JP4851807B2 - 回転電機用電機子及び電機子の製造方法 - Google Patents

回転電機用電機子及び電機子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電機子コアに設けられた複数の突極の両側のスロットにそれぞれ収容される一対のコイル辺を有するとともに平角導線をエッジワイズで巻回して成るコイルが前記突極に巻装される回転電機用電機子及び電機子の製造方法に関する。
このような回転電機用電機子は、たとえば特許文献1によって知られている。
特開2003−164085号公報
ところが、上記特許文献1で開示された電機子コアが備える複数の突極は、電機子コアの半径に沿って平行な側面を両側に有するように形成されており、電機子コアがリング状であることから相互に隣接する一対の突極間のスロットは、電機子コアの周方向に沿う幅が深くなるにつれて大きくなるように形成されているので、スロット内でコイル辺間に隙間が生じることになり、このようなものでは電機子コアの軸線に直交する平面においてスロット内で平角導線が占める面積の割合(占積率)が高いとは言えず、効率を高めるためには占積率をより高めることが望まれる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、スロット内でのコイルの占積率を高め得るようにした回転電機用電機子及び電機子の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、電機子コアに設けられた複数の突極の両側のスロットにそれぞれ収容されて互いに平行に延びる一対のコイル辺と、それらのコイル辺の長手方向と直交する方向に延びる一対のコイル端と、外方に膨らんで前記両コイル辺および前記両コイル端の両端間を結ぶ彎曲部とを有するとともに横断面長方形の平角導線をエッジワイズで巻回して成るコイルが前記突極に巻装される回転電機用電機子を製造するに当たり、前記突極のうち少なくとも前記コイルが巻装されるコイル巻装部が、先端側に向かうにつれて幅を狭くした台形状の横断面形状を有するように形成された電機子コアを用いる電機子の製造方法であって、前記平角導線をエッジワイズで巻回すことで、前記両コイル辺間の間隔が軸方向一方に向かうにつれて広くなっており且つその両コイル辺の内周及び外周が階段状の凹凸形状となっている前記コイルを得る第1工程と、前記第1工程で得た前記コイルを、前記両コイル辺の内周及び外周が凹凸のない滑らかな形状となり且つ該内周が前記コイル巻装部の前記スロット側の側面形状に対応させた形状となるように整形する第2工程と、前記第2工程で整形した前記コイルを前記突極に巻装する第3工程とを含み、前記スロットのうち前記コイル辺が収容される部分の横断面形状は、前記第3工程で前記電機子コアの周方向で隣接した突極にそれぞれ巻装され2つのコイルのコイル辺の全体形状に対応した形状に形成されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記電機子コアが、該電機子コアを周方向に少なくとも2つに分割した分割面を周方向両端に有して円弧状に形成されるとともに少なくとも1つの前記突極を有する複数のコア分割体と、前記分割面を相互に当接させつつ全体としてリング状に配置された全ての前記コア分割体を両側から挟む一対の挟持連結板とが締結されて成り、前記第3工程では、各々のコア分割体の周方向中間部に有する突極にに、前記第2工程で得た前記コイルを巻装し、次いで、そのコア分割体の周方向一端側の突極に、前記第2工程で得た前記コイルを傾けつつ巻装し、さらにそのコア分割体の周方向他端側の突極に、前記第2工程で得た前記コイルを傾けつつ巻装し、しかる後に、前記コイルが個々の突極にそれぞれ巻装された状態にある前記複数のコア分割体を、それらの周方向両端の分割面を相互に当接させつつ前記一対の挟持連結板で挟持して締結することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記電機子コアの周方向に隣接する一対の突極間に、それらの突極に連接される一対のコア部を有するスロットウエッジが前記スロットを閉じるようにして装着され、該スロットウエッジの少なくとも前記コア部が磁性材料により形成されることを特徴とする。
