JP2010114998A - コイルユニットおよび電磁部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱性確保および放電防止の観点からコイルとコアとの間隙を適正に確保しうるコイルユニットおよび電磁部品を提供する。
【解決手段】コイルユニット20は、コイル10と、コイル10と一体的に成形された部分モールド部15とを備えている。部分モールド部15と、ティース部51bとを嵌合させて、分割コア51をコイルユニット20に装着する。部分モールド部15によって、コイルユニット20と分割コア51との隙間Spが、適正範囲に確保される。つまり、全体モールド時に、樹脂を隙間Sp全体に確実に充填させることができる。コイル10と分割コア51との間の空隙をなくすことができるので、放熱性が確保され、部分放電の発生が抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータや発電機,リアクトル等に配置されるコイルユニットおよび電磁部品に関する。
モータや発電機のステータ(固定子),リアクトル,トランスは、コアの周囲にコイルを巻回して構成されている。特許文献1,2のステータでは、コイルは、インシュレータを介してコアの周囲に巻回される。そして、コイルで発生する熱を放熱するために、ステータ全体を樹脂によりモールドしている。
特許文献3では、コアまたはコイルに、熱硬化性樹脂からなるインシュレータをインサート成形している。その後、コアとコイルとを組み合わせてステータを形成し、ステータ全体を樹脂によりモールドしている。
特開昭59−220050号公報 特開昭60−32534号公報 特開2008−160938号公報
しかしながら、特許文献1,2では、コアとインシュレータとの隙間、あるいは、インシュレータとコアの隙間が狭い。そのために、全体モールドしたときに、モールド樹脂を十分隙間に充填させるのが困難である。そのために、放熱性の劣化や、部分的な放電の発生による絶縁性の劣化を招くおそれがあった。
一方、特許文献3では、インシュレータとコアまたはコイルのいずれかとの間に、必ず隙間が生じる。したがって、全体モールドしたときに、モールド樹脂をその隙間に充填させるのが困難である。そのために、特許文献1,2と同様の不具合があった。
特に、熱伝導率を高める目的でフィラーが混入された樹脂は、流動性が悪いので、上述の不具合が顕著に現れる。
本発明の目的は、放熱性確保および放電防止の観点からコイルとコアとの距離を適正に確保しうるコイルユニット、およびこれを用いた電磁部品を提供することにある。
本発明のコイルユニットは、矩形状のコアの周囲を囲む形状に巻回されたものである。コイルユニットは、相対向する各々1対の第1,第2側部と、第3,第4側部とを有する角筒状のコイルを備えている。第1側部および第2側部は、コアに主磁流を生ぜしめる部分である。そして、コイルの第3側部および第4側部に、コイルと一体的に成形された部分モールド部を設けたものである。
コアがモータやジェネレータに配置される場合には、第3,第4側部は、コイルのコイルエンド部である。
部分モールド部は、一般的には樹脂からなるが、無機絶縁物などを用いてもよい。
この構造により、部分モールド部によって、コイルがばらばらにならないように束ねられる。そして、コイルにコアを装着したときには、部分モールド部が、コイルユニット中のコイルとコアとの間に介在する。よって、コイルとコアとの距離を、モールド樹脂が充填される範囲内に保持することが容易となる。隙間にモールド樹脂が充填されると、放熱性を確保することができる。また、コアとコイルユニットとの間に空隙がないことで、部分放電の発生も抑制される。
一方、部分モールド部が存在することにより、コイルの第3,第4側部とコアとが離れてしまう。しかし、第3、第4側部は、コアに主磁流を生じさせる部分ではないので、コイルユニットの機能は、ほとんど損なわれない。
部分モールド部が、コアとコイルとの相対的な位置を定める位置決め部を有していることが好ましい。これにより、コアとコイルとの間の全ての隙間の距離を適正に確保することが可能になる。
コイルは、第1,第2側部におけるコアとの距離が所定範囲に収まるように設けられていることが好ましい。これにより、コアに主磁流を生じさせる第1,第2側部とコアとの距離を適正範囲に収めることが可能になる。
