JP2010141664A - 読取装置 - Google Patents

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伸 竹内
Yasuhiro Ogasawara
康裕 小笠原
Yuichi Ichikawa
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Abstract

【課題】読取対象となる画像が形成された媒体の画像形成面と、読取装置からその媒体の画像形成面に対する位置の指示方向との間の角度の許容範囲を広くする。
【解決手段】電子ペン60のペン先69aは、コードパターン画像が形成された媒体50上の位置を指示する。照射部63は、ペン先69aによって指示される媒体50上の位置に対して予め定められた範囲に光を照射する。受光部641a,641bはそれぞれ、照射部63から照射された光の反射光を受光する。制御部61は、複数の受光部641a,641bからいずれかを選択し、選択した受光部によって受光された反射光に応じて生成された出力画像信号を用いて、媒体50上に記録されたコードパターン画像に含まれる位置情報や識別情報を読み取る。
【選択図】図5

Description

本発明は、読取装置に関する。
近年、用紙面に筆記された文字や図形等を電子データに変換し、これをパソコンや携帯電話等に転送して、筆記内容をそのまま保存したり、メールとして送信したりする技術が注目されている。かかる技術では、微細なドット画像が或る配置パターンで多数形成された用紙と、例えば撮像素子が内蔵されたペン型の読取装置とが用いられる。ユーザがこのペン型の読取装置を用い、この用紙面上の位置を連続的に指定することで筆記を行うと、指定された位置を連ねた軌跡上にあるドット画像が読取装置の撮像素子に読み込まれる。読取装置は、読み込んだ複数のドット画像の相互の位置関係に基づいて、軌跡の位置座標を特定する。これにより、筆記された文字や図形等からなる電子文書の生成や、所定の電子文書への文字や図形等の付加等が可能となる(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献2には、複数の撮像素子を備えたバーコードリーダが提案されている。
特開2004−94907号公報(第12−14頁) 特開平2−183879号公報
本発明は、読取対象となる画像が形成された媒体の画像形成面と、読取装置からその媒体の画像形成面に対する位置の指示方向との間の角度の許容範囲を広くすることを目的とする。
本発明の請求項1に係る読取装置は、読取対象となる被読取画像が形成された媒体上の位置を指示する指示部と、前記指示部によって指示される前記媒体上の位置に対して予め定められた範囲に光を照射する照射手段と、各々異なる位置に設けられ、前記照射手段によって前記媒体に照射された光の反射光をそれぞれ受光する複数の受光手段と、各々の前記受光手段によって受光された反射光に基づいて被読取画像を撮像し、当該被読取画像を表す信号を生成する撮像手段と、前記複数の受光手段のなかからいずれかを選択し、選択した受光手段が受光した反射光に基づいて前記撮像手段により撮像された前記被読取画像を表す信号を出力する選択出力手段とを具備する構成を有する。
本発明の請求項2に係る読取装置は、請求項1に記載の構成において、前記複数の受光手段は、前記照射手段によって前記媒体に照射された光の反射光のうち、各々異なる光路を通って反射してくる反射光をそれぞれ受光する位置に設けられている構成を有する。
本発明の請求項3に係る読取装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記複数の受光手段は、前記指示部を中心とした対称の位置に設けられている2つの受光手段である構成を有する。
本発明の請求項4に係る読取装置は、請求項3に記載の構成において、前記照射手段は、前記2つの受光手段のそれぞれとの距離が等しい位置に設けられた1つの照射手段である構成を有する。
本発明の請求項5に係る読取装置は、請求項3に記載の構成において、前記照射手段は、前記指示部を中心とした対称の位置に設けられた2つの照射手段である構成を有する。
本発明の請求項6に係る読取装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の構成において、前記複数の受光手段が一体として形成されている構成を有する。
本発明の請求項7に係る読取装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の構成において、前記選択出力手段は、選択する受光手段を予め定められた選択順序に従って切り替える構成を有する。
本発明の請求項8に係る読取装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の構成において、前記選択出力手段は、前記撮像手段で撮像された被読取画像の読取認識率をそれぞれ算出し、算出した読取認識率に基づいて、前記複数の受光手段のなかからいずれかを選択する構成を有する。
本発明の請求項9に係る読取装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の構成において、前記選択出力手段は、自読取装置の傾き角を検出し、検出した傾き角に基づいて、前記複数の受光手段のなかからいずれかを選択する構成を有する。
本発明の請求項1によれば、媒体上の画像を読み取る読取装置において、指示部の指示方向と媒体面との間の許容角度を広くすることができる。
また、本発明の請求項2によれば、指示部の指示方向と媒体面との間の角度の許容範囲を広くすることができるとともに、正反射による読取エラーを軽減することができる。
また、本発明の請求項2によれば、指示部の指示方向と媒体面との間の角度の許容範囲をより広くすることができる。
また、本発明の請求項3によれば、指示部の指示方向と媒体面との間の角度の許容範囲をより広くすることができる。
また、本発明の請求項4によれば、指示部の指示方向と媒体面との間の角度の許容範囲をより広くすることができる。
また、本発明の請求項5によれば、指示部の指示方向と媒体面との間の角度の許容範囲をより広くすることができる。
また、本発明の請求項6によれば、指示部の指示方向と媒体面との間の角度の許容範囲を広くすることができるとともに、構成を簡易にすることができる。
また、本発明の請求項7によれば、指示部の指示方向と媒体面との間の角度の許容範囲を広くすることができるとともに、媒体上の情報をより正確に読み取ることができる。
