JP4837642B2 - 基板搬送位置の位置合わせ方法、基板処理システムおよびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

基板搬送位置の位置合わせ方法、基板処理システムおよびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、半導体ウエハなどの基板を搬送する基板搬送装置において基板搬送位置を位置合わせする基板搬送位置の位置合わせ方法、基板処理システムおよびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
半導体装置の製造過程では、半導体ウエハなどの基板に対し、成膜やエッチングなどの種々の処理が繰り返し行われる。これらの処理を行う半導体製造装置には、複数の処理装置が組み合わされた基板処理システムが使用されている。このような基板処理システムには、複数の処理装置間を含むシステム内の基板の搬送および他の基板処理システムとの間で基板の受け渡しなどを行うために、一つないし複数の基板搬送装置を備えた基板搬送システムが設けられている。
基板搬送装置は、例えば伸縮、屈伸、旋回、昇降などの動作を行えるように構成された搬送アームと、この搬送アームの先端に設けられた保持部材とを有している。そして、基板搬送装置は、保持部材によって基板を保持することにより基板の搬送を行うようになっている。
基板処理システムにおいては、基板搬送装置によって基板を搬送し、処理装置において基板を載置する載置台などの適正な位置に正確に基板を受け渡す必要がある。このために、搬送アームに、基板の受け渡し位置を位置座標として覚えこませるティーチングという工程が行われる。ティーチングは、例えば基板搬送装置と載置台との間で基板の受け渡しを行う場合、以下のようにして行われる。まず、基板処理システム内のある位置の座標を基準位置として決め、この基準位置に対する載置台の中心の位置座標を装置の設計値に基づいて算出し、仮の位置座標として基板搬送装置の制御部に保存しておく。次に、仮の位置座標を目標に搬送アームを駆動させて保持部材が載置台に近づいたところで手動動作に切り替える。次に、例えば位置合わせ用基板を用いて載置台の適正位置から保持部材の適正位置へ基板を受け渡すことができるように手動で搬送アームの細かな位置合わせを行う。そして、正確に位置合わせがされた状態を載置台の中心の位置座標として基板搬送装置の制御部に記憶させる。
上記ティーチングは、目視による確認を行いながら手動での搬送アームの微調整を伴うことから、常温により行われる。一方、処理内容にもよるが、例えば基板の加熱を伴う処理の場合、処理装置の壁の温度は150〜200℃、載置台の温度は500℃以上にも達する高温となる。このような高温条件では、処理装置の熱膨張により載置台の中心位置にずれが生じる。例えば処理装置の材料としてアルミニウムを使用した場合、500mm長のアルミニウム板は温度が200℃上昇すると約1mm熱膨張する。この場合、常温でティーチングを行って決定された載置台の中心の位置座標と、高温となる現実の処理状態での載置台の中心位置とは、1mm程度のずれが生じる。1mmの位置ずれは、基板搬送装置で許容される搬送誤差を上回るため、そのままでは信頼性の高い搬送動作が困難になる。
従来は、この熱膨張による「ずれ」を予測してティーチングの結果に対して載置台の中心の位置座標の補正を行っていた。しかし、補正値は、高温状態で生じる現実の載置台の中心の位置のずれを測定して決定されたものではないため、上記補正後の位置座標が現実の処理条件での載置台の中心位置と整合しているという保障はなかった。補正値が不適正である場合には、基板を載置台の適正な載置位置に載置して処理を行うことができない。その結果、基板に対する処理の精度を低下させ、製品の歩留まりを低下させてしまうという問題があった。そして、従来は、処理内容の精度低下や製品の歩留まりの低下が発生して初めて、熱膨張による位置ずれの補正が不適切であったことが究明され、改めてティーチングをやり直していた。
ところで、基板搬送装置によって信頼性の高い搬送動作を行うために、例えば特許文献1には、基板搬送装置に配備されたカメラにより搬送アーム部の伸長方向を静止画像として撮影し、予め記録されている搬送先の正常な静止画像と照合する技術が記載されている。この特許文献1のように、基板搬送装置にカメラなどの検知機構を設ける技術は知られている。しかし、熱膨張に起因する載置台の位置のずれを正確に把握する技術に関しては、これまで提案されていない。
特開2005−175083号公報(特許請求の範囲など)
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、処理装置の実際の稼動温度条件において、基板搬送位置の位置合わせを行う方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点による基板搬送位置の位置合わせ方法は、
基板を載置する載置台を有して基板に対して所定の処理を行う処理装置と、
基板を保持する保持部材を有して前記処理装置への基板の搬送動作を行う基板搬送装置と、
所定の計測位置から前記載置台へ向けてレーザ光を照射し、その反射光を検出することにより前記載置台に設けられた計測対象部材の位置を計測する位置計測手段と、
前記保持部材と前記載置台との間で基板を受け渡す際の基準となる前記載置台の中心の位置座標を記憶して前記基板搬送装置による基板の搬送を制御する制御部と、
を備えた基板処理システムにおいて前記基板搬送装置による基板搬送位置の位置合わせを行う基板搬送位置の位置合わせ方法であって、
前記位置計測手段により、前記計測対象部材の位置を前記載置台が常温の状態で計測する第1の計測工程と、
前記位置計測手段により、前記計測対象部材の位置を前記載置台が加熱された状態で計測する第2の計測工程と、
前記第1の計測工程の結果と前記第2の計測工程の結果に基づき、常温状態の前記載置台の中心に対する加熱状態の前記載置台の中心の変位量を演算する工程と、
前記変位量に基づき前記制御部に記憶された前記載置台の中心の位置座標を補正する工程と
を備えている。
上記第1の観点の基板搬送位置の位置合わせ方法において、前記計測位置が、前記基板搬送装置の旋回中心軸上、または該旋回中心軸を基準として前記レーザ光の照射方向に直交する方向に所定の距離離れた位置であってもよい。
また、上記第1の観点の基板搬送位置の位置合わせ方法において、前記計測対象部材が、基板の受け渡しの際に基板を支持するために前記載置台の表面に対して突没自在に設けられた支持部材であってもよい。この場合、前記支持部材には、前記レーザ光を反射する平坦な反射面が設けられていてもよい。
また、上記第1の観点の基板搬送位置の位置合わせ方法において、前記計測対象部材が、前記レーザ光を反射する平坦な反射面を有し、前記載置台の表面に対して突没自在に設けられた位置計測用部材であってもよい。
本発明の第2の観点による基板搬送位置の位置合わせ方法は、
基板を載置する載置台を有して基板に対して所定の処理を行う処理装置と、
基板を保持する保持部材を有して前記処理装置への基板の搬送動作を行う基板搬送装置と、
所定の計測位置から前記載置台へ向けてレーザ光を照射し、その反射光を検出することにより前記載置台に設けられた計測対象部材までの距離を計測する距離計測手段と、
前記保持部材と前記載置台との間で基板を受け渡す際の基準となる前記載置台の中心の位置座標を記憶して前記基板搬送装置による基板の搬送を制御する制御部と、
