JP4851662B2 - 軒天防火構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災時に軒先の通気部を閉鎖する天防火構造に関する。
【0002】
【背景技術】
住宅等の建物、屋根内の小屋裏空間は換気が必要であり、この要求に対して軒天に換気口を設けることなどによって対応している。同時に建物には防火性能が必要であり、防火ダンパー部材を用いて、火災時に通気部を適宜閉鎖する構造が求められる。
従来では、天井板と断面コ字形の天井板支持金具との間に換気用空気通路を形成し、この通路内に熱膨張するグラファイト系の不燃性体積膨張材を配置した防火ダンパー部材(特開平6-73828号公報)がある。
【0003】
また、不燃材からなる鼻隠し材と、不燃材からなる軒天材との接合位置で軒天材側に断面コ字形の軒先防火通気金物を介装し、この金物と軒天材との間に、耐火性を有するグラファイト系の高温膨張体を配置した防火ダンパー部材(特開平11-241434号公報)がある。
これらの従来例では、火災時に、グラファイト系の発泡材や高温膨張体が膨張することにより、通気部を遮蔽する構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例1及び従来例2は、軒天板の端部に係合する構造であり、専用の折り曲げ金具等を基材として、その表面に高温膨張体を固定しておくものである。
そのため、基材の形状や構造が複雑であり、その部品の種類が増えて量産メリットが得られないという問題がある。その上、基材が複雑な折り曲げ構造を有しており、この折り曲げた箇所の奥の方に発泡材や膨張体を設置する場合には確実に固定することが困難であるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、軒内部への延焼を有効に防止し、かつ簡単に取り付けることができる天防火構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、基材の表面に軒先部材の通気部に対向する位置に高温膨張体を固定して前記目的を達成しようとするものである。
具体的には、本発明の軒天防火構造1は、添付した図面を参照して説明すると、軒先部分3から軒下の外壁4の近傍まで延びる軒先部5及び外壁4に対して所定間隔をおいて対向配置された垂直壁部5Cを有する軒先部材6と、前記外壁4に固定された平坦な長尺状部材の基材10及び前記基材10の長手方向に沿って固定された高温膨張体11を有する防火ダンパー部材12と、を備え、前記垂直壁部5Cには前記垂直壁部5Cと前記外壁4との間の空間と連通する通気部7が形成され、前記高温膨張体11は、前記基材10の表面における前記通気部7に対向する位置に配置されたことを特徴とする。
従来では、準防火地域で軒のでない建物(通称、軒ゼロ)が要求される場合、外部フードを設けることで小屋裏換気に対応していたが、前述の構成の本発明では、軒先部材の通気部に対応して防火ダンパー部材を取り付けることで、軒ゼロ建物に対応した軒天防火構造を容易に形成することができる。
【0007】
この構成の発明では、長尺状部材で形成された基材の表面に長手方向に沿って固定された高温膨張体を設けるという簡単な構成によって防火ダンパー部材を得るために、部品数を最小限にすることができる。したがって、防火ダンパー部材を量産する場合でも部品の数が少ないのでコストを大幅に低減することができる。
また、部品数を減らすことにより防火ダンパー部材の大きさも小さくすることができるので、狭いスペースでも簡単に取り付けることができ、取付作業の効率が向上する。
【0008】
ここで、本発明では、基材に長手方向の立上がり部15が形成されている構成が好ましい。
この構成の発明では、長手方向に基材の平面と直角に立っている立上がり部によって防火ダンパー部材全体の強度が増大される。
【0009】
この立上がり部は、基材の長手方向辺縁を折り曲げて形成されていることが好ましい。
この構成では、長手方向辺縁を折り曲げる簡単な加工で、構造が簡素であって強度が大きな防火ダンパー部材を得ることができる。
【0011】
ここで、軒天防火構造にかかる本発明では、基材と外壁との間に配置され外壁の表面に配置される外壁材4Bの上端を覆う水切り部材18と、この水切り部材のみを貫通して外壁4に固定される第1貫通材31と、基材及び水切り部材を貫通して外壁に固定される第2貫通材32とが設置されていることが好ましい。
