JP4823044B2 - 使い捨てパンツ - Google Patents

使い捨てパンツ Download PDF

Info

Publication number
JP4823044B2
JP4823044B2 JP2006333846A JP2006333846A JP4823044B2 JP 4823044 B2 JP4823044 B2 JP 4823044B2 JP 2006333846 A JP2006333846 A JP 2006333846A JP 2006333846 A JP2006333846 A JP 2006333846A JP 4823044 B2 JP4823044 B2 JP 4823044B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pants
fastening means
disposable
diaper
waist
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006333846A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008142357A (ja
Inventor
綾子 袖野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2006333846A priority Critical patent/JP4823044B2/ja
Publication of JP2008142357A publication Critical patent/JP2008142357A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4823044B2 publication Critical patent/JP4823044B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Description

本発明は使い捨てパンツに関し、特に、装着中に接合部が剥がれにくく、且つウエスト開口サイズ及びそれぞれ独立に調整することができる使い捨てパンツに関する。
従来、ウエスト開口部および1対のレッグ開口部を有するパンツ型おむつなどの使い捨てパンツは、通常、パンツの前身頃と後身頃との両側部をシールして、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を形成するため、パンツの両側部には、少なくとも外層部同士が接合されることによって形成されたフランジ(突縁)部が左右両側に突出して形成されることになる。
しかし、このような使い捨てパンツでは、突出したフランジ部があると、それが使用中に引っかかってその部分を基点に接合外層部の剥がれが生じてしまう場合があった。また、赤ちゃんや大人の認知症の装着者がその突出部分をつまんで引き剥がしてしまうことがあった。そこで、使用者が引き剥がせないように接合外層部を強固に接合することが考えられるが、その接合外層部は非常に硬いものとなり、使用中に肌に傷をつけたり、廃棄時に接合外層部を引き裂くことができなくなるという問題があった。
また、フランジが両側にあると見栄えが悪くて下着らしさがなく、とりわけ大人用おむつでは、フランジ部の存在が装着者に心理的負担を強いるものとなってしまうという問題があった。
これに対し、特許文献1には、例えば、パンツ型おむつのような使いすて物品の両端をループ状に形成し、バリヤー部材を用いて分離可能に接着たフランジレスシームが記載されている。このフランジレスシームを用いた接合部は、出っ張りがなく、見た目がよいものであるが、端部をループ状に折り曲げる加工を要するなど複雑な加工工程を必要とするものであった。また、バリヤー部材の一部は装着者の肌に触れてしまう可能性があるため、肌にやさしい素材を用いたとしても装着者に不快感を生じさせるおそれがあった。
また、特許文献2には、腹側部及び背側部に締結部が表面シートの表面上に設けられ、背側部の両側縁部のみに、ウエスト部の長さを調節するウエスト部調節部材が設けられた使い捨ておむつが記載され、締結部の形成材料としては、メカニカルホックテープ等が挙げられている。また、ウエスト部調節部材は、表面が剥離処理されてなるリリース部と、該リリース部に連設された表面に粘着剤が塗布されている止着部とからなることが記載されている。このおむつは、使用時においては、止着部をおむつの腹側部に設けられたランディングテープに止着し、ウエスト部のサイズを、着用者に装着した後においても、容易に調節することができるものである。
しかし、特許文献2記載の使い捨ておむつは、展開型のおむつであって、上記の締結部を破ったあとはパンツとして使用できるものではなかった。また、近年、ウエスト部だけでなく、レッグ部の開口サイズも調整することが求められるようになってきた。また、これらのウエスト部およびレッグ部のサイズ調整がより簡単な加工により設けられた手段により行うことが求められるようになってきた。