また、本発明の請求項8によれば、指示部の指示方向と媒体面との間の角度の許容範囲を広くすることができるとともに、媒体上の情報をより正確に読み取ることができる。
また、本発明の請求項9によれば、指示部の指示方向と媒体面との間の角度の許容範囲を広くすることができるとともに、媒体上の情報をより正確に読み取ることができる。
<A:第1実施形態>
<A−1:構成>
図1は、本実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。図において、電子ペン60は、紙等の媒体50に対して文字や図形を筆記する機能を備えるとともに、媒体50に形成されたコードパターン画像(被読取画像)を読み取る読取装置の一例である。情報処理装置10は、例えばパーソナルコンピュータであり、電子ペン60から出力される信号に応じて筆記内容を表す筆記情報を生成する筆記情報生成装置の一例である。
媒体50に形成されるコードパターン画像は、媒体50を識別する識別情報や、媒体50上の座標位置を表す位置情報を符号化して画像化したものである。ここで、媒体50に形成されるコードパターン画像の一例について、図2を参照しつつ説明する。図2は、媒体50に形成されるコードパターン画像の一例を示す図である。コードパターン画像は、複数の点状のドット画像の相互の位置関係によって上述した識別情報及び位置情報を表したものであるが、これらのドット画像が配置され得る領域として、領域A1〜A9が予め定められている。図2に示す例では、黒色の領域A1,A2は点状のドット画像が配置された領域を示し、斜線の領域A3乃至A9はドット画像が配置されていない領域を示している。どの領域にドット画像が配置されるかによって識別情報及び位置情報が表現される。媒体50には、例えばプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置(図示略)によって、このコードパターン画像が媒体50の全体に形成されている。電子ペン60によってコードパターン画像が読み取られ、そのコードパターン画像が解析されることによって、その電子ペン60のペン先の位置が検出される。
媒体50には、上記のコードパターン画像のほか、人間に対して情報を伝えることを目的とした文書や図形など画像が形成されていてもよい。以下では、この画像のことを「文書画像」というが、これには、テキストを含む文書を表す画像に限らず、例えば、絵、写真、図形等の画像や、その他の画像が含まれる。画像形成装置は、コードパターン画像を形成するときはK(黒)のトナーを用いて画像形成を行う一方、文書画像を形成するときはC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のトナーを用いて画像形成を行う。媒体50には、文書画像とコードパターン画像とが重畳されて形成される。このようにコードパターン画像と文書画像とでトナーを異ならせていることで、電子ペン60はコードパターン画像のみを読み取る。なお、本実施形態における「媒体」は、いわゆる紙に限定されるものではなく、例えばOHPシートなどのプラスチックや、その他の材質のシート等であってもよい。また、表示内容を電気的に書き換え可能ないわゆる電子ペーパーであってもよい。要は、媒体50は、画像形成装置等によって少なくともコードパターン画像が形成されたものであればよい。
電子ペン60は、媒体50に文字や図形等を筆記する機能を有する筆記具であるとともに、媒体50に形成されたコードパターン画像を読み取る読取装置である。電子ペン60は、媒体50から読み取ったコードパターン画像を示す情報を情報処理装置10に送信する。
ここで、電子ペン60の機能的構成の一例について、図面を参照しつつ説明する。図3は、電子ペン60の機能的構成の一例を概略的に示したブロック図である。図において、制御部61は、電子ペン60の全体の動作を制御する制御手段である。圧力センサ62は、電子ペン60による筆記動作をペンチップ69に加わる圧力によって検出する検出手段である。照射部63は、例えばLEDであり、媒体50上に赤外光を照射する照射手段の一例である。撮像部64は、照射部63から照射された赤外光の反射光に応じて、媒体50上の画像を撮像する撮像手段の一例である。
情報メモリ65は、識別情報および位置情報を記憶する記憶手段である。通信部66は、外部装置との通信を制御する通信手段である。バッテリ67は、電子ペン60を駆動するための電力を各部に供給する充電可能な電力供給手段である。ペンIDメモリ68は、電子ペン60の識別情報(ペンID)を記憶する記憶手段である。ペンチップ69は、いわゆるペン軸であり、その先端部にペン先69aが設けられている。ペン先69aは、ユーザによって筆記動作がなされる際に、読取対象となるコードパターン画像(被読取画像)が形成された媒体50上の位置を指示する指示部の一例である。照射部63は、ユーザによって筆記動作がなされる際に、ペン先69aによって指示される媒体50上の位置に対して予め定められた範囲に光を照射する。スイッチ75は、各種設定を切り替える切替手段である。これら各部は、制御部61に接続されている。
次に、撮像部64の構成について、図面を参照しつつ説明する。図4は、電子ペン60の側断面図の一例であり、図5は、電子ペン60を図4における上方からみた場合の横断面図の一例である。図において、受光部641a,641bはそれぞれレンズであり、照射部63から照射された光の反射光を受光する受光手段の一例である。図5に示すように、受光部641a,641bはそれぞれ異なる位置に設けられている。プリズム642は、受光部641a,受光部641bによって受光された光を反射させて撮像素子643に供給する。なお、以下の説明では、説明の便宜上、受光部641a,641bを各々区別する必要がない場合には、これらを「受光部641」と称して説明する。
撮像素子643は、プリズム642によって反射された反射光に基づいてコードパターン画像を撮像し、撮像したコードパターン画像を表す信号を出力する。図5に示すように、撮像素子643の図中下側の領域643aに、受光部641aで受光された反射光が入射され、撮像素子643の図中上側の領域643bに、受光部641bで受光された反射光が入射される。なお、図5に示す例では、ひとつの撮像素子643の異なる領域に、複数の受光部641a,641bのそれぞれで受光された反射光が入射される構成を示したが、受光部641aで受光された反射光が入射される撮像素子と、受光部641bで受光された反射光が入射される撮像素子との2つの撮像素子が並べて配置される構成であってもよい。
