JP4820139B2 - 自動認識システム、自動認識機器の制御装置、自動認識機器の設定方法、自動認識機器設定プログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器 - Google Patents

自動認識システム、自動認識機器の制御装置、自動認識機器の設定方法、自動認識機器設定プログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器 Download PDF

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本発明は、無線タグやバーコード、2次元コードなどの認識対象物に非接触でアクセスして情報の読み取り及び/又は書き込みが可能な自動認識システム、自動認識機器の制御装置、自動認識機器の設定方法、自動認識機器設定プログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器に関する。
無線タグやバーコード、2次元コード等に記録された情報を非接触で読み取り、認識可能な自動認識機器は、FA(Factory Automation)や物流などの分野で製品識別や管理等に利用されている。このような自動認識機器としては、無線タグを読み取るRF−IDリーダ/ライタ、バーコードを読み取るバーコードリーダ、2次元コードを読み取る2次元コードリーダなどがある。これら自動認識機器を、例えばFA分野で使用する場合は、手持ち式のハンディタイプよりも、固定式の自動認識機器を使用することが多い。自動認識機器は、パレットに付された無線タグやバーコード、2次元コードなどの認識対象物を、検出媒体を介して読み取る。検出媒体は、自動認識機器がバーコードリーダや2次元コードリーダである場合は、光である。またリーダ/ライタである場合は電波を検出媒体として、無線タグのメモリに記録された情報を読み取る(例えば特許文献1参照)。
また自動認識機器は、上位の制御機器5に接続されて制御される。上位の制御機器5と自動認識機器は、RS−232C信号を介して通信を行い、またI/O信号で信号をやりとりする。さらに、自動認識機器の駆動電力は、上位の制御機器5から供給される。このような自動認識機器と上位の制御機器とは、従来より機器同士を直接接続してスタンドアロン方式で使用されていた。
一方で近年、工場内でのセンサやアクチュエータ、制御機器間等の通信には、フィールドバスが導入され、各機器をネットワーク接続すると共に、各信号をデジタル化、多重化、配線を共通化して、小配線化、低コスト化が図られている。同様に、バーコード、二次元コード、RF−ID等の自動認識機器についても、通信機能を備えるなどインテリジェント化されると共に、フィールドバスを導入してデジタル通信可能なネットワークへと進化している。例えば、複数の自動認識機器と、これらを制御する上位の制御機器を同じフィールドバス上に接続して、上位の制御機器から各自動制御機器を一斉に制御したり、他のセンサ類とフィールドバス上で共存させることができる。図1に、フィールドバスFB上に複数の自動認識機器6と、上位の制御機器であるPLC7を接続した自動認識システムの一例を示す。この図に示すように、フィールドバスFB上にスマートスレーブと呼ばれる高機能な自動認識機器6を複数台接続し、同一フィールドバスFB上に接続されたPLC7などのコントローラ部でこれらを制御する。またコントローラ部はさらに上位のコントロールバスCBに接続されて、コントロールバスCB上のサーバ8で制御される。一方、コントローラはフィールドバスFB以外に、センサーバスSBに接続し、これに接続された複数のI/O機器からも入出力信号を受信できる。
(フィールドバス)
フィールドバスは、上述のように工場などで稼動している測定器、操作器等の現場機器とコントローラ間の信号のやり取りを、デジタル通信を用いて行う規格である。工場内ではさまざまな機器が稼動しているため、多くの機器を接続可能なオープンなフィールドバス規格が望まれる。このようなフィールドバスの規格としては、PROFIBUS(プロフィバス)、DeviceNet、INTERRBUS、CC−Link(登録商標)などが知られている。これらのフィールドバスは、異なるメーカが自由に機器を開発し、これらを混在して使用できるように、オープンな仕様となっており、規格を司る機関により、仕様が管理、公開されている。また、規格を司る機関により、同じフィールドバス上に接続される異なる機器間の相互接続性のテストが行われ、相互接続性が認証される。
(プロファイル)
加えて、オープンなフィールドバスでは、多くの異なる機器を組み合わせたシステムを簡単に構築できることが求められる。このため、同種のカテゴリの機器については、デバイスプロファイルが規定されており、同種カテゴリ内の機器であれば、完全に置き換えが可能となっている。プロファイルとは、上位の制御機器から各機器にアクセスする際のインタフェースとして、機器間の通信仕様であり、テキストファイルであることが多く、機器毎に用意される。このファイルを設定ソフトに読み込むことで、機器間の通信を容易に確立できる。図2に、一のフィールドバスFB上に同一の製造者(A社製)の機器6Aを複数接続した状態を示す。この状態から、一の機器を同種カテゴリの他社製(B社製)の機器6Bに交換することができる。
(自動認識機器のプロファイル)
