JP4848830B2 - シート搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録シートを搬送するシート搬送装置およびシート搬送装置を備えたプリンタ、複写機、FAXまたはこれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に関し、特に、未定着トナー像を定着する定着装置の下流側に配置されたシート搬送装置およびシート搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式の画像形成装置では、記録シート表面に転写された未定着トナー像は、定着装置により加熱定着され、定着装置の下流側に配置されたシート搬送装置により搬送され、排出トレイに排出される。
このようなシート搬送装置を備えた画像形成装置として、下記の従来技術(J01)が公知である。
(J01)特許文献1(特開2002−3042号公報)記載の技術
特許文献1には、定着装置の下流側に配置された排紙ローラと、排紙ローラに圧接された従動コロとを有するシート搬送装置が記載されており、使用される記録シートの種類に応じて、記録シート搬送速度を可変にする技術が記載されている。
特開2002−3042号公報
(従来技術の問題点)
前記シート搬送装置は、前記従来技術(J01)に示すように、一般的に、対向する一対のロール対により構成されており、ロール対の一方は、表面に加工がされていないゴムロールにより構成されることが多い。
写真やベタ画像等の光沢度(グロス)の高い画像を印刷する場合、定着装置で加熱定着された後の記録シートは下流側のシート搬送装置に搬送された状態では、まだ温度が高く、トナーが柔らかいため、シート搬送装置のロールが接触した部分が筋状のグロスムラとなってしまう問題があった。
グロスムラを低減するためには、ロール対の接触圧(ニップ圧)を低くすることが考えられるが、シート搬送性能が低下するという問題がある。特に、大量の紙粉や添加物が表面に付着した用紙を搬送した場合、搬送ロール表面が滑りやすくなり、シートが搬送できなくなるおそれがある。
従来技術(J01)記載の技術のように、シート搬送速度を調節することも考えられるが、速度を調整してもグロスムラを改善することは困難であり、速度を調整するための構成が複雑化する問題がある。
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01)を技術的課題とする。
(O01)グロスムラの発生を低減すること
(本発明)
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の具体例(実施例)の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明のシート搬送装置は、
記録シート(S)表面の未定着トナー像を加熱定着する定着装置(F)の記録シート(S)搬送方向下流に配置されたシート搬送部材(Rh)であって、前記記録シート(S)のトナー像形成面側に配置され且つ表面に、軸方向の特定の部位に配置され前記記録シート(S)に接触して搬送する非凹凸部(82a)と、前記非凹凸部(82a)を除く軸方向部位に前記非凹凸部(82a)に隣接して形成され且つ前記記録シート(S)表面のトナー層の厚さより深い凹み(42a)により構成された凹凸(82b)と、が一体的に設けられた搬送ロール(82)と、前記搬送ロール(82)に対向接触して配置された対向ロール(47)とを有するシート搬送部材(Rh)、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の作用)
前記構成要件を備えた第1発明のシート搬送装置では、シート搬送部材(Rh)は、記録シート(S)表面の未定着トナー像を加熱定着する定着装置(F)の記録シート(S)搬送方向下流に配置されている。シート搬送部材(Rh)の搬送ロール(82)は、前記記録シート(S)のトナー像形成面側に配置され且つ表面に、軸方向の特定の部位に配置され前記記録シート(S)に接触して搬送する非凹凸部(82a)と、前記非凹凸部(82a)を除く軸方向部位に前記非凹凸部(82a)に隣接して形成され且つ前記記録シート(S)表面のトナー層の厚さより深い凹み(42a)により構成された凹凸(82b)と、が一体的に設けられている。対向ロール(47)は、前記搬送ロール(82)に対向接触して配置されている。
したがって、第1発明のシート搬送装置では、搬送ロール(82)の表面に形成された軸方向の特定の部位に配置され前記記録シート(S)に接触して搬送する非凹凸部(82a)により搬送力を確保しつつ、前記非凹凸部(82a)を除く軸方向部位に前記非凹凸部(82a)に隣接して形成され且つ前記記録シート(S)表面のトナー層の厚さより深い凹み(42a)により構成された凹凸(82b)により、光沢ムラ(グロスムラ)を目立たなくすることができ、グロスムラの発生を低減できる。