ここでは、撮像素子643として、赤外領域に感度があるCMOSセンサであって、撮像した画像を同時に転送できるグローバルシャッタ方式のCMOSセンサが用いられる。撮像素子643は、70fps〜100fps(frame per second)程度の周期の画像取込信号(フレームレート)に従って画像を撮像する。それに伴い、照射部63は、消費電力を抑制するために、撮像素子643への画像取込信号に同期してパルス点灯するように構成されている。なお、ここでは、撮像素子としてCMOSセンサを用いるが、撮像素子はCMOSセンサに限定されるものではなく、CCD等の他の撮像素子を使用してもよい。
図5に示すように、受光部641aと受光部641bとは、それぞれの光軸(図5中、1点鎖線)が、媒体50において画像が形成されている面(以下、媒体面という)に対して異なる角度で交差するように配置されている。また、受光部641a,641bはともに、照射部63から照射される光の反射光を受光する。このように、受光部641a,641bは、照射部63によって媒体50に照射された光のうち、各々異なる光路を通って反射してくる反射光をそれぞれ受光する位置に設けられている。
次に、照射部63、受光部641a,641b及びペン先69aの位置関係について、図6を参照しつつ説明する。図6は、電子ペン60のペン先69a側からみた構成の一例を概略的に示す図である。図6に示す例では、2つの受光部641a,641bは、ペン先69aの指示方向を中心とした対称の位置に設けられている。また、図6に示す例では、照射部63は、2つの受光部641a,641bのそれぞれとの間の距離が等しい位置に設けられている。言い換えると、受光部641a,641bは、ペン先69aと照射部63とを結ぶ直線と略直交する直線上の位置に設けられている。なお、ペン先69aの指示方向とは、ユーザが電子ペンを持って媒体に筆記するときの、その電子ペンから媒体の媒体面に対する位置の指示方向であり、電子ペンの長手方向に沿った方向である。
次に、制御部61の機能的構成の一例について、図7を参照しつつ説明する。図7は、制御部61の機能的構成の一例を示すブロック図である。図において、選択制御部611は、複数の受光部641のなかからいずれかを選択し、選択した受光部641が受光した反射光に基づいて撮像素子643により撮像されたコードパターン画像を表す信号をコード検出部612に出力する選択出力手段の一例である。ここでは、選択制御部611は、受光部641aを選択した場合には、受光部641aによって受光された反射光(撮像素子643の図5中下側の領域643aに入射された反射光)に基づいて生成された信号を出力する。一方、選択制御部611は、受光部641bを選択した場合には、受光部641bによって受光された反射光(撮像素子643の図5中上側の領域643bに入射された反射光)に基づいて生成された信号を出力する。選択制御部611は、ここでは、選択する受光部641を予め定められた選択順序に従って切り替えるが、ここでは、選択する受光部641を交互に切り替えるものとする。
コード検出部612は、選択制御部611から出力される信号(撮像された画像を表す信号)からコードパターン画像を検出する。データ処理部613は、コード検出部612にて検出されたコードパターン画像から識別情報および位置情報を抽出する。照明制御部614は、照射部63をパルス点灯させるための照明制御信号を照射部63に対して送信し、照射部63をパルス点灯させる。撮像制御部615は、照射部63に送信するパルス点灯に同期した画像取込信号を撮像部64に供給する。
次に、電子ペン60における制御部61の動作の概略を説明する。図8は、照射部63のパルス点灯を制御する照明制御信号、撮像部64における画像取込信号、および出力画像信号に関する出力タイミングチャートを示した図である。電子ペン60による筆記が開始されると、ペンチップ69に接続された圧力センサ62が筆記動作を検出する。それにより、制御部61は、識別情報及び位置情報の読取処理を開始する。まず、制御部61の照明制御部614は、照射部63をパルス点灯させるための照明制御信号(図8(A))を照射部63に対して送信し、照射部63をパルス点灯させる。
撮像部64は、画像取込信号(図8(B))に同期して媒体50上の画像を撮像する。その際に、照射部63は、撮像部64への画像取込信号に同期してパルス点灯する。撮像部64は、パルス点灯する照射部63にて照明される媒体50上の画像を撮像する。そのため、撮像部64では、照射部63にて照明された媒体50上の画像に関する画像信号(出力画像信号:図8(C))が順に生成される。
撮像部64にて順次生成された出力画像信号は、選択制御部611に送られる。選択制御部611は、撮像部64から出力される出力画像信号のうち、受光部631aによって受光された反射光に基づいて生成された出力画像信号と受光部631bによって受光された反射光に基づいて生成された出力画像信号とを、交互にコード検出部612に出力する。出力画像信号を受け取ったコード検出部612は、出力画像信号を処理して、撮像部64にて撮像された画像からコードパターン画像を検出する。コード検出部612により取得されたコードパターン画像はデータ処理部613に送られる。コードパターン画像を受け取ったデータ処理部613は、コードパターン画像を復号し、コードパターン画像に埋め込まれている識別情報および位置情報を取得する。
<A−2:動作>
次に、この実施形態の動作について説明する。電子ペン60による筆記が開始されると、ペンチップ69に接続された圧力センサ62が筆記動作を検出する。それにより、制御部61は、識別情報及び位置情報の読取処理を開始する。まず、照明制御部614は、照射部63をパルス点灯されるための照明制御信号を照射部63に対して送信し、照射部63をパルス点灯させる。また、電子ペン60の撮像制御部615は、照射部63に送信するパルス点灯に同期した画像取込信号を、撮像部64に供給する。撮像部64は、撮像制御部615から供給される画像取込信号に応じて、受光部641a,受光部641bで受光される反射光に基づいてコードパターン画像を撮像し、撮像したコードパターン画像を表す出力画像信号を選択制御部611へ出力する。
次に、コード検出部612及びデータ処理部613の動作について、図9に示すフローチャートを参照しつつ説明する。コード検出部612には、選択制御部611から媒体50上の画像を表す出力画像信号が入力される(ステップS601)。コード検出部612は、出力画像信号に含まれるノイズを除去するための処理を行う(ステップS602)。ここで、ノイズとしては、CMOS感度のばらつきや電子回路により発生するノイズ等がある。ノイズを除去するために如何なる処理を行うかは、電子ペン60の撮像系の特性に応じて決定する。例えば、ぼかし処理やアンシャープマスキング等の先鋭化処理を適用することができる。次に、コード検出部612は、画像からドットパターン(ドット画像の位置)を検出する(ステップS603)。また、コード検出部612は、検出したドットパターンを2次元配列上のデジタルデータに変換する(ステップS604)。例えば、2次元配列上で、ドットがある位置を「1」、ドットがない位置を「0」というように変換する。そして、この2次元配列上のデジタルデータ(コードパターン画像)は、コード検出部612からデータ処理部613へと受け渡される。