ところで、自動認識機器をフィールドバスに接続する際、上位の制御機器から制御するデータおよび読み出すデータは、自動認識機器の種類により異なるため、機器固有のプロファイルが規定されている。例えば図3に示すように、自動認識機器としてバーコードリーダ、二次元コードリーダ、RF−IDリーダ/ライタを対比すると、データの操作方法がリードのみか、リード/ライトが可能かどうかは、自動認識機器によって異なる。同様にデータ量や制御信号も異なる。これら異なる自動認識機器を同一のフィールドバスに接続するため、各自動認識機器の仕様を記録したプロファイルを、上位の制御機器で読み込む。すなわち、各自動認識機器は、それぞれ専用のプロファイルを有している。プロファイルはフィールドバスの規格毎にファイル名が異なり、例えばPROFIBUS(RS485)ではGSDファイル、DeviceNetではEDSファイル、CC−Link(登録商標)ではCSPファイル等がプロファイルとして、機器製造者から用意される。
特許2993008号公報
このように、自動認識機器の機種毎に、各々固有のプロファイルが提供されているが、実際の使用においては、アプリケーションに応じて使用するデータ量が異なるため、効率的な運用が図れないという問題があった。例えば、図4に示すようにデータ量が少ないプロファイルを持つ自動認識機器Aを使用する場合、この自動認識機器で少量のデータを使用するアプリケーションであれば、データ転送量も少なくなり、1回の動作指示で通信が完了するため、フィールドバス全体の使用効率がよい。いいかえると、このプロファイルで最適な利用が実現される。
しかしながら、この自動認識機器Aを多量のデータを使用するアプリケーションに利用する場合は、データ転送量が多くなるため、1回の動作指示ではプロファイルに規定されたデータ量が足りず、複数回の動作指示を繰り返す必要がある。このため、ユーザは動作指示を複数回設定する必要が生じ、また通信を含め処理の効率も悪くなる。
一方、図5に示すようにデータ量が多いプロファイルを持つ自動認識機器Bを、少量のデータを使用するアプリケーションに使用する場合は、少量のデータをプロファイルに規定された多い転送量で通信するため、1回の動作指示で通信は完了するが、不要なデータが多くなり、非効率となる。逆に、自動認識機器Bを多量のデータを使用するアプリケーションに利用する場合は、転送量が多くなり、1回の動作で通信が完了する上、不要データも少ないので、好適である。
このように、自動認識機器のプロファイルに応じて、上位の制御機器はデータ量を規定するため、実際のアプリケーションで必要とされるデータ量によっては、無駄が生じたり、逆に動作指示が複数回必要になることがあるなど、効率が悪くなるという問題があった。
一般にプロファイルは、そのプロファイルが対象とする自動認識機器の製造者が提供しており、ユーザが独自に作成したり変更することができない。また、一の自動認識機器に対して、通常は一のプロファイルしか提供されていない。このため、従来は自動認識機器を異なる目的や状況に応じて、最適な設定にすることができないという問題があった。特に自動認識機器の内でも、RF−ID等の無線タグは最大データ量が大きいため、使用するデータ量がアプリケーションにより大きく異なることがあり、このようなフィールドバスの使用効率の問題が発生しやすい。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものである。本発明の第一の目的は、自動認識機器の設定に応じて適切なプロファイルを提供可能な自動認識システム、自動認識機器の制御装置、自動認識機器の設定方法、自動認識機器設定プログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の自動認識システムは、認識対象物に記録された情報を認識可能な自動認識システムであって、認識対象物の情報に非接触でアクセスするためのヘッド部と、ヘッド部と電気的に接続され、これを制御するコントローラ部とを備え、コントローラ部はさらに、ヘッド部の機器設定情報を取得し、この機器設定情報に基づいて、該ヘッド部とのデータ通信に関するデバイスプロファイルを生成するプロファイル生成手段を備える。これにより、使用するヘッド部の機器固有のプロファイルを、実際のアプリケーションに応じて適切に設定できるので、使用状態に適した最適なデータ通信が実現される。
また、本発明の第2の自動認識システムは、機器設定情報が、ヘッド部とコントローラ部との通信に必要なデータ量を少なくとも含む。これにより、自動認識システムが使用されるアプリケーションに応じた最適なデータ量でヘッド部とコントローラ部との通信が効率よく行われる。
さらに、本発明の第3の自動認識システムは、機器設定情報が、さらに通信方式に関する情報を含む。これにより、ヘッド部とコントローラ部との通信のボーレートやアドレスなどを最適に設定できる。
さらにまた、本発明の第4の自動認識システムは、認識対象物が無線タグであり、ヘッド部が、無線タグのメモリに記録された情報の読み取り/書き込みが可能なリーダ/ライタである。特に無線タグは記録できるデータ量が多いので、プロファイルでデータ量を多く設定可能であるため、使用条件によっては効率が悪くなることが生じる。このため、アプリケーションに応じて最適なデータ量に調整可能であることの意義は大きい。
さらにまた、本発明の第5の自動認識機器の制御装置は、前記ヘッド部が、フィールドバスに接続可能なスマートスレーブ機能を備えている。これにより、フィールドバスに接続されたヘッド部とコントローラ部とのネットワーク通信を、最適化されたデバイスプロファイルに基づいて行うことができ、高速で安定したフィールドバスの特性を生かした効率のよい運用が図られる。
