JP4820583B2 - 呼制御方法、呼制御プログラムおよびrtcクライアント - Google Patents

呼制御方法、呼制御プログラムおよびrtcクライアント Download PDF

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Description

本発明は、リアルタイムコミュニケーション(RTC)を実現する呼制御方法、呼制御プログラムおよびRTCクライアントに関する。
リアルタイムコミュニケーションは、無線LANにおける音声通信(VoIP:Voice over IP)に代表される。たとえば、無線LAN環境において、1つのアクセスポイント(AP)に、VoIP端末に代表される多数のRTCクライアントが接続される。APには、さらに、データ通信クライアント、つまり、リアルタイム通信によって接続していない静止画の画像データやテキストデータを送受信するクライアントが混在する場合には、無線LAN上のトラフィック量に応じて、RTCの通信品質(たとえば音声通話品質)が低下する。ウェブやメールにアクセスしているデータ通信クライアントは、大きなパケット遅延やその揺らぎ、パケットロスに伴う通信品質の悪化による影響を受けにくい。しかしながら、RTCクライアントにおいては、アプリケーションの通信品質、たとえば、音声通話品質に直接かかわるため、非常に大きな影響をうけやすい。
これを回避するためには、SIPサーバなど呼制御装置において、全体のRTCクライアントの登録数や呼量を制限する方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、全体としての呼量は多くないが、特定のAPに呼が集中している場合などに対応することができないという問題点があった。
特開平4−373325号公報 特開平11−220477号公報
また、特許文献1には、通信トラフィックに応じて発呼および位置登録を制御する移動通信システムにおいて、トラフィック特性に適応した最適な規制を行う技術が開示されている。特許文献1においては、移動端末が、基地局(APに相当する)からの発呼規制および位置登録規制信号をモニタし、乱数発生により一定の割合で、端末自らが発呼や登録要求を取りやめるように構成され、基地局からの規制信号で送信される規制値を、トラヒックに応じて動的に変更している。
しかしながら、この手法を、たとえば、無線LAN環境におけるRTCクライアントに適用するために、規制信号を送受信するための機構をAPに組み込む必要がある。ネットワーク上に数多く存在するAPの構成を改変することは容易ではなく、コスト的にも望ましくない。或いは、呼制御装置が、規制信号を発する構成を考えると、全体のトラフィックをモニタすることは可能であっても、それぞれのAPの状態を考慮して、個別に規制信号を出すことはできないという問題点がある。
また、特許文献2には、LAN構内交換ネットワークシステムにおいて、トラフィック量の増大時に効果的に発呼規制することにより、通話品質を維持する技術が開示されている。この技術においては、LAN構内交換機においてトラフィック量を測定し、発呼制限が必要と判断された場合には、LAN基地局やLAN電話機に対して、「発呼規制メッセージ」を一斉同報する。これにより、それ以降の発呼規制を、基地局ごとに分散制御可能としている。
この手法においても、LAN構内交換ネットワークのトラフィック量の測定結果に基づいている。このため、これを無線LAN環境に適用すると、全体のトラフィック量は少ないが、特定の基地局下のトラフィック量が集中し、当該基地局下のRTCクライアントのQoSが低下しているときには、適切に対応することができないという問題点があった。
本発明は、それぞれのAPの状態を考慮して、個別に適切に登録や接続を規制することができる呼制御方法、呼制御プログラムおよびRTCクライアントを提供することを目的とする。
本発明の目的は、リアルタイム通信するリアルタイム通信クライアント(RTCクライアント)と、当該RTCクライアントと接続される末端中継装置と、を含むネットワーク環境において、前記RTCクライアントの呼を制御する呼制御方法であって、
前記RTCクライアントにおいて、自己のQoSに関する情報に基づき、前記リアルタイム通信の品質を表すQoS値が所定の閾値より悪化した場合に、アラームを示す情報を、前記ネットワークおよび前記末端中継装置を介して、呼制御装置に送信するステップと、
前記呼制御装置において、前記ネットワークを介して、前記RTCクライアントを特定する情報および当該RTCクライアントの属する末端中継装置の情報を含む第1のパラメータ群を受信するステップと、
前記RTCクライアントから、前記アラームを示す情報を受信するステップと、
前記アラームを示す情報にしたがって、前記RTCクライアントが属する末端中継装置ごとのQoSに関する情報を記憶した状態情報テーブルを更新するステップと、
前記RTCクライアントによる登録要求、或いは、接続要求を受信したときに、前記第1のパラメータ群に基づき、RTCクライアントおよび当該RTCクライアントが属する末端中継装置を特定し、かつ、前記状態情報テーブルを参照して、前記RTCクライアントが属する末端中継装置のQoSに関する情報を参照して、登録の可否或いは接続の可否を判断するステップと、を備えたことを特徴とする呼制御方法により達成される。
制御装置は、RTCクライアントから登録要求や接続要求があったときに、当該RTCクライアントが属する末端制御装置の状態、特に、前記アラームに基づくQoSに関する情報に基づき、登録の可否や接続の可否を判断する。したがって、よりの粒度の高いRTCの品質制御が可能となる。また、RTCクライアントと非RTCクライアントが混在している場合にも、RTCクライアントのQoSに関する情報に基づいて、登録や接続の可否を判断するため、実際のRTCクライアントによるトラフィック状況に応じた登録・接続制限を実現できる。
さらに、本発明においては、RTCクライアントにおいて、QoSの悪化というイベントが生じた際に、呼制御装置に、アラームを通知する。したがって、RTCクライアントと呼制御装置との間のトラヒックの増大を抑制しつつ、上述した登録・接続制限を実現することができる。
なお、末端中継装置には、無線LAN環境におけるアクセスポイント(AP)や、エッジルータが含まれる。
好ましい実施態様においては、前記RTCクライアントにおいて、ケット遅延時間の揺らぎであるジッタ値、パケットロス数および/または往復遅延時間に基づくQoS値を算出するステップを備える。
また、好ましい実施態様においては、前記状態情報テーブルが、QoSに関する情報の項目として、前記末端中継装置ごとの、前記RTCクライアントから通知されたアラームの合計数を含み、
前記登録の可否を判断するステップが、前記状態情報テーブル中、該当する末端中継装置に関する前記アラームの合計数を参照して、登録の可否を判断するステップを含む。
より好ましい実施態様においては、前記状態情報テーブルが、項目として、前記末端中継装置ごとの、RTCクライアントの接続数を含み、
前記登録の可否を判断するステップが、前記状態情報テーブル中、前記RTCクライアントが属する末端中継装置に関する接続数に対するアラームの合計数の割合を参照して、登録の可否を判断するステップを含む。
また、別の好ましい実施態様においては、前記状態情報テーブルが、QoSに関する情報の項目として、前記末端中継装置ごとの、前記RTCクライアントから通知されたアラームの合計数を含み、
前記接続の可否を判断するステップが、前記状態情報テーブル中、該当する末端中継装置に関する前記アラームの合計数を参照して、接続の可否を判断するステップを含む。
より好ましい実施態様においては、前記状態情報テーブルが、項目として、前記末端中継装置ごとの、RTCクライアントの接続数を含み、
前記接続の可否を判断するステップが、前記状態情報テーブル中、前記RTCクライアントが属する末端中継装置に関する接続数に対するアラームの合計数の割合を参照して、接続の可否を判断するステップを含む。
さらに別の好ましい実施態様においては、前記状態情報テーブルが、項目として、前記末端中継装置ごとの、RTCクライアントの登録数を含み、
前記登録の可否を判断するステップが、前記状態情報テーブル中、前記RTCクライアントが属する末端中継装置に関する登録数を参照して、当該登録の可否を判断するステップを含み、かつ、
前記登録の可否の判断の結果、登録が可能である場合に、前記状態情報テーブル中、前記RTCクライアントが属する末端中継装置に関する登録数を更新するステップを備える。
