JP2009218622A - 基板処理装置及び基板処理装置における基板位置ずれ補正方法 - Google Patents

基板処理装置及び基板処理装置における基板位置ずれ補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 基板搬送系を使用しながら基板を装置内の設定配置位置に配置する制御を充分に高い精度で行える実用的な構成を提供する。
【解決手段】 エンドエフェクタ23に基板9を保持させてゲートバルブ室5を通して搬送チャンバー3から処理チャンバー1Dに基板9を搬送する際、エンドエフェクタ23を停止させずに、イメージセンサからなる検出器62によりエンドエフェクタ23上の二つのマーク25及び基板9の像を撮像して画像信号を信号処理部8に送る。ホールド回路81によりホールドされた画像信号を画像処理回路82が処理してエフェクタ基準点及び基板基準点の位置が算出され、正しい位置のデータと比較することでエンドエフェクタ23の位置ずれ及び基板9の位置ずれが求められる。位置ずれを補正するように制御部20が動作し、基板9が設定配置位置に高精度に位置する。
【選択図】 図2

Description

本願の発明は、基板の表面に所定の処理を施す基板処理装置に関するものであり、特に、そのような装置において、装置内の設定された位置に基板を精度良く搬送するための構成に関するものである。
各種メモリやロジック等の半導体デバイスは、基板に対する多くの表面処理を経て製造される。このような表面処理を行う基板処理装置には、スパッタリング装置、化学蒸着(CVD)装置、エッチング装置等が知られている。
基板処理装置は、通常、内部で基板に対して所定の処理を行う処理チャンバーと、処理チャンバー内に未処理の基板を搬入するとともに処理済みの基板を処理チャンバーから搬出する基板搬送系と、処理チャンバーと大気側との間に配置されたロードロックチャンバー等を備えている。クラスターツール型の装置では、中央に搬送チャンバーを設け、この搬送チャンバーに対して処理チャンバーやロードロックチャンバーを設けたレイアウトが採用されている。基板搬送系は、搬送チャンバー内に設けられた搬送ロボットを含んでいる。搬送ロボットは、アームの先端に基板を保持するエンドエフェクタを備えている。ロードロックチャンバー内には、未処理又は処理済みの基板を所定数収容可能なカセットが設けられている。
特開平5−287527号公報 特開昭64−57104号公報 特開平11−131231号公報 特開平9−270451号公報 特開平10−526号公報
上述したような基板処理装置では、処理を行う処理チャンバー内の所定位置に基板を位置させることが一般的に必要である。この理由は、処理チャンバー内の位置によって処理のされ方が異なる場合が多く、再現性の高い処理を行うためには、処理チャンバー内の定められた同じ位置に基板を常に配置する必要があるからである。
また、処理チャンバーからロードロックチャンバーに戻す際にも、基板をロードロックチャンバー内のカセットの定められた位置に正しく戻す必要がある。例えば、基板がカセットにずれて戻されると、カセットの壁面等に基板が衝突して基板が破損したりする恐れがある。
さらに、基板及びエンドエフェクタが正しい搬送経路を通って移動することもまた必要とされている。この理由は、正しい搬送経路を通って移動しないと、装置内の構造物に衝突して基板やエンドエフェクタが破損したり、衝突によって基板がずれたりする恐れがあるからである。例えば、エンドエフェクタはゲートバルブ室の開口を通って処理チャンバーと搬送チャンバーとの間を移動するが、処理チャンバーからの残留ガスが搬送チャンバーに拡散するのを極力防止するため、ゲートバルブ室の開口は非常に小さいものとなっている。従って、エンドエフェクタが正しい搬送経路からずれると、開口の縁に当たって基板やエンドエフェクタがずれたり破損したりし易い。
また、排気効率の向上のため、処理チャンバーの容積は小さくされる傾向にあり、処理チャンバーの内面に対してかなり接近した状態を取りながら基板が搬送されることが多い。このため、例えば数mm程度のずれでも、基板が処理チャンバーの内面に衝突してしまい、基板がさらにずれたり基板が破損したりすることがある。
最終的に基板を配置すべき位置として設定された位置(以下、設定配置位置)への基板の配置は、基本的には搬送ロボットの制御によって行われる。搬送ロボットは、サーボモータを多用しコンピュータによって数値制御される機構である。具体的に説明すると、コンピュータに入力される設定配置位置は、装置内に何らかの基準点を基準にして定められる。通常、搬送ロボットの軸上の点が基準点として定められる(以下、この点をロボット原点と称す)。
基板の搬送は、ロボット原点を基準にして移動の量と方向を指定することにより行われる。例えば、搬送チャンバーから処理チャンバーに搬送する場合について説明すると、搬送チャンバー内の特定の位置を、基板の搬送を開始する際の基板の位置(以下、搬送開始位置)として指定し、処理チャンバー内の特定の位置を設定配置位置として指定する。そして、搬送開始位置と設定配置位置との位置関係をロボット原点を基準にして算出し、搬送開始位置から設定配置位置に移動するのに必要な量がX,Y,Zのデータとして指令される。そして、この指令に基づいて搬送ロボットが駆動される。
また、ロードロックチャンバーから搬送チャンバーに基板を搬送する場合も同様である。ロードロックチャンバー内のカセットにおける特定の位置を搬送開始位置としてロボット原点を基準にして指定し、搬送チャンバーの特定の位置を設定配置位置として同様にロボット原点を基準にして説明する。搬送開始位置と設定配置位置との位置関係を求めて、X,Y,Zの駆動指令信号を作り、これによって搬送ロボットを駆動する。
このように、処理チャンバー内での基板の設定配置位置のデータをコンピュータに入力することによって、非常に高い位置精度で基板を配置することが可能である。また、ロードロックチャンバー内の定められた位置に基板を戻したり、エンドエフェクタを正しい搬送経路に沿って移動させたりすることも、搬送ロボットを制御するコンピュータに適切なデータを入力すれば、高い精度で可能である。
しかしながら、このような高精度の基板搬送は、基板が搬送開始位置に元々正しく位置していることが前提である。基板が搬送開始位置に正しく位置していない場合、搬送ロボットの高精度サーボ機構をもってしても設定配置位置に正しく基板を配置することは不可能である。例えば、ロードロックチャンバー内のカセット内の正しい位置に基板が収容されておらず、カセット内で基板がずれている場合、このようなことが起こり得る。この場合、基板は、搬送チャンバー内の設定配置位置からずれて配置され、そして、処理チャンバー内の設定配置位置からずれて配置されてしまう。
また、搬送ロボットは、電子制御的には高精度であるものの、機構的な部分では経時的な精度低下は避けられない。例えば、機構部分に用いたベアリング等の緩衝部分が経時的に摩耗し、データ上は正しくても、実際には少しずれた位置に基板が配置されてしまうことがある。
さらに、基板が設定配置位置に正しく配置されない原因としては、基板が搬送ロボットのエンドエフェクタ上でずれてしまうこともある。エンドエフェクタは、基板を上面に載せて保持するものであるが、最近は、基板の裏面に数カ所で点接触させて保持する構成のものが多い。この理由は、基板の裏面に対する接触面積を減少させて基板の裏面を傷つけることによるパーティクル(基板を汚損する微粒子の総称)の発生を抑制するためである。このように基板の裏面に対する接触面積が減少すると、基板がエンドエフェクタ上で滑ってしまい、位置がずれる可能性が高くなる。
また、処理チャンバー内での処理が成膜処理であり、基板の表面に所定の薄膜が作成される場合、成膜後の基板は僅かに歪むことがある。これは、薄膜が内部応力を持って堆積するためで、歪んだ基板はエンドエフェクタ上で滑って位置ずれを生じ易い。このようにエンドエフェクタ上で基板がずれてしまうと、数値制御によってエンドエフェクタを正しく移動させても、基板が処理チャンバー内の正しい位置に配置されなくなったり、カセットの正しい回収位置に戻されなくなったりする問題がある。
本願の発明は、上述した課題を解決するために成されたものであり、基板搬送系を使用しながら基板を装置内の設定配置位置に配置する実用的な構成を提供する意義があり、また制御を充分に高い精度で行える構成を提供する意義がある。
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、内部で基板に対して所定の処理を行う処理チャンバーと、処理チャンバー内に未処理の基板を搬入するとともに処理済みの基板を処理チャンバーから搬出する基板搬送系とを備えた基板処理装置であって、
