JP4843559B2 - グロープラグ断線検知装置及び断線検知機能付きグロープラグ通電制御装置 - Google Patents

グロープラグ断線検知装置及び断線検知機能付きグロープラグ通電制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、グロープラグのヒータに、複数のヒータリード線を通じて通電するグロープラグ通電システムにおいて、ヒータの断線の有無を検知するグロープラグ断線検知装置、及び、このようなグロープラグ断線検知装置を備えた断線検知機能付きグロープラグ通電制御装置に関する。
一般にディーゼルエンジンでは、外気の温度が低く冷えた状態になると、シリンダ内の空気を圧縮してもシリンダ内の温度が燃料着火温度まで達しないこともある。このため、ディーゼルエンジンを搭載する自動車等では、グロープラグによりシリンダ内の空気を高温に加熱して、エンジンの始動補助を行っている。具体的には、1本のヒータリード線を通じてグロープラグのヒータに通電し、このヒータを発熱させている。上述の自動車等の中には、このようなグロープラグ通電システムにおけるグロープラグのヒータ及びヒータリード線等について、断線の有無を検知するグロープラグ断線検知装置を搭載することがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−81578号公報
この特許文献1には、グロープラグに1本のヒータリード線を接続して、電源からの通電を行うにあたり、通電スイッチ手段(例えば、FET等のスイッチ素子)1つを用いて、1つのグロープラグを通電制御するグロープラグ通電制御システムが記載されている。さらに、グロープラグのヒータ及び1本のヒータリード線についての断線検知が可能なグロープラグ断線検知装置が開示されている。
しかしながら、グロープラグの構造上、複数のヒータリード線を用いてヒータに通電するため、ヒータリード線を複数延出させた構造のグロープラグにせざるを得ない場合がある。あるいは、電流容量の小さなスイッチ素子を複数用いることにより、電流容量の大きなスイッチ素子を1つ用いて、グロープラグの通電制御を行う場合よりも安価になるため、複数のヒータリード線を用いたい場合もある。
複数のヒータリード線を有するグロープラグでは、あるいは、グロープラグの通電端子に複数のヒータリード線を接続する場合には、ヒータリード線のいずれかのみが断線する場合があり得る。この場合、たとえ一部のヒータリード線が断線した場合でも、他のヒータリード線によって、電源とヒータとの通電が行われるので、グロープラグ(ヒータ)への通電を一応確保することができる。
ところが、断線したヒータリード線が存在している分、残りのヒータリード線による抵抗が高くなるので、グロープラグ(ヒータ)における発熱が適切に行い得ない虞が生じる。また一方で、残りのヒータリード線を流れる電流が増加するため、このヒータリード線が発熱し易く、ヒータリード線の被覆の劣化、溶損や更なる断線を生じる虞もある。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、ヒータに通電するヒータリード線を複数有するグロープラグに、あるいは、グロープラグのヒータの通電端子に並列に接続した複数のヒータリード線を通じてヒータに通電する場合に適したグロープラグ断線検知装置を提供することを目的とする。また、このようなグロープラグ断線検知装置を備えた断線検知機能付きグロープラグ通電制御装置を提供することを目的とする。
その解決手段は、通電によって発熱するヒータ及び上記ヒータの一端に電気的に並列に接続する複数のヒータリード線を有するグロープラグ、または、通電によって発熱するヒータ及び上記ヒータの一端に電気的に接続する通電端子を有するグロープラグ及び上記通電端子に電気的に並列に接続する複数のヒータリード線と、上記グロープラグの上記ヒータに、電源から上記複数のヒータリード線を通じて流す電流を、上記ヒータリード線毎に断続する複数の通電スイッチ手段を備えるグロープラグ通電制御装置と、を備えるグロープラグ通電システムについての、上記ヒータの断線の有無を検知するグロープラグ断線検知装置であって、各々の上記ヒータリード線の断線の有無をも検知する断線検知手段を備えるグロープラグ断線検知装置である。
本発明のグロープラグ断線検知装置では、各々のヒータリード線の断線の有無をも検知する断線検知手段を備えているので、各々のヒータリード線の断線を適切に検知することができる。したがって、警告を発する等、ヒータリード線の断線に対する適切な処理を促すことができる。
なお、断線検知手段としては、例えば、各ヒータリード線に対応した複数の個別断線検知手段を有するものが挙げられる。また、単一あるいはヒータリード線の数より少数の個別断線検知手段と、検知するヒータリード線との接続を切り換える切換手段を有するものが挙げられる。
また、ヒータとしては、単一の発熱線(例えば、発熱コイル)で構成されるもののほか、発熱コイルとこれに流れる電流を制御する制御コイルとを直列に接続した自己制御型ヒータなど、複数の発熱線(コイル等)を直列あるいは並列に接続したヒータを含む。
さらに、上述のグロープラグ断線検知装置であって、前記断線検知手段は、各々の前記ヒータリード線と一対一に対応した、上記ヒータリード線の断線の有無を検知する複数の個別断線検知手段を有するグロープラグ断線検知装置とすると良い。