さらに別の好ましい実施態様においては、前記状態情報テーブルが、項目として、前記末端中継装置ごとの、RTCクライアントの接続数を含み、
前記接続の可否を判断するステップが、前記状態情報テーブル中、前記RTCクライアントが属する末端中継装置に関する接続数を参照して、当該接続の可否を判断するステップを含み、かつ、
前記接続の可否の判断の結果、接続が可能である場合に、前記状態情報テーブル中、前記RTCクライアントが属する末端中継装置に関する接続数を更新するステップを備える。
好ましい実施態様においては、前記登録の可否或いは接続の可否を判断するステップが、参照された項目と、当該項目のそれぞれの閾値を格納した接続制限情報テーブル中の閾値とを比較するステップを含む。
また、より好ましい実施態様においては、さらに、前記RTCクライアントにおいて、前記QoS値が、前記所定の閾値よりも良好となった場合に、前記アラーム解除を示す情報を、前記ネットワークおよび前記末端中継装置を介して、前記呼制御装置に送信するステップと、
前記呼制御装置において、前記RTCクライアントから、前記アラーム解除を示す情報を受信するステップと、
前記アラーム解除を示す情報にしたがって、前記RTCクライアントが属する末端中継装置ごとのQoSに関する情報を記憶した状態情報テーブルを更新するステップと、を備える。
また、本発明の目的は、リアルタイム通信するリアルタイム通信クライアント(RTCクライアント)と、当該RTCクライアントと接続される末端中継装置と、当該RTCクライアントの呼を制御する呼制御装置と、を含むネットワーク環境において、前記RTCクライアントの呼を制御するために、当該RTCクライアントにより読み出し可能な呼制御プログラムであって、
前記RTCクライアントに、
自己のQoSに関する情報を取得して、前記リアルタイム通信の品質を表すQoS値を算出するステップと、
算出されたQoS値が所定の閾値より悪化した場合に、前記呼制御装置において、前記RTCクライアントが属する末端中継装置における登録要求或いは接続要求に基づく、他のRTCクライアントの登録或いは接続の制限のために、アラームを示す情報を生成して、前記ネットワークおよび前記末端中継装置を介して、呼制御装置に送信するステップと、を実行させることを特徴とする呼制御プログラムによっても達成される。
好ましい実施態様においては、前記QoS値を算出するステップにおいて、前記RTCクライアントに、
パケット遅延時間の揺らぎであるジッタ値、パケットロス数および/または往復遅延時間に基づくQoS値を算出するステップを実行させる。
また、別の好ましい実施態様においては、さらに、前記RTCクライアントに、
前記QoS値が、前記所定の閾値よりも良好となった場合に、前記アラーム解除を示す情報を、前記ネットワークおよび前記末端中継装置を介して、前記呼制御装置に送信するステップを実行させる。
さらに、本発明の目的は、リアルタイム通信するリアルタイム通信クライアント(RTCクライアント)と、当該RTCクライアントと接続される末端中継装置と、当該RTCクライアントの呼を制御する呼制御装置と、を含むネットワーク環境において、
自己のQoSに関する情報を取得して、前記リアルタイム通信の品質を表すQoS値を算出するQoS値算出手段と、
前記QoS算出されたQoS値が所定の閾値より悪化した場合に、前記呼制御装置において、前記RTCクライアントが属する末端中継装置における登録要求或いは接続要求に基づく、他のRTCクライアントの登録或いは接続の制限のために、アラームを示す情報を生成して、前記ネットワークおよび前記末端中継装置を介して、呼制御装置に送信するアラーム生成・送信手段と、を備えたことを特徴とするRTCクライアントによっても達成される。
好ましい実施態様においては、前記QoS値算出手段が、パケット遅延時間の揺らぎであるジッタ値、パケットロス数および/または往復遅延時間に基づくQoS値を算出するように構成されている。
別の好ましい実施態様においては、さらに、前記QoS値が、前記所定の閾値よりも良好となった場合に、前記アラーム解除を示す情報を、前記ネットワークおよび前記末端中継装置を介して、前記呼制御装置に送信するアラーム解除手段を備えている。
本発明によれば、それぞれのAPの状態を考慮して、個別に適切に登録や接続を規制することができる呼制御方法、呼制御プログラムおよびRTCクライアントを提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる無線LAN通信環境の全体を示すブロックダイヤグラムである。図1に示すように、呼制御装置12がネットワーク11に接続される。ネットワークには、たとえば、ルータ15が設けられる。また、複数のアクセスポイント(AP)14−1、14−2、14−3、・・・もネットワーク11に接続される。なお、明細書において、特定のAPを指す場合を除いて、AP14と表記する。ネットワーク上には、適宜ルータ15が配置されている。
AP14には、複数のクライアントが無線LANにて接続され得る。ここに、たとえば、VoIPによる音声通信などを実行する端末をRTCクライアント、それ以外の端末を非RTCクライアントと称する。本実施の形態においては、RTCクライアントは、音声通信するものとしているがこれに限定されない。また、たとえば、ウェブによるデータ通信やメール送受信を実行するクライアントが、非RTCクライアントに相当する。図1の例においては、たとえば、AP1(符号14−1)には、RTCクライアント16−1、16−2、および、非RTCクライアント17−1が接続されている。以下、特定のRTCクライアント、非RTCクライアントを指すときを除き、RTCクライアント16、非RTCクライアント17と称する。
RTCは、主としてUDP(User Datagram Protocol)を利用する即時性の高いデータ通信であり、ネットワークトラフィックの変動によるパケットの遅延、遅延揺らぎ、ロスなどの影響を大きく受け、その結果、ユーザへの品質(たとえば音声通話品質)に影響を及ぼす。その一方、ウェブによるデータ通信やメールによるデータ送受信を実行する非RTCクライアントにおいては、主としてTCP(Transmission Control Protocol)を用いるため、トラフィック負荷による影響は、単にユーザへのレスポンスタイム変動として現れる。
呼制御装置12は、主として、RTCクライアントの認証、IPアドレスに基づく位置管理や呼制御を実行する。なお、呼制御装置12は、物理的に単独の装置である必要は無く、ネットワークを介してデータ送受信することにより上記機能を実現しても良い。位置登録/管理や呼制御に関する手順は、VoIPで利用されるSIP(Session Initiation Protocol:RFC3261)やH.323を代表として標準化されている。
図1に示すように、RTCクライアント16および非RTCクライアント17は、そのほとんどが、これらを管轄するAP14の管轄下において混在した状態で、ネットワーク11に接続されている。RTCクライアント16は、自己のIPアドレスとID(たとえば電話番号)を、呼制御装置12に通知し、現在のロケーション(IPアドレス)を登録することで着信可能となる。この登録処理は定期的に行われ、呼制御装置12に蓄積された登録情報はリフレッシュされるが、一定時間を経過したにもかかわらずRTCクライアント16からの再登録が行われない場合には、呼制御装置12は、登録情報を消去する。
また、RTCクライアント16は、AP14間を移動可能であり、ルータを越えて異なるサブネットのAPに接続した場合(たとえば、AP−2の管轄する領域18−2から、AP−3の管轄する領域18−3に移動した場合)には、呼制御装置12に対して、新たに取得したIPアドレスを用いて再登録することで、シームレスな着信が可能となっている。
図2は、呼制御装置の構成を示すブロックダイヤグラムである。図2に示すように、呼制御装置12は、QoS情報受信処理部20、登録処理部22、AP状態情報処理部24、呼制御処理部26、および、データベース(DB)28を有している。DB28には、AP状態情報テーブル30と、接続制限情報テーブル32とを含む。また、図3は、RTCクライアントの構成を示すブロックダイヤグラムである。図3に示すように、RTCクライアント16は、QoS情報送信処理部40、登録・呼制御処理部42、メディア転送部44、QoS判断部46、および、ハードウェア(H/W)ドライバ48を有する。呼制御装置12のQoS情報受信処理部20と、RTCクライアント16のQoS情報送信処理部40とが、ネットワークを介してデータを授受する。また、呼制御装置12の呼制御処理部26と、RTCクライアント16の登録・呼制御処理部42とが、ネットワークを介してデータを授受する。
