JP4811723B2 - 金属酸化物微粒子粉末の製造方法 - Google Patents

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本発明は、ナノスケールの微細な粒子径を備えた金属酸化物微粒子粉末を製造する方法に関するものであり、更に詳しくは、例えば、一般に50nm以下の、材料が酸化スズの場合10nm以下の細かい一次粒子径を有する各種金属酸化物のナノ粒子を大量に製造することを可能とするナノサイズの粒子径を有する金属酸化物微粒子粉末の新規製造技術に関するものであり、また、金属酸化物微粒子製造時の熱処理工程及び製造後の金属酸化物微粒子の熱処理において、粒成長しにくい粉末を提供することを特徴とする新しい技術に関するものである。
本発明は、例えば、電子セラミックスの分野においては、原料セラミックスとしてナノサイズの一次粒子径を持つナノ粒子を大量に生産することが強く要請されている中で、従来法では、30nm以下のナノ粒子を大量に作製することは困難であったことを踏まえて開発されたものであって、従来法では作製することが困難であった10nm以下の一次粒子径を有する金属酸化物のナノ粒子を大量に生産することを可能とするナノ粒子の新規大量生産技術を提供するものである。本発明は、10nm以下の細かい一次粒子径を有する各種金属酸化物のナノ粒子の実用化可能な大量生産技術として、また、ナノ粒子の既存の製造技術に代替し得る新しいナノ粒子生産技術として、高い技術的意義を有する。
金属イオンを含む酸性溶液にアルカリ水溶液を加え、ゲル状の沈殿物を生じさせ、これを回収し、これに熱処理を加えることにより、金属酸化物を得ることが可能である。この種の方法は、一般的に、沈殿法と呼ばれている。この方法では、乾燥段階で、一次粒子が強固に結合した粗大粒子(二次粒子)になる。そのため、これを機械的に粉砕したとしても、二次粒子径は、数μm程度以上であるとともに、粉砕時に不純物が混入することが問題であった。
このことを解決すべく、先行文献には、上記沈殿法を改良した金属酸化物微粒子粉末を製造する方法が開示されている。例えば、(1)沈殿物を作製する前の段階である、酸性溶液にカーボンを加え、それに、アルカリ水溶液を加えて沈殿物を生成し、それを焼成することからなる金属酸化物微粒子粉末の製造方法が提案されている(特許文献1)。この種の方法では、一次粒子径が30nmから50nmであることが報告されている。
また、(2)微細で高純度の金属酸化物粉末を得る方法として、硝酸塩やオキシ硝酸塩等の金属化合物と黒鉛炭素変性物とを反応させて生成した黒鉛層間化合物を酸化する方法が提案されている(特許文献2)。しかし、この種の方法では、金属が黒鉛層間化合物を形成し得るものに限られること及びその黒鉛層間化合物の形成に長時間が必要とされること等から、ナノ粒子の製造方法として、大量生産に適さないという問題点がある。
更に、(3)沈殿法を改良した金属酸化物微粒子粉末を製造する方法として、沈殿物が生成した後、ろ過により水溶液と分離した沈殿物とカーボンを加え、それを焼成する金属酸化物微粒子粉末の製造方法が提案されている(特許文献3)。この方法では、粒径が50nm程度であることが開示されている。これらの先行文献に開示された方法は、簡便な方法であるが、粒径は30nm程度以上であり、この種の方法では、更に細かい一次粒子径を得ることが困難であった。
このように、上記先行文献で開示された改良された沈殿法では、得られる粉末は分散性に優れ、また、その方法が簡便であり、大量生産可能なプロセスであるという特徴を有するが、更に細かい一次粒子径を得ることが困難であるという問題点があった。
特開昭61−122121号公報 特開平7−187668号公報 特開2002−255515号公報
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、更に細かい一次粒子径を得ることを可能とするナノ粒子の新しい大量生産技術を開発することを目標として鋭意研究を重ねた結果、ゲル状の沈殿物にカーボン微粒子粉末を加える沈殿法、又は予め溶液にカーボン微粒子粉末を加えてゲル上の沈殿物を得る沈殿法を採用することによって、更に細かい一次粒子径を有する金酸化物微粒子粉末を製造することに成功し、本発明を完成するに至った。本発明は、ナノスケールの微細な粒子径を備えた金属酸化物微粒子粉末を大量に製造することを可能とする金属酸化物ナノ粒子の新規製造技術を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物とカーボン微粒子粉末とが混合した混合物を、非還元雰囲気中において所定温度で熱処理することにより、金属酸化物微粒子粉末を製造する方法であって、前記カーボン微粒子が、蒸留水中で分散性を有し、蒸留水中でのカーボンの平均凝集粒子径(平均二次粒子径)が、10nmから1μmである超親水性カーボンブラック微粒子であり、