本発明のグロープラグ断線検知装置では、断線検知手段は、各々のヒータリード線と一対一に対応した個別断線検知手段を有しているので、各々の個別断線検知手段の結果を集積することで、1つの個別断線検知手段を切り換えて用いる場合に比して、どのヒータリード線が断線したかを容易に把握できる。
あるいは、請求項1に記載のグロープラグ断線検知装置であって、前記断線検知手段は、単一のまたは前記ヒータリード線の数より少数で、上記ヒータリード線の断線の有無を検知する個別断線検知手段と、この個別断線検知手段で検知する上記ヒータリード線との接続を切り換える切換手段と、を有するグロープラグ断線検知装置とすると良い。
本発明のグロープラグ断線検知装置では、断線検知手段は、個別断線検知手段とヒータリード線との接続を切り換える切換手段を有しているので、個別断線検知手段の数を、各々のヒータリード線と一対一に対応させた場合に必要な個別断線検知手段の数よりも減らすことができる。これにより、当該グロープラグ断線検知装置を、より小型化、安価とすることができる。
また、請求項2または請求項3に記載のグロープラグ断線検知装置であって、前記個別断線検知手段は、前記電源から前記グロープラグの前記ヒータへ、いずれの前記通電スイッチ手段を通じても通電を行っていないときに、検査対象の前記ヒータリード線または上記ヒータにおける断線の有無を検知するグロープラグ断線検知装置とすると良い。
ところで、ヒータリード線またはヒータにおける断線の有無を検知するにあたり、電源からグロープラグ(ヒータ)へ通電を行っている期間に、検査対象のヒータリード線またはヒータが断線しているか否かを判断することも考えられる。この場合、断線の検知を行い得る時期は、例えば、エンジン始動時のプリグロー期間やアフターグロー期間等に限定され、ヒータリード線やヒータにおける断線の検知が適切に行うことができない虞がある。また、ヒータリード線やヒータの断線の検知を実施するのに、わざわざ、グロープラグ(ヒータ)への通電の制御を行う必要もある。
これに対し、本発明のグロープラグ断線検知装置では、電源からグロープラグのヒータへの通電を行っていない期間に、個別断線検知手段により、検査対象のヒータリード線またはヒータにおける断線の有無を検知するので、断線の検知を行い得る時期の自由度を大きくすることができる。
なお、プリグロー期間やアフターグロー期間等においても、グロープラグ(ヒータ)を、例えば、デューティ制御(PWM制御)等により発熱させている場合には、すなわち連続して通電していない場合には、通電期間同士の間の通電していない期間に、ヒータリード線やヒータの断線の検知を行うことができる。
また、上述のグロープラグ断線検知装置であって、前記個別断線検知手段は、前記電源から前記グロープラグの前記ヒータへ、いずれの前記通電スイッチ手段を通じても通電を行っていないときに、検査対象の前記ヒータリード線及び上記ヒータに通電して、上記検査対象のヒータリード線または上記ヒータが断線していた場合に、当該ヒータリード線に生じる断線時電圧、及び、上記検査対象のヒータリード線及び上記ヒータが導通していた場合に、当該ヒータリード線に生じる非断線時電圧、のいずれが生じるかにより、上記検査対象のヒータリード線または上記ヒータにおける断線の有無を検知するグロープラグ断線検知装置とすると良い。
本発明のグロープラグ断線検知装置では、検査対象のヒータリード線またはヒータに対し、個別断線検知手段によって、断線時電圧及び非断線時電圧のいずれが生じるかにより断線の有無を検知しているので、検査対象が断線しているか否かの判断が容易にできる。
さらに、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のグロープラグ断線検知装置と、前記グロープラグ通電制御装置と、を備える断線検知機能付きグロープラグ通電制御装置とすると良い。
本発明の断線検知機能付きグロープラグ通電制御装置は、前述のグロープラグ断線検知装置及びグロープラグ通電制御装置を備えた構成となっている。
これにより、ヒータに通電するヒータリード線を複数有した形態、あるいは、ヒータの通電端子に並列に接続した複数のヒータリード線を通じてヒータに通電する形態のグロープラグに対し、ヒータへの通電のほか、このヒータまたはヒータリード線の断線の検知を適切に行うことができる。
以下、本発明の実施形態及び変形形態を、図面を参照しつつ説明する。
(実施形態)
本実施形態に係るGCU(断線検知機能付きグロープラグ通電制御装置)2は、ディーゼルエンジン搭載の自動車(図示しない)に搭載され、後述するグロープラグ通電制御装置40及びグロープラグ断線検知装置60を備える(図1参照)。このGCU2は、ヒータ21とこの一端に、電気的に並列に接続する3本のヒータリード線23A,23B,23Cとを有するグロープラグ20の通電制御のほか、ヒータ21やヒータリード線23A,23B,23Cの断線検知を行う。即ち、このGCU2は、このグロープラグ20とで断線検知機能付きグロープラグ通電システム1をなしている。また、この断線検知機能付きグロープラグ通電システム1のうち、グロープラグ通電制御装置40とグロープラグ20とは、後述するグロープラグ通電システム10をなしている。この断線検知機能付きグロープラグ通電システム1は、エンジン等を制御するエンジンコントロールユニット(ECU)90と電気的に接続している。
