JP4684441B2 - 粘着ラベル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、内容物を充填した容器のキャップと容器本体の両者にかかるように貼付することができ、貼付された後に剥がされた場合、剥がされた事実が容易に発見でき、剥がされた事実の隠滅を防止できる粘着ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、医薬品や危険物などの化学薬品を充填した容器には、異物混入を防ぐ為に、容器本体とキャップの両者にかかるように粘着ラベルを貼付することが行われている。従来の粘着ラベルは、紙基材に粘着剤層を設けたものであり、キャップを開けると粘着ラベルが破れるのでキャップを開けたことが判明するというものである。しかし、この粘着ラベルは、上記二層構造であるために、粘着剤層とキャップの界面から剥離させることが可能であり、異物を混入した後剥離された粘着ラベルを再度貼付することが可能であり、その場合異物の混入の事実を容易に発見できないという問題点がある。
一方、洗剤、シャンプーなどの内容物を充填した容器は、異物の混入を防ぐ為に、容器本体の取出し口にキャップをした状態で搬送、販売されているが、従来粘着ラベルを貼付することは行われていない。
近年、洗剤、シャンプーなどの内容物を充填した容器にも、異物混入防止を図る要望があり、剥がされた事実が容易に発見でき、剥がされた事実の隠滅を防止できる粘着ラベルの開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この粘着ラベルの開発に当たっては、以下の点を特に考慮する必要がある。
第一に、洗剤、シャンプー、油などの内容物を充填した容器は、通常容器本体に比べて取出し口が小さくなっているものが多く、閉じたキャップの下端部では容器本体の大きさが急激に拡大し、キャップ表面と容器本体表面の勾配角度が約70〜90度程度になっているものが多いので、このような急激に勾配角度が変化する表面(以下、3次元曲面という。)に粘着ラベルを密着させ、長期間に亘って接着状態を保持することが必要である。
また、洗剤、シャンプー、油等の滑り性の液体がキャップに付着した場合にもキャップの開閉がスムーズに行えるようにキャップの表面は、細かい溝などの滑り防止構造が形成されているので、このような凹凸面にも粘着ラベルをしっかり接着することが必要である。
【0004】
さらに、キャップが取付けられた容器のキャップと容器本体の両者にかかるように粘着ラベルを貼付するには、通常人手でなく、連続した剥離シート上に一定形状に形成された粘着ラベルが多数設けられた粘着ラベルシートを用い、剥離シートの進行方向を剥離プレートなどにより急激に変えることにより、粘着ラベルの一部を剥離シート上から剥離させ、被着体に貼付するようにしたラベリングマシンで行われるので、確実に粘着ラベルが剥離できるラベリング特性を有することが必要である。
したがって、本発明は、上記課題を解決し、内容物を充填した容器のキャップと容器本体に封止印用に貼付することができ、貼付された後に剥がされた場合、剥がされた事実が容易に発見でき、剥がされた事実の隠滅を防止できる粘着ラベルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定のフィルム基材と粘着剤層の間に特定の脆質樹脂層を設け、フィルム基材のこわさを特定の範囲にし、また、フィルム基材と脆質樹脂層の界面に剥離性を持たせることにより、粘着ラベルを被着体に貼付後に剥がすと粘着ラベル全体が剥離するのではなく、フィルム基材のみが剥離し、さらに、剥がされたフィルム基材を脆質樹脂層に再度貼付しようとしても接着しない性質を脆質樹脂層に持たせることにより、上記課題を解決できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、フィルム基材、脆質樹脂層及び粘着剤層が順次積層され、該フィルム基材がポリオレフィンフィルムであり、該フィルム基材のTAPPI T543pm‐84に準拠して測定したこわさが10〜100mgの範囲であり、該脆質樹脂層がアクリル樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体を固形分比でアクリル樹脂100質量部に対してエチレン−酢酸ビニル共重合体5〜60質量部の割合で含有する混合物で構成され、該脆質樹脂層がフィルム基材に対する剥離性を有し、かつ剥離後のフィルム基材への再接着性を有しないものであることを特徴とする粘着ラベルを提供するものである
また、本発明は、上記粘着ラベルにおいて、フィルム基材がポリプロピレンフィルムである粘着ラベルを提供するものである。
また、本発明は、上記粘着ラベルにおいて、フィルム基材と脆質樹脂層の剥離強度が350〜950mN/25mmであり、フィルム基材のTAPPI T543pm‐84に準拠して測定したこわさが15〜60mgの範囲である粘着ラベルを提供するものである。
また、本発明は、上記粘着ラベルにおいて、フィルム基材がポリプロピレンフィルムである粘着ラベルを提供するものである。
