JP4850316B1 - 放電加工装置 - Google Patents

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Abstract

第1接触体および第2接触体の接触を通電により検出する通電検出センサ(21)と、主軸の駆動を制御する主軸駆動制御部(30)を備え、工具電極および被加工物の位置関係を認識する数値制御装置(13)と、を有する放電加工装置であって、第1接触体と第2接触体とが接触する以前の非接触段階において、第1接触体および第2接触体の間があらかじめ設定された残距離となったときに検出信号を出力する非接触位置検出センサ(24)と、主軸に加わる負荷を検出するドライブユニット(27)と、の少なくとも一方を有し、主軸駆動制御部(30)は、非接触位置検出センサ(24)が検出信号を出力してからの主軸の移動量が残距離を超えた場合、およびドライブユニット(27)による検出結果から過負荷である旨が判定された場合、の少なくとも一方において、主軸の移動を停止させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、放電加工装置、特に、放電加工全般における位置決め動作を補うための機能を備える放電加工装置に関する。
放電加工装置は、一般的に、主軸に取り付けられた工具電極と、作業テーブルに取り付けられた被加工物との間にあらかじめ決められた電圧を印加し、工具電極と被加工物とが接触した際の通電により、工具電極と被加工物との位置関係の把握がなされている。主軸は、工具電極と被加工物との間に電圧を印加した状態で、被加工物へ工具電極を近接させるように移動し、工具電極および被加工物の通電が認められたときに停止する。数値制御装置は、工具電極および被加工物の通電が認められた位置を、工具電極および被加工物が接触した位置と認識する。
工具電極および被加工物が物理的に接触する前に放電現象が生じた場合、数値制御装置は、放電現象による通電を工具電極および被加工物の接触と誤認識することで、工具電極と被加工物との正確な位置関係の把握が困難となる。工具電極および被加工物の間の放電現象は、工具電極および被加工物の間の印加電圧が高いほど生じ易くなる。工具電極と被加工物との正確な位置関係を把握するには、工具電極および被加工物の間の印加電圧をできるだけ低くすることで放電現象を抑え、工具電極および被加工物が物理的に接触する限界にて通電を生じさせることが望ましいとされている。
例えば、形彫放電加工装置等は、工具電極あるいは被加工物の形状によっては、被加工物に工具電極を直接接触させることが困難な場合がある。このような場合に、放電加工装置は、基準球と呼ばれる測定子を、主軸や被加工物の任意の位置に配置し、使用することがある。放電加工装置は、工具電極や被加工物の代わりに測定子同士を通電させた後、主軸に取り付けられた測定子と被加工物との通電による被加工物の位置決め、被加工物に取り付けられた測定子と工具電極との通電による工具電極の位置決めを実施する。
近年、放電加工装置は、より高精度な位置決め性能が求められている。放電加工装置は、工具電極および被加工物の間の印加電圧を例えば数ボルトから数十ボルトに抑え、より正確な位置関係を得る傾向にある。しかし、工具電極、被加工物あるいは測定子に微小な加工屑等の付着物がある場合、付着物の電気抵抗が高いほど、また印加電圧が低いほど、通電性が悪化することとなる。工具電極、被加工物あるいは測定子の接触に付着物が介在すると、工具電極、被加工物あるいは測定子にキズや圧痕が生じることもある。印加電圧が低いと、被加工物の材質の電気抵抗、熱処理の有無等によっては、物理的な接触が始まったときにようやく通電が検出されることもあり得る。この場合も、主軸が停止するまでに工具電極、被加工物あるいは測定子に過剰な負荷がかかることにより、キズや圧痕等が生じることとなる。
工具電極、被加工物あるいは測定子の物理的な接触の際に、衝突による衝撃があった場合、過渡応答による位置情報の誤差を生じさせることがある。このため、主軸は、通電を一旦検出してから、それまでの移動方向とは逆に移動し、通電による接触の検知のための動作を再度あるいは任意回数繰り返すことがある。このとき、主軸の移動速度を小さくすると過渡応答による誤差を小さくできる一方、位置決め動作に要する時間が長くなる。主軸の移動速度を大きくすると、工具電極、被加工物あるいは測定子の形状や剛性によっては振動や弾性変形を生じさせ、正確な位置情報が得られないこともある。このため、放電加工装置は、通電による接触の検知のための主軸の移動速度を適切に制限することも課題の一つとされている。
近年、工具電極にワイヤ線を用いるワイヤ放電加工装置や工作機械等の位置決め動作において、主軸の過負荷により工具電極等の干渉を検出する技術が実現されている(例えば、特許文献1参照)。過負荷が検出された場合に、それ以降の位置決め動作を停止させることで、工具電極、測定子等の治具、装置本体、被加工物の損傷の抑制を図ることとしている。なお、形彫放電加工装置では、作業者が位置決めを行う場合が多いことから、干渉が無い場所における位置決めを作業者が実施することで損傷を抑制することができる。
