JP2015232739A - 電子ペン用アタッチメントおよび画像表示システム - Google Patents

電子ペン用アタッチメントおよび画像表示システム Download PDF

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Takeshi Kuwayama
剛 桑山
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Shinichi Inoue
真一 井上
秀彦 庄司
Hidehiko Shoji
秀彦 庄司
裕也 塩崎
Hironari Shiozaki
裕也 塩崎
貴彦 折口
Takahiko Origuchi
貴彦 折口
一哉 古割
Kazuya Furuwari
一哉 古割
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Abstract

【課題】画像表示面から離れた位置から画像表示装置の位置座標検出用の発光を検出するための電子ペン用アタッチメントを提供する。【解決手段】筒形状の胴体部81の一方の端部に保持された集光レンズ82と、胴体部81の他方の端部に電子ペンに装着するための機構84を備えた開口部とを有し、集光レンズ82を通して胴体部81の内部に入射する光を電子ペン50の受光素子に集光する。【選択図】図12

Description

本発明は、画像表示装置に画像を描画する電子ペン用のアタッチメント、電子ペンおよびそれらを用いた画像表示システムに関するものである。
近年は、フラットディスプレイデバイスを用いて、黒板やホワイトボードのように画像表示面上から文字や絵などを入力できる画像表示システムが検討されている。例えば特許文献1には、プラズマディスプレイパネルを用いて、位置座標検出時にのみ1フィールド中に位置座標検出期間を設けて、この期間内に位置座標検出用の発光を発生させ、その発光を電子ペンで検出するタイミングに基づき電子ペンの指し示す位置座標を検出する座標位置検出方法が記載されている。また特許文献2には、電子ペン本体と、タッチ操作時に画像表示面に押し当てられるペン先部と、画像表示面に対する接触状態を検出する接続状態検出手段と、を備えた電子ペンが記載されている。
一方、これらの画像表示システムを、プレゼンテーションや講義等に用いるといった用途も開発されている。プレゼンテーションでは、離れた位置から画像表示面上の一点を指し示す補助器具として、例えば特許文献3に記載されているようなレーザポインタが使用される。
特開2001−318765号公報 特開2011−145763号公報 特開平2−5018号公報
しかしながらプレゼンテーションや講義等の形態によっては、画像表示装置に接触または接近して画像表示面上から描画し、かつ画像表示装置から離れて画像表示面上にカーソルを表示したいまたは描画したいといった要望がある。この場合には、電子ペンとレーザポインタとを準備し、それらを使い分けなければならないといった煩雑さがある。
本発明は上記の課題に鑑みなされたものであり、画像表示面から離れた位置から画像表示装置の位置座標検出用の発光を検出するための電子ペン用アタッチメント、画像表示面に接触または接近した位置から画像表示装置の位置座標検出用の発光を検出する電子ペンおよびそれらを用いた画像表示システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の電子ペン用アタッチメントは、筒形状の胴体部の一方の端部に集光レンズと、胴体部の他方の端部に電子ペンに装着するための機構を備えた開口部とを有し、集光レンズを通して胴体部の内部に入射する光を電子ペンに集光することを特徴とする。この構成により、画像表示面から離れた位置から画像表示装置の位置座標検出用の発光を検出するための電子ペン用アタッチメントを提供することができる。
また本発明は、受光素子を備えた電子ペンに装着する電子ペン用アタッチメントであって、筒形状の胴体部と、胴体部の一方の端部に保持された集光レンズとを有し、電子ペンのペン先側に胴体部の他方の端部を装着することにより、集光レンズを通して胴体部の内部に入射する光を電子ペンの受光素子に集光することを特徴とする。この構成によっても、画像表示面から離れた位置から画像表示装置の位置座標検出用の発光を検出するための電子ペン用アタッチメントを提供することができる。
また本発明の電子ペン用アタッチメントは、集光レンズの光軸上の焦点距離の位置に、電子ペンの受光素子が位置するように胴体部の長さを設定することが望ましい。
また本発明の電子ペン用アタッチメントは、胴体部の内側に、電子ペンのペン先部を電子ペンの内側に押戻すための節部が設けられていてもよい。
また本発明の画像表示システムは、座標検出サブフィールドを含む複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成した画像表示装置と、座標検出サブフィールドの発光に基づき指し示す画像表示面の座標を算出する電子ペンと、電子ペンに装着する上記に記載の電子ペン用アタッチメントと、電子ペンが算出した座標に基づき描画信号を作成して画像表示装置に出力する描画装置とを有することを特徴とする。この構成により、画像表示面から離れた位置から画像表示装置の位置座標検出用の発光を検出するための電子ペン用アタッチメント、画像表示面に接触または接近した位置から画像表示装置の位置座標検出用の発光を検出する電子ペンおよびそれらを用いた画像表示システムを提供することができる。
また本発明の画像表示装置は、画像を表示するための画像表示サブフィールドと、データ電極にy座標検出電圧を印加したまま第1の数の走査電極に同時にy座標検出パルスを印加する動作を順次行う近接用y座標検出サブフィールドと、データ電極にy座標検出電圧を印加したまま第1の数よりも多い第2の数の走査電極に同時にy座標検出パルスを印加する動作を順次行う遠隔用y座標検出サブフィールドと、走査電極にx座標検出電圧を印加したまま第3の数のデータ電極に同時にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う近接用x座標検出サブフィールドと、走査電極にx座標検出電圧を印加したまま第3の数よりも多い第4の数のデータ電極に同時にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う遠隔用x座標検出サブフィールドと、を含む複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成し、電子ペンは、電子ペン用アタッチメントを装着しない場合には近接用y座標検出サブフィールドの発光を用いてy座標を算出するとともに近接用x座標検出サブフィールドの発光を用いてx座標を算出し、電子ペン用アタッチメントを装着した場合には遠隔用y座標検出サブフィールドの発光を用いてy座標を算出するとともに遠隔用x座標検出サブフィールドの発光を用いてx座標を算出する構成であってもよい。
本発明によれば、画像表示面から離れた位置から画像表示装置の位置座標検出用の発光を検出するための電子ペン用アタッチメント、画像表示面に接触または接近した位置から画像表示装置の位置座標検出用の発光を検出する電子ペンおよびそれらを用いた画像表示システムを提供することが可能となる。
本発明の実施の形態における画像表示システムの回路のブロック図である。 同画像表示システムのパネルの分解斜視図である。 同画像表示システムのパネルの電極配列図である。 同画像表示システムのパネルに印加する駆動電圧波形図である。 同画像表示システムのパネルに印加する駆動電圧波形図である。 本発明の実施の形態における電子ペンにアタッチメントを装着した状態を示す斜視図である。 同電子ペンの外観を示す三面図である。 同電子ペンの胴軸の先端部分の形状を示す二面図および断面図である。 同電子ペンの首軸の形状を示す二面図および断面図である。 同電子ペンのペン先部の形状を示す二面図および断面図である。 同電子ペンの先端部分の詳細を示す分解図である。 本発明の実施の形態におけるアタッチメントの形状を示す二面図および断面図である。 同アタッチメントを電子ペンに装着した状態の断面図である。 同アタッチメントの他の形状を示す二面図および断面図である。 同アタッチメントを電子ペンに装着した状態の断面図である。 本発明の実施の形態における電子ペンの位置座標検出方法を説明する模式図である。 同電子ペンの位置座標検出方法を説明するタイミングチャートである。 同電子ペンの位置座標検出方法を説明する模式図である。 同電子ペンの位置座標検出方法を説明するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態における画像表示システムの描画の一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態における画像表示システムについて、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における画像表示システム100の回路ブロックの概略図である。画像表示システム100は、画像表示装置30と、描画装置40と、電子ペン50と、電子ペン用アタッチメント80(以下、単に「アタッチメント80」と略記する)とを有する。電子ペン50は複数本備えていてもよい。以下では、画像表示装置30、電子ペン50およびアタッチメント80、描画装置40の順に、詳細に説明する。
