JP4825558B2 - 搬送方向と同方向の強度が軟弱な板状体の定規出し方法及び定規出し装置 - Google Patents

搬送方向と同方向の強度が軟弱な板状体の定規出し方法及び定規出し装置 Download PDF

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Description

本発明は、搬送方向と同方向の強度が軟弱な板状体の定規出し方法及び定規出し装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に開示される如く、搬送機構によって板状体を搬送する際に、搬送機構の搬送方向下手側に備えた定規部材に、板状体の先端を当接させて、該板状体の先端側の定規出しを行う技術が、種々の分野で汎用されているが、斯様に単純な構成によると、例えばベニヤ単板を繊維方向と直交方向に搬送する場合の如く、板状体の搬送方向と同方向の強度が軟弱な場合には、定規部材に当接した板状体の先端近傍が座屈する現象が発生し易く、適確な定規出しが行い得ない欠点があった。
そこで、板状体の搬送に用いる搬送機構を左右各別に駆動可能に分離すると共に、板状体の先端が定規部材に当接する直前に、搬送機構の駆動を左右各別に断って、減速状態とした板状体の先端を、定規部材に当接させる構成を採ることにより、板状体の先端近傍の座屈を回避せんとする改良技術が、特許文献2に提案されている。
また更に、板状体の搬送に用いる搬送機構を駆動する駆動装置内へ、作動時にスリップを許容して駆動力を緩慢に供給する間歇駆動機構を介在させ、板状体の先端が定規部材に当接するよりも幾分前に、一旦搬送機構の駆動を断って、搬送機構を一時停止させてから、改めて搬送機構の駆動を再開し、作動直後に於ける、通常搬送速度以下の低速度にて、板状体の先端を、定規部材に当接させる構成を採ることにより、板状体の先端近傍の座屈を回避せんとする改良技術が、特許文献3に提案されている。
実公昭60−30008号公報 特公昭63−37016号公報 特公平6−62230号公報
前記特許文献2・特許文献3に開示された改良技術は、いずれも、通常の搬送速度よりも低速度を以って、板状体の先端を、定規部材に当接させることにより、定規部材に対する板状体の先端の衝突を緩衝して、衝突に起因する座屈の回避を図るもので、先記特許文献1に開示された汎用技術に比べれば、相応に有効な技術ではあったが、斯様な定規出し手段に於て、板状体の重量の変動に伴う慣性力の増減や、当初の板状体の搬送姿勢の良否等に拘わりなく、常に適確な定規出しを行う為には、板状体の一部の先端が定規部材に当接した後も、少なくとも若干の駄目押し期間だけは(必要に応じては、搬送機構と板状体とが比較的容易にスリップし得る構成を採って、永続的に)、板状体の搬送を継続することが必要であることから、搬送方向と同方向の強度が通例よりも一段と軟弱な板状体が混在した場合には、衝突以外の要因による座屈、即ち、前記搬送の継続に起因して座屈が発生し易い欠陥があり、適確な定規出しを恒常的に行うには未だ不十分な実状であった。
本発明は、前記改良技術の欠陥をも補完すべく開発したものであり、具体的には、搬送機構の搬送方向下手側に備えた定規部材に、搬送機構によって搬送する板状体の先端を当接させて、板状体の定規出しを行うに際し、定規部材に当接した板状体の先端近傍が所定限度以上の高さに座屈した場合に限っては、板状体の先端が、定規部材の位置から搬送機構の搬送方向上手側へ所定距離隔てた、所定の隔離位置に至るまで、板状体を一旦逆向きに搬送すべく、搬送機構を逆転駆動させた後に、搬送機構を停止させ、次いで、板状体を前記所定距離だけ搬送するに足る短期間だけ、再び搬送機構を正転駆動させることによって、板状体の先端を定規部材に当接させ、定規出しを行うことを特徴とする搬送方向と同方向の強度が軟弱な板状体の定規出し方法(請求項1)を提案する。
