JP4813805B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等の画像形成装置に関する。
複数の作像ユニットを有する、いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置では、画像濃度や画像位置を一定にするために、像担持体上にトナーパターン(検知パターン、パッチパターン)を作像し、これを画像濃度検知手段で検知し、その検知結果に基づいて各種のプロセス制御を行うものが広く知られている。
しかしながら、こうしたプロセス制御によってユーザが使用できない「お待たせ時間(以下、単に待ち時間ともいう)」が発生していた。近年ではこのお待たせ時間の低減が求められている。
一方、省スペース、低コスト等の目的で、画像を中間転写ベルトから紙(記録媒体)に転写する2次転写ローラをクリーニングするクリーニング機構を設けていない画像形成装置においては、トナーパターンのような紙に転写しない未転写画像が2次転写ローラに付着すると、通常の画像形成時に裏汚れ等の不具合を発生するため、例えばトナーパターンを作成する時は、2次転写ローラにトナーが付着しないように、2次転写ローラを中間転写ベルトから離間させる必要がある。
上記のようなトナーパターンを作成する際に、2次転写ローラを離間させる必要がある装置においては、その接離動作により通常の画像間では作成が間に合わず、紙間を広げて実行することになるため、お待たせ時間となる。
また、このような画像形成装置においては、中間転写ベルトに対する2次転写ローラの接離動作により、画像やトナーパターンに振動やノイズ等によって悪影響を与える。
この問題を回避するため、従来は画像作成後一度プロセスを停止し、2次転写ローラを離間してから再度立ち上げてトナーパターンを作像し、トナーパターンが2次転写部位を通過してからプロセスを立ち下げ、引き続き作像する画像がある場合は、2次転写ローラを中間転写ベルトに当接してから再度プロセスを立ち上げていたため、お待たせ時間は増大していた。
このような課題に対して、特開2002−123052号公報に記載の技術では、トナーパターンが一次転写の最終色部位を通過してから2次転写ローラを離間するようにしている。
特開2002−123052号公報 特開2003−186278号公報 特開2003−167406号公報
しかしながら、2次転写ローラの接離動作の影響を無くすためには、一連のトナーパターンが最下流の作像ユニットの一次転写部位〜2次転写部位間に入ることが前提であり、連続した階調パターン等には適用できない。
また、お待たせ時間低減の目的で、これらのプロセス制御を実行している最中に、作像指示(画像形成指示)があった場合に制御動作を中断するという内容の特許も開示されている。
しかしながら、通常の作像と同じ順序で上流の作像ユニットからトナーパターンの作像を開始すると、すぐに中断指令が行われても、中間転写ベルト上の未転写画像が2次転写部位を通過してからでないと、2次転写ローラを当接できず、またそれから通常画像の作像をスタートするため、せっかく通常作像を優先するために制御動作を中断したにも関わらず、なかなか通常の作像動作に入れないという不具合があった。
そこで、本発明は、ユーザの待ち時間を低減でき、生産性が高く、トナーパターンの濃度、位置情報を正確に検知することによって、プロセス制御の精度を向上させることができ、画質の安定した画像形成装置の提供を、その主な目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、像担持体上に画像を形成する作像ユニットを複数有し、これらの作像ユニットにより形成されたトナー像を中間転写体に重ねて1次転写し、該中間転写体に対して接離可能な2次転写手段によって、上記重ね合わされたトナー画像を記録媒体に一括転写する構成を有し、所定のタイミングで上記中間転写体上のトナーパターンの濃度もしくは位置情報を画像濃度検知手段により検知し、その検知結果に基づいてプロセス制御を行う画像形成装置において、上記トナーパターンを作成する際は、上記2次転写手段を上記中間転写体から離間させた後、上記中間転写体の移動方向における最下流に位置する作像ユニットによるトナーパターンが最初に上記画像濃度検知手段の検知部位に来る順序で作像し、上記2次転写手段の離間動作に先立ち、上記複数の作像ユニットの全ての作像ユニットにおける作像条件が、最上流に位置する作像ユニットから下流側に向って順次通常の作像とは異なる、上記トナーパターンを作成する時の所定の帯電電位に切り替えられ、且つ、1つの作像ユニットによるトナーパターンが1次転写される上記中間転写体の位置は、該中間転写体の位置が上記1つの作像ユニットより上流に位置する作像ユニットを通過したときに、該上流に位置する作像ユニットが上記所定の帯電電位に切り替えら状態にあったときのものであり、トナーパターンを作像する作像ユニットでは、該作像ユニット以外の作像ユニットが上記所定の帯電電位に設定されている状態で、上記所定の帯電電位よりも低い範囲から帯電電位を徐々に高くする制御がなされ、トナーパターンの作像終了後該作像ユニットの帯電電位は上記所定の帯電電位に設定されることを特徴とする。
