JP4847708B2 - サンシェード装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のサンルーフに設けられたサンシェード装置に関する。
従来、車両のサンルーフから車室内側に入り込む光を必要に応じて遮断するためのサンシェード装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このサンシェード装置は、シェード部材(日除け部材)が枠部材にスライド可能に取り付けられており、スライドしたシェード部材がサンルーフを塞ぐようになっている。そして、サンシェード装置は、スライドするシェード部材を所定の位置で保持する保持手段を備えている。この保持手段は、枠部材の所定の位置に設けられた切欠きと、シェード部材側に設けられて、バネによって枠部材側に付勢される係止片とで構成されている。この保持手段では、シェード部材が枠部材の所定の位置までスライドした際に、係止片が枠部材の切欠きに嵌り込む。その結果、シェード部材は、枠部材の切欠きが形成された位置で保持される。
特開2003−291646号公報(図11参照)
ところが、初期に設定した保持手段によるシェード部材の保持力が大きすぎると、使用者が再びシェード部材をスライドさせる際に大きな操作力を要する。また、使用者ごとに好適と感ずるシェード部材の操作力はまちまちであることから、シェード部材の保持力の初期値を一律に決定するのは好ましくない。また、従来のサンシェード装置では、係止片を枠部材側に向かって付勢しているバネが経年劣化した場合に、枠部材に対するシェード部材の初期の保持力が維持されないという問題がある。
そこで、本発明は、シェード部材の保持力を調節することができるサンシェード装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための発明は、枠部材に形成された案内溝内を摺動自在に移動するシェードスライダが設けられたシェード部材を備えるサンシェード装置であって、前記シェード部材に固定される前記シェードスライダのスライダ本体から突出して形成されて、前記案内溝の所定の位置に設けられた切欠きに嵌り込む弾性変形可能な係止片と、一端が前記係止片に取り付けられ、前記スライダ本体に対する他端の位置が調整可能であり、初期の撓み量を変化させることができるバネ手段とを備え、前記バネ手段の前記他端は、前記スライダ本体に形成された操作孔に臨んでおり、前記操作孔に対向する前記枠部材の一部には貫通孔が設けられていることを特徴とする。
このサンシェード装置では、一端が係止片に取り付けられたバネ手段の撓み量は、他端の位置を調整することによって変化する。その結果、バネ手段の弾性力が調整可能となる。したがって、このサンシェード装置は、係止片が枠部材の切欠きに嵌り込んだ際のシェード部材の保持力を調節することができる。特に、このサンシェード装置は、バネ手段の初期の撓み量を大きく設定することによって枠部材に対するシェード部材の保持力を増加させることができる。
また、このサンシェード装置では、枠部材の貫通孔およびスライダ本体の操作孔を介してバネ手段の他端の位置が調整されることによって枠部材に対するシェード部材の保持力が調節される。そして、例えば、枠部材の貫通孔が下方に開放しているサンシェード装置は、車室内側からシェード部材の保持力を調節することができる。
また、このサンシェード装置において、前記バネ手段の前記他端は、前記スライダ本体に形成された保持突起を乗り上げることによって他端の位置が調整されるものが望ましい。
このサンシェード装置では、簡単な構成でバネ手段の他端の位置を調整することができる。
また、このサンシェード装置において、前記保持突起は、前記バネ手段の撓み量が大きくなるように前記他端が移動する方向に上り勾配のテーパ状に形成されているものが望ましい。
このサンシェード装置では、バネ手段の他端がバネ手段の撓み量が大きくなる方向に移動する際に、保持突起は上り勾配のテーパ状に形成されているので、バネ手段の他端は容易に保持突起に乗り上げることができる。つまり、このサンシェード装置は、バネ手段の他端を、シェード部材の保持力を増加させる側に容易に移動させることができる。
