JP7394264B2 - サンルーフ装置のディフレクタ構造 - Google Patents

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Description

本開示は、サンルーフ装置のディフレクタ構造に関する。
サンルーフ装置では、可動ルーフパネルのスライド動作によって固定ルーフの開口が開放されたときに、開口の前縁に沿って設けられたブレードを開口から上方へ突出させるディフレクタが設けられる。このようなディフレクタとして、ブレードの両端部から後方に向けて延設された1対のアームが、前後方向に移動しながらブレードを上下動させるものが公知である(特許文献1)。このディフレクタでは、アームの後端に支持ピンが設けられ、アームの支持ピンよりも前側にカムピンが設けられる。カムピンは前上がりのカム溝によってガイドされ、支持ピンは前後方向に沿う支持溝によって支持される。支持溝は、ルーフパネルを前後方向に移動可能に支持するべく開口の側縁の下方に前後方向に延設されたガイドフレームの溝から構成される。
特開2010―221966号公報
しかしながら、従来のディフレクタでは、ガイドフレームとは別体のベース部材にカム溝及び支持溝が形成され、このベース部材がガイドフレームに取り付けられることでガイドフレームにカム溝及び支持溝が形成されている。このような別部材をガイドフレームに取り付ける場合には、取付作業が必要になるだけでなく、これらの部材の寸法管理も必要になる。そのため、ディフレクタの製造コストが上昇する。
本発明は、以上の背景に鑑み、作業工数を低減でき、且つ寸法管理を容易にし得るサンルーフ装置のディフレクタ構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明のある実施形態は、サンルーフ装置(5)のディフレクタ構造であって、固定ルーフ(3)に形成された開口(2)の両側縁に沿って延在する1対のサイドメンバ(8)及び、前記開口の前縁に沿って延在し、前記サイドメンバの前端を連結する樹脂製のフロントメンバ(9)を含むサンルーフフレーム(6)と、前記開口の前記前縁に沿って設けられるブレード(21)及び、前記ブレードの両側部から後方へ延出し、前記開口を開閉するスライドパネル(4)のスライド動作に伴って前記ブレードを前記開口から出没させる1対のアーム(22)を含むディフレクタ(20)とを備え、各アームは、前記サンルーフフレームによって前後方向に移動可能に支持された後端(22b)と、長手方向の中間部に形成されたカムピン(33)とを備え、各カムピンをガイドするカム溝(38)が前記フロントメンバに形成されている。
この態様によれば、カムピンをガイドするカム溝がフロントメンバに形成されているため、カム溝を形成するための別部材をサイドメンバに取り付ける必要がない。つまり、別部材の取付作業が不要であり、取付状態での別部材の寸法管理も不要である。
なお、アームの後端が前後方向に移動可能に支持され、カムピンがカム溝に沿って移動することにより、アームの移動軌跡は一義的に決定される。そしてアームは、スライドパネルのスライド動作に伴ってブレードを開口から出没させる際に、後端を前後方向に移動させる。アームの後端が前後方向に移動することにより、アームを長くしなくても、ブレードを鉛直に近い軌跡に沿って出没させることができる。
上記の態様において、各アームの前記後端を支持する支持溝(23)が、前記フロントメンバに形成されているとよい。
この態様によれば、支持溝を形成するために別部材をサイドメンバに取り付ける必要がない。よって、別部材の取付作業が不要であり、取付状態での別部材の寸法管理も不要である。
上記の態様において、各サイドメンバは平面視で前記フロントメンバに重なるように前記フロントメンバの上面に取り付けられ、前記サイドメンバを上下に貫通する貫通孔(24)又は切欠が前記サイドメンバの前部に形成され、前記ディフレクタが前記ブレードを前記開口から上方へ突出させた展開状態のときに、前記アームが前記貫通孔又は前記切欠を通過して前記サイドメンバよりも上方へ延出するとよい。
この態様によれば、サイドメンバの前端を、アームの後端よりも前方まで延長することができる。これにより、フロントメンバの大型化を抑制することができる。
上記の態様において、前記支持溝が前記貫通孔又は前記切欠の後方に配置されているとよい。
この態様によれば、支持溝の上方にサイドメンバが存在するため、支持溝によるアームの支持剛性を向上させることができる。
上記の態様において、前記カム溝が平面視で前記貫通孔又は前記切欠に整合する位置に配置され、前記カム溝の上端が開放されているとよい。
この態様によれば、サイドメンバがフロントメンバに組み付けられた状態でアームをフロントメンバに容易に組み付けることができる。