さらに請求項4記載の発明は、電機子コアに設けられた複数の突極の両側のスロットにそれぞれ収容される一対のコイル辺を有するとともに平角導線をエッジワイズで巻回して成るコイルが前記突極に巻装される回転電機用電機子において、前記突極のうち少なくとも前記コイルが巻装されるコイル巻装部が、先端側に向かうにつれて幅を狭くした台形状の横断面形状を有するように形成され、前記コイル巻装部の形状に対応させた形状に整形された前記コイルが前記突極に巻装され、前記スロットのうち前記コイル辺が収容される部分の横断面形状が、前記電機子コアの周方向で隣接した突極にそれぞれ巻装された2つのコイルのコイル辺の全体形状に対応した形状に形成され、前記電機子コアの両端に、前記コイルが備える一対のコイル端にそれぞれ対向する対向支持板部を一体に有する支持板がそれぞれ締結され、前記両コイル端および前記対向支持板部間に挟まれる挟持板部を有して絶縁材料により形成されるボビンが、前記両コイル端および前記突極間にそれぞれ介装され、前記対向支持板部、前記挟持板部および前記コイル端が縛り部材でまとめて縛りつけられることを特徴とする。
発明によれば、電機子コアのスロット形状が、電機子コアの周方向で隣接した突極にそれぞれ巻装された2つのコイルのコイル辺の全体形状に対応しており、スロット内でコイル辺間に間隙が生じることを抑制し、スロット内でのコイルの占積率を高めることができる。
また請求項2記載の発明によれば、突極の少なくともコイル巻装部の横断面形状が、先端側に向かうにつれて幅を狭くした台形状であり、コイルもコイル巻装部の形状に対応して整形されるので、整形後のコイルにあっては電機子コアの外周側に位置する部分の幅が内周側に位置する部分の幅よりも大きくなっている。このため1つの突極にコイルを巻装した状態で当該突極に隣接した突極にコイルを巻装するにあたって、電機子コアの半径方向に沿ってコイルを突極側に近づけると既に突極に巻装されているコイルと干渉してしまう。しかるに電機子コアを複数のコア分割体と、それらのコア分割体を挟む一対の挟持連結板とで構成することにより、各コア分割体の突極にコイルを巻装することが容易となり、コイルが巻装された状態の複数のコア分割体を組合わせることで電機子を構成することができる。
請求項3記載の発明によれば、コイルの巻装を可能とするために突極の先端形状をT形に形成することができないのであるが、相互に隣接した突極間に装着されるスロットウエッジが備える磁性材料製のコア部を突極に連接することで、突極の先端形状を実質的にはT形として磁気効率を高めることができ、スロットをスロットウエッジで閉じることによりスロットリプルを低減することができる。
さらに請求項4記載の発明によれば、電機子コアに締結された支持板が備える対向支持板部と、コイルのコイル端および電機子コアの突極間に介装されるボビンが備えるととともに前記コイル端および前記対向支持板部間に挟まれる挟持板部と、前記コイル端とが縛り部材でまとめて縛り付けられるので、電機子コアにコイルおよびボビンを確実に固定することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の一実施例を示すものであり、図1はステータの一部を軸方向一端側から見た正面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4は整形前のコイルを示す正面図、図5は図4の5−5線断面図、図6はコイルの整形状態を示す横断面図、図7はコイルの装着過程を説明するための横断面図、図8はスロットウエッジの斜視図、図9は突極を除く部分ではステータコアを省略した状態でコイルの固定構造を示す斜視図、図10は図9で示した構造のステータコアを省略した状態での分解斜視図である。
先ず図1〜図3において、回転電機における電機子としてのステータ11は、電機子コアとしてのステータコア12に、コイル13…が装着されて成るものであり、ステータコア12の内周には複数の突極14…が等間隔をあけて設けられ、各コイル13…は各突極14…にそれぞれ巻装される。
しかも前記突極14は、コイル13が巻装されるコイル巻装部14aと、コイル巻装部14aの先端に連なるウエッジ装着部14bとから成る。該突極14のうち少なくとも前記コイル巻装部14aは、先端側に向かうにつれて幅を狭くした台形状の横断面形状を有するように形成されるものであり、この実施例において前記ウエッジ装着部14bは、ステータコア12の周方向に沿う幅を一定とした矩形状の横断面形状を有するように形成される。
