JP4821716B2 - 電子筆記具、キャップ、コンピュータシステム - Google Patents

電子筆記具、キャップ、コンピュータシステム Download PDF

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Description

本発明は、電子筆記具、キャップ、コンピュータシステムに関する。
近年、例えばコンピュータ装置に対する入力装置として、ペン型の入力装置が注目されている。この種のペン型の入力装置は、媒体に対して書き込みを行う所謂ペンとしての記録機能に加え、媒体に形成された画像を読み取る読み取り機能を備えている。
この種のペン型の入力装置においても、上述した記録機能や読み取り機能を備えたペン本体に対し、ペン先にキャップが取り付けることが提案されている(例えば特許文献1参照。)。そして、この特許文献1には、ペン本体のペン先からキャップが取り外されたことを検知した場合にペン本体の読み取り機能をオンに設定し、ペン本体のペン先にキャップが取り付けられたことを検知した場合にペン本体の読み取り機能をオフに設定することが記載されている。
特表2004−527853号公報
本発明は、電子筆記具本体にキャップが装着された状態においても、媒体上の画像の読み取りを可能とすることを目的とする。
請求項1記載の発明は、符号画像が形成された媒体に筆記を行うための筆記部と当該媒体に向けて照射する光を発光する発光部と当該媒体からの反射光を受光光として受光する受光部とが一端部側に設けられ、当該受光光に基づいて符号画像を読み取る電子筆記具本体と、前記電子筆記具本体の前記一端部側に着脱され、当該一端部側に装着された際に前記筆記部を覆うとともに前記発光部からの照射光および前記媒体からの反射光を通すよう構成されたキャップとを含み、前記キャップは、前記電子筆記具本体にはめ込まれるキャップ本体部と、前記キャップ本体部に貫通形成され、前記照射光の前記媒体への光路および前記媒体からの反射光の前記受光光への光路を構成する開口部とを備えることを特徴とする電子筆記具である。
請求項2記載の発明は、前記開口部に取り付けられ、前記照射光および前記反射光を透過させる透過部材をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の電子筆記具である。
請求項3記載の発明は、前記透過部材は、前記照射光および前記反射光の特定の波長の光を選択的に透過させることを特徴とする請求項2記載の電子筆記具である。
請求項4記載の発明は、前記キャップは、当該キャップを装着していない場合に対して当該キャップを装着した際に前記反射光の焦点位置が変更される焦点変更部材をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の電子筆記具である。
請求項5記載の発明は、前記キャップは、当該キャップを装着していない場合に対して当該キャップを装着した際に前記媒体における前記照射光の照射領域が変更される照射領域変更部材をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の電子筆記具である。
請求項6記載の発明は、前記キャップは、当該キャップを装着していない場合に対して当該キャップを装着した際に前記媒体における前記反射光の受光領域が変更される受光領域変更部材をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の電子筆記具である。
請求項7記載の発明は、前記キャップは、前記電子筆記具本体が挿入される挿入口をさらに備え、当該挿入口とは逆側の端部が、前記キャップ本体部の軸方向に対して傾斜して形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電子筆記具である。
請求項8記載の発明は、前記電子筆記具本体は、前記筆記部による前記媒体への筆記動作に対応した当該媒体上の前記符号画像の読み取りに基づいて筆記情報を取得する第1モードと、当該媒体の特定の領域に形成された当該符号画像の読み取りに基づいて参照情報を取得する第2モードとで動作し、前記第1モードでは前記キャップが前記電子筆記具本体の前記一端部側から取り外され、前記第2モードでは当該キャップが当該一端部側に取り付けられることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の電子筆記具である。
請求項9記載の発明は、符号画像が形成された媒体に筆記を行うための筆記部および当該媒体上の符号画像を読み取る読み取り部とを一端側に備えた電子筆記具本体が挿入される挿入口を有するキャップ本体部と、前記キャップ本体部の前記挿入口とは逆側の端部に貫通形成される開口部と、前記開口部に取り付けられ、前記読み取り部による読み取りに使用される特定の波長の光を透過させる透過部材とを含むキャップである。
請求項10記載の発明は、符号画像が形成された媒体に筆記を行うための筆記部と当該媒体に向けて照射する光を発光する発光部と当該媒体からの反射光を受光光として受光する受光部とが一端部側に設けられ、当該受光光に基づいて符号画像を読み取る電子筆記具本体と、当該電子筆記具本体の当該一端部側に着脱され、当該一端部側に装着された際に当該筆記部を覆うとともに当該発光部からの照射光及び当該媒体からの反射光を通過するよう構成されたキャップとを含む電子筆記具と、前記電子筆記具から受け取った符号画像に関する情報に基づいて所定の処理を行う情報処理装置とを含み、前記キャップは、前記電子筆記具本体にはめ込まれるキャップ本体部と、前記キャップ本体部に貫通形成され、前記照射光の前記媒体への光路および前記媒体からの反射光の前記受光光への光路を構成する開口部とを備えることを特徴とするコンピュータシステムである。
請求項11記載の発明は、前記キャップにおける前記開口部に取り付けられ、前記照射光および前記反射光を透過させる透過部材をさらに備えることを特徴とする請求項10記載のコンピュータシステムである。
請求項1記載の発明によれば、電子筆記具本体に簡易な構成のキャップが装着された状態においても、媒体上の符号画像の読み取りを可能とすることができる。
請求項2記載の発明によれば、電子筆記具にキャップを装着させた状態において、キャップ内部の気密性の低下を抑制しながら媒体上の符号画像を読み取ることを可能とすることができる。
請求項3記載の発明によれば、不要な光を遮ることにより、キャップ装着時の受光部における受光精度を高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、電子筆記具本体からキャップを取り外した場合において適切な反射光の焦点と、電子筆記具本体にキャップを取り付けた場合において適切な反射光の焦点とを異ならせることができる。
請求項5記載の発明によれば、電子筆記具本体からキャップを取り外した場合における照射光の照射領域と、電子筆記具本体にキャップを取り付けた場合における照射光の照射領域とを異ならせることができる。
請求項6記載の発明によれば、電子筆記具本体からキャップを取り外した場合における反射光の受光領域と、電子筆記具本体にキャップを取り付けた場合における反射光の受光領域とを異ならせることができる。
請求項7記載の発明によれば、電子筆記具本体からキャップを取り外した場合における読み取り位置と、電子筆記具本体にキャップを取り付けた場合における読み取り位置との位置のズレを抑制することができる。
