JP4846394B2 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話端末やデジタルカメラなどに搭載され、手ぶれによる画像の歪みを補正する撮像装置及び撮像方法に関する。
従来、デジタルカメラの撮像素子としてCCD(Charge Coupled Device)が多く適用されていた。しかし、近年、CCDに比べて消費電力が低く、コストも安価なCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いた撮像素子がCCDに代わって普及しつつある。また、CMOSセンサは消費電力が低いことから雑音が少なく、通信への影響が低いことから携帯電話端末に多く用いられるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年、携帯電話端末に備えられるカメラについても高機能化が進んでおり、デジタルカメラに具備されるような手ぶれ補正などの機能を有するものが適用されるようになっている。
特開2002−303909号公報
しかしながら、CMOSセンサの撮像素子は、CCDのように電子シャッタが起動されると全画面の画素に蓄積される電荷が一度に転送される全画面同時撮影方式ではなく、画素ごとに露光制御が行われ、画素ごとに走査、すなわちスキャンすることで画素に蓄積される電荷を順に出力される方式が採用されている。そのため、CMOSセンサでは、出力される電荷に基づいて出力する信号の出力タイミングに時間差が生じることになり、走査の途中で、手ぶれが発生した場合、走査方向に画像がずれてしまうという問題がある。図10は、手ぶれによる画像のずれを示した図であり、携帯電話端末では、縦方向に手ぶれが発生するため、図10(a)に示す静止状態での画像が、手ぶれが発生することで手ぶれ量が大きい場合には、図10(b)に示す状態となり、手ぶれ量が小さい場合、図10(c)に示す状態となる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、その目的は、手ぶれによる画像歪みを補正する撮像装置及び撮像方法を提供することにある。
上記した課題を解決するために、以下の手段を採用した。
本発明に係る撮像装置は、筐体と、前記筐体に備えられる撮像素子を用いて、前記撮像素子の各画素の走査を開始して前記撮像素子に映る被写体の画像を撮像する撮像手段を具備する撮像装置において、前記筐体の振動を検出する振動検出手段と、前記撮像手段が撮像を開始した場合に前記振動検出手段が検出する振動に基づいて同一の振動方向にて振動の速度が遅くなる箇所を検出し、検出した箇所にて前記画像の中心の画素が撮像されるように前記走査の開始時点を補正する補正手段と、前記画像を表示する画面と、前記画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶する前記画像を読み出して予め定められる一定間隔で前記画面に表示する画像処理手段と、を具備することを特徴とする。
前記画像は、前記補正手段により補正される前に撮像された画像と、前記補正手段により補正された後に撮像された画像であることを特徴とする
本発明に係る撮像装置は、筐体と、前記筐体に備えられる撮像素子を用いて、前記撮像素子の各画素の走査を開始して前記撮像素子に映る被写体の画像を撮像する撮像手段を具備する撮像装置において、前記筐体の振動を検出する振動検出手段と、前記撮像手段が撮像を開始した場合に前記振動検出手段が検出する振動に基づいて同一の振動方向にて振動の速度が遅くなる箇所を検出し、検出した箇所にて前記画像の中心の画素が撮像されるように前記走査の開始時点を補正する補正手段と、前記補正手段により同一の振動方向において補正されて撮像された複数の画像を重ね合わせて合成し、合成した画像を撮像画像として出力する画像処理手段と、を具備することを特徴とする。
前記振動検出手段は、前記撮像手段による前記撮像素子の画素の走査の方向の振動を検出することを特徴とする。
前記撮像素子は、CMOSセンサであることを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、筐体に備えられる撮像素子を用いて、前記撮像素子の各画素の走査を開始して前記撮像素子に映る被写体の画像を出力する撮像方法であって、前記筐体の振動を検出し、検出した振動に基づいて同一の振動方向にて振動の速度が遅くなる箇所を検出するステップと、検出した箇所にて前記画像の中心の画素が撮像されるように前記走査の開始時点を補正するステップと、同一の振動方向において補正されて撮像された複数枚の画像を重ね合わせて合成するステップと、を含むことを特徴とする。