QoS情報送信処理部40は、呼制御装置12のQoS情報送信処理部20に対して、現在接続中のRTCに関するQoS情報()に基づくアラームおよびアラーム解除要請を送信する。なお、呼制御装置12のIPアドレスは、RTCに予め設定されているので、新たにそのアドレスを取得する手段を考慮する必要は無い。
QoS判断部46にて実行される処理は後に詳述するが、RTCクライアント16自身の受信パケット遅延時間の揺らぎ(パケット到着間隔の揺らぎ:ジッタ値)、パケットロス数、往復遅延時間(RTT)などに基づくQoS値にしたがって、呼制御装置12に対してアラームを通知すべきか否か、或いは、アラーム解除すべきか否か判断する。
登録・呼制御処理部42は、主として、登録処理、発呼や着呼のシグナリング処理を実行する。登録処理においては、現在接続中(Associated)のAPを特定可能なID、たとえば、BSSID(Basic Service Set identifier)を取得し、登録メッセージの中に含めて送信することができる。したがって、登録処理においては、以下の登録情報(第1のパラメータ群)が送信される。
(クライアントID、AP_ID)
なお、クライアントIDは、RTCクライアント16を一意的に特定する値、AP_IDは、上記BSSIDに相当する。図5は、RTCクライアントの登録・呼制御処理部42が送信するメッセージの例を示す図である。図5に示すように、メッセージ中に「Call−Info」として、APのBSSIDが含まれている。
また、シグナリング処理は、現在のVoIPで主として用いられるSIP(RFC3261)やH.323などの手順に従うことで実装され得る。
メディア転送部44は、メディアストリームを送受信し、メディアごとのCODEC処理やパケット送受信処理を実行する。また、メディア転送部44は、本実施の形態においては、メディア転送部44は、受信パケットのジッタ値、パケットロス数、および、往復遅延時間(RTT値)に基づいて、換算R値を算出する。算出されたR値が、後述するQoS判断部46における処理に用いられる。無論、QoS値として他の値、たとえば、換算MOS(Mean
Opinion Score)値を利用しても良い。
H/Wドライバ48は、たとえば、無線LANカードドライバであり、APとの間の電波の電界強度を計測することができる。
呼制御装置12のQoS情報受信処理部20は、RTCクライアント16のQoS情報送信処理部40からの情報を受信する。QoS情報送信処理部40からの情報には、クライアントIDと、アラーム或いはアラーム解除指示が含まれる。したがって、QoS情報受信処理部20は、AP状態情報処理部24に、以下のデータの組を通知する。なお、このデータの組を、「アラーム情報」とも称する。
(クライアントID、アラーム或いはアラーム解除指示)
登録処理部22は、RTCクライアント16の登録処理および登録解除処理を実行する。登録処理部22は、AP状態情報テーブル30を作成、更新するとともに、呼制御処理部26と協働して、AP状態情報テーブル30および接続制限情報テーブル32を参照して、RTCクライアント16の登録の可否を判断する。
図4(a)は、AP状態情報テーブルのデータ構成を示す図である。図4(a)に示すように、AP状態情報テーブル(図4(a)の符号400)のレコード(たとえば、符号401、402)は、項目として、AP_ID(ap_id)RTC登録数(cv_r)、RTC接続数(cv_c)、アラーム数(cv_alarm)、および、登録RTCリスト(cv_list)を含む。AP_IDは、アクセスポイントのIDを示す。本実施の形態においては、アクセスポイントごとに、AP状態情報テーブルのレコードが設けられる。
RTC登録数は、現在、AP_IDで特定されるAPにおいて登録されているRTCクライアントの数を示す。RTC接続数は、現在、リアルタイム通信中のRTCクライアントの数を示す。アラーム数(cv_alarm)は、通信中のRTCクライアントから送信されたアラームのカウント数に相当する。
また、登録RTCリストには、AP_IDで特定されるAPにおいて登録されているRTCクライアントのクライアントIDが含まれる。
図4(b)は、接続制限情報テーブルのデータ構成を示す図である。図4(b)に示すように、接続制限情報テーブル(図4(b)の符号410)のレコード(たとえば、符号411、412)は、項目として、AP_ID(ap_id)、RTC登録数制限値(sv_r)、RTC接続数制限値(sv_c)、アラーム数割合制限値(sv_alarm)を含む。RTC登録数制限値、RTC接続数制限値は、それぞれ、AP_IDで特定されるAPにおける、RTCクライアントの登録数、接続数の上限を表わす。また、アラーム数割合制限値は、RTC接続数(cv_c)に対するアラーム数(cv_alarm)の割合の上限を表す。
接続制限情報テーブル32のレコード(符合410参照)は、予め、APごと個別に、又は、複数のAPに一律に、それぞれの項目の値を決定しておき、DB28に格納される。また、AP状態情報テーブル30は、AP状態情報処理部24が、アラーム情報(クライアントID、アラーム或いはアラーム解除指示)を受信することに応答して、AP状態情報処理部24により更新される。
呼制御処理部26は、RTCクライアント16からの呼に関する要求を処理する。RTCクライアント16からの登録メッセージや登録解除メッセージを受信すると、これを登録処理部22に渡す。呼制御処理部26は、登録処理部22と協働して、発呼側および着呼側のRTCクライアントが属するAPの状態を、AP状態情報テーブル30および接続制限情報テーブル32を参照して判断し、接続可能である場合には、発呼側のRTCクライアントと着呼側のRTCクライアントとの接続を認める。この処理については、後に詳述する。また、呼制御処理部26は、SIP/H323など、他の標準的な処理を実行する。登録処理部22も、SIP/H323など、他の標準的な処理を実行することができる。
このように構成されたRTCクライアント16および呼制御装置12にて実行される処理について説明する。図6は、本実施の形態にかかるRTCクライアントにおいて実行されるアラーム通知処理を示すフローチャートである。なお、このアラーム通知処理は、後述するRTCクライアント16からの要求にしたがって、呼制御装置12において、当該RTCクライアント16の登録処理が終了し(図7参照)、かつ、呼制御装置12において、当該RTCクライアントからの発呼要求が受け入れられ(図11参照)、当該RTCクライアントが他のRTCクライアントとの間でリアルタイム通信が実行されている際に有効となる(図6のステップ602参照)。
図6に示すように、RTCクライアント16のQoS判断部46は、RTCクライアント16が、リアルタイム通信を実行しているか否かを判断する(ステップ602)。ステップ602でイエス(Yes)と判断された場合には、QoS判断部46は、H/Wドライバ48から、現在接続中のAPからの電波の、測定された電界強度を取得して(ステップ603)、電界強度が所定の第1の閾値を越えているか否かを判断する(ステップ604)。このステップは、RTCクライアント16において、リアルタイム通信の品質が一定のレベルを下回る要因が、電界強度の弱さに起因する場合を除外するために実行される。
ステップ604でイエス(Yes)と判断された場合には、QoS判断部46は、メディア転送部44から、メディア受信状態を示す情報として、QoS値を取得する(ステップ605)。QoS判断部46は、QoS値が、所定の第2の閾値より小さいか否かを判断する(ステップ606)。ステップ606でイエス(Yes)と判断した場合には、QoS判断部46は、QoS情報送信処理部40に対して、アラーム送信を指示する。QoS情報送信処理部40は、指示に応答して、アラームを送信する(ステップ607)。これにより、アラーム情報(クライアントID、アラーム)を含むパケットが、APを介して、呼制御装置12に伝達される。送信後、QoS判断部46は、アラーム送信を示すアラーム送信フラグを、メモリ(図示せず)の何れかの領域にセットしておく(ステップ608)。