を備えた基板処理システムにおいて前記基板搬送装置による基板搬送位置の位置合わせを行う基板搬送位置の位置合わせ方法であって、
前記距離計測手段により、前記計測位置から前記計測対象部材までの距離を前記載置台が常温の状態で計測する第1の計測工程と、
前記距離計測手段により、前記計測位置から前記計測対象部材までの距離を前記載置台が加熱された状態で計測する第2の計測工程と、
前記第1の計測工程の結果と前記第2の計測工程の結果に基づき、常温状態の前記載置台の中心に対する加熱状態の前記載置台の中心の変位量を演算する工程と、
前記変位量に基づき前記制御部に記憶された前記載置台の中心の位置座標を補正する工程と
を備えている。
本発明の第3の観点による基板処理システムは、
基板を載置する載置台を有して基板に対して所定の処理を行う処理装置と、
基板を保持する保持部材を有して前記処理装置への基板の搬送動作を行う基板搬送装置と、
所定の計測位置から前記載置台へ向けてレーザ光を照射し、その反射光を検出することにより前記載置台に設けられた計測対象部材の位置を計測する位置計測手段と、
前記保持部材と前記載置台との間で基板を受け渡す際の基準となる前記載置台の中心の位置座標を記憶するとともに、前記位置計測手段により計測された、前記載置台が常温の状態と加熱された状態における前記計測対象部材の位置の測定結果に基づき、常温状態の前記載置台の中心に対する加熱状態の前記載置台の中心の変位量を演算し、前記変位量に基づき、ティーチングにより記憶された前記載置台の中心の位置座標を補正して前記基板搬送装置による基板の搬送を制御する制御部と、
を備えている。
本発明の第4の観点によるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、
コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶された記憶媒体であって、前記制御プログラムは、
基板を載置する載置台を有して基板に対して所定の処理を行う処理装置と、
基板を保持する保持部材を有して前記処理装置への基板の搬送動作を行う基板搬送装置と、
所定の計測位置から前記載置台へ向けてレーザ光を照射し、その反射光を検出することにより前記載置台に設けられた計測対象部材の位置を計測する位置計測手段と、
前記保持部材と前記載置台との間で基板を受け渡す際の基準となる前記載置台の中心の位置座標を記憶して前記基板搬送装置による基板の搬送を制御する制御部と、
を備えた基板処理システムにおいて前記基板搬送装置による基板搬送位置の位置合わせ方法が行われるように制御するものであり、
前記基板搬送位置の位置合わせ方法は、
前記位置計測手段により、前記計測対象部材の位置を前記載置台が常温の状態で計測する第1の計測工程と、
前記位置計測手段により、前記計測対象部材の位置を前記載置台が加熱された状態で計測する第2の計測工程と、
前記第1の計測工程の結果と前記第2の計測工程の結果に基づき、常温状態の前記載置台の中心に対する加熱状態の前記載置台の中心の変位量を演算する工程と、
前記変位量に基づき前記制御部に記憶された前記載置台の中心の位置座標を補正する工程と、
を備えたものである。
本発明によれば、計測対象部材の位置等を載置台が常温の状態と載置台が加熱された状態について、それぞれ計測することにより、処理装置内で現実に行われるプロセス温度条件での載置台の中心の位置を正確に求めることができる。従って、基板搬送装置による基板の搬送動作例えば保持部材から載置台への基板の受け渡し動作や、載置台から保持部材への基板の受け取り動作を、高い信頼性をもって実施できる、という効果を奏する。
また、本発明における計測対象部材の位置等の計測は、真空状態で大気圧開放をせずに短時間に行うことができるという利点がある。このため、成膜やエッチングなどの処理に先立ち、本発明の基板搬送位置の位置合わせ方法を実施することにより、簡易に位置合わせができる。従って、処理内容によって様々な温度条件が採用される場合でも、個々の処理条件に応じて、処理装置内で行われる処理の精度を向上させることができる、という効果を奏する。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1および図2を参照して本発明の実施の形態に係る基板処理システムについて説明を行う。図1は、例えば基板としての半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」と記す)Wに対し、例えば成膜処理、エッチング処理等の各種の処理を行なうように構成された基板処理システム100を示す概略構成図である。図2は、図1の基板処理システム100の内部の構成を示す要部断面図である。この基板処理システム100は、マルチチャンバ構造のクラスタツールとして構成されている。
基板処理システム100は、主要な構成として、ウエハWに対して各種の処理を行う4つの処理チャンバ1a,1b,1c,1dと、これらの処理チャンバ1a〜1dに対して、それぞれゲートバルブG1,G1,G1,G1を介して接続された真空側の搬送室3と、この真空側の搬送室3にゲートバルブG2,G2を介して接続された2つのロードロック室5a,5bと、これら2つのロードロック室5a,5bに対してゲートバルブG3,G3を介して接続されたローダーユニット7とを備えている。
4つの処理チャンバ1a〜1dは、ウエハWに対して例えばプラズマCVD処理、プラズマエッチング処理、プラズマアッシング処理などの処理を行う処理装置である。処理チャンバ1a〜1dは、ウエハWに対して同じ内容の処理を行うものであってもよいし、あるいはそれぞれ異なる内容の処理を行うものであってもよい。各処理チャンバ1a〜1d内には、それぞれウエハWを載置するための載置台2a,2b,2c,2dが配備されている。なお、符号Oは、各載置台2a,2b,2c,2dの中心を示している。
ここで、図2を参照しながら、処理チャンバ1a〜1dを代表して、処理チャンバ1bの概略構成について説明する。処理チャンバ1bは、気密に構成され、その中にはウエハWを水平に支持するための載置台2bが設けられている。載置台2bは、その中央下部に設けられた円筒状の支持部材11により支持された状態で配置されている。また、載置台2bには、抵抗加熱ヒーター13が埋設されている。抵抗加熱ヒーター13は、図示しない電源から給電されることにより、載置台2bに載置されたウエハWを所定の温度に加熱する。なお、加熱方法としては例えばランプ加熱が採用される場合もある。
また、載置台2bには、ウエハWを支持して昇降させるための3本(2本のみ図示)の支持ピン(支持部材)15が載置台2bの載置面Sに対して突没可能に設けられている。これらの支持ピン15は連結支持板17に固定されている。各支持ピン15は、エアシリンダ等の駆動機構19により、連結支持板17を介して同期して上下に昇降変位する。そして、載置台2bの載置面Sよりも支持ピン15が突出した状態でウエハWの受け渡しが行われる。
また、処理チャンバ1bには、図示しないガス導入部材および排気口が設けられており(いずれも図示を省略)、それぞれガス供給源および真空ポンプに接続されている。
処理チャンバ1bの側壁には、真空側の搬送室3との間でウエハWの搬入出を行うための搬入出口21が形成されている。この搬入出口21を介して、ゲートバルブG1を開閉させてウエハWの搬入出が行なわれる。