さらにまた、本発明の第6の自動認識機器の制御装置は、認識対象物に記録された情報を非接触式で認識可能な自動認識機器を接続して、これを制御可能な制御装置であって、自動認識機器の機器設定情報を取得し、この機器設定情報に基づいて、該自動認識機器とのデータ通信に関するデバイスプロファイルを生成するプロファイル生成手段を備える。これにより、使用する自動認識機器の機器固有のプロファイルを、実際のアプリケーションに応じて適切に設定できるので、使用状態に適した最適なデータ通信が実現される。
さらにまた、本発明の第7の自動認識機器の設定方法は、認識対象物に記録された情報を非接触式で認識可能な自動認識機器の設定方法であって、自動認識機器の機器設定情報を取得する工程と、取得した機器設定情報に基づいて、該自動認識機器とのデータ通信に関するデバイスプロファイルを生成する工程とを含む。これにより、使用する自動認識機器の機器固有のプロファイルを、実際のアプリケーションに応じて適切に設定できるので、使用状態に適した最適なデータ通信が実現される。
さらにまた、本発明の第8の自動認識機器設定プログラムは、認識対象物に記録された情報を非接触式で認識可能な自動認識機器の設定プログラムであって、自動認識機器の機器設定情報を取得する機能と、取得した機器設定情報に基づいて、該自動認識機器とのデータ通信に関するデバイスプロファイルを生成する機能とをコンピュータに実現させる。これにより、使用する自動認識機器の機器固有のプロファイルを、実際のアプリケーションに応じて適切に設定できるので、使用状態に適した最適なデータ通信が実現される。
さらにまた、本発明の第9のコンピュータで読み取り可能な記録媒体又は記録した機器は、上記プログラムを格納するものである。記録媒体には、CD−ROM、CD−R、CD−RWやフレキシブルディスク、磁気テープ、MO、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、ブルーレイディスク、HD DVD等の磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリその他のプログラムを格納可能な媒体が含まれる。またプログラムには、上記記録媒体に格納されて配布されるものの他、インターネット等のネットワーク回線を通じてダウンロードによって配布される形態のものも含まれる。さらに記録した機器には、上記プログラムがソフトウェアやファームウェア等の形態で実行可能な状態に実装された汎用もしくは専用機器を含む。さらにまたプログラムに含まれる各処理や機能は、コンピュータで実行可能なプログラムソフトウエアにより実行してもよいし、各部の処理を所定のゲートアレイ(FPGA、ASIC)等のハードウエア、又はプログラムソフトウエアとハードウェアの一部の要素を実現する部分的ハードウエアモジュールとが混在する形式で実現してもよい。
以上のように、本発明の自動認識システム、自動認識機器の制御装置、自動認識機器の設定方法、自動認識機器設定プログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器によれば、使用するヘッド部や自動認識機器に固有のプロファイルを、実際のアプリケーションに応じて適切に設定できるので、使用状態に適した最適なデータ通信が実現される。特に、従来は一の自動認識機器に対して単一のプロファイルのみしか提供されていなかったため、実際のアプリケーションに最適なプロファイルを利用することができなかった。これに対して本発明は、アプリケーションに応じて柔軟にプロファイルを設定可能であるため、効率のよい運用が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための自動認識システム、自動認識機器の制御装置、自動認識機器の設定方法、自動認識機器設定プログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器を例示するものであって、本発明は自動認識システム、自動認識機器の制御装置、自動認識機器の設定方法、自動認識機器設定プログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
本明細書において自動認識システム、自動認識機器、その制御装置とこれに接続される操作、制御、入出力、表示、その他の処理等のためのコンピュータ、プリンタ、外部記憶装置その他の周辺機器との接続は、例えばIEEE1394、RS−232x、RS−422、RS−423、RS−485、USB等のシリアル接続、パラレル接続、あるいは10BASE−T、100BASE−TX、1000BASE−T等のネットワークを介して電気的に接続して通信を行う。接続は有線を使った物理的な接続に限られず、IEEE802.1x、OFDM方式等の無線LANやBluetooth等の電波、赤外線、光通信等を利用した無線接続等でもよい。さらに自動認識システムのデータ保存や設定の保存等を行うための記録媒体には、メモリカードや磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が利用できる。
(無線タグリーダ/ライタ)
以下、本発明の実施の形態として、無線タグあるいはICタグに非接触でアクセスして情報の読み取り及び/又は書き込みが可能な無線タグリーダ/ライタについて説明する。なお無線タグリーダ/ライタは、質問器、インテロゲータ、コントローラなどとも呼ばれる。