この発明によれば、撮影装置は、筐体の振動を検出し、検出した振動に基づいて同一の振動方向にて振動の速度が遅くなる箇所を検出し、検出した箇所にて画像の中心の画素が撮像されるように前記走査の開始時点を補正する構成とした。これにより、各画素の走査を開始して被写体の画像を出力するCMOSセンサを用いた場合に、手ぶれによる画像歪みを抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による撮像装置1を備えた携帯電話端末100を示す概略ブロック図である。携帯電話端末100において、通信部22は、基地局装置との間で電話通信やデータ通信を行う。操作部20は、キーボードやボタン等を具備しており、ユーザのキーボード操作やボタンの押下を検出し、検出した情報を他の機能部に入力する。画面21は、液晶画面等が適用され、撮影前のプレビュー映像や、撮影後の静止した画像などを表示する。
撮像装置1は、携帯電話端末100に内蔵されるカメラであり、被写体の撮影を行う。撮像装置1において、撮像部11は、内部に撮像素子としてCMOSセンサを具備しており、レンズ10を通じて被写体を撮像する。また、撮像部11は、操作部20からの開始指示の入力があると起動し、内部のCMOSセンサから出力される信号を受信し、受信した信号を画像データに変換し、変換した画像データをバッファメモリ12に記録する。また、バッファメモリ12は、例えば、揮発性のRAM(Random Access Memory)が適用され、1フレーム分以上の記憶容量を有している。また、バッファメモリ12は、撮像部11が起動されている間、撮像部11により記録される画像データを新しいデータから順に記憶し、記憶容量を超える古いデータについては削除する。
画像処理部13は、操作部20からの開始指示の入力があると起動し、バッファメモリ12に記録される画像データをバッファメモリ12から予め定められる一定間隔で読み出して画面21に表示する。また、画像処理部13は、操作部20から撮影指示が入力されると、バッファメモリ12から複数個の画像データを読み出し、読み出した複数個の画像データを合成し、合成した画像データを撮影画像データとして携帯電話端末100内の画像ファイル保存用の記憶領域に記録する。
振動検出部15は、例えば、加速度センサ等が適用され、CMOSセンサの走査方向、すなわちスキャン方向の振動を検出、すなわち振動を示す加速度を検出する。
補正部14は、振動検出部15が検出する加速度に基づいて、その振動の大きさである振動量と発生の相対時刻を算出し、算出した振動量と相対時刻から手ぶれの振動の方向を算出する。また、補正部14は、算出した振動の方向及び振動量に基づいて、それ以降に発生が予測される振動波を算出し、当該振動波にて同一の振動方向で速度が遅くなる箇所を検出し、検出した箇所を撮像部11により撮像される画像の中心を同期させる同期対象箇所とする。具体的には、既に得られた振動の方向及び振動量に基づいて、それ以降に発生する振動の波の山側、あるいは谷側のいずれか一方の箇所を検出する。また、補正部14は、撮像部11から出力される画素ごとの走査のタイミングの情報と、検出した同期対象箇所の情報とに基づいて、撮像部11が撮像する画像の中心が同期対象箇所と一致するように、撮像部11におけるCMOSセンサの走査開始のタイミングを補正する。
次に、図2を参照しつつ、CMOSセンサにおける画素の走査処理について説明する。図2は、携帯電話端末100の振動方向と、撮像部11に備えられるCMOSセンサの撮像面の画素の配置、及びCMOSセンサにおける走査方向の関係を示した図である。図2に示すように、CMOSセンサの撮像面には、5×5の25個の画素が存在しているものとする。(実際には多数の画素によって構成される)また、CMOSセンサの走査方向が、携帯電話端末100の画面21の縦方向に対応し、携帯電話端末100は、縦方向に手ぶれによる振動が発生するものとしている。
CMOSセンサは、VSYNC(垂直同期信号)が発生している間に、HSYNC(水平同期信号)が、図2の画素ラインAから画素ラインEの方向に5回発生し、さらに、HSYNCが発生している間、各画素の電荷を出力するためのPCLK(画素クロック)が画素ラインA〜画素ラインEの各画素1〜5に対応して5回発生する。これらの同期信号により行われる走査処理により、CMOSセンサの撮像面の各画素の電荷は、画素A1、A2、A3、A4、A5の順に出力され、次に、画素B1、B2、…、B5の順に出力される。そして、画素E5まで出力が行われた後、VSYNCの発生に応じて再び画素A1から出力が行われることになる。すなわち、当該CMOSセンサにおいて、VSYNCが画面21に表示される画像1フレームごとの撮像周期となり、補正部14は、手ぶれにより発生する振動において同一の振動方向で速度が遅くなる箇所が、CMOSセンサの撮像面の中心、すなわち画素C3の3つめの画素に一致するようにVSYNCの開始タイミングを補正することになる。
