JP4827714B2 - 建設機械のエンジン制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン及び油圧ポンプを有する油圧ショベル等の建設機械に設けられ、エンジン回転数指示手段で指示された指示回転数に応じたエンジン目標回転数を演算するコントローラを備えた建設機械のエンジン制御装置に関する。
この種の従来技術として特許文献1に示されるものがある。この従来技術には、エンジン、油圧ポンプ、及び油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動するフロント作業機を有する油圧ショベルにあって、エンジン回転数を指示するエンジン回転数指示手段、例えばエンジンコントロールダイヤルと、このエンジンコントロールダイヤルから出力される指示回転数に応じてエンジン目標回転数を演算するコントローラと、このコントローラから出力されるエンジン目標回転数に応じて、エンジンの駆動を制御するモータ、ガバナレバー等を含むエンジン駆動手段とを備えたエンジン制御装置が開示されている。
特にこの従来のエンジン制御装置では、例えばエンジンを、エンジンコントロールダイヤルの指示回転数に基づくエンジン目標回転数で駆動して、作業等を行なっている状態、すなわちフロント作業機等を駆動している操作状態から、フロント作業機等を停止させて作業を中断させるような場合に、すなわち非操作状態となった場合に、エンジン回転数を所定の低回転数まで下げるとともに、非操作状態から再び操作状態に変化したときには、エンジン回転数を上述した所定の低回転数から、エンジンコントロールダイヤルが現実に指示している指示回転数に応じたエンジン目標回転数に相応するように、エンジンの回転数を上昇させる制御を行なうようになっている。
したがって、このような作業中の非操作状態から操作状態に変化する際のエンジン目標回転数の上げ幅が小さいこともあって、エンジンにかかる負荷の変化が比較的小さく抑えられるとともに、エンジンの排ガス中の黒煙を低減できるようになっている。
特開2001−90577公報
上述した従来技術は、エンジン駆動による作業中に、一旦作業が停止されて非操作状態となり、その後再び操作状態となった場合のエンジンの排ガス中の黒煙の低減を実現させることができるものの、エンジン始動時におけるエンジンの排ガス中の黒煙の低減等については考慮がなされていない。
従来技術にあってはエンジン始動時に、エンジンコントロールダイヤルで例えば定格回転数等が指示されている場合には、瞬間的に定格回転数等に相当する高いエンジン目標回転数でエンジンを始動させようとするために、短時間で排ガス量が最大となり、排ガス中に黒煙が発生しやすくなる。また、エンジンに急激に大きな負荷がかかるために、エンジンストールを生じてしまう懸念もある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、エンジン始動時におけるエンジン回転数の急激な上昇を抑えることができる建設機械のエンジン制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動する作業機とを有する建設機械に備えられ、上記エンジンの定格回転数を含む回転数を指示するエンジン回転数指示手段と、このエンジン回転数指示手段で指示された指示回転数に基づいてエンジン目標回転数を演算するコントローラとを備えた建設機械のエンジン制御装置において、上記コントローラが、上記エンジン始動前に上記エンジン回転数指示手段から上記定格回転数に相応する指示回転数が出力されている状態で上記エンジンが始動されたとき、または、上記エンジンの始動後直ちに上記定格回転数に相応する指示回転数が出力されたときに、上記エンジンが始動してから所定の遅延時間の間は、エンジン目標回転数を直ちに上記エンジン回転数指示手段で指示された上記定格回転数に相応する指示回転数に基づくエンジン目標回転数とせずに、上記所定の遅延時間とこの所定の遅延時間の間に徐々に増加するエンジン目標回転数との予め設定される関係に基づくエンジン目標回転数となるように調整するとともに、上記所定の遅延時間の経過後に上記エンジン回転数指示手段で指示された上記指示回転数に応じた上記エンジン目標回転数となるように調整するエンジン回転数調整手段を有することを特徴としている。
このように構成した本発明は、エンジン回転数調整手段によって、エンジン始動前にエンジン回転数指示手段から定格回転数に相応する指示回転数が出力されている状態でエンジンが始動されたとき、または、エンジンの始動後直ちに定格回転数に相応する指示回転数が出力されたときに、エンジンが始動してから所定の遅延時間の間は、エンジン目標回転数を直ちにエンジン回転数指示手段で指示された指示回転数に基づくエンジン目標回転数とせずに、所定の遅延時間とこの所定の遅延時間の間に徐々に増加するエンジン目標回転数との予め設定される関係に基づくエンジン目標回転数となるように調整し、所定の遅延時間後、例えば数秒〜十数秒後に、エンジン回転数指示手段で指示された定格回転数に相応する指示回転数に応じたエンジン目標回転数となる調整が行われることから、エンジン始動時におけるエンジン回転数の急激な上昇を抑えることができる。これにより、エンジン始動時の排ガス量が短時間で最大となることを防げるとともに、瞬間的にエンジンに大きな負荷がかかることを防ぐことができる。