上記アラーム情報(クライアントID、アラーム)を受信した呼制御装置12は、AP状態情報テーブルの登録RTCリストフィールドを参照し、RTCクライアント16のクライアントIDに基づき、当該RTCクライアント16が属するAPを特定し、AP状態情報テーブル30の当該APに関するレコード中、アラーム数(cv_alarm)を「+1」する。このアラームの受信に応答して実行される呼制御装置12の処理については後述する。
次に、本実施の形態において、呼制御装置12にて実行される処理について以下に詳細に説明する。図7は、本実施の形態にかかる呼制御装置12で実行される登録処理を示すフローチャートである。図7に示すように、呼制御装置12の呼制御処理部26は、初期的には待機状態にある(ステップ700)。
呼制御処理部26が、RTCクライアント16からのメッセージを受信すると(ステップ701)、受信したことを示す通知を受けた登録処理部22は、当該メッセージが登録要求であるか、登録解除であるかを判断する。登録解除の必要が無い場合(ステップ702でノー(No))、つまり、登録要求である場合には、登録処理部22は、受信したメッセージに含まれる第1のパラメータ群および登録位置情報テーブルを参照して、RTCクライアント16が接続中であるかどうかを判断する(ステップ703)。ステップ703でノー(No)と判断された場合には、登録処理部22は、第1のパラメータ群中のAP_IDから、当該RTCクライアント16が属するAPについてのAP状態情報テーブル30および接続制限情報テーブル32のレコードを、それぞれ特定し、当該レコード中の値を参照する(ステップ704)。
次いで、登録処理部22は、RTC登録数とRTC登録数制限値、RTC接続数とRTC接続数制限値、RTC接続数に対するアラームの割合とアラーム数割合制限値を、それぞれ比較し、RTC登録数がRTC登録数制限値より小さく(cv_r<sv_r)、RTC接続数がRTC接続数制限値より小さく(cv_c<sv_c)、かつ、RTC接続数に対するアラームの割合「cv_alarm/cv_c」が、アラーム数割合制限値より小さい(cv_alarm/cv_c<sv_alarm)場合に(ステップ705でイエス(Yes))、当該RTCクライアント16の登録が可能と判断する。したがって、登録処理部22はAP状態情報処理部24にAP状態情報テーブル30の更新を指示するとともに、AP状態情報処理部24に、第1のパラメータ群を登録情報として与える。 図8および図9は、AP状態情報処理部24にて実行される処理を示すフローチャートである。AP状態情報処理部24は、QoS情報受信処理部20、登録処理部22、呼制御処理部26からの指示があるまで待機状態となっている(ステップ801)。上記3種類のいずれかの処理部からの指示があると、指示の内容を判断して、指示を出した処理部に対応した所定の処理を実行する。上述した場合には、AP状態情報処理部24は、登録情報を受信し(図9のステップ901)、指示が削除指令であるか否かを判断する(ステップ902)。上記場合は登録の指示であるため、ステップ902においてノー(No)と判断される。AP状態情報処理部24は、AP状態情報テーブル30の該当レコードの、登録RTCリスト(cv_list)に、新規に登録するRTCクライアント16のクライアントIDを追加するとともに、当該レコードのRTC登録数を「1」だけ増やす(図7のステップ706、図9のステップ903)。
また、登録処理部26は、登録位置情報テーブル(図示せず)に、クライアントID、IPアドレス、登録時刻などを含むレコードを作成する(ステップ707)。その後、呼制御処理部26は、RTCクライアント16に対して、登録受信メッセージを返信する(ステップ708)。
その一方、ステップ705でノー(No)と判断された場合、つまり、RTC登録数がRTC登録数制限値以上、RTC接続数がRTC接続数制限値以上、或いは、「cv_alarm/cv_c<sv_alarm」がアラーム数割合制限値以上の何れかであった場合には、呼制御処理部26は、RTCクライアント16に対して、登録拒否メッセージを送信する(ステップ709)。これを受信したRTCクライアント16は、登録できないことを示す音声メッセージをユーザに伝えても良いし、或いは、表示装置の画面上にテキストメッセージを表示しても良い。また、この登録拒否メッセージには、接続を推奨する近隣のAP(推奨接続先AP)の情報(たとえば、当該APのAP_ID)を含ませても良い。
次に、登録解除が必要である場合(ステップ702でイエス(Yes))について説明する。この場合には、登録処理部22は、登録解除の指示とともに第1のパラメータ群をAP状態情報処理部24に渡す。したがって、AP状態情報処理部24において、図9のステップ902においてイエス(Yes)と判断される。AP状態情報処理部24は、AP状態情報テーブル30から、登録RTCリスト(cv_list)に該当するRTCクライアントのクライアントIDが含まれたレコードを見出し、見出されたレコードの登録RTCリストから、RTCクライアントのクライアントIDを削除するとともに、当該レコードのRTC登録数(cv_r)の値を「1」だけ減じる(ステップ710、図9のステップ904)。また、登録処理部22は、登録位置情報テーブルから、クライアントIDを含むレコードを削除する(ステップ711)。
次に、RTCクライアント16の移動時の処理について説明する。RTC接続(たとえば通話)をしていないときに、RTCクライアント16が、あるAP(たとえば、AP−1(符号14−1))から、異なるAP(たとえば、AP−2(符号14−2))に移動する場合を考える。
本実施の形態においては、RTCクライアント16が、新たなAP14との接続(association)をトリガとして、新しいAP_IDを付加して登録を行い、成功した場合には、移動元のAPのAP_IDで登録を解除する。この場合、呼制御装置12の側では単に連続した登録要求と登録解除要求として受信されるので、基本的に、図7および図10に示すフローチャートに従う。
また、RTC通信(たとえば通話)の最中に、RTCクライアント16が、あるAP(たとえば、AP−1(符号14−1))から、異なるAP(たとえば、AP−2(符号14−2))に移動した場合、移動先のAP(たとえば、AP−2)が混雑している場合には、登録数が登録数制限値を超えてしまう可能性がある。
呼制御装置12においては、通話中のRTCクライアント16が把握されている。したがって、上述した場合には、通信中のRTCクライアント16については、優先的に扱って、当該移動先のAPに関する登録数制限値を超えても登録を許可しても良い。より詳細には、上述した場合には、ステップ703においてイエス(Yes)と判断される。そこで、登録処理部22は、移動元のAPに関する登録解除の指示および移動先のAPに関する登録指示を、AP状態情報処理部24に渡す。これに応答して、AP状態情報処理部24は、AP状態情報テーブル30中、移動元のAPに関するレコードについて、当該レコードのRTC登録数(cv_r)およびRTC接続数(cv_c)を、それぞれ「1」ずつ減じるとともに、登録RTCリストから、RTCクライアントのクライアントIDを削除する(ステップ1001)。また、AP状態情報処理部24は、AP状態情報テーブル30中、移動先のAPに関するレコードについて、当該レコードのRTC登録数(cv_r)およびRTC接続数(cv_c)を、それぞれ「1」ずつ増大させるとともに、登録RTCリストに、RTCクライアントのクライアントIDを追加する(ステップ1002)。その後、ステップ707に戻り、登録位置情報テーブルが更新される(ステップ707)。
次に、RTCクライアント16からの発呼要求や切断要求があった場合の処理について、図11を参照して説明する。
呼制御処理部26が発呼要求や切断要求の受信待ちの状態で(ステップ1100)、登録されたRTCクライアント16からの発呼要求を受信すると(ステップ1101)、第1のパラメータ群および登録位置情報テーブルを参照して、発呼要求を送信したRTCクライアントが接続中であるか否かが判断される(ステップ1102)。ステップ1102でノー(No)と判断された場合には、呼制御処理部26は、発呼要求に含まれる発呼元および着信先のRTCクライアントがそれぞれ属するAPのAP_IDを特定し、AP状態情報テーブル30中、当該AP_IDを含むそれぞれのレコードを特定する(ステップ1103)。呼制御処理部26は、AP状態情報テーブル30中、発呼元のRTCクライアントが属するAPについてのレコードを参照して、RTC接続数がRTC接続数制限値より小さく(cv_c<sv_c)、かつ、アラームの割合がアラーム数割合制限値より小さい(cv_alarm/cv_c<sv_alarm)か否かを判断する(ステップ1104)。
