JP4842778B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像データに含まれる特定画像に基づいて、コピー、ファクシミリ通信、データ送信等の処理を制限する画像処理装置に関する。
画像処理装置では、画像データを入力して、コピー、ファクシミリ通信、データ通信により出力するといった処理を実行する。入力された画像データから特定画像が検出されると、実行する処理が規制される。これにより、画像処理装置の不正使用を防いで、画像データを保護できる。
例えば、特許文献1には、特定画像が検出されると、画像データを白画像に変更して、印刷することが記載されている。特許文献2には、特定画像が検出されると、画像データを消去したり、読み取った画像データに特定画像を付加することが記載されている。
特開平4−343570号公報 特開平11−355564号公報
上記のように、画像処理装置では、特定画像が検出されるたびに、実行する処理が規制される。特定画像が複数回検出されたとしても、規制は変わらない。頻繁に規制されるということは、第3者が画像処理装置を不正使用していると考えられる。しかし、このように画像処理装置が不正に使用されているおそれがあるにもかかわらず、画像処理装置では、不正使用に対して、何ら対策を施していない。そのため、画像データの漏洩の危険性が高まり、セキュリティ上問題がある。
そこで、本発明は、上記に鑑み、不正使用が頻繁に行われるとき、画像データの保護の強化を図れる画像処理装置の提供を目的とする。
本発明は、画像データを入力する入力手段と、画像データ中の特定画像を検出する検出手段と、特定画像を検出したとき、画像データに対する処理を規制する制御手段とを備え、制御手段は、処理を規制した頻度に応じて、画像データ保護に対するセキュリティレベルを決めるものである。
規制の頻度が高くなると、不正使用が多い可能性がある。そこで、規制の頻度に応じてセキュリティレベルを決ることにより、現状のセキュリティレベルが変更され、セキュリティ対策の強化となる。
制御手段は、規制の頻度が高いとき、セキュリティレベルを上げる。規制の頻度が低いとき、セキュリティレベルを下げる。セキュリティレベルを上げることにより、特定画像の検出精度が高まり、間違いなく特定画像が検出される。その結果、紛らわしい使用であれば、処理が規制され、不正使用を防げる。また、規制の頻度が低ければ、不正使用されるおそれが少ないので、セキュリティレベルを下げても差し支えない。
制御手段は、所定期間における規制回数をカウントして、頻度の高低を判断する。規制回数が多いとき、頻度が高く、規制回数が少ないとき、頻度は低い。これによって、画像処理装置に対する不正使用の状況を把握でき、セキュリティレベルを変更することにより、不正使用に対して適切なセキュリティ対策を取れる。
制御手段は、所定期間が経過する前に規制回数が所定回数を超えたとき、セキュリティレベルを上げる。不正使用が集中的に行われた場合、所定期間が経過する前に規制回数が所定回数を超える。すなわち、短期間に規制の頻度が急激に上昇した場合、上記のようになる。そこで、すぐにセキュリティレベルを上げることにより、これ以降の不正使用を抑制できる。
制御手段は、セキュリティレベルに応じて、特定画像の検出基準、画像データの処理時における特定画像の付加条件、利用者の認証の有無、処理の規制範囲を決める。さらに、利用者毎にセキュリティレベルを決める。
特定画像の検出基準を変更することにより、特定画像の検出精度を上げることができ、セキュリティレベルが上がる。画像データの処理時における特定画像の付加条件を変更することにより、特定画像を付加した画像データを出力した後、この画像データを入力したとき、特定画像の検出が容易になり、セキュリティレベルが上がる。利用者の認証を有りにすることにより、認証されない利用者は使用できなくなり、セキュリティレベルが上がる。処理の規制範囲を変更することにより、規制される処理が増え、セキュリティレベルが上がる。
本発明によると、処理の規制が多くなると、セキュリティレベルが上げられるので、以前では不正使用できていた処理が行えなくなる。したがって、不正使用が多かった画像処理装置において、不正使用を抑制でき、画像データの漏洩を防いでデータ保護の強化を図ることができる。