特表平11−513295号公報 特許第3429383号公報
そこで本発明は、複雑な工程を必要とせずに製造可能で、装着中の動きに対して剥がれにくく、かつ、ウエスト部およびレッグ部のサイズ調整が着用後においても容易に行うことができる使い捨てパンツを提供することを目的とする。さらには、上述の外観上の見栄えの問題を解決し、使用後は容易に廃棄することのできる使い捨てパンツを提供することを目的とする。
本発明は、ウエスト開口部および1対のレッグ開口部を有する使い捨てパンツにおいて、使い捨てパンツの両側は引き裂き可能に結合されており、かつ、前記パンツの両側部のウエスト開口部近傍およびレッグ開口部近傍の外表面に、前記パンツの他の外表面と着脱自在で、ウエスト開口サイズまたはレッグ開口サイズを調節可能な締結手段を設けたことを特徴とする使い捨てパンツにより前記目的を達成したものである。
本発明の使い捨てパンツは、接合部を含む突縁状接合部を折り返して締結できるので、突縁部は残らず、装着者が接合部をつかむことができず、接合部の剥がれや裂けなどを防止し、安定使用ができる。また、介護者等が、装着者のウエスト回りのサイズおよび足回りのサイズ及びそれらの変化に合わせて、サイド部を折り返すという簡単な作業のみで、自由に開口サイズを調節でき、ウエスト部及びレッグ部のフィット性をより向上させることができる。
また、突縁部の存在を感じさせないことで、下着らしい外観を保持することができ、この点で、特に大人用パンツおむつとして好適である。
さらに、本発明の使い捨てパンツを使い捨ておむつとして用いると、従来の廃棄テープの代替品として、他の外表面と着脱自在な締結手段を用いることができ、廃棄テープを別途用いなくとも、その使用後、おむつを長手方向に巻くようにして丸められ、締結手段により固定されて廃棄される。従って、おむつは、その廃棄処理が容易で、しかも、***物を、丸めたパンツ内に閉じ込めて裏面シートで覆うことができるので、衛生的に処理することができる。
また、サイド接合部のシール強度を下げることが可能となり、廃棄時に容易に破くことができる。また、接合部が肌に当たらないため、肌にやさしいものとなる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態としての使い捨てパンツは、図1に示すようなパンツ型おむつである。図1は、パンツ型おむつ1が装着されたときの当該パンツ型おむつ1の背側の構造を概略的に示す斜視図である。
図示のように、パンツ型おむつ1の本体は、装着者(図示しない)の体表面に当てられる表面シート2と、装着時に外表面となる裏面シート3と、裏面シート3の内側面上に固定されて表面シート2によって覆われている吸収体4とを有している。少なくとも裏面シート3を含む腹側部5の領域と背側部6の領域とが、身幅方向の左右両側縁で互いに熱融着などにより接合し、突縁状のサイド接合部8をおむつ本体両側部に形成し、これによって、おむつ本体は、装着者の胴が通されるウエスト開口部9と、装着者の下肢が通される左右1対のレッグ開口部10とを有するパンツ形状に成形されている。また、図1で、ウエスト開口部9で囲まれた範囲の大きさがウエスト開口サイズであり、レッグ開口部10で囲まれた範囲の大きさがレッグ開口サイズである。
また、パンツ型おむつ1の部6側の両側部のウエスト開口部9近傍およびレッグ開口部10近傍の外表面には、前記パンツ型おむつ1の他の外表面と着脱自在な締結手段11が計4箇所設けられている。
図2は、図1に示すパンツ型おむつ1の外側(外装側)を上にし、展開且つ伸長状態における外形形状説明する平面図であり、符号は図1に示すものと同じものを意味する。なお、図2では、説明のために、表面に露出していない吸収体4、ウエスト弾性部材13、レッグ弾性部材14を破線により示してある。
上記の表面シート2は、***物を吸収体4へ透過させる液透過性のシートであり、肌着に近い感触を有したものが好ましく、このような液透過性シートとしては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等が好ましく挙げられる。また、表面シート2の周縁にシリコン系油剤、パラフィンワックス等の疎水性化合物を塗布し、撥水処理を施す。
裏面シート3は、液不透過性のシートであって、例えば、フィルムと不織布との複合材からなり、吸収体4が固着される側から順に、透湿性バックシート、内層不織布、および外層不織布を常法により接合することによって形成することができる。
この透湿性バックシートは防漏シートとも言われ、液不透過性を有しているもので、吸収材体4の外側には、***物の漏出を防止するために配置され、例えば、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した蒸気を透過させる透湿性のある液不透過性シートが好ましく用いられる。