また、前記定規出し方法の実施に用いる装置として、板状体を搬送する搬送機構と、搬送機構の搬送方向下手側に位置する定規部材とを備え、更に板状体の先端が定規部材の位置に到達したか否かを検出する到達検出部材と、定規部材に当接した板状体の先端近傍が所定限度以上の高さに座屈したか否かを判別する座屈判別部材と、前記到達検出部材の検出信号及び座屈判別部材の判別信号に基づいて、定規部材に当接した板状体の先端近傍が所定限度以上の高さに座屈した場合に限っては、板状体の先端が、定規部材の位置から搬送機構の搬送方向上手側へ所定距離隔てた、所定の隔離位置に至るまで、板状体を一旦逆向きに搬送すべく、搬送機構を逆転駆動させた後に、搬送機構を停止させ、次いで、板状体を前記所定距離だけ搬送するに足る短期間だけ、再び搬送機構を正転駆動させるように、搬送機構の作動を制御する制御機構とを備えたことを特徴とする定規出し装置(請求項2)と、ベルトコンベアを搬送機構として用いて成る請求項2記載の定規出し装置(請求項3)と、ロールコンベアを搬送機構として用いて成る請求項2記載の定規出し装置(請求項4)とを提案する。
前記請求項1に係る発明の定規出し方法によると、原則的には、先記汎用技術や改良技術に準じて、常法通りの適確性で定規出しが行い得るのは勿論のこと、仮に何等かの要因によって、例外的に、板状体の先端近傍が所定限度以上の高さに座屈した場合には、先述の如く板状体を一旦逆向きに搬送することにより、座屈した板状体の先端近傍を元通りに平坦化させ、次いで、決して再び座屈が発生することの無い距離だけ、板状体を正規の搬送方向に搬送することによって、板状体の先端を定規部材に当接させるので、座屈が確実に解消される結果となり、総じて、適確な定規出しを恒常的に行うことが可能となる。
また、請求項2・請求項3及び請求項4に係る発明の定規出し装置を用いれば、前記定規出し方法を支障なく実施することができる。
以下、本発明を図面に例示した実施の一例と共に更に詳述するが、装置を構成する機構や部材の形態については、図示した形態に限定するものではなく、既知の種々の形態を含め適宜設計変更して差支えない。因に、板状体と係合する搬送機構の接触面の摩擦係数については、定規出しの容易性からすると、小さいほうが好ましいが、搬送の適確性からすると、過剰に小さいのは好ましくなく、総合的に勘案すると、搬送に支障が生じない範囲内で可及的に小さいのが望ましい。また、定規部材の接触面の摩擦係数についても、同様に小さいほうが好ましいが、先記特許文献1に開示されるロール状の定規部材の如く、回転自在式の定規部材であれば、回転抵抗を可及的に小さくする方がより適切である。
図1は、本発明に係る定規出し装置の側面概略説明図であり、図2は、図1に例示した定規出し装置の平面概略説明図であり、図3乃至図8は、図1及び図2に例示した定規出し装置の側面作動説明図である。図中、Aは、搬送機構を構成するベルトコンベアであって、複数条の搬送ベルト1a、プーリ1b、回転軸1c、ロータリエンコダ1d等から成り、後述する制御機構Eの制御を得て、原則的には、サーボモータ・クラッチ&ブレーキ付モータ等から成る駆動源2を介して、図示矢印aで示す向きに正転駆動せしめられ、搬送方向と同方向の強度が軟弱な矩形の板状体3を矢印aで示す向きに搬送するが、特定所要時に限っては、例外的に短期間だけ、図示矢印bで示す向きに逆転駆動せしめられ、板状体3を矢印bで示す向きに逆送させる。
Bは、定規部材を構成する起伏式のストッパであって、前記ベルトコンベアAの搬送方向と直交方向に配設された左右一対の止め板4a・4b、回動軸4c等から成り、後述する制御機構Eの制御を得て、常態に於ては、流体シリンダ等から成る作動部材5を介して、実線で示す位置に起立せしめられ、ベルトコンベアAによって搬送される板状体3の先端に当接して、該板状体3の搬送を阻止し、板状体3の先端側を定規出しする。また、制御機構Eの制御を得て、所要時に、作動部材5を介して、点線で示す位置に転倒せしめられる。