図4および図5において、前記コイル13は、絶縁被覆された平角導線19を複数回たとえば6回巻回して成るものであり、前記突極14の両側のスロット15,15にそれぞれ収容される一対のコイル辺16,16と、それらのコイル辺16…の長手方向と直交する方向で相互に平行に延びる一対のコイル端17,17と、外方に膨らんで前記両コイル辺16…および前記両コイル端17…の両端間を結ぶ彎曲部18,18…とを有する。しかも前記突極14のコイル巻装部14aが台形状の横断面形状を有するので、コイル13は、前記両コイル辺16,16間の間隔が軸方向一方に向かうにつれて広くなるようにエッジワイズで巻回される。このように巻回成形されたコイル13は、その内周および外周が凹凸形状となっているので、ステータコア12に装着される前に、図6で示す整形手段20によって整形される。すなわち該整形手段20は、テーパ状の内側面21aを有する凹部21が設けられた第1型22と、凹部21に収容された前記コイル13を第1型22との間に挟持する第2型23とを備えるものであり、このような整形手段20によって、前記コイル13は、内周および外周が凹凸のない滑らかな形状となるようにして前記コイル巻装部14aの形状に対応した形状に整形される。
しかもステータコア12の周方向に隣接する2つの突極14,14間に形成されるスロット15のうち整形後のコイル13のコイル辺16,16が収容される部分の横断面形状は、前記両突極14,14にそれぞれ巻装された2つのコイル13,13のコイル辺16,16の全体形状に対応した形状に形成されるものであり、略矩形状の横断面形状を有するように形成される。
而して整形後のコイル13をコイル巻装部14aに巻装するにあたっては、スロット15内で隣接するコイル辺16への直接の接触、ならびに突極14のコイル巻装部14aへの直接の接触を避けるため、コイル辺16…には絶縁紙24が巻き付けられる。
ところで、突極14の少なくともコイル巻装部14aの横断面形状が、先端側に向かうにつれて幅を狭くした台形状であり、コイル13もコイル巻装部14aの形状に対応して整形されるので、整形後のコイル13にあってはステータコア12の外周側に位置する部分の幅W1が内周側に位置する部分の幅W2よりも大きくなっている。このため1つの突極14に整形後のコイル13を巻装した状態で当該突極14に隣接した突極14にコイル13を巻装するにあたって、ステータコア12の半径方向に沿ってコイル13を突極14側に近づけると既に突極14に巻装されているコイル13と干渉してしまう。
そこで図7で示すように、ステータコア12を周方向に少なくとも2つに分割した分割面26,26を周方向両端に有して円弧状に形成されるとともに少なくとも1つの前記突極14を有する複数のコア分割体27…を準備する。このコア分割体27は、複数のコア板を積層して成り、この実施例でのコア分割体27は、3つの突極14…を内周側に有して円弧状に形成される。而してステータコア12は、複数の前記コア分割体27…と、前記分割面26,26を相互に当接させつつ全体としてリング状に配置された全ての前記コア分割体27…を両側から挟む一対の挟持連結板28,28とを、複数のボルト29…およびナット30…で締結して構成される。
前記ボルト29…を挿通せしめる挿通孔31…は、コア分割体27…の前記突極14…に対応する部分に設けられるものであり、各挿通孔31…の配置をそのような位置に設定することにより、突極14…の基部の幅が広いので挿通孔31…の周囲の空きスペースを広くすることができ、挿通孔31…が設けられることによる磁気的影響を小さくすることができる。
コア分割体27へのコイル13…の巻装にあたっては、図7(a)で示すコア分割体27がその周方向中央部に有する突極14に、図7(b)で示すようにコイル13を巻装し、次いで、コア分割体27の周方向一端側の突極14に、コイル13を傾けつつ巻装し、さらに図7(c)で示すように、コア分割体27の周方向他端側の突極14に、コイル13を傾けつつ巻装する。
このようにコイル13…が突極14…にそれぞれ巻装された状態にあるコア分割体27…を、それらの周方向両端の分割面26,26…を相互に当接させつつ両挟持連結板28…で挟持して締結することにより、ステータコア12が構成されることになる。
ところで前記突極14における先端部すなわちウエッジ装着部14bの両側面には、ステータコア12の軸方向に延びる嵌合溝32,32がそれぞれ設けられる。また前記突極14の嵌合溝32…には、スロット15をステータコア12の半径方向内方側から閉じるとともにスロット15内のコイル辺16…に当接するようにしてスロットウエッジ33が嵌合される。これによりスロット15内でコイル辺16…がスロット15の閉塞端およびスロットウエッジ33間に挟まれ、コイル辺16…がスロット15内で固定されることになる。
図8を併せて参照して、スロットウエッジ33は、前記突極14のウエッジ装着部14bに連接される一対のコア部34,34が樹脂モールド部35で一体に連結されて成る。前記コア部34…は、磁性材料により形成されるものであり、たとえば磁性粉を加圧成形することにより形成される。また前記両コア部34…からは前記嵌合溝32…に嵌合する嵌合突部34a…が一体に突設される。