また、本発明は、上記粘着ラベルにおいて、脆質樹脂層の厚みが1〜50μmの範囲である粘着ラベルを提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1に基づいて説明する。
図において、1は本発明の粘着ラベル、2はフィルム基材、3は脆質樹脂層、4は粘着剤層である。
本発明の粘着ラベル1において、フィルム基材2としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィンらなるフィルムが使用できるが、特に、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンから成るフィルムが好ましく用いられる。フィルム基材2は、一軸延伸または二軸延伸されたものであってもよいが、二軸延伸されたものが好ましい。フィルム基材2は、単層であってもよいし、同種又は異種の2層以上の多層であってもよい。また、フィルム基材2は、耐水性のあるものが好ましい。耐水性があると、水に濡れても破れる等の破損が生じることがない。
【0007】
TAPPI T543pm‐84に準拠して測定したこわさは、加えられた曲げ応力に対する抵抗能力であり、本発明において具体的にはフィルム基材2の柔軟性やいわゆる腰の強さを表わすものである。
フィルム基材2は、TAPPI T543pm‐84に準拠して測定したこわさが10〜100mgの範囲であり、特に15〜60mgの範囲が好ましい。こわさが10mgより少ないと、フィルム基材2が柔らかすぎ、取り扱い性やラベリング適性に劣る。こわさが100mgを超えると、フィルム基材2が硬くなり、3次元曲面に追従できなくなり、また、被着体凹凸面に接着しづらくなる。こわさをこの範囲にすることにより、3次元曲面に粘着ラベル1を接着させ、長期間に亘って接着状態を保持することができ、また、被着体の凹凸面にも粘着ラベル1をしっかり接着することができ、更には好適なラベリング特性をも有することができる。
フィルム基材2の厚みは、特に制限ないが、通常10〜200μmであればよく、好ましくは20〜100μmである。
フィルム基材2は、透明であってもよいし、不透明であってもよい。
フィルム基材2の表面又は裏面には、印刷等により文字、記号、線、図形、絵などの表示層を設けることができる。
【0008】
本発明においては、フィルム基材2の裏面には、脆質樹脂層3が設けられている。
脆質樹脂層3は、フィルム基材2に対する剥離性を有する。この性質を有するが故に、粘着ラベル1を被着体に貼付後に剥がすと粘着ラベル1全体が剥離するのではなく、フィルム基材2のみが剥離し、脆質樹脂層3と粘着剤層4は被着体に貼付されたままとなる。さらに、脆質樹脂層3は、剥離後のフィルム基材2との再接着性を有しない。この性質を有するが故に、被着体から剥がされたフィルム基材2を被着体に貼付されたままの脆質樹脂層3に再度貼付しても接着しない。これにより、粘着ラベル1が、被着体から剥がされた事実を容易に認識することができる。更に、脆質樹脂層3は、脆質性を有していることから、粘着ラベル1を被着体に貼付後、フィルム基材2が全て剥がされた後、残留している脆質樹脂層3を被着体から剥がそうとした場合、被着体から粘着剤層4とともに部分的にしか剥がすことができず、これにより被着体から粘着ラベル1を剥がそうとした事実を容易に認識することができる。
【0009】
脆質樹脂層3はアクリル樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の混合物で構成される。アクリル樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の混合物の混合割合は、固形分比でアクリル樹脂100質量部に対して5〜60質量部が好ましく、20〜50質量部が特に好ましい。
なお、必要に応じて、酸化チタンやシリカ等の充填剤を前記樹脂に含有させ、脆質性を高めることもできる。
脆質樹脂層3は、透明であることが好ましい。
脆質樹脂層3の厚みは、1〜50μmが好ましく、5〜30μmが特に好ましい。
脆質樹脂層3をフィルム基材2の表面に設けるには、溶剤等で希釈した前記樹脂を塗布し、乾燥する方法、前記樹脂を熱押出しラミネートする方法などにより、行うことができる。
【0010】
本発明においては、脆質樹脂層3の裏面には、粘着剤層4が設けられる。
フィルム基材2の脆質樹脂層3に対する剥離強度は、被着体に対する粘着剤層4の剥離強度及び脆質樹脂層3に対する粘着剤層4の剥離強度より小さく設定する。フィルム基材2の脆質樹脂層3に対する剥離強度は、150〜1400mN/25mmが好ましく、350〜950mN/25mmが特に好ましい。なお、ここでいう剥離強度とは、JIS Z0237に準拠して測定したものである。フィルム基材2の脆質樹脂層3に対する剥離強度を調節するために、フィルム基材2の表面を表面処理してもよい。表面処理方法としては、例えば、コロナ放電処理、化学処理等が挙げられる。
【0011】
