JP4821786B2 - 温度センサおよび温度センサ一体型圧力センサ - Google Patents

温度センサおよび温度センサ一体型圧力センサ Download PDF

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Description

本発明は、温度検出素子とその電極線を保護する保護チューブとがコーティング材によりコーティングされる温度センサとこの温度センサを採用する温度センサ一体型圧力センサに関するものである。
従来より、温度検出素子とその電極線を保護する保護チューブとがコーティング材によりコーティングされる温度センサとして、例えば、下記特許文献1に開示されるサーミスタ温度センサがある。このサーミスタ温度センサは、サーミスタ素子と、一対のリード(電極線)がそれぞれ絶縁被覆された絶縁被覆リードとに絶縁コーティング樹脂を塗布して形成されている。
特開平11−132866号公報
ところで、サーミスタ素子と、一対の電極線をそれぞれ保護する一対の保護チューブとは、例えば、有機系コーティング材(ポリアミド)等のコーティング材が液状で収容されたコーティング材槽に浸漬後、乾燥させることによりコーティング処理される。
このコーティング処理では、コーティング材が乾燥するまでの間に、コーティング材が毛細管現象により両保護チューブ間にて当該両保護チューブに沿うように這い上がってしまい、その結果、両保護チューブの反温度検出素子側端部までコーティングされてしまう場合がある。
この場合、配線等のときに両反温度検出素子側端部を互いに引き離すと、両反温度検出素子側端部間をコーティングしているコーティング材が破損するだけでなく、この破損に起因する応力が温度検出素子近傍のコーティング材にまで伝達されてしまいクラック等の破損が生じる可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、温度検出素子とその電極線を保護する保護チューブとを良好にコーティングし得る温度センサおよび温度センサ一体型圧力センサを提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の温度センサでは、一対の電極線(52a,52b)を設けた温度検出素子(51)と、前記各電極線をそれぞれ保護する2つの保護チューブ(53,54)と、前記温度検出素子と前記各電極線を保護した前記両保護チューブの一部とを固着してコーティングするコーティング材(60)と、を備える温度センサ(50)において、前記両保護チューブの反温度検出素子側端部(53a,54a)同士の間隔は、当該反温度検出素子側端部にて径を広げるようにそれぞれ設けられる突出部同士が接触することにより、固着前の液状の前記コーティング材が毛細管現象により前記両保護チューブ間にて当該両保護チューブに沿い這い上がり可能な所定の間隔(L)よりも広くしたことを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、温度検出素子の一対の電極線を保護するための両保護チューブの反温度検出素子側端部同士の間隔は、固着前の液状のコーティング材が毛細管現象により両保護チューブ間にて当該両保護チューブに沿い這い上がり可能な所定の間隔よりも広くなっている。
これにより、コーティング材が乾燥するまでの間に、上述したようにコーティング材が毛細管現象により両保護チューブ間にて当該両保護チューブに沿うように這い上がることを防止することができる。
したがって、温度検出素子とその電極線を保護する保護チューブとを良好にコーティングすることができる。
特に、両保護チューブの反温度検出素子側端部同士の間隔は、当該反温度検出素子側端部にて径を広げるようにそれぞれ設けられる突出部同士が接触することにより上記所定の間隔よりも広くなっている。
このように、反温度検出素子側端部にて径を広げるようにそれぞれ設けられる突出部同士を接触させることにより、容易かつ確実に保護チューブの反温度検出素子側端部同士の間隔を上記所定の間隔よりも広くすることができる。
請求項の発明では、両保護チューブの反温度検出素子側端部同士の間隔は、両保護チューブのうちの一方の反温度検出素子側端部に設けられる突出部が他方の反温度検出素子側端部に接触することにより上記所定の間隔よりも広くなっている。
このように、一方の保護チューブの反温度検出素子側端部にのみ突出部を設けることにより、双方の反温度検出素子側端部に突出部を設ける場合と比較して、他方の突出部との位置合わせ等、突出部を設ける作業が容易になることから、温度センサの製造コストを低減することができる。