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1のシート搬送装置は、前記第1発明において、
軸方向中央部に配置された前記非凹凸部(82a)、を有する前記搬送ロール(82)
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態1のシート搬送装置では、軸方向中央部を除く軸方向部位に形成された凹凸(82b)により光沢ムラ(グロスムラ)を目立たなくすると共に、軸方向中央部の非凹凸部(82a)により記録シート(S)と接触して確実に搬送できる。
(第2発明)
前記技術的課題を解決するために第2発明の画像形成装置は、前記第1発明および第1発明の形態1のいずれかのシート搬送装置を備えたことを特徴とする。
(第2発明の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の画像形成装置では、第1発明および第1発明の形態1のいずれかのシート搬送装置を備えているので、光沢ムラを低減することができる。
前述の本発明は、下記の効果(E01)を奏する。
(E01)グロスムラの発生を低減することができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図2は実施例1の画像形成装置のカバーが開放された状態の説明図である。
図1において、本発明の実施例1の画像形成装置としてのプリンタUは、画像が記録される記録用紙Sが収容される給紙カセットTR1が下部に収容されており、上面には排出トレイTRhが設けられている。また、プリンタUの上部にはユーザインタフェースUIが設けられている。
図1,図2において、実施例1のプリンタUは、プリンタ本体(画像形成装置本体)U1と、プリンタ本体U1の右側下端部に設けられた回転中心U2aを中心として開閉可能な開閉カバーU2を有する。前記開閉カバーU2は、ユニットUY〜UKの交換やジャムした記録シートを除去するためにプリンタ本体U1の内部を開放する開放位置(図2の実線参照)と、画像形成動作が実行される通常時に保持される閉塞位置(図1,図2の二点鎖線参照)との間を移動可能に構成されている。
プリンタUはマイクロコンピュータにより構成されたコントローラCと、コントローラCにより作動を制御されるIPS(イメージプロセッシングシステム)、レーザ駆動回路DL、および電源装置E等を有している。電源装置Eは、後述の帯電ローラCRy〜CRk、現像ローラG1y〜G1kおよび転写ローラT1y〜T1k等にバイアス電圧を印加する。
前記IPS(イメージプロセッシングシステム)は、外部のクライアントコンピュータ等から入力された印字データを、K(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の4色の画像に対応した潜像形成用の画像データに変換して、所定のタイミングでレーザ駆動回路DLに出力する。レーザ駆動回路DLは、入力された各色の画像データに応じてレーザ駆動信号を潜像書込装置ROS(潜像形成装置)に出力する。前記ROSは、レーザ駆動信号に応じて、各色の画像書き込み用のレーザビーム(画像書込光)Ly、Lm,Lc,Lkを出射する。
図3は実施例1の着脱ユニットの説明図である。
図1において、前記ROSの前方(+X方向)にはY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の各色のトナー像を形成するトナー像形成装置(着脱ユニット)UY,UM,UC,UKが配置されている。図3において、K(黒)のトナー像形成装置UKのドラム状の感光体(像保持体)Pkの周囲には、帯電器としての帯電ロールCRk、感光体表面の静電潜像をトナー像(可視像)に現像する現像器Gk、感光体Pk表面を除電する除電部材Jk、感光体表面に残留した現像剤を除去する感光体クリーナ(像保持体クリーナ)CLk等が配置されている。
図4は図3のIV−IV線断面図である。
図3,図4において、前記現像器Gkは、現像剤が収容される現像容器1を有する。前記現像容器1には、感光体Pkに対向する現像ロールG1kが支持される現像ロール収容室2と、現像ロール収容室2の左側に隣接し現像剤が収容される第1撹拌搬送室3と、第1撹拌搬送室3の左側に隣接する第2撹拌搬送室4とを有する。前記第1撹拌搬送室3と第2撹拌搬送室4との間は、仕切壁6により仕切られており、第1撹拌搬送室3と第2撹拌搬送室4は前後両端部で現像剤が移動可能に構成されている。前記第1撹拌搬送室3および第2撹拌搬送室4には、現像剤を撹拌しながら互いに逆方向に搬送する撹拌搬送部材7,8が配置されている。