Cは、到達検出部材を構成する非接触式の到達検出器であって、前記ストッパBを構成する左右一対の止め板4a・4bの夫々の近傍に配設された2個の反射型光センサ6a、6bから成り、板状体3の先端が、ストッパBを構成する左右一対の止め板4a・4bの位置に到達したか否かを各別に検出して、後述する制御機構Eに検出信号を発信すると共に、一旦止め板4a・4bに当接した板状体3の先端が、板状体3の逆送に伴って、止め板4a・4bから離れた場合には、検出信号の発信を停止する。
Dは、座屈判別部材を構成する非接触式の座屈判別器であって、前記ベルトコンベアAの搬送ベルト1aよりも所望高さだけ上方の左右両側部であり、且つ前記ストッパBよりも搬送方向の若干上手側に在って、ストッパBに対して幾分斜めの非平行状に配設された投光管7aと受光管7bとから成り、ストッパBに当接した板状体3の先端近傍が所定限度以上の高さに座屈したか否かを判別して、後述する制御機構Eに判別信号を発信する。
Eは、制御機構であって、原則的には、板状体3を矢印aで示す向きに搬送し、その先端を定規部材であるストッパBに当接させて、板状体3の先端側の定規出しを行うべく、駆動源2を介して、ベルトコンベアAを図示矢印aで示す向きに正転駆動させるが、前記到達検出器Cの検出信号及び座屈判別器Dの判別信号に基づいて、ストッパBに当接した板状体3の先端近傍が所定限度以上の高さに座屈した場合に限っては、板状体3の先端が、ストッパBの位置UからベルトコンベアAの搬送方向上手側へ所定距離L隔てた、所定の隔離位置Vに至るまで、板状体3を一旦逆向きに搬送すべく、ベルトコンベアAを逆転駆動させた後に、ベルトコンベアAを停止させ、次いで、板状体3を前記所定距離Lだけ搬送するに足る短期間だけ、再びベルトコンベアAを正転駆動させるように、ベルトコンベアAの作動を制御する。また併せて、常態に於ては、前記ストッパBを実線で示す位置に起立させるべく、作動部材5の作動を制御すると共に、必要に応じて、ストッパBを点線で示す位置に転倒させるべく、作動部材5の作動を制御する。
本発明に係る定規出し装置は、例えば述上の如く構成するものであって、図1・図2に例示する如く、ベルトコンベアAによって板状体3を矢印aで示す向きに搬送すると、やがて図3に例示する如く、板状体3の先端がストッパBを構成する左右一対の止め板4a・4bの双方に当接することによって、板状体3の先端側が定規出しされるが、その際、通常の多くの場合は、板状体3の先端近傍は所定限度以上の高さに座屈せず、座屈判別器Dから判別信号が発信されないので、定規出しが適確に行われたことが判明する。そこで、制御機構Eは、図4に例示する如く、ストッパBを構成する左右一対の止め板4a・4bを実線で示す位置に転倒させるよう、作動部材5の作動を制御し、ベルトコンベアAによる板状体3の搬送を継続(再開)させる。
因に、板状体の先端側が定規に当接した後の搬送機構の制御については、従前と同様に所望の態様を採ることが可能である。即ち、板状体の先端側が定規部材に当接してからも、若干の駄目押し期間だけは搬送機構の駆動を継続した後に、図3に例示する如く、一旦、駆動を休止する態様の他に、搬送機構と板状体とが比較的容易にスリップし得るようにして、後述する例外的な場合を除いては、連続的に駆動を継続する態様を採っても差支えない。但し、連続的に駆動を継続する態様を採る場合には、搬送速度よりも速くストッパを転倒させるのが好ましい。また、後述する如く、定規出しを終えた板状体を、搬送機構の搬送方向と異なる方向へ移送する構成を採る場合には、搬送機構と板状体との係合の均等化からして、一旦、搬送機構の駆動を休止する態様を採るのが好ましい。
また一方、何等かの原因によって、仮に図5に例示する如く、板状体3の先端近傍が所定限度以上の高さに座屈したとすると、座屈判別器Dから判別信号が発信されるので、制御機構Eは、図6に例示する如く、板状体3の先端が、ストッパBの位置UからベルトコンベアAの搬送方向上手側へ所定距離L隔てた、所定の隔離位置Vに至るまで、板状体3を一旦逆向きに搬送するように、ベルトコンベアAを逆転駆動させた後に、ベルトコンベアAを停止させ、次いで、図7に例示する如く、板状体3を前記所定距離Lだけ搬送するに足る短期間だけ、再びベルトコンベアAを正転駆動させるように、駆動源2を介して、ベルトコンベアAの作動を制御するので、この場合も結果的に、定規出しが適確に行われる。そこで更に、制御機構Eは、図8に例示する如く、ストッパBを構成する左右一対の止め板4a・4bを実線で示す位置に転倒させるよう、作動部材5の作動を制御すると共に、ベルトコンベアAによる板状体3の搬送を再開させるよう、駆動源2の作動を制御する。