請求項の発明では、突出部は、反温度検出素子側端部の一部を径方向に広げるように押し潰して形成されている。これにより、別部材を組み付けることなく突出部を形成でき、かつ、押し潰し作業も単純作業であることから、温度センサの製造コストを低減することができる。
さらに、突出部は保護チューブの反温度検出素子側端部の一部を押し潰してそれぞれ形成されるので、保護チューブは、その突出部に相当する部位の内壁にて、内部を挿通する電極線に押し付けられる。
これにより、電極線を保護した保護チューブをコーティング材槽に浸漬させるときに、浮力等により保護チューブが保護すべき電極線に対して浮くように位置ずれすることもない。
請求項の発明では、両保護チューブは、ポリイミド樹脂からなる。これにより、請求項における押し潰し作業による突出部の形成を、ポリイミド樹脂という材料の特性上、容易かつ確実に実施することができる。
請求項の発明では、突出部は、反温度検出素子側端部に挿通される突起部材により構成されている。このように、保護チューブの反温度検出素子側端部に別部材である突起部材を挿通することにより上記突出部を形成してもよい。特に、突起部材の形状を調整することにより、反温度検出素子側端部同士の間隔を容易に調整することができる。
請求項の発明では、突出部は、反温度検出素子側端部に複数設けられている。このように、複数の突出部にて複数の箇所で接触するので、一部の突出部に形状不良が発生していても、反温度検出素子側端部同士の間隔を、上記所定の間隔より確実に広くすることができる。
請求項の発明の温度センサ一体型圧力センサでは、測定媒体の温度を請求項1〜のいずれか一項に記載の温度センサにより検出可能とするとともに前記測定媒体の圧力を圧力検出素子により検出可能とする。
これにより、温度検出素子とその電極線を保護する保護チューブとを良好にコーティングし得る等の、請求項1〜の各発明の温度センサによる作用・効果を享受した温度センサ一体型圧力センサを実現することができる。したがって、このような温度センサを採用する温度センサ一体型圧力センサでは、配線等時におけるコーティング材の破損を防止することができる。
以下、本発明に係る温度センサを採用する温度センサ一体型圧力センサの実施形態について図を参照して説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図1を参照して説明する。図1は、本発明に係る温度センサ50を採用する温度センサ一体型圧力センサ10の全体概略断面図である。
温度センサ一体型圧力センサ10は、例えば、自動車のインテークマニホールドに取り付けられ、インテークマニホールドの圧力および吸気温度の測定に用いられる吸気圧センサ等に適用することができる。
図1に示すように、温度センサ一体型圧力センサ10は、主に、測定媒体の圧力を検出可能な圧力検出素子40が搭載されるコネクタケース20と、圧力検出素子40を覆うようにコネクタケース20に取り付けられて圧力検出素子40に圧力を導入するための圧力導入孔31が形成されるハウジング30と、圧力導入孔31の近傍における測定媒体の温度を検出可能な温度センサ50とを備えている。
コネクタケース20は、たとえば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やエポキシ樹脂等の樹脂材料を、金型を用いて型成形してなるものである。このコネクタケース20の下端面には、圧力検出素子40を搭載するための開口部21が形成されている。
また、コネクタケース20には、外部と接続される銅や42アロイなどからなる複数本のターミナル22がインサート成形により一体的に設けられている。一部のターミナル22の一側端部は、上記開口部21内にて露出した状態となるように配置されている。
また、各ターミナル22のうちコネクタケース20の開口部23において露出する他側端部は、例えば、ワイヤハーネス等の図略の外部配線部材を介して外部回路(車両のECU等)に電気的に接続されるようになっている。
圧力検出素子40は、測定圧力の検出を行う圧力検出部であり、具体的には、圧力を検出してその検出値に応じたレベルの電気信号を発生するものである。この圧力検出素子40は、たとえば、半導体よりなるセンサチップとこのセンサチップを保持するガラス台座とにより構成されている。
ここで、上記センサチップは、限定するものではないが、たとえば、シリコン半導体チップなどからなるピエゾ抵抗効果を利用した周知構成のもので、その上面に圧力を受けて歪むダイアフラムおよび拡散抵抗などにより形成されたブリッジ回路などを備えた構成となっている。
この圧力検出素子40は、コネクタケース20の下端部側の開口部21の底面と上記ガラス台座との間に、たとえばシリコーンゴム等の図示しない接着剤を介在させた状態でダイボンディングされている。