請求項8記載の発明によれば、電子筆記具本体にキャップを装着していない状態では筆記情報を取得することが可能になるとともに、電子筆記具本体にキャップを装着させた状態では特定の領域に予め対応付けられた参照情報を取得することが可能になる。
請求項9記載の発明によれば、電子筆記具本体にキャップが装着された状態においても、媒体上の符号画像の読み取りを可能とすることができる。
請求項10記載の発明によれば、電子筆記具本体に簡易な構成のキャップが装着された状態において読み取られた符号画像の情報に基づいて、情報処理を行うことができる。
請求項11記載の発明によれば、電子筆記具にキャップを装着させた状態において、キャップ内部の気密性の低下を抑制しながら媒体上の符号画像を読み取ることを可能とすることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる実施の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態が適用される筆記情報処理システムの構成の一例を示した図である。本実施の形態の筆記情報処理システムは、電子文書の印刷を指示する端末装置10、電子文書を保存する文書サーバ20、電子文書の画像とコードパターン画像との重畳画像を印刷する画像形成装置30を含んで構成されている。
また、本実施の形態の筆記情報処理システムは、画像形成装置30にて出力される媒体としての印刷物40、印刷物40に文字または図形を記録し、記録された文字または図形の軌跡を読み取るデジタルペン50、デジタルペン50から受信した軌跡と文書サーバ20から取得した電子文書とを重ね合わせて表示する情報処理装置の一例としての端末装置60をさらに含んでいる。
そして、本実施の形態の筆記情報処理システムでは、端末装置10、文書サーバ20、画像形成装置30および端末装置60が、ネットワーク70を介して相互に接続されている。また、デジタルペン50は、図示しない無線ネットワークを介して端末装置60に接続されている。
以下、本実施の形態の筆記情報処理システムの動作の概略を説明する。
まず、端末装置10は、文書サーバ20から印刷対象となる電子文書を取得する(A)。そして、端末装置10は、画像形成装置30に対し、この電子文書の印刷を指示する(B)。このとき、端末装置10は、印刷に関するパラメータである印刷属性を指定する。この印刷属性には、通常の印刷と同様、用紙サイズ、向き、両面印刷等が含まれる。また、コード画像すなわちコードパターン画像に関し、コードパターン画像を印刷すべき領域の指定等が含まれてもよい。
この電子文書の印刷指示を受けると、画像形成装置30は、電子文書の画像にコードパターン画像を重畳した画像を紙等に印刷した印刷物40を出力する(C)。この場合、コードパターン画像は、識別情報に対応する識別コードと、位置情報に対応する位置コードとを画像化したものである。あるいは、その他の情報である付加情報を含めて画像化したものであってもよい。なお、電子文書の画像とコードパターン画像とを重畳する処理は、端末装置10で行ってもよいし、画像形成装置30で行ってもよい。
ここで、識別情報としては、個々の媒体を一意に識別する情報が採用される。例えば、画像形成装置30の識別番号と画像形成装置30における媒体の印刷の一連番号または印刷の日時とを組み合わせて得られる情報であってもよいし、所定のサーバにて重複がないように一元管理されている情報であってもよい。或いは、個々の媒体を一意に識別する情報ではなく、媒体に印刷された電子文書を一意に識別する情報を、識別情報として採用してもよい。
また、位置情報とは、個々の媒体上の座標位置(X座標、Y座標)を特定するための情報である。例えば、媒体の左上点を原点とし、媒体の右方向にX軸をとり、下方向にY軸をとることにより設定した座標系で、座標を表すことが考えられる。
さらに、付加情報としては、印刷指示を行なったユーザの識別情報や、コピー禁止であるかどうかの情報等がある。
また、画像形成装置30は、コードパターン画像を、赤外光の吸収率が一定の基準以上である不可視のトナーを用いて不可視画像として形成する。一方、電子文書の文書画像は、赤外光の吸収率が一定の基準以下である可視のトナーを用いて可視画像として形成することが好ましい。なお、コードパターン画像の形成に用いるトナーと文書画像の形成に用いるトナーとで、赤外光の吸収率に差を設けたのは、デジタルペン50等により赤外光を照射してコードパターン画像を読み取る際の読み取り精度を確保するためである。なお、本実施の形態では、赤外光照射によるコードパターン画像の読み取りを前提として説明するが、紫外光によりコードパターン画像を読み取るものであってもよい。
その後、ユーザが、デジタルペン50を用いて印刷物40に文字または図形を筆記したとする(D)。なお、デジタルペン50を用いて印刷物40に文字や図形を筆記する際、デジタルペン50は後述する筆記モードに設定される。その際、デジタルペン50は、印刷物40に書き込みを行うとともに印刷物40に対し赤外光を照射し、その反射光を検出することで、デジタルペン50に赤外画像が入力される。そして、デジタルペン50は、赤外画像から筆記情報を取得し、無線通信を介してその情報を端末装置60に送信する(E)。なお、ここで送信される筆記情報には、例えば、印刷物40の識別情報や、印刷物40に対して筆記された文字または図形の位置情報が含まれる。
その後、端末装置60は、デジタルペン50から受信した識別情報に基づいて、印刷物40に印刷された文書画像の元となる電子文書を文書サーバ20から取得する(F)。そして、文書サーバ20から取得した電子文書と、デジタルペン50から取得した情報とを重ね合わせて表示する。
一方、ユーザが、デジタルペン50を用いて印刷物40の特定の領域をチェックしたとする(G)。なお、デジタルペン50を用いて印刷物40の特定の領域をチェックする際、デジタルペン50は後述する参照情報取得モードに設定される。その際、デジタルペン50は、筆記モードの場合と同様、印刷物40に対し赤外光を照射し、その反射光を検出することで、デジタルペン50に赤外画像が入力される。そして、デジタルペン50は、赤外画像から参照情報を取得し、無線通信を介してその情報を端末装置60に送信する(E)。なお、ここで送信される参照情報には、例えば、印刷物40の識別情報や、印刷物40のうちチェックされた特定の領域における位置情報が含まれる。
その後、端末装置60は、デジタルペン50から受信した識別情報および位置情報に基づいて、これら識別情報および位置情報に対応づけられた電子文書を文書サーバ20から取得する(F)。そして、文書画像サーバ20から取得した電子文書を表示する。
ここで、デジタルペン50から受信した識別情報が、個々の媒体を一意に識別する情報である場合、この識別情報に基づいて電子文書を取得するためには、識別情報と電子文書との対応関係を管理しておく必要がある。図1の筆記情報処理システムでは、この対応関係をどこで管理するかについては明示しなかったが、端末装置60からアクセス可能であれば、どこで管理するようにしてもよい。例えば、文書サーバ20であってもよいし、画像形成装置30であってもよい。なお、デジタルペン50から受信した識別情報が、媒体に印刷された電子文書を一意に識別する情報である場合は、このような対応関係を参照することなく、電子文書の取得を行う。
