JP4852007B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、バンパービームの前側に衝撃吸収部材が設けられた車体前部構造に関する。
車体前部構造のなかには、フロントバンパービームの前側に衝撃吸収部材を備えたものがある。この衝撃吸収部材は、高さ寸法が、フロントバンパービームの高さ寸法と略同じ高さに形成されている。
フロントバンパービームに衝撃吸収部材を備えることで、障害物に衝突した場合に、発生した荷重を衝撃吸収部材で吸収して車体に及ぼす影響を抑えることができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−88697号公報
ところで、衝撃吸収部材で荷重を良好に吸収するためには、衝撃吸収部材の高さが障害物の高さと同じであることが好ましい。
衝撃吸収部材の高さを障害物の高さと同じに確保することで、衝突の際に、障害物を衝撃吸収部材で良好に受け止めることができる。
しかし、多種の障害物のなかには、高さが異なるものがあり、例えば、衝撃吸収部材の上半分に衝突するものや、衝撃吸収部材の下半分に衝突するものがある。
衝撃吸収部材の上半分や下半分に障害物が衝突した場合、障害物を衝撃吸収部材の全域で受けることはできない。
よって、障害物が衝撃吸収部材に対して滑ってしまい、衝撃吸収部材で衝撃を良好に受けることが難しい。このため、障害物が当たった場合に作用する荷重を衝撃吸収部材で良好に吸収することは難しい。
本発明は、衝撃吸収部材に対して障害物の高さが異なった場合でも、衝突による荷重を良好に吸収することができる車体前部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、バンパービームの前側に衝撃吸収部材が設けられた車体前部構造において、前記衝撃吸収部材は、車幅方向の中央部に、前記中央部を上部および下部に分割するスリットが左右方向に延出され、前記上部は、前記バンパービームに対向する裏面に、少なくとも横リブと前記スリットの上側の周縁から車体後方に向けて張り出した周縁リブとを上下に連結する縦リブを有する格子状とし、前記下部は、前記バンパービームに対向する前記裏面に、前記スリットの下側の周縁から車体後方に向けて張り出した周縁リブと前記衝撃吸収部材の周壁の下壁とを上下に連結する縦リブを有する格子状とし、前記衝撃吸収部材の材質はポリプロピレンであり、前記下部の前記下壁は前記バンパービームの下壁の高さと同じ位置に配置され、前記上部は、前記バンパービームの上方に突出可能に、前記衝撃吸収部材の高さ寸法が前記バンパービームの高さ寸法より大きく形成され、前記上部は、前記バンパービームに対向する裏面に、中央位置決めピンを設け、前記下部の前記バンパービームに対向する裏面に、且つ前記スリットの両端には、前記バンパービームに仮止め可能な車体後方に移動可能な中央係止爪が設けられたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、衝撃吸収部材とバンパービームとの間に介在させた支持ガセットをバンパービームの車幅方向中央部に設け、支持ガセットは、高さ寸法がバンパービームの高さ寸法より大きく設定され、前記中央位置決めピンは、前記支持ガセットの中央位置決め孔に差し込み可能であり、衝撃吸収部材は、支持ガセットに対向するとともに、バンパービームの左右側部に対向し、左右側部に対向する衝撃吸収部材の左端部、右端部は、支持ガセットに対向する中央より厚く、バンパービームにボルトで固定されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、上部は、バンパービームの上方突出可能に、バンパービームに対して高さ寸法を大きく形成した。
さらに、衝撃吸収部材のうち、車幅方向の中央部にスリットを設けた。このスリットを左右方向に延出することで、車幅方向の中央部を上部および下部に分割した。
撃吸収部材の下部をフロントバンパービームの下部と同じ高さに配置した状態で、衝撃吸収部材をバンパービームの上方に突出させることができる。
加えて、車幅方向の中央部を上部および下部に分割することで、障害物の位置がバンパービームに対して高い場合には、衝撃吸収部材の上部で障害物を受けることができる。