この構成の発明では、ねじや釘等からなる第1貫通材で水切り部材を固定することで、水切り部材の位置ずれを防止し、その後、ねじや釘等からなる第2貫通材で水切り部材及び基材の双方を固定する。そのため、水切り部材及び基材を簡易に取り付けることができる。
【0012】
また、本発明では、水切り部材の上端は、軒先部材の端部と係合されていることが好ましい。
この構成の発明では、水切り部材の上端と軒先部材の端部との位置決めが簡単に行われるため、両者の取付作業が容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を基づいて説明する。
図1及び図2には本発明の第1実施形態が示されている。
図1において、第1実施形態の軒天防火構造1の全体構成が示されている。この軒天防火構造1は、軒先部材6を備えており、この軒先部材6は、屋根2の軒先部分3から軒下の外壁4近傍まで延びる軒先部5と、外壁4に対して所定間隔をおいて対向配置された通気部7とを備えて構成されている。
【0014】
外壁4は、外壁パネル本体4Aと、この外壁パネル本体4Aの表面に設けられた外壁材4Bとを備えている。
この外壁材4Bはパネル本体4Aの全面に取り付けられた第1外壁材41の表面に第2外壁材42を貼付した構造であり、この第2外壁材42は第1外壁材41より、上端位置が低く形成されている。
【0015】
軒先部5は、屋根2の軒先に設けられた雨樋部材5Aと、この雨樋部材5Aと外壁4との間に設けられ屋根2に取り付けられた鼻隠し部材5Bとを備えており、この鼻隠し部材5Bは、外壁4と対向する部分に外壁4と所定寸法離れて形成される垂直壁部5Cを有する。この垂直壁部5Cには通気部7が形成されている。
鼻隠し部材5Bは、その上部が屋根2の小屋裏(図示せず)と連通しており、側部が通気部7を通じて外部と連通している。そのため、空気は図1中の点線Pによって示された経路を通って換気されることになる。
【0016】
外壁4の第1外壁材41には、防火ダンパー部材12が設けられ、この防火ダンパー部材12と第1外壁材41との間には耐火性を有する水切り部材18が設けられている。
防火ダンパー部材12は、第1外壁材41に釘21A及びビス21Bで固定された基材10と、この基材10の表面における通気部7に対向する位置に固定された高温膨張体11とを有する。
【0017】
防火ダンパー部材12の詳細な構造が図2に示されている。
図2において、基材10は、耐火性があり、かつ、平坦な長尺状部材で形成されており、この基材10の表面の長手方向に沿って長尺状の高温膨張体11が固定されている。
この高温膨張体11は、例えば、グラファイト系の素材によって形成されており、火災時等において温度が上昇すると、膨張し、対向する垂直壁部5Cに当接し、空気の通路を遮断するようになっている(図1参照)。
【0018】
基材10には、その長手方向に沿って立上がり部15が形成されている。この立上がり部15は、基材10の長手方向下辺縁を直角に折り曲げ形成されるのが好ましい。この立ち上がり部15は、下方から高温膨張体11を見えないようにする目隠しとしての機能も合わせ持つもので、その幅寸法は垂直壁部5Cと外壁4との間の寸法より長い(図1参照)。
基材10の任意の複数の箇所に防火ダンパー部材12を釘21A及びビス21Bで外壁4に固定するためのねじ挿通孔16が形成されている。
【0019】
図1において、水切り部材18は、第1外壁材41に釘21A及びビス21Bで取り付けられており、その下端部が第2外壁材42の上端縁を覆うように折り曲げ形成されている。
水切り部材18は、その上端が折り返して形成されており、この折り返し部分に鼻隠し部材5Bの上端部及び基材10の上端部がそれぞれ係合されている。
【0020】
したがって、第1実施形態によれば、次の作用効果を奏することができる。
(1)防火ダンパー部材12は、平坦な長尺状部材で形成された基材10の表面に長手方向に沿って高温膨張体11を固定した構成としたので、最も単純かつ簡単な構成とすることができる。そのため、防火ダンパー部材12を最小限の部品によって構成することができ、量産する場合でも部品の数が少ないのでコストを大幅に低減することができる。
(2)防火ダンパー部材12の構造を単純化することで、同時に防火ダンパー部材12の大きさを小さくすることができることになり、複雑な折り曲げ構造の奥の方に設置する場合でも、簡単に配置することができて取付作業の効率が向上される。