ステップ1104でイエス(Yes)と判断された場合には、呼制御処理部26は、着呼先のRTCクライアントが属するAPについても、AP状態情報テーブル30のレコードを参照して、RTC接続数がRTC接続数制限値より小さく(cv_c<sv_c)、かつ、アラームの割合がアラーム数割合制限値より小さい(cv_alarm/cv_c<sv_alarm)か否かを判断する(ステップ1105)。ステップ1105でもイエス(Yes)と判断されると、呼制御処理部26は、AP状態情報処理部24にAP状態情報テーブル30の更新を指示するとともに、呼接続情報として、発呼元および着呼先双方についての第1のパラメータ群を渡す。
AP状態情報処理部24は、呼接続情報を受信すると(図8のステップ802)、削除指令であるか否かを判断する(ステップ803)。この場合、ステップ803においてノー(No)と判断されるため、AP状態情報処理部24は、AP状態情報テーブル30中、発呼側および着呼側のAPのAP_IDを含むレコードのRTC接続数(cv_c)を「1」だけ増やす(ステップ1106、図8のステップ804)。
また、登録処理部22は、登録位置情報テーブルにおいてそれぞれのクライアントIDを有するレコードに、着呼先の情報(たとえば、着呼先のRTCクライアントのクライアントID)や発呼時刻など必要な情報を追加しておく。その後、呼制御処理部26は、SIP/H323などの手順に基づいて呼接続処理を実行する(ステップ1107)。このようにして、発呼元のRTCクライアントと着信先のRTCクライアントとの間のリアルタイム通信が開始される。
たとえば、ステップ1104でノー(No)或いはステップ1105でノー(No)と判断された場合には、呼制御処理部22は発呼拒否処理を実行する(ステップ1108)。たとえば、呼制御処理部22は、SIP/H323などの手順にしたがって、ビジー状態を示すメッセージパケット、音声、或いは、IVR(Interactive Voice Response)を、RTCクライアントに返送する。
次に、RTCクライアント16からの切断要求を受信すると(ステップ1109)、呼制御処理部26は、AP状態情報処理部24に、切断要求に伴うAP状態情報テーブル30の更新を指示するとともに、必要な情報を与える。AP状態情報処理部24は、AP状態情報テーブル30中、発呼元および着呼先のRTCクライアントが属するAPのAP_IDを、それぞれ含むレコードを特定し、これらレコードのRTC接続数(cv_c)を「1」だけ減ずる(ステップ1110、図8のステップ805)。
また、登録処理部22は、登録位置情報テーブルにおいて、それぞれのクライアントIDの有するレコードに、呼切断時刻など必要な情報を追加しておく。その後、呼制御処理部26は、SIP/H323などの手順にしたがって、RTCクライアント間の呼を切断する(ステップ1111)。
次に、RTCクライアント16の移動時における呼処理について説明する。RTC通信中の移動では、基本的に新たな呼接続処理は発生しないことから、これにかかわる呼接続処理(図11参照)は必要ない。しかしながら、たとえば、SIPにおいて、通信中にQoSが低下して、音声コーデックを、より帯域の低いものに変更するような、動的な属性変更は可能である。この場合でも、接続中のRTCクライアント16からの再発呼処理(reInvite)であることが呼制御装置12において判断可能である。したがって、このような場合には、本発明にかかる発呼規制の手順をふまずに、通常の標準的な手順にしたがってメッセージを処理することが可能である。RTCクライアント16から再発呼(reInvite)の要求を受信すると、呼制御装置12においては、図11のステップ1102においてイエス(Yes)と判断される。この場合には、ステップ1103〜1106の処理を経ることなく、呼接続処理(ステップ1107)が実行される。
このように、本実施の形態によれば、APごとに、当該APに属するRTCクライアントの登録数、リアルタイム通信による接続数、アラーム数?などをAP状態情報テーブル30に保持し、登録数、接続数、アラーム数の割合が、予め定められた制限値に達していない場合に、RTCクライアントの登録を認める。また、発呼元のRTCクライアントおよび着呼先のRTCクライアントがそれぞれ属するAPについて、RTCクライアントの接続数、アラーム数の割合が、上記制限値に達していない場合に、これらRTCクライアント間のリアルタイム通信を認める。これにより、粒度の高い呼制御を実現することが可能となる。
図6を参照して、RTCクライアント16におけるアラーム通知処理について、説明した。本実施の形態では、RTCクライアント16は、アラームを呼制御装置12に通知した後、QoS値が改善した場合には、アラーム解除を、呼制御装置12に送信する。図12は、本実施の形態にかかるRTCクライアント16において実行されるアラーム解除通知処理を示すフローチャートである。
図12に示すように、RTCクライアント16のQoS判断部46は、一定時間の待機状態の後(ステップ1201)、RTCクライアント16がリアルタイム通信を実行しているか否かを判断する(ステップ1202)。ステップ602でイエス(Yes)と判断された場合には、QoS判断部46は、RTCクライアント16自身のメモリの何れかの領域に設けられたアラーム送信フラグが「1」である(つまりセットされた状態であるか)、あるいは、「0」であるかを判断する(ステップ1203)。
アラーム送信フラグが「1」である場合には(ステップ1203でイエス(Yes))、QoS判断部46は、H/Wドライバ48から、現在接続中のAPからの電波の、測定された電界強度を取得して(ステップ1204)、電界強度が所定の第1の閾値を越えているか否かを判断する(ステップ1205)。
ステップ1205でイエス(Yes)と判断された場合には、QoS判断部46は、メディア転送部44から、メディア受信状態を示す情報として、QoS値を取得する(ステップ1206)。QoS判断部46は、QoS値が、所定の第2の閾値以上か否かを判断する(ステップ1207)。つまり、ステップ1207において、QoS値が一定以上に回復しているかを調べている。
ステップ1207でイエス(Yes)と判断した場合には、QoS判断部46は、QoS情報送信処理部40に対して、アラーム解除指示の送信を指示する。QoS情報送信処理部40は、指示に応答して、アラーム解除指示を送信する(ステップ1208)。これにより、アラーム情報(クライアントID、アラーム解除指示)を含むパケットが、APを介して、呼制御装置12に伝達される。送信後、QoS判断部46は、メモリ中にセットされていたアラーム送信を示すアラーム送信フラグをリセットする(ステップ1209)。
上記アラーム情報(クライアントID、アラーム解除指示)を受信した呼制御装置12は、AP状態情報テーブルの登録RTCリストフィールドを参照して、RTCクライアント16のクライアントIDに基づき、当該RTCクライアント16が属するAPを特定し、AP状態情報テーブル30の当該APに関するレコード中、アラーム数(cv_alarm)を「−1」する。このアラームの受信に応答して実行される呼制御装置12の処理については、以下に説明する。 次に、AP状態情報処理部24によるアラームに関する処理について説明する。前述したように、RTCクライアント16のQoS情報送信処理部40から、呼制御装置12のQoS情報受信処理部20に対して、アラーム情報(クライアントID、アラーム或いはアラーム解除指示)が送信され、呼制御装置12において、AP状態情報処理部24には、(クライアントID、アラーム或いはアラーム解除指示)というデータの組が通知される。
AP状態情報処理部24は、アラーム情報として上記データの組を受信すると(ステップ806)、AP状態情報テーブル30中、当該RTCクライアントが属するAPのAP_IDを有するレコードを検索する(ステップ807)。次いで、AP状態情報処理部24は、受信したデータの組中の、「アラーム」或いは「アラームの解除」という情報にしたがって、AP状態情報テーブル30のレコード中、「アラーム数」の項目を更新する(ステップ808)。データの組(アラーム情報)が、(クライアントID、アラーム)であれば、AP状態情報処理部24は、AP状態情報テーブル30のレコード中、「アラーム数」の項目を「+1」し、その一方、データの組(アラーム情報)が、(クライアントID、アラーム解除指示)であれば、AP状態情報処理部24は、上記レコード中、「アラーム数」の項目を「−1」する。