また、内層不織布及び外層不織布としては、液不透過性または撥水性の不織布が用いられる。
吸収体4は、表面シート2を透過した***物を吸収し、保持するものであり、例えば、解繊パルプを主材とした高分子吸水ポリマーを併用したものが好ましく、また熱可塑性樹脂、セルロース繊維、高分子吸水ポリマーの混合物に熱処理したものが好ましい。該高分子吸水ポリマーは、上記吸収体4の上層、中層、下層のいずれに存在させてもよく、例えば、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、アクリル酸(塩)重
合体などが好ましく挙げられる。
吸収体4の側面及び上面は、必要に応じて、例えば紙、不織布、開孔フィルム等の1種または複数種で覆われる。
吸収体4は、裏面シート3に固着された状態で、表面シート2と裏面シート3との間に介在している。
上記サイド接合部8は、縦方向に容易に引き裂くことができるようになっていることが好ましく、これにより着用者の肌を汚すことなく、接合部において使い捨ておむつを容易に引き裂くことができ、使い捨ておむつを簡単に脱いで廃棄することができる。上記接合部8は、例えば、ヒートシール、あるいはホットメルト型の粘着剤を用いる等して、上記前身頃5と後の後身頃6とをそれぞれの左右で接合し、形成することが好ましい。
このパンツ型おむつ1は、装着者の腰部に対しては、フィット性を高めるために、ウエスト開口部9の周囲には複数のウエスト弾性部材13がウエスト周り全周に亘って環状に配されて、ウエストギャザーを形成している。そして、装着者の鼠けい部から大腿部にかけてのフィット性を高めるために、レッグ開口部10の周囲には複数のレッグ弾性部材14が環状もしくは略環状に配されて、レッグギャザーを形成している。これらの弾性部材13、14はいずれも、前述した内層不織布と外層不織布との間に配置されている。上記弾性部材は、糸ゴム、平ゴム、フィルムタイプのゴムあるいはフィルム状の発泡ポリウレタン等が好ましく挙げられる。
また、おむつ本体の腹側部5と背側部6とにおいて、吸収体4の長手方向両端縁には、ここから外方に延出する一対のウエストフラップと、上記吸収体4の両側縁から幅方向外方に延出する、腹側部と背側部の左右一対のサイドフラップが配置されている。各フラップにはサイド弾性部材15が配置されている。このため、ウエストフラップおよびサイドフラップは伸縮性を有している。サイド弾性部材は、糸ゴムが好ましく用いられ、内層不織布と外層不織布との間に配置されている。
パンツ型おむつ1は装着した際には、サイド接合部8近傍を折り返してパンツ1の本体を折り返し、締結手段11と締結可能な裏面シートもしくは締結可能な部材を別途搭載した裏面シートと、締結手段11とを剥離可能に接合する。このことにより、接合部11が肌に当たらないため、肌にやさしいものとなる。また、おむつ着用時にサイド接合部8に直接力がかからないので、サイド接合部8自体が弱い接合であっても、着用時に破れにくいものとなる。このため、サイド接合部11のシール強度を下げることが可能となり、廃棄時に容易に破くことができる。また、本発明の上記のサイド接合部8の接着力(シール強度)は5〜15N/30mmであることが好ましく、8〜12N/30mmがさらに好ましい。これらの接着力は、従来の使い捨てパンツのサイド部のシール強度の15N/30mmより低い強度である。
ここで、サイド接合部8のシール強度は次のような測定法で測定することができる。両サイド接合部のウエスト開口部から25mmの地点、レッグ開口部から25mmの地点、及びウエスト開口部とレッグ開口部の中間点を中心に、それぞれ縦(身丈方向)30mm、横(身幅方向)50mmのサンプルを切り出す。チャック間50mmの引張試験機を用いて、サンプルのシール部分を引き剥がし、サンプルの最大引張荷重を測定する。測定は上記の3箇所のサンプルについて行い、その平均値をシール強度とする。
締結手段11を有する折り返し部は、左右に2箇所(ウエスト部、レッグ部)ずつ、計4箇所存在する。これにより、ウエスト開口サイズ、レッグ開口サイズともにそれぞれ独立に調節可能で、例えば、レッグ部をぴったりフィットさせる一方、ウエスト部の腹側をゆったりさせるようにサイズ調整することができる。
締結手段11はサイド接合部8から見て腹側にあっても、背側にあっても良いが、背側にあると、例えば、着用者が認知症の人である場合に、はずしにくいので好ましい。
締結手段11は接合部8の表面に接して設けても良いし、接合部8には接しない位置に設けても良い。締結手段が設けられる両側部の範囲は特に限定されるものではないが、サイド接合部8の接合領域の基部から10mm以下であることが好ましい。
また、1箇所の締結手段11の大きさも特に限定されるものではないが、サイズ調整のしやすさやコスト面から小さい方が好ましく、それぞれ縦(身丈方向)10〜100mm、横(身幅方向)10〜100mmがより好ましく、縦(身丈方向)10〜50mm、横(身幅方向)10〜50mmが更に好ましい。