特に、衝撃吸収部材はバンパービームの上方に突出しているので、障害物の位置がバンパービームに対してある程度高い場合でも、衝撃吸収部材の上部で障害物を良好に受けることができる。
衝撃吸収部材の下部が下方に変形して荷重を吸収することができる。
加えて、衝撃吸収部材の下部が下方に変形した後、衝撃吸収部材の下部、および支持ガセットのうち、凹部の下側の下部位で障害物を確実に受け、荷重を確実に吸収することができる。
以上説明したように、請求項1によれば、障害物の高さがバンパービームに対して高い場合や、低い場合でも、衝突による荷重を衝撃吸収部材で良好に吸収することができるという利点がある。
さらに、衝撃吸収部材は、スリットの両端に車体後方に移動可能な固定手段の中央係止爪をバンパービームに対向する裏面に設けた。
衝撃吸収部材に固定手段の中央係止爪を設けることで、固定手段の中央係止爪をバンパービームに挿通させてバンパービームの裏面側に係止させることが可能になる。
よって、衝撃吸収部材がバンパービームに近づく方向に移動する際に、固定手段をバンパービームの裏面側に円滑に突き抜けさせて、衝撃吸収部材の移動を車体後方に移動可能な固定手段の中央係止爪で阻止しないようにできる。
これにより、衝撃吸収部材の上部または下部で障害物を受けた際に、衝撃吸収部材の上部または下部を、スリットを境にバンパービームに向けて良好に移動させて衝撃を吸収できるという利点がある。
加えて、衝撃吸収部材に固定手段の中央係止爪を設けることで、部品点数の削減や、組立の容易化を図ることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、衝撃吸収部材とバンパービームとの間に介在させた支持ガセットをバンパービームの車幅方向中央部に設け、支持ガセットは、高さ寸法がバンパービームの高さ寸法より大きく設定されているので、支持ガセットの上部位が変形して荷重を吸収することができる。これにより、衝撃吸収部材の上部に作用した荷重を、上部や支持ガセットの上部位で確実に吸収することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
図1は本発明に係る車体前部構造を示す正面図、図2は本発明に係る車体前部構造を示す分解斜視図である。
車体前部構造10は、左右のフロントサイドフレーム11,12の前端部11a,12aにそれぞれ設けられた左右のエクステンション14,15と、左右のエクステンション14,15に亘って設けられたフロントバンパービーム(バンパービーム)16と、フロントバンパービーム16に取り付けられた衝撃吸収部材20とを備える。
すなわち、車体前部構造10は、フロントバンパービーム16の前側に衝撃吸収部材20が設けられている。
フロントバンパービーム16は、左右のエクステンション14,15に亘って設けられたビーム本体22と、ビーム本体22の左右の前端部に設けられた左右のカバー23,24と、ビーム本体22の左右の後端部に設けられた左右の補強部25,26と、ビーム本体22の中央部に設けられた中央補強部27と、ビーム本体22内に設けられた複数のプレート28(図3参照)と、ビーム本体22の車幅方向中央部29に設けられた支持ガセット18とを備える。
ビーム本体22は、前壁31と、前壁31の上辺から車体後方に向けて折り曲げられた上壁32と、上壁32の後辺から下向きに折り曲げられた上折曲部33と、前壁31の下辺から車体後方に向けて折り曲げられた下壁(下部)34と、下壁34の後辺から上向きに折り曲げられた下折曲部35とで断面略C字状に形成されている(図6も参照)。
このビーム本体22は、高さ寸法がH1に形成されている。
前壁31は、左右のエクステンション14,15に亘って湾曲状に延出された帯状のプレートで、上下方向の中央部に膨出部37が設けられている。
膨出部37は、車体前方に向けて膨出された部位で、前壁31の左端部31aから右端部31bに亘って延出されている。
この膨出部37は、左端部37aに左位置決め孔41が形成されるとともに、右端部37bに右位置決め孔42が形成されている。
また、前壁31のうち、膨出部37の下側の部位には、左端部31aに左係止孔43が形成されるとともに、右端部31bに右係止孔44が形成されている。
左カバー23は、外側下部に左取付孔46が形成されている。左取付孔46と同軸上に左取付孔(図示せず)が前壁31の左端部31aに形成されている。この左取付孔と同軸上で、かつ左端部31aの裏面にナット47が(図3参照)が設けられている。