本発明によれば、トナーパターンを作成する場合に、最下流の現像色から作像を行うことによって、最上流色が画像濃度検知手段位置に到達するまでの時間を待つ必要が無くなり、早期にトナーパターン作成ができるために、お待たせ時間を低減でき、使用性の向上を図ることができる。
本発明によれば、複数の作像ユニットの帯電条件を所定の電位に揃えることにより安定した現像能力の検知を行うことができる。離間動作に先立って複数の作像ユニットの帯電電位を切り替えておくことにより、離間動作直後から下流の作像ユニットによるトナーパターンの作像を行っても安定した検知パターンの検出が可能となり、画質の安定化を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図1乃至図9に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて、本実施形態における画像形成装置としての電子写真方式のレーザープリンタ(以下、単に「プリンタ」ともいう)の全体構成の概要を説明する。
プリンタ100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す)のトナー像を生成するための4つの作像ユニットとしてのプロセスカートリッジ6Y、6C、6M、6Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY、C、M、Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。
Yトナー像を生成するためのプロセスカートリッジ6Yを代表してその構成を説明すると、図2に示すように、像担持体としてのドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置(不図示)、帯電装置4Y、現像装置5Y等を備えている。このプロセスカートリッジ6Yは、プリンタ100本体に対して着脱可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転せしめられる感光体1Yの表面を一様に帯電せしめる。一様に帯電せしめられた感光体1Yの表面は、レーザー光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。
このYの静電潜像は、Yトナーを用いる現像装置5YによってYトナー像に現像される。そして、中間転写体としての中間転写ベルト8上に中間転写される。
ドラムクリーニング装置2Yは、中間転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また、上記除電装置は、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他のプロセスカートリッジ6C、6M、6Kにおいても、同様の構成を有しており、同様にして感光体1C、1M、1K上にC、M、Kトナー像が形成され、中間転写ベルト8上に転写される。
図1に示すように、プロセスカートリッジ6Y、6C、6M、6Kの図中下方には、露光装置7が配設されている。潜像形成手段としての露光装置7は、画像情報に基づいて発したレーザー光Lを、プロセスカートリッジ6Y、6C、6M、6Kにおけるそれぞれの感光体に照射して露光する。この露光により、感光体1Y、1C、1M、1K上にY、C、M、K用の静電潜像が形成される。なお、露光装置7は、光源から発したレーザー光Lを、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射する周知の構成を有している。
露光装置7の図中下側には、給紙カセット26、該給紙カセット26に組み込まれた給紙ローラ27、レジストローラ対28など有する給紙手段が配設されている。
給紙カセット26は、記録媒体としての転写紙Sが複数枚重ねて収納されており、それぞれの一番上の転写紙Sには給紙ローラ27が当接している。給紙ローラ27が図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転せしめられると、一番上の転写紙Sがレジストローラ対28のローラ間(ニップ)に向けて給紙される。レジストローラ対28は、転写紙Sを挟み込むべく両ローラを回転駆動するが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、転写紙Sを適切なタイミングで後述する2次転写ニップに向けて送り出す。かかる構成の給紙手段においては、給紙ローラ27と、タイミングローラ対としてのレジストローラ対28との組合せによって記録媒体搬送手段が構成されている。この記録媒体搬送手段は、転写紙Sを収容手段としての給紙カセット26から後述の2次転写ニップまで搬送するものである。