また、圧力検出素子40の各入出力端子(図示せず)は、ターミナル22の上記ボンディングパッドに対し金やアルミニウム等のボンディングワイヤ24を介して電気的に接続されている。
そして、コネクタケース20の下端部側の開口部21内には、電気絶縁性および耐薬品性に優れたフッ素系ゲルやフッ素系ゴムなどからなる保護部材25が充填されている。この保護部材25によって、ターミナル22とコネクタケース20との界面、圧力検出素子40およびボンディングワイヤ24などが封止され、保護されている。
また、ハウジング30は、コネクタケース20の下端部側の開口部21を覆うようにコネクタケース20に対して連結されている。そして、このコネクタケース20とハウジング30との間において圧力検出室26が形成されている。
ハウジング30は、測定圧力が導入される圧力導入ポートとして構成されており、たとえば上記コネクタケース20と同様に、PBT、PPSなどの耐熱性を有する樹脂材料からなり、これらの樹脂材料を金型を用いて型成形してなるものである。
このハウジング30は、コネクタケース20とは反対側の方向へ突出しており、その内部には突出先端から上記圧力検出室26に通じる圧力導入孔31が形成されている。また、ハウジング30の外周部には、Oリング32が設けられ、温度センサ一体型圧力センサ10は、当該Oリング32を介して図略のセンサ取付部に対して気密的に取り付け可能になっている。
ハウジング30の圧力導入孔31の先端付近には、温度検出素子としてのサーミスタ51を有する温度センサ50が配置されている。サーミスタ51からの検出信号を出力する一対の電極線である両リード線52a,52bは、ハウジング30に一体的にインサート成形された2本のターミナル33の一側端部にそれぞれ溶接等により接続されている。これらターミナル33の他側端部は、対応するコネクタケース20のターミナル22にそれぞれ溶接等により接続されている。
この温度センサ50の構成について、図2を用いて詳細に説明する。図2は、第1実施形態における温度センサ50の詳細構成図である。
温度センサ50は、サーミスタ51と、一対のリード線52a,52bと、両リード線52a,52bをそれぞれ電気的に保護するポリイミド樹脂からなる保護チューブ53,54とを備えている。
両保護チューブ53,54には、後述するコーティング材60によりコーティングされない部位である反サーミスタ側端部53a,54aの一部を径方向に広げるように押し潰して形成される突出部55,56が設けられている。両突出部55,56が互いに接触することにより、両保護チューブ53,54の反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔を、所定の間隔Lよりも広くしている。
サーミスタ51と、保護チューブ53,54のサーミスタ側端部53b,54bとは、電気的保護のために、例えば、ポリアミド樹脂等の有機系コーティング材60により絶縁コーティングされている。
上述のように両保護チューブ53,54の反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔を上記所定の間隔Lよりも広くしているのは、以下の理由による。
一般に、サーミスタ51および保護チューブ53,54のサーミスタ側端部53b,54bは、コーティング材60が液状で収容されたコーティング材槽に浸漬後、乾燥させることによりコーティング処理される。
このとき、コーティング材が毛細管現象により両保護チューブ53,54間にて当該両保護チューブ53,54の双方に沿い這い上がり可能な所定の間隔Lよりも、反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔が狭い場合には、コーティング処理においてコーティング材60が乾燥するまでの間に、コーティング材60が毛細管現象により両保護チューブ53,54間にて当該両保護チューブ53,54に沿うように反サーミスタ側端部53a,54aまで這い上がってしてしまう。
そこで、反サーミスタ側端部53a,54aに設けられる突出部55,56同士を接触させて反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔を上記所定の間隔Lよりも広くすることにより、毛細管現象によるコーティング材60の反サーミスタ側端部53a,54a間への這い上がりを防止している。
また、突出部55,56は、保護チューブ53,54の反サーミスタ側端部53a,54aの一部を押し潰してそれぞれ形成されるので、両保護チューブ53,54は、その突出部55,56の内壁にて、内部を挿通するリード線52a,52bに押し付けられるように固定されることとなる。
