JP2002276524A - 故障検出回路 - Google Patents

故障検出回路

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JP2002276524A
JP2002276524A JP2001076504A JP2001076504A JP2002276524A JP 2002276524 A JP2002276524 A JP 2002276524A JP 2001076504 A JP2001076504 A JP 2001076504A JP 2001076504 A JP2001076504 A JP 2001076504A JP 2002276524 A JP2002276524 A JP 2002276524A
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Japan
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resistor
potential
circuit
glow plug
connection
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Application number
JP2001076504A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Takamatsu
邦彦 高松
Isao Igarashi
功 五十嵐
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グロープラグの故障を検出することができ、
かつ、安価な構成の故障検出回路を提供すること。 【解決手段】 グロープラグ駆動回路11の故障を検出
する故障検出回路1は、グロープラグ13、ハーネス1
5と直列に接続する第1抵抗33を有する。また、第1
抵抗33、ハーネス15、グロープラグ13からなる第
1直列回路31と電源17との間にトランジスタ55を
有する。また、電源17の電圧Vの大きさに応じた基準
電位(2−3接続点44の電位)V23を生成する基準電
位生成回路を有する。さらに、第1抵抗33とハーネス
15との1−H接続点34の電位V 1Hと基準電位V23
の高低を比較する比較回路を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の始動を
補助するグロープラグの故障を検出する故障検出回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般にディーゼル自動車等においては、
外気の温度が低くてエンジンが冷却されているような場
合には、シリンダ内の空気を圧縮しても燃料着火温度ま
で達しないため、これを補助する目的からグロープラグ
が取り付けられている。つまり、このグロープラグを高
温加熱した後に、空気を圧縮して燃料を吹き付けること
により、シリンダ内の燃料に着火して、エンジンの始動
を補助するものである。従って、エンジンの始動性を向
上させるには、グロープラグを短時間のうちに高温まで
加熱することが要求されるので、グロープラグに大きな
負荷が掛かる。このため、エンジン始動を繰り返すと、
グロープラグが断線したり短絡するなどの故障を生じる
ことがある。このような故障を生じると、エンジンの始
動性が悪くなるなどの不具合が生じるので、故障を検出
する必要がある。
【0003】グロープラグの故障を検出するため、従来
より、いくつかの提案がなされている。例えば、特公昭
61−51152には、定電流をグロープラグに流しグ
ロープラグの抵抗値を検知することでグロープラグの断
線を検出する断線検出装置が開示されている。また、特
公平3−77384には、グロープラグの通電時に電流
制限抵抗を利用した回路によりグロープラグの断線を検
出する断線検出装置が開示されている。また、特開平4
−81578には、別電源である低電圧電源をを利用し
てグロープラグの断線・短絡等の故障を検出する故障診
断装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ものは、いずれも下記のような問題点を有している。即
ち、特公昭61−51152の断線検出装置は、回路構
成が複雑で高価である。また、特公平3−77384の
断線検出装置は、グロープラグへの通電中に故障検出を
するため、電流制限抵抗による損失が大きい。また、グ
ロープラグの短絡の検出が不可能である。さらに、回路
部品のバラツキの影響による不具合が生じやすい。ま
た、特開平4−81578の故障診断装置は、低電圧電
源やこれで駆動される回路が別途必要であり高価であ
る。
【0005】本発明はかかる現状に鑑みてなされたもの
であって、グロープラグの故障を検出することができ、
かつ、安価な構成の故障検出回路を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、1または並列に接続された複数のグロープラグ
と、このグロープラグと電源との接続をオン・オフする
第1スイッチ手段とを有するグロープラグ駆動回路にお
ける故障を検出する故障検出回路であって、上記グロー
プラグと直列に、かつ、上記第1スイッチ手段と並列に
接続する第1抵抗と、上記グロープラグと第1抵抗とを
接続する接続配線と、上記第1スイッチ手段と並列に接
続し、上記第1抵抗、接続配線及びグロープラグに上記
電源から流す電流をオン・オフする第2スイッチ手段
と、上記電源の電圧に応じた基準電位を生成する基準電
位生成回路と、上記第1抵抗と接続配線との1−H接続
点における電位と上記基準電位との高低を比較する比較
回路と、を備える故障検出回路である。
【0007】この故障検出回路は、グロープラグ及び接
続配線に直列に接続する第1抵抗を有するので、第1抵
抗と接続配線との1−H接続点の電位(モニタ電位)を
とることができる。一方、基準電位生成回路により電源
電圧に応じた適切な基準電位を生成することができる。
そして、比較回路によりモニタ電位(1−H接続点電
位)と基準電位を比較することができる。従って、基準
電位を適切な値にすると、第1スイッチ手段のオフ時に
第2スイッチ手段をオンしたときに、グロープラグが正
常なときと断線または短絡したときとで、比較回路の大
小判定が反転する。このため、グロープラグの断線また
は短絡のいずれかの故障を検出することができる。
【0008】また、電源電圧の大きさに応じて基準電位
を生成しているので、電源電圧の変動があっても、その
電源電圧に応じて1−H接続点電位及び基準電位の両者
が生成されることになり、グロープラグの断線や短絡等
を的確に検出することができる。具体的には、基準電位
には、電源電圧を抵抗分圧したもの等、電源電圧に比例
した基準電位などが挙げられる。なお、抵抗分圧によっ
て基準電位を生成すると、別途電源が不要な点でも好ま
しい。また、本発明の故障検出回路には、第1スイッチ
手段とグロープラグとの間に電流制限抵抗を設けなくて
も済むので、第1スイッチ手段のオン時におけるグロー
プラグへの通電ロスを抑制することができる。第1,第
2スイッチ手段としては、リレースイッチの他、トラン
ジスタ、パワーMOSFET、サイリスタ、GTO等の
スイッチング素子、あるいは、これらを含むスイッチ回
路が挙げられる。
【0009】また、他の解決手段は、1または並列に接
続された複数のグロープラグと、このグロープラグと電
源との接続をオン・オフする第1スイッチ手段とを有す
るグロープラグ駆動回路における故障を検出する故障検
出回路であって、上記グロープラグと直列に、かつ、上
記第1スイッチ手段と並列に接続する第1抵抗と、上記
グロープラグと第1抵抗とを接続する接続配線と、上記
第1抵抗、接続配線及びグロープラグからなる第1直列