特開平4−129646号公報
放電加工装置は、テーブル定盤が絶縁体である場合や被加工物の電気抵抗が高い場合、通電による工具電極、被加工物あるいは測定子の接触の検出が有効に機能しない場合がある。また、通電による接触の検出が電気抵抗等によって機能していないことを作業者が認識できていない場合や、接触の検出のための機構が故障により機能しない場合もあり得る。このような場合に位置決め動作を続行すると、工具電極、測定子等の治具、装置本体、被加工物を損傷させてしまうことがある。主軸の過負荷の検出により主軸を停止させる従来の技術は、主軸自体の保護が可能であっても、位置決め動作における異常によって生じ得る不具合の十分な抑制が困難となる。なお、主軸の過負荷は、装置本体の故障へとつながるものであるため、自動的、あるいはアラームに応じた操作による強制停止による作業の中断ややり直しを要することにもなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、位置決め動作による工具電極、測定子等の治具、装置本体、被加工物の損傷を低減可能とし、異常によって生じ得る不具合の十分な抑制を可能とする放電加工装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、主軸に取り付けられる工具電極、および前記工具電極に代えて取り付けられる測定子のいずれかを第1接触体、前記工具電極を使用する加工の対象とする被加工物、および前記被加工物に取り付けられる測定子のいずれかを第2接触体として、前記第1接触体および前記第2接触体の間の通電により、前記第1接触体および前記第2接触体の接触を検出する接触検出部と、前記主軸の駆動を制御する主軸駆動制御部を備え、前記接触検出部による検出結果を基に、前記工具電極および前記被加工物の位置関係を認識する数値制御装置と、を有する放電加工装置であって、前記第1接触体と前記第2接触体とが接触する以前の非接触段階において、前記第1接触体および前記第2接触体の間があらかじめ設定された残距離となったときに検出信号を出力する非接触位置検出部と、前記主軸に加わる負荷を検出する負荷検出部と、の少なくとも一方を有し、前記主軸駆動制御部は、前記非接触位置検出部が前記検出信号を出力してからの前記主軸の移動量が前記残距離を超えた場合、および前記負荷検出部による検出結果から過負荷である旨が判定された場合、の少なくとも一方において、前記主軸の移動を停止させることを特徴とする。
本発明にかかる放電加工装置は、通電による接触検出機能に故障が生じた場合や、検出の遅れが生じた場合に、工具電極、測定子等の治具、装置本体、被加工物の損傷を低減させる。また、放電加工装置は、工具電極、測定子等の治具、装置本体、被加工物の治具の損傷等の異常によって生じ得る二次的な不具合の発生を抑制させることが可能となる。さらに、放電加工装置は、主軸の過負荷を未然に、あるいは瞬時に解消可能とすることで、強制停止による作業の中断ややり直しを低減させることもできる。
図1は、本発明にかかる放電加工装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1にかかる放電加工装置のうち、主軸の駆動を制御するための構成を示すブロック図である。 図3は、放電加工装置による位置決め動作の処理手順を示すフローチャートである。 図4は、被加工物へ向けて工具電極を移動させている状態を示す模式図である。 図5は、被加工物および工具電極の間の距離があらかじめ設定された残距離となった状態を示す模式図である。 図6は、被加工物に工具電極が衝突している状態を示す模式図である。 図7は、被加工物に工具電極を衝突させた場合における主軸移動量と負荷検出値との関係の例を示す図である。 図8は、実施の形態2にかかる放電加工装置のうち、主軸の駆動を制御するための構成を示すブロック図である。 図9は、放電加工装置による位置決め動作の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、実施の形態2の比較例の場合における工具電極の移動について説明する模式図である。 図11は、実施の形態2の場合における工具電極の移動について説明する模式図である。 図12は、アプローチ速度と、過渡応答による位置情報の誤差との関係の例を示す図である。 図13は、過渡応答について説明する図である。 図14は、実施の形態3にかかる放電加工装置のうち、主軸の駆動を制御するための構成を示すブロック図である。 図15は、過負荷判定閾値データベースに格納されているデータの例を示す図である。 図16は、放電加工装置の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかる放電加工装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる放電加工装置の構成を示すブロック図である。放電加工装置1は、主軸11、電源制御装置12、数値制御装置13、駆動装置14、加工槽15および工具電極16を有する。