このように両保護チューブ53,54とリード線52a,52bとが固定されるので、リード線52a,52bを保護した保護チューブ53,54をコーティング材槽に浸漬させるときに、浮力等により両保護チューブ53,54がリード線52a,52bに対して浮くように位置ずれすることもない。
以上説明したように、本第1実施形態に係る温度センサ50では、サーミスタ51の一対のリード線52a,52bを保護するための両保護チューブ53,54の反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔は、固着前の液状のコーティング材60が毛細管現象により両保護チューブ53,54間にて当該両保護チューブ53,54に沿い這い上がり可能な所定の間隔Lよりも広くなっている。
これにより、コーティング材60が乾燥するまでの間に、上述したようにコーティング材60が毛細管現象により両保護チューブ53,54間にて当該両保護チューブ53,54に沿うように這い上がることを防止することができる。
したがって、サーミスタ51とその両リード線52a,52bを保護する保護チューブ53,54とを良好にコーティングすることができる。
また、本第1実施形態に係る温度センサ50では、両保護チューブ53,54の反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔は、当該反サーミスタ側端部53a,54aにて径を広げるようにそれぞれ設けられる突出部55,56同士が接触することにより上記所定の間隔Lよりも広くなっている。
このように、反サーミスタ側端部53a,54aにて径を広げるようにそれぞれ設けられる突出部55,56同士を接触させることにより、容易かつ確実に両保護チューブ53,54の反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔を上記所定の間隔Lよりも広くすることができる。
さらに、本第1実施形態に係る温度センサ50では、突出部55,56は、反サーミスタ側端部53a,54aの一部を径方向に広げるように押し潰して形成されている。これにより、別部材を組み付けることなく両突出部55,56を形成でき、かつ、押し潰し作業も単純作業であることから、温度センサ50の製造コストを低減することができる。
このとき、両突出部55,56は両保護チューブ53,54の反サーミスタ側端部53a,54aの一部を押し潰してそれぞれ形成されるので、保護チューブ53,54は、各突出部55,56に相当する部位の内壁にて、内部を挿通するリード線52a,52bにそれぞれ押し付けられる。
これにより、両リード線52a,52bを保護した両保護チューブ53,54をコーティング材槽に浸漬させるときに、浮力等により両保護チューブ53,54が保護すべきリード線52a,52bに対して浮くように位置ずれすることもない。
特に、両保護チューブ53,54は、ポリイミド樹脂から形成されているので、上述した押し潰し作業による各突出部55,56の形成を、ポリイミド樹脂という材料の特性上、容易かつ確実に実施することができる。
また、本第1実施形態に係る温度センサ50を採用する温度センサ一体型圧力センサ10では、サーミスタ51と両リード線52a,52bを保護する保護チューブ53,54とを良好にコーティングし得る等の、上述した温度センサ50による作用・効果を享受した温度センサ一体型圧力センサを実現することができる。したがって、このような温度センサ50を採用する温度センサ一体型圧力センサ10では、配線等時におけるコーティング材60の破損を防止することができる。
図3は、第1実施形態の第1の変形例における温度センサの詳細構成図である。
本第1実施形態に係る温度センサの第1の変形例として、図3に示すように、保護チューブ53,54の反サーミスタ側端部53a,54aにて突出部55,56に加えて、新たに突出部55a,56aを押し潰し作業によりそれぞれ形成してもよい。
このように、複数の突出部55,56,55a,56aにて複数の箇所で接触するので、一部の突出部に形状不良が発生していても、反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔を、上記所定の間隔Lより確実に広くすることができる。
図4は、第1実施形態の第2の変形例における温度センサの詳細構成図である。
本第1実施形態に係る温度センサの第2の変形例として、図4に示すように、一方の保護チューブ、例えば、保護チューブ53の反サーミスタ側端部53aにのみ突出部55bを設けることにより、反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔を、上記所定の間隔Lより広くしている。