回路と並列に接続し、第2抵抗と第3抵抗とが直列に接
続する第2直列回路と、上記第1スイッチ手段と並列に
接続し、上記第1直列回路及び第2直列回路を含む回路
と上記電源との接続をオン・オフする第2スイッチ手段
と、上記第1抵抗と接続配線との1−H接続点における
電位と上記第2抵抗と第3抵抗との2−3接続点におけ
る電位との高低を比較する比較回路と、を備える故障検
出回路である。
【0010】この故障検出回路は、グロープラグ及び接
続配線に直列に接続する第1抵抗を有するので、第1抵
抗と接続配線との1−H接続点の電位(モニタ電位)を
とることができる。一方、第2抵抗と第3抵抗とが直列
に接続する第2直列回路を有するので、第2抵抗と第3
抵抗との2−3接続点の電位(基準電位)をとることが
できる。そして、比較回路によりモニタ電位(1−H接
続点電位)と基準電位(2−3接続点電位)を比較する
ことができる。従って、簡単な回路でありながら、基準
電位(2−3接続点電位)を適切な値にすると、第1ス
イッチ手段のオフ時に第2スイッチ手段をオンしたとき
に、グロープラグが正常なときと断線または短絡したと
きとで、比較回路の大小判定が反転する。このため、グ
ロープラグの断線または短絡のいずれかの故障を検出す
ることができる。また、グロープラグを駆動する電源を
利用して、第2抵抗と第3抵抗によりグロープラグの故
障判断に用いる基準となる電位(2−3接続点電位)を
生成しているので、別途電源が不要であり、電源電圧の
変動があっても、その電源電圧に応じて1−H接続点電
位及び2−3接続点電位が生成されることになり、グロ
ープラグの断線や短絡等を的確に検出することができ
る。
【0011】さらに、上記の故障検出回路であって、前
記グロープラグの数をn(n=1,2,3,…)とし、
前記グロープラグの正常時の標準的抵抗値をRgとし、
前記接続配線の抵抗値をRhとし、前記第1抵抗の抵抗
値をR1とし、前記第2抵抗の抵抗値をR2とし、前記
第3抵抗の抵抗値をR3としたとき、(Rh+(Rg/
n))/(R1+Rh+(Rg/n))<R3/(R2
+R3)<(Rh+(Rg/(n−1)))/(R1+
Rh+(Rg/(n−1)))である故障検出回路とす
ると良い。
【0012】本発明の故障検出回路では、まず、グロー
プラグの抵抗値Rg及び接続配線の抵抗値Rhに対し
て、(Rh+(Rg/n))/(R1+Rh+(Rg/
n))がR3/(R2+R3)よりも小さくなるよう
に、第1〜第3抵抗の抵抗値R1,R2,R3を選択す
る。これにより、いずれのグロープラグも断線せず正常
なときには、モニタ電位となる1−H接続点の電位が、
基準電位となる2−3接続点の電位よりも低くなる。さ
らに、この回路では、(Rh+(Rg/(n−1)))
/(R1+Rh+(Rg/(n−1)))がR3/(R
2+R3)よりも大きくなるように、第1〜第3抵抗の
抵抗値R1,R2,R3を選択する。これにより、いず
れかのグロープラグが断線しているときには、モニタ電
位(1−H接続点電位)が基準電位(2−3接続点電
位)よりも高くなる。従って、第1スイッチ手段をオフ
した状態で第2スイッチ手段をオンすると、グロープラ
グが断線しているときには、グロープラグが正常なとき
と比べ、比較回路の大小判定が反転するので、グロープ
ラグの断線を検出することができる。
【0013】さらに、前記の故障検出回路であって、前
記グロープラグの数をn(n=1,2,3,…)とし、
前記グロープラグの正常時の標準的抵抗値をRgとし、
前記接続配線の抵抗値をRhとし、前記第1抵抗の抵抗
値をR1とし、前記第2抵抗の抵抗値をR2とし、前記
第3抵抗の抵抗値をR3としたとき、Rh/(R1+R
h)<R3/(R2+R3)<(Rh+(Rg/n))
/(R1+Rh+(Rg/n))である故障検出回路と
すると良い。
【0014】本発明の故障検出回路では、まず、グロー
プラグの抵抗値Rg及び接続配線の抵抗値Rhに対し
て、(Rh+(Rg/n))/(R1+Rh+(Rg/
n))がR3/(R2+R3)よりも大きくなるよう
に、第1〜第3抵抗の抵抗値R1,R2,R3を選択す
る。これにより、いずれのグロープラグも短絡せず正常
なときには、モニタ電位(1−H接続点電位)が基準電
位(2−3接続点電位)よりも高くなる。さらに、この
回路では、Rh/(R1+Rh)がR3/(R2+R
3)よりも小さくなるように、第1〜第3抵抗の抵抗値
R1,R2,R3を選択する。これにより、いずれかの
グロープラグが短絡しているときには、モニタ電位(1
−H接続点電位)が基準電位(2−3接続点電位)より
も低くなる。従って、第1スイッチ手段をオフした状態
で第2スイッチ手段をオンすると、グロープラグが短絡
しているときには、グロープラグが正常なときと比べ、
比較回路の大小判定が反転するので、グロープラグの短
絡を検出することができる。
【0015】また、他の解決手段は、1または並列に接
続された複数のグロープラグと、このグロープラグと電
源との接続をオン・オフする第1スイッチ手段とを有す
るグロープラグ駆動回路における故障を検出する故障検
出回路であって、上記グロープラグと直列に、かつ、上
記第1スイッチ手段と並列に接続する第1抵抗と、上記
グロープラグと第1抵抗とを接続する接続配線と、上記
第1抵抗、接続配線及びグロープラグからなる第1直列
回路と並列に接続し、第2抵抗と第3抵抗と第4抵抗と
が直列に接続する第2直列回路と、上記第1スイッチ手
段と並列に接続し、上記第1直列回路及び第2直列回路
を含む回路と上記電源との接続をオン・オフする第2ス
イッチ手段と、上記第1抵抗と接続配線との1−H接続
点における電位と上記第2抵抗と第3抵抗との2−3接
続点における電位との高低を比較する第1比較回路と、
上記1−H接続点における電位と上記第3抵抗と第4抵
抗との3−4接続点における電位との高低を比較する第
2比較回路と、を備え、上記グロープラグの数をn(n
=1,2,3,…)とし、上記グロープラグの正常時の
標準的抵抗値をRgとし、上記接続配線の抵抗値をRh
とし、上記第1抵抗の抵抗値をR1とし、上記第2抵抗
の抵抗値をR2とし、上記第3抵抗の抵抗値をR3と
し、上記第4抵抗の抵抗値をR4としたとき、(Rh+
(Rg/n))/(R1+Rh+(Rg/n))<(R
3+R4)/(R2+R3+R4)<(Rh+(Rg/
(n−1)))/(R1+Rh+(Rg/(n−
1)))であり、かつ、Rh/(R1+Rh)<R4/
(R2+R3+R4)<(Rh+(Rg/n))/(R
1+Rh+(Rg/n))である故障検出回路である。
【0016】この故障検出回路は、グロープラグ及び接
続配線に直列に接続する第1抵抗を有するので、第1抵
抗と接続配線との1−H接続点の電位(モニタ電位)を
とることができる。一方、第2抵抗と第3抵抗とが直列
に接続する第2直列回路を有するので、第2抵抗と第3
抵抗との2−3接続点の電位(第1基準電位)をとるこ
とができる。そして、第1比較回路によりモニタ電位
(1−H接続点電位)と第1基準電位(2−3接続点電
位)を比較することができる。その上、この故障検出回
路では、まず、グロープラグの抵抗値Rg及び接続配線
の抵抗値Rhに対して、(Rh+(Rg/n))/(R
1+Rh+(Rg/n))が(R3+R4)/(R2+
R3+R4)よりも小さくなるように、第1〜第4抵抗
の抵抗値R1,R2,R3,R4を選択する。これによ
り、いずれのグロープラグも断線せず正常なときには、
モニタ電位(1−H接続点電位)が、第1基準電位(2
−3接続点電位)よりも低くなる。さらに、この回路で
は、(Rh+(Rg/(n−1)))/(R1+Rh+
(Rg/(n−1)))がR3+R4/(R2+R3+
R4)よりも大きくなるように、第1〜第4抵抗の抵抗
値R1,R2,R3,R4を選択する。これにより、い