パンツの他の外表面と締結手段11との固定強度(剥離力)は着脱自在な強度であれば特に限定されるものではないが2〜40N/30mmが好まし好ましく、特に5〜10N/30mmがより好ましい。
上記の締結手段11と、該締結手段11と締結可能な裏面シート3もしくは締結可能な部材を別途搭載した裏面シート3との固定強度の測定方法の一例を、図8の説明図を参照して説明する。図8(a)はパンツ型おむつ1の概略正面図である。おむつ1の幅方向で、締結手段11を全て含み、かつ、長さ10mmの掴み代部分32を足した試験片をおむつ本体部分から切り出す。すなわち、おむつ1の縦方向で30mm幅×おむつ1の幅方向で40mm長さの固定強度測定用の試験片を採取する。図8(b)は当該試験片を拡大して示す断面図である。次に、上記試験片と同寸法(縦方向で30mm幅×幅方向で40mm長さ)の本体被固定部の裏面シート3を切り出し、切り出された裏面シート3を図8(c)の断面図に示すように、上記試験片に重ねる。裏面シート3は、吸収体を含まない外表面のメカニカルファスナーのオス材と係合可能な不織布、つまり製品から吸収体を除いた外表面不織布(このとき切り出す場所は規定しない。すなわち、それに相当するところ全面)から切り出されたものである。ただし、上記の裏面シート3の切り出しが困難な場合は、それに代えて吸収体が存在していた部分(吸収体を除いたその部分)から切り出したものを用いても良い。次に、図8(d)の断面図に示すように、裏面シート3が重ねあわされた試験片を、裏面シート3側から加圧手段34により40g/cmで1分間加圧して締結手段11と裏面シート3を固定する。そして、図8(e)の断面図に示すように、引張試験機35で300mm/minの剥離速度で固定された締結手段11と裏面シート3の剥離力を測定し、最大荷重を固定強度(N/30mm)とする。
また、締結手段11の少なくとも一部は、弾性部材13が配置されている位置の裏面シート3の外表面に設けられることが好ましい。この配置により、後述する図4に示されるように、締結手段11と裏面シート3(図4においては裏面シート3a上に搭載されている支持体19)とが固定されると、固定された部分に弾性部材13の作用により剪断方向の力がかかり、締結手段11と裏面シート3との固定強度が増加して、しっかり固定でき、装着中の動きに対して剥がれにくくなり、安定した固定状態を得ることができる。
図3は、締結手段11が設けられた接合部8の一実施態様を示す概略断面図である。接合部は2枚の裏面シート3a、3bが熱融着された接合領域17とそこから突き出た裏面シートの先部分3c、3dとから構成されている。なお、融着前は、裏面シート3aと3cとは連続した1連のシートを形成している。また、裏面シート3bと3dも融着前は1連のシートを形成している。また、図3で矢印18は、突縁を形成する接合部の幅を示すものである。なお、図示のものでは、説明を簡明にするため、裏面シート3のみにより接合部を形成しているが、表面シート2、あるいは各弾性部材を含んで接合部を形成したものであっても良い。
締結手段11は、前記パンツの他の外表面と着脱自在な手段であれば、特に限定されるものではなく、例えば、メカニカルファスナーのオス材、剥離紙付き粘着テープ、ボタン、ホックなどが挙げられ、メカニカルファスナーのオス材であることが好ましい。
ここで、メカニカルファスナーとは、表面に多数の突起状のオス型係合部が配置されてなるオス材と、表面にループ部、網状部等が配置されてなるメス材とからなり、オス材とメス材とを面接させることにより、両者が接合されるようになされている止着具をいう。
メカニカルファスナーとしては、各種公知のものを特に制限なく用いることができ、例えば「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(伸和社製)等を用いることができる。オス材のオス型係合部としては、その形状が、錨形や鉤形、キノコ形のもの等を挙げることができる。
メカニカルファスナーのオス材は、別に製造したオス型係合部を、接着剤、熱融着等の接合手段により外層シート表面に固定して得られたものでも、外層シートとオス型係合部とを一体成形したものであっても良い。
メカニカルファスナーのメス材は、例えば、基材シート(樹脂、紙、不織布製シート等)に、合成繊維等を多数のループ部が形成されるように固定して形成したもの等を用いることができるが、上記の裏面シートの外層不織布をそのままメス材として用いることもできる。
メス材として不織布を用いる場合の不織布としては、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、ヒートロール不織布、ケミカルボンド不織布等を用いることができるが、特に、嵩高で繊維の自由度の高い不織布であるエアスルー不織布を用いることが好ましい。また、不織布を構成する繊維としては、短繊維ステープルファイバー、長繊維フィラメント等を用いることができる。また、芯鞘型やサイド・バイ・サイド型の複合繊維等を用いることもできる。該繊維を構成材料としては、各種熱可塑性樹脂を用いることができる。