まず画像表示装置30について説明する。
画像表示装置30は、画像を表示するディスプレイデバイスとそれを駆動する駆動回路とを有する。以下、ディスプレイデバイスとしてプラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)10を用いた画像表示装置30を例に説明するが、液晶、有機EL等のディスプレイデバイスを用いた画像表示装置であってもよい。
図2は、本発明の実施の形態における画像表示システムのパネル10の分解斜視図である。ガラス製の前面基板11上には、走査電極12と維持電極13とからなる表示電極対14が複数形成されている。そして表示電極対14を覆うように誘電体層15が形成され、その誘電体層15上に保護層16が形成されている。背面基板21上にはデータ電極22が複数形成され、データ電極22を覆うように誘電体層23が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁24が形成されている。そして、隔壁24の側面および誘電体層23上には赤色に発光する蛍光体層25R、緑色に発光する蛍光体層25G、および青色の各色に発光する蛍光体層25Bのいずれかの蛍光体層25が設けられている。
これら前面基板11と背面基板21とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対14とデータ電極22とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には放電ガスが封入されている。放電空間は隔壁24によって複数の区画に仕切られており、走査電極12および維持電極13とデータ電極22との交差部のそれぞれに放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
図3は、本発明の実施の形態における画像表示システムのパネル10の電極配列図である。パネル10には、図3において行方向に延びたn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極12)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極13)が配列され、列方向に延びたm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極22)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。ここで隣接する3本のデータ電極と1対の表示電極対との交差する部分に形成される3個の放電セルは、赤色のサブピクセル、緑色のサブピクセル、青色のサブピクセルである。そしてこれら3色のサブピクセルで1つの画素を構成する。したがって、例えばパネル10が1080×1920の画素をもつ高精細度パネルであれば、n=1080、m=1920×3=5760である。
画像表示装置30の駆動回路は、画像信号処理部31と、データ電極駆動部32と、走査電極駆動部33と、維持電極駆動部34と、各回路ブロックの動作を制御する制御部(図示せず)と、各回路ブロックに必要な電源を供給する電源部(図示せず)とを備えている。
画像信号処理部31は、入力した画像信号と描画装置40とから出力される画像信号とを切換えて、または合成して、データ電極駆動部32に出力する。データ電極駆動部32はデータ電極D1〜Dmのそれぞれに印加する駆動電圧波形を発生する。走査電極駆動部33は走査電極SC1〜SCnのそれぞれに印加する駆動電圧波形を発生し、維持電極駆動部34は維持電極SU1〜SUnに印加する駆動電圧波形を発生する。
次に、パネル10の各電極に印加する駆動電圧波形について説明する。本実施の形態においては、1フィールド期間に、画像を表示するための複数の画像表示サブフィールドと、座標を検出するための複数の座標検出サブフィールドとを有する。
まず画像表示サブフィールドの詳細について説明する。画像表示サブフィールドはあらかじめ定められた輝度重みを持ち、それぞれの画像表示サブフィールドにおいて、発光・非発光を放電セル毎に制御することにより画像を表示する。
本実施の形態における画像表示サブフィールドは、初期化期間と書込み期間と維持期間とを有する8個のサブフィールドSF1〜SF8であり、サブフィールドSF1〜SF8それぞれの輝度重みは、例えば(1、34、21、13、8、5、3、2)である。しかしサブフィールド数、輝度重み等のサブフィールド構成は、上記に限定されるものではない。
図4は、本発明の実施の形態における画像表示システムのパネル10に印加する駆動電圧波形図であり、画像表示サブフィールドのうちのサブフィールドSF1〜SF3においてパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形を示している。
サブフィールドSF1の初期化期間Piでは、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vi1から電圧Vi2まで上昇する上り傾斜電圧を印加する。次にデータ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)から電圧Vi4まで下降する下り傾斜電圧を印加する。
すると全ての放電セルで微弱な初期化放電が発生して、走査電極SC1〜SCn上の壁電圧および維持電極SU1〜SUn上の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。なお、微弱な初期化放電にともなう発光の輝度は低い。
続く書込み期間Pwでは、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vcを印加する。
次に、1行目の走査電極SC1に電圧Vaの走査パルスを印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち1行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に電圧Vdの書込みパルスを印加する。すると書込みパルスを印加した1行目の放電セルで書込み放電が発生し、走査電極SC1上および維持電極SU1上に壁電圧が蓄積される。こうして、1行目に発光させるべき放電セルで書込み動作が行われる。一方、書込みパルスを印加しなかった放電セルでは書込み動作は行われない。次に、2行目の走査電極SC2に走査パルスを印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち2行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dkに書込みパルスを印加する。すると書込みパルスを印加した2行目の放電セルで書込み放電が発生する。
以下同様に、走査電極SC3〜SCnに走査パルスを順次印加するとともに発光させるべき放電セルのデータ電極Dkに書込みパルスを印加して、3行目〜n行目に発光させるべき放電セルで書込み放電を順次発生させる。なおこのとき発生する書込み放電は、後述する維持放電に比較するとやや弱い放電であり、放電にともなう発光の輝度もやや低い。
続く維持期間Psでは、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加する。そして走査電極SC1〜SCnに電圧Vsの維持パルスを印加するとともに維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加する。すると書込み放電を起こした放電セルでは維持放電が発生する。そして走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧の極性が反転する。書込み動作を行わなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間Piの終了時における壁電圧が保たれる。