基板搬送系は、基板を保持するエンドエフェクタと、エンドエフェクタを駆動する駆動機構とを有するとともに、エンドエフェクタには少なくとも二つのマークが設けられており、
これらのマークと基板を同時に検出するイメージセンサと、
イメージセンサからの信号を処理して基板の正しい位置に対する位置のずれを求める信号処理部と
を備えているという構成を有する。
上記課題を解決するため、本願の請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記信号処理部は、検出されたマークからそれらマークの位置のデータを得るとともに、検出された基板からその基板のエッジの位置のデータを得て、これらのデータに従って前記基板の正しい位置に対する位置ずれを求めるものであるという構成を有する。
上記課題を解決するため、本願の請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記位置のずれは、前記エンドエフェクタ上の基準点に対する前記基板の基準点のずれであり、前記演算処理部は、検出されたマークと基板からその基板の基準点を算出し、この算出結果に従って前記位置のずれを求めるものであるという構成を有する。
上記課題を解決するため、本願の請求項4記載の発明は、前記請求項3の構成において、前記基板の基準点は当該基板の中心であり、前記演算処理部は、前記マークの位置から前記基板のエッジ上の点を二つ特定し、これらエッジ上の二つの点の位置のデータと既知である前記基板の半径の値に従って基板の中心の位置を算出して基準点の位置とするものであるという構成を有する。
上記課題を解決するため、本願の請求項5記載の発明は、前記請求項1、2、3又は4の構成において、前記正しい位置は、前記基板の搬送を開始する際の前記基板の位置である搬送開始位置から、最終的に前記基板を配置すべき位置として設定された設定配置位置に前記基板が搬送されるよう前記エンドエフェクタが移動した際、搬送の途中で前記基板が取る位置であるという構成を有する。
上記課題を解決するため、本願の請求項6記載の発明は、前記請求項5の構成において、前記信号処理部は、前記正しい位置のデータが記憶される参照用メモリと、実際の搬送の際に検出された前記基板の位置のデータと前記正しい位置のデータとを比較して位置ずれを求める演算回路とを有しており、参照用メモリは、前記基板又は基板治具を前記設定配置位置に実際に正しく配置した後にその基板又は基板治具を搬送開始位置に戻す途中で前記イメージセンサで撮像して得られる画像信号を記憶しまた更新することが可能になっているという構成を有する。
上記課題を解決するため、本願の請求項7記載の発明は、前記請求項5又は6の構成において、前記搬送開始位置及び前記設定配置位置は複数設定されているとともに、それら搬送開始位置から設定配置位置への各々の搬送の途中において前記正しい位置からの位置ずれが求められるよう、前記イメージセンサが複数設けられているという構成を有する。
上記課題を解決するため、本願の請求項8記載の発明は、前記請求項1、2、3、4、5、6又は7の構成において、前記基板搬送系の駆動機構は、求められた位置のずれを補正するよう前記エンドエフェクタを駆動するものであるという構成を有する。
上記課題を解決するため、本願の請求項9記載の発明は、基板処理装置において、エンドエフェクタに基板を保持させ、エンドエフェクタを駆動機構で駆動して移動させることで基板を搬送開始位置から設定配置位置まで搬送する搬送工程と、
前記搬送開始位置から設定配置位置まで前記基板を搬送する途中において前記基板をイメージセンサにより撮像する撮像工程と、
イメージセンサからの画像信号を処理して前記基板の正しい位置に対する位置のずれを求める信号処理工程と
を備えており、
前記信号処理工程は、前記イメージセンサからの画像信号を処理して前記基板の周縁の位置を求め、これに基づき前記基板の基準点の位置を算出した後、この算出結果に基づき前記基板の正しい位置に対する位置ずれを求める工程であり、
前記搬送工程における前記エンドエフェクタの移動には、前記信号処理工程で求められた位置ずれを補正するための前記エンドエフェクタの移動が含まれているという構成を有する。
以上説明した通り、本願の請求項1乃至8記載の各発明によれば、エンドエフェクタに二つのマークが設けられ、これらのマークが基板とともに検出器によって検出されるので、エンドエフェクタの位置ずれを検出することが可能であるとともに基板の位置ずれも容易に検出することができる。また、イメージセンサによって位置ずれの検出を行うので、検出が容易で大がかりにならない。
また、請求項5の発明によれば、上記効果に加え、設定配置位置まで基板が搬送される途中で位置のずれを検出するので、ずれを補正して基板を設定配置位置に正しく配置するのに要する時間が短くできる。
また、請求項6の発明によれば、上記効果に加え、実際に設定配置位置に正しく配置して得られたデータと比較して位置ずれを検出するので、検出の精度が高くなる。
また、請求項7の発明によれば、上記効果に加え、搬送経路の各点で位置ずれの補正が行えるので、エンドエフェクタや基板が正しい搬送経路からずれて移動することがより少なくなり、このため、構造物にエンドエフェクタや基板が衝突する恐れが著しく減少する。
また、請求項8の発明によれば、上記効果に加え、位置ずれの補正がエンドエフェクタの駆動によって行われるので、補正のための構成や動作が簡単になるという効果がある。
また、請求項9記載の発明によれば、イメージセンサによって位置ずれの検出を行うので、検出が容易で大がかりにならない。また、設定配置位置まで基板が搬送される途中で位置のずれを検出するので、ずれを補正して基板を設定配置位置に正しく配置するのに要する時間が短くできる。さらに、位置ずれの補正がエンドエフェクタの駆動によって行われるので、補正のための構成や動作が簡単になる。
本願発明の基板処理装置の実施形態を示した平面概略図である。 図1のX−Xでの断面概略図である。 図1及び図2に示す装置で使用されているエンドエフェクタ23の平面概略図である。 図3に示すマーク25を検出するマーク検出系6の概略構成を示す正面断面図である。 本実施形態の装置が備えた鉛直方向検出系7の構成を説明する正面断面概略図である。 マーク検出系6と鉛直方向検出系7との位置関係について説明した平面概略図である。 ホールド回路81が備えた判断回路812が行う判断について説明する図であり、ゲートバルブ室5内の空間に設定されたホールド位置について説明する図である。 ホールド回路81が備えた判断回路812が行う判断について説明する図であり、図7に示すホールド位置に関連してCCD621上の定められた基準ピクセル列を示した図である。 ホールド回路81が備えた判断回路812が行う判断について説明する図であり、ホールドの条件について説明する図である。 画像処理回路82が行う画像処理について説明する図である。 画像処理回路82が行う画像処理について説明する図である。 手動作による設定配置位置への配置について説明する図である。 ずれを補正した基板9の搬送について説明した図である。
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1は、本願発明の基板処理装置の実施形態を示した平面概略図、図2は、図1のX−Xでの断面概略図である。
図1及び図2に示す基板処理装置は、クラスターツール型の装置であり、中央に配置された搬送チャンバー3と、搬送チャンバー3の周囲に設けられた複数の処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1F(以下、必要に応じて処理チャンバー1と総称する)及び二つのロードロックチャンバー4とからなるチャンバーレイアウトになっている。各チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1F,3,4は、専用又は兼用の排気系100によって排気される真空容器である。中央の搬送チャンバー3に対して、各チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1F,4は気密に接続されており、その接続個所には、内部にゲートバルブ51が設けられたゲートバルブ室5が介在している。