本実施形態の画像処理装置を図1に示す。本画像処理装置は、コピーモード、プリントモード、スキャナモードおよびファクシミリモードを実行する複合機であり、キャビネット1に、原稿を読み取って画像データを入力する画像読取部2と、画像データを処理して印刷する画像形成部3と、画像データを記憶する記憶部4と、外部装置と通信する通信部5と、入力操作のための操作パネル6と、処理部を制御して、モードに応じた画像データの処理を実行する制御部7とを備えている。なお、処理部は、入力された画像データを出力するために処理するものであり、画像形成部3、記憶部4および通信部5とされる。
図2に示すように、画像読取部2は、キャビネット1の上方に配置され、スキャナ部10と、原稿自動搬送部11とを備えている。原稿自動搬送部11は、スキャナ部10の上方に設けられ、原稿の画像データを読み取るために原稿を自動的に搬送する。
キャビネット1の上面に、プラテンガラスからなる原稿台12が設けられ、原稿台12を覆う原稿カバー13が設けられる。原稿自動搬送部11は、原稿カバー13に一体的に搭載される。原稿カバー13は、開閉自在とされ、原稿カバー13が閉状態のとき、原稿自動搬送部11によって原稿が搬送される。原稿カバー13が開状態のとき、原稿を原稿台12に載置できる。原稿カバー13の開閉は、カバー開閉センサにより検出される。また、原稿台12に載置された原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出センサが設けられている。
原稿が原稿自動搬送部11の原稿セットトレイ15にセットされると、原稿検出センサ16が原稿をセットされたことを検出する。そして、操作パネル6において、印刷するシートのサイズおよび変倍率等のコピー条件が入力される。その後、スタートキーの入力操作により、原稿の画像の読み取りが開始される。
原稿自動搬送部11において、ピックアップローラ17により原稿セットトレイ15上の各原稿が1枚ずつ引き出される。原稿は、捌き板18と搬送ローラ19間を通って、原稿台12に送り出される。原稿は、原稿台12上で副走査方向に搬送され、原稿排出トレイ20に排出される。原稿排出トレイ20には、原稿排出センサが設けられ、原稿排出トレイ20上の原稿の有無が検出される。
スキャナ部10は、第1読取部21および第2読取部22を備えている。原稿台12の一側に、読取領域が形成され、原稿が原稿台12を搬送されるとき、読取領域を通過する。読取領域の下方には、第1読取部21の第1走査ユニット23が位置して、原稿の表面(下側面)が読み取られる。
原稿自動搬送部11によって原稿が原稿台12に搬送されるとき、第1走査ユニット23は読取位置に移動して位置決めされ、第2走査ユニット24も所定位置に位置決めされる。第1走査ユニット23の露光ランプにより、原稿の表面が原稿台12の下方から照射される。原稿からの反射光は、第1、第2走査ユニット23、24の各反射ミラーにより結像レンズ25に導かれる。原稿の反射光は、結像レンズ25によりCCD26に集光される。原稿の表面の画像がCCD26上に結像される。これにより、搬送される原稿の表面の画像が読み取られる。
また、第2読取部22によって、原稿の裏面(上側面)が読み取られる。第2読取部22は、原稿台12の上方に配置され、原稿の裏面を照射するLED、蛍光灯等を有する露光ランプアレイ、画素毎に原稿の反射光を集光するセルフォックレンズアレイ、セルフォックレンズアレイを通じて受光した原稿からの反射光を光電変換して、アナログの画像信号を出力する密着イメージセンサ(CIS;Contact image Sensor)等を備えている。これにより、搬送される原稿の裏面の画像が読み取られる。
原稿台12に原稿を載置したとき、第1読取部21により原稿の表面の画像が読み取られる。第1、第2走査ユニット23、24は相互に所定の速度関係を維持しつつ副走査方向に移動する。第1走査ユニット23によって、原稿台12上の原稿が露光され、第1、第2走査ユニット23、24によって、原稿からの反射光が結像レンズ25に導かれる。結像レンズ25によって、原稿の画像がCCD26上に結像される。