続いて、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)を印加するとともに維持電極SU1〜SUnに維持パルスを印加する。すると維持放電を起こした放電セルでは再び維持放電が発生する。そして走査電極SCi上の壁電圧および維持電極SUi上の壁電圧の極性が反転する。以下同様に輝度重みに応じた数の維持パルスを走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に印加し、書込み期間Pwにおいて書込み放電を起こした放電セルで維持放電を継続して発生させる。なおこのとき発生する維持放電は強い放電であり、放電にともなう発光の輝度も高い。
そして維持期間Psの最後には、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)から電圧Vrまで上昇する上り傾斜電圧を印加する。すると、維持放電を発生した放電セルで微弱な消去放電が発生して、データ電極Dk上の壁電圧を残したまま、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧が弱められる。
サブフィールドSF2の初期化期間Piでは、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)から電圧Vi4まで下降する下り傾斜電圧を印加する。すると、直前のサブフィールドSF1で維持放電を起こした放電セルでは微弱な初期化放電が発生し、走査電極SCi上の壁電圧および維持電極SUi上の壁電圧が弱められ、データ電極Dk上の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。一方、直前のサブフィールドSF1で維持放電を起こさなかった放電セルについては放電することはなく、直前のサブフィールドSF1の初期化期間Pi終了時における壁電圧が保たれる。
サブフィールドSF2の書込み期間Pwの動作はサブフィールドSF1の書込み期間Pwの動作と同様であるため説明を省略する。続く維持期間Psの動作も維持パルスの数を除いてサブフィールドSF1の維持期間Psの動作と同様である。サブフィールドSF3〜SF8の動作も、維持パルスの数を除いてサブフィールドSF2の動作と同様である。
次に座標検出サブフィールドについて説明する。本実施の形態における座標検出サブフィールドは、同期検出サブフィールドと、近接用y座標検出サブフィールドと、近接用x座標検出サブフィールドと、遠隔用y座標検出サブフィールドと、遠隔用x座標検出サブフィールドとである。
同期検出サブフィールドは、電子ペンがパネル10の発光タイミングと同期をとるための発光を発生するサブフィールドであり、初期化期間と書込み期間と同期検出期間とを有する。
近接用y座標検出サブフィールドと遠隔用y座標検出サブフィールドとは電子ペンが指し示す画像表示面上のy座標を検出するための発光を発生するサブフィールドであり、ともに初期化期間とy座標検出期間と消去期間とを有する。ここで近接用y座標検出サブフィールドは画像表示面上または画像表示面に近い位置でy座標を精度よく検出するための発光を発生するサブフィールドであり、遠隔用y座標検出サブフィールドは画像表示面からある程度はなれた距離からでもy座標を検出するための発光を発生するサブフィールドである。
近接用x座標検出サブフィールドと遠隔用x座標検出サブフィールドとは電子ペンが指し示す画像表示面上のx座標を検出するための発光を発生するサブフィールドであり、ともに初期化期間とx座標検出期間と消去期間とを有する。ここで近接用x座標検出サブフィールドは画像表示面上または画像表示面に近い位置でx座標を精度よく検出するための発光を発生するサブフィールドであり、遠隔用x座標検出サブフィールドは画像表示面からある程度はなれた距離からでもx座標を検出するための発光を発生するサブフィールドである。
なおここでは、行方向の座標をx座標、列方向の座標をy座標とした。
図5は、本発明の実施の形態における画像表示システムのパネル10に印加する駆動電圧波形図であり、画像表示用サブフィールドのサブフィールドSF8に続く座標検出サブフィールドのそれぞれにおいてパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形を示している。
同期検出サブフィールドSFoの初期化期間Piでは、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)から電圧Vi4まで下降する下り傾斜電圧を印加する。すると、各電極上の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。
同期検出サブフィールドSFoの書込み期間Pwでは、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vcを印加する。その後、データ電極D1〜Dmに電圧Vdの書込みパルスを印加するとともに、走査電極SC1〜SCnに電圧Vaの走査パルスを印加する。すると全ての放電セルで書込み放電が発生する。なお本実施の形態においては、駆動時間短縮のため、走査電極SC1〜SCnに同時に走査パルスを印加するとともにデータ電極D1〜Dmにも同時に書込みパルスを印加して、全ての放電セルで同時に書込み放電を発生させている。
そして書込み放電が収束した後に、走査電極SC1〜SCnの電圧を電圧Vcに戻し、データ電極D1〜Dmの電圧を電圧0(V)に戻す。
同期検出サブフィールドSFoの同期検出期間Poでは、最後に書込み放電を発生させた時刻to0から時間To0経過後の時刻to1において、走査電極SC1〜SCnに電圧Vsoの同期検出パルスを印加するとともに維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加して、全ての放電セルで同期検出放電を発生させる。次に、時刻to1から時間To1経過後の時刻to2において、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)を印加するとともに維持電極SU1〜SUnに電圧Vsoの同期検出パルスを印加して、再び同期検出放電を発生させる。次に、時刻to2から時間To2経過後の時刻to3において、走査電極SC1〜SCnに同期検出パルスを印加するとともに維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加して、3回目の同期検出放電を発生させる。続いて時刻to3から時間To3経過後の時刻to4において、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)を印加するとともに維持電極SU1〜SUnに同期検出パルスを印加して、4回目の同期検出放電を発生させる。
ここで、時間To1、時間To2、時間To3はあらかじめ定められた時間間隔であり、後述するように、時間To1、時間To2、時間To3の間隔で発生する4回の放電を検出することで同期検出放電を特定している。本実施の形態において、時間To0、時間To1、時間To2、時間To3は、例えばそれぞれ50μs、40μs、20μs、30μsである。なおこのとき発生する同期検出放電そのものは、維持放電と同様の強い放電であり、放電にともなう発光の輝度も高い。
そして同期検出期間Poの最後には、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)から電圧Vrまで上昇する上り傾斜電圧を印加して、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧を弱める。
近接用y座標検出サブフィールドSFy1の初期化期間Piでは、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)から電圧Vi4まで下降する下り傾斜電圧を印加する。すると、全ての放電セルで微弱な初期化放電が発生し、各電極上の壁電圧は座標検出動作に適した値に調整される。
近接用y座標検出サブフィールドSFy1のy座標検出期間Py1では、データ電極D1〜Dmにy座標検出電圧Vdyを印加したまま、第1の数の走査電極に同時にy座標検出パルスを印加する動作を順次行う。以下では第1の数が「1」であると仮定して説明するが、第1の数が「2」以上であってもよい。
まずデータ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vcを印加する。