搬送チャンバー3は、各処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1Fを相互に気密に分離して内部雰囲気の相互汚染を防止するとともに、各処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1Fやロードロックチャンバー4への基板搬送の経由空間となるものである。搬送チャンバー3内には、基板搬送系を構成する搬送ロボット21が設けられている。搬送ロボット21は、一方のロードロックチャンバー4から基板9を一枚ずつ取り出し、各処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1Fに送って順次処理を行うことになっている。そして、最後の処理を終了した後、一方又は他方のロードロックチャンバー4に戻すようになっている。
本実施形態においても、搬送ロボット21は、基板9を保持するようアーム22の先端に設けられたエンドエフェクタ23と、エンドエフェクタ23を駆動する駆動機構24とを備えている。駆動機構24は、エンドエフェクタ23に対し、搬送チャンバー3の中心を通る鉛直な軸を中心とした回転運動と、軸を中心とした円の任意の径方向の直線運動と、鉛直方向の直線運動とを与えることができるよう構成されている。また、基板搬送系を含む装置全体を制御する制御部20が設けられている。
さて、本実施形態の大きな特徴点は、上述した基板搬送系によって基板9が搬送される際、基板9が設定配置位置に正しく配置されるよう、搬送の途中においてエンドエフェクタ23及び基板9の位置を検出していることである。より具体的には、搬送チャンバー3と処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1Fとの間などに設けられたゲートバルブ室5を通過する際、エンドエフェクタ23及び基板9の位置が正しいかどうか判断し、この結果に基づいて、基板搬送系を制御し、基板9を設定配置位置に正しく配置するようにしている。
また、本実施形態の別の大きな特徴点は、エンドエフェクタ23に二つのマーク25が設けられており、このマーク25を検出することで、上記エンドエフェクタ23及び基板9の位置の検出を行っていることである。以下、エンドエフェクタ23のマーク25を検出するマーク検出系6の構成について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、図1及び図2に示す装置で使用されているエンドエフェクタ23の平面概略図である。図4は、図3に示すマーク25を検出するマーク検出系6の概略構成を示す正面断面図である。
図1及び図2に示すように、エンドエフェクタ23は、搬送ロボット21のアーム22の先端に固定された板状の部材である。このエンドエフェクタ23は、図3に示すように、ほぼ長方形の板材にU字状の切り欠きを設けたような形状である。エンドエフェクタ23のU字状の切り欠きの深さ方向は、長方形の長辺の方向に一致している。エンドエフェクタ23は、前記径方向の直線運動を行う際、U字状の切り欠きの深さ方向がその直線運動の方向に一致する姿勢を保って移動するようになっている。以下、エンドエフェクタ23の表面においてこの切り欠きの深さ方向を延びる仮想的な線を「エフェクタ基準線」と呼び、図3にLESで示す。
そして、図3に示すように、エンドエフェクタ23の表面には、黒い円形のパターンで形成された二つのマーク25が設けられている。マーク25は、ペイント、蒸着、熔射等、任意の方法で設けることができる。二つのマーク25は、それらの中心を結ぶ線分がエフェクタ基準線LESに対して直交するとともにエフェクタ基準線LESによって二等分されるように設けられている。また、図1及び図3に示すように、基板9はエンドエフェクタ23のU字状の切り欠きをほぼ覆うようにして載置されて保持される。U字状の切り欠きの周囲の数カ所に不図示の突起が設けられており、基板9の裏面がこれらの突起に接触するようになっている。上記マーク25が設けられた位置は、基板9が載置される領域から充分離れた位置となっており、基板9によってマーク25が覆われないようになっている。
図2に示すように、ゲートバルブ室5は、隣接するチャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1F,3,4に対して気密に接続された真空容器であり、兼用又は専用の排気系100によって排気されるようになっている。そして、ゲートバルブ51は、ゲートバルブ室5内で駆動され、処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1F又はロードロックチャンバー4側に設けられた開口54を開閉するようになっている。
具体的には、ゲートバルブ51は、駆動源52に連結された駆動棒53の先端に固定されている。駆動源52が動作すると駆動棒53が駆動され、ゲートバルブ51が上下に移動し、処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1F又はロードロックチャンバー4側に設けられた開口54を開閉するようになっている。
そして、図2及び図4に示すように、ゲートバルブ室5の上壁部には検出用開口55が設けられており、この検出用開口55を塞ぐようにしてマーク用検出窓56が填め込まれている。マーク用検出窓56と上壁部との間には、Oリング等の真空シールが設けられている。
マーク検出系6は、マーク用検出窓56を通してゲートバルブ室5内を照明する照明用光源61と、照明用光源61により照明されたゲートバルブ室5内の画像をマーク用検出窓56を通して撮像する検出器62とから主に構成されている。マーク用検出窓56の上方には、ハーフミラー63が45度の角度で設けられている。照明用光源61には、小型で高輝度のハロゲンランプ等が好適に用いられる。照明用光源61は、カップ状のリフレクタ611を備えており、前方に光を放出するようになっている。放出された光は、ハーフミラー63で反射し、マーク用検出窓56を通してゲートバルブ室5内に達し、ゲートバルブ室5内を照明する。
尚、照明用光源61とハーフミラー63との間には拡散板64が設けられている。拡散板64は、照明用光源61からの光を拡散させることで、照明用光源61のフィラメント等の発光部のパターンで強く照明されないようにしている。ハーフミラー63の上方には、全反射ミラー65が設けられている。全反射ミラー65は、ハーフミラー63とは逆側に45度傾けて設けられている。検出器62は、CCD621を備えたエリアイメージセンサであり、例えばセンサーテクノロジー株式会社製のSTC−400等である。CCD621の受光面が、全反射ミラー65により90度曲げられて水平に延びる光軸に垂直に交わるように設けられている。また、検出器62は、CCD621の受光面に画像を投影する光学系622を備えている。
照明用光源61により照明されたゲートバルブ室5内の画像は、ハーフミラー63及び全反射ミラー65を介してCCD621により撮像されるようになっている。従って、図4に示すように、基板9を保持したエンドエフェクタ23がゲートバルブ室5内に達すると、基板9やエンドエフェクタ23の像がCCD621によって撮像される。これにより、エンドエフェクタ23に設けられたマーク25が検出される。
上述したマーク検出系6は、マーク25を検出することにより、エンドエフェクタ23や基板9の水平面内での位置を検出するものである。本実施形態のさらに別の大きな特徴点は、エンドエフェクタ23や基板9の鉛直方向の位置を検出する鉛直方向検出系7を備えている点である。この点について、図5を使用して説明する。図5は、本実施形態の装置が備えた鉛直方向検出系7の構成を説明する正面断面概略図である。
鉛直方向検出系7は、マーク検出系6と同様に、ゲートバルブ室5内にエンドエフェクタ23が達した際に検出を行うようになっている。ゲートバルブ室5の上壁部には、マーク用検出窓56とは別に鉛直方向用検出窓57が設けられている。鉛直方向用検出窓57も、上壁部に設けた開口を気密に塞ぐ光学窓である。鉛直方向検出系7は、レーザー変位計と同様の構成となっている。即ち、鉛直方向検出系7は、鉛直方向用検出窓57を通してゲートバルブ室5のエンドエフェクタ23又は基板9にレーザー光を入射させるレーザー光源71と、エンドエフェクタ23又は基板9に反射して戻ってきたレーザー光を受光する受光器72と、受光器72からの信号を処理してエンドエフェクタ23の鉛直方向の位置ずれを検出する鉛直方向信号処理部73とから主に構成されている。
レーザー光源71には、半導体レーザーやHe−Neレーザー等が使用できる。レーザー光源71からゲートバルブ室5内に入射するレーザー光の光軸は、図5に示すように鉛直方向から少し傾けられている。エンドエフェクタ23又は基板9に反射したレーザー光は、入射角と同じ角度で出射し、受光器72に入射する。この際、受光器72へのレーザー光の入射位置は、図5に示すように、エンドエフェクタ23又は基板9が鉛直方向に変位することによって変化する。受光器72には、フォドダイオードアレイ又はCCDなどが使用される。
