(a)参照)が配置される。
≪エアバッグ装置の構成≫
図1に示すように、エアバッグ装置2は、側面衝突時等に、車両1の側部に所定以上の大きさの衝撃が作用されたときに、各ドア開口部11a,11b若しくは各ピラー13,14,15,16の上部11cに配設されたエアバッグ3を展開して乗員の頭部等を保護する保護装置で、所謂カーテンエアバッグ装置である。このエアバッグ装置2は、例えば、フロントピラー13からルーフサイドレール17を通りリヤピラー16に至る部分に、そのルーフサイドレール17に沿って配設される。
エアバッグ装置2は後記のエアバッグ3と、カバー体固定ブラケット8を固定具7で車体11に固定することで取り付けられるカバー体4と、衝突検知センサ(図示せず)からの衝撃信号により点火装置がガス発生剤を瞬時に燃やし高圧ガスを発生させてエアバッグ3を瞬時に膨らますインフレータ6と、エアバッグ3とインフレータ6とを連結する金属製のパイプPと、車両1の側面衝突および横転等の横方向から加わる力を検出する衝突検知センサと、エアバッグ装置2を制御する電子制御ユニット(図示せず)と、から構成されている。
なお、エアバッグ装置2は、車体11の左右側方に同じ構成・作用のものが配設されて、同様に作動するため、右側に設置される装置のみ説明をして左側に設置される装置の説明を省略する。
≪エアバッグの構成≫
図1に示すように、エアバッグ3は、側部ドアの窓ガラスと着座した乗員との間に展開させて乗員を側部方向から拘束して保護する袋体であり、2枚重ねの基布を縫製して略袋状に構成されたものからなる。エアバッグ3は、通常、長尺に折り畳んでカバー体4内に収納された状態で、このカバー体4と共に結束バンド5で拘束されて、カバー体4を固定具7およびクリップ(図示せず)で車体固定ブラケット10(図2(b)参照)介在してルーフサイドレール17に固定することによって、車体11側に固定される。さらに、エアバッグ3には、このエアバッグ3を車体11に固定するためのストラップ31と、取付片32と、が外周部に設けられている。エアバッグ3は、衝突時にガスがインフレータ6から供給されて膨張し、結束バンド5を破り、ルーフライニング(図示せず)等の内装材(図示せず)を押し開いて展開し、このエアバッグ3が展開した後、ガスが抜けて萎むように形成されている。
<ストラップの構成>
図1に示すように、ストラップ31は、エアバッグ3をフロントピラー13に固定するための紐体であり、エアバッグ3の前端部に縫い付けられている。
<取付片の構成>
図1に示すように、取付片32は、エアバッグ3をルーフサイドレール17に固定するための突出片であり、厚い布製の帯状部材をストラップ状(図2(a)、(b)参照)に形成してなる。この取付片32は、エアバッグ3において、前席側に展開する膨張部の上端部と、後席側に展開する膨張部の上端部とに突出した状態で2箇所または複数個所に設置されている。
図2(a)、(b)に示すように、取付片32は、下端側の基端部32aが、エアバッグ3の基布の上端3aに縫製手段で固定され、上端側の先端部32bが、カバー体4の引出孔4aから引き出されて、エアバッグ取付金具9のスリット91に挿通させ、正面視して略リング状に曲げた状態に縫製されて支持部92に取り付けられる。
≪エアバッグ取付金具の構成≫
図1に示すように、エアバッグ取付金具9は、車両1のルーフ12の縁に、カバー体4に折り畳み状態で収納されたエアバッグ3の複数の取付片32をそれぞれ車体固定ブラケット10(図2(b)参照)を介在して車体11に取り付けるための金具である。
図2(a)、(b)に示すように、エアバッグ3の取付片32が取り付けられたエアバッグ取付金具9は、ボルト等からなる締結部材Bを車体固定ブラケット10の固定孔10aに挿通して、締結部材BにナットNを螺合させることによって、車体11の車体固定部位に設けられた車体固定ブラケット10に固定される。このエアバッグ取付金具9には、スリット91と、支持部92と、挿通孔93と、規制部94と、基部95と、突片96と、折曲部97と、係止片98と、が形成されている。このエアバッグ取付金具9は、例えば、スチール等の金属製厚板部材をプレス機によって打抜加工および曲加工等で形成される。つまり、エアバッグ取付金具9は、このエアバッグ取付金具9の外周部と、スリット91と、突片96とが打抜加工して形成されると共に、折曲部97と、突片96と、係止片98とを曲加工して形成される。
<スリットの構成>
スリット91は、エアバッグ3の基布の上端3aに設けられた取付片32を挿通するための横方向に細長い孔であり、下端の支持部92の上方に穿設されている。スリット91は、左右の縁に折曲部97が形成されて、斜めの状態になっている。
<支持部の構成>
支持部92は、スリット91を挿通したエアバッグ3の取付片32を支持する部位であり、スリット91の下側周辺に枠を形成するように設けられている。支持部92の両端部には、スリット91の側枠を形成するように折曲部97が連続形成されている。
<挿通孔の構成>
挿通孔93は、エアバッグ取付金具9を車体11側に固定するための締結部材Bを挿通する孔であり、基部95の中央部に穿設されている。
<規制部の構成>
規制部94は、取付片32の挿通孔93側への移動を規制するストッパであり、スリット91と挿通孔93との間に設けられている。その規制部94は、スリット91の縁から車内側に突出するように折曲形成された突片96によって形成されている。規制部94は、基部95から支持部92の方向へ突出形成して、規制部94の高さHが基部95と支持部92との間の距離Lと同等以上になるように形成されている。