次に、データ電極D1〜Dmにy座標検出電圧Vdyを印加する。そして、第1の数である「1」からくる1本の走査電極である1行目の走査電極SC1に電圧Vayのy座標検出パルスを印加する。すると1行目の放電セルでy座標検出のための放電(以下、「y座標検出放電」と略記する)が発生する。こうして1行目の画素行が発光する。
次に、データ電極D1〜Dmにy座標検出電圧Vdyを印加したまま、2行目の走査電極SC2にy座標検出パルスを印加する。すると2行目の放電セルでy座標検出放電が発生する。こうして2行目の画素行が発光する。
以下同様に、データ電極D1〜Dmにy座標検出電圧Vdyを印加したまま、走査電極SC3〜SCnにy座標検出パルスを順次印加して、3行目〜n行目の画素行を順次発光させる。
このように近接用y座標検出サブフィールドSFy1のy座標検出期間Py1では、データ電極D1〜Dmにy座標検出電圧Vdyを印加したまま第1の数の走査電極に同時に、または第1の数が「1」の場合には走査電極を1本ずつにy座標検出パルスを印加する動作を順次行う。本実施の形態においては第1の数は「1」であるので、「第1の数の走査電極に同時にy座標検出パルスを印加する動作を順次行う」という文言は、「1本の走査電極にy座標検出パルスを印加する動作を順次行う」と解すべきことは言うまでもない。
なおこのとき発生するy座標検出放電は書込み放電と同様の放電であり、維持放電に比較するとやや弱く、放電にともなう発光の輝度もやや低い。
こうしてy座標検出期間Py1では、1画素行の太さで発光する横線が画像表示面の上端部から下端部まで1画素行ずつ移動する。そのため後述するように、画像表示面に近い位置にある電子ペンで横線の発光を受光し、発光のタイミングを知ることで電子ペンが指し示す画像表示面のy座標を検出することができる。
近接用y座標検出サブフィールドSFy1の消去期間Peでは、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)から電圧Vrまで上昇する上り傾斜電圧を印加して、放電セルで微弱な消去放電を発生させる。
近接用x座標検出サブフィールドSFx1の初期化期間Piの動作は、近接用y座標検出サブフィールドSFy1の初期化期間Piの動作と概ね同じである。
近接用x座標検出サブフィールドSFx1のx座標検出期間Px1では、走査電極SC1〜SCnにx座標検出電圧Vaxを印加したまま、第3の数のデータ電極に同時にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う。以下では第3の数が「3」であると仮定して説明するが、第3の数が「3」以外の数であってもよい。
まずデータ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vaxを印加する。
次に、走査電極SC1〜SCnにx座標検出電圧Vaxを印加したまま、1列目〜3列目のデータ電極D1〜D3に電圧Vdxのx座標検出パルスを印加する。すると1列目〜3列目の放電セルでx座標検出のための放電(以下、「x座標検出放電」と略記する)が発生する。こうして1列目の画素列が発光する。
次に、走査電極SC1〜SCnにx座標検出電圧Vaxを印加したまま、4列目〜6列目のデータ電極D4〜D6にx座標検出パルスを印加する。すると4列目〜6列目の放電セルでx座標検出のための放電が発生する。こうして2列目の画素列が発光する。
以下同様に、走査電極SC1〜SCnにx座標検出電圧Vaxを印加したまま、第3の数である「3」、すなわち3列ずつのデータ電極にx座標検出パルスを順次印加して、放電セル列を3列ずつ、m列目の放電セル列に至るまで順次発光させる。
このように近接用x座標検出サブフィールドSFx1のx座標検出期間Px1では、走査電極SC1〜SCnにx座標検出電圧Vaxを印加したまま第3の数のデータ電極に同時にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う。本実施の形態においては第3の数は「3」であるので、3本のデータ電極に同時にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う。ここで、仮に第3の数が「1」である場合には、「第3の数のデータ電極に同時にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う」という文言は、「1本のデータ電極にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う」と解すべきことは言うまでもない。
なおこのとき発生するx座標検出放電も書込み放電と同様の放電であり、維持放電に比較するとやや弱く、放電にともなう発光の輝度もやや低い。
こうしてx座標検出期間Px1では、1画素列の太さで発光する垂直方向に伸びる縦線が画像表示面の左端部から右端部まで1画素列ずつ移動する。そのため後述するように、画像表示面に近い位置にある電子ペンで縦線の発光を受光し、発光のタイミングを知ることで電子ペンが指し示す画像表示面のx座標を検出することができる。
近接用x座標検出サブフィールドSFx1の消去期間Peの動作は、近接用y座標検出サブフィールドSFy1の消去期間Peの動作と概ね同じである。
遠隔用y座標検出サブフィールドSFy2の初期化期間Piの動作は、近接用y座標検出サブフィールドSFy1の初期化期間Piの動作と概ね同じである。
遠隔用y座標検出サブフィールドSFy2のy座標検出期間Py2では、データ電極D1〜Dmにy座標検出電圧Vdyを印加したまま、第1の数よりも多い第2の数の走査電極に同時にy座標検出パルスを印加する動作を順次行う。以下では第2の数が「8」であると仮定して説明するが、第2の数が、近接用y座標検出サブフィールドSFy1の第1の数の「1」よりも大きく、「8」以外であってもよい。
まずデータ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vcを印加する。
次に、データ電極D1〜Dmにy座標検出電圧Vdyを印加する。そして近接用y座標検出サブフィールドSFy1で同時に走査電極に印加した本数よりも多い複数行、本実施の形態においては、8本、すなわち1行目〜8行目の走査電極SC1〜SC8に電圧Vayのy座標検出パルスを印加する。すると1行目〜8行目の放電セルでy座標検出のための放電が発生する。こうして1行目〜8行目の画素行が発光する。
次に、データ電極D1〜Dmにy座標検出電圧Vdyを印加したまま、次の複数行、本実施の形態においては、9行目〜16行目の走査電極SC2〜SC16にy座標検出パルスを印加する。すると9行目〜16行目の放電セルでy座標検出のための放電が発生する。こうして9行目〜16行目の画素行が発光する。
以下同様に、データ電極D1〜Dmにy座標検出電圧Vdyを印加したまま、近接用y座標検出サブフィールドSFy1よりも多い複数行ずつ、本実施の形態においては、走査電極SC17〜SCnにy座標検出パルスを8行ずつ順次印加して、17行目〜n行目の画素行を8行ずつ順次発光させる。
このように遠隔用y座標検出サブフィールドSFy2のy座標検出期間Py2では、データ電極D1〜Dmにy座標検出電圧Vdyを印加したまま第1の数よりも多い第2の数、本実施の形態においては8本の走査電極に同時にy座標検出パルスを印加する動作を順次行う。
上述したように遠隔用y座標検出サブフィールドSFy2においては、近接用y座標検出サブフィールドSFy1よりも多い複数行、本実施の形態においては8画素行ずつ同時にy座標検出放電を発光させている。そのため放電にともなう発光の輝度は、近接用y座標検出サブフィールドSFy1におけるy座標検出放電にともなう発光よりも強くなる。
こうして遠隔用y座標検出期間Py2では、8画素行の太さで発光する水平方向に伸びる横線が画像表示面の上端部から下端部まで8画素行ずつ移動する。そのため後述するように、画像表示面からある程度はなれた位置であっても電子ペンで横線の発光を受光することができ、電子ペンが指し示す画像表示面のy座標を検出することができる。ただし横線が8画素行ずつ移動するのでy座標の検出精度は1/8に低下する。
遠隔用y座標検出サブフィールドSFy2の消去期間Peの動作は、近接用y座標検出サブフィールドSFy1の消去期間Peの動作と概ね同じである。
遠隔用x座標検出サブフィールドSFx2の初期化期間Piの動作は、近接用x座標検出サブフィールドSFx1の初期化期間Piの動作と概ね同じである。