そして、搬送ラインの高さを正しく基板9が搬送される際にエンドエフェクタ23又は基板9に反射したレーザー光の入射位置が、基準位置として設定されている。鉛直方向信号処理部73は、受光器72からの信号を処理して、どの位置にレーザー光が入射しているかを判断し、これによってエンドエフェクタ23又は基板9の鉛直方向の位置を検出するようになっている。鉛直方向信号処理部73には時間的に連続して信号が受光器72から送られているが、本実施形態では、後述するホールド回路62でホールドした瞬間の信号により上記変位を検出するようになっている。尚、エンドエフェクタ23の高さと基板9の高さは、突起の分だけ異なるのみであるので、直接的にはエンドエフェクタ23の位置を検出し、間接的に基板9の位置を検出するようにしてもよい。
図6は、マーク検出系6と鉛直方向検出系7との位置関係について説明した平面概略図である。図6に示すように、エンドエフェクタ23が搬送の際に取るべき正しい経路(以下、搬送ライン)L が、ゲートバルブ室5を通るようにして設定されている。ゲートバルブ室5を通る搬送ラインL 上のエンドエフェクタ23の移動は、前述した径方向の直線運動であり、エンドエフェクタ23はエフェクタ基準線LESを搬送ラインL に一致させながら搬送ラインL に沿って移動する。
そして、図6から解るように、搬送ラインL の真上にマーク用検出窓56が位置している。鉛直方向検出窓57は、搬送ラインL の斜め上方に位置している。但し、鉛直方向検出窓57とマーク用検出窓56との距離は、エンドエフェクタ23の幅(短辺方向の長さ)の1/2よりも充分に短く、鉛直方向検出窓57の真下の位置がエンドエフェクタ23から外れてしまうことはない。
次に、上述したマーク検出系6及び鉛直方向検出系7からの信号を処理する信号処理部8の構成について説明する。
信号処理部8の第一の基本的な機能は、マーク検出系6及び鉛直方向検出系7からの信号を処理して、ゲートバルブ室5内におけるエンドエフェクタ23の位置及び基板9の位置を求めることである。ゲートバルブ室5内における位置とは、ゲートバルブ室5内の基準となる位置(以下、ゲートバルブ室内基準位置)を基準にした相対的な位置である。また、エンドエフェクタ23の位置とは、実際には、エンドエフェクタ23のある特定の基準となる点(以下、エフェクタ基準点)の位置であり、基板9の位置とは、基板9のある特定の基準となる点(以下、基板基準点)の位置である。
また、本実施形態では、エンドエフェクタ23をゲートバルブ室5内で止めることなく移動させながら位置検出を行うようになっている。従って、ゲートバルブ室5内での位置とは、停止位置のことではない。検出器62のCCD621から送られる画像信号は、移動していくエンドエフェクタ23及び基板9の画像即ち動画である。信号処理部8は、この動画の中から、常に同じ条件で画像を抽出し、その画像を信号処理してエフェクタ基準点や基板基準点の位置を求めるようになっている。具体的に説明すると、図2に示すように、信号処理部8は、マーク検出系6から送られる画像信号をある条件が成立した際にホールドするホールド回路81と、ホールド回路81でホールドされた画像信号を処理する画像処理回路82とを備えている。
ホールド回路81は、ホールド用メモリ811及び判断回路812等から構成されている。ホールド用メモリ811には、CCD621からの信号が送られるようになっている。CCD621からの信号は、CCD621の各ピクセルの蓄積電荷の読み出し信号であり、所定の読み出し周期毎に1フレームずつ送られる画像信号である。ホールド用メモリ811は、この画像信号を読み出し周期毎に更新して記憶するようになっている。
判断回路812は、ホールド用メモリ811に記憶された1フレームの画像信号を読み出し、以下に説明する判断を行うようになっている。判断回路812の行う判断について、図7、図8及び図9を使用して説明する。図7、図8及び図9は、ホールド回路81が備えた判断回路812が行う判断について説明する図である。このうち、図7は、ゲートバルブ室5内の空間に設定されたホールド位置について説明する図、図8は、図7に示すホールド位置に関連してCCD621上の定められた基準ピクセル列を示した図、図9はホールドの条件について説明する図である。
判断回路812は、エンドエフェクタ23のマーク25がホールド位置に達したか否かを判断するようになっている。ホールド位置は、ゲートバルブ室5内の搬送ラインL 上の所定の位置に設定されている。具体的には、図7に示すように、搬送ラインL 上の所定の点において搬送ラインL に直交する水平なホールドラインL にエンドエフェクタ23のいずれかのマーク25が接する位置がホールド位置である。
また、CCD621の受光面上には、上記ホールド位置に関連した位置が選定されている。具体的には、CCD621の受光面を構成する各ピクセルのうち、上記ホールドラインL が丁度投影されるライン上に位置しているピクセルが、基準ピクセル列(図8中P−Pで示す)として選定されている。尚、CCD621の各ピクセルは、平面内の互いに直角な二つの方向(以下、X方向及びY方向)に沿って配列されている。基準ピクセル列P−Pは、例えば、X方向に沿って並ぶピクセル列について選定されている。各ピクセル列を、図8に示すように、P11,P12,…P1n,P21,P22,…P2n,……Pm1,Pm2,…Pmnとすると、Ps1,Ps2,…Psmが基準ピクセル列P−Pとして選定されている。
また、CCD621は、ホールドラインL の像点の位置に基準ピクセル列P−Pが位置するとともに、搬送ラインL とホールドラインL との交点が、基準ピクセル列P−Pのうちの中央のピクセル(以下、基準ピクセル)の位置に対応するよう、精度良くゲートバルブ室5に対して取り付けられている。尚、搬送ラインL とホールドラインL との交点は、ゲートバルブ室5内での位置を特定する際の基準となる点であり、前述したゲートバルブ室内基準位置(図7中、SG で示す)である。
判断回路812の判断動作について、図9を使用してさらに詳しく説明する。図9の(1)〜(3)は、ホールド用メモリ811に送られる1フレーム毎の画像信号をそれぞれ示しており、基板9を保持したエンドエフェクタ23が搬送ラインL に沿って移動する様子を示している。エンドエフェクタ23が移動すると、画像信号は、図9(1)〜(3)に示すように変化する。そして、図9(3)に示すように、エンドエフェクタ23のいずれか一方のマーク25が基準ピクセル列P−P上のいずれかのピクセルによって捉えられた際の画像信号をホールドするようになっている。
より具体的に説明すると、例えばマーク25が黒であり、エンドエフェクタ23の表面が白色等である場合、マーク25を捉えた際、ピクセルの蓄積電荷は一時的に減少する。従って、判断回路812は、基準ピクセル列P−Pを構成するいずれかのピクセルについて読み出し信号の大きさがある一定以下になった際、その際の1フレームの画像信号をホールドすべき画像信号と判断する。画像信号がホールドされると、ホールド用メモリ811のデータの更新は行われず、ホールドされた画像信号がそのまま画像処理回路82に送られるようになっている。
次に、画像処理回路82の構成について説明する。画像処理回路82は、ホールド回路81でホールドされた画像信号から、ホールドされた瞬間においてエフェクタ基準点及び基板基準点の位置を求めるようになっている。画像処理回路82が行う画像処理について、図10及び図11を用いて説明する。図10及び図11は、画像処理回路82が行う画像処理について説明する図である。
まず、エフェクタ基準点を求める構成について説明する。本実施形態では、エフェクタ基準点は、二つのマーク25の各々の中心を結ぶ線の中点に設定されている。従って、画像処理回路82は、まず、各マーク25の中心(図10中、Mc1,Mc2で示す)を求める演算を行うようになっている。例えば、ホールドされた画像信号において、マーク25を捉えているピクセル群をそれぞれ特定する。そして、それらのピクセル群の各々において、例えばY方向の最も+側に位置するピクセルと−側に位置するピクセルとの丁度中間に位置するピクセルを特定する。X方向についても同様に最も+側のピクセルと最も−側のピクセルとの丁度中間に位置するピクセルを特定する。これらの二つのピクセルは原理的には一致するが、もし一致しない場合には、両者を結ぶ線分の中点に位置するピクセルを特定する。このようにして特定されたピクセルが、マーク25の中心Mc1,Mc2を捉えているピクセルである。