このようにして、原稿の片面もしくは両面の画像が読み取られると、原稿の片面もしくは両面の画像データが制御部7に入力される。制御部7は、画像データ処理部を有しており、画像データ処理部により、画像データに各種の画像処理を施す。この画像データが画像形成部3に出力される。
画像形成部3は、入力された画像データに基づいて、シートにカラー画像あるいは白黒画像を印刷する。画像形成部3は、レーザスキャンユニット30、4つの画像ステーション31、中間転写ベルトユニット32、定着装置33、搬送装置34を備えている。
各画像ステーション31は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に応じたカラー画像をそれぞれ形成する。各画像ステーション31は、感光体ドラム35、現像装置36、帯電装置37、クリーニング装置38、除電装置(図示せず)を備えている。
感光体ドラム35は、一方向に回転駆動され、クリーニング装置38は、感光体ドラム35の表面の残留トナーをクリーニングし、除電装置は、感光体ドラム35の表面を除電する。帯電装置37は、感光体ドラム35の表面を均一に帯電する。
レーザスキャンユニット30では、画像読取部等から入力された画像データに基づいてレーザ光を変調し、このレーザ光によって感光体ドラム35の表面を主走査方向に繰り返し走査して、静電潜像を感光体ドラム35の表面に形成する。現像装置36は、トナーを感光体ドラム35の表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム35の表面に形成する。
中間転写ベルトユニット32は、中間転写ベルト40、中間転写ローラ41、転写ベルトクリーニング装置42、テンション機構43を備えている。中間転写ベルト41は、各感光体ドラム35の上方に配置され、駆動ローラ44および従動ローラ45に掛け巻きされて、矢印Bの方向に回転する。
中間転写ローラ41は、中間転写ベルト40を挟んで感光体ドラム35に対向して配置され、転写バイアス電圧が印加されている。トナーと逆極性の電圧が中間転写ローラ41により印加されることにより、感光体ドラム35の表面のトナー像が中間転写ベルト40に転写される。各色のトナー像が中間転写ベルト40に積層され、合成された多色のトナー像が形成される。
転写ローラ41は中間転写ベルト40に圧接されて配置され、トナーとは逆極性の電圧が印加されている。中間転写ベルト40上のトナー像は、転写ローラ46と中間転写ベルト40との間に搬送されたシートに、転写ローラ46によって転写される。転写ベルトクリーニング装置42により、中間転写ベルト40に残存しているトナーが除去される。
シートに転写されたトナー像は、定着装置33により加熱および加圧されて、シート上に定着され、画像がシートに形成される。このようにして画像が印刷されたシートは、キャビネット1の上部に設けられた排出トレイ50に排出される。
搬送装置34は、シートカセット51あるいは手差しトレイ52からシートを搬送路53に沿って搬送する。搬送路53は、中間転写ベルト40と転写ローラ46との間、定着装置33を通り、排出トレイ50に至る。
搬送装置34は、ピックアップローラ54、搬送ローラ55、レジストローラ56、排出ローラ57を備えている。シートカセット51あるいは手差しトレイ52のシートは、1枚ずつ搬送路53に送り出され、搬送路53を搬送されて、排出トレイ50に排出される。このシートの搬送中に、画像がシートに印刷される。また、両面印刷のために、スイッチバック搬送路58が設けられている。定着後のシートは、搬送ローラ55によりスイッチバック搬送路58を通り、中間転写ベルト40と転写ローラ46との間に搬送される。両面印刷されたシートは、定着装置33を通り、排出トレイ50に排出される。
操作パネル6は、スキャナ部10に設けられ、操作部60および表示部61を有する。操作部60は、各種の操作キーを備えている。表示部61は、液晶ディスプレイからなり、タッチパネルとされる。表示部61に表示される操作画面内にタッチキーが形成され、これらも操作キーとして機能する。