放電加工装置1は、主軸11に取り付けられた工具電極16と、加工槽15に設置された被加工物17との加工間隙に加工液を供給して、放電加工を行う。駆動装置14は、数値制御装置13による制御に応じて主軸11を駆動する。電源制御装置12は、工具電極16と被加工物17との間に電力を供給する電源を制御する。
図2は、実施の形態1にかかる放電加工装置のうち、主軸の駆動を制御するための構成を示すブロック図である。放電加工装置1は、主軸11に取り付けられた第1接触体である工具電極16と、第2接触体である被加工物17との間にあらかじめ決められた電圧を印加し、工具電極16と被加工物17とが接触した際の通電により、数値制御装置13において工具電極16と被加工物17との位置関係を認識する。
ここでは、主軸11に取り付けられる第1接触体として工具電極16を使用し、第2接触体とする被加工物17の位置決めを行う場合を例とする。第1接触体としては、工具電極16に代えて取り付けられる測定子を使用しても良い。放電加工装置1は、第2接触体として、被加工物17の任意の位置に取り付けられる測定子を使用しても良い。測定子としては、例えば基準球等を使用する。
数値制御装置13は、通電検出入力部22、第1の停止判定部23、非接触位置検出入力部25、第2の停止判定部26、負荷検出入力部28、第3の停止判定部29、主軸駆動制御部30、座標位置記憶部31および異常状態表示部32を有する。
通電検出センサ21は、第1接触体および第2接触体の間の通電により、第1接触体および第2接触体の接触を検出する接触検出部として機能する。通電検出入力部22は、通電検出センサ21からの検出結果の入力を受け付ける。第1の停止判定部23は、通電検出入力部22へ入力された検出結果に応じて、主軸11の移動を停止させるか否かを判定する。数値制御装置13は、通電検出センサ21による検出結果を基に、工具電極16および被加工物17の位置関係を認識する。
非接触位置検出センサ24は、第1接触体と第2接触体とが接触する以前の非接触段階において、第1接触体および第2接触体の間があらかじめ設定された残距離となったときに検出信号を出力する非接触位置検出部として機能する。非接触位置検出入力部25は、非接触位置検出センサ24からの検出信号の入力を受け付ける。第2の停止判定部26は、非接触位置検出入力部25への検出信号の入力の有無に応じて、主軸11の移動を停止させるか否かを判定する。
ドライブユニット27は、主軸駆動制御部30による制御に応じて主軸11を駆動する。また、ドライブユニット27は、主軸11に加わる負荷を検出する負荷検出部として機能する。負荷検出入力部28は、ドライブユニット27からの検出結果の入力を受け付ける。第3の停止判定部29は、負荷検出入力部28へ入力された検出結果に応じて、主軸11の移動を停止させるか否かを判定する。
主軸駆動制御部30は、ドライブユニット27を制御する。主軸駆動制御部30は、第1の停止判定部23、第2の停止判定部26および第3の停止判定部29のいずれかが主軸11の移動を停止させる旨の判定を行った場合に、主軸11の移動を停止させる。座標位置記憶部31は、第1接触体および第2接触体の接触が検知された位置の座標を記憶する。
異常状態表示部32は、第2の停止判定部26および第3の停止判定部29の少なくとも一方が主軸11の移動を停止させる旨の判定を行った場合に、通電による接触検出機能に異常が生じたことを表示によって報知する。
このような構成を有する放電加工装置1の動作処理手順について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。図3は、放電加工装置による位置決め動作の処理手順を示すフローチャートである。作業者は、工具電極16および被加工物17による位置決め動作を開始するに際し、過負荷判定閾値を設定する(ステップS10)。過負荷判定閾値は、第3の停止判定部29における過負荷判定の基準とする。
主軸駆動制御部30は、測定開始位置へ主軸11を移動させる(ステップS11)。次に、主軸駆動制御部30は、測定開始位置から所定のアプローチ速度で、被加工物17へ工具電極16を近づけていき、被加工物17の端面の位置決めを開始する(ステップS12)。主軸駆動制御部30は、例えば、図4に示すように、被加工物17の端面19に向けて移動方向Aへ工具電極16を近づけていく。
非接触位置検出センサ24は、例えば、光を射出する射出部と、光を検出する光検出部とを備える。移動方向Aへ工具電極16を移動させていき、図5に示すように端面19および工具電極16の間の距離があらかじめ設定された残距離Lとなったときに、非接触位置検出センサ24は、射出部から射出し被加工物17で反射した光を、光検出部にて検出する。非接触位置検出センサ24は、射出部から射出し被加工物17で反射した光を光検出部にて検出すると、検出信号を出力する。第2の停止判定部26は、工具電極16および被加工物17の間の通電による接触を検出するまでの間に、ステップS13において、非接触位置検出センサ24から非接触位置検出入力部25への検出信号の入力の有無を判定する。