はじめに、グロープラグ通電システム10について説明する。
このグロープラグ通電システム10は、グロープラグ20及びグロープラグ通電制御装置40からなる。
このグロープラグ20は、通電によって発熱するヒータ21(抵抗値Rh)、及び、このヒータ21の一端21Nに電気的に並列に接続する3本のヒータリード線23A,23B,23Cを有している。なお、ヒータ21の他端21Sは、接地されている。
グロープラグ通電制御装置40は、FET41A,41B,41C、スイッチ回路42A,42B,42C及びマイクロコンピュータ80を備えている。このうち、マイクロコンピュータ80は、図示しないCPU、ROM及びRAM等公知の構成を有し、ROM等に記憶されたプログラムをCPUにロードすることにより、所定の動作、例えば、スイッチ回路42A等の駆動や、後述する個別断線検知回路61A等の駆動、ECU90との通信等を行う。
また、FET41A,41B,41Cは、グロープラグ20のヒータ21に、バッテリ電位(例えば15V)を有する電池50からグロープラグ20の各々のヒータリード線23A,23B,23Cを通じて流す電流を、ヒータリード線23A,23B,23C毎に断続する通電スイッチ手段である。
具体的には、各FET41A,41B,41Cは、電池50から延びる接続配線51の第1接続点52で並列に分岐し、各ヒータリード線23A,23B,23Cとそれぞれ接続する3本の接続配線47A,47B,47C内にそれぞれ設けられている。各FET41A,41B,41Cは、スイッチ回路42A,42B,42Cによってオンオフが切り換えられる。
このスイッチ回路42A,42B,42Cは、いずれも、トランジスタ43及び抵抗44,45からなり、実質的に同じ接続形態の回路である。
したがって、スイッチ回路42A,42B,42Cの説明は、スイッチ回路42Aを代表して詳述し、スイッチ回路42B,42Cの説明を省略または簡単に行う。
スイッチ回路42Aでは、トランジスタ43のベース端子は、マイクロコンピュータ80の第1出力部81に接続し、このトランジスタ43のエミッタ端子は接地している。このトランジスタ43のコレクタ端子は、直列に接続した抵抗44,45を介して電池50に接続している。抵抗44と抵抗45との間の第2接続点46Aは、FET41Aのゲート端子に接続している。
このスイッチ回路42Aでは、マイクロコンピュータ80の第1出力部81から出力されるグロー通電信号sig11をハイレベルとすると、トランジスタ43がオン状態になり、抵抗45及び抵抗44を通じてトランジスタ43に電流が流れる。これにより、抵抗45で電圧降下が生じ、FET41Aにおけるソース端子とゲート端子との間に電位差が生じて、FET41Aはオン状態になる。これにより、電池50から接続配線47A、FET41A、グロープラグ20のヒータリード線23Aを通じて、ヒータ21に電流を流すことができる。なお、マイクロコンピュータ80の第1出力部81をローレベルとすれば、これとは逆に、FET41Aをオフ状態にし、ヒータ21への通電を停止することができる。
同様に、スイッチ回路42Bでも、マイクロコンピュータ80の第2出力部82から出力されるグロー通電信号sig12をハイレベルとすると、FET41Bがオン状態になり、上述のFET41A等とは並列に、接続配線47B、FET41B、ヒータリード線23Bを通じて、ヒータ21に電流を流すことができる。
さらに、スイッチ回路42Cでも、マイクロコンピュータ80の第3出力部83から出力されるグロー通電信号sig13をハイレベルとすると、FET41Cがオン状態になり、上述のFET41A等とは並列に、接続配線47C、FET41C、ヒータリード線23Cを通じて、ヒータ21に電流を流すことができる。
かくして、グロープラグ通電制御装置40では、マイクロコンピュータ80によって各FET41A,41B,41Cをオンオフさせることで、各ヒータリード線23A,23B,23Cを通じて並列にヒータ21への通電制御が可能となっている。なお、本実施形態では、ヒータ21の温度を適切に調整するため、各FET41A,41B,41CをオンオフさせてPWM制御を行うこともある(図5(a)参照)。
次に、グロープラグ断線検知装置60について説明する。
このグロープラグ断線検知装置60も、マイクロコンピュータ80を含む。また、このグロープラグ断線検知装置60は、図1〜図4に示すように、グロープラグ20のヒータ21における断線の有無を検知するほか、3本のヒータリード線23A,23B,23Cについて、各々の断線の有無をも検知する断線検知回路61(断線検知手段)を備えている。
この断線検知回路61はさらに、本実施形態では、3本のヒータリード線23A,23B,23Cと一対一に対応した3つの個別断線検知回路61A,61B,61C(個別断線検知手段)を有している。具体的には、個別断線検知回路61Aは、ヒータリード線23Aの断線の有無を検知する。個別断線検知回路61Bは、ヒータリード線23Bの断線の有無を検知する。個別断線検知回路61Cは、ヒータリード線23Cの断線の有無を検知する。
これらの個別断線検知回路61A,61B,61Cは、いずれも、トランジスタ62,63、ダイオード64、抵抗65,66,67からなり、いずれも同じ接続形態の回路である。