プロセスカートリッジ6Y、6C、6M、6Kの図中上方には、中間転写ベルト8を張架しながら無端移動せしめる転写ユニット15が配設されている。
中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他、4つの1次転写バイアスローラ9Y、9C、9M、9K、クリーニング装置10などを備えている。また、2次転写バックアップローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14なども備えている。中間転写ベルト8は、これら3つのローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動せしめられる。
1次転写バイアスローラ9Y、9C、9M、9Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト8を感光体1Y、1C、1M、1Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これらは中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものである。
1次転写バイアスローラ9Y、9C、9M、9Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY、C、M、K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y、1C、1M、1K上のY、C、M、Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、「4色トナー像」という)が形成される。
2次転写バックアップローラ12は、転写部材としての2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像は、この2次転写ニップで転写紙Sに転写される。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、転写紙Sに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、クリーニング装置10によってクリーニングされる。
2次転写ニップにおいては、転写紙Sが互いに順方向に表面移動する中間転写ベルト8と2次転写ローラ19との間に挟まれて、レジストローラ対28側とは反対方向に搬送される。2次転写ニップから送り出された転写紙Sは、定着装置20のローラ間を通過する際に熱と圧力とにより、表面に転写された4色トナー像が定着される。その後、転写紙Sは、排紙ローラ対29のローラ間を経て機外へと排出される。プリンタ本体の上面には、スタック部30が形成されており、排紙ローラ対29によって機外に排出された転写紙Sは、このスタック部30に順次スタックされる。
スタック部30の下部には、トナーカートリッジ2Y、32M、32C、32Kが配置されている。
図1において、2次転写バックアップローラ12の上方には画像濃度検知手段としての反射型フォトセンサ40が配設されており、中間転写ベルト8上の光反射率に応じた信号を出力するように構成されている。
この反射型フォトセンサ40には、拡散光検出型か正反射光検出型のうち、中間転写ベルト8の表面の反射光量と、後述の基準パターン像(トナーパターン)の反射光量との差を十分な値にし得る方が用いられる。なお、反射型フォトセンサ40の役割については後述する。
図3は本レーザープリンタの電気回路の一部を示すブロック図である。図において制御部150はそれぞれ電気的に接続されたトナー像形成部(プロセスカートリッジ)6Y、6M、6C、6K、光書込みユニット7、給紙カセット26、レジストローラ対28、転写ユニット15、反射型フォトセンサ40などを制御する。また、この制御部150は、演算部などを制御するCPU150aと、データを記憶するRAM150bとを備えている。
制御部150は、図示しない主電源の投入時や、所定時間経過した後の待機時、所定枚数以上のプリントを出力した後の待機時など、所定のタイミングで、中間転写ベルト8上に形成したトナーパターンの濃度を検知し、それが目標の濃度を維持するように各プロセスの制御を行うように構成されている。
図4は、上記基準パターン像P(Py、Pc、Pm、Pk)を示す模式図である。図において、基準パターン像Pは、互いに間隔5mmを置いて並ぶ4つの基準像で構成されている。本レーザープリンタにおいて、各基準像101は縦15mm×横12mmの大きさで、5mmの間隙を介して形成される。