無線タグは、近年バーコードに代わる製品識別及び管理に関する技術として利用されつつある。無線タグは、ICタグ、IDタグ、RFタグ、電子タグ、トランスポンダ、データキャリア等とも呼ばれ、非接触式でRF(Radio Frequency)信号を受信して半導体メモリ等の電子回路に記録されたデータを読み出したり、あるいはデータを書き込み可能なRF−ID(Radio Frequency IDentification)技術を用いたタグである。最近では、非接触による電力搬送技術の開発により、電源を持たずに半永久的に使用可能な無線タグも出現している。このような無線タグに対するデータの読み書きには、無線タグリーダ/ライタが用いられる。
無線タグリーダ/ライタは、非接触通信により無線タグと交信して読み取り/書き込みを行うヘッド部と、ヘッド部を制御するコントローラ部とを有する。無線タグリーダ/ライタは、搬送波をベースバンド信号としてデジタル信号により変調して送出し、無線タグからの応答信号を受信する送信機器である。搬送波のベースバンド信号に基づく変調には、搬送波の振幅を変化させるASK(Amplitude Shift Keying:位相シフトキーイング)変調や、周波数を変化させるFSK(Frequency Shift Keying)変調、位相を変化させるPSK(Phase Shift Keying)変調がある。
図6に、本発明の実施の形態1に係る無線タグリーダ/ライタ100を含むRF−IDシステム10の構成を示す斜視図を、図7に無線タグの平面図を、図8に無線タグリーダ/ライタ100の構成を示すブロック図を、それぞれ示す。図6のRF−IDシステム10は、ASK変調されたRF信号を利用して無線タグにデータを書き込んだり、無線タグ内のデータを読み出すことによって、搬送ライン上で搬送されるパレットWを管理するシステムである。このRF−IDシステム10は、無線タグ1、リーダ/ライタ2、シリアルバスケーブル3、制御装置4を備える。
(無線タグ1)
無線タグ1は、リーダ/ライタ2からのRF信号を受信し、動作に必要な電力を生成すると共に、受信データをメモリに書き込んだり、受信データに基づいてメモリからデータを読み出す動作を行っている。このメモリ内には、無線タグ1を識別するための識別情報として、製造時に割り当てられるUID(Unique ID)が格納されている。具体的には、メーカーコードや製品コード、シリアルナンバーなどがUIDとして格納される。したがって、無線タグ1からUIDを読み取ることによって、無線タグ1が取り付けられているパレットWを識別することができる。また無線タグは、様々な種類のものが存在し、主に製造者によって利用可能なコマンドなどが異なる。無線タグの種別としてはI・CODE SLI、MB89R116、MB89R118、Tag−itHFI、my−d等がある。
(リーダ/ライタ2)
以下、無線タグリーダ/ライタ100の一形態として、複数種類の無線タグの読み取り、書き込みに対応したリーダ/ライタ2について説明する。リーダ/ライタ2は、ASK変調信号を送信し、無線タグ1からの応答信号を受信する動作を行っている。このリーダ/ライタ2は、ISO15693の規格に基づく無線タグリーダ/ライタであり、いわゆる近傍型(VICC:Vicinity)の読取装置となっている。具体的には、無線タグとの距離が数cm〜数十cm(例えば70cm)の範囲で非接触の交信に適している。リーダ/ライタ2は、シリアルバスケーブル3を介して制御装置4に接続される。このリーダ/ライタ2はヘッド部とも呼ばれる。一方、制御装置4はコントローラ部とも呼ばれ、コンピュータやPLCなどで構成される。なおヘッド部とコントローラ部とを個別の部材で構成する他、一体に構成することもできる。
(制御装置4)
制御装置4は、リーダ/ライタ2に無線タグ1との交信開始を指示し、リーダ/ライタ2が無線タグ1から読み取ったデータを収集、蓄積し、あるいは表示する動作を行っている。制御装置4は搬送ライン上のパレットWがリーダ/ライタ2の通信エリア内に位置するタイミングで交信開始を指示する。このような制御装置4としては、PLC(Programmable Logic Controller:プログラマブル・ロジック・コントローラ)や、汎用のパーソナルコンピュータ等の情報処理端末が用いられる。
具体的には、交信開始を指示するトリガ信号として、リード/ライトコマンドが制御装置4からリーダ/ライタ2に出力される。するとリーダ/ライタ2では、このリード/ライトコマンドに基づいて無線タグ1に対する応答要求の送信が開始される。この応答要求は、ASK変調されたRF信号として送出され、無線タグ1からの応答信号が受信されるまで繰り返し送信される。
(無線タグ1の構成)
図6に示すカード状の無線タグ1の詳細を、図7の平面図に示す。この無線タグ1は、薄い矩形状の基板11と、基板11の各辺に沿って螺旋状に配線されたアンテナコイル12と、アンテナコイル12に接続され、アンテナコイル12の内側に配置された半導体チップ13からなる。
基板11は、例えば厚みが0.2mmの樹脂シートからなり、この樹脂シート状に印刷又はエッチングによりアンテナコイル12が形成される。半導体チップ13は、アンテナコイル12とで共振回路を形成するコンデンサや、受信回路を復調する復調回路、受信データを処理する処理回路、UIDや受信データを記憶する半導体メモリからなる。応答信号は、リーダ/ライタ2からの応答要求に基づいて生成される。具体的には、受信データに基づいて半導体メモリからデータを読み出し、RF信号を負荷変調することによって生成される副搬送波を符号化することによって生成される。