したがって、個別断線検知回路61A,61B,61Cの説明は、個別断線検知回路61Aを代表して説明し、個別断線検知回路61B,61Cについては説明を簡単に行う。
図2に示すように、個別断線検知回路61Aでは、トランジスタ62のベース端子は、マイクロコンピュータ80の第4出力部84に接続し、このトランジスタ62のエミッタ端子は接地している。また、このトランジスタ62のコレクタ端子は、抵抗65を介してトランジスタ63のベース端子に接続している。このトランジスタ63のコレクタ端子は、直列に接続した抵抗66及び抵抗67を介して接地している。一方、このトランジスタ63のエミッタ端子は、基準電位Vcc(例えば5V)を有する検知用電源55に接続している。
また、この個別断線検知回路61Aでは、抵抗66と抵抗67との間の検知接続点68Aは、ダイオード64のアノードと接続しており、このダイオード64のカソードは、接続配線47Aのうち、FET41Aよりもヒータリード線23A側の検知ノード69Aに接続している。
ダイオード64は、FET41A,41B,41Cがそれぞれオン状態のときに、検知ノード69Aから検知接続点68Aに向けて、逆方向の電流が流れるのを防止するために設けられている。
さらに、検知接続点68Aは、マイクロコンピュータ80の第1入力部87に接続している。これにより、この検知接続点68Aの電位V1をマイクロコンピュータ80で検知することができる。
なお、抵抗66の抵抗値R1及び抵抗67の抵抗値R2は、ヒータ21の抵抗値Rhよりも十分に大きく(R1,R2≫Rh)にしておく。本実施形態ではさらに、R1=R2としてある。
この個別断線検知回路61Aでは、マイクロコンピュータ80の第4出力部84から出力する断線検知信号sig21をハイレベルとすると、トランジスタ62及びトランジスタ63がオン状態になる。すると、検知用電源55からトランジスタ63を通じて抵抗66及び抵抗67に電流が流れる。
ここで、FET41A,41B,41Cによる通電を行っていない時期に、マイクロコンピュータ80の第4出力部84から出力する断線検知信号sig21をハイレベルにして、トランジスタ63をオンさせた場合を考える。
もし、グロープラグ20のヒータ21及びヒータリード線23Aが断線していない場合には、ヒータ21の抵抗値Rhよりも抵抗67の抵抗値R2の方が十分に大きくしてあるので、トランジスタ63を流れる電流の大半は、ダイオード64を通じてヒータ21に流れる。したがって、検知接続点68Aの検知電位V1は、ほぼグランド電位に近い値(非断線時電圧Vs)となる。
一方、グロープラグ20のヒータ21あるいはヒータリード線23Aが断線している場合には、トランジスタ63を流れる電流は、ダイオード64を流れることなく抵抗67を流れる。したがって、検知接続点68Aの検知電位V1は、基準電位Vccを、抵抗値R1とR2とで分圧した値、本実施形態では、Vcc/2(=約2.5V:断線時電圧Vt)となる。
このように、グロープラグ20のヒータ21及びヒータリード線23Aが断線しているか否かによって、検知接続点68Aの検知電位V1が大きく異なることから、マイクロコンピュータ80の第1入力部87を通じて、検知接続点68Aの検知電位V1をモニタすることによって、グロープラグ20のヒータ21あるいはヒータリード線23Aの断線を検知することができる。なお、第1入力部87に入力されたアナログ電圧をA/Dコンバータを用いてデジタル値とし、これを用いて断線の有無を判断する。
同様に、FET41Bにおいても、FET41A,41B,41Cによる通電を行っていない時期に、マイクロコンピュータ80の第5出力部85から出力する断線検知信号sig22をハイレベルにして、トランジスタ63をオンさせ、マイクロコンピュータ80の第2入力部88を通じて、検知接続点68Bの検知電位V2をモニタすることによって、グロープラグ20のヒータ21あるいはヒータリード線23Bの断線を検知することができる(図3参照)。
また同様に、FET41Cにおいても、FET41A,41B,41Cによる通電を行っていない時期に、マイクロコンピュータ80の第6出力部86から出力する断線検知信号sig23をハイレベルにして、トランジスタ63をオンさせ、マイクロコンピュータ80の第3入力部89を通じて、検知接続点68Cの検知電位V3をモニタすることによって、グロープラグ20のヒータ21あるいはヒータリード線23Bの断線を検知することができる(図4参照)。
なお、グロープラグ20のヒータ21が断線したか、あるいは、各ヒータリード線23A,23B,23Cいずれかが断線したのかは、3つの検知電位V1,V2,V3を総合判断することによって、決めることができる。すなわち、3つの検知電位V1,V2,V3のいずれもが、断線時電圧Vt(≒Vcc/2)となり、断線を示している場合には、3つのヒータリード線23A,23B,23Cが同時に断線する可能性は低いことから、グロープラグ20のヒータ21が断線したと判断する。一方、3つの検知電位V1,V2,V3のいずれかが、非断線時電圧Vs(グランド電位に近い値)を示した場合には、ヒータ21は断線しておらず、ヒータリード線23A,23B,23Cのうち、断線時電圧Vtとなった検知接続点68A等に対応するものが断線していると判断できる。