真空引き可能に構成された真空側の搬送室3には、処理チャンバ1a〜1dやロードロック室5a,5bに対してウエハWの受け渡しを行う第1の基板搬送装置としての搬送装置31が設けられている。この搬送装置31は、基部32と、この基部32に連結され、互いに対向するように配置された一対の搬送アーム部33,33を有している。各搬送アーム部33,33は同一の回転軸32aを中心として、屈伸及び旋回可能に構成されている。また、各搬送アーム部33,33の先端には、それぞれウエハWを載置して保持する保持部材としてのフォーク35,35が設けられている。搬送装置31は、これらのフォーク35,35上にウエハWを載置した状態で、処理チャンバ1a〜1d間、あるいは処理チャンバ1a〜1dとロードロック室5a,5bとの間でウエハWの搬送を行う。また、真空側の搬送室3の底部には、真空側の搬送室3内を減圧排気するための排気口が設けられ、この排気口は真空ポンプに接続されている(いずれも図示を省略)。また、真空側の搬送室3の側部には、周囲の処理チャンバ1a〜1dおよびロードロック室5a,5bに対応する位置にそれぞれ搬入出口36が形成されている。各搬入出口36を介して、ゲートバルブG1,G2を開閉させてウエハWの搬入出が行なわれる。
図2に示したように、真空側の搬送室3の天板3aには、外部から搬送アーム部33の状態を視認できるように、例えば石英などからなる透過窓(ビューポート)37が設けられている。また、天板3aの外側には、位置計測手段(または距離計測手段)としての変位センサ39が配備されている。この変位センサ39の概略構成を図3に示した。変位センサ39は、例えば半導体レーザなどの発光素子101と、光位置検出素子103と、演算部105とを備えている。発光素子101から発せられたレーザ光200は図示しない投光レンズを通して集光され測定対象物300に照射される。測定対象物300から鏡面反射もしくは拡散反射された反射光201の一部は、図示しない受光レンズを通して光位置検出素子103上にスポットSPを形成する。測定対象物300の位置が変わるとスポットSPの位置も移動するため、スポットSPの移動位置から演算部105で測定対象物300の変位量を計算することができる。
変位センサ39は、搬送装置31の搬送アーム部33の旋回中心軸(図2中、符号ROで示した)上に設置されている。この旋回中心軸RO上には、基板処理システム100の真空側の搬送室3における基準位置が決められている。つまり、変位センサ39は、基準位置が存在する旋回中心軸RO上から透過窓37を介してレーザ光を処理チャンバ1b内へ向けて照射し、計測を行うことができるように配備されている。照射されたレーザ光は、搬入出口36、開状態となったゲートバルブG1、搬入出口21を通過し、測定対象物300に到達する。また、変位センサ39は、図示しないスライド機構により、図中y方向にスライド移動可能に設置されている。
図1に示したように、ロードロック室5a,5b内には、それぞれウエハWを載置する載置台6a,6bが設けられている。ロードロック室5a,5bは、真空状態と大気圧開放状態を切り替えられるように構成されている。このロードロック室5a,5bの載置台6a,6bを介して、真空側の搬送室3と大気圧に開放された搬送室53(後述)との間でウエハWの受け渡しが行われる。
ローダーユニット7は、大気圧に開放された搬送室53と、この搬送室53に隣接配備された3つのロードポートLPと、搬送室53の他の側面に隣接配備され、ウエハWの位置測定を行なう位置測定装置としてのオリエンタ55とを有している。搬送室53には、ウエハWの搬送を行う第2の基板搬送装置としての搬送装置51が設けられている。
大気圧に開放された搬送室53は、例えば窒素ガスや清浄空気などの循環設備(図示省略)を備えた平面視矩形形状をなしており、その長手方向に沿ってガイドレール57が設けられている。このガイドレール57に搬送装置51がスライド移動可能に支持されている。つまり、搬送装置51は図示しない駆動機構により、ガイドレール57に沿って、図1中矢印で示す方向へ移動可能に構成されている。この搬送装置51は、上下2段に配置された一対の搬送アーム部59,59を有している。各搬送アーム部59,59は屈伸及び旋回可能に構成されている。各搬送アーム部59,59の先端には、それぞれウエハWを載置して保持する保持部材としてのフォーク61,61が設けられている。搬送装置51は、これらのフォーク61,61上にウエハWを載置した状態で、ロードポートLPのウエハカセットCRと、ロードロック室5a,5bと、オリエンタ55との間でウエハWの搬送を行う。
ロードポートLPは、ウエハカセットCRを載置できるようになっている。ウエハカセットCRは、複数枚のウエハWを同じ間隔で多段に載置して収容できるように構成されている。
オリエンタ55は、図示しない駆動モータによって回転される回転板63と、この回転板63の外周位置に設けられ、ウエハWの周縁部を検出するための光学センサ65とを備えている。光学センサ65は、ウエハWを載置した状態で回転板63を回転させながら、光源部(図示省略)からウエハWの周縁部に向けて帯状のレーザ光を照射する。そして、ウエハWによって部分的に遮られるレーザ光を検知部(図示省略)で検知する。このレーザ光の検知結果をもとに、回転板63の中心に対するウエハWの偏心量と偏心方向を計算する。また、光学センサ65は、回転するウエハWに形成されている切り欠き部分(ノッチあるいはオリエンテーションフラット)を認識することにより、ウエハWの方位を検出し、ウエハWを所定の向きに変更することができる。そして、搬送装置51は、光学センサ65で計算されたウエハWの偏心量と偏心方向を補正するように回転板63上のウエハWをフォーク61によって受け取る。
基板処理システム100の各構成部は、制御部70に接続されて制御される構成となっている。制御部70は、CPUを備えたコントローラ71と、このコントローラ71に接続されたユーザーインターフェース72および記憶部73を備えている。コントローラ71は、基板処理システム100において、例えば処理チャンバ1a〜1d、搬送装置31、搬送装置51などを統括して制御する。また、制御部70は、変位センサ39の演算部105とも接続され、変位センサ39によって計測された計測対象部材の位置データや距離データなどをコントローラ71が参照できるように構成されている。
ユーザーインターフェース72は、工程管理者が基板処理システム100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、基板処理システム100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等を有している。記憶部73には、基板処理システム100で実行される各種処理をコントローラ71の制御にて実現するための制御プログラム(ソフトウエア)や処理条件データ等が記録されたレシピが保存されている。そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース72からの指示等にて任意の制御プログラムやレシピを記憶部73から呼び出してコントローラ71に実行させることで、コントローラ71の制御下、基板処理システム100の処理チャンバ1a〜1d内で所望の処理や、基板処理システム100での所定の搬送動作などが行われる。なお、前記制御プログラムや処理条件データ等のレシピは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体74に格納された状態のものを記憶部73にインストールすることによって利用できる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体74としては、例えばCD−ROM、ハードディスク、フレキシブルディスク、フラッシュメモリ、DVDなどを使用できる。また、前記レシピは、他の装置から、例えば専用回線を介して随時伝送させてオンラインで利用したりすることも可能である。