データ処理部613は、受け渡されたコードパターン画像から、図2に示した2つのドットの組み合わせからなるドットパターンを検出する(ステップS605)。例えば、ドットパターンに対応するブロックの境界位置を2次元配列上で動かし、ブロック内に含まれるドットの数が2つになる境界位置を検出することにより、ドットパターンを検出することができる。このようにしてドットパターンが検出されると、データ処理部613は、ドットパターンの種類に基づいて、識別符号および位置符号を検出する(ステップS606)。その後、データ処理部613は、識別符号を復号して識別情報を取得し、位置符号を復号して位置情報を取得する(ステップS607)。図9に示す処理において、受光部641が受光した光量が少なすぎる場合や、逆に受光した光量が多すぎる場合等には、撮像された画像からドットパターンが検出されず、電子ペン60が識別情報及び位置情報を取得できない場合がある。このように識別情報及び位置情報が取得できなかった場合は、データ処理部613は、識別情報および位置情報に代えて、読取の失敗を示す情報を取得する。
電子ペン60は、図9の処理により取得した識別情報および位置情報を情報処理装置10に送信する。このとき、電子ペン60は、識別情報および位置情報の読取に失敗した場合は、読取の失敗を示す情報を情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は電子ペン60から識別情報および位置情報を受信し、受信した位置情報に基づいて筆記情報を生成する。情報処理装置10は、電子ペン60から読取の失敗を示す情報を受信した場合には、その前後の識別情報および位置情報によって補間したりする等して筆記情報を生成する。
ところで、電子ペン60で媒体50に対して筆記が行われる際には、電子ペン60と媒体50との間の角度は、ユーザの筆記動作に伴って逐次変化する。このとき、例えば、電子ペン60と媒体50との間の角度が、図10に示す位置関係となった場合、受光部641aの焦点深度は深くなるから、絞りを小さくする必要があり、受光部641aにおける反射光の受光量が少なくなってしまう。そのため、図10に例示する位置関係の場合は、受光部641aにおいて必要最低限の光量が確保できずに正確な撮像が行えず、電子ペン60は識別情報及び位置情報を得られない場合がある。一方、受光部641bの焦点深度は浅くなるから、絞りを大きくすることができ、照射部63からの照射光量が少ない場合であっても撮像が行われる。よって、電子ペン60は、この撮像画像からは識別情報及び位置情報が得られることになる。このように、図10に例示する位置関係の場合には、受光部641aでは十分な光量が受光されない可能性があるが、反対側に配置された受光部641bで十分な光量が確保される。このように、図10に例示するように電子ペン60と媒体50との角度が広くなった場合であっても、いずれかの受光部641によって十分な光量が確保される。
また、他の例として、例えば、電子ペン60と媒体50との角度が、図11に示す位置関係となった場合は、図10に例示した場合とは逆に、受光部641aの焦点深度は浅くなる一方、受光部641bの焦点深度は深くなる。そのため、受光部641bにおいて絞りを小さくする必要があるから、撮像のための必要最低限な光量が確保できず、撮像を好適に行えない場合がある。この場合であっても、どちらかの受光部641では十分な光量が確保される。
このように、ペン先69aの指示方向と媒体50の媒体面との間の角度が大きい場合であっても、複数の受光部641のうちのいずれかにおいては撮像に十分な光量が確保される。
特に、本実施形態では、複数の受光部641を交互に選択するから、いずれかの受光部641において反射光が好適に受光されない場合であっても、コードパターン画像の読取の失敗が継続して発生することがない。
また、上述したように、電子ペン60で媒体50に対して筆記が行われる際には、電子ペン60と媒体50との間の角度は、筆記動作に伴って逐次変化するが、このとき、図22に示すように、従来の電子ペン160においては、電子ペンと媒体との間の角度が90度に近い状態になることがある。電子ペンは、通常の筆記具であるペンのように細長い形状であることが求められるから、照射部163と受光部1641とを、電子ペンの長手方向と直交する方向において比較的近接した位置に配置せざるを得ない。このような配置の制約があるので、電子ペンと媒体との間の角度が90度に近い状態では、図18に示すように、照射部163から照射される光の反射光のうち主に正反射光成分が受光部1641によって受光されることになる。このときコードパターン画像を形作るトナーの種類によっては反射光の強度が強すぎて、受光部1641がカバーし得る受光強度の上限を超える反射光が受光部1641に到達し、コードパターン画像を正確によみとれない場合がある。これに対し、本実施形態の電子ペン60における複数の受光部641は、照射部63の照射方向に対する反射光の受光方向(光軸)がそれぞれ異なる方向となるように設けられているから、複数の受光部641で同時に、正反射光成分を主に受光することがない。そのため、いずれかの受光部641で主に正反射光成分を受光した場合であっても、受光部641が交互に選択されるから、コードパターン画像の読取の失敗が継続することがない。
以上のことから、ペン先69aの指示方向と媒体50の媒体面との間の角度が180°に近いような、比較的大きい場合であっても、コードパターン画像は電子ペン60によって読み取られるし、また、ペン先69aの指示方向と媒体50の媒体面との間の角度が90°に近いような、比較的小さい場合であっても、コードパターン画像は電子ペン60によって読み取られる。つまり、ペン先69aの指示方向と媒体50の媒体面との間との間の角度の許容範囲が広くなる。
<B:第2実施形態>
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。図12は、本実施形態である電子ペン60Bをペン先69a側からみた構成の一例を概略的に示す図である。図12は、上述した第1の実施形態における図6に対応する図である。本実施形態である電子ペン60Bが上述した第1の実施形態である電子ペン60と異なる点は、照射部63に代えて照射部63a,63bを有している点である。以下の説明では、上述した電子ペン60と同様の構成要素については同じ符号を付してその説明を省略する。