遠隔用x座標検出サブフィールドSFx2のx座標検出期間Px2では、走査電極SC1〜SCnにx座標検出電圧Vaxを印加したまま、第3の数よりも多い第4の数のデータ電極に同時にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う。以下では第4の数が「24」であると仮定して説明するが、第4の数が、近接用x座標検出サブフィールドSFx1の第3の数の「3」より大きく、「24」以外の数であってもよい。
まずデータ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vaxを印加する。
次に、走査電極SC1〜SCnにx座標検出電圧Vaxを印加したまま、近接用x座標検出サブフィールドSFx1で同時にデータ電極に印加した本数よりも多い複数列、本実施の形態においては、1列目〜24列目のデータ電極D1〜D24に電圧Vdxのx座標検出パルスを印加する。すると1列目〜24列目の放電セルでx座標検出のための放電が発生する。こうして1列目〜8列目の画素列が発光する。
次に、走査電極SC1〜SCnにx座標検出電圧Vaxを印加したまま、次の複数列、本実施の形態においては、25列目〜48列目のデータ電極D25〜D48にx座標検出パルスを印加する。すると25列目〜48列目の放電セルでx座標検出のための放電が発生する。こうして9列目〜16列目の画素列が発光する。
以下同様に、走査電極SC1〜SCnにx座標検出電圧Vaxを印加したまま、近接用x座標検出サブフィールドSFx1よりも多い複数列ずつ、本実施の形態においては、24列ずつのデータ電極にx座標検出パルスを順次印加して、放電セル列を24列ずつ、すなわち画素列を8列ずつ、m列目の放電セル列に至るまで順次発光させる。
このように遠隔用x座標検出サブフィールドSFx2のx座標検出期間Px2では、走査電極SC1〜SCnにx座標検出電圧Vaxを印加したまま第3の数よりも多い第4の数、本実施の形態においては24本のデータ電極に同時にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う。
上述したように遠隔用x座標検出サブフィールドSFx2においては、近接用x座標検出サブフィールドSFx1よりも多い複数列、本実施の形態においては8画素列ずつ同時にx座標検出放電を発光させている。そのため放電にともなう発光の輝度は、近接用x座標検出サブフィールドSFx1におけるx座標検出放電にともなう発光よりも強くなる。
こうして遠隔用x座標検出期間Px2では、8画素列の太さで発光する垂直方向に伸びる縦線が画像表示面の左端部から右端部まで8画素列ずつ移動する。そのため後述するように、画像表示面からある程度はなれた位置であっても電子ペンで縦線の発光を受光することができ、電子ペンが指し示す画像表示面のx座標を検出することができる。ただし縦線が8画素列ずつ移動するのでx座標の検出精度は1/8に低下する。
遠隔用x座標検出サブフィールドSFx2の消去期間Peの動作は、近接用x座標検出サブフィールドSFx1の消去期間Peの動作と同じである。
以上のように本実施の形態において座標検出サブフィールドは、同期検出サブフィールドSFoを設けるとともに、2つのy座標検出サブフィールドSFy1、SFy2と、2つのx座標検出サブフィールドSFx1、SFx2とを設けている。
そして近接用y座標検出期間Py1では第1の数の画素行の太さで発光する横線が画像表示面の上端部から下端部まで第1の数の画素行ずつ移動し、近接用x座標検出期間Px1では(第3の数/3)の画素列の太さで発光する縦線が画像表示面の左端部から右端部まで(第3の数/3)の画素列ずつ移動する。そのためこれらの放電にともなう発光の輝度は低いものの、精度よく座標を検出することができるので、後述するように、画像表示面に接触または近い距離にある電子ペンで座標を精度よく検出するために用いられる。
また、遠隔用y座標検出期間Py2では第2の数の画素行の太さで発光する横線が画像表示面の上端部から下端部まで第2の数の画素行ずつ移動し、遠隔用x座標検出期間Px2では(第4の数/3)の画素列の太さで発光する縦線が画像表示面の左端部から右端部まで(第4の数/3)の画素列ずつ移動する。そのため検出する座標の精度は悪くなるが、これらの放電にともなう発光の輝度が近接用座標検出サブフィールドの発光の輝度に比べて高くなるので、後述するように、画像表示面から離れた位置にある電子ペンであっても座標を検出することができる。
なお上記では、第1の数を「1」、第2の数を「8」、第3の数を「3」、第4の数を「24」として説明したが、本発明はこれらの数に限定されるものではない。例えば、第2の数を「40」、第4の数を「120」とし、遠隔用y座標検出期間Py2において40画素行の太さで発光する横線を画像表示面の上端部から下端部まで40画素行ずつ移動させ、遠隔用x座標検出期間Px2では40画素列の太さで発光する縦線を画像表示面の左端部から右端部まで40画素列ずつ移動させてもよい。そうすることで検出する座標の精度は悪くなるが、これらの放電にともなう発光の輝度が更に高くなるので、電子ペンの座標検出の距離を、例えば8m程度まで伸ばし、広い会議室でも遠隔操作を行えるようにすることができる。
なお本実施の形態において各電極に印加する電圧値は、例えば、電圧Vi1=150(V)、電圧Vi2=350(V)、電圧Vi4=−175(V)、電圧Va=電圧Vay=電圧Vax=−200(V)、電圧Vc=−50(V)、電圧Vs=電圧Vso=205(V)、電圧Vr=205(V)、電圧Ve=155(V)、電圧Vd=電圧Vdy=電圧Vdx=55(V)である。しかしこれらの電圧値は一例を挙げたに過ぎず、パネル10の特性や画像表示装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
次に、電子ペン50および電子ペン用アタッチメント80について、図面を用いて詳細に説明する。
電子ペン50は、アタッチメント80を装着しない状態でパネル10の画像表示面上に先端を接触させて、または画像表示面の近接位置から、文字や絵などを入力する、あるいは画像表示面上にカーソルを表示するためのものであり、画像表示装置の発光を受光して、電子ペン50の指し示す画像表示面上の座標を算出する。
本実施の形態においては、電子ペン50は図1に示すとおり、描画スイッチ51と、受光素子52と、同期検出部56と、座標算出部57と、送信部58とを備え、パネル10の画像表示面の発光を受光して、指し示す画像表示面上のy座標およびx座標を出力する。
描画スイッチ51は電子ペン50の先端部付近に取付けられ、電子ペン50がパネル10の画像表示面に接触していると「オン」になり、画像表示面から離れると「オフ」になる。
受光素子52は、電子ペン50の先端部に取付けられ、パネル10の発光を受光して同期検出部56、座標算出部57のそれぞれに受光信号を出力する。
同期検出部56は、受光信号の中から、あらかじめ定められた発光を検出し、画像表示装置30の駆動に同期した座標基準信号を作成し、座標算出部57に出力する。
座標算出部57は、座標基準信号と受光信号とにもとづき、電子ペン50が指し示す画像表示面のx座標およびy座標を算出する。
送信部58は、座標算出部57が算出した座標(x、y)をエンコードして受信部42に無線で送信するとともに、描画スイッチ51の状態や後述する各種スイッチの状態等の電子ペン50に付随する情報を受信部42に無線で送信する。
電子ペン用アタッチメント80は、電子ペン50に装着することにより、画像表示面上から遠く離れた位置からであっても、電子ペン50の指し示す座標を検出して画像表示面に文字や絵などを入力する、あるいはカーソルを表示するためのものである。
図6は、本発明の実施の形態における電子ペン50にアタッチメント80を装着した状態を示す斜視図である。アタッチメント80の筒形状の胴体部の一方の端部に集光レンズ82が保持されている。そして、電子ペン50のペン先側に胴体部の他方の端部を装着することにより、集光レンズ82を通して胴体部の内部に入射する光を電子ペン50の受光素子に集光する。このとき集光レンズの光軸上の焦点距離の位置に電子ペン50の受光素子が位置するようにアタッチメント80の胴体部の長さが設定されている。
図7は、本発明の実施の形態における電子ペン50の外観を示す三面図である。
電子ペン50の筒状のケースは、胴軸60と、先端部の首軸64とからなる。本実施の形態における胴軸60は、部分胴軸60aと部分胴軸60bと電池ケースカバー60cとから構成されている。そして2つの部分胴軸60a、60bで挟み込むように、電源スイッチ68aやパイロットランプ69が装着され、さらに各種スイッチ68b、68c等の部品が取り付けられている。また電子ペン50の首軸64側の先端部にはペン先部70を有する。