次に、図6のリーダ/ライタ2の構成を示すブロック図を、図8に示す。このリーダ/ライタ2は、発振回路21、増幅回路22、変調回路23、LPF(ローパスフィルタ)24、LC共振回路25、減衰器26、復調回路27、2値化回路28、制御回路29、外部インターフェース30及び符号化回路31を備える。
発振回路21は、水晶発振子を用いてRF信号を生成するRF信号の発生回路である。例えば、13.56MHzのRF信号が生成され、搬送波として出力される。この搬送波は、増幅回路22によって電力増幅され、変調回路23へ出力される。
変調回路23は、電力増幅後の搬送波を符号化回路31からのベースバンド信号に基づいてASK変調し、ASK変調信号を生成する処理を行う。この変調回路23は、種類の異なる無線タグであっても交信できるように、変調度100%のASK変調と変調度10%のASK変調とが切り替え可能となっている。さらに、変調度10%のASK変調では、変調度10%の通信方式を指定する低変調度用の無線タグに対する通信性能を向上させるために、10%〜30%までの範囲でASK変調信号の変調度が切り替え可能となっている。
符号化回路31は、制御回路29から入力されるデータをパルス位置によって符号化し、ベースバンド信号を生成する処理を行っている。
ASK変調信号は、LPF24によって高調波成分が除去され、LC共振回路25へ出力される。LC共振回路25は、アンテナコイル12及びコンデンサからなる共振回路である。変調回路23からのASK変換信号は、LC共振回路25を介して無線タグ1に送出される。また無線タグ1からの応答信号は、LC共振回路25によって受信される。このようにLC共振回路25は、通信部70を構成する。受信信号は、減衰器26によって後段の復調回路27で制御可能なレベルまで減衰される。
復調回路27は減衰後の受信信号を搬送波及び副搬送波に基づいて復調し、復調信号を生成する。2値化回路28は、復調回路27からの復調信号を閾値処理によって2値化するコンパレータであり、複合された受信データが生成される。
制御回路29は、外部インターフェース30を介して制御装置4から入力されるトリガ信号に基づいて無線タグ1に対する交信を開始し、また復調信号に基づいて変調度を切り替える制御を行う。具体的には、制御装置4からのリード/ライトコマンドに基づいて無線タグ1に対する応答要求を生成し、符号化回路31へ出力すると共に、復調信号に基づいて無線タグ1からの応答信号の受信を判別し、ASK変調信号の変調度を切り替える動作が行われる。
ここでは、制御装置4から入力される制御信号に基づいて、無線タグ1との交信に関するパラメータを自動設定する動作が行われるものとする。具体的には、制御装置4からの自動判別コマンドに基づいてパラメータテーブルを読み出し、読み出したパラメータテーブルに基づいて受付コマンドを生成し、無線タグ1に対して送信する。この受付コマンドによる無線タグ1からの応答に基づいて交信パラメータが設定される。
(パラメータテーブル)
パラメータテーブルは、通信規格や通信方式に関する交信パラメータ(データ)からなり、交信対象とする無線タグ1の種類に応じて複数のテーブルがEEPROMなどのメモリ内に格納されている。交信パラメータとしては、ASK変調における変調度や、RF信号の送出時の電波強度、無線タグ1から読み出すタグのブロックサイズ(アクセスサイズ)、受信データの最大サイズ、返信タイミングなどがある。ここでは、交信パラメータの組み合わせ、すなわち通信方式が変調度100%及び10%のいずれであるかや、電波強度の強弱、読み出しサイズの指定(8バイト、4バイトのいずれか)に応じて8種類のテーブルがパラメータテーブルとして格納されているものとする。
このようなパラメータテーブルの一つが読み出され、読み出されたパラメータテーブルに基づいて、交信パラメータを定めて受付コマンドが送出される。受付コマンドは、Inventoryコマンドとも呼ばれ、その返信データは無線タグ1のメーカコードや製品コードを指定するデータとなる。この受付コマンドは、無線タグ1からの応答がなければ、パラメータテーブルを変更して再送出される。受付コマンドに対する無線タグ1からの応答があれば、受信データに基づいて無線タグ1の種類が判別され、交信パラメータが登録設定される。つまり、交信対象とする無線タグ1に対して受付コマンドを送出させることにより、適切な交信パラメータを自動的に設定することができる。
(自動認識システム)
本実施の形態に係る自動認識システムにおいては、リーダ/ライタの固有のデバイスプロファイルを変更可能な機能を備えることにより、アプリケーションに合った効率的な運用が可能となる。特に、リーダ/ライタがフィールドバスに接続可能なスマートスレーブ機能を備えている場合において、フィールドバスに接続されたリーダ/ライタに、コントローラ部あるいは上位の制御機器がネットワーク接続する際の通信に適したデバイスプロファイルを作成し、これに基づいて通信を確立することで、効率のよい運用が図られる。以下、この自動認識システムの構成を図9のブロック図に基づいて説明する。この図に示す自動認識システムは、ヘッド部として自動認識機器であるリーダ/ライタ2と、リーダ/ライタ2に接続されてこれを制御するコントローラ部として制御装置と、制御装置の上位に接続されてこれを制御する制御機器を有する。リーダ/ライタ2と制御装置とは、一体に構成して自動認識機器とすることもできる。一体型の自動認識機器は、上位の制御機器に直接接続して制御される。また上位の制御機器は、PLCやコンピュータなどで構成される。上位の制御機器には、複数台の制御装置を接続し、これらを制御させてもよい。また上位の制御機器と制御装置とを統合し、統合されたコントローラ部にリーダ/ライタ2を複数台接続することもできる。