【0021】
(3)基材10の長手方向に立上がり部15を直角に折り曲げ形成したので、防火ダンパー部材12を簡易な構造で全体強度を増大することができる。
(4)この立上がり部15は、高温膨張体11を覆うように、その幅寸法が垂直壁部5Cと外壁4との間の寸法より長く形成されているため、高温膨張体11を隠すことができる。
【0022】
(5)軒天防火構造1を、軒先部分3から軒下の外壁4の近傍まで延びる軒先部5及び外壁4に対して所定間隔をおいて対向配置された通気部7とを有する軒先部材6と、外壁4に固定された基材10及びこの基材10の表面の通気部7に対向する位置に固定された高温膨張体11を有する防火ダンパー部材12と、を備えて構成したから、軒先部材6の通気部7に対応して防火ダンパー部材12を取り付けることで、軒ゼロ建物に対応した軒天防火構造を容易に形成することができる。
(6)水切り部材18の上端は、軒先部材6の端部と係合されているから、水切り部材18の上端と軒先部材6の端部との位置決めが簡単に行われるため、両者の取付作業が容易となる。
【0023】
次に、本発明の第2実施形態を図3及び図4を参照して説明する。この第2実施形態は基材10の形状並びに取付構造が第1実施形態とは異なるもので、他の構造は第1実施形態と略同じである。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同様の参照符号を付し説明を省略又は簡略する。
図3において、第2実施形態の防火ダンパー部材22は、外壁4に取り付けられた基材20と、この基材20の表面における通気部7の対向位置に固定された高温膨張体11とを有する。
【0024】
基材20は、図4に示される通り、平坦な長尺状部材で形成されており、この基材10の表面にその長手方向に沿って高温膨張体11が配置される。基材20には、第1実施形態の基材10と同様に、ねじ挿通孔16が形成されている。
図3において、水切り部材18が基材20と外壁4との間に配置されている。水切り部材18のみを第1貫通材31が貫通して外壁4に固定され、基材20及び水切り部材18の双方を貫通して外壁4に第2貫通材32が固定されている。図3では、第1貫通材31が釘から形成され、第2貫通材32がビスから構成されているが、第1貫通材31はビス、ねじから構成されてもよく、第2貫通材32は釘、ねじから構成されてもよい。
【0025】
このような第2実施形態によれば、第1実施形態の(1)(2)(5)の作用効果に加えて次の効果が得られる。
(7)基材20と外壁4との間に配置され外壁4の表面に配置される外壁材4Bの上端を覆う水切り部材18と、この水切り部材18のみを貫通して外壁4に固定される第1貫通材31と、基材20及び水切り部材18を貫通して外壁4に固定される第2貫通材32とが設置されているから、第1貫通材31で水切り部材18を固定することで、水切り部材18の位置ずれを防止し、その後、第2貫通材32で水切り部材18及び基材20の双方を固定することで、水切り部材18及び基材20を容易に外壁4に取り付けることができる。
【0026】
次に、第3実施形態を図5を参照して説明する。第3実施形態は第1実施形態に比べて基材10の取付構造が相違するものであり、他の構造は第1実施形態と同じである。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同様の参照符号を付し説明を省略又は簡略する。
図5において、第3実施形態の防火ダンパー部材12は、前記基材10及び高温膨張体11を備えて構成されており、基材10と外壁4との間には水切り部材18が設けられている。
【0027】
水切り部材18のみを第1貫通材31が貫通して外壁4に固定され、基材10及び水切り部材18の双方を貫通して外壁4に第2貫通材32が固定されている。図5では、第1貫通材31及び第2貫通材32の双方が釘から形成されているが、これらは、ビス、ねじから構成されてもよい。
したがって、第3実施形態では、第1実施形態と第2実施形態との双方の作用効果(1)から(7)を得ることができる。
【0028】
次に、第4実施形態を図6を参照して説明する。この第4実施形態は、従来型の軒天板式へ本発明の防火ダンパー部材を適用した例である。なお、第4実施形態において、第2実施形態と同様の構成については、第2実施形態と同様の参照符号を付し説明を省略又は簡略する。