所定範囲とは、全体モールド部に樹脂が十分充填され、かつ、放熱性が確保される距離である。フィラーが添加されていない樹脂を用いると、流動性がよいので、狭い隙間でも樹脂を充填させることが容易である。しかし、放熱性を高めるには、流動性が悪くなっても、フィラーを添加して熱伝導率を大きくすることことが好ましい。また、コイルとコアとの距離が大きすぎても、放熱性が悪化する。
上記所定範囲は、たとえば、0.3mm〜1.0mm程度である。
本発明の電磁部品は、上記コイルユニットと、コイルユニットの内方に配置されたコアとの間に、隙間を埋める全体モールド部を設けたものである。
これにより、放熱性確保および放電防止の観点からコイルとコアとの距離を適正に確保しうる電磁部品が得られる。
電磁部品には、モータやジェネレータのステータ(固定子),リアクトル,トランスなどがある。
本発明のコイルユニットまたは電磁部品によると、コイルとコアとの距離を適正に確保することができる。よって、放熱性を確保しつつ、部分放電を抑制することができる。
(実施の形態1)
−コイルユニットの構造−
図1(a),(b)は、順に、本発明の実施の形態1に係るコイルユニット20を示す斜視図、およびIb-Ib線における断面図である。本実施の形態のコイルニット20は、モータのステータ(固定子)に配置されるものである。同図において、x方向はロータ側方向(半径方向)であり、y方向はコイルサイド方向(周方向)であり、z方向はコイルエンド方向(軸方向)である。
同図に示すように、コイルユニット20は、コアを囲む形状に巻回されたコイル10と、部分モールド部15とを有している。
部分モールド部15は、コイル10のコイルエンド部10aにおいて、コイル10と一体的に成形されたものである。たとえば、モールド金型のダイキャビティの一部にコイル10のコイルエンド部10aを装着し、樹脂モールドを行う。この方法は、一般に、アウトサート成形と呼ばれている。
ここで、コイル10のコイルエンド部10aとは、図1(a)の右下に示すxy面に平行な部分である。コイル10のコイルサイド部10bとは、図1(a)の右下に示すxz面に平行な部分である。コイルサイド部10bは、コアに主磁流を生じさせる第1,第2側部である。コイルエンド部10aは、第1,第2側部であるコイルサイド部10bに交差する側部である。
本実施の形態では、コイル10は平角線11をエッジワイズ状に巻回したものであるが、これに限定されるものではない。本発明のコイル10は、断面形状が円形,矩形,多角形など任意の断面形状を有するコイル線を用いることができる。
たとえば、コイル10は、平角線11をフラットワイズに巻回したものでもよい。また、平角線11に代えて、丸線,角線,多角形線などを多層巻きしたものでもよい。
なお、コイル10の両端は、コイルエンド側に突出して、外部端子13,14となっている。
図示されていないが、各平角線11は、断面がほぼ矩形状の銅線と、銅線を被覆する被覆膜とを有している。皮覆膜は、ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリエステルイミド等に代表されるイミド系樹脂からなる。
部分モールド部15としては、不飽和ポリエステル樹脂(BMC),PPS樹脂(ポリフェニレンスルフィド),LCP樹脂(液晶ポリマー),エポキシ樹脂,ウレタンなどの樹脂を用いることができる。ただし、必ずしも樹脂に限定されるものではなく、無機絶縁物を用いてもよい。
特に、部分モールド部15を構成する樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂を用いることが好ましい。不飽和ポリエステル樹脂は、トランスファー成形したときに、成形収縮率がほぼ0であるので、成形精度が高いからである。
−ステータの構造−
図2は、コイルユニット20に、分割コア51を装着した状態を示す斜視図である。
分割コア51は、ヨーク部51aと、ヨーク部51からロータ側に突出するティース部51bとを有している。本実施の形態では、分割コア51は、絶縁層を挟んで多数の磁性鋼板を積層した積層鋼板構造を有している。ただし、絶縁被膜を有する磁性粉末を圧縮成形して形成される,いわゆる圧粉コア構造を採用してもよい。
分割コア51のティース部51bは、コイル10の内方に挿入される。このとき、部分モールド部15と、ティース部51bとを嵌め合わせる。上述のように、不飽和ポリエステル樹脂は、成形収縮率がほぼ0であるので、中間ばめが可能である。これにより、コイルユニット20と、分割コア51との相対的な位置関係がほぼ定まる。