右カバー24は、左カバー23と左右対称の部材であり、外側下部に右取付孔(図示せず)が形成されている。この右取付孔と同軸上に右取付孔(図示せず)が前壁31の右端部31bに形成されている。
この右取付孔と同軸上で、かつ右端部31bの裏面にナット47(図示せず)が設けられている。
図3は本発明に係る車体前部構造を車体後方から見た状態を示す斜視図、図4は図3の分解斜視図である。
支持ガセット18は、図2に示すように、前壁31の前方に配置されたガセット前壁51と、ガセット前壁51の上辺から車体後方に折り曲げられたガセット上壁52と、ガセット前壁51の下辺から車体後方に折り曲げられたガセット下壁53とで断面略コ字状に形成されている(図6も参照)。
この支持ガセット18は、高さ寸法がH2に形成されている。高さ寸法H2は、ビーム本体22の高さ寸法H1より大きく設定されている。
ガセット前壁51は、前壁31のうち車幅方向の中央部に対向して配置されている。ガセット前壁51は、上下方向の中央部より下側に凹部55(図2も参照)が設けられている。
凹部55は、車体前方側が凹んだ部位で(図2、図6参照)、ガセット前壁51の左端部51aから右端部51bに亘って延出されている。
ガセット前壁51のうち、凹部55の上側の部位には、図2に示すように、4個の中央位置決め孔57が所定間隔をおいて形成されている。
また、ガセット前壁51のうち、凹部55の下側の部位には、左端部51aに左中央係止孔58(図2も参照)が形成されるとともに、右端部51bに右中央係止孔59(図2も参照)が形成されている。
ガセット上壁52は、ガセット前壁51の上辺から車体後方に水平に張り出した前水平部61と、前水平部61から車体後方に下り勾配で張り出した傾斜部62と、傾斜部62から車体後方に水平に張り出した後水平部63とを備える。
前水平部61は、後水平部63よりH3だけ高い位置に配置されている。
ガセット下壁53は、ガセット前壁51の下辺から車体後方に水平に張り出した壁部である。
ガセット下壁53と後水平部63との間の間隔は、ビーム本体22の高さ寸法H1より僅かに大きく設定されている。
ガセット上壁52およびガセット下壁53が、ビーム本体22の上下の壁32,34に嵌め込まれている。
ガセット上壁52の後水平部63が上壁32に接合されるとともに、ガセット下壁53の後辺53aが下壁34に接合されている(図6参照)。
衝撃吸収部材20は、支持ガセット18に対向するとともに、フロントバンパービーム16の左右側部65,66に対向するように配置されている。
衝撃吸収部材20は、略矩形状に形成された前プレート71(図2参照)と、前プレート71の周縁から車体後方に張り出された周壁72とを備えたPP(ポリプロピレン)材の部材である。
また、衝撃吸収部材20は、前プレート71の裏面71aの左側部に格子状に設けられた縦リブ76…および横リブ77…と、前プレート71の裏面71aの右側部に格子状に設けられた縦リブ78…および横リブ79…と、前プレート71の裏面71aの中央部に格子状に設けられた縦リブ81…および横リブ82…と、前プレート71の裏面71aに設けられた固定手段85とを備える。
固定手段85は、前プレート71の裏面71aの左右端部に設けられた左右の位置決めピン91,92と、左右の位置決めピン91,92の近傍に設けられた左右の係止爪93,94と、前プレート71の中央部裏面に設けられた4個の中央位置決めピン95と、4個の中央位置決めピン95の下方に設けられた左右の中央係止爪96,97とを備える。
前プレート71の裏面71aは、フロントバンパービーム16に対向する面である。
この衝撃吸収部材20は、高さ寸法が、支持ガセット18と比較して僅かに大きく設定されている。
すなわち、衝撃吸収部材20は、高さ寸法H4がフロントバンパービーム16の高さ寸法H1より大きく形成されている。
前プレート71は、左端下部に左取付孔101(図1、図2参照)が形成され、右端下部に右取付孔102(図2参照)が形成されている。
さらに、前プレート71は、図1に示すように、車幅方向の中央部106において、上下方向の中央部より下側にスリット104が設けられている。
スリット104は、ガセット前壁51の凹部55に対向する位置に形成されている(図6参照)。
スリット104の周縁104a(図1参照)から車体後方に向けて周縁リブ105が張り出されている。