図12に示すように、電子ペン60Bは2つの照射部63a,63bを備えている。また、複数の受光部641a,641bはそれぞれ異なる位置に設けられている。受光部641aは照射部63aから照射される光の反射光を受光する位置に設けられている。一方、受光部641bは照射部63bから照射される光の反射光を受光する位置に設けられている。このように、受光部641a,641bは、照射部63a,63bによって照射された光の反射光のうち、各々異なる光路を通って反射してくる反射光をそれぞれ受光する位置に設けられている。
この実施形態では、電子ペン60Bの制御部61は、受光部641を交互に選択するとともに、受光部641の選択に伴って、照射部63a,63bを交互に選択する。すなわち、電子ペン60Bの照明制御部614は、照明制御信号を、照射部63a,63bに対して交互に供給し、照射部63a,63bを交互にパルス点灯させる。より具体的には、制御部61は、受光部641aを選択する場合には受光部641aに対応する照射部63aをパルス点灯させる一方、受光部641bを選択する場合には受光部641bに対応する照射部63bをパルス点灯させる。
この実施形態においても、ペン先69aの指示方向と媒体50の媒体面との間の角度が180°に近いような、比較的大きい場合であっても、コードパターン画像は電子ペン60Bによって読み取られるし、また、ペン先69aの指示方向と媒体50の媒体面との間の角度が90°に近いような、比較的小さい場合であっても、コードパターン画像は電子ペン60Bによって読み取られる。つまり、ペン先69aの指示方向と媒体50の媒体面との間の角度の許容範囲が広くなる。
<C:第3実施形態>
次に、この発明の第3の実施形態について説明する。図13は、本実施形態である電子ペン60Cをペン先69a側からみた構成の一例を概略的に示す図である。図13は、上述した第1の実施形態における図6に対応する図である。本実施形態である電子ペン60Cが上述した第1の実施形態である電子ペン60と異なる点は、照射部63に代えて照射部63c、63dを有している点である。以下の説明では、上述した電子ペン60と同様の構成要素については同じ符号を付してその説明を省略する。
図13に示すように、電子ペン60Cは、2つの照射部63c,63dを備えている。また、複数の受光部641a,641bはそれぞれ異なる位置に設けられている。受光部641aは照射部63dから照射される光の反射光を受光する位置に設けられている。一方、受光部641bは照射部63cから照射される光の反射光を受光する位置に設けられている。このように、受光部641a,641bは、63c,63dによって照射された光の反射光のうち、各々異なる光路を通って反射してくる反射光をそれぞれ受光する位置に設けられている。また、図示のように、2つの照射部63c,63dは、ペン先69aを中心とした対称の位置に設けられている。
この実施形態では、電子ペン60Cの制御部61は、受光部641を交互に選択するとともに、受光部641の選択に伴って、照射部63c,63dを交互に選択する。すなわち、電子ペン60Cの照明制御部614は、照明制御信号を、照射部63c,63dに対して交互に供給し、照射部63c,63dを交互にパルス点灯させる。より具体的には、制御部61は、受光部641aを選択する場合には受光部641aに対応する照射部63cをパルス点灯させる一方、受光部641bを選択する場合には受光部641bに対応する照射部63cをパルス点灯させる。
この実施形態においても、ペン先69aの指示方向と媒体50の媒体面との間の角度が180°に近いような、比較的大きい場合であっても、コードパターン画像は電子ペン60Cによって読み取られるし、また、ペン先69aの指示方向と媒体50の媒体面との間の角度が90°に近いような、比較的小さい場合であっても、コードパターン画像は電子ペン60Cによって読み取られる。つまり、ペン先69aの指示方向と媒体50の媒体面との間の角度の許容範囲が広くなる。
<D:変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその例を示す。なお、以下の各態様を組み合わせてもよい。
(1)上述の実施形態において、複数の受光部が一体として形成されていてもよい。具体的には、例えば、図14に例示する構成であってもよい。図14(a)は本態様の電子ペン60Dの側断面図の一例であり、図14(b)は電子ペン60Dを図14(a)における上方からみた場合の横断面図の一例である。図14において、撮像ユニット64Bは、2つの受光部(第1実施形態における受光部641a,641bに対応)とこれらの受光部で受光された光を導く2つのプリズムが一体として構成されている。この撮像ユニット64Bを用いることにより、電子ペンの構成を簡易にすることができる。
(2)上述の第1の実施形態では、ひとつの照射部63と2つの受光部641a,641bとひとつの撮像素子643を備える構成について説明したが、照射部と撮像素子の数はこれに限らない。例えば、図15(a)に例示するように、ひとつの照射部63と、2つの受光部641a,641bと、2つの撮像素子643a,643bを設ける構成としてもよい。また、例えば、図15(b)に例示する構成であってもよい。図15(b)に示す例においては、受光部641aで受光された光がミラー644aとプリズム644cで反射されて撮像素子643cに供給されるとともに、受光部641bで受光された光がミラー644bとプリズム644cで反射されて撮像素子643cに供給される。また、上述の第1の実施形態では、ひとつの撮像素子643の領域を2つにわけて用いたが、これに限らず、図15(c)に示すように、複数の照射部63a,63bに対してひとつの撮像素子643dのひとつの領域を併用するようにしてもよい。また、これらに限らず、例えば、3つの撮像素子を具備する構成としてもよい。
(3)上述の実施形態では、2つの受光部641a,641bを有する電子ペンについて説明したが、電子ペンが有する受光部の数は2に限らず、これより多くてもよい。要するに、電子ペンが、各々異なる位置に設けられた複数の受光部を有する構成であればよい。
(4)上述の第1の実施形態では、照射部63は、2つの受光部641a,641bとのそれぞれとの間の距離が等しい位置に設けられていたが、照射部63と受光部641a,641bとの位置関係はこれに限らない。