ずれかのグロープラグが断線しているときには、モニタ
電位(1−H接続点電位)が基準電位(2−3接続点電
位)よりも低くなる。従って、第1スイッチ手段をオフ
した状態で第2スイッチ手段をオンすると、グロープラ
グが断線しているときには、グロープラグが正常なとき
に比べ、第1比較回路の大小判定が反転するので、グロ
ープラグの断線を検出することができる。
【0017】また、この故障検出回路の第2直列回路
は、第2,第3抵抗の他に第4抵抗も直列に接続してい
るので、第3抵抗と第4抵抗との3−4接続点の電位
(第2基準電位)もとることができる。そして、第2比
較回路によりモニタ電位(1−H接続点電位)とこの第
2基準電位(3−4接続点電位)を比較することもでき
る。その上、まず、グロープラグの抵抗値Rg及び接続
配線の抵抗値Rhに対して、(Rh+(Rg/n))/
(R1+Rh+(Rg/n))がR4/(R2+R3+
R4)よりも大きくなるように、第1〜第4抵抗の抵抗
値R1,R2,R3,R4を選択する。これにより、い
ずれのグロープラグも短絡せず正常なときには、モニタ
電位(1−H接続点電位)が第2基準電位(3−4接続
点電位)よりも高くなる。さらに、この回路では、Rh
/(R1+Rh)がR4/(R2+R3+R4)よりも
小さくなるように、第1〜第4抵抗の抵抗値R1,R
2,R3,R4を選択する。これにより、いずれかのグ
ロープラグが短絡しているときには、モニタ電位(1−
H接続点電位)が第2基準電位(3−4接続点電位)よ
りも低くなる。従って、第1スイッチ手段をオフした状
態で第2スイッチ手段をオンすると、グロープラグが断
線しているときには、グロープラグが正常なときに比
べ、第2比較回路の大小判定が反転するので、グロープ
ラグの短絡を検出することができる。
【0018】このように、本発明の故障検出回路は、簡
単な回路でありながら、1つの故障検出回路により、グ
ロープラグの断線と短絡の2つの故障モードを検出する
ことができる。また、グロープラグを駆動する電源を利
用して、第2抵抗と第3抵抗と第4抵抗によりグロープ
ラグの故障判断に用いる基準となる各電位(2−3接続
点電位、3−4接続点電位)を生成しているので、別途
電源が不要であり、電源電圧の変動があっても、その電
源電圧に応じて1−H接続点電位、2−3接続点電位及
び3−4接続点電位が生成されることになり、グロープ
ラグの断線及び短絡等を的確に検出することができる。
【0019】さらに、上記のいずれかに記載の故障検出
回路であって、0.6<R1/(Rh+Rg/n)<
1.5である故障検出回路とすると良い。
【0020】第1直列回路の1−H接続点電位は、第1
抵抗の抵抗値R1と接続配線及びグロープラグの合成抵
抗値Rh+Rg/nとの比で決まる。ここで、第1抵抗
の抵抗値R1を接続配線とグロープラグの合成抵抗値R
h+Rg/nよりも極端に大きくあるいは小さくする
と、グロープラグが故障したときの1−H接続点の電位
の変化が少なくなる。このため、グロープラグの抵抗値
Rg、接続配線の抵抗値Rh及び第1抵抗の抵抗値R1
のバラツキ、比較回路のオフセットバラツキ等の影響が
大きくなる等により、グロープラグの故障を正確に検出
することができない場合がある。
【0021】これに対し、本発明では、第1抵抗の抵抗
値R1と接続配線及びグロープラグの合成抵抗値Rh+
Rg/nとをほぼ等しい値、具体的には、0.6<R1
/(Rh+Rg/n)<1.5の範囲としている。この
ため、グロープラグの故障の有無で1−H接続点電位が
大きく変化する。従って、グロープラグの抵抗値Rg、
接続配線の抵抗値Rh及び第1抵抗の抵抗値R1のバラ
ツキ、比較回路のオフセットバラツキ等を見込んでも、
上式の範囲内であれば、グロープラグの断線や短絡を正
確に検出することができる。
【0022】さらに、上記のいずれかに記載の故障検出
回路であって、前記電源と前記2−3接続点との間に、
第3スイッチ手段とこれに直列に接続する第6抵抗とを
備える故障検出回路とすると良い。
【0023】まれではあるが、グロープラグではなく、
第1スイッチ手段がショート故障(常時導通故障)とな
ることがある。本発明によれば、この常時導通故障をも
判別することができる。即ち、グロープラグの断線、第
1スイッチ手段の常時導通故障のいずれの場合も、第2
スイッチ手段だけをオンした状態では、モニタ電位(1
−H接続点電位)が基準電位(2−3接続点電位)より
も高くなり、比較回路の大小判定が反転する。
【0024】そこで、さらに第3スイッチ手段をオンに
して、基準電位(2−3接続点電位)を電源電位から第
6抵抗の抵抗値分だけ降下した電位まで引き上げる。こ
こで、もしグロープラグの断線の場合には、モニタ電位
(1−H接続点電位)が引き上げられた基準電位(2−
3接続点電位)よりも低くなるので、比較回路の大小判
定は再度反転して元に戻る。一方、第1スイッチ手段の
常時導通故障の場合には、モニタ電位(1−H接続点電
位)が引き上げられた基準電位(2−3接続点電位)よ
りも高くなるので、比較回路の大小判定は反転を維持す
る。従って、本発明の故障検出回路では、グロープラグ
の断線か第1スイッチ手段の常時導通故障かをも判別す
ることができる。
【0025】また、グロープラグ駆動回路は、第1スイ
ッチ手段が正常に導通しない常時オープン故障となるこ
ともあるが、本発明によれば、この常時オープン故障を
も判別することができる。即ち、第1スイッチ手段をオ
ンさせた後、第3スイッチ手段をオンさせると、第1ス
イッチ手段が正常に導通すれば、モニタ電位(1−H接
続点電位)は、電源電位から第6抵抗の抵抗値分だけ降
下した基準電位よりも高くなるので、第3スイッチ手段
をONさせた前後で、比較回路の大小判定は変わらな
い。一方、第1スイッチ手段が常時オープン故障の場
合、モニタ電位(1−H接続点電位)が基準電位よりも
低くなるので、第3スイッチ手段をONさせた前後で、
比較回路の大小判定が反転する。従って、本発明の故障
検出回路では、第1スイッチ手段の常時オープン故障の
有無をも検出することができる。
【0026】さらに、上記のいずれかに記載の故障検出
回路であって、並列に接続された前記第1直列回路及び
第2直列回路に直列に接続し、前記電源に接続する第5
抵抗を備え、前記第2スイッチ手段は、上記第1直列回
路、第2直列回路及び第5抵抗を含む回路と上記電源と
の接続をオン・オフする故障検出回路とすると良い。
【0027】本発明では、第1,第2直列回路に直列に
接続する第5抵抗を有する。この第5抵抗によって、第
2スイッチ手段をオンしたときに、第1,第2直列回路
に掛かる電圧を低減することができるので、グロープラ
グ駆動回路の故障検出に要する電流(電力)を低減する
ことができる。
【0028】さらに、上記の故障検出回路であって、前
記第5抵抗の抵抗値は、前記第1直列回路及び第2直列
回路の合成抵抗値よりも大きい故障検出回路とすると良
い。
【0029】第5抵抗の抵抗値が、第1,第2直列回路
の合成抵抗値よりも大きいため、第1,第2直列回路に
掛かる電圧をさらに低くすることができ、グロープラグ
駆動回路の故障検出に要する電流(電力)をさらに低減
することができる。特に、第5抵抗の抵抗値が、第1,
第2直列回路の合成抵抗値の10倍以上である場合に
は、バッテリの電圧(例えば、12V)に対して、第
1,第2直列回路に掛かる電圧を約1V以下に抑えるこ
とができ、グロープラグ駆動回路の故障検出に要する電
流(電力)を十分抑制することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、本発明の実
施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に本実施
形態の故障検出回路1の回路図を示す。この故障検出回
路1は、グロープラグ13を駆動させるグロープラグ駆