次に、基板処理システム100において実施される本発明の第1の実施の形態に係る基板搬送位置の位置合わせ方法について説明する。まず、基板搬送位置の位置合わせ方法の説明に先立ち、真空側の搬送室3の搬送装置31に対するティーチングの概要について説明する。ここでは、処理チャンバ1bの載置台2bに対して搬送アーム部33のフォーク35を位置合わせする場合を例に挙げる。
ティーチングは、処理チャンバ1bおよび真空側の搬送室3を大気圧開放し、それぞれの天井部に設けられた図示しない蓋部を開いた状態で行われる。まず、搬送アーム部33の旋回中心軸RO(図2参照)上に存在するある位置を、基板処理システム100の真空側の搬送室3における基準位置(x,y,z,θ)と定める。なお、以下の説明において、位置座標x、x…、位置座標y,y…および位置座標z,z…は、それぞれ図2に示したx軸方向、y軸方向およびz軸方向の座標であり、位置座標θ,θ…は、搬送アーム部の旋回方向の座標である。
次に、基準位置に対する処理チャンバ1bの載置台2bの中心Oの位置座標を基板処理システム100の設計値に基づいて算出する。この設計値に基づく座標を載置台2bの中心Oの仮の位置座標(x,y,z,θ)として制御部70の記憶部73に保存しておく。
次に、仮の位置座標を目標に搬送アーム部33を駆動させてフォーク35を載置台2bの直近位置まで移動させる。ここで、予め載置台2bの中心Oに位置合わせ用基板の中心が重なるように正確に載置した後、支持ピン15を上昇させることにより、位置合わせ用基板をフォーク35との受け渡し位置まで上昇させておく。次に、搬送アーム部33を手動動作に切り替え、フォーク35の正規位置に前記位置合わせ用基板が載置されるように細かな位置合わせを行う。この位置合わせ作業は、作業者の目視により例えば位置合わせ用基板に形成されたフォーク35の輪郭線が実際のフォーク33の輪郭に一致するまで行われる。そして、正確に位置合わせされた状態の位置座標(x,y,z,θ)を、載置台2bの中心Oの位置座標として決定する。この位置座標(x,y,z,θ)により、仮の位置座標(x,y,z,θ)が書き換えられて、制御部70の記憶部73にティーチング位置座標として記憶させる。
以上のティーチングは、大気圧状態、常温で行われる。しかし、処理チャンバ1bで実際に成膜等のプロセスを行う場合には、載置台2bに埋設された抵抗加熱ヒーター13によって載置台2bの温度は500℃〜700℃にも達する。また、処理チャンバ1bの側壁の温度も150℃〜200℃程度まで上昇する。このため、処理チャンバ1bを構成する部材の熱膨張により、上記ティーチングによって決定された載置台2bの位置座標に「ずれ」が生じる。本実施の形態は、この「ずれ」を補正するための基板搬送位置の位置合わせ方法に関する。
図4は、第1の実施の形態に係る基板搬送位置の位置合わせ方法の手順の概略を説明するフロー図である。また、図5は、変位センサ39を使用して計測対象部材としての支持ピン15の位置を計測している状態を説明する図面である。本実施の形態では、まずステップS1において、変位センサ39により処理チャンバ1bの載置台2bに設けられたいずれかの支持ピン15の位置P1を常温で計測する。すなわち、図5に示したように、真空側の搬送室3における基準位置が存在する搬送アーム部33の旋回中心軸RO上に設置した変位センサ39から任意の支持ピン15の側部へレーザ光200を照射し、計測を行う。計測に先立ち、駆動機構19により連結支持板17を上昇させ、支持ピン15が載置台2bの載置面Sに対して所定量突出するようにセットしておく。計測された支持ピン15の位置P1は、制御部70の記憶部73に保存される。なお、ステップS1の計測は、処理チャンバ1bおよび真空側の搬送室3を真空に維持した状態で行うことができる。
次に、ステップS2では、載置台2bの抵抗加熱ヒーター13へ給電し、処理チャンバ1bで現実に行われる予定のプロセスに対応した温度条件まで載置台2bを昇温する。
次に、ステップS3では、ステップS2で載置台2bが設定温度まで加熱された状態において、搬送アーム部33の旋回中心軸RO上に配備された変位センサ39によって再び支持ピン15(ステップS1で計測対象となったもの)の位置P2を計測する。なお、このステップS3の計測は、処理チャンバ1bおよび真空側の搬送室3を真空に維持した状態で行うことができる。計測された位置P2は、制御部70の記憶部73に保存される。
次に、ステップS4では、制御部70のコントロ−ラ71において、ステップS1で測定された支持ピン15の位置P1とステップS3で測定された位置P2に基づき、常温状態の支持ピン15の位置に対する加熱状態の支持ピン15の位置の変位量Dを算出する。この変位量Dは、制御部70の記憶部73に保存される。
次に、ステップS5では、変位量Dに基づき、別途ティーチングにより決定された載置台2bの中心Oの位置座標(x,y,z,θ)を補正する。この工程では、コントローラ71が、記憶部73に保存された変位量Dと、載置台2bの中心Oのティーチング位置座標(x,y,z,θ)とを読み出し、これらをもとに演算処理して新たな位置座標を算出する。変位量Dは、熱膨張により生じた支持ピン15のx方向等への位置のずれを示している。一方、計測対象となった支持ピン15と、載置台2bの中心Oとの位置関係は、設計値によって決まっている。従って、支持ピン15の変位量Dが明らかになれば、載置台2bの中心Oのティーチング位置座標(x,y,z,θ)を、熱膨張により載置台2bの中心Oが位置ずれして生じた加熱状態での位置座標(x,y,z,θ)に修正することができる。例えば単純なモデルでは、熱膨張によって支持ピン15がx方向に距離α1だけ位置ずれしたと仮定した場合、変位センサ39によってこのα1が変位量として計測される。従って、加熱状態での載置台2bの中心Oのx座標は、x=x+α1となる。なお、上記場合には、y=y、z=z、θ=θである。また、熱膨張による位置ずれは、主にx方向に生じることが経験的にわかっているので、ステップS4で変位量Dをx方向についてだけ算出するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態の基板搬送位置の位置合わせ方法は、位置計測手段としての変位センサ39を用い、載置台2bが常温の状態と、載置台2bが加熱された状態でそれぞれ支持ピン15の位置計測を行う工程(ステップS1、S3)、各計測結果に基づき、常温状態の載置台2bの中心Oに対する加熱状態の載置台2bの中心Oの変位量Dを演算する工程(ステップS4)、この変位量Dに基づき制御部70に記憶された載置台2bの中心Oのティーチング位置座標(x,y,z,θ)を、加熱状態における正確な位置座標(x,y,z,θ)に補正する工程(ステップS5)を有する構成とした。