よって、中間転写ベルト8上の基準パターン像Py、Pc、Pm、Pkの長さはそれぞれL3=75mmとなる。基準パターン像Py、Pc、Pm、Pkは、プリントプロセス時に形成される各色のトナー像とは異なり、中間転写ベルト8上に重なり合わずに並ぶように転写される。このような転写により、中間転写ベルト8上には各色の基準パターン像Py、Pc、Pm、Pkによって構成される1つのパターンブロックが形成される。この時の作像電位は各色毎に画像部と同じ帯電電位、現像バイアスが設定される。
図5は、感光体ドラム1の設置ピッチを示す模式図である。図示のように、感光体ドラム1Y、1C、1M、1KはそれぞれL1=100mm、L2(1)=95mmに設定されている。
図5において、中間転写ベルト8を備える転写ユニット15の図中右上側には、画像濃度検知手段としての反射型フォトセンサ40が配設されている。中間転写ベルト8上の各基準パターン像は無端移動に伴って移動して反射型フォトセンサ40に検知された後、転写ユニット15のクリーニング装置10にて除去される。
反射型フォトセンサ40は、1つ目のパターンブロックPB1の先端から後端にかけて、基準パターン像Py1、Pc1、Pm1、Pk1を構成する各基準像101からの反射光量を、各基準像101の光反射量に応じた電圧信号を後述する方法で検知し、上記制御部150に順次出力する。
制御部150は、反射型フォトセンサ40から順次送られてくるこの電圧信号に基づいて、各基準像101の画像濃度を順次演算してRAM150bに格納していく。なお、反射型フォトセンサ40には拡散光検出型がカラートナーの高濃度部を検知できる点で望ましい。
図6のフローチャートに基づいて、画像形成とトナーパターン形成動作を説明する。
通常の画像形成動作が指示されると、中間転写ベルト8に対して2次転写ローラを当接し(S1)、プロセスを立ち上げて画像形成を行う(S2)。次にプロセス制御の実行タイミングかどうかを判断し(S3)、実行タイミングでない場合には2次転写クリーニングに入る(S10)。
ここでは2次転写部位が紙間のタイミングでのみ、画像形成時とは逆の2次転写バイアスを印加することで、2次転写ローラ19に付着しているトナーを中間転写ベルト8上に逆電界をかけて付着させ、2次転写ローラ19のクリーニングを行う。ここで中間転写ベルト8上に付着したトナーは、クリーニング装置10でクリーニングされる。
次に、引き続き画像があるかどうかを判断し(S11)、画像がある場合はS2に戻り、画像が無い場合は2次転写ローラ19を離間させてプロセスを終了する(S12)。
S3でプロセス制御タイミングである場合は、先の画像に引き続きトナーパターンを作像する(S4)。この時のトナーパターンは、図4に示すように、Py、Pc、Pm、Pkと通常画像の作像順に中間転写ベルト8上で重ならないように作像する。
次に、これらのトナーパターンが最終色(最下流の作像ユニット)の1次転写部位を通過し、トナーパターンの先頭が2次転写ローラ19の手前の所定位置に来たかどうかを判断し(S5)、来た時点で2次転写ローラ19を転写ベルト8から離間させる(S6)。
次に、反射型フォトセンサ40でトナーパターンの濃度を検知し(S7)、プロセス制御を実行する(S8)。これに並行してトナーパターンの濃度検知終了に伴い、2次転写ローラ19を中間転写ベルト8に当接させる(S9)。
このように、図4で示したようなパターン長(L3)が最下流の1次転写位置〜2次転写ローラ位置(L2=L2(1)+L2(2))よりも短いときは連続してトナーパターンを作成して、2次転写ローラ19の接離タイミングを制御することで安定したトナーパターンの検知が可能となる。
しかしながら、トナーパターンが階調パターンのように複数個まとまって作成される場合にはL3>L2となり、パターンを作像している間に2次転写ローラ19を離間する必要があるため、その際にトナーパターン像を乱し正確なトナーパターンの検出ができないという不具合がある。
このため、従来は、図10、図11に示すように、2次転写ローラ19を離間してから、連続した階調パターンを作成していた。なお、図11においては実際には画像、パターン共にそれぞれの色を持っているが、ここでは省略してY、C、M、Kで区別している(図8において同じ)。
しかしながらこの方法では、最上流にあるY(イエロー)から作像を開始するため、Yのパターンが反射型フォトセンサ40の位置にくる時間が無駄となってしまう。すなわち、図11に示すように、Yのパターンが反射型フォトセンサ40の位置にくる時間が長くなり、例えば2次転写ローラ19の離間から当接までの間隔を待ち時間Wtとした場合、結果として待ち時間Wtが長くなってしまう。図11において、符号Jは重ね合わせ画像を示している。
本実施形態では上記待ち時間Wtを短くする制御を行う。以下、その制御動作について説明する。
階調パターンの作成に当たっては以下のように行う。階調パターンの作成を行うタイミング(例えば所定枚数に達した時や主電源投入時)が到来すると、まず、感光体ドラム1Y、1C、1M、1Kを回転しながら一様に帯電せしめる。