このようにスリット104を備えることで、衝撃吸収部材20は、車幅方向の中央部106が上部106aおよび下部106bに分割されている。
左右の位置決めピン91,92は、先端部から基端部まで略同じ直径で形成されたピンである。
左右の位置決めピン91,92は、左右の位置決め孔41,42(図2参照)に基端部まで差し込み可能なピンである。
左右の係止爪93,94は、ビーム本体22に備えた左右の係止孔43,44(図2参照)の裏面側に係止可能な爪である。
左右の係止爪93,94は、左右の係止孔43,44(図2参照)から車体後方に円滑に移動する(突き抜ける)ことが可能である。
4個の中央位置決めピン95は、先端部から基端部まで略同じ直径で形成されたピンである。
4個の中央位置決めピン95は、支持ガセット18に備えた4個の中央位置決め孔57(図2参照)に基端部まで差し込み可能なピンである。
左右の中央係止爪96,97は、支持ガセット18に備えた左右の中央係止孔58,59(図2も参照)の裏面側に係止可能な爪である。
左右の中央係止爪96,97は、左右の中央係止孔58,59(図2参照)から車体後方に円滑に移動する(突き抜ける)ことが可能である。
すなわち、衝撃吸収部材20に固定手段85を設けることで、固定手段85をバンパービーム16に挿通させてバンパービーム16の裏面側に係止させることが可能になる。
よって、衝撃吸収部材20がバンパービーム16に近づく方向に移動する際に、固定手段85をバンパービーム16の裏面側に円滑に突き抜けさせて、衝撃吸収部材20の移動を固定手段85で阻止しないようにできる。
これにより、衝撃吸収部材20の上部または下部で障害物を受けた際に、衝撃吸収部材20の上部106aまたは下部106bを、スリット104を境にバンパービーム16に向けて良好に移動させて衝撃を吸収できる。
加えて、衝撃吸収部材20に固定手段85を設けることで、部品点数の削減や、組立の容易化を図ることができる。
つぎに、衝撃吸収部材20をフロントバンパービーム16および支持ガセット18に取り付ける手順を図2〜図8に基づいて説明する。
図2に示すように、フロントバンパービーム16および支持ガセット18の前方に衝撃吸収部材20を配置する。
衝撃吸収部材20をフロントバンパービーム16および支持ガセット18に向けて移動する。
左右の係止爪93,94を左右の係止孔43,44にそれぞれ差し込むとともに、左右の中央係止爪96,97を左右の中央係止孔58,59にそれぞれ差し込む。
同時に、左右の位置決めピン91,92を左右の位置決め孔41,42にそれぞれ差し込むとともに、4個の中央位置決めピン95を4個の中央位置決め孔57にそれぞれ差し込む。
この状態で、衝撃吸収部材20をフロントバンパービーム16および支持ガセット18に向けてさらに移動する。
なお、左右の係止爪93,94は左右対称の部材なので、以下左係止爪93のみについて説明して右係止爪94の説明は省略する。
同様に、左右の中央係止爪96,97は左右対称の部材なので、以下左中央係止爪96のみについて説明して右中央係止爪97の説明は省略する。
図5は図1の5−5線断面図、図6は図1の6−6線断面図、図7は図1の7−7線断面図、図8は図1の8−8線断面図である。
図5に示すように、左係止爪93が左係止孔43に係止するとともに、図6に示すように、左中央係止爪96が左中央係止孔58に係止する。
図7に示すように、左位置決めピン91を左位置決め孔41差し込むとともに、図6に示すように、中央位置決めピン95(左側の中央位置決めピン95のみを図示する)を中央位置決め孔57に差し込む。
これにより、フロントバンパービーム16および支持ガセット18に衝撃吸収部材20が固定手段85(図4参照)で仮固定(仮止め)される。
ここで、固定手段85は、図5〜7に示すように、固定手段85をバンパービーム16に挿通させることで、衝撃吸収部材20がバンパービーム16に近づく方向へ移動することを固定手段85で阻止しない。
これにより、衝撃吸収部材20の上部106aまたは下部106bで障害物を受けた際に、衝撃吸収部材20の上部106aまたは下部106bを、スリット104を境にバンパービーム16に向けて良好に移動させて衝撃を吸収できる。
図2に戻って、衝撃吸収部材20の左取付孔101およびフロントバンパービーム16の左取付孔46などにボルト108を差し込む。