このようにしての各々のマーク25を捉えているピクセル群を特定し、そのピクセル群から、各々のマーク25の中心Mc1,Mc2を捉えている二つのピクセルを特定する。そして、その二つのマーク25の中心Mc1,Mc2を結ぶ線分の中点に位置しているピクセルが、エフェクタ基準点を捉えているピクセルとなる。このエフェクタ基準点を捉えているピクセルの位置は、以下に説明する基板基準点を求める際の座標の原点になっており、以下、このピクセルを画像原点(図10及び図11中、IO で示す)。
本実施形態では、基板9の中心(図10及び図11中、Cで示す)が基板基準点として設定されている。基板9の中心Cを基板基準点として求めるには、まず、図10及び図11に示すように、マーク25の中心Mc1,Mc2から基板9を捉えているピクセル群までの距離を求める。具体的には、マーク25の中心Mc1,Mc2からX方向にたどり、基板9を捉えている最初のピクセルを特定する。尚、エンドエフェクタ23は白色であり、基板9は、例えば半導体ウェーハであって白色に対して充分なコントラストを成す色(例えばシルバー)を有している。このようにして特定されたピクセルを、エッジ点E1 ,E2 とする。そして、マーク25の中心Mc1,Mc2とエッジ点E1 ,E2 との距離をそれぞれ求める。求めた距離をD1 ,D2 とする。尚、ここでの距離は、直接的にはピクセル数のことであるが、光学系622の倍率等から実際の距離に換算することもできる(以下、同じ)。
ここで、図10に示すように、D1 =D2 である場合、基板9の中心Cは、画像原点IO を中心とするX軸上に存在する。従って、画像原点IO からたどって最初に基板9を捉えているピクセルまでの距離をD3 とし、基板9の半径(ピクセル数で換算した値)をrとすると、X軸上の+側の点であって(D3 +r)の座標に位置するピクセルが基板9の中心Cを捉えていることになる。この場合、画像処理回路82は、求められたピクセルの座標(D3 +r,0)を基板基準点のデータとして算出する。
次に、図11に示すように、D1 ≠D2 である場合、上記のような簡単な演算では基板9の中心Cは求まらず、以下のようにする。
まず、図11において、二つのエッジ点E ,E を結ぶ線分の中点をEM とすると、EM は、IO を通りMC1,及びMC2に平行な線(X軸)上にある。また、基板9の中心Cから、E1,EM,E2にそれぞれ線を引くと、線分CEM は、∠E1CE3を二等分する線分となる。
そして、IOC1の長さ(=IOC2の長さ)をmとすると、線分Eの長さは、ピタゴラスの定理より、
=√{4m2+(D1−D22}…式(1)
また、CEMの長さは、同様に、
CEM =√{r2−(E2 /4}
=√[r2−{4m2+(D1−D22}/4]…式(2)
となる。
ここで、MC1とE1 とを結ぶ線分に対してE2 から引いた垂線の交点をAとし、中心CからX軸に引いた垂線の交点をBとする。△E1AE3と△CBEM の相似から、
M B=CEM ×(E/2m)…式(3)
BC=CEM ×{E/(D1−D2 )}…式(4)
となる。
従って、基板9の中心Cの座標を(XC ,YC )とすると、
C =(D1−D2 )/2+EM
C =BC
で表され、これらは、式(1)〜(4)を代入することにより、m,D1 ,D2,rによって表される。m及びrは定数であるから、結局、前述したのと同様に、D1 ,D2 を求めることによって基板9の中心Cの座標も求められることになる。
このようにして、画像処理回路82は、ホールド回路81からの画像信号を処理して、エフェクタ基準点を捉えているピクセル及び基板基準点を捉えているピクセルを求めるようになっている。画像処理回路82は、RAM、ROM及び入出力回路等を備えたマイクロコンピュータから構成されており、上述した演算を行うプログラムを実行するようになっている。
上述した例では、基板の中心Cを基板基準点として求めたが、これ以外の場合もあり得る。例えば、基板の周縁に形成されたオリエンテーションフラットやノッチ(小さな切り欠き)を基板基準点としてもよい。
信号処理部8の第二の基本的な機能は、上記のように求められたゲートバルブ室5におけるエンドエフェクタ23及び基板9の位置が、正しい位置からどの程度ずれているかを判断することである。即ち、信号処理部8は、ゲートバルブ室5における正しい位置のデータを記憶した参照用メモリ83と、参照用メモリ83のデータと比較してエンドエフェクタ23の位置ずれや基板9の位置ずれを求める演算回路84とを備えている。
まず、画像処理部82の出力は、スイッチ回路85によって、参照用メモリ83に入力されるか、演算回路84の一方の入力に入力されるかが選択されるようになっている。スイッチ回路85は、後述するティーチングの際には画像処理回路82の出力を参照用メモリ83に入力させ、実際の基板9の搬送の際には演算回路84に入力させるようになっている。
参照用メモリ83は、DRAM又はSRAM等の書き換え可能なメモリである。参照用メモリ83は、前述した通り、予めエフェクタ基準点及び基板基準点の正しい位置のデータが入力されるものである。正しい位置のデータは、ティーチングという作業によって作成され、参照用メモリ83に記憶されるようになっている。以下、このティーチングについて説明する。
ティーチングは、エンドエフェクタ23及び基板9が搬送開始位置から設定配置位置に正しく配置されるためには、ゲートバルブ室5内を通過する際にエフェクタ基準点や基板基準点がどの位置を取れば良いかのデータ(以下、ティーチングデータ)を定める作業である。この作業では、エンドエフェクタ23や基板9を設定配置位置に手動作で正しく配置した後、搬送ロボット21を動作させ、設定配置位置まで搬送するのとは逆の動作で搬送開始位置に戻すようにする。その際、エンドエフェクタ23や基板9の位置をマーク検出系6及び鉛直方向検出系7で検出し、本質的に同様の条件でホールドされた画像信号を元にして、ティーチングデータを求めるようにする。
まず、手動作による設定配置位置への配置について説明する。図12は、手動作による設定配置位置への配置について説明する図である。以下の説明では、一例として、設定配置位置が処理チャンバー1D内にある場合について説明する。設定配置位置は、処理チャンバー1D内の基板ホルダー11の上方の位置である。より正確には、基板ホルダー11の基板保持面の中心を貫く鉛直な線上であって基板保持面から所定距離上方の位置である。
尚、この設定配置位置は、前述した通り、搬送ロボット21のロボット原点(図2中、Oで示す)を基準にした座標として設定されている。ロボット原点Oは、図2に示すように、搬送ロボット21の中心軸上の点である。この動作原点を基準にして、(X,Y,Z)の座標で設定配置位置が設定されている。
ティーチングは、以下のような手順で行われる。まず、基板ホルダー11の上に図12に示すような治具(以下、ホルダー治具)91を配置する。このホルダー治具91は、基板ホルダー11の基板保持面から設定配置位置までの高さにエンドエフェクタ23の厚み分を引いた高さの台状の部材である。また、ホルダー治具91の中心軸と基板ホルダー11の中心軸とを一致させて配置することができるような目印111が形成されており、この目印111を利用してホルダー治具91を基板ホルダー11に対して同軸に配置する。
次に、エンドエフェクタ23の上面内の所定の点が設定配置位置に一致するよう、ホルダー治具91の上に手動作にてエンドエフェクタ23を配置する。具体的には、例えばエンドエフェクタ23の上面内でU字状の切り欠きの円弧部分の中心の点が設定配置位置に一致するようエンドエフェクタ23を配置する。このような位置にエンドエフェクタ23を配置できるよう、ホルダー治具91の上面には目印911が設けられている。
そして、このエンドエフェクタ23上に、基板9と同様の寸法形状の板材よりなる治具(以下、基板治具)92を配置する。この際、基板治具92の中心(より正確には基板治具92の裏面の中心)が設定配置位置に位置するように、つまり、基板治具92の中心軸と基板ホルダー11の中心軸とが合うようにする。この位置出しには、例えばレーザーを使用することができる。即ち、基板治具92の中心には小さな孔が開けられており、ホルダー治具91にも中心軸を貫いて孔が開けられている。レーザーを基板ホルダー11の上方から基板ホルダー11の中心軸に沿って入射させる。基板治具92の中心が基板ホルダー11の中心軸に合っていれば、レーザーは基板治具92の孔及びホルダー治具91の孔を通り、基板ホルダー11の表面に反射して戻ってくる。
このようにして、エンドエフェクタ23の上面内の所定の点と基板治具92の裏面の中心とが設定配置位置に位置するよう、ホルダー治具91、エンドエフェクタ23及び基板治具92を手動作にて配置する。次に、搬送ロボット21に動作信号を送り、搬送チャンバー3内に設定された搬送開始位置までエンドエフェクタ23を移動させる。この移動は、実際の基板9の搬送の際の移動とは全く逆向きである。