この帯電については、通常のプリント時における各色毎に設定された一様な帯電電位(例えば−700V)とは異なり、その電位を徐々に大きくしていくようにする。そして、上記レーザー光の走査によって基準パターン像用の静電潜像を形成しながら、現像ユニット6Y、6C、6M、6Kで現像する。この現像により、各色のバイアス現像パターン像が感光体ドラム1Y、1C、1M、1K上に形成される。なお、現像の際、制御部150は、それぞれの現像ユニット6の現像ローラ51に印加される現像バイアスの値も徐々に高くしていくように制御する。この時の設定電位を表1に示す。
Figure 0004813805
所定の色に対して、上記電位設定が行われている間は、該当色のレーザーの書き込みレベルは255(フルパワー)とし、その他の作像ユニットは帯電(DC)−700V、現像バイアス−550V、レーザー書き込みレベルは0に固定する。
この電位設定条件は必ずしも表1の設定にする必要は無く、プロセス制御に必要なプロセス条件でトナーパターンの作像が行われる。
これら各色のバイアス現像パターン像は、中間転写ベルト8上に重なり合わずに並ぶように転写される。この転写により、中間転写ベルト8上には各色の基準パターン像によって構成されるパターンブロックが形成される。
このパターンブロックの中の各基準パターン像の基準像は、中間転写ベルト8の無端移動に伴って反射型フォトセンサ40との対向位置を通過する際、その光反射量が検知され、電気信号として制御部150に出力される。制御部150は、反射型フォトセンサ40から順次送られてくるこの出力信号に基づいて、各基準像の光反射率を演算し、濃度パターンデータとしてRAM150aに格納していく。
反射型フォトセンサ40との対向位置を通過した上記パターンブロックは、クリーニング装置10によってクリーニングされる。
このようにして求められた各作像電位に対するトナー付着量、いわゆる現像γ特性は、通常画像の作像電位の決定、トナー濃度の制御等に利用されるが、制御方法としては広く知られたものであり、また制御対象について特に限定するものではないため、詳細は省略するが例えば、プロセス制御手段としては周知の手段が適用できる。
例えば、トナーパターンの濃度検知による濃度制御として特開2002−132097号公報に記載の技術が挙げられる。またトナーパターンの位置検知による画像位置の制御として、特許第2642351号公報に記載の技術が挙げられる。
次に、図7乃至図9に基づいて制御動作を説明する。
図7のS3でプロセス制御実行のタイミングと判断した場合、まず上流のYの作像ユニットから順次検知パターン作成条件に設定する(S4)。すなわち、2次転写ローラ19の離間動作に先立ち、通常の作像とは異なる所定の帯電電位に切り替えられる。具体的には各色とも帯電電位−700V、現像バイアス−550Vである。
次に2次転写ローラを離間する(S5)。次に検知パターンを作成するが(S6)、このとき重要なのは、図8に示すように、最下流のKの作像ユニットから作像を行う点である。
Kの作像条件を、表1に示した電位に順次切り替えてパターンを作像する。すなわち、中間転写ベルト8上のトナーパターンを作像する領域が各作像ユニットと接触する際には、切り替えられた電位(表1に示した電位)になっている。この時、Kの1次転写部位に来る中間転写ベルト8の領域は、他の作像ユニットが、いずれも帯電電位−700V、現像バイアス−550Vの設定で通過してきたものである。
Kが終ると引き続き次に上流の位置関係となるMの作像条件を表1に示した電位に順次切り替えてパターンを作像する。この時は、Kは所定の帯電電位である帯電電位−700V、現像バイアス−550Vの設定となる。
このように作像する色のユニットだけで無く、他色の作像条件も所定の条件に揃えることが非常に重要となる。
図9に、作像ユニットの帯電電位と転写率、逆転写率をプロットしたデータを示す。ここで1次転写は本システムで使用している定電流転写バイアス制御を行っている。図から判るように、帯電電位が高いほど転写率(感光体から中間転写ベルトへトナーが転写する割合)は悪くなり、帯電電位が低いほど逆転写率(中間転写ベルトから感光体にトナーが戻る割合)は悪くなることが判る。
当然のことながら、上流の作像ユニット(ステーション)の像は他の作像ユニットの1次転写部位を通るため、中間転写ベルト8上にパターンを重ねなくとも、設定した帯電電位によって、最終的に中間転写ベルト8上に転写され残るトナー量が変わってくるのである。
従って、トナーパターンを作る時の他の作像ユニットの帯電電位は適切に設定された電位を使用しないと、仮に現像能力が一定であっても最終的に中間転写ベルト8上に転写されるトナー付着量が変化してしまう。