図6において、軒天部材40の端部に取り付けられた軒天端部材40Aは、例えば、アルミ押出し成形によって形成され、それぞれ断面コ字形の第1の支持金具41と、この支持金具41と組み合わせられる上部の第2の支持金具42とを含み構成される。
【0029】
この第1の支持金具41に取付られた軒天部材40の端部は、釘51によって天井部材51Aに取り付けられている。支持金具42の側面には通気部7が設けられ、外気は、支持金具42と、支持金具41と、防火ダンパー部材12とによって包囲形成された通路Sを通って換気されるようになっている。
防火ダンパ22の基材20は、平坦な長尺状部材で形成されており、この基材20の表面にその長手方向に沿って固定された高温膨張体11を有する。火災時等の温度が上昇されると、高温膨張体11が膨張し、対向する垂直壁部5Cに当接し、空気の通路を遮断するようになっている。
防火ダンパー部材22には、基材20の上方の任意の複数の場所に防火ダンパー部材22を外壁4に固定するためのねじ挿通孔16が形成されている。防火ダンパー部材22の取付けは、ねじ33をねじ挿通孔16を通して外壁4を貫通するように取り付ける。
【0030】
このような第4実施形態によれば、第2実施形態における作用効果に加えて次のような効果が得られる。
(8)従来の軒天板式へ本発明の換気構造を応用することによって構造が簡単で効率よく換気できる防火用の天井換気構造を形成できる。
【0031】
次に、第5実施形態を図7を参照して説明する。
第5実施形態は第2実施形態と比べて基材の形状が異なるもので、他の構造は第2実施形態と同じである。なお、第5実施形態において、第2実施形態と同様の構成については、第2実施形態と同様の参照符号を付し説明を省略又は簡略する。
図7において、第5実施形態の防火ダンパー部材52は、長尺状の基材50と、この基材50の表面に長手方向に沿って設けられた高温膨張体11とを備えて構成されている。
【0032】
基材50は、平坦な長尺状部材で形成されており、高温膨張体11と平行に断面半円状の補強用リブ60が形成されている。補強用リブ60の上方には、任意の複数の場所に防火ダンパー部材52を外壁4に固定するためのねじ挿通孔16が形成されている。補強用リブ60を有する基材50はプレス加工によって一体形成される。なお、第5実施形態では、補強用リブ60の形状は図7で示されるものに限定されるものではなく、例えば、断面矩形状のものや、断面三角形状のものでもよい。
【0033】
したがって、第5実施形態では、第2実施形態の全ての作用効果を奏する他に、次の作用効果を奏することができる。
(9)基材50に補強用リブ60を形成したので、防火ダンパー部材52の強度を大きなものにできる。
【0034】
なお、本発明は前述の実施形態の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は、本発明に含まれるものである。
例えば、本発明では、基材10,20,50と高温膨張体11との相対的な位置関係は、対向して配置される通風部との相対的な位置関係において適宜決定される。
また、本発明は、建物ユニット工法、在来工法、軸組工法等の種々の工法によって建築された建物に適用することが可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、次のような効果がある。
請求項1に記載の軒天防火構造の発明によれば、軒先部分から軒下の外壁の近傍まで延びる軒先部及び外壁に対して所定間隔をおいて対向配置された通気部とを有する軒先部材と、外壁に固定された基材及びこの基材の表面の通気部に対向する位置に固定された高温膨張体を有する防火ダンパー部材と、を備えた構成であるため、軒先部材の通気部に対応して防火ダンパー部材を取り付けることで、軒ゼロ建物に対応した軒天防火構造を容易に形成することができる。
また、平坦な長尺状部材で形成された基材と、この基材の表面にその長手方向に沿って固定された高温膨張体と、を有する構成であるから、長尺状部材で形成された基材の表面に長手方向に沿って固定された高温膨張体を設けるという簡単な構成によって防火ダンパー部材を構成するために、部品数を最小限にすることができる。したがって、防火ダンパー部材を量産する場合でも部品の数が少ないのでコストを大幅に低減することができる。