また、本発明は上記発明において、上記エンジン回転数調整手段が、積分ローパスフィルタから成ることを特徴としている。
また、本発明は上記発明において、上記コントローラの外部に配置され、上記積分ローパスフィルタの設定値を変更可能な外部設定装置を備えたことを特徴としている。
また、本発明は上記発明において、上記エンジン回転数設定手段が、複数の異なる関数関係が設定された関数設定手段から成ることを特徴としている。
また、本発明は上記発明において、上記コントローラの外部に配置され、上記関数設定手段で設定された複数の関数関係のうちのいずれか1つを選択可能な関数選択手段を備えたことを特徴としている。
本発明は、コントローラが、エンジン始動前にエンジン回転数指示手段から定格回転数に相応する指示回転数が出力されている状態でエンジンが始動されたとき、または、エンジンの始動後直ちに定格回転数に相応する指示回転数が出力されたときに、エンジンが始動してから所定の遅延時間の間は、エンジン目標回転数を直ちにエンジン回転数指示手段で指示された指示回転数に基づくエンジン目標回転数とせずに、所定の遅延時間とこの所定の遅延時間の間に徐々に増加するエンジン目標回転数との予め設定される関係に基づくエンジン目標回転数となるように調整するとともに、所定の遅延時間の経過後にエンジン回転数指示手段で指示された定格回転数に相応する指示回転数に応じたエンジン目標回転数となるように調整するエンジン回転数調整手段を有することから、エンジン始動時におけるエンジン回転数の急激な上昇を抑えることができ、これにより、エンジン始動時の排ガス量が短時間で最大となることを防ぐことができ、このエンジン始動時の排ガス中の黒煙の発生を抑えることができる。また、エンジン始動時に瞬間的にエンジンに大きな負荷がかかることを防ぐことができ、このようなエンジン始動時におけるエンジンストールの発生を防ぐことができる。
以下,本発明に係る建設機械のエンジン制御装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係るエンジン制御装置の第1実施形態が備えられる建設機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図である。この図1に示すように、本発明に係るエンジン制御装置の第1実施形態が備えられる建設機械、例えば油圧ショベルは、走行体1と、この走行体1上に配置される旋回体2と、この旋回体2に上下方向の回動可能に取り付けられるフロント作業機3とを備えている。
旋回体2は、前側位置に運転室4を備え、後側位置に重量バランスを確保するカウンタウエイト5を備えている。運転室4とカウンタウエイト5との間にはエンジン室6が備えられ、このエンジン室6内にはエンジン7と、このエンジン7によって駆動され、フロント作業機3を作動させる圧油を供給する油圧ポンプ8とを備えている。フロント作業機3は、旋回体2に回動可能に取り付けられるブーム9と、このブーム9の先端に回動可能に取り付けられるアーム10と、このアーム10の先端に回動可能に取り付けられるバケット11の他、ブーム9を作動させるブームシリンダ12、アーム10を作動させるアームシリンダ13、バケット11を作動させるバケットシリンダ14等の油圧アクチュエータを備えている。上述した油圧ポンプ8の吐出油は、上述の油圧アクチュエータ等に供給されるようになっている。
図2は本発明に係るエンジン制御装置の第1実施形態の要部構成を示す図、図3は図2に示す第1実施形態に備えられる積分ローパスフィルタの特性を示す図である。
図1に示した油圧ショベルに備えられる本発明に係るエンジン制御装置の第1実施形態は、図2に示すように、エンジン7の回転数を指示するエンジン回転数指示手段、例えばエンジンコントロールダイヤル15と、このエンジンコントロールダイヤル15から出力される指示回転数に基づいてエンジン目標回転数を演算するコントローラ、例えば車体コントローラ16と、この車体コントローラ16から出力されるエンジン目標回転数に応じたエンジン駆動制御信号を出力するエンジンコントローラ17と、このエンジンコントローラ17から出力されるエンジン駆動制御信号に応じてエンジン7を駆動する電子ガバナ等を含むエンジン駆動手段18とを含んでいる。上述した車体コントローラ16とエンジンコントローラ17は、例えば運転室4内に配置してある。