粘着剤層4に使用される粘着剤は、例えば、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、アクリル樹脂系粘着剤、ポリビニルエーテル樹脂系粘着剤、ウレタン樹脂系粘着剤、シリコーン樹脂系粘着剤などが挙げられる。合成ゴム系粘着剤の具体例としては、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム、イソプレンゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレンブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニル熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。アクリル樹脂系粘着剤の具体例としては、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、アクリロニトリルなどの単独重合体もしくは共重合体などが挙げられる。ポリビニルエーテル樹脂系粘着剤の具体例としては、ポリビニルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテルなどが挙げられる。シリコーン樹脂系粘着剤の具体例としては、ジメチルポリシロキサンなどが挙げられる。これらの粘着剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0012】
また、上記粘着剤層4には、必要に応じて粘着付与剤、軟化剤、老化防止剤、填料、染料又は顔料などの着色剤などを配合することができる。粘着付与剤としては、ロジン系樹脂、テルペンフェノール樹脂、テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹脂、石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂などが挙げられる。軟化剤としては、プロセスオイル、液状ゴム、可塑剤などが挙げられる。填料としては、シリカ、タルク、クレー、炭酸カルシウムなどが挙げられる。
粘着剤層4の厚みは、特に制限ないが、通常10〜100μmであればよく、好ましくは15〜50μmである。
【0013】
粘着剤層4の表面は、剥離シート5で覆ってもよい。また、剥離シート5を使用しないで、フィルム基材2の表面に剥離剤を塗布するなどにより剥離性を付与し、粘着ラベル1をロール巻きにして保存してもよい。このようにして、粘着剤層4表面を保護することができる。
剥離シート5としては、いずれのものを使用してもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアリレートなどの各種樹脂よりなるフィルムや、ポリエチレンラミネート紙、ポリプロピレンラミネート紙、クレーコート紙、樹脂コート紙、グラシン紙等の各種紙材を基材とし、この基材の粘着剤層4との接合面に、必要により剥離処理が施されたものを用いることができる。
この場合、剥離処理の代表例としては、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等の剥離剤よりなる剥離剤層の形成が挙げられる。
剥離シート5の厚みは、特に制限されず、適宜選定すればよい。
粘着剤層4は、フィルム基材2の片面に設けられた脆質樹脂層3に直接塗布、形成してもよく、また、剥離シート5の剥離剤層面に粘着剤を塗布、乾燥させ粘着剤層4を形成した後、脆質樹脂層3が設けられたフィルム基材2と貼り合わせてもよい。粘着剤層4の形成方法としては、特に制限なく種々の方法を用いることができ、例えば、エアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ナイフコーター、スクリーンコーター、マイヤーバーコーター、キスコーターなどが挙げられる。
【0014】
本発明の粘着ラベルにおいては、脆質樹脂層3の裏面(粘着剤層4が設けられる面)には、文字、図形、模様などの表示層aを、印刷、印字などの手段で設けることが好ましい。脆質樹脂層3の裏面に表示層aが施されていると、印刷受理層またはフィルム基材2が不透明であるなどの場合は、粘着ラベル1のフィルム基材2側からは脆質樹脂層3に形成されている表示層aが目視できないが、フィルム基材2が剥がされたとき、脆質樹脂層3に形成されている文字や模様などの表示層aが目視できるので、フィルム基材2が剥離された事実を極めて容易に把握することことができる。
【0015】
また、フィルム基材2の表面には図示しないが印刷受理層を設けてもよい。フィルム基材2の表面に印刷受理層を設けることにより、印刷等により文字、記号、線、図形、絵などの表示層を容易に付することができる。
印刷受理層は、透明であってもよいし、不透明であってもよい。
印刷受理層の厚みは、特に制限ないが、通常0.1〜30μmであればよく、好ましくは1〜10μmである。
印刷受理層は、タルク、クレー、シリカ等の充填剤とアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等の有機バインダーとの混合樹脂溶液を塗布、印刷などの方法により形成することができる。