動回路11の故障を検出する回路である。グロープラグ
駆動回路11は、並列に2本並んだグロープラグ13
(正常時の標準的抵抗値Rg)が電源17(電源電圧
V)に接続されている。また、グロープラグ13と電源
17との接続をオン・オフするリレースイッチ(第1ス
イッチ手段)19を有する。従って、リレースイッチ1
9をオンすることにより、グロープラグ13を高温加熱
することができる。
【0031】故障検出回路1は、2本のグロープラグ1
3と直列に、かつ、リレースイッチ19と並列に接続す
る第1抵抗33(抵抗値R1)を有し、この第1抵抗3
3とグロープラグ13との間にハーネス(接続配線)1
5(抵抗値Rh)を有する。また、第1抵抗33、ハー
ネス15及び2本のグロープラグ13からなる第1直列
回路31と並列に接続し、第2抵抗43(抵抗値R2)
と第3抵抗45(抵抗値R3)とが直列に接続する第2
直列回路41を有する。また、これら並列に接続された
第1直列回路31及び第2直列回路41に直列に接続
し、他方で電源17に接続する第5抵抗51(抵抗値R
5)を有する。そして、第1直列回路31、第2直列回
路41及び第5抵抗51からなる回路には、この回路と
電源17との接続をオン・オフするため、電源17側を
アノードとするダイオード53と共にトランジスタ(第
2スイッチ手段)55が直列に接続されている。なお、
ダイオード53は、電源17(バッテリ)を逆接続した
ときの故障防止用に挿入されている。また、トランジス
タ55の保護用に、ツェナーダイオード57がトランジ
スタ55と並列に接続されている。
【0032】また、故障検出回路1は、第1抵抗33と
ハーネス15との1−H接続点34における電位(モニ
タ電位)V1Hと、第2抵抗43と第3抵抗45との2−
3接続点44における電位(基準電位)V23との高低を
比較するためのコンパレータ61を有する。つまり、こ
のコンパレータ61の一方の端子(非反転入力端子)
は、モニタ電位(1−H接続点電位)V1Hを検知するた
め1−H接続点34に接続され、他方の端子(反転入力
端子)は、基準電位(2−3接続点電位)V23を検知す
るため2−3接続点44に接続されている。また、コン
パレータ61の出力端子は、この故障検出回路1を制御
すると共に、コンパレータ61の出力を用いて運転者に
故障を警告するランプを点灯させるなど所定の制御を行
うコントローラ71に接続されている。
【0033】なお、本実施形態では、グロープラグ13
の正常時の標準的抵抗値Rgは0.5Ω、ハーネス15
の抵抗値Rhは0.2Ωである。また、第1抵抗33の
抵抗値R1は0.5Ω、第2抵抗43の抵抗値R2は1
kΩ、第3抵抗45の抵抗値R3は1.15kΩ、第5
抵抗51の抵抗値R5は24Ωにしてある。
【0034】このような故障検出回路1は、次のように
作動する。即ち、トランジスタ55がオフの状態でリレ
ースイッチ19をオンにすると、グロープラグ駆動回路
11のみが作動する。つまり、電源17からリレースイ
ッチ19を介して各グロープラグ13に電流が流れ、各
グロープラグ13が加熱される。このため、エンジン始
動時の着火補助等に用いることができる。
【0035】一方、リレースイッチ19がオフの状態で
トランジスタ55をオンすると、グロープラグ駆動回路
11は停止した状態で、故障検出回路1が作動する。つ
まり、電源17からトランジスタ55を介して第5抵抗
51に電流が流れる。そして一方では、第1抵抗33、
ハーネス15及びグロープラグ13(第1直列回路3
1)に電流が流れ、また一方では、第2抵抗43及び第
3抵抗45(第2直列回路41)に電流が流れる。その
際、第5抵抗51によって、第1,第2直列回路31,
41に掛かる電圧が低減される。特に、第5抵抗51の
抵抗値R5(24Ω)は、第1直列回路31及び第2直
列回路41の合成抵抗値(0.95Ω)よりも大きく、
具体的には、合成抵抗値の10倍以上にしてあるので、
第1,第2直列回路31,41に掛かる電圧を、電源電
圧V(約12V)に対して約0.457Vと特に低くす
ることができる。従って、グロープラグ駆動回路11の
故障検出に要する電流(電力)を十分に低減することが
できる。
【0036】トランジスタ55をオンすると、モニタ電
位(1−H接続点電位)V1Hと基準電位(2−3接続点
電位)V23がコンパレータ61で比較される。本実施形
態では、グロープラグ13の正常時の標準的抵抗値Rg
(0.5Ω)及びハーネス15の抵抗値Rh(0.2
Ω)に対して、第1〜第3抵抗33,43,45の抵抗
値R1(0.5Ω),R2(1kΩ),R3(1.15
kΩ)が、第1の式である(Rh+(Rg/n))/
(R1+Rh+(Rg/n))<R3/(R2+R3)
<(Rh+(Rg/(n−1)))/(R1+Rh+
(Rg/(n−1)))を満たしている。従って、グロ
ープラグ13の断線の有無を検出することができる。な
お、nはグロープラグの数(本実施形態ではn=2)で
ある。
【0037】つまり、(Rh+(Rg/n))/(R1
+Rh+(Rg/n))がR3/(R2+R3)よりも
小さいので、いずれのグロープラグ13も断線していな
いときには、モニタ電位(1−H接続点電位)V1Hが基
準電位(2−3接続点電位)V23よりも低くなる。従っ
て、コンパレータ61の出力は低(Low)となる。一
方、(Rh+(Rg/(n−1)))/(R1+Rh+
(Rg/(n−1)))がR3/(R2+R3)よりも
大きいので、少なくともいずれかのグロープラグ13が
断線しているときには、モニタ電位V1Hが基準電位V23
よりも高くなる。従って、コンパレータ61の出力は高
(Hi)となる。このように、グロープラグ13が断線
すると、正常な場合に比してコンパレータ61の出力が
反転するので、グロープラグ13の断線を検出すること
ができる。
【0038】さらに、グロープラグ13の正常時の標準
的抵抗値Rg(0.5Ω)及びハーネス15の抵抗値R
h(0.2Ω)に対して、第1抵抗33の抵抗値R1
(0.5Ω)が、第2の式である0.6<R1/(Rh
+Rg/n)<1.5をも満たしている。このため、グ
ロープラグ13の断線の有無でモニタ電位(1−H接続
点電位)V1Hが大きく変化する。従って、グロープラグ
13の抵抗値Rg、ハーネス15の抵抗値Rh及び第1
抵抗33の抵抗値R1のバラツキ、コンパレータ61の
オフセットバラツキ等を見込んでも、グロープラグ13
の断線を正確に検出することができる。
【0039】このように、本実施形態の故障検出回路1
は、簡単な回路でありながら、基準電位(2−3接続点
電位)V23を適切な値にすることで、リレースイッチ1
9のオフ時にトランジスタ55をオンしたときに、グロ
ープラグ13が断線していれば、正常時に比べコンパレ
ータ61の出力が反転し、グロープラグ13の断線を検
出することができる。また、第2抵抗43と第3抵抗4
5を含む基準電位生成回路により、電源電圧Vの大きさ
に比例した基準電位(2−3接続点電位)V23を生成し
ているので、別途電源が不要であり、電源電圧Vに変動
があっても、その電源電圧Vの大きさに比例して1−H
接続点電位V1H及び2−3接続点電位V23が生成される
ことになり、グロープラグ13の断線を的確に検出する
ことができる。
【0040】なお、上述の故障検出回路1は、グロープ
ラグ13の数が2本の場合について述べたが、図1中に
破線で示すように、グロープラグ13を1本追加して3
本、またはそれ以上としてもよい。3本の場合には、前
述の第1の式にn=3を代入し、この式を満たすよう
に、第1〜第3抵抗33,43,45の抵抗値R1,R
2,R3を選択すると、グロープラグ13の断線を検出
することができる。例えば、R1=0.39Ω、R2=
1kΩ、R3=1.05kΩとするとよい。さらに、こ
のように抵抗を選択すれば、前述の第2の式である0.