非接触位置検出入力部25への検出信号の入力がある場合(ステップS13、Yes)、第2の停止判定部26は、非接触位置検出入力部25への検出信号の入力があった時点からの主軸11の移動量を監視する(ステップS14)。非接触位置検出入力部25への検出信号の入力が無い場合(ステップS13、No)、数値制御装置13は主軸11の移動を続行しつつ、非接触位置検出センサ24から非接触位置検出入力部25への検出信号の入力を待機する。
第1の停止判定部23は、ステップS15において、通電検出センサ21から通電検出入力部22への検出信号の入力の有無を判定する。通電検出入力部22への検出信号の入力があった場合(ステップS15、Yes)、第1の停止判定部23は、主軸11の移動を停止させる旨の判定を行う。主軸駆動制御部30は、第1の停止判定部23による判定結果に応じて、主軸11の移動を停止させる。数値制御装置13は、被加工物17および工具電極16の接触が検知された位置の座標を座標位置記憶部31が記憶することで、位置決め動作を完了する(ステップS16)。これにより、放電加工装置1は、位置決め動作の処理を終了する。
通電検出入力部22への検出信号の入力が無い場合(ステップS15、No)、第2の停止判定部26は、ステップS14における監視開始からの主軸11の移動量が残距離Lを超えたか否かを判定する(ステップS17)。
第2の停止判定部26は、主軸11の移動量が残距離Lを超えたと判定した場合(ステップS17、Yes)、通電による接触検出機能に異常が生じているとして、主軸11の移動を停止させる旨の判定を行う。主軸駆動制御部30は、第2の停止判定部26による判定結果に応じて、主軸11の移動を停止させる。異常状態表示部32は、通電による接触検出機能に異常が生じた旨を表示する(ステップS18)。これにより、放電加工装置1は、位置決め動作の処理を終了する。
主軸11の移動量が残距離Lと一致したときに、工具電極16は、端面19に到達している。工具電極16および被加工物17の間の通電による接触を検出する以前であるにもかかわらず主軸11の移動量が残距離Lを超える場合とは、図6に示すように、工具電極16が既に端面19に衝突し、さらに移動方向Aへ移動している状態を示している。このような場合に主軸11の移動を停止させることで、放電加工装置1は、工具電極16が被加工物17に接触しているにもかかわらずそのまま主軸11の移動を継続させようとすることを抑制させる。これにより、放電加工装置1は、通電による接触検出機能の異常による工具電極16や被加工物17、装置本体の損傷を抑制させることができる。
主軸11の移動量が残距離を超えたことが第2の停止判定部26において判定されない場合(ステップS17、No)、第3の停止判定部29は、ドライブユニット27から負荷検出入力部28へ入力された検出結果から、工具電極16および被加工物17に過負荷が生じているか否かを判定する(ステップS19)。第3の停止判定部29は、負荷検出入力部28へ入力された負荷検出値と、ステップS10で設定された過負荷判定閾値との比較により、過負荷であるか否かを判定する。
負荷検出値が過負荷判定閾値を超える場合、第3の停止判定部29は、工具電極16および被加工物17に過負荷が生じていると判定する(ステップS19、Yes)。この場合、第3の停止判定部29は、通電による接触検出機能に異常が生じているとして、主軸11の移動を停止させる旨の判定を行う。主軸駆動制御部30は、第3の停止判定部29による判定結果に応じて、主軸11の移動を停止させる。異常状態表示部32は、通電による接触検出機能に異常が生じた旨を表示する(ステップS18)。これにより、放電加工装置1は、位置決め動作の処理を終了する。
負荷検出値が過負荷判定閾値を超えていない場合、第3の停止判定部29は、工具電極16および被加工物17に過負荷が生じていないと判定する(ステップS19、No)。この場合、数値制御装置13は、工具電極16の移動を続行しつつ、ステップS15からの手順を繰り返す。
負荷検出値が過負荷判定閾値を超える場合とは、工具電極16が既に端面19に衝突し、さらに移動方向Aへ移動しようとしている状態を示している。放電加工装置1は、過負荷であることを検知した場合に主軸11の移動を停止させることで、工具電極16が被加工物17に接触しているにもかかわらずそのまま主軸11の移動を継続させようとすることを抑制させる。これにより、放電加工装置1は、通電による接触検出機能の異常による、工具電極16や被加工物17、装置本体の損傷を抑制させることができる。
図7は、被加工物に工具電極を衝突させた場合における主軸移動量と負荷検出値との関係の例を示す図である。主軸11は、停止状態(主軸移動量ゼロ)から加速状態C1、定速状態C2、衝突状態C3および停止状態C4と移行する。
定速状態C2にて工具電極16が被加工物17に衝突した場合、衝突があった位置から主軸11が移動を続けるに従い、ドライブユニット27が検出する負荷検出値は増加していく。過負荷判定閾値をTh2とする場合における、衝突後のオーバーシュート量がOs2であるとすると、過負荷判定閾値をTh2より大きいTh1とした場合、オーバーシュート量はOs2より大きいOs1に増加する。ただし、過負荷判定閾値を小さく設定するほど、第3の停止判定部29は、負荷検出値のばらつきによる誤判定を起こし易くなる。