【0036】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1の構成に加え、基材に長手方向の立上がり部が形成された構成であるから、長手方向に基材の平面から立っている立上がり部によって防火ダンパー部材全体の強度が増大される。
請求項3に記載の本発明によれば、請求項2の構成に加え、立上がり部は、基材の長手方向辺縁を折り曲げて形成されている構成であるから、長手方向辺縁を折り曲げる簡単な加工で、構造が簡素であって強度が大きな防火ダンパー部材を得ることができる。
【0038】
請求項に記載の本発明では、請求項記載の構成に加えて、基材と外壁との間に配置され外壁の表面に配置される外壁材の上端を覆う水切り部材と、この水切り部材のみを貫通して外壁に固定される第1貫通材と、基材及び水切り部材を貫通して外壁に固定される第2貫通材とが設置されている構成であるため、ねじや釘等からなる第1貫通材で水切り部材を固定することで、水切り部材の位置ずれを防止し、その後、ねじや釘等からなる第2貫通材で水切り部材及び基材の双方を固定する。そのため、水切り部材及び基材を簡易に取り付けることができる。
【0039】
請求項に記載の本発明では、請求項に記載の構成に加え、水切り部材の上端は、軒先部材の端部と係合されている構成であるため、水切り部材の上端と軒先部材の端部との位置決めが簡単に行われることになり、両者の取付作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態が適用される小屋裏軒天の断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態が適用される防火ダンパー部材の斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態が適用される小屋裏軒天の断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態が適用される防火ダンパー部材の斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態が適用される小屋裏軒天の断面図である。
【図6】従来型の軒天板式へ取り付けられた本発明の第4実施形態の防火ダンパー部材を示す断面図である。
【図7】本発明の第5実施形態の防火ダンパー部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
4 外壁
4B 外壁材
5 軒先部
6 軒先部材
7 通気部
10,20,50 基材
11 高温膨張体
12,22,52 防火ダンパー部材
15 立上がり部
16 挿通孔
18 水切り部材
60 補強用リブ

Claims (5)

  1. 軒先部分から軒下の外壁近傍まで延びる軒先部及び前記外壁に対して所定間隔をおいて対向配置された垂直壁部を有する軒先部材と、
    前記外壁に固定された平坦な長尺状部材の基材及び前記基材の長手方向に沿って固定された高温膨張体を有する防火ダンパー部材と、を備え、
    前記垂直壁部には前記垂直壁部と前記外壁との間の空間と連通する通気部が形成され、
    前記高温膨張体は、前記基材の表面における前記通気部に対向する位置に配置された
    ことを特徴とする軒天防火構造。
  2. 請求項1に記載の軒天防火構造において、
    前記基材には長手方向に沿って立上がり部が形成されていることを特徴とする軒天防火構造
  3. 請求項2に記載の軒天防火構造において、
    前記立上がり部は、前記基材の長手方向の辺縁を折り曲げて形成されていることを特徴とする軒天防火構造
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の軒天防火構造において、
    前記基材と前記外壁との間に配置され前記外壁の表面に配置される外壁材の上端を覆う水切り部材と、前記水切り部材のみを貫通して前記外壁に固定される第1貫通材と、前記基材及び前記水切り部材を貫通して前記外壁に固定される第2貫通材と、が設置されていることを特徴とする軒天防火構造。
  5. 請求項に記載の軒天防火構造において、
    前記水切り部材の上端は、前記軒先部材の端部と係合されていることを特徴とする軒天防火構造。
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