また、このサンシェード装置において、前記バネ手段は、前記一端および前記他端が水平方向に回動するねじりバネであることが望ましい。
このサンシェード装置は、バネ手段(ねじりバネ)の一端および他端が水平方向に回動することによってバネ手段(ねじりバネ)の撓み量が変化するので、バネ手段の収納スペースの高さを低減することができる。したがって、その一端および他端の回動方向が水平方向となるようにバネ手段(ねじりバネ)を配置することによって、サンシェード装置の上下幅を低減することができる。
請求項1に記載のサンシェード装置によれば、枠部材に対するシェード部材の保持力を調節することができる。
請求項2に記載のサンシェード装置によれば、枠部材の貫通孔およびスライダ本体の操作孔を介してバネ手段の他端の位置を調整することができる。
請求項3に記載のサンシェード装置によれば、簡単な構成でバネ手段の他端の位置を調整することができる。
請求項4に記載のサンシェード装置によれば、バネ手段の他端を、シェード部材の保持力を増加させる側に容易に移動させることができる。
請求項5に記載のサンシェード装置によれば、サンシェード装置の上下幅を低減することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るサンシェード装置が取り付けられた車両の斜視図、図2は、サンシェード装置の外観斜視図、図3は、図1の車両の平面図であり、車両におけるサンシェード装置の配置を示す図、図4(a)は、図3中のIV−IV断面図、図4(b)は、図4(a)中のX部の拡大図、図4(c)は、図4(a)中のY部の拡大図、図4(d)は、図4(a)中のZ部の拡大図、図5(a)は、シェード部材に取り付けられたシェードスライダの外観斜視図、図5(b)は、一部に切欠き部分を含むシェードスライダの平面図、図5(c)は、図5(b)中のV−V断面図である。なお、以下の説明において、サンシェード装置の前後左右は、車両にサンシェード装置が取り付けられた状態での車両の前後左右に合わせている。まず、本実施形態に係るサンシェード装置を説明するに先立って、このサンシェード装置が取り付けられる車両について簡単に説明する。
図1に示すように、車両Cは、RV(レクリエーショナル・ビークル)型のものであり、車両Cの前後方向に亘って同じ曲率で湾曲するとともに、車両Cの幅方向に亘って同じ曲率で湾曲することによって上側(車室外側)に凸となるルーフパネル2を備えている。このルーフパネル2の中央には、矩形状の開口部20が形成されており、この開口部20には、ルーフパネル2の曲率に合わせ込まれた曲率の板ガラスが嵌め込まれることによってガラスサンルーフ21が形成されている。そして、ルーフパネル2に形成された開口部20とガラスサンルーフ21の周縁との間には、ダムラバー32が装着されており、これらの継目をシールするようになっている。
また、ルーフパネル2の左右両側には、車両Cの前後方向に延びるようにルーフサイドレール22Lおよびルーフサイドレール22Rがそれぞれ配設されている。ルーフサイドレール22L,22Rには、フロントガラスFgの上縁に沿うように配置された前部クロスメンバ23と、リヤガラスRgの上縁に沿うように配置された後部クロスメンバ28とが接続されている。また、ルーフパネル2の車室内側には、ルーフサイドレール22Lおよびルーフサイドレール22Rの間で車両Cの幅方向に延びるように4本のルーフアーチ24が配設されている。これらのルーフアーチ24は、車両Cの前後方向に等間隔で並んでおり、車両Cの最も前側に位置するルーフアーチ24は、開口部20の前縁に沿うように配置され、車両Cの最も後側に位置するルーフアーチ24は、開口部20の後縁に沿うように配置されている。これらのルーフアーチ24は、湾曲したルーフパネル2の車室内側に沿うように車両Cの幅方向に亘って同じ曲率で湾曲している。そして、ルーフパネル2は、その両側縁でルーフサイドレール22Lおよびルーフサイドレール22Rと接続されるとともに、その車室内側でルーフアーチ24と接続されている。