そして、通信部5は、通信インターフェースを備え、通信インターフェースがLAN、WANといったネットワークに接続される。ネットワークには、複数の外部装置が接続されている。外部装置としては、他の画像処理装置、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、サーバとされる。ネットワークは、ルータから電話回線や光ファイバ等の通信回線を介してインターネットに接続される。通信部5は、外部装置とネットワークを通じて所定の通信プロトコルによって通信可能とされる。また、画像処理装置同士も通信可能とされる。なお、ネットワーク内での通信は有線でも無線でもよい。これらの画像処理装置および外部装置によって、画像処理システムが形成される。
また、通信部5は、モデム装置を備えている。モデム装置に電話回線が接続される。画像処理装置は、ファクシミリ通信を行える。なお、画像処理装置は、ネットワークを通じてインターネットファクシミリによるデータ通信も行える。さらに、通信部5は、通信端子や無線通信用の通信カードを備えている。通信端子には、USBメモリ、ICカード等の記憶媒体が接続され、通信部5は、記憶媒体との間でデータの送受信を行う。また、通信カードを通じて、携帯電話、PDA等の通信端末と無線通信によるデータの送受信を行う。
記憶部4は、ハードディスク装置からなる。記憶部4は、画像読取部2から入力された画像データあるいは通信部5から入力された画像データを記憶する。なお、入力された画像データは、一旦DRAM等の画像メモリに保存され、画像処理や暗号化処理が施された後、画像メモリから記憶部4に転送される。また、記憶部4から画像データを読み出すとき、画像データは、画像処理や復号化処理され、画像メモリに保存される。その後、画像データは、実行される処理にしたがって、印刷、データ送信、ファクシミリ通信によって外部に出力される。
記憶部4は、管理テーブル62を有し、管理テーブル62には、画像処理装置の制御情報、設定情報、利用者の認証情報といった画像処理装置を動作させるために必要な情報が記憶される。これらの情報が作成、変更されると、管理テーブル62の情報は更新される。なお、管理テーブル62は、記憶部4とは別の不揮発性メモリに設けてもよい。
制御部7は、CPU、ROM、RAMを有するマイクロコンピュータからなり、CPUは、ROMに格納されている制御プログラムをRAMに読み出して、制御プログラムを実行する。制御プログラムにしたがって、各部が動作する。
すなわち、入力手段として機能する画像読取部2あるいは通信部5から画像データの入力があると、操作部60からの入力情報や外部装置から入力された画像データのヘッダ情報に含まれる処理条件に基づいて、プリントモード、コピーモード、スキャナモード、ファクシミリモードのいずれかのモードが実行される。また、制御プログラムには、ブラウザやメールソフトが含まれ、制御部7は、TCP/IPプロトコル等の通信プロトコルにより外部装置とデータ通信したり、電子メールの送受信を行う。
制御部7は、各モードを行うとき、入力された画像データを記憶部4に一時的に保存する。また、制御部7は、入力された画像データを記憶部4に保存して管理するファイリングモードを実行する。保存された画像データは、指示された処理にしたがって再出力される。
出力された画像データは、制御部7からの指示により、記憶部4から消去される。この消去に際して、画像データにランダムなデータを上書きすることによって、画像データを復元できないように無効化する。このように、無効化処理、さらには暗号化処理を行うことにより、画像データの不正使用を防止する。
ここで、機密文書が不正にコピーされたり、ファクシミリ送信されるのを防ぐために、原稿に特定画像が付加される。特定画像は、コピー禁止、印刷画質の低下、データ送信やファクシミリ通信の禁止、ファイリング禁止といった実行する処理を規制するための規制情報を表している。
この特定画像を付加するための特定画像付加部63が設けられている。特定画像付加部63は、制御部7により動作を制御され、決められた付加条件に基づいて特定画像を生成し、画像データに合成する。制御部7は、合成された画像データの印刷、データ送信、ファイリングといった処理を行う。
特定画像に対する付加条件が、予め管理テーブル62に記憶されている。付加条件には、特定画像の形態、画像形成条件、個数、位置等が含まれる。特定画像付加部63は、付加条件を読み出し、この付加条件に基づいて特定画像を生成し、入力された画像データと合成する。