特に、この第1実施形態は、車体コントローラ16が、エンジン7の始動前にエンジンコントロールダイヤル15から定格回転数に相応する指示回転数が出力されている状態でエンジン7が始動されたとき、または、エンジン7の始動後直ちに定格回転数に相応する指示回転数が出力されたときに、エンジン7が始動してから所定の遅延時間の間は、エンジン目標回転数を、直ちにエンジンコントロールダイヤル15から出力される指示回転数に基づくエンジン目標回転数とせずに、所定の遅延時間とこの所定の遅延時間の間に徐々に増加するエンジン目標回転数との予め設定される関係に基づくエンジン回転数となるように調整し、所定の遅延時間の経過後に、エンジンコントロールダイヤル15で指示された定格回転数に相応する指示回転数に応じたエンジン目標回転数となるように調整するエンジン回転数調整手段、例えば積分ローパスフィルタ19を備えている。所定の遅延時間は、例えば数秒〜十数秒である。また、車体コントローラ16の外部に配置され、積分ローパスフィルタ19の設定値を変更可能な外部設定装置20を備えている。なお例えば今は、積分ローパスフィルタ19のエンジン始動後の時間(秒)とエンジン目標回転数(mm−1)との関係を示す特性が図3の特性A1となるように設定されている。
このように構成した第1実施形態は、エンジン7の始動前に、エンジンコントロールダイヤル15から例えば定格回転数2000回転(mm−1)に相応する指示回転数が出力されている状態で、エンジン7が始動されたときには、あるいは、エンジン7の始動後直ちにエンジンコントロールダイヤル15から定格回転数2000回転(mm−1)に相当する指示回転数が出力されたときには、所定の遅延時間終了後にエンジンコントロールダイヤル15の指示回転数に応じた目標回転数でエンジン7を駆動するために、すなわち、所定の遅延時間の終了後のエンジン7の目標回転数を定格回転数2000回転(mm−1)に決定するために、例えば車体コントローラ16で直ちに定格回転数2000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数が演算される。また同時に、所定の遅延時間の間に積分ローパスフィルタ19によって、図3の曲線を形成する特性A1に相応するエンジン目標回転数が演算される。この積分ローパスフィルタ19によって定格回転数2000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数が求められるまでの間、すなわち所定の遅延時間の間に、この積分ローパスフィルタ19で求められた徐々に増加するエンジン目標回転数が時間経過に伴って随時、車体コントローラ16からエンジンコントローラ17へ出力され、このエンジンコントローラ17は、このようにして積分ローパスフィルタ19で求められたエンジン目標回転数に相応するエンジン駆動制御信号を、エンジン駆動手段18に出力する。これによりエンジン7の現実の回転数は、所定の遅延時間の間、図3の特性A1に相応する回転数となる。
すなわち、図3の特性A1に応じて、エンジン7の回転数は例えばエンジン7が始動してから3秒後に1000回転(mm−1)、6秒後に1500回転(mm−1)、10秒後に1800回転(mm−1)のように、所定の遅延時間の間徐々に増加する。
所定の遅延時間に至って、積分ローパスフィルタ19によって定格回転数2000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数が求められると、例えばこの積分ローパスフィルタ19における処理は終了し、以降はエンジンコントロールダイヤル15の指示回転数に応じたエンジン目標回転数が車体コントローラ16で引き続き演算され、その演算されたエンジン目標回転数がエンジンコントローラ17に出力される。このエンジンコントローラ17から出力されるエンジン駆動制御信号によってエンジン駆動手段18が制御され、エンジン回転数がエンジンコントロールダイヤル15の指示回転数に応じた回転数となる。したがって、エンジン1によって油圧ポンプ8が駆動され、この油圧ポンプ8から吐出される圧油が、例えばブームシリンダ12、アームシリンダ13等の油圧アクチュエータに供給され、フロント作業機3による掘削作業等が実施される。
なお、図3の特性A4は、積分ローパスフィルタ19を備えない場合のエンジン始動後の時間(秒)とエンジン目標回転数の関係を示すものであり、このように積分ローパスフィルタ19を備えない場合には、エンジンコントロールダイヤル15が定格回転数2000回転(mm−1)を指示している状態でエンジン7を始動させたときには、車体コントローラ16で瞬時に定格回転数2000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数が演算され、この演算された高いエンジン目標回転数がエンジンコントローラ17に直ちに出力され、エンジン7はこの高いエンジン目標回転数で駆動されることになる。