次に、サンシェード装置1について説明する。図1に示すように、サンシェード装置1は、開口部20に対して車両Cの内側(車室内側)に設けられている。このサンシェード装置1は、図2に示すように、主に、車両Cの幅方向に延びる4本の横枠部材25と、開口部20(図1参照)からの光を必要に応じて遮断するための6枚のシェード部材27と、シェード部材27に取り付けられた後記シェードスライダ4(図5(a)参照)とを備えている。なお、横枠部材25は、特許請求の範囲にいう「枠部材」に相当する。
各横枠部材25は、ルーフアーチ24(図1参照)に沿うように配置されており、ルーフアーチ24の曲率に合わせ込まれて湾曲している。そして、各横枠部材25は、図2に示すように、車両Cの前側から後側に向かって、第1の横枠部材25a、第2の横枠部材25b、第3の横枠部材25cおよび第4の横枠部材25dの順番で並んでいる。つまり、図3に示すように、第1の横枠部材25aは、開口部20の前縁に沿って車両Cの幅方向に延びるように配置され、第4の横枠部材25dは、開口部20の後縁に沿って車両Cの幅方向に延びるように配置されている。そして、第2の横枠部材25bおよび第3の横枠部材25cは、開口部20を横切るようにして車両Cの幅方向に延びることとなる。
この横枠部材25は、図4(a)に示すように、隣り合う横枠部材25同士が向き合う側に案内溝29aを有しており、この案内溝29aは、横枠部材25の長手方向(車両Cの幅方向)に延びるように形成されている。つまり、第2の横枠部材25bおよび第3の横枠部材25cは、図4(b)に示すように、車両Cの前側および後側の両方に案内溝29aが形成されており、第1の横枠部材25aは、図4(c)に示すように、車両Cの後側に案内溝29aが形成されており、第4の横枠部材25dは、図4(d)に示すように、車両Cの前側に案内溝29aが形成されている。そして、各横枠部材25は、図4(b)、(c)、(d)に示すように、その上側にルーフアーチ24の受入れ部29bがそれぞれ形成されている。そして、この案内溝29aを形成する上壁29cには、後記する所定の位置に切欠き29d(図5(b)参照)が形成されている。
縦枠部材26は、図2に示すように、横枠部材25と格子状に組み合わせられることによって、横枠部材25(枠部材)とともにフレーム体Fを形成するものである。そして、フレーム体Fが、ルーフパネル2(図1参照)に車室内側で沿うように、車両Cの前後方向に亘って同じ曲率で湾曲しつつ、車両Cの前後方向に延びている。
ここで図3を併せて参照すると、第1の縦枠部材26aは、ルーフパネル2の左側縁に沿うように車両Cの前後方向に延びるとともに、第1乃至第4の横枠部材25a,25b,25c,25dの左側の端部と接続されている。第2の縦枠部材26bは、ルーフパネル2の右側縁に沿うように車両Cの前後方向に延びるとともに、第1乃至第4の横枠部材25a,25b,25c,25dの右側の端部と接続されている。第3の縦枠部材26cは、開口部20の左縁と第1の縦枠部材26aとの間で車両Cの前後方向に延びるとともに、第1乃至第4の横枠部材25a,25b,25c,25dと接続されている。第4の縦枠部材26dは、開口部20の右縁と第2の縦枠部材26bとの間で車両Cの前後方向に延びるとともに、第1乃至第4の横枠部材25a,25b,25c,25dと接続されている。以上のような横枠部材25および縦枠部材26は、例えば、アルミニウム等の軽金属で形成することができる。
そして、図2に示すように、横枠部材25と縦枠部材26とで形成されたフレーム体Fには、シェード部材27が組み付けられる。つまり、図3に示すように、第1の横枠部材25aと第2の横枠部材25bとの間、第2の横枠部材25bと第3の横枠部材25cとの間、および第3の横枠部材25cと第4の横枠部材25dとの間のそれぞれに、シェード部材27が1対ずつ配置され、1対のシェード部材27のそれぞれは、車両Cの幅方向に並ぶように配置されている。そして、各シェード部材27は、同一の形状の板体で形成されており、フレーム体Fと同じ曲率で湾曲している。このようなシェード部材27は、図4(b)、(c)、(d)に示すように、シェード部材27の前縁部および後縁部のそれぞれに取り付けられたシェードスライダ4が、横枠部材25に形成された案内溝29aに摺動自在に嵌め入れられることによって各横枠部材25で案内され、車両Cの幅方向(図2参照)にスライド可能になっている。