また、筆記モードにおいて、端末装置60がデジタルペン50から軌跡情報を受信した場合、この軌跡情報は、印刷物40上での筆記位置に対応する電子文書上の位置に重ね合わせて表示される。これは、デジタルペン50で読み取ったコードパターン画像に筆記位置の情報が含まれるので、その位置情報から電子文書の表示イメージ上の対応する位置が特定されるからである。
一方、参照情報取得モードにおいて、端末装置60がデジタルペン50から受信した識別情報および位置情報に基づいて電子文書を取得するためには、識別情報および位置情報と電子文書との対応関係を管理しておく必要がある。図1の筆記情報処理システムでは、この対応関係をどこで管理するかについては明示しなかったが、端末装置60からアクセス可能であれば、どこで管理するようにしてもよい。例えば、文書サーバ20であってもよいし、画像形成装置30であってもよい。
ここで、第1モードの一例としての筆記モードは、デジタルペン50によって印刷物40に筆記された文字や図形等の筆記情報を、デジタルペン50にて取得する動作モードである。ここで、筆記情報は、上述したように例えば印刷物40の識別情報や印刷物40に対して筆記された文字または図形の位置情報を含む。
また、第2モードの一例としての参照情報取得モードは、デジタルペン50によって後段で述べる印刷物40の一例としてのカルテ用紙41の記入種別選択欄413(図9参照)等を指示することにより、参照情報をデジタルペン50が取得する動作モードである。ここで、参照情報は、上述したように例えば印刷物40の識別情報や印刷物40のうちチェックされた特定の領域における位置情報を含む。
なお、図1に示す例では、筆記モードあるいは参照情報取得モードにおいて、デジタルペン50が取得した筆記情報あるいは参照情報を端末装置60に送信している。ただし、筆記モードあるいは参照情報取得モードでは、所望とする筆記情報あるいは参照情報が取得されればよいのであり、取得した筆記情報あるいは参照情報を例えばデジタルペン50に設けられたメモリ(図示せず)に格納するようにしてもかまわない。
上記した本実施の形態が適用される筆記情報処理システムの構成は、あくまで一例に過ぎない。例えば、電子文書の画像とコードパターン画像とを重畳する処理を、端末装置10から画像形成装置30への印刷指示を中継するサーバコンピュータ等で行うように構成してもよい。また、文書サーバ20は、端末装置10内にあってもよい。さらに、端末装置10および端末装置60を、同一の端末装置で構成してもよい。
なお、本実施の形態では、「電子文書」の文言を用いるが、これは、テキストを含む「文書」を電子化したデータのみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクタデータかによらない)、その他の印刷に用いられる電子データも含めて「電子文書」としている。
次に、画像形成装置30にて印刷されるコードパターン画像について説明する。
図2(a)〜(c)は、上述したコードパターン画像を説明するための図である。図2(a)は、不可視画像として形成される2次元コード配列を模式的に示している。また、図2(b)は、図2(a)における2次元コード配列の1単位である2次元コードを拡大して示した図である。さらに、図2(c)は、バックスラッシュ「\」とスラッシュ「/」のパターン画像を説明するための図である。
本実施の形態において、図2(a)〜(c)に示すコードパターン画像は、赤外領域に吸収波長を持つ不可視の画像形成材料を用いて形成される。図2(a)〜(c)に示すコードパターン画像は、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が例えば7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が例えば30%以上の不可視トナーの一例である透明トナーによって形成される。また、この画像形成材料の一例である不可視トナーは、画像の機械読み取りのために必要な近赤外光吸収能力を高めるために、平均分散径は100nm〜600nmの範囲のものが採用される。ここで、「可視」および「不可視」は、目視により認識されるかどうかとは関係しない。印刷された媒体に形成された画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識されるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが、人間の目で認識し難いものも「不可視」に含める。
このように、本実施の形態では、コードパターン画像を不可視トナーの一例である透明トナーで形成することで、媒体に印刷される画像の色調に影響を与えず、識別情報や位置情報を埋め込んでいる。
また、このコードパターン画像は、赤外光照射による機械読み取りと復号化処理とが長期に亘って安定して動作し、かつ、情報を高密度に記録する不可視画像で形成される。また、画像を出力する媒体表面の可視画像に与えるノイズが少ない不可視画像であることが好ましい。さらに、例えば、画像が形成されていない領域と光沢差によって区別される不可視画像であることがさらに好ましい。また、例えば、印刷される媒体の大きさに合わせて媒体面(紙面)の全面に不可視画像が形成される。但し、「全面」とは、用紙の四隅をすべて含む意味ではない。電子写真方式等の装置では、通常、紙面の周囲は印刷できない範囲である場合が多いことから、かかる範囲に不可視画像の印刷がない場合であっても「全面」に形成されているとする。
図2(b)に示す2次元コードは、媒体上の座標位置を示す位置コードが格納される領域と、媒体等を一意に特定するための識別コードが格納される領域とを含んでいる。また、同期コードが格納される領域も含んでいる。そして、図2(a)に示すように、この2次元コードが媒体面に複数、格子状に配置される。すなわち、媒体面に、図2(b)に示すような2次元コードが複数個、配置され、その各々が、位置コード、識別コード、および同期コードを備えている。そして、複数の位置コードの領域には、それぞれ配置される場所により異なる位置情報が格納されている。一方、複数の識別コードの領域には、配置される場所によらず同じ識別情報が格納されている。
図2(b)において、位置コードは、6ビット×6ビットの矩形領域内に配置されている。各ビット値は、回転角度が異なる複数の微小ラインビットマップで形成され、図2(c)に示されるパターン画像(パターン0とパターン1)で、ビット値0とビット値1を表現している。より具体的には、相互に異なる傾きを有するバックスラッシュ「\」およびスラッシュ「/」を用いて、それぞれビット値0とビット値1とを表現している。パターン画像は600dpiで8画素×8画素の大きさで構成されており、左上がりの斜線のパターン画像(パターン0)がビット値0を、右上がりの斜線のパターン画像(パターン1)がビット値1を表現する。したがって、1つのパターン画像で1ビットの情報(0または1)が表現される。
すなわち、図2(b)に示した位置コード領域には合計36ビットの位置情報が格納されている。本実施形態ではこの36ビットのうち、18ビットをX座標の符号化に、18ビットをY座標の符号化に使用している。各18ビットをすべて位置の符号化に使用すると、218通り(約26万通り)の位置が符号化される。本実施形態では各パターン画像は図2(c)に示したように8画素×8画素(600dpi)で構成している。600dpiの1ドットは0.0423mmであることから、図2(b)の2次元コード(同期コードを含む)の大きさは、縦横共に3mm程度(8画素×9ビット×0.0423mm)となる。3mm間隔で26万通りの位置を符号化した場合、約786mの長さが符号化される。このように18ビットすべてを位置の符号化に使用してもよいし、或いは、パターン画像の検出誤りが発生するような場合には、誤り検出や誤り訂正のための冗長ビットを含めてもよい。