前記所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物とカーボン微粒子粉末とが混合した混合物が、1)所定の金属イオンを含む酸性溶液に前記超親水性カーボンブラック微粒子粉末を混合する混合工程と、その超親水性カーボンブラック微粒子粉末が混合した酸性溶液にアルカリ水溶液を添加することにより所定の金属のゲル状の沈殿物を析出させる析出工程と、そのゲル状の沈殿物が析出した溶液からそのゲル状の沈殿物と超親水性カーボンブラック微粒子粉末の混合物を回収する回収工程とにより製造されたものであるか、
又は、2)所定の金属イオンを含む酸性溶液にアルカリ水溶液を添加することにより所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物を析出させる析出工程と、その金属イオンを含むゲル状の沈殿物が析出した溶液からその金属イオンを含むゲル状の沈殿物を回収する回収工程と、その回収した金属イオンを含むゲル状の沈殿物に超親水性カーボンブラック微粒子粉末を混合する混合工程とにより製造されたものである、ことを特徴とする金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
(2)前記超親水性カーボン微粒子粉末の水中での凝集粒子径が、200nm以下である前記(1)に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
(3)前記超親水性カーボン微粒子粉末の微粒子表面に、親水性の官能基が存在する前記(1)に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
(4)前記超親水性カーボン微粒子粉末の微粒子表面にある親水性の官能基が、カルボキシル基である前記(3)に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
(5)前記所定の金属が、シリコン、マンガン、ジルコニウム、クロム、鉄、ニッケル、スズ、亜鉛、インジウム、アルミニウム、セリウム、マグネシウム、及びチタンのうちから選択された1種以上の金属である前記(1)に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
(6)前記所定の金属の塩を溶媒に溶解することにより前記酸性溶液を作製する前記(1)又は(2)に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
(7)前記金属の塩が、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩、及び塩化物のいずれかである前記(6)に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
(8)前記アルカリ水溶液が、アンモニア水である前記(1)又は(2)に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
(9)前記熱処理が、400〜1000℃の範囲内の最高温度で加熱することにより行われる前記(1)に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明は、所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物とカーボン又はカーボン様微粒子粉末とが混合した混合物を非還元雰囲気中において所定温度で熱処理することにより金属酸化物微粒子粉末を製造する方法であって、前記カーボン又はカーボン様微粒子粉末が超親水性であることを特徴とするものである。また、本発明において、金属酸化物微粒子粉末とは、金属酸化物微粒子及び/又はその粉末を意味するものとして定義される。
図1に、所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボン微粒子とが混合した混合物を所定の温度で熱処理して金属酸化物微粒子粉末を得るまでのフローチャートを示す。ここで、ゲル状の沈殿物と混合するカーボン微粒子粉末は、超親水性カーボン微粒子粉末であることが本発明の最大の特徴である。
この超親水性カーボン微粒子粉末は、通常の親水性のカーボンとは明確に区別される。通常の親水性カーボンとは、疎水性でないという意味で用いられており、水に添加したときに、水になじみやすいものであれば全て親水性と言われている。