特に、上記不織布の主たる構成繊維として、芯鞘型の複合繊維を用いることが好ましく、とりわけ同系列の樹脂成分からなる芯鞘型の複合繊維を用いることが好ましい。本明細書において、同系列の樹脂成分とは、鞘成分および芯成分それぞれを構成する樹脂成分の化学的構造が互いに類似(即ち、主たる化学的構造が一致)しており、相溶性の良い二種の樹脂または樹脂混合物を意味する。この場合、芯成分と鞘成分との界面強度が上記接合点強度より大きいことが望ましい。上記不織布が2種以上の繊維にて構成されている場合には、主たる構成繊維が斯かる同系列の樹脂成分からなる芯鞘型の複合繊維であることが好ましく、特に該複合繊維の割合が50重量%以上であることが好ましい。
芯成分と鞘成分との具体的な組み合わせとしては、芯成分としてポリプロピレン(PP)を用い、鞘成分として低融点PPを用いる組み合わせ、芯成分としてポリエチレンテレフタレート(PET)を用い、鞘成分として低融点PETを用いた組み合わせ等が挙げられる。
また、本発明で用いられる締結手段11は、図4の断面図に示されるように上記メカニカルファスナーが当接される部位に、別のメス材となるループ系材料からなる支持体19を設置し、該メスの支持体と上記メカニカルファスナーの支持体(雄型係止部材)とが係止するようにしてもよい。なお、図4に示した構成部材もしくは領域のうちで図3に既に示したものについては、図3で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
本発明においては、パンツ型おむつ1のウエストパンツおよびサイドフラップにおける外層不織布の表面にループ系材料が形成されていることが、メカニカルファスナーのオス材と締結された際に、係止状態が特に良好なものとなるので好ましい。
図5は、締結手段11が設けられた接合部8の別の実施態様を示す概略断面図である。なお、図5に示す参照符号は、図3で用いた参照符号と同じ参照符号と同じ意味である。図5においては、締結手段11の全体が、接合領域17及びそこから突き出た裏面シート3dの接合部8の表面に設けられている。図5に示す実施態様においても、接合部8近傍のパンツの本体を折り返すことにより、締結手段11と、それと締結可能な裏面シートもしくは締結可能な部材を別途搭載した裏面シートとを剥離可能に接合することがでる。
本実施形態のパンツ型おむつ1の装着方法は特に制限されないが、好ましい装着方法の一例を概略側面図である説明図6及び7を参照して以下に説明する。通常のパンツ型おむつと同様に、レッグ開口部8に、装着者の足21を通したら、側面図の図6に示すように、着用者20のウエストまでおむつ1を引き上げる。このとき、締結手段11は、サイド接合部8の背側近傍に存在する。次に、図7の側面図に示すように、装着者のウエストおよび足のサイズに合わせ締結部材11を含むウエスト開口部9近傍、およびレッグ開口部10近傍の領域のおむつ本体をそれぞれ、摘んで軽く引っ張る感じで折り返し、締結部材11を他の外表面に押し付けるように接合させ、ウエスト開口サイズおよびレッグ開口サイズを調節し、固定する。なお、図6および7で、22は装着者の背側、23は装着者の腹側をそれぞれ表す。
上記のように本発明のパンツ型おむつ1では、ウエスト開口部9近傍、およびレッグ開口部10近傍にそれぞれ締結手段11が設けられているので、ウエスト開口サイズおよびレッグ開口サイズをそれぞれ独立に調整して、装着者にフィットさせることができ、***物等の漏れを的確に防止することができる。
また、長期の寝たきりの人は、胴回りのサイズはあまり変化しないが、足回りのサイズが徐々に細くなっていく傾向がある。また、ある種の病気の患者においては、足回りのサイズはあまり変化しないが、胴回りのサイズが徐々に太くなっていく場合がある。このような場合、従来は、レッグおよびウエストともに良好にフィットさせるには、同一のサイズのパンツ型おむつを使用していると限界が存在したが、本発明のパンツ型おむつ1は、装着者のサイズの変化に対応して開口サイズを調節できるので、1つの製品サイズのおむつを締結手段を外装に固定するという簡単な作業により、長期に渡って良好に着装者の胴および足にフィットした状態で使用することができる。
パンツ型おむつ1は、上述の如く構成されているので、使用後においては、締結手段11を固定されていたおむつの他の外表面部から剥離させた後、サイド接合部8を引き剥がして、装着者から取り外し、おむつを丸めた状態にして、接合部材11とおむつ1の外装表面を改めて、固定することにより、おむつを容易且つ衛生的に廃棄することができる。
このような技術的効果を奏するパンツ型おむつ1は、上述の締結部材11を設ける以外は、例えば従来のパンツ型おむつと同様の構成を採用することができる。したがって、既存の製造設備に所望の変更を加えるだけで、機械的に一連の製造工程で製造することが可能である。