なお、実施例1の現像容器1には、前記現像剤として、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤が収容されている。
前記第2撹拌搬送室4の左側には、円筒状の現像剤搬送室11が形成されている。前記現像剤搬送室11の前端部には第2撹拌室4に接続する現像剤補給口11aが形成されており、後端部には現像剤流入口11bが形成されている。前記現像剤搬送室11には、現像剤搬送室11内の現像剤を現像剤補給口11a側に搬送する現像剤補給部材12が配置されている。
前記現像剤搬送室11の左側には、第1現像剤補給室16が形成されており、第2現像剤補給室16の上方には、前後方向端部に形成された現像剤落下路17を介して接続された第2現像剤補給室18が配置されている。前記第1現像剤補給室16には、第2現像剤補給室16の現像剤を現像剤流入口11bに搬送する第1現像剤搬送部材(現像剤補給部材)21および第2現像剤搬送部材(現像剤補給部材)22が配置されている。
前記第1現像剤搬送部材21は、回転軸部21aと、前記回転軸部21aに支持されたPET(ポリエチレンテレフタレート)等の可撓性のある樹脂フィルムにより構成された搬送フィルム21bとを有する。搬送フィルム21bには、軸方向に対して傾斜した切込21cが形成されており、搬送フィルム21bの現像剤流入口11bに対向する位置には補助フィルム23が貼り付けられている。したがって、第1現像剤搬送部材21の回転時に、切込21cが形成された搬送フィルム21bにより、後側の現像剤流入口11b側に現像剤が搬送され、補助フィルム23により現像剤が現像剤搬送室11に搬送される。
前記第2現像剤搬送部材22は前記第1現像剤搬送部材21側に現像剤を搬送する。前記第2現像剤補給室18内に配置された第3現像剤搬送部材(現像剤補給部材)24、第4現像剤搬送部材(現像剤補給部材)26は、第2現像剤補給室18内の現像剤を現像剤落下路17側に搬送する。
前記現像剤搬送室11、第1現像剤補給室16および第2現像剤補給室18により実施例1の現像剤補給容器(11+16+18)が構成されている。なお、実施例1の現像剤補給容器(11+16+18)には、補給用の現像剤としてトナーが収容されている。
前記第2現像剤補給室18の右側には、前記感光体クリーナCLkが配置されており、感光体クリーナCLkは感光体Pk表面に接触するクリーニングブレード31と、クリーニングブレード31により掻き取られた現像剤を回収現像剤収容室32に搬送する回収現像剤搬送部材33とを有する。
実施例1の黒色のトナー像形成装置UKは、感光体Pk、帯電器CRk、現像器Gk、除電部材Jk、感光体クリーナ(像保持体クリーナ)CLk、現像剤補給容器(11+16+18)等が一体的に構成されたプロセスカートリッジUKにより構成されており、図2に示すように、開閉カバーU2を開放位置に移動した状態でプリンタ本体(画像形成装置本体)U1に対して着脱可能に構成されている。
他の色のトナー像形成装置UY,UM,UCも、黒色のトナー像形成装置UKと同様に、プリンタ本体U1に対して着脱可能なプロセスユニット(着脱ユニット)UY,UM,UCにより構成されている。
図1、図2において、前記感光体Py〜Pkの右方には、開閉カバーU2に支持されたベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、シート搬送ベルトBと、ベルト駆動ロールRd、従動ロールRjを含むベルト支持ロール(Rd+Rj)と、各感光体Py〜Pkに対向して配置された転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、画像濃度センサSN1と、ベルトクリーナCLbと、前記従動ロールRjに対向して配置されたシート吸着ロールRkとを有する。前記シート搬送ベルトBは、前記ベルト支持ロール(Rd+Rj)により回転可能に支持されている。
シート搬送ベルトBの下方に配置された給紙トレイTR1の記録シートSは、給紙部材Rpにより取り出され、シート搬送路SHに搬送される。
シート搬送路SHの記録シートSは、シート搬送ロールRaにより搬送され、レジロールRrに送られる。レジロールRrは、所定のタイミングで、従動ロールRjとシート吸着ロールRkとの対向領域であるシート吸着位置Q6に前記記録シートSを搬送する。前記シート吸着位置Q6に搬送された記録シートSは、前記シート搬送ベルトBに静電吸着される。
手差しトレイTR0から給紙される場合、手差し給紙部材Rp1により給紙された記録シートSは、シート搬送ロールRaにより前記レジロールRrに搬送され、シート搬送ベルトBに搬送される。