同時に、衝撃吸収部材20の右取付孔102(図1参照)およびフロントバンパービーム16の右取付孔(図示せず)にボルト108を差し込む。
図8に示すように、ビーム本体22の左端部31aに形成された左取付孔(図示せず)から突出したねじ部108aをナット47にねじ結合する。
同様に、ビーム本体22の右端部31bに形成された右取付孔(図示せず)から突出したねじ部108aをナット47(図示せず)にねじ結合する。
これにより、ボルト108,108のねじ結合により、フロントバンパービーム16および支持ガセット18に衝撃吸収部材20が取り付けられる。
つぎに、衝撃吸収部材20に荷重が作用する例を図9〜図10に基づいて説明する。
まず、衝撃吸収部材20の上部106aに荷重F1が作用した例を図9に基づいて説明する。
図9(a),(b)は本発明に係る衝撃吸収部材の上部に荷重が作用した例を説明する図である。
(a)において、衝撃吸収部材20の高さ寸法H4は、フロントバンパービーム16の高さ寸法H1より大きく設定されている。また、衝撃吸収部材20の下壁(下部)72aは、フロントバンパービーム16の下壁34の高さと同じ位置に配置されている。
下壁72aは、周壁72の下壁である。
よって、衝撃吸収部材20の上部106aのうち、略上半分がフロントバンパービーム16の上方に配置(突出)されている。
これにより、障害物112がフロントバンパービーム16より高い位置の場合でも、障害物112を上部106aで確実に受けることができる。
(b)において、障害物112を上部106aで受けることで、上部106aに荷重F1が作用する。
ここで、中央位置決めピン95は、中央位置決め孔57に基端部まで差し込み可能なピンである。
よって、上部106aの裏面に設けられた縦リブ81…、横リブ82…や周縁リブ105が変形して荷重F1を吸収することができる。
加えて、支持ガセット18のうち、凹部55の上側の上部位18aが変形して荷重F1を吸収することができる。
これにより、上部106aに作用した荷重F1を、上部106aや上部位18aで確実に吸収することができる。
特に、衝撃吸収部材20はバンパービーム(ビーム本体22)16の上方に突出している。
これにより、障害物112の位置がバンパービーム(ビーム本体22)16に対してある程度高い場合でも、衝撃吸収部材20の上部106aで障害物112を良好に受けることができる。
つぎに、衝撃吸収部材20の下部106bに荷重F2が作用した例を図10に基づいて説明する。
図10(a),(b)は本発明に係る衝撃吸収部材の下部に荷重が作用した例を説明する図である。
(a)において、衝撃吸収部材20にスリット104を備えることで、車幅方向の中央部106が上部106aおよび下部106bに分割されている。
障害物112のうち、上半分がフロントバンパービーム16の下方に位置する場合、障害物112の上半分を下部106bで受ける。
(b)において、左右の中央係止爪96,97(図6参照)は、左右の中央係止孔58,59から車体後方に円滑に移動することが可能である。
さらに、下部106bは、スリット104で上部106aから分割されている。よって、下部106bで障害物112の上半分を受けたとき、下部106bの裏面に設けられた縦リブ81…や周縁リブ105などが変形し、下部106bが圧縮され上下に広がり、衝撃吸収部材20の下壁(下部)72aは、フロントバンパービーム16の下壁34の高さと同じ位置に配置されるので、フロントバンパービーム16の下壁34の下方に移動し、下部106bは、フロントバンパービーム16の下方に移動(変形)する。
衝撃吸収部材20の下部106bが下方に変形して荷重F2を吸収することができる。
加えて、衝撃吸収部材20の下部106bが下方に変形した後、衝撃吸収部材20の下部106b、および支持ガセット18のうち、凹部55の下側の下部位18bで障害物112を確実に受け、荷重F2を確実に吸収することができる。
以上説明したように、車体前部構造10によれば、衝撃吸収部材20を備えることで、衝撃吸収部材20に対して障害物112の高さが異なった場合でも、衝突による荷重F1、F2を良好に吸収することができる。
なお、前記実施の形態では、衝撃吸収部材20の高さ寸法H4として、上部106aの略上半分をフロントバンパービーム16の上方に配置(突出)させた例について説明したが、例えば、衝撃吸収部材20の上下を逆にして、上部106aを下側に配置させて下部とすることも可能である。