衝突後の主軸11の移動量と負荷検出値との関係は、第1接触体とする工具電極16あるいは測定子、第2接触体とする被加工物17あるいは測定子の形状、材質の電気抵抗、熱処理の有無等に依存する。そのため、過負荷判定閾値は、工具電極16、被加工物17、測定子の形状、材質、熱処理の有無等に応じて適宜設定可能であることが望ましい。
過負荷による主軸11の停止制御は、特に、工具電極16、被加工物17、測定子の剛性が十分に大きく、衝突後の負荷検出値に変化が生じる場合に適している。過負荷判定の適切な閾値を設定することで、工具電極16、被加工物17、測定子の接触に付着物が介在する等による通電検出の異常の場合に、工具電極16、被加工物17、測定子にキズや圧痕が付くことを抑制できる。
また、主軸11の移動量が残距離を超えることによる主軸11の停止制御は、特に、工具電極16、被加工物17、測定子の剛性が比較的小さく、衝突後の負荷検出値に変化が生じにくい場合に適している。これにより、衝突の状態が負荷検出値に現れにくいような工具電極16、被加工物17、測定子についても、通電検出の異常の場合に、キズや圧痕が付くことを抑制できる。
放電加工装置1は、過負荷による主軸11の停止制御、主軸11の移動量が残距離を超えることによる主軸11の停止制御の少なくとも一方を実施するものであれば良いものとする。これにより、放電加工装置1は、通電による接触検出機能に異常が生じた場合におけるキズや圧痕を抑制させる効果を得ることができる。なお、放電加工装置1は、第1接触体の移動により被加工物17の位置決めを実施する場合の手順を、第2接触体の移動による工具電極16の位置決めを実施する場合の手順に応用しても良い。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2にかかる放電加工装置のうち、主軸の駆動を制御するための構成を示すブロック図である。数値制御装置40は、通電検出入力部22、第1の停止判定部23、非接触位置検出入力部25、主軸速度制御部41、主軸駆動制御部30および座標位置記憶部31を有する。
主軸速度制御部41は、非接触位置検出入力部25へ入力された検出結果に応じて、アプローチ速度を決定する。主軸駆動制御部30は、第1の停止判定部23が主軸11の移動を停止させる旨の判定を行った場合に、主軸11の移動を停止させる。また、主軸駆動制御部30は、主軸速度制御部41により決定されたアプローチ速度で主軸11を移動させる制御を実施する。
なお、本実施の形態にかかる放電加工装置1は、実施の形態1と同様に、過負荷による主軸11の停止制御、主軸11の移動量が残距離を超えることによる主軸11の停止制御の少なくとも一方を実施するものとする。過負荷による主軸11の停止制御、主軸11の移動量が残距離を超えることによる主軸11の停止制御について、実施の形態1と同様の構成については、説明を適宜省略するものとする。
ここでは、主軸11に取り付けられる第1接触体として工具電極16を使用し、第2接触体とする被加工物17の位置決めを行う場合を例とする。第1接触体としては、工具電極16に代えて取り付けられる測定子を使用しても良い。さらに、放電加工装置1は、第2接触体として、被加工物17の任意の位置に取り付けられる測定子を使用しても良い。
このような構成を有する放電加工装置1の動作処理手順について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。図9は、放電加工装置による位置決め動作の処理手順を示すフローチャートである。作業者は、工具電極16および被加工物17による位置決め動作を開始するに際し、過負荷判定閾値を設定する(ステップS20)。
主軸駆動制御部30は、測定開始位置へ主軸11を移動させる(ステップS21)。次に、主軸駆動制御部30は、測定開始位置から一定のアプローチ速度で、被加工物17へ工具電極16を近づけていき、被加工物17の端面の位置決めを開始する(ステップS22)。
一定のアプローチ速度で主軸11を移動させていき、被加工物17および工具電極16の間の距離があらかじめ設定された残距離Lとなったときに、非接触位置検出センサ24は、被加工物17で反射した光を検出する。主軸速度制御部41は、ステップS23において、非接触位置検出センサ24から非接触位置検出入力部25への検出信号の入力の有無を判定する。
非接触位置検出入力部25への検出信号の入力がある場合(ステップS23、Yes)、主軸速度制御部41は、アプローチ速度をそれまでよりも減速させる(ステップS24)。非接触位置検出入力部25への検出信号の入力が無い場合(ステップS23、No)、数値制御装置13は、それまでのアプローチ速度での主軸11の移動を続行しつつ、非接触位置検出センサ24から非接触位置検出入力部25への検出信号の入力を待機する。
図10は、本実施の形態の比較例の場合における工具電極の移動について説明する図である。図11は、本実施の形態の場合における工具電極の移動について説明する図である。ここでは、第1接触体である工具電極16を、第2接触体である測定子42へ接触させる場合を例とする。