<突片の構成>
突片96は、その規制部94を形成するための部位であり、スリット91の上側の縁の左右2ヵ所から車内側に向けてL字状に90度折り曲げて形成されている。この突片96は、基部95の下端から車内側に突出しているか、または、膨らんでいればよく、溶接手段によって別部材を固着させたものであっても構わない。
<基部の構成>
基部95は、エアバッグ取付金具9が車体固定ブラケット10に密着する面を形成する平らな部位である。基部95には、中央部に挿通孔93、上端に係止片98、下端にスリット91、突片96および折曲部97が形成されている。
<折曲部の構成>
折曲部97は、エアバッグ取付金具9に穿設されたスリット91の上側の縁と、スリット91の下側の縁の近傍と、に略沿うようにその2箇所を斜めに折り曲げて形成されている。折曲部97は、挿通孔93が形成された基部95に対し、支持部92をクランク状に車内側に屈曲形成してなる。
<係止片の構成>
係止片98は、エアバッグ取付金具9を車体固定ブラケット10に固定する際および固定後に、エアバッグ取付金具9が車体固定ブラケット10に対して回動するのを防止するための回り止めである。係止片98は、基部95の上端部に車外側に向けて90度折り曲げて形成されている。係止片98は、車体固定ブラケット10に形成した係止孔10bに係合される。
≪締結部材の構成≫
締結部材Bは、エアバッグ取付金具9を車体固定ブラケット10に固定するための部材であり、例えば、汎用のボルトからなる。締結部材Bは、車体固定ブラケット10の固定孔10aに挿通してナットNに螺合されることで、エアバッグ取付金具9を車体11側に固定させる。
≪車体固定ブラケットの構成≫
図2(b)に示すように、車体固定ブラケット10は、エアバッグ取付金具9を車体11に固定するための部材であり、ルーフサイドレール17等の車体11に固定されている。車体固定ブラケット10は、前記固定孔10aと前記係止孔10bとが穿設された金属製平板部材によって形成されている。
≪カバー体の構成≫
図1に示すように、カバー体4は、車両1のルーフ12の側方に沿って折り畳み状態にエアバッグ3を収容する下向きに略コ字状の長尺部材であり、車体11の前後方向に向けて延設された合成樹脂製の蓋体のないケースである。カバー体4は、フロントピラー13からリヤピラー16にわたるルーフサイドレール17の車内側表面に、開口部を真下にした状態で設置されて、ルーフライニング等の内装材(図示せず)によって覆われている。
≪エアバッグ取付金具の作用≫
次に、図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係るエアバッグ取付金具9の作用を車体11への取り付け手順と共に説明する。
この場合、まず、図1に示すエアバッグ3を長尺に折り畳んで、カバー体4内に収納する。そして、エアバッグ3の取付片32をカバー体4の引出孔4a(図2(a)参照)から引き出した状態で、エアバッグ3とカバー体4との複数個所を結束バンド5でそれぞれ保持して、エアバッグ3がカバー体4から脱落しないように縛り付ける。
続いて、取付片32にエアバッグ取付金具9を取り付ける。
次に、カバー体4に一体形成されたクリップ(図示せず)を車内側からルーフサイドレール17の係止孔(図示せず)に押し込んで、カバー体4を車体11に仮止めした状態に固定する。そして、エアバッグ3の前端部のストラップ31をフロントピラー13に固定する。エアバッグ3の上端部の複数個所に設けられた取付片32を、図2(b)に示すように、エアバッグ取付金具9を締結部材Bで車体固定ブラケット10に締結することによって、ルーフサイドレール17に固定する。
このとき、エアバッグ3の上端3aに設けられた取付片32が矢印D(図2(b)参照)の上方向に移動する力が負荷されたとしても、取付片32が、締結部材Bや車体固定ブラケット10に密着する基部95や挿通孔93がある上方向に移動するのを規制部94で阻止することができる。これにより、取付片32が締結部材Bと基部95との間に挟まれたり、基部95と車体固定ブラケット10との間に挟まれたりすることが解消される。
その結果、締結部材Bは、強い締結力でエアバッグ取付金具9を車体固定ブラケット10に固定した状態が維持される。このため、取付片32が、車体固定ブラケット10に安定した状態でしっかりと固定される。
さらに、カバー体4に取り付けられた3つのカバー体固定ブラケット8を固定具7でルーフサイドレール17に固定する。そして、カバー体4をルーフライニング(図示せず)で覆い、ストラップ31、パイプP、インフレータ6および各ピラーをピラーガーニッシュ(図示せず)で覆ことにより、エアバッグ3およびエアバッグ装置2の車体11への取り付けが完了する。
このようにして車体11側の車体固定ブラケット10に固定されたエアバッグ取付金具9は、車両1に側面部方向の衝撃が負荷されないとき、係止片98が車体固定ブラケット10の係止孔10bに挿入されて回り止めされているので、車両1の走行中の振動等によって締結部材Bが弛緩してエアバッグ取付金具9がガタツクことなく、しっかりと固定される。このため、エアバッグ3は、カバー体4内に折り畳まれて収納されている状態が維持されている。
車両1の側面部に所定以上の大きさの衝撃が作用されて、エアバッグ3が展開した際にも、エアバッグ取付金具9は、締結部材Bの締結力が維持されているので、車体11に強く固定された状態が維持できる。このため、エアバッグ取付金具9は、エアバッグ3が所定の状態に展開させることができるように、展開中のエアバッグ3を吊り下げた状態にしっかりと保持できるので、展開特性の安定性がさらに向上される。