図8は、本発明の実施の形態における電子ペン50の胴軸60の先端部分の形状を示す二面図および断面図である。胴軸60の先端部分には、受光素子52(図示せず)を先端部分から露出させて実装するための貫通孔61が設けられている。さらに貫通孔61の周囲には、ペン先部70の位置決めのための切欠き部63a、63bが設けられている。また胴軸60の先端の外壁には、首軸64をネジ締めするためのネジ62が刻まれている。
図9は、本発明の実施の形態における電子ペン50の首軸64の形状を示す二面図および断面図である。首軸64の先端部分には、ペン先部70を貫通させて保持するための貫通孔65が設けられている。また首軸64の内壁には、胴軸60にネジ締めするためのネジ66が刻まれている。さらに首軸64の外壁には、アタッチメント80を勘合して固定するための勘合溝67が刻まれている。
図10は、本発明の実施の形態における電子ペン50のペン先部70の形状を示す二面図および断面図である。ペン先部70は、画像表示装置30の画像表示面を傷つけないように、また画像表示面との接触時の音を小さくするために、さらに滑らかに動かせるように、比較的軟らかい材料で形成されている。本実施の形態においては、ポリアセタールで形成されているが、ポリアミドやフッ素樹脂で構成してもよい。ペン先部70は、受光素子52(図示せず)を覆うように内部に空洞72が形成され、その先端部には、受光素子52が受光するための受光窓71が設けられている。受光窓71は本実施の形態においては貫通孔である。またペン先部70を胴軸60の先端部分に装着するための位置決め爪73aおよび描画スイッチ51を押すためのスイッチ押爪73bが設けられている。
このようにペン先部70は、ペン先部70の内部の空洞72に受光素子52を収納してペン先部70を胴軸60の先端部に保持されている。
図11は、本発明の実施の形態における電子ペン50の先端部分の詳細を示す分解図である。胴軸60の先端部では、受光素子52および回路基板78の一部が胴軸60の貫通孔61から露出するように、胴軸60の内部に固定されている。図示していないが、描画スイッチ51は胴軸60の内部の回路基板78に実装されている。
ペン先部70は、首軸64により、電子ペン50の長手方向に摺動可能に保持されている。ペン先部70と受光素子52との間にはバネ75が備えられている。またペン先部70と胴軸60との間には緩衝材76を有する。緩衝材76はペン先部70と胴軸60の先端部分とが直接に接触して不快音を発生することのないように設けられている。ペン先部70は、バネ75の剛性によって、首軸64から飛び出す向きに押されている。この状態では、描画スイッチ51は「オフ」である。
使用者が電子ペン50のペン先部70を画像表示面に押し当てると、ペン先部70はバネ75の剛性に逆らって、首軸64の内側に引込む向きに押戻される。するとペン先部70のスイッチ押爪73bの先端が描画スイッチ51を押下げて、描画スイッチ51は「オン」となる。使用者が電子ペン50を画像表示面から離すと、バネ75の剛性によって、再びペン先部70が首軸64から飛び出す向きに押されるので、描画スイッチ51は「オフ」になる。
図12は、本発明の実施の形態におけるアタッチメント80の形状を示す二面図および断面図である。アタッチメント80は、円筒形状の胴体部81と、集光レンズ82と、集光レンズ固定部材83と、電子ペン50に装着するための機構とを有する。胴体部81の内部は、壁面での反射光を防ぐために黒色に着色されている。胴体部81と集光レンズ固定部材83とは、詳細には図示していないが、集光レンズ82を勘合して固定しており、集光レンズ固定部材83を取り外すことで、集光レンズ82を取り外すことができる。また電子ペン50に装着する側の胴体部81の内壁には、電子ペン50に装着するための機構として、首軸64の勘合溝67に勘合してアタッチメント80を固定するための凸部84が設けられている。さらに胴体部81の内側には、ペン先部70を首軸64の内側に引込む向きに押戻すための節部85が設けられている。節部85には、集光レンズ82の光軸と交わる位置を中心とする孔86が設けられ、集光レンズからの光をペン先部70に通過させる。
図13は、本発明の実施の形態におけるアタッチメント80を電子ペン50に装着した状態の断面図である。アタッチメント80は、電子ペン50の首軸64の勘合溝67にアタッチメント80の凸部84を勘合させて、固定される。このとき集光レンズ82の光軸上のほぼ焦点距離の位置に受光素子52が位置するように胴体部81の長さが設計されている。電子ペン50にアタッチメント80を装着すると、節部85がペン先部70を首軸64の内側に引込む向きに押戻すため、ペン先部70のスイッチ押爪73bの先端が描画スイッチ51を押下げて、描画スイッチ51が常に「オン」となる。そして描画スイッチ51が「オン」となった状態で、集光レンズ82からアタッチメント80の内部に入射した光は、節部85の孔86とペン先部70の受光窓71を通って受光素子52に到達する。
なお上記では、電子ペン50の首軸64の勘合溝67に勘合して固定するタイプのアタッチメント80について説明した。しかしアタッチメントの形状はこれに限定されるものではない。
例えば、図14は、本発明の実施の形態におけるアタッチメントの他の形状を示す二面図および断面図である。アタッチメント90は、円筒状の胴体部91と、集光レンズ82と、集光レンズ固定部材83と、電子ペン50に装着するための機構とを有する。胴体部91の内部は黒色に着色されている。また電子ペン50に装着する側の胴体部91の内壁には、胴軸60のネジ62にネジ締めするためのネジ94が刻まれている。さらに胴体部91の内側には、ペン先部70を胴軸60の内側に引込む向きに押戻すための節部95が設けられている。図12に記したアタッチメント80と異なる主な点は、電子ペン50に装着する機構であり、アタッチメント80の凸部84の代わりにネジ94が設けられている点である。
図15は、本発明の実施の形態におけるアタッチメント90を電子ペン50に装着した状態の断面図である。アタッチメント90を電子ペン50に装着するには、まず電子ペン50の首軸64を取り外す。そしてアタッチメント90のネジ94を電子ペン50の胴軸60のネジ62にネジ締めする。このとき集光レンズ82の光軸上のほぼ焦点距離の位置に受光素子52が位置するように胴体部91の長さが設計されている。電子ペン50にアタッチメント90を装着すると、節部95がペン先部70を胴軸60の内側に引込む向きに押戻すため、ペン先部70のスイッチ押爪73bの先端が描画スイッチ51を押下げて、描画スイッチ51が常に「オン」となる。
このように、実施の形態の一例である電子ペン用アタッチメント80は、受光素子を備えた電子ペン50に装着する電子ペン用アタッチメントであって、筒形状の胴体部81と、胴体部81の一方の端部に保持された集光レンズ82とを有し、電子ペン50のペン先側に胴体部81の他方の端部を装着することにより、集光レンズ82を通して胴体部81の内部に入射する光を電子ペン50の受光素子52に集光する。
そしてアタッチメント80の胴体部81の長さは、集光レンズ82の光軸上の焦点距離の位置に電子ペン50の受光素子52が位置するように設定されている。また、胴体部81の内側に、電子ペン50のペン先部70を電子ペン50の内側に押戻すための節部85が設けられている。他の実施の形態の一例であるアタッチメント90についても胴体部81に装着する機構以外は概ね同様の構成である。
次に、電子ペン50の動作について説明する。まずアタッチメント80を装着せずに、電子ペン50を画像表示装置30の画像表示面に接触させて使用する場合について説明する。この場合にはアタッチメント80を装着しないので、描画スイッチ51の状態は「オフ」である。電子ペン50の電源を入れた時の描画スイッチ51の状態が「オフ」であれば、電子ペン50はアタッチメント80が装着されていないと判定して、以下の動作を行う。
図16は、本発明の実施の形態における電子ペン50の位置座標検出方法を説明する模式図であり、電子ペン50を画像表示装置30の画像表示面に接触させて使用する場合または画像表示面に近い位置で使用する場合を示している。また図17は、本発明の実施の形態における電子ペン50の位置座標検出方法を説明するタイミングチャートの一例であり、走査電極SC1〜SCnの駆動電圧波形、データ電極D1〜Dmの駆動電圧波形、座標基準信号とともに、この場合の受光信号を示している。ここで閾値thは、受光素子52が安定して発光を検出できる受光信号の最低レベルを示している。