このとき、コイルサイド側におけるコイルユニット20と分割コア51との隙間Spを、所定範囲0.3mm〜1.0mmに設定することが好ましい。
その後、コイルユニット20および分割コア51の全体がモールドされて、分割ステータが形成される。上記隙間Spの寸法を上記所定範囲内に設定しておけば、樹脂が隙間Spに十分充填され、放熱性も確保される。
図3(a)〜(c)は、分割ステータ50Aが形成されるまでの工程を示す横断面図である。図3(a)〜(c)は、図2に示すIII-III線に示す断面(xy面に平行な断面)における構造の変化を示している。
図3(a)は、コイルユニット20の横断面図である。コイルユニット20のコイル10の開口33は、分割コア51のティース部51bの外形よりも十分大きい。
図3(b)は、コイル10の開口33にティース部51bを挿入させた状態を示す横断面図である。同図に示すように、コイル10と、ティース部51bとの間には、隙間Spが存在している。
図3(c)は、分割ステータ50Aを組み立てたときの横断面図である。本実施形態では、コイル10とティース部51bとの隙間Spに樹脂を注入して、全体モールド部30を形成する。全体モールド部30の樹脂としては、エポキシ樹脂,BMC樹脂(不飽和ポリエステル樹脂),ウレタンなどが用いられる。全体モールド部30には、絶縁フィラーが添加されていることが好ましい。無機フィラーが添加されていることにより、全体モールド部30の熱伝導率が向上する。
図4は、分割ステータ50Aを環状に組み合わせたステータ50の概略的な構造を示す断面図である。ステータ50の内方には、永久磁石を備えたロータ(図示せず)が配置される。
なお、分割コア50に代えて、ヨーク部で連続的につながった、環状の一体型ステータを用いてもよい。その場合には、ステータから複数のティース部がロータ側に突出する構造となる。
このステータ50を組み立てる手順としては、以下のような手順が適している。まず、コイルユニット20および分割コア51を個別に準備する。次に、コイルユニット20と分割コア51から分割ステータ50Aを組み立てる(図3(c)参照)。その際、ティース部51bとコイル10との間の隙間Spに樹脂を埋め込む全体モールドを行う。
上述のように形成された各分割ステータ50Aを環状に組み立てる。その後、ステータ50を、図示しないリング部材等を用いて外側から囲み込んで組み付ける。
本実施の形態のコイルユニット20によると、以下の効果が得られる。まず、部分モールド部15によって、コイル10がスプリングバック等によって形状が崩れるのを防ぐことができる。そして、コイル10同士を強く密着させることができるので、占積率が向上する。
また、ステータを組み立てる際、部分モールド部15が、コイル10とコア(ティース部51b)との間に介在する(図3(b)参照)。これにより、コイル10とティース部51bとの間の距離が適正に維持される。つまり、全体モールド部30に、モールド樹脂を十分充填させることができる。よって、空隙をなくして、放熱性を高く維持することができる。また、空隙の存在に起因する部分放電を防止することができる。
本実施の形態では、隙間Spは所定範囲0.3mm〜0.5mmに設定されているが、これに限定されるものではない。隙間Spが0.3mmより小さくても、フィラーが無添加あるいは少量の樹脂を用いれば、樹脂を隙間Spに十分充填させることができる。しかし、放熱性を高めるには、流動性が悪くなっても、フィラーを添加して熱伝導率を大きくすることことが好ましい。よって、隙間Spは、0.3mm以上であることが好ましい。また、隙間Spが0.5mmを超えると、放熱性が悪化する。よって、隙間Spは、所定範囲0.3mm〜0.5mmに設定されていることが好ましい。
なお、隙間Spに十分樹脂が充填されていても、隙間Spが小さいと樹脂を介して部分放電が生じるおそれがある。一般的には、コアとコイルユニットとの間の距離が、0.1mmよりも小さいと、部分放電が生じやすい。
ただし、部分放電を防ぐための絶縁距離は、コイルとコアとの電圧や、両者間に配置される部材の誘電率によって異なる。したがって、本発明における所定範囲の下限値は、ステータの構造によって定まる絶縁距離であることが好ましい。本実施の形態では、所定範囲の下限値が0.3mmであるので、樹脂を介した部分放電も抑制することができる。