作業効率や作業環境等を考慮して、積分ローパスフィルタ19の特性を変更させたい場合には、外部設定装置20によって積分ローパスフィルタ19の設定値を変更することにより、図3の特性A2,A3に示すように、上述した特性A1とは異なる特性とすることができ、エンジン7が始動してからの所定の遅延時間、すなわち数秒〜十数秒に至るまでの時間と、エンジン目標回転数との関係を変えることができる。
このように構成した第1実施形態は、車体コントローラ16が、エンジン7の始動前にエンジンコントロールダイヤル15から定格回転数に相応する指示回転数が出力されている状態でエンジン7が始動されたとき、または、エンジン7の始動後直ちに定格回転数に相応する指示回転数が出力されたときに、エンジン7が始動してから所定の遅延時間の間は、エンジン目標回転数を、直ちにエンジンコントロールダイヤル15で指示された定格回転数に相応する指示回転数に基づくエンジン目標回転数とせずに、この車体コントローラ16に備えられる積分ローパスフィルタ19によって、所定の遅延時間とこの所定の遅延時間の間に徐々に増加するエンジン目標回転数との予め設定される関係に基づくエンジン回転数となるように調整し、所定の遅延時間後、例えば数秒〜数十秒後に、エンジンコントロールダイヤル15で指示された指示回転数に応じたエンジン目標回転数となるように調整が行われることから、図3の特性A4で示すようなエンジン始動時におけるエンジン回転数の急激な上昇を抑えることができる。これにより、このエンジン始動時の排ガス量が短時間で最大となることを防ぐことができ、このエンジン始動時の排ガス中の黒煙の発生を抑えることができる。また、エンジン始動時に瞬間的にエンジン7に大きな負荷がかかることを防ぐことができ、このようなエンジン始動時におけるエンジンストールの発生を防ぐことができる。
図4は本発明の第2実施形態の要部構成を示す図、図5は図4に示す第2実施形態に備えられる関数設定手段で設定される関数関係を示す図である。
図4に示す第2実施形態も、エンジン7の始動前に、エンジンコントロールダイヤル15から例えば定格回転数2000回転(mm−1)に相応する指示回転数が出力されている状態で、エンジン7が始動されたときには、あるいは、エンジン7の始動後直ちにエンジンコントロールダイヤル15から定格回転数2000回転(mm−1)に相当する指示回転数が出力されたときには、所定の遅延時間終了後にエンジンコントロールダイヤル15の指示回転数に応じた目標回転数でエンジン7を駆動するために、すなわち、所定の遅延時間の終了後のエンジン7の目標回転数を定格回転数2000回転(mm−1)に決定するために、第1実施形態におけるのと同様に、例えば車体コントローラ16で直ちに定格回転数2000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数が演算されるが、このときエンジン目標回転数を、直ちに演算されたエンジン目標回転数とせずに、所定の遅延時間とこの所定の遅延時間の間に徐々に増加するエンジン目標回転数との予め設定される関係に基づくエンジン目標回転数となるように調整し、所定の遅延時間の経過後に、エンジンコントロールダイヤル15で指示された定格回転数に相応する指示回転数に基づくエンジン目標回転数となるように調整するエンジン回転数調整手段として、上述した第1実施形態に備えられる積分ローパスフィルタ19に代えて、車体コントローラ16に、複数の異なる関数関係が設定された関数設定手段21を設けるとともに、車体コントローラ16の外部に配置され、関数設定手段21で設定された図5に示す関数関係B1,B2,B3のいずれか1つを選択可能な関数選択手段22を設けた構成にしてある。
関数設定手段21で設定される関数関係B1〜B3のうちの関数関係B1は、例えばエンジン始動時に瞬間的に低回転数である1200回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与え、その後の約9秒間は、この1200回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与え、上述の約9秒経過後に、瞬間的に定格回転数2000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与える関数関係に設定してある。すなわち、遅延時間9秒の間に、エンジン目標回転数を段階的に定格回転数2000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数まで増加させる関数関係に設定してある。