(制御装置4のブロック図)
図9に示す制御装置4は、電源回路80と、接続部82と、制御回路29と、記憶部60と、ユーザインターフェース回路84を備える。電源回路80は、無線タグリーダ/ライタ2に電力を供給する。接続部82は、制御装置4とリーダ/ライタ2と接続するための部材である。例えば制御装置4とリーダ/ライタ2とを電気ケーブルを介して接続し、これらを間をデータ通信やI/O接続によって電気信号のやりとりを可能とする。制御回路29は、制御装置4が接続された上位の制御機器5からの制御信号に基づいて、各種動作指示をリーダ/ライタ2に送信して制御する。以上の制御装置4は、無線タグリーダ/ライタ2に電源回路80から電力を供給すると共に、上位の制御機器5で制御されて各種動作指示をリーダ/ライタ2に送信する。
さらに制御回路は、リーダ/ライタの機器設定情報を取得し、この機器設定情報に基づいて、デバイスプロファイルを生成するプロファイル生成手段としても機能する。このように、リーダ/ライタ固有のプロファイルを変更できる機能を提供することにより、ユーザのアプリケーションに応じて最適な通信を行える。具体的には、リーダ/ライタの機器設定情報により、通信に必要なデータ量が判明するため、この機器設定情報に基づいて制御回路がプロファイルを生成する。
従来のプロファイルは、リーダ/ライタなどの自動認識機器に対して一のみ、その自動認識機器の製造者から提供されていた。それは、機器設定情報にはデータ量やデータアクセス方式など、複数のパラメータが含まれており、また入力端子、出力端子が増えると、その組み合わせは膨大なものとなる上、ユーザのアプリケーションに応じて要求されるプロファイルも異なるため、プロファイル作成の手間、管理の手間、選択の手間を考えると、これらすべてに対応させることは現実的には極めて困難であったためである。また、ユーザにプロファイルを作成あるいは編集させることもできない。このため従来は、一の汎用的なプロファイルを利用せざるを得ず、自動認識機器とこれを制御するコントローラや上位の制御機器との間で、必ずしも効率的なデータアクセスが実現されていなかった。
これに対して、本実施の形態では、現実にユーザが使用している環境に応じて最適化されたプロファイルをプロファイル生成手段で作成可能としているため、最も効率的なデータアクセスが実現できる。また同一の自動認識機器に対して、複数のプロファイルを作成することもできる。これにより、自動認識機器の使用状況に応じて、デバイスプロファイルを変更して、通信の設定を変更できるようになり、自動認識機器と上位の制御機器との間の通信を異なる状況でも効率よく行える。また必要なプロファイルのみを作成して管理すれば足りるので、ユーザの負担も少ない。
図10に、同一の自動認識機器Cを利用して、異なるアプリケーションに応じて異なる複数のプロファイルを作成する例について説明する。例えば、アプリケーション1として、フラグの書き込みを頻繁に行う用途に対する設定を考える。この場合は、入力、出力ともに少量データで通信時間が短い方が好ましい。このような条件に適した機器設定情報Aに基づいて、プロファイルAをプロファイル生成手段である制御回路で生成する。プロファイルAは、入力データ、出力データ共に少量のデータに設定され、アプリケーション1に適したデータ通信が実現される。
また、アプリケーション2として、無線タグのメモリ全体を読出し、工程全体の結果をロギングする用途に対する設定を考える。この場合は、入力は動作指示のみなので少量データで済み、逆に出力は多量データを1回の動作指示で扱えるよう、多量とする方が好ましい。このような条件に適した機器設定情報Bに基づいて、プロファイルBを制御回路で生成する。プロファイルBは、入力データは少量、出力データは多量のデータに設定されており、これによりアプリケーション2に適したデータ通信が実現される。
さらにアプリケーション3として、無線タグのメモリ全体に初期化データを書き込みする用途に対する設定を考える。この場合は、入力は動作指示と書き込みデータなので多量データ、出力は結果のみなので少量データとする方が好ましい。このような条件に適した機器設定情報Cに基づいて、プロファイルCを制御回路で生成する。プロファイルCは、入力データは多量、出力データは少量のデータに設定されており、これによりアプリケーション3に適したデータ通信が実現される。
(記憶部60)
図9に戻って、制御回路29は、接続部82を介してリーダ/ライタ2に所定のコマンドを発行することで、リーダ/ライタ2の設定を取得し、記憶部60に保存する。記憶部60は、リーダ/ライタ2の認識に関する設定を記憶する。記憶部60は、電気的な書き込み消去が可能なメモリやハードディスクなどの二次記憶媒体等が利用できる。好適には、データを保存するROM、RAM、EEPROM及び/又はFRAM等から構成される。好ましくは記憶部60は、制御装置4の電源がOFFされても設定データを保持できるよう、EEPROMなどの不揮発性メモリとする。
(ユーザインターフェース回路84)