前記シート搬送ベルトBに吸着された記録シートSは、前記感光体Py〜Pkと接触する前記転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kを順次通過する。
前記転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいてシート搬送ベルトBの裏面側に配置された転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kには、コントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングでトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が印加される。
カラー画像の場合、前記各感光体Py〜Pk上のトナー像は前記転写ロールT1k,T1y,T1m,T1cによりシート搬送ベルトB上の記録シートSに重ねて転写される。また、モノクロ画像の場合、感光体Pk上にK(黒)のトナー像のみが形成され、このK(黒)のトナー像のみが転写器T1kにより記録シートSに転写される。
トナー像転写後の感光体Py〜Pkは、除電部材Jy〜Jkにより除電された後、感光体クリーナCLy〜CLkにより表面に残留したトナーが回収されてクリーニングされ、再び帯電ロールCRy〜CRkにより帯電される。
前記トナー像が転写された記録シートSは、定着装置Fの加熱ロールFhと加圧ロールFpとが圧接して形成する定着領域Q5で定着された後、ガイドコロRgkによりガイドされて、排出ローラRhから排紙トレイTR2に排出される。
記録シートSが離隔した後の前記シート搬送ベルトBは、前記シート搬送ベルトクリーナCLbによりクリーニングされる。
両面印刷が行われる場合には、排紙ロールRhが逆回転駆動して、切替ゲートGT1によりシート反転路SH2に記録シートSが搬送され、表裏が反転した状態でレジロールRrに再送される。
なお、実施例1の定着装置F、排紙ロールRhの下側の駆動ロール、切替ゲートGT1、シート反転路SH2の下側のガイド面は、一体的にユニット化された定着ユニットU3により構成されている。また、排紙ロールRhの上側の従動ロールは、開閉カバーU2に支持されている。
(排出ローラの説明)
図5は実施例1の排出ローラの説明図である。
図6は実施例1の排出ローラの搬送ロールの表面の凹凸の説明図である。
図5において、実施例1の排出ローラRhは、記録シートSの画像形成面側に配置された駆動ロールRh1と、駆動ロールRh1に対向して配置された従動ロールRh2とを有する。前記駆動ロールRh1は、回転駆動する回転軸41と、前記回転軸41に支持された搬送ロール42とを有する。実施例1の搬送ロール42は、回転軸41の軸方向に所定の間隔をあけて複数(図5には1つのみ図示)支持されている。図5,図6において、前記搬送ロール42は、ゴムロールにより構成されており、表面には不規則なまだら状の凹部42aを有する凹凸が形成されている。実施例1の搬送ロール42では、前記凹凸は、ゴムロールを作製する際の型に形成されている。また、実施例1の凹部42aは、深さが0.05mm〜1mm程度に設定されており、トナー像の厚み(最大でも50μm程度)より深い深さに設定されている。
図5において、従動ロールRh2は、図示しない板バネ部材により駆動ロールRh1側に付勢されている従動軸46を有する。前記従動軸46には、搬送ロール42に対向して所定の接触圧で接触する樹脂製の対向ロール47が支持されている。また、前記従動軸46には、対向ロール47よりも大径に形成され、通過する記録シートSを湾曲させて直進排出性を高めるためのシート湾曲ロール(いわゆる、コリュゲーションロール)48が、対向ロール47の軸方向両側に支持されている。
前記符号41〜48を有する排出ローラ(シート搬送部材)Rhや、図示しない駆動モータ等により実施例1のシート排出装置(シート搬送装置)が構成されている。
(実施例1の作用)
図7は実施例1の作用説明図であり、図7Aは従来のゴムロールがトナー像に接触する前の状態の拡大説明図、図7Bは従来のゴムロールがトナー像に接触した後の状態の拡大説明図、図7Cは実施例1のゴムロールがトナー像に接触する前の状態の拡大説明図、図7Dは従来のゴムロールがトナー像に接触した後の状態の拡大説明図である。