上記ステップS1〜ステップS5の手順で得られた加熱状態での位置座標(x,y,z,θ)は、常温で行われるティーチング位置座標(x,y,z,θ)に比べて、処理チャンバ1b内で現実に行われるプロセス温度条件での載置台2bの中心Oの位置を正確に表している。従って、現実の搬送において、搬送装置31の搬送アーム部33によるウエハWの搬送動作例えばフォーク35から載置台2bへのウエハWの受け渡し動作や、載置台2bからフォーク35へのウエハWの受け取り動作を、より高い信頼性をもって実施できる、という効果を奏する。
また、変位センサ39による支持ピン15の位置計測は、真空側の搬送室3および処理チャンバ1bを真空にした状態で短時間に行うことができる。このため、処理チャンバ1bで行われる成膜やエッチングなどの処理に先立ち、本実施の形態の基板搬送位置の位置合わせ方法を実施することにより、簡易に位置合わせができる。従って、処理内容によって様々な温度条件が採用される場合でも、個々の処理条件に応じて、処理チャンバ1b内で行われる処理の精度を向上させることができる、という効果を奏する。
本実施の形態では、変位センサ39として、支持ピン15の側面に対して斜め上方からレーザ光を照射して位置を測定することが可能なものを使用することが好ましい。このような変位センサ39としては、株式会社キーエンス製レーザ変位センサLK−Gシリーズ(商品名)などを用いることができる。なお、図示は省略するが、真空側の搬送室3内に、変位センサ39によるレーザ光を屈折させる屈折手段として例えば円錐状鏡面やプリズムなどを設けて、支持ピン15へのレーザ光の照射角度を調節することもできる。
また、本実施の形態では、通常は円柱状(棒状)である支持ピン15の水平断面形状を、例えば図6に示したようにD字形に加工し、側部に平坦な反射面16を形成しておくことが好ましい。支持ピン15の側部に平坦な反射面16を形成しておくことにより、変位センサ39から照射されたレーザ光の拡散を抑え、測定精度を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、図7を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る基板搬送位置の位置合わせ方法について説明する。図7は、本実施の形態において、変位センサ39を利用して載置台2bの支持ピン15を計測する際の計測位置を示す説明図である。第1の実施の形態では、載置台2bの任意の1本の支持ピン15を計測対象としたが、本実施形態では、3本の支持ピン15について、それぞれ別個に計測対象とした。なお、説明の便宜上、図7では、3本の支持ピンをそれぞれ符号15a、15b、15cと区別して記載した。
本実施の形態では、真空側の搬送室3における基準位置が存在する搬送アーム部33の旋回中心軸RO上の計測位置Aと、この計測位置Aを基準にして、レーザの照射方向に対して直交するy方向に所定距離(±Ly)だけスライド移動させた計測位置A1,A2を変位センサ39による計測位置とする。つまり、変位センサ39をスライド移動させて、計測位置A、A1,A2の各位置から処理チャンバ1bの載置台2bに設けられた支持ピン15a,15b,15cの位置を計測する。旋回中心軸RO上の計測位置Aに対する計測位置A1,A2のy方向の距離(±Ly)は、それぞれ支持ピン15aに対する支持ピン15b,15cのy方向の距離に等しくなるように設定する。なお、支持ピン15aに対する支持ピン15b,15cのy方向の距離は設計値から求めることができる。搬送アーム部33の旋回中心軸RO上には、真空側の搬送室3において絶対座標が定められている基準位置が存在する。従って、同じ旋回中心軸RO上に存在する計測位置Aを基準にすれば、計測位置A1,A2の位置座標も確定できる。
各支持ピン15a、15b、15cに対して、第1の実施の形態のステップS1〜ステップS4の手順(図4)に従い、それぞれ常温状態と加熱状態での位置の測定を行う。各工程の内容については、第1の実施の形態と重複するので説明を省略する。そして、各支持ピン15a,15b,15cについて、常温状態で計測された位置P1に対する加熱状態で計測された位置P2から、それぞれ変位量D,D、Dを算出する。
そして、変位量D,D、Dに基づき、別途ティーチングにより決定された載置台2bの中心Oの位置座標(x,y,z,θ)を補正する。各変位量D,D、Dは、熱膨張により生じた支持ピン15a,15b,15cのx方向等への位置のずれを示している。計測対象となった各支持ピン15a,15b,15cと、載置台2bの中心Oとの位置関係は設計値によって決まっているから、各変位量D,D、Dに基づき、第1の実施の形態におけるステップS5と同様にコントローラ71で演算処理できる。このようにして、ティーチングにより決定された載置台2bの中心Oの位置座標(x,y,z,θ)を変更し、載置台2bの中心Oが熱膨張により位置ずれして生じた加熱状態での位置座標(x,y,z,θ)に修正することが可能である。
本実施形態では、3本の支持ピン15a,15b,15cについて、それぞれ変位センサ39による計測を行うため、高精度に加熱時の載置台2bの中心Oの位置座標(x,y,z,θ)を算出することができる。なお、支持ピン15b,15cについては、変位センサ39を、旋回中心軸RO上の計測位置Aから所定距離(±L)にある計測位置A1,A2までスライド移動させて計測することにより、正確な位置の計測が可能になる。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。また、第1の実施の形態と同様に、断面形状がD字形の支持ピン15を使用することも可能である。
[第3の実施の形態]
次に、図8および図9を参照しながら、本発明の第3の実施の形態に係る基板搬送位置の位置合わせ方法について説明する。図8は、本実施の形態で用いられる載置台2bの平面図であり、図9は載置台2bの要部断面図である。本実施形態では、支持ピン15に代えて、載置台2bの中央部に計測対象部材としての反射板(位置計測用部材)111を設けた。
反射板111は、水平断面が矩形をなし、側部に平坦な反射面111aを備えた板状部材である。反射板111は、例えば図示しない駆動機構により支持ピン15と同期して載置台2bの載置面Sに対して突没可能に設けられている。反射板111は平坦な反射面111aを有しているため、変位センサ39から照射されたレーザ光の拡散を抑え、測定精度を向上させることができる。本実施の形態では、反射板111を載置台2bの中央部に設け、その位置座標を載置台2bの中心の位置座標と略一致させることにより、ティーチング位置の補正が容易になる。なお、反射板111を設ける位置は、設計値から位置座標が把握できる位置であれば、載置台2bの中央部に限らない。
本実施の形態では、支持ピン15に代えて反射板111を計測対象部材として位置計測を行う以外は、第1の実施の形態におけるステップS1からステップS5(図4参照)と同様に実施できるので、説明を省略する。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。
[第4の実施の形態]
次に、図10および図11を参照しながら、本発明の第4の実施の形態に係る基板搬送位置の位置合わせ方法について説明する。図10は、本実施の形態に係る基板搬送位置の位置合わせ方法の手順の概略を説明するフロー図である。図11は、本実施の形態において、変位センサ39を利用して載置台2bの支持ピン15を計測する際の計測位置を示す説明図である。第1の実施の形態では、載置台2bの支持ピン15の位置を計測したが、本実施形態では、真空側の搬送室3における基準位置がある搬送アーム部33の旋回中心軸RO上の計測位置Aから、いずれかの支持ピン15(図11では支持ピン15a)までの距離を計測する。