上記の態様において、前記カム溝を画定する1対のガイド壁(39)が、前記サイドメンバにおける前記貫通孔又は前記切欠の周辺部の下面よりも低い位置に配置されているとよい。
この態様によれば、ガイド壁がサイドメンバの貫通孔又は切欠から上方へ突出しないため、スライドパネルを支持するスライダにガイド壁が干渉することがない。よって、スライダを貫通孔又は切欠の後縁よりも前方に配置することができ、スライドパネルの支持剛性を向上させることができる。
上記の態様において、前記支持溝が前記サイドメンバの下方にて後方に向けて開放されているとよい。
この態様によれば、樹脂でフロントメンバを成形する際の型抜きが容易である。よって、フロントメンバの製造コストを低減することができる。
以上の態様によれば、寸法管理を容易にし、且つ作業工数を低減できるサンルーフ装置のディフレクタ構造を提供することができる。
実施形態に係るディフレクタが適用された自動車のルーフの斜視図 サンルーフ装置の左前部の平面図 サンルーフ装置の左前部の斜視図 ディフレクタの左部分の斜視図 ディフレクタの展開状態を示す側断面図 動作説明のために模式的に示すディフレクタの側面図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明にあたっては、本発明が適用された車両の進行方向を基準にして、前後方向及び横方向(車幅方向)が定義される。
図1は実施形態に係るディフレクタ20が適用された自動車のルーフ1の斜視図である。図1に示すように、自動車のルーフ1は、概ね矩形をなす開口2が前部に形成された固定ルーフ3と、スライドパネル4によって開口2を選択的に開閉するサンルーフ装置5とを有している。スライドパネル4は、固定ルーフ3に対して前後方向にスライド可能に設けられており、後方へスライドすることにより開口2を開き、前方へスライドすることにより開口2を閉じる。サンルーフ装置5は左右対称の構造とされている。以下、サンルーフ装置5の左側の構造を説明し、右側の構造の説明は省略する。
図2はサンルーフ装置5の左前部の平面図である。図2に併せて示すように、固定ルーフ3の下方(車室側)には、スライドパネル4をスライド可能に支持するサンルーフフレーム6が配置されている。サンルーフフレーム6は、1対のサイドメンバ8と、フロントメンバ9と、ミドルクロスメンバとを有している。サイドメンバ8は、開口2の両側縁に沿って前後方向に延在する。サイドメンバ8は例えばアルミニウム合金の押出し成形品からなる。フロントメンバ9は、開口2の前縁に沿って横方向に延在し、1対のサイドメンバ8の前端を連結する。フロントメンバ9は例えば樹脂の射出成形品からなる。ミドルクロスメンバは、開口2の後縁に沿って横方向に延在し、1対のサイドメンバ8の前後方向の中間部を連結する。ミドルクロスメンバは例えば鋼板のプレス成形品からなる。
サイドメンバ8の車幅方向の内側には、スライドパネル4を支持するスライダを案内するためのガイドレール10が形成されている。ガイドレール10は、開放端を互いに対向させるように配置され、前後方向に延在する1対のチャンネル形状部11によって構成される。サイドメンバ8の車幅方向の外側には、排水溝12が形成されている。排水溝12は固定ルーフ3の開口2の側縁の下方に配置される。フロントメンバ9の横方向の端部には後方へ延出する延出部13が一体に形成されている。サイドメンバ8は、平面視で前部が延出部13の上方に重なるように配置され、適宜な結合手段によってフロントメンバ9に固定される。
サンルーフ装置5は、スライドパネル4を、開口2を全面的に閉鎖する閉位置からチルトダウンさせ、固定ルーフ3とルーフライニングとの間を後方へスライドさせるインナスライド式である。スライドパネル4の下面の両側部には前後方向に延在する1対の支持ステーが固設される。スライドパネル4は、支持ステーに係合する前スライダ及び後スライダによって支持され、後スライダがガイドレール10に沿って前後方向にスライド駆動されることにより、チルト動作及びスライド動作を行う。スライドパネル4の駆動機構は公知のものであってよく、ここでは詳細な説明は割愛する。
サンルーフ装置5は、スライドパネル4がサンルーフフレーム6に組み付けられたユニットとして構成されており、サンルーフフレーム6が固定ルーフ3に固定されることによってルーフ1に搭載される。
開口2の前部には、開口2の開放時に固定ルーフ3に沿って流れる外気流の乱れに起因して発生するウインドスロップ(wind throb)を防止するために、ディフレクタ20が設けられている。ディフレクタ20は、開口2の前縁に沿って設けられる整流板としてのブレード21と、ブレード21の両側部から後方へ延出し、スライドパネル4のスライド動作に伴ってブレード21を開口2から出没させる1対のアーム22とを備えている。各アーム22はその前端22aにおいてブレード21に連結されている。ディフレクタ20は、1対のアーム22の後端22bがサンルーフフレーム6に支持されるようにサンルーフ装置5に組み付けられる。サンルーフ装置5がルーフ1に搭載されることにより、ディフレクタ20のブレード21は開口2の前縁に沿って配置される。