本発明における超親水性とは、蒸留水中での分散性が非常に良いものである必要があり、蒸留水中でのカーボンの平均凝集粒子径(平均二次粒子径)は、10nmから1μm程度であり、より好ましくは200nm程度以下であることを意味する。蒸留水中でのカーボンの平均凝集粒子径は、例えば、動的光散乱法などで測定することができる。カーボンとしては、好ましくはカーボンブラックが用いられる。超親水性カーボン微粒子は、好ましくは親水性の官能基を有し、更に好ましくは、その官能基はカルボキシル基である。
前記超親水性カーボン微粒子の代わりに、カーボン様微粒子として、超親水性の有機化合物であって、酸化によりガス化するものを用いても同様の効果が期待される。本発明において、カーボン様微粒子粉末とは、上記超親水性の有機化合物であって、酸化によりガス化するものを意味するものとして定義される。所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボン微粒子とが混合した混合物を準備する方法については、後述する。
本発明において、所定の金属イオンとしては、シリコン、マンガン、ジルコニウム、クロム、鉄、ニッケル、スズ、亜鉛、インジウム、アルミニウム、セリウム、マグネシウム、及びチタンのうちから選択された1種又は複数の金属イオンが例示される。
本発明では、所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物とカーボン微粒子粉末とが混合した混合物を準備し、次に、所定の温度での熱処理の工程に進む。ここでは、熱処理により、カーボンは、雰囲気中の酸素と反応し、二酸化炭素となり、除去される。
この工程では、通常、所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物とカーボン微粒子粉末とが混合した混合物に残留していた水分が十分に除去される程度に乾燥し、更に、非還元雰囲気中において、酸化物が生成する温度で焼成処理を行う。乾燥温度は、例えば、50℃から200℃、焼成温度は、例えば、400℃から1000℃程度に設定することが好ましい。以上の所定温度での熱処理を終えれば、一次粒子径が10nm以下である金属酸化物微粒子粉末が得られる。
次に、所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボン微粒子粉末とが混合した混合物の作製方法について説明する。この所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボン微粒子粉末とが混合した混合物を作製する方法として、2つの方法が挙げられる。一つは、作製方法A(図2)であり、もう一つは、作製方法B(図3)である。
まず、作製方法Aについて説明する。所定の金属イオンを含む酸性溶液の作製方法については、所定の金属、すなわち、製造しようとする金属酸化物を構成する金属イオンを含む酸性溶液を作製し得るものであれば、その方法は特に限定されない。例えば、この酸性溶液は、所定の金属イオンを含む硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩又は塩化物を、蒸留水に溶解して作製することができる。また、溶媒は、水の他に、水溶性のアルコールなどでも良い。
次に、この酸性溶液に、前記超親水性のカーボン微粒子粉末を添加する。超親水性カーボン微粒子粉末を加えた後、十分に攪拌を行う。このとき、十分にカーボン微粒子が分散されるように、攪拌する必要があり、スターラー又は超音波ホモジナイザーを用いて攪拌すると良い。攪拌後の超親水性カーボン微粒子を加えた酸性溶液に、アルカリ水溶液を加える。アルカリ水溶液は、アンモニア水などが好ましい。アルカリ水溶液を加えると、超親水性カーボン微粒子が分散されたゲル状の沈殿物が析出される。このゲル状の沈殿物は、所定の金属水酸化物、金属水和酸化物又は金属酸化物水和物である。
次に、超親水性カーボン微粒子が分散されたゲル状の沈殿物が析出した溶液から、その超親水性カーボン微粒子が分散されたゲル状の沈殿物を回収する。この工程では、溶液からカーボン微粒子が分散されたゲル状の沈殿物を選択的に回収できる方法であれば適宜の方法が用いられる。例えば、水溶液のろ過工程と洗浄工程による方法が簡便である。また、遠心分離法なども可能である。こうして、所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボン微粒子とが混合した混合物が得られる。
次に、図3に基づいて、作製方法Bについて説明する。作製方法Aと同様の方法で作製した所定の金属イオンを含む酸性溶液に、アルカリ水溶液を加える。このアルカリ水溶液は、作製方法Aと同様のもので良い。アルカリ水溶液を加えると、ゲル状の沈殿物として、金属水酸化物又は金属水和酸化物微粒子が析出される。