本実施の形態では、まずステップS11において、常温で、搬送アーム部33の旋回中心軸RO上の計測位置Aから変位センサ39によりレーザ光を照射し、計測位置Aの真下(旋回中心軸RO上)から処理チャンバ1bの載置台2bに設けられた支持ピン15aまでの水平距離L1を計測する。なお、計測に先立ち、駆動機構19により連結支持板17を上昇させ、支持ピン15aが載置台2bの載置面Sに対して所定量突出するようにセットしておく。変位センサ39は、直接的には真空側の搬送室3の上方の計測位置A(変位センサ39の照射位置)から支持ピン15aの反射部位までの傾斜した光路の距離を計測するので、照射角度をもとに水平距離L1を算出する。計測された水平距離L1は、制御部70の記憶部73に保存される。
次に、ステップS12では、載置台2bの抵抗加熱ヒーター13へ給電し、処理チャンバ1bで現実に行われる予定のプロセスに対応した温度条件まで載置台2bを昇温する。
次に、ステップS13では、ステップS12で載置台2bが設定温度まで加熱された状態において、変位センサ39を使用して、再び計測位置Aの真下から処理チャンバ1bの載置台2bに設けられた支持ピン15aまでの水平距離L2を計測する。このステップS13の計測は真空条件で行うことができる。計測された水平距離L2は、制御部70の記憶部73に保存される。
次に、ステップS14では、制御部70のコントローラ71において、ステップS11で測定された水平距離L1とステップS13で測定された水平距離L2の差分L2−L1を算出する。この差分L2−L1は、制御部70の記憶部73に保存される。
次に、ステップS15では、差分L2−L1に基づき、別途ティーチングにより決定された載置台2bの中心Oの位置座標(x,y,z,θ)を補正する。この工程では、コントローラ71が、記憶部73に保存された差分L2−L1と、載置台2bの中心Oのティーチング位置座標(x,y,z,θ)と、を読み出し、これらをもとに演算処理して新たな位置座標を算出する。差分L2−L1は、熱膨張により生じた支持ピン15aの位置のずれ(つまり、変位量)に他ならない。一方、計測対象となった支持ピン15aと、載置台2bの中心Oとの位置関係は、設計値によって決まっている。従って、差分L2−L1に基づき、載置台2bの中心Oのティーチング位置座標(x,y,z,θ)を、熱膨張により載置台2bの中心Oが位置ずれして生じた加熱状態での位置座標(x,y,z,θ)に修正することが可能である。例えば単純なモデルでは、熱膨張によって支持ピン15がx方向に距離α2だけ位置ずれしたと仮定した場合、熱膨張により生じた差分L2−L1=α2であり、加熱状態での載置台2bの中心Oのx座標は、x=x+α2となる。なお、上記場合には、y=y、z=z、θ=θである。なお、本実施の形態では、熱膨張による位置ずれの多くが、主にx方向に生じることを前提にしている。
以上のように、本実施の形態の基板搬送位置の位置合わせ方法は、距離計測手段としての変位センサ39を用い、載置台2bが常温の状態と、載置台2bが加熱された状態でそれぞれ支持ピン15までの水平距離L1,L2の計測を行う工程(ステップS11、S13)、各計測結果に基づき、加熱状態の水平距離L2と常温状態の水平距離L1との差分L2−L1を演算する工程(ステップS14)、この差分L2−L1に基づき制御部70に記憶された載置台2bの中心Oのティーチング位置座標(x,y,z,θ)を、加熱状態におけるより正確な位置座標(x,y,z,θ)に補正する工程(ステップS15)を有する構成とした。
上記ステップS11〜ステップS15の手順で得られた加熱状態での位置座標(x,y,z,θ)は、ティーチング位置座標(x,y,z,θ)に比べて、処理チャンバ1b内で現実に行われるプロセスの温度条件での載置台2bの中心Oの位置を正確に表している。従って、搬送装置31の搬送アーム部33によるウエハWの搬送動作例えばフォーク35から載置台2bへのウエハWの受け渡し動作や、載置台2bからフォーク35へのウエハWの受け取り動作を、より高い信頼性をもって実施できる、という効果を奏する。
また、変位センサ39による支持ピン15までの距離計測は、真空側の搬送室3および処理チャンバ1bを真空にした状態で短時間に行うことができる。従って、処理チャンバ1bで行われる成膜やエッチングなどの処理に先立ち、本実施の形態の基板搬送位置の位置合わせ方法を実施することにより、処理チャンバ1b内で行われる処理の精度を向上させることができる、という効果を奏する。
本実施の形態で使用する変位センサ39は、計測位置から支持ピン15までの距離を高精度に計測することが可能である。このような変位センサ39としては、レーザーフォーカス方式を採用したものが好ましく、例えば株式会社キーエンス製ブルーレーザーフォーカス型変位センサLT−9500Vシリーズ(商品名)などを用いることができる。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。また、第1の実施の形態と同様に、断面形状がD字形の支持ピンを使用することも可能であるし、第2の実施の形態と同様に3本の支持ピン15a,15b,15cについて、それぞれ距離の差分を求めてもよい。さらに、第3の実施の形態と同様に支持ピン15に代えて反射板111を計測対象部材として距離を計測することも可能である。
[第5の実施の形態]
次に、図12および図13を参照しながら、本発明の第5の実施の形態に係る基板搬送位置の位置合わせ方法について説明する。図12は、本実施の形態に係る基板搬送位置の位置合わせ方法の手順の概略を説明するフロー図である。図13は、本実施の形態において、変位センサ39を利用して載置台2bの支持ピン15を計測する際の計測位置を示す説明図である。第4の実施の形態では、載置台2bの任意の1本の支持ピン15を計測対象として距離を求めたが、本実施形態では、3本の支持ピン15a、15b、15cについて、それぞれ別個に計測対象とした。
本実施の形態では、変位センサ39を用い、搬送アーム部33の旋回中心軸RO上の計測位置Aと、この計測位置Aから、レーザの照射方向に対して直交するy方向に所定量スライド移動させた計測位置A1,A2から、それぞれ処理チャンバ1bの載置台2bに設けられた支持ピン15a,15b,15cまでの距離を計測する。計測位置Aに対する計測位置A1,A2のy方向の距離L,Lは、それぞれ支持ピン15aに対する支持ピン15b,15cのy方向の距離に等しくなるように設定する。支持ピン15aに対する支持ピン15b,15cのy方向の距離は設計値から求めることができる。搬送アーム部33の旋回中心軸RO上には、真空側の搬送室3において絶対座標が定められている基準位置が存在する。従って、同じ旋回中心軸RO上に存在する計測位置Aを基準にすれば、計測位置A1,A2の位置座標も確定できる。
本実施の形態では、常温での支持ピン15a,15b,15cまでの距離の計測は行わない。まず、ステップS21では、載置台2bの抵抗加熱ヒーター13へ給電し、処理チャンバ1bで現実に行われる予定のプロセスに対応した温度条件まで載置台2bを昇温する。