図3に示すように、車両Cの幅方向に並んだ1対のシェード部材27同士は、車両Cの幅方向の中央位置Lで閉じ合うようになっている。ここで、中央位置Lとあるが、厳密な意味での中央位置に限られなく、車両Cの幅方向に多少ずれて閉じ合うこともありうる。このようなシェード部材27の車両Cの幅方向の長さは、1対のシェード部材27が中央位置Lで閉じ合った際に、少なくとも開口部20の車両Cの幅方向の長さをカバーすることが可能な長さに設定されるとともに、シェード部材27をルーフパネル2の側縁側にスライドさせた際に、開口部20を完全に開け切ることができる長さに設定されることは言うまでもない。なお、このシェード部材27の中央位置L側の車室内縁部には、図3に示すように、車両Cの幅方向への開閉操作が容易なように、把持部30が設けられている。以上のようなシェード部材27は、例えば、合成樹脂で形成することができる。
シェードスライダ4は、図5(a)に示すように、シェード部材27における車両Cの中央側の前縁部、および図示しないが車両Cの中央側の後縁部のそれぞれに取り付けられている。なお、前縁部および後縁部に取り付けられたシェードスライダ4は、車両Cの幅方向に対称となっている以外はその構造が同一である。したがって、ここでは、車両Cの左側に配置されたシェード部材27の前縁部に取り付けられたシェードスライダ4を例にとって説明する。
シェードスライダ4は、図5(a)に示すように、スライダ本体41と、係止片42と、ねじりバネ43とを備えている。なお、ねじりバネ43は、特許請求の範囲にいう「バネ手段」に相当する。
スライダ本体41は、シェード部材27の前縁部に沿うように配置されてこの前縁部に固定される固定部41aと、この固定部41aより上下方向の厚みが低減された嵌入部41bとで構成されている。嵌入部41bは、横枠部材25の案内溝29a内に摺動自在に嵌め込まれている。
係止片42は、固定部41aから案内溝29aを形成する上壁29c側に突出する板状湾曲部材であり、固定部41aと接続された基端部を支点として揺動することによって弾性変形可能になっている。
ねじりバネ43は、固定部41aから上方に突出する支軸41cに取り付けられて、その一端43aおよび他端43bが互いに離れる方向に付勢されている。そして、一端43aおよび他端43bは、互いに近づくように水平方向に所定の負荷が加えられることによってその撓み量が大きくなる。
ねじりバネ43の一端43aは、図5(b)に示すように、係止片42の自由端に取り付けられている。また、図5(b)、(c)に示すように、ねじりバネ43の他端43bは、下方に向かって屈曲して固定部41aを上下に貫く操作孔41dに臨んでいる。この操作孔41dは、図5(b)に示すように、下方に屈曲した他端43bが、ねじりバネ43の第1の状態Mからその撓み量が大きくなる第2の状態Nに移動可能なようにその断面が長穴になっている。
また、図5(b)に示すように、固定部41aには、ねじりバネ43の他端43bが第1の状態Mから第2の状態Nに移動する経路上に保持突起41eが設けられている。この保持突起41eは、ねじりバネ43の他端43bを第1の状態Mまたは第2の状態Nに設定するように位置決めするものである。そして、この保持突起41eは、図5(a)に示すように、車両Cの後側から前側に向かって上り勾配のテーパが形成されている。言い換えれば、ねじりバネ43の撓み量が大きくなる方向、つまり図5(b)に示すように、ねじりバネ43の他端43bが、第1の状態Mから第2の状態に向かう方向に上り勾配のテーパが形成されている。