また、上述の実施形態では複数の受光部641は、照射部63によって媒体50に照射された光の反射光のうち、各々異なる光路を通って反射してくる反射光をそれぞれ受光する位置に設けられていたが、受光部641と照射部63との位置関係はこれに限らない。
(5)上述の実施形態では、選択制御部611は、選択する受光部641を交互に切り替えるようにしたが、選択制御部611による選択の態様はこれに限らず、例えば、選択制御部611が、受光部641aと受光部641bとの選択の割合が2対1になるように選択する受光部を切り替えるようにしてもよい。また、例えば、選択制御部611が、予め定められたランダム関数に従って受光部641aと受光部641bとをランダムに切り替えるようにしてもよい。要は、選択制御部611は、選択する受光部641を予め定められた選択順序に従って切り替えるようにすればよい。
また、選択制御部611による選択の態様は上述したものに限らず、例えば、コード検出部612が撮像部64で撮像されたコードパターン画像の読取認識率を算出し、選択制御部611が、算出された読取認識率に基づいて、複数の受光部641のなかからいずれかを選択するようにしてもよい。この場合の電子ペン60の制御部の構成について図面を参照しつつ説明する。
図16は、この態様における制御部61Bの機能的構成の一例を示す図である。図16は、上述した第1実施形態における図7に対応するものである。図16に示す制御部61Bの構成が上述した第1実施形態において図7に示した制御部61と異なる点は、選択制御部とコード検出部の処理の内容が異なる点である。そのため、以下の説明においては、上述した第1実施形態と同様の構成や処理については同じ符号を付してその説明を省略する。
図16において、コード検出部612Bは、撮像部64から供給される出力画像信号に基づいてコードパターン画像を検出するとともに、検出されたコードパターン画像の検出精度(読取認識率)を示す検出精度信号を生成する。より具体的には、コード検出部612Bは、検出されたコードパターン画像について、予め用意された複数のコードパターン画像とのパターンマッチングをそれぞれ行う。それにより、各コードパターン画像についての予め用意された複数のコードパターン画像に対する類似度がそれぞれ算出される。そして、算出された各コードパターン画像の類似度を表す検出精度信号を生成し、選択制御部611Bに送る。
なお、コード検出部612Bでは、撮像部64から受け取った出力画像信号を複数に分割し、分割された出力画像信号から検出精度信号を生成するようにしてもよい。すなわち、コード検出部612Bは、撮像部64から受け取った出力画像信号を複数に分割し、分割されたそれぞれの出力画像信号についてコードパターン画像を検出してもよい。そして、コード検出部612Bは、各コードパターン画像に対する上記したパターンマッチングをそれぞれ行い、それらの結果を統合して各コードパターンの類似度を表す検出精度信号を生成するようにしてもよい。
選択制御部611Bは、コード検出部612Bから受け取った検出精度信号を比較し、検出精度信号の中から高い検出精度を示すコードパターン画像に対応する受光部641を選択する。すなわち、この態様においては、コード検出部612Bと選択制御部611Bとが、撮像部64で撮像されたコードパターン画像の読取認識率をそれぞれ算出し、算出した読取認識率に基づいて、複数の受光部641のなかからいずれかを選択する選択出力部として機能する。このようにして、識別情報および位置情報を取得するサイクルにおいて、コードパターン画像の検出精度が最も高いと判断された受光部641が選択されて使用される。
ここで、識別情報および位置情報取得サイクルの実行時において、常時または予め定められた時間サイクルで、受光部選択サイクルを実行するように構成することもできる。すなわち、コード検出部612Bは、常時または予め定められた時間サイクルで検出精度を算出し、検出精度信号を生成して、選択制御部611Bに送る。そして、選択制御部611Bは、コード検出部612Bから受け取った検出精度信号が予め定められたレベル(閾値)を下回らないかを監視する。そして、受け取った検出精度信号が閾値を下回った場合に、再度、上記した受光部選択サイクルを実行し、受光部641を設定し直すようにしてもよい。
本態様においては、電子ペン60での筆記が行われる際には、コードパターン画像の検出精度が高いと判断された受光部641が選択されて使用される。それにより、ユーザによる電子ペン60での筆記に際して様々な状況の変化が生じた場合にも、媒体50上から識別情報および位置情報が取得される。
(6)また、受光部641の選択の態様の他の例として、例えば、電子ペン60の傾き角に基づいて、受光部641を選択するようにしてもよい。この場合の制御部の構成について図面を参照しつつ説明する。図17は、この態様における制御部61Cの機能的構成の一例を示す図である。図17は、上述した第1実施形態における図7に対応するものである。図17に示す制御部61Cの構成が上述した第1実施形態において図7に示した制御部61と異なる点は、傾き検出部615を有している点と、選択制御部の処理が異なる点である。以下の説明においては、上述した第1実施形態と同様の構成や処理については同じ符号を付してその説明を省略する。
図17において、傾き角検出部616は、傾き角検出手段の一例であって、電子ペン60の予め定められた平面(例えば、水平面)からの傾き角を検出するセンサを有している。選択制御部611Cは、傾き角検出部616での検出値(傾き検出信号のレベル)により、受光部641を選択する。すなわち、媒体50を照射する光の入射角によって媒体50上に形成されたコードパターン画像から撮像部64に入射する反射光が変化することから、選択制御部611Cは、電子ペン60の傾きに応じて、最適な受光部641を選択するものである。すなわち、この態様においては、傾き角検出部616と選択制御部611Cとが、自電子ペン60の傾き角を検出し、検出した傾き角に基づいて、複数の受光部641のなかからいずれかを選択する選択出力手段として機能する。
電子ペン60による筆記が開始されると、ペンチップ69に接続された圧力センサ62が筆記動作を検出する。それにより、傾き角検出部616は、電子ペン60の傾き角の検出を開始し、電子ペン60の傾き角を表す傾き検出信号を生成する。そして、生成した傾き検出信号を選択制御部611Cに送る。傾き検出信号を受け取った選択制御部611Cは、傾き検出信号のレベルに応じて受光部641を選択する。