上述したように、近接用y座標検出サブフィールドSFy1のy座標検出期間Py1では、画像表示面の上端部から下端部まで移動する近接用の横線Ly1が表示される。本実施の形態では第1の数が「1」であるため、近接用の横線Ly1は水平方向に伸びた1画素幅の線である。そして電子ペン50が指し示す画像表示面の座標(x、y)を横線Ly1が通過する時刻tyy1において受光素子52は横線Ly1の発光を受光する。そのため受光素子52は、時刻tyy1の受光を示す受光信号を出力する。また近接用x座標検出サブフィールドSFx1のx座標検出期間Px1では、画像表示面の左端部から右端部まで移動する近接用の縦線Lx1が表示される。本実施の形態では第3の数が「3」であるので、近接用の縦線Lx1は3サブピクセル幅、すなわち1画素幅の、垂直方向に伸びた線である。そして電子ペン50が指し示す画像表示面の座標(x、y)を縦線Lx1が通過する時刻txx1において受光素子52は縦線Lx1の発光を受光する。そのため受光素子52は、時刻txx1の受光を示す受光信号を出力する。
ここで、時刻ty01から時刻tyy1までの時間を時間Tyy1、時刻ty01から最初の走査電極SC1にy座標検出パルスを印加するまでの時間を時間Ty01、y座標検出パルスを印加する周期を時間Ty11とすると、座標算出部57は、時間(Tyy1−Ty01)を時間Ty11で除算してy座標を求める。また時刻tx01から時刻txx1までの時間を時間Txx1、最初にx座標検出パルスを印加するまでの時間を時間Tx01、x座標検出パルスを印加する周期を時間Tx11とすると、座標算出部57は、時間(Txx1−Tx01)を時間Tx11で除算してx座標を求める。
なお、受光素子52が近接用y座標検出サブフィールドSFy1の横線Ly1の発光を受光した場合には遠隔用y座標検出サブフィールドSFy2の横線Ly2の発光も受光し、近接用x座標検出サブフィールドSFx1の縦線Lx1の発光を受光した場合には遠隔用x座標検出サブフィールドSFx2の縦線Lx2の発光も受光することになる。しかし電子ペン50にアタッチメント80が装着されていない場合には、座標算出部57は、横線Ly1の発光を用いてy座標を検出し、縦線Lx1の発光を用いてx座標を検出する。
次に、電子ペン50にアタッチメント80を装着し、画像表示装置30から遠く離れた位置で電子ペン50を使用する場合について説明する。この場合にはアタッチメント80を装着するので、描画スイッチ51の状態は「オン」である。電子ペン50に電源を入れた時の描画スイッチ51の状態が「オン」であれば、電子ペン50はアタッチメント80が装着されていると判定して、以下の動作を行う。
図18は、本発明の実施の形態における電子ペン50の位置座標検出方法を説明する模式図であり、電子ペン50にアタッチメント80を装着し、画像表示装置30の画像表示面から離して使用する場合を示している。また図19は、本発明の実施の形態における電子ペン50の位置座標検出方法を説明するタイミングチャートであり、走査電極SC1〜SCnの駆動電圧波形、データ電極D1〜Dmの駆動電圧波形、座標基準信号とともに、この場合の受光信号を示している。ここでも閾値thは、受光素子52が安定して発光を検出できる受光信号の最低レベルを示している。
電子ペン50は画像表示装置30から離れた位置にあるので、電子ペン50の位置における上記発光の単位面積当たりの光エネルギーは微弱である。しかしながら上述したように、電子ペン50にはアタッチメント80が装着されている。そしてその光軸上のほぼ焦点距離の位置に受光素子52が位置している。こうして位置座標検出サブフィールドの発光を集光レンズ82で集光して受光素子52に入射させるので、受光素子52に入射する光エネルギーが増加する。またこのとき受光素子52に入射する発光は、電子ペン50の指示す画像表示装置30の画像表示面上の、集光レンズ82の面積と同程度の領域に制限される。
加えて本実施の形態では、遠距離用の横線Ly2は水平方向に伸びる8画素幅の線であり、遠距離用の縦線Lx2は垂直方向に伸びる8画素幅の線である。そのため、遠隔用y座標検出期間Py2および遠隔用x座標検出期間Px2の発光の輝度は、近接用y座標検出期間Py1および近接用x座標検出期間Px1の発光の輝度より高くなる。
そのためアタッチメント80を装着することにより、近接用y座標検出サブフィールドSFy1の発光または近接用x座標検出サブフィールドSFx1の発光が受光できない場合であっても、遠隔用y座標検出サブフィールドSFy2の発光および遠隔用x座標検出サブフィールドSFx2の発光を受光することができるようになる。したがって、電子ペン50が指し示す画像表示面の座標(x、y)を横線Ly2が通過する時刻tyy2において横線Ly2の発光を受光することができ、受光素子52は時刻tyy2の受光を示す受光信号を出力することができる。また電子ペン50が指し示す画像表示面の座標(x、y)を縦線Lx2が通過する時刻txx2において縦線Lx2の発光を受光することができ、受光素子52は時刻txx2の受光を示す受光信号を出力することができる。
このように、アタッチメント80を装着することにより、電子ペン50は、遠隔用の座標検出サブフィールドSFy2、SFx2で発光する横線Ly2および縦線Lx2の発光を受光することができ、指し示す画像表示装置30の表示画面上の座標(x、y)を算出することができる。
ここで時刻ty02から時刻tyy2までの時間を時間Tyy2、時刻ty02から最初にy座標検出パルスを印加するまでの時間を時間Ty02、y座標検出パルスを印加する周期を時間Ty12とすると、座標算出部57は、時間(Tyy2−Ty02)を時間Ty12で除算した値を複数倍、本実施の形態においては8倍してy座標を求める。また時刻tx02から時刻txx2までの時間を時間Txx2、時刻tx02から最初にx座標検出パルスを印加するまでの時間を時間Tx02、x座標検出パルスを印加する周期を時間Tx12とすると、座標算出部57は、時間(Txx2−Tx02)を時間Tx12で除算した値を複数倍、本実施の形態においては8倍してx座標を求める。ただしこの場合には、時間Ty12毎に横線の位置が8画素分移動し、時間Tx12毎に縦線の位置が8画素分移動するので、分解能が8画素となる。
次に、描画装置40について詳細に説明する。
第1図の描画装置40は、電子ペン50から送信された座標(x、y)、アタッチメント80の装着の有無、描画スイッチ51の状態、その他のスイッチ68b、68cの状態等、電子ペン50に付随するその他の情報に基づき、画像信号を作成して画像表示装置30に出力する。この画像信号は使用者が描画した画像を表示する、あるいはカーソルを表示するためのものである。描画装置40は、受信部42と、描画部46とを備える。
受信部42は、電子ペン50の送信部58から送られる無線信号をデコードして、座標(x、y)およびその他の情報を描画部46に出力する。
描画部46はフレームメモリ47を備え、受信部42で受信した座標(x、y)およびその他の情報にもとづき、画像表示面上の電子ペン50の軌跡を示す描画信号を作成して、あるいは電子ペン50の指示す位置にカーソルを表示する描画信号を作成して画像表示装置30に出力する。
図20は、本発明の実施の形態における画像表示システム100の描画の一例を示す模式図である。
まず、アタッチメント80が装着されていない場合について説明する。描画スイッチ51が「オフ」であれば、描画部46は電子ペン50から送信された座標(x、y)に対応する画素を中心に、カーソルのパターンをフレームメモリ47に書込む。使用者が電子ペン50の指し示す位置を移動させると、電子ペン50から送信される座標(x、y)も変化する。そして前フィールドにおける座標(x、y)を中心とするカーソルのパターンをフレームメモリ47から消去するとともに現フィールドにおける座標(x、y)を中心とするカーソルのパターンをフレームメモリ47に書込む。こうして描画部46は、電子ペン50の指し示す位置にカーソルを表示する描画信号を作成する。
また、描画スイッチ51が「オン」であれば、描画部46は電子ペン50から送信された座標(x、y)に対応する画素を中心に、所定の色および大きさの丸などのパターンをフレームメモリ47に書込む。使用者が電子ペン50の指し示す位置を移動させると、電子ペン50から送信される座標(x、y)も変化する。そして、前フィールドにおける座標(x、y)を中心とする所定のパターンをフレームメモリ47から消去することなく現フィールドにおける座標(x、y)を中心とする所定のパターンをフレームメモリ47に書込む。こうして描画部46は、図12に示したように、画像表示面上の電子ペン50の軌跡を示す描画信号を作成する。