その一方で、案内溝29aを形成する横枠部材25の上壁29cには、図5(b)に示すように、係止片42が嵌り込む切欠き29dが形成されている。この切欠き29dが形成される位置は、特に制限はないが、本実施形態では、シェード部材27が中央位置L(図2参照)に配置された際に、係止片42に対応するように設定されている。そして、このように係止片42が切欠き29に嵌り込む位置で、図5(c)に示すように、横枠部材25の下方には、貫通孔Hが操作孔41dに対応する位置に形成されている。
そして、前記したようにフレーム体Fにシェード部材27を組み付けて構成されるサンシェード装置1は、図4(b)に示すように、横枠部材25がルーフアーチ24にボルトBで締結されるとともに、第1の縦枠部材26a(図3参照)と第2の縦枠部材26b(図3参照)とが、ルーフサイドレール22L(図3参照)とルーフサイドレール22R(図3参照)とに溶接やボルト等によって接続されることによって、車両Cに取り付けられる。
次に、本実施形態に係るサンシェード装置1の動作について説明する。このサンシェード装置1は、図2に示すように、各シェード部材27が横枠部材25に案内されることによって、車両Cの幅方向に個別にスライドする。そして、車両Cの幅方向に並ぶように配置された1対のシェード部材27は、車両Cの中央位置Lで相互に閉じ合う。その結果、1対のシェード部材27を相互に離反するようにスライドさせた際に、構造物(例えば、シェード部材収納部)がルーフパネル2の中央付近に現われない。したがって、ルーフパネル2の中央で前後左右に大きく広がる開口部20を形成することが可能となる。その結果、ルーフパネル2に大きなガラスサンルーフ21が形成される。
そして、このサンシェード装置1では、各シェード部材27が横枠部材25によって個別に案内されるので、車両Cの前後方向に3対配置されたシェード部材27は、車両Cの幅方向に個別にスライド可能となっている。
また、このサンシェード装置1では、シェード部材27が車両Cの幅方向に1対並ぶとともに、シェード部材27が車両Cの前後方向に複数対設けられる。そして、これらのシェード部材27がフレーム体Fを構成する横枠部材25にスライド可能に組み付けられる。つまり、サンシェード装置1は、フレーム体Fにシェード部材27を組み込むことによってユニット化される。
また、このサンシェード装置1では、1対のシェード部材27が中央位置L(図2参照)で閉じ合うように配置された際に、図5(b)に示すように、シェードスライダ4の係止片42は、横枠部材25に形成された切欠き29dに嵌り込む。そして、係止片42は、ねじりバネ43によって切欠き29d側に向かって付勢されているので、シェード部材27は、横枠部材25に保持される。
また、このサンシェード装置1では、ねじりバネ43の他端43bの位置が、第1の状態M(図5(b)参照)から第2の状態N(図5(b)参照)に移動するように調整されることによって、ねじりバネ43の撓み量は大きくなる。つまり、ねじりバネ43の弾性力、延いては切欠き29d側に向かうねじりバネ43の付勢力が大きくなる。その結果、横枠部材25に対するシェード部材27の保持力が増加する。
また、第1の状態M(図5(b)参照)から第2の状態N(図5(b)参照)への他端43bの移動は、図5(c)に示すように、操作孔41d内に臨むねじりバネ43の他端43bを、貫通孔Hから挿入されるペン先等の尖頭物Pで押し上げることによって行われる。この際、このサンシェード装置1では、貫通孔Hが下方に開放しているので、車室内側から係る操作を行うことができる。
また、このサンシェード装置1では、第1の状態M(図5(b)参照)から第2の状態N(図5(b)参照)に他端43bが移動する際に、他端43bは、保持突起41e(図5(b)参照)を乗り上げる。そして、保持突起41eは、第1の状態Mから第2の状態Nに向かう方向、言い換えればねじりバネの撓み量が大きくなるように他端43bが移動する方向に上り勾配のテーパ状に形成されているので、他端43bは容易に保持突起41eに乗り上げることができる。
また、このサンシェード装置1では、ねじりバネ43は、その一端43aおよび他端43bが水平方向に回動することによって、その撓み量が変化する。その結果、ねじりバネ43の収納スペースの高さが低減される。
以上のようなサンシェード装置1は、以下の効果を奏する。