尚、述上の如く板状体を所定距離だけ逆向きに搬送してから、再び所定距離だけ正規の方向に搬送するに際し、必要となる搬送機構の駆動量を制御する手段としては、例えば制御機構内に、到達検出器の検出信号の有無に関連して作動するタイマ等の時限機器を備えて、時間で以って制御する手段も挙げられるが、精度の良さからすると、前記実施例の如く、搬送機構(ベルトコンベア)にロータリエンコダ等のセンサを付設して、搬送機構の実動距離に基づいて制御する手段の方が、一段と適切であり、或は図示は省略したが、前記実施例の到達検出器(反射型光センサ)と同種の逆送検出器を、所定の隔離位置に関連させて備え、該逆送検出器の検出信号に基づいて制御する手段でも差支えない。
また、前記実施例に於ては、定規出しを終えた板状体を、再び当初の搬送方向と同方向へ搬送する構成としたが、定規出しを終えた板状体の移送方向は、前記実施例の態様に限るものではなく、図示は省略したが、例えば前記実施例に於けるベルトコンベアのベルトと交差する位置に、ロールコンベアを昇降自在に備え、ベルトコンベアのベルトの上方に上昇させたロールコンベアに定規出しを終えた板状体を移乗させて、ベルトコンベアの搬送方向と直交方向に板状体を移送する態様、或は例えば前記実施例に於けるベルトコンベアの上方に、吸着移載機構を昇降及び旋回自在に備え、定規出しを終えた板状体を吸着移載機構によって吸着上昇させると共に、吸着移載機構を180度旋回させて、ベルトコンベアの反対側(吸着移載機構を間に介在させた反対側)に設定した堆積位置に板状体を移載する態様等々、既知の種々の態様を含め適宜設計変更して差支えない。
また、述上の如く、定規出しを終えた板状体の移送方向を、当初の搬送方向と同方向以外の方向に設定する場合には、必ずしも定規部材を搬送機構の下方へ退避させる必要はなく、後述する異なる実施例の如く、定置型の定規部材を用いることも可能であるが、たとえ定規出しを終えた板状体の移送方向を、当初の搬送方向と同方向以外の方向に設定する場合であっても、必要に応じては、定規部材を退避可能に備えて、定規出しを終えた板状体を移送する際の、板状体と定規部材との無用な接触を回避するようにしても差支えない。
また、前記実施例に於ては、搬送機構の搬送形態・搬送速度について格別に規定していないが、必要に応じては、先記特許文献2・特許文献3に開示される技術の併用も可能であって、例えば搬送機構を左右各別に駆動可能に分離すると共に、板状体の先端が定規部材に当接する直前に、搬送機構の駆動を左右各別に断って、減速状態とした板状体の先端を、定規部材に当接させたり、或は例えば板状体の先端が定規部材に当接するよりも幾分前に、一旦搬送機構の駆動を断って、搬送機構を一時停止させてから、改めて搬送機構の駆動を再開し、作動直後に於ける、通常搬送速度以下の低速度にて、板状体の先端を、定規部材に当接させたりする構成を付加しても差支えない。
次に、図9は、菱形の板状体の定規出しに用い得る、本発明に係る定規出し装置の異なる実施例の側面概略説明図であり、図10は、図9に例示した定規出し装置の平面概略説明図であである。また、図11乃至図15は、図9及び図10に例示した定規出し装置の側面作動説明図である。図中、A1は、搬送機構を構成するロールコンベアであって、複数本の搬送ロール8a、プーリ8b、連結ベルト8c、ロータリエンコダ8d等から成り、後述する制御機構E1の制御を得て、原則的には、サーボモータ・クラッチ&ブレーキ付モータ等から成る駆動源9を介して、図示矢印aで示す向きに正転駆動せしめられ、搬送方向と同方向の強度が軟弱な菱形の板状体3aを矢印aで示す向きに搬送するが、特定所要時に限っては、例外的に短期間だけ、図示矢印bで示す向きに逆転駆動せしめられ、板状体3aを矢印bで示す向きに逆送させる。因に、図示例の板状体は、矩形のベニヤ単板の複数枚を予め縦矧してから菱形に成形したものである。