上述した基板治具92を保持したエンドエフェクタ23の設定配置位置から搬送開始位置までの逆向きの移動の際、マーク検出系6及び鉛直方向検出系7を動作させ、ゲートバルブ室5内でのエンドエフェクタ23のマーク25及び基板治具92の位置を検出する。即ち、前述したのと本質的に同じ条件で画像をホールドし、ホールドされた画像からエフェクタ基準点の位置と基板基準点の位置とを特定する。尚、エンドエフェクタ23の移動の向きは前述した場合と逆であるから、ホールドのタイミングは、マーク25が基準ピクセル列P−Pを通過するタイミングである。つまり、マーク25を捉えることによって一時的に増加した蓄積電荷が元の量に低下するタイミングでホールドする。
エフェクタ基準点の位置と基板基準点の位置は、前述したように、直接的にはCCD621の受光面のピクセルの位置で特定される。但し、基準ピクセルとゲートバルブ室内基準位置SG とが対応するように(基準ピクセルの位置がゲートバルブ室内基準位置SG の像点となるように)CCD621が精度良く取り付けられており、結局、ゲートバルブ室内基準位置を基準にしてエフェクタ基準点や基板基準点の位置が特定されることになる。つまり、ホールドされたタイミングにおいて、エフェクタ基準点や基板基準点がゲートバルブ室内基準位置SG を基準にしてどの位置にあるかということが特定される。
尚、エフェクタ基準点の鉛直方向の位置は、前述した通り、鉛直方向検出系7によって検出される。鉛直方向検出系7は、エフェクタ基準点そのものの鉛直方向の位置を検出している訳ではないが、エンドエフェクタ23は水平な姿勢を精度良く保って移動し、エンドエフェクタ23の上面の傾きは無いものとして良い。従って、エフェクタ基準点以外の点における鉛直方向の位置をエフェクタ基準点の鉛直方向の位置としている。尚、基板基準点の鉛直方向の位置は、エフェクタ基準点の鉛直方向の位置にエンドエフェクタ23の突起の高さを加えた値としてもよい。
このようにして特定されたエフェクタ基準点及び基板基準点の位置のデータは、参照用メモリ83に送られ記憶される。これで、一連のティーチング動作が終了する。
次に、実際の基板9の搬送におけるエンドエフェクタ23の位置ずれ及び基板9の位置ずれの検出、並びに、ずれを補正した基板9の搬送について説明する。以下の説明は、基板位置ずれ補正方法の発明の実施形態の説明でもある。以下の説明では、搬送チャンバー3から処理チャンバー1Dに基板9を搬送する場合を例にして説明する。図13は、ずれを補正した基板9の搬送について説明した図である。
搬送ロボット21は、図13に示すように、搬送チャンバー3内に設定された搬送開始位置PS から、処理チャンバー1D内の設定配置位置PE に搬送するようエンドエフェクタ23を移動させる。搬送ロボット21には、ロボット原点Oを基準とする座標系において、搬送開始位置PS と、設定配置位置PE との位置関係に従った駆動指令信号が送られる。即ち、ロボット原点Oを(0,0,0)とした座標系において、搬送開始位置PS を(X0 ,Y0 ,Z0 )とし、設定配置位置PE を(X1 ,Y1 ,Z1 )とすると、制御部20は、基板基準点が(X0 ,Y0 ,Z0 )から(X1 ,Y1 ,Z1 )に移動するよう搬送ロボット21に駆動指令信号を送る。即ち、駆動指令信号は、(X1 −X0 ,Y1 −Y0 ,Z1−Z0 )だけエンドエフェクタ23を移動させる信号である。
図13において、一点鎖線は、基板9が正しく搬送される場合の基板基準点の軌跡であり、搬送ラインLT に相当している。また、図13中の二点鎖線は、元々基板9が搬送開始位置PS に位置しておらず、これが原因で正しく搬送されない場合の基板基準点の軌跡を示している。
駆動指令信号に基づいて搬送ロボット21が動作し、前述したように、エンドエフェクタ23がゲートバルブ室5内を通り、エンドエフェクタ23及び基板9の画像がCCD621により撮られる。そして、前述したタイミングで画像がホールドされ、ホールドされた画像から、ゲートバルブ室内基準位置SG との相対的に位置関係より、エフェクタ基準点と基板基準点の位置が求められる。
そして、上述のように求めた実際の基板搬送時の位置のデータ(以下、実際データ)を、参照用メモリ83に記憶されているティーチングデータと比較する。即ち、基板基準点の位置についてティーチングと実際データとを比較し、その差を求める。つまり、基板基準点のティーチングデータPを(XTS,YTS,ZTS)とし、実際データPを(XRS,YRS,ZRS)とすると、演算回路84は、(XTS−XRS,YTS−YRS,ZTS−ZRS)なる補正用ベクトルVC を求める。そして、ベクトルVC の各成分が所定の大きさ以下であれば、基板基準点は正しい位置であると判断する。また、いずれかの成分が所定の大きさを越えるようであれば、このままでは基板9が設定配置位置に正しく配置されないとして補正信号を発する。この補正信号は、上記求められた補正用ベクトルVC (XTS−XRS,YTS−YRS,ZTS−ZRS)と大きさが同じで符号が逆のベクトル、即ち、(XRS−XTS,YRS−YTS,ZRS−ZTS)である。
補正信号は、制御部20に送られる。制御部20は、補正信号に従って搬送ロボット21を制御し、基板9を設定配置位置に正しく位置させる。即ち、前述した駆動信号によるエンドエフェクタ23の移動が終了した後、搬送ロボット21は、エンドエフェクタ23をさらに上記補正信号の分だけ移動させる。これにより、基板9が設定配置位置に正しく位置することになる。
尚、鉛直方向の位置ずれは、水平方向の位置ずれに比べて発生する頻度や量が少ない。従って、鉛直方向の位置ずれの検出及び補正は通常は行わないで、装置の所定の稼働時間(例えば24時間)に一回行うようにする場合もある。
また、エフェクタ基準点についてのティーチングデータと実際データとの比較も行われる。そして、それらの差が所定の値以下であることを確認する。エフェクタ基準点のティーチングと実際データとの差が所定の値を越えて大きい場合には、摩耗等の機械系の原因による誤差が大きくなっていることを示している。従って、この場合には、点検や保守などのメンテナンス作業が必要である意味の要メンテナンス信号を発する。要メンテナンス信号は、装置が備えた不図示の表示部で表示されるようになっている。尚、前述した基板基準点についてのティーチングデータと実際データとの差(即ち、基板9の位置ずれ)は、基板9がエンドエフェクタ23上でずれる等に原因している場合もあるが、上記のようにエンドエフェクタ23自体が位置ずれしていることもその原因に含まれることがある。
上述した説明では、搬送チャンバー3から処理チャンバー1Dへの搬送の際の位置ずれの検出及び補正であったが、ロードロックチャンバー4から搬送チャンバー3への搬送の際の位置ずれの検出及び補正も同様に行える。即ち、ロードロックチャンバー4内に搬送開始位置が設定されていて、搬送チャンバー3内に設定配置位置が設定されている。そして、カセット41から基板9を受け取ったエンドエフェクタ23が、搬送開始位置から設定配置位置まで移動する際、ゲートバルブ室5内で同様に位置検出及び位置ずれの検出が行われる。そして、必要に応じて位置ずれの補正動作が行われる。
また、図1に示す各処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1Fと搬送チャンバー3との間の全てのゲートバルブ室5に上記マーク検出系6及び鉛直方向検出系7が備えられている。従って、各処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1Fへの搬送の際、上記のようにゲートバルブ室5内でのエンドエフェクタ23の位置及び基板9の位置を検出して設定配置位置での位置ずれを補正することができる。
また、場合によっては、各処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1Fから搬送チャンバー3に戻る際にも位置ずれの検出及び補正を行ってもよい。搬送チャンバー3から処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1Fに搬送される際に既にずれの検出及び必要に応じた補正を行っているが、万が一、処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1F内で基板9の位置ずれが生じた場合には、搬送チャンバー3に戻る際の検出及び補正が有効である。例えば、基板9が基板ホルダー11から取り去られる際に、基板9がエンドエフェクタ23上の所定位置に載置されずにずれてしまったような場合、搬送チャンバー3に戻る際の検出及び補正が有効である。