(第1実施形態)
次に、図3から図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る補正部14によるVSYNCの開始タイミングを補正する補正処理について説明する。なお、図3においてVはVSYNCを示し、Hは、HSYNCを示し、PはPCLKを示し、Imは画素の露光時間を示している。また、図3の工程Sa3の画素ラインA、B、C、D、Eは、補正前の画素ラインを示し、画素ラインA’、B’、C’、D’、E’は補正後の画素ラインを示す。
図3は、第1実施形態に係る補正部14による補正処理の原理を説明するための図である。図3において、携帯電話端末100の縦方向に手ぶれによる振動が発生し、その振動の変化が振動波Wで示されるとする。
(工程Sa1)
操作部20から開始指示が入力された撮像部11は、CMOSセンサに対して一定の撮像周期でVSYNCを発生させ、図2に示したようにVSYNCに従って、HSYNC及びPCLKを発生させる。補正部14は、振動検出部15が検出した振動に基づいて、振動の変化を示す振動波Wを算出し、さらに、振動波Wの振動の速度が遅くなる谷側の部分と山側の部分との一方である谷側の部分、すなわち図3の縦破線に該当する同期対象箇所G1を検出する。補正部14には、撮像部11からVSYNCとHSYNCとPCLKからなる同期信号のタイミングの情報が入力されており、補正部14は、当該同期信号のタイミングの情報から、同期対象箇所G1に対応している画素が、画素D3であることを検出する。
(工程Sa2)
補正部14は、同期対象箇所G1に該当する画素が画素D3であることを検出すると、既に算出した振動波Wの傾き等に基づいて次に発生する波を予測するための演算を行い、次の谷側の部分である同期対象箇所G2を算出する。そして、補正部14は、画素D3の走査のタイミングを、算出した同期対象箇所G2の発生タイミングに一致させるため、次に発生するVSYNC(II)の開始タイミングがVSYNC(II’)で示されるタイミングとなるよう補正を行う。
(工程Sa3)
補正部14は、更に、CMOSセンサの撮像面の中心の画素C3の走査タイミングを同期対象箇所G2の発生タイミングに一致させるため、VSYNC(II’)の開始タイミングがVSYNC(II’’)で示されるタイミングとなるよう補正し、補正したVSYNC開始タイミングの情報を撮像部11に入力する。撮像部11は、CMOSセンサに入力されたVSYNC開始タイミングの情報に基づいてVSYNC(II’’)を発生させる。
携帯電話端末100の移動過程と対比すると、VSYNC(II’’)に補正することで、振動波Wの谷側方向に携帯電話端末100が移動を開始する途中であって、補正前よりも遅いタイミングで、VSYNC(II’’)のタイミングで走査が開始されることになる。つまり、レンズ10の位置が、補正前の位置より一画素分下の位置で撮像が開始されることになり、補正前のVSYNC(II’)において画素D3に映っていた被写体の部分は、補正後のVSYNC(II’’)では中心の画素C’3に映ることになる。
VSYNC(II’’)の発生により、補正前の画素A1のVSYNC(II)における露光時間Im(II−A1)と、補正後のVSYNC(II’’)における露光時間(II’’−A’1)は重複することになる。そのため、画素A1では、露光時間Im(II−A1)の間において露光時間(II’’−A’1)と重複しない時間までに蓄積された電荷は廃棄されることになる。なお、各画素においても同様に重複した露光時間の電荷の廃棄が行われる。
上記の補正処理により、CMOSセンサの撮像面の中心の画素C’3については、振動波Wにおいて振動速度の遅くなる谷側の箇所にて走査処理が行われることになる。一般的に、被写体の中心の歪みを少なくすることで、表示される画像は全体的に歪みの少ない画像となることが知られており、画像処理部13により画面21に出力される画像は、被写体の中心において振動による歪みが少ない視認性の高い画像にすることができる。