B1は、定規部材を構成する回転式のストッパであって、前記ロールコンベアA1の搬送方向の下手側へ回転自在に定置配設された定規ロール10から成り、ロールコンベアA1によって搬送される板状体3aの先端に当接して、該板状体3aの搬送を阻止し、板状体3aの先端側を定規出しする。
C1は、到達検出部材を構成する非接触式の到達検出器であって、前記ストッパB1を構成する定規ロール10の近傍に配設された反射型光センサ11から成り、板状体3aの先端が、ストッパB1を構成する定規ロール10の位置に到達したか否かを検出して、後述する制御機構E1に検出信号を発信すると共に、一旦定規ロール10に当接した板状体3aの先端が、板状体3aの逆送に伴って、定規ロール10から離れた場合には、検出信号の発信を停止する。
D1は、座屈判別部材を構成する接触式の座屈判別器であって、前記ロールコンベアA1の搬送ロール8aよりも所望高さだけ上方であり、且つ前記ストッパB1よりも搬送方向の若干上手側に位置するリミットスィッチ12から成り、ストッパB1に当接した板状体3aの先端近傍が所定限度以上の高さに座屈したか否かを判別して、後述する制御機構Eに判別信号を発信する。
E1は、制御機構であって、原則的には、板状体3aを矢印aで示す向きに搬送し、その先端をストッパB1に当接させて、板状体3aの先端側の定規出しを行うべく、駆動源9を介して、ロールコンベアA1を図示矢印aで示す向きに正転駆動させると共に、到達検出器C1の検出信号に基づき、ストッパB1に板状体3aの先端が当接した場合には、板状体3aの片方の側面が、後述するストップガイドFに確実に当接するまで、板状体3aが横滑りするに足る時間的な余裕を持って、ロールコンベアA1の駆動を停止させる。また、到達検出器C1の検出信号及び座屈判別器D1の判別信号に基づいて、ストッパB1に当接した板状体3aの先端近傍が所定限度以上の高さに座屈した場合に限っては、板状体3aの先端が、ストッパB1の位置XからロールコンベアA1の搬送方向上手側へ所定距離L1隔てた、所定の隔離位置Yに至るまで、板状体3aを一旦逆向きに搬送すべく、ロールコンベアA1を逆転駆動させた後に、ロールコンベアA1を停止させ、次いで、板状体3aを前記所定距離L1だけ搬送するに足る短期間だけ、再びロールコンベアA1を正転駆動させるように、ロールコンベアA1の作動を制御する。
Fは、補助定規部材を兼ねる規制部材を構成する回転式のストップガイドであって、前記ロールコンベアA1の片方の側部に在って、ロールコンベアA1の搬送方向と平行状に、而も夫々回転自在に定置配設された2個のガイドロール13・13aから成り、ロールコンベアA1によって搬送される板状体3aの先端が、ストッパB1に当接するのに伴って、板状体3aが前記ロールコンベアA1の片方の側部へ横滑りした際に、板状体3aの片方の側面に当接して、板状体3aがロールコンベアA1の片方の側部へ横滑りすることを、一定限度以内に留めるよう規制する。
本発明に係る定規出し装置は、例えば斯様に構成することも可能であり、図9・図10に例示する如く、ロールコンベアA1によって板状体3aを矢印aで示す向きに搬送すると、やがて図11に例示する如く、板状体3aの先端がストッパB1を構成する定規ロール10に当接するが、板状体3aの片方の側面とストップガイドFを構成する2個のガイドロール13・13aとの間に隙間がある限り、板状体3aは該位置に留まらず、更に僅かだけ矢印aで示す向きに継続搬送されつつ、ロールコンベアA1の片方の側部へ横滑りする。そして、図12に例示する如く、板状体3aの先端が定規ロール10に当接し、而も板状体3aの片方の側面が2個のガイドロール13・13aに当接する状態に至ると、板状体3aがそれ以上搬送されることはなく、先端側が定規出しされるので、制御機構E1の制御を得て、ロールコンベアA1の駆動が停止される。その際、通常の多くの場合は、板状体3aの先端近傍は所定限度以上の高さに座屈せず、座屈判別器D1から判別信号が発信されないので、定規出しが適確に行われたことが判明する。