【0016】
本発明の粘着ラベル1は、被着体に貼付した後に剥がそうとすると、フィルム基材2が脆質樹脂層3との界面から剥がされ、脆質樹脂層3は粘着剤層4と共に被着体に残る。フィルム基材2を不透明にして、脆質樹脂層3の裏面に文字、模様などの表示層aを設けていると、フィルム基材2を剥がしたときに、脆質樹脂層3の印刷が認識でき、剥がした事実を容易に判明できる。脆質樹脂層3は、粘着性がなく、その表面がべとつかないので、フィルム基材2を再度貼付しようとしても、貼付することができない。一方、脆質樹脂層3は、脆性であるため破らないで被着体から剥がすことが困難であるので、改ざんしにくい。
【0017】
【実施例】
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。ただし、本発明は、これらの例によって、何ら限定されるものではない。
<こわさの測定方法>
フィルム基材のTAPPI T543pm‐84に準拠して測定したこわさは、こわさ測定機(TAPPI Information Resources Administrator製)により、測定した。フィルム基材のこわさは、フィルム基材の流れ方向と幅方向の平均値である。
【0018】
実施例1
フィルム基材として、長さ20m、幅10cm、厚さ70μm、こわさ25mgの白色二軸延伸ポリプロピレンフィルム(日清紡績(株)製、商品名「ピーチコートSPB‐70」)の裏面に、コロナ放電処理し、次いでアクリル樹脂としてのポリメタクリル酸メチル100質量部(固形分)に対してエチレン−酢酸ビニル樹脂30質量部(固形分)の混合物を含む塗工液を塗布、乾燥して、透明脆質樹脂層(厚み:10μm)を設け、脆質樹脂層付きフィルム基材を作製した。さらに、この脆質樹脂層の表面に印刷により表示層を形成した。一方、長さ20m、幅10cm、厚さ80μmの剥離シート(リンテック(株)製、商品名「SP‐8KA」)の剥離層面にアクリル系粘着剤(リンテック(株)製、商品名「PA−T1」)をナイフコーターにより塗布、乾燥して、粘着剤層(厚み:20μm)を設け、粘着剤層付き剥離シートを作製した。次に、粘着剤層付き剥離シートの粘着剤層の上に上記脆質樹脂層付きフィルム基材の脆質樹脂層を重ねて貼り合わせて、粘着ラベルを作製した。次いで、ダイカット装置により、剥離シート上に8cm×3cmの長方形状の粘着ラベルが連続的に並べられた粘着ラベルシートに成形した。
【0019】
この粘着ラベルをポリプロピレン樹脂製シャンプー容器の細かい溝の滑り防止構造が形成されているキャップと容器本体との封止部にラベリングマシン(リンテック(株)、商品名「MD‐1」)を用いて、80枚/分のスピードでラベリングテストを行ったところ、全て良好に貼付することができた。また、貼付1ヶ月後、粘着ラベルを剥がしたところ、フィルム基材が脆質樹脂層の界面から剥がされ、脆質樹脂層とその下層の粘着剤層はシャンプー容器本体に貼付されたままであった。また、脆質樹脂層面に印刷された表示層を目視により認識できた。フィルム基材の脆質樹脂層からの剥離強度は、400mN/25mmであった。また、剥がされたフィルム基材をさらに再び脆質樹脂層に貼付し直しても、貼付できなかった。
【0020】
【発明の効果】
本発明の粘着ラベルは、3次元曲面や凹凸面を有する被着体に良好に接着でき、また被着体に貼付された後に剥がされた場合、剥がされた事実が容易に発見でき、剥がされた事実の隠滅を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粘着ラベルの一例の断面図を示す。
【符号の説明】
1 粘着ラベル
2 フィルム基材
3 脆質樹脂層
4 粘着剤層
5 剥離シート
a 表示層

Claims (5)

  1. フィルム基材、脆質樹脂層及び粘着剤層が順次積層され、該フィルム基材がポリオレフィンフィルムであり、該フィルム基材のTAPPI T543pm‐84に準拠して測定したこわさが10〜100mgの範囲であり、該脆質樹脂層がアクリル樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体を固形分比でアクリル樹脂100質量部に対してエチレン−酢酸ビニル共重合体5〜60質量部の割合で含有する混合物で構成され、該脆質樹脂層がフィルム基材に対する剥離性を有し、かつ剥離後のフィルム基材への再接着性を有しないものであることを特徴とする粘着ラベル。
  2. フィルム基材がポリプロピレンフィルムである請求項に記載の粘着ラベル。
  3. フィルム基材と脆質樹脂層の剥離強度が350〜950mN/25mmであり、フィルム基材のTAPPI T543pm‐84に準拠して測定したこわさが15〜60mgの範囲である請求項1又は2に記載の粘着ラベル。
  4. フィルム基材がポリプロピレンフィルムである請求項に記載の粘着ラベル。
  5. 脆質樹脂層の厚みが1〜50μmの範囲である請求項1〜のいずれかに記載の粘着ラベル。
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