前記コア部34は、前記ウエッジ装着14bと協働してティースを構成するような形状を有するものであり、突極14から遠ざかるにつれてステータコア12の半径方向に沿う幅が薄くなるように形成される。
図9および図10を併せて参照して、前記ステータコア12の両端には、各コイル13…が備える両コイル端17…にそれぞれ対向する対向支持板部37a…を内周側に一体に有する支持板37…が当接されるものであり、周方向に間隔をあけた複数箇所で、ステータコア12の軸方向他端側からステータコア12および前記両支持板37…に挿通されるボルト29…に、ナット30…を螺合して締めつけることにより、前記両支持板37…がステータコア12の両端に締結される。
前記各ボルト29…に対応した部分で前記支持板37…には、ステータコア12の半径方向に沿う外方側に開放した凹部38…と、該凹部38…の中央部から外方に突出した四角形状の突部39…とが設けられており、前記各ボルト29…を挿通せしめる挿通孔40…がその略半部を前記突部39…に配置するようにして支持板37…に設けられる。しかも前記突部39…が備える一対の外端角部は予め折り曲げられており、挿通孔40…に挿通されたボルト29…にナット30…を螺合して締めつけた状態では、図1で示すように、前記突部39…の両外端角部は、前記ナット30…およびボルト29…の頭部に近接対向する規制曲げ部39a,39aを形成するようにさらに折り曲げられる。これにより前記ナット30…およびボルト29…の頭部は前記両規制曲げ部39a,39a…で包み込まれることになり、それによりボルト29…およびナット30…の緩み止めが果たされる。
また各突極14…に巻装されたコイル13…の両コイル端17…および各突極14…間には、絶縁材料たとえば合成樹脂から成るボビン41…がそれぞれ介装されるものであり、このボビン41…には、コイル端17…および前記対向支持板部37a…間に挟まれる挟持板部41a…が一体に形成される。また前記対向支持板部37a…および挟持板部41a…には相互に対応して、たとえば矩形に形成される開口部42…,43…がそれぞれ設けられており、前記ボビン41…には、前記開口部42…,43…に通じる溝44…を形成する一対の壁部41b,41bがコイル端17…の内周に当接するようにして突設される。
而して前記対向支持板部37a、前記挟持板部41aおよび前記コイル端17は、前記両開口部42,43および前記溝44を通る縛り部材としてのファスナ45もしくは糸でまとめて縛りつけられる。
次にこの実施例の作用について説明すると、ステータコア12に設けられた突極14のうち少なくともコイル13が巻装されるコイル巻装部14aが、先端側に向かうにつれて幅を狭くした台形状の横断面形状を有するように形成され、前記コイル巻装部14aの形状に対応させた形状に整形された前記コイル13が前記突極14に巻装され、スロット15のうちコイル13のコイル辺16が収容される部分の横断面形状が、ステータコア12の周方向で隣接した突極14,14にそれぞれ巻装された2つのコイル13,13のコイル辺16,16の全体形状に対応した形状に形成されているので、スロット15内でコイル辺16,16間に間隙が生じることを抑制し、スロット15内でのコイル13の占積率を高めることができる。
またステータコア12が、該ステータコア12を周方向に少なくとも2つに分割した分割面26,26を周方向両端に有して円弧状に形成される複数のコア分割体27…と、分割面26,26…を相互に当接させつつ全体としてリング状に配置された全てのコア分割体27…を両側から挟む一対の挟持連結板28,28とが締結されて成るものであるので、各コア分割体27…の突極14…にコイル13…を巻装することが容易となり、コイル13…が巻装された状態の複数のコア分割体27…を組合わせることでステータ11を構成することができる。
しかもステータコア12の周方向に隣接する一対の突極14,14間に、それらの突極14…に連接される一対のコア部34…を有するスロットウエッジ33がスロット15を閉じるようにして装着され、該スロットウエッジ33の前記コア部34…が磁性材料により形成されるので、コイル13の巻装を可能とするために突極14の先端形状をT形に形成することができないのであるが、スロットウエッジ33が備える磁性材料製のコア部34…を突極14に連接することで、突極14の先端形状を実質的にはT形として磁気効率を高めることができ、スロット15をスロットウエッジ33で閉じることによりスロットリプルを低減することができる。