関数関係B2は、例えばエンジン始動時に瞬間的に低回転数である1000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与え、その後の約7秒間は、1000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与え、その約7秒間の経過後に瞬間的に比較的低い回転数である1500回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与え、その後の約4秒間は、この1500回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与え、上述の約4秒間の経過後に瞬間的に定格回転数2000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与える関数関係に設定してある。すなわち、遅延時間約11秒の間に、エンジン目標回転数を段階的に定格回転数2000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数まで増加させる関数関係に設定してある。
関数関係B3は、例えばエンジン始動時に瞬間的に低回転数である800回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与え、その約3秒間は、この800回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与え、その約3秒間の経過後に瞬間的に比較的低い回転数である1500回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与え、その後の約4秒間は、この1500回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与え、上述の約4秒間の経過後に定格回転数2000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数を与える関数関係に設定してある。すなわち、遅延時間約7秒の間に、エンジン目標回転数を段階的に定格回転数2000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数まで増加させる関数関係に設定してある。
なお、図5中特性A4は、関数設定手段21を備えない場合のエンジン始動後の時間(秒)とエンジン目標回転数(mm−1)の関係を示すもので、図3に示した特性A4と同じである。
関数選択手段22によって、関数関係B1〜B3のいずれかを選択するかは、作業効率や作業環境等を考慮して決められる。その他の構成は、上述した第1実施形態におけるのと同等である。
このように構成した第2実施形態も、上述した第1実施形態におけるのとほぼ同様に、エンジン7の始動前にエンジンコントロールダイヤル15から定格回転数に相応する指示回転数が出力されている状態でエンジン7が始動されたとき、または、エンジン7の始動後直ちに定格回転数に相応する指示回転数が出力されたときに、エンジン7が始動してから直ちにエンジンコントロールダイヤル15で指示された定格回転数に相応する指示回転数に基づくエンジン目標回転数とせずに、所定の遅延時間とこの所定の遅延時間の間に徐々に増加するエンジン目標回転数との予め設定される例えば関数設定手段21の関数関係B1に基づくエンジン目標回転数となるように調整され、所定の遅延時間後、例えば9秒後にエンジンコントロールダイヤル15で指示された指示回転数に応じたエンジン目標回転数となるように調整が行われることから、図5の特性A4で示すようなエンジン始動時におけるエンジン回転数の急激な上昇を抑えることができる。これによって、上述した第1実施形態におけるのと同等の作用効果を得ることができる。
なお、エンジン始動後、9秒が経過し、関数設定手段21における例えば関数関係B1に応じたエンジン目標回転数が、定格回転数2000回転(mm−1)となると、以降はエンジンコントロールダイヤル15の指示回転数に応じたエンジン目標回転数が車体コントローラ16で演算され、その演算されたエンジン目標回転数がエンジンコントローラ17に出力される。これに伴う各動作は、上述した第1実施形態におけるのと同等である。
上述した第1実施形態に備えられる外部設定装置20は、車体コントローラ16の積分ローパスフィルタ19の調整値を変更可能なものであるが、この外部設定装置20に、エンジン7の始動時における積分ローパスフィルタ19の演算を無効にして、エンジン7の始動時に図3の特性A4で示すエンジンコントロールダイヤル15の指示回転数に基づいて演算されたエンジン目標回転数を、エンジンコントローラ17に直ちに出力させる無効設定部を備えた構成にしてもよい。このように構成したものでは、外部設定装置20に備えられる無効設定部を選択することにより、エンジン7の始動時に、排ガスの関係を考慮するよりも速い操作の実現を優先させたい場合に対処することができる。
同様に、上述した第2実施形態に備えられる関数選択手段22は、車体コントローラ16の関数設定手段21で設定される複数の関数関係のうちのいずれか1つを選択可能なものであるが、この関数選択手段22に、エンジン7の始動時において関数設定手段21で設定される関数関係を全て無効にして、図5の特性A4で示すエンジンコントロールダイヤル15の指示回転数に基づいて演算されたエンジン目標回転数を、エンジンコントローラ17に直ちに出力させる無効選択部を備えた構成にしてもよい。このように構成したものも、関数設定手段22に備えられる無効選択部を選択することにより、エンジン7の始動時に、排ガスの関係を考慮するよりも速い操作の実現を優先させたい場合に対処することができる。