このように、エアバッグ取付金具9でしっかりと車体11に固定されたエアバッグ3は、前列席(図示せず)および後列席(図示せず)の側方に向けて、車室内の左側全体にカーテンを掛けたように下方に展開する。これにより、エアバッグ3は、乗員の頭部を拘束して保護すると共に、乗員が車外へ飛び出されることを抑制することができる。
なお、エアバッグ装置2およびエアバッグ取付金具9は、車両1の左側サイドボディにも同じ構成・作用のものが配設されていて、車両1の右側部に所定以上の衝撃が負荷されたときと同様に作動する。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
例えば、前記規制部94は、取付片32の基端部32aが矢印Dの上方向へ移動するのを阻止できるものあればよく、例えば、膨らんだ状態に形成した凸部や、ネジの頭部や、ボルトの頭部や、リベットのかしめ部や、その他部材を突設したものであってもよい。
また、車体固定ブラケット10は、なくても構わない。つまり、エアバッグ取付金具9は、車体11に固定されればよく、直接、ルーフサイドレール17等の車体11に固定してもよい。
なお、車両1は、ドア開口部11a,11bの上部11cにエアバッグ3を設置することができる構造のものであれば、どのような形式の自動車にも適用させることができる。
本発明の実施形態に係るエアバッグ取付金具を備えたエアバッグ装置を示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係るエアバッグ取付金具を示す図であり、(a)は図1のA部拡大斜視図、(b)はエアバッグ取付金具を車体固定ブラケットに取り付けるときの状態を示す概略正面図である。 一般に使用されている従来のエアバッグ取付金具を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 一般に使用されている他の従来のエアバッグ取付金具を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
符号の説明
1 車両
2 エアバッグ装置
3 エアバッグ
9 エアバッグ取付金具
10 車体固定ブラケット
11 車体
12 ルーフ
32 取付片
91 スリット
92 支持部
93 挿通孔
94 規制部
95 基部
96 突片
97 折曲部
B 締結部材
H 規制部の高さ
L 基部と支持部との間の距離

Claims (3)

  1. 車両のルーフの縁に折り畳み状態で設置されるエアバッグを車体に取り付けるためのエアバッグ取付金具であって、
    前記エアバッグに形成した取付片を挿通するためのスリットと、
    前記スリットを挿通した前記取付片を支持する支持部と、
    前記車体に対する締結部材を挿通する挿通孔と、を備え、
    前記スリットと前記挿通孔との間には、前記取付片が前記挿通孔側へ移動するのを規制する規制部が設けられていることを特徴とするエアバッグ取付金具。
  2. 前記挿通孔が形成された基部に対し、前記支持部をクランク状に車内側に屈曲形成すると共に、
    前記規制部は、前記基部から前記支持部の方向へ突出形成されて、前記規制部の高さが前記基部と前記支持部との間の距離と同等以上になるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ取付金具。
  3. 前記規制部は、前記スリットの縁から車内側に突出するように折曲形成された突片からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアバッグ取付金具。
JP2007260751A 2007-10-04 2007-10-04 エアバッグ取付金具 Active JP4852510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007260751A JP4852510B2 (ja) 2007-10-04 2007-10-04 エアバッグ取付金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007260751A JP4852510B2 (ja) 2007-10-04 2007-10-04 エアバッグ取付金具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009090712A JP2009090712A (ja) 2009-04-30
JP4852510B2 true JP4852510B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=40663145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007260751A Active JP4852510B2 (ja) 2007-10-04 2007-10-04 エアバッグ取付金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4852510B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009292441A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Takata Corp カーテンエアバッグ用ブラケット及びカーテンエアバッグ装置