また、識別コードは、2ビット×8ビットおよび6ビット×2ビットの矩形領域に配置されており、合計28ビットの識別情報が格納される。識別情報として28ビットを使用した場合は、228通り(約2億7千万通り)の識別情報が表現される。識別コードも位置コードと同様に、28ビットの中に誤り検出や誤り訂正のための冗長ビットを含めてもよい。
なお、図2(c)に示す例では、2つのパターン画像は互いに角度が90度異なるが、角度差を45度とすれば4種類のパターン画像を構成できる。このように構成した場合は、1つのパターン画像で2ビットの情報(0〜3)を表現できる。すなわち、パターン画像の角度種類を増やすことで、表現できるビット数を増加することができる。
また、図2(c)に示す例では、パターン画像を使用してビット値の符号化を説明しているが、パターン画像以外を採用してもよい。例えば、ドットのON/OFFや、ドットの位置を基準位置からずらす方向により符号化することも可能である。
次いで、本実施の形態における電子筆記具の一例としてのデジタルペン50について説明する。
図3および図4は、デジタルペン50の構成を示す斜視図である。このデジタルペン50は、電子筆記具本体100とこの電子筆記具本体100に対して着脱されるキャップ200とを備える。
電子筆記具本体100は細長い形状を有しており、一端部としてのペン先端部100aとペン後端部100bとを有する。また、電子筆記具本体100は、各種構成部品が取り付けられるペン筐体101と、ペン筐体101のペン先端部100a側に取り付けられ、印刷物40等に書き込みを行うペンチップ102と、ペン筐体101の中央部に突出形成され、上述した筆記モードあるいは参照情報取得モードの切り替えを受け付けるスイッチ103を備えている。
なお、本実施の形態では、筆記部の一例としてペンチップ102を用いる。
一方、キャップ200は、電子筆記具本体100に対する取り付けが行われた際に電子筆記具本体100から遠い側の端部となるキャップ先端部200aと、電子筆記具本体100の出し入れが行われるキャップ後端部200bとを有する。そして、キャップ200は、図3および図4に示すように電子筆記具本体100のペン先端部100a側あるいはペン後端部100b側にはめ込まれ得る形状を有している。なお、図3に示すようにキャップ200が電子筆記具本体100のペン先端部100a側に取り付けられた状態では、ペンチップ102がキャップ200によって隠され、筆記が行えない状態となる。一方、図4に示すようにキャップ200が電子筆記具本体100のペン後端部100b側に取り付けられた状態では、ペンチップ102が外部に露出し、筆記が行える状態となる。
図5は、電子筆記具本体100の内部構成を示した図である。
電子筆記具本体100は、全体の動作を制御する制御部104を備える。また、制御部104には、電子筆記具本体100による筆記動作をペンチップ102に加わる圧力によって検出する圧力センサ105が接続されている。さらに、制御部104には、印刷物40上に赤外光を照射する光を発光する発光部106、印刷物40からの赤外反射光を検知することによって符号画像を読み取る受光部107も接続されている。更にまた、制御部104には、識別情報、位置情報、付加情報を記憶するための情報メモリ108、端末装置60等の外部装置と通信するための通信部109、各部を駆動するためのバッテリ110、そして電子筆記具本体100の動作モードの切り替えを受け付けるスイッチ103も接続されている。そして、本実施の形態では、発光部106および受光部107が読み取り部として機能している。
なお、この例では、スイッチ103を押下しない状態を「筆記モード」とし、スイッチ103を1回押下した状態を「参照情報取得モード」としている。そして、「参照情報取得モード」に設定された状態で、さらにスイッチ103を1回押下した場合は「筆記モード」に戻る。
図6は、電子筆記具本体100に設けられた発光部106および受光部107の詳細な構成を説明するための図である。ここで、図6(a)は電子筆記具本体100をペン先端部100a側からみた正面図、図6(b)は図6(a)のVIb−VIb断面図、図6(c)は図6(a)のVIc−VIc断面図である。電子筆記具本体100のペン先端部100a側において、ペン筐体101にはペンチップ102の取付位置からずらされた位置に開口101aが形成されており、この開口101aの内側に発光部106および受光部107が取り付けられている。
発光部106は、近赤外領域(800nm〜1000nm)の光を照射する赤外LED(Light Emitting Diode)にて構成される。
一方、本実施の形態では受光部107として、上記近赤外領域の光を透過するとともに集光するレンズ107aと、レンズ107aにて集光された光を受光する赤外受光素子107bとを備えている。なお、この例では、赤外受光素子107bとして赤外CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)エリアセンサを用いている。
一方、図7はキャップ200の詳細な構成を説明するための図である。ここで、図7(a)はキャップ200をキャップ先端部200a側からみた正面図、図7(b)は図7(a)のVIIb−VIIb断面図、図7(c)は図7(a)のVIIc−VIIc断面図である。
キャップ200は、U字状の断面を有するキャップ本体201を備える。また、キャップ200のキャップ先端部200a側には貫通口200cが形成されており、この貫通口200cには本実施の形態における透過部の一例としてのカバー202がはめ込まれている。ここで、キャップ本体201のキャップ先端部200a側は図7(b)にも示したように側面に対して傾斜した状態で設けられており、カバー202もその傾斜に沿って取り付けられている。なお、キャップ200のキャップ後端部200b側には、電子筆記具本体100を挿入するための挿入口200dが形成されている。
図8は、キャップ200に設けられたカバー202の光透過特性を示している。なお、図8において、横軸は波長λ(nm)であり、縦軸は光透過率T(%)である。ここで、図8(a)は、カバー202として例えばガラスやアクリル樹脂等の透明基材に誘電体多層膜のような干渉層を形成した所謂干渉型フィルタを用いた場合の特性を例示している。一方、図8(b)は、カバー202として例えばガラスやアクリル等の透明基材に可視領域において光吸収特性を有する吸収剤を含有させた所謂吸収型フィルタを用いた場合の特性を例示している。この例では、両者とも、350〜700nmといった可視領域の光を遮断する特性となるようにフィルタの設計が行われている。
干渉型フィルタの場合は、700nm近傍の遮断波長における立ち上がりが吸収型フィルタよりも急峻になる。一方、吸収型フィルタの場合は、干渉型フィルタよりも構造が簡易であるためにかかるコストが低く済む。このため、要求される機能や特性に応じて、吸収型フィルタあるいは干渉型フィルタを適宜選択すればよいことになる。