(7)また、受光部の選択の態様の他の例として、例えば、コードパターン画像の検出精度と電子ペンの傾き角との双方に基づいて、受光部641を選択するようにしてもよい。この場合は、例えば、選択制御部が、コードパターン画像の検出精度と電子ペン60の傾き角とにそれぞれ重み付けを行い、その重み付けを勘案して受光部641を選択するようにしてもよい。
(8)上述の実施形態では、撮像素子643の2つの領域643a,643bの両方の領域において常に撮像を行い、選択制御部611が、選択した領域に対応する出力画像信号を後段に出力する構成となっていた。これに代えて、撮像素子643が、選択された受光部641で受光された反射光に基づいて撮像を行うようにしてもよい。この場合の構成の一例及び動作の一例について図面を参照しつつ説明する。図18は、この態様における制御部61Dの機能的構成の一例を示すブロック図であり、図19は、この態様における電子ペンの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図18に示す例においては、電子ペンが2つの照射部63a,63bを備える場合の構成について説明する。この例では、上述した第2の実施形態と同様に、受光部641aが照射部63aから照射される光の反射光を受光するとともに、受光部641bが照射部63bから照射される光の反射光を受光する。以下の説明では、照射部63aの照射光によって撮像される媒体50上の領域を撮像領域Ra(図18参照)とし、照射部63bの照射光によって撮像される媒体50上の領域を撮像領域Rb(図18参照)として説明する。
図18に示す選択制御部611Dは、コード検出部612Dから供給される信号に応じて、複数の撮像領域Ra,Rbのなかからいずれかを選択し(すなわち複数の受光部641からいずれかを選択し)、選択した撮像領域を設定するための撮像領域設定信号を照明制御部614Dと撮像制御部615Dに供給する(図19のステップS701)。照明制御部614Dは、選択制御部611Dから供給される撮像領域設定信号に対応する照射部63を選択し、選択した照射部63をパルス点灯させるための照明制御信号を選択した照射部63に対して送信し、選択した照射部63をパルス点灯させる。また、撮像制御部641Dは、選択制御部611Dから供給される撮像領域設定信号に応じた画像取込信号を撮像部64に供給する。撮像素子643は、選択制御部611Dの選択結果に応じて、受光部641のいずれかの反射光に基づいて撮像し、撮像結果を示す出力画像信号をコード検出部612に出力する(ステップS702)。
コード検出部612Dは、撮像素子643から供給される出力画像信号に基づいてコードパターン画像を検出してデータ処理部613に出力するとともに、検出されたコードパターン画像の検出精度(読取認識率)を示す検出精度信号を生成し、選択制御部611Dに供給する(ステップS703)。なお、このコード検出部612Dが行う検出精度信号の生成処理は、上述の変形例(6)で示したコード検出部612Bが行う処理と同様であり、ここではその詳細な説明を省略する。
選択制御部611Dは、撮像を終了するか否かを判定し(ステップS704)、撮影を終了する場合には(ステップS704;YES)、そのまま処理を終了する。一方、撮影を継続する場合には(ステップS704;NO)、選択制御部611Dは、コード検出部612Dから受け取った検出精度信号が予め定められた基準値を下回ったかを判定し(ステップS705)、検出精度信号が予め定められた基準値を下回った場合に(ステップS705;YES)、撮像領域を他の撮像領域に切り替える(すなわち選択する受光部641を切り替える)(ステップS706)。選択制御部611Dは、コード検出部612Dから受け取った検出精度信号が予め定められた基準値を下回っていない場合には、撮像領域を切り替えずに、選択している撮像領域を継続して用いる。ステップS705において、選択制御部611Dは、正反射の発生頻度が予め定められた頻度以上であるか否かを判定するようにしてもよく、また、検出精度と正反射の発生頻度との両方について判定するようにしてもよい。
このように、この態様においては、撮像素子643は複数の光学経路のどちらか一方のみを撮像し、撮像されたコード画像の検出精度が予め定められた基準値を下回った場合に、撮像領域を他に切り替える。
(9)上述の図18及び図19に示す例においては、選択制御部611Dは、コード検出部612Dから検出される検出精度信号に基づいて受光部641を切り替えるようにしたが、これに限らず、選択制御部が、1回撮影するごとに他の領域に切り替えるようにしてもよい。この場合の構成の一例および動作の一例について図面を参照しつつ説明する。図20は、この態様における制御部61Eの機能的構成の一例を示すブロック図であり、図21は、この態様における電子ペンの処理の流れを示すフローチャートである。図20と図21はそれぞれ、上述した変形例(8)において示した図18と図19に対応するものであり、以下の説明においては、図18や図19に示した構成や処理と同様のものについては、同じ符号を付与してその説明を省略する。
選択制御部611Eは、1回撮影するごとに撮影領域を他の領域に切り替える。すなわち、図21に示すように、選択制御部611Eは、検出精度を判定することなく(図19に示すステップS705の処理を行うことなく)、撮影を継続する場合には(ステップS704;NO)、撮影領域を切り替える(すなわち選択する受光部641を切り替える)(ステップS706)。すなわち、この態様においては、選択制御部611Eが複数の光学経路を交互に切り替えて選択し、撮像素子643は選択された光学経路を用いて撮像を行う。
(10)上述の第1実施形態乃至第3実施形態では、媒体50に文字や図形等を筆記する電子ペンについて説明したが、電子ペンはこれに限らず、例えば、ポインティングデバイス(マウス)機能や、媒体上の領域に対応して記録された情報(例えば、コマンド情報)を読み取るスタイラス機能を備えたものであってもよい。
(11)上述の実施形態では、照射部63として、赤外光を照射するLEDを用いたが、照射部63はこれに限らず、違う特性を有するLEDを用いるようにしてもよい。要は、照射部63は、媒体50に形成されたコードパターン画像をその反射光で読取可能な光を照射するものであればよい。
(12)上述の第1の実施形態では、識別情報として、媒体を一意に識別する情報を用いたが、識別情報はこれに限らず、例えば、電子文書を一意に識別する情報を識別情報として用いるようにしてもよい。上述の第1実施形態に例示したように媒体を一意に識別する情報を用いる場合は、同じ電子文書を複数部数形成すると、異なる媒体には異なる識別情報が付与される。これに対し、電子文書を一意に識別する情報を識別情報として用いる場合は、同じ電子文書を形成すると、異なる媒体であっても同じ識別情報が付与される。