ゲル状の沈殿物が析出した溶液からそのゲル状の沈殿物を回収する。この回収方法も、作製方法Aと同様のもので良い。回収した所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物に、超親水性カーボン微粒子粉末を加え、混合する。混合方法は、特に限定されない。例えば、ロールミル、遊星型の混合器などを使って混合する。このようにして、所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボン微粒子の混合物が得られる。
超親水性カーボン微粒子粉末が、強酸性溶液中で分散性が悪い場合、作製方法Bの方が好ましい。これは、作製方法Bでは、超親水性カーボン微粒子粉末を加える相手が沈殿物であり、沈殿物は、一般的に中性からアルカリ性を示す。このことから、超親水性カーボン微粒子の分散性を悪化させない。一方、作製方法Aでは、超親水性カーボン微粒子粉末を酸性溶液中に加える。このため、酸性溶液が弱酸性であれば問題はないが、強酸性を示すと、超親水性カーボン微粒子粉末の分散性が悪くなり、結果として、細い一次粒子径の微粒子粉末を得ることができないことになる。
微細な粒子径を備えた金属酸化物微粒子粉末は、従来法では、沈殿法により、回収した金属水酸化物などの沈殿物にカーボン微粒子を混合し、得られた混合物を所定温度で熱処理することにより、金属酸化物微粒子を得ることが行われていたが、更に細かい一次粒子径が30nm以下のナノ粒子を大量に生産することは困難であった。これに対し、本発明の方法では、超親水性カーボン微粒子を使用することにより、従来法ではなし得なかった、10nm以下の細かい一次粒子径を有する金属酸化物のナノ粒子を大量生産することが可能であり、本発明は、ナノ粒子の量産化を可能とする工業的ナノ粒子生産技術として有用である。また、本発明により製造された金属酸化物微粒子粉末は、その後の熱処理によっても、粒成長しにくいという特徴を有する。
本発明により、(1)10nm以下の細かい一次粒子径を有する金属酸化物微粒子粉末が得られる、(2)得られる粉末は、分散性に優れているので、機械的に粉砕する必要がない、(3)機械的に粉砕しないために、不純物の混入がない、(4)簡便で低コストで大量生産可能なプロセスを提供することができる、(5)本発明の方法は、種々の金属酸化物のナノ粒子の量産技術として好適に適用できる、(6)本発明の方法により得られる微粒子粉末は、その後の熱処理工程で粒成長しにくい、という効果が奏される。
次に、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
本実施例では、所定の金属イオンとしてスズイオンを用いて、酸化スズ微粒子粉末を製造した。スズイオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボンブラック微粒子粉末とが混合した混合物を作製する方法として、図3に示す作製方法Bを用いた。四塩化スズ五水和物17.5gに蒸留水500cmを加え、十分に攪拌することにより四塩化スズ水溶液を作製した。この場合、四塩化スズの濃度は0.10mol/dmであった。この水溶液中において、四塩化スズはスズイオンSn4+及び塩化物イオンClにイオン化している。この四塩化スズ水溶液を作製する工程が、酸性溶液作製工程に対応する。
次に、この水溶液を攪拌しながら、これに25%のアンモニア水を20cm加えた。これにより、反応が生じ、ゲル状の白色沈殿が生成した。この白色の沈殿物は、水酸化スズ又はスズ水和酸化物である。これが、金属イオンを含むゲル状の沈殿物を得る工程に対応する。
次に、ろ過により白色沈殿物を水溶液から回収した。ただし、沈殿物からアンモニウムイオンや塩化物イオンなどの不純物を除く目的で、沈殿物の洗浄と再度のろ過を2から3回行った。これが、ろ過工程に対応する。
次に、回収した白色沈殿物7gに超親水性カーボンブラック微粒子粉末1.26gを加え、遊星型のミキサーで混合した。これが、混合工程に対応する。すなわち、この工程で、スズイオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボンブラック微粒子粉末とが混合した混合物が得られた。ここで、本実施例で使用した超親水性カーボンブラック微粒子粉末の蒸留水中での平均凝集粒子径は100nmであった。
次に、この混合物を70℃で10時間から20時間程度乾燥させた。これにより、内部に含まれる水分が十分に除去された。これによって得られるものを乾燥体と呼ぶ。次に、マッフル炉を用いて、大気中600℃、4hの条件で、上記乾燥体の熱処理を行った。これにより、酸化スズ微粒子粉末が得られた。
比較例1、2
比較例1及び2として、実施例1と同じ方法で、超親水性でないカーボンブラック微粒子粉末(カーボンブラック微粒子粉末A及びB)を、それぞれ超親水性カーボンブラック微粒子粉末の代替品として用いて同様の試験を行った。