ここで、デジタルペン50による書き込み対象あるいは読み取り対象となる、本発明における媒体の一例としての印刷物40について、例を挙げて説明しておく。図9は、印刷物40の一例としてのカルテ用紙41のカルテフォームを示している。図1に示す画像形成装置30では、可視トナーを用いて、カルテフォームの罫線等のレイアウト情報がカルテ用紙41に印刷される。また、それと同時に、画像形成装置30では、不可視トナーを用いて、カルテ一枚一枚に一意に特定可能な識別情報の一例であるカルテIDとカルテ用紙41上の位置情報(座標情報)とを示すコードパターン画像がカルテ用紙41の全面に印字される。
図9に示したように、カルテ用紙41のカルテフォームには、患者氏名、生年月日、患者顔写真、既往症やアレルギー情報等の患者基本情報記載欄411と、例えば2号様式のカルテフォームに対応する手書き情報記入欄412とが設けられている。また、カルテフォームには、これらの他に、記入種別選択欄413、過去履歴参照欄414、システム連係機能欄415が設けられている。そして、カルテフォームには、不可視トナーを用いた透かし画像416がさらに形成されている。
上述したように、カルテ用紙41の全面には、識別情報の一例としてのカルテIDと、用紙上の位置情報とがコードパターン画像として印字されている。そして、コードパターン画像を読み取り可能なデジタルペン50を用いてカルテ用紙41に手書き入力がなされると、それと同時に、カルテIDと位置情報とがデジタルペン50によって検出される。これによって、デジタルペン50は、どのカルテ用紙41のどの位置に手書きがなされたかを電子情報として取得する。なお、不可視トナーを用いた透かし画像416を印字しておくことで、印字されたカルテ用紙41が、不可視トナーで識別情報および位置情報を含むコードパターン画像が印字された用紙であることが、透かし画像416と用紙との光沢差で目視で確認される。
医師は、患者の診察に従い、カルテ用紙41のカルテフォームに形成された手書き情報記入欄412にデジタルペン50を用いて診療録を記入する。このとき、デジタルペン50はスイッチ103の操作によって筆記モードに設定される。デジタルペン50は、印字されたコードパターン画像を読み取り、カルテIDとカルテ用紙41上のデジタルペン50の移動軌跡とを検出し、どのカルテにどのような手書き記入があったかを認識する。そして、手書きの結果は、このカルテ用紙41の元となる電子文書に重ね合わされた状態で、端末装置60に表示される。
このカルテ用紙41の手書き情報記入欄412に記入される内容としては、例えば図9の記入種別選択欄413に示すようなS、O、A、Pに対応する内容がある。例えば、主訴(S:Subjective)を指定して患者の自覚情報が記入される。また、客観所見(O:Objective)を指定して医師による診察所見や検査所見が記入される。さらに、診断(A:Assessment)を指定して、医師による診断、鑑別診断、治療法選択とその根拠、治療に対応する評価などが記入される。さらにまた、計画(P:Plan)を指定して治療計画等が記載される。
また、医師が患者の診察を行うにあたり、例えばカルテ用紙41には記載されていない過去の履歴を参照したいと所望した場合、デジタルペン50はスイッチ103の操作によって参照情報取得モードに設定される。デジタルペン50は、カルテ用紙41のカルテフォームに形成された過去履歴参照欄414の「□」欄すなわち特定の領域に印字されたコードパターン画像を読み取り、カルテIDとカルテ用紙41上のデジタルペン50の位置情報とを認識する。そして、カルテIDと位置情報とに対応づけられた電子文書が読み出され、端末装置60に表示される。
さらに、このカルテ用紙41には記載されていない患者の検査状況、処置状況、処方状況、および予約状況を参照したい場合には、参照情報取得モードのままでカルテ用紙41のカルテフォームに形成されたシステム連係機能欄415の対応する「□」欄すなわち特定の領域に印字されたコードパターン画像をデジタルペン50で読み取る。すると、読み取られたコードパターン画像からカルテIDと位置情報とが取得され、これに対応づけられた電子文書が端末装置60に表示されることになる。
では次に、デジタルペン50によるカルテ用紙41等の印刷物40上のコード画像の読み取りについて、具体的に説明を行う。
図10は、第1モードすなわち筆記モードにおけるコード画像の読み取りを説明するための図である。ここで、図10(a)は図6(b)に対応する電子筆記具本体100の断面図であり、図10(b)は図6(c)に対応する電子筆記具本体100の断面図である。
筆記モードでは、電子筆記具本体100のペンチップ102にて印刷物40に書き込みが行われる。このため、筆記モードでは、電子筆記具本体100のペン先端部100a側からキャップ200が取り外される。取り外されたキャップ200は、例えば図4に示したようにペン後端部100bに取り付けられる。
また、筆記モードにおいて筆記を行う場合、電子筆記具本体100に設けられたペンチップ102のペン先は印刷物40に接触する。なお、この説明において、書き込み対象となる印刷物40の表面を書き込み仮想表面40Aという。筆記を行う場合、電子筆記具本体100は、図10(a)および図5に示すように書き込み仮想表面40Aに対して傾斜した状態におかれる。これは、通常のペンによる書き込みと同じである。
この状態において、発光部106が発光する。発光部106の発光光(図中に一点鎖線で示す)は、書き込み仮想表面40Aに照射される。次に、書き込み仮想表面40Aに照射された光は、コード画像の有無に応じて反射する。そして、書き込み仮想表面40Aからの反射光の一部(図中に破線で示す)が、受光部107のレンズ107aによって集光され、赤外受光素子107bによって受光される。なお、この例では、受光部107が、書き込み仮想表面40Aからの反射光のうち、書き込み仮想表面40Aにて拡散反射した拡散反射光を受光するように配置されている。また、発光部106による書き込み仮想表面40A上の照射領域は、受光部107による書き込み仮想表面40A上の受光領域よりも広く設定される。
一方、図11は、第2モードすなわち参照情報取得モードにおけるコード画像の読み取りを説明するための図である。ここで、図11(a)は図7(b)に対応する電子筆記具本体100およびキャップ200の断面図であり、図11(b)は図7(c)に対応する電子筆記具本体100およびキャップ200の断面図である。
本実施形態において参照情報取得モードでは、電子筆記具本体100のペン先端部100a側にキャップ200が取り付けられる。このとき、電子筆記具本体100のペン筐体101に設けられた開口101aが、キャップ200のキャップ本体201に取り付けられたカバー202と対向する位置に配置される。
このため、参照情報取得モードにおいて印刷物40上の特定の領域の読み取りを行う場合、電子筆記具本体100に設けられたペンチップ102のペン先は、キャップ200によって覆われ、印刷物40に接触しない。なお、この説明において、読み取り対象となる印刷物40の表面を読み取り仮想表面40Bという。なお、読み取りを行う場合においても、電子筆記具本体100は、図11(a)に示すように読み取り仮想表面40Bに対して傾斜した状態におかれる。ここで、キャップ200が取り付けられるために、参照情報取得モードにおける読み取り仮想表面40Bは、筆記モードにおける書き込み仮想表面40Aとは角度や位置が異なる。ただし、この例ではキャップ200のキャップ先端部200a側に光軸方向に対する傾斜を設け、そこにカバー202を取り付けているため、傾斜を設けなかった場合と比較して、書き込み仮想表面Aと読み取り仮想表面Bとの違いは少なくなっている。