6<R1/(Rh+Rg/n)<1.5も満たすので、
グロープラグ13の断線の有無でモニタ電位(1−H接
続点電位)V1Hを大きく変化させることができ、グロー
プラグ13の断線をより正確に検出することができる。
【0041】(変形形態1)次いで、上記実施形態1の
変形形態について説明する。なお、上記実施形態1と同
様な部分の説明は、省略または簡略化する。図2に回路
図を示す本変形形態1の故障検出回路101は、上記実
施形態1の故障検出回路1とその回路構成は同じであ
る。しかし、第2抵抗143と第3抵抗145の抵抗値
R2,R3の比が上記実施形態1と異なる。これによ
り、本変形形態1では、グロープラグ13の短絡を検出
することが可能となる。その他の部分は、上記実施形態
1と同様であり、同様の作用・効果を奏する。
【0042】リレースイッチ19がオフの状態でトラン
ジスタ55をオンすると、グロープラグ駆動回路11は
停止した状態で、故障検出回路101が作動する。従っ
て、モニタ電位(1−H接続点電位)V1Hと基準電位
(2−3接続点電位)V23がコンパレータ61で比較さ
れる。ここで、本変形形態では、グロープラグ13の正
常時の標準的抵抗値Rg(0.5Ω)、ハーネス15の
抵抗値Rh(0.2Ω)、第1抵抗33の抵抗値R1
(0.5Ω)、及び第5抵抗51の抵抗値R5(24
Ω)は、それぞれ上記実施形態1と同じであるのに対し
て、第2抵抗143の抵抗値R2は1kΩ、第3抵抗1
45の抵抗値R3は649Ωであり、その比が上記実施
形態1とは異なる。
【0043】これにより、グロープラグ13の正常時の
標準的抵抗値Rg(0.5Ω)及びハーネス15の抵抗
値Rh(0.2Ω)に対して、第1〜第3抵抗33,1
43,145の抵抗値R1(0.5Ω),R2(1k
Ω),R3(649Ω)が、第3の式であるRh/(R
1+Rh)<R3/(R2+R3)<(Rh+(Rg/
n))/(R1+Rh+(Rg/n))を満たしてい
る。従って、グロープラグ13の短絡の有無を検出する
ことができる。
【0044】つまり、(Rh+(Rg/n))/(R1
+Rh+(Rg/n))がR3/(R2+R3)よりも
大きいので、いずれのグロープラグ13も短絡していな
いときには、モニタ電位(1−H接続点電位)V1Hが基
準電位(2−3接続点電位)V23よりも高くなる。従っ
て、コンパレータ61の出力は高(Hi)となる。一
方、Rh/(R1+Rh)がR3/(R2+R3)より
も小さいので、いずれかのグロープラグ13が短絡して
いるときには、モニタ電位V1Hが基準電位V23よりも低
くなる。従って、コンパレータ61の出力は低(Lo
w)となる。このように、グロープラグ13が短絡する
と、正常な場合に比してコンパレータ61の出力が反転
するので、グロープラグ13の短絡を検出することがで
きる。
【0045】さらに、上記実施形態1と同様、グロープ
ラグ13の正常時の標準的抵抗値Rg(0.5Ω)及び
ハーネス15の抵抗値Rh(0.2Ω)に対して、第1
抵抗33の抵抗値R1(0.5Ω)が、上記実施形態1
で示した第2の式である0.6<R1/(Rh+Rg/
n)<1.5を満たしている。従って、グロープラグ1
3の短絡の有無でモニタ電位(1−H接続点電位)V1H
が大きく変化するので、グロープラグ13の短絡をより
正確に検出することができる。
【0046】このように、本変形形態1の故障検出回路
101は、簡単な回路でありながら、基準電位(2−3
接続点電位)V23を適切な値にすることで、リレースイ
ッチ19のオフ時にトランジスタ55をオンしたとき
に、グロープラグ13が短絡していれば、正常時に比べ
コンパレータ61の出力が反転し、グロープラグ13の
短絡を検出することができる。
【0047】なお、この故障検出回路101において
も、図2中に破線で示すように、グロープラグ13を1
本追加して3本、またはそれ以上としてもよい。3本の
場合には、前述の第3の式にn=3を代入し、この式を
満たすように、第1〜第3抵抗33,143,145の
抵抗値R1,R2,R3を選択すると、グロープラグ1
3の短絡を検出することができる。例えば、R1=0.
39Ω、R2=1kΩ、R3=739Ωとするとよい。
さらに、このように抵抗を選択すれば、第2の式である
0.6<R1/(Rh+Rg/n)<1.5も満たすの
で、グロープラグ13の短絡の有無でモニタ電位(1−
H接続点電位)V1Hを大きく変化させることができ、グ
ロープラグ13の短絡をより正確に検出することができ
る。
【0048】(実施形態2)次いで、第2の実施の形態
について説明する。なお、上記実施形態1と同様な部分
の説明は、省略または簡略化する。図3に回路図を示す
本実施形態2の故障検出回路201は、上記実施形態1
の故障検出回路1において、さらに、第2トランジスタ
(第3スイッチ手段)265を介して、2−3接続点4
4を電源17に接続してある。また、第2トランジスタ
265の保護用に、第2ツェナーダイオード267が第
2トランジスタ265と並列に接続してある。さらに、
第6抵抗269(抵抗値R6)が第2トランジスタ26
5と2−3接続点44とを接続している。なお、第2ト
ランジスタ265をオンすると、2−3接続点44に
は、電源電圧Vよりも第6抵抗269の電圧降下分低下
した電圧が印加される。その他の部分は、上記実施形態
1と同様であり、同様の作用・効果を奏する。
【0049】このような故障検出回路201は、上記実
施形態1の故障検出回路1で可能なグロープラグ駆動回
路11の故障検出(断線検出)に加え、リレースイッチ
19の故障をも判別することができる。即ち、まれでは
あるが、リレースイッチ19がショート故障(常時導通
故障)になることがある。このような場合、上記実施形
態1では、トランジスタ55だけをオンしたつもりで
も、リレースイッチ19が導通しているため、モニタ電
位(1−H接続点電位)V1Hが高くなるから、グロープ
ラグ13が断線しているときと同様に、コンパレータ6
1の出力が通常の場合とは反転してしまう。従って、リ
レースイッチ19の常時導通故障かグロープラグ13の
断線かを判別することができない。
【0050】しかし、本実施形態2では、トランジスタ
55をオンした状態で、さらに第2トランジスタ265
をオンにして、基準電位(2−3接続点電位)V23を電
源電圧Vから第6抵抗269の抵抗値R6分だけ降下し
た電位まで引き上げる。すると、グロープラグ13が断
線している場合には、モニタ電位(1−H接続点電位)
1Hが引き上げられた基準電位(2−3接続点電位)V
23よりは低くなるので、コンパレータ61の大小判定
は、第2トランジスタ265のオンの前後で変化し、出
力が低(Low)となる。
【0051】一方、リレースイッチ19の常時導通故障
の場合には、モニタ電位(1−H接続点電位)V1Hは高
くなっており、引き上げられた基準電位(2−3接続点
電位)V23よりもさらに高いため、コンパレータ61の
大小判定は、第2トランジスタ265のオンの前後で変
化せず、出力は高(Hi)のままである。従って、第2
トランジスタ265をオンしたときに、前後のコンパレ
ータ61の出力から、リレースイッチ19の常時導通故
障かグロープラグ13の断線かを判別することができ
る。このように、本実施形態2の故障検出回路201
は、グロープラグ13の断線とリレースイッチ19の常
時導通故障とを区別して検出することができる。
【0052】なお、第6抵抗269の抵抗値R6につい
ては、トランジスタ55と第2トランジスタ265とを
オンした状態で、基準電位(2−3接続点電位)V23
電源電位の約20〜80%の範囲となるように、選択す
るのが好ましい。本実施形態では、例えば、抵抗値R6
=1kΩとすればよい。約20%以上とするのは、グロ