次に、図4及び図5を参照して、撮像装置1により行われる撮像処理について説明する。図4は、振動検出部15が検出する振動に基づいて、補正部14が検出した振動の変化である振動波W1を示した図である。補正部14は、時間β1の間に、振動検出部15が検出した振動に基づいて振動波W1を算出するとともに、振動波W1にて振動速度が遅くなる谷側と山側の一方である谷側の箇所、すなわち図4のα1の箇所を検出する。そして、補正部14は、検出したα1の箇所に基づいて、次に、撮像部11がCMOSセンサに発生させるVSYNCの開始タイミングγ1を算出する。
図5は、図4の振動W1が発生した場合に、撮像部11によりバッファメモリ12に記録される画像データにより構成される撮像画像と、画像処理部13によりバッファメモリ12から読み出されて画面21に出力される出力画像と、VSYNC及び画素の露光時間の関係を示した図である。図5において、画素Bは、図3における画素A1に対応し、画素Mは画素C3に対応し、画素Eは、画素E5に対応する。
図5において、補正前のVSYNC:Ta1の2周期目、すなわちVSYNC(2)において、上述した図3の補正処理の原理に従って補正部14により算出されたVSYNC開始タイミングγ1の情報が撮像部11に入力され、撮像部11にて露光制御が切り替えられる。撮像部11は、入力されたVSYNC開始タイミングγ1の情報に基づいて、補正後のVSYNC:Ta2をCMOSセンサに発生させる。当該VSYNC:Ta2に基づくCMOSセンサの走査処理により、中心の画素の露光時間Ta2Mの1周期分の半分が経過した時点(図5、露光時間Ta2MのIII−Mの露光時間の中央の○の箇所)が、振動波W1における振動速度が遅くなる同期対象箇所、すなわち図4における同期対象箇所δ1に一致することになる。なお、実際のVSYNCは、撮像部11において、補正前のVSYNC:Ta1の2周期目までと、補正後のVSYNC:Ta2の3周期以降とが合成され、VSYNC:Tavで示されるタイミングとなる。
このとき、撮像部11の各画素の露光時間は、補正前のVSYNC:Ta1と補正後のVSYNC:Ta2の時間的な関係から重なることになる。具体的には、最初の画素Bの露光時間の中で補正前のVSYNCの3周期目(VSYNC(3))に対応する露光時間Ta1B(3−B)と、補正後のVSYNCの3周期目(VSYNC(III))に対応する露光時間Ta2B(III−B)は重なるため、露光時間Ta1B(3−B)において露光時間Ta2B(III−B)と重ならない部分、すなわち露光時間(3−B)の斜線の部分の電荷は、露光が充分な電荷ではないため廃棄することになる。なお、中心の画素Mの露光時間Ta1MとTa2M及び、最後の画素Eの露光時間Ta1Eと、Ta2Eにおいても同様に重なる部分、すなわち図5に示す斜線の部分の電荷を廃棄することになる。
補正部14により補正が行われた後も、撮像部11は、バッファメモリ12に撮像画像をCMOSセンサにおける走査の速度に従って記録し、画像処理部13は、予め定められる一定間隔でバッファメモリ12から画像データを読み出して画面21に出力する。このとき、VSYNC:Ta1が補正されてVSYNC:Tavのようなタイミングになったとしても、画像処理部13は、バッファメモリ12に記憶される画像データを一定間隔のタイミングTbBで表示するため、VSYNC:Tavのタイミングとは独立して画像データを出力することができる。これにより、画面21への表示の途中で画像が抜けてしまうことや、表示のタイミングが合わずに画像が停止してしまうといったことを防ぐことが可能となる。
(第2実施形態)
次に、図6から図9を参照して、本発明の第2実施形態に係る補正部14によるVSYNCの開始タイミングを補正する補正処理について説明する。第1実施形態では、手ぶれにより発生する振動の速度が遅くなる箇所、すなわち同期対象箇所がCMOSセンサの中心画素より下の領域に該当していた場合の補正について説明したが、第2実施形態では、同期対象箇所が、CMOSセンサの中心画素より上の領域に該当していた場合の補正について説明する。
図6は、第2実施形態に係る補正部14による補正処理の原理を説明するための図である。図6においても、携帯電話端末100の縦方向に手ぶれによる振動が発生し、その振動の変化が振動波Wで示されるとする。なお、図6においてVはVSYNCを示し、Hは、HSYNCを示し、PはPCLKを示し、Imは画素の露光時間を示している。また、図6の工程Sb3の画素ラインA、B、C、D、Eは、補正前の画素ラインを示し、画素ラインA’、B’、C’、D’、E’は補正後の画素ラインを示す。
(工程Sb1)