このステップ807、808の処理は、上記データの組を受信するごとに実行しても良いし、或いは、所定の時間、データの組を一時的に保持しておき、適当なタイミングで実行するように構成しても良い。或いは、QoS情報受信部20が、所定の時間データの組を一時的に保持し、適当なタイミングで、これらをAP状態情報処理部24に通知しても良い。
このように、本実施の形態によれば、AP状態情報テーブル30中のアラーム情報に基づくアラーム数を、更新することで、最適な呼制御を実現可能としている。
本実施の形態によれば、リアルタイム通信中のRTCクライアント16において、通信品質が所定のレベルより悪化した場合に、呼制御装置12に対して、アラームを通知する。呼制御装置12は、RTCクライアントの属するAPごとにアラーム数を把握しておき、そのアラーム数やアラームの割合に基づいて、新たなRTCクライアントの登録の可否や接続の可否を判断する。本実施の形態では、RTCクライアントが、通信品質の悪化というイベントに応答して、呼制御装置12にアラームを通知するため、適切な登録制限、接続制限を実現するために、RTCクライアント16と呼制御装置12との間のトラヒックを増大させることが無い。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態においては、RTCクライアント16が、通信品質が所定のレベルに回復した際に、当該RTCクライアント16が、アラーム解除指示を、呼制御装置12に通知している。このアラーム解除通知に応答して、呼制御装置12において、AP状態情報テーブル30の該当レコード中のアラーム数を減じている。
第2の実施の形態では、RTCクライアント16がアラーム解除通知をすることなく、呼制御装置12が、AP状態情報テーブル30の該当レコード中のアラーム数を減じている。つまり、RTCクライアント16からは、「アラーム」のみが呼制御装置12に通知される。第2の実施の形態にかかる呼制御装置12においては、アラームを通知してきたRTCクライアント16からの切断要求を受信したときに、AP状態情報テーブル30の、当該RTCクライアント16が属するAPに関するレコード中、「アラーム数」を「1」だけ減じる。
より具体的には、呼制御装置12が、RTCクライアント16からアラームを受信し、それに応答して、AP状態情報処理部24がアラーム情報(クライアントID、アラーム)を受信すると(図8のステップ806参照)、AP状態情報処理部24は、図13(a)に示すように、データの組中の、RTCクライアントの「クライアントID」に基づいて、AP状態情報テーブル30中、当該RTCクライアントが属するAPのAP_IDを有するレコードを検索する(ステップ1301)。次いで、AP状態情報処理部24は、AP状態情報テーブル30のレコード中、「アラーム数」の項目を「+1」する(ステップ1302)。また、第2の実施の形態では、状態情報テーブル30に、「アラーム通知にかかるRTCリスト」の項目を設けておき(図示せず)、AP状態情報処理部24は、AP状態情報テーブル30の該当レコード中、「アラーム通知にかかるRTCリスト」に、アラームを通知してきたRTCクライアント16のクライアントIDを格納する(ステップ1303)。
また、呼制御装置12がRTCクライアント16からの切断要求を受信した場合に、AP状態情報処理部24が以下の処理を実行する。図8のステップ803で、「削除指令」であると判断されると、AP状態情報処理部24は、図13(b)に示すように、AP状態情報テーブル30中、発呼元および着呼先のRTCクライアントが属するAPのAP_IDを、それぞれ含むレコードを特定し、これらレコードのRTC接続数(cv_c)を「1」だけ減ずる(ステップ1311)。また、AP状態情報処理部24は、AP状態情報テーブル30のそれぞれのレコードについて、「アラーム通知にかかるRTCリスト」に、発呼元或いは着呼先のRTCクライアントのクライアントIDが格納されているか否かを判断する(ステップ1312)。ステップ1312でイエス(Yes)と判断された場合には、AP状態情報処理部24は、レコード中、「アラーム通知にかかるRTCリスト」から、そのクライアントIDを削除する(ステップ1313)とともに、「アラーム数」の項目を「−1」する(ステップ1314)。
これにより、アラームを通知してきたRTCクライアント16における呼が切断されたときに、アラーム数を「1」だけ減じることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、アラームを通知してきたRTCクライアント16が切断することで、AP状態情報テーブル30の該当レコード中、「アラーム数」の項目を減じている。第3の実施の形態では、RTCクライアント16からアラームが通知され、AP状態情報テーブル30中の該当レコードの「アラーム数」が「+1」された後、所定の時間が経過すると、「アラーム数」を「−1」する。たとえば、これは、AP状態情報テーブル30に、「アラーム数」を「+1」した時刻を示す項目を設けておき、アラーム情報受信に応じたAP状態情報処理部24による処理中、図8のステップ808において、「時刻」の項目に、処理日時を格納しておく。また、AP状態情報処理部24は、所定のタイミングで、AP状態情報テーブル30中、各レコードの「時刻」の項目を参照して、現在日時が、格納された処理日時から所定の時間経過している場合には、当該「処理日時」を削除するとともに、「アラーム数」の項目を「−1」すれば良い。
第2の実施の形態および第3の実施の形態によれば、RTCクライアント16は、アラームのみを呼制御装置12に通知すれば良く、RTCクライアント16における処理負荷をより軽減することができる。また、RTCクライアント16と呼制御装置12との間のトラヒック量をより削減することが可能となる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
たとえば、前記第1の実施の形態〜第3の実施の形態においては、登録情報(第1のパラメータ群)をRTCクライアント16から取得しているが、これに限定されず、たとえば、認証サーバやDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバから登録情報を取得しても良い。
或いは、上記登録情報を、APから取得しても良い。APにおいては、通常接続(association)されたクライアントのMACアドレスおよびIPアドレスが対応付けられている。そこで、RTCクライアント16からの登録要求があったときに、呼制御装置12がAPに対して、これらの情報を問い合わせればよい。ここで、全てのAPに対して問合せするのは非効率であるため、syslog等を利用して、APから呼制御装置12に報告させるように構成することも可能である。なお、RTCクライアント16の移動時に、この実施の形態においては、その移動に伴って、APからsyslog等により、呼制御装置12に通知される。したがって、AP状態情報テーブル30中、移動元のAPや移動先のAPに関するレコードの更新、登録位置情報テーブルの更新が実現可能である。
また、前記実施の形態において、呼制御装置12が、RTCクライアント16の登録の際に、AP状態情報テーブル30において、RTC登録数、RTC接続数、および、アラームの割合を、接続制限情報テーブル32の制限値を比較しているが、これに限定されるものではなく、RTC登録数およびアラームの割合のみを考慮しても良い。つまり、図7のステップ705において、「cv_r<sv_r」かつ「アラームの割合<sv_alarm」を判断するように構成しても良い。或いは、アラームの割合も判断せず、RTC登録数のみを判断し、「cv_r<sv_r」が見たされれば、当該RTCクライアント16を登録するように構成しても良い。
また、本発明を、無線LAN環境だけでなく、RTCクライアント16が有線でエッジルータに接続されるような環境においても適用することが可能である。なお、RTCクライアントとは、携帯電話の形態をとるものに限定されず、ラップトップコンピュータやデスクトップコンピュータの形態をとっていても良い。つまり、本明細書においてRTCクライアントとは、リアルタイム通信をするクライアントを意味し、その外見はどのようなものであっても良い。