ープラグ13が断線している場合に、モニタ電位(1−
H接続点電位)V1Hが引き上げた基準電位(2−3接続
点電位)V23よりは低くなるように、引き上げた基準電
位(2−3接続点電位)V23を十分に高い値にしたいか
らである。第5抵抗51の抵抗値R5を第1直列回路3
1及び第2直列回路41の合成抵抗値の10倍以上とし
ていること等を考慮したものである。一方、約80%以
下とするのは、リレースイッチ19の常時導通故障の場
合に、モニタ電位(1−H接続点電位)V1Hが引き上げ
た基準電位(2−3接続点電位)V23よりもさらに高く
なるように、引き上げた基準電位(2−3接続点電位)
23を十分に低い値にしたいからである。リレースイッ
チ19をオンしたときのグロープラグ13の通電ロスは
通常10%以下となるようにしていること等を考慮した
ものである。
【0053】(変形形態2)次いで、上記実施形態2の
変形形態について説明する。なお、上記各実施形態1,
2及び変形形態1のいずれかと同様な部分の説明は、省
略または簡略化する。図4に回路図を示す本変形形態2
の故障検出回路301は、上記実施形態2の故障検出回
路201とその回路構成は同じである。しかし、第2抵
抗143と第3抵抗145の比が、上記実施形態2と異
なり上記変形形態1と同じにされている。これにより、
本変形形態2では、グロープラグ13の短絡が検出でき
るほか、リレースイッチ19が正常に導通しない常時オ
ープン故障をも、グロープラグ13の短絡と区別して検
出することができる。その他の部分は、上記実施形態2
等と同様であり、同様の作用・効果を奏する。
【0054】グロープラグ駆動回路11の故障として、
リレースイッチ19が正常に導通しない常時オープン故
障があり得る。本変形形態2では、グロープラグ13の
短絡を検出可能とした上記変形形態1の場合に、リレー
スイッチ19をオンさせた後、第2トランジスタ265
をオンさせると、リレースイッチ19が正常に導通して
いれば、モニタ電位(1−H接続点電位)V1Hが基準電
位(2−3接続点電位)V23よりも高いので、コンパレ
ータ61の出力は、グロープラグ13が短絡していなけ
れば高(Hi)を維持し、第2トランジスタ265のオ
ンの前後で変わらない。
【0055】一方、リレースイッチ19が常時オープン
故障の場合、モニタ電位(1−H接続点電位)V1Hが基
準電位(2−3接続点電位)V23よりも低くなるので、
コンパレータ61の出力が、低(Low)となり、グロ
ープラグ13が短絡していないときに第2トランジスタ
265のオンの前後でコンパレータ61の出力が反転す
る。よって、リレースイッチ19の常時オープン故障を
も検出することができる。
【0056】(実施形態3)次いで、第3の実施の形態
について説明する。なお、上記実施形態1または変形形
態1と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。図
5に回路図を示す本実施形態3の故障検出回路401
は、2つのコンパレータ61,463を有し、1つの回
路でグロープラグ13の断線と短絡の両方を検出するこ
とができる点が、上記実施形態1及び変形形態1と異な
る。その他の部分は、上記実施形態1または変形形態1
と同様であり、同様の作用・効果を奏する。
【0057】この故障検出回路401は、上記実施形態
1等と同様に、リレースイッチ19に並列に接続する第
1抵抗433を有する。そして、第1直列回路431
(第1抵抗433、ハーネス15及びグロープラグ13
からなる回路)と並列に、第2抵抗443と第3抵抗4
45と第4抵抗447とからなる第2直列回路441が
接続されている。つまり、本実施形態の第2直列回路4
41には、第2,第3抵抗443,445に加え、さら
に第4抵抗447が接続されている。また、これら並列
に接続された第1直列回路431及び第2直列回路44
1には、上記実施形態1等と同様に第5抵抗51が接続
され、さらに、ダイオード53や、トランジスタ55、
ツェナーダイオード57が接続されている。
【0058】また、この故障検出回路401は、上記実
施形態1等と同様に、1−H接続点電位(モニタ電位)
1Hと2−3接続点電位(第1基準電位)V23との高低
を比較するためのコンパレータ61を有する。さらに、
本実施形態3では、1−H接続点電位(モニタ電位)V
1Hと、第3抵抗445と第4抵抗447との3−4接続
点446における電位(第2基準電位)V34との高低を
比較するための第2コンパレータ463も有する。この
第2コンパレータ463の一方の端子(非反転入力端
子)は、モニタ電位(1−H接続点電位)V1Hを検知す
るため1−H接続点34に接続され、他方の端子(反転
入力端子)は、第2基準電位(3−4接続点電位)V34
を検知するため3−4接続点446に接続されている。
また、第2コンパレータ463の出力端子は、コントロ
ーラ71に接続されている。
【0059】なお、本実施形態3では、グロープラグ1
3の正常時の標準的抵抗値Rgは0.5Ω、ハーネス1
5の抵抗値Rhは0.2Ωである。また、第1抵抗43
3の抵抗値R1は0.5Ω、第2抵抗443の抵抗値R
2は1kΩ、第3抵抗445の抵抗値R3は301Ω、
第4抵抗447の抵抗値R4は845Ω、第5抵抗51
の抵抗値R5は24Ωにしてある。
【0060】このような故障検出回路401は、次のよ
うに作動する。即ち、リレースイッチ19がオフの状態
でトランジスタ55をオンすると、故障検出回路401
のみが作動し、電源17からトランジスタ55を介して
第5抵抗51に電流が流れる。さらに一方では、第1抵
抗433、ハーネス15及びグロープラグ13(第1直
列回路431)に電流が流れ、また他方では、第2抵抗
443、第3抵抗445及び第4抵抗447(第2直列
回路441)に電流が流れる。その際、第5抵抗51に
よって、第1,第2直列回路431,441に掛かる電
圧が低減される。特に、第5抵抗51の抵抗値R5(2
4Ω)は、第1直列回路431及び第2直列回路441
の合成抵抗値(0.95Ω)よりも大きく、具体的に
は、合成抵抗値の10倍以上にしてあるので、第1,第
2直列回路431,441に掛かる電圧を、電源電圧V
(約12V)に対して約0.457Vと特に低くするこ
とができる。従って、グロープラグ駆動回路11の故障
検出に要する電流(電力)を十分に低減することができ
る。
【0061】故障検出回路401が駆動されると、一方
でモニタ電位(1−H接続点電位)V1Hと第1基準電位
(2−3接続点電位)V23がコンパレータ61で比較さ
れ、他方でモニタ電位(1−H接続点電位)V1Hと第2
基準電位(3−4接続点電位)V34が第2コンパレータ
463で比較される。本実施形態3では、グロープラグ
13の正常時の標準的抵抗値Rg(0.5Ω)及びハー
ネス15の抵抗値Rh(0.2Ω)に対して、第1〜第
4抵抗433,443,445,447の抵抗値R1
(0.5Ω),R2(1kΩ),R3(301Ω),R
4(845Ω)が、第4の式である(Rh+(Rg/
n))/(R1+Rh+(Rg/n))<(R3+R
4)/(R2+R3+R4)<(Rh+(Rg/(n−
1)))/(R1+Rh+(Rg/(n−1)))を満
たしている。従って、グロープラグ13の断線の有無を
検出することができる。
【0062】つまり、(Rh+(Rg/n))/(R1
+Rh+(Rg/n))が(R3+R4)/(R2+R
3+R4)よりも小さいので、いずれのグロープラグ1
3も断線していないときには、モニタ電位(1−H接続
点電位)V1Hが第1基準電位(2−3接続点電位)V23
よりも低くなる。従って、コンパレータ61の出力は低
(Low)となる。一方、(Rh+(Rg/(n−