第1実施形態と同様に、補正部14は、振動検出部15が検出した振動に基づいて、振動の変化を示す振動波Wを算出し、さらに、振動波Wの振動の速度が遅くなる谷側と山側との一方である谷側の部分、すなわち図6の縦破線に該当する同期対象箇所G1を検出する。補正部14には、撮像部11からVSYNCとHSYNCとPCLKからなる同期信号のタイミングの情報が入力されており、補正部14は、当該同期信号のタイミングの情報から、同期対象箇所G1に対応している画素が、画素B3であることを検出する。
(工程Sb2)
補正部14は、同期対象箇所G1に該当する画素が画素B3であることを検出すると、既に算出した振動波Wの傾き等に基づいて次に発生する波を予測するための演算を行い、次の同期対象箇所G2を算出する。そして、補正部14は、画素B3の走査のタイミングを算出した同期対象箇所G2の発生タイミングに一致させるため、次にCMOSセンサに発生させるVSYNC(II)の開始タイミングがVSYNC(II’)で示されるタイミングとなるように補正を行う。
(工程Sb3)
補正部14は、更に、CMOSセンサの撮像面の中心の画素C3の走査タイミングを同期対象箇所G2に一致させるために、VSYNC(II’)の開始タイミングがVSYNC(II’’)で示されるタイミングとなるよう補正し、補正したVSYNC開始タイミングの情報を撮像部11に入力する。撮像部11は、入力されたVSYNC開始タイミングの情報に基づいてVSYNC(II’’)をCMOSセンサに発生させる。
携帯電話端末100の具体的な動きとしては、VSYNC(II’’)に補正することで、振動波Wの谷側方向に携帯電話端末100が移動を開始する途中であって、補正前よりも早いタイミングで、VSYNC(II’’)のタイミングで走査が開始されることになる。つまり、レンズ10の位置が、補正前の位置より一画素分上の位置で撮像が開始されることになり、補正前のVSYNC(II’)において画素B3に映っていた被写体の部分は、補正後のVSYNC(II’’)では中心の画素C’3に映ることになる。
また、VSYNC(II’’)の発生により、補正前の画素A1のVSYNC(II)における露光時間Im(II−A1)と、補正後のVSYNC(II’’)における露光時間(II’’−A’1)は重複することになる。そのため、撮像部11は、画素A1に対する露光時間Im(II−A1)の間において露光時間(II’’−A’1)と重複しない時間までに蓄積された電荷を廃棄することになる。なお、各画素においても同様に重複した露光時間の電荷の廃棄が行われる。
これにより、CMOSセンサの中心の画素C’3については、振動波Wにおいて振動速度の遅くなる谷側の箇所にて走査処理が行われることになる。
次に、図7は、図6で示した補正処理の原理と同様に、同期対象箇所がCMOSセンサの中心画素より上の領域に該当している場合を示した図である。図7に示す手ぶれによる振動波W’は、図6の振動波Wに比べて、振動の周期が短くなっている。すなわち、図7は、図6に示す場合よりも、手ぶれによる振動速度が速くなっている。そのため、同期対象箇所G2’が、図6の同期対象箇所G2よりも早い時点で発生することになる。
図7の場合、補正部14は、最後の補正処理の工程である工程Sc3において、補正前のVSYNC(II)が発生するタイミングよりも早いタイミングにてVSYNC(II’’)を発生することになる。VSYNC(II’)の発生により、補正前の画素A1の最初の周期のVSYNC(I)における露光時間Im(I−A1)と、補正後のVSYNC(II’’)の2周期目の露光時間(II’’−A’1)において、図7の斜線で示す部分が重なることになる。このとき、画素A1のVSYNCII’’−A’1については、充分な露光時間が確保できないため、撮像部11は、露光時間(II’’−A’1)に対応する電荷を廃棄し、バッファメモリ12に記憶されている露光時間(I−A1)に対応する画像のデータを露光時間(II’’−A’1)に対応する画像データとしてバッファメモリ12に再記録する。
上記の構成により、画像処理部13によりバッファメモリ12から読み出されて画面21に表示される画像は、不連続な画像となるが、周期前の画像であるため、利用者にとって視認において違和感のない画像を表示することが可能となる。
次に、図8及び図9を参照して、撮像装置1による撮像処理について説明する。
図8は、振動検出部15が検出する振動に基づいて、補正部14が算出した振動の変化である振動波W2を示した図である。補正部14は、時間β2の間に、振動検出部15が検出した振動に基づいて振動波W2を算出するとともに、振動波W2にて振動速度が遅くなる谷側と山側との一方である谷側の箇所、すなわち図8のα2の箇所を検出する。そして、補正部14は、検出したα2の箇所に基づいて、次に撮像部11にてCMOSセンサに発生させるVSYNCの開始タイミングγ2を算出する。