特定画像を付加した画像データが印刷されると、図3に示すような特定画像を含む原稿が作成される。特定画像は、所定の画像、例えば複数のドットが直線的に並んで、傾斜したパターンを有する形態とされる。同じ形態の特定画像が、所定位置に規則正しく配置される。1ページの原稿に複数個の特定画像が含まれる。なお、1ページ当たりの特定画像の個数は、ページサイズに応じて決められている。特定画像の濃度、傾斜したパターンの角度も決められている。角度としては、45度とされる。
また、特定画像を含む画像データは、通信部5を通じてデータ送信される。この画像データを受信した画像処理装置において、画像データを印刷すると、特定画像を含む原稿が作成される。
原稿の特定画像は、人には視認し難い。しかし、画像読取部2により、特定画像を読み取ることができる。そこで、入力された画像データ中の特定画像を検出する検出手段として、画像データに特定画像が含まれているかを検出して、特定画像が閾値を超えたか否かを判定する特定画像判定部64が設けられている。画像データは、画像読取部2から入力されたものに限らず、通信部5を通じて外部装置あるいは記憶媒体や通信端末から入力される。
特定画像判定部64は、制御部7により動作を制御され、入力された画像データと特定画像に対応する画像データとをパターンマッチングすることにより、特定画像を検出する。特定画像に対応する画像データは、予め登録され、管理テーブル62に記憶されている。そして、特定画像判定部64は、検出された特定画像の個数をカウントし、検出された特定画像の個数が閾値を超えたか否かを判定する。画像データがページ単位である場合、ページ毎に特定画像の個数が算出される。あるいは所定の領域面積中の特定画像の個数が算出される。
閾値は、管理者のように権限を有する利用者によって設定され、管理テーブル62に記憶される。権限を有する利用者は、パスワード、指紋等の生体情報といった認証情報の入力により、認証される。認証された利用者は、操作部60を通じて閾値を設定できる。
制御部7は、入力された画像データに特定画像が閾値を超えて含まれていたとき、実行する処理を規制する。すなわち、制御部7は、画像データ中に特定画像が含まれていることを検出したとき、画像データに対する処理を規制する制御手段として機能する。コピーモードのときは、コピー禁止を指示し、ファクシミリモードやスキャナモードのときは、送信禁止を指示する。また、ファイリングモードのときは、記憶部4への画像データの保存禁止を指示する。なお、制御部7は、特定画像が検出されても、その個数が閾値を超えないとき、処理を規制しない。
このように、画像処理装置は、特定画像の付加および検出を行うことによって、画像処理装置の不正使用を防ぎ、画像データの保護を図るためのセキュリティ対策を行っている。セキュリティ対策を実行するに際し、セキュリティレベルが決められる。セキュリティレベルが高いほど、実行する処理の規制が厳格に行われ、高いセキュリティ性を実現できる。
制御部7は、決められたセキュリティレベルにしたがって、特定画像の付加、検出および処理の規制を実行する。セキュリティレベルに応じて、特定画像の検出基準、特定画像の付加条件、利用者認証、処理の規制範囲が決められる。セキュリティレベルは、管理者によって設定され、その設定内容は管理テーブル62に記憶される。
特定画像の検出基準には、閾値、特定画像の類似範囲がある。特定画像の付加条件には、特定画像の個数、画像濃度、角度がある。利用者認証とは、利用者の認証の有無である。処理の規制範囲には、全ての処理の禁止、処理の一部制限、通報がある。
本画像処理装置では、不正使用が頻繁に行われた場合、画像データの保護のために、セキュリティレベルが変更される。すなわち、制御部7は、特定画像が検出されたとき、処理を規制する。そして、処理を規制した頻度に応じて、セキュリティレベルを決める。規制の頻度が高い場合、現状のセキュリティレベルよりも高いセキュリティレベルに上げ、頻度が低い場合、現状のセキュリティレベルよりも低いセキュリティレベルに下げる。