実施例1、比較例1、2に用いたカーボンブラック微粒子粉末について、X線回折(XRD)分析を行ったところ、3種類のXRDパターンに違いは見られなかった。3種類のカーボンブラック微粒子粉末を、蒸留水に20wt%の割合で加え、目視で観察したところ、超親水性カーボンブラック微粒子粉末は分散性が良かった。一方、カーボンブラック微粒子粉末A及びBは分散性が悪く、すぐ沈殿した。
蒸留水中での粒子径を、動的光散乱粒度分布計で調べたところ、超親水性カーボンブラック微粒子粉末は平均粒径100nm、カーボンブラック微粒子粉末A及びBは10μm以上であった。すなわち、上記粒子径の分布は、蒸留水中では、超親水性カーボンブラック微粒子粉末は分散性が良く、一方、カーボンブラック微粒子粉末A及びBは分散性が悪いことを示した。この結果は、上述の目視の結果と一致した。
図4に、実施例1、比較例1、2に用いたカーボンブラック微粒子粉末の赤外線吸収パターンを示す。超親水性カーボンブラックには、1600cm−1付近と3400cm−1付近に吸収ピークが観察された。1600cm−1付近には、C=Oに起因する吸収とC=Nに起因する吸収が存在するが、元素分析により、超親水性カーボンブラックにはNがほとんど含まれていないことが確認された。
従って、1600cm−1付近のピークはC=Oに起因すると結論された。また、3400cm−1付近はO−Hに起因すると考えられるピークが存在した。以上のことから、超親水性カーボンブラックの表面には親水性のカルボキシル基が存在すると結論された。
図5に、実施例1、比較例1、2で得られた酸化スズ微粒子粉末のXRDパターンを示す。実施例1の酸化スズ微粒子粉末は、比較例1、2の酸化スズ微粒子粉末よりも回折ピークの半値幅が広かった。2θが26.7°、33.4°、51.9°、78.8°のピークを詳細に測定し、Hallの式から結晶子の大きさを求めると、表1のようになり、実施例1の酸化スズ微粒子粉末は、比較例1、2の酸化スズ微粒子粉末よりも結晶子が小さいことが分かった。
図6、7、8に、それぞれ実施例1、比較例1、比較例2の透過電子顕微鏡写真を示す。実施例1の酸化スズの粒径は、比較例1及び2の酸化スズよりも明らかに小さかった。実施例1では、透過電子顕微鏡で観察された粒径と、表1での結晶子サイズとほぼ一致した。以上のことから、超親水性のカーボンブラックを使うことにより、簡便に一次粒子径が10nm以下で、これを使わないものと比べて半分以下の粒径を有する微粒子粉末が得られることが実証された。
本実施例では、実施例1と同じ方法で、スズイオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボンブラック微粒子粉末とが混合した混合物の乾燥体を得た。
比較例3
比較例1と同じ方法で、スズイオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボン微粒子粉末ブラックとが混合した混合物の乾燥体を得た。
実施例2と比較例3の透過電子顕微鏡写真を、図9、10にそれぞれ示す。図9、10には、20nm程度の淡い灰色の粒子が見える。これは、カーボンブラックの一次粒子である。図9では、このカーボンブラックの表面に、色の黒っぽい非常に小さな粒子が図10と比べると分散して点在した。この色の黒っぽい非常に小さな粒子は、スズの水和酸化物であり、HOを含む。一方、図10では、色の黒っぽい非常に小さな粒子は、カーボンブラックの1次粒子表面の特定の場所に集中的に存在した。これらの違いについて考察すると、超親水性の原因は、カーボン表面に存在する親水性の官能基が存在するためであると言える。
この親水性の官能基が存在するために、HOを含むスズの水和酸化物は、カーボン表面に分散して存在できたが、通常のカーボンには親水性の官能基が存在しないので、スズの水和酸化物は凝集していまい、このような組織の違いが生じたと考えられる。乾燥体のこのような微細組織の違いが、焼成後の酸化スズの一次粒子径の違いに反映したと考えられるが、これについては、次に考察する。
実施例2の超親水性カーボンブラックの場合、カーボンブラックの表面上にスズの水和酸化物が分散して存在した。このため、焼成中に粒成長が生じるが、凝集の程度が小さいので粒成長の程度が小さく、10nm以下の一次粒子径の酸化スズが得られたと考えられる。一方、比較例3のカーボンブラックAの場合、カーボンブラックの表面上に比較的大きくスズの水和酸化物が凝集していた。このため、焼成中に粒成長が生じやすく、一次粒子径が20nm程度の一次粒子径の酸化スズが得られたと考えられる。