ユーザインターフェース回路84は、ユーザが制御装置4の操作を行うためのユーザインターフェースを提供する。ここでユーザインターフェースとしては、制御装置4に設けられた表示部や操作部等で構成され、ユーザインターフェース回路84はこれらの部材を制御する。表示部は液晶やLED等の7セグメント表示器が利用でき、またCRTや液晶、有機ELディスプレイ等を接続したり制御装置に組み込んでもよい。操作部は各種操作ボタンや外付けのキーボード、コンソール、リモコン等が利用できる。ユーザインターフェースを設けた制御装置の一例を図11に示す。この例では、上方に7セグメント式表示器86を備え、各種インジケータ87をその周囲に配置すると共に、中央にシフトキー、エンターキー、アップダウンキーなどの操作ボタン88を設けている。ユーザは、これら表示部や操作部等のインターフェースを介して、リーダ/ライタ2の各種設定の保存や書き戻しを行う。すなわち、ユーザは表示部を見ながら操作部を操作し、制御装置4から接続部82を介してリーダ/ライタ2に設定保存の動作指示を送り、リーダ/ライタ2の各種設定を取得して記憶部60に記憶する。また、設定の転送を行うときは、インターフェースから設定の転送の動作を指示し、記憶部60に記憶された設定を、接続部82を介してリーダ/ライタ2に転送する。接続された自動認識機器の設定を極めて容易に行える。特に、自動認識機器の設定を行うプログラムをインストールしたノートパソコンなどの設定機器を、各自動認識機器に一々接続して設定を行うことなく、接続された自動認識機器を接続に対して、予め保存した設定データを転送して設定できる。このため、故障やメンテナンスで新たな自動認識機器に交換したり、自動認識機器を追加した場合でも、これらの設定を従前と同じ設定内容に、容易にかつ速やかに設定できる。
(自動認識機器設定プログラム)
以上は、制御装置4を操作して、設定内容を保存、転送する手順について説明した。また、このような動作指示は制御装置から行う構成に限られず、制御装置の上位に接続した制御機器から行うよう構成することもできる。また、制御装置や上位の制御機器に実装された自動認識機器の設定あるいは操作等を行う自動認識機器設定プログラムを操作して、ユーザはリーダ/ライタの設定を保存、転送することもできる。特に上位の制御機器を複数の制御装置とネットワーク等で接続した構成においては、一台の上位制御機器で、これと通信可能な複数の自動認識機器に対して設定を行うことができる。さらに、この自動認識機器設定プログラムで、自動認識機器を使用するアプリケーションに最適化されたプロファイルを作成できる。以下、図9の構成において、上位の制御機器をコンピュータで構成し、このコンピュータに自動認識機器の設定を行う自動認識機器設定プログラムをインストールし、ユーザはこの自動認識機器設定プログラムのユーザインターフェース画面を介して、自動認識機器の操作、設定を行う態様について説明する。ユーザはこの自動認識機器操作プログラムを操作して、接続先のリーダ/ライタの一を選択し、各リーダ/ライタの設定をコピーしたり、リーダ/ライタで読み取った無線タグのデータを表示部に表示させるたり、あるいはリーダ/ライタの機器設定情報に基づいてプロファイルを作成できる。
自動認識機器のプロファイルを作成するユーザインターフェース画面の一例を、図12に示す。この図に示すユーザインターフェース画面300は、現在接続されているリーダ/ライタ2などの自動認識機器を自動認識して、左側のペイン310にツリー状に表示すると共に、このペイン310から選択した自動認識機器について設定されている機器設定情報を読み取り、設定部320に表示させると共に、この設定に基づいてデバイスプロファイルを作成することができる。また設定部320に表示される機器設定情報を参照して、この値を変更したデバイスプロファイルを作成することもできる。なお機器設定情報は、自動認識機器にアクセスして取得する他、予め機器設定情報をコントローラ部の記憶部に保存しておき、ここから呼び出す構成としてもよい。
図12の例では、フィールドバスとしてDeviceNetを利用しており、その通信設定のためのスレーブID、ボーレート、データの書き込みサイズ、出力データ、読み取りサイズ、入力データなどが設定部320に表示される。これらを確認、あるいは修正後、「EDSファイル出力」ボタン330を押下すると、ファイル保存画面が開き、ファイル名を入力してEDSファイルがデバイスプロファイルとして保存される。保存されたEDSファイルは、上位の制御機器で読み込まれて、このファイルで規定された仕様に従って上位の制御機器とリーダ/ライタとの間で通信が行われる。
図13に、プロファイルの一例を示す。この図に示すように、プロファイルはテキストファイルであり、自動認識機器と、上位の制御機器との間の通信を規定している。またプロファイルは、上述の通りフィールドバスの規格に応じて様々なファイルが規定されており、例えばPROFIBUS(RS485)ではGSDファイル、DeviceNetではEDSファイル、CC−Link(登録商標)ではCSPファイル等がプロファイルとして利用される。
また同一のリーダ/ライタに対して、複数のEDSファイルを作成し、保存することもできる。これにより、リーダ/ライタの使用状況に応じて、デバイスプロファイルを変更して、通信の設定を変更できる。このように、複数の状況で適切なデバイスプロファイルを選択することもできる。
以上、本発明の自動認識機器として無線タグリーダ/ライタに適用する例について説明したが、本発明はこれに限られず、バーコードリーダや2次元コードリーダ等の他の自動認識機器にも適用可能である。例えば図9において、ヘッド部にバーコードリーダや2次元コードリーダ光学式読取装置を利用することも可能である。