次に、処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1Fの構成の一例について説明する。処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1Fの構成は、処理の内容によって異なる。一例として、二つの層の間の相互汚損を防止するバリア膜を作成する処理を行う場合の構成について説明する。説明の都合上、処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1Fを、第一処理チャンバー1A、第二処理チャンバー1B、…、第六処理チャンバー1Fとする。
バリア膜を作成する場合、第一処理チャンバー1Aは、成膜に先だって基板9を予備加熱するプリヒートチャンバーとして構成され、第二処理チャンバー1Bは成膜に先だって基板9の表面の自然酸化膜又は保護膜を除去するエッチングを行うエッチングチャンバーとして構成される。また、第三処理チャンバー1C及び第四処理チャンバー1Dは、スパッタリングによってバリア膜を作成するよう構成される。バリア膜には、チタンと窒化チタンの積層膜が採用されることが多く、この場合は、第三処理チャンバー1Cでチタン薄膜を作成し、第四処理チャンバーで窒化チタン薄膜1Dを作成する。第五第六処理チャンバー1E,1Fは、予備のチャンバーであり、例えば基板の冷却が必要な場合には冷却チャンバーとして構成される。
スパッタリングを行う第四処理チャンバーDの構成について、図2を使用してもう少し詳しく説明する。図2に示すように、第四処理チャンバー1D内には、所定位置で基板9を保持する基板ホルダー11と、基板ホルダー11に対向して設けられたスパッタ電極13と、処理チャンバー1D内に所定のガスを導入するガス導入系14とが設けられている。
スパッタ電極13は、成膜する材料よりなるターゲットと、マグネトロンスパッタを可能する磁石等から構成されている。また、ターゲットに負の高電圧又は高周波電圧を印加する不図示のスパッタ電源が設けられている。
所定のガスをガス導入系14により処理チャンバー1D内に導入し、排気系100を制御して処理チャンバー1D内の圧力を所定の値に調整する。この状態で、不図示のスパッタ電源を動作させてスパッタ放電を生じさせる。ターゲットがスパッタされ、基板ホルダー11上の基板9の表面に所定の薄膜が作成される。窒化チタン膜を作成する場合には、チタン製のターゲットを使用し、窒素ガスを導入してスパッタを行う。
基板ホルダー11は、昇降可能なプレート12を備えている。プレート12は、設定配置位置に位置した基板9を受け取って下降し、基板9を基板ホルダー11の基板保持面に載置する。そして、処理終了後は、基板9を設定配置位置まで上昇させるようになっている。そして、その位置から基板9は搬送チャンバー3に搬出される。
また、図1に示すように、大気側には外部カセット400が配置されている。そして、外部カセット400に収容されている未処理の基板9をロードロックチャンバー4内のカセット41に搬送するとともに、処理済みの基板9をカセット41から外部カセット400に搬送するオートローダ401が設けられている。尚、ロードロックチャンバー4内のカセット41には、昇降機構42が設けられている。
次に、本実施形態の装置全体の動作について、図1を使用して説明する。未処理の基板9は、オートローダ401により、外部カセット400からロードロックチャンバー4に搬送され、ロードロックチャンバー4内のカセット41に収容される。ロードロックチャンバー4内のカセット41には、所定数の未処理の基板9が収容される。
搬送ロボット21は、カセット41から一枚の基板9を取り出し、第一処理チャンバー1に搬送する。第一処理チャンバー1Aでの処理が終了すると、搬送ロボット21はその基板9を第二処理チャンバー1Bに搬送する。そして、次の基板9をロードロックチャンバー4内のカセット41から取り出し、第一処理チャンバー1Aに搬送する。このようにして、基板9をカセット41から取り出し、第一処理チャンバー1A、第二処理チャンバー1B、…第六処理チャンバー1Fへの順次搬送し、処理を行う。そして、第六処理チャンバー1Fでの処理が終わった基板9は、ロードロックチャンバー4内のカセット41に戻される。そして、オートローダ401により大気側の外部カセット400に取り出される。
上記動作において、前述したように、ロードロックチャンバー4と搬送チャンバー3との間での基板9の搬送、各処理チャンバー1A,1B,1C,1D,1E,1Fと搬送チャンバー3との間での基板9の搬送の際、ゲートバルブ室5内でのエンドエフェクタ23の位置及び基板9の位置が検出され、正しい位置のデータであるティーチングデータとの比較により位置ずれが求められ、必要に応じて位置ずれの補正動作が行われる。このため、装置内の各設定配置位置に常に正しく基板9が配置される。従って、各処理チャンバー1内での処理の再現性が高く維持され、また、ゲートバルブ室5内のカセット41の壁に基板9が衝突したりするような事故が防止される。
また、ロードロックチャンバー4を出て再びロードロックチャンバー4に戻るまでの搬送経路の各点において、必要な位置ずれの補正が行われるので、エンドエフェクタ23や基板9が常に正しい搬送経路を通ってエンドエフェクタ23や基板9が移動する。このため、ゲートバルブ室5の開口の縁の構造部分にエンドエフェクタ23や基板9が衝突する恐れが著しく減少する。
例えば、ある搬送開始位置からある設定配置位置にエンドエフェクタ23が移動する際、何らかの原因で基板9に位置ずれが生じたとする。その設定配置位置までの搬送の際には特に衝突等の事故が生じなかったとしても、その位置ずれが保存された状態で次の位置にエンドエフェクタ23が移動する。従って、次の位置において構造物までの距離が近い場合、衝突等の事故が起きる恐れがある。従って、搬送経路上のなるべく多くの箇所で位置ずれの検出と補正を行い、位置ずれを保存した搬送動作を無くすことが、構造物への衝突の恐れを無くす意味から好ましい。本実施形態の装置では、ゲートバルブ室5を通るすべての搬送の際にエンドエフェクタ23及び基板9の位置ずれの検出と補正が行えるので、この点で非常に好適である。
本実施形態の装置では、前述したように、エンドエフェクタ23が二つのマーク25を有しており、マーク検出系6がこの二つのマーク25を検出するようになっている。この構成は、基板基準点の特定との関係から重要な意義を有する。もしマーク25が一つであると、マーク25の位置のデータから基板基準点の位置を求めることは殆ど不可能である。しかしながら、マーク25が二つであると、前述したように、容易に基板基準点を求めることができる。マーク25の位置を検出しないで基板9の中心を求める方法としては、基板9の輪郭の画像を処理して基板9の中心を求める方法があるが、非常に複雑で時間が掛かる欠点がある。尚、マーク25は二つである必要はなく、三つやそれ以上であってもよい。マーク25の数を増やすと、演算は多少複雑になるものの、基板基準点の算出精度が向上するので、好適である。
尚、上記実施形態では、検出器62は、エンドエフェクタ23のマーク25と基板9とを同時に検出したが、マーク23のみを検出してもよい。例えば、エンドエフェクタ23の移動精度のみが専ら問題となるような場合は、この構成で足りる。また、位置ずれの検出は、基板9についてのみでもよい。基板搬送系の精度の信頼性が高く、エンドエフェクタ23の位置ずれが本質的に無い場合には、基板9についてのみ位置及び位置ずれを検出し、必要な補正を行う場合もある。
検出器62がイメージセンサである構成は、エンドエフェクタ23や基板9の位置検出が容易であるという意義がある。他の検出器62の構成としては、複数のフォトセンサの組を使用する構成が考えられる。所定の位置に複数組のフォトセンサを配置し、それらのオンオフの状態で位置検出を行う構成である。しかしながら、このような構成が大がかりになり易く、精度の高い検出が難しい。
また、ゲートバルブ室5にマーク検出系6及び鉛直方向検出系7が設けられている構成は、以下のような意義を有する。
設定配置位置での位置ずれを補正するには、それが設定されている場所でエンドエフェクタ23や基板9を位置ずれを検出することが望ましい。しかしながら、実際にはそれが困難なことが多い。例えば、処理チャンバー1に前述したマーク検出系6や鉛直方向検出系7を設けることは実際には難しい。処理チャンバー1内では堆積作用のあるガスが使用されることが多く、処理チャンバー1の壁部に設けた検出窓が堆積物で曇ってしまうこと等が、理由として挙げられる。