また、上述の実施形態では、位置情報及び識別情報を表すコードパターン画像を読み取ったが、コードパターン画像が表す情報は位置情報や識別情報に限らず、例えば、テキストデータやコマンドを表す情報であってもよい。また、位置情報のみを表す画像であってもよい。
(13)上記した画像形成装置では、コードパターン画像をKのトナーを用いて形成するようにした。これは、Kのトナーが、C、M、Yのトナーよりも赤外光の吸収量が多く、電子ペン60でコードパターン画像を読み取ることができるからである。しかしながら、コードパターン画像は、特殊トナーを用いて形成することも可能である。ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。ここで、「可視」および「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。形成された媒体に形成された画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが、人間の目で認識し難いものも「不可視」に含める。また、この不可視トナーは、画像の機械読取りのために必要な近赤外光吸収能力を高めるために、平均分散径が100nm〜600nmの範囲のものが望ましい。
また、画像形成装置は、電子写真方式に限らず、インクジェット方式等のその他の如何なる方式を用いてもよい。
(14)上述の実施形態に係る電子ペン60の制御部61によって実行されるコンピュータプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネット等のネットワーク経由で電子ペン60にダウンロードさせることも可能である。なお、上述の制御を行う制御手段としてはCPU以外にも種々の装置を適用することができ、例えば、専用のプロセッサなどを用いてもよい。
筆記情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。 コードパターン画像の内容一例を示す図である。 電子ペンの機能的構成の一例を示すブロック図である。 電子ペンの構成の一例を示す側断面図である。 電子ペンの構成の一例を示す横断面図である。 電子ペンのペン先からみた構成の一例を示す図である。 電子ペンの制御部の機能的構成の一例を示すブロック図である。 照明制御信号、画像取込信号および出力画像信号に関する出力タイミングチャートを示した図である。 電子ペンのコード検出部およびデータ処理部での動作を示したフローチャートを示した図である。 電子ペンの指示方向と媒体面との間の角度の一例を示す図である。 電子ペンの指示方向と媒体面との間の角度の一例を示す図である。 電子ペンのペン先からみた構成の一例を示す図である。 電子ペンのペン先からみた構成の一例を示す図である。 電子ペンの構成の一例を示す断面図である。 電子ペンの構成の一例を示す図である。 電子ペンの制御部の機能的構成の一例を示すブロック図である。 電子ペンの制御部の機能的構成の一例を示すブロック図である。 電子ペンの制御部の機能的構成の一例を示すブロック図である。 電子ペンの処理の流れを示すフローチャートを示した図である。 電子ペンの制御部の機能的構成の一例を示すブロック図である。 電子ペンの処理の流れを示すフローチャートを示した図である。 電子ペンの構成の一例を示す側断面図である。
符号の説明
10…情報処理装置、50…媒体、60,60B,60C,60D,160…電子ペン、61…制御部、62…圧力センサ、63…照射部、64…撮像部、64B…撮像ユニット、611…選択制御部、612…コード検出部、612…データ処理部、614…照明制御部、615…撮像制御部、616…傾き角検出部、616…照明切替部、641…受光部、642…プリズム、643…撮像素子。

Claims (9)

  1. 読取対象となる被読取画像が形成された媒体上の位置を指示する指示部と、
    前記指示部によって指示される前記媒体上の位置に対して予め定められた範囲に光を照射する照射手段と、
    各々異なる位置に設けられ、前記照射手段によって前記媒体に照射された光の反射光をそれぞれ受光する複数の受光手段と、
    各々の前記受光手段によって受光された反射光に基づいて被読取画像を撮像し、当該被読取画像を表す信号を生成する撮像手段と、
    前記複数の受光手段のなかからいずれかを選択し、選択した受光手段が受光した反射光に基づいて前記撮像手段により撮像された前記被読取画像を表す信号を出力する選択出力手段と
    を具備することを特徴とする読取装置。
  2. 前記複数の受光手段は、前記照射手段によって前記媒体に照射された光の反射光のうち、各々異なる光路を通って反射してくる反射光をそれぞれ受光する位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
  3. 前記複数の受光手段は、前記指示部を中心とした対称の位置に設けられている2つの受光手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の読取装置。
  4. 前記照射手段は、前記2つの受光手段のそれぞれとの距離が等しい位置に設けられた1つの照射手段である
    ことを特徴とする請求項3に記載の読取装置。
  5. 前記照射手段は、前記指示部を中心とした対称の位置に設けられた2つの照射手段である
    ことを特徴とする請求項3に記載の読取装置。
  6. 前記複数の受光手段が一体として形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の読取装置。
  7. 前記選択出力手段は、選択する受光手段を予め定められた選択順序に従って切り替える
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の読取装置。
  8. 前記選択出力手段は、前記撮像手段で撮像された被読取画像の読取認識率をそれぞれ算出し、算出した読取認識率に基づいて、前記複数の受光手段のなかからいずれかを選択する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の読取装置。
  9. 前記選択出力手段は、自読取装置の傾き角を検出し、検出した傾き角に基づいて、前記複数の受光手段のなかからいずれかを選択する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の読取装置。
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