次に、ステップS22では、ステップS21で載置台2bが加熱された状態において、変位センサ39を使用して、計測位置A,A1,A2の真下から、それぞれ処理チャンバ1bの載置台2bに設けられた支持ピン15a,15b,15cまでの水平距離Lxa,Lxb,Lxcを計測する。変位センサ39は、直接的には真空側の搬送室3の上方の計測位置A,A1,A2(変位センサ39の照射位置)から支持ピン15aの反射部位までの傾斜した光路の距離を計測するので、照射角度をもとに各水平距離Lxa,Lxb,Lxcを算出する。このステップS22の計測は真空条件で行うことができる。支持ピン15a,15b,15cについてそれぞれ計測された水平距離Lxa,Lxb,Lxcは、制御部70の記憶部73に保存される。
次に、ステップS23では、支持ピン15a,15b,15cについてそれぞれ計測された水平距離Lxa,Lxb,Lxcに基づき、加熱状態の載置台2bの中心の位置座標を算出する。計測対象となった各支持ピン15a,15b,15cと、載置台2bの中心Oとの位置関係は設計値によって決まっている。例えば、本実施の形態では、載置台2bの各支持ピン15a,15b,15cを結ぶ三角形の中心と載置台2bの中心Oが一致するように設計されている。従って、位置座標が確定している計測位置A,A1,A2から、各支持ピン15a,15b,15cまでの水平距離Lxa,Lxb,Lxcが明らかになれば、加熱状態での載置台2bの中心Oの位置座標(x,y,z,θ)を決定できる。
そして、ステップS24では、上記ステップS21〜S23で決定された加熱状態での位置座標(x,y,z,θ)を載置台2bの中心Oの位置座標として設定する。すなわち、加熱状態での位置座標(x,y,z,θ)を制御部70の記憶部73に搬送レシピの一部として保存し、この位置座標に基づいて載置台2bに対する搬送アーム部33の搬送制御が行われるようにする。
本実施形態では、変位センサ39を用い、3本の支持ピン15a,15b,15cについて、それぞれ距離を計測して直接載置台2bの中心Oの位置座標を設定(自動ティーチング)することにより、搬送装置31の搬送アーム部33に対する手動でのティーチングが不要になる。手動でのティーチングは、処理チャンバ1bの載置台2bおよび真空側の搬送室3を常温に戻し、大気圧に開放して行う必要がある。本実施の形態では手動でのティーチングが不要になるため、ティーチングに要する時間を大幅に短縮できる。
また、本実施の形態では、現実に行われる予定のプロセス温度で載置台2bの中心Oの位置を計測できるので、熱膨張を考慮した補正を行う必要がなく、高い精度で搬送位置の位置合わせを行うことができる。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第4の実施の形態と同様である。また、第1の実施の形態と同様に、断面形状がD字形の支持ピンを使用することも可能である。
[第6の実施の形態]
次に、図14を参照しながら、本発明の第6の実施の形態に係る基板搬送位置の位置合わせ方法について説明する。図14は、本実施の形態において、変位センサ39を利用して載置台2bの支持ピン15を計測する際の計測位置を示す説明図である。第1の実施の形態では、載置台2bの任意の1本の支持ピン15を計測対象としたが、本実施形態では、変位センサ39として二次元レーザ方式の変位センサを用いることにより、3本の支持ピン15を同時に計測対象とした。なお、説明の便宜上、図14では、3本の支持ピンをそれぞれ符号15a、15b、15cと区別して記載した。
本実施の形態では、真空側の搬送室3における基準位置が存在する搬送アーム部33の旋回中心軸RO上の計測位置Aから、処理チャンバ1bの載置台2bに設けられた支持ピン15a,15b,15cへ向けて放射状(扇状)に二次元レーザ光を照射することにより、各支持ピン15a,15b,15cの位置を同時に計測する。
本実施の形態では、3本の支持ピン15a,15b,15cに対して、3本同時に位置の測定を行う点を除き、各工程の内容については、第1の実施の形態と重複するので説明を省略する。つまり、第1の実施の形態のステップS1〜ステップS4の手順(図4)に従い、常温状態と加熱状態での支持ピン15a,15b,15cの位置を計測すればよい。そして、各支持ピン15a,15b,15cについて、常温状態で計測された位置P1に対する加熱状態で計測された位置P2から、それぞれ変位量D,D、Dを算出する。
そして、変位量D,D、Dに基づき、別途ティーチングにより決定された載置台2bの中心Oの位置座標(x,y,z,θ)を補正する。各変位量D,D、Dは、熱膨張により生じた支持ピン15a,15b,15cのx方向等への位置のずれを示している。計測対象となった各支持ピン15a,15b,15cと、載置台2bの中心Oとの位置関係は設計値によって決まっているから、各変位量D,D、Dに基づき、第1の実施の形態におけるステップS5と同様にコントローラ71で演算処理できる。このようにして、ティーチングにより決定された載置台2bの中心Oの位置座標(x,y,z,θ)を変更し、載置台2bの中心Oが熱膨張により位置ずれして生じた加熱状態での位置座標(x,y,z,θ)に修正することが可能である。
本実施形態では、3本の支持ピン15a,15b,15cについて、二次元レーザ方式の変位センサ39による計測を行うことによって、高精度に同時計測が可能になる。このような変位センサ39としては、株式会社キーエンス製レーザ変位センサLJ−Gシリーズ(商品名)などを用いることができる。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。また、第1の実施の形態と同様に、計測対象として断面形状がD字形の支持ピン15を使用することも可能である。
以上、本発明の実施形態を述べたが、本発明は上記実施形態に制約されることはなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、処理チャンバ1bに対する搬送装置31のティーチング位置の補正について説明したが、本発明の基板搬送位置の位置合わせ方法は、搬送装置31と他の処理チャンバ1a、1c,1dに対する搬送装置31のティーチング位置の補正にも適用できる。
また、上記実施の形態では、真空側の搬送室に隣接した4つの処理チャンバを備えた基板処理システムを例に挙げて説明したが、本発明の基板搬送位置の位置合わせ方法は、異なる構成のクラスタツールや、単一の処理装置を備えた基板処理システムにも適用可能である。
また、本発明の基板搬送位置の位置合わせ方法は、例えば液晶表示装置、有機ELディスプレイ等に用いられる大型のガラス基板やセラミックス基板等を搬送する基板搬送装置にも適用できる。
基板処理システムの概略構成図である。 基板処理システムの内部構造を示す要部断面図である。 変位センサの概略構成を示す説明図である。 第1の実施の形態に係る基板搬送位置の位置合わせ方法の手順を示すフロー図である。 第1の実施の形態において変位センサによる計測を行っている状態を示す説明図である。 支持ピンの断面形状を示す説明図である。 第2の実施の形態における計測位置を示す説明図である。 第3の実施の形態で用いられる載置台の平面図である。 図8の要部断面図である。 第4の実施の形態に係る基板搬送位置の位置合わせ方法の手順の概略を説明するフロー図である。 第4の実施の形態に係る支持ピンの計測位置を示す説明図である。 第5の実施の形態に係る基板搬送位置の位置合わせ方法の手順の概略を説明するフロー図である。 第5の実施の形態に係る支持ピンの計測位置を示す説明図である。 第6の実施の形態に係る支持ピンの計測位置を示す説明図である。