図3はディフレクタ20の左部分の斜視図である。図2及び図3に示すように、サンルーフフレーム6のフロントメンバ9には、アーム22の後端22bを支持するための支持溝23が形成されている。支持溝23はフロントメンバ9の延出部13に形成され、前方に向けて開放されている。サンルーフフレーム6のサイドメンバ8の前部であって、アーム22の後部に整合する位置には、サイドメンバ8を上下方向に貫通する貫通孔24が形成されている。
貫通孔24は、車幅方向においてガイドレール10に整合する位置(1対のチャンネル形状部11の間)に形成されている。貫通孔24の大部分は支持溝23の前方に位置しており、支持溝23の大部分はガイドレール10の下方に位置している。アーム22は、後端22bから前方斜め上方へ延びて貫通孔24を通過し、前端22aに連結されたブレード21をサンルーフフレーム6のフロントメンバ9の上方に配置する。アーム22の後端22bは支持溝23内に配置されることにより、フロントメンバ9によって前後方向に摺動可能に支持される。
ブレード21は、樹脂の射出成形品であり、前方に凸の弓形状とされている。ブレード21の端部近傍には後方へ延出する庇部21aが一体形成されている。庇部21aの下方には、ブレード21を常時上方へ付勢する付勢部材としての捩りコイルばね25が配置されている。捩りコイルばね25は、コイル部の軸線を横方向に向けてブレード21に保持され、庇部21aによって上方から覆われている。捩りコイルばね25の一端25aはブレード21に係止され、捩りコイルばね25の他端25bは、フロントメンバ9に一体形成されたばね係止部26に係合している。捩りコイルばね25は、他端25bにて下方への力をサンルーフフレーム6に作用させることにより、ブレード21を上方へ直接付勢する。
図4はアーム22の斜視図である。図4に示すように、アーム22は、樹脂製の第1部材31と板金製の第2部材32とによって構成されている。第1部材31の後端はアーム22の後端22bをなしている。アーム22の後端22bは、フロントメンバ9によって前後方向に移動可能に且つ回動可能に支持されるべく、横方向に向く軸線を有する円柱形状とされている。第1部材31は第2部材32の後部に固定されている。第1部材31は、成形後に第2部材32の後部に結合されてもよく、アウトサート成形によって第2部材32の後部に一体に形成されてもよい。第1部材31の前端はアーム22の長手方向の中間部をなしており、その下部にはカムピン33が側方(本実施形態では、車幅方向の外方)に向けて突出するように一体に形成されている。カムピン33は、横方向を向く軸線を有する円柱形状とされ、第2部材32の下方に配置されている。
第2部材32は、板金の厚さ方向を上下に向けて、横方向に長い断面形状となる姿勢で第1部材31に支持されている。第2部材32は、後端から第1部材31の前端を超えて前方へ延出する後部板部35、後部板部35の前端から斜め上方へ延びる中間板部36及び、中間板部36の前端から後部板部35に比べて下方に向けて前方へ延出する前部板部37を有している。第2部材32の前端はアーム22の前端22aをなす。
図5はディフレクタ20の展開状態を示す側断面図であり、図6は動作説明のために模式的に示すディフレクタ20の側面図である。なお、図6では、ブレード21が、アーム22と連結する部分と捩りコイルばね25を保持する部分との2箇所について断面を示されている。図5に示す展開状態では、ディフレクタ20がブレード21を開口2(図1参照)から上方へ突出させている。サンルーフフレーム6のフロントメンバ9には、カムピン33をガイドするカム溝38が形成されている。カム溝38は、フロントメンバ9の延出部13に一体に形成された1対のガイド壁39によって画定される。
1対のガイド壁39は、前後方向に間隔を空けて配置され、側方(本実施形態では、車幅方向の内方)に開放されたカム溝38を形成する。カム溝38は上方に向けて前方へ傾斜している。また、カム溝38は、上側ほど前方への前傾角度が大きくなるように、後方に向けて凸の円弧状に湾曲している。カム溝38は上端にて上方且つ前方に向けて開放されている。これにより、アーム22をサンルーフフレーム6に組み付ける際に、カムピン33を容易にカム溝38に挿入することができる。
また1対のガイド壁39は、サイドメンバ8における貫通孔24の周辺部の下面よりも低い位置に配置されている。つまり、ガイド壁39はサイドメンバ8の貫通孔24から上方へ突出していない。そのため、スライドパネル4を支持するスライダにガイド壁39が干渉することがない。よって、スライダを貫通孔24の後縁よりも前方に配置することができ、スライドパネル4の支持剛性が向上する。