さらに、前記実施の形態においては、QoS情報として、ジッタ値、パケットロス数、往復遅延時間(RTT)を利用しているが、これに限定されるものではなく、これらの何れか一つ或いは複数が利用されても良いし、他の指標が利用されても良い。
図1は、本発明の実施の形態にかかる無線LAN通信環境の全体を示すブロックダイヤグラムである。 図2は、本実施の形態にかかる呼制御装置の構成を示すブロックダイヤグラムである。 図3は、本実施の形態にかかるRTCクライアントの構成を示すブロックダイヤグラムである。 図4(a)は、AP状態情報テーブルのデータ構成を示す図、図4(b)は、接続制限情報テーブルのデータ構成を示す図である。 図5は、本実施の形態にかかるRTCクライアントの登録・呼制御処理部が送信するメッセージの例を示す図である。 図6は、本実施の形態にかかるRTCクライアントにおいて実行されるアラーム通知処理を示すフローチャートである。 図7は、本実施の形態にかかる呼制御装置で実行される登録処理を示すフローチャートである。 図8は、本実施の形態にかかるAP状態情報処理部にて実行される処理を示すフローチャートである。 図9は、本実施の形態にかかるAP状態情報処理部にて実行される処理を示すフローチャートである。 図10は、本実施の形態にかかる呼制御装置で実行される登録処理を示すフローチャートである。 図11は、本実施の形態において、RTCクライアントからの発呼要求や切断要求があった場合に呼制御装置で実行される処理を示すフローチャートである。 図12は、本実施の形態にかかるRTCクライアントにおいて実行されるアラーム解除通知処理を示すフローチャートである。 図13は、第2の実施の形態にかかる呼制御装置で実行される処理の例を示すフローチャートである。
符号の説明
11 ネットワーク
12 呼制御装置
14 AP
15 ルータ
16 RTCクライアント
20 QoS情報受信処理部
22 登録処理部
24 AP状態情報処理部
26 呼制御処理部
28 DB
30 AP状態情報テーブル
32 接続制限情報テーブル
40 QoS情報送信処理部
42 登録・呼制御処理部
44 メディア転送部
46 QoS判断部
48 H/Wドライバ

Claims (14)

  1. リアルタイム通信するリアルタイム通信クライアント(RTCクライアント)と、当該RTCクライアントと接続される末端中継装置と、呼制御装置とを含むネットワーク環境において、前記RTCクライアントの呼を制御する呼制御方法であって、
    前記呼制御装置において、
    前記RTCクライアントから発行された、当該RTCクライアントを特定する情報および当該RTCクライアントの属する末端中継装置の情報を含む第1のパラメータ群を伴う登録要求に応じて、当該登録要求に伴う前記第1のパラメータ群を、当該登録要求を発行したRTCクライアントの登録情報として登録するステップと、
    前記登録情報が登録されたRTCクライアントである登録RTCクライアントから発行された、他の登録RTCクライアントとの接続を要求する接続要求に応じて、接続の可否を判定し、接続可と判定された場合に、当該接続要求を発行した登録RTCクライアントと前記他の登録RTCクライアントとの接続を制御するステップと、
    他のRTCクライアントと接続中のRTCクライアントである接続RTCクライアントにおいて、
    自己のQoSに関する情報に基づき、前記リアルタイム通信の品質を表すQoS値が所定の閾値より悪化した場合に、アラームを示す情報を、前記ネットワークおよび前記末端中継装置を介して、前記呼制御装置に送信するステップと、
    前記呼制御装置において、
    前記接続RTCクライアントから、前記アラームを示す情報を受信するステップと、
    前記接続RTCクライアントから受信した前記アラームを示す情報にしたがって、当該アラームを示す情報を送信した接続RTCクライアントが属する末端中継装置ごとのアラームの発生状況に関する情報を記憶した状態情報テーブルを更新するステップとを有し、
    前記接続を制御するステップにおいて、前記登録RTCクライアントから発行された接続要求を受信したときに、当該接続要求を発行した登録RTCクライアントの登録情報として登録されている前記第1のパラメータ群に基づき、当該接続要求を発行した登録RTCクライアントおよび当該接続要求を発行した登録RTCクライアントが属する末端中継装置を特定し、かつ、前記状態情報テーブルを参照して、当該接続要求を発行した登録RTCクライアントが属する末端中継装置のアラームの発生状況に関する情報を参照して、接続の可否を判定することを特徴とする呼制御方法。
  2. リアルタイム通信するリアルタイム通信クライアント(RTCクライアント)と、当該RTCクライアントと接続される末端中継装置と、呼制御装置とを含むネットワーク環境において、前記RTCクライアントの呼を制御する呼制御方法であって、
    前記呼制御装置において、
    前記RTCクライアントから発行された、当該RTCクライアントを特定する情報および当該RTCクライアントの属する末端中継装置の情報を含む第1のパラメータ群を伴う登録要求に応じて、登録の可否を判定し、登録可と判定された場合に、当該登録要求に伴う前記第1のパラメータ群を、当該登録要求を発行したRTCクライアントの登録情報として登録するステップと、
    前記登録情報が登録されたRTCクライアントである登録RTCクライアントから発行された、他の登録RTCクライアントとの接続を要求する接続要求に応じて、当該接続要求を発行した登録RTCクライアントと前記他の登録RTCクライアントとの接続を制御するステップと、
    他のRTCクライアントと接続中のRTCクライアントである接続RTCクライアントにおいて、
    自己のQoSに関する情報に基づき、前記リアルタイム通信の品質を表すQoS値が所定の閾値より悪化した場合に、アラームを示す情報を、前記ネットワークおよび前記末端中継装置を介して、前記呼制御装置に送信するステップと、
    前記呼制御装置において、
    前記接続RTCクライアントから、前記アラームを示す情報を受信するステップと、
    前記接続RTCクライアントから受信した前記アラームを示す情報にしたがって、当該アラームを示す情報を送信した接続RTCクライアントが属する末端中継装置ごとのアラームの発生状況に関する情報を記憶した状態情報テーブルを更新するステップとを有し、
    前記RTCクライアントを登録するステップにおいて、前記RTCクライアントから発行された登録要求を受信したときに、当該登録要求に伴う前記第1のパラメータ群に基づき、当該登録要求を発行したRTCクライアントおよび当該登録要求を発行したRTCクライアントが属する末端中継装置を特定し、かつ、前記状態情報テーブルを参照して、当該登録要求を発行したRTCクライアントが属する末端中継装置のアラームの発生状況に関する情報を参照して、登録の可否を判定することを特徴とする呼制御方法。
  3. 前記RTCクライアントを登録するステップは、前記登録要求に応じて、登録の可否を判定し、登録可と判定された場合に、当該登録要求に伴う前記第1のパラメータ群を、当該登録要求を発行したRTCクライアントの登録情報として登録するステップであり、
    当該RTCクライアントを登録するステップにおいて、前記RTCクライアントから発行された登録要求を受信したときに、当該登録要求に伴う前記第1のパラメータ群に基づき、当該登録要求を発行したRTCクライアントおよび当該登録要求を発行したRTCクライアントが属する末端中継装置を特定し、かつ、前記状態情報テーブルを参照して、当該登録要求を発行したRTCクライアントが属する末端中継装置のアラームの発生状況に関する情報を参照して、登録の可否を判定することを特徴とする請求項1に記載の呼制御方法。
  4. 前記状態情報テーブルが、アラームの発生状況に関する情報の項目として、前記末端中継装置ごとの、前記接続RTCクライアントから通知されたアラームの合計数を含み、
    前記RTCクライアントを登録するステップにおいて、前記状態情報テーブルの、前記登録要求を発行したRTCクライアントが属する末端中継装置に関する前記アラームの合計数を参照して、登録可否を判定することを特徴とする請求項2または3に記載の呼制御方法。
  5. 前記状態情報テーブルが、項目として、前記末端中継装置ごとの、接続RTCクライアント数を接続数として含み、