図10に示す比較例の場合、測定時間の短縮のために、測定開始位置から測定子42へ接触するまでの移動M1におけるアプローチ速度を高速にしている。工具電極16を高速に移動させ、測定子42との接触により停止させる場合、過渡応答による位置情報の誤差を生じさせることがある。過渡応答による位置情報の誤差は、工具電極16および測定子42の形状や剛性によっても変化し得る。このため、工具電極16は、通電を一旦検出してから、それまでの移動方向とは逆に移動し、接触による通電のための低速な移動M2を再度あるいは任意回数繰り返すこととなる。
図12は、アプローチ速度と、過渡応答による位置情報の誤差との関係の例を示す図である。ここでは、アプローチ速度3.0、6.0、30.0、300.0および570.0(mm/min)におけるドループ(μm)およびオーバーシュート量(μm)を示している。例えば、アプローチ速度570.0mm/minでは、過渡応答によるオーバーシュート量が最大で55.0μm発生している。このような過渡応答による誤差を考慮して、一般的には、30.0mm/min程度のアプローチ速度を採用する場合が多い。この場合、過渡応答による誤差を低減可能である一方、測定時間を増大させることとなる。
図13は、アプローチ速度570.0mm/minの場合における過渡応答について説明する図である。図示するグラフの縦軸は位置(μm)、横軸は時間(sec)とする。通電信号Sの立ち上がりのタイミングで工具電極16を一旦逆方向へ移動させてから、通電信号Sの立ち上がりがあった位置の付近へ工具電極16を戻す位置指令P0に対して、工具電極16は過渡応答により最大でおよそ55μmのオーバーシュートOsを生じさせた後、通電信号Sの立ち上がりがあった位置へ調整される。
図11に示す本実施の形態の場合、主軸速度制御部41は、非接触位置検出センサ24が検出信号を出力してからの主軸11の移動速度を、非接触位置検出センサ24が検出信号を出力する前における主軸11の移動速度に対して低くする。主軸速度制御部41は、測定開始位置から非接触位置検出入力部25への検出信号の入力があるまでの移動M1についてはアプローチ速度を高速、例えば570.0mm/min程度とする。また、主軸速度制御部41は、非接触位置検出入力部25への検出信号の入力から測定子42への接触までの移動M2については、過渡応答による位置情報の誤差を抑制可能な程度、例えば30.0mm/min程度にまでアプローチ速度を減速させる。
非接触位置検出センサ24が検出信号を出力する残距離L(図5参照)は、過渡応答により生じ得る誤差に対して大きくなるように設定される。例えば、移動M1におけるアプローチ速度を570.0mm/minとする場合、残距離Lは例えば100μm以上と設定される。
第1の停止判定部23は、ステップS25において、通電検出センサ21から通電検出入力部22への検出信号の入力の有無を判定する。通電検出入力部22への検出信号の入力があった場合(ステップS25、Yes)、第1の停止判定部23は、主軸11の移動を停止させる旨の判定を行う。主軸駆動制御部30は、第1の停止判定部23による判定結果に応じて、主軸11の移動を停止させる。数値制御装置13は、被加工物17および工具電極16の接触が検知された位置の座標を座標位置記憶部31が記憶することで、位置決め動作を完了する(ステップS26)。
通電検出入力部22への検出信号の入力が無い場合(ステップS25、No)、通電検出入力部22への検出信号の入力が認められた時点で位置決め動作を完了する(ステップS26)。これにより、放電加工装置1は、位置決め動作の処理を終了する。
実施の形態2によれば、放電加工装置1は、位置決め動作においてアプローチ速度を大きくした場合でも非接触位置検出センサ24による検出信号の出力後はアプローチ速度を減速するため、過渡応答による位置誤差を小さくすることが可能となる。放電加工装置1は、非接触位置検出センサ24による検出信号の出力までのアプローチ速度を高速にできることで、測定時間を短縮させることが可能となる。過渡応答による位置誤差と位置決め動作に要する時間の増大との低減を図り得る最適なアプローチ速度は、作業者自身によって確定することは非常に困難である。放電加工装置1は、主軸速度制御部41を備える数値制御装置40を採用することで、容易かつ早急に、最適化されたアプローチ速度を確定することができる。
放電加工装置1は、通電検出センサ21により通電を確認してから、それまでの移動方向とは逆に工具電極16を移動させ、低速な移動を再度あるいは任意回数繰り返す動作を不要とすることができる。また、放電加工装置1は、工具電極16、被加工物17、測定子の形状や剛性による振動の発生や、弾性変形により正確な位置情報が得られないという問題点を解決することも可能となる。なお、放電加工装置1は、第1接触体の移動により被加工物17の位置決めを実施する場合の手順を、第2接触体の移動による工具電極16の位置決めを実施する場合の手順に応用しても良い。
実施の形態3.