グロープラグ断線検知装置60では、電池50からヒータ21に、いずれのヒータリード線23A,23B,23Cを通じても通電を行っていないときに、各個別断線検知回路61A,61B,61Cを用いて断線検知を行う。例えば、エンジンにおいてグロープラグ20(ヒータ21)による加熱を要しない場合、具体的には、エンジンが十分暖まった状態となった場合が挙げられる。
なお、アフターグロー期間等グロープラグ20による加熱を行う期間であっても、FET41A等をオンオフさせて、デューティ制御(PWM制御)を行っている場合(図5(a)参照)には、図5(b)に示すように、マイクロコンピュータ80の第1出力部81(第2出力部82,第3出力部83)から出力するグロー通電信号sig11(sig12,sig13)がローレベル、つまりFET41A(FET41B,FET41C)がオフ状態の期間に、マイクロコンピュータ80の第4出力部84(第5出力部85,第6出力部86)から出力する断線検知信号sig21(sig22,sig23)をハイレベルとして断線検知を行う。
次に、グロープラグ断線検知装置60において、マイクロコンピュータ80により、グロープラグ20のヒータ21及びヒータリード線23A,23B,23Cの断線の有無を検知する処理手順について、図6を用いて説明する。
まずステップS1において、断線の有無に関する情報のリセット、その他各種の初期設定を行う。またここで、検知カウンタNをN=1と設定しておく。
次いで、ステップS2では、断線検知のタイミングであるか否かを判断する。このタイミングとしては、例えば、エンジンの始動から所定の時間毎、エンジンが暖気されてグロープラグ20による加熱を行っていない期間、エンジンのキーオフした直後など、適宜のタイミングを予め設定しておくことができる。また、ECU90から、エンジンの状態を勘案して、断線検知を許可する信号を送信するようにし、この許可信号に基づいて、断線検知を行う、つまり、許可信号が入力されている期間を断線検知のタイミングとすることもできる。
さらに、ステップS3では、検知カウンタNは3より大きい(N>3)であるか否かを判断する。本実施形態では、ヒータリード線23A,23B,23Cのうち、どれが測定対象であるかを特定するのに、この検知カウンタNを用いる。具体的には、N=1のときはヒータリード線23Aを検査対象とする。同様に、N=2のときはヒータリード線23Bを、N=3のときはヒータリード線23Cを、それぞれ検査対象とする。
そして、後述するように、ステップS12において、検知カウンタNをインクリメントする。そこで、このステップS3で、Yes(N>3)と判断された場合、つまり3本のヒータリード線23A,23B,23Cのいずれかについても断線検知を終了した場合には、再度の断線検知に備えるべく、ステップS1に戻る。
一方、No(N≦3)の場合には、ステップS4に進み、グロー通電信号sig11,sig12,sig13が、いずれもローレベル、つまりFET41A,41B,41のいずれもがオフしており、ヒータ21に電池50から通電していないことを確認する。
ここで、Yes(非通電)の場合には、ステップS5に進む。なお、No(通電中)の場合には、ステップS4を繰り返し、Yes(非通電)となるまで待って、ステップS5に進む。
ステップS5では、N番目の断線検知信号sig2N(sig21,sig22,sig23)をハイレベルにする。これにより、個別断線検知回路61A,61B,61Cのうち、このN番目の断線検知信号sig2Nに対応した回路が作動し、その検知接続点68A等の検知電位VNが、ヒータ21あるいはヒータリード線23A等の断線の有無に応じて異なった値(VtまたはVs)となる。
そこで、ステップS6において、この検知電位VN(V1,V2,V3)を、マイクロコンピュータ80の第1入力部87等を通じて読み込む。
さらに、ステップS7では、検知電位VNが閾値電圧Vth(本例では1.5V)以上(VN≧Vth)であるか否かを調べる。
ここで、No(VN<Vth)の場合には、検知カウンタNに対応するヒータリード線には断線がないと判断して、ステップS8において、ECU90に向けて、N番目のヒータリード線には断線がない旨の信号を送信し、ステップS12に進む。
一方、Yes(VN≧Vth)の場合には、検知カウンタNに対応するヒータリード線は断線していると判断して、ステップS9において、ECU90に向けて、N番目のヒータリード線が断線している旨の信号を送信し、ステップS12に進む。
次いで、ステップS10において、3本のヒータリード線23A,23B,23Cのいずれもが断線であるとされたか否かを判断する。3本のヒータリード線23A,23B,23Cのいずれもが断線であると判断された場合には、ヒータリード線23A等の断線ではなく、ヒータ21自身が断線している可能性が高いからである。
ここで、No、つまり、まだ、3本のヒータリード線23A等について断線検知を終わっていない場合、及び、3本のヒータリード線23A等について断線検知は終了したが、少なくともいずれかのヒータリード線については、断線してないことが判明した場合には、ステップ12に進む。
一方、ステップS10でYes、つまり、3本のヒータリード線23A,23B,23Cのいずれもが断線であると判断された場合には、ステップS11に進み、ECU90に向けて、ヒータ21自身が断線している旨の信号を送信し、その後ステップS12に進む。