本発明の自動認識システム、自動認識機器の制御装置、自動認識機器の設定方法、自動認識機器設定プログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器は、非接触で無線タグに記録された情報を読み取るリーダ/ライタに適用できる。例えばデータキャリアシステム等と呼ばれる個別対象物認識システムとして、無線タグを物品に付与してこの物品の識別を行う。この用途としては、FA(Factory Automation)分野における工作機の工具や工場における部品、製品の管理、物流システム等に用いられる物品の識別システム、鉄道切符およびスーパーマーケットの価格読み取り等が挙げられる。
フィールドバス上に複数の自動認識機器と、上位の制御機器であるPLCを接続した自動認識システムを示す説明図である。 フィールドバス上に接続された同一製造者の機器を他社の機器に交換可能であることを説明する説明図である。 自動認識機器の特性に応じて各々プロファイルが生成されることを説明する図である。 データ量が少ないプロファイルを持つ自動認識機器Aを使用してデータ転送を行う例を説明する図である。 データ量が多いプロファイルを持つ自動認識機器Bを使用してデータ転送を行う例を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る無線タグリーダ/ライタを含むRF−IDシステムの構成を示す斜視図である。 無線タグの平面図である。 無線タグリーダ/ライタの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る自動認識システムのブロック図である。 アプリケーションに応じて異なるデバイスプロファイルを生成する様子を説明する図である。 制御装置のユーザインターフェースの一例を示す図である。 自動認識機器のプロファイルを作成するユーザインターフェース画面の一例を示すイメージ図である。 プロファイルの一例を示す図である。
符号の説明
100…無線タグリーダ/ライタ
1…無線タグ
2…リーダ/ライタ
3…シリアルバスケーブル
4…制御装置
5…上位の制御機器
6、6A、6B…自動認識機器
7…PLC
8…サーバ
10…RF−IDシステム
11…基板;12…アンテナコイル;13…半導体チップ
21…発振回路;22…増幅回路;23…変調回路
24…LPF;25…LC共振回路;26…減衰器
27…復調回路;28…2値化回路;29…制御回路
30…外部インターフェース;31…符号化回路
60…記憶部
80…電源回路
82…接続部
84…ユーザインターフェース回路
86…7セグメント式表示器
87…インジケータ
88…操作ボタン
300…ユーザインターフェース画面
310…ペイン
320…設定部
330…「EDSファイル出力」ボタン
W…パレット
FB…フィールドバス;CB…コントロールバス;SB…センサーバス

Claims (9)

  1. 認識対象物に記録された情報を認識可能な自動認識システムであって、
    認識対象物の情報に非接触でアクセスするためのヘッド部と、
    前記ヘッド部と電気的に接続され、これを制御するコントローラ部と、
    を備え、
    前記コントローラ部はさらに、
    前記ヘッド部の機器設定情報を取得し、この機器設定情報に基づいて、該ヘッド部とのデータ通信に関するデバイスプロファイルを生成するプロファイル生成手段
    を備えることを特徴とする自動認識システム。
  2. 請求項1に記載の自動認識システムであって、
    前記機器設定情報が、ヘッド部とコントローラ部との通信に必要なデータ量を少なくとも含むことを特徴とする自動認識システム。
  3. 請求項2に記載の自動認識システムであって、
    前記機器設定情報が、さらに通信方式に関する情報を含むことを特徴とする自動認識システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一に記載の自動認識システムであって、
    前記認識対象物が無線タグであり、
    前記ヘッド部が、無線タグのメモリに記録された情報の読み取り/書き込みが可能なリーダ/ライタであることを特徴とする自動認識システム。
  5. 請求項1から4のいずれか一に記載の自動認識システムであって、
    前記ヘッド部が、フィールドバスに接続可能なスマートスレーブ機能を備えていることを特徴とする自動認識システム。
  6. 認識対象物に記録された情報を非接触式で認識可能な自動認識機器を接続して、これを制御可能な制御装置であって、
    前記自動認識機器の機器設定情報を取得し、この機器設定情報に基づいて、該自動認識機器とのデータ通信に関するデバイスプロファイルを生成するプロファイル生成手段
    を備えることを特徴とする自動認識機器の制御装置。
  7. 認識対象物に記録された情報を非接触式で認識可能な自動認識機器の設定方法であって、
    前記自動認識機器の機器設定情報を取得する工程と、
    取得した機器設定情報に基づいて、該自動認識機器とのデータ通信に関するデバイスプロファイルを生成する工程と
    を含むことを特徴とする自動認識機器の設定方法。
  8. 認識対象物に記録された情報を非接触式で認識可能な自動認識機器の設定プログラムであって、
    前記自動認識機器の機器設定情報を取得する機能と、
    取得した機器設定情報に基づいて、該自動認識機器とのデータ通信に関するデバイスプロファイルを生成する機能と
    をコンピュータに実現させることを特徴とする自動認識機器設定プログラム。
  9. 請求項8に記載されるプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記録媒体又は記録した機器。
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