以上のように通常の作像順とは異なり、下流の作像ユニットから作像することで、Yのトナーパターンが移動してくるのを待つ無駄な時間が排除されるため、2次転写手段の接離が必要なシステムにおいても短時間で長いトナーパターンを作像することが可能となる。すなわち、図8に示すように、図11の場合に比べて待ち時間Wtを短くすることができる。
このようにして全てのパターンが作像され(S6)、これらのトナー付着量が検知され(S7)、プロセス制御が実行される(S8)。その後2次転写ローラが当接される(S9)。
次に、引き続き通常の画像形成があるかどうかが判断され(S11)、あれば通常作像条件に切り替えて作像を行い、引き続く画像形成が無ければ2次転写ローラを離間して(S12)、制御動作を完了する。
本実施形態における具体的なプロセス条件は以下の通りである。
感光体1としては、有機感光体(OPC)を用い、帯電装置4は帯電ローラであり、−200〜−2000Vに一様に帯電したものに原稿の画像に対応したレーザー光を照射して光書き込みを行い、静電潜像を形成する。
トナーは負帯電性のものを用いてネガ−ポジ現像を行い、感光体1上にトナー像を形成する。中間転写ベルト8として、厚さ0.10mm、幅246mm、内周長796mmの熱硬化性樹脂からなる中間転写ベルトを用い、この中間転写ベルト8の移動速度を150mm/secに設定した。
このような材質で形成した中間転写ベルト8全体の体積抵抗率を測定したところ、10〜1012Ωcmであった。
上記各体積抵抗率は、JIS K 6911に記載されている測定方法を用い、電圧100Vを10秒間印加して測定したものである。また、中間転写ベルト8の表面抵抗率を、三菱油化製の抵抗測定器「ハイレスターIP」で測定したところ、10〜1014Ω/□であった。この表面抵抗率は、上記抵抗測定器を用いるほか、JIS K 6911に記載されている表面抵抗測定法で測定することもできる。2次転写ローラ19としては、直径26mm、幅230mmのウレタン発泡樹脂からなるローラを用いた。
本発明の一実施形態における画像形成装置としてのレーザープリンタの概要正面図である。 イエロー画像に対応するプロセスカートリッジの拡大概要正面図である。 制御ブロック図である。 トナーパターンの配置状態を示す概要平面図である。 感光体の配置関係を示す図である。 トナーパターン全体の長さが短い場合の作成動作を示すフローチャートである。 トナーパターン全体の長さが長い場合の作成動作を示すフローチャートである。 トナーパターン全体の長さが長い場合の作成動作を示すタイミングチャートである。 帯電電位と転写率及び逆転写率の関係を示すグラフである。 従来におけるトナーパターン全体の長さが長い場合の作成動作を示すフローチャートである。 従来におけるトナーパターン全体の長さが長い場合の作成動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 像担持体としての感光体
6 作像ユニットとしてのプロセスカートリッジ
8 中間転写体としての中間転写ベルト
19 2次転写手段としての2次転写ローラ
40 画像濃度検知手段としての反射型フォトセンサ
P トナーパターン
S 記録媒体としての転写紙

Claims (1)

  1. 像担持体上に画像を形成する作像ユニットを複数有し、これらの作像ユニットにより形成されたトナー像を中間転写体に重ねて1次転写し、該中間転写体に対して接離可能な2次転写手段によって、上記重ね合わされたトナー画像を記録媒体に一括転写する構成を有し、所定のタイミングで上記中間転写体上のトナーパターンの濃度もしくは位置情報を画像濃度検知手段により検知し、その検知結果に基づいてプロセス制御を行う画像形成装置において、
    上記トナーパターンを作成する際は、上記2次転写手段を上記中間転写体から離間させた後、上記中間転写体の移動方向における最下流に位置する作像ユニットによるトナーパターンが最初に上記画像濃度検知手段の検知部位に来る順序で作像し、
    上記2次転写手段の離間動作に先立ち、上記複数の作像ユニットの全ての作像ユニットにおける作像条件が、最上流に位置する作像ユニットから下流側に向って順次通常の作像とは異なる、上記トナーパターンを作成する時の所定の帯電電位に切り替えられ、且つ、1つの作像ユニットによるトナーパターンが1次転写される上記中間転写体の位置は、該中間転写体の位置が上記1つの作像ユニットより上流に位置する作像ユニットを通過したときに、該上流に位置する作像ユニットが上記所定の帯電電位に切り替えら状態にあったときのものであり、
    トナーパターンを作像する作像ユニットでは、該作像ユニット以外の作像ユニットが上記所定の帯電電位に設定されている状態で、上記所定の帯電電位よりも低い範囲から帯電電位を徐々に高くする制御がなされ、トナーパターンの作像終了後該作像ユニットの帯電電位は上記所定の帯電電位に設定されることを特徴とする画像形成装置。
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