部分モールド部15aにより、コイル10のコイルエンド部10aとティース部51bとの間隔は広くなる。しかし、コイルエンド部10aにおける発熱量は小さいので、放熱性にはほとんど影響がない。つまり、コイルサイド部におけるコイル10とティース部51bとの間隔が適正であれば、発熱を有効に放出することができる。
(実施の形態1の変形例)
図5は、実施の形態1の変形例に係るコイルユニット20に、分割コア51を装着した状態を示す斜視図である。同図において、図1,図2に示す部材と同じ部材は、同じ符号を付して、説明を省略する。
本変形例のコイルユニット20において、部分モールド部15の上下2カ所には、係合凸部15aが設けられている。一方、分割コア51のティース部51bのコイルエンド部には、係合凸部15aに係合する係合溝51cが形成されている。係合凸部15aおよび係合溝51cは、モータの軸方向(x方向)に沿って形成されている。係合凸部15aおよび係合溝51cは、コイルユニット20と分割コア51との周方向(y方向)における相対的な位置決めを行位置決め部として機能する。
なお、位置決め部の構造は、必ずしもこの構造に限定されるものではなく、周知慣用の係合構造を採用することができる。
この係合凸部15aおよび係合溝51cにより、コイルサイド側におけるコイル10とティース部51bとの隙間Spが規定される。よって、隙間Spを確実に上記所定範囲に設定することができ、実施の形態1の効果をより確実に得ることができる。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2に係るリアクトル装置の一部を分解して示す斜視図である。図7は、実施の形態2に係るリアクトル装置70の概略構成を示す斜視図である。
リアクトル装置70は、リアクトル60(電磁部品)をケース71に収納して構成されている。リアクトル60は、コア61と、コア61の周囲を環状に取り巻くコイルユニット62とを有している。
コア61は、高透磁率材料ともいわれる軟磁性材料または電磁鋼板を主成分として構成され、平面形状がほぼトラック形をしている。また、図示しないが、コア61は、セラミックス,ガラス,ガラスエポキシ等の非磁性かつ絶縁性材料からなるギャップスペーサを挟んで連結された複数の部分コアを有している。図6には明示されていないが、コア61は、トラックの直線部に相当する部分と、コーナー部に相当する半円部とに区画される。
コイルユニット62は、コア61の2つの直線部分を囲む環状部62a(コイル部分)と、接続部62bと、端子62cとを有している。コイルユニット62のコイル線は、ほぼ全体が絶縁性膜で覆われており、端子62cのみが絶縁性膜から露出している。通電時には、一方の端子62cから、環状部62bおよび接続部62bを経て、他方の端子62cに交流電流が流れる。
また、コイルユニット62の環状部62aの相対向する1対の側部には、それぞれ部分モールド部65が設けられている。部分モール部65が設けられている側部は、実施の形態1におけるコイル10のコイルエンド部10a(第3,第4側部)に相当する。コア61に主磁流を生じさせる側部は、トラック状コア61の内側面,外側面にそれぞれ接する第1,第2側部である。第3、第4側部は、第1,第2側部に交差している。
ただし、下方の部分モールド部65は、図6において、見えない位置に設けられている。部分モールド部65は、コイルユニット62の環状部62aと一体的に成形されたものである。部分モールド部65の材料としては、実施の形態1における部分モールド部15と同様の樹脂を採用することができる。
組立時には、コア61の直線部の周囲にコイルユニット62を装着する。このとき、部分モールド部65とコア61の直線部とが嵌合し合う。その後、リアクトル60を中ケース66に収納した後、中ケース66およびリアクトル60をケース71に収納する。
なお、一般的な工程では、その後、全体モールド(ポッティング)を行なって、ケース71全体の空隙を樹脂によって満たす。このとき、リアクトル60のうち端子62cおよびこれに近接する部分を除くほぼ全体は樹脂中に封止される。そして、コイルユニット62の環状部62aとコア61との隙間にも、樹脂が充填される。
本実施の形態1によっても、部分モールド部65を設けたことにより、実施の形態1と同様の効果を発揮することができる。