このように、パンツ型おむつ1の製造にあたっては、新たな原材料を用いる必要がほとんどなく、かつ既存の製造設備に、上記の締結手段11設けるための変更を加えるだけでよいので、原材料費の増加や新たな設備投資を抑えることが容易である。
以上、本発明のパンツ型おむつに係る実施形態について説明したが、本発明では、これらの実施形態で例示したパンツ型おむつ1に種々の変更、改良、組み合わせ等を施すことが可能である。また、吸収体を用いない、例えば、旅行用のペーパーパンツや、エステサロン等で使用されるペーパーショーツ等においても、上記の両側部のウエスト開口部近傍およびレッグ開口部近傍の外表面に、前記パンツの他の外表面と着脱自在な手段を設けることにより、同様に、接合部の剥がれや裂けなどを防止し、かつ、サイド部を折り返して、着用者のウエスト回りのサイズおよび足回りのサイズに合わせて、自由にサイズを容易に調節でき、ウエスト部及びレッグ部のフィット性をより向上させることができる。
本発明の好ましい一実施形態としてのパンツ型おむつの裏側(背側)の構造を概略的に示す斜視図である。 図1の使い捨ておむつの展開且つ伸長状態における外形形状を説明するための平面図である。 本発明における接合部の一実施態様を示す概略断面図である。 本発明における接合部の締結状態の一実施態様を示す概略断面図である。 本発明における接合部の別の実施態様を示す概略断面図である。 図1の使い捨ておむつを折り返す前の着用状態を示す説明図である。 図1の使い捨ておむつを折り返した後の着用状態を示す説明図である。 締結手段と裏面シートとの固定強度の測定方法の説明図である。
符号の説明
1 パンツ型おむつ
2 表面シート
3、3a、3b、3c、3d 裏面シート
4 吸収体
5 腹側部
6 背側部
8 サイド接合部
9 ウエスト開口部
10 レッグ開口部
11 締結手段
13 ウエスト弾性部材
14 レッグ弾性部材
17 接合領域
18 突縁状接合部の幅
19 ループ系材料からなる支持体
21 装着者の足
22 装着者背側
23 装着者腹側
32 掴み代部分
34 加圧手段
35 引張試験機

Claims (4)

  1. ウエスト開口部および1対のレッグ開口部を有する使い捨てパンツにおいて、使い捨てパンツの両側は、熱融着により形成された接合領域を備える引き裂き可能に結合された突縁状サイド接合部を有しており、前記ウエスト開口部及び前記レッグ開口部に弾性部材を配置し、かつ、前記パンツの両側部のウエスト開口部近傍およびレッグ開口部近傍の外表面に、前記パンツの他の外表面と着脱自在で、ウエスト開口サイズまたはレッグ開口サイズを調節可能とする締結手段を設け、
    前記締結手段は、前記突縁状サイド接合部から見て腹側及び背側のいずれかの側の前記パンツ外表面に設けられており、前記締結手段は、該締結手段の配置面側の前記突縁状サイド接合部の表面に接し、かつ、少なくとも一部が前記突縁状サイド接合部の接合領域に及び、
    さらに前記接合領域の位置から延びる前記締結手段の一部が、前記弾性部材が配置されている位置の外表面に設けられ、
    前記締結手段のある突縁状サイド接合部及びその近傍は、前記のウエスト開口サイズ及びレッグ開口サイズを調節するための折り返し部とされており、該折り返し部を引っ張って前記締結手段の配置面側のパンツ外表面へ折り返し、該折り返した位置において前記締結手段をパンツ外表面に押し付けるように接合することで、前記折り返し部がおむつ外表面に固定可能とされていることを特徴とする使い捨てパンツ。
  2. ***物を吸収可能な吸収体を備えていることを特徴とする、請求項1記載の使い捨てパンツ。
  3. 前記締結手段がメカニカルファスナーのオス材であり、前記パンツの他の外表面はメカニカルファスナーのオス材と係合可能な不織布で形成されていることを特徴とする、請求項1または2記載の使い捨てパンツ。
  4. 前記使い捨てパンツにおいて、突縁状サイド接合部が5〜15N/30mmの接着力で接合されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨てパンツ。
JP2006333846A 2006-12-11 2006-12-11 使い捨てパンツ Active JP4823044B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006333846A JP4823044B2 (ja) 2006-12-11 2006-12-11 使い捨てパンツ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006333846A JP4823044B2 (ja) 2006-12-11 2006-12-11 使い捨てパンツ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008142357A JP2008142357A (ja) 2008-06-26