フロントメンバ9に形成された支持溝23は、サイドメンバ8の下方にて後方に向けて開放されている。そのため、樹脂でフロントメンバ9を成形する際の型抜きが容易であり、これにより、フロントメンバ9の製造コストが低減される。
図6に示すように、ばね係止部26には、捩りコイルばね25の他端25bを前後方向にスライド可能に案内するガイド溝41が形成されている。ガイド溝41は前後方向に延びており、捩りコイルばね25の他端25bがガイド溝41の前縁によって係止されることにより、ブレード21の上方への移動が規制される。つまり、ばね係止部26におけるガイド溝41の前縁を画定する部分が、ブレード21の上方への移動を規制するべく、捩りコイルばね25の他端25bを係止する。
捩りコイルばね25がこのように設けられることにより、アーム22によって駆動されるブレード21の軌跡に関わらず、ブレード21における所望の位置に捩りコイルばね25を配置することが可能である。また、サンルーフフレーム6に設けられたばね係止部26によってブレード21の上方への移動が規制されるため、移動規制のためにアーム22を上方から押さえる部材を設ける必要がない。したがって、サンルーフ装置5の厚みの増大が抑制される。
図6に実線で示す展開状態では、アーム22は前端22aを上方に向けて最も大きく傾斜させた姿勢をとり、カムピン33はカム溝38における可動範囲のうち最も高い位置にある。上記のようにカム溝38は上方に向けて前方へ傾斜しているため、アーム22の後端22bは、前後方向の可動範囲において最も前方に位置する。
図5に併せて示すように、ディフレクタ20の展開状態のときにアーム22はサイドメンバ8の貫通孔24を通過してサイドメンバ8よりも上方へ延出している。貫通孔24が形成されたことにより、サイドメンバ8の前端がアーム22の後端22bよりも前方まで延長可能になる。これにより、フロントメンバ9の大型化が抑制される。
支持溝23は貫通孔24の後方に配置されており、この構成により、支持溝23の上方にはサイドメンバ8が存在する。そのため、支持溝23によるアーム22の支持剛性が向上する。
図2~図4に併せて示すように、カム溝38は平面視で貫通孔24に整合する位置に配置されている。また、上記のようにカム溝38の上端は開放されている。これらの構成により、サイドメンバ8がフロントメンバ9に組み付けられた状態で、アーム22をフロントメンバ9に容易に組み付けることができる。
図6に示すように、ディフレクタ20の展開状態において、第2部材32の中間板部36は、スライドパネル4の支持ステーの前端に設けられたスライド部材43の下面よりも上方に位置し、第2部材32の後端はスライド部材43の下面よりも下方に位置している。
ディフレクタ20は、スライドパネル4が前方に駆動されることによって図6に想像線で示す収納状態へ駆動される。具体的には、スライドパネル4と一体に前方へスライドするスライド部材43がアーム22の第2部材32の上面に摺接し、第2部材32を下方へ押し下げることにより、ブレード21やアーム22等が図6に想像線で示す収納位置へ移動する。つまり、第2部材32の上面、より詳細には第2部材32の後部板部35及び中間板部36の上面がスライドパネル4の前方へのスライド動作に伴ってブレード21を下方へ押し下げるカム面44をなしている。
ブレード21やアーム22等が展開位置から収納位置へ移動する際、カムピン33がカム溝38を下方へ移動する。カム溝38は下方に向けて後方へ傾斜しているため、アーム22は後端22bを後方へ移動させながら傾斜角度を小さくする向きに回動する。つまり、アーム22は前後方向に移動しながら回動する。したがって、ブレード21は、アーム22の後端22bが後方へ移動しない場合に比べ、鉛直に近い軌道をとって下方へ移動する。アーム22の傾斜角度が最も小さくなった図6に想像線で示す収納状態では、アーム22の後端22bは、前後方向の可動範囲において最も後方に位置する。
このように、前端22aにてブレード21に連結されたアーム22は、後端22bにてフロントメンバ9のカム溝38によって前後方向に移動可能に支持されるため、前後方向に移動しながら回動可能である。
そして本実施形態では、カムピン33をガイドするカム溝38がフロントメンバ9に形成されている。そのため、カム溝38を形成するための別部材をサイドメンバ8に取り付ける必要がない。つまり、別部材の取付作業が不要であり、取付状態での別部材の寸法管理も不要である。したがって、ディフレクタ構造の作業工数が低減され、且つディフレクタ構造の寸法管理が容易である。