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置としてのプリンタUでは、記録シートS表面に転写された未定着トナー像50は、定着装置Fで定着され、排出ローラRhに搬送される。排出ローラRhに搬送された記録シートSは、排出ローラRhの駆動ロールRh1と従動ロールRh2とで挟まれて搬送される。図7において、従来のゴムロール表面に凹凸が形成されていない排出ローラRhでは、図7Bに示すように、記録シートが接触して挟まれた接触部分51と、挟まれていない非接触部分52との間でトナー像表面粗さに差ができる。したがって、表面粗さが異なるために、段差53を境に、表面が粗い非接触部分52と表面が比較的平滑な接触部分51で、トナー像の光の反射率、すなわち、光沢度が異なり、グロスムラが目立ちやすくなる問題があった。これに対し、図7C、図7Dに示すように、実施例1の排出ローラRhでは、不規則に凹部42aが形成されているため、接触部分51と非接触部分52が混在する。したがって、光の反射率が異なる部分が、混在して目立ちにくくなるので、グロスムラが目立ちにくくなり、グロスムラを低減できる。
図8は実施例2の排出ローラの説明図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図8において、実施例2の排出ローラRhの駆動ローラRh1では、搬送ロール62の表面には、軸方向および周方向に沿って規則的に多数の凸部62aが形成されている。なお、前記凸部62aの間隔は、従動ロールRh2との接触領域の幅(いわゆるニップ幅)よりも十分狭く形成され且つ、記録シートSの搬送力を十分確保可能な程度の接触面積となるように設定されている。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置としてのプリンタUでは、多数の凸部62aが形成されているので、凸部62aにより接触、押圧される接触部分51と、非接触部分52とが混在し、グロスムラが目立ちにくくなる。この結果、実施例1と同様に、グロスムラを低減できる。
図9は実施例3の排出ローラの説明図である。
なお、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図9において、実施例3の排出ローラRhの駆動ローラRh1では、搬送ロール72の表面には、軸方向に沿って規則的に多数の溝部72aが形成されている。なお、前記溝部72aの幅は、従動ロールRh2との接触領域の幅(いわゆるニップ幅)よりも十分狭く形成されている。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の画像形成装置としてのプリンタUでは、多数の溝部72aが形成されているので、溝部72aにより接触、押圧される接触部分51と、非接触部分52とが混在し、グロスムラが目立ちにくくなる。この結果、実施例1、2と同様に、グロスムラを低減できる。
図10は実施例4の排出ローラの説明図である。
なお、この実施例4の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例4は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図10において、実施例4の排出ローラRhの駆動ローラRh1では、搬送ロール42′の表面には、実施例1の搬送ロール42と同様の微少で不規則な凹凸が形成されると共に、軸方向に沿って複数の実効硬度低減用の溝42bが形成されている。実施例4の実効硬度低減用溝42bは、表面に形成された凹部42aの深さよりも深く形成されている。
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4の画像形成装置としてのプリンタUでは、実効硬度低減用溝42bが形成されているので、搬送ロール42′の実効硬度が実施例1の搬送ロール42に比べて低下するので、記録シートSを挟む力(接触圧)が低減する。したがって、さらにグロスムラが目立ちにくくなり、グロスムラを低減できる。
図11は実施例5の排出ローラの説明図である。
なお、この実施例5の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例5は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図11において、実施例5の排出ローラRhの駆動ローラRh1では、搬送ロール82は、軸方向中央部に形成された凹凸が形成されていない非凹凸部82aを有する。そして、搬送ロール82の非凹凸部82aの軸方向両側には、実施例1の搬送ロール42と同様に不規則な凹凸が形成された凹凸部82bが設けられている。
(実施例5の作用)