図14は、実施の形態3にかかる放電加工装置のうち、主軸の駆動を制御するための構成を示すブロック図である。数値制御装置50は、通電検出入力部22、第1の停止判定部23、負荷検出入力部28、第3の停止判定部29、主軸駆動制御部30、座標位置記憶部31、異常状態表示部32、過負荷判定閾値データベース51および過負荷判定閾値決定部52を有する。
過負荷判定閾値データベース51は、過負荷の判定のための過負荷判定閾値を格納する。過負荷判定閾値決定部52は、諸元データ53を参照し、過負荷判定閾値データベース51から読み出す過負荷判定閾値54を決定する。諸元データ53は、工具電極16、被加工物17、測定子のサイズや材質等にかかるデータとする。
図15は、過負荷判定閾値データベースに格納されているデータの例を示す図である。ここでは、過負荷判定閾値データベース51は、分類(部位名)、材質およびサイズごとに、過負荷判定閾値を対応付けて格納している。過負荷判定閾値は、例えば、過負荷ではないと判定される負荷検出値の上限値と、あらかじめ設定された標準値との差分を割合として表したものとする。
このような構成を有する放電加工装置1の動作処理手順について、図16のフローチャートを参照しながら説明する。図16は、放電加工装置の処理手順を示すフローチャートである。作業者は、放電加工装置1の自動運転による加工作業の開始に際し、図面等を参照して、工具電極16による被加工物17の加工位置を入力する(ステップS30)。
作業者は、使用する加工条件を設定するため、諸元データの入力により加工条件を検索する(ステップS31)。加工条件とは、電源制御装置12(図1参照)に設定する加工電圧のパルス幅、電圧レベル等のデータの他、加工屑を排出するための主軸11の上下移動動作に関するデータ、第1接触体および第2接触体の間の電圧を一定にするための主軸11の動作に関するデータ等を含む。
加工条件の検索のための諸元データとは、工具電極16や被加工物17の材質、サイズ、および目標加工面粗さ等とする。放電加工装置1は、加工条件の検索のために入力された諸元データの中で過負荷判定閾値を決定するために必要な材質、サイズ等のデータを、付帯データとして、加工条件と一緒に出力する(ステップS32)。
次に、作業者は、工具電極16および被加工物17の位置決めを自動実行するために必要な諸元データ53を放電加工装置1へ入力し、測定プログラムを作成する(ステップS33)。測定プログラムを作成すると、作業者は、測定プログラムを開始させる(ステップS34)。測定プログラムを開始させると、作業者は、被加工物17の位置決めのために、主軸11に測定子を取り付ける(ステップS35)。
過負荷判定閾値決定部52は、過負荷判定閾値データベース51への諸元データ53の照合により、被加工物17の位置決めにおける過負荷判定閾値を決定する(ステップS36)。放電加工装置1は、実施の形態1と同様に、過負荷による接触検知機能を有効とした状態で、被加工物17の位置決め動作を実施する(ステップS37)。
次に、作業者は、工具電極16の位置決めのために、主軸11に工具電極16を取り付ける(ステップS38)。過負荷判定閾値決定部52は、過負荷判定閾値データベース51への諸元データ53の照合により、工具電極16の位置決めについての過負荷判定閾値を決定する(ステップS39)。放電加工装置1は、実施の形態1と同様に、過負荷による接触検知機能を有効とした状態で、工具電極16の位置決め動作を実施する(ステップS40)。
以上により位置決め動作を完了すると、放電加工装置1は、加工シーケンスを実行する(ステップS41)。次に、被加工物17の加工に使用する工具電極16の全てのうち位置決め動作および加工シーケンスの実行を完了してないものがある場合は(ステップS42、No)、作業者は、他の工具電極16について、ステップS38からの手順を繰り返す。被加工物17の加工に使用する工具電極16の全てについて位置決め動作および加工シーケンスの実行を完了している場合(ステップS42、Yes)、放電加工装置1は、自動運転による加工作業を終了する。