JP5588980B2 (ja) * 2009-07-03 2014-09-10 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ
US8240701B2 (en) * 2009-09-08 2012-08-14 Autoliv Asp, Inc. Mounting assemblies with wrappers for inflatable curtain airbags
JP5527534B2 (ja) * 2010-06-11 2014-06-18 スズキ株式会社 自動車のルーフ構造
JP5626121B2 (ja) 2011-05-26 2014-11-19 豊田合成株式会社 頭部保護エアバッグ装置
JP5827078B2 (ja) * 2011-08-31 2015-12-02 日本プラスト株式会社 カーテンエアバッグ装置
JP5922052B2 (ja) * 2013-03-22 2016-05-24 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ装置
JP2014189039A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Autoliv Development Ab カーテンエアバッグ取付用ブラケットおよびカーテンエアバッグ
JP6320264B2 (ja) * 2014-09-26 2018-05-09 日本プラスト株式会社 エアバッグの取付装置及びエアバッグ装置
US9981625B2 (en) 2016-02-25 2018-05-29 Autoliv Asp, Inc. Airbag mounting bracket

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998019893A1 (fr) * 1996-11-07 1998-05-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Systeme et structure pour dispositif de protection des passagers dans une automobile
JP2005104234A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置
JP5037611B2 (ja) * 2007-05-14 2012-10-03 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009090712A (ja) 2009-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4852510B2 (ja) エアバッグ取付金具
US7780187B2 (en) Mounting structure for curtain airbag
CN108463378B (zh) 帘式气囊装置及其对车辆的安装结构
JP5683481B2 (ja) 自動車用カーテンエアバッグおよびカーテンエアバッグを自動車に固定するためのブラケット
JP5036401B2 (ja) カーテンサイドエアバッグ装置
JP5180554B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
US7871103B2 (en) Interior trim article-mounting structure of vehicle equipped with head protection airbag apparatus
JP5969792B2 (ja) 頭部保護エアバッグの組付方法
JP5527534B2 (ja) 自動車のルーフ構造
MX2011008189A (es) Dispositivo de bolsa de aire proteccion de cabeza para vehiculos.
JP2002362292A (ja) 乗員拘束装置
US20060138750A1 (en) Mounting structure of curtain airbag
JP4770791B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP2009292441A (ja) カーテンエアバッグ用ブラケット及びカーテンエアバッグ装置
JP2003063351A (ja) 乗員拘束装置
JP2002362289A (ja) 乗員拘束装置
JP3741061B2 (ja) 自動車の車体上部の衝撃吸収構造
JP3893887B2 (ja) 車両の乗員保護装置
JP2005178608A (ja) カーテンエアバッグのガイド装置及びカーテンエアバッグ装置
JP3608524B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置の取付構造
JP2004098783A (ja) 乗員拘束装置
JP2002362287A (ja) 乗員拘束装置
JP2002362286A (ja) 乗員拘束装置
JP4539419B2 (ja) カーテンエアバッグ装置
KR100777259B1 (ko) 차량의 커튼에어백 지지용 테더 고정장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4852510

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250