例えば、原稿をコピーする場合、図4に示すように、画像読取部2が、原稿の画像を読み取り、画像データが入力される(S1)。特定画像判定部64は、画像読取部2から入力された画像データの中から特定画像を検出する(S2)。特定画像が検出されなければ、指示された処理、ここでは印刷が実行される(S10)。
特定画像が検出されたとき、特定画像の個数が閾値を超えると、制御部7は、処理の規制を行い、コピーが禁止される(S3)。そして、規制回数をカウントする(S4)。特定画像の個数が閾値を超えない場合、原稿のコピーが行われる。
制御部7は、例えば1週間あるいは1ヶ月といった所定期間、規制回数を累積していく。そして、所定期間経過したとき、規制回数が予め決められた所定回数を超えたか否かを判定する(S6)。所定期間における規制回数が所定回数を超えている場合、規制の頻度が高い。制御部7は、不正使用が頻繁に行われていると判断し、セキュリティレベルを上げる(S7)。
すなわち、制御部7は、特定画像の検出基準を下げる。これによって、特定画像の検出精度が上がり、特定画像を確実に検出できる。例えば、閾値を下げる。汚れ等によって特定画像を正確に判別できない誤検出が発生すると、検出した特定画像の個数は少なくなる。しかし、閾値が下がっているので、特定画像の個数は閾値を超え、処理が規制される。
また、特定画像の類似範囲を広くする。特定画像を検出するとき、検出可能な画像濃度の範囲を広げる。薄い特定画像であっても、1つの特定画像として検出され、検出できる特定画像の個数が増える。変更前の検出基準であれば、特定画像の個数が閾値を超えない場合でも、変更後の検出基準であれば、特定画像の個数が閾値を超える。
検出可能な特定画像の角度の範囲を広げることにより、特定画像の類似範囲を広くする。特定画像の角度として45度でなくても、同じ傾斜したパターンを有していれば、角度が異なっていても、特定画像とみなす。まぎらわしい類似画像を特定画像として検出することにより、検出される特定画像が増え、特定画像の個数が閾値を超える。
あるいは、制御部7は、特定画像の付加条件を変更する。これによって、特定画像を付加して画像データを出力した後、この画像データが入力されたとき、特定画像を検出しやすくなる。例えば、付加する特定画像を増やす。これにより、特定画像の増えた画像データが印刷されて出力され、特定画像を多く含む原稿が作成される。この原稿を読み取ったとき、検出できる特定画像が増え、確実に閾値を超える。また、特定画像の画像濃度を濃くする。これにより、通常よりも濃い特定画像が出力される。この特定画像を含む原稿を読み取ったとき、特定画像を間違いなく検出することができる。特定画像の誤検出がなくなって、特定画像の個数が確実に閾値を超える。
上記のように、特定画像の検出基準の変更、付加条件の変更のいずれか一方、あるいは両方を行うことにより、特定画像の検出精度の向上、誤検出の低減を図ることができる。その結果、確実に特定画像を検出することができ、セキュリティレベルが上がることにより、不正使用を抑制できる。
一方、所定期間における規制回数が所定回数を超えない場合、規制の頻度が低い。制御部7は、不正使用が行われる可能性が低いと判断し、セキュリティレベルを下げる(S8)。上記とは逆の変更が行われ、特定画像の検出精度が低下する、あるいは付加条件が緩和される。これによって、検出される特定画像が減って、閾値を超えることがなくなる。不正使用でないにもかかわらず、処理が規制されてしまうといった誤動作をなくすことができる。不当な規制が行われないので、利用者の利便性を高めることができる。
規制回数が所定回数に等しい場合、制御部7は、セキュリティレベルを変えない(S9)。すなわち、特定画像の検出基準および特定画像の付加条件は変更されない。
ところで、不正使用が集中的に行われる場合がある。この場合、所定期間が経過する前に、規制回数が所定回数に達し、規制の頻度が異常に高くなる。そこで、制御部7は、所定期間が経過する前に規制回数が所定回数に達した時点で、セキュリティレベルを上げる。
あるいは、規制の頻度の異常な上昇に即応するために、制御部7は、規制回数が所定回数を超えないが、一定時間における規制回数が一定回数を超えたとき、異常な使用と判断し、セキュリティレベルを上げる。このように、異常な使用がされたとき、すぐにセキュリティレベルを上げることができ、これ以降の不正使用を防止できる。