また、上記各実施形態では、車体コントローラ16に備えられる積分ローパスフィルタ19、あるいは関数設定手段21によって、エンジン7の始動時におけるエンジン目標回転数を所定の遅延時間、すなわち数秒〜十数秒の間に徐々に、定格回転数2000回転(mm−1)に相応するエンジン目標回転数まで増加させるように構成してあるが、エンジン7の始動時以外であっても、例えばフロント作業機3等による作業中であっても、エンジン7の回転数の変化が大きくなるような場合には、その大きな変化を検出することに伴って、上述した積分ローパスフィルタ19におけるのと同等の演算を行ってエンジン目標回転数を求めて、その求めたエンジン目標回転数を所定の遅延時間の間に随時エンジンコントローラ17に出力し、あるいは上述した関数設定手段21で設定される複数の関数関係のうちのいずれか1つを選択して、その関数関係に応じてエンジン目標回転数を求めて、その求めたエンジン目標回転数を所定の遅延時間の間に随時エンジンコントローラ17に出力するようにしてもよい。このように構成したものは、操作性は一時的に低下するものの、作業中のエンジン7の回転数の急激な上昇を抑えることができ、排ガス量が短時間で最大となること、及び排ガス中に黒煙が発生することを抑えることができる。また、瞬間的にエンジン7に大きな負荷がかかって、エンジンストールを発生することも防ぐことができる。
本発明に係るエンジン制御装置の第1実施形態が備えられる建設機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図である。 本発明に係るエンジン制御装置の第1実施形態の要部構成を示す図である。 図2に示す第1実施形態に備えられる積分ローパスフィルタの特性を示す図である。 本発明の第2実施形態の要部構成を示す図である。 図4に示す第2実施形態に備えられる関数設定手段で設定される関数関係を示す図である。
符号の説明
2 旋回体
3 フロント作業機
4 運転室
7 エンジン
8 油圧ポンプ
15 エンジンコントロールダイヤル(回転数指示手段)
16 車体コントローラ
17 エンジンコントローラ
18 エンジン駆動手段
19 積分ローパスフィルタ(エンジン回転数調整手段)
20 外部設定装置
21 関数設定手段(エンジン回転数調整手段)
22 関数選択手段

Claims (5)

  1. エンジンと、油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動する作業機とを有する建設機械に備えられ、上記エンジンの定格回転数を含む回転数を指示するエンジン回転数指示手段と、このエンジン回転数指示手段で指示された指示回転数に基づいてエンジン目標回転数を演算するコントローラとを備えた建設機械のエンジン制御装置において、
    上記コントローラが、上記エンジン始動前に上記エンジン回転数指示手段から上記定格回転数に相応する指示回転数が出力されている状態で上記エンジンが始動されたとき、または、上記エンジンの始動後直ちに上記定格回転数に相応する指示回転数が出力されたときに、上記エンジンが始動してから所定の遅延時間の間は、エンジン目標回転数を直ちに上記エンジン回転数指示手段で指示された上記定格回転数に相応する指示回転数に基づくエンジン目標回転数とせずに、上記所定の遅延時間とこの所定の遅延時間の間に徐々に増加するエンジン目標回転数との予め設定される関係に基づくエンジン目標回転数となるように調整するとともに、上記所定の遅延時間の経過後に上記エンジン回転数指示手段で指示された上記指示回転数に応じた上記エンジン目標回転数となるように調整するエンジン回転数調整手段を有することを特徴とする建設機械のエンジン制御装置。
  2. 上記請求項1記載の発明において、
    上記エンジン回転数調整手段が、積分ローパスフィルタから成ることを特徴とする建設機械のエンジン制御装置。
  3. 上記請求項2記載の発明において、
    上記コントローラの外部に配置され、上記積分ローパスフィルタの設定値を変更可能な外部設定装置を備えたことを特徴とする建設機械のエンジン制御装置。
  4. 上記請求項1記載の発明において、
    上記エンジン回転数調整手段が、複数の異なる関数関係が設定された関数設定手段から成ることを特徴とする建設機械のエンジン制御装置。
  5. 上記請求項4記載の発明において、
    上記コントローラの外部に配置され、上記関数設定手段で設定された複数の関数関係のうちのいずれか1つを選択可能な関数選択手段を備えたことを特徴とする建設機械のエンジン制御装置。
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