実施の形態3によれば、放電加工装置1は、加工条件の検索や測定プログラムの作成において入力する諸元データを利用して最適な過負荷判定閾値を算出し、加工条件列のデータとして過負荷判定閾値を組み込む。作業者は、工具電極16等に応じて最適な過負荷判定閾値を採用して、過負荷を監視することができる。このため、例えば加工屑の排出のための主軸11の上下移動について移動量の設定を誤って工具電極16を被加工物17に衝突させてしまった場合や、プログラムミスにより自動運転中に非通電部分に工具電極16を衝突させてしまった場合等に、衝突時のオーバーシュート量を小さくすることが可能となる。
なお、本実施の形態にかかる放電加工装置1は、実施の形態1と同様に、主軸11の移動量が残距離を超えることによる主軸11の停止制御を実施するものしても良い。
1 放電加工装置
11 主軸
12 電源制御装置
13 数値制御装置
14 駆動装置
15 加工槽
16 工具電極
17 被加工物
19 端面
21 通電検出センサ
22 通電検出入力部
23 第1の停止判定部
24 非接触位置検出センサ
25 非接触位置検出入力部
26 第2の停止判定部
27 ドライブユニット
28 負荷検出入力部
29 第3の停止判定部
30 主軸駆動制御部
31 座標位置記憶部
32 異常状態表示部
40 数値制御装置
41 主軸速度制御部
42 測定子
50 数値制御装置
51 過負荷判定閾値データベース
52 過負荷判定閾値決定部
53 諸元データ
54 過負荷判定閾値

Claims (5)

  1. 主軸に取り付けられる工具電極、および前記工具電極に代えて取り付けられる測定子のいずれかを第1接触体、前記工具電極を使用する加工の対象とする被加工物、および前記被加工物に取り付けられる測定子のいずれかを第2接触体として、前記第1接触体および前記第2接触体の間の通電により、前記第1接触体および前記第2接触体の接触を検出する接触検出部と、
    前記主軸の駆動を制御する主軸駆動制御部を備え、前記接触検出部による検出結果を基に、前記工具電極および前記被加工物の位置関係を認識する数値制御装置と、を有する放電加工装置であって、
    前記第1接触体と前記第2接触体とが接触する以前の非接触段階において、前記第1接触体および前記第2接触体の間があらかじめ設定された残距離となったときに検出信号を出力する非接触位置検出部と、
    前記主軸に加わる負荷を検出する負荷検出部と、の少なくとも一方を有し、
    前記主軸駆動制御部は、前記非接触位置検出部が前記検出信号を出力してからの前記主軸の移動量が前記残距離を超えた場合、および前記負荷検出部による検出結果から過負荷である旨が判定された場合、の少なくとも一方において、前記主軸の移動を停止させることを特徴とする放電加工装置。
  2. 前記主軸駆動制御部は、前記移動量が前記残距離を超えた場合であって、かつ前記接触検出部において前記第1接触体および前記第2接触体の接触が検出されない場合に、前記主軸の移動を停止させることを特徴とする請求項1に記載の放電加工装置。
  3. 前記主軸駆動制御部は、前記負荷検出部による検出結果から過負荷である旨が判定された場合であって、かつ前記接触検出部において前記第1接触体および前記第2接触体の接触が検出されない場合に、前記主軸の移動を停止させることを特徴とする請求項1または2に記載の放電加工装置。
  4. 前記主軸を移動させる速度を制御する主軸速度制御部をさらに有し、
    前記主軸速度制御部は、前記非接触位置検出部が前記検出信号を出力してからの前記主軸の移動速度を、前記非接触位置検出部が前記検出信号を出力する前の前記主軸の移動速度より低くすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の放電加工装置。
  5. 前記負荷検出部による検出結果から過負荷であるか否かを判定するための過負荷判定閾値を、前記工具電極、前記被加工物および前記測定子の少なくともいずれかにかかる諸元データに応じて決定する過負荷判定閾値決定部をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の放電加工装置。
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