本実施例では、所定の金属イオンとしてセリウムイオンを用いて、酸化セリウム微粒子粉末を製造した。酸化セリウムイオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボンブラック微粒子粉末とが混合した混合物を作製する方法として、図3に示す作製方法Bを用いた。硝酸セリウム六水和物8.68gに蒸留水200cmを加え、十分に攪拌することにより硝酸セリウム水溶液を作製した。この場合、硝酸セリウムの濃度は0.10mol/dmであった。この水溶液中において、硝酸セリウムはセリウムイオンCe4+及び硝酸イオンNO にイオン化している。この硝酸セリウムを作製する工程が、酸性溶液作製工程に対応する。
次に、この水溶液を攪拌しながら、これに25%のアンモニア水を10cm加えた。これにより、反応が生じ、ゲル状の白色沈殿が生成した。この白色の沈殿物は、水酸化セリウム又は酸化セリウム水和物である。これが、金属イオンを含むゲル状の沈殿物を得る工程に対応する。次に、ろ過により白色沈殿物を水溶液から回収した。これが、ろ過工程に対応する。
次に、回収した白色沈殿物32gに超親水性カーボンブラック微粒子粉末4.6gを加え、遊星型のミキサーで混合した。これが、混合工程に対応する。すなわち、この工程で、セリウムイオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボンブラック微粒子粉末とが混合した混合物が得られた。ここで、本実施例3で使用した超親水性カーボンブラック微粒子粉末は実施例1で使用したものと同じであった。
次に、この混合物を70℃で10時間から20時間程度乾燥させた。これにより、内部に含まれる水分が十分に除去された。これによって得られるものを乾燥体と呼ぶ。次に、乾燥体を半分に分け、マッフル炉を用いて、半分は大気中800℃4時間の条件で、もう半分は大気中900℃4時間の条件で、上記乾燥体の熱処理を行った。これにより、酸化セリウム微粒子粉末が得られた。
比較例4
比較例4として、実施例3と同じ方法で、超親水性でないカーボンブラック微粒子粉末(カーボンブラック微粒子粉末B)を、超親水性カーボンブラック微粒子粉末の代替品として用いて同様の試験を行った。上記実施例3及び比較例4で作製した粉末についてX線回折実験を行い、そのX線回折パターンのピークの半値幅から、Hallの式を用いて結晶子サイズを求めると、表2のようになった。
焼成温度が同じであれば、超親水性カーボンブラック微粒子粉末を使った場合とそうでない場合とで、有意な差が有り、前者の場合の結晶子のほうが小さいことが明らかとなった。このことから、酸化セリウム微粒子を合成する場合でも、超親水性カーボンブラック微粒子を使えば、結晶子の細かいものが得られることが明らかとなり、本発明の技術は、種々の材料にも適用できると推察された。
実施例3と同じ方法で乾燥体を作製し、その後、それを600℃空気中4時間で焼成し、酸化セリウム微粒子粉末を得た。その粉末を、更に、800℃で焼成し、熱処理を加えた酸化セリウム微粒子粉末を得た。
比較例5
比較例5として、実施例4と同じ方法で、超親水性でないカーボンブラック微粒子粉末(カーボンブラック微粒子粉末B)を、超親水性カーボンブラック微粒子粉末の代替品として用いて同様の試験を行った。上記実施例4及び比較例5で作製した粉末についてX線回折実験を行い、そのX線回折パターンのピークの半値幅から、Hallの式を用いて結晶子サイズを求めると、表3のようになった。
以上のように、超親水性カーボンブラックを使った場合、800℃の熱処理前と熱処理後において、ともに超親水性カーボンブラックを使わなかった場合に比べ、結晶子サイズが小さいことが分かった。実施例4では、熱処理前後での結晶子サイズの差は、11.9nmに対し、比較例5では、それは15.1nmであった。よって、超親水性カーボンブラックを使った場合、熱処理を加えても、粒成長しにくいことが明らかとなった。
以上詳述したように、本発明は、金属酸化物微粒子粉末の製造方法に係るものであり、本発明により、10nm以下の細かい一次粒子径を有する金属酸化物微粒子粉末を作製し、提供することができる。本発明により得られる金属酸化物微粒子粉末は、分散性に優れているので、機械的に粉砕する必要がなく、そのために、不純物の混入がない、という利点を有する。本発明の方法は、簡便で、低コストで、大量生産可能なプロセスであり、従来法では作製することが困難であった一次粒子径が30nm以下のナノサイズの、種々の金属酸化物のナノ粒子を大量に生産するための新規生産技術を提供するものとして有用である。