また、処理チャンバー1の壁部や搬送チャンバー3の壁部にマーク検出系6や鉛直方向検出系7を設けた場合、このような壁部はチャンバー内のメンテナンスのために開閉可能とされることが多く、開閉によってマーク検出系6や鉛直方向検出系7の位置がずれてしまうことがある。この結果、検出精度が低下する問題が生ずる。
ゲートバルブ室5を構成する壁部が開閉可能とされることは少ないので、ゲートバルブ室5にマーク検出系6や鉛直方向検出系7を設ける構成は、上記のような問題がなく、精度の高い検出が行える。また、基板9の処理中は、処理チャンバー1の開口54がゲートバルブ51によって気密に塞がれるので、堆積作用のあるガスがゲートバルブ室5に達してマーク用検出窓56や鉛直方向検出窓57を曇らせることがない。
尚、上記実施形態では、マーク検出系6とは別に鉛直方向検出系7を設けて鉛直方向の検出を行うようにしたが、マーク検出系6によって鉛直方向の検出を行う構成も考えられる。例えば、検出器62が備えた光学系622に焦点深度の浅い結像光学系を採用し、画像のぼけ具合(合焦状態)からZ方向のマーク25の位置を求めるようにする構成が考えられる。
また、検出器62がエンドエフェクタ23及び基板9の画像を撮るイメージセンサであるとともに、エンドエフェクタ23を停止させずにエンドエフェクタ23及び基板9の位置を検出する構成は、装置の生産性の点から重要な意義を有する。即ち、搬送の途中における位置の検出は、搬送の途中でエンドエフェクタ23を止めて行うことも可能である。しかしながら、搬送の途中でエンドエフェクタ23を停止させることは、搬送時間を長くすることになり、最終的に装置の生産性を低下させることになる。一方、本実施形態のように、一定の条件で画像をホールドする構成を採用して、搬送の途中でエンドエフェクタ23を停止させることなく検出を行うと、装置の生産性は低下しない。
上述したように、本実施形態の装置では、搬送開始位置から設定配置位置に基板9が搬送される途中でエンドエフェクタ23や基板9の位置ずれを検出している。この構成は、装置全体の生産性の向上の点で重要な意義を有する。即ち、設定配置位置に配置してから位置ずれを検出し、これを補正する構成であると、設定配置位置への搬送が終了した後もこれらの作業が終了しないと次の動作に移れない。しかし、搬送の途中で位置ずれを検出する構成であると、搬送に並行して位置ずれの検出に必要な演算処理を行うことができる。さらに場合によっては、搬送方向や搬送距離を途中で修正することにより、全く超過時間を要しないで正しく設定配置位置に基板9を配置することができる。このため、生産性の向上に寄与できる。
また、本実施形態では、上述した通り、ティーチングを行ってティーチングデータと比較して位置ずれの検出を行うので、精度の高い検出が行え、この結果、設定配置位置に精度よく基板9を配置することができる。その上、参照用メモリのティーチングデータが更新できるので、摩耗等により基板搬送系の精度が少しずつ低下する場合に効果的に対応できる。即ち、頻繁にティーチングを行うことにより、そのような基板搬送系の精度低下を補償するようにティーチングデータを更新することで、常に高い精度で基板9を設定配置位置に配置することが可能となる。
さらに、前述したように、位置ずれの補正を搬送ロボット21によるエンドエフェクタ23の駆動により行っているので、位置ずれの補正に要する構成及び動作が簡略になっている。位置ずれの補正は、設定配置位置で駆動される別の機構により行うことも可能である。しかしながら、このようにすると、機構的に複雑になり、また要する時間も長くなる。
1A 処理チャンバー
1B 処理チャンバー
1C 処理チャンバー
1D 処理チャンバー
1E 処理チャンバー
1F 処理チャンバー
21 搬送ロボット
23 エンドエフェクタ
25 マーク
20 制御部
3 搬送チャンバー
4 ロードロックチャンバー
41 カセット
5 ゲートバルブ室
51 ゲートバルブ
6 マーク検出系
62 検出器
621 CCD
7 鉛直方向検出系
8 信号処理部
81 ホールド回路
811 ホールド用メモリ
812 判断回路
82 画像処理回路
83 参照用メモリ
84 演算回路
9 基板
91 ホルダー治具
92 基板治具

Claims (9)

  1. 内部で基板に対して所定の処理を行う処理チャンバーと、処理チャンバー内に未処理の基板を搬入するとともに処理済みの基板を処理チャンバーから搬出する基板搬送系とを備えた基板処理装置であって、
    基板搬送系は、基板を保持するエンドエフェクタと、エンドエフェクタを駆動する駆動機構とを有するとともに、エンドエフェクタには少なくとも二つのマークが設けられており、
    これらのマークと基板を同時に検出するイメージセンサと、
    イメージセンサからの信号を処理して基板の正しい位置に対する位置のずれを求める信号処理部と
    を備えていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記信号処理部は、検出されたマークからそれらマークの位置のデータを得るとともに、検出された基板からその基板のエッジの位置のデータを得て、これらのデータに従って前記基板の正しい位置に対する位置ずれを求めるものであることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記位置のずれは、前記エンドエフェクタ上の基準点に対する前記基板の基準点のずれであり、前記演算処理部は、検出されたマークと基板からその基板の基準点を算出し、この算出結果に従って前記位置のずれを求めるものであること特徴とする請求項1又は2記載の基板処理装置。
  4. 前記基板の基準点は当該基板の中心であり、前記演算処理部は、前記マークの位置から前記基板のエッジ上の点を二つ特定し、これらエッジ上の二つの点の位置のデータと既知である前記基板の半径の値に従って基板の中心の位置を算出して基準点の位置とするものであることを特徴とする請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記正しい位置は、前記基板の搬送を開始する際の前記基板の位置である搬送開始位置から、最終的に前記基板を配置すべき位置として設定された設定配置位置に前記基板が搬送されるよう前記エンドエフェクタが移動した際、搬送の途中で前記基板が取る位置であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の基板処理装置。
  6. 前記信号処理部は、前記正しい位置のデータが記憶される参照用メモリと、実際の搬送の際に検出された前記基板の位置のデータと前記正しい位置のデータとを比較して位置ずれを求める演算回路とを有しており、参照用メモリは、前記基板又は基板治具を前記設定配置位置に実際に正しく配置した後にその基板又は基板治具を搬送開始位置に戻す途中で前記イメージセンサで撮像して得られる画像信号を記憶しまた更新することが可能になっていることを特徴とする請求項5記載の基板処理装置。
  7. 前記搬送開始位置及び前記設定配置位置は複数設定されているとともに、それら搬送開始位置から設定配置位置への各々の搬送の途中において前記正しい位置からの位置ずれが求められるよう、前記イメージセンサが複数設けられていることを特徴とする請求項5又6記載の基板処理装置。
  8. 前記基板搬送系の駆動機構は、求められた位置のずれを補正するよう前記エンドエフェクタを駆動するものであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の基板処理装置。
  9. 基板処理装置において、エンドエフェクタに基板を保持させ、エンドエフェクタを駆動機構で駆動して移動させることで基板を搬送開始位置から設定配置位置まで搬送する搬送工程と、
    前記搬送開始位置から設定配置位置まで前記基板を搬送する途中において前記基板をイメージセンサにより撮像する撮像工程と、
    イメージセンサからの画像信号を処理して前記基板の正しい位置に対する位置のずれを求める信号処理工程と
    を備えており、
    前記信号処理工程は、前記イメージセンサからの画像信号を処理して前記基板の周縁の位置を求め、これに基づき前記基板の基準点の位置を算出した後、この算出結果に基づき前記基板の正しい位置に対する位置ずれを求める工程であり、
    前記搬送工程における前記エンドエフェクタの移動には、前記信号処理工程で求められた位置ずれを補正するための前記エンドエフェクタの移動が含まれていることを特徴とする基板処理装置における基板位置ずれ補正方法。
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