以上のように、規制の頻度が高くなると、セキュリティレベルが上げられる。その後も、特定画像の検出は行われる。セキュリティレベルを変更した後、所定期間における規制の頻度が低くなった場合、制御部は、不正使用が行われなくなったと判断し、セキュリティレベルを元に戻す。これによって、誤動作をなくして、利用者の利便性を損なわないようにできる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。セキュリティレベルの変更時に、特定画像の検出基準や付加条件を変更する以外に、利用者認証、処理の規制範囲を変更してもよい。
利用者認証については、規制の頻度が高い場合、利用者の認証を無しから有りにして、セキュリティレベルを上げる。すでに認証を行っている場合、1つの認証から複数の認証を行うようにして、セキュリティレベルを上げる。セキュリティレベルを下げる場合、認証を有りから無しにする、あるいは複数の認証を1つの認証とする。第3者が不正使用を行うが、第3者は認証されない。そのため、認証の強化によってセキュリティレベルを上げることにより、第3者は画像処理装置を使用できなくなる。
処理の規制範囲については、セキュリティレベルを上げる場合、処理の規制範囲を広くする。例えば、規制がコピー禁止だけであるとき、データ送信の禁止やファイリングの禁止まで広げる。
また、利用者認証を行う場合、使用する利用者を特定できる。そこで、利用者毎にセキュリティレベルを設定しておく。特定の利用者だけが規制の頻度が高いとき、その利用者に対するセキュリティレベルを上げる。他の利用者のセキュリティレベルは変更されないので、セキュリティ性を高めながら、利用者の利便性を維持できる。
本発明の画像処理装置の制御ブロック図 画像処理装置の概略全体構成を示す図 特定画像が配列された原稿および拡大した特定画像を示す図 セキュリティレベルを決める手順を示すフローチャート
符号の説明
2 画像読取部
3 画像形成部
4 記憶部
5 通信部
6 操作パネル
7 制御部
63 特定画像付加部
64 特定画像判定部

Claims (5)

  1. 画像データを入力する入力手段と、画像データ保護に対するセキュリティレベルであって、決められたセキュリティレベルにしたがって画像データ中の特定画像を検出する検出手段と、特定画像を検出したとき、前記セキュリティレベルにしたがって画像データに対する処理を規制する制御手段とを備え、制御手段は、所定期間における規制回数をカウントして、規制回数が予め決められた所定回数を超えた場合、規制の頻度が高いと判断し、規制回数が所定回数を越えない場合、規制の頻度が低いと判断し、処理を規制した頻度に応じて現状のセキュリティレベルを変更し制御手段は、規制の頻度が高いと判断したとき、特定画像の検出基準を下げることにより現状のセキュリティレベルを上げることを特徴とする画像処理装置。
  2. 制御手段は、画像データ中の特定画像の個数が閾値を超えているかを判定し、閾値を超えたとき、処理の規制を行い、制御手段は、規制の頻度が高いと判断したとき、閾値を下げる、あるいは特定画像の類似範囲を広くすることにより、特定画像の検出基準を下げることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 制御手段は、規制の頻度が低いと判断したとき、現状のセキュリティレベルを下げることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 制御手段は、所定期間が経過する前に規制回数が所定回数を超えたとき、現状のセキュリティレベルを上げることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 制御手段は、規制回数が所定回数を超えないが、一定時間における規制回数が一定回数を越えたとき、現状のセキュリティレベルを上げることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
JP2006313391A 2006-11-20 2006-11-20 画像処理装置 Active JP4842778B2 (ja)

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