この状態において、発光部106が発光する。発光部106の発光光は、キャップ200に照射される。ここで、キャップ200には近赤外光を透過するカバー202が設けられているため、発光光はカバー202を透過して読み取り仮想表面40Bに照射される。次に、読み取り仮想表面40Bに照射された光は、コード画像の有無に応じて反射する。そして、読み取り仮想表面40Bからの反射光の一部が、キャップ200に設けられたカバー202を透過し、受光部107のレンズ107aによって集光され、赤外受光素子107bによって受光される。なお、参照情報取得モードにおいても、受光部107は、読み取り仮想表面40Bからの拡散反射光を受光する。また、発光部106による読み取り仮想表面40B上の照射領域は、受光部107による読み取り仮想表面40B上の受光領域よりも広く設定される。
このように、このデジタルペン50では、電子筆記具本体100に取り付けられるキャップ200に近赤外領域の光を透過するカバー202を設けているので、電子筆記具本体100のペン先端部100a側にキャップ200を取り付けた状態においても、印刷物40上に形成されたコード画像の読み取りが行える。ただし、図11からも明らかなように、書き込み仮想表面40Aおよび読み取り仮想表面40Bではコード画像の読み取り位置が異なるため、筆記モードあるいは参照情報取得モードにおいて、赤外受光素子107b上で受光光の像がぼけるおそれがある。
このため、本実施の形態では、光学系の被写界深度の範囲内に、書き込み仮想表面40Aおよび読み取り仮想表面40Bの両者が含まれるように、予め設定を行っている。では、この設定について具体的に説明する。
カルテ用紙41等の印刷物40上に形成されたコード画像の読み取り性能を確保するためには、赤外受光素子107bが受光する受光データに基づいてコード画像において所定のドットとその所定のドットに隣接する隣接ドットとが異なるドットであると判別されることが要求される。このとき、当該所定のドットと当該隣接ドットとが異なる点と判別される印刷物40と赤外受光素子107bとの距離を被写界深度Dとする。被写界深度Dは所定の幅を持っており、レンズ107aに近い側の限界点である前側被写界深度Dnおよびレンズ107aから遠い側の限界点である後側被写界深度Dfとを用いて(1)式で表される。また、前側被写界深度Dnは(2)式で、後側被写界深度Dfは(3)式で、それぞれ表される。なお、(2)式および(3)式で用いられる過焦点距離Hは(4)式で表される。
Figure 0004821716
仮にコード画像の読み取りに必要な赤外受光素子107b上での許容錯乱径cが20μmすなわち0.02mmだとすると、絞り直径d=1mm、焦点距離f=9mm、被写体の距離s=54mmであった場合に、被写界深度Dは11.1mmとなる。
したがって、このようにして計算される被写界深度Dの範囲の中に書き込み仮想表面40Aおよび読み取り仮想表面40Bが位置するように、デジタルペン50を構成する電子筆記具本体100やキャップ200における光学設計を行っておけばよいことになる。
また、この例において、キャップ200には、ガラスやアクリル樹脂など、空気よりも屈折率の高い材料で構成されたカバー202が取り付けられている。そして、参照情報取得モードにおいて、読み取り仮想表面40Bからの反射光は、カバー202を介して受光部107に入射する。このようなカバー202を設けることで、読み取り仮想表面40Bが書き込み仮想表面40Aよりも遠方になったとしても、キャップ202の有無による光路長差ΔLの分だけ実際の距離を短くした場合と同等の画像が、受光部107にて取得されることになる。ここで、光路長差ΔLは(5)式で表される。また、(5)式で用いられるsinθ2は(6)式で表される。
Figure 0004821716
カバー202として例えば屈折率n2=1.51、厚さt=3mmのガラスを設置した場合、被写体の距離が54mmであり、瞳径が1mmであるとすると、光路長差ΔLは1mmとなる。このようにカバー202を介したコード画像の読み取りを行うことで、参照情報取得モードにおける焦点位置が、筆記モードよりも1mmだけ遠くなる。
なお、この例では、キャップ200のキャップ本体201に赤外透過特性を有するカバー202を取り付けていたが、これに限られない。カバー202として、フィルタ機能を有しないガラスやアクリル樹脂など、可視領域から近赤外領域にかけて光透過特性を有する材料を用いてもよい。また、カバー202としてポッケルス効果やカー効果などを発現する材料を用いるようにすれば、カバー202に印加する電圧に応じて屈折率の微調整が行える。なお、キャップ本体201にカバー202を取り付けずに貫通口200cのままとしても、参照情報取得モードにおいてペンチップ102の保護がなされるとともに、印刷物40に形成されたコード画像の読み取りが行われることになる。さらにまた、キャップ200全体を赤外透過特性を有する材料にて構成してもよい。
一方、本実施の形態では、800nm〜1200nmの波長の光に対し透過特性を有するカバー202を用いていたが、発光部106による照射光に合わせて、例えば800nm〜1000nmなど透過範囲を狭めたカバー202を用いれば、さらに波長選択性が高まる。
また、電子筆記具本体100に設けられた発光部106や受光部107とは別に、キャップ200自体に赤外画像を読み取る機能を持たせてもよい。
また、本実施形態においては電子筆記具本体100にキャップ200を取り付けた場合に参照情報取得モード、取り外した場合に筆記モードとして説明をしたが、これに限らずキャップ200を取り外した状態ではスイッチ103によって、筆記モードと参照情報取得モードの両方の動作が行えるようにしてもよい。
さらに、本実施形態において、参照情報取得モードではカルテIDと位置情報が埋め込まれたコードパターン画像を読み取っていたが、これに限らずURL情報等、参照情報が取得され得るものであればどのような情報が埋め込まれたコードパターン画像を読み取っても構わない。
<実施の形態2>
図12は、実施の形態2に係るデジタルペン50で用いられるキャップ200の詳細な構成を説明するための図である。ここで、図12(a)はキャップ200をキャップ先端部200a側からみた正面図、図12(b)は図12(a)のXIIb−XIIb断面図、図12(c)は図12(a)のXIIc−XIIc断面図である。
このキャップ200は、キャップ本体201やカバー202の他に、さらに第1光学素子203、第2光学素子204、および第3光学素子205を備えている。これらのうち、第1光学素子203は、キャップ本体201の内側且つカバー202の背面側でキャップ本体201に固定されている。また、第2光学素子204は、キャップ本体201の内側且つ第1光学素子203の背面側でキャップ本体201に固定されている。さらに、第3光学素子205は、キャップ本体201の内側且つ第2光学素子204の背面側でキャップ本体201に固定されている。
照射領域変更部材あるいは受光領域変更部材の一例として用いられる第1光学素子203は、例えばガラスやアクリル樹脂など、近赤外領域において光透過特性を有し、空気よりも屈折率の高い材料をプリズム状に加工したもので構成される。また、本実施の形態において焦点変更部材の一例として用いられる第2光学素子204は、例えばガラスやアクリル樹脂など、近赤外領域において光透過特性を有する凹レンズで構成されるものが挙げられる。さらに、本実施の形態において照射領域変更部材の一例として機能する第3光学素子205は、近赤外領域において光透過特性を有する板状の赤外透過フィルタにて構成されるものが挙げられる。なお、キャップ本体201およびカバー202については、実施の形態1と同様である。