他方、何等かの原因によって、仮に図13に例示する如く、板状体3aの先端近傍が所定限度以上の高さに座屈したとすると、座屈判別器D1から判別信号が発信されるので、制御機構E1は、図14に例示する如く、板状体3aの先端が、ストッパB1の位置XからロールコンベアA1の搬送方向上手側へ所定距離L1隔てた、所定の隔離位置Yに至るまで、板状体3aを一旦逆向きに搬送するように、ロールコンベアA1を逆転駆動させた後に、ロールコンベアA1を停止させ、次いで、図15に例示する如く、板状体3aを前記所定距離L1だけ搬送するに足る短期間だけ、再びロールコンベアA1を正転駆動させるように、駆動源9を介して、ロールコンベアA1の作動を制御するので、この場合も結果的に、定規出しが適確に行われる。
尚、定規出しを終えた板状体は、図示しない適宜の手段を用いて、ロールコンベアの上方へ取出すと共に、所望の場所へ移動すれば差支えなく、或は図示は省略したが、必要に応じては、先記実施例に準じて、ストッパを構成する定規ロールを、ロールコンベアの搬送面に対して出没自在に備え、常態に於て、ロールコンベアの搬送面よりも上に突出させると共に、定規出しを終えた後で、ロールコンベアの搬送面よりも下に没入させ、ロールコンベアによる搬送を再開させることによって、当初の搬送方向と同方向に継続搬送するようにしても差支えない。
また更に別の実施例としては、例えば図16に例示する如く、前記図9・図10の実施例に於ける到達検出器C1に代えて、前記図9・図10の実施例に於ける反射型光センサ11に対して搬送方向の左右の対称的な位置に、同様の反射型光センサ14を別途に追加配備して成る到達検出器C2を備えると共に、前記図9・図10の実施例に於けるストップガイドFに代えて、前記図9・図10の実施例に於けるガイドロール13・13aに対して搬送方向の左右の対称的な位置に、同様のガイドロール15・15aを別途に追加配備して成るストップガイドF1を備える構成を採る装置が挙げられ、斯様な構成を採る装置によれば、実線及び点線で示す如く左右対称状に向きが異なる菱形の板状体3a・3bの定規出しを交互に行うことも可能であり、例えば「斜行型単板積層材の製造方法」(特許第3729410号公報)に開示される如き斜行型単板積層材の製造など、左右対称状に向きが異なる菱形の板状体を、交互に重ね合わせて積層する接着する場合などに適用するのに好都合である。
無論、前記各実施例に於ける定規ロール及びガイドロールの配設数については、図示した配設数に限るものではなく、必要に応じて、加増して差支えなく、更に、前記図16の実施例に順ずる構成を採る場合については、必要に応じて、定規ロール及び/又はガイドロールを、左右各別に、搬送機構の搬送面に対して出没自在とする構成を採っても差支えない。
尚、定規部材の位置と所定の隔離位置との所定距離について言及すると、所定距離があまり過少(例えば数mm程度)である場合には、板状体の座屈が、当初の搬送姿勢と同様の状態にまで展ばされたか否か判然としない虞があるので、あまり過少なのは不適当であり、好ましくは1Cm以上(より好ましくは数Cm程度)とするのが実用的である。また、許容し得る座屈の高さについては、必要とする定規出しの精度、板状体の性状、定規部材の配設条件等に適応させるべく、実験に基づいて定めるのが実用的である。
以上明らかな如く、本発明によれば、搬送方向と同方向の強度が通例通り軟弱な板状体については、従前と同様に、格別支障なく安定的に定規出し処理を行うことができるのは勿論のこと、搬送方向と同方向の強度が通例よりも一段と軟弱な板状体が混在し、該通例よりも一段と軟弱な板状体の先端が座屈した場合であっても、適切に処置して適確な定規出し処理を行うことができるので、産業上の実用性は甚大であり、無論、必要に応じては、処理する全ての板状体が、通例よりも一段と軟弱であって、各枚毎に先端近傍が座屈する場合であっても、都度適切に処置して適確な定規出し処理を行うことができる。