JP4823044B2 true JP4823044B2 (ja) 2011-11-24

Family

ID=39603191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006333846A Active JP4823044B2 (ja) 2006-12-11 2006-12-11 使い捨てパンツ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4823044B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5224379B2 (ja) * 2009-02-27 2013-07-03 大王製紙株式会社 パンツ型使い捨ておむつ
JP6857990B2 (ja) * 2016-09-29 2021-04-14 大王製紙株式会社 使い捨ておむつ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3055650B2 (ja) * 1994-10-14 2000-06-26 花王株式会社 パンツ型使い捨ておむつ
JP3706549B2 (ja) * 2001-05-15 2005-10-12 ユニ・チャーム株式会社 使い捨てのパンツ型おむつ
JP4009439B2 (ja) * 2001-05-25 2007-11-14 ユニ・チャーム株式会社 使い捨てのおむつ
JP4430272B2 (ja) * 2001-08-30 2010-03-10 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
JP2005160686A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Kao Corp 使い捨ておむつ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008142357A (ja) 2008-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3652695B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2007244506A (ja) パンツ型おむつ及び尿取りパッド
JP5722972B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2006192112A (ja) 使い捨ておむつ
JP2011072659A (ja) 使い捨ておむつ
JP6025209B2 (ja) テープタイプ使い捨ておむつ
JP4451420B2 (ja) パンツ型紙おむつ
JP4823044B2 (ja) 使い捨てパンツ
JP4813156B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP4769679B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP2008029762A5 (ja)
JP2005270359A (ja) 開閉式使い捨てパンツ
JP5281882B2 (ja) テープ型使い捨ておむつ
JP4315848B2 (ja) 吸収性物品
JP5564291B2 (ja) 止着タイプ使い捨ておむつ
JP5650298B2 (ja) テープタイプ使い捨ておむつ
JP4212519B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP4724628B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2003093445A (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP5238106B2 (ja) テープ型使い捨ておむつ
JP2008125977A (ja) パンツ型吸収性物品
JP4212518B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP7166913B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP5765986B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP4312084B2 (ja) 使い捨てパンツ型おむつ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110906

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4823044

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250