また、このキャップ200とともにデジタルペン50を構成する電子筆記具本体100は、実施の形態1で説明したものと同じものが用いられる。
では、デジタルペン50による印刷物40上のコード画像の読み取りについて、具体的に説明を行う。ただし、筆記モードにおけるコード画像の読み取りについては実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
図13は、参照情報取得モードにおけるコード画像の読み取りを説明するための図である。ここで、図13(a)は図12(b)に対応する電子筆記具本体100およびキャップ200の断面図であり、図13(b)は図12(c)に対応する電子筆記具本体100およびキャップ200の断面図である。
参照情報取得モードでは、電子筆記具本体100のペン先端部100a側にキャップ200が取り付けられる。このとき、電子筆記具本体100のペン筐体101に設けられた開口101aが、キャップ200のキャップ本体201に取り付けられたカバーと対向する位置に配置される。ここで、第1光学素子203は、光軸方向に対しペンチップ102に近い側の厚みが厚く、ペンチップ102から遠い側の厚みが薄くなるように設けられる。また、キャップ200に設けられた第2光学素子204は、電子筆記具本体100のペン先端部100a側にキャップ200を被せた際に、ペンチップ102と接触しないように予めその取り付け位置が決められている。さらに、第3光学素子205は、発光部106に対向し、しかも、発光部106からの光照射方向に対し傾斜するように取り付けられている。
この状態において、発光部106が発光する。発光部106による発光光は、キャップ200に設けられた第3光学素子205、第2光学素子204、および第1光学素子203を透過して読み取り仮想表面40Bに照射される。次に、読み取り仮想表面40Bに照射された光は、コード画像の有無に応じて反射する。そして、読み取り仮想表面40Bからの反射光の一部が、キャップ200に設けられたカバー202、第1光学素子203、および第2光学素子204を透過し、受光部107のレンズ107aによって集光され、赤外受光素子107bによって受光される。
この例では、第3光学素子205が発光部106の光照射方向に対し斜めに傾斜して配置されているため、発光部106の発光光が第3光学素子205を透過する際に屈折する。したがって、発光部106の発光光は読み取り仮想表面40Bに対してより傾斜した状態で照射されることになり、読み取り仮想表面40Bからの正反射光が受光部107にさらに入射しにくくなる。なお、第3光学素子205を別途取り付けるのではなく、カバー202を発光部106の光照射方向に対し第3光学素子205と同じ方向に傾斜して取り付けることで、カバー202自身に第3光学素子205の機能を持たせるようにしてもよい。
また、この例では、反射光の光路中に凹レンズからなる第2光学素子204を設けているため、参照情報取得モードにおける焦点距離が筆記モードよりも遠くなる。第2光学素子204を設けることにより、読み取り仮想表面40Bの位置が書き込み仮想表面40Aの位置から遠ざかるような場合であっても、筆記モードおよび参照情報取得モードの両者において、受光部107の赤外受光素子107b上での焦点ずれの発生が抑制される。なお第2光学素子として凸レンズを設けた場合においても、同様に焦点ずれの発生が抑制される。この場合には、凹レンズの凹面とは逆側に凸レンズの凸面を取り付ければよい。
さらに、この例では、第1光学素子203を設けることにより、発光部106の発光光をペンチップ102から遠ざかる方向に屈折させて読み取り仮想表面40B上に照射し、また、読み取り仮想表面40Bからの反射光を屈折させて受光部107に入射させている。このような構成を採用することにより、参照情報取得モードにおける光の照射範囲およびコード画像の読み取り範囲が、ペンチップ102のペン先の位置から遠ざかることになる。また、カバー202と同様、第1光学素子203において生じる光の屈折により、実質的な焦点位置が遠ざかることにもなる。
なお、この説明では、第1光学素子203の光軸方向の厚みについて、ペンチップ102に近い側の厚みを厚く、ペンチップ102から遠い側の厚みを薄くしていたが、これに限られない。例えばペンチップ102に近い側の厚みを薄く、ペンチップ102から遠い側の厚みを厚くしてもよい。この場合には、参照情報取得モードにおける光の照射範囲およびコード画像の読み取り範囲が、ペンチップ102のペン先の位置に近づくことになる。
<実施の形態3>
図14は、実施の形態3に係るデジタルペン50で用いられるキャップ200の詳細な構成を説明するための図である。ここで、図14(a)はキャップ200をキャップ先端部200a側からみた正面図、図14(b)は図14(a)のXIVb−XIVb断面図、図14(c)は図14(a)のXIVc−XIVc断面図である。
このキャップ200は、キャップ本体201やカバー202の他に、さらに導光ファイバ206および集光部207を備えている。これらのうち、導光ファイバ206は、キャップ本体201の内側に設けられ、その一端側には集光部207が設けられている。また、導光ファイバ206の他端側はカバー202の周縁とキャップ本体201との間から外側にわずかに突出して配置される。ここで、導光ファイバ206は複数設けられており、カバー202の周辺を取り巻くように配置される。集光部207は平坦面を有しており、この平坦面とは逆側の面が導光ファイバ206に接続されている。なお、これら導光ファイバ206および集光部207は、キャップ本体201に対して固定されている。
そして、導光ファイバ206および集光部207は、例えばガラスやアクリル樹脂など、近赤外領域において光透過性を有する材料にて構成される。なお、キャップ本体201およびカバー202については、実施の形態1と同様である。
また、このキャップ200とともにデジタルペン50を構成する電子筆記具本体100は、実施の形態1で説明したものと同じものが用いられる。
では、デジタルペン50による印刷物40上のコード画像の読み取りについて、具体的に説明を行う。ただし、筆記モードにおけるコード画像の読み取りについては実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
図15は、参照情報取得モードにおけるコード画像の読み取りを説明するための図である。ここで、図15(a)は図14(b)に対応する電子筆記具本体100およびキャップ200の断面図であり、図15(b)は図14(c)に対応する電子筆記具本体100およびキャップ200の断面図である。
参照情報取得モードでは、電子筆記具本体100のペン先端部100a側にキャップ200が取り付けられる。このとき、電子筆記具本体100のペン筐体101に設けられた開口101aが、キャップ200のキャップ本体201に取り付けられたカバー202と対向する位置に配置される。また、キャップ200に設けられた集光部207が、発光部106の光路に対向する位置に配置される。
この状態において、発光部106が発光する。発光部106による発光光は、キャップ200に設けられた集光部207に入射し、複数の導光ファイバ206を介して読み取り仮想表面40Bに照射される。複数の導光ファイバ206にて光照射を行うことで、読み取り仮想表面40B上での光量むらが抑制されている。そして、読み取り仮想表面40Bからの反射光の一部が、キャップ200に設けられたカバー202を透過し、受光部107のレンズ107aによって集光され、赤外受光素子107bによって受光される。ここで、導光ファイバ206は、反射光の光路を避けて配置する。