本発明に係る定規出し装置の側面概略説明図である。 図1に例示した定規出し装置の平面概略説明図である。 図1及び図2に例示した定規出し装置の側面作動説明図である。 図1及び図2に例示した定規出し装置の側面作動説明図である。 図1及び図2に例示した定規出し装置の側面作動説明図である。 図1及び図2に例示した定規出し装置の側面作動説明図である。 図1及び図2に例示した定規出し装置の側面作動説明図である。 図1及び図2に例示した定規出し装置の側面作動説明図である。 本発明に係る定規出し装置の異なる実施例の側面概略説明図である。 図9に例示した定規出し装置の平面概略説明図である。 図9及び図10に例示した定規出し装置の平面作動説明図である。 図9及び図10に例示した定規出し装置の平面作動説明図である。 図9及び図10に例示した定規出し装置の側面作動説明図である。 図9及び図10に例示した定規出し装置の平面作動説明図である。 図9及び図10に例示した定規出し装置の平面作動説明図である。 本発明に係る定規出し装置の更に別の実施例の平面概略説明図である。
符号の説明
A :ベルトコンベア
A1 :ロールコンベア
B :起伏式のストッパ
B1 :回転式のストッパ
C・C1・C2 :非接触式の到達検出器
D :非接触式の座屈判別器
D1 :接触式の座屈判別器
E・E1 :制御機構
F・F1 :回転式のストップガイド
L・L1 :所定距離
U・X :定規部材の位置
V・Y :所定の隔離位置
1a :搬送ベルト
2・9 :駆動源
3 :矩形の板状体
3a・3b :菱形の板状体
4a・4b :止め板
5 :作動部材
6a・6b・11・14 :反射型光センサ
8a :搬送ロール
10 :定規ロール
12 :リミットスイッチ
13・13a・15・15a :ガイドロール

Claims (4)

  1. 搬送機構の搬送方向下手側に備えた定規部材に、搬送機構によって搬送する板状体の先端を当接させて、板状体の定規出しを行う定規出し方法であって、定規部材に当接した板状体の先端近傍が所定限度以上の高さに座屈した場合に限っては、板状体の先端が、定規部材の位置から搬送機構の搬送方向上手側へ所定距離隔てた、所定の隔離位置に至るまで、板状体を一旦逆向きに搬送すべく、搬送機構を逆転駆動させた後に、搬送機構を停止させ、次いで、板状体を前記所定距離だけ搬送するに足る短期間だけ、再び搬送機構を正転駆動させることによって、板状体の先端を定規部材に当接させ、定規出しを行うことを特徴とする搬送方向と同方向の強度が軟弱な板状体の定規出し方法。
  2. 板状体を搬送する搬送機構と、搬送機構の搬送方向下手側に位置する定規部材とを少なくとも備え、搬送機構によって搬送する板状体の先端を定規部材に当接させて、板状体の定規出しを行う定規出し装置であって、板状体の先端が定規部材の位置に到達したか否かを検出する到達検出部材と、定規部材に当接した板状体の先端近傍が所定限度以上の高さに座屈したか否かを判別する座屈判別部材と、前記到達検出部材の検出信号及び座屈判別部材の判別信号に基づいて、定規部材に当接した板状体の先端近傍が所定限度以上の高さに座屈した場合に限っては、板状体の先端が、定規部材の位置から搬送機構の搬送方向上手側へ所定距離隔てた、所定の隔離位置に至るまで、板状体を一旦逆向きに搬送すべく、搬送機構を逆転駆動させた後に、搬送機構を停止させ、次いで、板状体を前記所定距離だけ搬送するに足る短期間だけ、再び搬送機構を正転駆動させるように、搬送機構の作動を制御する制御機構とを備えたことを特徴とする搬送方向と同方向の強度が軟弱な板状体の定規出し装置。
  3. ベルトコンベアを搬送機構として用いて成る請求項2記載の搬送方向と同方向の強度が軟弱な板状体の定規出し装置。
  4. ロールコンベアを搬送機構として用いて成る請求項2記載の搬送方向と同方向の強度が軟弱な板状体の定規出し装置。
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