1)))/(R1+Rh+(Rg/(n−1)))が
(R3+R4)/(R2+R3+R4)よりも大きいの
で、少なくともいずれかのグロープラグ13が断線して
いるときには、モニタ電位V1Hが第1基準電位V23より
も高くなる。従って、コンパレータ61の出力は高(H
i)になる。このように、グロープラグ13が断線する
と、正常な場合に比してコンパレータ61の出力が反転
するので、グロープラグ13の断線を検出することがで
きる。
【0063】また、本実施形態3では、第5の式である
Rh/(R1+Rh)<R4/(R2+R3+R4)<
(Rh+(Rg/n))/(R1+Rh+(Rg/
n))も満たしているので、グロープラグ13の短絡の
有無も検出することもできる。つまり、(Rh+(Rg
/n))/(R1+Rh+(Rg/n))がR4/(R
2+R3+R4)よりも大きいので、いずれのグロープ
ラグ13も短絡していないときには、モニタ電位(1−
H接続点電位)V1Hが第2基準電位(3−4接続点電
位)V34よりも高くなる。従って、第2コンパレータ4
63の出力は高(Hi)になる。一方、Rh/(R1+
Rh)がR4/(R2+R3+R4)よりも小さいの
で、いずれかのグロープラグ13が短絡しているときに
は、モニタ電位V1Hが第2基準電位V34よりも低くな
る。従って、第2コンパレータ463の出力は低(Lo
w)になる。このように、グロープラグ13が短絡する
と、正常な場合に比して第2コンパレータ463の出力
が反転するので、グロープラグ13の短絡を検出するこ
とができる。
【0064】さらに、本実施形態3においても、上記実
施形態1等と同様に、前述した第2の式、0.6<R1
/(Rh+Rg/n)<1.5をも満たすことになる。
従って、グロープラグ13の断線や短絡の有無でモニタ
電位(1−H接続点電位)V 1Hが大きく変化するので、
グロープラグ13の断線や短絡を正確に検出することが
できる。
【0065】このように、本実施形態3の故障検出回路
401は、簡単な回路でありながら、第1基準電位(2
−3接続点電位)V23と第2基準電位(3−4接続点電
位)V34を適切な値にすることで、リレースイッチ19
のオフ時にトランジスタ55をオンしたときに、グロー
プラグ13が断線している場合には、コンパレータ61
の出力が反転し、この断線を検出することができる。ま
た、グロープラグが短絡している場合には、第2コンパ
レータ463の出力が反転し、この短絡を検出すること
ができる。つまり、一つの故障検出回路でグロープラグ
13の断線と短絡の2つの故障モードを検出することが
できる。また、第2抵抗443と第3抵抗445と第4
抵抗447を含む基準電位生成回路により、電源電圧V
の大きさに比例した第1基準電位(2−3接続点電位)
23と第2基準電位(3−4接続点電位)V34を生成し
ているので、別途電源が不要であり、電源電圧Vの変動
があっても、その電源電圧Vの大きさに比例して1−H
接続点電位V1H、2−3接続点電位V23及び3−4接続
点電位V34が生成されることになり、グロープラグ13
の断線や短絡を的確に検出することができる。
【0066】なお、上述の故障検出回路401は、グロ
ープラグ13の数が2本の場合について述べたが、図5
中に破線で示すように、グロープラグ13を1本追加し
て3本、またはそれ以上としても良い。3本の場合に
は、第1〜第4抵抗433,443,445,447の
抵抗値R1,R2,R3,R4を、例えば、R1=0.
39Ω、R2=1kΩ、R3=182Ω、R4=866
Ωとすれば、前述の第4の式及び第5の式を満たすの
で、グロープラグ13の断線と短絡を検出することがで
きる。さらにこのとき、前述の第2の式である0.6<
R1/(Rh+Rg/n)<1.5も満たすことにな
る。従って、グロープラグ13の故障の有無でモニタ電
位(1−H接続点電位)V1Hが大きく変化するので、グ
ロープラグ13の故障を正確に検出することができる。
【0067】(実施形態4)次いで、第4の実施の形態
について説明する。なお、上記各実施形態1〜3及び各
変形形態1,2のいずれかと同様な部分の説明は、省略
または簡略化する。本実施形態4の故障検出回路501
は、上記実施形態3の故障検出回路401において、さ
らに、上記実施形態2と同じく、第2トランジスタ(第
3スイッチ手段)265を介して2−3接続点44を電
源17に接続してある。また、第2トランジスタ265
の保護用に、第2ツェナーダイオード267が第2トラ
ンジスタ265と並列に接続してある。さらに、第6抵
抗269が第2トランジスタ265と2−3接続点44
とを接続している。なお、第2トランジスタ265をオ
ンすると、2−3接続点44には、電源電圧Vよりも第
6抵抗269の電圧降下分低下した電圧が印加される。
その他の部分は、上記各実施形態1〜3及び各変形形態
1,2のいずれかと同様であり、同様の作用・効果を奏
する。
【0068】このような故障検出回路501は、上記実
施形態3の故障検出回路401で可能なグロープラグ駆
動回路11の故障検出に加え、リレースイッチ19の常
時導通故障と常時オープン故障をも判別することができ
る。即ち、上記実施形態3では、リレースイッチ19の
常時導通故障が生じた場合、トランジスタ55だけをオ
ンすると、グロープラグ13が断線しているときと同様
に、モニタ電位(1−H接続点電位)V1Hが第1基準電
位(2−3接続点電位)V23よりも高くなり、コンパレ
ータ61の出力が反転してしまう。従って、リレースイ
ッチ19の常時導通故障かグロープラグ13の断線かを
判別することができない。
【0069】しかし、本実施形態4では、トランジスタ
55をオンした状態で、さらに第2トランジスタ265
をオンにして、第1基準電位(2−3接続点電位)V23
を電源電圧Vから第6抵抗269の抵抗値R6分だけ降
下した電位まで引き上げると、グロープラグ13の断線
の場合には、コンパレータ61の出力が、第2トランジ
スタ265のオンの前後で変わる。一方、リレースイッ
チ19の常時導通故障の場合には、コンパレータ61の
出力が第2トランジスタ265のオンの前後で変わらな
いので、リレースイッチ19の常時導通故障であること
を判別することができる。
【0070】また、リレースイッチ19が常時オープン
故障の場合も判別することができる。即ち、リレースイ
ッチ19をオンさせた後、第2トランジスタ265をオ
ンさせると、リレースイッチ19が正常に導通していれ
ば、モニタ電位(1−H接続点電位)V1Hが第2基準電
位(3−4接続点電位)V34よりも高くなるので、第2
コンパレータ463の出力は、第2トランジスタ265
のオンの前後で変わらない。しかし、リレースイッチ1
9が常時オープン故障の場合、モニタ電位(1−H接続
点電位)V1Hが第2基準電位(3−4接続点電位)V34
よりも低くなるので、第2コンパレータ463の出力
が、第2トランジスタ265のオンの前後で反転する。
よって、リレースイッチ19の常時オープン故障をも検
出することができる。
【0071】このように、本実施形態4の故障検出回路
501では、グロープラグ駆動回路11に生じる4つの
故障モード、即ち、グロープラグ13の断線、グロープ
ラグ13の短絡、リレースイッチ19の常時導通故障、
及びリレースイッチ19の常時オープン故障を、1つの
故障検出回路でそれぞれ区別して検出することができ
る。
【0072】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記各実施形態1〜4及び各変形
形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまで
もない。例えば、上記各実施形態1〜4等では、第1ス