さらにステータコア12の両端に、コイル13の両コイル端17…にそれぞれ対向する対向支持板部37aを一体に有する支持板37がそれぞれ締結され、前記両コイル端17…および前記対向支持板部37a間に挟まれる挟持板部41aを有して絶縁材料により形成されるボビン41が、両コイル端17…および前記突極14間にそれぞれ介装され、前記対向支持板部37a、前記挟持板部41aおよび前記コイル端17がファスナ45でまとめて縛りつけられるので、ステータコア12にコイル13およびボビン41を確実に固定することができる。
図11はスロットウエッジの第1変形例を示すものであり、このスロットウェッジ47は、たとえば磁性粉を加圧成形して成るものであり、突極14のウエッジ装着部14b(第1実施例参照)に連接される一対のコア部47a,47aと、それらのコア部47a,47aを連結する連結部47bと、ウエッジ装着部14bの前記嵌合溝32…(第1実施例参照)に嵌合すべく前記コア部47a…からそれぞれ突設される嵌合突部47c,47cとを一体に有する。前記コア部47aは、前記突極14のウエッジ装着部14bに連接される一対のコア部47a…および前記突極14でティースを構成するような形状を有するものであり、突極14から遠ざかるにつれてステータコア12の半径方向に沿う幅が薄くなるように形成されており、前記連結部47bは、両コア部47a…間にスロット15内のコイル13に臨む溝48を形成するようにして両コア部47a…よりも幅を狭くして形成される。
図12はスロットウエッジの第2変形例を示すものであり、このスロットウェッジ49は、たとえば磁性粉を加圧成形して成るものであり、突極14のウエッジ装着部14b(第1実施例参照)に連接される一対のコア部49a,49bと、それらのコア部49a,49bを連結する連結部49cと、ウエッジ装着部14bの前記嵌合溝32…(第1実施例参照)に嵌合すべく前記コア部49a,49bからそれぞれ突設される嵌合突部49d,49dとを一体に有する。前記コア部49a,49bは、前記突極14のウエッジ装着部14bとともにティースを構成するように形成されるものであり、前記連結部49cは、両コア部49a,49b間にスロット15内のコイル13に臨む溝50を形成するように形成されており、しかも前記溝50は、スロットウエッジ49の長手方向(ステータコア12の軸線方向)に沿う一方から他方に向かうにつれて、前記スロットウエッジ49の幅方向(ステータコア12の周方向)一方寄りから他方寄りに位置を変化させるように傾斜して形成されている。これはティースのスキューと同等な効果を発揮するものであり、コギングトルクを低減することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施例では、突極14のうちコイル巻装部14aだけを先端側に向かうにつれて幅を狭くした台形状の横断面形状を有するように形成されていたが、突極14全体を先端側に向かうにつれて幅を狭くした台形状の横断面形状を有するように形成してもよい。
ステータの一部を軸方向一端側から見た正面図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の3−3線拡大断面図である。 整形前のコイルを示す正面図である。 図4の5−5線断面図である。 コイルの整形状態を示す横断面図である。 コイルの装着過程を説明するための横断面図である。 スロットウエッジの斜視図である。 突極を除く部分ではステータコアを省略した状態でコイルの固定構造を示す斜視図である。 図9で示した構造のステータコアを省略した状態での分解斜視図である。 スロットウエッジの第1変形例を示す斜視図である。 スロットウエッジの第2変形例を示す斜視図である。
12・・・電機子コアであるステータコア
13・・・コイル
14・・・突極
14a・・・コイル巻装部
15・・・スロット
16・・・コイル辺
19・・・平角導線
26・・・分割面
27・・・コア分割体
28・・・挟持連結板
33,47,49・・・スロットウエッジ
34,47a,49a,49b・・・コア部
37・・・支持板
37a・・・対向支持板部
41・・・ボビン
41a・・・挟持板部
45・・・縛り部材であるファスナ

Claims (4)