このように、一方の保護チューブ53の反サーミスタ側端部53aにのみ突出部55bを設けることにより、双方の反サーミスタ側端部53a,54aに突出部を設ける場合と比較して、他方の突出部との位置合わせ等、突出部を設ける作業が容易になることから、温度センサ50の製造コストを低減することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る温度センサについて図5を参照して説明する。図5は、第2実施形態における温度センサ50の詳細構成図である。
本第2実施形態に係る温度センサ50では、上記第1実施形態にて述べた突出部55,56に代えて、保護チューブ53,54とは別部材である突起部材57,58を新たに採用している点が、上記第1実施形態に係る温度センサと異なる。したがって、第1実施形態の温度センサと実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、保護チューブ53,54の反サーミスタ側端部53a,54aには、環状の突起部材57,58が挿通された状態で固定されている。そして、両突起部材57,58が互いに接触することにより、反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔が上記所定の間隔Lよりも広くなっている。
このように、本第2実施形態に係る温度センサ50では、保護チューブ53,54の反サーミスタ側端部53a,54aに挿通される突起部材57,58同士が接触している。このような突起部材57,58同士の接触により、反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔を、上記所定の間隔Lより広くしてもよい。
特に、突起部材57,58の形状を調整することで、反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔を容易に調整することができる。
図6は、第2実施形態の第1の変形例における温度センサの詳細構成図である。
本第2実施形態に係る温度センサの第1の変形例として、図6に示すように、保護チューブ53,54の反サーミスタ側端部53a,54aにて突起部材57,58に加えて、新たに突起部材57a,58aを挿通してもよい。
このように、複数の突起部材57,58,57a,58aにて複数の箇所で接触するので、一部の突起部材に形状不良が発生していても、反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔を、上記所定の間隔Lより確実に広くすることができる。
図7は、第2実施形態の第2の変形例における温度センサの詳細構成図である。
本第2実施形態に係る温度センサの第2の変形例として、図7に示すように、一方の保護チューブ、例えば、保護チューブ53の反サーミスタ側端部53aにのみ突起部材57bを設けることにより、反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔を、上記所定の間隔Lより広くしている。
このように、一方の保護チューブ53の反サーミスタ側端部53aにのみ突起部材57bを設けることにより、双方の反サーミスタ側端部53a,54aに突起部材を設ける場合と比較して、他方の突起部材との位置合わせ等、突起部材を設ける作業が容易になることから、温度センサ50の製造コストを低減することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る温度センサについて図8を参照して説明する。図8は、第3実施形態における温度センサ50の詳細構成図である。
本第3実施形態に係る温度センサ50では、上記第1実施形態にて述べた突出部55,56に代えて、連結部59を採用している点が、上記第1実施形態に係る温度センサと異なる。したがって、第1実施形態の温度センサと実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、連結部59は、両保護チューブ53,54同士を離間させた状態で連結するように、両保護チューブ53,54に一体に形成されている。これにより、反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔が上記所定の間隔Lよりも広くなっている。