なお、アーム22の後端22bが前後方向に移動可能に支持され、カムピン33がカム溝38に沿って移動することにより、アーム22の移動軌跡は一義的に決定される。そしてアーム22は、スライドパネル4のスライド動作に伴ってブレード21を開口2から出没させる際に、後端22bを前後方向に移動させる。アーム22の後端22bが前後方向に移動することにより、アーム22を長くしなくても、ブレード21を鉛直に近い軌跡に沿って出没させることができる。
また、上記のようにアーム22の後端22bを支持する支持溝23もフロントメンバ9に形成されている。そのため、支持溝23を形成するために別部材をサイドメンバ8に取り付ける必要もない。これによっても、別部材の取付作業が不要になり、取付状態での別部材の寸法管理も不要になる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、サンルーフフレーム6のサイドメンバ8の前部に貫通孔24が形成される代わりに、サイドメンバ8の前縁から後方へ延びる切欠きが形成されてもよい。この構成によっても、アーム22は、後端22bから前方斜め上方へ延びて切欠きを通過し、前端22aをサンルーフフレーム6の上方に配置することができる。
上記実施形態では、ブレード21が捩りコイルばね25によって直接的に上方へ付勢されているが、捩りコイルばね25はブレード21を間接的に上方へ付勢してもよい。また、ブレード21を上方へ付勢する付勢部材は捩りコイルばね25に限られない。例えば、圧縮コイルばねや、引張コイルばね、板ばね等の付勢部材が、アーム22を上方に付勢することによってブレード21を間接的に付勢してもよい。
上記実施形態では、一例として車載用としてサンルーフ装置5の説明を行ったが、鉄道車両や船舶などにも広く適用することができる。この他、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、素材、角度など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更することができる。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 ルーフ
2 開口
3 固定ルーフ
4 スライドパネル
5 サンルーフ装置
6 サンルーフフレーム
8 サイドメンバ
9 フロントメンバ
20 ディフレクタ
21 ブレード
22 アーム
22b 後端
23 支持溝
24 貫通孔
33 カムピン
38 カム溝
39 ガイド壁

Claims (7)

  1. サンルーフ装置のディフレクタ構造であって、
    固定ルーフに形成された開口の両側縁に沿って延在する1対のサイドメンバ及び、前記開口の前縁に沿って延在し、前記サイドメンバの前端を連結する樹脂製のフロントメンバを含むサンルーフフレームと、
    前記開口の前記前縁に沿って設けられるブレード及び、前記ブレードの両側部から後方へ延出し、前記開口を開閉するスライドパネルのスライド動作に伴って前記ブレードを前記開口から出没させる1対のアームを含むディフレクタとを備え、
    各サイドメンバは平面視で前記フロントメンバに重なるように前記フロントメンバの上面に取り付けられ、前記サイドメンバを上下に貫通する貫通孔又は切欠が前記サイドメンバの前部に形成され、
    前記ディフレクタが前記ブレードを前記開口から上方へ突出させた展開状態のときに、前記アームが前記貫通孔又は前記切欠を通過して前記サイドメンバよりも上方へ延出するサンルーフ装置のディフレクタ構造。
  2. 各アームの後端を支持する支持溝が、前記フロントメンバに形成されている請求項1に記載のサンルーフ装置のディフレクタ構造。
  3. 各アームは、前記サンルーフフレームによって前後方向に移動可能に支持された後端と、長手方向の中間部に形成されたカムピンとを備え、
    各カムピンをガイドするカム溝が前記フロントメンバに形成されている請求項2に記載のサンルーフ装置のディフレクタ構造。
  4. 前記支持溝が前記貫通孔又は前記切欠の後方に配置されている請求項3に記載のサンルーフ装置のディフレクタ構造。
  5. 前記カム溝が平面視で前記貫通孔又は前記切欠に整合する位置に配置され、前記カム溝の上端が開放されている請求項3又は請求項4に記載のサンルーフ装置のディフレクタ構造。
  6. 前記カム溝を画定する1対のガイド壁が、前記サイドメンバにおける前記貫通孔又は前記切欠の周辺部の下面よりも低い位置に配置されている請求項3~5のいずれか1項に記載のサンルーフ装置のディフレクタ構造。
  7. 前記支持溝が前記サイドメンバの下方にて後方に向けて開放されている請求項3~6のいずれか1項に記載のサンルーフ装置のディフレクタ構造。
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