すなわち、部分モールド部65によって、コイルがスプリングバック等によって形状が崩れるのを防ぐことができる。また、部分モールド部65が、コイルとコア61との間に介在することにより、コイルとコア61との間の距離が適正に維持される。つまり、全体モールド時に、コイルとコア61との間に樹脂を十分充填させることができる。よって、空隙をなくして、放熱性を高く維持することができる。また、空隙の存在に起因する部分放電を防止することができる。
本実施の形態においても、実施の形態1の変形例と同様に、部分モールド部65およびコア61に、位置決め部を設けることができる。たとえば、互いに係合する係合凸部と係合溝とを形成することができる。
(その他の実施の形態)
上記実施の形態1では、コアの構造として、ヨーク部51aからティース部51bが突出している突極構造を採用した。しかし、ステータにおけるコア構造は、斯かる実施の形態に限定されるものではなく、他の構造を採用することができる。
上記実施の形態1,2では、コイルユニットを回転モータや、リアクトルの一部として使用した例について説明した。しかし、本発明のコイルユニットは、リニアモータ、発電機、トランスなどにも用いることができる。すなわち、本発明の電磁部品は、コイルとコアとを有する装置一般に適用することができる。
上記開示された本発明の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明のコイルユニットおよび電磁部品は、リニアモータ、発電機、リアクトル、トランスなどに用いることができる。これらの装置は、ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車,ロボットや、各種産業機器に配置される。
(a),(b)は、順に、本発明の実施の形態1に係るコイルユニットを示す斜視図、およびIb-Ib線における断面図である。 実施の形態1に係るコイルユニットに、分割コアを装着した状態を示す斜視図である。 (a)〜(c)は、分割ステータが形成されるまでの工程を示す横断面図である。 分割ステータを環状に組み合わせたステータの概略的な構造を示す断面図である。 実施の形態1の変形例に係るコイルユニットに、分割コアを装着した状態を示す斜視図である。 実施の形態2に係るリアクトル装置の一部を分解して示す斜視図である。 実施の形態2に係るリアクトル装置の概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
Sp 隙間
10 コイル
10a コイルエンド部
10b コイルサイド部
11 平角線
13,14 端子
15 部分モールド部
15a 係合凸部
20 コイルユニット
21,22 端子
30 全体モールド部
33 開口部
50 ステータ
50A 分割ステータ
51 分割コア
51a ヨーク部
51b ティース部
51c 係合溝
60 リアクトル
61 コア
62 コイルユニット
62a 環状部(コイル)
62b 接続部
62c 端子
65 部分モールド部
66 中ケース
70 リアクトル装置
71 ケース

Claims (4)

  1. 矩形状のコアの周囲を囲む形状に巻回され、コアに主磁流を生ぜしめる第1側部およびこれに対向する第2側部と、第1,第2側部と交差する第3側部およびこれに対向する第4側部とを有する角筒状のコイルと、
    前記コイルの第3側部および第4側部に設けられ、コイルと一体的に成形された部分モールド部と、
    を備えているコイルユニット。
  2. 請求項1記載のコイルユニットにおいて、
    前記部分モールド部は、前記コアとコイルとの相対的な位置を定める位置決め部を有している、コイルユニット。
  3. 請求項1または2記載のコイルユニットにおいて、
    前記コイルは、前記第1側部および第2側部におけるコアとの距離が所定範囲に収まるように設けられている、コイルユニット。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載のコイルユニットと、
    前記コイルユニットの内方に配置されたコアと、
    少なくとも前記コイルユニットとコアとの隙間を埋める樹脂からなる全体モールド部と、
    を備えている電磁部品。
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