次に、アタッチメント80が装着されている場合について説明する。描画部46は電子ペン50から送信された座標(x、y)に対応する画素を中心に、カーソルのパターンをフレームメモリ47に書込む。使用者が電子ペン50の指し示す位置を移動させると、電子ペン50から送信される座標(x、y)も変化する。そして前フィールドにおける座標(x、y)を中心とするカーソルのパターンをフレームメモリ47から消去するとともに現フィールドにおける座標(x、y)を中心とするカーソルのパターンをフレームメモリ47に書込む。こうして描画部46は、電子ペン50の指し示す位置にカーソルを表示する描画信号を作成する。
アタッチメント80が装着されている場合には、単に画像表示装置30にカーソルを表示させるだけでなく、電子ペン50に取り付けられた各種スイッチ68c等を用いて、描画する、あるいはマウスと同様に、表示画像の切換え等の表示画像の制御を行うことも可能である。
そして画像表示装置30の画像信号処理部31は、入力した画像信号と描画部46から出力される描画信号とを合成し、サブフィールド毎の発光・非発光を示す画像データに変換する。これにより、電子ペン50で描画した画像またはカーソルと入力した画像信号の画像とが重畳されて画像表示装置30に表示される。
以上に説明したように、本実施の形態における画像表示システム100は、座標検出サブフィールドを含む複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成した画像表示装置30と、座標検出サブフィールドの発光に基づき指し示す画像表示面の座標を算出する電子ペン50と、電子ペン50に装着する電子ペン用アタッチメント80と、電子ペン50が算出した座標に基づき描画信号を作成して画像表示装置30に出力する描画装置40とを有する。
そして、画像表示装置30は、画像を表示するための画像表示サブフィールドと、データ電極D1〜Dmにy座標検出電圧Vdyを印加したまま第1の数の走査電極に同時にy座標検出パルスを印加する動作を順次行う近接用y座標検出サブフィールドSFy1と、データ電極D1〜Dmにy座標検出電圧Vdyを印加したまま第1の数よりも多い第2の数の走査電極に同時にy座標検出パルスを印加する動作を順次行う遠隔用y座標検出サブフィールドSFy2と、走査電極SC1〜SCnにx座標検出電圧Vaxを印加したまま第3の数のデータ電極に同時にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う近接用x座標検出サブフィールドSFx1と、走査電極SC1〜SCnにx座標検出電圧Vaxを印加したまま第3の数よりも多い第4の数のデータ電極に同時にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う遠隔用x座標検出サブフィールドSFx2と、を含む複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成している。電子ペン50は、電子ペン用アタッチメント80を装着しない場合には近接用y座標検出サブフィールドSFy1の発光を用いてy座標を算出するとともに近接用x座標検出サブフィールドSFx1の発光を用いてx座標を算出し、電子ペン用アタッチメント80を装着した場合には遠隔用y座標検出サブフィールドSFy2の発光を用いてy座標を算出するとともに遠隔用x座標検出サブフィールドSFx2の発光を用いてx座標を算出する。
これにより、画像表示装置に接触または接近して画像表示面上から描画でき、かつ画像表示装置から離れて画像表示面上にカーソルを表示または描画できる画像表示システムを提供することができる。
なお、実施の形態においては、y座標検出期間Py1に、放電セル行を1行分ずつ順次発光させて、画像表示面の上端部から下端部まで移動する横線を示した。しかし本発明はこれに限定されるものではない。例えば、放電セル行を2行分ずつ順次発光させて移動する横線を表示してもよく、また放電セル行を1行おきに発光させて移動する横線を表示してもよい。同様に、x座標検出期間Px1においても、放電セル列を任意の複数列ずつ順次発光させてもよく、また放電セル列を複数列おきに発光させてもよい。y座標検出期間Py2、x座標検出期間Px2についても同様である。これにより輝度をさらに低下させるとともに、y座標検出サブフィールドSFy1、SFy2、x座標検出サブフィールドSFx1、SFx2に要する時間を短くすることができる。
また、実施の形態において用いた具体的な各数値は、単に一例を挙げたに過ぎず、電子ペンの仕様や画像表示装置の特性等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
本発明は、画像表示面から離れた位置から画像表示装置の位置座標検出用の発光を検出するための電子ペン用アタッチメントと、画像表示面に接触または接近した位置から画像表示装置の位置座標検出用の発光を検出する電子ペンとを有する画像表示システムとして有用である。
10 パネル
30 画像表示装置
40 描画装置
50 電子ペン
52 受光素子
60 胴軸
64 首軸
67 勘合溝
70 ペン先部
80,90 電子ペン用アタッチメント
81,91 胴体部
82 集光レンズ
84 凸部
85,95 節部
94 ネジ

Claims (6)

  1. 筒形状の胴体部の一方の端部に集光レンズと、前記胴体部の他方の端部に電子ペンに装着するための機構を備えた開口部と、を有し、
    前記集光レンズを通して前記胴体部の内部に入射する光を前記電子ペンに集光することを特徴とする電子ペン用アタッチメント。
  2. 受光素子を備えた電子ペンに装着する電子ペン用アタッチメントであって、
    筒形状の胴体部と、前記胴体部の一方の端部に保持された集光レンズとを有し、
    前記電子ペンのペン先側に前記胴体部の他方の端部を装着することにより、前記集光レンズを通して前記胴体部の内部に入射する光を前記電子ペンの前記受光素子に集光することを特徴とする電子ペン用アタッチメント。
  3. 前記集光レンズの光軸上の焦点距離の位置に、前記電子ペンの受光素子が位置するように前記胴体部の長さを設定したことを特徴とする請求項1に記載の電子ペン用アタッチメント。
  4. 前記胴体部の内側に、前記電子ペンのペン先部を前記電子ペンの内側に押戻すための節部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペン用アタッチメント。
  5. 座標検出サブフィールドを含む複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成した画像表示装置と、前記座標検出サブフィールドの発光に基づき指し示す画像表示面の座標を算出する電子ペンと、前記電子ペンに装着する請求項1に記載の電子ペン用アタッチメントと、前記電子ペンが算出した座標に基づき描画信号を作成して前記画像表示装置に出力する描画装置とを有することを特徴とする画像表示システム。
  6. 前記画像表示装置は、画像を表示するための画像表示サブフィールドと、データ電極にy座標検出電圧を印加したまま第1の数の走査電極に同時にy座標検出パルスを印加する動作を順次行う近接用y座標検出サブフィールドと、前記データ電極にy座標検出電圧を印加したまま前記第1の数よりも多い第2の数の走査電極に同時にy座標検出パルスを印加する動作を順次行う遠隔用y座標検出サブフィールドと、走査電極にx座標検出電圧を印加したまま第3の数のデータ電極に同時にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う近接用x座標検出サブフィールドと、前記走査電極にx座標検出電圧を印加したまま前記第3の数よりも多い第4の数のデータ電極に同時にx座標検出パルスを印加する動作を順次行う遠隔用x座標検出サブフィールドと、を含む複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成し、
    前記電子ペンは、前記電子ペン用アタッチメントを装着しない場合には前記近接用y座標検出サブフィールドの発光を用いてy座標を算出するとともに前記近接用x座標検出サブフィールドの発光を用いてx座標を算出し、前記電子ペン用アタッチメントを装着した場合には前記遠隔用y座標検出サブフィールドの発光を用いてy座標を算出するとともに前記遠隔用x座標検出サブフィールドの発光を用いてx座標を算出する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像表示システム。
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