これにより、衝撃吸収部材20の下部をフロントバンパービーム16の下方に配置(突出)させることができる。
衝撃吸収部材20の上下を逆にした衝撃吸収部材を、フロントバンパービーム16の位置が高い車両(すなわち、車高が高い車両)に適用することで次の利点が得られる。
車高が高い車両の場合、障害物112の位置がバンパービーム16に対してある程度低いことが考えられる。
この場合でも、衝撃吸収部材20の下部をフロントバンパービーム16の下方に突出させることで、衝撃吸収部材の下部で障害物112を良好に受けることができる。
一方、障害物112の位置がバンパービーム16に対して高い場合には、衝撃吸収部材の上部で障害物112を受けることができる。
また、前記実施の形態では、バンパービームとしてフロントバンパービーム16を例示したが、これに限らないで、リヤバンパービームなどの他の部材に適用することも可能である。
さらに、前記実施の形態で例示した衝撃吸収部材20の裏面に備えた縦リブおよび横リブの個数は適宜変更が可能である。
本発明の車体前部構造は、バンパービームの前側に衝撃吸収部材が設けられた自動車への適用に好適である。
本発明に係る車体前部構造を示す正面図である。 本発明に係る車体前部構造を示す分解斜視図である。 本発明に係る車体前部構造を車体後方から見た状態を示す斜視図である。 図3の分解斜視図である。 図1の5−5線断面図である。 図1の6−6線断面図である。 図1の7−7線断面図である。 図1の8−8線断面図である。 本発明に係る衝撃吸収部材の上部に荷重が作用した例を説明する図である。 本発明に係る衝撃吸収部材の下部に荷重が作用した例を説明する図である。
符号の説明
10…車体前部構造、16…フロントバンパービーム(バンパービーム)、20…衝撃吸収部材、71a…前プレート71の裏面(フロントバンパービームに対向する面)、85…固定手段、104…スリット、106…車幅方向の中央部、106a…上部、106b…下部、H1…フロントバンパービームの高さ寸法、H4…衝撃吸収部材の高さ寸法。

Claims (2)

  1. バンパービームの前側に衝撃吸収部材が設けられた車体前部構造において、
    前記衝撃吸収部材は、
    車幅方向の中央部に、前記中央部を上部および下部に分割するスリットが左右方向に延出され、
    前記上部は、前記バンパービームに対向する裏面に、少なくとも横リブと前記スリットの上側の周縁から車体後方に向けて張り出した周縁リブとを上下に連結する縦リブを有する格子状とし、
    前記下部は、前記バンパービームに対向する前記裏面に、前記スリットの下側の周縁から車体後方に向けて張り出した周縁リブと前記衝撃吸収部材の周壁の下壁とを上下に連結する縦リブを有する格子状とし、
    前記衝撃吸収部材の材質はポリプロピレンであり、
    前記下部の前記下壁は前記バンパービームの下壁の高さと同じ位置に配置され、
    前記上部は、前記バンパービームの上方に突出可能に、前記衝撃吸収部材の高さ寸法が前記バンパービームの高さ寸法より大きく形成され、
    前記上部は、前記バンパービームに対向する裏面に、中央位置決めピンを設け、
    前記下部の前記バンパービームに対向する前記裏面に、且つ前記スリットの両端には、前記バンパービームに仮止め可能な車体後方に移動可能な中央係止爪が設けられたことを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記衝撃吸収部材と前記バンパービームとの間に介在させた支持ガセットを前記バンパービームの車幅方向中央部に設け、前記支持ガセットは、高さ寸法が前記バンパービームの高さ寸法より大きく設定され、
    前記中央位置決めピンは、前記支持ガセットの中央位置決め孔に差し込み可能であり、
    前記衝撃吸収部材は、前記支持ガセットに対向するとともに、前記バンパービームの左右側部に対向し、前記左右側部に対向する衝撃吸収部材の左端部、右端部は、前記支持ガセットに対向する中央より厚く、前記バンパービームにボルトで固定されていることを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
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