サンシェード装置1によれば、横枠部材25に対するシェード部材27の保持力を調節することができる。
また、このサンシェード装置1によれば、横枠部材25の貫通孔Hおよびスライダ本体41の操作孔41dを介してねじりバネ43の他端43bの位置を調整することができる。
また、このサンシェード装置1によれば、保持突起41eを設けることによって、簡単な構成でねじりバネ43の他端43bの位置を調整することができる。
また、このサンシェード装置1によれば、貫通孔Hを介して車室内側から簡単にねじりバネ43の他端43bの位置を調整することができる。
また、このサンシェード装置1によれば、保持突起41eに所定のテーパが形成されているので、ねじりバネ43の他端43bを、シェード部材27の保持力を増加させる側に容易に移動させることができる。
また、このサンシェード装置1によれば、ねじりバネ43の収納スペースの高さが低減されるので、サンシェード装置1の上下幅を低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、前記実施形態では、ねじりバネ43の他端43bの位置が保持突起41eによって調整可能になっていたが、本発明はバネ手段の他端の位置が調節可能な構成であれば、バネ手段の構造やバネ手段の他端の位置を調節する構造については特に制限はなく、次のようなバネ手段や他端の位置の調節構造を有するサンシェード装置であってもよい。
図6(a)、(b)、(c)および図7(a)は、他の実施形態に係るサンシェード装置のシェードスライダ付近の様子を示す模式図であり、図7(b)は、図7(a)中のVII−VII断面図、図7(c)は、図7(a)のサンシェード装置におけるバネ手段の他端の位置が調整される様子を示す動作説明図である。
図6(a)に示すサンシェード装置1aは、バネ手段として略C字状に屈曲した板バネ53が使用されている。そして、板バネ53の一端53aは、係止片42に取り付けられ、他端53bは、カム54に当接している。このサンシェード装置1aは、カム54が回転することによって、第1の状態Mおよび第2の状態Nの2種の位置に他端53bを位置決めすることができる。
図6(b)に示すサンシェード装置1bは、カム54が、回転中心から4方向に延びる長さが相互に異なる当接部を有している。このサンシェード装置1bは、カム54が回転することによって、4種の位置に他端53bを位置決めすることができる。
図6(c)に示すサンシェード装置1cは、カム54が、回転中心が偏心した円板で形成されている。このサンシェード装置1cは、カム54が回転することによって、無段階に他端53bを位置決めすることができる。
図7(a)に示すサンシェード装置1dは、バネ手段として略C字状に屈曲した板バネ53が使用されている。板バネ53の一端53aは、係止片42に取り付けられ、他端53bには当接部材56が配置されている。そして、サンシェード装置1dは、当接部材56を切欠き29dに向かって押圧する押圧部材55をさらに備えている。図7(b)に示すように、当接部材56は、板バネ53の他端53bに当接する反対側にテーパが形成されている。このテーパは、板バネ53側に向かって上り勾配となっている。押圧部材55は、上下方向にスライダ本体41を貫くボルトBと螺合するとともに、当接部材56のテーパに当接している。このようなサンシェード装置1dでは、図7(b)に示す他端53bの位置が第1の状態Mとされる。そして、図7(c)に示すように、ボルトBが回転することによって押圧部材55が下方向に下げられると、当接部材56が板バネ53側に向かって移動することによって、板バネ53の他端53bの位置が第2の状態Nとなって板バネ53の撓み量は増加する。つまり、このサンシェード装置1dは、ボルトBの回転角度を適宜に調節することによって、無段階に他端53bを位置決めすることができる。
また、本発明のサンシェード装置は、バネ手段としてのねじりバネ43(図5(a)参照)や板バネ53(図6および図7参照)に代えて、弦巻バネを使用したものであってもよい。このサンシェード装置は、例えば、弦巻バネの一端が係止片42に取り付けられるとともに、弦巻バネの他端が係止片42側に向かって直線的に移動可能に調節されるように構成されればよい。