この例では、導光ファイバ206および集光部207を使用して発光部106の発光光を印刷物40へと導いているので、発光部106の発光光の正反射光が受光部107で受光される、という事態が回避される。
また、この例では、カバー202に対して複数の導光ファイバ206を突出した状態で配置しているため、読み取り仮想表面40Bすなわち印刷物40にカバー202が直接触れにくくなる。これにより、カバー202に傷が付きにくくなる。
さらに、この例において、導光ファイバ206の他端側すなわち光の出射側の向きをカバー202の中央部に向くように配置すれば、受光部107による読み取り領域に発光部106による照射領域を合わせ込むことが容易になる。
本実施の形態が適用される筆記情報処理システムの構成の一例を示した図である。 コードパターン画像を説明するための図である。 デジタルペンの構成を示す斜視図である。 デジタルペンの構成を示す斜視図である。 電子筆記具本体の内部構成を示す図である。 電子筆記具本体に設けられた発光部および受光部の詳細な構成を説明するための図である。 実施の形態1におけるキャップの詳細な構成を説明するための図である。 キャップに設けられたカバーの光透過特性を示す図である。 印刷物の一例としてのカルテ用紙を説明するための図である。 筆記モードにおけるコード画像の読み取りを説明するための図である。 参照情報取得モードにおけるコード画像の読み取りを説明するための図である。 実施の形態2におけるキャップの詳細な構成を説明するための図である。 参照情報取得モードにおけるコード画像の読み取りを説明するための図である。 実施の形態3におけるキャップの詳細な構成を説明するための図である。 参照情報取得モードにおけるコード画像の読み取りを説明するための図である。
符号の説明
10…端末装置、20…文書サーバ、30…画像形成装置、40…印刷物、40A…書き込み仮想表面、40B…読み取り仮想表面、50…デジタルペン、60…端末装置、70…ネットワーク、100…電子筆記具本体、101…ペン筐体、102…ペンチップ、103…スイッチ、104…制御部、105…圧力センサ、106…発光部、107…受光部、107a…レンズ、107b…赤外受光素子、108…情報メモリ、109…通信部、110…バッテリ、200…キャップ、201…キャップ本体、202…カバー、203…第1光学素子、204…第2光学素子、205…第3光学素子、206…導光ファイバ、207…集光部

Claims (11)

  1. 符号画像が形成された媒体に筆記を行うための筆記部と当該媒体に向けて照射する光を発光する発光部と当該媒体からの反射光を受光光として受光する受光部とが一端部側に設けられ、当該受光光に基づいて符号画像を読み取る電子筆記具本体と、
    前記電子筆記具本体の前記一端部側に着脱され、当該一端部側に装着された際に前記筆記部を覆うとともに前記発光部からの照射光および前記媒体からの反射光を通すよう構成されたキャップと
    を含み、
    前記キャップは、
    前記電子筆記具本体にはめ込まれるキャップ本体部と、
    前記キャップ本体部に貫通形成され、前記照射光の前記媒体への光路および前記媒体からの反射光の前記受光光への光路を構成する開口部と
    を備えることを特徴とする電子筆記具。
  2. 前記開口部に取り付けられ、前記照射光および前記反射光を透過させる透過部材をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の電子筆記具。
  3. 前記透過部材は、前記照射光および前記反射光の特定の波長の光を選択的に透過させることを特徴とする請求項2記載の電子筆記具。
  4. 前記キャップは、当該キャップを装着していない場合に対して当該キャップを装着した際に前記反射光の焦点位置が変更される焦点変更部材をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の電子筆記具。
  5. 前記キャップは、当該キャップを装着していない場合に対して当該キャップを装着した際に前記媒体における前記照射光の照射領域が変更される照射領域変更部材をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の電子筆記具。
  6. 前記キャップは、当該キャップを装着していない場合に対して当該キャップを装着した際に前記媒体における前記反射光の受光領域が変更される受光領域変更部材をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の電子筆記具。
  7. 前記キャップは、前記電子筆記具本体が挿入される挿入口をさらに備え、当該挿入口とは逆側の端部が、前記キャップ本体部の軸方向に対して傾斜して形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電子筆記具。
  8. 前記電子筆記具本体は、前記筆記部による前記媒体への筆記動作に対応した当該媒体上の前記符号画像の読み取りに基づいて筆記情報を取得する第1モードと、当該媒体の特定の領域に形成された当該符号画像の読み取りに基づいて参照情報を取得する第2モードとで動作し、
    前記第1モードでは前記キャップが前記電子筆記具本体の前記一端部側から取り外され、前記第2モードでは当該キャップが当該一端部側に取り付けられることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の電子筆記具。
  9. 符号画像が形成された媒体に筆記を行うための筆記部および当該媒体上の符号画像を読み取る読み取り部とを一端側に備えた電子筆記具本体が挿入される挿入口を有するキャップ本体部と、
    前記キャップ本体部の前記挿入口とは逆側の端部に貫通形成される開口部と、
    前記開口部に取り付けられ、前記読み取り部による読み取りに使用される特定の波長の光を透過させる透過部材と
    を含むキャップ。
  10. 符号画像が形成された媒体に筆記を行うための筆記部と当該媒体に向けて照射する光を発光する発光部と当該媒体からの反射光を受光光として受光する受光部とが一端部側に設けられ、当該受光光に基づいて符号画像を読み取る電子筆記具本体と、当該電子筆記具本体の当該一端部側に着脱され、当該一端部側に装着された際に当該筆記部を覆うとともに当該発光部からの照射光及び当該媒体からの反射光を通過するよう構成されたキャップとを含む電子筆記具と、
    前記電子筆記具から受け取った符号画像に関する情報に基づいて所定の処理を行う情報処理装置と
    を含み、
    前記キャップは、
    前記電子筆記具本体にはめ込まれるキャップ本体部と、
    前記キャップ本体部に貫通形成され、前記照射光の前記媒体への光路および前記媒体からの反射光の前記受光光への光路を構成する開口部と
    を備えることを特徴とするコンピュータシステム。
  11. 前記キャップにおける前記開口部に取り付けられ、前記照射光および前記反射光を透過させる透過部材をさらに備えることを特徴とする請求項10記載のコンピュータシステム。
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