ステップS12では、検知カウンタNをインクリメントして、ステップS3に戻る。ステップS3では、前述したように、次のヒータリード線について断線検知を行う(Yes)か、3本のヒータリード線23A等について断線検知を終えたので、ステップ1に戻る(No)かが判断される。
かくして、この処理手順によれば、所定の断線検知タイミングで、各ヒータリード線23A等及びヒータ21について断線検知を行い、その結果をECU90に送信することができる。
なお、ECU90では、送信された結果に応じて、適宜の処理をすることができる。例えば、ヒータ21あるいは各ヒータリード線23A等に断線が検知された場合には、運転者に対して、整備を要する旨の警告を発することができる。
また、上述の処理手順では、ステップ11において、ECU90に向けて、ヒータ21自身が断線している旨の信号を送信した。しかし、このステップS11を実行する場合には、その前提として、既にステップS9を3回実行することにより、3本のヒータリード線23A,23B,23Cそれぞれが断線している旨の信号が、ECU90に送信されている。したがって、この信号が3つ揃った時点で、ECU90には、ヒータ21自身が断線している旨の信号をも送信されたと考えることもできる。この場合には、ステップS10,S11を省略しても良い。
前述したように、本実施形態に係るGCU2では、断線検知回路61を有するグロープラグ断線検知装置60を備えている。このため、グロープラグ20のヒータ21における断線のほか、ヒータ21に通電するヒータリード線23A,23B,23C各々の断線を適切に検知することができる。
しかも、このグロープラグ断線検知装置60では、断線検知回路61は、各々のヒータリード線23A,23B,23Cと一対一に対応した個別断線検知回路61A、個別断線検知回路61B及び個別断線検知回路61Cを有している。このため、各々の個別断線検知回路61A,61B,61Cの検知結果を、マイクロコンピュータ80から集積してECU90に転送することで、1つの個別断線検知手段を切り換えて用いる場合に比して、どのヒータリード線が断線したかを容易に把握できる。
また、本実施形態に係るGCU2に備えるグロープラグ断線検知装置60では、電池50からグロープラグ20のヒータ21への通電を行っていない期間に、各々の個別断線検知回路61A,61B,61Cにより、検査対象のヒータリード線23A,23B,23Cまたはヒータ21における断線の有無を検知する。このため、ヒータ21への通電を行っている間に断線検知を行う構成としたものに比して、断線の検知を行い得る時期の自由度を大きくすることができる。
また、本実施形態に係るGCU2は、グロープラグ断線検知装置60及びグロープラグ通電制御装置40を備えた構成となっている。
これにより、ヒータ21に、並列に接続した3本のヒータリード線23A,23B,23Cを通じて通電する形態のグロープラグ20に対し、ヒータ21への通電のほか、このヒータ21またはヒータリード線23A,23B,23Cの断線の検知を適切に行うことができる。
なお、本実施形態に係るGCU2では、図1から容易に理解できるように、グロープラグ通電制御装置40及びグロープラグ断線検知装置60で、マイクロコンピュータ80を共用している。これにより、GCU2を安価に構成することができる。また、本実施形態では、グロープラグ通電制御装置40とグロープラグ断線検知装置60を一体にとして、GCU2を構成したが、グロープラグ通電制御装置40とグロープラグ断線検知装置60とは別体として構成しても良い。この場合には、それぞれが別個のマイクロコンピュータを備えるものとして構成することができる。
(変形形態1)
次いで、上述の実施形態の変形形態について、図7を参照して説明する。
上述の実施形態に示した断線検知機能付きグロープラグ通電システム1では、ヒータ21のほか、このヒータ21の一端21Nに電気的に並列に接続する3本のヒータリード線23A,23B,23Cを備えたグロープラグ20について、GCU2を用いて、ヒータ21及び各ヒータリード線23A等の断線検知を行った例を示した。
これに対し、本変形形態1の断線検知機能付きグロープラグ通電システム101では、実施形態と同じGCU2を用いるが、ヒータ121を有するグロープラグ120、及び、このグロープラグ120の通電端子122に並列に接続する3本のヒータリード線123A,123B,123Cを検査対象とする点で異なっている。
このように、グロープラグ120に、複数(3本)のヒータリード線123A等を経由して通電を行う場合でも、GCU2(グロープラグ断線検知装置60)によれば、前述の実施形態と同様にして、3本のヒータリード線123A,123B,123Cの断線検知、及び、ヒータ121の断線検知を行うことができる。
(変形形態2)
実施形態の第2の変形形態について、図6及び図8を用いて説明する。
前述の実施形態に係るGCU2では、そのうちのグロープラグ断線検知装置60を、各々のヒータリード線23A,23B,23Cと一対一に対応した個別断線検知回路61A,61B,61Cを有する断線検知回路61により、各々のヒータリード線23A,23B,23Cの断線検知ができるように構成した。
これに対し、本変形形態2では、GCU202のうちグロープラグ断線検知装置260を、リード線切換スイッチ270を用いて、単一の断線検知回路261(個別断線検知回路265)と、いずれかのヒータリード線23A,23B,23Cとを接続可能に構成している。