イッチ手段にリレースイッチ19を、第2スイッチ手段
及び第3スイッチ手段にトランジスタ55,265を使
用したが、各スイッチ手段はこれらに限るものではな
い。例えば、パワーMOS、FET、GTO等のスイッ
チング素子や、これらを含むスイッチング回路とするこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る故障検出回路の回路図であ
る。
【図2】変形形態1に係る故障検出回路の回路図であ
る。
【図3】実施形態2に係る故障検出回路の回路図であ
る。
【図4】変形形態2に係る故障検出回路の回路図であ
る。
【図5】実施形態3に係る故障検出回路の回路図であ
る。
【図6】実施形態4に係る故障検出回路の回路図であ
る。
【符号の説明】
1,101,201,301,401,501 故障
検出回路 11 グロープラグ駆動回路 13 グロープラグ 15 ハーネス 17 電源 19 リレースイッチ(第1スイッチ手段) 31,431 第1直列回路 41,141,441 第2直列回路 33,433 第1抵抗 43,143,443 第2抵抗 45,145,445 第3抵抗 447 第4抵抗 51 第5抵抗 269 第6抵抗 34 1−H接続点 44 2−3接続点 446 3−4接続点 53 ダイオード 55 トランジスタ(第2スイッチ手段) 265 第2トランジスタ(第3スイッチ手段) 61 コンパレータ 463 第2コンパレータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1または並列に接続された複数のグロープ
    ラグと、このグロープラグと電源との接続をオン・オフ
    する第1スイッチ手段とを有するグロープラグ駆動回路
    における故障を検出する故障検出回路であって、 上記グロープラグと直列に、かつ、上記第1スイッチ手
    段と並列に接続する第1抵抗と、 上記グロープラグと第1抵抗とを接続する接続配線と、 上記第1スイッチ手段と並列に接続し、上記第1抵抗、
    接続配線及びグロープラグに上記電源から流す電流をオ
    ン・オフする第2スイッチ手段と、 上記電源の電圧に応じた基準電位を生成する基準電位生
    成回路と、 上記第1抵抗と接続配線との1−H接続点における電位
    と上記基準電位との高低を比較する比較回路と、を備え
    る故障検出回路。
  2. 【請求項2】1または並列に接続された複数のグロープ
    ラグと、このグロープラグと電源との接続をオン・オフ
    する第1スイッチ手段とを有するグロープラグ駆動回路
    における故障を検出する故障検出回路であって、 上記グロープラグと直列に、かつ、上記第1スイッチ手
    段と並列に接続する第1抵抗と、 上記グロープラグと第1抵抗とを接続する接続配線と、 上記第1抵抗、接続配線及びグロープラグからなる第1
    直列回路と並列に接続し、第2抵抗と第3抵抗とが直列
    に接続する第2直列回路と、 上記第1スイッチ手段と並列に接続し、上記第1直列回
    路及び第2直列回路を含む回路と上記電源との接続をオ
    ン・オフする第2スイッチ手段と、 上記第1抵抗と接続配線との1−H接続点における電位
    と上記第2抵抗と第3抵抗との2−3接続点における電
    位との高低を比較する比較回路と、を備える故障検出回
    路。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の故障検出回路であって、 前記グロープラグの数をn(n=1,2,3,…)と
    し、 前記グロープラグの正常時の標準的抵抗値をRgとし、 前記接続配線の抵抗値をRhとし、 前記第1抵抗の抵抗値をR1とし、 前記第2抵抗の抵抗値をR2とし、 前記第3抵抗の抵抗値をR3としたとき、 (Rh+(Rg/n))/(R1+Rh+(Rg/
    n))<R3/(R2+R3)<(Rh+(Rg/(n
    −1)))/(R1+Rh+(Rg/(n−1))) である故障検出回路。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の故障検出回路であって、 前記グロープラグの数をn(n=1,2,3,…)と
    し、 前記グロープラグの正常時の標準的抵抗値をRgとし、 前記接続配線の抵抗値をRhとし、 前記第1抵抗の抵抗値をR1とし、 前記第2抵抗の抵抗値をR2とし、 前記第3抵抗の抵抗値をR3としたとき、 Rh/(R1+Rh)<R3/(R2+R3)<(Rh
    +(Rg/n))/(R1+Rh+(Rg/n)) である故障検出回路。
  5. 【請求項5】1または並列に接続された複数のグロープ
    ラグと、このグロープラグと電源との接続をオン・オフ
    する第1スイッチ手段とを有するグロープラグ駆動回路
    における故障を検出する故障検出回路であって、 上記グロープラグと直列に、かつ、上記第1スイッチ手
    段と並列に接続する第1抵抗と、 上記グロープラグと第1抵抗とを接続する接続配線と、 上記第1抵抗、接続配線及びグロープラグからなる第1
    直列回路と並列に接続し、第2抵抗と第3抵抗と第4抵
    抗とが直列に接続する第2直列回路と、 上記第1スイッチ手段と並列に接続し、上記第1直列回
    路及び第2直列回路を含む回路と上記電源との接続をオ
    ン・オフする第2スイッチ手段と、 上記第1抵抗と接続配線との1−H接続点における電位
    と上記第2抵抗と第3抵抗との2−3接続点における電
    位との高低を比較する第1比較回路と、 上記1−H接続点における電位と上記第3抵抗と第4抵
    抗との3−4接続点における電位との高低を比較する第
    2比較回路と、を備え、 上記グロープラグの数をn(n=1,2,3,…)と
    し、 上記グロープラグの正常時の標準的抵抗値をRgとし、 上記接続配線の抵抗値をRhとし、 上記第1抵抗の抵抗値をR1とし、 上記第2抵抗の抵抗値をR2とし、 上記第3抵抗の抵抗値をR3とし、 上記第4抵抗の抵抗値をR4としたとき、 (Rh+(Rg/n))/(R1+Rh+(Rg/
    n))<(R3+R4)/(R2+R3+R4)<(R
    h+(Rg/(n−1)))/(R1+Rh+(Rg/
    (n−1))) であり、かつ、 Rh/(R1+Rh)<R4/(R2+R3+R4)<
    (Rh+(Rg/n))/(R1+Rh+(Rg/
    n)) である故障検出回路。
  6. 【請求項6】請求項3〜請求項5のいずれかに記載の故
    障検出回路であって、 0.6<R1/(Rh+Rg/n)<1.5 である故障検出回路。
  7. 【請求項7】請求項2〜請求項6のいずれかに記載の故
    障検出回路であって、 前記電源と前記2−3接続点との間に、第3スイッチ手
    段とこれに直列に接続する第6抵抗とを備える故障検出
    回路。
  8. 【請求項8】請求項2〜請求項7のいずれかに記載の故
    障検出回路であって、 並列に接続された前記第1直列回路及び第2直列回路に
    直列に接続し、前記電源に接続する第5抵抗を備え、 前記第2スイッチ手段は、上記第1直列回路、第2直列
    回路及び第5抵抗を含む回路と上記電源との接続をオン
    ・オフする故障検出回路。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の故障検出回路であって、 前記第5抵抗の抵抗値は、前記第1直列回路及び第2直
    列回路の合成抵抗値よりも大きい故障検出回路。
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