    前記RTCクライアントを登録するステップにおいて、前記状態情報テーブル中の、前記登録要求を発行したRTCクライアントが属する末端中継装置の接続数に対する、当該登録要求を発行したRTCクライアントが属する末端中継装置に関するアラームの合計数の割合が所定のレベル以下である場合に、登録可と判定することを特徴とする請求項4に記載の呼制御方法。
  6. 前記状態情報テーブルが、アラームの発生状況に関する情報の項目として、前記末端中継装置ごとの、前記接続RTCクライアントから通知されたアラームの合計数を含み、
    前記接続を制御するステップにおいて、前記状態情報テーブル中の、前記接続要求を発行した登録RTCクライアントが属する末端中継装置に関する前記アラームの合計数を参照して、接続可否を判定することを特徴とする請求項1または3に記載の呼制御方法。
  7. 前記状態情報テーブルが、項目として、前記末端中継装置ごとの、接続RTCクライアント数を接続数として含み、
    前記接続の可否を判定するステップにおいて、前記状態情報テーブル中の、前記接続要求を発行した登録RTCクライアントが属する末端中継装置の接続数に対する、当該接続要求を発行した登録RTCクライアントが属する末端中継装置に関するアラームの合計数の割合を参照して、接続可否を判定することを特徴とする請求項6に記載の呼制御方法。
  8. 前記接続を制御するステップにおいて、前記状態情報テーブル中の、前記接続要求を発行した登録RTCクライアントが属する末端中継装置に関する前記アラームの合計数に加え、当該接続要求が接続を要求する前記他の登録RTCクライアントが属する末端中継装置に関する前記アラームの合計数を参照して、接続可否を判定することを特徴とする請求項6に記載の呼制御方法。
  9. 前記接続を制御するステップにおいて、前記状態情報テーブル中の、前記接続要求を発行したRTCクライアントが属する末端中継装置の接続数に対する、前記接続要求を発行した登録RTCクライアントが属する末端中継装置に関するアラームの合計数の割合が所定のレベル以下であり、かつ、当該接続要求が接続を要求する前記他の登録RTCクライアントが属する末端中継装置の接続数に対する、当該他の登録RTCクライアントが属する末端中継装置に関するアラームの合計数の割合が所定のレベル以下である場合に接続可と判定することを特徴とする請求項7に記載の呼制御方法。
  10. さらに、前記接続RTCクライアントにおいて、前記QoS値が、前記所定の閾値よりも良好となった場合に、前記アラーム解除を示す情報を、前記ネットワークおよび前記末端中継装置を介して、前記呼制御装置に送信するステップと、
    前記呼制御装置において、前記接続RTCクライアントから、前記アラーム解除を示す情報を受信するステップと、
    前記アラーム解除を示す情報にしたがって、当該アラーム解除を示す情報を送信した前記接続RTCクライアントが属する末端中継装置ごとのアラームの発生状況に関する情報を記憶した状態情報テーブルを更新するステップと、を備えたことを特徴とする請求項1ないし9の何れか一項に記載の呼制御方法。
  11. 前記接続RTCクライアントにおいて、パケット遅延時間の揺らぎであるジッタ値、パケットロス数および/または往復遅延時間に基づくQoS値を算出するステップを備えたことを特徴とする請求項1ないし10に記載の呼制御方法。
  12. リアルタイム通信するリアルタイム通信クライアント(RTCクライアント)と、当該RTCクライアントと接続される末端中継装置と、呼制御装置とを含むネットワーク環境において、前記RTCクライアントの呼を制御する前記呼制御装置であって、
    前記RTCクライアントから発行された、当該RTCクライアントを特定する情報および当該RTCクライアントの属する末端中継装置の情報を含む第1のパラメータ群を伴う登録要求に応じて、当該登録要求に伴う前記第1のパラメータ群を、当該登録要求を発行したRTCクライアントの登録情報として登録する登録手段と、
    前記登録情報が登録されたRTCクライアントである登録RTCクライアントから発行された、他の登録RTCクライアントとの接続を要求する接続要求に応じて、接続の可否を判定し、接続可と判定された場合に、当該接続要求を発行した登録RTCクライアントと前記他の登録RTCクライアントとの接続を制御する接続制御手段と、
    他のRTCクライアントと接続中のRTCクライアントである接続RTCクライアントにおいて前記リアルタイム通信の品質を表すQoS値が所定の閾値より悪化した旨のアラームを示す情報を、当該接続RTCクライアントから受信するアラーム受信手段と、
    前記接続RTCクライアントから受信した前記アラームを示す情報にしたがって、当該アラームを示す情報を送信した接続RTCクライアントが属する末端中継装置ごとのアラームの発生状況に関する情報を記憶した状態情報テーブルを更新する状態情報テーブル更新手段とを有し、
    前記接続制御手段は、前記登録RTCクライアントから発行された接続要求を受信したときに、当該接続要求を発行した登録RTCクライアントの登録情報として登録されている前記第1のパラメータ群に基づき、当該接続要求を発行した登録RTCクライアントおよび当該接続要求を発行した登録RTCクライアントが属する末端中継装置を特定し、かつ、前記状態情報テーブルを参照して、当該接続要求を発行した登録RTCクライアントが属する末端中継装置のアラームの発生状況に関する情報を参照して、接続の可否を判定することを特徴とする呼制御装置。
  13. リアルタイム通信するリアルタイム通信クライアント(RTCクライアント)と、当該RTCクライアントと接続される末端中継装置と、呼制御装置とを含むネットワーク環境において、前記RTCクライアントの呼を制御する前記呼制御装置であって、
    前記RTCクライアントから発行された、当該RTCクライアントを特定する情報および当該RTCクライアントの属する末端中継装置の情報を含む第1のパラメータ群を伴う登録要求に応じて、登録の可否を判定し、登録可と判定された場合に、当該登録要求に伴う前記第1のパラメータ群を、当該登録要求を発行したRTCクライアントの登録情報として登録する登録手段と、
    前記登録情報が登録されたRTCクライアントである登録RTCクライアントから発行された、他の登録RTCクライアントとの接続を要求する接続要求に応じて、当該接続要求を発行した登録RTCクライアントと前記他の登録RTCクライアントとの接続を制御する接続制御手段と、
    他のRTCクライアントと接続中のRTCクライアントである接続RTCクライアントにおいて、
    他のRTCクライアントと接続中のRTCクライアントである接続RTCクライアントにおいて前記リアルタイム通信の品質を表すQoS値が所定の閾値より悪化した旨のアラームを示す情報を、当該接続RTCクライアントから受信するアラーム受信手段と、
    前記接続RTCクライアントから受信した前記アラームを示す情報にしたがって、当該アラームを示す情報を送信した接続RTCクライアントが属する末端中継装置ごとのアラームの発生状況に関する情報を記憶した状態情報テーブルを更新する状態情報テーブル更新手段とを有し、
    前記登録手段において、前記RTCクライアントから発行された登録要求を受信したときに、当該登録要求に伴う前記第1のパラメータ群に基づき、当該登録要求を発行したRTCクライアントおよび当該登録要求を発行したRTCクライアントが属する末端中継装置を特定し、かつ、前記状態情報テーブルを参照して、当該登録要求を発行したRTCクライアントが属する末端中継装置のアラームの発生状況に関する情報を参照して、登録の可否を判定することを特徴とする呼制御装置。
  14. 前記登録手段は、前記登録要求に応じて、登録の可否を判定し、登録可と判定された場合に、当該登録要求に伴う前記第1のパラメータ群を、当該登録要求を発行したRTCクライアントの登録情報として登録し、
    当該登録手段において、前記RTCクライアントから発行された登録要求を受信したときに、当該登録要求に伴う前記第1のパラメータ群に基づき、当該登録要求を発行したRTCクライアントおよび当該登録要求を発行したRTCクライアントが属する末端中継装置を特定し、かつ、前記状態情報テーブルを参照して、当該登録要求を発行したRTCクライアントが属する末端中継装置のアラームの発生状況に関する情報を参照して、登録の可否を判定することを特徴とする請求項12に記載の呼制御装置。
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