図9は、図8の振動波W2が発生した場合に、撮像部11により撮像されてバッファメモリ12に記録される画像データより構成される撮像画像と、画像処理部13によりバッファメモリ12から読み出されて画面21に出力される出力画像と、VSYNC及び画素の露光時間の関係を示した図である。図9において、画素Bは、図3における画素A1に対応し、画素Mは画素C3に対応し、画素E5に対応する。
図9において、補正前のVSYNC:Tb1の2周期目、VSYNC(2)において、上述した図6の補正処理の原理に従って補正部14により算出されたVSYNC開始タイミングγ2の情報が撮像部11に入力され、撮像部11にて露光制御が切り替えられる。撮像部11は、入力されたVSYNC開始タイミングγ2の情報に基づいて、補正後のVSYNC:Tb2をCMOSセンサに発生させる。当該VSYNC:Tb2に基づくCMOSセンサの走査により、中心の画素の露光時間Tb2Mの1周期分の半分が経過した時点が、振動W1における振動速度が遅くなる同期対象箇所、すなわち図8における同期対象箇所δ2に一致することになる。なお、実際のVSYNCは、撮像部11において、補正前のVSYNC:Tb1と、補正後のVSYNC:Tb2とが合成され、VSYNC:Tbvで示されるタイミングとなる。
補正部14の補正により、補正前のVSYNC:Tb1の2周期目の画素Bに対する露光時間Tb1B(2−B)と、VSYNC:Tb2の3周期目の画素Bに対する露光時間Tb2B(III−B)とにおいて、図9の斜線で示す部分が重なることから、VSYNC:Tb2の3周期目の画素Bに対する露光時間は不足する。そのため、撮像部11は、露光時間(III−B)にて蓄積された電荷を廃棄し、露光時間(2−B)にて蓄積された電荷により得られた画像を3周期目の画像とするため、バッファメモリ12に記録されている露光時間(2−B)に対応する画像を、3周期目の画像としてバッファメモリ12に再記録する。撮像装置11は、中心の画素M、及び最後の画素Eについても同様に、補正前の2周期目の露光時間(Tb1M及びTb1E)と補正後の3周期目の露光時間(Tb2M及びTb2E)に重複が発生するため、最初の画素Bと同様に1周期前の画像を3周期目の画像とする。
VSYNCTb2の4周期目(IV)以降は、充分な露光時間(IV−B、IV−M、IV−E)が確保されているため、撮像部11は、VSYNC:Tb2に従って、CMOSセンサを走査することで、中心の画素の露光時間Tb2Mの1周期分の半分が経過した時点(図9、Tb2Mの、IV−Mの露光時間の中央の○の箇所)が、振動W2における振動速度が遅くなる同期対象箇所、すなわち図8における同期対象箇所δ2に一致することになる。
補正部14により補正が行われた後も、撮像部11は、バッファメモリ12に撮像画像をCMOSセンサにおける走査の速度に従って記録し、画像処理部13は、予め定められる一定間隔でバッファメモリ12から画像を読み出して画面21に出力する。このとき、VSYNC:Tb1が補正されてVSYNC:Tbvのようなタイミングになったとしても、画像処理部13は、バッファメモリ12に記憶される撮像画像を一定間隔のタイミングTbBで表示するため、VSYNC:Tbvのタイミングとは無関係に画像を出力することができる。これにより、画面21への表示の途中で画像が抜けてしまうことや、表示のタイミングが合わずに画像が停止してしまうといったことを防ぐことが可能となる。
また、上記の第1及び第2の実施形態において、画像処理部13は、操作部20から撮影指示が入力されると、バッファメモリ12から複数個の画像データを読み出し、読み出した複数個の画像データを合成し、合成した画像データを撮影画像データとして携帯電話端末100内の画像ファイル保存用の記憶領域に記録する。従来では、合成して撮像画像データを生成する際に、画像データのフレームの位置をずらして補正することにより画像の歪みを軽減しており、本実施形態でも、フレームの位置をずらして、合成することにより、撮影画像データが得られることになるが、本実施形態では、1つの画像データの中での歪みが軽減された複数の画像データを合成させるので、合成により得られる撮像画像データの歪みをより軽減できる。