所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボン微粒子粉末とが混合した金属水酸化物微粒子と超親水性カーボン微粒子の混合物から金属酸化物微粒子までのフローチャートを示す。 所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボン微粒子粉末とが混合した金属水酸化物微粒子と超親水性カーボン微粒子の混合物の作製方法(作製方法A)のフローチャートを示す。 所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物と超親水性カーボン微粒子粉末とが混合した金属水酸化物微粒子と超親水性カーボン微粒子の混合物の作製方法(作製方法B)のフローチャートを示す。 実施例1、比較例1、2に用いた各種カーボンブラック微粒子粉末の赤外線吸収パターンを示す。 実施例1、比較例1、2で得られた各種酸化スズ微粒子粉末のXRDパターンを示す。 実施例1で得られた酸化スズ粉末の透過電子顕微鏡写真を示す。 比較例1で得られた酸化スズ粉末の透過電子顕微鏡写真を示す。 比較例2で得られた酸化スズ粉末の透過電子顕微鏡写真を示す。 実施例2で得られた乾燥体の透過電子顕微鏡写真を示す。 比較例3で得られた乾燥体の透過電子顕微鏡写真を示す。

Claims (9)

  1. 所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物とカーボン微粒子粉末とが混合した混合物を、非還元雰囲気中において所定温度で熱処理することにより、金属酸化物微粒子粉末を製造する方法であって、前記カーボン微粒子が、蒸留水中で分散性を有し、蒸留水中でのカーボンの平均凝集粒子径(平均二次粒子径)が、10nmから1μmである超親水性カーボンブラック微粒子であり、
    前記所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物とカーボン微粒子粉末とが混合した混合物が、1)所定の金属イオンを含む酸性溶液に前記超親水性カーボンブラック微粒子粉末を混合する混合工程と、その超親水性カーボンブラック微粒子粉末が混合した酸性溶液にアルカリ水溶液を添加することにより所定の金属のゲル状の沈殿物を析出させる析出工程と、そのゲル状の沈殿物が析出した溶液からそのゲル状の沈殿物と超親水性カーボンブラック微粒子粉末の混合物を回収する回収工程とにより製造されたものであるか、
    又は、2)所定の金属イオンを含む酸性溶液にアルカリ水溶液を添加することにより所定の金属イオンを含むゲル状の沈殿物を析出させる析出工程と、その金属イオンを含むゲル状の沈殿物が析出した溶液からその金属イオンを含むゲル状の沈殿物を回収する回収工程と、その回収した金属イオンを含むゲル状の沈殿物に超親水性カーボンブラック微粒子粉末を混合する混合工程とにより製造されたものである、ことを特徴とする金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
  2. 前記超親水性カーボン微粒子粉末の水中での凝集粒子径が、200nm以下である請求項1に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
  3. 前記超親水性カーボン微粒子粉末の微粒子表面に、親水性の官能基が存在する請求項1に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
  4. 前記超親水性カーボン微粒子粉末の微粒子表面にある親水性の官能基が、カルボキシル基である請求項3に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
  5. 前記所定の金属が、シリコン、マンガン、ジルコニウム、クロム、鉄、ニッケル、スズ、亜鉛、インジウム、アルミニウム、セリウム、マグネシウム、及びチタンのうちから選択された1種以上の金属である請求項1に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
  6. 前記所定の金属の塩を溶媒に溶解することにより前記酸性溶液を作製する請求項1又は2に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
  7. 前記金属の塩が、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩、及び塩化物のいずれかである請求項6に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
  8. 前記アルカリ水溶液が、アンモニア水である請求項1又は2に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
  9. 前記熱処理が、400〜1000℃の範囲内の最高温度で加熱することにより行われる請求項1に記載の金属酸化物微粒子粉末の製造方法。
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