但し、各々のヒータリード線23A,23B,23C及びヒータ21の断線の有無を検知する手法や、グロープラグ通電制御装置240の構成、グロープラグ断線検知装置260のマイクロコンピュータ280がECU90と接続している点は、実施形態と同様である。
したがって、実施形態とは異なる部分を中心に説明し、同様な部分は実施形態と同じ符号を用いながら、説明を省略または簡単化して行う。
本変形形態2に係るGCU202は、グロープラグ通電制御装置240及びグロープラグ断線検知装置260を備える。このGCU202は、マイクロコンピュータ280を含んでおり、グロープラグ20と共に、断線検知機能付きグロープラグ通電システムGCU201をなしている。また、この断線検知機能付きグロープラグ通電システムGCU201のうち、グロープラグ通電制御装置240とグロープラグ20とは、次述するグロープラグ通電システム210をなしている。
まず、グロープラグ通電システム210について説明する。
このグロープラグ通電システム210は、上述したように、グロープラグ20及びグロープラグ通電制御装置240からなる。
このうち、グロープラグ通電制御装置240は、マイクロコンピュータ280のほか、実施形態のグロープラグ通電制御装置40と同様の回路構成を有するFET41A,41B,41C及びスイッチ回路42A,42B,42Cを含む。
なお、マイクロコンピュータ280は、実施形態のマイクロコンピュータ80と同様、グロー通電信号sig11,sig12,sig13を出力する第1出力部81、第2出力部82及び第3出力部83を有している。また、断線検知信号sig2を出力する第4出力部284、及び、リード線切換信号sig3を出力する切換指示部286を有している。
次に、断線検知装置260について説明する。
この断線検知装置260は、実施形態の断線検知装置60と同様に、グロープラグ20のヒータ21における断線の有無を検知するほか、このヒータ21に導通する3本のヒータリード線23A,23B,23Cについて、各々の断線の有無を検知する断線検知回路261を備えている。この断線検知回路261は、個別断線検知回路265と、切換スイッチ270とからなる。
このうち、個別断線検知回路265は、トランジスタ62,63、ダイオード64、抵抗65,66,67からなり、実施形態における個別断線検知回路61A等と同一の回路構成とされている。
一方、切換スイッチ270(切換手段)は、3本のヒータリード線23A,23B,23Cのうち、個別断線検知回路265で断線検知を行うヒータリード線を選択するスイッチである。この切換スイッチ270は、接続端子272との接続を切り換える3つの接続端子271A,271B,271Cを有している。
このうち、接続端子271Aは、接続配線47Aのうち、FET41Aよりもヒータリード線23A側の検知ノード269Aで、ヒータリード線23Aと接続している。同様に、接続端子271Bは、接続配線47Bのうち、FET41Bよりもヒータリード線23B側の検知ノード269Bで、ヒータリード線23Bと接続している。さらに、接続端子271Cは、接続配線47Cのうち、FET41Cよりもヒータリード線23C側の検知ノード269Cで、ヒータリード線23Cと接続している。
また、切換スイッチ270の接続端子272は、ダイオード64のカソード側に接続している。
さらに、この切換スイッチ270は、マイクロコンピュータ280の切換指示部286と接続している。この切換スイッチ270は、切換指示部286から出力されたリード線切換信号sig3により、接続端子272と接続端子271A,271B,271Cとの接続を切り換えできるように構成されている。
次いで、このグロープラグ断線検知装置260において、マイクロコンピュータ280により、グロープラグ20のヒータ21及びヒータリード線23A,23B,23Cの断線の有無を検知する処理手順について、図6を参照して説明する。
なお、本変形形態2における処理手順は、前述した実施形態における処理手順とは、ステップS5に代えて、図6に破線で示すステップS205を実行する点のみが異なり、他は同様である。そこで、ステップS205についてのみ説明を行う。
ステップS205では、マイクロコンピュータ280の切換指示部286からリード線切換信号sig3を出力する。すると、切換スイッチ270は、接続端子272と導通する接続端子を、3つの接続端子271A,271B,271Cから選択して切り換える。具体的には、検知カウンタNの値に対応するヒータリード線に接続している接続端子を選択する。これにより、個別断線検知回路265と接続するヒータリード線(検査対象のヒータリード線)が切り換えられる。さらに、マイクロコンピュータ280の第4出力部284から出力するsig2をハイレベルとする。これにより、検知接続点268の検知電位VNが、グロープラグのヒータ21、及び検査対象のヒータリード線の断線の有無により、異なるものとなる。以降は、実施形態と同様に処理を行い、順に、切換スイッチ270の接続を切り換えることで、3つのヒータリード線について、断線検知を行うことができる。
前述したように、本変形形態に係るグロープラグ断線検知装置260では、個別断線検知回路265のほか、切換スイッチ270を備えている。