また、前記実施形態では、ねじりバネ42の他端43bが保持突起41eに乗り上げるように構成されているが、本発明は他端43bが乗り上げる部分が突起でなくてもよく、他端43bが摺接する部分全体が傾斜面で形成されたものであってもよい。
また、本発明において、一つ横枠部材25に形成される切欠き29dの数および切欠き29dの位置、ならびに貫通孔Hの数および貫通孔Hの位置は、本発明の目的を逸脱しない限り特に制限はない。
実施形態に係るサンシェード装置が取り付けられた車両の斜視図である。 実施形態に係るサンシェード装置の外観斜視図である。 図1の車両の平面図であり、車両におけるサンシェード装置の配置を示す図である。 図4(a)は、図3中のIV−IV断面図、図4(b)は、図4(a)中のX部の拡大図、図4(c)は、図4(a)中のY部の拡大図、図4(d)は、図4(a)中のZ部の拡大図である。 図5(a)は、シェード部材に取り付けられたシェードスライダの外観斜視図、図5(b)は、一部に切欠き部分を含むシェードスライダの平面図、図5(c)は、図5(b)中のV−V断面図である。 図6(a)、図6(b)、および図6(c)は、他の実施形態に係るサンシェード装置のシェードスライダ付近の様子を示す模式図である。 図7(a)は、他の実施形態に係るサンシェード装置のシェードスライダ付近の様子を示す模式図であり、図7(b)は、図7(a)中のVII−VII断面図、図7(c)は、図7(a)のサンシェード装置におけるバネ手段の他端の位置が調整される様子を示す動作説明図である
符号の説明
1 サンシェード装置
1a サンシェード装置
1b サンシェード装置
1c サンシェード装置
1d サンシェード装置
4 シェードスライダ
25 横枠部材(枠部材)
27 シェード部材
29a 案内溝
29d 切欠き
41 スライダ本体
41d 操作孔
41e 保持突起
42 係止片
43 ねじりバネ(バネ手段)
43a 一端
43b 他端
53 板バネ(バネ手段)
53a 一端
53b 他端
H 貫通孔

Claims (3)

  1. 枠部材に形成された案内溝内を摺動自在に移動するシェードスライダが設けられたシェード部材を備えるサンシェード装置であって、
    前記シェード部材に固定される前記シェードスライダのスライダ本体から突出して形成されて、前記案内溝の所定の位置に設けられた切欠きに嵌り込む弾性変形可能な係止片と、
    一端が前記係止片に取り付けられ、前記スライダ本体に対する他端の位置が調整可能であり、初期の撓み量を変化させることができるバネ手段とを備え
    前記バネ手段の前記他端は、前記スライダ本体に形成された操作孔に臨んでおり、前記操作孔に対向する前記枠部材の一部には貫通孔が設けられていることを特徴とするサンシェード装置。
  2. 枠部材に形成された案内溝内を摺動自在に移動するシェードスライダが設けられたシェード部材を備えるサンシェード装置であって、
    前記シェード部材に固定される前記シェードスライダのスライダ本体から突出して形成されて、前記案内溝の所定の位置に設けられた切欠きに嵌り込む弾性変形可能な係止片と、
    一端が前記係止片に取り付けられ、前記スライダ本体に対する他端の位置が調整可能であり、初期の撓み量を変化させることができるバネ手段とを備え、
    前記バネ手段の前記他端は、前記スライダ本体に形成された保持突起を乗り上げることによって前記他端の位置が調整され、
    前記保持突起は、前記バネ手段の撓み量が大きくなるように前記他端が移動する方向に上り勾配のテーパ状に形成されていることを特徴とするサンシェード装置。
  3. 前記バネ手段は、前記一端および前記他端が水平方向に回動するねじりバネであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサンシェード装置。
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