符号の説明
1a,1b,1c,1d…処理チャンバ、2a,2b,2c,2d…載置台、3…搬送室、5a,5b…ロードロック室、6a,6b…載置台、7…ローダーユニット、11…支持部材、13…抵抗加熱ヒーター、15…支持ピン、17…連結支持板、19…駆動機構、21…搬入出口、31…搬送装置、33…搬送アーム部、35…フォーク、37…透過窓、39…変位センサ、51…搬送装置、53…搬送室、55…オリエンタ、57…ガイドレール、59…搬送アーム部、61…フォーク、63…回転板、65…光学センサ、70…制御部、71…コントローラ、72…ユーザーインターフェース、73…記憶部、100…基板処理システム、101…発光素子、103…光位置検出素子、105…演算部、200…レーザ光、201…反射光、CR…ウエハカセット、G1,G2,G3…ゲートバルブ、LP…ロードポート、Sp…スポット、W…半導体ウエハ(基板)

Claims (8)

  1. 基板を載置する載置台を有して基板に対して所定の処理を行う処理装置と、
    基板を保持する保持部材を有して前記処理装置への基板の搬送動作を行う基板搬送装置と、
    所定の計測位置から前記載置台へ向けてレーザ光を照射し、その反射光を検出することにより前記載置台に設けられた計測対象部材の位置を計測する位置計測手段と、
    前記保持部材と前記載置台との間で基板を受け渡す際の基準となる前記載置台の中心の位置座標を記憶して前記基板搬送装置による基板の搬送を制御する制御部と、
    を備えた基板処理システムにおいて前記基板搬送装置による基板搬送位置の位置合わせを行う基板搬送位置の位置合わせ方法であって、
    前記位置計測手段により、前記計測対象部材の位置を前記載置台が常温の状態で計測する第1の計測工程と、
    前記位置計測手段により、前記計測対象部材の位置を前記載置台が加熱された状態で計測する第2の計測工程と、
    前記第1の計測工程の結果と前記第2の計測工程の結果に基づき、常温状態の前記載置台の中心に対する加熱状態の前記載置台の中心の変位量を演算する工程と、
    前記変位量に基づき前記制御部に記憶された前記載置台の中心の位置座標を補正する工程と
    を備えた基板搬送位置の位置合わせ方法。
  2. 前記計測位置が、前記基板搬送装置の旋回中心軸上、または該旋回中心軸を基準として前記レーザ光の照射方向に直交する方向に所定の距離離れた位置であることを特徴とする請求項1に記載の基板搬送位置の位置合わせ方法。
  3. 前記計測対象部材が、基板の受け渡しの際に基板を支持するために前記載置台の表面に対して突没自在に設けられた支持部材であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基板搬送位置の位置合わせ方法。
  4. 前記支持部材には、前記レーザ光を反射する平坦な反射面が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の基板搬送位置の位置合わせ方法。
  5. 前記計測対象部材が、前記レーザ光を反射する平坦な反射面を有し、前記載置台の表面に対して突没自在に設けられた位置計測用部材であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の基板搬送位置の位置合わせ方法。
  6. 基板を載置する載置台を有して基板に対して所定の処理を行う処理装置と、
    基板を保持する保持部材を有して前記処理装置への基板の搬送動作を行う基板搬送装置と、
    所定の計測位置から前記載置台へ向けてレーザ光を照射し、その反射光を検出することにより前記載置台に設けられた計測対象部材までの距離を計測する距離計測手段と、
    前記保持部材と前記載置台との間で基板を受け渡す際の基準となる前記載置台の中心の位置座標を記憶して前記基板搬送装置による基板の搬送を制御する制御部と、
    を備えた基板処理システムにおいて前記基板搬送装置による基板搬送位置の位置合わせを行う基板搬送位置の位置合わせ方法であって、
    前記距離計測手段により、前記計測位置から前記計測対象部材までの距離を前記載置台が常温の状態で計測する第1の計測工程と、
    前記距離計測手段により、前記計測位置から前記計測対象部材までの距離を前記載置台が加熱された状態で計測する第2の計測工程と、
    前記第1の計測工程の結果と前記第2の計測工程の結果に基づき、常温状態の前記載置台の中心に対する加熱状態の前記載置台の中心の変位量を演算する工程と、
    前記変位量に基づき前記制御部に記憶された前記載置台の中心の位置座標を補正する工程と
    を備えた基板搬送位置の位置合わせ方法。
  7. 基板を載置する載置台を有して基板に対して所定の処理を行う処理装置と、
    基板を保持する保持部材を有して前記処理装置への基板の搬送動作を行う基板搬送装置と、
    所定の計測位置から前記載置台へ向けてレーザ光を照射し、その反射光を検出することにより前記載置台に設けられた計測対象部材の位置を計測する位置計測手段と、
    前記保持部材と前記載置台との間で基板を受け渡す際の基準となる前記載置台の中心の位置座標を記憶するとともに、前記位置計測手段により計測された、前記載置台が常温の状態と加熱された状態における前記計測対象部材の位置の測定結果に基づき、常温状態の前記載置台の中心に対する加熱状態の前記載置台の中心の変位量を演算し、前記変位量に基づき、ティーチングにより記憶された前記載置台の中心の位置座標を補正して前記基板搬送装置による基板の搬送を制御する制御部と、
    を備えた基板処理システム。
  8. コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記制御プログラムは、
    基板を載置する載置台を有して基板に対して所定の処理を行う処理装置と、
    基板を保持する保持部材を有して前記処理装置への基板の搬送動作を行う基板搬送装置と、
    所定の計測位置から前記載置台へ向けてレーザ光を照射し、その反射光を検出することにより前記載置台に設けられた計測対象部材の位置を計測する位置計測手段と、
    前記保持部材と前記載置台との間で基板を受け渡す際の基準となる前記載置台の中心の位置座標を記憶して前記基板搬送装置による基板の搬送を制御する制御部と、
    を備えた基板処理システムにおいて前記基板搬送装置による基板搬送位置の位置合わせ方法が行われるように制御するものであり、
    前記基板搬送位置の位置合わせ方法は、
    前記位置計測手段により、前記計測対象部材の位置を前記載置台が常温の状態で計測する第1の計測工程と、
    前記位置計測手段により、前記計測対象部材の位置を前記載置台が加熱された状態で計測する第2の計測工程と、
    前記第1の計測工程の結果と前記第2の計測工程の結果に基づき、常温状態の前記載置台の中心に対する加熱状態の前記載置台の中心の変位量を演算する工程と、
    前記変位量に基づき前記制御部に記憶された前記載置台の中心の位置座標を補正する工程と、
    を備えたものであること、を特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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