このため、個別断線検知回路265の数を、各々のヒータリード線23A,23B,23Cと一対一に対応させた場合に必要な個別断線検知手段の数(本例では3ヶ)よりも減らすことができた。これにより、グロープラグ断線検知装置260を、より小型化、安価とすることができている。
以上において、本発明を実施形態及び変形形態1,2に即して説明したが、本発明は上述の実施形態及び変形形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施形態に係る断線検知機能付きグロープラグ通電システムの回路図である。 実施形態に係る断線検知機能付きグロープラグ通電システムにおける個別断線検知回路61Aの説明図である。 実施形態に係る断線検知機能付きグロープラグ通電システムにおける個別断線検知回路61Bの説明図である。 実施形態に係る断線検知機能付きグロープラグ通電システムにおける個別断線検知回路61Cの説明図である。 グロープラグの通電をPWM制御によって行っている場合のグロー通電信号及び断線検知信号についてのタイミングチャートであり、(a)は断線検知信号を、(b)はグロー通電信号及び断線検知信号を示す。 グロープラグ断線検知装置により各々のヒータリード線及びヒータの断線の有無を検知する手法を説明したフローチャートである。 変形形態1に係る断線検知機能付きグロープラグ通電システムの回路図である。 変形形態2に係る断線検知機能付きグロープラグ通電システムの回路図である。
符号の説明
2,202 GCU(断線検知機能付きグロープラグ通電制御装置)
10,110,210 グロープラグ通電システム
20,120 グロープラグ
21,121 ヒータ
21N,121N ヒータの一端
122 通電端子
23A,23B,23C,123A,123B,123C ヒータリード線
40,240 グロープラグ通電制御装置
41A,41B,41C FET(通電スイッチ手段)
50 電池(電源)
60,260 グロープラグ断線検知装置
61,261 断線検知回路(断線検知手段)
61A,61B,61C,265 個別断線検知回路(個別断線検知手段)
270 リード線切換スイッチ(切換手段)
Vs 非断線時電圧
Vt 断線時電圧

Claims (6)

  1. 通電によって発熱するヒータ及び上記ヒータの一端に電気的に並列に接続する複数のヒータリード線を有するグロープラグ、または、通電によって発熱するヒータ及び上記ヒータの一端に電気的に接続する通電端子を有するグロープラグ及び上記通電端子に電気的に並列に接続する複数のヒータリード線と、
    上記グロープラグの上記ヒータに、電源から上記複数のヒータリード線を通じて流す電流を、上記ヒータリード線毎に断続する複数の通電スイッチ手段を備えるグロープラグ通電制御装置と、を備えるグロープラグ通電システムについての、
    上記ヒータの断線の有無を検知するグロープラグ断線検知装置であって、
    各々の上記ヒータリード線の断線の有無をも検知する断線検知手段を備える
    グロープラグ断線検知装置。
  2. 請求項1に記載のグロープラグ断線検知装置であって、
    前記断線検知手段は、
    各々の前記ヒータリード線と一対一に対応した、上記ヒータリード線の断線の有無を検知する複数の個別断線検知手段を有する
    グロープラグ断線検知装置。
  3. 請求項1に記載のグロープラグ断線検知装置であって、
    前記断線検知手段は、
    単一のまたは前記ヒータリード線の数より少数で、上記ヒータリード線の断線の有無を検知する個別断線検知手段と、
    この個別断線検知手段で検知する上記ヒータリード線との接続を切り換える切換手段と、を有する
    グロープラグ断線検知装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のグロープラグ断線検知装置であって、
    前記個別断線検知手段は、
    前記電源から前記グロープラグの前記ヒータへ、いずれの前記通電スイッチ手段を通じても通電を行っていないときに、検査対象の前記ヒータリード線または上記ヒータにおける断線の有無を検知する
    グロープラグ断線検知装置。
  5. 請求項4に記載のグロープラグ断線検知装置であって、
    前記個別断線検知手段は、
    前記電源から前記グロープラグの前記ヒータへ、いずれの前記通電スイッチ手段を通じても通電を行っていないときに、検査対象の前記ヒータリード線及び上記ヒータに通電して、
    上記検査対象のヒータリード線または上記ヒータが断線していた場合に、当該ヒータリード線に生じる断線時電圧、及び、
    上記検査対象のヒータリード線及び上記ヒータが導通していた場合に、当該ヒータリード線に生じる非断線時電圧、のいずれが生じるかにより、上記検査対象のヒータリード線または上記ヒータにおける断線の有無を検知する
    グロープラグ断線検知装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のグロープラグ断線検知装置と、
    前記グロープラグ通電制御装置と、を備える
    断線検知機能付きグロープラグ通電制御装置。
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