なお、上記の実施形態では、振動による振動波の谷側のみを振動速度の遅い同期対象箇所としていたが、本発明は、これに限られず、振動波の山側のみを振動速度の遅い同期対象箇所として補正するようにしてもよい。即ち、手振れの振動方向が変化する箇所が振動速度が一番遅い箇所であるため、この箇所が画像における中央の画素に対応するように走査開始タイミングを調整することにより、画像の歪みが軽減される。そして、この基準となる振動速度が遅くなる箇所を振動波の谷側又は山側の何れか(同一の振動方向にて振動の速度が遅くなる箇所)とすることにより、複数の画像を合成する際に、同じ谷側(又は山側)で撮像された画像同士を合成するので、画像フレームのずらし量を抑えることができる。
本実施形態に係る携帯電話端末の内部構成を示すブロック図である。 同実施形態に係るCMOSセンサの走査処理を説明するための図である。 第1実施形態に係る補正処理の原理を説明するための図である。 第1実施形態に係る撮像処理の具体例における手ぶれ振動による振動波を示した図である。 第1実施形態に係る撮像処理の流れを示したタイミングチャートである。 第2実施形態に係る補正処理の原理を説明するための図(その1)である。 第2実施形態に係る補正処理の原理を説明するための図(その2)である。 第2実施形態に係る撮像処理の具体例における手ぶれ振動による振動波を示した図である。 第2実施形態に係る撮像処理の流れを示したタイミングチャートである。 手ぶれ発生時のCMOSセンサによる画像の歪みの例を示した図である。
符号の説明
1 撮像装置
10 レンズ
11 撮像部
12 バッファメモリ
13 画像処理部
14 補正部
15 振動検出部
22 通信部
20 操作部
21 画面
100 携帯電話端末

Claims (6)

  1. 筐体と、前記筐体に備えられる撮像素子を用いて、前記撮像素子の各画素の走査を開始して前記撮像素子に映る被写体の画像を撮像する撮像手段を具備する撮像装置において、
    前記筐体の振動を検出する振動検出手段と、
    前記撮像手段が撮像を開始した場合に前記振動検出手段が検出する振動に基づいて同一の振動方向にて振動の速度が遅くなる箇所を検出し、検出した箇所にて前記画像の中心の画素が撮像されるように前記走査の開始時点を補正する補正手段と、
    前記画像を表示する画面と、
    前記画像を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する前記画像を読み出して予め定められる一定間隔で前記画面に表示する画像処理手段と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像は、前記補正手段により補正される前に撮像された画像と、前記補正手段により補正された後に撮像された画像であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置
  3. 筐体と、前記筐体に備えられる撮像素子を用いて、前記撮像素子の各画素の走査を開始して前記撮像素子に映る被写体の画像を撮像する撮像手段を具備する撮像装置において、
    前記筐体の振動を検出する振動検出手段と、
    前記撮像手段が撮像を開始した場合に前記振動検出手段が検出する振動に基づいて同一の振動方向にて振動の速度が遅くなる箇所を検出し、検出した箇所にて前記画像の中心の画素が撮像されるように前記走査の開始時点を補正する補正手段と、
    前記補正手段により同一の振動方向において補正されて撮像された複数の画像を重ね合わせて合成し、合成した画像を撮像画像として出力する画像処理手段と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  4. 前記振動検出手段は、前記撮像手段による前記撮像素子の画素の走査の方向の振動を検出することを特徴とする請求項1から3に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像素子は、CMOSセンサであることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の撮像装置。
  6. 筐体に備えられる撮像素子を用いて、前記撮像素子の各画素の走査を開始して前記撮像素子に映る被写体の画像を出力する撮像方法であって、
    前記筐体の振動を検出し、検出した振動に基づいて同一の振動方向にて振動の速度が遅くなる箇所を検出するステップと、
    検出した箇所にて前記画像の中心の画素が撮像されるように前記走査の開始時点を補正するステップと、
    同一の振動方向において補正されて撮像された複数枚の画像を重ね合わせて合成するステップと、
    を含むことを特徴とする撮像方法。
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