このように、本第3実施形態に係る温度センサ50では、両保護チューブ53,54の反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔は、当該両保護チューブ53,54同士を離間させた状態で連結する連結部59により上記所定の間隔Lよりも広くなっている。このように、連結部59により両保護チューブ53,54同士を離間させた状態で連結させることにより、反サーミスタ側端部53a,54a同士の間隔を、上記所定の間隔Lより広くしてもよい。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)上記各実施形態における保護チューブ53,54は、ポリイミド樹脂により形成されることに限らず、両リード線52a,52bを電気的に保護可能なもので形成されてもよい。特に、押し潰し作業により突出部55,55a,55b,56,56aを形成しやすい材料が好ましい。
(2)上記第2実施形態における突起部材57,58,57a,58a,57bは、環状に形成されることに限らず、例えば、長方形状等他の部材に確実に接触し得る形状であればよい。
(3)温度センサ50は、上述した温度センサ一体型圧力センサ10に採用されることに限らず、別のセンサ等の装置に採用されてもよい。
本発明に係る温度センサを採用する温度センサ一体型圧力センサの全体概略断面図である。 第1実施形態における温度センサの詳細構成図である。 第1実施形態の第1の変形例における温度センサの詳細構成図である。 第1実施形態の第2の変形例における温度センサの詳細構成図である。 第2実施形態における温度センサの詳細構成図である。 第2実施形態の第1の変形例における温度センサの詳細構成図である。 第2実施形態の第2の変形例における温度センサの詳細構成図である。 第3実施形態における温度センサの詳細構成図である。
符号の説明
10…温度センサ一体型圧力センサ
40…圧力検出素子
50…温度センサ
51…サーミスタ(温度検出素子)
52a,52b…リード線(電極線)
53,54…保護チューブ
53a,54a…反サーミスタ側端部(反温度検出素子側端部)
53b,54b…サーミスタ側端部
55,55a,55b,56,56a…突出部
57,57a,57b,58,58a…突起部材
59…連結部
60…コーティング材
L…所定の間隔

Claims (7)

  1. 一対の電極線を設けた温度検出素子と、
    前記各電極線をそれぞれ保護する2つの保護チューブと、
    前記温度検出素子と前記各電極線を保護した前記両保護チューブの一部とを固着してコーティングするコーティング材と、
    を備える温度センサにおいて、
    前記両保護チューブの反温度検出素子側端部同士の間隔は、当該反温度検出素子側端部にて径を広げるようにそれぞれ設けられる突出部同士が接触することにより、固着前の液状の前記コーティング材が毛細管現象により前記両保護チューブ間にて当該両保護チューブに沿い這い上がり可能な所定の間隔よりも広くしたことを特徴とする温度センサ。
  2. 一対の電極線を設けた温度検出素子と、
    前記各電極線をそれぞれ保護する2つの保護チューブと、
    前記温度検出素子と前記各電極線を保護した前記両保護チューブの一部とを固着してコーティングするコーティング材と、
    を備える温度センサにおいて、
    前記両保護チューブの反温度検出素子側端部同士の間隔は、前記両保護チューブのうちの一方の前記反温度検出素子側端部に設けられる突出部が他方の前記反温度検出素子側端部に接触することにより、固着前の液状の前記コーティング材が毛細管現象により前記両保護チューブ間にて当該両保護チューブに沿い這い上がり可能な所定の間隔よりも広くしたことを特徴とする温度センサ。
  3. 前記突出部は、前記反温度検出素子側端部の一部を径方向に広げるように押し潰して形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の温度センサ。
  4. 前記両保護チューブは、ポリイミド樹脂からなることを特徴とする請求項に記載の温度センサ。
  5. 前記突出部は、前記反温度検出素子側端部に挿通される突起部材により構成されることを特徴とする請求項またはに記載の温度センサ。
  6. 前記突出部は、前記反温度検出素子側端部に複数設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の温度センサ。
  7. 測定媒体の温度を請求項1〜6のいずれか一項に記載の温度センサにより検出可能とするとともに前記測定媒体の圧力を圧力検出素子により検出可能とする温度センサ一体型圧力センサ
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