前記構成を備えた実施例5の画像形成装置としてのプリンタUでは、軸方向両端部の凹凸部82bによりグロスムラを目立たなくすると共に、中央部の非凹凸部82aにより記録シートSと接触して確実に搬送できる。この結果、実施例1、2と同様に、グロスムラを低減できつつ、搬送力を十分に確保できる。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、本発明は、プリンタに限定されず、複写機、FAX、複合機等の画像形成装置に適用可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置にも適用可能である。さらに、感光体から直接記録シートに転写する画像形成装置に限定されず、中間転写体(中間転写ベルトやドラム)を有する画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、前記凹凸の形成パターンや、凸部62a、溝部72a等の間隔、幅等は、グロスムラを低減でき且つ搬送力を十分に確保可能な範囲(好ましくは、シートに接触する面積の割合が30〜80%)で、設計に応じて適宜変更可能である。例えば、凸部62aを不規則に形成したり、溝部72aを軸方向でなく、周方向または斜め方向(螺旋状)に形成することが可能である。また、凹部42aの深さは、トナー像の厚みと同一または、グロスムラを低減可能な程度まで浅く形成することも可能である。
(H03)前記各実施例において、型により凹凸を形成したが、これに限定されず、後加工(後から削る等)の任意の作製方法で作製することができる。
(H04)前記実施例において、シート搬送部材として、排出ロールRhを例示したがこれに限定されず、定着装置の下流に配置されたシート搬送部材に適用可能であり、定着装置の下流直後に配置されたものに限定されず、下流側の複数のロール対に適用可能である。
(H05)実施例3で記述した実行硬度低減用溝42bの効果は、実施例1と同様の微少で不規則な凹凸に適用することに限定されるものではなく、実施例2或いは実施例3とあわせて適用することでも、同様の効果が得られる。
(H06)実施例5では、軸方向中央部に非凹凸部82aを配置したことにより記録シートSと接触して確実に搬送できるよう構成したが、この位置は状況に合わせて変更してよい。例えば図5に示すコルゲーションロール48の形状によって、グロスムラの発生位置が軸方向で限定されるのであれば、これにあわせて非凹凸部82aを軸方向の端部に配置することも可能である。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の画像形成装置のカバーが開放された状態の説明図である。 図3は実施例1の着脱ユニットの説明図である。 図4は図3のIV−IV線断面図である。 図5は実施例1の排出ローラの説明図である。 図6は実施例1の排出ローラの搬送ロールの表面の凹凸の説明図である。 図7は実施例1の作用説明図であり、図7Aは従来のゴムロールがトナー像に接触する前の状態の拡大説明図、図7Bは従来のゴムロールがトナー像に接触した後の状態の拡大説明図、図7Cは実施例1のゴムロールがトナー像に接触する前の状態の拡大説明図、図7Dは従来のゴムロールがトナー像に接触した後の状態の拡大説明図である。 図8は実施例2の排出ローラの説明図である。 図9は実施例3の排出ローラの説明図である。 図10は実施例4の排出ローラの説明図である。 図11は実施例5の排出ローラの説明図である。
符号の説明
42,62,72,42′,82…搬送ロール、
42a…凹部、
47…対向ロール、
62a…凸部、
72a…溝部、
82a…非凹凸部、
F…定着装置、
Rh…シート搬送部材、
S…記録シート。

Claims (3)

  1. 記録シート表面の未定着トナー像を加熱定着する定着装置の記録シート搬送方向下流に配置されたシート搬送部材であって、前記記録シートのトナー像形成面側に配置され且つ表面に、軸方向の特定の部位に配置され前記記録シートに接触して搬送する非凹凸部と、前記非凹凸部を除く軸方向部位に前記非凹凸部に隣接して形成され且つ前記記録シート表面のトナー層の厚さより深い凹みにより構成された凹凸と、が一体的に設けられた搬送ロールと、前記搬送ロールに対向接触して配置された対向ロールとを有するシート搬送部材、
    を備えたことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 軸方向中央部に配置された前記非凹凸部、を有する前記搬送ロール
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 請求項1または2に記載のシート搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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