  1. 電機子コア(12)に設けられた複数の突極(14)の両側のスロット(15)にそれぞれ収容されて互いに平行に延びる一対のコイル辺(16)と、それらのコイル辺(16)の長手方向と直交する方向に延びる一対のコイル端(17)と、外方に膨らんで前記両コイル辺(16)および前記両コイル端(17)の両端間を結ぶ彎曲部(18)とを有するとともに横断面長方形の平角導線(19)をエッジワイズで巻回して成るコイル(13)が前記突極(14)に巻装される回転電機用電機子を製造するに当たり、前記突極(14)のうち少なくとも前記コイル(13)が巻装されるコイル巻装部(14a)が、先端側に向かうにつれて幅を狭くした台形状の横断面形状を有するように形成された電機子コア(12)を用いる電機子の製造方法であって、
    前記平角導線(19)をエッジワイズで巻回すことで、前記両コイル辺(16)間の間隔が軸方向一方に向かうにつれて広くなっており且つその両コイル辺(16)の内周及び外周が階段状の凹凸形状となっている前記コイル(13)を得る第1工程と、
    前記第1工程で得た前記コイル(13)を、前記両コイル辺(16)の内周及び外周が凹凸のない滑らかな形状となり且つ該内周が前記コイル巻装部(14a)の前記スロット(15)側の側面形状に対応させた形状となるように整形する第2工程と、
    前記第2工程で整形した前記コイル(13)を前記突極(14)に巻装する第3工程とを含み、
    前記スロット(15)のうち前記コイル辺(16)が収容される部分の横断面形状は、前記第3工程で前記電機子コア(12)の周方向で隣接した突極(14)にそれぞれ巻装され2つのコイル(13)のコイル辺(16)の全体形状に対応した形状に形成されることを特徴とする回転電機用電機子の製造方法
  2. 前記電機子コア(12)が、該電機子コア(12)を周方向に少なくとも2つに分割した分割面(26)を周方向両端に有して円弧状に形成されるとともに少なくとも1つの前記突極(14)を有する複数のコア分割体(27)と、前記分割面(26)を相互に当接させつつ全体としてリング状に配置された全ての前記コア分割体(27)を両側から挟む一対の挟持連結板(28)とが締結されて成り、
    前記第3工程では、各々のコア分割体(27)の周方向中間部に有する突極(14)にに、前記第2工程で得た前記コイル(13)を巻装し、次いで、そのコア分割体(27)の周方向一端側の突極(14)に、前記第2工程で得た前記コイル(13)を傾けつつ巻装し、さらにそのコア分割体(27)の周方向他端側の突極(14)に、前記第2工程で得た前記コイル(13)を傾けつつ巻装し、しかる後に、前記コイル(13)が個々の突極(14)にそれぞれ巻装された状態にある前記複数のコア分割体(27)を、それらの周方向両端の分割面(26)を相互に当接させつつ前記一対の挟持連結板(28)で挟持して締結することを特徴とする請求項1記載の回転電機用電機子の製造方法
  3. 前記電機子コア(12)の周方向に隣接する一対の突極(14)間に、それらの突極(14)に連接される一対のコア部(34;47a;49a,49b)を有するスロットウエッジ(33,47,49)が前記スロット(15)を閉じるようにして装着され、該スロットウエッジ(33,47,49)の少なくとも前記コア部(34;47a;49a,49b)が磁性材料により形成されることを特徴とする請求項1または2記載の回転電機用電機子の製造方法
  4. 電機子コア(12)に設けられた複数の突極(14)の両側のスロット(15)にそれぞれ収容される一対のコイル辺(16)を有するとともに平角導線(19)をエッジワイズで巻回して成るコイル(13)が前記突極(14)に巻装される回転電機用電機子において、
    前記突極(14)のうち少なくとも前記コイル(13)が巻装されるコイル巻装部(14a)が、先端側に向かうにつれて幅を狭くした台形状の横断面形状を有するように形成され、前記コイル巻装部(14a)の形状に対応させた形状に整形された前記コイル(13)が前記突極(14)に巻装され、前記スロット(15)のうち前記コイル辺(16)が収容される部分の横断面形状が、前記電機子コア(12)の周方向で隣接した突極(14)にそれぞれ巻装された2つのコイル(13)のコイル辺(16)の全体形状に対応した形状に形成され、前記電機子コア(12)の両端に、前記両コイル端(17)にそれぞれ対向する対向支持板部(37a)を一体に有する支持板(37)がそれぞれ締結され、前記コイル(13)が備える一対のコイル端(17)および前記対向支持板部(37a)間に挟まれる挟持板部(41a)を有して絶縁材料により形成されるボビン(41) が、前記両コイル端(17)および前記突極(14)間にそれぞれ介装され、前記対向支持板部(37a)、前記挟持板部(41a)および前記コイル端(17)が縛り部材(45)でまとめて縛りつけられることを特徴とする転電機用電機子。
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